JP5938198B2 - 電子写真装置 - Google Patents
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Description
該電子写真感光体は導電性支持体上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層をこの順で設けてなり、
該電子写真感光体は、平均局所高低差 (Rmk [μm]) の算出長さ (L [μm]) 依存性を示すグラフにおいて、平均局所高低差 (Rmk [μm]) の最大値 (Rmk,max [μm]) が発現した算出長さ (Lm [μm]) から0.1倍以下或いは10倍以上離れた算出長さの領域に、平均局所高低差 (Rmk [μm]) の最大値 (Rmk,max [μm]) 以下かつ該最大値 (Rmk,max [μm]) の3分の2以上の平均局所高低差 (Rmk [μm]) が発現し、かつ、下記式(1)
を満たす最表面形状を有し、
該最表面形状は、異なる周期を持つ複数の正弦波(余弦波)が重畳されている表面粗さ形状であることを特徴とする。
本発明の電子写真装置は、波長:λ[μm] のレーザ光を発振するためのレーザ光源を有する露光手段、帯電手段、現像手段、転写手段及び電子写真感光体を有する。電子写真感光体は導電性支持体上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層をこの順で設けてなる。電子写真感光体は、以下に述べる特定の最表面形状を有する。
電子写真感光体の特定の最表面形状は、平均局所高低差 (Rmk [μm]) の算出長さ (L [μm]) 依存性を示すグラフにおいて、平均局所高低差 (Rmk [μm]) の最大値 (Rmk,max [μm]) が発現した算出長さ (Lm [μm]) から0.1倍以下或いは10倍以上離れた算出長さの領域に、平均局所高低差 (Rmk [μm]) の最大値 (Rmk,max [μm]) 以下かつ該最大値 (Rmk,max [μm]) の3分の2以上の平均局所高低差 (Rmk [μm]) が発現し、かつ、下記式(1)
を満たすものである。この電子写真感光体の特定の最表面形状は、異なる周期を持つ複数の正弦波(余弦波)が重畳されている表面粗さ形状である。
電子写真感光体の最表面形状についての、平均局所高低差:Rmk の算出長さ:L 依存性を示すグラフについて説明する。このパラメータは、以下の手順により計算される。電子写真感光体の最表面について粗し形状(凹凸形状)の3次元表面形状:z(x,y) を測定した後、
(1) 感光体の最表面形状について得られた表面形状データを、一辺の長さが L のメッシュに分割する(図1 i)左図参照)。
(2) 一辺の長さ:L の各メッシュ内で、粗し形状の凸部の高さ:z(x,y) を平均化する(図1 i)右図参照)。
(3) 各メッシュについて、周りのメッシュとの高さの差から局所高低差を計算する。
(4) 各メッシュについて得られた局所高低差を、全てのメッシュに渡って平均化する。これを、平均局所高低差:Rmk と呼ぶ。
(5) (1) から (4) までの手順を、L を変化させて繰返し、平均局所高低差:Rmk の算出長さ:L 依存性、すなわち関数:Rmk(L) を得る。
図1 ii) に示すグラフでは、Rmk,max・2/3 = 0.137 [μm] 以上の平均局所高低差Rmk が発現していない。したがって、この例は本発明の条件を満たさないことになる。
図1 ii) のグラフにおいては、算出長さLはL = 80 [μm] までしか測定されておらず、「10倍以上離れた算出長さ」、すなわちL = 183 [μm] 以上の領域での平均局所高低差Rmk の変化の様子が分からない。これは、使用した測定装置(走査型プローブ顕微鏡 SPM-9600((株)島津製作所社製))の測定限界が 80 [μm] であるためである。そこで、別の測定装置(超深度形状測定顕微鏡 VK-9500((株)キーエンス社製))を用いてL = 354 [μm] の算出長さまでの平均局所高低差Rmkを求めた。その結果、この例の場合、L = 183 [μm] 以上の算出長さにおいて Rmk,max・2/3 = 0.137 [μm] 以上の平均局所高低差 Rmk が発現していない。したがって、この例は本発明の条件を満たさないことになる。
・走査型プローブ顕微鏡ネオス(ブルーカー・ナノ社製)
・ナノスケールハイブリッド顕微鏡 VN-8000((株)キーエンス社製)
・走査型プローブ顕微鏡 NanoNavi ステーション(エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)社製)
・走査型プローブ顕微鏡 SPM-9600((株)島津製作所社製)
・3D リアルサーフェスビュー顕微鏡 VE-9800((株)キーエンス社製)
・3D リアルサーフェスビュー顕微鏡 VE-8800((株)キーエンス社製)
・走査型電子顕微鏡コンベンショナル/Variable Pressure SEM(エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)社製)
・走査型電子顕微鏡 SUPERSCAN SS-550((株)島津製作所社製)
・超深度形状測定顕微鏡 VK-8550((株)キーエンス社製)
・超深度形状測定顕微鏡 VK-9500((株)キーエンス社製)
・超深度形状測定顕微鏡 VK-9700((株)キーエンス社製)
・表面形状測定システム Surface Explorer SX-520DR 型機((株)菱化システム社製)
・走査型共焦点レーザ顕微鏡 OLS4000(オリンパス(株)社製)
・リアルカラーコンフォーカル顕微鏡オプリテクス C130(レーザーテック(株)社製)
・デジタルマイクロスコープ VHX-500
・デジタルマイクロスコープ VHX-10s00(いずれも(株)キーエンス社製)
・3D デジタルマイクロスコープ VC-7700(オムロン(株)社製)
・白色干渉計測システム R6500H((株)菱化システム社製)
・非接触3次元表面性状・段差測定機タリサーフ CCI 6000(アメテック(株)社製)
直径 30 [mm]、長さ 357.5 [mm] の鏡面加工を施したアルミニウムシリンダーを支持体(円筒状支持体)とした。
・共重合ナイロン樹脂(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製) 10 [部]
・メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF-30T、帝国化学(株)製) 30 [部]
・CuKα特性X線回折のブラッグ角 2θ±0.2°の 7.4°及び 28.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン 20 [部]
・下記化学式で示されるカリックスアレーン化合物 0.2 [部]
・シクロヘキサノン 600 [部]
・下記化学式2で示される正孔輸送性化合物 70 [部]
このように調製した電荷輸送層用塗料を用いて、前記電荷発生層上に電荷輸送層を浸漬塗布し、温度 100 [℃] のオーブンで 30 分間加熱乾燥することにより、膜厚が 15 [μm] の電荷輸送層を形成した。
感光体製造例1において、1度目と2度目のレーザ加工における照射エネルギーを、共に 0.78 [J/cm2] に変えた以外は感光体製造例1と同様にして、感光体2を作製した。感光体2の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例1において、1度目と2度目のレーザ加工における照射エネルギーを、共に 0.36 [J/cm2] に変えた以外は感光体製造例1と同様にして、感光体3を作製した。感光体3の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率測定結果を、表1に示す。
直径 30 [mm]、長さ 357.5 [mm] の鏡面加工を施したアルミニウムシリンダーを支持体(円筒状支持体)とした。
・酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム粒子からなる粉体(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)製) 60 [部]
・酸化チタン(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製) 15 [部]
・レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J-325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分 70 [質量%]) 43 [部]
・シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製) 0.015 [部]
・2-メトキシ-1プロパノール 60 [部]
・メタノール 40 [部]
・フッ素原子含有樹脂(商品名:GF-300、東亞合成(株)製) 0.5 [部]
・下記化学式3で示される正孔輸送性化合物 90 [部]
・1-プロパン−ル 70 [部]
感光体製造例4において、電荷輸送層上に第二電荷輸送層を設けず、電荷輸送層上に以下のようなレーザ加工を施した以外は感光体製造例4と同様にして、感光体5を作製した。すなわち、1度目と2度目のレーザ加工における照射エネルギーをそれぞれ 0.13 [J/cm2] と 0.17 [J/cm2] とした。感光体5の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例5において、1度目と2度目のレーザ加工における照射エネルギーをそれぞれ 0.21 [J/cm2] と 0.27 [J/cm2] に変えた以外は感光体製造例5と同様にして、感光体6を作製した。感光体6の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例5において、レーザ加工を以下のように変更した以外は感光体製造例5と同様にして、感光体7を作製した。すなわち、2度目のレーザ加工に用いるマスクパターンのレーザ光透過部の配列周期を 6 [μm] にし、1度目と2度目のレーザ加工における照射エネルギーを共に 0.27 [J/cm2] とした。感光体7の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例5において、最表面層に粗さ形状を設ける際にレーザ加工を行わず、以下に示すようにモールドによる圧接形状転写加工を行ったこと以外は感光体製造例5と同様にして、感光体8を作製した。
・酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム粒子からなる粉体(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)製) 60 [部]
・酸化チタン(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製) 15 [部]
・レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J-325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分 70 [質量%]) 43 [部]
・ポリメタクリル酸メチル樹脂:粒径 2 [μm](商品名:SSX-102、積水化成品工業(株)製) 6 [部]
・ポリメタクリル酸メチル樹脂:粒径 3 [μm](商品名:SSX-103、積水化成品工業(株)製) 6 [部]
・シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製) 0.015 [部]
・2-メトキシ-1プロパノール 60 [部]
・メタノール 40 [部]
感光体8の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例4と同様にして、アルミニウムシリンダー上に導電層、中間層、電荷発生層、電荷輸送層をこの順に形成する。
・下記化学式4で示される6官能アクリル系モノマー 20 [部]
・2-メチルチオキサンソン 18 [部]
・エタノール 150 [部]
・酸化チタン(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製) 15 [部]
・レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J-325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分 70 [質量%]) 43 [部]
・ポリメタクリル酸メチル樹脂:粒径 3 [μm](商品名:SSX-103、積水化成品工業(株)製) 7 [部]
・ポリメタクリル酸メチル樹脂:粒径 4 [μm](商品名:SSX-104、積水化成品工業(株)製) 7 [部]
・シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製) 0.015 [部]
・2-メトキシ-1プロパノール 60 [部]
・メタノール 40 [部]
感光体9の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率測定結果を、表1に示す。
感光体製造例4において、2度目のレーザ加工を行わず、1度目のレーザ加工における照射エネルギーを 0.66 [J/cm2] に変えた以外は感光体製造例4と同様にして、感光体10を作製した。感光体10の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例1において、最表面層に粗さ形状を設ける際にレーザ加工を行わず、以下に示すように作製したモールドを用いて圧接形状転写加工を行ったこと以外は感光体製造例1と同様にして、感光体11を作製した。
・酸化チタン(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製) 15 [部]
・レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J-325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分 70 [質量%]) 43 [部]
・シリコーン樹脂(商品名:トスパール120、東芝シリコーン(株)製) 2.4 [部]
・シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製) 0.015 [部]
・2-メトキシ-1プロパノール 60 [部]
・メタノール 40 [部]
感光体11の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例9において、最表面層に粗さ形状を設ける際にモールドによる圧接形状転写加工を行わず、以下に示すようなレーザ加工を行ったこと以外は感光体製造例9と同様にして、感光体12を作製した。
レーザ加工は、感光体製造例4において、2度目のレーザ加工を行わず、1度目のレーザ加工における照射エネルギーをそれぞれ 1.1 [J/cm2] にしたこと以外は感光体製造例4と同様にして行った。
感光体12の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例1において、レーザ加工を以下のように変更した以外は感光体製造例1と同様にして、感光体13を作製した。すなわち、1度目と2度目のレーザ加工に用いるマスクパターンのレーザ光透過部の配列周期をそれぞれ 300 [μm] と 6 [μm] にし、照射エネルギーをそれぞれ 0.58 [J/cm2] と 0.14 [J/cm2] とした。感光体13の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例1において、2度目のレーザ加工を行わず、1度目のレーザ加工における照射エネルギーを 0.72 [J/cm2] に変えた以外は感光体製造例1と同様にして、感光体14を作製した。感光体14の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例11において、モールド作製用塗料の組成を以下のように変更し、アルミシート上に形成するフェノール樹脂層の膜厚を 15 [μm] に変えたこと以外は感光体製造例11と同様にして、感光体15を作製した。
・酸化チタン(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製) 15 [部]
・レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J-325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分 70 [質量%]) 43 [部]
・ポリメタクリル酸メチル樹脂:粒径 4 [μm](商品名:SSX-104、積水化成品工業(株)製) 12 [部]
・シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製) 0.015 [部]
・2-メトキシ-1プロパノール 60 [部]
・メタノール 40 [部]
感光体15の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例4において、1度目と2度目のレーザ加工における照射エネルギーをそれぞれ 0.24 [J/cm2] と 0.32 [J/cm2] に変えた以外は感光体製造例4と同様にして、感光体16を作製した。感光体16の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例5において、1度目と2度目のレーザ加工における照射エネルギーをそれぞれ 0.1 [J/cm2] と 0.13 [J/cm2] に変えた以外は感光体製造例5と同様にして、感光体17を作製した。感光体17の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率測定結果を、表1に示す。
感光体製造例5おいて、レーザ加工を以下のように変更した以外は感光体製造例5と同様にして、感光体18を作製した。すなわち、1度目と2度目のレーザ加工に用いるマスクパターンのレーザ光透過部の配列周期をそれぞれ 60 [μm] と 9 [μm] にし、照射エネルギーをそれぞれ 0.17 [J/cm2] と 0.22 [J/cm2] とした。感光体18の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例8において、モールド作製用塗料の組成を以下のように変更し、アルミシート上に形成するフェノール樹脂層の膜厚を 35 [μm] に変えたこと以外は感光体製造例8と同様にして、感光体19を作製した。
・酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム粒子からなる粉体(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)製) 60 [部]
・酸化チタン(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製) 15 [部]
・レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J-325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分 70 [質量%]) 43 [部]
・ポリメタクリル酸メチル樹脂:粒径 3 [μm](商品名:SSX-103、積水化成品工業(株)製) 7 [部]
・ポリメタクリル酸メチル樹脂:粒径 4 [μm](商品名:SSX-104、積水化成品工業(株)製) 7 [部]
・シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製) 0.015 [部]
・2-メトキシ-1プロパノール 60 [部]
・メタノール 40 [部]
感光体19の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例8において、モールドを作製する際にアルミシート上に形成するフェノール樹脂層の膜厚を 18 [μm] に変えた以外は感光体製造例8と同様にして、感光体20を作製した。感光体20の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
感光体製造例9において、モールド作製用塗料の組成を以下のように変更し、アルミシート上に形成するフェノール樹脂層の膜厚を 17 [μm] に変えたこと以外は感光体製造例9と同様にして、感光体21を作製した。
・酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム粒子からなる粉体(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)製) 60 [部]
・酸化チタン(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製) 15 [部]
・レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J-325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分 70 [質量%]) 43 [部]
・ポリメタクリル酸メチル樹脂:粒径 2 [μm](商品名:SSX-102、積水化成品工業(株)製) 6 [部]
・ポリメタクリル酸メチル樹脂:粒径 4 [μm](商品名:SSX-104、積水化成品工業(株)製) 6 [部]
・シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製) 0.015 [部]
・2-メトキシ-1プロパノール 60 [部]
・メタノール 40 [部]
感光体21の Rmk,max、Lm、Rmk,ave,l、粗さ、及び屈折率の測定結果を表1に示す。
画像出力には、キヤノン株式会社製複写機「imageRUNNER ADVANCE iR-ADV C5051」の改造機(1200 [dpi] の1ラインを像露光として感光体に書き込めるよう改造)を用いた。この複写機のカラー画像出力用ドラムに対する帯電手段は、帯電ローラーを備えた接触帯電手段であり、帯電ローラーには直流電圧に交流電圧を重畳した電圧が印加される。露光光(画像露光光)としては発振波長 0.780 [μm] の半導体レーザを用い、光量が可変となるようにした。こうして、評価機1を作製した。
評価機1において、像露光用の半導体レーザを発振波長 0.407 [μm] の半導体レーザに変更し、評価機2を作製した。
評価機1において、像露光用の半導体レーザを発振波長 0.655 [μm] の半導体レーザに変更し、評価機3を作製した。
評価機1において、像露光用の半導体レーザを発振波長 0.850 [μm] の半導体レーザに変更し、評価機4を作製した。
感光体製造例1で得た感光体1を評価機1に装着し、以下のように評価を行った。
1ドットを桂馬パターンで印字したハーフトーン
1ライン-1スペース (1L1S)
a:干渉縞が全く無い
b:干渉縞がほとんど無い
c:干渉縞がわずかに観測される
d:干渉縞が観測される
e:干渉縞がはっきりと観測される
A:非常に明瞭
B:明瞭
C:ラインが一部不明瞭
D:ラインが不明瞭
E:ライン判別が困難
画像出力に用いる感光体及び評価機を、表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして画像出力試験を行い、評価した。
画像出力に用いる感光体及び評価機を、表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして画像出力試験を行い、評価した。これらの比較例においては、ハーフトーン画像に対して干渉縞が観測されており、画質劣化が起こっている。そのため、実施例と比較して解像度の低い感光体しか得られていないことが分かる。
1a 軸
2−1 非接触式の帯電手段
2−2 接触式の帯電手段
3 現像手段
3−1 現像スリーブ
4−1 非接触式の転写手段
4−2 接触式の転写手段
5 クリーニング手段
6 前露光手段
7 転写材
8 定着手段
a レーザ光透過部
b レーザ光遮蔽部
c エキシマレーザ光照射器
d ワーク回転用モータ
e ワーク移動装置
f 感光体ドラム
A 加圧装置
B モールド
C 感光体
Claims (4)
- 波長:λ[μm]のレーザ光を発振するためのレーザ光源を有する露光手段、帯電手段、現像手段、転写手段及び電子写真感光体を有する電子写真装置であり、
該電子写真感光体は導電性支持体上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層をこの順で設けてなり、
該電子写真感光体は、平均局所高低差(Rmk[μm])の算出長さ(L[μm])依存性を示すグラフにおいて、平均局所高低差(Rmk[μm])の最大値(Rmk,max[μm])が発現した算出長さ(Lm[μm])から0.1倍以下或いは10倍以上離れた算出長さの領域に、平均局所高低差(Rmk[μm])の最大値(Rmk,max[μm])以下かつ該最大値(Rmk,max[μm])の3分の2以上の平均局所高低差(Rmk[μm])が発現し、かつ、下記式(1)
該最表面形状は、異なる周期を持つ複数の正弦波(余弦波)が重畳されている表面粗さ形状であることを特徴とする電子写真装置。 - 前記最表面形状は、前記平均局所高低差(Rmk [μm]) の前記算出長さ (L [μm]) 依存性を示す関数Rmk(L)において、該Rmk(L)の重み付け平均値Rmk,ave,lが0.085 [μm] 以下である請求項1に記載の電子写真装置。
- 平均局所高低差 (Rmk [μm]) の最大値 (Rmk,max [μm]) が発現した算出長さ (Lm [μm]) が10 [μm] 以下である請求項1または2に記載の電子写真装置。
- 平均局所高低差 (Rmk [μm]) の最大値 (Rmk,max [μm]) が0.18 [μm] 以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の電子写真装置。
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