JP5951308B2 - フェルール供給装置、フェルール供給方法、フェルール供給プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

フェルール供給装置、フェルール供給方法、フェルール供給プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、フェルールを次工程に送り出すフェルール供給装置、フェルール供給方法、フェルール供給プログラム、及び該プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から光ファイバの芯線の端面を正確に位置合わせしながら、光ファイバ同士を接続するための部材として、フェルールが用いられている。このフェルールは、その中心軸線に沿って貫通孔が形成された円筒状部材であり、光ファイバの芯線を貫通孔内に挿通させた状態で例えば光コネクタ部品に装着される。従って、芯線の端面を正確に位置合わせしながら光ファイバ同士を接続するためには、フェルールの真円度や、フェルールの外径に対する内径の同軸度(同芯度)等の精度が高いレベルで要求されている。
そのため、一般的にはフェルールを製造した後、これらフェルール1つずつについて、外形寸法測定や同軸度測定等を行って、製品としての良否判断や仕上がり精度毎にレベル分けする等の対策が取られる場合が多い。この場合、上記測定をフェルールの1つずつに対して行うために、大量に生産されたフェルールを1つずつ測定装置等に供給することが必要とされてくる。
この点、従来では、複数の凹部が例えば予めアレイ状に配列された配列トレーを用い、振動を利用した振込み方式等によりフェルールを1つずつ凹部内に詰め込んで保持させ、その後、配列トレーごと測定装置等に供給するといった方法が知られている。
しかしながらこの方法では、振込み方式等によってフェルールを配列トレーの凹部内に詰め込むことが必要であるため、手間がかかり作業効率が悪かった。また、配列トレーがフェルールとの接触によって摩耗し易かった。
そこで、パーツフィーダの1つであるボールフィーダを利用して、フェルールを次工程(測定装置等による測定工程)に供給する方法が考えられている。この場合、複数のフェルールが一塊にまとまって次工程に供給されるのではなく、1つずつ確実に供給されることが必要とされてくる。そこで、例えば特許文献1に記載の装置を利用することで、エアの吹き出しによって余計なフェルールを排除することができるので、フェルールを次工程に1つずつ供給させることが可能とされている。
特開2010−89938号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、トラックの側壁部から単にエアを吹き付ける構成であるので、トラック上をワークが密集して搬送されてきた場合には狙ったワークだけにエアを確実に吹き付けることが難しい。そのため、該装置をフェルールの供給に適用した場合には、フェルールがまとまってエアによって吹き飛ばされてしまうおそれがあった。従って、フェルールを1つずつ安定的に次工程に供給することができないおそれがあった。
さらに、振動を利用してフェルールを搬送させるため、該振動によってフェルール同士の擦れやフェルールと他部品との間での擦れ等によって、塵埃が発生し易いうえ、フェルールに静電気が帯電し易くなってしまう。この点においても、フェルールの安定した次工程への供給が妨げられ易かった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、フェルールを1つずつ安定的且つ確実に一定の時間間隔で次工程に送り出すことができるフェルール供給装置を提供することである。
さらには、フェルール供給方法、フェルール供給プログラム、及び該プログラムが記録された記録媒体を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
(1)本発明に係るフェルール供給装置は、複数のフェルールが内部に収容される有底筒状の収容体と、該収容体内に、該収容体の中心軸線回りに回転可能に配設された回転板と、該回転板の外周縁部に形成され、複数の前記フェルールのうちの1つを入り込ませて収納し、該収納したフェルールを回転板の回転に伴って周方向に移動させる収納凹部と、前記収容体の周壁部に形成されたエア吹出口を通じて、該収容体の内部にエアを吹き出す第1エア吹付部材と、前記収容体に形成された排出口を通じて、前記回転板の回転により移動されてきた前記収納凹部内の前記フェルールを該収容体の外部に排出させる排出機構と、を備え、前記収容体は、その底壁部が水平面に対して傾斜し、前記排出口が該収容体の最下点位置よりも上方に位置するように配設され、前記エア吹出口は、前記排出口よりも前記回転板の回転方向上流側に形成され、且つ前記収納凹部に対して前記回転板の径方向に向かい合う高さ位置に形成され、前記排出機構は、前記排出口に連通する排出路と、この排出路内にエアを吹き出す第2エア吹付部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るフェルール供給装置によれば、収容体及び回転板が水平面に対して傾斜しているので、複数のフェルールを収容体の最下点側に重力を利用して片寄らせることができ、そのうちの1つを収納凹部内に入り込ませて収納しておくことができる。そのため、回転板を回転させることで、収納凹部内に収納されたフェルールを周方向に移動させることができ、該フェルールを複数のフェルールの塊の中から1つだけ取り出した状態で上方に向けて移動させることができる。
この際、残りのフェルールが回転板の回転に連られて上方に移動しようとするが、回転板の傾斜による重力を利用して、該回転板の上面に沿って滑り落とすことができる。よって、余計なフェルールまでもが上方に移動してしまうことを防止できる。従って、収納凹部に収納されたフェルールだけを排出口まで移動でき、該排出口から外部に送り出すことができる。
特に、収容体の周壁部のうち排出口よりも回転方向上流側に位置する部分にはエア吹出口が形成され、該エア吹出口を通じて第1エア吹付部材がエアを吹き出している。そのため、上記した残りのフェルールが重力によって滑り落ちず、例えば収納凹部に引っ掛かることで上方に連られて移動したり、収納凹部に収納されたフェルールに対する引っ掛かり又は重なり等によって上方に連られて移動したりした場合であっても、これら余計なフェルールをエアによって吹き飛ばして除去することができる。
その一方、収納凹部内に収納されたフェルールについては、エア吹出口が収納凹部に対して径方向に向かい合う高さ位置に形成されているので、エアが吹き付けられたとしても収納凹部の壁部でフェルールを受け止めることができ、収納凹部内に留まらせることができる。
従って、収納凹部内に収納されたフェルールだけを1つずつ安定的且つ確実に一定の時間間隔で排出口に移動させることができ、該排出口から外部に送り出して次工程に供給することができる。また、回転板の回転を利用してフェルールを排出口まで移動させるので、振動方式に比べて屑や塵等が発生し難い。従って、この点においてもフェルールを安定して次工程に供給し易い。
更に、排出路内にエアを吹き出す第2エア吹付部材を備えているので、エアによる吹き付けによってフェルールを付勢しながら、勢いをつけて外部に排出することができる。従って、例えばフェルールが静電気を帯電していたとしても、該静電気に起因する詰り等を発生させることなく、確実な排出を行うことができる。
(2)上記本発明に係るフェルール供給装置において、前記第2エア吹付部材は、前記排出路内に、前記エアを前記排出口側から排出方向に向けて吹き出すことが好ましい。
この場合には、第2エア吹付部材が排出口側から排出方向に向けて、排出路内にエアを吹き付けることができるので、例えばフェルールを排出口から押し返して(吹き上げて)しまうような不具合を生じさせることなく、フェルールを確実に排出させ易い。
(3)上記本発明に係るフェルール供給装置において、前記排出口から排出される前記フェルールを検出する検出部を備え、前記第2エア吹付部材は、前記検出部が前記フェルールを検出した時点から所定時間経過後、前記エアを一定時間吹き出すことが好ましい。
この場合には、第2エア吹付部材が排出路内に常時エアを吹き付けているのではなく、フェルールが検出部によって検出された時点から所定時間経過後、エアを一定時間吹き付けるので、排出路内にある程度進入したフェルールに対してエアを吹き付けることができる。従って、より効率良くフェルールを付勢でき、さらに確実に排出することができる。
また、排出口から排出路に進入しはじめの段階では、エアを停止させておくことが可能であるので、フェルールをスムーズに排出路内に進入させ易い。
(4)上記本発明に係るフェルール供給装置において、前記排出路は、前記フェルールを横向きから縦向きに姿勢変化させながら落下させる一対の対向壁部で少なくとも形成され、前記一対の対向壁部は、前記排出口側から排出方向に向けて、その対向間隔が漸次狭くなるように形成され、前記一対の対向壁部のうち、前記回転板の回転方向上流側に位置する一方の対向壁部は、少なくとも傾斜角度が3回以上変化する、連続した複数の案内面で形成されていることが好ましい。
この場合には、排出口側から排出方向に向けて一対の対向壁部の対向間隔が漸次狭くなるように形成されているので、回転板の回転に伴って収納凹部内に横向き姿勢で排出口まで移動されてきたフェルールを、スムーズに縦向きに姿勢変化させながら排出させることができる。しかも、回転板の回転方向上流側に位置する一方の対向壁部は、少なくとも傾斜角度が3回以上変化する、連続した複数の案内面によって形成されているので、急激に姿勢変化させるのではなく段階的に角度変化させながら縦向き姿勢に移行できる。
これらのことから、フェルールを引っ掛かりなく滑らかに排出させることができ、詰り等の発生を効果的に防止できる。
(5)上記本発明に係るフェルール供給方法は、上記本発明に係るフェルール供給装置を利用したフェルール供給方法であって、前記第1エア吹付部材による前記エアの吹き出しを行いながら前記回転板を回転させ、複数の前記フェルールの1つを前記収納凹部内に収納しながら前記排出口まで移動させる搬送工程と、前記排出口まで搬送された前記フェルールを、前記排出路を通じて外部に排出させる排出工程と、を備え、前記排出工程の際、前記第2エア吹付部材によって、前記排出路内に前記エアを吹き出させることを特徴とする。
本発明に係るフェルール供給方法によれば、上述したフェルール供給装置と同様の作用効果を奏効することができる。即ち、静電気に起因する詰り等を発生させることなく、フェルールを1つずつ安定的且つ確実に一定の時間間隔で次工程に送り出すことができる。
(6)上記本発明に係るフェルールプログラムは、上記本発明に係るフェルール供給装置のコンピュータに、前記第1エア吹付部材による前記エアの吹き出しを行いながら前記回転板を回転させ、複数の前記フェルールの1つを前記収納凹部内に収納しながら前記排出口まで移動させる搬送工程と、前記排出口まで搬送された前記フェルールを、前記排出路を通じて外部に排出させると共に、前記第2エア吹付部材によって該排出路内に前記エアを吹き出させる排出工程と、を実行させることを特徴とする。
本発明に係るフェルール供給プログラムによれば、フェルール供給装置のコンピュータに、搬送工程及び排出工程を確実に実行させることができるので、静電気に起因する詰り等を発生させることなく、フェルールを1つずつ安定的且つ確実に一定の時間間隔で次工程に送り出すことができる。
(7)上記本発明に係る記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、上記本発明に係るフェルール供給プログラムが記録されていることを特徴とする。
本発明に係る記録媒体によれば、例えばフェルール供給装置のコンピュータに対してインストール等することで、上述したフェルールの供給を確実に実行させることができる。特に、プログラムの流通等に好適に対応できる。
本発明によれば、フェルールを1つずつ安定的且つ確実に一定の時間間隔で次工程に送り出すことができる。
本発明に係るフェルール供給装置の実施形態を示す図であって、全体正面図である。 図1に示すフェルール供給装置の側面図である。 図2に示すA−A線に沿った断面図である。 図2に示す矢印B方向から見た図であって収容体の内部構造を示す図である。 フェルールの断面図である。 収容体の一部分を拡大した断面図である。 図4に示すC−C線に沿った断面図である。 図7に示す矢印D方向から見た側面図である。 図7に示す矢印D方向から見た斜視図である。 図7に示す第1排出ブロックの斜視図である。 図10に示す第1排出ブロックの平面図である。 図4に示すE−E線に沿った断面図である。 図4に示すJ−J線に沿った断面図である。 図13に示すセンサ部とフェルールとの位置関係を示す図である。 収容体の分解斜視図である。 フェルール供給装置を作動させた一工程図であって、回転板を回転させることで収納凹部内に収納されているフェルールを排出口に向けて移動させている状態を示す図である。 図16に示す状態から回転板をさらに回転させ、収納凹部内に収納されているフェルールに対して重なっていた余計なフェルールを、エアを利用して吹き飛ばしている状態を示す図である。 フェルール供給装置を作動させた一工程図であって、第1排出路内でフェルールが排出される状態を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
<フェルール供給装置の構成>
図1〜4に示すように、本実施形態のフェルール供給装置1は、複数のフェルールF(図2及び図4参照)が内部に収容される収容体2と、該収容体2内に回転可能に配設された回転板3と、収容体2の内部にエアA1(図4参照)を吹き出す第1エア吹付部材4と、上記回転板3の回転によって移動されてきたフェルールFを収容体2の外部に排出させる排出機構5と、これら各構成品を総合的に制御する制御部6と、を備えている。
なお、本実施形態では、図1及び図2に基づいて上下方向及び前後方向を定義する。即ち、図1及び図2において紙面の上方向を上方とし、下方向を下方とする。また、図2において紙面の左側を前方とし、右側を後方とする。
収容体2は、中心に開口部10aが形成された底壁部10と、該底壁部10上に重ねて組み合わされた円筒状の周壁部11と、の2部品で有底筒状に形成されている。但し、底壁部10と周壁部11とを別部材にする必要はなく、一体的に形成して有底筒状にしても構わない。
この収容体2は、水平面に対して任意の傾斜角度に調整可能なベース基板12上に固定されている。ベース基板12は、上下方向L1に起立した支柱部13によって支えられていると共に、該支柱部13の上方に固定されている。
この点について説明すると、図1及び図2に示すように、上記支柱部13の下端部には台座用スタンド14が取り付けられていると共に、上端部には取付け用スタンド15が取り付けられている。そして、支柱部13は、台座用スタンド14を介して床面上に固定されている。支柱部13の上方には、取付け用スタンド15を介して支持基板16が水平面に対して平行に取り付けられている。この支持基板16上には、上下方向L1及び前後方向L2に対してそれぞれ直交する左右方向L3に間隔を開けて、左右方向L3に延びた連結ロッド20の両端部を支持する支持ブロック17が取り付けられている。
上記連結ロッド20は、ベース基板12の下面側における前方部分に取り付けられており、その両端部がベース基板12よりも左右外方に突出している。そして、この連結ロッド20の突出した部分が上記したように支持ブロック17に支持されている。
このようにして、ベース基板12は支柱部13の上方に固定されている。この際、ベース基板12は、連結ロッド20の中心軸線を中心として上下方向に回動可能とされており、水平面に対して所定の角度θ(図2参照)で前方側に傾斜するように角度調整されている。そのため、ベース基板12上に固定されている収容体2についても同様に水平面に対して前方側に傾斜している。
なお、収容体2は、作業者がフェルールFを該収容体2の内部に投入し易い最適な高さに位置するように、支柱部13の長さ調整等によって高さ設定されている。
上記したように収容体2が水平面に対して前方側に傾斜しているので、前方側に位置する部分が最下点側となる。そして、収容体2の内部に投入された複数のフェルールFは、この収容体2の最下点側である前方側に片寄った状態で収容される。
なおこれらフェルールFは、図5に示すように、中心軸に沿って図示しない光ファイバの芯線が挿通される貫通孔F1が形成された円筒状に形成されており、本実施形態のフェルール供給装置1によって次工程に供給された後、外径の真円度や、外径に対する内径の同軸度等が測定される。
また、図1〜図3に示すように本実施形態の収容体2には、蓋体21が着脱自在に被着されている。この蓋体21は、円板状に形成され、収容体2の周壁部11の上端部に形成された段部11aに嵌め込まれる蓋本体21aと、該蓋本体21aの中央部に取り付けられた取手部21bと、で構成されている。そして、収容体2の内部に複数のフェルールFを収容した後、蓋体21を取り付けることで、収容体2の内部に塵埃等が混入することを防止している。
上記回転板3は、上述した収容体2内に該収容体2の中心軸線Oを中心として回転可能に配設された部材である。この回転板3は、回転軸部25の上端部に連結されており、これにより収容体2内で回転可能な状態で配設されている。
ここで、回転軸部25について詳細に説明する。
この回転軸部25は、図3に示すように収容体2の中心軸線Oに沿って延びる部材であり、該収容体2の底壁部10に形成された開口部10aと、該開口部10aに対応してベース基板12に形成された開口部12aと、の2つの開口部を貫通するように配設されている。そして、回転軸部25の長さ方向の略中間部は、2つの軸受け部材26によって回転可能に支持されている。これら2つの軸受け部材26は、ベース基板12の下方側から開口部12a内に挿入された状態で該ベース基板12に対して取り付けられた筒体部27に保持されている。そして、回転軸部25はこれら2つの軸受け部材26によって安定的に支持されており、がたつき少なく滑らかに中心軸線O回りに回転可能とされている。
回転軸部25の上端部側は、収容体2の内部に突出しており、下端部側はベース基板12の下方に向けて突出している。そして、回転板3は、中央部に形成された嵌合孔3aを介して、収容体2の内部に突出した回転軸部25の上端部に嵌合されている。加えて、回転板3にはブッシング28が重ねられており、該ブッシング28を通じて固定ノブ29のねじ部が回転軸部25の上端面にねじ止めされている。これにより、回転板3は上方への抜け止めがなされた状態で回転軸部25に確実に連結されている。一方、上記回転軸部25の下端部には、従動プーリ30が取り付けられている。
次に、回転板3について詳細に説明する。
この回転板3は、外周縁部が収容体2の周壁部11に摺接或いは近接する程度の直径に形成された部材であり、本実施形態では、径方向の外側に向かうにしたがって厚みが漸次薄くなるように、その上面が下方に向かけて漸次傾斜した断面テーパ状に形成されている。また、回転板3の外周縁部には、図3及び図4に示すように、フェルールFの1つを入り込ませて収納し、該収納したフェルールFを回転板3の回転に伴って周方向(図4に示す矢印方向)に移動させる収納凹部35が形成されている。
上記収納凹部35は、図4及び図6に示すように、回転板3を貫通するように切り欠かれた切り欠き凹部であり、該収納凹部35と収容体2の底壁部10とで画成される空間にフェルールFを収納することが可能とされている。また、この収納凹部35は、回転板3の周方向に延在した凹部であり、その長さW1はフェルールFの長さW2(図5参照)よりも若干長く形成されている。そのため、フェルールFを回転板3の周方向に沿わせた横向き姿勢で収納することが可能とされている。
なお、回転板3は上記したように回転軸部25の上端部側に連結されているが、この際図6に示すように、フェルールFの直径φ(図5参照)よりも小さい隙間Hを開けて収容体2の底壁部10の上方に配設されている。つまり、回転板3は、収容体2の底壁部10に対して非接触状態とされ、抵抗少なく滑らかに回転するように構成されている。そのため、収納凹部35内に収納されたフェルールFは、回転板3と収容体2の底壁部10との間に入り込むことなく収納される。
また、図4に示すように、収納凹部35は1箇所だけでなく、回転板3の周方向に一定の間隔を開けて複数形成されている。図示の例では、中心軸線Oを中心として45度の間隔毎に8つ形成されている。また、回転板3の上面には、図4及び図6に示すように、各収納凹部35へのフェルールFの入り込みを案内する案内傾斜面36が収納凹部35に連設して形成されている。具体的には、案内傾斜面36は収納凹部35の径方向の内側に位置しており、収納凹部35に向かって徐々に落ち込んでいる。
ところで、上述した収容体2及び回転板3の材料としては、特に限定されるものではないが、本実施形態では、静電気が発生し難い樹脂材料で形成されている。具体的には、ポリアミド系樹脂であるナイロンにカーボン系の充填材を加えて帯電防止性能を付加したもの(例えば、体積固有抵抗が1〜102〔Ω・m〕)で形成されている。
但し、収容体2及び回転板3のうち、少なくともいずれか一方が上記材料で形成されていても良い。この場合、他方の材料としては、例えばデルリン等のポリアセタール樹脂等で形成しても良い。
図1〜図3に示すように、ベース基板12の下面側には、モータ支持基板40が各種のねじ部材等を介して取り付けられている。このモータ支持基板40上には、回転軸部25を回転させるモータ41が固定され、その出力軸部41aが開口部40aを通じてモータ支持基板40の下面側に突出している。そして、モータ41の出力軸部41aの下端部には、主動プーリ42が取り付けられている。
そして、この主動プーリ42と、回転軸部25に取り付けられた従動プーリ30と、には無端ベルト43が巻回されており、モータ41の回転力を回転軸部25に伝達している。これにより、回転軸部25は、モータ41の駆動によって中心軸線O回りに任意の回転速度で回転可能とされている。
なお、ベース基板12及びモータ支持基板40の下面側には、カバーケース44が取り付けられており、該カバーケース44内に主動プーリ42、従動プーリ30や無端ベルト43等が収納されている。
上記排出機構5は、図2及び図4に示すように、収容体2の最上点側に取り付けられており、上記した回転板3の回転によって、周方向に移動してきた収納凹部35内のフェルールFを排出して、次工程に1つずつ送り出している。
図7に示すように、収容体2の周壁部11及び底壁部10は、共に最上点に位置する部分が切り欠かれており、その切欠き部の一部が、回転板3の回転によって移動されてきた収納凹部35内のフェルールFを収容体2の外部に排出させる排出口50として機能している。そして、この排出口50を塞ぐように排出機構5が取り付けられ、排出口50を通じて排出されるフェルールFを受け取って外部に排出させている。
上記排出機構5について詳細に説明する。
この排出機構5は、図7〜図9に示すように、ベース基板12に対してねじ部材51aによって取り付けられるLアングル51と、このLアングル51に対してねじ部材52aによって取り付けられ、上記した底壁部10の切り欠き部を塞ぐと共に、排出口50に連通する第1排出路(本発明の排出路の一例)R1が形成された第1排出ブロック52と、この第1排出ブロック52の下方にねじ部材53aによって取り付けられ、第1排出路R1に連通する第2排出路R2が内部に形成された第2排出ブロック53と、第2排出路R2内に挿入された排出チューブ54と、第1排出ブロック52に対して重ねられ、ねじ部材55aによって取付けられると共に、上記した周壁部11の切り欠き部を塞ぎながら第1排出路R1をカバーするカバーブロック55と、上記第1排出ブロック52に取り付けられ、第1排出路R1内にエアA2を吹き出す第2エア吹付部材56と、を備えている。
このように排出機構5が構成されているので、回転板3の移動によって収納凹部35内のフェルールFが排出口50に達すると、該排出口50を通じてフェルールFを第1排出路R1内に排出することができ、引き続き、第2排出路R2及び排出チューブ54を通じて、次工程に送り出すことが可能とされている。
ここで、上記第1排出ブロック52について説明する。
図10及び図11に示すように、この第1排出ブロック52は、例えば平面視T字状に形成された金属製の削り出し部品であり、その第1主面52b側にカバーブロック55が重ねられ、第2主面52c側がLアングル51等に重ねられる面とされる。また、第1排出ブロック52の側面のうち、第1側面52dに第2排出ブロック53の上端部が接し、この第1側面52dに対して向かい合う第2側面52eが上記排出口50に向かい合う面とされている。従って、第2側面52eから第1側面52dに向かう方向が、フェルールの排出方向(矢印方向)とされる。
第1排出ブロック52には、上記ねじ部材52aを挿通させる挿通孔70が厚み方向に貫通するように形成されていると共に、上記ねじ部材55aを取付けるねじ孔71が第1主面52b側に開口するように形成され、且つ上記ねじ部材53aを取付けるねじ孔72が第1側面52d側に開口するように形成されている。
さらに、第1排出ブロック52の第1主面52b側には、上記第1排出路R1が排出方向に沿って形成されている。
この第1排出路R1は、収納凹部35によって横向き姿勢で排出口50まで移動されてきたフェルールFを、縦向きに姿勢変化させながら排出方向に沿って落下させる一対の対向壁部73、74で少なくとも形成されている。
これら対向壁部73、74は、排出口50側から排出方向に向けて、その対向間隔が漸次狭くなるように形成されており、そのうち回転板3の回転方向上流側に位置する一方の対向壁部73は、傾斜角度が3回変化する、連続した4つの案内面73a〜73dで形成されている。これに対して、回転板3の回転方向下流側に位置する他方の対向壁部74は、上下方向に延在した平坦面とされている。
図示の例では、一方の対向壁部73を形成する4つの案内面73a〜73dのうち排出口50側に位置する案内面73aは、他方の対向壁部74に対して略60度〜70度の傾斜角度θ1で傾斜しており、排出口50から排出された横向き姿勢のフェルールFの角度を変化させて、最初に斜め下向きに案内している。
次いで、上記案内面73aに連設される案内面73bは、他方の対向壁部74に対して略15〜20度の傾斜角度θ2で傾斜しており、フェルールFをさらに斜め下向きに姿勢変化させながら案内している。次いで、この案内面73bに連設される案内面73cは、他方の対向壁部74に対して略10度前後の傾斜角度θ3で傾斜しており、フェルールFを縦向き姿勢に近い状態まで姿勢変化させながら案内している。
最後に、この案内面73cに連設され、第2排出ブロック53側に位置する案内面73dは、他方の対向壁部74に対して略平行とされ、フェルールFを縦向き姿勢で第2排出路R2に案内している。
また、第1排出ブロック52には、上記第2エア吹付部材56からのエアA2を流通させる流路76が形成されている。この流路76の流入口76aは第2側面52eに近い第1主面52bに開口しており、流出口76bは他方の対向壁部74に開口している。この際、流路76は、第1排出ブロック52内を斜め下向きに進んだ後、流出口76bに連通している。
第2エア吹付部材56は、図7〜図9に示すように、上記流入口76aに挿入される挿入部56aと、該挿入部56aに連結され、図示しないエア源から供給されるエアA2を所望の流量で挿入部56a内に送り込む吹付本体部56bと、を備え、制御部6からの指示を受けて、エアA2を流路76内に送り込んでいる。これにより、第1排出路R1内に、エアA2を排出口50側から排出方向に向けて吹き出すことが可能とされている。
なお、カバーブロック55には、第2エア吹付部材56の挿入部56aとの干渉を回避する切欠部55b(図9参照)が形成されている。
ところで、図4及び図12に示すように、収容体2の周壁部11には、排出口50よりも回転板3の回転方向上流側に位置する部分にエア吹出口60が形成されている。このエア吹出口60は、収容体2の内部と外部とを連通する断面円形の連通孔であり、収納凹部35に対して回転板3の径方向に向かい合う位置に形成されている。そして、このエア吹出口60内に上記した第1エア吹付部材4の挿入部61が挿入されることで、第1エア吹付部材4が周壁部11に取り付けられている。
この第1エア吹付部材4は、上記挿入部61と、該挿入部61に連結され、図示しないエア源から送られてきたエアA1を所望の流量で挿入部61内に送り込む吹付本体部62と、を備えている。
挿入部61は、吹付本体部62から送られてきたエアA1が流れる流路61aが内部に形成された円筒状に形成され、エア吹出口60の中心軸線Mを中心として回転可能とされている。この際、流路61aは、エア吹出口60の中心軸線Mに対して同軸ではなく、偏心した位置に形成されている。そのため、挿入部61を回転させることで、エア吹出口60内において流路61aの高さ、即ちエアA1の吹き出し高さを変更することが可能とされている。
なお、図示の例では、エアA1の吹き出し高さが収容体2の底壁部10に近い下方位置に設定されている場合を例にしている。そのため、収納凹部35内に収納されたフェルールFに対して側方からエアA1を吹き付けることが可能とされている。
また、挿入部61は図示しない位置決めピンによって回り止めが規制されており、一旦エアA1の吹き出し高さが設定された後、不意に挿入部61が回転して吹き出し高さが変更されてしまうことが防止されている。
また、本実施形態の収容体2には、図4、図8、図9及び図13に示すように、排出口50から排出されるフェルールFを検出するフェルール検出センサ(本発明の検出部の一例)80が取付けられている。
このフェルール検出センサ80は、収容体2の底壁部10にねじ部材84を介して取付けられ、収容体2の周壁部11に形成された貫通孔83を通じて、その先端部81aが収容体2の内部に挿入された支持ブロック81と、該支持ブロック81の先端部81aに固定されたセンサ部82と、を備えている。
上記貫通孔83は、図4に示すように、排出口50とエア吹出口60との間に形成されており、収容体2の内部と外部とを連通している。この際、貫通孔83は、図13に示すように、回転板3よりも上方に位置した部分に形成されている。これにより、収納凹部35内に収納されたフェルールFが貫通孔83を通じて収容体2の外部に零れる落ちることが防止されている。
上記センサ部82は、底壁部10に対して直交するように支持ブロック81の先端部81aに固定されており、例えば、図示しない検出光を底壁部10側に照射し、その検出光の反射強度及び反射時間等に基づいてフェルールFを検出することが可能とされたファイバセンサとされている。なお、このセンサ部82は、図14に示すように、収納凹部35に収納されたフェルールFの真上に位置するように配置されている。
このように構成されたフェルール検出センサ80は、回転板3の回転に伴って周方向に移動してきた収納凹部35内のフェルールFを、排出口50の手前で検出し、その旨(検出信号)を制御部6に出力している。
なお、本実施形態では、図4に示すようにフェルール検出センサ80を第1エア吹付部材4と排出口50との間に配置したが、排出口50の真上に配置し、排出口50に排出される瞬間のフェルールFを検出するように構成しても構わない。
更に、本実施形態の収容体2には、図1、図2及び図6に示すように、最下点位置において該収容体2の内部と外部とを連通する連通開口65が形成されている。
この連通開口65は、図6及び図15に示すように、周壁部11の下端部のうち最下点に位置する部分に周方向に延びたスリット状に形成されており、その開口高さGがフェルールFの直径φ(図5参照)よりも小さい開口高さとされている。これにより、収容体2の内部に収容されているフェルールFが、このスリット状の連通開口65を通じて収容体2の外部に零れ落ちてしまうことを規制している。
図1に示すように、制御部6は、例えば図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、各種インターフェース等に加え、後述する記録媒体6aを有している。
この制御部6は、その動作の一例として、例えばCPUが記録媒体6aに記憶される本発明におけるフェルール供給プログラムを読み出し実行することにより、後述する本発明における搬送工程及び排出工程を実行している。
なお、フェルール供給プログラムとは、フェルールFを次工程に供給するためにフェルール供給装置1を制御するためのプログラムである。このフェルール供給プログラムは、コンピュータ読み取り可能な上記記録媒体6aに記録されている。
なお、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROMや半導体メモリ等の可搬媒体であり、ドライブ装置(例えば、CD−ROMドライブ装置等)やインターフェース(例えば、USBインターフェース等)を介して読み込まれるものである。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、上記可搬媒体に限られず、コンピュータシステム(OSや周辺機器等のハードウェアを含むものをいう)に内蔵されるハードディスク等の記憶部であっても良い。
更に、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。
特に、本実施形態では、制御部6が各構成品を総合的に制御することでフェルール供給プログラムを実行させているが、排出工程の実行時、この制御部6は上記フェルール検出センサ80から送られてきた検出信号を受信した時点から所定時間経過後、第2エア吹付部材56からエアA2を一定時間吹き出させるように制御している。
(フェルール供給装置の作用)
次に、上述したように構成されたフェルール供給装置1を利用して、収容体2の内部に収容された複数のフェルールFを、1つずつ収容体2の外部に送り出して次工程に供給する場合について説明する。
はじめに、作業者は収容体2の内部に複数のフェルールFを投入する。この際、支柱部13の上方に固定されているベース基板12が水平面に対して傾斜しているので、該ベース基板12上に固定されている収容体2、及び該収容体2の内部に配設されている回転板3についても同様に傾斜している。そのため、図2及び図4に示すように、収容体2の内部に投入された複数のフェルールFを収容体2の最下点側に重力を利用して片寄らせることができる。
この際、複数のフェルールFの1つを回転板3に形成された収納凹部35内に入り込ませて収納しておくことができる。
複数のフェルールFの投入後、作業者は周壁部11に対して蓋体21を組み合わせて周壁部11の上部開口部を塞ぐ。これにより、収容体2の内部に塵埃等が混入することを防止することができる。その後、作業者は制御部6に開始信号を入力する。
すると、制御部6は各構成品の作動を、記録媒体6aに記録されたフェルール供給プログラムに基づいて開始する。まず、制御部6は第1エア吹付部材4を作動させると共に、モータ41を駆動させて回転板3を図4に示す矢印方向に回転させる。
これにより、収納凹部35内に収納されたフェルールFを回転板3の回転に伴って周方向に移動させることができ、該フェルールFを複数のフェルールFの中から1つだけ取り出した状態で上方に向けて移動させることができる。この際、残りのフェルールFが回転板3の回転に連られて上方に移動しようとするが、回転板3が傾斜しているので、重力を利用して該回転板3の上面に沿って滑り落とすことができる。よって、余計なフェルールFまでもが上方に移動してしまうことを防止できる。従って、収納凹部35内に収納されたフェルールFだけを排出口50まで移動させることができる(本発明の搬送工程)。
ところで、上記搬送工程の際、収容体2の周壁部11のうち排出口50よりも回転方向上流側に位置する部分にはエア吹出口60が形成され、該エア吹出口60を通じて第1エア吹付部材4がエアA1を吹き出している。そのため、上記した残りのフェルールFが重力によって滑り落ちず、例えば収納凹部35に引っ掛かることで上方に連られて移動したり、収納凹部35に収納されたフェルールFに対する引っ掛かり又は重なり等によって上方に連られて移動したりした場合であっても、これら余計なフェルールFをエアA1によって吹き飛ばして除去することができる。
具体的には、図16に示すように、収納凹部35内に収納されたフェルールF上に余計なフェルールFが重なり、上方に連られて移動してしまったとしても、図17に示すように、第1エア吹付部材4によるエアA1によって吹き飛ばして除去できる。その一方、収納凹部35内に収納されたフェルールFについては、エア吹出口60が収納凹部35に対して径方向に向かい合う高さ位置に形成されているので、図12に示すように、エアA1が吹き付けられたとしても収納凹部35の壁部でフェルールFを受け止めることができ、収納凹部35内に留まらせることができる。
従って、図16に示すように、このエアA1が吹き付けられるポイントを通過した以降については、収納凹部35内に収納されたフェルールFだけを排出口50に向かって移動させることができる。
これにより、図17に示すように、収納凹部35内に収納されたフェルールFだけを1つずつ安定的且つ確実に一定の時間間隔で排出口50に移動させることができる。そのため、この排出口50から排出機構5を介して外部に排出して次工程に供給することができる(本発明の排出工程)。
つまり、収納凹部35内に収納されていたフェルールFを、排出口50を通じて第1排出路R1内に排出させると共に、引き続き、第2排出路R2及び排出チューブ54を通じて、次工程に送り出して供給することができる。
ところで、上述したように、第1エア吹付部材4によるエアA1の吹き付けポイントを通過した以降については、収納凹部35内に収納されたフェルールFだけを1つだけ安定的に排出口50に向かって移動させることができるが、図16に示すように、排出口50の手間でフェルール検出センサ80がこのフェルールFを検出して、その検出信号を制御部6に送る。
そして、上記排出工程の際、制御部6は検出信号を受信した時点から例えば(数/10)秒後、第2エア吹付部材56を一定時間(例えば、数秒間)作動させる。これにより、図8に示すように、第1排出路R1内にエアA2を吹き付けることができ、フェルールFを付勢しながら(後押ししながら)、勢いをつけて外部に排出させることができる。従って、例えばフェルールFが静電気を帯電していたとしても、例えば排出チューブ54内で静電気に起因する詰り等を発生させることなく、確実な排出を行える。
しかも、排出口50側から排出方向に向けて、第1排出路R1内にエアA2を吹き付けることができるので、例えば、フェルールFを排出口50側に押し返して(吹き上げて)しまうような不具合を生じさせることなく、フェルールFを確実に排出させ易い。
更に、第1排出路R1内に常時エアA2を吹き付けるのではなく、上記したように間欠的に吹き付けるので、第1排出路R1内にある程度進入したフェルールFに対してエアA2を吹き付けることができる。従って、より効率良くフェルールFを付勢でき、さらに確実に排出させ易い。加えて、排出口50から第1排出路R1に進入しはじめの段階では、エアを停止させておくことができるので、フェルールFをスムーズに第1排出路R1内に進入させ易い。
また、図18に示すように、第1排出路R1は、排出口50側から排出方向に向けて一対の対向壁部73、74の対向間隔が漸次狭くなるように形成されているので、回転板3の回転に伴って収納凹部35内に横向き姿勢で排出口50まで移動されてきたフェルールFを、スムーズに縦向きに姿勢変化させながら排出させることができる。しかも、一方の対向壁部73は、途中で傾斜角度が3回変化する、連続した4つの案内面73a〜73dによって形成されているので、急激に姿勢変化させるのではなく、段階的に角度変化させながら縦向き姿勢に移行できる。
これらのことから、フェルールFを引っ掛かりなく滑らかに排出でき、詰り等の発生を効果的に防止できる。
なお、収容体2及び回転板3は、静電気が発生し難い樹脂材料で形成されているので、回転板3の回転に伴って収容体2の内部でフェルールFが攪拌されたとしても帯電し難い。よって、静電気による帯電によって、収納凹部35内にフェルールFが付着してしまい、排出口50に落下せずに通過してしまうような不具合も生じ難い。
更に、本実施形態のフェルール供給装置1によれば、以下の作用効果を奏効することができる。
即ち、図6に示すように、回転板3が断面テーパ状に形成されて、その上面が傾斜しているので、重力を利用して余計なフェルールFをより効率良く滑り落として除去することができる。また、回転板3の回転を利用してフェルールFを排出口50まで移動させるので、振動方式に比べて屑や塵等が発生し難い。
更に、回転板3の上面には案内傾斜面36が形成されているので、案内傾斜面36を利用して自然且つ滑らかにフェルールFを収納凹部35内に入り込ませることができる。従って、例えば収容体2の内部に収容されているフェルールFの数が少なくなった場合であっても、収納凹部35内に積極的にフェルールFを誘導でき、未収納となることを防止し易い。
また、収容体2の底壁部10に対する接触を抑制しながら回転板3を回転させることができるので、回転抵抗を少なくでき、回転板3を駆動する駆動力を抑制し易い。従って、モータ41の小型化を図ることができ、フェルール供給装置1の全体の小型化を図り易い。また、回転板3が擦れ難いので、屑や塵等の発生をさらに抑制し易い。
更に、仮に収容体2の内部に屑や塵等が発生したとしても、連通開口65を通じてこれら屑や塵等だけを収容体2の外部に排除することができる。従って、これら屑や塵等による回転板3の回転不良や、収納凹部35内及び排出口50内の詰り等を防止でき、フェルールFをより安定して次工程に供給し易い。
特に、蓋体21を収容体2に被着させた状態では、連通開口65を通じて収容体2の内部圧力を強制的に逃がすこともできるので、エアA1の吹き出しによる収容体2内の圧力上昇についても防止できる。また、上記したように収容体2の内部圧力を連通開口65から強制的に逃がすことにより、屑や塵等も効率良く排除し易い。
なお、上記実施形態では、中心軸線Oを中心として45度の間隔毎に合計8つの収納凹部35を形成した場合を説明したが、この数に限定されるものではない。それ以上の数の収納凹部35を形成しても構わないし、1つだけ形成しても構わない。
1つだけ形成したとしても、回転板3の回転速度等を適宜調整することで、フェルールFを1つだけ安定的に一定の時間間隔で次工程に供給することができ、同様の作用効果を奏効することができる。但し、上記実施形態のように複数の収納凹部35を形成することで、回転板3の回転速度が低速であったとしても、フェルールFを効率良く一定の時間間隔で次工程に供給することができる。
また、回転板3の周方向に沿って延在するように収納凹部35を形成したが、回転板3の径方向に沿って延在するように収納凹部35を形成しても構わない。この場合であっても、収納時のフェルールFの向きが異なるだけで、同様の作用効果を奏効することができる。
また、本実施形態のフェルール供給装置1によれば、流路61aがエア吹出口60の中心軸線Mに対して偏心した第1エア吹付部材4の挿入部61を回転させることで、エアA1の吹き出し高さを適宜変更することができる。
そのため、例えば直径の異なる複数種類のフェルールFを用いたとしても、フェルールFに応じて吹き出し高さを最適な位置に設定できる。従って、収納凹部35内に収納されたフェルールFについては該収納凹部35内に確実に留まらせることができ、その一方、余計なフェルールFについては確実に吹き飛ばすことができる。従って、複数種類のフェルールFに対応することができ、利便性を向上できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、収容体2の最上点側に排出口50及び排出機構5を配置したが、この位置に限られるものではなく、最下点位置よりも上方に位置する部分に配置されていれば構わない。また、エア吹出口60については、排出口50及び排出機構5よりも回転板3の回転方向上流側に位置していれば良い。この際、1箇所だけではなく、複数個所にエア吹出口60を形成し、エアA1の吹き出しを多点で行っても構わない。
また、上記実施形態では、第2エア吹付部材56によりエアA2を間欠的に第1排出路R1内に吹き付ける構成としたが、常時吹き付ける構成としても構わない。但し、間欠的に吹き付ける構成とすることで、フェルールFを第1排出路R1内にスムーズに進入させ易いので、好ましい。
また、第1排出路R1を構成する一方の対向壁部73を、連続した4つの案内面73a〜73dで形成し、傾斜角度を3回変化させたが、4回以上変化させるように、さらに多くの案内面で形成しても構わない。こうすることで、フェルールFをよりスムーズに縦向き姿勢に変化させることができ、引っ掛かり等を防止し易い。
なお、多くの傾斜した案内面を連設させることで、一方の対向壁部73を湾曲するように形成しても良い。
A1、A2…エア
R1…第1排出路(排出路)
F…フェルール
O…中心軸線
1…フェルール供給装置
2…収容体
3…回転板
4…第1エア吹付部材
6…制御部
6a…記録媒体
10…収容体の底壁部
11…収容体の周壁部
35…収納凹部
50…排出口
56…第2エア吹付部材
60…エア吹出口
73、74…対向壁部
73a、73b、73c、73d…案内面
80…フェルール検出センサ(検出部)

Claims (7)

  1. 複数のフェルールが内部に収容される有底筒状の収容体と、
    該収容体内に、該収容体の中心軸線回りに回転可能に配設された回転板と、
    該回転板の外周縁部に形成され、複数の前記フェルールのうちの1つを入り込ませて収納し、該収納したフェルールを回転板の回転に伴って周方向に移動させる収納凹部と、
    前記収容体の周壁部に形成されたエア吹出口を通じて、該収容体の内部にエアを吹き出す第1エア吹付部材と、
    前記収容体に形成された排出口を通じて、前記回転板の回転により移動されてきた前記収納凹部内の前記フェルールを該収容体の外部に排出させる排出機構と、を備え、
    前記収容体は、その底壁部が水平面に対して傾斜し、前記排出口が該収容体の最上点側に位置するように配設され、
    前記エア吹出口は、前記排出口よりも前記回転板の回転方向上流側に形成され、且つ前記回転板の回転中心に向かって形成され、
    前記排出機構は、前記排出口に連通する排出路と、この排出路内にエアを吹き出す第2エア吹付部材と、を備えていることを特徴とするフェルール供給装置。
  2. 請求項1に記載のフェルール供給装置において、
    前記第2エア吹付部材は、
    前記排出路内に、エアを前記排出口側から排出方向に向けて吹き出すことを特徴とするフェルール供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載のフェルール供給装置において、
    前記排出口から排出される前記フェルールを検出する検出部を備え、
    前記第2エア吹付部材は、
    前記検出部が前記フェルールを検出した時点から所定時間経過後、エアを一定時間吹き出すことを特徴とするフェルール供給装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のフェルール供給装置において、
    前記排出路は、
    前記フェルールを横向きから縦向きに姿勢変化させながら落下させる一対の対向壁部で少なくとも形成され、
    前記一対の対向壁部は、前記排出口側から排出方向に向けて、その対向間隔が漸次狭くなるように形成され、
    前記一対の対向壁部のうち、前記回転板の回転方向上流側に位置する一方の対向壁部は、少なくとも傾斜角度が3回以上変化する、連続した複数の案内面で形成されていることを特徴とするフェルール供給装置。
  5. 請求項1に記載のフェルール供給装置を利用したフェルール供給方法であって、
    前記第1エア吹付部材による前記エアの吹き出しを行いながら前記回転板を回転させ、複数の前記フェルールの1つを前記収納凹部内に収納しながら前記排出口まで移動させる搬送工程と、
    前記排出口まで搬送された前記フェルールを、前記排出路を通じて外部に排出させる排出工程と、を備え、
    前記排出工程の際、前記第2エア吹付部材によって、前記排出路内にエアを吹き出させることを特徴とするフェルール供給方法。
  6. 請求項1に記載のフェルール供給装置のコンピュータに、
    前記第1エア吹付部材による前記エアの吹き出しを行いながら前記回転板を回転させ、複数の前記フェルールの1つを前記収納凹部内に収納しながら前記排出口まで移動させる
    搬送工程と、
    前記排出口まで搬送された前記フェルールを、前記排出路を通じて外部に排出させると共に、前記第2エア吹付部材によって該排出路内にエアを吹き出させる排出工程と、
    を実行させることを特徴とするフェルール供給プログラム。
  7. コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、請求項6に記載のフェルール供給プログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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