JP5937454B2 - 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機に関するものである。
パチンコ機などの遊技機では、様々な装飾部品を遊技機内に多数配置することで装飾性や遊技性を高めている。中でも、動力源によって装飾部材(可動体)を変位させる可動演出装置を用いることは、斬新でインパクトの強い演出を行う上で有利であり、例えばこのような可動演出装置を遊技盤面内に配置し、所定の遊技条件の成立時(例えばリーチ状態や大当り状態の発生時)に可動体を変位させるといった演出方法を用いれば、所定遊技条件の成立時に遊技者の期待感をより高揚させることができ、遊技機自体のゲーム性を一層高めることができる。なお、このような可動演出装置としては、例えば下記特許文献1のようなものが提供されている。
この特許文献1では、表示領域を取り囲む前面枠(46)とは別体に形成され、表示領域(36)を上方に外れた定常位置と表示領域(36)上の落下位置との間で往復移動可能に支持される落下部材(56)(可動演出装置)が開示されている。具体的には、前面枠(46)の一部に嵌合凹部が形成されており、落下部材(56)はこの嵌合凹部に嵌まり込んだ状態で定常位置に位置決め支持されるようになっている。そして、落下部材(56)は、定常位置から落下位置への移動が自由落下によって行なわれ、また、落下位置から定常位置への移動が電動モータ124、ピニオン128およびラック72による駆動機構を用いて行われるようになっている。
特許第4534767号公報
ところで、上記特許文献1のような構成では、可動演出装置は、定常位置と落下位置の2地点間を自由落下と電動モータの駆動とによって単純に往復移動するといった動作であるため、遊技者の興趣が冷めやすく、よりバリエーションに富んだ動作をなし得る構成が望まれている。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、遊技者の興趣を高めることが可能な遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機を提供することを課題とする。
本発明の遊技機用可動演出装置は、
相対的に高位置となる定常位置と、前記定常位置のときよりも低位置となる落下位置との間で往復移動可能に支持される可動体と、
所定の駆動力を発生する主駆動源と、
該主駆動源の駆動力を前記可動体へ伝達する伝達機構と、
を備え、
前記伝達機構は、
前記主駆動源の駆動力を受けて動作する1又は複数の部材からなる変位部と、
前記可動体と連動するように構成され、且つ前記変位部が接触しているときに当該変位部からの作用を受ける被作用部と、
前記変位部を前記被作用部に作用させて当該被作用部に対して前記主駆動源からの駆動力を伝達する伝達状態と、前記被作用部に対する前記変位部の作用を解除して当該被作用部に対し前記主駆動源からの駆動力を伝達しない非伝達状態とに切り替え可能なクラッチ機構と、を備え、
前記クラッチ機構が前記伝達状態に切り替えられているときには、前記主駆動源からの駆動力が前記可動体に伝達されて当該可動体が上下に往復移動可能となり、
前記クラッチ機構が前記伝達状態から前記非伝達状態に切り替えられたときには、前記可動体に対する駆動力の伝達が遮断され、当該可動体が前記定常位置と落下位置との間の任意の位置から自重により前記落下位置に向けて落下することを特徴とする。
本発明の遊技機は、上記遊技機用可動演出装置を備えていることを特徴とする。
本発明の遊技機用可動演出装置及び遊技機によれば、相対的に高位置となる定常位置と、定常位置のときよりも低位置となる落下位置との間で往復移動可能に支持される可動体を、任意の位置から落下位置に向けて自由落下により移動させることができるほか、主駆動源の駆動力によっても可動体を定常位置と落下位置との間の任意の位置において上下に往復移動(揺動)(いわゆる煽り動作)させることができるので、よりバリエーションに富んだ動きが可能となり、遊技者の興趣を高めることができる。さらに、主駆動源からの駆動力を可動体側へ伝達する伝達状態と、主駆動源からの駆動力を可動体側へ伝達しない非伝達状態とに切り替え可能なクラッチ機構を備えているので、このクラッチ機構の切り替えによって容易に可動体の動作を変更することができる。
また、本発明において、可動体が定常位置にあるときに該可動体を保持可能な保持状態と、該可動体の保持が困難又は不能な解除状態とに変化し得るように構成された保持手段と、保持手段とクラッチ機構とを連動させる連動機構と、を備え、連動機構は、クラッチ機構が伝達状態に切り替えられているときに保持手段を保持状態に変化させ、クラッチ機構が非伝達状態に切り替えられているときに保持手段を解除状態に変化させるように構成されていてもよい。
このように、保持手段を設けることで、可動体が定常位置にあるときには、この位置で安定して保持することができる。また、クラッチ機構が非伝達状態に切り替えられたときには、保持手段による保持状態が解除されるため、可動体の落下動作を確実に行うことができる。さらに、保持手段とクラッチ機構とは、連動機構により連動されており、互いに同期して動作するようになっているので、可動体の移動をよりスムーズに行うことができる。
また、本発明において、連動機構は、保持手段とクラッチ機構とを連結すると共に上下動可能に保持される連結部材を備え、保持手段は、一端部側が連結部材に連結されると共に、他端部側には永久磁石が取り付けられ、これら一端部と他端部との間において上下方向と交差する方向で設定される回動軸線を中心として回動可能となるように構成された揺動部材を有し、可動体には、永久磁石と吸着可能な磁性部材が直接又は他部材を介して間接的に取り付けられており、可動体が定常位置にあって、保持手段が保持状態のときに、当該可動体に取り付けられた磁性部材と揺動部材に取り付けられた永久磁石とが吸着することで可動体が定常位置で保持されるように構成されていてもよい。
このように、可動体が定常位置にあるときには、可動体に取り付けられた磁性部材と揺動部材に取り付けられた永久磁石とが吸着することで、この定常位置でより安定して可動体を保持することができる。また、保持手段が解除状態となると、永久磁石による吸着作用が弱まり、可動体を確実に落下させることができる。
また、本発明において、主駆動源は、回転駆動するモータからなり、変位部は、主駆動源の駆動力を受けて動作するピニオンギヤを有し、被作用部は、変位部を構成するピニオンギヤが接触したときに当該ピニオンギヤと噛み合うラックを有してなり、クラッチ機構は、ピニオンギヤをラックに対して接近及び離間可能に構成されていてもよい。
このように、主駆動源が回転駆動するモータによって構成されているので、このモータの回転方向や回転スピードを変化させることで、よりバリエーションに富んだ動きが可能となる。また、このように、ラックとピニオンギヤの歯車伝達機構を用いることで、可動体の往復移動の動きをより敏速に確実に切り替えることができ、遊技者の興趣をより高めることができる。
また、本発明において、変位部は、上下方向と交差する所定の回転軸線を中心として回転可能に構成されると共に、主駆動源からの駆動力を受けて回転する回転ギヤを有し、ピニオンギヤは、回転ギヤと直接的又は間接的に噛み合い且つ当該回転ギヤからの回転力を受けて回転するように構成されており、クラッチ機構は、所定の駆動力を発生する副駆動源を備え、この副駆動源の駆動力に応じて、ピニオンギヤを回転ギヤと噛み合わせつつ、当該回転ギヤの外周に沿って移動させる構成をなし、ピニオンギヤをラックと噛み合う位置に配置する伝達状態と、ピニオンギヤをラックから離間させる非伝達状態とに切り替えるように構成されていてもよい。
このように、副駆動源の駆動力に応じてピニオンギヤを回転ギヤと噛み合わせつつ当該回転ギヤの外周に沿って移動させることで、当該ピニオンギヤをラックと噛み合う位置及びラックから離間させる位置とでよりスムーズに移動させることができ、クラッチ機構における伝達状態と非伝達状態との切り替えをより確実に行うことができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用可動演出装置を備えた遊技機を例示する正面図であり、可動体が定常位置で保持されている様子を示す図である。 図2は、図1の遊技機において遊技機用可動演出装置を動作させた状態を例示する正面図であり、可動体が落下位置に移動した様子を示す図である。 図3は、第1実施形態に係る遊技機用可動演出装置を概略的に例示する斜視図である。 図4は、図3の遊技機用可動演出装置を図3とは異なる角度から見た斜視図である。 図5は、図3の遊技機用可動演出装置を概略的に例示する正面図である。 図6は、図3の遊技機用可動演出装置を概略的に例示する背面図である。 図7は、図3の遊技機用可動演出装置の分解斜視図である。 図8は、図3の遊技機用可動演出装置について、図7とは異なる方向から見た分解斜視図である。 図9は、遊技機用可動演出装置において第2ケースを取り外した状態を示す背面図であり、可動体が定常位置で保持されている様子を示す図である。 図10は、図9に対応し、可動体が中間位置に位置している様子を示す図である。 図11は、図9に対応し、可動体が落下位置に移動した状態であって、クラッチ機構が伝達状態に切り替えられた様子を示す図である。 図12は、可動体が落下位置に移動した様子を示す正面図である。 図13は、図9に対応し、可動体が定常位置に位置しており、保持手段が解除状態のときの様子を示す図である。 図14は、可動体が落下位置に位置しており、保持手段が解除状態のときの様子を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図1及び図2は、第1実施形態に係る遊技機用可動演出装置を備えた遊技機を例示する正面図であり、まず、図1及び図2を参照して遊技機1の構成を概説する。
(遊技機の構成)
図1に示す遊技機1は、いわゆるパチンコ機として構成されており、遊技者側に配される前面枠2に形成された窓部4に透明板(ガラス板等)が配置され、遊技者が、透明板を介して後方の遊技領域5aを視認できるように構成されている。また、透明板の後方(奥側)には、遊技盤5が配置され、この遊技盤5の盤面5b上にガイドレール3等によって区画された遊技領域(遊技球が流下可能な領域)5aが形成されている。遊技領域5aの中央には、遊技盤5上での遊技状態の変化に応じた演出表示を行う液晶表示装置11が配置されている。そして、液晶表示装置11の下方(遊技領域5aの中央下部)に大入賞口6(アタッカー)が配置されており、液晶表示装置11と大入賞口6との間には、電動チューリップ(電チュー)にて構成される始動口7が配置されている。また、遊技盤5には、液晶表示装置11を取り囲むようにセンター役物13が配置され、そのセンター役物13に遊技機用可動演出装置20(以下、「可動演出装置20」ともいう)が設けられている。この可動演出装置20は、図3に示すように、盤裏カバー(図示せず)に固定配置される装置本体30と、この装置本体30によって支持される可動体70を備えており、液晶表示装置11の上側の定常位置(図1)と液晶表示装置11の前側の落下位置(図2)との間で可動体70を往復移動可能に構成されている。また、前面枠2において透明板の下方側には、遊技球を受ける遊技球受皿9や遊技球を発射する発射ハンドル8などが設けられている。
なお、本明細書において、「前後方向」とは、遊技盤5の盤面5bと直交する方向を意味し、盤面5bに対し、遊技者が位置する側を前方側、それとは反対側(即ち、遊技機1奥側)を後方側とする。また、「上下方向」とは、遊技領域5aを遊技球が流下する方向(鉛直方向)を意味し、「左右方向」とは、上記「前後方向」及び「上下方向」と直交する方向を意味する。
(遊技機用可動演出装置の構成)
次に、第1実施形態に係る可動演出装置20について詳述する。
図3及び図4に示すように、可動演出装置20は、液晶表示装置11の前側で上下方向に移動する可動体70と、可動体70を支持する装置本体30とを備えて構成されている。
可動体70は、図1〜3等に示すように、両端が切り落とされたラグビーボール形状をなす装飾部71aを備え、その装飾部71aの前方側(周壁の所定箇所)には、円形状の窓部71bが形成されている。この装飾部71aの形状は、遊技盤5の前面側に配置できる形状であれば、特にラグビーボール形状に限定されず、例えば、球形状や立方形状などの形状であってもよい。そして、その窓部71b内にLEDなどの発光部材等(図示略)が配置されており、遊技状態に応じた演出を行うことが可能となっている。また、可動体70は、装飾部71aの基端部70aから左右方向へ延出する棒状又は筒状の延出部70bを備えており、その延出部70bの装飾部71aとは反対側に支持台73が設けられている。そして、可動体70は、この支持台73が装置本体30の可動体取付部材72a、72b(後述)に固定された状態で、上下方向にスライド移動可能にケース22(後述)に支持されており、定常位置と落下位置との間で往復移動できるようになっている。なお、可動体70の動作については、後で詳しく述べる。
装置本体30は、可動体70を遊技盤5の盤面5bに沿って定常位置と落下位置との間で往復移動させる機能を備えており、図示しない制御回路(CPUやメモリ等を備えてなる電子回路)によって電気的に制御されるようになっている。また、装置本体30は、後述する各種部品を収容するケース22を備えている。
具体的に、装置本体30は、図3、図7〜9等に示すように、所定の駆動力を発生する主駆動源として回転駆動する駆動軸32a(図8等)を備えた第1モータ32と、第1モータ32の駆動力を可動体70へ伝達する伝達機構100とを備えている。この伝達機構100は、複数のギヤ部材からなる変位部110と、可動体70と連動するように構成され、かつ変位部110が接触しているときに変位部110からの作用を受ける被作用部としてのラック40とを備えている。なお、変位部110は1つのギヤ部材で構成してもよいし、ギヤ部材に限らずベルトやリンク機構などによって第1モータ32の駆動力を伝達するものを適宜使用することができる。そして、可動体70は、ラック40(被作用部)と連動するように構成されており、変位部110からの作用をラック40(被作用部)が受けると連動して動作するようになっている。
変位部110は、第1モータ32の駆動力を受けて動作するピニオンギヤ36と、上下方向と交差する所定の回転軸線(すなわち、前後方向の回転軸線)を中心として回転可能に構成されると共に、第1モータ32からの駆動力を受けて回転する回転ギヤ34とを有している。そして、ピニオンギヤ36は、回転ギヤ34と噛み合い且つ当該回転ギヤ34からの回転力を受けて回転するように構成されている。また、ラック40は、変位部110を構成するピニオンギヤ36が接触したときに当該ピニオンギヤ36と噛み合うようになっている。
ここで、第1モータ32は、公知のステッピングモータなどによって構成されるものであり、図3に示すように、ケース22に外側から固定されている。より具体的に、第1モータ32は、モータ取付板90aに保持される形態で、このモータ取付板90aがねじ等の締結部材(図示略)によってケース22に組み付けられることで、ケース22に固定されるようになっている。また、第1モータ32の各駆動軸32aは、ケース22に形成された取付孔25aから該ケース22内に突出するように配置されている。第1モータ32は、図示しない制御回路からの制御信号を受けて駆動軸32aを回転させるように構成されており、回転速度や回転角度は上記制御回路によって制御されるようになっている。また、駆動軸32aにはモータギヤ32bが連結されており、このモータギヤ32bに回転ギヤ34が噛合するようになっている。
伝達機構の説明に戻り、回転ギヤ34及びピニオンギヤ36は、図7〜9等に示すように、ケース22に対して軸支されている。回転ギヤ34は、モータギヤ32bと噛合するようにケース22に固定されており、第1モータ32が駆動されてモータギヤ32bが回転すると、回転ギヤ34も回転するようになっている。また、ピニオンギヤ36は、後述するクラッチ機構が機能するために、回転ギヤ34の回りに所定回転角度範囲(例えば、0°から50°の範囲)において公転移動可能にケース22に設けられるガイド孔25d、25eによって支持されており、ラック40に対して接離可能となっている。この所定回転角度範囲は、ラック40の長さ(すなわち、可動体70の上下方向の移動範囲)に応じて、適宜変更可能となっている。
これら回転ギヤ34及びピニオンギヤ36の外径は、略同一であってもよく、回転ギヤ34のほうがピニオンギヤ36よりも大きく構成されていてもよい。なお、図7及び図8等では、回転ギヤ34及びピニオンギヤ36の外径が略同一の大きさで構成されている例を示している。
ラック40は、細長形状に構成されており、その長手方向の一側面に、ピニオンギヤ36と噛合可能な噛合部42が設けられている。このラック40の長手方向一方側には、図3等に示すように、可動体70が固定された可動体取付部材72a、72bが、ねじ等(図示略)によって取り付けられている。また、図7、8に示すように、ラック40は、可動体取付部材72a、72bとの間にガイド棒74を挟んで、ケース22に対してスライド移動可能に支持されている。そして、ラック40がピニオンギヤ36と噛合し、第1モータ32の駆動力を受けることによりケース22に対してスライド移動することで、可動体70が定常位置と落下位置との間で移動するようになっている。さらに、ラック40の上端部には、後述する保持手段としての磁性部材62が設けられており、後述する揺動部材60に設けられる永久磁石64に吸着可能となっている。この磁性部材62は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性材料を含む金属片より構成されている。
ケース22は、図3、4等に示すように、ケース全体として薄い厚さの箱状形態をなしている。このケース22は、長板形状に構成される第1ケース体22a及び第2ケース体22bが前後方向に合掌態様で重ね合わされて互いにねじ等の締結部材(図示略)によって組み付けられ、遊技盤5の盤面5bに沿って略平行に配置されるようになっている。そして、第1ケース体22a及び第2ケース体22bには、前後方向に対向して伝達機構の回転ギヤ34やその他各部材が内部又は外部にそれぞれ組付けられる第1壁部23及び第2壁部26が設けられている。第1ケース体22a及び第2ケース体22bは、いずれも樹脂材料などによって構成されており、図7、8に示すように、いずれも全体として平坦状に構成されている。
第1ケース体22aは、底板若しくは天井板として構成される第1壁部23と、この第1壁部23の周縁部から当該第1壁部23の板面と直交する方向に沿ってそれぞれ立ち上がる左側壁部23a、右側壁部23b、上側壁部23c、下側壁部23dをそれぞれ備えている。そして、第1壁部23には、図7、8等に示すように、当該ケース22の長手方向に沿って長孔形状のガイド溝25cが右側壁部23b寄りの位置に設けられている。また、第1壁部23の外壁面24には、図3、5等に示すように、ガイド溝25cを外側から覆うように、ガイド棒74が固定部材75a、75b及びねじ等(図示略)によって固定されており、可動体70がこのガイド棒74に対してスライド移動するように、当該外壁面24側に支持されている。さらに、第1壁部23には、下側壁部23d寄りの位置にモータ取付孔25aが形成されており、このモータ取付孔25aを外側から覆うように、第1モータ32が外壁面24側から取り付けられている。また、モータ取付孔25aの上方側であって当該第1壁部23の略中央付近にモータ取付孔25bが形成されており、このモータ取付孔25bを外側から覆うように、第2モータ50(後述)が外壁面24側から取り付けられている。そして、第1壁部23には、モータ取付孔25aとモータ取付孔25bとの間の位置に、左右方向に延びる長円形状のガイド孔25eが形成されており、後述のガイド孔25dとともに、ピニオンギヤ36が回転ギヤ34の外周(公転軌道上)を移動するようにガイドするようになっている。具体的には、ピニオンギヤ36の中心軸と固定される軸部材39aが、軸受部材39bを介して、ガイド孔25d、25eに挿通支持されている。
第2ケース体22bは、底板若しくは天井板として構成される第2壁部26と、この第2壁部26の周縁部から当該第2壁部26の板面と直交する方向に沿ってそれぞれ立ち上がる左側壁部26a、右側壁部26b、上側壁部26c、下側壁部26dをそれぞれ備えている。そして、第2壁部26には、図7、8等に示すように、ガイド孔25eと対応する位置に、左右方向に延びる長円形状のガイド孔25dが形成されており、上述したように、ピニオンギヤ36の軸部材39aが外壁面27側からガイド孔25d、25eに挿通されて支持されるようになっている。
また、図9〜11、13、14等に示すように、連結部材80(後述)が上下方向に移動可能に、左側壁部23a、26a寄りの位置でケース22に支持されているとともに、揺動部材60が前後方向で設定される回動軸線(支点P)を中心として回動可能となるように、上側壁部23c、26c寄りの位置でケース22に支持されている。
さらに、伝達機構100は、変位部110をラック40に作用させて当該ラック40に対して第1モータ32からの駆動力を伝達する伝達状態と、ラック40に対する変位部110の作用を解除して当該ラック40に対し第1モータ32からの駆動力を伝達しない非伝達状態とに切り替え可能なクラッチ機構130を備えている。このクラッチ機構130は、回転駆動する駆動軸50aを備えた第2モータ50と、この第2モータ50の駆動力を伝達機構100側へ伝達しピニオンギヤ36を回転ギヤ34の外周に沿って移動させるL字状部材38(後述)及び連結部材80(後述)を備えている。
第2モータ50は、第1モータ32と同様に、公知のステッピングモータなどによって構成されている。そして、第2モータ50は、モータ取付板90bに保持される形態で、図3に示すように、ケース22の長手方向略中央位置に、モータ取付板90bがねじ等の締結部材(図示略)によってケース22に組み付けられることで、第1ケース体22aの外壁面24側から固定されている。また、第2モータ50の駆動軸50aは、取付孔25bからケース22内に突出するように配置されている。そして、第2モータ50は、図示しない制御回路からの制御信号を受けて駆動軸50aを回転させるように構成されており、回転速度や回転角度は上記制御回路によって制御されるようになっている。さらに、駆動軸50aには、図7、8に示すように、円盤状の回転板52が連結されている。この回転板52には、一方面側の略中心位置に円筒部52aが設けられており(図7参照)、駆動軸50aが挿通固定されるようになっている。また、回転板52の他方面側の中心からずれた位置には駆動軸に平行に突出するピン状(棒状)の被駆動部52bが設けられている。この被駆動部52bは、第2モータ50の駆動力に応じて、ガイド溝82(後述)を介して連結部材80を、上方位置(図9〜図11等)と下方位置(図13、14等)との間で上下動させるようになっている。また、この連結部材80の上下動の動きに応じて、ラック40に対してピニオンギヤ36を接離可能となっている。なお、第2モータ50は、「副駆動源」の一例に相当する。
L字状部材38は、図7〜9等に示すように、一方の先端部38bと他方の先端部38cとの間に屈曲部38aが設けられており、L字形状をなしている。このL字状部材38は、一方の先端部38bがピニオンギヤ36と固定され、他方の先端部38cが連結部材80の他端部80bと固定されている。また、L字状部材38は、回転ギヤ34及びピニオンギヤ36の各中心軸を連結している。屈曲部38aは、上述したように、ケース22に対して回動可能に軸支されている。さらに、L字状部材38は、ピニオンギヤ36が連結された一方側の方が、連結部材80が連結された他方側よりも長く形成されている。また、L字状部材38は、図9〜11、13、14等に示すように、連結部材80とラック40との間に、これら連結部材80及びラック40と平行するように配置されている。そして、第1モータ32と第2モータ50との間にピニオンギヤ36が位置するようにそれぞれ配置されている。このように配置することで、伝達機構100及びクラッチ機構130が無駄なくケース22内に収容配置され、コンパクト化に寄与している。
そして、L字状部材38は、図9〜11、図13、14等に示すように、連結部材80を介して被駆動部52bの動きと連動して変位するようになっている。具体的に、L字状部材38が屈曲部38aを中心として回動することにより、先端部38bに固定されているピニオンギヤ36が、ラック40の噛合部42と噛合可能な位置(図9〜11等参照)と、ラック40の噛合部42から離脱する位置(図13、14等参照)との間で回転ギヤ34の外周に沿って移動するようになっている。
連結部材80は、図7〜9等に示すように、細長形状に構成されており、一端部80aが揺動部材60(詳細は後述)と固定されるとともに、他端部80bがL字状部材38の先端部38cと固定されている。また、連結部材80の中間部80cは、クランク状に屈曲されている。連結部材80をこのような形状にすることにより、無駄なくケース22内に収容配置することができ、よりコンパクト化を図ることができる。さらに、この中間部80cには、他端部80b寄りに、回転板52の被駆動部52bを支持するガイド溝82が設けられている。このガイド溝82は、連結部材80の短手方向(長手方向と直交する方向)に延びるように形成されている。そして、第2モータ50の駆動力が被駆動部52bを介して連結部材80に伝達されることで、連結部材80が上下方向に移動するようになっている。
また、装置本体30は、可動体70が定常位置にあるときに該可動体70を保持可能な保持状態と、該可動体の保持が困難又は不能な解除状態とに変化し得るように構成された保持手段160を備えている。この保持手段160は、図9〜11、図13、14等に示すように、細長形状に構成され、装置本体30の上部に配置されると共に、前後方向で設定される回動軸線を中心として回動可能となるように構成される揺動部材60と、揺動部材60に設けられる永久磁石64と、ラック40に設けられる磁性部材62とを有している。具体的にこの揺動部材60は、一端部側が後述する連結部材80に固定され、他端部側に永久磁石64が配置されて留め具65により固定されており、長手方向の略中央位置を支点Pとして回動可能にケース22に対して軸支されている。また、揺動部材60は、一端部側に連結された連結部材80の上下方向の動きに連動して回動するようになっており、ラック40の上端部に設けられる磁性部材62と吸着可能となっている。そして、モータのディテントトルクによって、ラック40を介して可動体70が定常位置に保持されているときに(図9等)、この保持手段160によっても補助的に可動体70を定常位置で保持するようにしている。
さらに、装置本体30は、保持手段160とクラッチ機構130とを連動させる連動機構140を備えている。この連動機構140は、保持手段160とクラッチ機構130とを連結すると共に上下動可能に保持される上述の連結部材80を有している。そして、連結部材80は、クラッチ機構130が伝達状態に切り替えられているときに保持手段160を保持状態に変化させるようになっている。具体的に、第2モータ50が駆動されると、第2モータ50に設けられる被駆動部52bが連結部材80に設けられるガイド溝82内を移動することで(例えば、図9等において、被駆動部52bがガイド溝82内を右から左へ移動し)、連結部材80が上方へ移動するとともに揺動部材60が支点Pを中心に回動し、揺動部材60に取り付けられた永久磁石64がラック40に取り付けられた磁性部材62に対して吸着することで、保持手段160が保持状態となる(図9等参照)。また、連結部材80は、クラッチ機構130が非伝達状態に切り替えられているときに保持手段160を解除状態に変化させるようになっており、第2モータ50が駆動され、第2モータ50に設けられる被駆動部52bが連結部材80に設けられるガイド溝82内を移動することで(例えば、図13等において、被駆動部52bがガイド溝82内を左から右へ移動することで)、連結部材80が下方側へ移動して永久磁石64が磁性部材62から離れることで、可動体70の保持状態が解除されるようになっている(図13、14等参照)。
次に、可動体70の取り付け構造について説明する。
可動体70は、図1〜3等に示すように、支持台73が可動体取付部材72a、72bに対して、ねじ等(図示略)によって取り付けられている。この可動体取付部材72a、72bは、図3、5、7、8等に示すように、互いに組み付けられた状態で箱状形態をなしており、棒状部材よりなるガイド棒74が、当該可動体取付部材72a、72b間に挿通されて配置されるようになっている。そして、可動体70は、上述したようにラック40に固定されており、ラック40が上下方向にスライドすることで、可動体70もこのガイド棒74に対してスライド移動するように構成されている。
ガイド棒74は、固定部材75a、75b及びねじ等(図示略)によってケース22の外面(第1壁部23の外壁面)に固定されている。そして、コイル状に形成されたばね部材76及びフランジが周囲に形成されてなる環状のばね押圧部材77が挿通されている(なお、図3、7、8等では、ばね部材を省略して示している。)。また、ケース22の外面であって、ガイド棒74の下方側には、発泡樹脂やゴム部材などから構成される緩衝部材78a、78bが設けられている。そして、これらばね部材76及び緩衝部材78a、78bによって、可動体70の落下に伴う衝撃を和らげるように構成されている。
(可動演出装置の動作)
次に、上述のように構成される可動演出装置20の動作について説明する。
本実施形態に係る可動演出装置20は、所定の遊技条件の成立時(例えばリーチ状態や大当り状態の発生時)などに応じて可動体70を動作させるようになっており、液晶表示装置11に表示される遊技状態の変化と連動させて演出を行うことができるようになっている。そして、可動演出装置20は、上述したように可動体70がラック40と一体的に設けられており、可動体70は、ラック40の上下方向への移動と共に、定常位置と落下位置との間で往復移動可能となっている。なお、定常位置とは、可動体70が上端部まで上昇した位置であり、図3〜図6、図9、図13等に示す位置である。また、落下位置とは、可動体70が下端部まで下降(落下)した位置であり、図11、図12、図14等に示す位置である。
そして、可動演出装置20は、可動体70を、上方側の位置から落下位置へ自重による落下により移動させる動作(この動作を「自由落下動作」とする)と、第1モータ32の回転と同期して往復移動させる動作(この動作を「復動動作」とする)を行うことが可能となっている。具体的に、可動演出装置20は、保持手段160が解除状態となり、ピニオンギヤ36がラック40の噛合部42から離脱している非伝達状態のときに可動体70を自由落下させることができ、ピニオンギヤ36とラック40の噛合部42が噛合している伝達状態のときに、可動体70を往復移動させることができるようになっている。
まず、自由落下動作について説明する。
自由落下動作では、図5、図9に示すように、可動体70が定常位置にあって、ラック40に取り付けられた磁性部材62と揺動部材60に取り付けられた永久磁石64とが吸着しているとき(すなわち、保持手段が保持状態のとき)に、第2モータ50が駆動して、図9において回転板52が時計回りに回転すると、この回転板52の回転によって被駆動部52bがガイド溝82を押し下げる形でガイド溝82内を左から右に移動しつつ、連結部材80を上から下に移動させる。そして、連結部材80が上から下へ移動することで、L字状部材38が図9において時計回りに回動し、ピニオンギヤ36も回転ギヤ34の外周上を図9において時計回りに回動してラック40の噛合部42から離脱し(図13)、クラッチ機構130が伝達状態から非伝達状態に切り替わり、ラック40への第2モータ50の駆動力の伝達が遮断されることとなる。また、このとき、連結部材80の一端部80aに固定されている揺動部材60が支点Pを中心に図9において時計回りに回動することで磁性部材62が永久磁石64から外れ、揺動部材60がラック40から離脱する(保持手段160が解除状態となる)。
そして、このようにクラッチ機構130が非伝達状態となり、保持手段160が解除状態となると、可動体70は、定常位置(図13)から、落下位置へ自重により落下する(図14)。なお、図12は、可動体70が落下位置へ移動した様子を正面側から見た図であり、可動体70が落下位置へ落下したときに、可動体取付部材72a、72bが緩衝部材78a、78bに受け止められるとともに、ばね部材76が圧縮変形されることで、この落下の衝撃が緩衝されるようになっている。例えば、リーチ状態から大当たりになる場合など、可動体70を定常位置から突如落下させることにより、遊技者に対し驚きを与えるといった演出が可能となる。
また、本実施形態の可動演出装置20では、定常位置に限らず、任意の位置から落下位置へ可動体70を落下させることができるようになっている。例えば、可動体70が図10に示す中間位置に位置している状態でピニオンギヤ36を噛合部42から離脱させることで(クラッチ機構130を非伝達状態に切り替えることで)、この中間位置からも可動体70を自重によって落下させることができ、より多彩な演出が可能となる。
次に、復動動作について説明する。
上述のように所定のリーチアクション(演出可動)などによって可動体70が落下位置へ落下した後には、復動動作により可動体70を定常位置に戻し、次のリーチアクションに備えることとなる。すなわち、可動体70が落下位置へ落下により移動した状態で、第2モータ50が駆動されて図14において反時計回りに駆動軸50aが回転すると(この方向を逆回転とする)、ピニオンギヤ36が噛合部42と噛合し、クラッチ機構が伝達状態に切り替わる(図11)。そして、第1モータ32が駆動されてモータギヤ32bが図11において時計回り(この方向を正回転とする)に回転すると、回転ギヤ34が反時計回りに回転すると共に、この回転ギヤ34に噛合しているピニオンギヤ36が時計回りに回転することで、ラック40と共に可動体70が落下位置から上方側へ移動し(図10)、さらに定常位置まで移動する(図9)。また、このクラッチ機構の切り替わりに対応して、連動機構140によって揺動部材60が変位し、永久磁石64が磁性部材62との吸着位置に配置されるようになるため、可動体70が定常位置に戻ったときに、可動体70側に設けられる磁性部材62がそのまま永久磁石64に吸着して安定して保持されることとなる。
また、本実施形態の可動演出装置20では、第1モータ32の回転方向を、図示しない制御回路からの制御信号によって切り替えることで、可動体70の移動方向を切り替え可能となっている。例えば、図9に示すように可動体70が定常位置にある状態で、第1モータ32の駆動軸32aを逆回転させモータギヤ32bを反時計回りに回転させると、回転ギヤ34が時計回りに回転すると共に、この回転ギヤ34に噛合しているピニオンギヤ36が反時計回りに回転する。そして、このピニオンギヤ36の回転がラック40に伝達されると、ラック40は、揺動部材60の永久磁石64の磁気吸引力に抗して下方側へ移動し、可動体70もラック40と共に落下位置へと移動する。このように、第1モータ32の回転と同期させて可動体70を落下位置へと移動させることもできるので、遊技状態等に応じて可動体70の移動スピードを変化させることでバリエーションにより富んだ動きが可能となる。
さらに、例えば図10に示す中間位置(すなわち、定常位置と落下位置との間の任意の位置)において、第1モータ32の回転方向の切り替えを繰り返し行うことで、点線に示す位置との間で可動体70を上下に揺動動作(いわゆる煽り動作)させることができる。この可動体70の揺動動作は、定常位置から落下位置への移動時及び落下位置から定常位置への移動時のいずれの場合にも行うことができるようになっている。また、例えば、可動体70を、定常位置から中間位置まで移動させて揺動動作させた後、落下位置へ移動させずに定常位置へ戻すように移動させることもできるようになっている。
(第1実施形態の主な効果)
本発明の遊技機用可動演出装置20及び遊技機1によれば、相対的に高位置となる定常位置と、定常位置のときよりも低位置となる落下位置との間で往復移動可能に支持される可動体70を、任意の位置から落下位置に向けて自由落下により移動させることができるほか、第1モータ32(主駆動源)の駆動力によっても可動体70を定常位置と落下位置との間の任意の位置において上下に往復移動(揺動)(いわゆる煽り動作)させることができるので、よりバリエーションに富んだ動きが可能となり、遊技者の興趣を高めることができる。さらに、第1モータ32からの駆動力を可動体70側へ伝達する伝達状態と、第1モータ32からの駆動力を可動体70側へ伝達しない非伝達状態とに切り替え可能なクラッチ機構130を備えているので、このクラッチ機構130の切り替えによって容易に可動体70の動作を変更することができる。
また、本発明において、可動体70が定常位置にあるときに該可動体70を保持可能な保持状態と、該可動体70の保持が困難又は不能な解除状態とに変化し得るように構成された保持手段160と、保持手段160とクラッチ機構130とを連動させる連動機構140と、を備え、連動機構140は、クラッチ機構130が伝達状態に切り替えられているときに保持手段160を保持状態に変化させ、クラッチ機構130が非伝達状態に切り替えられているときに保持手段160を解除状態に変化させるように構成されていてもよい。
このように、保持手段160を設けることで、可動体70が定常位置にあるときには、この位置で安定して保持することができる。また、クラッチ機構130が非伝達状態に切り替えられたときには、保持手段160による保持状態が解除されるため、可動体70の落下動作を確実に行うことができる。さらに、保持手段160とクラッチ機構130とは、連動機構140により連動されており、互いに同期して動作するようになっているので、可動体70の移動をよりスムーズに行うことができる。
また、本発明において、連動機構140は、保持手段160とクラッチ機構130とを連結すると共に上下動可能に保持される連結部材80を備え、保持手段160は、一端部側が連結部材80に連結されると共に、他端部側には永久磁石64が取り付けられ、これら一端部と他端部との間において上下方向と交差する方向で設定される回動軸線を中心として回動可能となるように構成された揺動部材60を有し、可動体70には、永久磁石64と吸着可能な磁性部材62がラック40を介して間接的に取り付けられており、可動体70が定常位置にあって、保持手段160が保持状態のときに、当該可動体70に取り付けられた磁性部材62と揺動部材60に取り付けられた永久磁石64とが吸着することで可動体70が定常位置で保持されるように構成されていてもよい。
このように、可動体70が定常位置にあるときには、可動体70に取り付けられた磁性部材62と揺動部材60に取り付けられた永久磁石64とが吸着することで、この定常位置でより安定して可動体70を保持することができる。また、保持手段160が解除状態となると、永久磁石64による吸着作用が弱まり、可動体70を確実に落下させることができる。
また、本発明において、主駆動源は、回転駆動する第1モータ32からなり、変位部110は、第1モータ32の駆動力を受けて動作するピニオンギヤ36を有し、被作用部は、変位部110を構成するピニオンギヤ36が接触したときに当該ピニオンギヤ36と噛み合うラック40を有して構成され、クラッチ機構130は、ピニオンギヤ36をラック40に対して接近及び離間可能に構成されていてもよい。
このように、主駆動源が回転駆動する第1モータ32によって構成されているので、第1モータ32の回転方向や回転スピードを変化させることで、よりバリエーションに富んだ動きが可能となる。また、このように、ラック40とピニオンギヤ36の歯車伝達機構を用いることで、可動体70の往復移動の動きをより敏速に確実に切り替えることができ、遊技者の興趣をより高めることができる。
また、本発明において、変位部110は、上下方向と交差する所定の回転軸線を中心として回転可能に構成されると共に、第1モータ32からの駆動力を受けて回転する回転ギヤ34を有し、ピニオンギヤ36は、回転ギヤ34と噛み合い且つ当該回転ギヤ34からの回転力を受けて回転するように構成されており、クラッチ機構130は、所定の駆動力を発生する副駆動源として第2モータ50を備え、第2モータ50の駆動力に応じて、ピニオンギヤ36を回転ギヤ34と噛み合わせつつ、当該回転ギヤ34の外周に沿って移動させる構成をなし、ピニオンギヤ36をラック40と噛み合う位置に配置する伝達状態と、ピニオンギヤ36をラック40から離間させる非伝達状態とに切り替えるように構成されていてもよい。
このように、第2モータ50の駆動力に応じてピニオンギヤ36を回転ギヤ34と噛み合わせつつ当該回転ギヤ34の外周に沿って移動させることで、当該ピニオンギヤ36をラック40と噛み合う位置及びラック40から離間させる位置とでよりスムーズに移動させることができ、クラッチ機構130における伝達状態と非伝達状態との切り替えをより確実に行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、保持手段160の構成として永久磁石64と磁性部材62の吸着による機構を採用したが、保持手段160はこの構成に限らず、例えば、係止爪と係合部などの構造などによっても構成することができる。
上記実施形態では、モータギヤ32bと回転ギヤ34とが別体で構成された例を示したが、モータギヤ32bと回転ギヤ34とは一体的に(すなわち同一部材で)構成されていてもよい。
上記実施形態では、可動体70には、永久磁石64と吸着可能な磁性部材62がラック40を介して間接的に取り付けられた構成を例示したが、磁性部材62は可動体70に対して直接取り付けられていてもよい。
1…遊技機
2…前面枠
3…ガイドレール
4…窓部
5……遊技盤
5a…遊技領域
5b…盤面
6…大入賞口
7…始動口
8…発射ハンドル
9…遊技球受皿
11…液晶表示装置
13…センター役物
20…遊技機用可動演出装置
22…ケース
22a…第1ケース体
22b…第2ケース体
23…第1壁部
23a…左側壁部
23b…右側壁部
23c…上側壁部
23d…下側壁部
24…外壁面
25a、25b…モータ取付孔
25c…ガイド溝
25d、25e…ガイド孔
26…第2壁部
26a…左側壁部
26b…右側壁部
26c…上側壁部
26d…下側壁部
27…外壁面
30…装置本体
32…第1モータ(主駆動源)
32a…駆動軸
32b…モータギヤ
34…回転ギヤ(伝達機構、変位部)
36…ピニオンギヤ(伝達機構、変位部)
38…L字状部材(クラッチ機構)
38a…屈曲部
38b…一方の先端部
38c…他方の先端部
39a…軸部材
39b…軸受部材
40…ラック(伝達機構、被作用部)
42…噛合部
50…第2モータ(副駆動源、クラッチ機構)
50a…駆動軸
52…回転板
52a…円筒部
52b…被駆動部(クラッチ機構)
60…揺動部材(保持手段)
62…磁性部材(保持手段)
64…永久磁石(保持手段)
65…留め具
70…可動体
70a…基端部
70b…延出部
71a…装飾部
71b…窓部
72a、72b…可動体取付部材
73…支持台
74…ガイド棒
75a、75b…固定部材
76…ばね部材
77…ばね押圧部材
78a、78b…緩衝部材
80…連結部材(連動機構)
80a…一端部
80b…他端部
80c…中間部
82…ガイド溝
90a、90b…モータ取付板
100…伝達機構
110…変位部
130…クラッチ機構
140…連動機構
160…保持手段
P…支点

Claims (6)

  1. 相対的に高位置となる定常位置と、前記定常位置のときよりも低位置となる落下位置との間で往復移動可能に支持される可動体と、
    所定の駆動力を発生する主駆動源と、
    該主駆動源の駆動力を前記可動体へ伝達する伝達機構と、
    を備え、
    前記伝達機構は、
    前記主駆動源の駆動力を受けて動作する1又は複数の部材からなる変位部と、
    前記可動体と連動するように構成され、且つ前記変位部が接触しているときに当該変位部からの作用を受ける被作用部と、
    前記変位部を前記被作用部に作用させて当該被作用部に対して前記主駆動源からの駆動力を伝達する伝達状態と、前記被作用部に対する前記変位部の作用を解除して当該被作用部に対し前記主駆動源からの駆動力を伝達しない非伝達状態とに切り替え可能なクラッチ機構と、を備え、
    前記クラッチ機構が前記伝達状態に切り替えられているときには、前記主駆動源からの駆動力が前記可動体に伝達されて当該可動体が上下に往復移動可能となり、
    前記クラッチ機構が前記伝達状態から前記非伝達状態に切り替えられたときには、前記可動体に対する駆動力の伝達が遮断され、当該可動体が前記定常位置と落下位置との間の任意の位置から自重により前記落下位置に向けて落下することを特徴とする遊技機用可動演出装置。
  2. 前記可動体が前記定常位置にあるときに該可動体を保持可能な保持状態と、該可動体の保持が困難又は不能な解除状態とに変化し得るように構成された保持手段と、
    前記保持手段と前記クラッチ機構とを連動させる連動機構と、
    を備え、
    前記連動機構は、前記クラッチ機構が前記伝達状態に切り替えられているときに前記保持手段を前記保持状態に変化させ、前記クラッチ機構が前記非伝達状態に切り替えられているときに前記保持手段を前記解除状態に変化させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用可動演出装置。
  3. 前記連動機構は、前記保持手段と前記クラッチ機構とを連結すると共に上下動可能に保持される連結部材を備え、
    前記保持手段は、
    一端部側が前記連結部材に連結されると共に、他端部側には永久磁石が取り付けられ、これら一端部と他端部との間において上下方向と交差する方向で設定される回動軸線を中心として回動可能となるように構成された揺動部材を有し、
    前記可動体には、前記永久磁石と吸着可能な磁性部材が直接又は他部材を介して間接的に取り付けられており、
    前記可動体が前記定常位置にあって、前記保持手段が前記保持状態のときに、当該可動体に取り付けられた前記磁性部材と前記揺動部材に取り付けられた前記永久磁石とが吸着することで前記可動体が前記定常位置で保持されることを特徴とする請求項2に記載の遊技機用可動演出装置。
  4. 前記主駆動源は、回転駆動するモータからなり、
    前記変位部は、前記主駆動源の駆動力を受けて動作するピニオンギヤを有し、
    前記被作用部は、前記変位部を構成する前記ピニオンギヤが接触したときに当該ピニオンギヤと噛み合うラックを有してなり、
    前記クラッチ機構は、前記ピニオンギヤを前記ラックに対して接近及び離間可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機用可動演出装置。
  5. 前記変位部は、上下方向と交差する所定の回転軸線を中心として回転可能に構成されると共に、前記主駆動源からの駆動力を受けて回転する回転ギヤを有し、
    前記ピニオンギヤは、前記回転ギヤと直接的又は間接的に噛み合い且つ当該回転ギヤからの回転力を受けて回転するように構成されており、
    前記クラッチ機構は、
    所定の駆動力を発生する副駆動源を備え、
    該副駆動源の駆動力に応じて、前記ピニオンギヤを前記回転ギヤと噛み合わせつつ、当該回転ギヤの外周に沿って移動させる構成をなし、前記ピニオンギヤを前記ラックと噛み合う位置に配置する伝達状態と、前記ピニオンギヤを前記ラックから離間させる前記非伝達状態とに切り替えることを特徴とする請求項4に記載の遊技機用可動演出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遊技機用可動演出装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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