JP2006001475A - 車両用ステアリング装置及びその組立方法 - Google Patents

車両用ステアリング装置及びその組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 部品点数の増大を招来することなく、センサーコイルの内径より大きいキーロックカラーを容易に組み付けること。
【解決手段】 キーロックカラー4の外径は、トルクセンサー機構のコイル13の内径よりも大きくなっている。入力シャフト3に、キーロックカラー4が予め圧入固定またはピン固定してある。入力シャフト3の車両前方側には、トーションバー7が予め圧入固定してある。一方、出力シャフト6に、ウォームホイール15が予め嵌合して取付けてある。入力シャフト3を車両後方側から前方側に向けて(矢印A方向)ギヤハウジング8のコイル13内を通過する。一方、ウォームホイール15を取付けた出力シャフト6を車両前方側から後方側に向けて(矢印B方向)ギヤハウジング8のコイル13内を通過する。その後、出力シャフト6とトーションバー7との共穴に、固定用ピン10を挿通して圧入し、出力シャフト6とトーションバー7とを固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、センサー機構と、その車両後方側に配置した盗難防止装置とを備えた電動パワーステアリング装置などの車両用ステアリング装置及びその組立方法に関する。
車両の電動パワーステアリング装置として、補助操舵トルクとなる電動モータの回転出力を歯車装置により減速して操舵機構の出力シャフトに伝達し、ステアリングホイールに印加された操舵力を補助して、車輪の操舵を行うように構成したものが知られている。このような電動パワーステアリング装置においては、ハウジング内に設けた減速機構を用いて、電動モータの回転を減速しつつ、出力シャフトに動力を伝達している。
このような電動パワーステアリング装置では、ステアリングホイールから操舵力を受ける入力シャフトと、車輪に操舵力を伝達する出力シャフトとの間がトーションバーにより連結してある。このトーションバーに係る捩れトルクを検出して、補助操舵力の出力制御に必要な操舵トルクを調整している。
入力シャフトは、通常、コラム部材がセンサーハウジングに固定され、更にセンサー機構のセンサーコイルが組み付けられた後、センサーハウジング側からコラム部材内へと挿通されて、組み付けられている。
一方、車両の盗難等を防止するため、車両には、盗難防止装置が設けてあり、運転者がキーを抜くと、入力シャフトがコラム部材に対して固定され、ステアリングホイールが非回転状態に維持されるようになっている。
このような盗難防止装置では、入力シャフトの外周面に、複数の孔を有するキーロックカラーが圧入等により固定してあり、運転者がキーを抜くと、コラム部材側から径方向に出退動するシャフトがキーロックカラーの孔に進入して係合し、これにより、入力シャフトやステアリングホイールを非回転に維持することができるようになっている。
ところで、キーロックカラーの外径は、できるだけ大きくしたいといった要望がある。即ち、同じトルクを支えるにしても、小径部で押さえるよりも、大径部で押さえた方が弱い力で押さえられることは自明であり、キーロックカラーは、大径とした方がキーロックカラー自身の強度が弱くてよくなる。また、キーボルトに係る力自体が弱くなるため、キーロックカラーの穴に係合するキーボルトも強度が弱くてよく、その力を受ける部分(キーボルトが収まるハウジング、ハウジングからの力を受けるコラム部の穴等)も強度を弱くできる。さらに、スリップリングを使用する場合、シャフト径とキーロックカラー内径により、スリップトルクが決まってくるが、大径とすると、スリップトルクが径寸法に鈍になり、製品をあるスリップトルク域に入れる場合に、加工精度を必要としなくなり、製造コストを下げることができる。
このような結果、キーロックカラーの外径は、入力シャフトに装着するセンサーコイルの内径よりも大きく、しかも、出力シャフトには、センサーコイルの内径よりも大きい減速機構のウォームホイールが嵌合してある。
すなわち、入力シャフトと、出力シャフトとは、それぞれ、中間にあるセンサーコイルの内径よりも大きい、車両後方側のキーロックカラーと、車両前方側のウォームホイールと、を備えている。
このようなことから、特許文献1乃至3では、電動パワーステアリング装置を組み立てる際には、入力シャフトを車両の前方側と後方側とに二分割している。この後方側の入力シャフトに、キーロックカラーを固定する一方、ウォームホイールを装着した出力シャフトと、前方側の入力シャフトとを合体し、センサーハウジング内に挿通して、サブアッセンブリー体を組み立てている。
その後、このサブアッセンブリー体の前方側の入力シャフトに、キーロックカラーを固定した後方側の入力シャフトを合体して、その組立を完成している。
特開2000−85596号公報 特開2000−318626号公報 特開2003−72566号公報
しかしながら、上記特許文献1乃至3のように、盗難防止装置のキーロックカラーを装着するために、電動パワーステアリング装置の入力シャフトを、二分割することは、部品点数の増大を招来すると共に、分割品の合体作業が煩雑であり、ひいては、製造コストの高騰を招くといったことがある。
なお、このような問題に対して、単純にセンサーコイルの内径を大きくすれば良いとも考えられるが、コイルを新設計するとなると、相当の手間がかかり、製造コストの高騰を招くといったことがある一方、センサーコイルの内径は、標準化が進んでおり、これに対応して、ステアリングシャフトの径等も制限されているといった背景がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、部品点数の増大を招来することなく、センサーコイルの内径より大きいキーロックカラーを容易に組み付けることができる、車両用ステアリング装置及びその組立方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る車両用ステアリング装置は、センサー機構の車両後方側で、当該センサー機構のセンサーコイル内径よりも大径の盗難防止装置のキーロックカラーを予め組み込んだ入力シャフトと、
前記センサー機構の車両前方側で、センサーコイル内径より大径の部材を予め組み込んだ出力シャフトと、を備えた車両用ステアリング装置において、
中間に位置するセンサー機構のセンサーコイルを間に挟んで、その内径側で、前記入力シャフトと、前記出力シャフトとを合体して組み付けた後、
前記両シャフトの一方に予め固定しておいたトーションバーに、固定用ピンを挿通して、当該トーションバーを前記両シャフトの他方に組み付けることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る車両用ステアリング装置は、前記両シャフトの一方への予めの固定は、圧入であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る車両用ステアリング装置は、前記両シャフトの一方への予めの固定は、ピン固定であることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る車両用ステアリング装置の組立方法は、センサー機構の車両後方側で、当該センサー機構のセンサーコイル内径よりも大径の盗難防止装置のキーロックカラーを予め組み込んだ入力シャフトと、
前記センサー機構の車両前方側で、センサーコイル内径より大径の部材を予め組み込んだ出力シャフトと、を備えた車両用ステアリング装置を組み立てる組立方法において、
中間に位置するセンサー機構のセンサーコイルを間に挟んで、その内径側で、前記入力シャフトと、前記出力シャフトとを合体して組み付けた後、
前記両シャフトの一方に予め固定しておいたトーションバーに、固定用ピンを挿通して、当該トーションバーを前記両シャフトの他方に組み付けることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る車両用ステアリング装置の組立方法は、前記両シャフトの一方への予めの固定は、圧入であることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る車両用ステアリング装置の組立方法は、前記両シャフトの一方への予めの固定は、ピン固定であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、入力シャフトと、出力シャフトとは、それぞれ、中間にあるセンサーコイルの内径よりも大きい、車両後方側のキーロックカラーと、車両前方側のウォームホイールと、を備えている場合であっても、部品点数の増大を招来することなく、センサーコイルの内径より大きいキーロックカラーを容易に組み付けることができる。
また、センサーシャフトがコラプス構造又は伸縮構造であっても、センサーコイルの内径より大きいキーロックカラーを容易に組み付けることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る車両用ステアリング装置及びその組立方法を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
先ず、本実施の形態に係り、組立が完成した電動パワーステアリング装置について説明し、その後、当該電動パワーステアリング装置の組立方法について説明する。
図1に示すコラムアシスト式電動パワーステアリング装置では、ノンコラプス構造のステアリングコラム1に、軸受2を介して、ステアリングシャフトの入力シャフト3が回転自在に支持してある。
この入力シャフト3の中間部には、盗難防止装置のキーロックカラー4がスリップリング5を介して圧入してある。運転者がキーを抜くと、ギヤハウジング8の孔8aから径方向に出退動するキーボルト(図示略)がキーロックカラー4の孔4aに進入して係合し、これにより、入力シャフト3やステアリングホイール(図示略)を非回転に維持することができるようになっている。
また、スリップリング5は、キーロックカラー4に一定以上のトルクがかかると、入力シャフト3に対する相対回転を許容するものである。
入力シャフト3の車両前方側には、後述するトーションバー7を介して、出力シャフト6が連結してある。この出力シャフト6は、ギヤハウジング8やカバー9を挿通して、その車両前方側には、自在継手(図示略)等を介してステアリングギヤ(図示略)が連結してある。なお、出力シャフト6は、カバーの軸受9a,9bにより回転自在に支持してある。
入力シャフト3の車両前方側には、トーションバー7の基端が圧入固定してあり、このトーションバー7は、中空に形成した出力シャフト6の内部を延在して、その先端が出力シャフト6の端部に固定用ピン10により固定してある。
出力シャフト6の車両後方側には、トルクセンサー機構の検出用溝11が形成してあり、これらの検出用溝11の径方向外方には、トルクセンサー機構のスリーブ12が配置してある。このスリーブ12は、その車両後方側端部が入力シャフト3の車両前方側端部に加締め等により固定してある。スリーブ12の径方向外方には、コイル13や基板等が設けてある。
出力シャフト6には、電動モータ(図示略)の駆動軸であるウォーム14に噛合したウォームホイール15が嵌合して取付けてある。
従って、運転者がステアリングホイール(図示略)を操舵することにより発生した操舵力は、入力シャフト3,トーションバー7,出力シャフト6及びラックアンドピニオン式ステアリング装置を介して、図示しない転舵輪に伝達される。また、電動モータの回転力は、そのウォーム14及びウォームホイール15を介して出力シャフト6に伝達されるようになっており、電動モータの回転力及び回転方向を適宜制御することにより、出力シャフト6に適切な操舵補助トルクを付与できるようになっている。
なお、符号16は、シール部材であり、本実施の形態では、トルクセンサー機構への塵芥等の浸入を防ぐため、シール部材16は、トルクセンサー機構とシール部材16との間が近い(間に別部品がない)方がトルクセンサー機構に塵芥等も入りづらいこともあり、本実施の形態では、キーロックカラー4とトルクセンサー機構との間に設置してある。また、ギヤハウジング8に固定され入力シャフト3に摺動するシール部材16の場合には、後述する入力シャフト3の組み付け方向の関係から、シール部材16の内径は、スリーブ12よりも大きくし、シール部材16と摺動する入力シャフト3の軸外径をスリーブ12径よりも大きくしている。さらに、入力シャフト3に固定されギヤハウジング8側を摺動するシール部材16の場合には、シール部材16の取付部の軸外径は、スリーブ12よりも小径でよい。
また、符号17は、ステアリングコラム1を固定するためのボルトであり、符号18は、カバー9を固定するためのボルトである。
図2は、図1に示した電動パワーステアリング装置の組立図であり、入力シャフト側の縦断面図である。
図3は、図1に示した電動パワーステアリング装置の組立図であり、出力シャフト側の縦断面図である。
なお、図2及び図3に於いて、カバー9やステアリングコラム1等は、図示を省略してある。
次に、以上のように構成したノンコラプス構造の電動パワーステアリング装置の組立方法を説明する。図2及び図3に示すように、キーロックカラー4の外径は、トルクセンサー機構のコイル13の内径よりも大きくなっている。
先ず、図2に示すように、入力シャフト3に、盗難防止装置のキーロックカラー4がスリップリング5を介して予め圧入してある。また、入力シャフト3の車両前方側には、トーションバー7の基端が予め圧入固定してある。なお、トーションバー7の基端は、予めピン固定してあってもよい。さらに、スリーブ12は、その車両後方側端部が入力シャフト3の車両前方側端部に加締め等により予め固定してある。なお、トーションバー7は、出力シャフト6に予め圧入固定してあってもよい。
一方、図3に示すように、ギヤハウジング8には、不図示の盗難防止装置の取付部が一体になっている。出力シャフト6に、ウォームホイール15が予め嵌合して取付けてある。
次に、図2及び図3に示すように、上記のようなキーロックカラー4等を取付けた入力シャフト3を、車両後方側から前方側に向けて(図1の矢印A方向)、ギヤハウジング8のコイル13内を通過する。一方、上記のようなウォームホイール15等を取付けた出力シャフト6を、車両前方側から後方側に向けて(図1の矢印B方向)、ギヤハウジング8のコイル13内を通過する。
これにより、中間に位置するセンサー機構のコイル13を間に挟んで、その内径側で、入力シャフト3の車両前方端部と、出力シャフト6の車両後方端部とを合体して組み付ける。この際、トーションバー7は、出力シャフト6の軸方向孔内を挿通する。
その後、出力シャフト6とトーションバー7との共穴に、固定用ピン10を挿通して圧入し、出力シャフト6とトーションバー7とを固定する。なお、共穴は、予め開けておいた方が組立性はよいが、圧入直前に開けてもよい。
さらに、ステアリングコラム1とカバー9とを、ボルト17,18により組み付けて、EPSのステアリングシャフト周りの完成となる。カバー9に付いている軸受9a,9bの内輪が、固定用ピン10を覆うように設定されることによって、固定用ピン10の抜止めの効果も持たせている。
このように、本実施の形態によれば、入力シャフト3と、出力シャフト6とは、それぞれ、中間にあるセンサーのコイル13の内径よりも大きい、車両後方側のキーロックカラー4と、車両前方側のウォームホイール15と、を備えている場合であっても、部品点数の増大を招来することなく、センサーのコイル13の内径より大きいキーロックカラー4を容易に組み付けることができる。
このように、本実施の形態に係る組立方法によれば、センサーハウジングと一体的になったアルミ製のギヤハウジング8内に、キーロックカラー4を設定することができる。
また、センサーのコイル内径よりも大きいキーロックカラーの組み付け方法として、両シャフトをセンサー部に組み付けた後に、キーロックカラーを付けるといった組立方法では、アルミ製のギヤハウジング内に於いて、入力シャフトにキーロックカラーを圧入すること、キーロックカラーを溶接固定したりすること、又、加締め固定することが困難である。
さらに、センサーのコイル内径よりも大きいキーロックカラーの組み付け方法として、両シャフトをセンサー部に組み付けた後に、ウォームホイールを付けるといった組立方法に比べて、圧入受部を設けなくて良いなどにより、構造が簡単になり、コンパクト化が可能になる。また、センサー部とキーロックカラーを近付けることができる。
さらに、特許文献1乃至3に比べて、入力シャフトを複数部品に分割する必要がなく、製造コストを抑えることができる。
(第1実施の形態の第1変形例)
図4は、第1実施の形態の第1変形例に係り、入力シャフトの縦断面図である。本変形例は、上述した第1実施の形態と基本的構造が同様であり、相違する点についてのみ説明する。
入力シャフト3を、前側シャフト3aと、後側シャフト3bとに分割し、符号19で示す箇所で、インジェクションによるコラプス構造としている。
本変形例に於いても、トーションバー7を結合する前側シャフト3aに、コイル13内径より大径のキーロックカラー4を設置することができ、また、センサーのコイル13に、キーロックカラー4を近付けて設置することができる。なお、後側シャフト3bに、キーロックカラー4やロック用溝を設置することも当然可能である。
(第1実施の形態の第2変形例)
図5は、第1実施の形態の第2変形例に係り、入力シャフトの縦断面図である。本変形例は、上述した第1実施の形態と基本的構造が同様であり、相違する点についてのみ説明する。
入力シャフト3を、前側シャフト3aと、後側シャフト3bとに分割し、両シャフト3a,3bの結合部20での楕円嵌合により、コラプス構造としている。
本変形例に於いても、トーションバー7を結合する前側シャフト3aに、コイル13内径より大径のキーロックカラー4を設置することができ、また、センサーのコイル13に、キーロックカラー4を近付けて設置することができる。なお、後側シャフト3bに、キーロックカラー4やロック用溝を設置することも当然可能である。
(第1実施の形態の第3変形例)
図6は、第1実施の形態の第3変形例に係り、入力シャフトの縦断面図である。本変形例は、上述した第1実施の形態と基本的構造が同様であり、相違する点についてのみ説明する。
入力シャフト3を、前側シャフト3aと、後側シャフト3bとに分割し、雄スプライン部21と雌スプライン部22とにより、スプライン嵌合してあり、両シャフト3a,3bは、伸縮構造になっている。
本変形例に於いても、トーションバー7を結合する前側シャフト3aに、コイル13内径より大径のキーロックカラー4を設置することができ、また、センサーのコイル13に、キーロックカラー4を近付けて設置することができる。なお、後側シャフト3bに、キーロックカラー4やロック用溝を設置することも当然可能である。
(第2実施の形態)
図7は、本発明の第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
本実施の形態は、上述した第1実施の形態と基本的構造が同様であり、相違する点についてのみ説明する。
本実施の形態では、盗難防止装置のキーロックカラー4は、入力シャフト3に、溶接により、予め固定してある。
運転者がキーを抜くと、ステアリングコラム1の孔1aから径方向に出退動するキーボルト(図示略)がキーロックカラー4の孔4aに進入して係合し、これにより、入力シャフト3やステアリングホイール(図示略)を非回転に維持することができるようになっている。
本実施の形態に於いても、以上のように構成したノンコラプス構造の電動パワーステアリング装置を組み立てる際には、入力シャフト3の車両前方側には、トーションバー7の基端が予め圧入固定してある。なお、トーションバー7の基端は、予めピン固定してあってもよい。さらに、スリーブ12は、その車両後方側端部が入力シャフト3の車両前方側端部に加締め等により予め固定してある。なお、トーションバー7は、出力シャフト6に予め圧入固定してあってもよい。
一方、ウォームホイール15が圧入された出力シャフト6に、組付けナット23を締め付けて、予め組立体を作る。この際、電動モータ(図示略)による駆動されるウォーム14がウォームホイール15に噛合した状態で組付けてある。
このウォームホイール15とウォーム14を備えた組立体を、車両前方側から後方側に向けて(矢印B方向)、ギヤハウジング8のコイル13内を通過し、ギヤハウジング8に組付ける。
上記のようなキーロックカラー4等を取付けた入力シャフト3を、車両後方側から前方側に向けて(矢印A方向)、ギヤハウジング8のコイル13内を通過する。
これにより、中間に位置するセンサー機構のコイル13を間に挟んで、その内径側で、入力シャフト3の車両前方端部と、出力シャフト6の車両後方端部とを合体して組み付ける。この際、トーションバー7は、出力シャフト6の軸方向孔内を挿通する。
その後、出力シャフト6とトーションバー7との共穴に、固定用ピン10を挿通して圧入し、出力シャフト6とトーションバー7とを固定する。なお、共穴は、予め開けておいた方が組立性はよいが、圧入直前に開けてもよい。
さらに、ステアリングコラム1を、ボルト17により組み付けて、EPSのステアリングシャフト周りの完成となる。
このように、本実施の形態に於いても、入力シャフト3と、出力シャフト6とは、それぞれ、中間にあるセンサーのコイル13の内径よりも大きい、車両後方側のキーロックカラー4と、車両前方側のウォームホイール15と、を備えている場合であっても、部品点数の増大を招来することなく、センサーのコイル13の内径より大きいキーロックカラー4を容易に組み付けることができる。
また、本実施の形態では、ウォームホイール15とウォーム14を備えたカバー9側の組立体は、総組立体とは、別に組立られている。
即ち、ウォームホイール15とウォーム14の組合せには、精度を必要とする。ギヤのバックラッシュが大きすぎると、車両振動時等に音の発生源となり、また、バックラッシュが詰まりすぎると、ギヤの作動が悪くなる虞れがある。そのため、ウォームホイール15とウォーム14の組合せを、出来上がったギヤの中から選択して組み合わせる。このギヤの噛み合わせ具合をみるために、出力シャフト8やウォーム14の作動トルクを調べることとなるが、本実施の形態の方法によると、ウォームホイール15とウォーム14を備えたカバー9側の組立体にて、作動トルクを調べることが可能になり、総組立体にて調べるよりも、摩擦の少ないギヤの噛み合い具合を鮮明に調べることができる。
(第3実施の形態)
図8(a)は、本発明の第3実施の形態に係るステアリング装置の縦断面図であり、(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図である。
本実施の形態は、上述した第1実施の形態と基本的構造が同様であり、相違する点についてのみ説明する。
本実施の形態は、電動パワーステアリング装置ではなく、操舵トルクのセンサー機構付ステアリング装置である。
本実施の形態では、ハウジング30内に、軸受32a,32bを介して、入力シャフト3が回転自在に支持してあり、軸受33を介して、出力シャフト6が回転自在に支持してある。トーションバー7の基端は、出力シャフト6側に圧入してあり、入力シャウト3には、固定用ピン10により固定するようになっている。
また、出力シャフト6の車両前方側には、自在継手31のヨーク31aが一体的に連結してある。
入力シャフト3の中間部には、盗難防止装置のキーロックカラー4がスリップリング5を介して圧入してある。運転者がキーを抜くと、ハウジング30の孔30aから径方向に出退動するキーボルト(図示略)がキーロックカラー4の溝4bに進入して係合し、これにより、入力シャフト3やステアリングホイール(図示略)を非回転に維持することができるようになっている。なお、キーボルトが係合する溝4bは、8箇所、設けてある。
次に、以上のように構成したステアリング装置の組立方法を説明する。キーロックカラー4の外径は、トルクセンサー機構のコイル13の内径よりも大きくなっていると共に、自在継手31のヨーク31aも、コイル13の内径よりも大きくなっている。
先ず、入力シャフト3に、盗難防止装置のキーロックカラー4がスリップリング5を介して予め圧入してある。
一方、ハウジング30には、不図示の盗難防止装置の取付部が一体になっている。出力シャフト6に、トーションバー7が圧入してある。なお、出力シャフト6に、トーションバー7が予めピン固定してあってもよい。また、スリーブ12が出力シャフト6の車両後方側端部に加締め等により予め固定してある。なお、トーションバー7は、入力シャフト3に予め圧入固定してあってもよい。
次に、上記のようなキーロックカラー4等を取付けた入力シャフト3を、車両後方側から前方側に向けて(矢印A方向)、ハウジング30のコイル13内を通過する。一方、上記のような自在継手31等を取付けた出力シャフト6を、車両前方側から後方側に向けて(矢印B方向)、ハウジング30のコイル13内を通過する。
これにより、中間に位置するセンサー機構のコイル13を間に挟んで、その内径側で、入力シャフト3の車両前方端部と、出力シャフト6の車両後方端部とを合体して組み付ける。この際、トーションバー7は、入力シャフト3の軸方向孔内を挿通する。
その後、入力シャフト3とトーションバー7との共穴に、固定用ピン10を挿通して圧入し、入力シャフト3とトーションバー7とを固定する。なお、共穴は、予め開けておいた方が組立性はよいが、圧入直前に開けてもよい。
さらに、軸受32bをハウジング30に組付けて、組付けナット23にて、入力シャフト3の固定を行い、ステアリングシャフト周りの完成となる。
このように、本実施の形態によれば、入力シャフト3と、出力シャフト6とは、それぞれ、中間にあるセンサーのコイル13の内径よりも大きい、車両後方側のキーロックカラー4と、車両前方側の自在継手31と、を備えている場合であっても、部品点数の増大を招来することなく、センサーのコイル13の内径より大きいキーロックカラー4を容易に組み付けることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
本発明の第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。 図1に示した電動パワーステアリング装置の組立図であり、入力シャフト側の縦断面図である。 図1に示した電動パワーステアリング装置の組立図であり、出力シャフト側の縦断面図である。 第1実施の形態の第1変形例に係り、入力シャフトの縦断面図である。 第1実施の形態の第2変形例に係り、入力シャフトの縦断面図である。 第1実施の形態の第3変形例に係り、入力シャフトの縦断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の縦断面図である。 (a)は、本発明の第3実施の形態に係るステアリング装置の縦断面図であり、(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図である。
符号の説明
1 ステアリングコラム
1a 孔
2 軸受
3 入力シャフト
4 キーロックカラー
4a 孔
5 スリップリング
6 出力シャフト
7 トーションバー
8 ギヤハウジング(ハウジング)
8a 孔
9 カバー
9a,9b 軸受
10 固定用ピン
11 検出用溝
12 スリーブ
13 センサーコイル
14 ウォーム
15 ウォームホイール
16 シール部材
17 ボルト
18 ボルト
19 インジェクション部
20 結合部
21 雄スプライン部
22 雌スプライン部
23 組付けナット
30 ハウジング
30a 孔
31 自在継手
31a ヨーク
32a 軸受
32b 軸受
33 軸受

Claims (6)

  1. センサー機構の車両後方側で、当該センサー機構のセンサーコイル内径よりも大径の盗難防止装置のキーロックカラーを予め組み込んだ入力シャフトと、
    前記センサー機構の車両前方側で、センサーコイル内径より大径の部材を予め組み込んだ出力シャフトと、を備えた車両用ステアリング装置において、
    中間に位置するセンサー機構のセンサーコイルを間に挟んで、その内径側で、前記入力シャフトと、前記出力シャフトとを合体して組み付けた後、
    前記両シャフトの一方に予め固定しておいたトーションバーに、固定用ピンを挿通して、当該トーションバーを前記両シャフトの他方に組み付けることを特徴とする車両用ステアリング装置。
  2. 前記両シャフトの一方への予めの固定は、圧入であることを特徴とする請求項1に記載の車両用ステアリング装置。
  3. 前記両シャフトの一方への予めの固定は、ピン固定であることを特徴とする請求項1に記載の車両用ステアリング装置。
  4. センサー機構の車両後方側で、当該センサー機構のセンサーコイル内径よりも大径の盗難防止装置のキーロックカラーを予め組み込んだ入力シャフトと、
    前記センサー機構の車両前方側で、センサーコイル内径より大径の部材を予め組み込んだ出力シャフトと、を備えた車両用ステアリング装置を組み立てる組立方法において、
    中間に位置するセンサー機構のセンサーコイルを間に挟んで、その内径側で、前記入力シャフトと、前記出力シャフトとを合体して組み付けた後、
    前記両シャフトの一方に予め固定しておいたトーションバーに、固定用ピンを挿通して、当該トーションバーを前記両シャフトの他方に組み付けることを特徴とする車両用ステアリング装置の組立方法。
  5. 前記両シャフトの一方への予めの固定は、圧入であることを特徴とする請求項4に記載の車両用ステアリング装置の組立方法。
  6. 前記両シャフトの一方への予めの固定は、ピン固定であることを特徴とする請求項4に記載の車両用ステアリング装置の組立方法。
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