JP2004156961A - 回転角検出装置及びトルク検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一体化した複数のターゲットを用いる場合に、それらのターゲットが回転体への固定時に分離するのを防ぐことができるとともに、各ターゲットの回転体に対する組付精度の低下を防止することができる回転角検出装置及びトルク検出装置を提供する。
【解決手段】第1及び第2のターゲット板72,73をリベット74により、予め一体的に固定する。さらに、これら一体化したターゲット板72,73のうち、一方(一つ)のターゲット板72を締まり嵌めにより、出力軸(回転体)24に嵌合し、かつ他方(残り)のターゲット板73を隙間嵌めにより、出力軸24に嵌合して、上記一体化したターゲット板72,73を出力軸24に固定する。
【選択図】 図3
【解決手段】第1及び第2のターゲット板72,73をリベット74により、予め一体的に固定する。さらに、これら一体化したターゲット板72,73のうち、一方(一つ)のターゲット板72を締まり嵌めにより、出力軸(回転体)24に嵌合し、かつ他方(残り)のターゲット板73を隙間嵌めにより、出力軸24に嵌合して、上記一体化したターゲット板72,73を出力軸24に固定する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用操舵軸などの回転体の回転角を検出する回転角検出装置及び回転体に加わるトルクを検出するトルク検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両に搭載され、運転手の操舵動作を補助する操舵補助装置には、操舵補助力として例えば電動モータの回転力を付与する電動パワーステアリング装置がある。このような電動パワーステアリング装置は、操舵部材及び操向用の車輪側にそれぞれ連結され、運転手の操舵動作に伴って回転する入力軸及び出力軸を備えている。さらに、このステアリング装置には、上記入出力軸の各回転角を検出するセンサ部を含んだ回転角検出装置及びこの検出装置の検出結果を用いて上記操舵部材に加わる操舵トルクを検出するトルク検出装置が組込まれており、当該ステアリング装置は検出した操舵トルクに基づいて電動モータへの指令値を決定し、減速機構を介して操舵系にモータ回転力を伝達させることで当該操舵系に操舵補助力を付与して操舵アシストを行う。
また、上記センサ部には、入出力軸毎に一体回転可能に取り付けられ、磁性体からなる歯を外周に設けたターゲット板と、このターゲット板の歯に所定のギャップをおいて対向配置された磁気抵抗効果(MR)素子を有し、対応する入出力軸の回転に応じて周期的に変化する出力信号を出力する磁気センサとが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−116095号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
さらに、本出願人は、例えば特願2002−69121号において、上記入出力軸の少なくとも一方例えば出力軸に、その回転に応じて所定の位相ずつ互いに出力がずれる二つの上記センサ部を設けて、当該出力軸の絶対回転角を検出する技術を開示している。この技術は、二つのセンサ部の各ターゲット板において、それらの歯数を互いに異ならせることにより、対応する磁気センサの出力波形の位相を回転に応じて互いにずらすとともに、これらの出力波形の位相ずれを基に出力軸の絶対回転角をテーブル情報から取得するものである。
【0005】
ところが、上記のような従来装置では、リベットあるいはカシメなどによって上記二つのターゲット板を一体接合した後、圧入することによって出力軸に固定した場合に、各ターゲット板と出力軸との間に生じるこじり荷重などの出力軸への圧入に伴い各ターゲット板に作用する力が大きくなることがあった。この結果、上記リベットなどが切断されて一体化した二つのターゲット板が出力軸への固定時に分離したり、少なくとも一方のターゲット板に生じた変形によって出力軸に対して傾いた状態で固定されたりし各ターゲット板を出力軸に精度よく組付けることができないことがあった。
【0006】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、一体化した複数のターゲットを用いる場合に、それらのターゲットが回転体への固定時に分離するのを防ぐことができるとともに、各ターゲットの回転体に対する組付精度の低下を防止することができる回転角検出装置及びトルク検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の回転角検出装置は、回転体に一体回転可能に設けられた複数のターゲットを用いて、前記回転体の回転角を検出する回転角検出装置であって、
一体的に固定された前記複数のターゲットのうち、一つのターゲットを締まり嵌めにより前記回転体に嵌合し、かつ残りのターゲットを隙間嵌めにより前記回転体に嵌合したことを特徴とするものである(請求項1)。
【0008】
上記のように構成された回転角検出装置では、上記一つのターゲットを締まり嵌めによって回転体に嵌合することにより、一体的に固定された複数のターゲットを回転体に固定することができるとともに、残りのターゲットを隙間嵌めによって回転体に嵌合するので、これら残りのターゲットを回転体から離した状態で当該回転体に固定することができる。
【0009】
また、上記回転角検出装置(請求項1)において、前記一つのターゲットを端部に配置して前記複数のターゲットを一方向に配列するとともに、前記残りのターゲット側から当該複数のターゲットを前記回転体に固定することが好ましい(請求項2)。
この場合、複数のターゲットの回転体への固定時に上記残りのターゲットをガイド部材として用いることができる。
【0010】
また、上記回転角検出装置(請求項1または2)において、前記複数の各ターゲットが、その外周に略等間隔で突設された磁性体からなる歯部を有する平歯状のターゲット板により構成されてもよい(請求項3)。
この場合、各ターゲット板に設けた歯部の位置関係が所定の初期関係からずれることなく当該初期関係を保持した状態で、それら複数のターゲット板を回転体に固定することができる。
【0011】
また、本発明のトルク検出装置は、第1の回転軸とこの回転軸と同軸的に連結された第2の回転軸を備えた回転体に対して、前記第1及び第2の回転軸の少なくとも一方の回転軸に請求項1〜3のいずれかの回転角検出装置を設けたことを特徴とするものである(請求項4)。
【0012】
上記のように構成されたトルク検出装置では、第1及び第2の回転軸の少なくとも一方の回転軸の回転角は上記回転角検出装置に含まれた複数のターゲットを用いて精度よく検出される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の回転角検出装置及びトルク検出装置の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、電動式の操舵補助装置としての電動パワーステアリング装置に本発明を適用した場合について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング装置の要部構成を示す縦断面図である。図において、当該装置は、例えば自動車に搭載され、操舵部材(ステアリングホイール)1に加わる運転手の操舵動作に応じて、図示を省略した操向車輪の向きを変える操舵軸2を備えている。この操舵軸2には、上記操舵部材1が上端部に取り付けられる筒状の取付軸21と、この取付軸21に一体回転可能に連結された第1の回転軸としての筒状の入力軸22と、トーションバー23を介在させて入力軸22に同軸的に連結された第2の回転軸としての筒状の出力軸24が設けられており、ラックピニオン式伝達機構などを介して出力軸24に連結される左右の上記操向車輪での転舵動作を行うようになっている。
【0014】
上記取付軸21はステアリングコラム25内に収納された状態で車体側に固定されるものであり、その下端部にはトーションバー23の一端部を内嵌固定した入力軸22の上端部がピン26により連結されている。また、上記トーションバー23の他端部はピン27により出力軸24の下端部に内嵌固定されている。
上記入力軸22及び出力軸24は、車体側に固定され、かつ図の上下に分離可能な上側及び下側ハウジングH1,H2の内部に軸受31,32,33を介してそれぞれ回転自在に取り付けられている。
また、上記出力軸24には、ウォーム41及びこれに噛み合うウォームホイール42を有する減速機構4と、上記ウォーム41が出力軸に一体回転可能に取り付けられ、制御ユニット5により制御される操舵補助用の電動モータ6とが連結されている。これらの減速機構4と電動モータ6とが、操舵部材1から上記操向車輪に至る操舵系にモータ回転力による操舵補助力を付与する操舵補助部を構成している。
【0015】
また、上記入力軸22及び出力軸24には、本発明の回転角検出装置に含まれたセンサ部が設けられており、操舵部材1への上記操舵動作に伴い回転する入出力軸22,24の各回転角を検出するようになっている。具体的には、図2も参照して、入力軸22には、第1のターゲット板71が一体回転可能に取り付けられ、さらにこのターゲット板71の外周外方に第1の磁気センサA1,B1が配置されている。同様に、出力軸24には、第2及び第3のターゲット板72,73が一体回転可能に取り付けられ、さらにこれらターゲット板72,73の外周外方に第2及び第3の磁気センサA2,B2及びA3,B3がそれぞれ配置されている。
【0016】
上記第1のターゲット板71と第1の磁気センサA1,B1とが入力軸22の回転角に応じた信号を制御ユニット5に出力する第1のセンサ部Pを構成し、第2のターゲット板72と第2の磁気センサA2,B2とが出力軸24の回転角に応じた信号を制御ユニット5に出力する第2のセンサ部Qを構成している。また、第3のターゲット板73と第3の磁気センサA3,B3とは出力軸24の回転角に応じた信号を制御ユニット5に出力する第3のセンサ部Rを構成するものであり、制御部5が上記第2及び第3のセンサ部Q,Rの出力を用いて出力軸24の絶対回転位置を検出するようになっている。
【0017】
上記各ターゲット板71〜73は、平歯車状の形態を成し、磁性体から成る外周の歯部が周方向に等間隔で凹凸のターゲットを形成している。歯数は、第1のターゲット板71と第2のターゲット板72とが同数N(例えば36)で、第3のターゲット板73はNとは互いに素(1以外の公約数をもたない)である数(例えば37)である。
上記第1のターゲット板71は、入力軸22に外嵌固定されている。また、第2及び第3のターゲット板72,73は、それぞれ別体として形成され、これらが予め一体的に固定された後、出力軸24に外嵌固定されており、出力軸24側に複数設けられるターゲットの取付作業を簡単化できるようになっている。
【0018】
詳細には、図3に示すように、上記第2及び第3のターゲット板72,73は、各々外周に同一形状で歯数のみが異なる歯部72a,73aが形成された後、周方向に等配された複数(例えば4個)のリベット74によって予め一体接合されたものであり、出力軸24の入力軸22側の端部に設けられ外周面24a及び円盤状の端面24bからなる段差部に一体化されたターゲット板72,73が取り付けられている。
尚、上記の説明では、リベット74を用いてターゲット板72,73を一体接合する構成について説明したが、図3(c)に例示するように、各ターゲット板72,73に設けた歯部72a,73aの位置関係を所定の初期関係で保持できるものであればよく、カシメや接着剤などの他の接合手段を用いてターゲット板72,73を一体化してもよい。
【0019】
また、上記第2のターゲット板72は、上記外周面24aに締まり嵌めにより嵌合されるよう構成されたものであり、その内径(図3(a)に“d2”にて図示)は外周面24aの外径(図3(b)に“d1”にて図示)に対し圧入代を生じるように上記外径より小さい値に設定されている。
一方、第3のターゲット板73は、外周面24aに隙間嵌めにより嵌合されるよう構成されたものであり、その内径(図3(a)に“d3”にて図示)は当該ターゲット板内面と外周面24aとの間に所定隙間が生じるよう上記外径より大きい値に設定されている。そして、これらのターゲット板72,73は一体化された後、第2のターゲット板72側を支持しつつ、第3のターゲット板73側から出力軸24に挿通し、かつこのターゲット板73を外周面24aから浮かせた状態で、第2のターゲット板72を出力軸24に圧入することにより、一体化したターゲット板72,73の出力軸24への固定作業が行われる。また、ターゲット板72の圧入作業は、図3(b)に示すように、第3のターゲット板73の軸方向端面が上記段差部の端面24bに接する状態で行われており、出力軸24及び対応する磁気センサに対して各ターゲット板72,73を高精度に位置決めできるようになっている。さらに、各ターゲット板72,73の内径を異ならせたことから、ターゲット板個々の判別を容易に行うことができ、一体化したターゲット板72,73の出力軸24への組付方向などを即座に確認することができる。尚、上記説明以外に、第2のターゲット72が端面24bに当接するよう、一体化したターゲット板72,73を出力軸24に固定してもよい。
【0020】
図1及び図2に戻って、第1〜第3の磁気センサA1,B1,A2,B2,A3,B3は、対応するターゲット板71〜73の外周の歯部に対向するように、3段2列に配置されており、これらはセンサボックス8に収められている。このセンサボックス8は上側ハウジングH1に設けられた取付孔に当該孔を閉塞するよう固定されたものであり、各磁気センサA1,B1,A2,B2,A3,B3と対応する上記外周の歯部とのギャップを所定距離で確保して維持するようになっている。また、第1の磁気センサA1,B1は、第1のターゲット板71の互いに異なる周方向位置に対向して配置されている。同様に、第2の磁気センサA2,B2は、第2のターゲット板72の互いに異なる周方向位置に対向して配置され、第3の磁気センサA3,B3は、第3のターゲット板73の互いに異なる周方向位置に対向して配置されている。
【0021】
上記の各磁気センサA1〜A3,B1〜B3は、磁界の作用により抵抗が変化する特性をもつ素子、例えば磁気抵抗効果(MR)素子をそれぞれ含んで構成されており、対向する各ターゲット板71〜73の外周の歯部(凹凸)に応じて周期的に変化する電圧信号として出力する。詳細には、運転手のステアリング操作に応じて、第1のターゲット板71が入力軸22と共に回転すると、外周の凹凸により第1の磁気センサA1,B1の出力信号は入力軸22及びターゲット板71の回転角の変化(角変位)に応じて周期的に変化する周期信号となる。また、第2のターゲット板72が出力軸24と共に回転すると、外周の凹凸により第2の磁気センサA2,B2の出力信号は出力軸24及びターゲット板72の回転角の変化に応じて周期的に変化する周期信号となり、第3のターゲット板73が出力軸24と共に回転すると、外周の凹凸により第3の磁気センサA3,B3の出力信号は出力軸24及びターゲット板73の回転角の変化に応じて周期的に変化する周期信号となる。
【0022】
また、上記第1の磁気センサA1とB1とは、それらの出力信号が、図4に示すように、電気角で例えばπ/2の位相差を生じるよう第1のターゲット板71に対向して配置されている。同様に、第2の磁気センサA2とB2とは、それらの出力信号がπ/2の位相差を生じるよう第2のターゲット板72に対向して配置され、第3の磁気センサA3とB3とは、それらの出力信号がπ/2の位相差を生じるよう第3のターゲット板73に対向して配置されている。このように、第1〜第3のセンサ部P,Q,Rにおける2つの磁気センサA1〜A3,B1〜B3からの出力信号の位相を各々ずらすことにより、対応するターゲット板71〜73の凹凸形状に応じて、非線形な変化が出力波形の極大値及び極小値付近で現れたときでも、制御部5は2つの磁気センサA1〜A3,B1〜B3の一方の信号が非線形領域のときは他方の線形領域の信号を用いることができ、入出力軸22,24の各回転検出精度が低下するのを防ぐことができる。
【0023】
さらに、第3のターゲット板73の歯数(=37)が第2のターゲット板72の歯数(=36)より1多いことにより、第3の磁気センサA3,B3の出力は、第2の磁気センサA2,B2の出力と比べて、出力軸24の回転量(2π/36)当たりに((2π/36)−(2π/37))の位相ずれを生じ、出力軸24の1回転で元に戻る。従って、磁気センサA2,B2及び磁気センサA3,B3は、図5に示すように、出力軸24が1位相回転する都度、上記の位相ずれ分位相がずれて行く出力信号を出力する。
磁気センサA2,B2のみ又は磁気センサA3,B3のみでは、図5に示すように、出力軸24が360゜回転する間に、出力信号の組が2回出現するので、出力軸24の絶対回転角を特定できないが、磁気センサA2,B2,A3,B3の各出力信号を、出力軸24の絶対回転位置と上記位相のずれとの関係を予め調べてテーブル化したテーブル情報で参照することにより、出力軸24の絶対回転角を特定することができる。このようなテーブル情報は、制御ユニット5の後述のデータ記憶部に格納されている。
【0024】
上記制御ユニット5は、第1〜第3のセンサ部P,Q,Rの出力を用いて所定の演算を行う演算部51と、この演算部51の演算結果に基づき電動モータ6の駆動制御を行う駆動制御部52とを備えている。この制御ユニット5には、車速センサ(図示せず)によって検出された車速の信号が入力されるようになっており、自動車の走行速度を鑑みて電動モータ6で発生させる回転力を決定するようになっている。また、制御ユニット5には、不揮発性メモリ等により構成されたデータ記憶部(図示せず)が設けられており、このデータ記憶部には、電動モータ6の駆動制御に必要なプログラムやテーブル化された情報等が予め格納され、さらには当該制御ユニット5の各部での演算結果などや上記車速センサなどからの自動車の走行状態等を示す情報が適宜記憶される。
【0025】
上記演算部51は、磁気センサA1〜A3,B1〜B3の出力信号を用いて対応する入出力軸22,24の各回転角を検出する回転角検出部の機能、この回転角検出部によって検出された上記各回転角を用いて上記操舵部材1に加わる操舵トルクを検出するトルク検出部の機能、及び上記検出された各回転角を用いて操舵部材1に加わる操舵トルク及び操舵角を演算により求め、その求めた操舵トルク及び操舵角に基づき上記操舵補助部から付与させる操舵補助力を決定する機能をもつように構成されている。具体的には、演算部51は、所定のサンプリング周期で、例えばセンサ部P,Qの出力を取得し、対応する入力軸22及び出力軸24の回転角を得た後、入出力軸22,24の相対回転角の絶対値を求めて、上記操舵部材1に加わる操舵トルク及び操舵角を算出する。また、演算部51は、算出した操舵トルク及び操舵角に基づき電動モータ6への指令値を決定し駆動制御部52に指示する。また、演算部51は、第3のセンサ部Rの出力を用いることによって出力軸24の絶対回転角の絶対値を求め、上記操舵トルク及び操舵角を算出可能となっており、上記操向車輪の向きを考慮したより精密な制御を行えるようになっている。
上記駆動制御部52は、演算部51から指示された指令値に基づいて電動モータ6に電流を供給して当該電動モータ6を駆動する。これにより、本実施形態の電動パワーステアリング装置は、運転手の操舵動作を検出しその動作に応じた操舵補助力を付与することができる。
【0026】
以上のように、本実施形態による電動パワーステアリング装置では、予め一体化した第2及び第3のターゲット板72,73のうち、第3のターゲット板73を出力軸24の外周面24aから浮かせた状態で、これらのターゲット板72,73の出力軸24への固定作業を行うことができるので、この作業時にターゲット板73の内側が外周面24aに接触するのを防ぐことができ、当該ターゲット板73に対してこじり荷重が働くのを防止することができる。また、外周面24aに対し第3のターゲット板73を離した状態で出力軸24に固定することから、一体化した二つのターゲット板をともに圧入する上記従来例に比べて、出力軸24との接触(嵌合)面積を小さくして二つのターゲット板72,73を固定することができ、圧入時に各ターゲット板72,73に作用する応力などの力を抑えて出力軸24に対する固定作業を円滑に行うことができる。この結果、上記リベット74がこじり荷重などによって切断されるのを防いで一体化したターゲット板72,73が固定時に分離するのを防止することができるとともに、いずれかのターゲット板72,73が出力軸24に対して傾いた状態で固定されるのを防ぐことができ、出力軸24に対する各ターゲット板72,73の組付精度が低下するのを防止することができる。
【0027】
また、本実施形態では、第2のターゲット板72側を支持しつつ、第3のターゲット板73側から出力軸24に挿通することにより、これらターゲット板72,73の固定作業を行っているので、ターゲット板73を挿通(固定)作業の際のガイド部材として用いることができるとともに、ターゲット板72に必要な力を効率よく付与して締まり嵌めすることができ、当該固定作業をさらに円滑に行うことができる。
また、本実施形態では、同一形状で歯数のみが異なる歯部72a,73aを有する平歯状の第2及び第3のターゲット板72,73の組付精度が低下するのを防ぐことができることから、リベット74によって保持された歯部相互間の位置関係を初期関係に保ちつつ出力軸24に固定することができる。この結果、ターゲット板72,73の歯部72a,73aの位置相違によって所定の位相ずれを生じさせた所望の検出波形を精度よく得ることができ、絶対回転角、ひいては操舵トルクを高精度に検出することができる。
【0028】
尚、上記の説明では、平歯状のターゲット板72,73を用いた構成について説明したが、本発明は一体的に固定された複数のターゲットを回転体に一体回転可能に設けた検出装置において、一つのターゲットを締まり嵌めにより回転体に嵌合し、残りのターゲットを隙間嵌めにより回転体に嵌合して、当該複数のターゲットを回転体に設けるものであればよく、ターゲットの形状、構成、設置数などは上記のものに何等限定されない。具体的には、上記ターゲット板72,73に代えてスリット状の多数の孔が周方向に等間隔で形成されたリング状のターゲットや、外周面に磁極のN・Sを交互に配置したターゲットを用いてもよい。
【0029】
また、上記第1のターゲット板71に代えて、第2及び第3のターゲット板72,73と同様な上下二段のターゲット板を用いることで入力軸22の絶対回転角を検出してもよく、さらには第2のターゲット板72と同一形状の第4のターゲット板を第2及び第3のターゲット板72,73に予め一体的に固定し、第2及び第4のターゲット板から得られる検出波形を2重系にし、その検出角のフェイルセーフなどを行わせてもよい。但し、三つ以上のターゲットを一体化して回転体に固定する場合では、上記実施例と同様に、締まり嵌めされるターゲットが端部に配置されるように三つ以上のターゲットを一方向に配列して、それらのターゲットを予め一体化することが好ましい。これにより、隙間嵌めされるターゲット側から回転体に固定することができ、隣り合う二つのターゲットを接合するリベットなどの各接合手段に圧入に伴って生じる応力が作用するのを防いで、それらターゲットが互いに離れるのを防止しつつ、回転体に高精度に組付けることができる。
【0030】
また、上記の説明では、減速機構4と電動モータ6とで上記操舵系に操舵補助力を付与する操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した場合について説明したが、本発明の回転角検出装置及びトルク検出装置はこれに限定されるものではなく、回転体の回転角や回転体に加わるトルクを検出する各種検出装置に適用できるものであり、上記操舵トルクなどに基づき油圧バルブを制御する油圧式パワーステアリング装置などの他の形式の操舵補助装置や操舵補助装置を搭載していない車両にも適用することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明は以下の効果を奏する。
請求項1の回転角検出装置によれば、上記残りのターゲットを回転体から離した状態で、一体的に固定された上記複数のターゲットを回転体に固定することができるので、回転体に固定するときに当該残りのターゲットに対してこじり荷重が働くのを防ぐことができるとともに、複数の各ターゲットに作用する力を抑えることができる。この結果、一体化した複数のターゲットが回転体への固定時に分離するのを防止することができるとともに、いずれかのターゲットが回転体に対して傾いた状態で固定されるのを防いで回転体に対する各ターゲットの組付精度の低下を防止することができる。
【0032】
また、請求項2の回転角検出装置によれば、複数のターゲットの回転体への固定時に上記残りのターゲットをガイド部材として用いることができるので、当該複数のターゲットの回転体に対する固定作業の作業性を向上することができる。
【0033】
また、請求項3の回転角検出装置によれば、各ターゲット板の歯部の位置関係が所定の初期関係からずれることなく当該初期関係を保持した状態で、それら複数のターゲット板を回転体に固定することができるので、歯部相互間に位置ずれを生じることなくターゲット板を回転体に固定することができ、それらターゲット板の歯部の相違によって所定の位相ずれ等を生じさせた所望の検出波形を精度よく得ることができる。
【0034】
また、請求項4のトルク検出装置によれば、第1及び第2の回転軸の少なくとも一方の回転軸の回転角が上記回転角検出装置に含まれた複数のターゲットを用いて精度よく検出されるので、トルクの検出精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電動パワーステアリング装置の要部構成を示す縦断面図である。
【図2】上記電動パワーステアリング装置におけるトーションバー、入力軸、出力軸、各ターゲット板、及び磁気センサを模式的に表した図である。
【図3】(a)は図1に示した第2及び第3のターゲット板を示す拡大断面図であり、(b)は出力軸に固定した場合におけるこれらのターゲット板を示す拡大断面図であり、(c)は(a)の矢印cからみた上記ターゲット板の歯部の構成例を示す一部切裁拡大図である。
【図4】上記磁気センサからの出力信号の例を示すグラフである。
【図5】上記第2及び第3のターゲット板に対向する磁気センサの各出力信号の例を示すグラフである。
【符号の説明】
2 操舵軸(回転体)
22 入力軸(第1の回転軸)
24 出力軸(第2の回転軸)
72 第2のターゲット板(一つのターゲット)
73 第3のターゲット板(残りのターゲット)
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用操舵軸などの回転体の回転角を検出する回転角検出装置及び回転体に加わるトルクを検出するトルク検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両に搭載され、運転手の操舵動作を補助する操舵補助装置には、操舵補助力として例えば電動モータの回転力を付与する電動パワーステアリング装置がある。このような電動パワーステアリング装置は、操舵部材及び操向用の車輪側にそれぞれ連結され、運転手の操舵動作に伴って回転する入力軸及び出力軸を備えている。さらに、このステアリング装置には、上記入出力軸の各回転角を検出するセンサ部を含んだ回転角検出装置及びこの検出装置の検出結果を用いて上記操舵部材に加わる操舵トルクを検出するトルク検出装置が組込まれており、当該ステアリング装置は検出した操舵トルクに基づいて電動モータへの指令値を決定し、減速機構を介して操舵系にモータ回転力を伝達させることで当該操舵系に操舵補助力を付与して操舵アシストを行う。
また、上記センサ部には、入出力軸毎に一体回転可能に取り付けられ、磁性体からなる歯を外周に設けたターゲット板と、このターゲット板の歯に所定のギャップをおいて対向配置された磁気抵抗効果(MR)素子を有し、対応する入出力軸の回転に応じて周期的に変化する出力信号を出力する磁気センサとが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−116095号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
さらに、本出願人は、例えば特願2002−69121号において、上記入出力軸の少なくとも一方例えば出力軸に、その回転に応じて所定の位相ずつ互いに出力がずれる二つの上記センサ部を設けて、当該出力軸の絶対回転角を検出する技術を開示している。この技術は、二つのセンサ部の各ターゲット板において、それらの歯数を互いに異ならせることにより、対応する磁気センサの出力波形の位相を回転に応じて互いにずらすとともに、これらの出力波形の位相ずれを基に出力軸の絶対回転角をテーブル情報から取得するものである。
【0005】
ところが、上記のような従来装置では、リベットあるいはカシメなどによって上記二つのターゲット板を一体接合した後、圧入することによって出力軸に固定した場合に、各ターゲット板と出力軸との間に生じるこじり荷重などの出力軸への圧入に伴い各ターゲット板に作用する力が大きくなることがあった。この結果、上記リベットなどが切断されて一体化した二つのターゲット板が出力軸への固定時に分離したり、少なくとも一方のターゲット板に生じた変形によって出力軸に対して傾いた状態で固定されたりし各ターゲット板を出力軸に精度よく組付けることができないことがあった。
【0006】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、一体化した複数のターゲットを用いる場合に、それらのターゲットが回転体への固定時に分離するのを防ぐことができるとともに、各ターゲットの回転体に対する組付精度の低下を防止することができる回転角検出装置及びトルク検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の回転角検出装置は、回転体に一体回転可能に設けられた複数のターゲットを用いて、前記回転体の回転角を検出する回転角検出装置であって、
一体的に固定された前記複数のターゲットのうち、一つのターゲットを締まり嵌めにより前記回転体に嵌合し、かつ残りのターゲットを隙間嵌めにより前記回転体に嵌合したことを特徴とするものである(請求項1)。
【0008】
上記のように構成された回転角検出装置では、上記一つのターゲットを締まり嵌めによって回転体に嵌合することにより、一体的に固定された複数のターゲットを回転体に固定することができるとともに、残りのターゲットを隙間嵌めによって回転体に嵌合するので、これら残りのターゲットを回転体から離した状態で当該回転体に固定することができる。
【0009】
また、上記回転角検出装置(請求項1)において、前記一つのターゲットを端部に配置して前記複数のターゲットを一方向に配列するとともに、前記残りのターゲット側から当該複数のターゲットを前記回転体に固定することが好ましい(請求項2)。
この場合、複数のターゲットの回転体への固定時に上記残りのターゲットをガイド部材として用いることができる。
【0010】
また、上記回転角検出装置(請求項1または2)において、前記複数の各ターゲットが、その外周に略等間隔で突設された磁性体からなる歯部を有する平歯状のターゲット板により構成されてもよい(請求項3)。
この場合、各ターゲット板に設けた歯部の位置関係が所定の初期関係からずれることなく当該初期関係を保持した状態で、それら複数のターゲット板を回転体に固定することができる。
【0011】
また、本発明のトルク検出装置は、第1の回転軸とこの回転軸と同軸的に連結された第2の回転軸を備えた回転体に対して、前記第1及び第2の回転軸の少なくとも一方の回転軸に請求項1〜3のいずれかの回転角検出装置を設けたことを特徴とするものである(請求項4)。
【0012】
上記のように構成されたトルク検出装置では、第1及び第2の回転軸の少なくとも一方の回転軸の回転角は上記回転角検出装置に含まれた複数のターゲットを用いて精度よく検出される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の回転角検出装置及びトルク検出装置の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、電動式の操舵補助装置としての電動パワーステアリング装置に本発明を適用した場合について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による電動パワーステアリング装置の要部構成を示す縦断面図である。図において、当該装置は、例えば自動車に搭載され、操舵部材(ステアリングホイール)1に加わる運転手の操舵動作に応じて、図示を省略した操向車輪の向きを変える操舵軸2を備えている。この操舵軸2には、上記操舵部材1が上端部に取り付けられる筒状の取付軸21と、この取付軸21に一体回転可能に連結された第1の回転軸としての筒状の入力軸22と、トーションバー23を介在させて入力軸22に同軸的に連結された第2の回転軸としての筒状の出力軸24が設けられており、ラックピニオン式伝達機構などを介して出力軸24に連結される左右の上記操向車輪での転舵動作を行うようになっている。
【0014】
上記取付軸21はステアリングコラム25内に収納された状態で車体側に固定されるものであり、その下端部にはトーションバー23の一端部を内嵌固定した入力軸22の上端部がピン26により連結されている。また、上記トーションバー23の他端部はピン27により出力軸24の下端部に内嵌固定されている。
上記入力軸22及び出力軸24は、車体側に固定され、かつ図の上下に分離可能な上側及び下側ハウジングH1,H2の内部に軸受31,32,33を介してそれぞれ回転自在に取り付けられている。
また、上記出力軸24には、ウォーム41及びこれに噛み合うウォームホイール42を有する減速機構4と、上記ウォーム41が出力軸に一体回転可能に取り付けられ、制御ユニット5により制御される操舵補助用の電動モータ6とが連結されている。これらの減速機構4と電動モータ6とが、操舵部材1から上記操向車輪に至る操舵系にモータ回転力による操舵補助力を付与する操舵補助部を構成している。
【0015】
また、上記入力軸22及び出力軸24には、本発明の回転角検出装置に含まれたセンサ部が設けられており、操舵部材1への上記操舵動作に伴い回転する入出力軸22,24の各回転角を検出するようになっている。具体的には、図2も参照して、入力軸22には、第1のターゲット板71が一体回転可能に取り付けられ、さらにこのターゲット板71の外周外方に第1の磁気センサA1,B1が配置されている。同様に、出力軸24には、第2及び第3のターゲット板72,73が一体回転可能に取り付けられ、さらにこれらターゲット板72,73の外周外方に第2及び第3の磁気センサA2,B2及びA3,B3がそれぞれ配置されている。
【0016】
上記第1のターゲット板71と第1の磁気センサA1,B1とが入力軸22の回転角に応じた信号を制御ユニット5に出力する第1のセンサ部Pを構成し、第2のターゲット板72と第2の磁気センサA2,B2とが出力軸24の回転角に応じた信号を制御ユニット5に出力する第2のセンサ部Qを構成している。また、第3のターゲット板73と第3の磁気センサA3,B3とは出力軸24の回転角に応じた信号を制御ユニット5に出力する第3のセンサ部Rを構成するものであり、制御部5が上記第2及び第3のセンサ部Q,Rの出力を用いて出力軸24の絶対回転位置を検出するようになっている。
【0017】
上記各ターゲット板71〜73は、平歯車状の形態を成し、磁性体から成る外周の歯部が周方向に等間隔で凹凸のターゲットを形成している。歯数は、第1のターゲット板71と第2のターゲット板72とが同数N(例えば36)で、第3のターゲット板73はNとは互いに素(1以外の公約数をもたない)である数(例えば37)である。
上記第1のターゲット板71は、入力軸22に外嵌固定されている。また、第2及び第3のターゲット板72,73は、それぞれ別体として形成され、これらが予め一体的に固定された後、出力軸24に外嵌固定されており、出力軸24側に複数設けられるターゲットの取付作業を簡単化できるようになっている。
【0018】
詳細には、図3に示すように、上記第2及び第3のターゲット板72,73は、各々外周に同一形状で歯数のみが異なる歯部72a,73aが形成された後、周方向に等配された複数(例えば4個)のリベット74によって予め一体接合されたものであり、出力軸24の入力軸22側の端部に設けられ外周面24a及び円盤状の端面24bからなる段差部に一体化されたターゲット板72,73が取り付けられている。
尚、上記の説明では、リベット74を用いてターゲット板72,73を一体接合する構成について説明したが、図3(c)に例示するように、各ターゲット板72,73に設けた歯部72a,73aの位置関係を所定の初期関係で保持できるものであればよく、カシメや接着剤などの他の接合手段を用いてターゲット板72,73を一体化してもよい。
【0019】
また、上記第2のターゲット板72は、上記外周面24aに締まり嵌めにより嵌合されるよう構成されたものであり、その内径(図3(a)に“d2”にて図示)は外周面24aの外径(図3(b)に“d1”にて図示)に対し圧入代を生じるように上記外径より小さい値に設定されている。
一方、第3のターゲット板73は、外周面24aに隙間嵌めにより嵌合されるよう構成されたものであり、その内径(図3(a)に“d3”にて図示)は当該ターゲット板内面と外周面24aとの間に所定隙間が生じるよう上記外径より大きい値に設定されている。そして、これらのターゲット板72,73は一体化された後、第2のターゲット板72側を支持しつつ、第3のターゲット板73側から出力軸24に挿通し、かつこのターゲット板73を外周面24aから浮かせた状態で、第2のターゲット板72を出力軸24に圧入することにより、一体化したターゲット板72,73の出力軸24への固定作業が行われる。また、ターゲット板72の圧入作業は、図3(b)に示すように、第3のターゲット板73の軸方向端面が上記段差部の端面24bに接する状態で行われており、出力軸24及び対応する磁気センサに対して各ターゲット板72,73を高精度に位置決めできるようになっている。さらに、各ターゲット板72,73の内径を異ならせたことから、ターゲット板個々の判別を容易に行うことができ、一体化したターゲット板72,73の出力軸24への組付方向などを即座に確認することができる。尚、上記説明以外に、第2のターゲット72が端面24bに当接するよう、一体化したターゲット板72,73を出力軸24に固定してもよい。
【0020】
図1及び図2に戻って、第1〜第3の磁気センサA1,B1,A2,B2,A3,B3は、対応するターゲット板71〜73の外周の歯部に対向するように、3段2列に配置されており、これらはセンサボックス8に収められている。このセンサボックス8は上側ハウジングH1に設けられた取付孔に当該孔を閉塞するよう固定されたものであり、各磁気センサA1,B1,A2,B2,A3,B3と対応する上記外周の歯部とのギャップを所定距離で確保して維持するようになっている。また、第1の磁気センサA1,B1は、第1のターゲット板71の互いに異なる周方向位置に対向して配置されている。同様に、第2の磁気センサA2,B2は、第2のターゲット板72の互いに異なる周方向位置に対向して配置され、第3の磁気センサA3,B3は、第3のターゲット板73の互いに異なる周方向位置に対向して配置されている。
【0021】
上記の各磁気センサA1〜A3,B1〜B3は、磁界の作用により抵抗が変化する特性をもつ素子、例えば磁気抵抗効果(MR)素子をそれぞれ含んで構成されており、対向する各ターゲット板71〜73の外周の歯部(凹凸)に応じて周期的に変化する電圧信号として出力する。詳細には、運転手のステアリング操作に応じて、第1のターゲット板71が入力軸22と共に回転すると、外周の凹凸により第1の磁気センサA1,B1の出力信号は入力軸22及びターゲット板71の回転角の変化(角変位)に応じて周期的に変化する周期信号となる。また、第2のターゲット板72が出力軸24と共に回転すると、外周の凹凸により第2の磁気センサA2,B2の出力信号は出力軸24及びターゲット板72の回転角の変化に応じて周期的に変化する周期信号となり、第3のターゲット板73が出力軸24と共に回転すると、外周の凹凸により第3の磁気センサA3,B3の出力信号は出力軸24及びターゲット板73の回転角の変化に応じて周期的に変化する周期信号となる。
【0022】
また、上記第1の磁気センサA1とB1とは、それらの出力信号が、図4に示すように、電気角で例えばπ/2の位相差を生じるよう第1のターゲット板71に対向して配置されている。同様に、第2の磁気センサA2とB2とは、それらの出力信号がπ/2の位相差を生じるよう第2のターゲット板72に対向して配置され、第3の磁気センサA3とB3とは、それらの出力信号がπ/2の位相差を生じるよう第3のターゲット板73に対向して配置されている。このように、第1〜第3のセンサ部P,Q,Rにおける2つの磁気センサA1〜A3,B1〜B3からの出力信号の位相を各々ずらすことにより、対応するターゲット板71〜73の凹凸形状に応じて、非線形な変化が出力波形の極大値及び極小値付近で現れたときでも、制御部5は2つの磁気センサA1〜A3,B1〜B3の一方の信号が非線形領域のときは他方の線形領域の信号を用いることができ、入出力軸22,24の各回転検出精度が低下するのを防ぐことができる。
【0023】
さらに、第3のターゲット板73の歯数(=37)が第2のターゲット板72の歯数(=36)より1多いことにより、第3の磁気センサA3,B3の出力は、第2の磁気センサA2,B2の出力と比べて、出力軸24の回転量(2π/36)当たりに((2π/36)−(2π/37))の位相ずれを生じ、出力軸24の1回転で元に戻る。従って、磁気センサA2,B2及び磁気センサA3,B3は、図5に示すように、出力軸24が1位相回転する都度、上記の位相ずれ分位相がずれて行く出力信号を出力する。
磁気センサA2,B2のみ又は磁気センサA3,B3のみでは、図5に示すように、出力軸24が360゜回転する間に、出力信号の組が2回出現するので、出力軸24の絶対回転角を特定できないが、磁気センサA2,B2,A3,B3の各出力信号を、出力軸24の絶対回転位置と上記位相のずれとの関係を予め調べてテーブル化したテーブル情報で参照することにより、出力軸24の絶対回転角を特定することができる。このようなテーブル情報は、制御ユニット5の後述のデータ記憶部に格納されている。
【0024】
上記制御ユニット5は、第1〜第3のセンサ部P,Q,Rの出力を用いて所定の演算を行う演算部51と、この演算部51の演算結果に基づき電動モータ6の駆動制御を行う駆動制御部52とを備えている。この制御ユニット5には、車速センサ(図示せず)によって検出された車速の信号が入力されるようになっており、自動車の走行速度を鑑みて電動モータ6で発生させる回転力を決定するようになっている。また、制御ユニット5には、不揮発性メモリ等により構成されたデータ記憶部(図示せず)が設けられており、このデータ記憶部には、電動モータ6の駆動制御に必要なプログラムやテーブル化された情報等が予め格納され、さらには当該制御ユニット5の各部での演算結果などや上記車速センサなどからの自動車の走行状態等を示す情報が適宜記憶される。
【0025】
上記演算部51は、磁気センサA1〜A3,B1〜B3の出力信号を用いて対応する入出力軸22,24の各回転角を検出する回転角検出部の機能、この回転角検出部によって検出された上記各回転角を用いて上記操舵部材1に加わる操舵トルクを検出するトルク検出部の機能、及び上記検出された各回転角を用いて操舵部材1に加わる操舵トルク及び操舵角を演算により求め、その求めた操舵トルク及び操舵角に基づき上記操舵補助部から付与させる操舵補助力を決定する機能をもつように構成されている。具体的には、演算部51は、所定のサンプリング周期で、例えばセンサ部P,Qの出力を取得し、対応する入力軸22及び出力軸24の回転角を得た後、入出力軸22,24の相対回転角の絶対値を求めて、上記操舵部材1に加わる操舵トルク及び操舵角を算出する。また、演算部51は、算出した操舵トルク及び操舵角に基づき電動モータ6への指令値を決定し駆動制御部52に指示する。また、演算部51は、第3のセンサ部Rの出力を用いることによって出力軸24の絶対回転角の絶対値を求め、上記操舵トルク及び操舵角を算出可能となっており、上記操向車輪の向きを考慮したより精密な制御を行えるようになっている。
上記駆動制御部52は、演算部51から指示された指令値に基づいて電動モータ6に電流を供給して当該電動モータ6を駆動する。これにより、本実施形態の電動パワーステアリング装置は、運転手の操舵動作を検出しその動作に応じた操舵補助力を付与することができる。
【0026】
以上のように、本実施形態による電動パワーステアリング装置では、予め一体化した第2及び第3のターゲット板72,73のうち、第3のターゲット板73を出力軸24の外周面24aから浮かせた状態で、これらのターゲット板72,73の出力軸24への固定作業を行うことができるので、この作業時にターゲット板73の内側が外周面24aに接触するのを防ぐことができ、当該ターゲット板73に対してこじり荷重が働くのを防止することができる。また、外周面24aに対し第3のターゲット板73を離した状態で出力軸24に固定することから、一体化した二つのターゲット板をともに圧入する上記従来例に比べて、出力軸24との接触(嵌合)面積を小さくして二つのターゲット板72,73を固定することができ、圧入時に各ターゲット板72,73に作用する応力などの力を抑えて出力軸24に対する固定作業を円滑に行うことができる。この結果、上記リベット74がこじり荷重などによって切断されるのを防いで一体化したターゲット板72,73が固定時に分離するのを防止することができるとともに、いずれかのターゲット板72,73が出力軸24に対して傾いた状態で固定されるのを防ぐことができ、出力軸24に対する各ターゲット板72,73の組付精度が低下するのを防止することができる。
【0027】
また、本実施形態では、第2のターゲット板72側を支持しつつ、第3のターゲット板73側から出力軸24に挿通することにより、これらターゲット板72,73の固定作業を行っているので、ターゲット板73を挿通(固定)作業の際のガイド部材として用いることができるとともに、ターゲット板72に必要な力を効率よく付与して締まり嵌めすることができ、当該固定作業をさらに円滑に行うことができる。
また、本実施形態では、同一形状で歯数のみが異なる歯部72a,73aを有する平歯状の第2及び第3のターゲット板72,73の組付精度が低下するのを防ぐことができることから、リベット74によって保持された歯部相互間の位置関係を初期関係に保ちつつ出力軸24に固定することができる。この結果、ターゲット板72,73の歯部72a,73aの位置相違によって所定の位相ずれを生じさせた所望の検出波形を精度よく得ることができ、絶対回転角、ひいては操舵トルクを高精度に検出することができる。
【0028】
尚、上記の説明では、平歯状のターゲット板72,73を用いた構成について説明したが、本発明は一体的に固定された複数のターゲットを回転体に一体回転可能に設けた検出装置において、一つのターゲットを締まり嵌めにより回転体に嵌合し、残りのターゲットを隙間嵌めにより回転体に嵌合して、当該複数のターゲットを回転体に設けるものであればよく、ターゲットの形状、構成、設置数などは上記のものに何等限定されない。具体的には、上記ターゲット板72,73に代えてスリット状の多数の孔が周方向に等間隔で形成されたリング状のターゲットや、外周面に磁極のN・Sを交互に配置したターゲットを用いてもよい。
【0029】
また、上記第1のターゲット板71に代えて、第2及び第3のターゲット板72,73と同様な上下二段のターゲット板を用いることで入力軸22の絶対回転角を検出してもよく、さらには第2のターゲット板72と同一形状の第4のターゲット板を第2及び第3のターゲット板72,73に予め一体的に固定し、第2及び第4のターゲット板から得られる検出波形を2重系にし、その検出角のフェイルセーフなどを行わせてもよい。但し、三つ以上のターゲットを一体化して回転体に固定する場合では、上記実施例と同様に、締まり嵌めされるターゲットが端部に配置されるように三つ以上のターゲットを一方向に配列して、それらのターゲットを予め一体化することが好ましい。これにより、隙間嵌めされるターゲット側から回転体に固定することができ、隣り合う二つのターゲットを接合するリベットなどの各接合手段に圧入に伴って生じる応力が作用するのを防いで、それらターゲットが互いに離れるのを防止しつつ、回転体に高精度に組付けることができる。
【0030】
また、上記の説明では、減速機構4と電動モータ6とで上記操舵系に操舵補助力を付与する操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した場合について説明したが、本発明の回転角検出装置及びトルク検出装置はこれに限定されるものではなく、回転体の回転角や回転体に加わるトルクを検出する各種検出装置に適用できるものであり、上記操舵トルクなどに基づき油圧バルブを制御する油圧式パワーステアリング装置などの他の形式の操舵補助装置や操舵補助装置を搭載していない車両にも適用することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明は以下の効果を奏する。
請求項1の回転角検出装置によれば、上記残りのターゲットを回転体から離した状態で、一体的に固定された上記複数のターゲットを回転体に固定することができるので、回転体に固定するときに当該残りのターゲットに対してこじり荷重が働くのを防ぐことができるとともに、複数の各ターゲットに作用する力を抑えることができる。この結果、一体化した複数のターゲットが回転体への固定時に分離するのを防止することができるとともに、いずれかのターゲットが回転体に対して傾いた状態で固定されるのを防いで回転体に対する各ターゲットの組付精度の低下を防止することができる。
【0032】
また、請求項2の回転角検出装置によれば、複数のターゲットの回転体への固定時に上記残りのターゲットをガイド部材として用いることができるので、当該複数のターゲットの回転体に対する固定作業の作業性を向上することができる。
【0033】
また、請求項3の回転角検出装置によれば、各ターゲット板の歯部の位置関係が所定の初期関係からずれることなく当該初期関係を保持した状態で、それら複数のターゲット板を回転体に固定することができるので、歯部相互間に位置ずれを生じることなくターゲット板を回転体に固定することができ、それらターゲット板の歯部の相違によって所定の位相ずれ等を生じさせた所望の検出波形を精度よく得ることができる。
【0034】
また、請求項4のトルク検出装置によれば、第1及び第2の回転軸の少なくとも一方の回転軸の回転角が上記回転角検出装置に含まれた複数のターゲットを用いて精度よく検出されるので、トルクの検出精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電動パワーステアリング装置の要部構成を示す縦断面図である。
【図2】上記電動パワーステアリング装置におけるトーションバー、入力軸、出力軸、各ターゲット板、及び磁気センサを模式的に表した図である。
【図3】(a)は図1に示した第2及び第3のターゲット板を示す拡大断面図であり、(b)は出力軸に固定した場合におけるこれらのターゲット板を示す拡大断面図であり、(c)は(a)の矢印cからみた上記ターゲット板の歯部の構成例を示す一部切裁拡大図である。
【図4】上記磁気センサからの出力信号の例を示すグラフである。
【図5】上記第2及び第3のターゲット板に対向する磁気センサの各出力信号の例を示すグラフである。
【符号の説明】
2 操舵軸(回転体)
22 入力軸(第1の回転軸)
24 出力軸(第2の回転軸)
72 第2のターゲット板(一つのターゲット)
73 第3のターゲット板(残りのターゲット)
Claims (4)
- 回転体に一体回転可能に設けられた複数のターゲットを用いて、前記回転体の回転角を検出する回転角検出装置であって、
一体的に固定された前記複数のターゲットのうち、一つのターゲットを締まり嵌めにより前記回転体に嵌合し、かつ残りのターゲットを隙間嵌めにより前記回転体に嵌合したことを特徴とする回転角検出装置。 - 前記一つのターゲットを端部に配置して前記複数のターゲットを一方向に配列するとともに、前記残りのターゲット側から当該複数のターゲットを前記回転体に固定したことを特徴とする請求項1に記載の回転角検出装置。
- 前記複数の各ターゲットが、その外周に略等間隔で突設された磁性体からなる歯部を有する平歯状のターゲット板により構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転角検出装置。
- 第1の回転軸とこの回転軸と同軸的に連結された第2の回転軸を備えた回転体に対して、前記第1及び第2の回転軸の少なくとも一方の回転軸に請求項1〜3のいずれかの回転角検出装置を設けたことを特徴とするトルク検出装置。
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