JP2008292574A - 電子写真装置 - Google Patents

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久美子 滝沢
Shoji Amamiya
昇司 雨宮
Tatsuya Ikesue
龍哉 池末
Takahiro Mitsui
隆浩 満居
Yoshihisa Saito
善久 斉藤
Mayumi Oshiro
真弓 大城
Hidenori Ogawa
英紀 小川
Miki Tanabe
幹 田辺
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Abstract

【課題】ブラックトナーを有する画像形成ユニットに用いる感光体が、長期の繰り返し使用においてもブレード鳴きが発生せずクリーニング性が良好で、長寿命である電子写真装置を提供すること。
【解決手段】感光体と、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、該感光体の表面に弾性部材で構成されたクリーニングブレードを当接させて、該感光体の表面に残った転写残トナーを除去するクリーニング手段と、を有する画像形成ユニットを複数具備する電子写真装置において、
該複数の画像形成ユニットは最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを並置させ、
該ブラックトナーを有する画像形成ユニットの感光体の表面に複数の各々独立した凹形状部を有し、かつ凹形状部の長軸径をRpc及び凹形状部の最深部と開孔面との距離を示す深さをRdvとした場合に、長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部を有する電子写真装置。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真装置に関し、詳しくは最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを配置したタンデム型のカラー電子写真装置に関するものである。
電子写真感光体としては、低価格及び高生産性の利点から、光導電性物質(電荷発生物質や電荷輸送物質)として有機材料を用いた感光層(有機感光層)を支持体上に設けてなる有機電子写真感光体が普及している。有機電子写真感光体(以下電子写真感光体とする)としては、高感度及び材料設計の多様性の利点から、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを積層してなる積層型感光層を有する電子写真感光体が主流である。なお、この電荷発生物質としては、光導電性染料や光導電性顔料が挙げられ、電荷輸送物質としては、光導電性ポリマーや光導電性低分子化合物が挙げられる。
電子写真感光体は、その表面に、帯電、露光、現像、転写、クリーニングの電気的外力及び/又は機械的外力が直接加えられるため、これら外力に対する耐久性も要求される。具体的には、これら外力による表面の傷や摩耗の発生に対する耐久性、すなわち耐傷性及び耐摩耗性が要求される。
電子写真感光体の耐摩耗性の向上に関しては、電子写真感光体の表面層用の結着樹脂として、従来、ポリカーボネート樹脂が広く使用されてきた。しなしながら、近年、表面層用の結着樹脂として、ポリカーボネート樹脂よりも機械的強度が高いポリアリレート樹脂を使用することで、電子写真感光体の耐久性の更に向上させる提案がなされている(特許文献1)。また、結着樹脂として硬化性樹脂を用いた硬化層を表面層とした電子写真感光体が開示されている(特許文献2)。また、炭素−炭素二重結合を有する結着樹脂のモノマーと炭素−炭素二重結合を有する電荷輸送性機能を有するモノマーとを、熱又は光のエネルギーにより硬化重合させることによって形成される電荷輸送性硬化層を表面層とした電子写真感光体が開示されている(特許文献3及び4)。更に、同一分子内に連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を、電子線のエネルギーにより硬化重合させることによって形成される電荷輸送性硬化層を表面層とした電子写真感光体が開示されている(特許文献5及び6)。
このように、近年、有機電子写真感光体の周面の耐傷性や耐摩耗性を向上させる技術として、電子写真感光体の表面層を硬化層とすることにより、表面層の機械的強度を高めるという技術が提案されてきている。
一方、カラー電子写真装置においては、印字速度の高速化を狙ってトナー色に対応する複教の電子写真感光体を並べてカラー画像を得るタンデム方式のカラー電子写真装置が用いられるようになってきている。しかしながら、カラー電子写真装置といっても、実際上カラー印字を行うだけでなく、モノクロ(黒色)での印字も頻繁に行われるため、モノクロ印字の方がカラー印字と比べ、使用頻度が多い場合もある。そのため、ブラック用の電子写真感光体は他の色用の電子写真感光体に比較して相対的に摩耗が速い。この解決方法として、ブラック用の電子写真感光体の表面層の膜厚を厚くしたり、保護層を設けたりする方法が提案されている(特許文献7及び8)。
特開平10−39521号公報 特開平2−127652号公報 特開平5−216249号公報 特開平7−72640号公報 特開2000−66424号公報 特開2000−66425号公報 特開2001−51467号公報 特開2001−330975号公報
しかしながら、電子写真感光体の寿命を向上させるために耐磨耗性の高い電子写真感光体、特に硬化性樹脂を表面層に含有する電子写真感光体を用いる場合、長期の繰り返し使用においてクリーニング性が悪化してしまう場合があり、改善が求められている。また、タンデム方式のカラー電子写真装置において、ブラックトナーを有する画像形成ユニットは他の色への混色を防止するために最下流側に配置されることが多いが、最下流の電子写真感光体は他の色の現像剤が再転写されるため、転写残トナーが多くなる。よって、タンデム方式のカラー電子写真装置において、ブラック用の電子写真感光体の長寿命化を図るために耐磨耗性の高い電子写真感光体を用いる場合は、電子写真感光体のクリーニング性能をより向上させることが必要であった。
本発明の目的は、最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを配置したタンデム型電子写真装置において、
ブラックトナーを有する画像形成ユニットに用いる電子写真感光体が、長期の繰り返し使用においてもブレード鳴きが発生せずクリーニング性が良好で、長寿命である電子写真装置を提供することである。
本発明者らは、最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットに用いる電子写真感光体の表面に制御された微細な凹部形状を複数個形成することによって、上述の問題を改善することができることを見いだし、本発明に至った。
すなわち、本発明に従って、
電子写真感光体と、
該電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電された該電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、
該静電潜像をトナーにより現像する現像手段と、
トナー像を転写材に転写する転写手段と、
該電子写真感光体の表面に弾性部材で構成されたクリーニングブレードを当接させて、該電子写真感光体の表面に残った転写残トナーを除去するクリーニング手段と、
を有する画像形成ユニットを複数具備する電子写真装置において、
該複数の画像形成ユニットは、最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを並置されており、
該ブラックトナーを有する画像形成ユニットの電子写真感光体の表面に、複数の各々独立した凹形状部を有し、
かつ凹形状部の長軸径をRpc及び凹形状部の最深部と開孔面との距離を示す深さをRdvとした場合に、長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部を有することを特徴とする電子写真装置が提供される。
以上説明したように、本発明によれば、最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを配置したタンデム型電子写真装置において、
ブラックトナーを有する画像形成ユニットが、長期の繰り返し使用時においてもブレード鳴きが発生せずクリーニング性能が良好で、かつ長寿命な電子写真装置を提供できる。
次に、本発明の電子写真装置について詳しく説明する。
図1に本発明の最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを並置しているタンデム型のカラー電子写真装置の一例を示す概略構成図を示す。なお、以下の説明において、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の例を挙げたが、本発明における「カラー」とは、4色に限定されるものではなく、ブラックと2種以上の色の組み合わせである。
この装置は、装置本体内に例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色の可視画像(トナー像)を形成することができる4つの画像形成ユニットを複数具備している。そして、最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを並置している。各画像形成ユニットは像担持体としての専用の電子写真感光体1Y、1M、1C及び1Kをそれぞれ含む。各電子写真感光体1Y、1M、1C、1Kは、軸2Y、2M、2C、2Kを中心として図示矢印方向に回転駆動される。その周囲にはそれぞれ専用の画像形成プロセス手段である、
一次帯電手段3Y、3M、3C、3K、
像露光(露光手段は不示図)4Y、4M、4C、4K、
各色のトナーを収納した現像手段5Y、5M、5C、5K、及び
クリーニング手段6Y、6M、6C、6K
等が配設されている。ここで、クリーニング手段は、クリーニングブレードと称する弾性部材(弾性体の板形状部材)が好適である。また、各画像形成ユニットの電子写真感光体1Y、1M、1C、1Kの下部には、中間転写体8が複数のローラ間に架張されて矢印方向に回転駆動され、その内部には転写手段7Y、7M、7C、7Kがそれぞれ配設されている。また、中間転写体8の下流側には2次転写手段9、定着器11がそれぞれ配置されている。
本発明においては、図2に示すように
上述の電子写真感光体1Y、1M、1C、1K、
一次帯電手段3Y、3M、3C、3K、
現像手段5Y、5M、5C、5K、及び
クリーニング手段6Y、6M、6C、6K
等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリッジとして一体に結合して構成されている。このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンター等の電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。
また、像露光4Y、4M、4C、4Kは、電子写真装置が複写機やプリンターである場合には、
原稿からの反射光や透過光、あるいは、
センサーで原稿を読取り、信号化し、この信号にしたがって行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動又は液晶シャッターアレイの駆動等により照射される光、
である。
以上のように構成された画像形成装置の動作について、画像形成ユニットイエロー(Y)を例にして説明する。電子写真感光体1Yは、導電性支持体の表面に感光層を有しており、図の矢印方向に回転している。そして、一次帯電手段3Yにより表面を一様にマイナス帯電された後、レーザー露光光4Yにより原稿に対応した静電潜像が形成される。現像器5Yはマイナス帯電したトナーを用いて現像を行い、静電潜像と対応したトナー像を電子写真感光体1Yの表面に形成する。このトナー像は一次転写ローラ7Yによって中間転写ベルト8上に転写され、他方転写後の感光体1Yは表面に付着している残留トナーがクリーナ6Yにより除去され、次の画像形成に供される。同様にしてマゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の画像が順次中間転写体上に転写され、フルカラー画像が形成される。その後、給紙ローラにより所定のタイミングで供給された転写材Pに対して、中間転写ベルト上の画像が2次転写ローラ9により一括転写される。中間転写体上の残留トナーは中間転写体クリーナ10により除去され、次の画像形成に供される。転写材Pは定着器11に送られ、ここで一括定着されて所望のフルカラー画像が得られる。
次に、本発明における電子写真感光体について説明する。
ブラックトナーを有する画像形成ユニットに用いる電子写真感光体は、上述のとおり、表面に複数の各々独立した凹形状部を有し、
かつ凹形状部の長軸径をRpc及び凹形状部の最深部と開孔面との距離を示す深さをRdvとした場合に、長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部を有することを特徴とする電子写真感光体である。
本発明における各々独立した凹形状部とは、個々の凹形状部が、他の凹形状部と明確に区分されている状態を示す。本発明における電子写真感光体の表面の凹形状部の具体例としては、図3(凹形状部の形状例(表面))及び図4(凹形状部の形状例(断面))で示される凹形状部が挙げられる。
本発明における電子写真感光体の表面に形成されている凹形状部は、感光体の表面の観察では、例えば、直線により構成される形状、曲線により構成される形状あるいは直線及び曲線により構成される形状が挙げられる。直線により構成される形状としては、例えば、三角形、四角形、五角形又は六角形が挙げられる。曲線により構成される形状としては、例えば、円形状あるいは楕円形状が挙げられる。直線及び曲線により構成される形状としては、例えば、角の円い四角形、角の円い六角形あるいは扇形が挙げられる。
また、本発明における電子写真感光体の表面の凹形状部は、感光体断面の観察では、例えば、直線により構成される形状、曲線により構成される形状あるいは直線及び曲線により構成される形状が挙げられる。直線により構成される形状としては、例えば、三角形、四角形あるいは五角形が挙げられる。曲線により構成される形状としては、例えば、部分円形状あるいは部分楕円形状が挙げられる。直線及び曲線により構成される形状としては、例えば、角の円い四角形あるいは扇形が挙げられる。
本発明における電子写真感光体の表面の凹形状部は、個々に異なる形状、大きさあるいは深さを有してもよく、また、全ての凹形状部が同一の形状、大きさあるいは深さであってもよい。更に、電子写真感光体の表面は、個々に異なる形状、大きさあるいは深さを有する凹形状部と、同一の形状、大きさあるいは深さを有する凹形状部が組み合わされた表面であってもよい。
本発明における長軸径とは、各凹形状部の開孔部を横切る直線のうち、最大となる直線の長さを示す。具体的には、図3中の長軸径(Rpc)及び図4中の長軸径(Rpc)で示されているように、電子写真感光体における凹形状部の開孔部周囲の表面を基準とし、各凹形状部における表面開孔部の最大長さのことを示す。例えば、凹形状部の表面形状が円状の場合は直径を示し、表面形状が楕円状の場合は長径を示し、表面形状が四角形の場合は対角線のうち長い対角線を示す。
本発明における深さとは、各凹形状部の最深部と開孔面との距離を示す。具体的には、図4中の深さ(Rdv)で示されているように、電子写真感光体における凹形状部の開孔部周囲の表面を基準とし、凹形状部の最深部と開孔面との距離のことを示す。
本発明のブラックトナーを有する画像形成ユニットに用いる電子写真感光体は、電子写真感光体の表面に、上記の凹形状部の長軸径(Rpc)に対する深さ(Rdv)の比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部を有する電子写真感光体である。これは、電子写真感光体の表面に、長軸径よりも大きな深さを有する凹形状部を有する電子写真感光体であることを示している。
本発明における凹形状部は、電子写真感光体の少なくとも表面に形成されている。電子写真感光体の表面の凹形状部の領域は、電子写真感光体の表面の全域であってもよいし、表面の一部分に形成されていてもよいが、良好なクリーニング性を得るためは、少なくともクリーニングブレードと接触する表面部位に凹形状部が形成されていることが好ましい。
本発明にかかる凹形状部を有することにより、クリーニング性能が良好に維持され、各種の画像欠陥の発生が抑制される。その理由は明確には解明されていないが、電子写真感光体の表面に、長軸径よりも大きな深さを有する凹形状部を有することにより摩擦抵抗が低下することに起因していると考えられる。詳しくは、電子写真感光体とクリーニングブレードとの摩擦抵抗は、電子写真感光体の表面に凹凸形状を有することにより接触面積が減少するにつれ減少する傾向にある。しかしながら、クリーニングブレード自体は弾性体であるため、電子写真感光体の表面形状にある程度追従することが考えられ、表面形状が適切でない場合、十分な効果が発揮出来ない場合があると考えられる。本発明にかかる電子写真感光体においては、電子写真感光体の表面の凹形状部の深さが長軸径よりも深いことから、クリーニングブレードの追従が抑制できる傾向にあるため、電子写真感光体とクリーニングブレードとの摩擦抵抗を格段に減少させると考えられる。その結果として、ブレード鳴きを防止できたりクリーニング性能が向上し、初期のみならず長期使用時においてもブレード鳴きが発生せず良好なクリーニング性能が維持されると考えられる。
本発明にかかるブラックトナーを有する画像形成ユニットに用いる電子写真感光体の表面には、上述の凹形状部の長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部を、電子写真感光体の表面の100μm四方あたり50個以上有することが好ましい。特定の凹形状部を単位面積あたり多く有することにより、ブレード鳴きが発生せず良好なクリーニング特性を有する電子写真感光体となる。更には、凹形状部の長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部を、100μm四方あたり100個以上有することが好ましい。また、単位面積中に上記形状を満たさない凹形状部を有してもよい。なお、上記の100μm四方の領域は、電子写真感光体の表面を電子写真感光体の回転方向に4等分し、該電子写真感光体の回転方向と直交する方向に25等分して得られる計100箇所の領域のそれぞれの中に、一辺100μmの正方形の領域を設けて測定している。
また、凹形状部における長軸径は、長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい範囲内で任意であるが、100μm四方あたりの凹形状部の平均長軸径(Rpc−A)が0.1μm以上であることが、良好なクリーニング特性の点で好ましい。更には、平均長軸径が0.5μm以上であることが好ましい。また、平均長軸径(Rpc−A)は、10.0μm以下であることが好ましく、更には8.0μm以下であることが好ましい。
また、凹形状部の深さ(Rdv)は、10.0μm以下であることが好ましく、更には8.0μm以下であることが好ましい。また、100μm四方あたりの凹形状部の平均深さ(Rdv−A)は、10.0μm以下であることが好ましく、更には8.0μm以下であることが好ましい。また、凹形状部の長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)は、7.0以下であることが好ましく、更には5.0以下であることが好ましい。また、平均長軸径に対する平均深さの比(Rdv−A/Rpc−A)は、7.0以下であることが好ましく、更には5.0以下であることが好ましい。
また、電子写真感光体の表面における、長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部の配列は任意である。詳しくは、長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部が、ランダムに配置されてもよいし、規則性を持って配置されてもよい。クリーニング性能に対する表面の均一性を高める上では、規則性を持って配置されることが好ましい。
本発明において、電子写真感光体の表面の凹形状部の測定は、以下の市販のレーザー顕微鏡、
(株)キーエンス製の超深度形状測定顕微鏡VK−8550、VK−9000、
(株)菱化システム製の表面形状測定システムSurface Explorer SX−520DR、
オリンパス(株)製の走査型共焦点レーザー顕微鏡OLS3000、
レーザーテック(株)製のリアルカラーコンフォーカル顕微鏡オプリテクスC130、
これらの機器に付属した解析プログラムにより可能である。これらのレーザー顕微鏡を用いて、所定の倍率によりある視野における凹形状部の個数及び凹形状部各々の短軸径、長手方向の長軸径を計測することが出来る。なお、光学顕微鏡、電子顕微鏡、原子間力顕微鏡、走査プローブ顕微鏡等による観察及び測定の利用も可能である。
次に、本発明における凹形状部の形成方法について説明する。この表面形状の形成方法としては、上述の凹形状部に係る要件を満たし得る方法であれば、特に制限はないが、例えば、エキシマレーザー照射による加工が挙げられる。
以下の工程で放出されるレーザー光である。つまり、まず、Ar、Kr及びXe等の希ガスと、FやCl等のハロゲンガスとの混合気体に、放電、電子ビーム、X線等でエネルギーを与えて励起して結合させる。その後、基底状態に落ちることで解離する際、エキシマレーザー光が放出される。
エキシマレーザーにおいて用いるガスとしては、ArF、KrF、XeCl及びXeFが挙げられるが、いずれを用いてもよく、特にKrFやArFが好ましい。凹みの形成方法としては、図5に示すような、レーザー光遮断部aとレーザー光透過部bとを適宣配列したマスクを使用する。マスクを透過したレーザー光のみがレンズで集光され、被加工物に照射されることにより、所望の形状と配列を有した凹みの形成が可能となる。一定面積内の多数の凹みを、凹みの形状、面積に関わらず瞬時に同時に加工できるため、工程は短時間で済む。マスクを用いたレーザー照射により、1回照射当たり数mmから数cmが加工される。レーザー加工においては、図6に示すように、まず、ワーク回転用モーターdにより被加工物を自転させる。自転させながら、ワーク移動装置eによりレーザー照射位置を被加工物の軸方向上にずらしていくことにより、被加工物の表面全域に効率良く凹みを形成することができる。凹みの深さは、レーザー光の照射時間や照射回数等によって、前記所望の範囲内に調整が可能である。本発明によれば、凹みの大きさ、形状、配列の制御性が高く、高精度且つ自由度の高い粗面加工が実現できる。また、本発明による電子写真感光体は、同じマスクパターンを用いて上述の加工を施されてもよく、これにより、電子写真感光体の表面全体における粗面均一性が高くなる。その結果、電子写真装置において使用する際のクリーニングブレードにかかる力学的負荷は均一となる。また図7に示すように、電子写真感光体の任意の周方向線上に、凹形状部h及び非凹形状部gの双方が存在する配列となるようにマスクパターンを形成することにより、クリーニングブレードにかかる力学的負荷の偏在は一層防止できる。
本発明による電子写真感光体の表面の凹形状部の形成方法として、上述の他、所定の形状を有するモールドを電子写真感光体の表面に圧接し形状転写を行なう方法が挙げられる。
図8は、本発明におけるモールドによる圧接形状転写加工装置の概略図の例を示す図である。加圧及び解除が繰り返し行なえる加圧装置Aに所定のモールドBを取り付けた後、電子写真感光体Cに対して所定の圧力でモールドBを当接させ形状転写を行なう。その後、加圧を一旦解除し、電子写真感光体Cを回転させた後に、再度加圧そして形状転写工程を行なう。この工程を繰り返すことにより、電子写真感光体全周にわたって所定のディンプル形状を形成することが可能である。
また、例えば図9に示したように、まず、加圧装置Aに電子写真感光体Cの全周長程度の所定のモールドBを取り付ける。その後、電子写真感光体Cに対して所定の圧力をかけながら、電子写真感光体を回転、移動させることにより、電子写真感光体全周にわたって所定のディンプル形状を形成することが可能である。他の例として、シート状のモールドをロール状の加圧装置と電子写真感光体の間に挟み、モールドシートを送りながら表面加工すること等も可能である。
なお、形状転写を効率的に行なう目的で、モールドや電子写真感光体を加熱してもよい。モールド自体の材質や大きさ、形状は適宜選択することが出来る。材質としては、微細表面加工された金属や樹脂フィルム、シリコンウエハー等の表面にレジストによりパターンニングをしたもの、微粒子が分散された樹脂フィルム、所定の微細表面形状を有する樹脂フィルムに金属コーティングされたもの等が挙げられる。モールド形状の一例を図10に示す。
また、電子写真感光体に対して圧力の均一性を付与する目的で、モールドと加圧装置との間に弾性体を設置することも可能である。
更に、本発明による電子写真感光体の表面の凹形状部の形成方法として、電子写真感光体の表面層形成時に表面を結露させた表面の形成方法が挙げられる。
電子写真感光体の表面層形成時に表面を結露させた表面の形成方法とは、下記の(a)乃至(c)の工程
(a)結着樹脂及び特定の芳香族有機溶剤を含有し、芳香族有機溶剤の含有量が表面層用塗布液中の全溶剤質量に対し50質量%以上80質量%以下で含有する表面層用塗布液を作製し、該塗布液を塗布する塗布工程、
(b)該塗布液を塗布された支持体を保持し、該塗布液を塗布された支持体の表面を結露させた支持体保持工程、
(c)支持体を加熱乾燥する乾燥工程、
により表面に各々独立した凹形状部が形成された表面層を作製することを特徴とする。
上記、支持体の表面を結露させた支持体保持工程とは、表面層塗布液を塗布された支持体を、支持体の表面が結露する雰囲気下に一定時間保持する工程を示す。この表面形成方法における結露とは、水の作用により表面層塗布液を塗布された支持体に液滴が形成されたことを指す。支持体の表面を結露させる条件は、支持体を保持する雰囲気の相対湿度及び塗布液溶剤の揮発条件(例えば気化熱)によって影響される。しかしながら、表面層塗布液中に、芳香族有機溶剤を全溶剤質量に対し50質量%以上含有しているため、塗布液溶剤の揮発条件の影響は少なく、支持体を保持する雰囲気の相対湿度に主に依存する。支持体の表面を結露させる相対湿度は、40%以上100%以下であることが好ましく、更には相対湿度70%以上であることが好ましい。支持体保持工程には、結露による液滴形成が行われるのに必要な時間があればよい。生産性の観点から好ましくは1秒以上300秒以下であり、更には10秒以上180秒以下であることが好ましい。支持体保持工程には、相対湿度が重要であるが、雰囲気温度としては20℃以上80℃以下であることが好ましい。
上記、加熱乾燥する乾燥工程により、支持体保持工程によって表面に生じた液滴を、電子写真感光体の表面の凹形状部として形成できる。均一性の高い凹形状部を形成するためには、速やかな乾燥であることが重要であるため、加熱乾燥が行われる。乾燥工程における乾燥温度は、100℃以上150℃以下であることが好ましい。加熱乾燥する乾燥工程時間は、支持体上に塗布された塗布液中の溶剤及び結露工程によって形成した水滴が除去される時間があればよい。乾燥工程時間は、20分以上120分以下であることが好ましく、更には40分以上100分以下であることが好ましい。
上記、電子写真感光体の表面層形成時に表面を結露させた表面の形成方法により、電子写真感光体の表面には、各々独立した凹形状部が形成される。電子写真感光体の表面層形成時に表面を結露させた表面の形成方法は、水の作用により形成される液滴を、水との親和性の低い溶剤及び結着樹脂を用いて凹形状部を形成する方法である。この製造方法により作製された電子写真感光体の表面に形成された凹形状部の個々の形は、水の凝集力により形成されるため、均一性の高い凹形状部となっている。この製造方法は、液滴あるいは液滴が十分に成長した状態から液滴を除去する工程を経る製造方法であるため、電子写真感光体の表面の凹形状部は、例えば、液滴形状あるいはハニカム形状(六角形状)の凹形状部が形成される。液滴形状の凹形状部とは、感光体の表面の観察では、例えば、円形状あるいは楕円形状に観察される凹形状部であり、電子写真感光体断面の観察では、例えば、部分円状あるいは部分楕円状に観察される凹形状部を示す。また、ハニカム形状(六角形状)の凹形状部とは、例えば、電子写真感光体の表面に液滴が最密充填されたことにより形成された凹形状部である。具体的には、電子写真感光体の表面の観察では、例えば、凹形状部が円状、六角形状あるいは角の円い六角形状であり、電子写真感光体断面の観察では、例えば、部分円状あるいは角柱のような凹形状部を示す。
上記、凹形状部は、製造方法で示した範囲内で製造条件の調整を行うことにより制御可能である。凹形状部は、例えば、本発明に記載の表面層塗布液中の溶剤種、溶剤含有量、支持体保持工程における相対湿度、保持工程における保持時間、加熱乾燥温度により制御可能である。
次に、本発明における電子写真感光体の構成について説明する。
本発明における電子写真感光体は、支持体及び該支持体上に設けられた有機感光層(以下単に「感光層」ともいう。)を有する電子写真感光体が好ましい。一般的には、円筒状支持体上に感光層を形成した円筒状有機電子写真感光体が広く用いられるが、ベルト状あるいはシート状等の形状も可能である。
感光層は、電荷輸送物質と電荷発生物質を同一の層に含有する単層型感光層であっても、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに分離した積層型感光層であってもよいが、電子写真特性の観点からは積層型感光層が好ましい。また、積層型感光層には、支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した順層型感光層と、支持体側から電荷輸送層、電荷発生層の順に積層した逆層型感光層があるが、電子写真特性の観点からは順層型感光層が好ましい。また、電荷発生層を積層構造としてもよく、また、電荷輸送層を積層構成としてもよい。更に、耐久性能向上等を目的とし感光層上に保護層を設けることも可能である。
支持体としては、導電性を示すもの(導電性支持体)であればよい。例えば、鉄、銅、金、銀、アルミニウム、亜鉛、チタン、鉛、ニッケル、スズ、アンチモン、インジウム、クロム、アルミニウム合金、ステンレス等の金属製(合金製)の支持体を用いることができる。また、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金等を真空蒸着によって被膜形成した層を有する上記金属製支持体やプラスチック製支持体を用いることもできる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子等の導電性粒子を適当な結着樹脂と共にプラスチックや紙に含浸した支持体や、導電性の結着樹脂を有するプラスチック製の支持体等を用いることもできる。
また、支持体の表面は、レーザー光等の散乱による干渉縞の防止等を目的として、切削処理、粗面化処理、アルマイト処理等を施してもよい。
支持体と後述の中間層又は感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、レーザー光等の散乱による干渉縞の防止や、支持体の傷の被覆を目的とした導電層を設けてもよい。
導電層は、カーボンブラック、導電性顔料や抵抗調節顔料を結着樹脂に分散及び/又は溶解させた導電層用塗布液を用いて形成することができる。導電層用塗布液には、加熱又は放射線照射により硬化重合する化合物を添加してもよい。導電性顔料や抵抗調節顔料を分散させた導電層は、その表面が粗面化される傾向にある。
導電層の膜厚は、0.2μm以上40μm以下であることが好ましく、更には1μm以下35μm以上であることがより好ましく、更には5μm以上30μm以下であることがより一層好ましい。
導電層に用いられる結着樹脂としては、例えば、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン等のビニル化合物の重合体/共重合体が挙げられる。また、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂及びエポキシ樹脂等が挙げられる。
導電性顔料及び抵抗調節顔料としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、クロム、ニッケル、銀、ステンレス等の金属(合金)の粒子や、これらをプラスチックの粒子の表面に蒸着したもの等が挙げられる。また、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンやタンタルをドープした酸化スズ等の金属酸化物の粒子でもよい。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上を組み合わせて用いる場合は、単に混合するだけでもよいし、固溶体や融着の形にしてもよい。
支持体又は導電層と感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、バリア機能や接着機能を有する中間層を設けてもよい。中間層は、感光層の接着性改良、塗工性改良、支持体からの電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護等のために形成される。
中間層の材料としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、カゼインが挙げられる。また、ポリアミド、N−メトキシメチル化6ナイロン、共重合ナイロン、にかわ及びゼラチン等が挙げられる。中間層は、これらの材料を溶剤に溶解させることによって得られる中間層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。
中間層の膜厚は0.05μm以下7μm以下であることが好ましく、更には0.1μm以下2μm以下であることがより好ましい。
次に、本発明における感光層について説明する。
本発明における感光層に用いられる電荷発生物質としては、例えば、セレン−テルル、ピリリウム、チアピリリウム系染料、各種の中心金属及び各種の結晶系(α、β、γ、ε、X型等)を有するフタロシアニン顔料が挙げられる。また、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾ等のアゾ顔料、アントアントロン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、ピラントロン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、非対称キノシアニン顔料、キノシアニン顔料、アモルファスシリコン等が挙げられる。これら電荷発生物質は1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。
本発明における感光層に用いられる電荷輸送物質としては、例えば、ピレン化合物、N−アルキルカルバゾール化合物、ヒドラゾン化合物、N,N−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニルアミン化合物が挙げられる。また、トリフェニルアミン化合物、トリフェニルメタン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物及びスチルベン化合物等が挙げられる。
感光層を電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離する場合、電荷発生層は、電荷発生物質を質量比で0.3倍量以上4倍量以下の結着樹脂及び溶剤と共に、下記の
ホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライター又はロールミル、
等を用いる方法で分散することによって得られる電荷発生層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。また、電荷発生層は、電荷発生物質の蒸着膜としてもよい。
電荷輸送層は、電荷輸送物質と結着樹脂を溶剤に溶解させることによって得られる電荷輸送層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。また、上記電荷輸送物質のうち単独で成膜性を有するものは、結着樹脂を用いずにそれ単独で成膜し、電荷輸送層とすることもできる。
電荷発生層及び電荷輸送層に用いる結着樹脂としては、例えば、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン等のビニル化合物の重合体及び共重合体が挙げられる。また、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂及びエポキシ樹脂等が挙げられる。
電荷発生層の膜厚は5μm以下であることが好ましく、更には0.1μm以下2μm以下であることがより好ましい。
電荷輸送層の膜厚は5μm以下50μm以下であることが好ましく、更には10μm以下35μm以下であることがより好ましい。
本発明においてブラック用画像形成ユニットに用いる電子写真感光体に要求される特性の一つである耐久性能の向上にあたっては、上述の機能分離型感光体の場合、表面層となる電荷輸送層の材料設計は重要である。そのため、高強度の結着樹脂を用いたり、可塑性を示す電荷輸送物質と結着樹脂との比率をコントロールしたり、高分子電荷輸送物質を使用する等が挙げられるが、より耐久性能を発現させるためには表面層を硬化系樹脂で構成することが有効である。
本発明においては、電荷輸送層自体を硬化性樹脂で構成、上述の電荷輸送層上に第二の電荷輸送層あるいは保護層として硬化性樹脂層を形成することが可能である。硬化性樹脂層に要求される特性は、膜の強度と電荷輸送能力の両立であり、電荷輸送物質及び重合あるいは架橋性のモノマーやオリゴマーから構成されるのが一般的である。
電荷輸送物質としては、公知の正孔輸送性化合物及び電子輸送性化合物、重合あるいは架橋性のモノマーやオリゴマーとしては、
アクリロイルオキシ基やスチレン基を有する連鎖重合系の材料、
水酸基やアルコキシシリル基、イソシアネート基等を有する逐次重合系の材料、
が挙げられる。しかしながら、得られる電子写真特性、汎用性や材料設計、製造安定性等の観点から正孔輸送性化合物と連鎖重合系材料の組み合わせが好ましく、更には正孔輸送性基及びアクリロイルオキシ基の両者を分子内に有する化合物を硬化させる系が特に好ましい。
硬化手段としては、熱、光、放射線等の公知の手段が利用できる。なお、中でも放射線を用いるのが好ましい。なぜなら放射線による重合は重合開始剤を特に必要としないからである。これにより非常に高純度な三次元マトリックスの表面層を作製することができ、良好な電子写真特性を示す電子写真感光体を得ることができるからである。上記放射線とは電子線又はγ線等である。電子線を照射する場合には、スキャニング型、エレクトロカーテン型、ブロードビーム型、パルス型及びラミナー型等の加速器を用いて行うことができる。
電気特性及び機械的劣化に対する耐久性を向上させた本発明にかかる電子写真感光体を得る上で、電子線の照射条件を考慮することは重要である。例えば、本発明において、加速電圧は250kV以下であると好ましく、より好ましくは150kV以下である。また照射線量は1×10Gy以上1MGy以下の範囲であると好ましく、より好ましくは5×10Gy以下の範囲である。加速電圧が上記を超えると電気特性の劣化が起り易くなる。また、照射線量が上記範囲よりも少ない場合には表面層の硬化が不十分となり、一方照射線量が多い場合には電気特性の劣化が起り易くなる。
更に、本発明では表面層をより硬化させるために、電子線による重合反応時に熱を加えてもよい。熱を加えるタイミングとしてはラジカルが存在する間に電子写真感光体が一定の温度になっていればよいため、電子線照射前、照射中、照射後、いずれの段階で加熱してもよい。加熱温度は、電子写真感光体の温度が室温以上250℃以下となるように調整すればよい。より好ましくは50℃以上150℃以下である。温度が上記範囲よりも高い場合には、電子写真感光体の材料に劣化が生じるからである。加温する時間は、その温度にもよるが、おおよそ数秒から数十分程度であるとよい。
照射及び加温時の雰囲気は、大気中、窒素及びヘリウム等の不活性ガス中、真空中のいずれの場合であっても構わない。酸素によるラジカルの失活を抑制することができるという点で、不活性ガス中あるいは真空中が好ましい。
硬化性樹脂層の膜厚は、電荷輸送層の場合は前述と同様5μm以下50μm以下であることが好ましく、更には10μm以下35μm以下であることがより好ましい。第二の電荷輸送層あるいは保護層の場合は、0.1μm以下20μm以下であることが好ましく、更には1μm以下10μm以下であることがより好ましい。
本発明における電子写真感光体の各層には各種添加剤を添加することができる。添加剤としては、酸化防止剤や紫外線吸収剤等の劣化防止剤や、フッ素原子含有樹脂粒子等の潤滑剤等が挙げられる。
次に、本発明を実施例により詳細に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は「質量部」を示す。
(ブラック用電子写真感光体の作製例)
アンチモンをドープした酸化スズの被覆膜を有する酸化チタン粉体 60部
(商品名:クロノスECT−62、チタン工業(株)製)
酸化チタン粉体 60部
(商品名:titone SR−1T、堺化学(株)製)
レゾール型フェノール樹脂 70部
(商品名:フェノライトJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70%)
2−メトキシ−1−プロパノール 50部
メタノール 50部
からなる溶液を約20時間ボールミルで分散させた。この分散液のフィラーの平均粒径は、0.25μmであった。
このようにして調製した分散液を、30mmφ×357mm長のアルミニウムシリンダー上に浸漬法によって塗布し、150℃に調整された熱風乾燥機中で30分間加熱乾燥し、硬化することにより膜厚が15μmの導電層を形成した。
次に、
共重合ナイロン樹脂 10部
(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)
メトキシメチル化ナイロン樹脂 30部
(商品名:トレジンEF30T、帝国化学産業(株)製)
をメタノール500部及びブタノール250部の混合液に溶解した溶液を、上述の導電層の上に浸漬塗布し、100℃に調整された熱風乾燥機中で10分間加熱乾燥し、膜厚が0.5μmの中間層を形成した。
次に、
ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料 4部
(CuKα特性X線回折スペクトルにおけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°及び28.2°に強いピークを有する結晶形)
ポリビニルブチラール樹脂 2部
(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)
シクロヘキサノン 90部
からなる混合溶液を直径1mmガラスビーズを用いてサンドミルで10時間分散させた後、酢酸エチル110部を加えて電荷発生層用塗工液を調製した。この塗工液を上述の中間層上に浸漬塗布し、100℃に調整された熱風乾燥機中で10分間加熱乾燥し、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
次に、電荷輸送材料として下記構造式(1)で示される化合物を45部、
下記構造式(2)で示される化合物を5部、
及びビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスティックス(株)製)50部を、モノクロロベンゼン320部とジメトキシメタン50部に溶解して電荷輸送層用塗工液を調製した。電荷輸送層用塗工液を上述の電荷発生層上に浸漬塗布し、100℃に調整された熱風乾燥機中で60分間加熱乾燥し、膜厚が20μmの第一の電荷輸送層を形成した。
次いで、分散剤としてフッ素原子含有樹脂(商品名:GF−300、東亞合成(株)製)0.1部を、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、日本ゼオン(株)製)35部及び1−プロパノール35部の混液に溶解した。その後、潤滑剤として四フッ化エチレン樹脂粉体(商品名:ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)2部を加えた。そして、その液を、高圧分散機(商品名:マイクロフルイダイザーM−110EH、米Microfluidics社製)で59N/mmの圧力で3回の処理を施し均一に分散させた。これを10μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製メンブレンフィルターで加圧ろ過を行い潤滑剤分散液を調製した。その後、下記構造式(3)で示される正孔輸送性化合物25部
を上述の潤滑剤分散液に加え、PTFE製の5μmメンブレンフィルターで加圧ろ過を行い、硬化型表面層としての第二の電荷輸送層用塗工液を調製した。この塗工液を用いて前記第一の電荷輸送層上に硬化型表面層として第二の電荷輸送層を浸漬塗布法により塗工した。その後、窒素中において加速電圧120kV、線量1.5Mrad(1.5×10Gy)の条件で電子線を照射した。引き続いて感光体の温度が120℃になる条件で90秒間加熱処理を行った。このときの酸素濃度は10ppmであった。更に、感光体を大気中で100℃に調整された熱風乾燥機中で20分間加熱処理を行って、膜厚が5μmの硬化型表面層としての第二の電荷輸送層を形成した。
(カラー用電子写真感光体の作製例)
アンチモンをドープした酸化スズの被覆膜を有する酸化チタン粉体 60部
(商品名:クロノスECT−62、チタン工業(株)製)
酸化チタン粉体 60部
(商品名:titone SR−1T、堺化学(株)製)
レゾール型フェノール樹脂 70部
(商品名:フェノライト J−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70%)
2−メトキシ−1−プロパノール 50部
メタノール 50部
からなる溶液を約20時間ボールミルで分散させた。この分散液のフィラーの平均粒径は0.25μmであった。
このようにして調製した分散液を、30mmφ×357mm長のアルミニウムシリンダー上に浸漬法によって塗布し、150℃に調整された熱風乾燥機中で30分間加熱乾燥し、硬化することにより膜厚が15μmの導電層を形成した。
次に、
共重合ナイロン樹脂 10部
(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)
メトキシメチル化ナイロン樹脂 30部
(商品名:トレジンEF30T、帝国化学産業(株)製)
をメタノール500部及びブタノール250部の混合液に溶解した溶液を、上述の導電層の上に浸漬塗布し、100℃に調整された熱風乾燥機中で10分間加熱乾燥し、膜厚が0.5μmの中間層を形成した。
次に、
ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料 4部
(CuKα特性X線回折スペクトルにおけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°及び28.2°に強いピークを有する結晶形)
ポリビニルブチラール樹脂 2部
(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)
シクロヘキサノン 90部
からなる混合溶液を直径1mmガラスビーズを用いてサンドミルで10時間分散させた後、酢酸エチル110部を加えて電荷発生層用塗工液を調製した。この塗工液を上述の中間層上に浸漬塗布し、100℃に調整された熱風乾燥機中で10分間加熱乾燥し、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
次いで、
電荷輸送材料として上記式(1)で示される化合物 10部
バインダー樹脂としてポリカーボネート樹脂 14部
(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)社製)
をジメトキシメタン40部とモノクロロベンゼン60部の混合溶液に溶解した。この液を上記電荷発生層上に浸漬コーティング法で塗布し、120℃で1時間乾燥し、膜厚が30μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。
(実施例1)
上記の方法により作製されたブラック用電子写真感光体に対して、図9に示された装置において、図11に示された形状転写用のモールドを設置し凹形状部の表面加工を電子写真感光体の表面の全域に行った。加工時の電子写真感光体及びモールドの温度は110℃に制御し、4.9×10Pa(50kgf/cm)の圧力で加圧しながら、感光体を周方向に回転させ形状転写を行った。
この電子写真感光体を、超深度形状測定顕微鏡VK−9500((株)キーエンス社製)を用いて表面観察を行った。測定対象の電子写真感光体を円筒状支持体を固定できるよう加工された置き台に設置し、電子写真感光体の上端から170mm離れた位置の表面観察を行った。その際、対物レンズ倍率50倍とし、感光体の表面の100μm四方を視野観察とし、測定を行った。測定視野内に観察された凹形状部を解析プログラムを用いて解析を行った。測定視野内にある各凹形状部の表面部分の形状、長軸径(Rpc)及び凹形状部の最深部と開孔面との距離を示す深さ(Rdv)を測定した。電子写真感光体の表面には、図12に示される円柱状の凹形状部が形成されていることが確認された。長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部の100μm四方あたりの個数を算出すると、2,500個であった。また、凹形状部の表面部分の平均長軸径(Rpc−A)は、1.0μmであった。また、凹形状部と、その凹形状部と最も近い距離にある凹形状部との平均距離(以下、凹形状部間隔と表記する)は、1.0μmの間隔で形成されていた。また、凹形状部の平均深さ(Rdv−A)は、1.1μmであった。
また、凹形状部の表面加工を行ったブラック用電子写真感光体、及び上記の方法で作製したカラー用電子写真感光体を、30℃/80%RHの環境下で最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを配置したLBP5900(キヤノン(株)製)に装着した。そして、印字比率5%のフルカラー画像とブラック単色画像を2枚:8枚の割合で100000枚、1枚間欠で出力し、耐久中のブレード鳴き及び耐久後のクリーニングブレードの評価を行った。ブレード鳴きとは、電子写真感光体とクリーニングブレードが摺擦されているとき、電子写真感光体が回転を始めたとき、あるいは電子写真感光体の回転が停止するときに、クリーニングブレードが音をたてる現象を示す。ブレード鳴きの主要因としては、電子写真感光体とクリーニングブレードの間の摩擦力が高いことが考えられる。更に、耐久前後の各色感光体の膜厚を測定し、磨耗量を算出した。なお、カラー用感光体の摩耗量は3本の平均値とした。結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1で使用したモールドを図13に示した山型形状のモールドに代えた以外は実施例1と同様にして加工及び評価を行った。実施例1と同様に表面形状測定を行ったところ、図14に示される山状の凹形状部が形成されていることが確認された。結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例1で使用したモールドを図15に示した円錐形状のモールドに代えた以外は実施例1と同様にして加工及び評価を行った。実施例1と同様に表面形状測定を行ったところ、図16に示される円錐状の凹形状部が形成されていることが確認された。結果を表1に示す。
(実施例4)
上記の方法により作製されたブラック用電子写真感光体に対して、図6で示されるようなKrFエキシマレーザー(波長λ=248nm)を用いた凹形状部の作製方法を用いて、凹形状部を電子写真感光体の表面の全域に形成した。その際に、図17で示すように直径5.0μmの円形のレーザー光透過部が2.0μm間隔で図のように配列するパターンを有する石英ガラス製のマスクを用い、照射エネルギーを0.9J/cmとした。更に、1回照射あたりの照射面積は2mm四方で行い、2mm四方の照射部位あたり3回のレーザー光照射を行った。同様の凹形状部の作製を、図6に示すように、電子写真感光体を回転させ、照射位置を軸方向にずらす方法により、感光体の表面に対する凹形状部の形成を行った。
実施例1と同様に表面形状測定を行ったところ、図18に示される凹形状部が形成されていることが確認された。また、凹形状部の表面加工を行ったブラック用電子写真感光体、及び上記の方法で作製したカラー用電子写真感光体は、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例5)
ブラック用電子写真感光体を、ブラック用電子写真感光体の作製例と同様にして、導電層、中間層、電荷発生層を形成した。
次に、モノクロロベンゼン550部、メチラール280部、水20部の混合溶剤に、上記式(1)で示される正孔輸送性化合物70部及び下記式(4)で示される共重合型ポリアリレート樹脂100部を溶解し、電荷輸送物質を含有する表面層用塗布液を調合した。表面層用塗布液を調合する工程は、相対湿度45%及び雰囲気温度25℃の状態で行った。
式中、m及びnは、繰り返し単位の本樹脂における比(共重合比)を示し、本樹脂においては、m:n=7:3である。また、共重合の形態は、ランダム共重合体である。上記ポリアリレート樹脂中のテレフタル酸構造とイソフタル酸構造とのモル比(テレフタル酸構造:イソフタル酸構造)は50:50である。また、重量平均分子量(Mw)は、130,000である。
以上のように調製した表面層用塗布液を、電荷発生層上に浸漬コーティングし、円筒状支持体上に表面層用塗布液を塗布する工程を行った。表面層用塗布液を塗布する工程は、相対湿度45%及び雰囲気温度25℃の状態で行った。
塗布工程終了から180秒後、予め装置内を相対湿度70%及び雰囲気温度30℃の状態にされていた円筒状支持体保持工程用装置内に、表面層用塗布液が塗布された円筒状支持体を120秒間保持した。
円筒状支持体保持工程終了から60秒後、予め装置内が120℃に加熱されていた送風乾燥機内に、円筒状支持体を入れ、乾燥工程を60分間行った。このようにして、複数の凹形状部を有し膜厚が30μmの電荷輸送層が表面層である電子写真感光体を作製した。
得られた電子写真感光体の表面形状を実施例1と同様に測定したところ、凹形状部が0.8μm間隔で電子写真感光体の表面の全域に形成されていることが確認された。また、得られた電子写真感光体を実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1において、作製したブラック用電子写真感光体の表面加工を行わなかった他は、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1で使用したモールドにおいて、図11中のFで示された高さを1.4μmとした以外は、実施例1と同様にして凹形状部の表面加工を行った。実施例1と同様に表面形状測定を行ったところ、円柱状の凹形状部が形成されていることが確認された。電子写真感光体の表面の100μm四方あたりの凹形状部の総数を算出すると、2,500個の凹形状部が形成されていたが、長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が0.7と1.0より大きい凹形状部の形成は見られなかった。また、凹形状部の表面加工を行ったブラック用電子写真感光体、及び上記の方法で作製したカラー用電子写真感光体は、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
本発明によれば、最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを配置したタンデム型電子写真装置において、
ブラックトナーを有する画像形成ユニットが、長期の繰り返し使用時においてもブレード鳴きが発生せずクリーニング性能が良好で、かつ長寿命な電子写真装置を提供できる。
本発明の最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを並置したタンデム型の電子写真装置の概略構成の例を示す図である。 画像形成ユニットであるプロセスカートリッジの概略構成の一例を示す図である。 本発明における電子写真感光体の表面の凹形状部の例を示す図である。 本発明における電子写真感光体の表面の凹形状部の例を示す図である。 本発明におけるマスクの配列パターンの例(部分拡大図)を示す図である。 本発明におけるレーザー加工装置の概略図の例を示す図である。 本発明により得られた感光体最表面の凹み配列パターンの例(部分拡大図)を示す図である。 本発明におけるモールドによる圧接形状転写加工装置の概略図の例を示す図である。 本発明におけるモールドによる圧接形状転写加工装置の概略図の別の例を示す図である。 本発明におけるモールドの形状の例を示す図である。 実施例1で使用したモールドの形状を示す図である。 実施例1により得られた電子写真感光体の表面の凹形状部の配列パターン(部分拡大図)を示す図である。 実施例2で使用したモールドの形状を示す図である。 実施例2により得られた電子写真感光体の表面の凹形状部の配列パターン(部分拡大図)を示す図である。 実施例3で使用したモールドの形状を示す図である。 実施例3により得られた電子写真感光体の表面の凹形状部の配列パターン(部分拡大図)を示す図である。 実施例4で使用したマスクの配列パターンの例(部分拡大図)を示す図である。 実施例4により得られた感光体最表面の凹形状部の配列パターン(部分拡大図)を示す図である。
符号の説明
1:1Y、1M、1C、1K 電子写真感光体
2:2Y、2M、2C、2K 電子写真感光体回転軸
3:3Y、3M、3C、3K 一次帯電手段
4:4Y、4M、4C、4K 像露光
5:5Y、5M、5C、5K 現像器
6:6Y、6M、6C、6K クリーニング手段
7:7Y、7M、7C、7K 一次転写手段
8 中間転写体
9 二次転写手段
10 中間転写体クリーニング手段
11 定着手段
12 プロセスカートリッジ
13 案内手段
a レーザー光遮断部
b レーザー光透過部
c エキシマレーザー光照射器
d ワーク回転用モーター
e ワーク移動装置
f 電子写真感光体
g 非凹形状部
h 凹形状部
A 加圧装置
B モールド
C 電子写真感光体
D モールドにおける凸部の径
E モールドにおける凸間隔
F モールドにおける凸部の高さ

Claims (3)

  1. 電子写真感光体と、
    該電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、
    帯電された該電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、
    該静電潜像をトナーにより現像する現像手段と、
    トナー像を転写材に転写する転写手段と、
    該電子写真感光体の表面に弾性部材で構成されたクリーニングブレードを当接させて、該電子写真感光体の表面に残った転写残トナーを除去するクリーニング手段と、
    を有する画像形成ユニットを複数具備する電子写真装置において、
    該複数の画像形成ユニットは、最下流にブラックトナーを有する画像形成ユニットを並置されており、
    該ブラックトナーを有する画像形成ユニットの電子写真感光体の表面に、複数の各々独立した凹形状部を有し、
    かつ凹形状部の長軸径をRpc及び凹形状部の最深部と開孔面との距離を示す深さをRdvとした場合に、長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部を有することを特徴とする電子写真装置。
  2. 前記ブラックトナーを有する画像形成ユニットの電子写真感光体の表面層が、硬化性樹脂を含有する請求項1に記載の電子写真装置。
  3. 前記ブラックトナーを有する画像形成ユニットに用いる電子写真感光体の表面の凹形状部の長軸径に対する深さの比(Rdv/Rpc)が1.0より大きい凹形状部を、電子写真感光体の表面の100μm四方あたり50個以上有する請求項1又は2に記載の電子写真装置。
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