JP6123670B2 - コンデンサ内蔵型コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサ内蔵型コネクタに関するものである。
特許文献1には、接続端子(第1のジョイント端子)と、アース端子(第2のジョイント端子)と、互いに反対側を向く電極部にそれぞれ接続端子及びアース端子が接続されるコンデンサと、コンデンサが収容され、接続端子及びアース端子が取り付けられるコネクタ本体(コネクタ部)とを備えたコンデンサ内蔵型コネクタが開示されている。接続端子及びアース端子は、コンデンサの電極部に半田又は溶接により接続される。そして、アース端子が自動車のボデー等に接地されることで、回路のノイズを抑えることが可能となっている。
特開2007−287644号公報
ところで、この種のコンデンサ内蔵型コネクタの場合、コネクタ本体内にポッティング材を充填し、コネクタ本体内を樹脂封止することがある。しかし、樹脂封止する構成であると、ポッティング材を充填するための設備が必要とされるため、設備コストが高くつくという問題がある。これに鑑み、仮に、コネクタ本体内にポッティング材を充填しない構成とする場合には、コンデンサを保持するための何らかの保持構造が必要となる。しかし、保持構造として、例えば、公知のロック構造を採用すると、コンデンサ側の構造変更を伴うこともあり、構成の複雑化を招いて好ましくないという事情がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コストを安価に抑えることが可能で、構成が簡素化されたコンデンサ内蔵型コネクタを提供することを目的とする。
本発明のコンデンサ内蔵型コネクタは、互いに反対側を向く第1面及び第2面と、前記第1面及び前記第2面と交差し、互いに反対側を向く第3面及び第4面とを有するコンデンサと、前記コンデンサの前記第1面及び前記2面と当接する第1当接部及び第2当接部を有し、前記第1当接部及び前記第2当接部のうち、少なくとも前記第1当接部が弾性変形可能とされるコネクタ本体と、前記コネクタ本体に取り付けられ、前記コンデンサの前記第3面と当接する弾性変形可能な第3当接部を有し、前記第3当接部を介して前記コンデンサと電気的に接続される接続端子と、前記コネクタ本体に取り付けられ、前記コンデンサの前記第4面と当接する弾性変形可能な第4当接部を有し、前記第4当接部を介して前記コンデンサと電気的に接続されるアース端子と、を備え、前記コネクタ本体が、外面に開口するコンデンサ収容室を有するハウジングと、前記コンデンサ収容室の前記外面の開口部分を塞ぐように前記ハウジングに装着されるカバーとからなり、前記コンデンサ収容室内に前記第2当接部が設けられ、前記カバーに前記第1当接部が設けられ、前記接続端子と前記アース端子のうち、少なくとも一方に、圧入突部が設けられ、前記カバーに、前記圧入突部が圧入される圧入孔が設けられているところに特徴を有する。
コネクタ本体の第1当接部及び第2当接部がコンデンサの第1面及び第2面と当接することにより、コネクタ本体に対してコンデンサが第1面及び第2面の並び方向で弾性的に支持される。また、接続端子の第3当接部がコンデンサの第3面と当接し、アース端子の第4当接部がコンデンサの第4面と当接することにより、接続端子及びアース端子に対してコンデンサが第3面及び第4面の並び方向で弾性的に支持される。このため、コネクタ本体内にポッティング材を充填しなくとも、コネクタ本体、接続端子及びアース端子の弾性支持作用によってコンデンサが周囲から保持される。その結果、ポッティング材を充填するための設備費が不要となり、製造コストを安価に抑えることができる。
また、第1当接部、第3当接部及び第4当接部が弾性変形可能な構造であればよいから、構成が複雑になることがない。とくに、第3当接部及び第4当接部はコンデンサに対する電気的接続を兼ねるため、第3当接部及び第4当接部がコンデンサを保持するだけの専用の構造であるよりも、構成が簡素化される。また、ハウジングとカバーとの区別なく一体化されたコネクタ本体の内部に第1当接部を設ける場合と違って、カバーの板面に第1当接部を設ければよいから、製造の困難性を少なくすることができる。さらに、カバーの圧入孔に圧入突部が圧入されることにより、カバーが接続端子とアース端子の少なくとも一方を介してコネクタ本体に装着される。コンデンサを保持する第1当接部、第3当接部及び第4当接部と同様に、コネクタ本体にカバーを装着する場合も、複雑なロック構造を設けなくて済み、全体の構成をいっそう簡素化することができる。また、接続端子及びアース端子は金属製であるため、樹脂材と比べてクリープ変形しにくく、所定の保持力を維持することができる。
本発明の実施例において、コンデンサ内蔵型コネクタの斜視図である。 コンデンサ内蔵型コネクタの分解斜視図である。 図2とは異なる方向から見たコンデンサ内蔵型コネクタの分解斜視図である。 コンデンサ内蔵型コネクタの側面図である。 図4のA−A線断面図である。 コンデンサ内蔵型コネクタの正面図である。 コンデンサ内蔵型コネクタの背面図である。 コンデンサ内蔵型コネクタの平面図である。 図8のB−B線断面図である。
また、本発明のコンデンサ内蔵型コネクタは、互いに反対側を向く第1面及び第2面と、前記第1面及び前記第2面と交差し、互いに反対側を向く第3面及び第4面とを有するコンデンサと、前記コンデンサの前記第1面及び前記2面と当接する第1当接部及び第2当接部を有し、前記第1当接部及び前記第2当接部のうち、少なくとも前記第1当接部が弾性変形可能とされるコネクタ本体と、前記コネクタ本体に取り付けられ、前記コンデンサの前記第3面と当接する弾性変形可能な第3当接部を有し、前記第3当接部を介して前記コンデンサと電気的に接続される接続端子と、前記コネクタ本体に取り付けられ、前記コンデンサの前記第4面と当接する弾性変形可能な第4当接部を有し、前記第4当接部を介して前記コンデンサと電気的に接続されるアース端子と、を備え、前記コネクタ本体は、前記第2当接部を有する連結板と、前記連結板から互いに平行に突出する第1対向板及び第2対向板とを有し、内部にコンデンサ収容室を有するものであり、前記接続端子は、前記コネクタ本体に取り付けられた状態で、前記第1対向板の接続端子圧入孔に圧入されて、前記コンデンサの前記第3面側から前記第4面側に延び、延び方向先端部が前記コネクタ本体の一端から外部に突出して相手側との接続部位となり、延び方向基端部が屈曲して前記第3当接部となる形態とされ、前記アース端子は、前記コネクタ本体に取り付けられた状態で、前記コンデンサを挟んで前記接続端子とは反対側に配置され、前記第2対向板のアース端子圧入孔に圧入されて、前記コンデンサの前記第4面側から前記第3面側に延び、延び方向先端部が前記コネクタ本体の他端から外部に突出してアースをとる接地部位となり、延び方向基端部が屈曲して前記第4当接部となる形態とされているところに特徴を有する。このような構成によれば、コネクタ本体に対する接続端子及びアース端子の組み付け代を大きく確保することができるため、接続端子及びアース端子の保持信頼性を向上させることができる。また、コネクタ本体に対する接続端子及びアース端子の組み付け方向が延び方向と同じである場合には、第3当接部及び第4当接部がコンデンサの第3面及び第4面に組み付け方向で当接することになるため、第3面及び第4面に対する当接状態を良好に確保することができる。
上記において、前記コネクタ本体が、外面に前記コンデンサ収容室が開口し、前記連結板、前記第1対向部及び前記第2対向板を有するハウジングと、前記コンデンサ収容室の前記外面の開口部分を塞ぐように前記ハウジングに装着されるカバーとからなり、前記コンデンサ収容室内に前記第2当接部が設けられ、前記カバーに前記第1当接部が設けられているとよい。ハウジングとカバーとの区別なく一体化されたコネクタ本体の内部に第1当接部を設ける場合と違って、カバーの板面に第1当接部を設ければよいから、製造の困難性を少なくすることができる。
<実施例>
以下、実施例を図1〜図9を参照して説明する。本実施例のコンデンサ内蔵型コネクタは、図示しない車両に設けられた電子機器又は電源をコンデンサ90で接地し、回路のノイズを抑えるためのものである。コンデンサ内蔵型コネクタは、コンデンサ90と、合成樹脂製のコネクタ本体10と、金属製の接続端子50と、金属製のアース端子70とを備えている。また、コネクタ本体10は、互いに分離可能なハウジング11とカバー12とからなる。なお、以下の説明において、上下方向については図8を除く各図を基準とし、前後方向については図1及び図2における左側を前方とする。また、幅方向とは、前後方向及び上下方向の両方向と直交する方向であって、図5〜図7の左右方向のことである。
コンデンサ90は、図2及び図3に示すように、前後方向に延びる扁平な略角ブロック状をなし、周囲を蒸着フィルムで巻回したフィルムコンデンサとして構成される。コンデンサ90の前後の電極面は、互いに反対側を向く第3面91及び第4面92とされ、メタリコン金属の溶射によって平坦になっている。また、コンデンサ90は、第3面91及び第4面92とほぼ直角に交差し、且つ第3面91及び第4面92と短辺側で隣接する位置に、互いに反対側を向く第1面93及び第2面94を有している。第1面93及び第2面94も同じく平坦になっている。
ハウジング11は、図2及び図3に示すように、前後方向に長く上下方向に短い矩形状の連結板13と、連結板13の上下両端縁に全長に亘って連なって同上下両端縁から互いにほぼ平行に突出する第1対向板14及び第2対向板15とからなる。第1対向板14は連結板13の上端縁に一体に連結され、第2対向板15は連結板13の下端縁に一体に連結されている。つまり、ハウジング11は、全体として門型をなし、前後両方向及び一側方に開放された形態になっている。ハウジング11の内部は、前後方向略中央部にコンデンサ90が挿入されて収容可能なコンデンサ収容室16を有している。図5に示すように、連結板13は、その下部からコンデンサ収容室16に突出する第2当接部17を有している。第2当接部17は、第2対向板15にも連なる略角ブロック状をなし、実質的に撓み変形不能とされている。そして、第2当接部17は、コンデンサ収容室16に臨む突出端に平坦な第2当接面18を有している。
図2及び図9に示すように、第2対向板15は、コンデンサ収容室16に臨む内面の前後方向略中央部にコンデンサ90を支持する支持面19を有している。支持面19は、前後の面より一段高い位置に配置されて平坦に形成されている。また、第2対向板15は、前後方向に貫通して拡幅したスリット状のアース端子圧入孔21を有している。
図2及び図9に示すように、第2対向板15のうち、アース端子圧入孔21の上方を覆う第2上板部22は、下方を覆う第2下板部23に対して前端縁が後退し、ハウジング11内に控えて位置している。また、図2に示すように、第2上板部22は、その前端縁で且つ突出端側の一角に切欠状の前方凹部24を有している。第1対向板14は、コンデンサ収容室16の上側に配置され、前後方向に貫通して拡幅したスリット状の接続端子圧入孔25を有している。接続端子圧入孔25は、前後方向途中から前方に向けて二股に分岐され、第1対向板14の後端縁に単一に開口し、第1対向板14の前端縁に幅方向に対をなして開口している。
第1対向板14のうち、接続端子圧入孔25の下方を覆う第1下板部27は、上方を覆う第1上板部26に対して後端縁が前方にあり、ハウジング11内に控えて位置している(図3を参照)。また、第1下板部27は、その後端縁で且つ突出端側の一角に切欠状の後方凹部28を有している。
カバー12は、図2及び図3に示すように、前後方向に長く上下方向に短い矩形板状のカバー本体31を有している。カバー本体31は、ハウジング11の一側方の開口部分を塞ぐようにハウジング11に装着される。図5に示すように、カバー本体31の内面は、ハウジング11側に臨み、カバー12がハウジング11に装着されたときに、その周縁部32にハウジング11の一側方の開口縁部33が当接するようになっている。
また、図3及び図5に示すように、カバー12は、カバー本体31の内面に一体に連結された弾性変形可能な第1当接部34を有している。第1当接部34は、板ばねであって、カバー本体31の内面の上部から内側に突出したあと下方へ曲状に延びる片持ち状の形態とされている。第1当接部34の突出端面は、上下方向にほぼ沿って配置され、コンデンサ90の第1面93に弾性的に当接可能な第1当接面35となっている。図1及び図2に示すように、カバー12は、対角方向の2角部に、板厚方向に貫通する一対の圧入孔36を有している。この圧入孔36は、断面略矩形の開口形状とされている。
図2に示すように、接続端子50は、前後方向に延びる平板状の接続本体51と、接続本体51の後端に屈曲して連なる第3当接部52とからなる。接続本体51は、後端部に幅方向に沿った基端部53と、基端部53の幅方向両端部から前方に突出する一対のタブ部54とを有している。両タブ部54は、帯板状をなし、回路を構成する図示しない相手側の雌端子金具に挿入されて電気的に接続される。両タブ部54の幅方向の両端縁には、基端部53寄りの位置に、一対の抜け止め突起56が設けられている。また、基端部53の幅方向の一端縁には、圧入突部(以下、後方圧入突部55という)が設けられている。後方圧入突部55は、基端部53の全厚に亘る厚みをもって一側方に突出する略角柱状をなし、抜け止め突起56よりも大きい突出寸法を有している。また、図8に示すように、後方圧入突部55の先端部は、前後両側に張り出して先端が凸曲面状に湾曲する拡張部57とされている。
図2及び図9に示すように、第3当接部52は、接続本体51の後端から延びる板状部分を、下方、前方、下方へと3回直角に折り曲げてなり、垂下する折り曲げの先端部に、前方を向いた第3当接面58を有している。第3当接部52のうち、前後方向に沿った部分は、基端部53との間に、第1対向板14の第1下板部27の板厚とほぼ等しい間隙を有している。
図2に示すように、アース端子70は、前後方向に延びる平板状のアース本体71と、アース本体71の前端に屈曲して連なる第4当接部72とからなる。アース本体71の後端部には、板厚方向に貫通する取付孔73が設けられている。取付孔73には図示しないボルトが挿通され、図示しない車両のボデー等のアース部にボルトが締め付けられることにより、アース端子70がアース部に接地される。図1及び図4に示すように、アース本体71の後端には、後方に突出したあと下方に屈曲される側面視略L字形の引っ掛け片74が設けられている。引っ掛け片74がボデー等のアース部に引っ掛け状態に係止されることで、ボルト締め付け時のアース端子70の連れ回りが防止されるようになっている。
アース本体71の幅方向の両端縁には、前端寄りの位置に、一対の抜け止め突起75が設けられている。また、図8に示すように、アース本体71の前端部の、幅方向の一端縁には、圧入突部(以下、前方圧入突部76という)が設けられている。前方圧入突部76は、アース本体71の全厚に亘る厚みをもって一側方に突出する略角柱状をなし、抜け止め突起56よりも大きい突出寸法を有している。また、前方圧入突部76の先端部は、前後両側に張り出して先端が凸曲面状に湾曲する拡張部77とされている。
図9に示すように、第4当接部72は、アース本体71の前端から延びる板状部分を、上方、後方、上方へと3回直角に折り曲げてなり、起立する折り曲げの先端部に、後方を向いた第4当接面78を有している。第4当接部72のうち、前後方向に沿った部分は、アース本体71との間に、第2対向板15の第2上板部22の板厚とほぼ等しい間隙を有している。
ここで、接続端子50はハウジング11の接続端子圧入孔25に後方から圧入され、アース端子70はハウジング11のアース端子圧入孔21に前方から圧入される。接続端子50がハウジング11に組み付けられると、接続本体51の後端部(基端部53)がコンデンサ90の第3面91側に位置して、第3当接部52の第3当接面58がコンデンサ90の第3面91にほぼ面接触状に当接し、且つ接続本体51の前端部(タブ部54)がコネクタ本体10の前端(一端)から外部に突出して配置される。こうしてコネクタ本体10の前端から外部に突出する一対のタブ部54が相手側の雌端子金具に接続可能な状態となる。一方、アース端子70がハウジング11に組み付けられると、アース端子70の前端部がコンデンサ90の第4面92側に位置して、第4当接部72の第4当接面78がコンデンサ90の第4面92にほぼ面接触状に当接し、且つアース端子70の後端部がコネクタ本体10の後端(他端)から外部に突出して配置される。これにより、コネクタ本体10の後端から外部に突出するアース端子70がアース部に接地可能な状態となる。
以上が本実施例の構成であって、続いて、コンデンサ内蔵型コネクタの組み立て方法を説明する。
ハウジング11の接続端子圧入孔25に接続端子50を圧入する。接続端子50が接続端子圧入孔25に正規位置まで圧入されると、第3当接部52のうちの上下方向に沿った部分が第1対向板14の第1下板部27の後端縁に当て止めされ、各抜け止め突起56が接続端子圧入孔25の内壁の幅方向両端に食い込むようにして当接する。これにより、接続端子50がハウジング11に抜け止め状態で保持される。また、接続端子50が接続端子圧入孔25に正規状態で圧入されると、第3当接部52の全体がハウジング11内に進入するとともに、後方圧入突部55が後方凹部28に入り込み、且つ後方圧入突部55の拡張部57がハウジング11の一側方に突出して配置される。
また、ハウジング11のアース端子圧入孔21にアース端子70を圧入する。アース端子70がアース端子圧入孔21に正規位置まで圧入されると、第4当接部72のうちの上下方向に沿った部分が第2対向板15の第2上板部22の前端縁に当て止めされ、各抜け止め突起75がアース端子圧入孔21の内壁の幅方向両端に食い込むようにして当接する。これにより、アース端子70がハウジング11に抜け止め状態で保持される。また、アース端子70がアース端子圧入孔21に正規状態で圧入されると、第4当接部72の全体がハウジング11内に進入するとともに、前方圧入突部76が前方凹部24に入り込み、且つ前方圧入突部76の拡張部77がハウジング11の一側方に突出して配置される。
接続端子50及びアース端子70がハウジング11に組み付けられた状態で、ハウジング11を側方から見ると、後方圧入突部55及び前方圧入突部76がハウジング11の対角方向の2角部に配置されるようになっている。また、第3当接部52の第3当接面58と第4当接部72の第4当接面78との前後方向の離間距離はコンデンサ90の前後寸法にほぼ等しく、第3当接面58と第4当接面78とによってコンデンサ収容室16の前後両面が区画されるようになっている。
続いて、ハウジング11の一側方を通して、ハウジング11のコンデンサ収容室16にコンデンサ90を挿入する。コンデンサ90がコンデンサ収容室16に正規位置まで挿入されると、コンデンサ90の下面が支持面19に載せられ、コンデンサ90の第2面94の略下半部がハウジング11の第2当接部17の第2当接面18とほぼ面接触状に当接する。
また、コンデンサ90が正規挿入されると、接続端子50の第3当接部52がコンデンサ90の第3面91の上端部にほぼ全幅に亘って弾性的に当接し、且つアース端子70の第4当接部72がコンデンサ90の第4面92の下端部にほぼ全幅に亘って弾性的に当接する。これにより、コンデンサ90は、第3当接部52と第4当接部72との並び方向となる前後方向で第3当接部52と第4当接部72との間に挟み込まれるように弾性的に支持され、前後方向への遊動が規制された状態となる。また、接続端子50が第3当接部52を介してコンデンサ90に導通接続され、アース端子70が第4当接部72を介してコンデンサ90に導通接続される。なお、ハウジング11に対する、接続端子50、アース端子70及びコンデンサ90の組み付け手順は任意であり、例えば、ハウジング11のコンデンサ収容室16に予めコンデンサ90を挿入しておき、その後に接続端子50及びアース端子70を正規位置まで圧入するようにしてもよい。
次いで、ハウジング11の一側方の開口部分を塞ぐようにハウジング11に一側方からカバー12を装着する。このとき、カバー12の両圧入孔36のそれぞれに後方圧入突部55及び前方圧入突部76を圧入させながら、カバー12をハウジング11に近づけるようにする。カバー12が正規状態で装着されると、カバー12の内面の周縁部32がハウジング11の一側方の開口縁部33にほぼ全周に亘って当接するとともに、図8に示すように、カバー12の両圧入孔36の内壁に後方圧入突部55及び前方圧入突部76の両拡張部57、77が食い込むように当接する。これにより、カバー12がハウジング11の一側方を閉塞した状態でハウジング11に抜け止め保持される。
また、カバー12がハウジング11に正規状態で装着されると、カバー12の第1当接部34がコンデンサ90の第1面93に弾性的に当接する。このとき、第1当接部34の第1当接面35がコンデンサ90の第1面93の前後方向略中央部に下端部から上端部にかけて広範に接触するようになっている。これにより、コンデンサ90は、カバー12の第1当接部34とハウジング11の第2当接部17との並び方向となる幅方向で第1当接部34と第2当接部17との間に挟み込まれるように弾性的に支持され、幅方向への遊動が規制された状態となる。かくして、コンデンサ90は、第1当接部34及び第2当接部17によって幅方向への遊動が規制され、第3当接部52及び第4当接部72によって前後方向への遊動が規制される。その結果、コンデンサ90は、ハウジング11のコンデンサ収容室16に略位置決め状態で安定して保持される。
以上説明したように本実施例によれば、ハウジング11内にポッティング材を充填しなくとも、コンデンサ90が第1当接部34、第3当接部52及び第4当接部72によって平面視4方向のうちの3方向から弾性的に支持される。このため、ポッティング材を充填するための設備が不要となり、その分のコストを削減することができる。また、第1当接部34、第3当接部52及び第4当接部72が弾性変形可能な形態であればよく、複雑なロック構造を設ける必要がないため、構成の簡素化を図ることができる。とくに、第3当接部52及び第4当接部72はコンデンサに対する電気的接続のためのバネ接点としての機能を兼備するため、専用のバネ構造を設ける場合に比べ、構成のさらなる簡素化を図ることができる。
なお、引っ掛け片74は、ハウジング11のアース端子圧入孔21にアース端子70を圧入後に下方に屈曲するか、あるいは最終的な組み立て完了後等の適宜の時期に下方に屈曲するようにする。
また、コネクタ本体10がハウジング11とカバー12とで構成され、カバー12の内面に第1当接部34が設けられているため、製造の困難性も解消される。さらに、ハウジング11にカバー12を装着する際の係止構造を構成する後方圧入突部55及び前方圧入突部76が接続端子50及びアース端子70に設けられ、いずれも金属製であるため、樹脂製の場合と比べてクリープ変形しにくく、長期に亘って所定の保持力を維持することができる。
さらにまた、接続端子50がハウジング11の接続端子圧入孔25に後方から前方に貫通して圧入され、アース端子70がハウジング11のアース端子圧入孔21に前方から後方に貫通して圧入されるため、ハウジング11に対する接続端子50及びアース端子70のそれぞれの圧入代(組み付け代)を大きく確保することができる。しかも、第3当接部52がコンデンサ90の第3面91に対して接続端子50の組み付け方向となる後方から当接し、第4当接部72がコンデンサ90の第4面92に対してアース端子70の組み付け方向となる前方から当接するため、第3当接部52及び第4当接部72がコンデンサ90の第3面91及び第4面92に当接する状態を良好に確保することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ハウジングの第2当接部も弾性変形可能なバネ構造を有するものであってもよい。
(2)ハウジングの第2当接部は側壁の内面に周囲から突出することなく周囲と面一で連続する形態であってもよい。
(3)コネクタ本体はハウジングとカバーとの区別なく一体化された筒状の形態とされるものであってもよい。
(4)接続端子及びアース端子はハウジングにインサート成形によって一体に保持されるものであってもよい。
(5)ハウジングに前方から組み付けられるアース端子の第4当接部がコンデンサの前方を向く第4面に当接し、ハウジングに後方から組み付けられる接続端子の第3当接部がコンデンサの後方を向く第3面に当接するものであってもよい。
(6)圧入突部及び圧入孔の個数、配置は任意である。例えば、圧入突部及び圧入孔は、ハウジング及びカバーの4角部のそれぞれに設けられるものであってもよい。また、圧入突部は、接続端子とアース端子のいずれか一方のみに設けられるものであってもよい。
10…コネクタ本体
11…ハウジング
12…カバー
16…ハウジング収容室
17…第2当接部
34…第1当接部
36…圧入孔
50…接続端子
52…第3当接部
55…後方圧入突部(圧入突部)
70…アース端子
72…第4当接部
76…前方圧入突部(圧入突部)
90…コンデンサ
91…第3面
92…第4面
93…第1面
94…第2面

Claims (3)

  1. 互いに反対側を向く第1面及び第2面と、前記第1面及び前記第2面と交差し、互いに反対側を向く第3面及び第4面とを有するコンデンサと、
    前記コンデンサの前記第1面及び前記2面と当接する第1当接部及び第2当接部を有し、前記第1当接部及び前記第2当接部のうち、少なくとも前記第1当接部が弾性変形可能とされるコネクタ本体と、
    前記コネクタ本体に取り付けられ、前記コンデンサの前記第3面と当接する弾性変形可能な第3当接部を有し、前記第3当接部を介して前記コンデンサと電気的に接続される接続端子と、
    前記コネクタ本体に取り付けられ、前記コンデンサの前記第4面と当接する弾性変形可能な第4当接部を有し、前記第4当接部を介して前記コンデンサと電気的に接続されるアース端子と、を備え、
    前記コネクタ本体が、外面に開口するコンデンサ収容室を有するハウジングと、前記コンデンサ収容室の前記外面の開口部分を塞ぐように前記ハウジングに装着されるカバーとからなり、前記コンデンサ収容室内に前記第2当接部が設けられ、前記カバーに前記第1当接部が設けられ、
    前記接続端子と前記アース端子のうち、少なくとも一方に、圧入突部が設けられ、前記カバーに、前記圧入突部が圧入される圧入孔が設けられていることを特徴とするコンデンサ内蔵型コネクタ。
  2. 互いに反対側を向く第1面及び第2面と、前記第1面及び前記第2面と交差し、互いに反対側を向く第3面及び第4面とを有するコンデンサと、
    前記コンデンサの前記第1面及び前記2面と当接する第1当接部及び第2当接部を有し、前記第1当接部及び前記第2当接部のうち、少なくとも前記第1当接部が弾性変形可能とされるコネクタ本体と、
    前記コネクタ本体に取り付けられ、前記コンデンサの前記第3面と当接する弾性変形可能な第3当接部を有し、前記第3当接部を介して前記コンデンサと電気的に接続される接続端子と、
    前記コネクタ本体に取り付けられ、前記コンデンサの前記第4面と当接する弾性変形可能な第4当接部を有し、前記第4当接部を介して前記コンデンサと電気的に接続されるアース端子と、を備え、
    前記コネクタ本体は、前記第2当接部を有する連結板と、前記連結板から互いに平行に突出する第1対向板及び第2対向板とを有し、内部にコンデンサ収容室を有するものであり、
    前記接続端子は、前記コネクタ本体に取り付けられた状態で、前記第1対向板の接続端子圧入孔に圧入されて、前記コンデンサの前記第3面側から前記第4面側に延び、延び方向先端部が前記コネクタ本体の一端から外部に突出して相手側との接続部位となり、延び方向基端部が屈曲して前記第3当接部となる形態とされ
    前記アース端子は、前記コネクタ本体に取り付けられた状態で、前記コンデンサを挟んで前記接続端子とは反対側に配置され、前記第2対向板のアース端子圧入孔に圧入されて、前記コンデンサの前記第4面側から前記第3面側に延び、延び方向先端部が前記コネクタ本体の他端から外部に突出してアースをとる接地部位となり、延び方向基端部が屈曲して前記第4当接部となる形態とされていることを特徴とするコンデンサ内蔵型コネクタ。
  3. 前記コネクタ本体が、外面に前記コンデンサ収容室が開口し、前記連結板、前記第1対向部及び前記第2対向板を有するハウジングと、前記コンデンサ収容室の前記外面の開口部分を塞ぐように前記ハウジングに装着されるカバーとからなり、前記コンデンサ収容室内に前記第2当接部が設けられ、前記カバーに前記第1当接部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のコンデンサ内蔵型コネクタ。
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