JP5950921B2 - 極細繊維シート - Google Patents
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Description
また、このような極細繊維集合体は、静電紡糸法によって得ることができる。
本発明に係る極細繊維シートは、主成分としての重量平均分子量が5000〜10万の溶剤紡糸性ポリマー(A)と、副成分としての、ポリマー(A)よりも10倍以上の重量平均分子量を有するポリマー(B)とで構成され、構成繊維の平均繊維径が10〜500nmである極細繊維集合体を備える。
なお、本明細書において、ビーズとは、エレクトロスピニング特有のビーズと呼ばれる未繊維化の粒子状物であって、平均繊維径の5倍以上の太さをもつ塊状の部位を意味している。
本発明において、ポリマー(A)は、重量平均分子量が10万以下の低分子ポリマーであり、例えば、重量平均分子量は5000〜10万であってもよく、好ましくは8000〜9万であってもよく、または1万〜10万であってもよく、好ましくは1万〜8万であってもよい。
本発明においては、ポリマー(A)が低分子量ポリマーであるため、低伝導性または非伝導性ポリマーであっても、静電紡糸方法において細繊度の極細繊維からなるシートを形成することができる。
このようなポリマー(A)は、上述の平均繊維径を有する極細繊維シートを形成できる限り特に限定されないが、エチレンービニルアルコール共重合体やジカルボン酸単位とジアミン単位よりなるポリアミドなどが好ましい。
そのうちでも、ポリアミドを構成する全ジカルボン酸単位に対して、芳香族ジカルボン酸単位の割合が、75モル%以上、特に100モル%であることが好ましい。
そこで、本発明者等は鋭意検討した結果、上記ポリマー(A)よりも10倍以上重量平均分子量を有するポリマー(B)を紡糸原液中に少量添加することで、平均繊維径500nm以下の繊維で構成されたシートが得られることを見出した。
本発明に用いられるポリマー(B)は、ポリマー(A)の極細繊維の形成能を向上させるために、ポリマー(A)よりも10倍以上の重量平均分子量を有している。好ましいポリマー(B)としては、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合体、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミドなどの増粘性合成高分子;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘性セルロース誘導体などの増粘性ポリマーが挙げられる。これらの中でもエチレンービニルアルコール共重合体やポリアミドと混和、相溶させるという点からポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、あるいはポリアクリルアミドのいずれかであることが特に好ましい。
本発明の極細繊維シートの製造方法は、主成分としての重量平均分子量が1万〜10万の溶剤紡糸性ポリマー(A)と、副成分としての、ポリマー(A)よりも10倍以上の重量平均分子量を有するポリマー(B)とが溶媒に混和した紡糸原液を調製する紡糸原液調製工程と、
前記紡糸原液を、静電紡糸法により紡糸して、極細繊維シートを形成するシート形成工程とで構成されてもよい。このような製造方法により、極細繊維シートを効率よく製造することができる。
カラム(東ソー(株)製「TSKgelGMHHR−M」および「TSKgelG2000HHR」)および示差屈折率計(東ソー(株)製「RI−8020」)を備えたゲル浸透クロマトグラフ(東ソー(株)製)により、40℃にてエチレンービニルアルコール共重合体はDMSO溶媒中で、ポリアミドはギ酸溶媒中で重合体の重量平均分子量(Mw)をポリスチレン換算で求めた。
顕微鏡(走査型電子顕微鏡;日立製作所社製「S−510」)により倍率5000倍で撮影した不織布構成繊維の断面の拡大写真から、無作為に20本の繊維を選び、それらの繊維径を測定し、その平均値を平均繊維径とした。
走査型電子顕微鏡(日立製作所社製「S−510」)により倍率5000倍で撮影した不織布構成繊維の断面の拡大写真から、無作為に10μm×10μmの面積を選択し、その面積中において見られるビーズの数をビーズ発生数とした。なお、平均繊維径の5倍以上の太さをもつ塊状の部位をビーズとみなした。
得られた3cm角のシート中心に純水を1滴(0.02mL)落とし、その液滴がシートにより吸い込まれ目視により確認できなくなった時点を、液滴吸込み時間として記録した。
アルミホイル上にマスキングテープを貼り付け、その上にナノファイバー層を形成する。
マスキングテープを剥離した時にテープ上のナノファイバー層と一緒にアルミホイル上のナノファイバーが剥離しなければ、剥離耐性が良好(○)であり、剥離すれば不良(×)であると評価した。
(1)ポリマー(A)としてエチレン含有量48モル%、ケン化度99.9%、重量平均分子量10000のエチレンービニルアルコール共重合体、ポリマー(B)として重量平均分子量が1000000のポリエチレンオキシドをそれぞれポリマー濃度が18%、0.0025%となるように、DMSO溶液中に25℃で攪拌溶解し、紡糸原液を調製した。この場合のポリマー(B)の重量平均分子量はポリマー(A)の重量平均分子量の100倍であり、かつポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率は7200:1であった。(2)上記(1)で得られた紡糸原液を用いて静電紡糸を行った。口金として内径が0.9mmのニードルを使用し、口金と形成シート引取り装置との間の距離は8cmとした。また、形成シート引取り装置に基材層としてポリビニルアルコール繊維の湿式不織布を巻き付けて、この不織布上に、集積コンベアの速度0.1m/分、紡糸原液を所定の供給量で口金から押し出し、口金に20kV印加電圧を与えて、極細繊維層を積層させた。結果を表1、2に示す。
(3)得られた繊維シートは「ビーズ」がなく、全て繊維状物で構成されており、平均繊維径は180nmであった。得られた繊維シートの電子顕微鏡写真を図1に示す。得られたシートは、吸液性に優れていた。
(4)また、基材層としてポリビニルアルコール不織布に代えて、マスキングテープを一部に貼り付けたアルミホイルを用い、その上にナノファイバー層を堆積させて得られた極細繊維シートでは、剥離耐性が良好であった。
(1)ポリマー(A)とポリマー(B)の紡糸原液中の濃度をそれぞれ14%、0.02%に変更し、ポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率を700:1とする以外は実施例1と同様に紡糸原液を調製し、次いで静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)得られた繊維シートは「ビーズ」がなく、全て繊維状物で構成されており、平均繊維径は60nmであった。得られたシートは、吸液性に優れていた。
(3)また、基材層としてポリビニルアルコール不織布に代えて、マスキングテープを一部に貼り付けたアルミホイルを用い、その上にナノファイバー層を堆積させて得られた極細繊維シートでは、剥離耐性が良好であった。
(1)ポリマー(A)とポリマー(B)の紡糸原液中の濃度をそれぞれ10%、0.1%に変更し、ポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率を100:1とする以外は実施例1と同様に紡糸原液を調製し、次いで静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)得られた繊維シートは「ビーズ」がなく、全て繊維状物で構成されており、平均繊維径は80nmであった。得られたシートは、吸液性に優れていた。
(3)また、基材層としてポリビニルアルコール不織布に代えて、マスキングテープを一部に貼り付けたアルミホイルを用い、その上にナノファイバー層を堆積させて得られた極細繊維シートでは、剥離耐性が良好であった。
(1)ポリマー(A)とポリマー(B)の紡糸原液中の濃度をそれぞれ5%、0.5%に変更し、ポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率を10:1とする以外は実施例1と同様に紡糸原液を調製し、次いで静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)得られた繊維シートは「ビーズ」がなく、全て繊維状物で構成されており、平均繊維径は190nmであった。得られたシートは、吸液性に優れていた。
(3)また、基材層としてポリビニルアルコール不織布に代えて、マスキングテープを一部に貼り付けたアルミホイルを用い、その上にナノファイバー層を堆積させて得られた極細繊維シートでは、剥離耐性が良好であった。
(1)ポリマー(B)の重量平均分子量を500000に変更し、ポリマー(A)とポリマー(B)の紡糸原液中の濃度をそれぞれ14%、0.04%に変更し、ポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率を350:1とする以外は実施例1と同様に紡糸原液を調製し、次いで静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)得られた繊維シートは「ビーズ」がなく、全て繊維状物で構成されており、平均繊維径は180nmであった。得られたシートは、吸液性に優れていた。
(3)また、基材層としてポリビニルアルコール不織布に代えて、マスキングテープを一部に貼り付けたアルミホイルを用い、その上にナノファイバー層を堆積させて得られた極細繊維シートでは、剥離耐性が良好であった。
(1)ポリマー(B)の重量平均分子量を2000000に変更し、ポリマー(A)とポリマー(B)の紡糸原液中の濃度をそれぞれ14%、0.01%に変更し、ポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率を1400:1とする以外は実施例1と同様に紡糸原液を調製し、次いで静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)得られた繊維シートは「ビーズ」がなく、全て繊維状物で構成されており、平均繊維径は60nmであった。得られたシートは、吸液性に優れていた。
(3)また、基材層としてポリビニルアルコール不織布に代えて、マスキングテープを一部に貼り付けたアルミホイルを用い、その上にナノファイバー層を堆積させて得られた極細繊維シートでは、剥離耐性が良好であった。
(1)ポリマー(A)としてジカルボン酸単位の100モル%がテレフタル酸単位からなり、ジアミン単位の50モル%が1,9−ノナンジアミン単位および50モル%が2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位からなる重量平均分子量20000のポリアミド、ポリマー(B)として重量平均分子量が1000000のポリエチレンオキシドをそれぞれポリマー濃度が16%、0.0025%となるように、ギ酸溶液中に25℃で攪拌溶解し、紡糸原液を調製した。この場合のポリマー(B)の重量平均分子量はポリマー(A)の重量平均分子量の50倍であり、かつポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率は7200:1であった。
(2)上記(1)で得られた紡糸原液を用いて静電紡糸を行った。口金として内径が0.9mmのニードルを使用し、口金と形成シート引取り装置との間の距離は8cmとした。また、形成シート引取り装置にポリビニルアルコール繊維の湿式不織布を巻き付けて、この不織布上に、集積コンベアの速度0.1m/分、紡糸原液を所定の供給量で口金から押し出し、口金に20kV印加電圧を与えて、極細繊維層を積層させた。結果を表1、2に示す。
(3)得られた繊維シートは「ビーズ」がなく、全て繊維状物で構成されており、平均繊維径は180nmであった。また、得られたシートは、吸液性に優れていた。
(4)基材層としてポリビニルアルコール不織布に代えて、マスキングテープを一部に貼り付けたアルミホイルを用い、その上にナノファイバー層を堆積させて得られた極細繊維シートでは、剥離耐性が良好であった。
(1)ポリマー(A)は実施例7と同じポリマーを用い、ポリマー(A)とポリマー(B)の紡糸原液中の濃度をそれぞれ12%、0.02%に変更し、ポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率を700:1とする以外は実施例7と同様に紡糸原液を調製し、次いで静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)得られた繊維シートは「ビーズ」がなく、全て繊維状物で構成されており、平均繊維径は50nmであった。得られたシートは、吸液性に優れていた。
(3)また、基材層としてポリビニルアルコール不織布に代えて、マスキングテープを一部に貼り付けたアルミホイルを用い、その上にナノファイバー層を堆積させて得られた極細繊維シートでは、剥離耐性が良好であった。
(1)実施例1と同じポリマー(A)のみを用い、ポリマー濃度が25%となるように紡糸原液を調製し、実施例1と同じ条件にて静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。(2)得られた繊維シートは平均繊維径550nmであり、これ以上繊維径を細くすることは困難であった。得られたシートは、充分な吸液性を示していなかった。
(3)また、基材層としてポリビニルアルコール不織布に代えて、マスキングテープを一部に貼り付けたアルミホイルを用い、その上にナノファイバー層を堆積させて得られた極細繊維シートでは、剥離耐性が不良であった。
(1)比較例1と同様、ポリマー(A)のみを用い、ポリマー濃度が18%となるように紡糸原液を調製し、実施例1と同じ条件にて静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。(2)得られたシートは「ビーズ」が少なくとも6個/100μm2以上存在し、ビーズと繊維状物が混在している状態であった。得られた繊維シートの電子顕微鏡写真を図2に示す。
(1)比較例1、2と同様、実施例1と同じポリマー(A)のみを用い、ポリマー濃度が5%となるように紡糸原液を調製し、実施例1と同じ条件にて静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)得られたシートは繊維状物がなく、全て粒子状物のみからなる状態であった。
(1)ポリマー(A)とポリマー(B)の紡糸原液中の濃度をそれぞれ18%、0.0015%に変更する以外は実施例1と同様に紡糸原液を調製し、次いで静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)ポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率は12000:1であり、ポリマー(A)の構成比率が高すぎるため、得られたシートは「ビーズ」が少なくとも6個/100μm2以上存在し、ビーズと繊維状物が混在している状態であった。
(1)ポリマー(A)とポリマー(B)の紡糸原液中の濃度をそれぞれ5%、0.6%に変更する以外は実施例1と同様に紡糸原液を調製し、次いで静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)ポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率は8.3:1であり、ポリマー(A)の構成比率が低すぎるため、得られたシートは「ビーズ」が少なくとも6個/100μm2以上存在し、ビーズと繊維状物が混在している状態であった。
(1)ポリマー(B)の重量平均分子量を50000に変更し、ポリマー(A)とポリマー(B)の紡糸原液中の濃度をそれぞれ18%、0.0025%に変更する以外は実施例1と同様に紡糸原液を調製し、次いで静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)ポリマー(B)の重量平均分子量はとポリマー(A)の重量平均分子量の5倍しかないため、得られたシートは「ビーズ」が少なくとも6個/100μm2以上存在し、ビーズと繊維状物が混在している状態であった。
(1)比較例6と同じポリマー(B)のみを用い、ポリマー濃度が0.0025%となるように紡糸原液を調製し、実施例1と同じ条件にて静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。(2)得られた繊維シートは「ビーズ」が少なくとも6個/100μm2以上存在し、ビーズと繊維状物が混在している状態であった。
(1)ジカルボン酸単位の100モル%がテレフタル酸単位からなり、ジアミン単位の50モル%が1,9−ノナンジアミン単位および50モル%が2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位からなる重量平均分子量10000のポリアミドのみを用い、ポリマー濃度が23%となるように紡糸原液を調製し、実施例1と同じ条件にて静電紡糸を行った。結果を表1、2に示す。
(2)得られた繊維シートは平均繊維径520nmであり、これ以上繊維径を細くすることは困難であった。また、得られたシートは、充分な吸液性を示していなかった。
(3)また、基材層としてポリビニルアルコール不織布に代えて、マスキングテープを一部に貼り付けたアルミホイルを用い、その上にナノファイバー層を堆積させて得られた極細繊維シートでは、剥離耐性が不良であった。
このような本発明の極細繊維シートは電池材料のセパレーター、フィルター、センサー、メディカル用人工血管、カテーテル、細胞培養培地などの用途に有用である。
Claims (9)
- 主成分としての重量平均分子量が5000〜10万の溶剤紡糸性ポリマー(A)と;副成分としての、ポリマー(A)よりも10倍以上の重量平均分子量を有するポリマー(B)とで構成され;ポリマー(A)が(i)エチレン−ビニルアルコール共重合体、または(ii)ジカルボン酸単位とジアミン単位よりなるポリアミドであり;構成繊維の平均繊維径が10〜500nmである極細繊維集合体を備える極細繊維シート。
- ポリマー(A)が低伝導性または非伝導性ポリマーであり、および/またはポリマー(B)が増粘性ポリマーである請求項1記載の極細繊維シート。
- ポリマー(A)とポリマー(B)の構成比率が(A):(B)=10:1〜10000:1である請求項1または2に記載の極細繊維シート。
- ポリマー(A)が(i)エチレンービニルアルコール共重合体、または(ii)ジアミン単位として、1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を含むポリアミドである請求項1から3のいずれか一項に記載の極細繊維シート。
- 前記ポリアミドが、ジカルボン酸単位とジアミン単位よりなるポリアミドであって、ジカルボン酸単位の60モル%以上がテレフタル酸単位であり、ジアミン単位の60モル%以上が1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位で構成されるポリアミドである請求項4記載の極細繊維シート。
- ポリマー(B)がポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、あるいはポリアクリルアミドのいずれかである請求項1〜5のいずれか一項に記載の極細繊維シート。
- ポリマー(B)の重量平均分子量が50万以上である請求項1〜6のいずれか一項に記載の極細繊維シート。
- 倍率5000倍で撮影した極細繊維集合体の断面において、100μm2あたりのビーズ発生数が、5以下である請求項1〜7のいずれか一項に記載の極細繊維シート。
- 極細繊維集合体が、静電紡糸法によって得られる請求項1〜8のいずれか一項に記載の極細繊維シート。
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