JP5498761B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつに関する。
従来より、着用者からの排泄物を受ける使い捨ておむつの1つとして、着用者の腹側の肌に接する前方部と背側の肌に接する後方部とを腰回りで止着部材により止着して装着するテープタイプの使い捨ておむつが使用されている。例えば、特許文献1の使い捨ておむつでは、面ファスナの雄側係合片(例えば、鉤型係合素子が植え付けられた係合片)を有する一対の止着テープが使い捨ておむつの背側部の両側に設けられ、これらの雄側係合片が、使い捨ておむつの腹側部に設けられた雌側係合片(例えば、ループ型係合片)と係合することにより使い捨ておむつが着用者に装着される。
また、特許文献2の使い捨ておむつでは、後方部の左右両側において、ファスニングテープのテープ基材がZ字状に折り畳まれた状態で、トップシートとバックシートとの間にファスニングテープが収納されており、ファスニングテープを左右両側に引き出して前方部のターゲットテープに係止することにより、使い捨ておむつが着用者に装着される。
特開2002−45214号公報 特開2003−275246号公報
ところで、テープタイプの使い捨ておむつでは、止着テープの面ファスナが設けられている部位が厚くなり、硬くなっているため、使い捨ておむつの前方部に止着テープを係止する際に、止着テープの面ファスナの部分を前方部に向けて強く押しつけたり、止着後に止着テープを左右方向の外側に少し引っ張る等して止着テープと前方部とを止着する必要があった。また、止着テープによる止着力が小さいと、体位を変更した際等に止着テープが前方部から外れてしまい、使い捨ておむつが着用者から外れてしまうおそれもある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、止着テープを被止着部に容易かつ強固に止着することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、使い捨ておむつであって、前方部、股下部および後方部を長手方向に順に有する略シート状の本体部と、前記後方部の幅方向の両側に取り付けられ、前記前方部の外面の被止着部に止着される一対の止着テープとを備え、前記被止着部が、伸縮性不織布または伸縮性不織布を含むシートである伸縮性シートと、微細フック構造および微細ループ構造の一方であり、前記伸縮性シート上に設けられる第1微細係合構造とを備え、前記一対の止着テープのそれぞれが、テープ基材と、前記微細フック構造および前記微細ループ構造の他方であり、前記テープ基材上に設けられるとともに前記第1微細係合構造と係合可能である第2微細係合構造とを備え、前記第1微細係合構造と前記第2微細係合構造とが係合することにより前記一対の止着テープが前記被止着部に止着され、前記被止着部において、前記伸縮性不織布が収縮することにより皺状凹凸が形成され、前記一対の止着テープのそれぞれにおいて、前記テープ基材の前記第2微細係合構造が設けられる部位が、伸縮性不織布または伸縮性不織布を含むシートにより形成され、前記テープ基材の前記伸縮性不織布が収縮することにより、前記第2微細係合構造に他の皺状凹凸が形成される
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨ておむつであって、前記皺状凹凸が、それぞれが前記長手方向に沿って伸びる複数の凹部および複数の凸部を含む。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の使い捨ておむつであって、前記皺状凹凸において前記幅方向に隣接する凹部と凸部との間の前記幅方向の距離が、0.5mm以上10mm以下である。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の使い捨ておむつであって、前記皺状凹凸において前記幅方向に隣接する凹部の底部と凸部の頂部との間の厚さ方向の距離が、0.5mm以上5mm以下である。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記本体部が、トップシートと、バックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収コアとを備え、前記被止着部が前記バックシート上に接合される。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の使い捨ておむつであって、前記伸縮性シートが、前記伸縮性不織布と、前記伸縮性不織布上に積層されるとともに前記第1微細係合構造が設けられるベースシートとを備える。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の使い捨ておむつであって、前記ベースシートの厚さが、5μm以上100μm以下である。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記第1微細係合構造が前記微細ループ構造である。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記他の皺状凹凸が、それぞれが前記長手方向に沿って伸びる複数の凹部および複数の凸部を含む
本発明では、止着テープを被止着部に容易かつ強固に止着することができる。
一の実施の形態に係る使い捨ておむつの平面図である。 使い捨ておむつの断面図である。 使い捨ておむつの斜視図である。 使い捨ておむつの部分断面図である。 使い捨ておむつの部分断面図である。 使い捨ておむつの他の例を示す部分断面図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る使い捨ておむつ1を広げた状態にて示す平面図である。使い捨ておむつ1は、着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを、止着テープ4により腰回りで止着して着用するテープタイプの使い捨ておむつであり、着用者からの排泄物を受ける。図1では、着用時に着用者に接する側(すなわち、着用者側)の面を手前にして使い捨ておむつ1を描いている。
図2は、使い捨ておむつ1を図1中に示すA−Aの位置で長手方向(すなわち、図1中における上下方向)に垂直な面で切断した断面図である。図1および図2に示すように、使い捨ておむつ1は、略シート状の本体部2、および、本体部2の両側部上(すなわち、図1および図2中における左右方向の両側)に配置されて本体部2の長手方向のおよそ全長に亘る一対のサイドシート3を備える。
本体部2の図1中における上側の部位201および下側の部位203はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する部位であり、以下の説明では、「前方部201」および「後方部203」と呼ぶ。また、前方部201と後方部203との間において前方部201および後方部203から連続するとともに着用者の股間部に対向する部位202を「股下部202」と呼ぶ。使い捨ておむつ1では、本体部2が前方部201、股下部202および後方部203を長手方向に順に有し、前方部201および後方部203の幅が、股下部202の幅よりも大きい。
使い捨ておむつ1は、後方部203の幅方向(すなわち、図1中の左右方向)の両側に取り付けられる一対の止着テープ4をさらに備える。使い捨ておむつ1が着用者に装着される際には、本体部2の前方部201および後方部203をそれぞれ着用者の腹側および背側に当接させた状態で、一対の止着テープ4が、図3に示すように、前方部201の外面(すなわち、着用者に接する面とは反対側の面)の被止着部26に止着される。
図1および図2に示すように、本体部2は、透液性のトップシート21、撥水性または不透液性のバックシート23、および、トップシート21とバックシート23との間に配置された吸収コア22を備える。図2では、図示の都合上、使い捨ておむつ1の各構成を厚さ方向に離して描いている(図4ないし図6においても同様)。また、図1では、図の理解を容易にするために、吸収コア22の輪郭を太破線にて描いている。図1に示すように、前方部201および後方部203における吸収コア22の幅は、股下部202における吸収コア22の幅よりも大きい。換言すれば、吸収コア22は、いわゆる砂時計型とされる。
図2に示すトップシート21は、吸収コア22の周りにおいてホットメルト接着剤を介してバックシート23に接合される。また、サイドシート3の幅方向の外側の部位は、バックシート23のトップシート21から露出する部位、および、トップシート21の幅方向のエッジ近傍の部位に、長手方向の全長に亘ってホットメルト接着剤を介して接合される。サイドシート3は、サイドシート本体31、および、サイドシート本体31の幅方向の内縁部にホットメルト接着剤により接合されて長手方向に伸びる弾性部材32aを備える。
図1に示す本体部2の長手方向の両端部では、各サイドシート3の幅方向の内側の部位(すなわち、本体部2の幅方向の中心軸側の部位)がホットメルト接着剤を介してトップシート21の着用者側の面に接合される。また、サイドシート3の外縁近傍の部位では、長手方向に伸びる2本の弾性部材32bが、サイドシート3とバックシート23とに挟まれてホットメルト接着剤により接合されている。これらのホットメルト接着剤としては、ポリオレフィン系、ゴム系、酢酸ビニル系等のものが利用される。なお、トップシート21とバックシート23との接合やサイドシート3とトップシート21との接合は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
図1および図2に示す各サイドシート3では、シート本体31の長手方向の両端部の間における内側の部位313が、トップシート21(および他の構成)とは非接合とされており、弾性部材32aが収縮することにより、当該部位313が、図2に示すように、着用者に向かって立ち上がり、着用者の脚の付け根近傍に当接する側壁部(いわゆる、立体ギャザー)となる。また、弾性部材32bが収縮することにより、サイドシート3およびバックシート23が着用者側かつ内側に向かって立ち上がってレッグギャザーが形成され、使い捨ておむつ1の着用時に着用者の足の付け根近傍に密着する。
図1に示すように、本体部2の長手方向の両端部にはそれぞれ、トップシート21とバックシート23とに挟まれるとともに幅方向に伸びる3本の弾性部材25が設けられる。使い捨ておむつ1では、伸張状態にてトップシート21およびバックシート23に接合された弾性部材25が収縮することによりウエストギャザーが形成され、使い捨ておむつ1の着用時に本体部2が着用者の腰回りに密着する。使い捨ておむつ1では、弾性部材32a,32b、並びに、弾性部材25により本体部2が着用者に密着することにより、脚周り、股間、腹側および背側からの尿等の漏出が防止される。
トップシート21は、透液性のシート材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよい。
吸収コア22は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))や高吸収性ファイバー等の高吸収性材料を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包むティッシュペーパーや透液性不織布等は、親水性繊維および吸水性材料とホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性材料の脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。本実施の形態では、吸収コア22はパルプ繊維およびSAPを含む。
バックシート23としては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用され、バックシート23に到達した排泄物の水分等が、本体部2の外側にしみ出すことが防止される。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、使い捨ておむつ1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
サイドシート本体31としては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)が利用される。弾性部材32a,32b,25としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用され、本実施の形態では、ポリウレタン糸が各弾性部材として利用される。
図4は、使い捨ておむつ1を図1中に示すB−Bの位置で長手方向に垂直な面で切断した部分断面図である。図1および図4に示すように、被止着部26は、バックシート23の外面(すなわち、吸収コア22と対向する面とは反対側の面)上に、平面視において吸収コア22と重なるように接合される。被止着部26は、図4に示すように、バックシート23上に接合される伸縮性不織布261、および、伸縮性不織布261の外面にホットメルト接着剤による接着等により接合される面ファスナのループ部材262を備え、ループ部材262は、伸縮性不織布261上に積層されて接合されるベースシート263、および、ベースシート263上(すなわち、伸縮性不織布261に接合される面とは反対側の面)に設けられる微細ループ構造264を備える。
微細ループ構造264とは、多数の微細なループ要素2641の集合を意味し、本実施の形態では、各ループ要素2641のベースシート263からの高さは、200μm以上500μm以下であり、各ループ要素2641の幅よりも大きい。図4では、図示の都合上、ループ要素2641の大きさを実際よりも大きく、ループ要素2641の個数を実際よりも少なく描いている(図5におけるフック要素441においても同様)。
伸縮性不織布261としては、例えば、熱可塑性エラストマー樹脂(例えば、ポリオレフィンやポリアミド、ポリウレタン)にて形成された撥水性のスパンボンド不織布やメルトブロー不織布、スパンボンドとメルトブローの複合不織布が利用される。ここでは、破断伸度が100%以上の不織布を伸縮性不織布とし、破断伸度が100%未満の不織布を非伸縮性不織布とする。伸縮性不織布261の破断伸度は、好ましくは250%以上400%以下とされ、50%伸長回復率は好ましくは60%以上90%以下とされる。また、20%伸長の際に伸縮性不織布261に加えられる荷重は、好ましくは1N/5cm以上50N/5cm以下(JIS L−1906による測定)である。本実施の形態では、伸縮性不織布261として、出光ユニテック株式会社製のストラフレックス(登録商標)等が利用される。
ベースシート263は、例えば樹脂により形成されており、ベースシート263の厚さは、好ましくは、5μm以上100μm以下である。被止着部26では、伸縮性不織布261とベースシート263とを合わせて、伸縮性不織布261を含むシートである伸縮性シートと捉えることができ、微細ループ構造264は当該伸縮性シート上に設けられる。
使い捨ておむつ1が製造される際には、使い捨ておむつ1の幅方向に対応する方向(すなわち、図4中の左右方向)に伸張された状態の伸縮性不織布261に、ループ部材262のベースシート263が接合されて被止着部26が形成され、被止着部26の伸縮性不織布261が、本体部2のバックシート23上にホットメルト接着剤による接着等により接合される。使い捨ておむつ1では、伸縮性不織布261の伸張が解除されてバックシート23と共に収縮することにより、被止着部26に皺状凹凸265が形成される。
皺状凹凸265は、それぞれが長手方向に沿って(すなわち、長手方向におよそ平行に)伸びる複数の凹部266および複数の凸部267を含み、凹部266と凸部267とは幅方向に交互に配列される。凹部266および凸部267はそれぞれ、使い捨ておむつ1をバックシート23側から見た場合(すなわち、図4中の下側から上向きに見た場合)における凹部および凸部を指す。本実施の形態では、幅方向に隣接する凹部266と凸部267との間の幅方向の距離D1は、0.5mm以上10mm以下である。また、幅方向に隣接する凹部266の底部と凸部267の頂部との間の厚さ方向の距離D2は、0.5mm以上5mm以下である。したがって、距離D1の距離D2に対する割合(D1/D2)は、0.1以上20以下となる。
図5は、使い捨ておむつ1を図1中に示すC−Cの位置で長手方向に垂直な面で切断した部分断面図である。図5では、一対の止着テープ4のうち一方のみを示しているが、他方の止着テープ4の構造も図5に示すものと同様である。図1および図5に示すように、止着テープ4は、本体部2の後方部203から幅方向に突出する略矩形のテープ基材41、および、テープ基材41上にホットメルト接着剤による接着等により接合される面ファスナのフック部材42を備える。使い捨ておむつ1では、テープ基材41の幅方向の内側の端部が、サイドシート3とバックシート23との間(トップシート21とバックシート23との間でもよい。)に挟まれて接合されることにより、止着テープ4が本体部2に取り付けられる。
フック部材42は、テープ基材41上に接合されるベースシート43、および、ベースシート43上(すなわち、テープ基材41に接合される面とは反対側の面)に設けられる微細フック構造44を備える。微細フック構造44とは、多数の微細なフック要素441の集合を意味し、本実施の形態では、各フック要素441のベースシート43からの高さは200μm以上500μm以下である。また、各フック要素441の幅は500μm以上2000μm以下である。微細フック構造44は被止着部26の微細ループ構造264(図4参照)と係合可能であり、微細フック構造44と微細ループ構造264とが係合することにより、一対の止着テープ4が被止着部26に止着される。
テープ基材41は伸縮性不織布により形成されており、当該伸縮性不織布は、例えば、上述の被止着部26の伸縮性不織布261と同様の特性を有する。ベースシート43は、例えば樹脂により形成されており、ベースシート43の厚さは、好ましくは、5μm以上100μm以下である。
使い捨ておむつ1が製造される際には、使い捨ておむつ1の幅方向に対応する方向(すなわち、図5中の左右方向)に伸張された状態のテープ基材41(すなわち、伸縮性不織布)に、フック部材42のベースシート43が接合され、テープ基材41の端部が本体部2にホットメルト接着剤による接着等により接合される。使い捨ておむつ1では、テープ基材41の伸張が解除されて収縮することにより、フック部材42に皺状凹凸45が形成される。
皺状凹凸45は、それぞれが長手方向に沿って(すなわち、長手方向におよそ平行に)伸びる複数の凹部46および複数の凸部47を含み、凹部46と凸部47とは幅方向に交互に配列される。本実施の形態では、幅方向に隣接する凹部46と凸部47との間の幅方向の距離D3は、0.5mm以上10mm以下である。また、幅方向に隣接する凹部46の底部と凸部47の頂部との間の厚さ方向の距離D4は、0.5mm以上5mm以下である。
使い捨ておむつ1を着用者に装着する際には、まず、図1に示す一対の止着テープ4が本体部2の被止着部26に止着されていない状態で、本体部2の前方部201および後方部203をそれぞれ着用者の腹側および背側に当接させる。続いて、一対の止着テープ4が看護師や介護士等の作業者により摘まれ、後方部203の左右両側の部位と共に着用者の腹側へと引き寄せられる。そして、止着テープ4のフック部材42が、本体部2の前方部201において、図4に示す被止着部26のループ部材262に向けて軽く押圧されることにより、図5に示すフック部材42の微細フック構造44と、図4に示すループ部材262の微細ループ構造264とが係合し、止着テープ4が被止着部26に止着される。
使い捨ておむつ1の前方部201では、ループ部材262が接合された伸縮性不織布261が収縮することにより被止着部26に皺状凹凸265が形成されているため、皺状凹凸が形成されていない場合に比べて、微細ループ構造264の単位面積当たりのループ要素2641の個数が多い(すなわち、ループ要素2641の密度が高い。)。その結果、被止着部26の微細ループ構造264とフック部材42の微細フック構造44との係合力が向上するため、各止着テープ4を被止着部26に向けて軽く押圧することにより、一対の止着テープ4を被止着部26に容易かつ強固に止着することができる。
上述のように、被止着部26では、皺状凹凸265が長手方向(図3のように着用した状態における上下方向)に沿って伸びる複数の凹部266および複数の凸部267を含んでいる。使い捨ておむつ1が着用された状態では、着用者の体圧等により、微細フック構造44を幅方向の外側に引っ張る力が各止着テープ4に加えられるため、微細フック構造44が、皺状凹凸265の長手方向に伸びる(すなわち、微細フック構造44が引っ張られる方向に垂直な方向に伸びる)複数の凸部267の側面に押しつけられることになる。これにより、微細フック構造44が被止着部26の微細ループ構造264に引っかかりやすくなるため、一対の止着テープ4を被止着部26により強固に止着することができる。また、止着テープ4のフック部材42において、皺状凹凸45が、皺状凹凸265と同様に、長手方向に伸びる複数の凹部266および複数の凸部267を含むことにより、止着テープ4の微細フック構造44が被止着部26の微細ループ構造264にさらに引っかかりやすくなるため、一対の止着テープ4を被止着部26にさらに強固に止着することができる。
被止着部26の皺状凹凸265では、幅方向に隣接する凹部266と凸部267との間の幅方向の距離D1と、幅方向に隣接する凹部266の底部と凸部267の頂部との間の厚さ方向の距離D2とが適宜定められ、本実施の形態では、距離D1の距離D2に対する割合(D1/D2)は、0.1以上20以下とされる。距離D1の距離D2に対する割合が20以下とされることにより、ループ要素2641の密度を十分に高くして、一対の止着テープ4の被止着部26に対する止着強度を向上することができる。また、上記割合が0.1以上とされることにより、凹部266と凸部267とが過剰に近接して凹部266の底部近傍のループ要素2641が止着テープ4のフック部材42と非接触となってしまうことが防止される。その結果、一対の止着テープ4の被止着部26に対する止着強度をより向上することができる。皺状凹凸265では、距離D1が10mm以下とされることにより、距離D2が過剰に大きくなって吸収性物品1の表面がごわつくことが抑制され、距離D1が0.5mm以上とされることにより、隣接するループ要素2641同士の干渉が抑制され、皺状凹凸265が容易かつ確実に形成される。
使い捨ておむつ1では、被止着部26がバックシート23とは別部材とされ、バックシート23上にホットメルト接着剤等により接合される構造とされることにより、使い捨ておむつ1の製造を簡素化することができる。また、ベースシート263上に微細ループ構造264が設けられたループ部材262を伸張状態の伸縮性不織布261上に積層および接合することにより、皺状凹凸265を有する被止着部26を容易に形成することができる。さらには、ベースシート263の厚さが100μm以下とされることにより、伸縮性不織布261の収縮によりループ部材262が容易に収縮するため、皺状凹凸265をより容易に形成することができる。また、ベースシート263の厚さが5μm以上とされることにより、ループ部材262の強度を十分に確保し、使い捨ておむつ1の製造途上あるいは使用中におけるループ部材262の破損を防止することができる。
使い捨ておむつ1では、一対の止着テープ4にフック部材42が設けられ、比較的大きい面積が必要とされる被止着部26にループ部材262が設けられることにより、フック部材の微細フック構造が着用者の着衣等に引っかかってしまうことを抑制することができる。また、一対の止着テープ4において、テープ基材41が伸縮性不織布により形成され、フック部材42が接合されたテープ基材41が収縮することによりフック部材42に皺状凹凸45が形成されているため、フック部材42に皺状凹凸が形成されていない場合に比べて、微細フック構造44の単位面積当たりのフック要素441の個数が多くなる(すなわち、フック要素441の密度が高くなる。)。その結果、被止着部26の微細ループ構造264とフック部材42の微細フック構造44との止着強度がさらに向上し、一対の止着テープ4を被止着部26により一層強固に止着することができる。
使い捨ておむつ1が装着される際には、本体部2の前方部201が、被止着部26の皺状凹凸265が見分けられなくなる程度に幅方向に引っ張られた状態で、止着テープ4が被止着部26に止着されてもよい。この場合であっても、止着テープ4の止着後に被止着部26が収縮することにより皺状凹凸265が形成され、止着テープ4の微細フック構造44と被止着部26の微細ループ構造264とが強固に係合するため、一対の止着テープ4が被止着部26に容易かつ強固に止着される。また、止着テープ4も、フック部材42の皺状凹凸45が見分けられなくなる程度に幅方向に引っ張られた状態で被止着部26に止着されてもよい。これにより、止着テープ4の微細フック構造44と被止着部26の微細ループ構造264とがさらに強固に係合する。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、被止着部26では、微細ループ構造264の各ループ要素2641はベースシート263の表面に対しておよそ垂直に設けられてもよく、当該表面に対して傾斜して設けられてもよい。また、図6に示すように、微細ループ構造264の各ループ要素2641のベースシート263からの高さは、各ループ要素2641の幅よりも小さくされてもよい。
被止着部26では、ベースシート263が省略され、伸縮性不織布261上に微細ループ構造264が直接設けられてもよい。この場合、伸縮性不織布261が、微細ループ構造264が設けられる伸縮性シートとなる。さらには、バックシート23の全体、または、バックシート23の被止着部26となる部位が伸縮性シート(すなわち、伸縮性不織布そのもの、または、伸縮性不織布を含むシート)により形成され、当該伸縮性シート上に微細ループ構造264が直接設けられてもよい。
止着テープ4では、必ずしもテープ基材41にフック部材42のベースシート43が接合される必要はなく、例えば、伸縮性不織布であるテープ基材41上に微細フック構造44が直接設けられてもよい。また、止着テープ4では、テープ基材41全体が伸縮性不織布により形成される必要はなく、通常の不織布(すなわち、伸縮性を有しない不織布)の一部に伸縮性不織布を伸張状態にて接合したものがテープ基材41とされ、伸張状態の当該伸縮性不織布上にフック部材42が接合されてもよく、当該伸縮性不織布上に微細フック構造44が直接設けられてもよい。換言すれば、一対の止着テープ4のそれぞれでは、テープ基材41の微細フック構造44が設けられる部位が、伸縮性不織布または伸縮性不織布を含むシートにより形成される。なお、使い捨ておむつ1に関連する技術では、止着テープ4と被止着部26とが十分に強固に止着されるのであれば、必ずしもテープ基材41の微細フック構造44が設けられる部位が、伸縮性不織布または伸縮性不織布を含むシートにより形成される必要はなく、止着テープ4全体が非伸縮性とされてもよい。
使い捨ておむつ1では、被止着部26に微細フック構造が設けられ、止着テープ4に微細ループ構造が設けられてもよい。換言すれば、被止着部26は、微細フック構造および微細ループ構造の一方である第1微細係合構造を備え、一対の止着テープ4のそれぞれは、微細フック構造および微細ループ構造の他方である第2微細係合構造を備える。上記実施の形態では、使い捨ておむつ1に一対の止着テープが設けられるが、二対以上の止着テープが設けられてもよい。
1 使い捨ておむつ
2 本体部
4 止着テープ
21 トップシート
22 吸収コア
23 バックシート
26 被止着部
41 テープ基材
43 ベースシート
44 微細フック構造
201 前方部
202 股下部
203 後方部
261 伸縮性不織布
262 ループ部材
263 ベースシート
264 微細ループ構造
265 皺状凹凸
266 凹部
267 凸部
D1,D2 距離

Claims (9)

  1. 使い捨ておむつであって、
    前方部、股下部および後方部を長手方向に順に有する略シート状の本体部と、
    前記後方部の幅方向の両側に取り付けられ、前記前方部の外面の被止着部に止着される一対の止着テープと、
    を備え、
    前記被止着部が、
    伸縮性不織布または伸縮性不織布を含むシートである伸縮性シートと、
    微細フック構造および微細ループ構造の一方であり、前記伸縮性シート上に設けられる第1微細係合構造と、
    を備え、
    前記一対の止着テープのそれぞれが、
    テープ基材と、
    前記微細フック構造および前記微細ループ構造の他方であり、前記テープ基材上に設けられるとともに前記第1微細係合構造と係合可能である第2微細係合構造と、
    を備え、
    前記第1微細係合構造と前記第2微細係合構造とが係合することにより前記一対の止着テープが前記被止着部に止着され、
    前記被止着部において、前記伸縮性不織布が収縮することにより皺状凹凸が形成され
    前記一対の止着テープのそれぞれにおいて、前記テープ基材の前記第2微細係合構造が設けられる部位が、伸縮性不織布または伸縮性不織布を含むシートにより形成され、前記テープ基材の前記伸縮性不織布が収縮することにより、前記第2微細係合構造に他の皺状凹凸が形成されることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載の使い捨ておむつであって、
    前記皺状凹凸が、それぞれが前記長手方向に沿って伸びる複数の凹部および複数の凸部を含むことを特徴とする使い捨ておむつ。
  3. 請求項2に記載の使い捨ておむつであって、
    前記皺状凹凸において前記幅方向に隣接する凹部と凸部との間の前記幅方向の距離が、0.5mm以上10mm以下であることを特徴とする使い捨ておむつ。
  4. 請求項2または3に記載の使い捨ておむつであって、
    前記皺状凹凸において前記幅方向に隣接する凹部の底部と凸部の頂部との間の厚さ方向の距離が、0.5mm以上5mm以下であることを特徴とする使い捨ておむつ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、
    前記本体部が、
    トップシートと、
    バックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収コアと、
    を備え、
    前記被止着部が前記バックシート上に接合されることを特徴とする使い捨ておむつ。
  6. 請求項5に記載の使い捨ておむつであって、
    前記伸縮性シートが、
    前記伸縮性不織布と、
    前記伸縮性不織布上に積層されるとともに前記第1微細係合構造が設けられるベースシートと、
    を備えることを特徴とする使い捨ておむつ。
  7. 請求項6に記載の使い捨ておむつであって、
    前記ベースシートの厚さが、5μm以上100μm以下であることを特徴とする使い捨ておむつ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、
    前記第1微細係合構造が前記微細ループ構造であることを特徴とする使い捨ておむつ。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、
    前記他の皺状凹凸が、それぞれが前記長手方向に沿って伸びる複数の凹部および複数の凸部を含むことを特徴とする使い捨ておむつ。
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