JP5934815B1 - 展開型使い捨ておむつ - Google Patents

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    • A61F13/56Supporting or fastening means

Abstract

【課題】うつぶせ姿勢の着用対象者から取り外し可能な展開型使い捨ておむつを提供するとともに、おむつを横方向の両側に引っ張った際に意図せず胴回り部から係止部が切り離されてしまうことを有効に防止する。【解決手段】第1胴回り部と股下部と第2胴回り部とを縦方向に並んで有し、第2胴回り部から横方向の外側に突出して設けられたファスニングテープの係止部を第1胴回り部に係止することにより第1と第2胴回り部とが連結され、一つの胴回り開口部と一対の脚回り開口部とが形成されており、少なくとも係止部を第2胴回り部から切り離すための切り離し線1cは複数のシートが厚さ方向に重ね合わせられた位置に少なくとも形成され、複数シートのうち一つのシートを第1シート4とし第1シートと異なる一つのシートを第2シート6とした場合に第1シートには切り離し線が形成されており、第2シートには切り離し線が形成されていない展開型使い捨ておむつ。【選択図】図8

Description

本発明は、展開型使い捨ておむつに関する。
従来、展開型の使い捨ておむつが知られている。同おむつは、互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有する。また、同おむつは、第1胴回り部と股下部と第2胴回り部とを縦方向に並んで有する。そして、第2胴回り部から横方向の外側に突出して設けられたファスニングテープの係止部を、第1胴回り部のターゲット領域に係止することにより、第1胴回り部と第2胴回り部とが環状に連結されて、胴回り開口部と一対の脚回り開口部とが形成されて着用対象者に装着される(特許文献1)。
特開2002−253608号
一方、3000グラム以下の低体重で出産される低体重児が存在する。そして、かかる低体重児は出生後、母体内にいたときの胎児様屈曲姿勢で大半の時間を過ごす場合がある。この胎児様屈曲姿勢は、ポジショニング姿勢とも呼ばれ、当該姿勢においては、図1Aに示すように側面視C字状に背中を丸めた状態であるとともに、その脚は、図1Bに示すようにM字に開脚しつつ、両膝が腹部に付くくらい引きつけられた状態となっている。そして、不図示の円座上に寝かせる等の適宜な安全処置が施された上でうつぶせ姿勢とされ、これにより、大半の時間をうつぶせ姿勢で過ごしている。
また、低体重児101によっては、余計なストレスを与えないという観点から、身体に触れないことが望ましいとされるミニマルハンドリングの考え方が適用される場合がある。そして、かような低体重児101にも、展開型の使い捨ておむつ1dp’が使用される。
ここで、うつぶせ姿勢においては、一般にファスニングテープ11’の上記係止部としてのフック材11m’が係止される第1胴回り部1a’のターゲット領域1at’は、低体重児101の腹側、すなわち低体重児101の身体の下に位置している。そのため、おむつ交換の際には、低体重児101を仰向けに体位変更して、これにより、第1胴回り部1a’を上方に向けて露出してから、ターゲット領域1at’に係止されたフック材11m’を外しておむつ1dp’を展開して、低体重児101からおむつ1dp’を取り外している。
しかしながら、おむつ1dp’を取り外すための上記体位変更については、ミニマルハンドリングの観点からは極力行わないのが望ましく、そのため、うつぶせ姿勢のまま低体重児101から取り外し可能な展開型おむつが医療機関等で要望されている。
図2Aは、この要望に応えることが可能な参考例のおむつ1dpの説明図である。既述のように、うつぶせ姿勢においては、ファスニングテープ11が突出して設けられた第2胴回り部1bが、同児101の上方に位置しており、ターゲット領域1atを有する第1胴回り部1aは、同児101の下方に位置しているが、ここで、この参考例では、第2胴回り部1bからフック材11mを切り離すための切り離し線1cが設けられている。従って、当該切り離し線1cを切ることにより、図2Bに示すように、フック材11mが第1胴回り部1aのターゲット領域1atに係止した状態のまま、当該第1胴回り部1aと第2胴回り部1bとの連結を解くことができて、その結果、うつぶせ姿勢のまま、おむつ1dbを展開することができる。そして、これにより、うつぶせ姿勢の低体重児101からおむつ1dpを速やかに取り外すことができる。
一方、かかる切り離し線1cが設けられる第2胴回り部1bは、一般に厚さ方向に複数のシートが重ね合わせられて形成されている。そして、かかる切り離し線1cを、これら複数のシートの全てに形成することが考えられる。
しかし、そうすると、おむつ1dpの装着時に、意図せずにフック材11mが第2胴回り部1bから切り離されてしまって、当該おむつ1dpは使用不能となる。すなわち、おむつ1dpを低体重児101に装着する際には、図2Cに示すように、第2胴回り部1bの一対のファスニングテープ11,11でおむつ1dpの第2胴回り部1bを横方向の両側に引っ張りながら、これらテープ11,11を第1胴回り部1aのターゲット領域1atに係止するが、上記の如く第2胴回り部1bに係る全てのシートに切り離し線1cが形成されていると、両側に引っ張った際に全てのシートが切り離し線1cで切れてしまって、これにより、フック材11mが第2胴回り部1bから切り離されてしまい得る。そして、その場合には、当該おむつ1dpを使用できなくなる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ファスニングテープの係止部を第2胴回り部から切り離すための切り離し線を設けることにより、うつぶせ姿勢の着用対象者から取り外し可能な展開型使い捨ておむつを提供するとともに、当該おむつを横方向の両側に引っ張った際に意図せず第2胴回り部から上記係止部が切り離されてしまうことを有効に防止することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有するおむつ本体部が、第1胴回り部と股下部と第2胴回り部とを前記縦方向に並んで有し、前記第2胴回り部から前記横方向の外側に突出して設けられたファスニングテープの係止部を、前記第1胴回り部に係止することによって、前記第1胴回り部と前記第2胴回り部とが連結されて、一つの胴回り開口部と一対の脚回り開口部とが形成される展開型使い捨ておむつであって、
少なくとも前記ファスニングテープの前記係止部を、前記第2胴回り部から切り離すための切り離し線が形成されており、
前記切り離し線は、複数のシートが前記厚さ方向に重ね合わせられた位置に少なくとも形成されており、
前記複数のシートのうちで一つのシートを第1シートとし、前記複数のシートのうちで前記第1シートと異なる一つのシートを第2シートとした場合に、
前記第1シートには前記切り離し線が形成されており、前記第2シートには前記切り離し線が形成されておらず、
前記第1シートと前記第2シートとを接合する接合部が、前記切り離し線の少なくとも一部を跨いで形成されていることを特徴とする展開型使い捨ておむつである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、ファスニングテープの係止部を第2胴回り部から切り離すための切り離し線を設けることにより、うつぶせ姿勢の着用対象者から取り外し可能な展開型使い捨ておむつを提供するとともに、当該おむつを横方向の両側に引っ張った際に意図せず第2胴回り部から上記係止部が切り離されてしまうことを有効に防止可能となる。
図1Aは、ポジショニング姿勢の低体重児101の概略側面図であり、図1Bは、図1A中のB−B矢視図である。 図2A及び図2Bは、うつぶせ姿勢のまま低体重児101から取り外し可能な参考例の展開型おむつ1dpの説明図であり、図2Cは、同おむつ1dpの展開状態の概略平面図である。 本実施形態に係る展開状態の使い捨ておむつ1dpを肌側から見た概略平面図である。 図4A、図4B、及び図4Cは、それぞれ、図3中のA−A断面図、同B−B断面図、及び同C−C断面図である。 本実施形態に係る展開状態の使い捨ておむつ1dpを非肌側から見た概略平面図である。 装着状態の使い捨ておむつ1dpの概略斜視図である。 切り取り線1cを説明するための要部拡大図である。 図8A及び図8Bは、それぞれ図7中のVIII−VIII断面図である。 変形例の切り取り線1c’の説明図である。 変形例の切り取り線1c’’の説明図である。 ファスニングテープ重なり形態の係止状態の説明図である。 その他の実施の形態の切り離し線11acを示す要部拡大図である。 防漏シート4が第2シートの一例である場合の概略断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有するおむつ本体部が、第1胴回り部と股下部と第2胴回り部とを前記縦方向に並んで有し、前記第2胴回り部から前記横方向の外側に突出して設けられたファスニングテープの係止部を、前記第1胴回り部に係止することによって、前記第1胴回り部と前記第2胴回り部とが連結されて、一つの胴回り開口部と一対の脚回り開口部とが形成される展開型使い捨ておむつであって、
少なくとも前記ファスニングテープの前記係止部を、前記第2胴回り部から切り離すための切り離し線が形成されており、
前記切り離し線は、複数のシートが前記厚さ方向に重ね合わせられた位置に少なくとも形成されており、
前記複数のシートのうちで一つのシートを第1シートとし、前記複数のシートのうちで前記第1シートと異なる一つのシートを第2シートとした場合に、
前記第1シートには前記切り離し線が形成されており、前記第2シートには前記切り離し線が形成されていないことを特徴とする展開型使い捨ておむつである。
このような展開型使い捨ておむつによれば、おむつ交換の際に、第1胴回り部に係止されたファスニングテープの係止部を当該第1胴回り部から取り外し難いうつぶせ姿勢の場合でも、着用対象者からおむつを容易に取り外すことができる。すなわち、このおむつには、当該係止部を第2胴回り部から切り離すための切り離し線が設けられている。よって、この切り離し線を切断すれば、上記係止部が第1胴回り部に係止された状態のまま、第1胴回り部と第2胴回り部との連結を解くことができて、その結果、うつぶせ姿勢の着用対象者からおむつを速やかに取り外すことができる。
また、第1シートには切り離し線が形成されているが、第2シートには切り離し線が形成されていない。よって、同おむつを横方向の両側に引っ張った際に、切り離し線に作用し得る引っ張り力を、切り離し線が非形成の第2シートで効果的に受けることができて、その結果、意図せず第2胴回り部から上記係止部が切り離されてしまうことを有効に防止することができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、
前記第1シートと前記第2シートとを接合する接合部が、前記切り離し線の少なくとも一部に沿って形成されているのが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、第1シートと第2シートとは上記接合部によって接合されているとともに、当該接合部は、切り離し線の少なくとも一部に沿って形成されている。よって、第1シートの切り離し線を切ることにより、第2シートも一緒に切ることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、
前記第1シートと前記第2シートとを接合する接合部が、前記切り離し線の少なくとも一部を跨いで形成されているのが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、第1シートと第2シートとは上記接合部によって接合されているとともに、当該接合部は切り離し線の少なくとも一部を跨いで形成されている。よって、第1シートの切り離し線を切ることにより、第2シートも一緒に切ることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、
前記第1シートは、弾性を有した樹脂フィルムであるのが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、一般に弾性に基づいて切断性の悪い樹脂フィルムに、上記の切り離し線が形成されている。よって、樹脂フィルムを円滑に切ることができて、その結果、切り離し線に基づいて係止部を第2胴回り部から速やかに切り離すことができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、
前記第2シートは、構成繊維の繊維長の平均値が45mm未満の不織布であるのが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、切り離し線が形成されていない第2シートは、繊維長の平均値が短いことに基づいて、切断性の高い不織布となっている。よって、切り離し線が形成されていなくても、当該第2シートを比較的容易に切ることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、
前記第2シートは不織布であり、
前記不織布の繊維配向方向は、前記切り離し線の一方の端部での前記切り離し線の延在方向に沿っているのが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、第2シートは不織布であることから、繊維配向方向に沿って切り易いが、切り離し線の上記一方の端部では、当該繊維配向方向が、切り離し線の延在方向に沿っている。よって、切り離し線が形成されていない第2シートについても、切り離し線が形成された第1シートと一緒に切り離し線に沿って容易に切ることができて、これにより、切り離し線の上記一方の端部から当該切り離し線を円滑に切り始めることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、
前記第2シートは、樹脂フィルムであり、
前記樹脂フィルムの製造時の延伸方向は、前記切り離し線の一方の端部での前記切り取り線の延在方向に沿っているのが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、第2シートは樹脂フィルムであることから、製造時の延伸方向に沿って切り易いが、切り離し線の上記一方の端部では、当該延伸方向が、切り離し線の延在方向に沿っている。よって、切り離し線が形成されていない第2シートについても、切り離し線が形成された第1シートと一緒に切り離し線に沿って容易に切ることができて、これにより、切り離し線の上記一方の端部から当該切り離し線を円滑に切り始めることができる。
かかる展開型使い捨ておむつであって、
前記切り離し線は、前記第2胴回り部のうちで前記ファスニングテープが固定されている部分を切り取るための切り取り線であるのが望ましい。
このような展開型使い捨ておむつによれば、切り離し線は、第2胴回り部に形成されており、かかる第2胴回り部は、うつぶせ姿勢においては着用対象者の上側に位置している。よって、切り離し線の切断作業を容易に行うことができる。
===本実施形態===
図3は、本実施形態の使い捨ておむつ1dpの展開状態の概略平面図である。また、図4A、図4B、及び図4Cは、それぞれ、図3中のA−A断面図、同B−B断面図、及び同C−C断面図である。また、図5は、展開状態のおむつ1dpを図3の逆側から見た概略平面図である。更に、図6は、装着状態の使い捨ておむつ1dpの概略斜視図である。
このおむつ1dpは、ファスニングテープ11を用いて着用対象者101に装着される展開型のおむつ1dpであり、特に3000グラム以下の低体重児101に好適に使用されるものである。以下では、着用対象者を低体重児101として説明するが、何等これに限らず、着用対象者は、乳児や幼児でも良いし、大人でも良い。
おむつ1dpは、尿等の排泄液を吸収すべく吸収体3を有したおむつ本体部1と、おむつ本体部1に固定された一対のファスニングテープ11,11と、を有する。そして、図3の展開状態においては、おむつ本体部1は、互いに直交する三方向として縦方向と横方向と厚さ方向とを有する。ここで、同おむつ本体部1は、縦方向に関しては、第1胴回り部1aと股下部1mと第2胴回り部1bとをこの順番で並んで有していて、図6の装着状態では、一般に、第1胴回り部1aは低体重児101の腹側を覆い、股下部1mは同児101の股間を覆い、第2胴回り部1bは同児101の背側を覆う。但し、場合によっては、おむつ本体部1の縦方向を上述とは逆向きにして低体重児101に装着することもある。つまり、第1胴回り部1aが低体重児101の背側を覆い、第2胴回り部1bが同腹側を覆うようにおむつ1dpを装着しても良い。
一方、各ファスニングテープ11,11は、それぞれ第2胴回り部1bの横方向の各端部1bsfe2,1bsfe2に設けられている。そして、同おむつ本体部1を低体重児101に装着する際には、図6に示すように、第1胴回り部1aに設けられたターゲット領域1atに、各ファスニングテープ11の係止部11mを係止する。すると、同図6に示すように、同テープ11を介して第1胴回り部1aと第2胴回り部1bとが環状に連結されて、これにより、胴回り開口部1HBと一対の脚回り開口部1HL,1HLとが形成されて、おむつ本体部1は低体重児101に装着される。
なお、以下では、おむつ本体部1の厚さ方向の一方側のことを「肌側」とも言い、他方側のことを「非肌側」とも言う。ちなみに、図3の概略平面図は、展開状態のおむつ1dpを肌側から見たものであり、図5の概略平面図は、同おむつ1dpを非肌側から見たものである。
<<<おむつ本体部1>>>
図3の展開状態では、おむつ本体部1の外形形状は、平面視略砂時計形状をなしている。すなわち、第1胴回り部1aと第2胴回り部1bとは、それぞれ股下部1mよりも横方向の両側に突出しており、これにより、厚さ方向から見たおむつ1dpの外形形状は平面視略砂時計形状をなしている。更に換言すると、おむつ1dpは、排泄液を吸収する吸収体3と、この吸収体3よりも横方向及び縦方向の外側に突出した柔軟且つ薄厚なシート状部分と、を有しているが、このシート状部分の外形形状が、平面視略砂時計形状をなしている。
以下では、このシート状部分のうちで吸収体3よりも横方向の両側に突出した各部分1sfのことを、「サイドフラップ1sf」とも言う。また、かかるサイドフラップ1sfは、第1胴回り部1aと股下部1mと第2胴回り部1bとの三者に跨がって延在しており、以下では、第1胴回り部1aに位置するサイドフラップ1asfのことを「第1サイドフラップ1asf」とも言い、股下部1mに位置するサイドフラップ1msfのことを「股下部サイドフラップ1msf」とも言い、第2胴回り部1bに位置するサイドフラップ1bsfのことを「第2サイドフラップ1bsf」とも言う。
また、同おむつ本体部1を別の見方で見ると、当該おむつ本体部1は、排泄液を吸収する略縦長形状の吸収体3と、吸収体3を肌側から覆う液透過性のトップシート2と、吸収体3を非肌側から覆う液不透過性の防漏シート4と、防漏シート4を非肌側から覆い、おむつ1dpの外形形状をなす略砂時計形状の外装シート5と、トップシート2上に横方向に一対並んで設けられ、吸収体3の横方向の各端部にそれぞれ立体ギャザー6g,6gを形成する一対の立体ギャザーシート6,6と、を有している。
図4A乃至図4Cに示すように、吸収体3は、吸収性コア3cと、吸収性コア3cのほぼ全外周面を被覆するコアラップシート3rsと、を有する。吸収性コア3cは、所定の液体吸収性素材を所定形状の一例としての平面視略砂時計形状に成形したものである(図3)。液体吸収性素材としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等の液体吸収性粒状物を例示できる。また、コアラップシート3rsには、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートが使用される。なお、吸収性コア3cの形状は、何等上記の平面視略砂時計形状に限らず、例えば、平面視略矩形形状でも良い。
トップシート2は、エアスルー不織布等の不織布で形成され、図3、図4A乃至図4Cに示すように、吸収体3の縦方向の両側及び横方向の両側から突出するような平面寸法を有する。また、防漏シート4も吸収体3の縦方向の両側及び横方向の両側から突出するような平面寸法を有し、ポリエチレンフィルム等の樹脂フィルムで形成される。そして、これら両シート2,4は、吸収体3から縦方向及び横方向に突出した部分で接着や溶着等によって互いに接合され、これにより、両シート2,4同士の間に吸収体3が保持されている。
図3に示すように、外装シート5は、例えば、柔軟なシートの一例としてSMS不織布(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド不織布)やスパンボンド不織布、エアスルー不織布等の不織布で形成され、おむつ1dpの外形形状をなす。そして、かかる外装シート5の肌側面に、上記両シート2,4及び両シート2,4同士の間に保持された吸収体3が、横方向の中央位置を互いに揃えながら重ね合わせられて接着又は溶着等で一体化されている(図4A乃至図4C)。なお、かかる一体化の状態においては、吸収体3は、第1胴回り部1aと股下部1mと第2胴回り部1bとに亘って延在している(図3)。
立体ギャザーシート6,6は、不織布等の柔軟なシートで形成され、図3に示すように、トップシート2の横方向の各端部2eをそれぞれ肌側から覆うように当該各端部2eに対応させて一対で設けられている。そして、各シート6,6は、それぞれトップシート2の肌側面から起立する立体ギャザー6g,6gを縦方向に沿って形成する。すなわち、各立体ギャザーシート6は、トップシート2にホットメルト接着剤等で固定されて起立不能な縦方向に沿った帯状の基端部6kと、同基端部6kを支点として厚さ方向の肌側に起立可能な起立部6sとを横方向に並んで有している。そして、起立部6sの横方向の先端部には、縦方向に沿った立体ギャザー用弾性部材6rとしての糸ゴム6rが縦方向に伸長状態でホットメルト接着剤等により固定されている。また、図3、図4A、及び図4Cに示すように、同起立部6sのうちの縦方向の各端部6sea,6sebは、それぞれトップシート2に伏せられた状態で同シート2に同接着剤6j等で固定されている。よって、当該起立部6sには、上記の立体ギャザー用弾性部材6rから縦方向の収縮力が付与されていて、これにより、起立部6sが複数の襞を形成しながら縦方向に収縮して、厚さ方向の肌側に起立する(図3、図4B)。ちなみに、この例では、図3、図4A乃至図4Cに示すように、起立部6sが横方向の内側に延びた状態で、縦方向の端部6sea,6sebにて伏せられてトップシート2に固定されているが、何等これに限らない。例えば、起立部6sが横方向の外側に折り返された状態で、縦方向の端部6sea,6sebにてトップシート2に伏せられて固定されていても良い。
かかる立体ギャザーシート6に好適な材料としては、適宜な不織布を例示できて、ここではSMS不織布が使用されているが、柔軟性を有していれば、何等これに限らない。
なお、同立体ギャザーシート6は、図3、図4A乃至図4Cに示すように、横方向の外側の方へ、外装シート5の外側の端縁とほぼ同位置まで延在しており、そして、かかる端縁或いはその近傍位置で外装シート5と接着又は溶着で一体化されている。そして、これにより、同立体ギャザーシート6と外装シート5とが互いに共同して、第1胴回り部1a及び第2胴回り部1bには、それぞれ前述の第1サイドフラップ1asf,1asf及び第2サイドフラップ1bsf,1bsfが形成されている。一方、股下部1mでも、同様に、上記の端縁或いはその近傍位置で立体ギャザーシート6と外装シート5とが接着又は溶着で一体化されていて、これにより、端縁から横方向の内側の所定範囲に亘って前述の股下部サイドフラップ1msf,1msfが形成されている。
各股下部サイドフラップ1msf,1msfは、それぞれ、上記の第1サイドフラップ1asfの一部及び第2サイドフラップ1bsfの一部と共同して、装着状態において脚回り開口部1HLとなる部分であり、つまり低体重児101の脚回りを覆う部分を構成する。そして、各股下部サイドフラップ1msfを縦方向に収縮させてレッグギャザーを形成すべく、各股下部サイドフラップ1msfには、それぞれ脚回り弾性部材21として縦方向に一直線に沿った糸ゴム21が縦方向に伸長状態で接着等により固定されている。よって、当該脚回り弾性部材21の伸長状態が緩和されると、股下部サイドフラップ1msfは縦方向に収縮して複数の襞が形成されて当該襞がレッグギャザーとなる。
<<<ファスニングテープ11>>>
図3に示すように、ファスニングテープ11,11は、一対の第2サイドフラップ1bsf,1bsfの横方向の各外端部1bsfe2,1bsfe2にそれぞれ設けられている。各ファスニングテープ11は、それぞれ横長形状の不織布製の帯状シートをテープ基材11aとし、このテープ基材11aの横方向の一端部が第2サイドフラップ1bsfの外端部1bsfe2の一部1bkに固定され、他端部が第2サイドフラップ1bsfの外端部1bsfe2よりも横方向の外方に突出している。
そして、この突出している部分の肌側面には、面ファスナーのフック材11mが固定されており、更にフック材11mは、その肌側面に、複数の係止用突起(不図示)を有している。よって、フック材11mの係止用突起が、第1胴回り部1aの非肌側面に設定されたターゲット領域1atに引っ掛かることにより、第1胴回り部1aにファスニングテープ11が係止される。フック材11mには、面ファスナーの分野で周知なものを適宜適用できて、例えば、係止用突起が釣り針状のものやT字状のもの等を使用可能である。
ちなみに、この例では、外装シート5が不織布であることに起因して、同シート5が上記のフック材11mとの間で十分な係止力を確保可能であることから、外装シート5の非肌側面の一部がターゲット領域1atとして使用されている。但し、何等これに限らない。例えば、ターゲット領域1atの形成用として、別途、専用のターゲットテープを外装シート5の非肌側面に貼着しても良い。
以上、おむつ1dpの基本構成について説明したが、本実施形態では、図2Aのうつぶせ姿勢の低体重児101からおむつ1dpを取り外し可能にする目的で、第2胴回り部1bの各第2サイドフラップ1bsf,1bsfには、それぞれ切り離し線の一例として切り取り線1c,1cが、図3のようなおむつ1dpの展開状態において形成されている。以下、切り取り線1cについて説明する。
<<<切り取り線1c>>>
図7は、切り取り線1cを説明するための要部拡大図であって、おむつ1dpを非肌側から見た概略平面図である。また、図8A及び図8Bは、それぞれ図7中のVIII−VIII断面図である。
図7に示すように、切り取り線1cは、第2胴回り部1bのうちでファスニングテープ11のテープ基材11aが固定されている部分1bk(図7中、ハッチングで示す部分1bkであり、以下、ファスニングテープ固定部1bkとも言う)を切り取り可能なようにミシン目で形成されている。詳しくは、かかる切り取り線1cは、各ファスニングテープ11に対応させて各第2サイドフラップ1bsfに形成されている。そして、各切り取り線1cは、それぞれ第2胴回り部1bのうちで胴回り開口部1HBとなる部分1bHBから、ファスニングテープ固定部1bkよりも横方向の内側の位置を通って、第2胴回り部1bのうちで脚回り開口部1HLとなる部分1bHLの方へと延びたルートで形成されている。
よって、図2Aに示すようなうつぶせ姿勢の低体重児101から、図2Bに示すようにおむつ1dpを速やかに取り外すことができる。すなわち、図2Aに示すように、通常は、ファスニングテープ11が固定された第2胴回り部1bの方が、低体重児101の背側に位置するように、当該おむつ1dpは低体重児101に装着される。そのため、うつぶせ姿勢においては、第2胴回り部1bは鉛直方向の上方に位置しているが、ここで、このおむつ1dpによれば、上記のように第2胴回り部1bのファスニングテープ固定部1bkを切り取り線1cで切り取ることができる(図2B)。そして、これにより、ファスニングテープ11のフック材11mを第2胴回り部1bから切り離すことができて、その結果、ファスニングテープ11のフック材11mを第1胴回り部1aに係止させたまま、第1胴回り部1aと第2胴回り部1bとの連結を解いておむつ1dpを展開することができる。よって、最後に、第2胴回り部1bを後方(脚側)へ引き抜けば、おむつ1dpをうつぶせ姿勢の低体重児101から取り外し可能である。
なお、かかる切り取り線1cのミシン目は、複数の直線状のスリットの集合体である。すなわち、第2サイドフラップ1bsfを形成する複数のシート4,5,6のうちの特定のシート4,5を厚さ方向に貫通する直線状のスリット(不図示)が、切り取り線1cが延びるべき方向に沿って複数並んだものである。そして、スリットの長さや、スリットのピッチについては、切断性などを考慮して適宜設定されるが、ここで具体例を挙げると、スリットの長さについては、1mm〜3mmを例示でき、また、スリットとスリットとの間の間隔(つまり、スリット同士の間に位置するスリットが無い部分の長さ)については、0.5mm〜2mmを例示できる。ちなみに、上記のスリットのピッチとは、スリットの長さと上記の間隔との合算値のことであると言うこともできる。
また、この例では、図7に示すように、一方の第2サイドフラップ1bsfに形成された切り取り線1cと、他方の第2サイドフラップ1bsfに形成された切り取り線1cとは、互いに、横方向のおむつ1dpの中心線C1に関して線対称に形成されている。そして、各切り取り線1cは、縦方向に沿った直線状部分1cLと、湾曲形状の曲線状部分1cBとを有した略J字状をなしている。
直線状部分1cLは、第2胴回り部1bのうちで胴回り開口部1HBとなる部分1bHB、すなわち、第2胴回り部1bにおける縦方向の略外端縁1be1を起点として、縦方向に平行な直線に沿って縦方向の内側へと進み、そして、縦方向に関してファスニングテープ11の位置と同じ位置、或いは同位置を若干内側に超えた位置まで達している。そして、この位置にて曲線状部分1cBに繋がっていて、そこから、同曲線状部分1cBは、更に縦方向の内側へと延びている。詳しくは、同曲線状部分1cBは、縦方向の内側へ進むに従って、所定の曲率半径でもって横方向の外側へと変位していて、最終的には、第2胴回り部1bのうちの脚回り開口部1HLとなる部分1bHL、すなわち、第2胴回り部1bの横方向の外端縁1be2に至っている。
そして、かかる切り取り線1cのルートによれば、同線1cは、ファスニングテープ固定部1bkを横方向の内側から完全に囲んでいる。よって、当該切り取り線1cを切断すれば、ファスニングテープ11のフック材11mを、ファスニングテープ固定部1bkを含めファスニングテープ11ごと、第2胴回り部1bから切り離すことができる。
また、上記のような曲線状部分1cBを有していれば、切り取り線1cを、第2胴回り部1bの横方向の外端縁1be2に比較的短いルートで到達させることができる。すなわち、当該切り取り線1cのルートを縦方向の内側に大きく延ばすことなく終わらせることができる。そして、これにより、切り取り線1cのルートが、縦方向の内側に大きく延びた場合に起こり得る不具合、例えば、同ルートが第1サイドフラップ1asf(図3)まで至った場合に、ポジショニング姿勢の低体重児101の腹部とM字に開脚した脚とによって切り取り線1cの一部が挟み込まれて切断し難くなることを有効に防ぐことができる。
ちなみに、この図7の例では、切り取り線1cは、第2サイドフラップ1bsf内に完全に収まっているが、何等これに限らない。すなわち、場合によっては、切り取り線1cの一部が、股下部サイドフラップ1msfの方にはみ出していても良い。但し、はみ出し量が過大になると、低体重児101の腹部とM字の脚との間に挟み込まれ易くなったり、切断長が長くなる等の理由により、上述の切り取り線1cを切断し難くなるという不具合を招き得る。そのため、はみ出し量は、少ない方が好ましい。
ところで、図7の概略断面図に示すように、切り取り線1cは、立体ギャザーシート6、防漏シート4、及び外装シート5の三者が厚さ方向に重ね合わせられた位置に少なくとも形成されている。但し、本実施形態では、切り取り線1cは、外装シート5及び防漏シート4(第1シートに相当)には形成されているが、立体ギャザーシート6(第2シートに相当)には形成されていない。
よって、おむつ1dpの装着時に、意図せずにフック材11mが第2胴回り部1bから切り離されてしまって同おむつ1dpが使用不能となることを防ぐことができる。すなわち、おむつ1dpを低体重児101に装着する際には、図2Cに示すように第2胴回り部1bの一対のファスニングテープ11,11でおむつ1dpの第2胴回り部1bを横方向の両側に引っ張りながら、これらテープ11,11のフック材11m,11mを第1胴回り部1aのターゲット領域1atに係止するが、このとき、図7の外装シート5及び防漏シート4の各切り取り線1cに作用し得る横方向の引っ張り力を、切り取り線1cが形成されていない立体ギャザーシート6で受けることができる。そして、これにより、外装シート5及び防漏シート4の各切り取り線1cの破断を有効に回避することができて、その結果、意図せず第2胴回り部1bから上記ファスニングテープ11のフック材11mが切り離されてしまうことを防ぐことができる。
また、立体ギャザーシート6には切り取り線1cとしてのミシン目が形成されていないので、立体ギャザーシート6の肌側面から外装シート5の非肌側面へと排泄液が漏れ出ることが、当該立体ギャザーシート6によって確実に防止される。よって、切り取り線1cのミシン目起因の漏れを有効に防ぐことができる。
更に、おむつ交換の作業者が、これから低体重児101に装着する新品のおむつ1dpを肌側から見た際に、立体ギャザーシート6の肌側面に、切り取り線1cのミシン目が見えることはない(図3を参照)。よって、切り取り線1cから漏れるのではないかという不安を作業者が抱くことはなく、作業者は、おむつ交換を安心して行うことができる。
なお、かかる立体ギャザーシート6と防漏シート4との間には、Ωパターンやスパイラルパターン、べた塗り等の適宜な塗布パターンでホットメルト接着剤が介挿されていて、これにより、図8Aに示すように、当該接着剤を接合部Qとして、これら両シート6,4は接合されている。よって、おむつ1dpを低体重児101から取り外すべく、第2胴回り部1bを切り取り線1cに沿って切断する際には、外装シート5及び防漏シート4の各切り取り線1cに沿った切断力を、切り取り線1cが非形成の立体ギャザーシート6にも速やかに伝達することができる。そして、これにより、外装シート5及び防漏シート4の各切り取り線1cに沿って立体ギャザーシート6も速やかに切断され得て、その結果、切り取り線1cに沿って第2胴回り部1bからファスニングテープ固定部1bkを円滑に切り離すことができる。
なお、当該切り取り線1cに沿った切断力の立体ギャザーシート6への伝達を確実に図る観点からは、望ましくは、防漏シート4の切り取り線1cの略全長に亘って、上記接合部Qが、図8Aのように同線1cを跨いで形成されているか、或いは、図8Bのように、上記接合部Q,Qが切り取り線1cに沿って切り取り線1cの横方向の両側に形成されていると良い。
但し、図8A及び図8Bの接合部Qは、必ずしも防漏シート4の切り取り線1cの略全長に亘っていなくても良い。すなわち、当該接合部Qが、同切り取り線1cの少なくとも一部に対して形成されていれば、少なくとも当該一部については、防漏シート4から立体ギャザーシート6への切断力の伝達を確実になすことができる。そのため、少なくとも切り取り線1cの一部に形成されていれば、上記の切断力の伝達作用を相応に享受することができて好ましい。
また、立体ギャザーシート6の切断性を良好にする観点からは、望ましくは、同シート6をなす不織布の構成繊維の繊維長の平均値が、45mm未満であると良く、より望ましくは、20mm未満であると良い。そして、このように構成繊維が短繊維の場合には、不織布の破断強度を適度に小さくすることができる。よって、上記のように立体ギャザーシート6に切り取り線1cが形成されていなくても、同シート6は、防漏シート4の切り取り線1cの切断につられる形で速やかに切断される。そして、その結果、当該切り取り線1cの切断に基づいて第2胴回り部1bからファスニングテープ固定部1bkを円滑に切り離し可能となる。
更に、切り取り線1cを、図7に示す第2胴回り部1bの縦方向の外端縁1be1から円滑に切り始められるようにする観点からは、立体ギャザーシート6の不織布の繊維配向方向が、当該外端縁1be1に位置する切り離し線1cの端部1ce1での同線1cの延在方向に沿っているのが望ましい。そして、図7の例では、切り取り線1cの端部1ce1は、縦方向に沿った直線状部分1cLに属しており、また、同シート6の繊維配向方向も縦方向に沿っていて、つまり、上述を満たしている。よって、立体ギャザーシート6が大きな破断抵抗を示すこと無く、切り取り線1cを第2胴回り部1bの縦方向の外端縁1be1から円滑に切る始めることができる。
ちなみに、この例では、防漏シート4は、弾性に富んだ樹脂フィルムで形成されていて、かかる樹脂フィルムは、その豊富な弾性に起因して一般に切断性が悪いが、この点につき、この例では、防漏シート4には、上述のように切り取り線1cが形成されている。よって、当該弾性に抗いながらも防漏シート4を円滑に切ることができて、このことも、切り離し線1cに基づく第2胴回り部1bからファスニングテープ固定部1bkを円滑に切り離すことに有効に寄与する。
ところで、この例では、ミシン目の工夫により切り取り線1cの切断し易さを、縦方向の位置に応じて異ならせている。例えば、図7の左部に示すように、切り取り線1cを仮想的に縦方向に三つの部分1c1,1c2,1c3に区分した場合に、各部分1c1,1c2,1c3に対応させて切断し易さを設定している。詳しくは、三つの部分1c1,1c2,1c3のうちの一つの部分1c1たる第1部分1c1は、第2胴回り部1bのうちで胴回り開口部1HBとなる部分1bHBを含む位置に位置しているが、この第1部分1c1については、切断し易いミシン目にしている。また、別の一つの部分1c2たる第2部分1c2は、縦方向の位置に関してファスニングテープ固定部1bkと同じ位置を含むように位置しているが、この第2部分1c2については、第1部分1c1よりも切断し難いミシン目にしている。更に、残る一つの部分1c3たる第3部分1c3は、前述の曲線状部分1cBであるが、この部分1c3については、第1部分1c1と同仕様の切断し易いミシン目にしている。
そして、このようにしていれば、おむつ1dpを低体重児101に装着すべく各ファスニングテープ11,11をそれぞれ横方向の外側に引っ張る際に、不意に切り取り線1cが切れてしまうことを、第2部分1c2の切断し難いミシン目に基づいて有効に防止することができる。また、おむつ1dpを低体重児101から取り外す際には、第1部分1c1の切断し易いミシン目に基づいて、上記の胴回り開口部1HBとなる部分1bHBから容易に切り始めることができるとともに、第3部分1c3たる曲線状部分1cBについても、その切断し易いミシン目に基づいて、同部分1cBを、その湾曲した目標形状に沿って正確に切断可能となる。
ちなみに、上記の切断し易いミシン目及び切断し難いミシン目の設定は、ミシン目が具備するスリットの長さを変更することで実現することができて、この例では、そのようにしている。すなわち、この例では、スリットのピッチを一定に維持しつつ、スリットの長さを異ならせることにより、切り取り線1cが延びる方向の単位長さ当たりに占めるスリットの長さの割合を上記部分1c2と上記部分1c1,1c3とで互いに異ならせており、そして、一般に、この割合が大きい方が切断し易く、この割合が小さい方が切断し難い。そのため、この例では、第2部分1c2での割合を、第1部分1c1での割合及び第3部分1c3での割合よりも小さくしている。
また、この例では、図5に示すように、第1胴回り部1aの各第1サイドフラップ1asf,1asfにも、ミシン目で切断線1caが形成されている。すなわち、第1サイドフラップ1asfには、縦方向の外端縁1asfeから縦方向の内側に延びて切断線1caが形成されている。そして、この切断線1caの横方向の形成位置は、第2サイドフラップ1bsfの縦方向の外端縁1bsfeにおける切り取り線1cの形成位置と揃っている。
従って、第1胴回り部1aにおいて切断線1ca,1ca同士の間に比較的広い間隔をあけることができる。そして、これにより、各切断線1ca,1caのミシン目の切断後に、第1胴回り部1aのうちで切断線1ca,1ca同士の間の部分1amを折り返せば、低体重児101の腹部を露出させることができて、このことは、腹部に光線治療等の適宜な処理が必要な場合に有効である。また、切断線1ca,1caの切断後には、各切断線1ca,1caはそれぞれ横方向に容易に開くことができるため、第1胴回り部1aは横方向に柔軟に変形可能である。よって、腹部が大きめの低体重児101にも無理なく装着可能となる。
図9及び図10は、変形例の切り取り線1c’,1c’’の説明図である。図9に示す変形例の切り取り線1c’は、曲線状部分1cBを有しておらず、直線状部分1cLのみを有している。詳しくは、この変形例では、切り取り線1c’の位置が、前述の切り取り線1cよりも横方向の外側にシフトしていて、これにより、縦方向に沿った一本の直線状部分1cLのみでファスニングテープ固定部1bkを切り取り可能としている。そして、このような切り取り線1c’によれば、直線状部分1cLのみであることから、その切断は容易であり、その結果、切り取り線1c’から大きく位置ずれすることなく正確に切断可能である。なお、この例では、同図9を参照してわかるように、切り取り線1c’の位置には、外装シート5及び立体ギャザーシート6は存在しているが、防漏シート4は存在していない。そのため、この例では、外装シート5が、切り取り線1c’が形成された第1シートに相当し、立体ギャザーシート6が、切り取り線1c’が形成されていない第2シートに相当する。そして、これらシート5,6同士は、接合部Q(不図示)としてのホットメルト接着剤によって接合されている。
一方、図10の変形例の切り取り線1c’’は、ファスニングテープ固定部1bkを三方から囲むように略U字状に形成されている。すなわち、かかる切り取り線1c’’にあっては、その始端Psは、第2胴回り部1bの第2サイドフラップ1bsfにおける横方向の最外端縁1bsfeeに位置し、そこから、略U字のルートの内周側にファスニングテープ固定部1bkが入るように延びて、最終的に、上記の始端Psと同じく第2サイドフラップ1bsfにおける横方向の最外端縁1bsfeeに至り、そして、当該最外端縁1bsfeeに至った位置Peを切り取り線1c’’の終端Peとしている。そして、この例でも、外装シート5が、切り取り線1c’’が形成された第1シートに相当し、立体ギャザーシート6が、切り取り線1c’’が形成されていない第2シートに相当し、これらシート5,6同士は、接合部Q(不図示)としてのホットメルト接着剤によって接合されている。
ところで、冒頭では、本実施形態のおむつ1dpが特に3000グラム以下の低体重児101に好適な旨を述べたが、当該おむつ1dpが、ポジショニング姿勢及びミニマルハンドリングに伴う前述の課題を有効に解決可能なことを勘案すると、よりポジショニング姿勢になり易く、またミニマルハンドリングがより要求されるような場合には、当該おむつ1dpがより有効なものと考えられる。そして、このような場合とは、体重がより軽い場合である。
よって、本実施形態のおむつ1dpは、望ましくは1500グラム以上2500グラム未満の低出生体重児に使用されると良く、より望ましくは1000グラム以上1500グラム未満の極低出生体重児に使用されると良く、より一層望ましくは1000グラム未満の超低出生体重児に使用されると良い。
また、本実施形態のおむつ1dpは、低体重児101用に特化していることから、既存の新生児用のおむつよりも小さく形成されている。例えば、新生児用のおむつの製品長が365mmであり、また装着状態における胴回り開口部1HBの周長L1HBが304mmであるのに対して、本実施形態のおむつ1dpでは、製品長L1(図3)が210mm〜330mmとされており、また、装着状態における胴回り開口部1HBの周長L1HBは160〜295mmとされている。
なお、製品長L1については、例えば、おむつ1dpを展開状態して測定される。すなわち、図3に示すように、展開状態では、先ずターゲット領域1atへの各ファスニングテープ11,11の係止を解いて、第1胴回り部1aと股下部1mと第2胴回り部1bとが縦方向に並んだ状態にするとともに、立体ギャザー用弾性部材6rによる立体ギャザーシート6の収縮、及び脚回り弾性部材21,21に基づく股下部サイドフラップ1msf,1msfの収縮がちょうど無くなるまで、縦方向におむつ1dpを伸ばした状態にする。そして、この伸ばした状態における縦方向の最大寸法L1を測定し、その測定値が、上記の製品長L1となる。
一方、上記の胴回り開口部1HBの周長L1HBについては、一対のファスニングテープ11,11を、ファスニングテープ重なり形態の係止状態にして測定される。図11は、その説明図である。なお、以下では説明の都合上、図11中で左側に位置する第2サイドフラップ1bsfのファスニングテープ11のことを「左側テープ11−1」と呼び、同様に、右側に位置する第2サイドフラップ1bsfのファスニングテープ11のことを「右側テープ11−2」と呼ぶ。
先ず、測定の準備として、二つのファスニングテープ11−1,11−2を、ファスニングテープ重なり形態の係止状態にする。すなわち、図11に示すように、左側テープ11−1のフック材11mを第1胴回り部1aのターゲット領域1atに係止した後に、右側テープ11−2のフック材11mを左側テープ11−1の非肌側面11−1sに係止する。但し、その際には、これらテープ11−1,11−2同士の互いの縦方向の中央位置C11−1,C11−2を揃えながら、右側テープ11−2の先端11−2eが左側テープ11−1のフック材11mの根元側の端11meに揃うように位置合わせする。そして、これにより、ファスニングテープ重なり形態の係止状態にされる。
そうしたら、この係止状態に基づいて形成された胴回り開口部1HBを、胴回り弾性部材21に基づく収縮がちょうど無くなるまで伸長する。そして、かかる伸長状態において、同胴回り開口部1HBの周長L1HBを測定し、これにより、当該周長L1HBが取得される。
ちなみに、低出生体重児の製品長L1及び胴回り開口部1HBの周長L1HBの一例としては、それぞれ310mm及び273.5mmを挙げることができ、また、極低出生体重児の製品長L1及び胴回り開口部1HBの周長L1HBの一例としては、それぞれ270mm及び220mmを挙げることができ、また、超低出生体重児の製品長L1及び胴回り開口部1HBの周長L1HBの一例としては、それぞれ230mm及び219mmを挙げることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、ファスニングテープ11の係止部11mの一例としてフック材11mを例示したが、第1胴回り部1aのターゲット領域1atに係止可能であれば、何等これに限らない。例えば、係止部11mとして粘着テープを用いても良い。
上述の実施形態では、切り離し線の一例として、図7に示すように第2胴回り部1bに形成された切り取り線1cを例示した。すなわち、かかる切り取り線1cは、第2胴回り部1bのうちでファスニングテープ11が固定されている部分1bkたるファスニングテープ固定部1bkを切り取るためのものであったが、何等これに限らない。つまり、ファスニングテープ11のフック材11mを、第2胴回り部1bから切り離すための切り離し線であれば、うつぶせ姿勢の低体重児101からおむつ1dpを取り外すことが可能であるので、例えば図12に示すような切り離し線11acを有した態様も、本発明の範囲に含まれる。すなわち、ファスニングテープ11のテープ基材11aにおいてファスニングテープ固定部1bkとフック材11mとの間の部分に縦方向に沿って切り離し線11acが形成された態様も、本発明の範囲に含まれる。
ちなみに、この図12の例では、テープ基材11aは、例えば不織布と樹脂フィルムとが厚さ方向に一体に重ね合わせられた二層構造のラミネートシートである。すなわち、不織布と樹脂フィルムとは、これらの間に介挿されたホットメルト接着剤を接合部(不図示)として接合されている。そして、上記の切り離し線11acは、樹脂フィルムにのみ形成され、不織布には形成されておらず、これにより、一対のファスニングテープ11,11を横方向の両側に引っ張った際に意図せず切り離し線11acで切れてしまうことが有効に防止されている。但し、ラミネートシートは、不織布と樹脂フィルムとを重ね合わせた二層構造に限るものではない。すなわち、複数枚の不織布同士を重ね合わせてなる複数層構造でも良いし、複数枚の樹脂フィルム同士を重ね合わせてなる複数層構造でも良い。
上述の実施形態では、切り取り線1c,1c’,1c’’及び切り離し線11acの一例としてミシン目を挙げ、当該ミシン目は、複数の直線状のスリットの集合体であったが、何等これに限らない。例えば、切り取り線1c,1c’,1c’’等の延びるべき方向に沿った円弧状や波形のスリットにしても良いし、或いは、スリットに代えて、平面形状が円形や楕円形等の貫通孔にしても良い。
上述の実施形態では、切り取り線1c,1c’,1c’’ 及び切り離し線11acの一例としてミシン目を挙げたが、何等これに限らない。すなわち、周囲の部分と比べて切り取り線1c,1c’,1c’’等が切断し易くなっていれば、ミシン目以外でも良い。例えば、厚さ方向に圧搾又は圧搾溶着して形成された複数の凹部、又は連続した溝状の凹部によって、切り取り線1c,1c’,1c’’等を形成しても良い。
上述の実施形態では、防漏シート4が第1シートの一例であったことから、図8Aのように当該防漏シート4には切り取り線1cが形成されていたが、何等これに限らない。すなわち、図13の概略断面図に示すように、防漏シート4を、切り取り線1cが形成されない第2シートとしても良い。なお、その場合には、当該防漏シート4の厚さ方向の非肌側に隣接する外装シート5及び肌側に隣接する立体ギャザーシート6のうちの少なくとも一方のシート5(6)は、切り取り線1cが形成された第1シートとなる。また、この場合には、図7に示す第2胴回り部1bを、縦方向の外端縁1be1から円滑に切り始められるようにすべく、望ましくは、防漏シート4のたる樹脂フィルムの製造時の延伸方向が、当該外端縁1be1に位置する切り取り線1cの端部1ce1での同線1cの延在方向に沿っていると良い。すなわち、一般に樹脂フィルムは、その延伸方向に樹脂配向が揃う等の理由で、延伸方向に沿って切れ易くなっている。そのため、当該延伸方向が、上記端部1ce1において切り取り線1cの延在方向に沿っていれば、防漏シート4を、切り取り線1cに沿って切り易くすることができて、このことは、円滑な切り始めの実現に有効に寄与する。
上述の実施形態では、使い捨ておむつ1dpを、うつぶせ姿勢の着用対象者101から取り外すことについて主に説明したが、何等これに限らず、仰向け姿勢の着用対象者101からも取り外しても良いのは言うまでもない。
1dp おむつ(使い捨ておむつ)、1 おむつ本体部、1HB 胴回り開口部、1HL 脚回り開口部、1a 第1胴回り部、1am 部分、1asf 第1サイドフラップ、1asfe 外端縁、1at ターゲット領域、1b 第2胴回り部、1be1 外端縁、1be2 外端縁、1bsf 第2サイドフラップ、1bsfe 外端縁、1bsfee 最外端縁、1bsfe2 外端部、1bHB 胴回り開口部となる部分、1bHL 脚回り開口部となる部分、1bk ファスニングテープ固定部(ファスニングテープが固定されている部分)、1c 切り取り線(切り離し線)、1c’ 切り取り線(切り離し線)、1c’’ 切り取り線(切り離し線)、1c1 第1部分、1c2 第2部分、1c3 第3部分、1cL 直線状部分、1cB 曲線状部分、1cB1 部分、1cB2 部分、1ca 切断線、1ce1 端部、1ce2 端部、1m 股下部、1msf 股下部サイドフラップ、1sf サイドフラップ、2 トップシート、2e 端部、3 吸収体、3c 吸収性コア、3rs コアラップシート、4 防漏シート(第1シート)、5 外装シート、6 立体ギャザーシート(第2シート)、6g 立体ギャザー、6j 接着剤、6k 基端部、6r 立体ギャザー用弾性部材、6s 起立部、6sea 端部、6seb 端部、11 ファスニングテープ、11a テープ基材、11m フック材(係止部)、11me 端、11−1 左側テープ、11−1s 非肌側面、11−2 右側テープ、11−2e 先端、11ac 切り離し線、21 脚回り弾性部材、101 低体重児(着用対象者)、Q 接合部、C1 中心線、C11 中央位置、Ps 始端、Pe 終端

Claims (7)

  1. 互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有するおむつ本体部が、第1胴回り部と股下部と第2胴回り部とを前記縦方向に並んで有し、前記第2胴回り部から前記横方向の外側に突出して設けられたファスニングテープの係止部を、前記第1胴回り部に係止することによって、前記第1胴回り部と前記第2胴回り部とが連結されて、一つの胴回り開口部と一対の脚回り開口部とが形成される展開型使い捨ておむつであって、
    少なくとも前記ファスニングテープの前記係止部を、前記第2胴回り部から切り離すための切り離し線が形成されており、
    前記切り離し線は、複数のシートが前記厚さ方向に重ね合わせられた位置に少なくとも形成されており、
    前記複数のシートのうちで一つのシートを第1シートとし、前記複数のシートのうちで前記第1シートと異なる一つのシートを第2シートとした場合に、
    前記第1シートには前記切り離し線が形成されており、前記第2シートには前記切り離し線が形成されておらず、
    前記第1シートと前記第2シートとを接合する接合部が、前記切り離し線の少なくとも一部を跨いで形成されていることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載の展開型使い捨ておむつであって、
    前記第1シートと前記第2シートとを接合する接合部が、前記切り離し線の少なくとも一部に沿って形成されていることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  3. 請求項1又は2に記載の展開型使い捨ておむつであって、
    前記第1シートは、弾性を有した樹脂フィルムであることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  4. 請求項1乃至の何れかに記載の展開型使い捨ておむつであって、
    前記第2シートは、構成繊維の繊維長の平均値が45mm未満の不織布であることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  5. 互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有するおむつ本体部が、第1胴回り部と股下部と第2胴回り部とを前記縦方向に並んで有し、前記第2胴回り部から前記横方向の外側に突出して設けられたファスニングテープの係止部を、前記第1胴回り部に係止することによって、前記第1胴回り部と前記第2胴回り部とが連結されて、一つの胴回り開口部と一対の脚回り開口部とが形成される展開型使い捨ておむつであって、
    少なくとも前記ファスニングテープの前記係止部を、前記第2胴回り部から切り離すための切り離し線が形成されており、
    前記切り離し線は、複数のシートが前記厚さ方向に重ね合わせられた位置に少なくとも形成されており、
    前記複数のシートのうちで一つのシートを第1シートとし、前記複数のシートのうちで前記第1シートと異なる一つのシートを第2シートとした場合に、
    前記第1シートには前記切り離し線が形成されており、前記第2シートには前記切り離し線が形成されておらず、
    前記第2シートは不織布であり、
    前記不織布の繊維配向方向は、前記切り離し線の一方の端部での前記切り離し線の延在方向に沿っていることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  6. 互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有するおむつ本体部が、第1胴回り部と股下部と第2胴回り部とを前記縦方向に並んで有し、前記第2胴回り部から前記横方向の外側に突出して設けられたファスニングテープの係止部を、前記第1胴回り部に係止することによって、前記第1胴回り部と前記第2胴回り部とが連結されて、一つの胴回り開口部と一対の脚回り開口部とが形成される展開型使い捨ておむつであって、
    少なくとも前記ファスニングテープの前記係止部を、前記第2胴回り部から切り離すための切り離し線が形成されており、
    前記切り離し線は、複数のシートが前記厚さ方向に重ね合わせられた位置に少なくとも形成されており、
    前記複数のシートのうちで一つのシートを第1シートとし、前記複数のシートのうちで前記第1シートと異なる一つのシートを第2シートとした場合に、
    前記第1シートには前記切り離し線が形成されており、前記第2シートには前記切り離し線が形成されておらず、
    前記第2シートは、樹脂フィルムであり、
    前記樹脂フィルムの製造時の延伸方向は、前記切り離し線の一方の端部での前記切り取り線の延在方向に沿っていることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  7. 互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有するおむつ本体部が、第1胴回り部と股下部と第2胴回り部とを前記縦方向に並んで有し、前記第2胴回り部から前記横方向の外側に突出して設けられたファスニングテープの係止部を、前記第1胴回り部に係止することによって、前記第1胴回り部と前記第2胴回り部とが連結されて、一つの胴回り開口部と一対の脚回り開口部とが形成される展開型使い捨ておむつであって、
    少なくとも前記ファスニングテープの前記係止部を、前記第2胴回り部から切り離すための切り離し線が形成されており、
    前記切り離し線は、複数のシートが前記厚さ方向に重ね合わせられた位置に少なくとも形成されており、
    前記複数のシートのうちで一つのシートを第1シートとし、前記複数のシートのうちで前記第1シートと異なる一つのシートを第2シートとした場合に、
    前記第1シートには前記切り離し線が形成されており、前記第2シートには前記切り離し線が形成されておらず、
    前記切り離し線は、前記第2胴回り部のうちで前記ファスニングテープが固定されている部分を切り取るための切り取り線であることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
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