JP2008051702A - トルク検出装置 - Google Patents

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Kaname Aoki
要 青木
Yasushi Norifuji
安司 則藤
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Abstract

【課題】簡素な構成にて、回転トルクと共に回転軸の回転角度を複数回転に亘って検出することができるトルク検出装置を提供する。
【解決手段】同軸的に連結された第1,第2軸2,3と、第1,第2軸2,3夫々の回転に応じて周期的な信号を各出力する第1,第2レゾルバ4,5とを備え、第1,第2レゾルバ4,5の出力信号に基づいて第1軸2又は第2軸3に加わる回転トルクを算出するトルク検出装置において、第1軸2の回転を遊星歯車減速機6によりキャリア63に減速伝達して、第1レゾルバ4によりキャリア63の回転に応じて周期的に変化する信号を出力するように構成してある。この結果、遊星歯車減速機6の減速比を適宜選定することにより、第1,第2レゾルバ4,5の出力信号に基づいて、第1軸2又は第2軸3に加わる回転トルクと共に第1軸2又は第2軸3の複数回転に亘る回転角度を簡素な構成にて検出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転トルクと共に回転角度を検出することが可能なトルク検出装置に関する。
ステアリングホイール等の操舵部材の回転操作に応じて操舵補助用のモータを駆動し、該モータの回転力を舵取機構に伝えて操舵を補助する電動パワーステアリング装置においては、操舵補助用のモータの駆動制御に用いるべく操舵部材に加えられる操舵トルクを検出する必要があり、この検出のために従来から、操舵部材と舵取機構とを連結する操舵軸(回転軸)の中途に構成されたトルク検出装置が用いられている。
このトルク検出装置は、一般的に、第1軸と、第2軸と、第1,第2軸を同軸的に連結するトーションバーとからなる回転軸を検出対象としており、回転軸に回転トルクが加えられたとき、この回転トルクの作用により第1,第2軸間に生じる相対角変位を検出することにより前記回転トルクを精度良く求めるようにしてある。
第1,第2軸間の相対角変位の検出手段は、従来、種々提案されており、そのうちの一つとして、磁性体の回転子と巻線が施された固定子とが同軸をなして相対回転するとき、固定子巻線のインダクタンスが回転子の回転角度に応じて変化することを利用したレゾルバを検出手段とするトルク検出装置がある。このトルク検出装置は、第1,第2軸夫々にレゾルバを設け、第1,第2軸の回転に応じて夫々のレゾルバが出力する周期的な信号に基づいて相対角変位を算出し、回転トルクを求めるようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−279427号公報
以上のようなトルク検出装置が用いられる電動パワーステアリング装置においては、操舵トルクと共に操舵部材の操作に伴って変化する操舵用の車輪の向き(以下、舵角という)を、車両の各種の制御に用いるべく検出することが要求され、操舵軸の中途にトルク検出装置と共に舵角検出のための回転角検出装置も設けられる場合がある。トルク検出装置と回転角検出装置とを備える電動パワーステアリング装置においては、これらを並設するため、軸長方向の設置スペースが大きくなるという問題がある。特許文献1のトルク検出装置は、第1軸及び第2軸に夫々設けられるレゾルバとして、軸倍角(極数の1/2)が異なるレゾルバを用い、回転角度を併せて検出できるようにしてある。これら2つのレゾルバによる出力信号は、1回転内に軸倍角と同数の波が夫々現れる信号として得られ、この2つの信号を組み合わせることにより、前述の相対角変位が求められると共に、レゾルバの軸倍角を適宜選定することにより回転軸の1回転内(360°)の回転角度が得られる。
一方、車両の操舵部材は、左右の最大舵角範囲(以下、全舵角範囲という)に亘って操舵するために、通常3〜5回転(片側1.5〜2.5回転)するように構成されており、回転角検出装置は、1080°〜1800°の範囲の回転角度を検出できるように構成されることが望ましい。しかしながら特許文献1のトルク検出装置は、レゾルバの軸倍角を適宜選定したとしても検出可能な範囲は360°であり、操舵軸の回転角度を全舵角範囲に亘って検出するためには、操舵軸が何回転目であるかを検出する検出手段が別途必要となるという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、簡素な構成にて、回転トルクと共に回転軸の回転角度を複数回転に亘って検出することができるトルク検出装置を提供することを目的とする。
第1発明に係るトルク検出装置は、同軸的に連結された第1,第2軸と、該第1,第2軸夫々の回転に応じて周期的な信号を各出力する第1,第2出力手段とを備え、該第1,第2出力手段の出力信号に基づいて前記第1軸又は第2軸に加わる回転トルクを算出するトルク検出装置において、前記第1軸と同軸的に回転する回転体と、該回転体に前記第1軸の回転を減速伝達する減速手段と、前記第1,第2出力手段の出力信号に基づいて前記第1軸又は第2軸の回転角度を複数回転に亘って算出する算出手段とを備え、前記第1出力手段は、前記回転体の回転に応じて周期的な信号を出力するように構成してあることを特徴とする。
第2発明に係るトルク検出装置は、前記第1軸又は第2軸の複数回転に亘る回転角度と前記第1,第2出力手段の出力値との対応関係を夫々示す第1,第2参照テーブルを備え、前記算出手段は、前記第1,第2出力手段の出力値を前記第1,第2参照テーブルに夫々適用して複数の第1,第2候補角度を求め、求めた第1,第2候補角度の差が所定の範囲内にある角度を前記第1軸又は第2軸の回転角度として決定することを特徴とする。
第3発明に係るトルク検出装置は、前記第1,第2出力手段は、レゾルバであることを特徴とする。
第4発明に係るトルク検出装置は、前記減速手段は、前記第1軸に周設されたサンギヤと、該サンギヤと同軸をなし、内面に歯を有する固定リングギヤと、該固定リングギヤ及び前記サンギヤに夫々噛合する遊星ギヤとを備える遊星歯車減速機であり、前記回転体は、前記遊星ギヤのキャリアであることを特徴とする。
第1発明によれば、第1軸の回転を減速手段により回転体に減速伝達して、第1出力手段により回転体の回転に応じて周期的に変化する信号を出力し、第2出力手段により第2軸の回転に応じて周期的に変化する信号を出力するように構成してある。この結果、減速比を適宜選定することにより、第1,第2出力手段の出力信号に基づいて、第1軸又は第2軸に加わる回転トルクと共に第1軸又は第2軸の複数回転に亘る回転角度を簡素な構成にて検出することができ、また設置に要するスペースを削減することができる。
第2発明によれば、第1,第2出力手段の出力値を第1,第2参照テーブルに夫々適用して、回転軸の複数回転に亘る回転角度の範囲内における複数の第1,第2候補角度を求め、求めた第1,第2候補角度の差が所定の範囲内にある角度を前記第1軸又は第2軸の回転角度として決定しているから、減速比を適宜選定することにより、回転軸の回転角度を複数回転に亘って検出することができる。
第3発明によれば、第1,第2出力手段にレゾルバを用いているから、これらの出力信号に基づいて回転軸の回転角度を高精度に検出することができる。
第4発明によれば、回転体に回転軸の回転を減速伝達するための減速手段として、第1軸に周設されたサンギヤと、該サンギヤと同軸をなす固定リングギヤと、これらに夫々噛合する遊星ギヤとを備える遊星歯車減速機を採用しているから、安定した減速が可能となり、回転トルク及び回転角度を安定して高精度に検出することができる。また装置構成がコンパクトになる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るトルク検出装置の要部を示す縦断面図である。
本発明に係るトルク検出装置は、ハウジング10に回転自在に支持される回転軸1を検出対象としており、回転軸1は、第1軸2と、第2軸3と、第1軸2及び第2軸3を同軸的に連結するトーションバー11とからなる。トルク検出装置は、第1レゾルバ(第1出力手段)4と、第2レゾルバ(第2出力手段)5とを備えている。
図2は、図1のII−II線による横断面図であり、減速手段である遊星歯車減速機6の概略構成を示している。図2に示すように、遊星歯車減速機6は、サンギヤ60と、固定リングギヤ61と、両ギヤ60,61に夫々噛合する複数(図においては4つ)の遊星ギヤ62,62…とを備えている。
サンギヤ60は、第1軸2に嵌着されており、第1軸2と一体的に回転する。固定リングギヤ61は、内周面に歯が形成された内歯歯車であり、サンギヤ60と同軸をなして、ハウジング10に固設されている。サンギヤ60と固定リングギヤ61とは、第1軸2の軸長方向に整合するように配してある。遊星ギヤ62,62…は、円板形をなすキャリア63の周方向に4等配されて、各別の軸回りに回転自在に取付けられている。
キャリア63は、該キャリア63の内周縁に連続し、軸長方向に同軸をなして延びる円筒部63aを備えている。円筒部63aには、第1レゾルバ4の回転子40が外嵌固定してある。
第1レゾルバ4は、キャリア63の回転に伴って回転する回転子40と、回転子40と軸長方向に整合するようにハウジング10に固定された固定子41とを備えている。
第2レゾルバ5は、第2軸3の回転に伴って回転する回転子50と、回転子50と軸長方向に整合するようにハウジング10に固定された固定子51とを備えている。第2レゾルバ5の回転子50は、第2軸3の中途部に外嵌固定されている。
第1,第2レゾルバ4,5は、励磁巻線と出力巻線とを有し、回転子40,50の回転に応じて、固定子41,51に設けられた出力巻線により回転子40,50の回転角度の正弦に比例した信号及び余弦に比例した信号を出力するそれ自体公知の構成を有している。
以上の構成により、第1軸2が回転すると、遊星ギヤ62,62…は、夫々の軸回りに自転しつつ、固定リングギヤ61が固定されていることにより、サンギヤ60の周りを公転する。この結果、キャリア63は、遊星ギヤ62,62…の公転と同じ角速度にて第1軸2周りを回転する。サンギヤ60の歯数をS1 とし、固定リングギヤ61の歯数をS2 としたとき、キャリア63は、サンギヤ60が1回転する間に、S1 /(S1 +S2 )回転する。
第1,第2レゾルバ4,5により出力される信号(正弦波及び余弦波)は、図1に示すように算出部7へ与えられている。算出部7は、検出精度を均一化するために、第1,第2レゾルバ4,5により出力される信号を鋸歯形の信号波形に変換する変換回路を有している。算出部7は、これらの変換された出力信号に基づいて回転軸1に加わる回転トルクを算出し、また回転軸1の回転角度を複数回転に亘って算出する動作をなす。
図3は、回転軸1の回転角度と第1,第2レゾルバ4,5の出力値との関係を示す図である。図3(a)の横軸は第1軸2の回転角度を、縦軸は第1レゾルバ4の出力値を夫々示しており、図3(b)の横軸は第2軸3の回転角度を、縦軸は第2レゾルバ5の出力値を夫々示している。
第1レゾルバ4により出力される信号は、遊星歯車減速機6により第1軸2の回転を減速伝達されたキャリア63の回転に応じて生じる周期的な信号である。この結果、図3(a)に示すように、回転子40が固定されたキャリア63の1回転内に、第1レゾルバ4に設定された軸倍角と同数の波が周期的に現れる信号となり、第1軸2の1回転内に、軸倍角の数を遊星歯車減速機6の減速比により除算した数と同数の波が現れる信号となる。第2レゾルバ5により出力される信号は、図3(b)に示すように、回転子50が固定された第2軸3の1回転内に、第2レゾルバ5に設定された軸倍角と同数(図においては1個)の波が周期的に現れる信号となる。
なお、第1レゾルバ4の出力信号の周期と第2レゾルバ5の出力信号の周期との最小公倍数が、回転軸1の複数回転に亘る全検出範囲(本実施の形態においては1440°)以上になるように、第1,第2レゾルバ4,5の軸倍角及び遊星歯車減速機6の減速比が設定されている。更に、トーションバー11が所定の角度(例えば、±6°)捩れた場合に、第1候補角度と第2候補角度との角度差が所定の角度差内になる第1候補角度と第2候補角度の組合せが一組のみ存在するように、第1,第2レゾルバ4,5の軸倍角及び遊星歯車減速機6の減速比が設定されている。
また、第1,第2レゾルバ4,5は、回転軸1の中立位置において、夫々Z点が検出されるように位置決めして取付けられている。なお、第1,第2レゾルバ4,5の出力値により夫々求めた第1,第2候補角度が第1,第2軸2,3の回転角度であるか否かは、第1候補角度と第2候補角度との角度差が、トーションバー11の所定の捩れ角度(例えば、±6°)と、第1,第2レゾルバ4,5の検出誤差とを考慮して決められた適宜の値以内であるか否かにより判断する。また、第1,第2レゾルバ4,5の検出誤差を小さくするために、第1,第2レゾルバ4,5の出力信号の周期は、トーションバー11が所定の角度捩れた場合に、全検出範囲において第1,第2軸2,3の回転角度が一つに決まる条件下において可能な限り短い方が望ましい。
なお、図3の横軸の回転角度は、4回転目まで示しているが、これに限定されるものではない。また、図3では、鋸歯形の信号波形を示しているが、この信号波形は、センサの原信号波形を変換することで得られる波形であり、鋸歯形に限定されるわけではない。
算出部7は、図3(a)に示すような第1軸2の複数回転に亘る回転角度と第1レゾルバ4の出力値との対応関係を示す第1軸角度マップ(第1参照テーブル)と、図3(b)に示すような第2軸3の複数回転に亘る回転角度と第2レゾルバ5の出力値との対応関係を示す第2軸角度マップ(第2参照テーブル)とを有している。第1,第2軸角度マップには、第1,第2軸2,3の回転角度に夫々対応する第1,第2レゾルバ4,5の出力値が、回転軸1の全検出範囲(本実施の形態においては4回転)に亘って記憶されている。
図4は、回転軸1に加わる回転トルク及び複数回転に亘る回転軸1の回転角度を算出する算出部7の処理手順を示すフローチャートである。算出部7は、第1,第2レゾルバ4,5の出力値Va ,Vb を所定のサンプリング周期にて夫々取込む(ステップS1,2)。
算出部7は、第1レゾルバ4の出力値Va を第1軸角度マップに適用して第1候補角度θa (M)を求める(ステップS3)。第1候補角度θa (M)はp個のデータからなる(M=1,2,…,p)。次に、第2レゾルバ5の出力値Vb を第2軸角度マップに適用して第2候補角度θb (N)を求める(ステップS4)。第2候補角度θb (N)は、q個のデータからなる(N=1,2,…,q)。
次に、算出部7は、N及びMを夫々初期化し(N=1,M=1:ステップS5,6)、第1候補角度θa (M)と第2候補角度θb (N)との差Δθを算出する(ステップS7)。
算出部7は、Δθが所定値C以下か否かを判定し(ステップS8)、Δθが所定値C以下である場合(ステップS8:YES)、このときの第1候補角度θa (M)を第1軸2の回転角度、即ち回転軸1の回転角度として決定すると共に、Δθを用いて回転軸1に加わる回転トルクを算出する(ステップS9)。一方、Δθが所定値C以下でない場合(ステップS8:NO)、Mがpと等しいか否かを判定する(ステップS10)。なお、ステップS8の判定に用いる所定値Cは、トーションバー11の所定の捩れ角度(例えば、±6°)と、第1,第2レゾルバ4,5の検出誤差とを考慮して決められた適宜の値である。
Mがpより小さい場合(ステップS10:NO)、Mに1を加算して(ステップS11)、ステップS7に戻って一連の動作を繰り返す。一方、Mがpに等しい場合(ステップS10:YES)、Nがqと等しいか否かを判定する(ステップS12)。Nがqより小さい場合(ステップS12:NO)、Nに1を加算して(ステップS13)、ステップS6に戻って一連の動作を繰り返す。Nがqと等しい場合(ステップS12:YES)、算出部7は、異常を報せる信号を出力して(ステップS14)、第1軸2の回転角度を決定せずに終了する。
以上のように、算出部7は、複数の第1候補角度θa (M)と複数の第2候補角度θb (N)とを相互に比較して、両者の差が所定の範囲内にある第1候補角度θa (M)の角度を回転軸1の回転角度として決定し、また求めた角度差を用いて回転軸1に加わる回転トルクを算出する。
また、本実施の形態においては、第1軸2の回転角度と第1レゾルバ4の出力値との関係を示す第1軸角度マップを用いて、第1軸2の第1候補角度θa (M)を求めているが、これに限定されず、第1軸2の回転角度を第1レゾルバ4の出力値を変数とする関数により表し、この関数により第1軸2の第1候補角度θa (M)を求めてもよい。第2軸3の第2候補角度θb (N)についても同様に、マップではなく関数により求めるよう構成してもよい。
このように本発明に係るトルク検出装置においては、第1軸2の回転を遊星歯車減速機6によりキャリア63に減速伝達して、第1レゾルバ4によりキャリア63の回転に応じて周期的に変化する信号を出力し、第2レゾルバ5により第2軸3の回転に応じて周期的に変化する信号を出力するように構成してある。第1,第2レゾルバ4,5の出力値Va ,Vb を第1,第2軸角度マップに夫々適用して、第1,第2軸2,3の複数回転に亘る回転角の範囲内における複数の第1,第2候補角度θa (M),θb (N)を求め、求めた第1,第2候補角度θa (M),θb (N)の差が所定の範囲内にある角度を第1軸2又は第2軸3の回転角度として決定しているから、遊星歯車減速機6の減速比を適宜選定することにより、回転軸1に加わる回転トルクと共に回転軸1の複数回転に亘る回転角度を簡素な構成にて検出することができる。また設置に要するスペースを削減することができる
また、キャリア63に第1軸2の回転を減速伝達するための減速手段として遊星歯車減速機6を採用しているから、安定した減速が可能となり、回転トルク及び回転角度を安定して高精度に検出することができ、また装置構成がコンパクトになる。
なお、前述した実施の形態において、第1,第2軸2,3の回転に応じて生じる周期的な信号を出力する第1,第2レゾルバ4,5を、夫々の軸2,3に設けているが、これに限定されず、第1軸2及び第2軸3の回転に応じて生じる周期的な信号を出力する適宜のセンサを夫々の軸2,3に設けるとしてもよい。
更に、前述した実施の形態においては、第1軸2の回転角度を回転軸1の回転角度として決定しているが、これに限定されず、第2軸3の回転角度を回転軸1の回転角度として決定してもよい。
なお、本発明に係るトルク検出装置は、回転軸に加わる回転トルクと共に回転軸の回転角度を検出することが要求される用途全般に適用可能であり、その他、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内において種々変更した形態にて実施することが可能であることは言うまでもない。
以上のようなトルク検出装置は、電動パワーステアリング装置の操舵部材と舵取機構とを連結する操舵軸(回転軸)の中途に介装され、操舵部材に加えられる操舵トルクを検出するために用いることができる。電動パワーステアリング装置において、第2軸3の上端は、操舵部材に連結され、第1軸2の下端は、舵取機構に連結される。この結果、操舵部材に加わる操舵トルクは、第2軸3に作用し、前述したような第1軸2及び第2軸3間の相対角変位を生じさせることとなる。パワーステアリング装置において本発明に係るトルク検出装置を適用した場合、簡素な構成にて、設置に要するスペースを削減することができる。
本発明に係るトルク検出装置の要部を示す縦断面図である。 図1のII−II線による横断面図である。 回転軸の回転角度と第1,第2レゾルバの出力値との関係を示す図である。 算出部の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 回転軸、2 第1軸、3 第2軸、4 第1レゾルバ(第1出力手段)、5 第2レゾルバ(第2出力手段)、6 遊星歯車減速機(減速手段)、60 サンギヤ、61 固定リングギヤ、62 遊星ギヤ、63 キャリア(回転体)、7 算出部(算出手段)

Claims (4)

  1. 同軸的に連結された第1,第2軸と、該第1,第2軸夫々の回転に応じて周期的な信号を各出力する第1,第2出力手段とを備え、該第1,第2出力手段の出力信号に基づいて前記第1軸又は第2軸に加わる回転トルクを算出するトルク検出装置において、前記第1軸と同軸的に回転する回転体と、該回転体に前記第1軸の回転を減速伝達する減速手段と、前記第1,第2出力手段の出力信号に基づいて前記第1軸又は第2軸の回転角度を複数回転に亘って算出する算出手段とを備え、前記第1出力手段は、前記回転体の回転に応じて周期的な信号を出力するように構成してあることを特徴とするトルク検出装置。
  2. 前記第1軸又は第2軸の複数回転に亘る回転角度と前記第1,第2出力手段の出力値との対応関係を夫々示す第1,第2参照テーブルを備え、前記算出手段は、前記第1,第2出力手段の出力値を前記第1,第2参照テーブルに夫々適用して複数の第1,第2候補角度を求め、求めた第1,第2候補角度の差が所定の範囲内にある角度を前記第1軸又は第2軸の回転角度として決定する請求項1記載のトルク検出装置。
  3. 前記第1,第2出力手段は、レゾルバである請求項1又は請求項2記載のトルク検出装置。
  4. 前記減速手段は、前記第1軸に周設されたサンギヤと、該サンギヤと同軸をなし、内面に歯を有する固定リングギヤと、該固定リングギヤ及び前記サンギヤに夫々噛合する遊星ギヤとを備える遊星歯車減速機であり、前記回転体は、前記遊星ギヤのキャリアである請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のトルク検出装置。
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