JP5940015B2 - 電源装置、led点灯装置および車載用前照灯システム - Google Patents

電源装置、led点灯装置および車載用前照灯システム Download PDF

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この発明は、永久磁石式の交流発電機の出力電圧を所定の直流電圧にする電源装置、当電源装置を用いてLED(発光ダイオード、半導体光源)の点灯用電力を生成するLED点灯装置、および当LED点灯装置の出力電力によって点灯する自動二輪車等のLEDを光源とする車載用前照灯システムに関するものである。
昨今の、地球温暖化を助長する二酸化炭素の排出量を削減する風潮と、発光効率の高い明るいLEDが実現化される情勢において、車載用灯具の光源にも、従来のタングステンフィラメントの電球に代替して、低電力のLEDが普及し、廉価な二輪自動車(バイク)にまで普及され始めた。当LEDは、長寿命、かつ、一定の電流を供給する簡単な制御によって安定した明るさを発することができるため、車載用灯具の光源としても好適である。
ところで、自動二輪車の発電機は、エンジンにより永久磁石を回転して交流電力を発電する永久磁石式の交流発電機が主流である。このタイプの発電機は、永久磁石を使用する都合上、エンジンの回転数に対応して、低い電圧から高い電圧まで広範囲の電圧を出力するため、当発電機とは別に電圧制御装置(電源装置)が必要である。
当電源装置は、例えば特許文献1に開示されたような、第1のサイリスタ群をオンして交流発電機の出力端子間を短絡し、出力電圧を一定に制御する構成(短絡方式)が一般的であった。
上記特許文献1では、第2のサイリスタ群を第1のサイリスタ群に逆並列に接続し、発電される交流電圧の位相に合わせて第2のサイリスタ群をオンする位相制御を行うことにより出力電圧を制御する開放方式を上記短絡方式と組み合わせたバッテリ充電装置が提案されている。当バッテリ充電装置の電源装置は、エンジンの回転数が高く永久磁石式の交流発電機の出力電圧が高いときは、第1のサイリスタ群をオンして当交流発電機の出力端子間を短絡することで出力電圧を一定に保ち、エンジンの回転数が低く上記短絡操作による損失が大きいときは、第2のサイリスタ群をオフし、出力電流を遮断して当交流発電機の損失を軽減していた。
また、特許文献2は、巻回数が少なく、巻線抵抗が低い電機子巻線を備えた永久磁石式の交流発電機に関するもので、無負荷時の当電機子巻線の出力電圧(交流発電機の出力電圧)がバッテリの端子電圧より低くなるように設定されている。当交流発電機にバッテリを含む負荷を接続して電流を供給するときには、断続開閉器によって当電機子巻線の両端を一旦短絡し、次いで開放したときに発生するフライバック電圧によって、バッテリ電圧より高い電圧を生成して負荷に電流を供給していた。
特開平10−70851号公報 特開2002−95175号公報
上記特許文献1の電源装置は、短絡による電圧制御と、開放による電圧制御のいずれの方式においても、交流発電機の出力電圧が負荷(例えば、バッテリ)に対して高いときに効果を発揮する構成であり、交流発電機の出力電圧がバッテリ電圧より低いときには成す術がないという課題があった。
つまり、エンジンの回転数が低いときは、バッテリを充電することができず、バッテリは放電状態になる。
上記特許文献2の電源装置は、交流発電機に常時バッテリ電圧より低い電圧を出力させておいて、必要に応じてその電圧を昇圧する構成であった。従って、バッテリ等の負荷に電力を供給するときには、常に昇圧する動作を要し、そのための損失が常時発生しているという課題があった。
ところで、発電機の出力電圧と負荷に供給する電圧が概ね等しいとき、即ち、エンジンの常用状態において何の操作もせずに所定の電圧が出力されているときが、電源システムとして最も効率が高いことは自明である。
しかしながら、上記特許文献2においては、上記常用状態においても何らかの制御が必要であり、結果的に効率が悪化していることは否めない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、交流発電機の出力電圧が低いときから高いときまで広範囲の出力電圧において、所定の範囲の電圧を高効率に生成し出力する電源装置を簡単な構成で実現すると共に、当電源装置を用いた簡単な構成のLED点灯装置およびLEDを光源とする車載用前照灯システムを提供することを目的とする。
この発明に係る電源装置は、永久磁石を回転させて発電する交流発電機の出力電圧を所定の直流電圧に変換するものであって、交流発電機の出力端子間を短絡するスイッチング素子と、スイッチング素子の出力側に接続した整流用のダイオードと、ダイオードによって整流した出力電圧に基づいて、スイッチング素子の動作を制御する制御部とを備え、制御部は、出力電圧が、所定の直流電圧より高い第1の電圧以上のときにはスイッチング素子を短絡し、出力電圧が、所定の直流電圧より低い第2の電圧以下のときにはスイッチング素子を断続し、出力電圧が、第1の電圧と第2の電圧の間にあるときにはスイッチング素子を開放し、出力電圧が前記第1の電圧以上になって前記スイッチング素子を短絡動作させたとき、前記交流発電機の出力する交流電流が反転するまで当短絡動作を継続するようにしたものである。
この発明に係るLED点灯装置は、上述の電源装置を使用して、LEDに電力を供給するものである。
この発明に係る車載用前照灯システムは、上述のLED点灯装置が出力する電流によってLED式前照灯を点灯するものである。
この発明によれば、電源装置の出力電圧が第1の電圧以上のときには交流発電機の出力端子間を短絡して高電圧を抑制し、電源装置の出力電圧が第2の電圧以下のときにはスイッチング素子を断続して当出力電圧を昇圧し、電源装置の出力電圧が第1の電圧と第2の電圧の間にあるときには上記いずれの制御も行わないようにしたので、交流発電機が発電する低い電圧から高い電圧まで広範囲の交流電圧を入力しながらも、第1の電圧と第2の電圧の間の直流電圧を高効率に出力することができる電源装置を簡単な構成で実現できる。また、過電圧に対応できる電源装置を、簡単な構成で実現できる。
この発明によれば、上述の電源装置を使用したので、LED点灯装置の小型化と低廉化が実現できる。
この発明によれば、上述の電源装置を使用するLED点灯装置と、LEDを光源とする前照灯による車載用前照灯システムを実現できる。
この発明の実施の形態1に係る電源装置の構成を示す回路図である。 実施の形態1に係る電源装置の動作波形を示すグラフであり、電源装置の出力電圧が第2の電圧より低い場合を示す。 実施の形態1に係る電源装置の動作波形を示すグラフであり、電源装置の出力電圧の一部が第2の電圧より高い場合を示す。 実施の形態1に係る電源装置の動作波形を示すグラフであり、電源装置の出力電圧の一部が第1の電圧より高い場合を示す。 この発明の実施の形態2に係る電源装置をLED点灯装置に応用した構成例を示す回路図である。 実施の形態2に係る電源装置をLED点灯装置に応用した変形例を示す回路図である。
実施の形態1.
図1に示す電源装置10は、自動二輪車等の車両に搭載された永久磁石式の交流発電機1の出力電圧を、車載機器3等の負荷に供給するための所定の直流電圧に変換するものである。図1では、永久磁石式の交流発電機1を等価的な交流を発電する部分(等価的な交流電源2)と等価的なコイル部分(等価的なコイルL1)に分割して示している。電源装置10の基本的な構成は、等価的なコイルL1を介在した等価的な交流電源2の出力端子間をスイッチング素子SW1によって断続することにより等価的なコイルL1にフライバック電圧(電流)を発生させ、当フライバック電流を整流用のダイオードD1〜D4及びD5からなる整流回路によって整流し、平滑用のコンデンサC1によって平滑するステップアップ電源である。
なお、当構成の整流回路は、交流発電機1が発する正負両極性の電流を直流にするために、4個のダイオードD1〜D4からなるダイオードブリッジを使用している。
定電圧電源部11において、制御部12が定電圧電源部11の出力電圧(コンデンサC1の端子電圧)に基づいてスイッチング素子SW1を制御し、電源装置10の出力電圧を第1の電圧(例えば、14V)と第2の電圧(例えば、13V)との間に維持する。図示例では、スイッチング素子SW1としてFET(電界効果トランジスタ)を使用している。
具体的には、コンデンサC1の端子電圧が第2の電圧より低いとき、制御部12がスイッチング素子SW1を断続(オンオフ動作)して、等価的なコイルL1にフライバック電圧を発生させ、当コンデンサC1の端子電圧を等価的な交流電源2の電源電圧以上にステップアップする。
コンデンサC1の端子電圧が第1の電圧から第2の電圧までの間にあるとき、制御部12がスイッチング素子SW1を連続的にオフして、交流発電機1の発電した電流をそのまま整流用のダイオードD1〜D4及びD5で整流して直流を生成する。
コンデンサC1の端子電圧が第1の電圧より高いとき、制御部12がスイッチング素子SW1を連続的にオンして、交流発電機1の出力端子間を短絡し、交流発電機1が発する過度の高電圧を抑制する。
図1に例示した制御部12は、オペアンプ等で構成される誤差増幅部14を用いたアナログ制御を行う構成である。ただし、制御部12はアナログ制御に限定されるものではなく、例えば高速演算機能を有するマイクロコンピュータを用いたディジタル制御、あるいは汎用のマイクロコンピュータと誤差増幅部を組み合わせたディジタル−アナログ制御等により構成してもよい。
制御部12をアナログ制御により実現した図1の例では、等価的なコイルL1から出力されるフライバック電流をダイオードD1〜D4及びD5で整流し、コンデンサC1で平滑する。誤差増幅部14は、第2の電圧(例えば、13V)に相当する第2の基準電圧Vref2と、コンデンサC1の端子電圧を抵抗R1,R2で分圧したフィードバック電圧との電圧差を増幅し、PWM(Pulse Width Modulation)波形生成部15へ出力する。PWM波形生成部15は、誤差増幅部14の出力電圧に応じたステップアップ用のPWM駆動信号を生成して、スイッチング素子SW1をオンオフ動作させる。比較部13は、第1の電圧に相当する第1の基準電圧Vref1に比べて、コンデンサC1の端子電圧を抵抗R1,R2で分圧したフィードバック電圧の方が高い場合に、過電圧制御部16を経由してスイッチング素子SW1に割込み短絡信号を出力し、スイッチング素子SW1をオンさせる。
なお、コンデンサC1の端子電圧が第1の電圧より高く、交流発電機1の出力端子間をスイッチング素子SW1のオンによって短絡した後に、電源電流の通電方向が反転する前、つまり等価的なコイルL1に大電流が通電している状態でスイッチング素子SW1をオフすると、大きなフライバック電流が流れ、高いサージ電圧が発生する。そこで、過電圧制御部16は、比較部13から割込み短絡信号が入力された場合、カレントトランス17が検出する電源電流の通電方向が反転するまで、割込み短絡信号をスイッチング素子SW1に出力し続けて、スイッチング素子SW1のオンによる短絡動作を継続し、電源電流の通電方向が反転してからスイッチング素子SW1をオフする。なお、このカレントトランス17は、一次側が交流発電機1に接続され、二次側が過電圧制御部16に接続されて、交流発電機1の発電する交流電流の通電方向を検出する。
ここで、図2〜図4に、本実施の形態1に係る電源装置10の動作波形を示す。各図とも(a)はスイッチング素子SW1を制御するPWM駆動信号、(b)は交流発電機1から電源装置10に入力される電源電圧(等価的なコイルL1に発生するステップアップ電圧)、(c)は交流発電機1から電源装置10に入力される電源電流(等価的なコイルL1に流れる電流)、(d)はダイオードD5の通電電流と、コンデンサC1の端子電圧と、車載機器3に流れる電流の波形である。
各グラフとも横軸に時間を示す。ただし、交流発電機1が発電する交流電源の現実的な周波数(図2〜図4の各(a)に破線で示す)は、エンジンの回転数によって変動するが概ね100Hzオーダーであり、対するスイッチング素子SW1の現実的な断続動作は100kHz程度になるため、100Hzの交流電源波形と100kHzのスイッチング素子SW1の断続動作を同じ比率の時間軸上に表すとスイッチング素子SW1の挙動が解り難い。そのため、第1の電圧と第2の電圧に対するスイッチング素子SW1の挙動が解りやすいように、図においては便宜的にスイッチング素子SW1の断続動作が見える低い周波数で動作波形を示している。
図2においては、正弦波状に100Hzで繰り返す交流発電機1の交流電源の瞬時ごとの電圧が第2の電圧より低いため、スイッチング素子SW1が、PWM波形生成部15の生成するPWM駆動信号に従って交流電圧波形の全域にわたって断続(オンオフ動作)し、交流発電機1の電源電圧をステップアップして、安定した(DC的な)第2の電圧を出力する。
図3においては、交流発電機1の交流電源電圧の一部が第2の電圧より高い場合を示している。電源電圧が第2の電圧より低い部分では、PWM波形生成部15のPWM駆動信号によりスイッチング素子SW1を断続して、電源電圧を第2の電圧にステップアップしている。また、電源電圧が第2の電圧を超えた部分においては、PWM波形生成部15のPWM駆動信号が連続オフ状態になるので、スイッチング素子SW1が連続的にオフして、交流発電機1の発電した電流をそのまま整流用のダイオードD1〜D4及びD5で整流し、コンデンサC1で平滑して、直流を生成して車載機器3へ出力している。
図4においては、交流発電機1の交流電源電圧の一部が第1の電圧より高い場合を示している。電源電圧が第1の電圧より高い部分では、比較部13の出力する割込み短絡信号に従ってスイッチング素子SW1が連続的にオンして、交流発電機1の出力端子間を短絡し、高電圧を抑制している。また、第1の電圧以上でスイッチング素子SW1を連続オフしたときは、交流発電機1の電源電流の通電方向が反転するまで、過電圧制御部16から割込み短絡信号を出力し続けてスイッチング素子SW1のオフ動作を継続し、サージ電圧の発生を抑制している。
以上の制御によって、電源装置10の出力電圧を、第1の電圧と第2の電圧の間に維持することができ、電圧の安定した電源、つまり、質の高い電源を構成できる。特に、交流発電機1の電源電圧と車載機器3に供給する電圧が概ね等しいとき、即ち、エンジンの常用状態において、電源装置10は何の操作もせずに所定の直流電圧を出力できるので、電源システムとしての効率は高い。
上記説明では、一例として第1の電圧を14Vおよび第2の電圧を13Vに設定して、電源装置10の出力電圧の変動幅を1V程度にしたが、第1の電圧と第2の電圧の設定値を近づければ、より安定した電源を構成することが可能である。
なお、図4に示すように、第1の電圧より高い部分で交流発電機1の出力端子間を短絡したときは、大きな電源電流が交流発電機1に流れるが、当タイミングの交流発電機1の出力端子は短絡されているために出力電圧は極低い値である。そのため、交流発電機1の発生電力、即ち、交流発電機1の電力損失は少量〔電圧が略0Vのため、電力(=電圧×電流)は小さい〕である。
ちなみに、上記特許文献1においては、交流発電機1の出力端子間を短絡するスイッチにサイリスタを使用しており、当サイリスタによって少なくともダイオード2個相当の電圧降下が発生する。そのため、交流発電機1の端子間を短絡して大きな電源電流が流れるときにサイリスタでそれなりの損失が発生していた。これに対して本実施の形態1の電源装置10では、短絡用のスイッチング素子SW1としてFETのように通電時の電圧降下が低いスイッチング素子を使用することにより、スイッチング素子SW1の損失、さらには、交流発電機1と電源装置10の双方の損失を低減することができる。
以上より、実施の形態1によれば、電源装置10は、交流発電機1の出力端子間を短絡するスイッチング素子SW1と、スイッチング素子SW1の出力側に接続した整流用のダイオードD5と、ダイオードD5による整流後の出力電圧に基づいて、スイッチング素子SW1の動作を制御する制御部12とを備え、制御部12は、出力電圧が所定の直流電圧より高い第1の電圧以上のときにはスイッチング素子SW1を短絡し、出力電圧が所定の直流電圧より低い第2の電圧以下のときにはスイッチング素子SW1を断続し、出力電圧が第1の電圧と第2の電圧の間にあるときにはスイッチング素子SW1を開放するように構成した。このため、電源装置10は、交流発電機1が発電する低い電圧から高い電圧まで広範囲の交流電圧を入力しながらも、第1の電圧から第2の電圧の間の直流電圧を効率よく出力できる。従って、電源装置10を簡単な構成で実現でき、小型化および低廉化が可能である。
また、実施の形態1によれば、制御部12の過電圧制御部16は、第1の電圧以上でスイッチング素子SW1を短絡したとき、交流発電機1の出力する交流電流が反転するまで当短絡動作を継続する構成にした。このため、過電圧に対応できる電源装置10を、簡単な構成で実現できる。
また、実施の形態1によれば、電源装置10は、交流発電機1の出力する交流電流を整流するダイオードD1〜D4及びD5からなる整流回路を備え、スイッチング素子SW1を整流回路のダイオードD1〜D4の出力側に配置する構成にした。このため、スイッチング素子SW1として汎用的な直流用スイッチング素子(例えば、FET)を使用して、簡素な構成の電源装置10を実現できる。
なお、図示例ではスイッチング素子SW1としてFETを使用したが、トランジスタ、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等の直流用スイッチング素子を使用してもよい。
また、図示例の車載機器3の一例として、LEDを光源とする車載用の前照灯を電源装置10に接続し、当電源装置10を、前照灯へLED点灯用の電力を供給するLED点灯装置に応用してもよい。
実施の形態2.
図5は、本実施の形態2に係る電源装置10をLED点灯装置に応用した構成例を示す回路図である。なお、図5において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。この例では、電源装置10の出力側に負荷となる車載機器3およびLED式前照灯4を接続して、電源装置10をLED点灯装置として使用している。図5に示すLED式前照灯4は、直列に接続した複数のLEDと、当LEDに流通する電流を制限する抵抗R3とから構成される。なお、前照灯用の光源としてLED(発光ダイオード)の代わりにレーザダイオードを用いても構わない。
LED式前照灯4と、電源装置10を応用したLED点灯装置とで、車載用前照灯システムが構成される。
本実施の形態2では、交流発電の出力を直接操作するために、図1に示した直流用のスイッチング素子SW1の代わりに、双方向スイッチング素子SW10を用いている。双方向スイッチング素子SW10は、例えば図5のように直列に接続した2個のスイッチング素子SW11,SW12によって構成される双方向対応のスイッチング素子で、制御部12が出力する駆動信号に従って両者が同時にオンオフ動作する。スイッチング素子SW11,SW12によって構成される一式の双方向スイッチング素子SW10を使用することにより、正逆双方向ともに電流を流し、また止めることができる。
双方向スイッチング素子SW10の出力側には、4個のダイオードD1〜D4からなるダイオードブリッジを配置して、正負両極性の電流を直流にして、負荷へ供給する。図5に示すダイオードD1〜D4が、交流発電機1の発生する交流電流を整流するダイオード(図1に示したダイオードD1〜D4)と、フライバック電流を整流するダイオード(図1に示したダイオードD5)を兼用することができるので、ダイオード数を減らして損失を低減でき、効率を高めることができる。
さらに、別の構成例を図6に示す。
図6では、LED点灯装置に応用した電源装置10に対して、定電流電源部18を追加している。当定電流電源部18は、定電圧電源部11の出力から一定の電流を生成してLED式前照灯4に供給する。
定電流電源部18としては、任意に通電電流量を制御できるアナログ的なスイッチング素子を、定電圧電源部11の出力とLED式前照灯4の間に直列に配置するシリーズ方式の回路構成(所謂シリーズレギュレータ)であってもよいし、あるいは、コイル、コンデンサ、およびオンオフ動作を行うスイッチング素子を使用するスイッチング方式の回路構成(所謂スイッチングレギュレータ)であってもよい。
また、図6のLED式前照灯4は、直列に接続された複数のLED(L,H)と、当LEDの一部のLED(H)の端子間を短絡するスイッチSW2とから構成されている。LED(L)はカットオフラインの下部に光を照射する光源であり、LED(H)はカットオフラインの上方に光を照射する光源である。運転者がスイッチSW2をオフして、直列に接続したすべてのLED(L,H)を点灯すれば、走行灯(High Beam)が形成される。運転者がスイッチSW2をオンして、LED(H)を短絡して消灯すれば、残りの直列に接続したLED(L)によって、カットオフラインの下部だけに光を照射するすれ違い灯(Low Beam)が形成される。
さらに、図6では、LED式前照灯4の電流制限用の抵抗R3の代わりに、電源装置10に定電流電源部18を追加している。従って、LED式前照灯4のスイッチSW2の動作によって点灯するLEDの数量が変化しても、定電流電源部18からLED式前照灯4へ常に一定の電流を供給することができ、それぞれの方向に照射する明るさを一定にすることができる。
以上より、実施の形態2によれば、電源装置10は、スイッチング素子SW11,SW12からなる双方向スイッチング素子SW10を使用すると共に、スイッチング素子SW1の出力側の整流用のダイオードD5(図1)の代わりに双方向スイッチング素子SW10の出力側に複数個のダイオードD1〜D4からなるダイオードブリッジを接続して、双方向スイッチング素子SW10の後段に流れる双方向の電流を整流するように構成した。このため、上記実施の形態1の回路構成(図1)に比べて使用するダイオードの数を削減でき、効率の高い電源装置10を実現できる。従って、電源装置10のさらなる小型化および低廉化が可能である。
また、実施の形態2によれば、上述の電源装置10を使用して、さらに定電圧電源部11の出力から一定の電流をLED式前照灯4に供給する定電流電源部18を備えてLED点灯装置を構成したので、当LED点灯装置は、交流発電機1が発電する低い電圧から高い電圧まで広範囲の交流電圧を入力しながらも、LEDに対して一定の電流を供給できる。このため、直列に接続された複数のLED(H,L)を備え、当LEDの一部のLED(H)の端子間を短絡あるいは開放することで、すれ違い灯(Low Beam)と走行灯(High Beam)を切換える簡単な構成のLED式前照灯を点灯するLED点灯装置を実現できる。
なお、図6のようなLED式前照灯4および定電流電源部18を、上記実施の形態1の電源装置10に適用することも可能である。
上記以外にも、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 交流発電機、2 等価的な交流電源、3 車載機器、4 LED式前照灯、10 電源装置、11 定電圧電源部、12 制御部、13 比較部、14 誤差増幅部、15 PWM波形生成部、16 過電圧制御部、17 カレントトランス、18 定電流電源部、C1 コンデンサ、D1〜D5 ダイオード、L1 等価的なコイル、R1〜R3 抵抗、SW1,SW11,SW12 スイッチング素子、SW10 双方向スイッチング素子、SW2 スイッチ、Vref1,Vref2 基準電圧。

Claims (6)

  1. 永久磁石を回転させて発電する交流発電機の出力電圧を所定の直流電圧に変換する電源装置であって、
    前記交流発電機の出力端子間を短絡するスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の出力側に接続した整流用のダイオードと、
    前記ダイオードによって整流した出力電圧に基づいて、前記スイッチング素子の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    出力電圧が、前記所定の直流電圧より高い第1の電圧以上のときには前記スイッチング素子を短絡し、
    出力電圧が、前記所定の直流電圧より低い第2の電圧以下のときには前記スイッチング素子を断続し、
    出力電圧が、前記第1の電圧と前記第2の電圧の間にあるときには前記スイッチング素子を開放し、
    出力電圧が前記第1の電圧以上になって前記スイッチング素子を短絡動作させたとき、前記交流発電機の出力する交流電流が反転するまで当短絡動作を継続することを特徴とする電源装置。
  2. 前記交流発電機の出力する交流電流を整流する整流回路を備え、
    前記スイッチング素子を、前記整流回路の出力側に配置したことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記スイッチング素子は、双方向スイッチング素子あるいは双方向対応のスイッチング素子であり、
    前記スイッチング素子の出力側の整流用のダイオードは、複数個のダイオードによるダイオードブリッジであり、前記スイッチング素子の後段に流れる双方向の電流を整流することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の電源装置を使用して、LEDに電力を供給するLED点灯装置。
  5. 前記電源装置の出力から一定の電流を生成して前記LEDに供給する定電流電源部を備えたことを特徴とする請求項記載のLED点灯装置。
  6. 請求項または請求項記載のLED点灯装置と、
    前記LED点灯装置が出力する電流によって点灯されるLED式前照灯とを備えた車載用前照灯システム。
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