JP5331718B2 - 回転角度検出装置および回転角度検出方法 - Google Patents

回転角度検出装置および回転角度検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5331718B2
JP5331718B2 JP2010011347A JP2010011347A JP5331718B2 JP 5331718 B2 JP5331718 B2 JP 5331718B2 JP 2010011347 A JP2010011347 A JP 2010011347A JP 2010011347 A JP2010011347 A JP 2010011347A JP 5331718 B2 JP5331718 B2 JP 5331718B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation angle
gear
angle
rotation
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010011347A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011149821A (ja
Inventor
明宏 田巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP2010011347A priority Critical patent/JP5331718B2/ja
Publication of JP2011149821A publication Critical patent/JP2011149821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5331718B2 publication Critical patent/JP5331718B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

本発明は、回転角度検出装置および回転角度検出方法に関する。
従来より、360度を越えて回転可能な回転体の回転角度を検出する装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、以下のように構成された回転角度検出装置が記載されている。すなわち、回転可能な回転体は、n個の歯が形成された歯車を有している。この歯車は、m個の歯を有している歯車とm+1個の歯を有している2つの歯車に係合されている。これら2つの歯車の角度ψとθは2つの周期的な角度センサを用いて測定される。この測定は接触式か又は非接触式に行われる。そして、これらの角度センサはそれぞれ電子評価回路に接続されており、この評価回路は、回転体の回転角度φの検出に必要な計算を行う。このように構成された回転角度検出装置において、いわゆる絶対値センサである2つの角度センサは、回転角度検出装置のスイッチオン直後に、スイッチオン時の2つの歯車の回転角度ψとθを供給する。これらの角度値、回転体の歯車の角度マークないし歯の数、および2つの歯車の角度マークないし歯の数により、回転体の角度φを検出する。
特許第3792718号公報
角度センサから出力される、回転体の回転に連動して回転する従動体の回転角度の検出値に誤差が生じると、これらの検出値を基に演算する回転体の回転角度にも演算誤差が生じてしまう。それゆえ、角度センサから出力される従動体の回転角度の検出値に誤差が生じることに起因して生じる、回転体の回転角度の演算誤差を抑制することが望ましい。
かかる目的のもと、本発明は、回転体の回転に連動して回転する第1の従動体の回転角度を検出する第1の検出手段と、前記回転体の回転に連動して回転する第2の従動体の回転角度を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段が検出した前記第1の従動体の回転角度と前記第2の検出手段が検出した前記第2の従動体の回転角度との角度差に基づいて前記回転体の回転角度を演算する演算手段と、前記第1の検出手段が検出した前記第1の従動体の回転角度と前記第2の検出手段が検出した前記第2の従動体の回転角度とに基づいて、当該第1の従動体の回転角度と当該第2の従動体の回転角度との角度差が零となる零回転角度を演算する零回転角度演算手段と、前記零回転角度演算手段が演算した前記零回転角度と予め定められた基準角度との偏差に基づいて、前記演算手段が演算した前記回転体の回転角度を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする回転角度検出装置である。
ここで、前記零回転角度演算手段は、前記演算手段が演算した前記回転体の回転角度から逆算した前記第1の従動体の回転角度と、前記第1の検出手段が検出した当該第1の従動体の回転角度とに基づいて前記零回転角度を演算することが好適である。
また、前記零回転角度演算手段は、前記演算手段が演算した前記回転体の回転角度から逆算した前記第2の従動体の回転角度と、前記第2の検出手段が検出した当該第2の従動体の回転角度とに基づいて前記零回転角度を演算することが好適である。
また、前記回転体は歯車を有し、前記第1の従動体は第1の従動歯車を有し、前記第2の従動体は前記第1の従動歯車の歯数とは異なる歯数を有する第2の従動歯車を有し、前記第1の従動体および前記第2の従動体は、前記第1の従動歯車および前記第2の従動歯車が前記歯車により回転力が付与されることにより前記回転体の回転に連動して回転することが好適である。
他の観点から捉えると、本発明は、回転体の回転に連動して回転する第1の従動体の回転角度を検出する第1の検出手段と、前記回転体の回転に連動して回転する第2の従動体の回転角度を検出する第2の検出手段と、を備える前記回転体の回転角度を検出する検出装置の回転角度検出方法であって、前記第1の検出手段が検出した前記第1の従動体の回転角度と前記第2の検出手段が検出した前記第2の従動体の回転角度との角度差に基づいて前記回転体の回転角度を演算し、前記第1の検出手段が検出した前記第1の従動体の回転角度と前記第2の検出手段が検出した前記第2の従動体の回転角度とに基づいて、当該第1の従動体の回転角度と当該第2の従動体の回転角度との角度差が零となる零回転角度を演算し、演算した前記零回転角度と予め定められた基準角度との偏差に基づいて、演算した前記回転体の回転角度を補正することを特徴とする回転角度検出方法である。
ここで、演算した前記回転体の回転角度から逆算した前記第1の従動体の回転角度と、前記第1の検出手段が検出した当該第1の従動体の回転角度とに基づいて前記零回転角度を演算することが好適である。
また、演算した前記回転体の回転角度から逆算した前記第2の従動体の回転角度と、前記第2の検出手段が検出した当該第2の従動体の回転角度とに基づいて前記零回転角度を演算することが好適である。
本発明によれば、角度センサから出力される従動体の回転角度の検出値に誤差が生じることに起因して生じる、回転体の回転角度の演算誤差を抑制することができる。
実施の形態に係る検出装置を適用した電動パワーステアリング装置の断面図である。 実施の形態に係る検出装置の斜視図である。 第2の回転軸の回転角度と、第2の歯車,第3の歯車の回転角度との関係を示す図である。 ECUが行う第2の回転軸の回転角度演算処理の手順を示すフローチャートである。 (a)は、第2の歯車の実際の回転角度に対して、第1の回転角度センサの検出値にひずみが生じている場合を例示する図である。(b)は、第3の歯車の実際の回転角度に対して、第2の回転角度センサの検出値にひずみが生じている場合を例示する図である。 第2の回転軸の回転角度と、第1の回転角度センサおよび第2の回転角度センサの検出値にひずみが生じている場合の第2の歯車,第3の歯車の回転角度の検出回転角度との関係を示す図である。 第2の回転軸の実際の回転角度と、第1の回転角度センサおよび第2の回転角度センサの検出値にひずみが生じている場合の、演算した第2の回転軸の回転角度、および誤差との関係を示す図である。 算出した交差角の初期値に対する変動量と、第2の回転軸の回転角度の演算結果の実際の回転角度に対する誤差との関係を示す図である。 第2の歯車の回転角度と第3の歯車の回転角度との関係を例示した図である。 第2の歯車の回転角度が第3の歯車の回転角度に対して20度進角した状態で組み付けられた場合の、第2の歯車の回転角度と第3の歯車の回転角度との関係を示す図である。 第2の歯車の回転角度が第3の歯車の回転角度に対して20度進角した状態で組み付けられた場合の、第2の回転軸の回転角度と、第2の歯車,第3の歯車の回転角度との関係を示す図である。 交差角を120度とした場合の、第2の歯車の回転角度と第2の歯車の累積の回転角度とを示す図である。 ECUが行う本実施の形態に係る回転角度演算処理の手順を示すフローチャートである。 第2の回転軸の実際の回転角度と、本実施の形態に係る回転角度演算手段が演算した第2の回転軸の回転角度、および誤差との関係を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る検出装置1を適用した電動パワーステアリング装置100の断面図である。図2は、実施の形態に係る検出装置1の斜視図である。なお、図2においては、構成を分かり易くするために後述するフラットケーブルカバー50およびベース60の一部は省略して示している。
検出装置1は、ハウジング110に回転可能に支持された第1の回転軸120と、同じくハウジング110に回転可能に支持された回転体の一例としての第2の回転軸130との相対角度を検出すると共に第2の回転軸130の回転角度φを検出する装置である。
ハウジング110は、例えば自動車などの乗り物の本体フレーム(以下、「車体」と称する場合もある。)に固定される部材であり、第1ハウジング111と第2ハウジング112とが、例えばボルトなどにより結合されて構成される。
第1の回転軸120は、例えばステアリングホイールが連結される回転軸であり、軸受113を介して第1ハウジング111に回転可能に支持されている。
第2の回転軸130は、トーションバー140を介して第1の回転軸120に同軸的に結合されていると共に軸受114を介して第2ハウジング112に回転可能に支持されている。また、第2の回転軸130に形成されたピニオン131が、車輪に連結されるラック軸(不図示)のラック(不図示)と噛み合っている。そして、第2の回転軸130の回転運動がピニオン131,ラックを介してラック軸の直線運動に変換され、車輪が操舵される。
また、第2の回転軸130には、例えば圧入などによりウォームホイール150が固定されている。このウォームホイール150は、第2ハウジング112に固定された電動モータ160の出力軸に連結されたウォームギヤ161と噛み合っている。
以上のように構成された電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイールに加えられた操舵トルクを検出装置1にて検出し、その検出トルクに基づいて電動モータ160を駆動し、電動モータ160の発生トルクをウォームギヤ161、ウォームホイール150を介して第2の回転軸130に伝達する。これにより、電動モータ160の発生トルクが、ステアリングホイールに加える運転者の操舵力をアシストする。
以下に、検出装置1について詳述する。
検出装置1は、第1の回転軸120に取り付けられる第1の磁石10と、ハウジング110に固定される第1の歯車20と、を有している。また、検出装置1は、第2の回転軸130の回転に伴い、第2の回転軸130の軸心を回転中心として公転しつつ第1の歯車20と噛み合って自転する第1の従動歯車の一例としての第2の歯車30を有する。また、検出装置1は、第2の回転軸130の回転に伴い、第2の回転軸130の軸心を回転中心として公転しつつ第1の歯車20と噛み合って自転し、第2の歯車30の歯数とは異なる歯数の第3の歯車40を有する。この第3の歯車40は、第2の従動歯車の一例である。
第1の磁石10は、ドーナツ状であり、その内側に第1の回転軸120が嵌合され、第1の回転軸120と共に回転する。そして、少なくとも外周面に、N極およびS極が交互に配置されている。
第1の歯車20は、フラットケーブルカバー50の上部の内周面の全周に設けられた歯車である。フラットケーブルカバー50が、ハウジング110の第2ハウジング112に固定されることで、第1の歯車20は、ハウジング110に固定される。
フラットケーブルカバー50をハウジング110に固定する態様としては、以下の態様を例示することができる。すなわち、フラットケーブルカバー50の外周面に、周方向に等間隔に複数個(本実施の形態においては90度間隔に4個)の凸部50aを、外側に延出するように形成する。一方、ハウジング110の第2ハウジング112に、凸部50aが嵌合される凹部112aを、凸部50aと同数個形成する。そして、フラットケーブルカバー50の凸部50aを第2ハウジング112に形成した凹部112aに嵌合することで、第2の回転軸130の回転方向の位置決めを行う。そして、第1ハウジング111でフラットケーブルカバー50の上面を押さえることで第2の回転軸130の軸方向の位置決めを行う。
検出装置1は、第2の回転軸130に固定されて、第2の回転軸130と共に回転するベース60を有している。そして、第2の歯車30および第3の歯車40が、ベース60に回転可能に支持されている。言い換えれば、第2の歯車30および第3の歯車40は、ハウジング110に固定されるフラットケーブルカバー50に対して、第2の回転軸130の軸心を回転中心として回転可能に設けられている。
第2の歯車30の内側には、半円柱状のN極と半円柱状のS極とを有する円柱状の第2の磁石30aが例えばインサート成形により装着されている。また、第3の歯車40の内側には、同じく半円柱状のN極と半円柱状のS極とを有する円柱状の第3の磁石40aが例えばインサート成形により装着されている。これら第2の歯車30と第2の磁石30aとで第1の従動体の一例を構成し、第3の歯車40と第3の磁石40aとで第2の従動体の一例を構成する。
第2の歯車30を、ベース60に回転可能に支持する態様としては、以下の態様を例示することができる。図1に示すように、ベース60に円柱状の凹部60aを設け、凹部60aにベアリング61を装着する。他方、第2の歯車30の下面に円柱状の凸部30bを設ける。そして、第2の歯車30の凸部30bを、ベアリング61の内周面に嵌合する。または、第2の歯車30の回転中心部に、つまり第2の磁石30aの中心部に非磁性体の回転軸を設け、この回転軸をベース60に設けた軸受け(例えば、ベアリング)に嵌合してもよい。第3の歯車40も上述した態様でベース60に回転可能に支持する。
ベース60には、配線パターン(不図示)が形成されたプリント基板70が、第2の歯車30および第3の歯車40との間で所定の間隙を形成するように、例えばネジ止めなどにより装着されている。言い換えれば、プリント基板70は、ハウジング110に固定されるフラットケーブルカバー50に対して、第2の回転軸130の軸心を回転中心として回転可能に設けられている。
プリント基板70には、図1,2に示すように、第1の回転軸120の半径方向には第1の磁石10の外周面の外側であり、第1の回転軸120の軸方向には第1の磁石10が設けられた領域内となるように相対角度センサ71が装着されている。本実施の形態に係る相対角度センサ71は、磁界によって抵抗値が変化することを利用した磁気センサであるMRセンサ(磁気抵抗素子)であることを例示することができる。そして、この相対角度センサ71が、第1の磁石10から発生される磁界に基づいて第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度を検出する相対角度検出手段を構成する。
また、プリント基板70には、第2の磁石30aの中央部と対向する位置に、第2の磁石30aとの間で所定の間隙を形成するように第1の検出手段の一例としての第1の回転角度センサ72が装着されている。また、プリント基板70には、第3の磁石40aの中央部と対向する位置に、第3の磁石40aとの間で所定の間隙を形成するように第2の検出手段の一例としての第2の回転角度センサ73が装着されている。本実施の形態に係る第1,2の回転角度センサ72,73も、MRセンサ(磁気抵抗素子)であることを例示することができる。そして、この第1,2の回転角度センサ72,73が、第2の歯車30の自転の角度と第3の歯車40の自転の角度とに基づいて第2の回転軸130の回転角度を検出する回転角度検出手段を構成する。
また、プリント基板70には、配線パターンと電気的に接続されたコネクタ74が取り付けられており、このコネクタ74には、フラットケーブル80の一方の先端部に設けられたコネクタ(不図示)が接続されている。フラットケーブル80は、図2に示すように、ベース60の下方であってフラットケーブルカバー50の内側で渦状に巻かれている。そして、フラットケーブル80の一方の先端部は、ベース60に形成された孔を介してベース60の上方のコネクタ74に接続されている。また、フラットケーブル80の他方の先端部は、フラットケーブルカバー50に形成された孔を介してフラットケーブルカバー50の内部から外部へ出され、フラットケーブルカバー50の外側で、例えば電動パワーステアリング装置100の制御を行う電子制御ユニット(ECU)(不図示)のプリント基板(制御基板)に設けられたコネクタ(不図示)に接続される。
また、検出装置1は、相対角度センサ71の検出値を基に第1の回転軸120と第2の回転軸130との相対角度を演算する相対角度演算手段(不図示)と、第1,第2の回転角度センサ72,73の検出値を基に第2の回転軸130の回転角度φを演算する回転角度演算手段(不図示)と、を備えている。相対角度演算手段は、上述した相対角度検出手段を構成し、回転角度演算手段は上述した回転角度検出手段を構成する。そして、これらの演算手段は、プリント基板70とは別にフラットケーブルカバー50の外側に設けたプリント基板(例えば上述したECUに設けられた基板)に装着してもよいし、プリント基板70に装着してもよい。
演算手段を、プリント基板70とは別のプリント基板に装着する場合には、相対角度センサ71および第1,2の回転角度センサ72,73の検出値は、フラットケーブル80を介して演算手段に出力されるようにする。また、演算手段を、プリント基板70に装着する場合には、演算手段にて相対角度センサ71および第1,2の回転角度センサ72,73の検出値に基づいて相対角度あるいは回転角度を演算した後に、演算した結果を、フラットケーブル80を介してECUに出力する。
次に、回転角度演算手段がECUに設けられているものとして、第2の回転軸130の回転角度φを検出する態様について詳細に説明する。
図3は、第2の回転軸130の回転角度φと、第2の歯車30,第3の歯車40の回転角度θA,θBとの関係を示す図である。
第1の歯車20の歯数は、例えば90個、第2の歯車30の歯数は、例えば36個、第3の歯車40の歯数は、例えば39個である。そして、これら第1の歯車20の歯数と第2の歯車30の歯数との関係、第1の歯車20の歯数と第3の歯車40の歯数との関係を考慮すると共に、第2の歯車30の歯数と第3の歯車40の歯数とが異なる点を考慮すると、図3に示すような、第2の回転軸130の回転角度φと、第2の歯車30,第3の歯車40の回転角度θA,θBとの関係を示す図を得ることができる。
第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73は、それぞれ、例えば、検出した第2の歯車30または第3の歯車40の回転角度(θAまたはθB)に応じたデューティ比を有するパルス幅変調信号PWMを予め定められた周期で出力する。
そして、ECUは、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73からの出力値に基づいて、言い換えれば第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73により入力された検出結果に基づいて、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの角度差ΔθABを演算する。そして、演算した角度差ΔθABに基づいて第2の回転軸130の回転角度φを演算する。
ECUは、CPU、ROM、RAM、バックアップRAMなどからなる算術論理演算回路であり、予め定められた周期で、キャプチャ・レジスタに取り込んだ、最新のパルス幅変調信号PWMのONパルスの時間を読み込み、この時間および周期に基づいて第2の回転軸130の回転角度φを演算する演算処理を行う。
以下、フローチャートを用いて、ECUが行う第2の回転軸130の回転角度演算処理について説明する。
図4は、ECUが行う第2の回転軸130の回転角度演算処理の手順を示すフローチャートである。ECUは、予め定められた周期にてこの回転角度演算処理を行う。
ECUは、先ず、第2の歯車30の回転角度θAを算出する(ステップ401)。これは、キャプチャ・レジスタに取り込んだ最新の第2の歯車30の回転角度θAに応じたPWM信号のON時間と周期に基づいて算出する処理である。
ECUは、次に、第3の歯車40の回転角度θBを算出する(ステップ402)。これは、キャプチャ・レジスタに取り込んだ最新の第3の歯車40の回転角度θBに応じたPWM信号のON時間と周期に基づいて算出する処理である。
次に、ECUは、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの角度差ΔθABを算出する(ステップ403)。これは、ステップ401にて算出された回転角度θAからステップ402にて算出された回転角度θBを減算することにより算出する処理である(ΔθAB=θA−θB)。
その後、ECUは、ステップ403にて算出した角度差ΔθABが0度(deg)よりも小さいか否かを判別する(ステップ404)。そして、ステップ404にて肯定判定した場合には、ステップ403にて算出した角度差ΔθABに360度を加算した値をΔθABに置き換え(ΔθAB←ΔθAB+360)(ステップ405)、ステップ406へ進む。他方、ステップ404にて否定判定した場合には、ステップ406へ進む。
そして、ステップ406において、第2の回転軸130の回転角度φを算出する(ステップ406)。これは、以下の式(1)により算出する処理である。
φ=ΔθAB×K1・・・(1)
ここで、K1は、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの角度差ΔθABを第2の回転軸130の回転角度φに変換する係数であり、第1の歯車20の歯数、第2の歯車30の歯数、第3の歯車40の歯数、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73の検出角度である360度に依存する係数である。
このようにして、ECUは、第2の回転軸130の回転角度φを算出する。
ここで、第2の歯車30あるいは第3の歯車40の実際の回転角度と、第1の回転角度センサ72あるいは第2の回転角度センサ73が検出する回転角度との間に誤差が生じることが考えられる。
図5(a)は、第2の歯車30の実際の回転角度に対して、第1の回転角度センサ72の検出値にひずみが生じている場合を例示する図である。図5(b)は、第3の歯車40の実際の回転角度に対して、第2の回転角度センサ73の検出値にひずみが生じている場合を例示する図である。
そして、第2の歯車30あるいは第3の歯車40の実際の回転角度と、第1の回転角度センサ72あるいは第2の回転角度センサ73が検出する回転角度との間に誤差が生じている場合には、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73の検出値に基づいて演算する第2の回転軸130の回転角度φにも誤差が生じてしまう。
図6は、第2の回転軸130の回転角度φと、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73の検出値にひずみが生じている場合の第2の歯車30,第3の歯車40の回転角度の検出回転角度θA,θBとの関係を示す図である。
図7は、第2の回転軸130の実際の回転角度と、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73の検出値にひずみが生じている場合の、演算した第2の回転軸130の回転角度φ、および誤差との関係を示す図である。
図7に示すように、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73の検出値にひずみが生じている場合、これらの検出値に基づいて第2の回転軸130の回転角度φを算出すると、算出した第2の回転軸130の回転角度φは、図7に示すような曲線となる。第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73の検出値にひずみが生じていない場合の、算出した第2の回転軸130の回転角度φは直線となることから、第2の回転軸130の実際の回転角度φに対して、図7に示すような誤差が生じてしまう。
これに対して、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、以下に示す事項を見出した。
上述したように、本実施の形態に係る検出装置1は、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの角度差ΔθABに基づいて第2の回転軸130の回転角度φを検出する装置であるため、検出可能な第2の回転軸130の回転角度φの範囲内では、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとが等しくなるポイント(回転角度)は1点しか存在しない。このポイント(回転角度)は、設計レイアウトや組み付け精度によって定まり、検出装置1を乗り物に組み付けた後は、検出装置1が正常に作動する限り変化することがない。かかる点に着目した結果、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73からの出力値に基づいて算出した、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとが等しくなる回転角度(以下、「交差角θK」と称する場合もある。)の、初期値に対する変動量ΔθKと、第1の回転角度センサ72あるいは第2の回転角度センサ73の検出値のひずみに起因する第2の回転軸130の回転角度φの演算結果の、実際の回転角度に対する誤差との間には関連性があることを見出した。なお、交差角θKは、言い換えれば、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの角度差ΔθABが零となる零回転角度である。
図8は、算出した交差角θKの初期値に対する変動量ΔθKと、第2の回転軸130の回転角度φの演算結果の実際の回転角度に対する誤差との関係を示す図である。なお、図8においては、交差角θKの初期値は0(零)度(deg)であるとし、算出した交差角θKがマイナス方向に変動する場合には、負の値ではなく、360度から変動量を減算した値としている。
図8は、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73からの出力値に基づいて算出した交差角θKの、初期値(以下、「初期交差角θK0」という。)に対する変動量ΔθKが大きくなるほど、第2の回転軸130の回転角度φの演算結果の誤差が大きくなることを示している。
かかる事項に鑑み、本実施の形態に係る回転角度演算手段の一例としてのECUは、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73からの出力値に基づいて演算した第2の回転軸130の回転角度φを、初期交差角θK0に対する、算出した交差角θKの変動量ΔθKに応じて補正する補正手段を有し、補正手段が補正した後の回転角度φ´を最終的な第2の回転軸130の回転角度として出力する。
すなわち、本実施の形態に係る回転角度演算手段においては、定期的に、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73からの出力値に基づいて交差角θKを算出する。そして、算出した交差角θKと、初期交差角θK0との偏差に基づいて、第1の回転角度センサ72が検出した第2の歯車30の回転角度θAと第2の回転角度センサ73が検出した第3の歯車40の回転角度θBとの角度差ΔθABに基づいて演算した第2の回転軸130の回転角度φを補正する。
以下に、第1の歯車20の歯数が90個、第2の歯車30の歯数が36個、第3の歯車40の歯数が39個であることを前提としてより詳しく説明する。
図9は、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの関係を例示した図である。横軸に第2の歯車30の回転角度θAを、縦軸に第3の歯車40の回転角度θBを取り、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの関係を細線で示している。この細線を見ると、例えば、第3の歯車40の回転角度θBが零度である場合には、第2の歯車30の回転角度θAが、30度、60度、90度、120度、150度、180度、210度、240度、270度、300度、330度となり得ることを示している。
また、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとが等しくなる線を太線で示している。
そして、図9に例示した、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの関係では、細線と太線とが交わるポイント(回転角度)は零(360)度である。このことは、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとが零(360)度であるときに、唯一第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとが等しくなることを示しており、かかる場合には、零度(360度)が上述した交差角θKとなる。
なお、図3に示した、第2の回転軸130の回転角度φと、第2の歯車30,第3の歯車40の回転角度θA,θBとの関係は、この交差角θKが零度(360度)である場合の関係を示した図である。
ところで、設計レイアウトでは、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとが等しくなるポイント(回転角度)が零度、つまり設計段階の交差角θKが零度となるように設計されたとしても、検出装置1を乗り物に組み付けた後の交差角θKが零度とならない場合がある。これは、第2の歯車30、第3の歯車40などの製品の寸法バラツキや検出装置1の電動パワーステアリング装置100への組み付け精度の悪さに起因するものである。
図10は、第2の歯車30の回転角度θAが第3の歯車40の回転角度θBに対して20度進角した状態で組み付けられた場合の、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの関係を示す図である。図11は、第2の歯車30の回転角度θAが第3の歯車40の回転角度θBに対して20度進角した状態で組み付けられた場合の、第2の回転軸130の回転角度φと、第2の歯車30,第3の歯車40の回転角度θA,θBとの関係を示す図である。
図10には、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとが等しくなる線である太線と、第2の歯車30の回転角度θAが第3の歯車40の回転角度θBに対して20度進角した状態で組み付けられた場合の、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの関係を示す細線とが交わるポイント(回転角度)、つまり交差角θKが120度となることを示している。
このように、検出装置1を乗り物に組み付けた後には、設計段階の交差角θKからずれるおそれがある。しかしながら、組み付けた後は、検出装置1が正常に作動する限り、交差角θKが変化することはない。
そこで、本実施の形態に係るECUにおいては、検出装置1を乗り物に組み付けた後、その乗り物がユーザに使用される前の段階の、好ましくは検出装置1を乗り物に組み付けた直後の、交差角θKを認識して、上述した初期交差角θK0として用いるためにROMに記憶しておく。そして、定期的に、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73からの出力値に基づいて交差角θKを算出し、この算出した交差角θKと初期交差角θK0との偏差に基づいて、第1の回転角度センサ72が検出した第2の歯車30の回転角度θAと第2の回転角度センサ73が検出した第3の歯車40の回転角度θBとの角度差ΔθABに基づいて演算した第2の回転軸130の回転角度φを補正する。
以下に、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73からの出力値に基づいて交差角θKを算出する手法について説明する。
図12は、例として、交差角θKを120度とした場合の、第2の歯車30の回転角度θAと第2の歯車30の累積の回転角度θLAとを示す図である。
図12を見ても分かるとおり、第2の歯車30の累積の回転角度θLAは、以下の式(2)により算出することができる。
θLA=360×n+θA−θK・・・(2)
nは、第2の歯車30の、360度→0度のまたぎ回数である。図12ではn=2である場合を示している。
また、同様に、第3の歯車40の累積の回転角度θLBは、以下の式(3)により算出することができる。
θLB=360×m+θB−θK・・・(3)
mは、第3の歯車40の、360度→0度のまたぎ回数である。
一方、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの角度差ΔθABと、第2の歯車30の累積の回転角度θLAとの関係は、以下の式(4)の関係となる。
θLA=ΔθAB×K1×KA・・・(4)
ここで、KAは、第2の歯車30の減速比であり、第1の歯車20の歯数を第2の歯車30の歯数で除した値(=第1の歯車20の歯数/第2の歯車30の歯数)である。
また、第2の歯車30の回転角度θAと第3の歯車40の回転角度θBとの角度差ΔθABと、第3の歯車40の累積の回転角度θLBとの関係は、以下の式(5)の関係となる。
θLB=ΔθAB×K1×KB・・・(5)
ここで、KBは、第3の歯車40の減速比であり、第1の歯車20の歯数を第3の歯車40の歯数で除した値(=第1の歯車20の歯数/第3の歯車40の歯数)である。
上記式(2)および式(4)により、
360×n+θA−θK=ΔθAB×K1×KA
が成り立ち、この式を整理すると、
θK=360×n+θA−ΔθAB×K1×KAであり、
θK=360×n−(ΔθAB×K1×KA−θA)・・・(6)
となる。
同様に、上記式(3)および式(5)により、
θK=360×m−(ΔθAB×K1×KB−θB)・・・(7)
となる。
ただし、式(6)において、故障診断装置を備えるECUの起動直後等、交差角θKからの360度→0度またぎ回数である上述した、nを特定できない場合を考慮し、式(6)の「ΔθAB×K1×KA−θA」を360で除算した場合の余りを、360から減算することで交差角θKを算出する。つまり、以下の式(8)により交差角θKを算出する。
θK=360−MOD{(360+ΔθAB×K1×KA−θA),360}・・・(8)
なお、MOD{X,Y}は、XをYで除算した場合の余りのことである。
同様に、式(7)を変形した、以下の式(9)により交差角θKを算出してもよい。
θK=360−MOD{(360+ΔθAB×K1×KB−θB),360}・・・(9)
そして、ECUは、上述した式(8)あるいは式(9)を用いて算出した交差角θKと初期交差角θK0との偏差に基づいて、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73からの出力値に基づいて演算した第2の回転軸130の回転角度φを補正する。
以下、フローチャートを用いて、本実施の形態に係る回転角度演算手段の一例としてのECUが行う回転角度演算処理について説明する。
図13は、ECUが行う本実施の形態に係る回転角度演算処理の手順を示すフローチャートである。ECUは、予め定められた周期にてこの回転角度演算処理を行う。
ステップ401〜406の処理については、図4に示したフローチャートを用いて説明した処理であるのでその詳細な説明は省略する。
ステップ406で第2の回転軸130の回転角度φを算出した後に、ステップ1307へ進む。そして、ステップ1307においては、交差角θKを算出する(ステップ1307)。これは、上述した式(8)あるいは式(9)により算出する処理である。つまり、式(8)に、ステップ401にて算出した回転角度θA、ステップ403あるいはステップ405にて算出した角度差ΔθABを代入することにより算出する処理である。あるいは、式(9)に、ステップ402にて算出した回転角度θB、ステップ403あるいはステップ405にて算出した角度差ΔθABを代入することにより算出する処理である。
そして、ECUは、ステップ1307において算出した交差角θKが180度以上であるか否かを判別する(ステップ1308)。そして、ステップ1308にて肯定判定した場合には、ステップ1309へ進み、ステップ1307にて算出した交差角θKから360度を減算する(1309)。これらは、上述したように、初期交差角θK0が0(零)度で、算出した交差角θKがマイナス方向に変動する場合には、負の値ではなく、360度からその変動量を減算する値とすることから、後述する補正回転角度θαを算出するにあたって、ステップ1307にて算出した交差角θKが180度以上である場合には、ステップ1307にて算出した交差角θKから360度を減算して負の値に変換するための処理である。なお、交差角θKの変動量ΔθKは180度未満となるように基本設計を行っておくことが重要である。
他方、ステップ1308にて否定判定した場合には、ステップ1310へ進む。
ステップ1310においては、交差角θKの初期交差角θK0に対する変動量ΔθKを算出する(ΔθK=θK−θK0)(ステップ1310)。その後、ステップ1310にて算出した変動量ΔθKに予め定められた補正係数Khを乗算して、補正回転角度θαを算出する(θα=ΔθK×Kh)(ステップ1311)。補正係数Khは、交差角θKの初期交差角θK0に対する変動量ΔθKを、ステップ406にて演算した第2の回転軸130の回転角度φを補正すべき角度に変換する係数である。図8に示した、算出した交差角θKの初期値に対する変動量ΔθKと、第2の回転軸130の回転角度φの演算結果の実際の回転角度に対する誤差との相関関係に基づいて、予め補正係数Khを定めておく。そして、予め定めた補正係数KhをROMに記憶しておき、このステップ1311では、記憶しておいた補正係数Khを読み込み、ステップ1310にて算出した変動量ΔθKに乗算することにより補正回転角度θαを算出する。
その後、ステップ406にて算出した第2の回転軸130の回転角度φにステップ1311にて算出した補正回転角度θαを加算することにより、補正後の第2の回転軸130の回転角度φを算出する(ステップ1312)。
図14は、第2の回転軸130の実際の回転角度と、本実施の形態に係る回転角度演算手段が演算した第2の回転軸130の回転角度φ、および誤差との関係を示す図である。
上述した処理により、ECUは、第1の回転角度センサ72および/または第2の回転角度センサ73の検出値にひずみ(誤差)が生じているとしても、このひずみ(誤差)が生じていることに起因して生じる、第2の回転軸130の回転角度φの演算誤差を抑制することができる。したがって、本実施の形態にかかる検出装置1は、より精度高く第2の回転軸130の回転角度φを算出することができる。
そして、このように、交差角θKの変動量ΔθKに基づいて、ひいては第2の回転軸130の回転角度φを算出するのにこれまでも用いている第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73からの出力値に基づいて、第1の回転角度センサ72および第2の回転角度センサ73からの出力値を基に算出した第2の回転軸130の回転角度φを補正するので、補正用に、新たな信号、機構などを追加することなく第2の回転軸130の回転角度φをより精度高く算出することが可能となる。
なお、回転角度演算手段の一例としてのECUが上述したステップ406の処理を行うことにより、ECUは、演算手段の一例であり、上述したステップ1307の処理を行うことにより、ECUは、零回転角度演算手段の一例である。また、上述したステップ1308〜1312の処理を行うことにより、ECUは、零回転角度演算手段が演算した零回転角度の一例としての交差角θKと予め定められた基準角度の一例としての初期交差角θK0との偏差に基づいて、演算手段が演算した第2の回転軸130の回転角度φを補正する補正手段の一例である。
また、ECUが行う回転角度演算処理において、初期交差角θK0として、設計レイアウトから定まる交差角θKを用いてもよいことはいうまでもない。かかる場合においても、交差角θKの変動量ΔθKに応じて、算出した第2の回転軸130の回転角度φを補正しない場合よりも、より精度高く第2の回転軸130の回転角度φを算出することができる。
1…検出装置、10…第1の磁石、20…第1の歯車、30…第2の歯車、40…第3の歯車、50…フラットケーブルカバー、60…ベース、70…プリント基板、71…相対角度センサ、72…第1の回転角度センサ、73…第2の回転角度センサ、80…フラットケーブル、100…電動パワーステアリング装置、110…ハウジング、120…第1の回転軸、130…第2の回転軸、140…トーションバー、150…ウォームホイール、160…電動モータ

Claims (7)

  1. 回転体の回転に連動して回転する第1の従動体の回転角度を検出する第1の検出手段と、
    前記回転体の回転に連動して回転する第2の従動体の回転角度を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段が検出した前記第1の従動体の回転角度と前記第2の検出手段が検出した前記第2の従動体の回転角度との角度差に基づいて前記回転体の回転角度を演算する演算手段と、
    前記第1の検出手段が検出した前記第1の従動体の回転角度と前記第2の検出手段が検出した前記第2の従動体の回転角度とに基づいて、当該第1の従動体の回転角度と当該第2の従動体の回転角度との角度差が零となる零回転角度を演算する零回転角度演算手段と、
    前記零回転角度演算手段が演算した前記零回転角度と予め定められた基準角度との偏差に基づいて、前記演算手段が演算した前記回転体の回転角度を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 前記零回転角度演算手段は、前記演算手段が演算した前記回転体の回転角度から逆算した前記第1の従動体の回転角度と、前記第1の検出手段が検出した当該第1の従動体の回転角度とに基づいて前記零回転角度を演算することを特徴とする請求項1に記載の回転角度検出装置。
  3. 前記零回転角度演算手段は、前記演算手段が演算した前記回転体の回転角度から逆算した前記第2の従動体の回転角度と、前記第2の検出手段が検出した当該第2の従動体の回転角度とに基づいて前記零回転角度を演算することを特徴とする請求項1に記載の回転角度検出装置。
  4. 前記回転体は歯車を有し、
    前記第1の従動体は第1の従動歯車を有し、
    前記第2の従動体は前記第1の従動歯車の歯数とは異なる歯数を有する第2の従動歯車を有し、
    前記第1の従動体および前記第2の従動体は、前記第1の従動歯車および前記第2の従動歯車が前記歯車により回転力が付与されることにより前記回転体の回転に連動して回転することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回転角度検出装置。
  5. 回転体の回転に連動して回転する第1の従動体の回転角度を検出する第1の検出手段と、
    前記回転体の回転に連動して回転する第2の従動体の回転角度を検出する第2の検出手段と、
    を備える前記回転体の回転角度を検出する検出装置の回転角度検出方法であって、
    前記第1の検出手段が検出した前記第1の従動体の回転角度と前記第2の検出手段が検出した前記第2の従動体の回転角度との角度差に基づいて前記回転体の回転角度を演算し、
    前記第1の検出手段が検出した前記第1の従動体の回転角度と前記第2の検出手段が検出した前記第2の従動体の回転角度とに基づいて、当該第1の従動体の回転角度と当該第2の従動体の回転角度との角度差が零となる零回転角度を演算し、
    演算した前記零回転角度と予め定められた基準角度との偏差に基づいて、演算した前記回転体の回転角度を補正する
    ことを特徴とする回転角度検出方法。
  6. 演算した前記回転体の回転角度から逆算した前記第1の従動体の回転角度と、前記第1の検出手段が検出した当該第1の従動体の回転角度とに基づいて前記零回転角度を演算することを特徴とする請求項5に記載の回転角度検出方法。
  7. 演算した前記回転体の回転角度から逆算した前記第2の従動体の回転角度と、前記第2の検出手段が検出した当該第2の従動体の回転角度とに基づいて前記零回転角度を演算することを特徴とする請求項5に記載の回転角度検出方法。
JP2010011347A 2010-01-21 2010-01-21 回転角度検出装置および回転角度検出方法 Expired - Fee Related JP5331718B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010011347A JP5331718B2 (ja) 2010-01-21 2010-01-21 回転角度検出装置および回転角度検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010011347A JP5331718B2 (ja) 2010-01-21 2010-01-21 回転角度検出装置および回転角度検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011149821A JP2011149821A (ja) 2011-08-04
JP5331718B2 true JP5331718B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=44536939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010011347A Expired - Fee Related JP5331718B2 (ja) 2010-01-21 2010-01-21 回転角度検出装置および回転角度検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5331718B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5706355B2 (ja) * 2012-02-10 2015-04-22 株式会社東海理化電機製作所 回転角度検出装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19506938A1 (de) * 1995-02-28 1996-08-29 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Vorrichtung zur Winkelmessung bei einem drehbaren Körper
JP2006029937A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転角度検出装置の回転角補正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011149821A (ja) 2011-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5680962B2 (ja) 軸貫通非接触の多回転絶対位置磁気センサ
JP5893498B2 (ja) パワーステアリング装置およびパワーステアリング装置の制御装置
JP5611238B2 (ja) 相対角度検出装置、回転角度検出装置、相対角度検出方法および回転角度検出方法
US20120261209A1 (en) Torque sensor and power steering system
JP2007127609A (ja) 回転角度検出装置
JP2013257231A (ja) 回転角センサ
JP2008037398A (ja) 車両用操舵装置
JP2008105604A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007322358A (ja) 舵角センサ
JP5331718B2 (ja) 回転角度検出装置および回転角度検出方法
JP2009276240A (ja) 回転角検出装置
JP4900166B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2014019264A (ja) パワーステアリング装置
JP5331717B2 (ja) 故障診断装置、回転角度検出装置および故障診断方法
KR101859768B1 (ko) 토크 인덱스 서브 앵글 센서
JP4893721B2 (ja) 回転角検出装置
JP5147531B2 (ja) 回転角検出装置及びその製造方法
JP2016179760A (ja) 電動パワーステアリング装置、操舵角算出方法
JP2011080783A (ja) 相対角度検出装置、回転角度検出装置及びパワーステアリング装置
JP2004156961A (ja) 回転角検出装置及びトルク検出装置
JP6280980B2 (ja) トルク検知装置
JP2007205762A (ja) 回転位置検出部付軸受、これを使用した回転装置及びステアリング装置
JP2009168558A (ja) 回転角検出装置および電気式動力舵取装置
JP2005201761A (ja) 回転角センサ
JP2008215998A (ja) 回転軸の絶対回転角検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5331718

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees