JP5943846B2 - 炭化珪素半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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本発明は炭化珪素半導体装置とその製造方法に関し、特に、電力用半導体装置の耐圧特性を向上させる技術に関する。
インバーターなどのパワーエレクトロニクス機器の省エネ化のため、それに用いるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、PNダイオードやSBD(ショットキバリアダイオード:Schottky Barrier Diode)などの電力用半導体素子の低損失化が求められている。そのため、半導体素子材料として、従来のSiよりも絶縁破壊電界が高く素子厚みを薄くでき、損失低減を図ることのできるSiCを用いた半導体素子の開発が進められている。
一般に電力用半導体素子は、電極端部の電界集中による耐圧低下を防止するため、電極端部の電界を緩和する終端構造が採用されている。
国際公開第2012/096010号
通常、炭化珪素半導体装置の製造では、フォトリソグラフィー工程でのマスクの位置合わせのために、リセス状のアライメントマークを基板上に形成する必要がある。そのため、リセス形成用のマスクを1枚使用する必要がある。しかし、アライメントマークのレジストパターン形成と、終端領域のレジストパターン形成を1枚のマスクで同時に行えば、フォトリソグラフィー工程を削減することが可能である。この時、終端領域にはアライメントマーク形成時のエッチングによってリセス状の段差が形成される。
ところで、シリコン(Si)にイオン注入された不純物はある程度拡散するが、SiCにイオン注入された不純物は殆ど拡散しない。そのため、SiC半導体装置においてガードリングやJTE等の不純物領域(以下、「終端領域」という)をリセスの下に形成すると、リセスの底端部の近傍の不純物濃度が高くなる。終端領域の不純物濃度が高いと、高電圧が印加されたときに空乏層の伸びが小さく、終端領域内に高電界が生じる。特に、終端領域上のリセスの底端部では電界集中が生じ易くなっている。SiCはSiに比べ絶縁破壊電界強度が高いため、内部電界強度が高く、リセスの底端部において絶縁破壊を引き起こすことがあった。
その対策として、特許文献1では、リセス側面にテーパー形状を持たせ、あるいはガードリングをリセス底部だけでなくリセス外縁部まで形成する構造が開示されている。しかし、より有効な解決手法が望まれる。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、リセスの底面端部の電界集中を抑制し、高い耐圧を持った炭化珪素半導体装置およびその製造方法の提供を目的としている。
本発明の第1の炭化珪素半導体装置は、表面に活性領域を囲むリセスが形成された第1導電型のSiCのドリフト層と、ドリフト層上に、活性領域からリセスの一部に亘って形成された電極層と、リセスの底面であるドリフト層の表層に形成された第2導電型の第1不純物領域と、活性領域の反対側において第1不純物領域に隣接してドリフト層の表層に形成され、第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域と、電極層の一部と第1、第2不純物領域を覆う絶縁層とを備え、第2不純物領域は、活性領域の反対側のリセスの底面端部とドリフト層との間において、リセスの底面から側面に亘って設けられる。
また、本発明の第2の炭化珪素半導体装置は、表面に活性領域を囲むリセスが形成された第1導電型のSiCのドリフト層と、ドリフト層上に、活性領域からリセスの一部に亘って形成された電極層と、リセスの底面であるドリフト層の表層に形成された第2導電型の第1不純物領域と、活性領域の反対側において第1不純物領域に隣接してドリフト層の表層に形成され、第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域と、電極層の一部と第1、第2不純物領域を覆う絶縁層とを備え、第2不純物領域の深さは、第1不純物領域の深さよりも浅い。
また、本発明の第3の炭化珪素半導体装置は、表面に活性領域を囲むリセスが形成された第1導電型のSiCのドリフト層と、リセスの底面であるドリフト層の表層に形成された第2導電型の第1不純物領域と、活性領域の反対側において第1不純物領域に隣接して形成され、第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域と、第1不純物領域の一部と第2不純物領域の上に形成されたシリコン酸化膜と、ドリフト層上に、リセスからシリコン酸化膜上に亘って形成された電極層とを備える。
本発明の第1の炭化珪素半導体装置の製造方法は、(a)第1導電型のSiCのドリフト層を準備する工程と、(b)単一のマスクを用いて、ドリフト層の表面に活性領域を囲むリセスとアライメントマークを形成する工程と、(c)ドリフト層上に、活性領域からリセスの一部に亘って電極層を形成する工程と、(d)リセスの底面であるドリフト層の表層に第2導電型の第1不純物領域を形成する工程と、(e)活性領域の反対側において第1不純物領域に隣接して、第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域をドリフト層の表層に形成する工程と、(f)電極層の一部と第1、第2不純物領域を覆う絶縁層を形成する工程とを備え、工程(e)は、活性領域の反対側のリセスの底面端部とドリフト層との間において、リセスの底面から側面に亘って第2不純物領域を形成する工程である。
また、本発明の第2の炭化珪素半導体装置の製造方法は、(a)第1導電型のSiCのドリフト層を準備する工程と、(b)単一のマスクを用いて、ドリフト層の表面に活性領域を囲むリセスとアライメントマークを形成する工程と、(c)ドリフト層上に、活性領域からリセスの一部に亘って電極層を形成する工程と、(d)リセスの底面であるドリフト層の表層に第2導電型の第1不純物領域を形成する工程と、(e)活性領域の反対側において第1不純物領域に隣接して、第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域をドリフト層の表層に形成する工程と、(f)電極層の一部と第1、第2不純物領域を覆う絶縁層を形成する工程とを備え、工程(e)は、第2不純物領域の深さを第1不純物領域の深さよりも浅く形成する工程である。
本発明の第1の炭化珪素半導体装置は、表面に活性領域を囲むリセスが形成された第1導電型のSiCのドリフト層と、ドリフト層上に、活性領域からリセスの一部に亘って形成された電極層と、リセスの底面であるドリフト層の表層に形成された第2導電型の第1不純物領域と、活性領域の反対側において第1不純物領域に隣接してドリフト層の表層に形成され、第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域と、電極層の一部と第1、第2不純物領域を覆う絶縁層とを備え、第2不純物領域は、活性領域の反対側のリセスの底面端部とドリフト層との間において、リセスの底面から側面に亘って設けられる。以上の構成により、リセスの底面端部近傍の電界集中が緩和されるので、高い耐圧を有する。
また、本発明の第2の炭化珪素半導体装置は、表面に活性領域を囲むリセスが形成された第1導電型のSiCのドリフト層と、ドリフト層上に、活性領域からリセスの一部に亘って形成された電極層と、リセスの底面であるドリフト層の表層に形成された第2導電型の第1不純物領域と、活性領域の反対側において第1不純物領域に隣接してドリフト層の表層に形成され、第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域と、電極層の一部と第1、第2不純物領域を覆う絶縁層とを備え、第2不純物領域の深さは、第1不純物領域の深さよりも浅い。以上の構成により、リセスの底面端部近傍の電界集中が緩和されるので、高い耐圧を有する。
また、本発明の第3の炭化珪素半導体装置は、表面に活性領域を囲むリセスが形成された第1導電型のSiCのドリフト層と、リセスの底面であるドリフト層の表層に形成された第2導電型の第1不純物領域と、活性領域の反対側において第1不純物領域に隣接して形成され、第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域と、第1不純物領域の一部と第2不純物領域の上に形成されたシリコン酸化膜と、ドリフト層上に、リセスからシリコン酸化膜上に亘って形成された電極層とを備える。以上の構成により、リセスの底面端部近傍の電界集中が緩和されるので、高い耐圧を有する。
本発明の第1の炭化珪素半導体装置の製造方法は、(a)第1導電型のSiCのドリフト層を準備する工程と、(b)単一のマスクを用いて、ドリフト層の表面に活性領域を囲むリセスとアライメントマークを形成する工程と、(c)ドリフト層上に、活性領域からリセスの一部に亘って電極層を形成する工程と、(d)リセスの底面であるドリフト層の表層に第2導電型の第1不純物領域を形成する工程と、(e)活性領域の反対側において第1不純物領域に隣接して、第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域をドリフト層の表層に形成する工程と、(f)電極層の一部と第1、第2不純物領域を覆う絶縁層を形成する工程とを備え、工程(e)は、活性領域の反対側のリセスの底面端部とドリフト層との間において、リセスの底面から側面に亘って第2不純物領域を形成する工程である。従って、第2不純物領域によりリセスの底面端部近傍の電界集中が緩和されるので、高い耐圧を有する炭化珪素半導体装置が得られる
また、本発明の第2の炭化珪素半導体装置の製造方法は、(a)第1導電型のSiCのドリフト層を準備する工程と、(b)単一のマスクを用いて、ドリフト層の表面に活性領域を囲むリセスとアライメントマークを形成する工程と、(c)ドリフト層上に、活性領域からリセスの一部に亘って電極層を形成する工程と、(d)リセスの底面であるドリフト層の表層に第2導電型の第1不純物領域を形成する工程と、(e)活性領域の反対側において第1不純物領域に隣接して、第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域をドリフト層の表層に形成する工程と、(f)電極層の一部と第1、第2不純物領域を覆う絶縁層を形成する工程とを備え、工程(e)は、第2不純物領域の深さを第1不純物領域の深さよりも浅く形成する工程である。従って、第2不純物領域によりリセスの底面端部近傍の電界集中が緩和されるので、高い耐圧を有する炭化珪素半導体装置が得られる。
実施の形態1の炭化珪素半導体装置の終端構造を示す断面図である。 実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1の炭化珪素半導体装置の終端領域における電界分布を示す図である。 実施の形態2の炭化珪素半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態2の炭化珪素半導体装置の終端領域における電界分布を示す図である。 実施の形態2の変形例の炭化珪素半導体装置の終端構造を示す断面図である。 実施の形態3の炭化珪素半導体装置の終端構造を示す断面図である。 実施の形態3の炭化珪素半導体装置の製造工程を示す断面図である。 実施の形態3の炭化珪素半導体装置の終端領域における電界分布を示す図である。 実施の形態3の炭化珪素半導体装置の終端領域における電位分布を示す図である。 前提技術の炭化珪素半導体装置の終端構造を示す断面図である。 前提技術の炭化珪素半導体装置の終端構造を示す断面図である。
以下の説明では、半導体の導電型について第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明するが、反対の導電型であっても良い。
<A.前提技術>
図11は、本発明の前提技術であるSiCを用いたSBD110の終端構造を示す断面図である。SBD110は、SiCからなるn型の半導体基板1と、n型のドリフト層2、ショットキ電極3、アノード電極4、p型の終端領域5、絶縁保護膜6、カソード電極7を備える。ドリフト層2は半導体基板1の上面に形成され、カソード電極7は半導体基板1の下面に形成される。終端領域5は、活性領域(ショットキ電極3、アノード電極4が設けられた領域)を囲み、ショットキ電極3と一部が重複するようにドリフト層2の表層に形成される。アノード電極4はショットキ電極3上に形成され、終端領域5よりも内側に設けられる。絶縁保護膜6は、アノード電極4及びショットキ電極3の終端側と、ドリフト層2を覆うように形成される。カソード電極7は半導体基板1の下面に形成される。
カソード電極7に高電圧を印加すると、ドリフト層2とショットキ電極3の界面から空乏層が広がり、ドリフト層2内部のショットキ電極3の周囲が空乏化する。この空乏層によって耐圧が持たせられる。終端領域5がない場合、ショットキ電極3より外側にある半導体基板1からの電気力線がショットキ電極3端部に集中するため、ショットキ電極3の端部に高電界が発生し、SiCの絶縁破壊電界を超え耐圧が低下する。ショットキ電極3の端部にp型不純物を注入して終端領域5を形成すると、空乏層が終端領域5を包含するように形成されるため、電気力線が分散されショットキ電極3端部の電界が低減される。これにより、SBD110の耐圧は理想的な値に近づく。図11では終端領域5として1本のリングからなるガードリング層を示しているが、その他、注入濃度の異なる2本のリングからなるジャンクション・ターミネーション・イクステンション(JTE)や、複数の同心円状リングからなるフィールド・リミティング・リング(FLR)などを用いても良い。
SBD110では、ドリフト層2の平坦な表面に終端領域5を形成した。しかし、アライメントマークと終端領域5を同じレジストマスクで形成する場合には、アライメントマーク形成時のエッチングにより、終端領域にもリセスが形成される。図12は、アライメントマーク8と同時に終端領域の位置決めを行って形成されたSBD111の終端構造を示す断面図である。アライメントマーク8を形成するエッチング工程で終端領域にもリセス10が形成されるので、終端領域としてのガードリング層5aは、リセス10の底部となるドリフト層2表面に形成されている。これ以外の構成はSBD110と同様である。
リセス10の下部にイオン注入を行うと、SiCでは注入イオンが殆ど拡散しないことからリセスの底端部近傍の不純物濃度が高くなり、高電圧が印加されたときに空乏層の伸びが小さくなってしまう。その結果、電界が集中し、絶縁破壊が生じるという問題がある。
そこで本発明では、アライメントマークと終端領域5を同じレジストマスクで形成することによりフォトレジスト工程を削減しつつも、リセス底端部近傍での電界集中を緩和することを目的として、以下に示す工夫を施した。
<B.実施の形態1>
<B−1.構成>
図1は、実施の形態1の炭化珪素半導体装置であるSBD100の終端構造を示す断面図である。SBD100は、SiCからなるn型の半導体基板1と、n型のドリフト層2、ショットキ電極3、アノード電極4、p型のガードリング層5a及びJTE層5b、絶縁保護膜6、カソード電極7を備える。
ドリフト層2は半導体基板1の上面に形成され、カソード電極7は半導体基板1の下面に形成される。ドリフト層2には、活性領域(ショットキ電極3、アノード電極4が設けられた領域)を囲むリセス10とアライメントマーク8が形成されており、リセス10の底面となるドリフト層2の表層には、第1の不純物領域であるガードリング層5aと第2の不純物領域であるJTE層5bが形成される。JTE層5bは、活性領域の反対側でガードリング層5aと接して形成される。
ショットキ電極3は、活性領域からガードリング層5aの一部と重複するようにドリフト層2上に形成される。アノード電極4はショットキ電極3上に形成され、ガードリング層5aとは重複しないように設けられる。絶縁保護膜6は、アノード電極4及びショットキ電極3の終端側と、ドリフト層2を覆うように形成される。カソード電極7は半導体基板1の下面に形成される。
<B−2.製造工程>
図2に沿って、SBD100の製造工程を説明する。まず、n型の半導体基板1上にn型のドリフト層2が形成された基板を準備する(図2(a))。次に、ドリフト層2の主面上にアライメントマーク8とJTE層5bを同時に形成するためのレジストマスク9をパターニングし、ドライエッチングを行ってレジストマスク9の開口に対応したリング状のリセス10とアライメントマーク8を形成する(図2(b))。ここで、リセス10の深さは例えば0.3μm程度であれば良く、例えば0.3μm以上0.8μm以下とする。
次に、レジストマスク9を用いてp型不純物をイオン注入し、リセス10の底部となるドリフト層2の表層に深さ約1μmのJTE層5bを形成する(図2(c))。JTE層5bのp型不純物濃度は、例えば1.0×1013〜4.0×1013cm−2とする。
その後、レジストマスク9を除去して新たなレジストマスク11をパターニングし、リセス10の活性領域側に再びp型不純物をイオン注入して、深さ約1μmのリング状のガードリング層5aを形成する(図2(d))。ガードリング層5aの不純物濃度は、例えば4.0×1013〜8.0×1013cm−2とし、JTE層5bの不純物濃度よりも高くなるように設定する。ここでは、レジストマスク9を用いて形成したイオン注入領域の一部に重ねて、レジストマスク11を用いてイオン注入を行うことによりガードリング層5aを形成している。ガードリング層5aとJTE層5bは接している限り、空乏層が活性領域側からガードリング層5a、JTE層5bにかけて途切れることなく形成されることによって、リセス底面の端部近傍における電界集中を緩和する効果を奏する。そのため、ガードリング層5aとJTE層5bのイオン注入領域は重なっても良いが、両者に隙間ができないようにする。
次に、レジストマスク11を除去し、JTE層5b及びガードリング層5aにイオン注入した不純物に対する活性化アニールを行なう。そして、半導体基板1の裏面上にNiやAuをスパッタ成膜してカソード電極7を形成する。その後、アニールを行い、半導体基板1とカソード電極7との間にオーミック接触を得る(図2(e))。さらに、ドリフト層2の活性領域の主面とガードリング層5aの一部上にTi、Ni,Moなどをスパッタ成膜し、ショットキ電極3を形成する(図2(f))。
次に、ショットキ電極3上にAlをスパッタ成膜してアノード電極4を形成する(図2(g))。アノード電極4はワイヤボンドを行うボンドパッドとして用いられる。その後、アノード電極4、ショットキ電極3、ガードリング層5a、JTE層5b、ドリフト層2を覆う絶縁保護膜6を形成して、SBD100が完成する(図2(h))。
<B−3.シミュレーション結果>
図3は、SBDの終端構造における電界強度分布のシミュレーション結果を示している。図3(a)は、図12に示す前提技術のSBD111のシミュレーション結果を、図3(b)は、実施の形態1のSBD100のシミュレーション結果を示している。なお、ガードリング層5aの不純物濃度を4.0×1013cm−2、JTE層5bの不純物濃度を1.4×1013cm−2として計算している。
図3(a)と図3(b)を比較すると、ガードリング層5aとJTE層5bを有するSBD100は、ガードリング層5aのみを有する前提技術のSBD111に比べて、リセス10の底面端部近傍における電界集中が緩和されていることが分かる。SBD111では当該部分の電界が約3.6MV/cmであるのに対して、SBD100では約2.7MV/cmである。以上のことから、リセス10の下部となるドリフト層2の表層に、ガードリング層5aとこれに隣接するJTE層5bを設け、活性領域から終端領域にかけてこれらイオン注入領域の不純物濃度を順に小さくすることにより、アライメントマーク8形成時に終端領域にリセス10が形成されても、その端部での電界集中が軽減されることが分かった。従って、フォトリソグラフィー工程の数を減らして製造コストを低減しながらも、高い耐圧を有する炭化珪素半導体装置を製造することが可能である。
<B−4.効果>
本実施の形態のSBD100は、表面に活性領域を囲むリセス10が形成された第1導電型のSiCのドリフト層2と、ドリフト層2上に、活性領域からリセス10の一部に亘って形成されたショットキ電極3(電極層)と、リセス10の底面であるドリフト層2の表層に形成された第2導電型のガードリング層5a(第1不純物領域)と、活性領域の反対側においてガードリング層5aに隣接して形成され、ガードリング層5aより不純物濃度が低い第2導電型のJTE層5b(第2不純物領域)と、電極層の一部とガードリング層5a、JTE層5bを覆う絶縁保護膜6(絶縁層)とを備える。JTE層5b(第2不純物領域)はリセス10の底面であるドリフト層2の表層に形成されるので、アライメントマークの形成と終端領域の位置決めを同時に行ってフォトリソグラフィー工程数を削減しても、リセス10の底面端部への電界集中を軽減し、十分な耐圧を確保することができる。
本実施の形態のSBD100の製造方法は、(a)第1導電型のSiCのドリフト層2を準備する工程と、(b)単一のマスクを用いて、ドリフト層2の表面に活性領域を囲むリセス10とアライメントマーク8を形成する工程と、(c)ドリフト層2上に、活性領域からリセス10の一部に亘ってショットキ電極3(電極層)を形成する工程と、(d)リセス10の底面であるドリフト層2の表層に第2導電型のガードリング層5a(第1不純物領域)を形成する工程と、(e)活性領域の反対側においてガードリング層5aに隣接して、ガードリング層5aより不純物濃度が低い第2導電型のJTE層5b(第2不純物領域)をリセスの底面であるドリフト層の表層に形成する工程と、(f)ショットキ電極3の一部とガードリング層5a、JTE層5bを覆う絶縁保護膜6(絶縁層)を形成する工程とを備える。アライメントマークの形成と終端領域の位置決めを同時に行うことにより、フォトリソグラフィー工程数が削減されるので製造コストが抑えられる。終端領域にはリセスが形成されるものの、活性領域の反対側においてガードリング層5aに隣接する、より不純物濃度が低いJTE層5bを形成することにより、リセス底面端部近傍での電界集中を緩和し、高い耐圧を維持することが可能である。
<C.実施の形態2>
<C−1.構成>
図4は、実施の形態2の炭化珪素半導体装置であるSBD101の終端構造を示す断面図である。SBD101は、JTE層5bがリセス10外でリセス10に隣接するドリフト層2の表層に設けられている点が、実施の形態1のSBD100とは異なる。それ以外の構成はSBD100と同様であり、図4において、SBD100と同一又は対応する構成要素には同一の参照符号を付している。
<C−2.シミュレーション結果>
図5は、SBDの終端構造における電界強度分布のシミュレーション結果を示している。図5(a)は、実施の形態1のSBD100のシミュレーション結果を示し(図3(b)の再掲)、図5(b)は、実施の形態2のSBD101のシミュレーション結果を示している。なお、ガードリング層5aの不純物濃度を4.0×1013cm−2、JTE層5bの不純物濃度を1.4×1013cm−2として計算している。
図5(a)と図5(b)を比較すると、JTE層5bをリセス10外部のドリフト層2表面に有するSBD101は、JTE層5bをリセス底部のドリフト層2表面に有するSBD100に比べて、リセス10の底面端部近傍における電界集中が緩和されていることが分かる。SBD100では当該部分の電界が約2.7MV/cmであり電界集中が見られるのに対して、SBD101では電界集中が殆ど見られない。以上のことから、JTE層5bをリセス10外でリセス10に隣接するドリフト層2の表層に設けることにより、実施の形態1の効果に加えてさらに耐圧性能を高めることが可能であることが分かる。
<C−3.変形例>
なお、図4では、ガードリング層5aと隣接した位置にリング状のJTE層5bを形成したが、図6のSBD102に示すように、JTE層5bに加えて深さ約1μmほどのFLRや、多段JTE構造など異なる電界緩和効果のある終端構造を形成しても良い。SBD102ではSBD101の構成に加え、JTE層5bの活性領域の反対側に位置するドリフト層2表層にJTE層5と離間し、かつ互いに離間して形成されるJTE層5より不純物濃度の低い複数の第2導電型のFLR層5cが、第3不純物領域としてさらに設けられている。絶縁保護膜6はFLR層5cも覆って形成される。この場合、ガードリング層5aが電極端部での素子破壊を防ぐ保護層として働くため、より信頼性の高いSiC半導体装置を提供することができる。なお、図6のようなFLR構造は実施の形態1のSBD100に適用することも可能である。
<C−4.効果>
実施の形態2のSBD101において、JTE層5(第2不純物領域)は、活性領域の反対側においてリセス10外で当該リセス10に隣接するドリフト層2の表層に形成される。この構成により、実施の形態1の効果に加えてさらに耐圧性能を高めることが可能である。
実施の形態2の変形例のSBD102は、JTE層5(第2不純物領域)の活性領域の反対側に位置するドリフト層2表層にJTE層5と離間し、かつ互いに離間して形成されるJTE層5より不純物濃度の低い複数の第2導電型のFLR層5c(第3不純物領域)を備え、絶縁保護膜6はFLR層5cを覆う。ガードリング層5aが電極端部での素子破壊を防ぐ保護層として働くため、より信頼性の高いSiC半導体装置を提供することができる。
実施の形態2のSBD101の製造方法は、(a)第1導電型のSiCのドリフト層2を準備する工程と、(b)単一のマスクを用いて、ドリフト層2の表面に活性領域を囲むリセス10とアライメントマーク8を形成する工程と、(c)ドリフト層2上に、活性領域からリセス10の一部に亘ってショットキ電極3(電極層)を形成する工程と、(d)リセス10の底面であるドリフト層2の表層に第2導電型のガードリング層5a(第1不純物領域)を形成する工程と、(e)活性領域の反対側においてガードリング層5aに隣接して、ガードリング層5aより不純物濃度が低い第2導電型のJTE層5b(第2不純物領域)をリセス10外でリセス10に隣接するドリフト層2の表層に形成する工程と、(f)ショットキ電極3の一部とガードリング層5a,JTE層5bを覆う絶縁保護膜6(絶縁層)を形成する工程とを備える。アライメントマーク8の形成と終端領域の位置決めを同時に行うことにより、フォトリソグラフィー工程数が削減されるので製造コストが抑えられる。終端領域にはリセス10が形成されるものの、活性領域の反対側においてガードリング層5aに隣接する、より不純物濃度が低いJTE層5bを形成することにより、リセス10底面端部近傍での電界集中を緩和し、高い耐圧を維持することが可能である。
<D.実施の形態3>
アライメントマーク8と、ガードリング層5aを同一レジストマスクで形成し、アライメントマーク形成時にできるリセス10底面端部での電界集中を生じさせないためには、ガードリング層5aの不純物濃度がJTE層5bよりも高濃度である必要がある。しかし、ガードリング層5aやJTE層5bの注入イオンを活性化させるアニール工程での温度ばらつき等の影響により、ガードリング層5aの不純物濃度がJTE層5bよりも高濃度にならない可能性があり、アライメントマーク8形成時に生じるリセス10の底面端部近傍に電界が集中して半導体素子が破壊する恐れがある。そのため、実施の形態3ではフィールドプレート構造を用いることで、ガードリング層5aの不純物濃度が低濃度になった場合でも、アライメントマーク形成時にできるリセス10底面端部での電界集中を緩和し、製造時のばらつきによる破壊リスクの低減を可能にする。
<D−1.構成>
図7は、実施の形態3の炭化珪素半導体装置であるSBD103の終端構造を示す断面図である。SBD103は、ガードリング層5a、JTE層5b、及びドリフト層2の表面上にシリコン酸化膜13が形成され、ショットキ電極3がシリコン酸化膜13上をJTE層5bと重なる位置まで形成されたフィールドプレート構造となっている点が実施の形態2のSBD101と異なる。また、絶縁保護膜6は設けられていない。それ以外の構成はSBD101と同様であり、図7において、SBD101と同一又は対応する構成要素には同一の参照符号を付している。
<D−2.製造工程>
図8に沿って、SBD103の製造工程を説明する。まず、n型の半導体基板1上にn型のドリフト層2が形成された基板を準備する(図8(a))。次に、ドリフト層2の主面上にアライメントマーク8とJTE層5bを同時に形成するためのレジストマスク9をパターニングし、ドライエッチングを行ってレジストマスク9の開口に対応したリング状のリセス10とアライメントマーク8を形成する(図8(b))。ここで、リセス10の深さは例えば0.3μm程度であれば良く、例えば0.3μm以上0.8μm以下とする。
次に、レジストマスク9を用いてp型不純物をイオン注入し、リセス10の底部となるドリフト層2の表層に深さ約1μmのガードリング層5aを形成する(図8(c))。ガードリング層5aのp型不純物濃度は、例えば4.0×1013〜8.0×1013cm−2とする。
次に、レジストマスク9を除去した上で新たなレジストマスク11をパターニングする。レジストマスク11を用いて、活性領域と反対側においてガードリング層5aと隣接した位置にp型不純物をイオン注入し、深さ約1μmのリング状のJTE層5bを形成する(図8(d))。JTE層5bの不純物濃度は、例えば1.0×1013〜4.0×1013cm−2の範囲とし、ガードリング層5aの不純物濃度よりも低濃度になるようにする。このように、ガードリング層5aとJTE層5bは異なるレジストマスク9,11を用いて形成する。ガードリング層5aとJTE層5bは接している限り、空乏層が活性領域側からガードリング層5a、JTE層5bにかけて途切れることなく形成されることによって、リセス底面の端部近傍における電界集中を緩和する効果を奏する。そのため、ガードリング層5aとJTE層5bのイオン注入領域は重なっても良いが、両者に隙間ができないようにする。その後、レジストマスク11を除去し、ガードリング層5a及びJTE層5bにイオン注入した不純物に対する活性化アニールを行なう。
次に、CVDなどによりシリコン酸化膜13を全面に形成する(図8(e))。その後、ガードリング層5aの表面、JTE層5bの表面、及びドリフト層2の表面にのみシリコン酸化膜13が形成されるように、レジストマスクを用いてシリコン酸化膜13のエッチング処理を行なう(図8(f))。
次に、半導体基板1の裏面上にNiやAuをスパッタ成膜して、カソード電極7を形成する(図8(g))。その後、アニールを行って半導体基板1とカソード電極7の間にオーミック接触を得る。
次に、Ti,Ni,Moなどを全面にスパッタ成膜してショットキ電極3を形成する(図8(h))。その後、ガードリング層5a上と、シリコン酸化膜13上のJTE層5bに重なる位置にのみショットキ電極3が形成されるようにエッチング処理を行い、フィールドプレート構造を形成し、SBD103が完成する(図8(i))。
<D−3.シミュレーション結果>
図9(a)はフィールドプレート構造ではない実施の形態2のSBD101の電界分布を示し、図9(b)はフィールドプレート構造の実施の形態3のSBD103の電界分布を示している。また、図10(a)はフィールドプレート構造ではない実施の形態2のSBD101の電位分布を示し、図10(b)はフィールドプレート構造の実施の形態3のSBD103の電位分布を示している。フィールドプレート構造にすることにより、電位分布が変化し、アライメントマーク8形成時にできるリング状のリセス10底面端部での電界集中が緩和される。
<D−4.効果>
本実施の形態の炭化珪素半導体装置であるSBD103は、表面に活性領域を囲むリセス10が形成された第1導電型のSiCのドリフト層2と、リセス10の底面であるドリフト層2の表層に形成された第2導電型のガードリング層5a(第1不純物領域)と、活性領域の反対側においてガードリング層5aに隣接して形成され、ガードリング層5aより不純物濃度が低い第2導電型のJTE層5b(第2不純物領域)と、ガードリング層5aの一部とJTE層5bの上に形成されたシリコン酸化膜13と、ドリフト層2上に、リセス10からシリコン酸化膜13上に亘って形成されたショットキ電極(電極層)とを備える。このようにフィールドプレート構造を用いることで、ガードリング層5aの不純物濃度が低濃度になった場合でも、アライメントマーク8形成時にできるリセス10底面端部での電界集中を緩和し、製造時のばらつきによる破壊リスクの低減を可能にする。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 半導体基板、2 ドリフト層、3 ショットキ電極、4 アノード電極、5 終端領域、5a ガードリング層、5b JTE層、5c FLR層、6 絶縁保護膜、7 カソード電極、8 アライメントマーク、9,11 レジストマスク、10 リセス、13 シリコン酸化膜、100,101,102,103,110,111 SBD。

Claims (6)

  1. 表面に活性領域を囲むリセスが形成された第1導電型のSiCのドリフト層と、
    前記ドリフト層上に、前記活性領域から前記リセスの一部に亘って形成された電極層と、
    前記リセスの底面である前記ドリフト層の表層に形成された第2導電型の第1不純物領域と、
    前記活性領域の反対側において前記第1不純物領域に隣接して前記ドリフト層の表層に形成され、前記第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域と、
    前記電極層の一部と前記第1、第2不純物領域を覆う絶縁層とを備え
    前記第2不純物領域は、前記活性領域の反対側の前記リセスの底面端部と前記ドリフト層との間において、前記リセスの底面から側面に亘って設けられる、
    炭化珪素半導体装置。
  2. 表面に活性領域を囲むリセスが形成された第1導電型のSiCのドリフト層と、
    前記ドリフト層上に、前記活性領域から前記リセスの一部に亘って形成された電極層と、
    前記リセスの底面である前記ドリフト層の表層に形成された第2導電型の第1不純物領域と、
    前記活性領域の反対側において前記第1不純物領域に隣接して前記ドリフト層の表層に形成され、前記第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域と、
    前記電極層の一部と前記第1、第2不純物領域を覆う絶縁層とを備え、
    前記第2不純物領域の深さは、前記第1不純物領域の深さよりも浅い、
    炭化珪素半導体装置。
  3. 前記第2不純物領域の前記活性領域の反対側に位置する前記ドリフト層表層に前記第2不純物領域と離間し、かつ互いに離間して形成される、前記第2不純物領域より不純物濃度の低い複数の第2導電型の第3不純物領域をさらに備え、
    前記絶縁層は前記第3不純物領域を覆う、
    請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 表面に活性領域を囲むリセスが形成された第1導電型のSiCのドリフト層と、
    前記リセスの底面である前記ドリフト層の表層に形成された第2導電型の第1不純物領域と、
    前記活性領域の反対側において前記第1不純物領域に隣接して形成され、前記第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域と、
    前記第1不純物領域の一部と前記第2不純物領域の上に形成されたシリコン酸化膜と、
    前記ドリフト層上に、前記リセスから前記シリコン酸化膜上に亘って形成された電極層とを備える、
    炭化珪素半導体装置。
  5. (a)第1導電型のSiCのドリフト層を準備する工程と、
    (b)単一のマスクを用いて、前記ドリフト層の表面に活性領域を囲むリセスとアライメントマークを形成する工程と、
    (c)前記ドリフト層上に、前記活性領域から前記リセスの一部に亘って電極層を形成する工程と、
    (d)前記リセスの底面である前記ドリフト層の表層に第2導電型の第1不純物領域を形成する工程と、
    (e)前記活性領域の反対側において前記第1不純物領域に隣接して、前記第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域を前記ドリフト層の表層に形成する工程と、
    (f)前記電極層の一部と前記第1、第2不純物領域を覆う絶縁層を形成する工程とを備え、
    前記工程(e)は、前記活性領域の反対側の前記リセスの底面端部と前記ドリフト層との間において、前記リセスの底面から側面に亘って前記第2不純物領域を形成する工程である、
    炭化珪素半導体装置の製造方法。
  6. (a)第1導電型のSiCのドリフト層を準備する工程と、
    (b)単一のマスクを用いて、前記ドリフト層の表面に活性領域を囲むリセスとアライメントマークを形成する工程と、
    (c)前記ドリフト層上に、前記活性領域から前記リセスの一部に亘って電極層を形成する工程と、
    (d)前記リセスの底面である前記ドリフト層の表層に第2導電型の第1不純物領域を形成する工程と、
    (e)前記活性領域の反対側において前記第1不純物領域に隣接して、前記第1不純物領域より不純物濃度が低い第2導電型の第2不純物領域を前記ドリフト層の表層に形成する工程と、
    (f)前記電極層の一部と前記第1、第2不純物領域を覆う絶縁層を形成する工程とを備え
    前記工程(e)は、前記第2不純物領域の深さを前記第1不純物領域の深さよりも浅く形成する工程である、
    炭化珪素半導体装置の製造方法。
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