JP5948684B2 - シャント抵抗装置 - Google Patents

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Description

本発明はシャント抵抗器の電圧検出装置に係り、特にその抵抗体に流れる監視対象電流により該抵抗体の両端に形成される電圧を取り出す電圧検出回路の構成に関する。
電池の充放電電流を監視し、電池の充放電電流を制御する等の目的でシャント抵抗器が使用される。上記シャント抵抗器は、監視対象電流の経路に挿入され、該電流によってシャント抵抗器両端に生じる電圧を検出し、既知の抵抗値から電流を検出する。係る抵抗器両端に形成される電圧を取り出す電圧検出回路の構造として、特開2003−121481号公報に記載のものが提案されている。
上記公報では、面実装型の電流検出用抵抗器に存在する僅かな量の自己インダクタンスによって形成される誤差電圧を上記抵抗器の中心軸に沿って近傍に配置した電圧検出配線に形成される相互インダクタンスに基づく電圧で相殺することで、抵抗器の自己インダクタンスに基づく誤差電圧が抵抗器の検出電圧に影響しないようにすることができる配線構造が記載されている(図3,0016−0021欄参照)。
しかしながら、特に大電流用途のシャント抵抗器は一般に寸法が大きく、電圧検出回路基板に面実装ができない等、上記配線構造の適用が困難な場合がある。
本発明は、上述の事情に基づいてなされたもので、該抵抗器に存在する僅かな量の自己インダクタンスによって形成される誤差電圧の影響を除去することができる電圧検出回路を提供することを目的とする。
本発明のシャント抵抗装置は、抵抗体と、該抵抗体に監視対象電流を流すための一対の主電極と、該主電極にそれぞれ接続され、前記抵抗体に生じる電圧を検出するための一対の検出端子と、該検出端子とそれぞれ電気的に接続された一対の配線と、を備え、前記検出端子および前記配線よりなる一対の電圧検出配線は、互いに所定の離間距離を保った状態で前記抵抗体の外周方向へ引き出してから、前記一対の検出端子における前記主電極とのそれぞれの接続部の離間距離よりも近接させたことを特徴とする。また、前記一対の配線の次段に、抵抗値rの抵抗とキャパシタンスCのコンデンサからなるローパスフィルタを備え、該ローパスフィルタは、実効的インダクタンスLe(但し、Le=前記抵抗体の自己インダクタンスL−前記一対の配線の相互インダクタンスM)、前記抵抗体の抵抗値Rとした時、Le/R=C・r、なる関係を有する。
本発明によれば、一対の配線には抵抗体を流れる電流Iによって形成される磁束Φが鎖交し、相互インダクタンスMが生じる。従って、抵抗体を流れる電流Iにより抵抗体の抵抗Rに基づく検出電圧の他に、抵抗体自体の自己インダクタンスLに基づく誤差電圧と一対の配線の相互インダクタンスMに基づく電圧とが形成される(図4参照)。そして、次段にローパスフィルタを接続することで、抵抗体の自己インダクタンスLに電流Iが流れることによって生じる誤差電圧が一対の配線およびローパスフィルタにより相殺され、出力電圧に現れなくなる。その結果、出力電圧には抵抗体の抵抗値Rと電流Iの積の電圧のみが取り出され、上記誤差電圧が除去される(図8参照)。
本発明の一実施例のシャント抵抗器を示す斜視図である。 シャント抵抗器にコネクタを装着したシャント抵抗装置の斜視図である。 図2を正面から見た構造図である。 図2を正面から見た構造図である。 図3Aおよび図3Bの変形例を示す構造図である。 抵抗器とコネクタの一対の配線部分の等価回路図である。 シャント抵抗装置と電圧検出回路基板の接続形態の一実施例を示す図である。 第1と第2のコネクタの形状例を示す図である。 抵抗rとキャパシタンスCとからなるローパスフィルタの回路図である。 ローパスフィルタによる誤差電圧除去についての説明図である。 シャント抵抗器と電圧検出回路基板の接続形態の他の実施例を示す図である。 シャント抵抗器と電圧検出回路基板の接続形態の他の実施例を示す図である。 シャント抵抗器と電圧検出回路基板の接続形態の他の実施例を示す図である。 シャント抵抗器と電圧検出回路基板の接続形態の他の実施例を示す図である。 左図は一対の配線によるループを二重に設けたコネクタの断面図であり、右図はその等価回路図である。 抵抗体は中空または内部が高抵抗部である例を示す、左図は斜視図であり、中央および右図は左図のAA矢視方向の断面図である。 本発明のシャント抵抗装置の他の例の斜視図である。 図15の装置における抵抗器とコネクタの接続例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図16を参照して説明する。なお、各図中、同一または相当する部材または要素には、同一の符号を付して説明する。
図1は本発明の一実施例のシャント抵抗器を示す。このシャント抵抗器10は、マンガニン等の抵抗合金材料からなる棒状(円柱状)の抵抗体11と、該抵抗体とは別部材の一対の銅等の高導電率金属材料からなる棒状(円柱状)の主電極12,12と、該抵抗体の近傍に起立した一対の検出端子13a,13aとを備える。検出端子13aは、抵抗体の両端面に当接した端子材(電圧検出電極)13より延在しており、抵抗体11に生じる電圧を検出するためのものである。また、検出端子13aは、主電極12における所定の接続部に接続されており、本例では、主電極12の抵抗体11側の端面に接続されている。検出端子13aにはコネクタが接続可能で、電圧検出回路に接続する一対の配線が該コネクタにより検出端子13aに電気的に接続される。
この抵抗器10では、抵抗体11と該抵抗体に監視対象電流を流すための主電極12との間に電圧検出電極13を介在させている。そして、円柱状の抵抗体11の長さ方向の両端面に板状の電圧検出電極13の端面と円柱状の主電極12の端面とがそれぞれ対向するように固定されている。ここで、抵抗体11と電圧検出電極13、および主電極12と電圧検出電極13とは、それぞれの接合面を当接させて圧接またはろう接により接合したものであり、機械的にも強固で電気的にも安定している。従って、検出端子13aにおいて、主電極の銅材の抵抗分の影響を受けることなく、直接抵抗体11自体の抵抗値および抵抗温度係数に基づく電圧を検出することが可能となる。
上記シャント抵抗器10によれば、電圧検出電極と検出端子が一体の接合パーツであるため、組み付け工程が簡易となる。また、検出端子13aの固定位置のバラツキを抑制することができ、抵抗体11の直近位置での電圧検出が可能となる。
また、電圧検出電極13が電極の一部になる為、接合部分から外れることがなく、耐久性にも優れ、抵抗値の経時変化も小さくなる。そして、電極と抵抗体と厚み又は径方向への重なり部分がなく全体として柱状であり、電極と抵抗体とが断面(端面)で接合し、その接合面全体にわたって接合している為、スムーズな電流経路と放熱経路が得られ、接合強度も強い。
また、シャント抵抗器10は、円柱状に構成した電極12,12の両端に扁平部12f,12fを形成した構造である。扁平部12fには開口を備え、バッテリ等と接続したバスバー15を、開口を介してボルトおよびナット14を用いて接続固定ができる構造になっている。扁平部12fを形成したので、バスバーや平板状の接続端子金具との接続固定が容易となる。
図2は電圧検出電極13の検出端子13aを電圧検出回路のコネクタ21に接続した状態を示す。上述したように、シャント抵抗器は、監視対象電流の経路に挿入され、該電流によってシャント抵抗器の抵抗体11の両端に生じる電圧を電圧検出回路により検出し、既知の抵抗値から電流を検出する。係る抵抗体11の両端に形成される電圧を取り出す電圧検出回路の入力部に、検出端子13aと接続可能なコネクタ21を備えている。
図3Aはコネクタ21の内部を示す。コネクタ21には検出端子13aに嵌着し、それぞれ電気的に接続された一対の配線23を備える。検出端子13aと、この検出端子13aにそれぞれ電気的に接続された配線23とを含む一対の電圧検出配線は、互いに所定の離間距離を保った状態で抵抗体11の中心軸から外周方向へ引き出してから、互いに近接させている。
すなわち、一対の検出端子13aおよび/または検出端子13aに嵌着した配線23の端部が、検出端子13a同士の離間距離(抵抗体11の中心軸方向における離間距離)と略同じ距離を隔てて上方に延びる。そして、抵抗体11から離れた所定の位置において、抵抗体の軸方向と略平行となるように配線23同士を近接させる。そして配線23は、平衡線または撚り線23aとして図示しない電圧検出回路基板側に接続される。なお、本文において所定個所とは、前述の抵抗体11から離れた所定の位置および/または電圧検出配線が近接する個所を示す。検出端子13aと配線23からなる一対の電圧検出配線は、配線23を屈曲させることによって近接している。電圧検出配線を近接させる所定個所はコネクタ21内に設けられている。平衡線または撚り線23aは一対の配線が近接し、外部磁束や電界の影響を受けないことが好ましい。
図3Bはコネクタ21とシャント抵抗器10を接続した状態の概念図である。図示するように一対の電圧検出配線と抵抗体11の中心軸により形成される面Sには抵抗体11を流れる電流Iによって形成される磁束Φ(抵抗体11の内部に自己インダクタンスLが生じる、および、抵抗体11の外部に相互インダクタンスMが生じる)が鎖交する。
従って、図4に示すように、抵抗体11を流れる電流Iにより抵抗体の抵抗Rに基づく検出電圧の他に、抵抗体自体の自己インダクタンスLに基づく誤差電圧と一対の配線23の相互インダクタンスMに基づく電圧とが形成される。ここで、コネクタ21の出力端A’B’から抵抗体11側を見たインダクタンスは自己インダクタンスLに基づく電圧と相互インダクタンスMに基づく電圧とが同一の電流で逆方向に形成されるため、L−M、となり、これを「実効的インダクタンスLe」と定義する。従って、Le=L−Mとなる。
図3Cは一対の配線23と並行して磁束Φと鎖交する銅箔等の金属層30を形成した例を示す。例えば、コネクタ21の正面側または裏面側に金属層30を形成したり、プリント基板上に配線23を形成した場合は、その裏面側に金属層30を形成するようにしてもよい。磁束Φと鎖交する金属層30を形成することにより、渦電流によって、インダクタンスLeを定量的に減少させることができる。また、例えば3相インバータでそれぞれの相にシャント抵抗器を隣接して設け、各相の電流を独立して測定する場合などにおいては、隣接する相の電流の磁束の影響を減少させることができる。
本発明は抵抗体11の抵抗Rに基づく正規の検出電圧の他に、抵抗体自体の自己インダクタンスLに基づく誤差電圧の影響を取り除くことができる電圧検出回路を提供することにある。このため、図5に示すように平衡線または撚り線23aの先端にコネクタ22を設け、該コネクタを介して電圧検出回路基板20のローパスフィルタ24に接続する。誤差電圧の影響を除去するためには実効的インダクタンスLeを一定値に固定し、ローパスフィルタの回路定数に合わせる必要がある。
実効的インダクタンスLeを一定値に固定するために、抵抗体11の両端から引き出した検出端子13aと配線23を含む電圧検出配線が、抵抗体を流れる電流の中心を含む平面内で、常に一定の面積を確保できるようにしてループを描くように配置する。実効的インダクタンスLeを一定値に固定するに当たり、必ずしも一対の配線23間の離隔距離が検出端子13a間の間隔寸法と同じである必要は無いが、実効的インダクタンスLeは外部磁束の影響を受けない範囲でなるべく大きくとった方が寸法の誤差に対する変化が少なくなる。そこで、一対の配線23間の間隔を一対の検出端子13a間の間隔とするのが好ましい。
また、一対の配線23の高さ、すなわち、抵抗体から配線の屈曲部分までの距離Xの一例としては、Yを抵抗体の直径とすると、0≦X≦Yとすることができる。X≫Yであると、磁束鎖交領域Sに抵抗体を流れる電流以外に起因する外部磁束が鎖交することによって誤差電圧を生じさせる可能性がある。ただし、外部磁束からの影響を受けない範囲で、磁束鎖交領域Sを大きくとることが、自己インダクタンスLの変化による影響を小さくする上では好ましいといえる。例えば、抵抗体の径を小さくした(例えば直径4mm以下)場合は、X>Yであっても領域Sが過剰に大きなものとはならないため、外部磁束の影響がそれほど大きくはならない。また、例えば直流電流の検出のように、後述する表皮効果の影響を受けない条件の下で電流測定を行う場合は、外部磁束の影響を小さくするために、Xをなるべく0に近づけるようにしてもよい。
図6はコネクタ21,22の形状例を示す。抵抗器の検出端子13aは、抵抗体11の両端面に当接した端子材(検出電極13)より延在し、起立しているので、これにコネクタ21の孔部21hを差し込むことで容易に装着が可能である。
図7は電圧検出回路基板20に設けた抵抗rとキャパシタンスCとからなるローパスフィルタ24の回路例を示す。係るローパスフィルタ24をコネクタ21の一対の配線23の後段に接続する。そして、実効的インダクタンスLe(=L−M)、抵抗体11の抵抗値R、ローパスフィルタのキャパシタンスC、抵抗値rとした時、
Le/R=C・r
なる関係が得られると、図8に示す理由により、抵抗体11の自己インダクタンスLに電流Iが流れることによって生じる誤差電圧が一対の配線23の相互インダクタンスMおよびローパスフィルタ24により相殺され、出力電圧に現れなくなる。その結果、出力電圧には抵抗体11の抵抗値Rと電流Iの積の電圧のみが取り出される。
これにより、電流検出用抵抗器に特に鋸歯状波電流が流れた時に波形ピークおよびボトム付近で生じる抵抗体の自己インダクタンスLによる大きな誤差電圧が除去され、正規の電流Iに比例した抵抗値Rによる電圧のみを取り出すことが可能となる。
なお、キャパシタンスCと抵抗rからなるローパスフィルタ24は電圧検出回路基板20に配置しなければならないものではなく、相互インダクタンスMが生じる一対の配線23の次段側であればどこでもよく、図9に示すように、電圧検出回路基板側のコネクタ22の内部に配置するようにしてもよい。この実施例においてはコモンモードチョークコイル25をさらにコネクタ22の内部に配置し、同相信号を除去するようにしている。
これにより、マイコンなどの信号処理回路が入った電圧検出回路基板20にはこれらの素子は入れなくて済む。そして、抵抗器10とコネクタ21,22を結ぶ平衡線または撚り線23aを使う事により、マイコンなどの信号処理回路が入った基板20側でフィルタ定数を調整する必要がなくなり、フィルタの効果としてはコネクタ21側に入れるよりも高くなる。外乱に対しても電圧検出回路基板20の直前に配置したローパスフィルタ24が作用するため安定性が高くなる。なお、コモンモードチョークコイル25はローパスフィルタ24の下段に配置しても良い。
さらに、図10に示すように、コネクタ21内の一対の配線23に抵抗(1/2・r)を直列接続し、一対の配線23間にコンデンサ(C)を接続し、一対の配線23自体にローパスフィルタ24を配置するようにしてもよい。これにより、一対の配線23に相互インダクタンスMが形成され、生じた電圧がローパスフィルタ24を通過することで、抵抗体11の自己インダクタンスLにより形成された誤差電圧が除去され、抵抗体11の抵抗値Rと電流Iの積による電圧のみが平衡線または撚り線23aにより電圧検出回路基板20に送られる。なお、コモンモードチョークコイルはどこにおいてもよいが、コネクタ22側に入れたほうがコモンモードノイズ除去効果は高いと考えられる。
図11はさらに信号レベルを上げてS/N比を良くする目的でアンプ26をコネクタ21に入れた例を示す。なお、コモンモードチョークコイル25をコネクタ22に入れても良い。この実施例では、平衡線または撚り線からなる信号線23aの他に、アンプを動かす為の電源線23bが必要になるが、アンプ26により信号レベルが高いので、電流検出用抵抗器10と電圧検出回路基板20が離れていても信号のS/N比が高く保てるという特徴がある。
図12はコネクタ21側には相互インダクタンスMを形成する一対の配線23のみを収容し、コネクタ22側にコモンモードチョークコイル25、ローパスフィルタ24、アンプ26を配置した例である。これにより、電圧検出回路基板20の構成を簡素化することができるという利点がある。
図13の左図は実効的インダクタンスLeをゼロにすることが可能な配線パターン例を示す。コネクタ21の内部には、検出端子13aに嵌着しそれぞれ電気的に接続される第1の一対の配線23を備え、この一対の配線23は、一対の検出端子13a,13a間の離間距離で、上方に延び、所定の高さで水平に延び、交差する第1のループと、同じ離間距離迄水平に延び、さらに上方に延び、所定の高さで水平に延び、近接または交差する第2のループを形成する第2の一対の配線21bとを備える。近接または交差した第2の一対の配線は平衡線または撚り線23aとしてコネクタ22を介して電圧検出回路基板20に接続されることは上記の実施例と同様である。
第1のループが形成する面Snには抵抗体11に流れる電流Iによる磁束Φnが鎖交し、図13の右図に示すように相互インダクタンスMnによる電圧が形成される。同様に、第2のループが形成する面Sfには抵抗体11に流れる電流Iによる磁束Φfが鎖交し、相互インダクタンスMfによる電圧が形成される。
従って、実効的インダクタンスLeは、Le=L−Mn−Mfとなり、
L=Mn+Mfの場合に、Le=0となる。すなわち、抵抗体の自己インダクタンスLによって生じる誤差電圧を相互インダクタンスMn+Mfによって生じる電圧で相殺することができる。それ故、この場合にはローパスフィルタの設置は不要である。
なお、Φfは、抵抗体11の電流Iにより発生し、遠方側のループ面Sfと鎖交する磁束であり、Φnは、ループ面Sfよりも抵抗体側に近接する側のループ面Snと鎖交する磁束であるので、それぞれの磁束密度Bf,Bnは、
Bn>Bf
となる。従って、∫SfBs・ds=∫SnBn・dsとするには、(Sfの面積)>(Snの面積)とする必要がある。
図14は抵抗体11の内部に貫通孔11aまたは高抵抗材料11bを配置した実施例を示す。通常、抵抗体11には円柱状または板体状の低比抵抗でTCRの良好な抵抗合金材料が用いられるが、この実施例では上記材料からなる円柱状抵抗体11の内部に貫通孔11aまたは高抵抗材料11bを配置している。抵抗体は断面が矩形状(角柱状の抵抗体)であっても一定の効果があるが、本発明の実施例においてはより好ましい形状として断面が円状の抵抗体を示す。なお、抵抗体11は中空または内部が高抵抗部である。
監視対象電流はその制御精度の向上等の必要性から高周波数化する傾向にある。特に、電流検出用抵抗器に例えば鋸歯状波電流が流れた時には高周波数成分が多量に含まれる。高周波数成分の電流は表皮効果により抵抗体の外周面側に偏って流れ、抵抗体の中央部には電流が流れにくくなる。従って、高周波電流が流れる実効面積が減少するので、抵抗値が高くなる。このため、高周波数成分を含む電流については正確な電流検出が困難となる。
そこで、図14に示すように、円柱状抵抗体11の内部に軸心方向に貫通した貫通孔11aまたは高抵抗部11bを設けることで、もともと電流が貫通孔または高抵抗部を流れないので、電流経路の変動幅を小さくすることができる。従って、高周波数成分の電流の表皮効果による抵抗値の変動を抑制することができ、より精度の高い電流検出が可能となる。なお、表皮効果は抵抗体の直径にも依存し、必ずしも貫通孔11aや高抵抗部11bを設けなくてもよい場合がある。
図15および図16は、一対の電圧検出端子13aを、抵抗体11を被覆した絶縁性樹脂11xの表面を這わせるように抵抗体11の両端近傍から引き延ばし、中央部分で接近して起立させたシャント抵抗装置の構造例である。抵抗体11は主電極12よりも細い構造にしている。検出端子13aの一端は、主電極12の外周面を接続部として固定し、他端は配線(撚り線)23aに接続されている。なお、検出端子13aの一端を、主電極12の抵抗体11側の端面に接続するようにしてもよい。検出端子13aと配線23aとから構成される電圧検出配線は、所定個所、すなわち、検出端子13aにおいて近接している。電圧検出端子13aと抵抗体11とは、絶縁性樹脂11xを介在させる等により絶縁が保たれている。電圧検出端子13aの起立部分は、図示しない撚り線23aに接続する。この例でも、電圧検出端子13aの一部が電流方向に沿って引き延ばされ固定されているため、実効的インダクタンスLeを一定の値に固定することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
本発明は、シャント抵抗器に流れる監視対象電流によりその抵抗体両端に生じる電圧を検出する電圧検出回路に利用可能である。

Claims (7)

  1. 抵抗体と、
    該抵抗体に監視対象電流を流すための一対の主電極と、
    該主電極にそれぞれ接続され、前記抵抗体に生じる電圧を検出するための一対の検出端子と、
    該検出端子とそれぞれ電気的に接続された一対の配線と、を備え、
    前記検出端子および前記配線よりなる一対の電圧検出配線は、互いに所定の離間距離を保った状態で前記抵抗体の外周方向へ引き出してから、前記一対の検出端子における前記主電極とのそれぞれの接続部の離間距離よりも近接させたことを特徴とするシャント抵抗装置。
  2. 前記所定の離間距離は、前記一対の検出端子における前記主電極とのそれぞれの接続部の離間距離と略同じであることを特徴とする請求項に記載のシャント抵抗装置。
  3. 前記検出端子と前記配線との接続はコネクタにより行うことを特徴とする請求項1に記載のシャント抵抗装置。
  4. 前記一対の配線の次段に、抵抗値rの抵抗とキャパシタンスCのコンデンサからなるローパスフィルタを備え、
    該ローパスフィルタは、実効的インダクタンスLe(但し、Le=前記抵抗体の自己インダクタンスL−前記一対の配線の相互インダクタンスM)、前記抵抗体の抵抗値Rとした時、
    Le/R=C・r
    なる関係を有することを特徴とする請求項1に記載のシャント抵抗装置。
  5. 前記抵抗体は断面が円状であることを特徴とする請求項1に記載のシャント抵抗装置。
  6. 前記抵抗体は中空または内部が高抵抗部であることを特徴とする請求項1に記載のシャント抵抗装置。
  7. 前記検出端子は前記主電極における前記抵抗体側の端面と接続していることを特徴とする請求項1に記載のシャント抵抗装置。
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