JP5946575B1 - 入浴介助システム - Google Patents

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Abstract

【課題】介助者が被介助者の入浴を介助する際には、介助者の負担を軽減するとともに、被介助者が安全に入浴することができ、健常者が入浴する際に邪魔にならない入浴介助システムを提供する。【解決手段】着座装置と架台装置とにより構成する。着座装置は、座部の側面に足載部が連結された台座と台座を昇降させる昇降機構部とを有する。台座は走行可能に構成する。架台装置は、浴槽の一対の側壁の上部に載置するものであり、台座が浴槽外から浴槽の上部へ走行するときにその台座を支持する台座支持部材が一対の側壁間を横架するように設けられる。台座支持部材は格納機構部により出し入れ可能とする。【選択図】図1

Description

この発明は入浴介助システム、詳しくは、浴槽の傍まで座部に着座した状態で被介助者を移送することができるとともに、この座部から乗り移ることなく、安全に入浴させることができる入浴介助システムに関する。
自力での歩行が困難な高齢者、身体障害者等の被介助者の入浴については、介助者の大きな労力を必要とし、ぎっくり腰を含む腰痛等は深刻であり、家庭での入浴介助は困難である。そこで、介護者が、被介助者を椅子部に着座させた状態で容易に入浴させることができる方法として、特許文献1に記載の装置が提案されている。
特許文献1に記載の装置は、一般家庭用の浴室等の改造コストを発生させずに、介護が必要な人を、浴槽の傍まで椅子部に座した状態で移送することができ、かつ、この椅子部から乗り移らせることがなく、入浴させることができる移送装置が記載されている。
この移送装置は、第1レール部と第2レール部とにより構成し、第1レール部と第2レール部が連結状態で昇降機構部をスライドによって第1レール部と第2レール部との間で受け渡し可能にしたものである。第1レール部は、昇降椅子ユニットを座板の幅方向に移動可能に支持するレール部を、台車とともに走行するものであり、第2レール部は、浴槽側に設け、第1レール部に対して連結解離が可能である。昇降椅子ユニットは、椅子部と、椅子部を昇降可能に支持する昇降機構部とを有している。
特開2015−58054号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置によれば、浴槽側においては、2本のレールのみによって椅子部を支持される。このため、2本のレールが折れ曲がる危険性がある。また、丈夫なレールを用いたとしても、健常者が浴槽を使用する場合には、2本のレールが邪魔になることもある。
そこで、本発明者らは鋭意研究の結果、浴槽の一対の側壁の上部に載置される架台装置に着目し、被介助者の入浴時以外のときには、台座支持部材を格納することができれば、これらの問題を解決することができることを知見し、この発明を完成させた。
この発明は、介助者が被介助者の入浴を介助する際には、介助者の負担を軽減するとともに、被介助者が安全に入浴することができ、健常者が入浴する際に邪魔にならない入浴介助システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、着座装置と架台装置とを有する入浴介助システムであって、前記着座装置は、平面視して矩形の座面を有する座部の側面に足載部が連結されるとともに、移動用ローラにより走行移動可能な台座と、前記台座を昇降用ワイヤを用いて昇降させる昇降機構部と、を有し、前記架台装置は、浴槽の一対の側壁の上部に載置され、前記台座が浴槽外から前記浴槽の上部へ走行移動するときに該台座を支持する台座支持部材と、該台座支持部材を格納する格納機構部と、を有し、前記一対の側壁の上部に載置された架台装置は側壁の延在方向に延びる一対のスライドレールを有し、前記台座支持部材は、このスライドレールにスライド自在に支持されるとともに、ワイヤで連結された複数のローラからなるローラシャッタを備え、このローラシャッタがスライドレールに配置されたとき、前記複数のローラが前記一対の側壁間を横架し、前記着座装置がこれらのローラ上を走行移動可能とし、前記ワイヤを進行させることによりローラシャッタが格納機構部に格納されたとき、前記台座は前記昇降用ワイヤにより昇降可能とした入浴介助システムである。
着座装置には、台座と昇降機構部とを有している。
台座は、座部に足載部が連結されている。座部は、平面視して矩形の座面を有する。座部側面から下方に向けて足載部が座部に連結されている。足載部は、被介助者が着座した際に足を載置する部材である。足載部の種類は特に問わない。板状のもの布状のものなどが挙げられる。
台座の走行について、走行手段は特に問わない。ローラによるもの、モータ駆動によるものなどが挙げられる。また、台座の走行は、台座単独で走行するものの他に、台座を含む着座装置が走行するものであってもよい。
昇降機構部は、台座を昇降させるものである。つまり、座部と足載部とが同時に昇降機構部によって昇降する。昇降機構部による昇降手段は特に問わず、モータ駆動による昇降、ハンドル駆動によるものなどが挙げられる。また、昇降機構部を複数設け、昇降機構部の昇降速度をそれぞれ異ならせることも可能である。
架台装置は、浴槽の側壁の上部に載置されるものであり、被介助者の入浴時、着座装置を支持するためのものである。浴槽は、4つの側壁と底部(底壁)とを有する平面視して矩形状のものである。一対の側壁とは、4つの側壁のうち、その長さが長い2つの側壁をいう。架台装置は、浴槽の一対の側壁の上部に載置されている。
架台装置は、台座支持部材と格納機構部とを有している。
台座支持部材は、台座が浴槽外から前記浴槽の上部へ走行するときにその台座を支持する部材である。つまり、被介助者が台座に着座して浴槽の側壁部の隣まで移送され、台座を架台装置に移動し始めたときから、台座支持部材の上部に台座が載置されるときまでの間、台座を支持する部材である。台座支持部材は、一対の側壁間を横架するように設けられている。台座支持部材は、格納機構部によって格納できるものであれば、種類は特に問わず、パイプシャッタ、ローラシャッタ、パネルシャッタなどが挙げられる。
格納機構部は、台座支持部材を格納する部材である。台座支持部材の格納方法は特に問わず、モータ駆動によるもの、ハンドル駆動によるもの、ばね等の復元力を用いるものなどが挙げられる。
請求項2に記載の発明は、前記昇降機構部は、1本の軸に固定された巻胴が前記台座の幅方向に離間して複数設けられ、これらの巻胴からそれぞれ延びる前記昇降用ワイヤによって前記台座が連結されるとともに、台座の前側滑車に連結された前記昇降用ワイヤの引き出し量を、台座の後側滑車に連結された昇降用ワイヤの引き出し量よりも小さく制御することにより、前記浴槽内に位置する前記台座がその前側が高く後側が低くなるよう傾斜させる請求項1に記載の入浴介助システムである。
請求項1に記載の発明によれば、介助者が被介助者の入浴を介助する際には、台座の移動部によって被介助者が移動することができ、介助者の負担を軽減することができる。
また、架台装置には台座支持部材が浴槽の一対の側壁の上部に載置され、一対の側壁間を横架するように設けられている。このため、被介助者が台座の移動部によって移動した場合であっても、台座支持部材にて支持され、被介助者が安全に入浴することができる。
請求項2に記載の発明によれば、昇降機構部は、複数の巻胴がハンドルの回転に連動して、それぞれの巻胴に連結されたワイヤによって台座が昇降することができる。台座が浴槽内に位置するとき、その台座が浴槽の長さ方向に対して傾斜するように単位時間当たりのワイヤの引き出し量を制御する。これにより、被介助者の身体を傾けて入浴することができる。この体勢であれば被介助者は快適に入浴することができる。
本発明の実施例に係る入浴介助システムにおける台座装置が移動用台車に載置したときの状態を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る入浴介助システムにおける台座装置の座部と板材との連結構造を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る入浴介助システムにおける台座装置の座部昇降装置の構造を示す模式図である。 本発明の実施例に係る入浴介助システムにおける架台装置からローラシャッタおよびローラシャッタワイヤを除いた状態を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る入浴介助システムにおける架台装置が浴槽に載置したときの状態を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る入浴介助システムにおける被介助者の入浴方法を示す模式図である。
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。
この実施例では、入浴介助システムは、着座装置10と架台装置20とを有している。図1に示すように、着座装置10は、移動用台車100に載置され、このときに被介助者を、座面11を有する座部に着座させる。このとき、被介助者の足は足載部12に乗せておく。
図4、図5に示すように、架台装置20は、平面視して略矩形の浴槽110有している側壁の上面に載置されている。架台装置20は、複数のローラ21Aからなるローラシャッタ21と、各ローラ21Aを連結しシャッタとして機能させるワイヤ22とを有する。ローラシャッタ21の開閉は上部滑車23a、ローラシャッタ移動ガイド24a、第1ワイヤ向き変更用滑車24b、第2ワイヤ向き変更用滑車24cによってワイヤ22を移動させることにより行われる。
着座装置10は、平面視して矩形の座面11と、背もたれ部13からなる座部を有している。また、座部の両側面には、着座装置移動用ローラ14aが内蔵されている着座装置移動用ローラ内蔵部14を有している。そして、座部の側面、すなわち、座面11の側縁から下方に向けて矩形の板材12aが角度調整可能に取り付けられ、この板材12aの先端部(すなわち、座部に板材12aが垂下した状態における下端部)には、足載部12が固定されている。
図2に、座部と足載部の板材12aとの取り付け構造を示す。座部と板材12aとは2つの蝶番12bにより連結されている。そして座部の側面の端部と板材の側面に貫通孔が形成された角度調整部12cが設けられ、角度調整部12cに角度調整ピン12dを挿通することで角度調整を可能とする。
角度調整は、板材12aが座面11に対し略垂直に座面11から下方に延びる状態にしたものと、板材12aが略水平の状態にするものと2つの角度のいずれかを選択することである。
着座装置移動用ローラ内蔵部14の内部には着座装置10を移動させる着座装置移動用ローラ14aが内蔵されている。すなわち、着座装置10の一対の着座装置移動用ローラ内蔵部14の内部にそれぞれ1本の着座装置移動用ローラ14aが、着座装置10を移動できるように設けられている。すなわち、着座装置10には、着座装置移動用ローラ14aを2本有している。着座装置移動用ローラ14aは所定の直径を有する円柱状で金属製の軸に、所定長さの円筒状のゴム製または樹脂製の車輪部材を複数個(2つ以上)挿通したものである。つまり、着座装置10は4つ以上の車輪部材によって移動用台車100に載置される。これにより、着座装置10に着座した際に加わる荷重が大きい場合であっても安全に着座装置を使用することができる。2本の着座装置移動用ローラ14aは、後述するように、着座装置10がストッパ26bに当接した際に、着座装置移動用ローラ14aが、架台本体20Aの上面、つまり、凹部の上方に位置するだけの離間長さを有するように設けられる。
また、着座装置10には、座部と足載部12を昇降させる昇降装置が設けられている。すなわち昇降装置は、座面11と足載部12、背もたれ部13を昇降させるものである。図3に示すように昇降装置は、座部昇降用ハンドル15と、この座部昇降用ハンドル15を回転することで連動する4つの巻胴15cと、座部の側面に設けられた昇降用滑車15eとを有する。
座部昇降用ハンドル15には、座部昇降用ハンドルスプロケット15aが設けられている。そして、チェーンを介し、座部昇降用ハンドル15の回転に連動して巻胴回転用スプロケット15bが回転する。巻胴回転用スプロケット15bは、所定長さの軸を有し、この軸の4箇所に巻胴15cが取り付けられている。すなわち、巻胴回転用スプロケット15bの軸には4つの巻胴15cが取り付けられている。
巻胴15cは、略円柱状の部材であり、巻胴回転用スプロケット15bの動力、つまり、座部昇降用ハンドル15の回転により巻胴15cの機能を発揮するものである。巻胴15cにはそれぞれワイヤの基端が固定されている。巻胴15cに固定された座部昇降用ワイヤは、座部昇降用ワイヤ案内用滑車15dを介して、座部の両側面に2個ずつ取り付けられた昇降用滑車15eへ延び、座部昇降用ワイヤの先端は着座装置移動用ローラ内蔵部14の内部に設けられた座部昇降用ワイヤ固定部材15fによって固定されている。
4つの巻胴15cのうち、座部の両側面に取り付けられた昇降用滑車15eのうち前方側(板材12aに近い方)の昇降用滑車15e(以下、「前方の昇降用滑車15e」と記載する。)に係合する座部昇降用ワイヤが延びている2つの巻胴15cにおける座部昇降用ワイヤの単位時間当たりの引き出し量/巻き取り量は同じである。すなわち、前方の昇降用滑車15eに係合する座部昇降用ワイヤが延びている2つの巻胴15cの直径は同じである。
また、座部の両側面に取り付けられた昇降用滑車15eのうち後方側(巻胴15cに近い方)の昇降用滑車15e(以下、「後方の昇降用滑車15e」と記載する。)に係合する座部昇降用ワイヤが延びている2つの巻胴15cにおける座部昇降用ワイヤの単位時間当たりの引き出し量/巻き取り量は同じである。すなわち、後方の昇降用滑車15eに係合する座部昇降用ワイヤが延びている2つの巻胴15cの直径は同じである。
そして、前方の昇降用滑車15eに係合する座部昇降用ワイヤが延びている2つの巻胴15cの直径は、後方の昇降用滑車15eに係合する座部昇降用ワイヤが延びている2つの巻胴15cの直径より大きい。すなわち、前方の昇降用滑車15eに係合する座部昇降用ワイヤが延びている2つの巻胴15cにおける座部昇降用ワイヤの単位時間当たりの引き出し量/巻き取り量は、後方の昇降用滑車15eに係合する座部昇降用ワイヤが延びている2つの巻胴15cにおける座部昇降用ワイヤの単位時間当たりの引き出し量/巻き取り量より大きい。
図4、図5に示すように、架台装置20は、架台本体20Aを有している。この架台本体20Aに断面コの字型の一対の凹部を設けている。一対の凹部は、底面と上面、側面を有し、底面の外縁に逆L字型のレール部材を有している。凹部の上面はローラシャッタ移動ガイド24aとして機能する。このため、レール部材の上面とローラシャッタ移動ガイド24aの下面、凹部の側面とにより、スライドレールが形成される。このスライドレールに複数のローラ21Aからなるローラシャッタ21がスライド自在に挟持されることによりローラシャッタ21が浴槽の一対の側壁を横架するようにして設けられている。レール部材の上面からローラシャッタ移動ガイド24aの下面までの高さは、ローラ21Aのローラ軸の直径と略等しい。これら複数のローラ21Aのローラ軸の両端部をそれぞれローラシャッタワイヤ22に連結されている。すなわち、ローラ21Aは、金属製のローラ軸にゴム製又はプラスチック製のローラカバーで被覆したものであり、このローラ軸は2本のローラシャッタワイヤ22によって連結され、そのうち、一方のローラシャッタワイヤ22は、ローラ軸の一端部を連結し、他方のローラシャッタワイヤ22は、ローラ21Aの他端部を連結している。
ローラシャッタ移動ガイド24aは、凹部の先端から後端に向けて伸び、第2ワイヤ向き変更用滑車24c(後述)に近接するにつれ、ローラシャッタ移動ガイド24aの下面が上方に向かうように傾斜が設けられている。
レール部材は、凹部の先端側から後端に向け伸びている。凹部とレール部材とにより形成される領域はローラシャッタワイヤ22のみが存在する空洞である。
架台装置20には、2つの上部滑車23a、2つの第1ワイヤ向き変更用滑車24b、2つの第2ワイヤ向き変更用滑車24cを有している。上部滑車23aは、架台本体20Aの一対の凹部より上方にそれぞれ1つ配置され、2つの上部滑車23aは、浴槽の一対の側壁を横架するように配置される断面円形の軸によって連結されている。第1ワイヤ向き変更用滑車24bは、架台本体20Aの一対の凹部の先端部にそれぞれ1つ配置されている。第2ワイヤ向き変更用滑車24cは、上部滑車23aの下方であって、第1ワイヤ向き変更用滑車24bの中心を通る水平線上に第2ワイヤ向き変更用滑車24cの中心を通る位置にそれぞれ1つ配置されている。
架台本体20Aにおける上部滑車23a、第1ワイヤ向き変更用滑車24b、第2ワイヤ向き変更用滑車24cは、架台本体20Aの幅方向の中央をとおり、幅方向と直交する方向の対称軸を基準とした線対称となるように配置される。
ローラシャッタワイヤ22は、上部滑車23aからローラシャッタ移動ガイド24aの屈曲部分を経由して一対のスライドレール内を通り、第1ワイヤ向き変更用滑車24bによってワイヤの延びる向きを変更して一対のレール部材と凹部とにより形成される空間内を通り、第2ワイヤ向き変更用滑車24cを経由して上部滑車23aに戻るように配置される。複数のローラ21によって構成されるローラシャッタは、スライドレールおよび上部滑車23aとローラシャッタ移動ガイド24aの後端との間に位置できるようにローラシャッタワイヤ22よって移動可能とされる。
また、ローラシャッタ21が上部滑車23aとローラシャッタ移動ガイド24aの後端との間の所定高さ以上に移動しないように、ローラシャッタ停止板25が、浴槽の一対の側壁を横架するように設けられる。ローラシャッタ停止板25は所定高さ位置に固定され、所定厚さを有する板材である。
ローラシャッタワイヤ22は、ハンドル23によって上部滑車23aを回転させることで進行する。ローラシャッタワイヤ22の進行方向はハンドル23の回転方向により決定する。
被介助者が入浴するために浴槽に移送された際には、着座装置10がローラシャッタ上に通過する。そして、着座装置10の着座装置移動用ローラが架台本体20Aの上面、つまり、凹部の上方に位置するときに、着座装置10の移動を規制するために、架台本体20Aには平面視して円形の着座装置固定ピン挿入穴26aと正面視してL字型のストッパ26bとを設けている。着座装置固定ピン挿入穴26aに挿入される着座装置固定ピンとストッパ26bによって着座装置10を挟み込むことによって、着座装置10の移動を規制する。
着座装置10がストッパ26bに当接したとき、着座装置の着座装置移動用ローラ14aは、架台本体20Aの上面、つまり、凹部の上方に位置することができるようにストッパ26bが所定位置に設けられる。
図1に示すように、着座装置10が載置された移動用台車100は、被介助者が介助ベッド等から浴槽まで移動するために使用されるものであり、4つの車輪101と2本の移動用棒102、着座装置10の移動を規制するストッパ103が設けられている。移動用台車100の台車面の高さは、移動用台車100の台座面と架台装置20が浴槽110に載置された際のローラシャッタ21の上部とを結ぶ線が水平となるように事前に調整されている。
次に、図6を用いて、この入浴介助システムを利用して、被介助者を入浴させる方法について説明する。
まず、図6(a)のように板材12aを垂下した状態で被介助者を着座装置10の座面に着座させる。そして、被介助者の足を足載部12に載せておく。そして、介助者は移動用棒102を持って移動用台車100を用いて着座装置10を浴槽110の側壁まで移動させる。
着座装置10が浴槽110の側壁まで移動した後、図6(b)のように、板材12aを水平にし、角度調整部12cに角度調整ピン12dを挿通して板材12aを固定する。その後、ローラシャッタ21が、スライドレールに配置されていることを確認する。ローラシャッタ21がスライドレールに配置されていないときは、ハンドル23によってローラシャッタ21をスライドレールに配置されるようにローラシャッタを移動させる。この際、ローラシャッタ21は、ローラシャッタ移動ガイド24aに沿ってスライドレールへ移動することとなる。
その後、着座装置10を側面から押すことで着座装置移動用ローラ14aを回転させ、着座装置10がストッパ26bに当接するように着座装置10を移動させる(図6(c))。このとき、移動用台車100の台車面の高さは、移動用台車100の台座面と架台装置20が浴槽110に載置された際のローラシャッタ21の上部とを結ぶ線が水平となるように事前に調整されているため、架台装置20のパイプシャッタ上を着座装置10が容易に移動することができる。また、着座装置10がストッパ26bに当接した際に、着座装置10の着座装置移動用ローラ14aは、架台本体20Aの上面、すなわち、凹部の上方に位置する。このため、着座装置10とローラシャッタとの間に隙間が形成される。
そして、ハンドル23を回転させ、ローラシャッタを上部滑車23aとローラシャッタ移動ガイド24aの後端との間の位置するようにローラシャッタ21を移動させる。ローラシャッタ21の移動により、座部および足載部12と浴槽110との間に障害物が除去され、座部および足載部12を浴槽110内へと降ろすことが可能となる。
その後、座部昇降用ハンドル15を回転させ、座部と足載部12を降下させ、被介助者を入浴させる。この際、座部昇降用ハンドル15の回転による4本の座部昇降用ワイヤの単位時間当たりの引き出し量/巻き取り量はワイヤが係合された昇降用滑車15eの取り付け位置によって異なり、被介助者が後方に斜倒するように座面11を浴槽の長さ方向に対して傾斜し、被介助者は快適に入浴することができる。
被介助者の入浴を終了させるときは、これまでの手順を遡ればよいため、説明を省略する。
この発明は、介助者の負担を軽減するとともに、被介助者が安全に入浴することができ、健常者が入浴する際に邪魔にならない介助システム技術に有用である。
10 着座装置、
20 架台装置、
11 座面、
12 足載部、
12b 蝶番、
12c 角度調整部、
12d 角度調整ピン、
14a 着座装置移動用ローラ、
15 座部昇降用ハンドル、
15c 巻胴、
21 ローラシャッタ、
23 ハンドル
110 浴槽。

Claims (2)

  1. 着座装置と架台装置とを有する入浴介助システムであって、
    前記着座装置は、
    平面視して矩形の座面を有する座部の側面に足載部が連結されるとともに、移動用ローラにより走行移動可能な台座と、
    前記台座を昇降用ワイヤを用いて昇降させる昇降機構部と、を有し、
    前記架台装置は、浴槽の一対の側壁の上部に載置され、
    前記台座が浴槽外から前記浴槽の上部へ走行移動するときに該台座を支持する台座支持部材と、
    該台座支持部材を格納する格納機構部と、を有し、
    前記一対の側壁の上部に載置された架台装置は側壁の延在方向に延びる一対のスライドレールを有し、
    前記台座支持部材は、このスライドレールにスライド自在に支持されるとともに、ワイヤで連結された複数のローラからなるローラシャッタを備え、
    このローラシャッタがスライドレールに配置されたとき、前記複数のローラが前記一対の側壁間を横架し、前記着座装置がこれらのローラ上を走行移動可能とし、
    前記ワイヤを進行させることによりローラシャッタが格納機構部に格納されたとき、前記台座は前記昇降用ワイヤにより昇降可能とした入浴介助システム。
  2. 前記昇降機構部は、1本の軸に固定された巻胴が前記台座の幅方向に離間して複数設けられ、
    これらの巻胴からそれぞれ延びる前記昇降用ワイヤによって前記台座が連結されるとともに、
    台座の前側滑車に連結された前記昇降用ワイヤの引き出し量を、台座の後側滑車に連結された昇降用ワイヤの引き出し量よりも小さく制御することにより、前記浴槽内に位置する前記台座がその前側が高く後側が低くなるよう傾斜させる請求項1に記載の入浴介助システム。
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