JP5945175B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、ハウジングに固定されたコンタクトを備えたコネクタに関する。
自動車の電源や動力源(エンジン等)近傍では高加速度の振動が生じるため、自動車に搭載されるコネクタには耐振動性が要求される。そこで、振動吸収可能なコンタクトが用いられている。上記コンタクトとして、基板に実装される実装部と相手側コンタクトと接触する接触部との間に弾性部を配置したものが知られており、弾性部で振動を吸収することができる。例えば、特許文献1,2には、振動を吸収するものではないが、位置ずれなどを吸収可能な弾性部が設けられたコンタクトが開示されている。
実開平5−17950号公報 特開平8−138810号公報
上述したコンタクトの弾性部は同一平面内の1方向又は2方向へだけ弾性変位可能に構成されているので、これらの方向への振動しか吸収することができない。しかしながら、自動車の振動は多方向に亘るため、上記コンタクトでは車の振動を十分に吸収できるといえない。
そこで、本発明は、従来のコネクタよりも耐振動性に優れたコネクタを提供することを目的とする。
本発明のコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに固定されたコンタクトとを備えたコネクタであり、前記ハウジングは、前記コンタクトの一部を収容する収容室と、前記収容室と外部空間とを連通させ、相手側コンタクトが挿通する第1開口部とを有し、前記コンタクトは、前記収容室に収容され、互いに対向する2つの面が開口した角筒部と、前記角筒部の内部に配置され、相手側コンタクトと接触する第1接触部と、前記角筒部の外部に配置され、基板に実装される実装部と、前記角筒部と前記実装部とを連結する位置に設けられた弾性部とを有している。ここで、前記角筒部は、前記第1接触部と前記実装部との間に設けられた第1壁部と、前記第1壁部に連接し且つ前記第1壁部の面方向に互いに対向する第2壁部及び第3壁部と、第2壁部及び第3壁部に連接し且つ前記第1壁部に対向する第4壁部とを有し、前記弾性部は、前記角筒部の開口した2つの面が対向する方向と、第1壁部及び第4壁部が対向する方向と、第2壁部及び第3壁部が対向する方向とに弾性変位可能である。
本発明によると、弾性部が少なくとも3方向に弾性変位するので、従来の1方向又は2方向にだけ弾性変位するコネクタよりも様々な方向への振動を吸収することができる。よって、従来のコネクタよりも耐振動性に優れたコネクタが得られる。
また、本発明において、前記弾性部には、前記第1壁部に対向し且つ前記第1壁部と平行な第1仮想平面内において延在した第1部分と、前記第1仮想平面と前記第1壁部との間にあり且つ前記第2壁部と平行な第2仮想平面内において延在した第2部分とが交互に形成されており、前記第1部分においては、前記第1仮想平面内において前記第1部分の延在方向と直交する方向への幅が、前記第1仮想平面と直交する方向への厚みよりも大きく、前記第2部分においては、前記第2仮想平面内において前記第2部分の延在方向と直交する方向への幅が、前記第2仮想平面と直交する方向への厚みよりも大きいことが好ましい。
上記構成によると、弾性部の第1部分と第2部分とを異なる平面内に配置するとともに第2部分を角筒部と第1部分との間に配置することにより、角筒部と第1部分との間の空間を有効に利用しつつ弾性部の全長を長くできるので、コネクタの小型化を図りつつ振動吸収力を向上させることができる。
さらに、本発明において、前記ハウジングは、前記収容室と外部空間とを連通させるとともに前記収容室に相手側コンタクトと反対側から挿入される挿入部材が挿通する第2開口部を有し、前記コンタクトは、前記角筒部の内部に配置されているとともに挿入部材と接触する第2接触部を有することが好ましい。帯電したコンタクトと相手側コンタクトとが接触すると、コンタクトに生じた静電気が相手側コンタクトを通じて回路に流れるおそれがあるが、帯電したコンタクトと挿入部材とを接触させることにより挿入部材に静電気を流すことができるので、その後コンタクトと相手側コンタクトと接触しても静電気が回路へ流れるのを抑止できる。
ここで、上記構成において、前記第2接触部が挿入部材と接触することにより前記第2接触部が前記第1接触部に向かって変位することによって、前記第1接触部が前記第2接触部の変位方向と同じ方向に向かって変位することが好ましい。また、前記各筒部の内部において、前記第1開口部から挿入された相手側コンタクトが収容される相手側コンタクト収容空間と、前記第2開口部から挿入された挿入部材が収容される挿入部材収容空間とが、前記第1壁部と前記第4壁部との対向方向について異なる位置に配置されていることが好ましい。本構成によると、挿入部材を第2接触部に接触させると、第2接触部が第1接触部に向かって変位することにより第1接触部が相手側コネクタに向かって変位しようとするため、第1接触部と相手側コネクタとの接触性を向上させることができる。これにより、コネクタと相手側コネクタとの電気的な接続不良を抑止できる。
加えて、本発明において、前記ハウジングは、互いに対向した2つの前記開口のうち前記実装部から遠い方の開口を覆うように設けられた第1被覆部を有しており、前記第1被覆部には、前記第1接触部と前記第1壁部との間に対応する位置に第3開口部が形成されていることが好ましい。第1被覆部で角筒部の開口を覆うことにより角筒部内への異物の侵入を抑止できるとともに、第3開口部から角筒部内でのコンタクト(第1接触部)と相手側コンタクトとの接触状態を視認できるので、コネクタと相手側コネクタとの電気的な接続不良を抑止できる。
また、本発明において、前記ハウジングは、前記弾性部の前記実装部から遠い方の端面を覆うように設けられた弾性被覆部を有していることが好ましい。弾性被覆部により弾性部の周辺に異物が侵入するのを防止できるので、ハウジング内に弾性部が変位可能なスペースを維持できる。これにより、弾性部の振動吸収力の低下を抑止できる。
さらに、本発明において、前記ハウジングは、互いに対向した2つの前記開口のうち前記実装部に近い方の開口を覆うように設けられた第2被覆部を有しており、前記第2被覆部には、前記第1接触部と前記第1壁部との間に対応する位置に前記第1開口部が形成され、前記ハウジングの外面は、前記第1開口部の周辺において、前記第1開口部に近づくほど前記ハウジングの内側に位置するテーパー形状に形成されていることが好ましい。相手側コンタクトをテーパー形状に沿ってハウジング内部に挿入することにより、相手側コンタクトをハウジング内に適正な方向に挿入することができる。これにより、相手側コンタクトが不適正な方向に挿入されることによって生じるコンタクトの破損(折れ等)を抑止できる。
加えて、本発明において、前記コンタクトは、前記角筒部の開口した2つの面が対向する方向に前記弾性部と並んで配置されているとともに前記ハウジングに固定される固定部を有しており、前記実装部が前記固定部の途中から延在していることが好ましい。本構成では、弾性部と固定部とが所定の方向に並んで配置され且つ弾性部が上記所定の方向に延在しているので、弾性部で吸収した振動が固定部へ直接伝わった後ハウジングへ伝達されるので、実装部に振動が伝わるのを抑止できる。これにより、実装部の損傷や実装部を基板に接合したハンダの損傷(ハンダクラック)を防ぐことができる。
本発明のコネクタによると、従来のコネクタよりも様々な方向への振動を吸収することができるので、従来のコネクタよりも耐振動性に優れたコネクタを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。 (a)は図1のIIA−IIA線に沿った断面図であり、(b)は図1のIIB−IIB線に沿った断面図であり、(c)は図1のIIC−IIC線に沿った断面図である。 (a)は雌コンタクトの斜視図であり、(b)は雌コンタクトの正面図である。 (a)は雌コンタクトの平面図であり、(b)は雌コンタクトの側面図である。 (a)はスライドコネクタの平面図であり、(b)はスライドコネクタの正面図であり、(c)はスライドコネクタの右側面図である。 コネクタの組み立てる方法を順に示した断面図である。 コネクタの組み立てる方法を順に示した部分断面斜視図である。 コネクタの組み立てる方法を順に示した正面図である。 本発明の第2実施形態の雌コンタクトの斜視図である。 本発明の第3実施形態の雌コンタクトの斜視図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1,2に示すように、コネクタ100は、雌コネクタ1と、雌コネクタ1の下方に配置される基板2及びガイドコネクタ3と、雌コネクタ1に上方から嵌合するスライドコネクタ4とを備えている。ここで、図2では、図1に対応させて、(a)にスライドコネクタ4を図示し、(b)に雌コネクタ1を図示し、(c)に基板2及びガイドコネクタ3を図示している。
(雌コネクタ1)
図1及び図2(b)に示すように、雌コネクタ1は、絶縁性の樹脂で形成された雌ハウジング(ハウジング)10と、雌ハウジング10に装着された5つの雌コンタクト(コンタクト)20とを有する。
<雌ハウジング>
図1に示すように、雌ハウジング10は、スライドコネクタ4の内部に配置される略直方体状の本体部11と、本体部11の右側に設けられた右壁12Rと、本体部の左側に設けられた左壁12Lとを有している。本体部11には下方向に凹んだ5個の収容室13が左右方向に並んで形成され、収容室13には雌コンタクト20が収容されている。そして、本体部11の後壁14には、各収容室13の中央付近に、上下方向に沿ったスリット14sが形成されている。また、後壁14の外面には、中央付近に突起14a,14bが形成されている。突起14a,14bはスライドコネクタ4の背壁44に係合する(図1参照)。
そして、図2(b)に示すように、収容室13の下方には下壁(第2被覆部)15が設けられている。下壁15の底面(外面)には、図2(c)のコンタクト31が挿入される開口(第1開口部)15Aと開口15Aを底面に有する凹部15Bが形成されている。凹部15Bは、開口15Aの周辺において開口15Aに近付くほど雌ハウジング10の内側に位置しているとともに、開口15Aに近付くほど幅が狭まったテーパー形状に形成されている。凹部15Bは、コンタクト31が適正な方向から開口15Aに挿入されるようにガイドする。
また、下壁15には開口15Aから雌ハウジング10の内側に向かって貫通孔16が形成されている。貫通孔16の断面はコンタクト31の断面と略同じ円形状となっている。貫通孔16の入口の開口は収容室13の底面に位置し、貫通孔16の出口は開口15Aとなっている。上記構成から、収容室13は、開口15A及び貫通孔16を通じて外部空間と連通している。また、開口15A及び貫通孔16は、雌コンタクト20の第1対向部111pと曲折部126(共に図3(b)参照)との間の下方に位置している。
そして、下壁15において、貫通孔16の隣には挿入孔17が形成されている。挿入孔17は固定壁18により包囲され、挿入孔17には雌コンタクト20の固定部24が挿入されている。
[雌コンタクト]
図3(a),(b)に示すように、雌コンタクト20は、略直方体状の角筒部21と、角筒部21の内部に配置された折れ曲がり部22と、角筒部21の外部に配置された弾性部23、固定部24及び実装部25とを有している。固定部24は弾性部23の下方に配置され、実装部25は固定部24の途中から斜め下方向に延在している。雌コンタクト20は、導電性の部材からなり、1枚の金属板を所定の形状に打ち抜いたものを折り曲げて形成されている。なお、金属板を所定の形状に打ち抜いた後、必要に応じてめっき処理等が施される。
図2(b)に示すように、雌コンタクト20を雌ハウジング10に装着したとき、角筒部21、折れ曲がり部22及び弾性部23は雌ハウジング10の収容室13の内部に配置され、固定部24は下壁15の挿入孔17に挿入される。また、実装部25は、後壁14のスリット14sを通って収容室13の外部に配置される(図1参照)。
<角筒部>
図3(a)に示すように、角筒部21は、互いに対向する上面及び底面が開口した筒状の部材であり、第1壁部111、第2壁部112、第3壁部113及び第4壁部114の4つの壁部によって略四角筒状に形成されている。第1壁部111は折れ曲がり部22と弾性部23との間に配置され、第1壁部111に対向するように第4壁部114が配置されている。また、第2壁部112及び第3壁部113は、第1壁部111及び第4壁部114に連接し且つ第1壁部111の面方向(図3(a)に示す左右方向)に互いに対向するように配置されている。
図3(a)及び図4(a)に示すように、互いに対向する第2壁部112及び第3壁部113には、それぞれ、角筒部21の内部に向かって凸となるように屈曲した屈曲部115,116が形成されている。図4(a)に示すように、屈曲部115と屈曲部116とは互いに近付くように凸状となり、屈曲部115の頂点部115tと屈曲部116の頂点部116tとの間の距離lが第2壁部112及び第3壁部113の間の距離Lより短くなっている(l<L)。
<折れ曲がり部>
図3(b)に示すように、折れ曲がり部22は、第4壁部114の下端から延在し、角筒部21の内部を1周するように屈曲している。折れ曲がり部22では、第4壁部114の下端から下方に向かって凸となるように半円弧状に湾曲した湾曲部120と、湾曲部120から第1壁部111に向かって斜め上方に直進した斜め直線部121と、その後、上方向に直進した垂直部122と、垂直部122から上方に向かって凸となるように半円弧状に湾曲した湾曲部123と、その後、第4壁部114に向かって斜め下方に直進した斜め直線部124と、斜め直線部124から第4壁部114に向かって凸となるように屈曲した屈曲部125とが接続されている。また、斜め直線部121と垂直部122との間には第1壁部111に向かってやや突出するように折れ曲がった曲折部126が形成されている。そして、第1壁部111には、曲折部126に対向する位置に、曲折部126に向かって凸となるように緩やかに突出した第1対向部(第1接触部)111pが形成されている。また、第4壁部114には、屈曲部125に対向する位置に、屈曲部125に向かって凸となるように緩やかに突出した第2対向部(第2接触部)114pが形成されている。屈曲部125及び第2対向部114pは、屈曲部115,116よりも下方に位置している。
上記構成から、折れ曲がり部22は前後方向に弾性変位する。したがって、屈曲部125が曲折部126に向かって変位すると(図3(b)に示す矢印参照)、曲折部126が屈曲部125の変位方向と同じ方向に向かって変位するので(図3(b)に示す矢印参照)、曲折部126が第1対向部111pに近付く。
そして、図6に示すように、雌コネクタ1にガイドコネクタ3を取り付けるとともに雌コネクタ1にスライドコネクタ4を嵌合すると、角筒部21内の互いに対向する曲折部126と第1対向部111pとの間に下方からガイドコネクタ3のコンタクト31が挿入され(図6(b)参照)、第2対向部114pと屈曲部125との間に上方からスライドコネクタ4の挿入部材50が挿入される(図6(c)参照)。
ここで、本実施形態では、図3(b)に示す第1対向部111pと曲折部126との距離lがコンタクト31の太さと略同一であり、第2対向部114pと屈曲部125との距離lが挿入部材50の太さよりやや小さい。
<弾性部>
図3に示すように、弾性部23は、角筒部21と固定部24とを連結する位置に設けられており、第1壁部111に接続されている。弾性部23は、1本の長尺状の金属板を屈曲して形成され、第1壁部111と平行な第1仮想平面Pv1内に配置された第1部分23A,23Aと、第2壁部112と平行な第2仮想平面Pv2内に配置された第2部分23B,23Bとを有している。弾性部23では、第1部分23Aと第2部分23Bと第1部分23Aと第2部分23Bとが上方から順に配置され、これらの順に接続されている。また、弾性部23の一端は、第2仮想平面Pv2内を水平方向に延びた水平部151により第1壁部111に接続され、他端は第1仮想平面Pv1内を水平方向に延びた水平部152により固定部24に接続されている。
ここで、第1仮想平面Pv1とは収容室13の外部において第1壁部111に対向する面であり、第2仮想平面Pv2は収容室13の外部において第2壁部112に対向する面である。
第1部分23Aは、左方向に凸状に突出するような略U字状に形成され、第1仮想平面Pv1内を水平方向に延びた2つの直線部131,132と、それらの間に配置された略半円弧状の半円弧部133とを有している。2つの直線部131,132は上下方向に並んで配置され、左端同士が半円弧部133で接続されることにより、全体で略U字状に形成されている。また、第1部分23Aは、第1部分23Aと略同様な構成であり、第1仮想平面Pv1内を水平方向に延びた2つの直線部134,135とそれらの間に配置された略半円弧状の円弧部136が接続されることにより全体で略U字状に形成されている。
そして、図4(a),(b)に示すように、第1仮想平面Pv1内において、第1部分23A,23Aの幅w(図4(b)の幅w)は厚みt(図4(a)の厚みt)よりも大きくなっている(w>t)。ここで、第1部分23A,23Aの幅wとは、第1部分23A,23Aの延在方向と直交する方向への長さであり、厚みtとは、第1仮想平面Pv1(第1壁部111)と直交する方向への厚みである。
上記構成により、第1部分23A,23Aは上下方向及び前後方向に弾性変位可能となっている(図3(a)参照)。なお、上下方向とは角筒部21の上端の開口と下端の開口とが対向する方向を示し、前後方向とは第1壁部111及び第4壁部114が対向する方向を示す。
また、図3に示すように、第2部分23Bは、前方向に凸状に突出するような略U字状に形成され、第2仮想平面Pv2内を水平方向に延びた2つの直線部141,142と、それらの間に配置された略半円弧状の半円弧部143とを有している。2つの直線部141,142は上下方向に並んで配置され、前端同士が半円弧部143で接続されることにより、全体で略U字状に形成されている。また、第2部分23Bは、第2部分23Bと略同様な構成であり、第2仮想平面Pv2内を水平方向に延びた2つの直線部144,145とそれらの間に配置された略半円弧状の円弧部146が接続されることにより全体で略U字状に形成されている。
ここで、図3(b)及び図4(a)に示すように、第2仮想平面Pv2内において、第2部分23B,23Bの幅w(図3(b)の幅w)は厚みt(図4(a)の厚みt)よりも大きい(w>t)。ここで、第2部分23B,23Bの幅wとは、第2部分23B,23Bの延在方向と直交する方向への長さであり、厚みtとは、第2仮想平面Pv2と直交する方向への厚みである。
上記構成により、図3に示すように、第2部分23B,23Bは上下方向及び左右方向に弾性変位可能となっている。なお、左右方向とは第2壁部112及び第3壁部113が対向する方向を示す。
以上から、弾性部23は上下方向、前後方向及び左右方向の少なくとも3方向に弾性変位する。よって、弾性部23により上記3方向の振動を吸収できる。
<固定部>
図3に示すように、固定部24は、水平部152から弾性部23とは反対の下方に向かって延在した略直線状の部材であり、弾性部23の下方に配置されている。固定部24の側部には突起24a,24b,24cが設けられており、突起24a,24b,24cは雌コンタクト20を雌ハウジング10に装着した際に雌ハウジング10に係合する。具体的には、図2(b)に示すように、固定部24が雌ハウジング10の挿入孔17に挿入されると、突起24a,24b,24cが固定壁18に形成された穴に嵌まる。これにより、固定部24が固定壁18に固定される。
<実装部>
図3に示すように、実装部25は、固定部24の途中から後方に向かって斜め下方に延在した延在部26と、その後、後方に向かって水平方向に延びた水平部27とが接続されて構成されている。水平部27は基板2にハンダ接合される(図1参照)。また、水平部27の底面27Bは、固定部24の底面24Bよりも下方に位置している(図3(b)参照)。
図4(b)は、雌コンタクト20を図4(a)に示すd方向からみた側面図を示している。図4に示すように、d方向から雌コンタクト20をみると、角筒部21と弾性部23と固定部24と実装部25とが重なって配置される。また、弾性部23の左右方向長さLは第1壁部の左右方向長さLと同一であり(L=L)、P方向からみて弾性部23と固定部24と実装部25とは第1壁部の幅Lと同一の範囲内に配置されている。
(ガイドコネクタ)
図1及び図2(c)に示すように、ガイドコネクタ3は、絶縁性の樹脂で形成されたハウジング30と、ハウジング30に装着されたコンタクト31とを有している。コンタクト31は、ピン状の導電性の部材からなり、金属材料で形成されている。コンタクト31は、ハウジング30に形成された貫通孔30aを挿通し、雌コネクタ1に向かって突出している。
ハウジング30の上方には、電気回路が実装された基板2が配置されている。基板2には、コンタクト31が挿通する貫通孔2aが形成されている。
(スライドコネクタ)
図1および図2(a)に示すように、スライドコネクタ4は絶縁性の樹脂で形成された略箱状のハウジング40を備えている。また、図2(a)に示すように、ハウジング40には挿入部材50が装着されている。
[ハウジング]
図1に示すように、ハウジング40は、上壁(第1被覆部)41と右壁42と左壁43とを有しており、右壁42と左壁43との間にはハウジング40の背部において背壁44が配置されている。
背壁44は、左右方向の略中央に配置された中央壁45と、中央壁45の両側に配置された右背部46及び左背部47とを有しており、中央壁45の上端部と右背部46の上端部及び左背部47の上端部とが接続されることにより一体となっている。また、背壁44は、右背部46が右壁42に接続されるとともに左背部47が左壁43に接続されることにより右壁42及び左壁43に固定されている。上記構成から、背壁44の上端部をハウジング40の内側に向かって押圧すると、背壁44が上下方向に対して傾斜することにより、背壁44の下端部がハウジング40の外側に向かって変位する。
ここで、図2(a)に示すように、背壁44の中央壁45の下端部には、ハウジング40の内側に向かって突出した突出部45aが設けられている。スライドコネクタ4を雌コネクタ1に嵌合したとき、突出部45aが雌ハウジング10の突起14a,14b(図1及び図2(b)参照)の下方に配置されることによりスライドコネクタ4が雌コネクタ1にロックされる。そして、嵌合解除するときは、背壁44の上端部をハウジング40の内側に向かって押圧することにより、背壁44の下端部がハウジング40の外側に向かって変位するのでロックを解除できる。
図1及び図5(a)に示すように、上壁41には5つの開口41A,41B,41C,41D,41Eが左右方向に並んで形成されている。開口41A,41B,41C,41D,41Eは、雌コンタクト20の角筒部21の上端の開口(図3(a)参照)と略同じ大きさに形成され、スライドコネクタ4を雌コネクタ1に嵌合したときに角筒部21の上端の開口の上方に位置する。したがって、コネクタ100を上方からみたとき(コネクタ100の平面視において)、開口41A,41B,41C,41D,41Eから角筒部21の内部におけるコンタクト31と雌コネクタ1(第1対向部111p及び曲折部126)との接触状態を視認できる(図7(b)参照)。なお、コネクタ100の平面視において、雌コネクタ1の角筒部21、固定部24及び実装部25(図3参照)は、上壁41の開口41A,41B,41C,41D,41Eが形成されていない部分の下方に配置される。
また、図1及び図5(a)に示すように、開口41A,41B,41C,41D,41Eの後端部には、それぞれ、開口の後端を塞ぐように左右方向に延びた被覆片45A,45B,45C,45D,45Eが設けられている。被覆片45A,45B,45C,45D,45Eは、上壁41の上面より下方に形成されている(図1参照)。スライドコネクタ4を雌コネクタ1に嵌合したとき、コネクタ100の平面視において、被覆片45A,45B,45C,45D,45Eは雌コンタクト20の弾性部23の上方に配置される。
よって、コネクタ100の平面視において、雌コネクタ1の角筒部21、弾性部23、固定部24及び実装部25は、上壁41によって覆われる。
また、図1及び図5(c)に示すように、右壁42には上下方向に沿ったスリット42sが形成されている。右壁42がハウジング40の内側に押圧されると、スリット42sにより右壁42には復元力が生じる。また、スリット42sの隣には突起42a,42bが形成されている。突起42a,42bは、雌ハウジング10の右壁12Rの突起に係合する(図8(c)の突起12r参照)。そして、左壁43にも、右壁42と同様に、スリット及び突起が形成されている(図5(b)の突起43b参照)。
[挿入部材]
図5(b)に示すように、挿入部材50は、ピン状の導電性の部材からなり、金属材料で形成されている。挿入部材50は雌コネクタ1に向かって突出し、下端部には左右方向に膨らんだ膨張部51が形成されている。スライドコネクタ4を雌コネクタ1に嵌合したとき、膨張部51は雌コンタクト20の頂点部115t,116t間に上方から挿入される(図4(a)参照)。膨張部51の左右方向の長さl(図5(b)の長さl)は、図4(a)に示す頂点部115t,116t間の距離lと略同じ長さ又は距離lよりもやや小さいので(l≦l)、膨張部51を頂点部115t,116t間に挿入すると、膨張部51と頂点部115t,116tとが接触する。
次に、コネクタ100を組み立てる方法を、図6〜8を参照しつつ説明する。なお、図8では、基板2及びガイドコネクタ3を省略している。
〈半嵌合〉
まず、図6(a)及び図7(a)に示すように、スライドコネクタ4の挿入部材50を雌コネクタ1の開口13Aから収容室13内の半嵌合位置まで挿入する。半嵌合位置は、雌コンタクト20の第2対向部114p及び屈曲部125より上方である。このため、挿入部材50は第2対向部114pと屈曲部125との間に挿入されないが(図6(a)参照)、挿入部材50の膨張部51が雌コンタクト20の頂点部115tと頂点部116tとの間に挿入されるので(図7(a)参照)、膨張部51と頂点部115t,116tが接触する。これにより、雌コンタクト20にたまった静電気が挿入部材50へ流れ、ハウジング40へ静電気を逃すことができる。なお、挿入部材50がアース等に接続されていてもよい。また、頂点部115t及び頂点部116tの一方が膨張部51と接触しても雌コンタクト20にたまった静電気を挿入部材50へ流すことができる。
ここで、スライドコネクタ4が不適正な方向から雌コネクタ1に嵌められた場合について説明する。図8(a)に示すように、スライドコネクタ4の左壁43の外面が雌ハウジング10の左壁12Lの上端に接触するようにスライドコネクタ4が雌ハウジング10に嵌合しようとした場合、ハウジング40の左壁43が雌ハウジング10の左壁12Lに接触することにより左壁43がハウジング40の内側に向かって押圧されるとともに左壁43に復元力Fが生じる。その結果、スライドコネクタ4は適正な方向に配置される(図8(b)参照)。このように、スライドコネクタ4が不適正な方向から雌コネクタ1に嵌められると、右壁42や左壁43が変位することによりスライドコネクタ4が適正な方向に配置されるので、挿入部材50が不適正な方向から雌コネクタ1に接触することを抑止できる。よって、挿入部材50が破損等することを抑止できる。
<ガイドコネクタ3の取り付け>
次に、図6(b)に示すように、ガイドコネクタ3のコンタクト31を雌コネクタ1の開口15Aから収容室13内に挿入する。このとき、コンタクト31を下壁15の凹部15Bの内壁に沿って開口15Aに挿入することにより、コンタクト31を適正な方向に貫通孔16へ挿入することができる。そして、コンタクト31を第1対向部111pと曲折部126との間に挿入し、半嵌合状態の雌コネクタ1及びスライドコネクタ4を基板2上に配置する。コンタクト31と第1対向部111pと曲折部126とが接触することにより、雌コンタクト20とコンタクト31との電気的接続が達成される。なお、第1対向部111pと曲折部126の一方とコンタクト31とが接触しても雌コンタクト20とコンタクト31との電気的接続が達成される。
ここで、図7(b)に示すように、スライドコネクタ4の上端の開口(開口41D等)からコネクタ100の内部をみると、コンタクト31が第1対向部111pと曲折部126に接触しているかを視認できる。コンタクト31が第1対向部111pと曲折部126に接触していない場合は、雌コンタクト20とコンタクト31とが電気的に接続されないため再度コンタクト31を雌コネクタ1内部へ挿入し直す。
<完全嵌合>
最後に、スライドコネクタ4の挿入部材50を収容室13内の完全嵌合位置まで挿入し、スライドコネクタ4と雌コネクタ1とを完全嵌合させる。図6(c)に示すように、挿入部材50を第2対向部114p及び屈曲部125との間に挿入すると、屈曲部125が曲折部126に向かって変位する。これにともなって、折れ曲がり部22が弾性変位することにより、曲折部126がコンタクト31に向かって押圧される。なお、図7(c)に示すように、挿入部材50の膨張部51と頂点部115t,116tとは非接触状態となる。
また、完全嵌合時には、図6(c)に示すように、スライドコネクタ4の背部の突出部45aが雌ハウジング10の突起14bの下方に配置される。また、図8(c)に示すように、スライドコネクタ4の右壁42の突起42bが雌ハウジング10の右壁12Rの突起12rの下方に配置され、左壁43の突起43bが左壁12の突起12lの下方に配置される。これにより、スライドコネクタ4が雌コネクタ1にロックされる。
以上に述べたように、本実施形態のコネクタ100によると以下の効果を奏する。雌コンタクト20の弾性部23が少なくとも3方向(上下方向、前後方向、左右方向)に弾性変位するので、従来の1方向又は2方向にだけ弾性変位するコネクタよりも様々な方向への振動を吸収することができる。よって、従来のコネクタよりも耐振動性に優れたコネクタ100が得られる。
また、弾性部23において第1仮想平面PV1内に配置された第1部分23A,23Aと第2仮想平面PV2内に配置された第2部分23B,23Bとを交互に配置するとともに角筒部21と第1仮想平面PV1との間に第2部分23B,23Bを配置することにより、角筒部21と第1部分23A,23Aとの間の空間を有効に利用しつつ弾性部23の全長を長くできるので、コネクタ100の小型化を図りつつ振動吸収力の向上を図ることができる。
さらに、帯電した雌コンタクト20とコンタクト31とが接触すると、雌コンタクト20にたまった静電気がコンタクト31を通じて基板に実装された回路に流れるおそれがあるが、本実施形態では、雌コンタクト20とコンタクト31とが接触する前の半嵌合位置において、挿入部材50の膨張部51が雌コンタクト20の頂点部115t,116tに接触するので、雌コンタクト20にたまった静電気を挿入部材50に流し、ハウジング40に逃がすことができる。これにより、その後、雌コンタクト20とコンタクト31とが接触しても静電気が回路へ流れるのを抑止できる。
加えて、挿入部材50を第2対向部114p及び屈曲部125との間に挿入し、挿入部材50を第2対向部114p及び屈曲部125との間に挿入すると、屈曲部125が曲折部126に向かって変位することにより、曲折部126がコンタクト31に向かって押圧されるため、曲折部126とコンタクト31との接触性を向上させることができる。よって、雌コネクタ1とガイドコネクタ3との電気的な接続不良を防止できる。
また、ハウジング40の上壁41に形成した開口41A,41B,41C,41D,41Eが雌コンタクト20の角筒部21の開口の上方に配置されるので、コネクタ100の平面視において、開口41A,41B,41C,41D,41Eから角筒部21内部におけるコンタクト31と雌コンタクト20(第1対向部111p及び曲折部126)との接触状態を視認できる。これにより、雌コンタクト20とコンタクト31との接続不良を抑止できる。
さらに、コネクタ100の平面視において雌コネクタ1の弾性部23が被覆片45A,45B,45C,45D,45Eにより覆われるため、弾性部23の周囲へ異物が侵入することを抑止できる。これにより、弾性部23が変位可能なスペースを維持できるので、振動吸収力の低下を抑止できる。
加えて、雌ハウジング10の下壁15の底面に、収容室13に連通する開口15Aとそれに近付くほど雌ハウジング10の内側に位置したテーパー状の凹部15Bが形成されているため、コンタクト31を凹部15Bに沿って開口15Aに挿入することにより、コンタクト31を適正な方向に貫通孔16へ挿入することができる。
また、雌コンタクト20において、弾性部23の下方に固定部24を配置することにより、弾性部23で吸収した振動が固定部24へ直接伝わった後、固定壁18へ伝達されるので、実装部25に振動が伝わるのを抑止できる。これにより、実装部25の損傷やハンダの損傷(ハンダクラック)を防ぐことができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について、図9を参照しつつ説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、雌コンタクト220の弾性部223の構成及び固定部224の突出方向である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
雌コンタクト220の弾性部223は、第1壁部111と平行な第1仮想平面Pv1内に配置された第1部分323A,323Aと、第2壁部112と平行な第2仮想平面Pv2内に配置された第2部分323Bとを有している。弾性部223では、第1部分323Aと第2部分323Bと第1部分323Aとが上方から順に配置され、これらの順に接続されている。なお、第1部分323Aと第2部分323Bとは、第1仮想平面Pv1内で水平方向に延在した水平部353により接続されている。また、弾性部223の一端は、第1仮想平面Pv1内及び第2仮想平面Pv2内に延在し、略90度折れ曲がった折れ曲がり部351により第1壁部111に接続され、他端は第1仮想平面Pv1に垂直な方向(前後方向)に延びた水平部352により固定部224に接続されている。
第1部分323A,323Aの幅及び厚みは、第1実施形態の第1部分23A,23Aの幅w及び厚みtと同じである。また、第2部分323Bの幅及び厚みも、第1実施形態の第2部分323Bの幅w及び厚みtと同じである。
第1部分323Aは、上方向に凸状に突出するような略逆U字状に形成され、第1仮想平面Pv1内を水平方向に延びた2つの直線部331,332と、それらの間に配置された略半円弧状の半円弧部333とを有している。2つの直線部331,332は左右方向に並んで配置され、上端同士が半円弧部333で接続されることにより、全体で略逆U字状に形成されている。上記構成から、第1部分323Aは、左右方向及び前後方向に弾性変位する。
また、第1部分323Aは、左方向に凸状に突出するような略U字状に形成され、第1仮想平面Pv1内を水平方向に延びた2つの直線部334,335と、それらの間に配置された略半円弧状の半円弧部336とを有している。2つの直線部334,335は上下方向に並んで配置され、左端同士が半円弧部336で接続されることにより、全体で略U字状に形成されている。上記構成から、第1部分323Aは、前後方向及び上下方向に弾性変位する。
さらに、第2部分323Bは、前方向に凸状に突出するような略U字状に形成され、第2仮想平面Pv2内を水平方向に延びた2つの直線部341,342と、それらの間に配置された略半円弧状の半円弧部343とを有している。2つの直線部341,342は上下方向に並んで配置され、前端同士が半円弧部343で接続されることにより、全体で略U字状に形成されている。上記構成から、第2部分323Bは、左右方向及び上下方向に弾性変位する。
以上から、弾性部223は上下方向、前後方向及び左右方向の少なくとも3方向に弾性変位する。よって、弾性部223により上記3方向の振動を吸収できる。
また、固定部224は、弾性部223の下端部から下方に延在し、途中で後方に向かって折れ曲がった後、水平方向に延びた延在部228を備えている。延在部228の上面には雌ハウジングに係合する突起228a,228bが設けられている。
また、実装部225は、固定部224の折れ曲がり部から下方に延在した後、後方に向かって折れ曲がり、その後、水平方向に延びた水平部227を備えている。水平部227は基板にハンダ接合される。
なお、雌ハウジングの下壁部において固定部224が挿入される挿入孔は、固定部224の突出方向にあわせて水平方向に延在した部分を有している。
以上に述べたように、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、雌コンタクト220の弾性部223が少なくとも3方向に弾性変位するので、従来の1方向又は2方向にだけ弾性変位するコネクタよりも振動吸収力を向上させることができる。よって、従来のコネクタよりも耐振動性に優れたコネクタが得られる。
また、固定部224が、弾性部223と実装部225との間において弾性部223の下方に配置されているため、弾性部223で吸収した振動が固定部224へ直接伝わった後、ハウジングの固定壁へ伝達されるので、実装部225に振動が伝わるのを抑止できる。これにより、実装部225の損傷やハンダの損傷(ハンダクラック)を防ぐことができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について、図10を参照しつつ説明する。第3実施形態において第1実施形態と異なる点は、雌コンタクト420の弾性部423の構成及び固定部424の突出方向である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
雌コンタクト420の弾性部423は、第1壁部111と平行な第1仮想平面Pv1内に配置された第1部分523A,523Aと、第2壁部112と平行な第2仮想平面Pv2内に配置された第2部分523Bとを有している。弾性部423では、第1部分523Aと第2部分523Bと第1部分523Aとが上方から順に配置され、これらの順に接続されている。また、弾性部423の一端は湾曲部551により第3壁部113に接続されている。湾曲部551は、第1壁部411の後方に配置され、第3壁部113から後方に向かって凸となるように折れ曲がった後、第2仮想平面Pv2内を緩やかに湾曲している。また、弾性部423の他端は、第1仮想平面Pv1に垂直な方向(前後方向)に延びた水平部552により固定部424に接続されている。
第1部分523A,523Aの幅及び厚みは、第1実施形態の第1部分23A,23Aの幅w及び厚みtと同じである。また、第2部分523Bの幅及び厚みも、第1実施形態の第2部分23Bの幅w及び厚みtと同じである。
第1部分523Aは、左方向に凸状に突出するような略U字状に形成され、第1仮想平面Pv1内を水平方向に延びた2つの直線部531,532と、それらの間に配置された略半円弧状の半円弧部533とを有している。2つの直線部531,532は上下方向に並んで配置され、左端同士が半円弧部533で接続されることにより、全体で略U字状に形成されている。また、第1部分523Aは、第1部分523Aと略同様な構成であり、第1仮想平面Pv1内を水平方向に延びた2つの直線部534,535とそれらの間に配置された略半円弧状の円弧部536が接続されることにより全体で略U字状に形成されている。上記構成から、第1部分523A,523Aは、前後方向及び上下方向に弾性変位する。
さらに、第2部分523Bは、前方向に凸状に突出するような略U字状に形成され、第2仮想平面Pv2内を水平方向に延びた2つの直線部541,542と、それらの間に配置された略半円弧状の半円弧部543とを有している。2つの直線部541,542は上下方向に並んで配置され、前端同士が半円弧部543で接続されることにより、全体で略U字状に形成されている。上記構成から、第2部分523Bは、左右方向及び上下方向に弾性変位する。
以上から、弾性部423は上下方向、前後方向及び左右方向の少なくとも3方向に弾性変位する。よって、弾性部423により上記3方向の振動を吸収できる。
また、固定部424は、弾性部423の下端部から下方に延在し、途中で後方に向かって折れ曲がった後、水平方向に延びた延在部428を備えている。延在部428の上面には雌ハウジングに係合する突起428a,428bが設けられている。
また、実装部425は、固定部424の折れ曲がり部から下方に延在した後、後方に向かって折れ曲がり、その後、水平方向に延びた水平部427を備えている。水平部427は基板にハンダ接合される。
なお、雌ハウジングの下壁部において固定部424が挿入される挿入孔は、固定部424の突出方向にあわせて水平方向に延在した部分を有している。
以上に述べたように、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、雌コンタクト420の弾性部423が少なくとも3方向に弾性変位するので、従来の1方向又は2方向にだけ弾性変位するコネクタよりも振動吸収力を向上させることができる。よって、従来のコネクタよりも耐振動性に優れたコネクタが得られる。
また、固定部424が、弾性部423と実装部425との間において弾性部423の下方に配置されているため、弾性部423で吸収した振動が固定部424へ直接伝わった後、ハウジングの固定壁へ伝達されるので、実装部425に振動が伝わるのを抑止できる。これにより、実装部425の損傷やハンダの損傷(ハンダクラック)を防ぐことができる。
以上、本発明の好適な実施形態及び変形例について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。
例えば、上述の実施形態では雌コンタクトの弾性部23,223,423において第1部分(第1実施形態では、第1部分23A,23A)と第2部分(第1実施形態では、第2部分23B,23B)とを交互に配置したが、第1部分を連続して接続してもよく、また、第2部分を連続して接続してもよい。さらに、上述の第1実施形態では、第2部分を第1仮想平面Pv1と第1壁部との間に配置したが、第2部分を第1仮想平面Pv1に対して第1壁部と反対側に配置してもよい。このように、雌コンタクトの構成は、上述の実施形態に示した構成に限られず変更可能である。
また、上述の実施形態では、第1仮想平面Pv1内に2つの第1部分が配置され、第2仮想平面Pv2内に1つ又は2つの第2部分が配置され配置されているが、仮想平面内に配置される第1部分や第2部分の数は変更可能である。例えば、第2実施形態の変形例として、第2仮想平面Pv2内に第2バネ部を配置しなくてもよい。この構成においても、第1仮想平面Pv1内に配置された第1部分523A,523Aにより全体で3方向に弾性変位するため、本発明の効果が得られる。
さらに、第1部分や第2部分の位置や形状(突出方向、幅、厚み等)は上述の実施形態で示した位置や形状に限られず、変更可能である。例えば、第1実施形態では、雌コンタクト20を上下方向からみたときに第1部分23A,23Aが重なって配置されるが、第1部分23Aと第1部分23Aとが重なって配置されなくてもよい。また、第1実施形態では、第1仮想平面Pv1内で延在した第1部分23A,23Aの幅がwであり、厚みがtであるが、第1部分23Aと第1部分23Aとで幅と厚みが異なってもよい。
加えて、上述の実施形態の雌コンタクト20,220,420には、挿入部材50と接触する部分として、屈曲部115,116と屈曲部125と第2対向部114pとが形成されているが、屈曲部115,116だけが形成されていてもよい。また、屈曲部125と第2対向部114pだけが形成されていてもよい。例えば、第1実施形態において、雌コンタクト20に、屈曲部115,116を形成せず、屈曲部125と第2対向部114pだけを形成してもよい。この場合、図6(a)の半嵌合位置を、挿入部材50を屈曲部125と第2対向部114pに接触させる位置とし(これらの間には挿入させない)、完全嵌合時に挿入部材50を屈曲部125と第2対向部114pとの間に挿入するようにしてもよい。上記構成によっても、雌コンタクト20の静電気を挿入部材50へ流すことができる。
また、上述の実施形態ではスライドコネクタ4のハウジング40の上壁41に開口41A,41B,41C,41D,41E及び被覆片45A,45B,45C,45D,45Eが形成されているが、開口だけが形成されていてもよく、開口及び被覆片のどちらも形成されていなくてもよい。
さらに、上述の実施形態では、雌コンタクト20,220,420において、固定部24,224,424が弾性部23,223,423の下方に配置されているが、固定部が弾性部の横に配置されてもよい。この場合、雌ハウジング10において収容室13の下方に下壁15が設けられていなくてもよい。また、雌コンタクトが固定部を有していなくてもよい。
加えて、上述の実施形態では、雌ハウジング10の下壁15の凹部15Bがテーパー状に形成されているが、凹部15Bはテーパー状に形成されていなくてもよい。
また、上述の実施形態では、図4に示すように、d方向から雌コンタクト20をみたとき、弾性部23、固定部24及び実装部25が第1壁部111の左右方向長さLの範囲内にあるが、これらは長さLの範囲外に配置されてもよく、弾性部23の左右方向長さLが第1壁部の左右方向長さLより大きくてもよい。また、上述の実施形態では、図4のd方向から雌コンタクト20をみたとき、弾性部23、固定部24及び実装部25が重なって配置されるが、これらは重なって配置されなくてもよい。
さらに、上述の実施形態では、ハウジング40の開口41A,41B,41C,41D,41Eが雌コンタクト20,220,420の角筒部21の上端の開口と略同じ大きさに形成されているが、ハウジング40の開口は角筒部21の開口より小さくてもよい。この場合、ハウジング40の開口が雌コンタクト20,220,420の第1対向部111pと曲折部126との間の上方に配置されるようにハウジングに開口を形成することによって、開口からコンタクト31と雌コンタクト20(第1対向部111p及び曲折部126)との接触状態を確認することができる。よって、本発明と同様な効果が得られる。
加えて、上述の第1施形態では、固定部24が弾性部23の下方において下方向に直線状に延在し、上述の第2施形態及び第3実施形態では、固定部224,424が弾性部223,423の下方において水平方向に直線状に延在した水平部227,427を有するが、固定部24は弾性部23の下方において折れ曲がっていてもよく、湾曲していてもよい。上記構成によっても、弾性部で吸収した振動を固定部に直接伝えることができるため、実装部に振動が伝わるのを抑止できる。
1 雌コネクタ
2 基板
3 ガイドコネクタ
4 スライドコネクタ
10 雌ハウジング(ハウジング)
13 収容室
13A 開口(第2開口部)
15 下壁(第2被覆部)
15A 開口(第1開口部)
21 角筒部
22 折れ曲がり部
23 弾性部
24 固定部
25 実装部
41 上壁
41A,41B,41C,41D,41E 開口
45A,45B,45C,45D,45E 被覆片(第1被覆部)
111 第1壁部
111p 第1対向部(第1接触部)
112 第2壁部
113 第3壁部
114 第4壁部
114p 第2対向部(第2接触部)
115t,116t 頂点部(第2接触部)
125 屈曲部(第2接触部)
126 曲折部(第1接触部)
23A,23A,323A,323A,523A,523A 第1部分
23B,23B,323B,523B 第2部分
v1 第1仮想平面
v2 第2仮想平面

Claims (6)

  1. ハウジングと、前記ハウジングに固定されたコンタクトとを備えたコネクタであり、
    前記ハウジングは、
    前記コンタクトの一部を収容する収容室と、
    前記収容室と外部空間とを連通させ、相手側コンタクトが挿通する第1開口部と
    前記収容室と外部空間とを連通させ、前記収容室に相手側コンタクトと反対側から挿入される挿入部材が挿通する第2開口部とを有し、
    前記コンタクトは、
    前記収容室に収容され、互いに対向する2つの面が開口した角筒部と、
    前記角筒部の内部に配置され、相手側コンタクトと接触する第1接触部と、
    前記角筒部の内部に配置され、挿入部材と接触する第2接触部と、
    前記角筒部の外部に配置され、基板に実装される実装部と、
    前記角筒部と前記実装部とを連結する位置に設けられた弾性部とを有しており、
    前記角筒部は、前記第1接触部と前記実装部との間に設けられた第1壁部と、前記第1壁部に連接し且つ前記第1壁部の面方向に互いに対向する第2壁部及び第3壁部と、第2壁部及び第3壁部に連接し且つ前記第1壁部に対向する第4壁部とを有し、
    前記弾性部は、前記角筒部の開口した2つの面が対向する方向と、第1壁部及び第4壁部が対向する方向と、第2壁部及び第3壁部が対向する方向とに弾性変位可能であり、
    前記各筒部の内部において、前記第1開口部から挿入された相手側コンタクトが収容される相手側コンタクト収容空間と、前記第2開口部から挿入された挿入部材が収容される挿入部材収容空間とが、前記第1壁部と前記第4壁部との対向方向について異なる位置に配置され、
    前記第2接触部が挿入部材と接触することにより前記第2接触部が前記第1接触部に向かって変位することによって、前記第1接触部が前記第2接触部の変位方向と同じ方向に向かって変位することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記弾性部には、前記第1壁部に対向し且つ前記第1壁部と平行な第1仮想平面内において延在した第1部分と、前記第1仮想平面と前記第1壁部との間にあり且つ前記第2壁部と平行な第2仮想平面内において延在した第2部分とが交互に形成されており、
    前記第1部分においては、前記第1仮想平面内において前記第1部分の延在方向と直交する方向への幅が、前記第1仮想平面と直交する方向への厚みよりも大きく、
    前記第2部分においては、前記第2仮想平面内において前記第2部分の延在方向と直交する方向への幅が、前記第2仮想平面と直交する方向への厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングは、互いに対向した2つの前記開口のうち前記実装部から遠い方の開口を覆うように設けられた第1被覆部を有しており、
    前記第1被覆部には、前記第1接触部と前記第1壁部との間に対応する位置に第3開口部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングは、前記弾性部の前記実装部から遠い方の端面を覆うように設けられた弾性被覆部を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジングは、互いに対向した2つの前記開口のうち前記実装部に近い方の開口を覆うように設けられた第2被覆部を有しており、
    前記第2被覆部には、前記第1接触部と前記第1壁部との間に対応する位置に前記第1開口部が形成され、
    前記ハウジングの外面は、前記第1開口部の周辺において、前記第1開口部に近づくほど前記ハウジングの内側に位置するテーパー形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記コンタクトは、前記角筒部の開口した2つの面が対向する方向に前記弾性部と並んで配置されているとともに前記ハウジングに固定される固定部を有しており、
    前記実装部が前記固定部の途中から延在していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のコネクタ。
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