JP2003079666A - 使い捨てパンツ型おむつ - Google Patents

使い捨てパンツ型おむつ

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JP2003079666A JP2002222501A JP2002222501A JP2003079666A JP 2003079666 A JP2003079666 A JP 2003079666A JP 2002222501 A JP2002222501 A JP 2002222501A JP 2002222501 A JP2002222501 A JP 2002222501A JP 2003079666 A JP2003079666 A JP 2003079666A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラット型おむつと同様に取り扱いでき、サ
イズを容易に調整でき、丸めて封塞した後廃棄できる使
い捨てパンツ型おむつを提供すること。 【構成】 トップシート、バックシート、及び該トップ
シートと該バックシートとの間に配置され、腹側部と背
側部とを有する吸収体を構成主体とし、締結体によって
パンツ型に成形された使い捨てパンツ型おむつであっ
て、締結体は、腹側の締結片と背側の締結片とを接合部
にて接合・固定して形成されており、腹側の締結片は、
背側の締結片と接合部にて接合・固定された本体と、テ
ープ部分と、腹側部のバックシートに貼着されてなるタ
ーゲットゾーンとにより構成されており、背側の締結片
は、背側部のバックシートに貼着されており、テープ部
分は、ターゲットゾーンに剥離自在に接着されており、
背側の締結片及び腹側の締結片の本体は、ウエスト開口
部の周囲方向に伸縮可能な素材で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、幼児用、大人用、失禁
者用として用いられる使い捨てパンツ型おむつの製造方
法に関し、更に詳しくは、締結機構を備えた使い捨てパ
ンツ型おむつを連続的に製造できる使い捨てパンツ型お
むつの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、使い捨ておむつに関する種々の提案がなされてい
る。これまで、使い捨ておむつといえばテープファスナ
ーを使って着用者におむつをあてがう、いわゆるフラッ
トタイプのおむつであったが、近年においては、予めブ
リーフ型に形成された、いわゆる「パンツ型おむつ」に
関する種々の技術が提案されている。 【0003】パンツ型おむつは、伸縮自在な一対のレッ
グ開口部とウエスト開口部が形成されており、パンツを
はくようにして着用するだけで、着用者の体型にフィッ
トするように構成されている。該パンツ型おむつは、立
位の状態で着用させたり、着用者自らが上げ下げできる
という点に特徴を有するため、幼児の「おむつ離れ」を
促進するためのトイレットトレーニング用として、また
は失禁者等もしくは歩行可能な成人用として有用とされ
ている。 【0004】しかし、かかるパンツ型おむつには、下記
〜等の問題点がある。 着用中におむつ内部の排泄状態を確認することが容易
でない。 着用者とおむつのサイズがあわない場合に、調整が不
可能である。 廃棄の際に、丸めて封塞することができない。 【0005】上記問題点を解決するために、感圧接着性
テープやベルクロファスナー等を有する締結体を備え、
おむつの腹側部と背側部とが着脱自在に接着されてなる
パンツ型の使い捨ておむつが提案されており、、例え
ば、本出願人による特開平4−5826号公報、同4−
7819号公報、同4−35563号公報が挙げられ
る。 【0006】上記の締結体付きのパンツ型おむつは、上
述の問題点を解消するものではあるが、上述の公報等に
は、これらのパンツ型おむつを連続的に製造する手段に
ついて、全く教示されておらず、上記の締結体付きのパ
ンツ型おむつを連続的且つ高精度に製造することができ
る製造方法の開発が要望されていた。 【0007】従って、本発明の目的は、締結体付き使い
捨てパンツ型おむつを、有効且つ連続的に製造すること
ができる使い捨てパンツ型おむつの製造方法を提供する
ことにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシート、液不透過性のバックシート、及び該トップ
シートと該バックシートとの間に配置され、着用者の腹
側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有する
吸収体を構成主体とし、締結体によってパンツ型に形成
された、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有す
る使い捨てパンツ型おむつの製造方法において、下記工
程a)〜d)を含むことを特徴とする使い捨てパンツ型
おむつの製造方法を提供することにより上記目的を達成
したものである。 a)トップシート連続体及びバックシート連続体を、そ
れぞれの長手方向に向けて移送しながら、該トップシー
ト連続体と該バックシート連続体との間に、多数の吸収
体を、それぞれ所定間隔をおいて長手方向に向けて直列
に配置し且つ該吸収体の腹側部同士又は背側部同士が互
いに対向するように配置して、トップシート連続体、バ
ックシート連続体及び多数の吸収体からなるおむつウェ
ブ連続体を形成する工程。 b)上記おむつウェブ連続体における、上記吸収体の腹
側部が対向した部分の両サイド及び背側部が対向した部
分の両サイドそれぞれの所定位置に、それぞれ締結片を
配置固定する工程。 c)上記おむつウェブ連続体を隣接する吸収体の中間で
その幅方向に切断して、多数のおむつウェブを形成する
工程。 d)上記おむつウェブをその流れ方向と直交する方向に
二つ折りにし、腹側部の締結片と背側部の締結片とを接
合・固定して、締結体を形成する工程。 【0009】 【作用】本発明の製造方法によれば、腹側部と背側部と
が互いに対向するおむつウェブ連続体を形成するので、
完成度の高い締結体付き使い捨てパンツ型おむつを連続
的に製造できる。 【0010】 【実施例】以下に、添付図面の図1〜図5を参照して本
発明の好ましい実施例を詳細に説明する。 【0011】先ず、図1を参照して本発明の製造方法に
より製造される使い捨てパンツ型おむつについて説明す
る。図1は、本発明の製造方法により製造される使い捨
てパンツ型おむつの1例を示す一部破断斜視図である。 【0012】図1に示される使い捨てパンツ型おむつ1
は、液透過性のトップシート2、液不透過性のバックシ
ート3、及び該トップシートと該バックシートとの間に
配置され、着用者の腹側に位置する腹側部4Aと背側に
位置する背側部4Bとを有する吸収体4を構成主体と
し、締結体10によってパンツ型に成形された、ウエス
ト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6を有するおむ
つである。 【0013】更に詳述すると、上記締結体10は、腹側
の締結片10A,10Aと背側の締結片10B,10B
とを接合部11にて接合・固定して形成されており、更
に、上記の腹側の締結片10A,10Aは、本体12
と、テープ部分13と、上記バックシート3に貼着され
てなるターゲットゾーン14とにより構成されている。 【0014】また、ウエスト部7には、ウエスト開口部
5,5に伸縮性を付与するための弾性部材9A,9A
が、レッグ部8,8には、レッグ開口部6,6に伸縮性
を付与するための弾性部材9B,9Bが、それぞれ、上
記トップシート2と上記バックシート3とにより挟持・
固定されて配置されている。 【0015】また、特に股下部分の防漏性を向上させる
ために、上記トップシート2のレッグ部8,8側に、立
体ギャザー20が配置されている。 【0016】また、上記締結片10Aにおけるテープ部
分13には、その長さ方向の中央部分を突出させて摘み
しろ15、15が形成されている。これにより、締結片
10A,10Aの操作がワンタッチででき、おむつの取
扱が容易となる。 【0017】上記使い捨てパンツ型おむつ1における、
上記トップシート、上記バックシート、上記吸収体及び
上記弾性部材の材料としては、従来公知のものを特に制
限されずに用いることができる。 【0018】また、上記締結体10は、少なくともウエ
スト開口部の周囲方向に伸縮可能な素材を備えているの
が好ましく、具体的には、上記締結片10B及び上記締
結片10Aの本体12を上記周囲方向に伸縮可能な素材
で形成するのが好ましい。 【0019】また、上記締結片10Aのテープ部分13
は、感圧接着性テープ、ベルクロファスナー等を用いて
形成するのが好ましく、該感圧接着性テープやベルクロ
ファスナーとしては、着用中にターゲットゾーン14か
ら自然に剥離しない強度を有しており、平面における水
平引張強度が、幅1インチあたり通常600〜5000
g、好ましくは1000〜3000gである材料等を好
ましく用いることができる。また、上記ターゲットゾー
ン14としては、用いたテープ部分13の材料に対応し
た材料、即ち、上記テープ部分13として、感圧接着性
テープを用いた場合には剥離紙、ベルクロファスナー
(雄)を用いた場合にはベルクロファスナー(雌)等を
用いることができる。 【0020】そして、上記使い捨てパンツ型おむつの使
用時には、上記締結体10は、加工機から排出された時
点で既に、上記ターゲットゾーン14と上記テープ部分
13とにより接着自在に接着されているので、パンツ型
のおむつとして使用されるが、テープ部分13をターゲ
ットゾーン14から外すことにより、従来のフラットタ
イプのおむつと同様に取り扱うことができる。また、着
用中においてサイズ等に不具合があった場合には、上記
テープ部分13の位置を調節することにより、容易に調
整することができる。 【0021】一方、着用者からパンツ型おむつ1を外す
場合には、好ましくはテープ部分13をターゲットゾー
ン14から剥すか、もしくは上記締結体10の接合部1
1を引き裂くことにより外すことができる。テープ部分
13を剥した場合には、使用済みのパンツ型おむつを丸
めて封塞した後廃棄できるので、廃棄が容易である。 【0022】次いで、図2を参照して、本発明の使い捨
てパンツ型おむつの製造方法について、更に詳細に説明
する。ここで、図2は、本発明の使い捨てパンツ型おむ
つの製造方法の1実施例を示す製造工程の概略図であ
る。 【0023】図2に示すように、本実施例の使い捨てパ
ンツ型おむつの製造方法は、下記工程a)〜d)を含
む。 a)トップシート連続体52及びバックシート連続体5
3を、それぞれの長手方向に向けて移送しながら、該ト
ップシート連続体52と該バックシート連続体53との
間に、多数の吸収体4を、それぞれ所定間隔をおいて長
手方向に向けて直列に配置し且つ該吸収体4の腹側部4
A同士又は背側部4B同士が互いに対向するように配置
して、トップシート連続体52、バックシート連続体5
3及び多数の吸収体4からなるおむつウェブ連続体51
を形成する工程。 b)上記おむつウェブ連続体51における、上記吸収体
4の腹側部4Aが対向した部分の両サイド及び背側部4
Bが対向した部分の両サイドそれぞれの所定位置に、そ
れぞれ締結片10A,10A,10B,10Bを配置固
定する工程。 c)上記おむつウェブ連続体51を隣接する吸収体4の
中間でその幅方向に切断して、多数のおむつウェブ50
を形成する工程。 d)上記おむつウェブ50をその流れ方向と直交する方
向に二つ折りにし、腹側部の締結体10A,10Aと背
側部の締結体10B,10Bとを接合・固定して、締結
体10を形成する工程。 【0024】上記工程a)〜d)の順序について説明す
ると、本実施例においては、上記工程a)に平行して上
記工程b)を行っており、次いで、上記工程c)、上記
工程d)の順序で行っている。 【0025】更に、各工程毎に詳細に説明する。上記工
程a)においては、先ず、上記トップシート連続体52
をその内表面(おむつにおける吸収体4側の面)を上に
して、またバックシート連続体53をその外表面(おむ
つにおける表面)を上にして、それぞれの長手方向であ
るD1,D2方向に向けて移送する。また、吸収体4
は、着用者の背側に当接する背側部4B同士、また腹側
に当接する腹側部4A同士が向かい合うように、その長
手方向に対して腹側部4Aと背側部4Bとを交互に形成
した吸収体連続ウェブ54を、その長手方向であるD3
方向に移送しながら所定位置で切断することにより、砂
時計形状に形成されて供給される。そして、各吸収体4
を、おむつ1枚分のピッチに合わせて、且つ所定間隔を
おいて、移送中の上記トップシート連続体52とバック
シート連続体53との間に配置し、両シート連続体5
2,53を接着して、おむつウェブ連続体51を形成す
る。この際、上記吸収体4は、最終製品であるおむつの
所定位置に配置されるように、おむつウェブ連続体にお
ける配置位置に関して位相合わせをするのが好ましい。 【0026】上記b)工程においては、先ず、上記工程
a)に先立っておむつ2枚分に必要な幅長さを有する締
結片10Bを、吸収体4の背側部が対向した部分におけ
る上記トップシート連続体52の内表面に、おむつ2枚
分のピッチで間欠的にその一部分を接着して、配置固定
する。また、同時に、吸収体4の腹側部が対向した部分
における上記バックシート連続体53の外表面に、おむ
つ2枚分に必要な幅長さを有するターゲットゾーン14
を、おむつ2枚分のピッチで間欠的に接着する。そし
て、上記a)工程の終了後に、上記本体12と摘みしろ
15が形成されたテープ部分13とを一体化してなる、
おむつ2枚分に必要な幅長さを有する複合ウェブ10
A’を、上記ターゲットゾーン14に位相を合わせて接
着し、おむつの腹側の締結片10Aを配置固定する。 【0027】上記工程c)においては、上記工程b)の
終了後、上記おむつウェブ連続体51を隣接する各吸収
体4の中間で切断して、多数のおむつウェブ50を形成
する。 【0028】上記工程d)においては、上記おむつウェ
ブ50を、その長手方向に直交する方向、即ち、上記お
むつウェブ50の長手方向の全長を2分するように二つ
に折り畳み、次いで、対向する締結片10A,10Bの
側縁部分を接合・固定する。接合・固定の方法として
は、熱融着シール、超音波シール、接着剤による固定、
圧着ほか従来公知の方法を、特に制限なく、使用するこ
とができる。 【0029】次に、上記工程a)〜d)以外の工程につ
いて、経時的な順序に沿って説明する。 【0030】本実施例においては、上記工程a)〜d)
に先立ち、先ず、e)上記レッグ開口部6用の弾性部材
9B,9B及び上記ウエスト開口部5用の弾性部材9
A,9Aを張設する工程を行っている。 【0031】更に説明すると、上記工程e)は、図2に
示すように、所定の長さのウエスト開口部5用の弾性部
材9Aを、トップシート連続体52の内表面上にその幅
方向に向けて、また、所定の長さのレッグ開口部6用の
弾性部材9Bを、トップシート連続体52の内表面上の
両サイド部分にその長手方向に向けて、おむつ1枚分の
ピッチをあけて間欠的に且つ伸長状態で接着する工程で
ある。また、弾性部材9A,9B及び締結片10A,1
0Bは、バックシート連続体53の内表面に接着されて
もよい。まれに、弾性部材9A,9Bは、バックシート
連続体53とトップシート連続体52との間でない箇所
に接着される。 【0032】従って、上記工程e)の後に行う上記工程
a)及び上記工程b)において、吸収体4は、となり合
う弾性部材9A、9Aの間に配置されるように、また、
ターゲットゾーン14と締結片10Bはおむつ1枚分の
長さだけずれて接着されるように、それぞれのおむつウ
ェブ連続体における配置位置に関して、位相合わせをす
るのが好ましい。 【0033】また、上記工程c)の前には、上記おむつ
ウェブ51の股ぐりの部分を、着用者の体型を考えた形
状に切断して、レッグ部8,8を形成する工程〔以下、
「工程g)」という〕を行っている。 【0034】また、上記工程d)の終了後に、f)接合
・固定した上記締結体の外側を切り揃える工程を行い、
おむつウェブの見栄えをよくしている(図示せず)。 【0035】また、特に図示していないが、本実施例に
おいては、上記工程b)に前後して、トップシート2の
表面に、立体ギャザー20を形成する工程を有する。 【0036】次に、図3を参照して、本発明の別の実施
例を示す。尚、特に詳述しない点については、上述した
実施例と同様である。ここで、図3は、本発明の使い捨
てパンツ型おむつの製造方法の他の実施例を示す製造工
程の概略図である。図3に示す製造方法は、上述した実
施例における工程g)及び工程b)を、上記工程a)の
前に行う方法である。 【0037】尚、本発明の使い捨てパンツ型おむつの製
造方法は、上記実施例および実施態様に制限されないこ
とはいうまでもなく、本発明の主旨を逸脱しない限り、
種々の方法を選択することができる。例えば、締結片の
形状、ターゲットゾーンの形状は本発明の範囲内で任意
に選択可能である。 【0038】 【発明の効果】本発明の使い捨てパンツ型おむつの製造
方法によれば、締結体を備える使い捨てパンツ型おむつ
を精度良く製造することができ、実用に供し極めて有効
である。更に詳細には、本発明の製造方法により製造さ
れる使い捨ておむつは、製造誤差の影響を受けにくい工
程で加工する、即ち、製品の加工を腹側部同士、背側部
同士が交互に対向してなる連続したウェブを用いて行う
ので、製作精度の良い締結体を備えるパンツ型おむつを
得ることができ、締結体の取付位置のコントロールが容
易で、歩留まりも向上する。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明の製造方法により製造される使
い捨てパンツ型おむつの1例を示す一部破断斜視図であ
る。 【図2】図2は、本発明の使い捨てパンツ型おむつの製
造方法の1実施例を示す製造工程の概略図である。 【図3】図3は、本発明の使い捨てパンツ型おむつの製
造方法の他の実施例を示す製造工程の概略図である。 【符号の説明】 1 使い捨てパンツ型おむつ 2 トップシート 3 バックシート 4 吸収体 5 ウエスト開口部 6 レッグ開口部 10 締結体 11 接合部 12 本体 13 テープ部分 14 ターゲットゾーン 15 摘みしろ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成14年8月28日(2002.8.2
8) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 使い捨てパンツ型おむつ 【特許請求の範囲】 【請求項1】 液透過性のトップシート、液不透過性の
バックシート、及び該トップシートと該バックシートと
の間に配置され、着用者の腹側に位置する腹側部と背側
に位置する背側部とを有する吸収体を構成主体とし、締
結体によってパンツ型に成形された、ウエスト開口部及
び一対のレッグ開口部を有する使い捨てパンツ型おむつ
であって、 上記締結体は、腹側の締結片と背側の締結片とを接合部
にて接合・固定して形成されており、 上記の腹側の締結片は、上記の背側の締結片と上記接合
部にて接合・固定された本体と、テープ部分と、上記腹
側部の上記バックシートに貼着されてなるターゲットゾ
ーンとにより構成されており、 上記の背側の締結片は、上記背側部のバックシートに貼
着されており、 上記テープ部分は、上記ターゲットゾーンに剥離自在に
接着されており、 上記の背側の締結片及び上記の腹側の締結片の上記本体
は、上記ウエスト開口部の周囲方向に伸縮可能な素材で
形成されていることを特徴とする使い捨てパンツ型おむ
つ。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、幼児用、大人用、失禁
者用として用いられる使い捨てパンツ型おむつに関し、
更に詳しくは、連続的且つ高精度に製造できる、締結機
構を備えた使い捨てパンツ型おむつに関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、使い捨ておむつに関する種々の提案がなされてい
る。これまで、使い捨ておむつといえばテープファスナ
ーを使って着用者におむつをあてがう、いわゆるフラッ
トタイプのおむつであったが、近年においては、予めブ
リーフ型に形成された、いわゆる「パンツ型おむつ」に
関する種々の技術が提案されている。 【0003】パンツ型おむつは、伸縮自在な一対のレッ
グ開口部とウエスト開口部が形成されており、パンツを
はくようにして着用するだけで、着用者の体型にフィッ
トするように構成されている。該パンツ型おむつは、立
位の状態で着用させたり、着用者自らが上げ下げできる
という点に特徴を有するため、幼児の「おむつ離れ」を
促進するためのトイレットトレーニング用として、また
は失禁者等もしくは歩行可能な成人用として有用とされ
ている。 【0004】しかし、かかるパンツ型おむつには、下記
〜等の問題点がある。 着用中におむつ内部の排泄状態を確認することが容易
でない。 着用者とおむつのサイズがあわない場合に、調整が不
可能である。 廃棄の際に、丸めて封塞することができない。 【0005】上記問題点を解決するために、感圧接着性
テープやベルクロファスナー等を有する締結体を備え、
おむつの腹側部と背側部とが着脱自在に接着されてなる
パンツ型の使い捨ておむつが提案されており、例えば、
本出願人による開平4−5826号公報、同4−78
19号公報、特開平4−3563号公報が挙げられ
る。 【0006】上記の締結体付きのパンツ型おむつは、上
述の問題点を解消するものではあるが、上述の公報等に
は、これらのパンツ型おむつを連続的に製造する手段に
ついて、全く教示されておらず、連続的且つ高精度に製
造することのできる、締結体付きのパンツ型おむつの
発が要望されていた。 【0007】従って、本発明の目的は、連続的且つ高精
度に製造することのできる、締結体付き使い捨てパンツ
型おむつを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシート、液不透過性のバックシート、及び該トップ
シートと該バックシートとの間に配置され、着用者の腹
側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有する
吸収体を構成主体とし、締結体によってパンツ型に成形
された、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有す
る使い捨てパンツ型おむつであって、上記締結体は、腹
側の締結片と背側の締結片とを接合部にて接合・固定し
て形成されており、上記の腹側の締結片は、上記の背側
の締結片と上記接合部にて接合・固定された本体と、テ
ープ部分と、上記腹側部の上記バックシートに貼着され
てなるターゲットゾーンとにより構成されており、上記
の背側の締結片は、上記背側部のバックシートに貼着さ
れており、上記テープ部分は、上記ターゲットゾーンに
剥離自在に接着されており、上記の背側の締結片及び上
記の腹側の締結片の上記本体は、上記ウエスト開口部の
周囲方向に伸縮可能な素材で形成されていることを特徴
とする使い捨てパンツ型おむつを提供することにより上
記目的を達成したものである 【0009】 【作用】本発明の使い捨てパンツ型おむつによれば、完
成度の高い締結体付き使い捨てパンツ型おむつを連続的
且つ高精度に製造できる。 【0010】 【実施例】以下に、添付図面の図1〜図5を参照して本
発明の好ましい実施例を詳細に説明する。 【0011】先ず、図1を参照して本発明の使い捨てパ
ンツ型おむつについて説明する。図1は、本発明の使
捨てパンツ型おむつの一実施例を示す一部破断斜視図で
ある。 【0012】図1に示される使い捨てパンツ型おむつ1
は、液透過性のトップシート2、液不透過性のバックシ
ート3、及び該トップシートと該バックシートとの間に
配置され、着用者の腹側に位置する腹側部4Aと背側に
位置する背側部4Bとを有する吸収体4を構成主体と
し、締結体10によってパンツ型に成形された、ウエス
ト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6を有するおむ
つである。 【0013】更に詳述すると、上記締結体10は、腹側
の締結片10A,10Aと背側の締結片10B,10B
とを接合部11にて接合・固定して形成されており、更
に、上記の腹側の締結片10A,10Aは、本体12
と、テープ部分13と、上記バックシート3に貼着され
てなるターゲットゾーン14とにより構成されている。 【0014】また、ウエスト部7には、ウエスト開口部
5,5に伸縮性を付与するための弾性部材9A,9A
が、レッグ部8,8には、レッグ開口部6,6に伸縮性
を付与するための弾性部材9B,9Bが、それぞれ、上
記トップシート2と上記バックシート3とにより挟持・
固定されて配置されている。 【0015】また、特に股下部分の防漏性を向上させる
ために、上記トップシート2のレッグ部8,8側に、立
体ギャザー20が配置されている。 【0016】また、上記締結片10Aにおけるテープ部
分13には、その長さ方向の中央部分を突出させて摘み
しろ15、15が形成されている。これにより、締結片
10A,10Aの操作がワンタッチででき、おむつの取
扱が容易となる。 【0017】上記使い捨てパンツ型おむつ1における、
上記トップシート、上記バックシート、上記吸収体及び
上記弾性部材の材料としては、従来公知のものを特に制
限されずに用いることができる。 【0018】また、上記締結体10は、少なくともウエ
スト開口部の周囲方向に伸縮可能な素材を備えており
具体的には、上記締結片10B及び上記締結片10Aの
本体12を上記周囲方向に伸縮可能な素材で形成してい
。 【0019】また、上記締結片10Aのテープ部分13
は、感圧接着性テープ、ベルクロファスナー等を用いて
形成するのが好ましく、該感圧接着性テープやベルクロ
ファスナーとしては、着用中にターゲットゾーン14か
ら自然に剥離しない強度を有しており、平面における水
平引張強度が、幅1インチあたり通常600〜5000
g、好ましくは1000〜3000gである材料等を好
ましく用いることができる。また、上記ターゲットゾー
ン14としては、用いたテープ部分13の材料に対応し
た材料、即ち、上記テープ部分13として、感圧接着性
テープを用いた場合には剥離紙、ベルクロファスナー
(雄)を用いた場合にはベルクロファスナー(雌)等を
用いることができる。 【0020】そして、上記使い捨てパンツ型おむつの使
用時には、上記締結体10は、加工機から排出された時
点で既に、上記ターゲットゾーン14と上記テープ部分
13とにより接着自在(剥離自在)に接着されているの
で、パンツ型のおむつとして使用されるが、テープ部分
13をターゲットゾーン14から外すことにより、従来
のフラットタイプのおむつと同様に取り扱うことができ
る。また、着用中においてサイズ等に不具合があった場
合には、上記テープ部分13の位置を調節することによ
り、容易に調整することができる。 【0021】一方、着用者からパンツ型おむつ1を外す
場合には、好ましくはテープ部分13をターゲットゾー
ン14から剥すか、もしくは上記締結体10の接合部1
1を引き裂くことにより外すことができる。テープ部分
13を剥した場合には、使用済みのパンツ型おむつを丸
めて封塞した後廃棄できるので、廃棄が容易である。 【0022】次いで、図2を参照して、本発明の使い捨
てパンツ型おむつの製造方法について説明する。ここ
で、図2は、本発明の使い捨てパンツ型おむつの製造
法を示す製造工程の概略図である。 【0023】図2に示すように、本実施例の使い捨てパ
ンツ型おむつの製造方法は、下記工程a)〜d)を含
む。 a)トップシート連続体52及びバックシート連続体5
3を、それぞれの長手方向に向けて移送しながら、該ト
ップシート連続体52と該バックシート連続体53との
間に、多数の吸収体4を、それぞれ所定間隔をおいて長
手方向に向けて直列に配置し且つ該吸収体4の腹側部4
A同士又は背側部4B同士が互いに対向するように配置
して、トップシート連続体52、バックシート連続体5
3及び多数の吸収体4からなるおむつウェブ連続体51
を形成する工程。 b)上記おむつウェブ連続体51における、上記吸収体
4の腹側部4Aが対向した部分の両サイド及び背側部4
Bが対向した部分の両サイドそれぞれの所定位置に、そ
れぞれ締結片10A,10A,10B,10Bを配置固
定する工程。 c)上記おむつウェブ連続体51を隣接する吸収体4の
中間でその幅方向に切断して、多数のおむつウェブ50
を形成する工程。 d)上記おむつウェブ50をその流れ方向と直交する方
向に二つ折りにし、腹側部の締結体10A,10Aと背
側部の締結体10B,10Bとを接合・固定して、締結
体10を形成する工程。 【0024】上記工程a)〜d)の順序について説明す
ると、上述の製造方法においては、上記工程a)に平行
して上記工程b)を行っており、次いで、上記工程
c)、上記工程d)の順序で行っている。 【0025】更に、各工程毎に詳細に説明する。上記工
程a)においては、先ず、上記トップシート連続体52
をその内表面(おむつにおける吸収体4側の面)を上に
して、またバックシート連続体53をその外表面(おむ
つにおける表面)を上にして、それぞれの長手方向であ
るD1,D2方向に向けて移送する。また、吸収体4
は、着用者の背側に当接する背側部4B同士、また腹側
に当接する腹側部4A同士が向かい合うように、その長
手方向に対して腹側部4Aと背側部4Bとを交互に形成
した吸収体連続ウェブ54を、その長手方向であるD3
方向に移送しながら所定位置で切断することにより、砂
時計形状に形成されて供給される。そして、各吸収体4
を、おむつ1枚分のピッチに合わせて、且つ所定間隔を
おいて、移送中の上記トップシート連続体52とバック
シート連続体53との間に配置し、両シート連続体5
2,53を接着して、おむつウェブ連続体51を形成す
る。この際、上記吸収体4は、最終製品であるおむつの
所定位置に配置されるように、おむつウェブ連続体にお
ける配置位置に関して位相合わせをするのが好ましい。 【0026】上記b)工程においては、先ず、上記工程
a)に先立っておむつ2枚分に必要な幅長さを有する締
結片10Bを、吸収体4の背側部が対向した部分におけ
る上記トップシート連続体52の内表面に、おむつ2枚
分のピッチで間欠的にその一部分を接着して、配置固定
する。また、同時に、吸収体4の腹側部が対向した部分
における上記バックシート連続体53の外表面に、おむ
つ2枚分に必要な幅長さを有するターゲットゾーン14
を、おむつ2枚分のピッチで間欠的に接着する。そし
て、上記a)工程の終了後に、上記本体12と摘みしろ
15が形成されたテープ部分13とを一体化してなる、
おむつ2枚分に必要な幅長さを有する複合ウェブ10
A’を、上記ターゲットゾーン14に位相を合わせて接
着し、おむつの腹側の締結片10Aを配置固定する。 【0027】上記工程c)においては、上記工程b)の
終了後、上記おむつウェブ連続体51を隣接する各吸収
体4の中間で切断して、多数のおむつウェブ50を形成
する。 【0028】上記工程d)においては、上記おむつウェ
ブ50を、その長手方向に直交する方向、即ち、上記お
むつウェブ50の長手方向の全長を2分するように二つ
に折り畳み、次いで、対向する締結片10A,10Bの
側縁部分を接合・固定する。接合・固定の方法として
は、熱融着シール、超音波シール、接着剤による固定、
圧着ほか従来公知の方法を、特に制限なく、使用するこ
とができる。 【0029】次に、上記工程a)〜d)以外の工程につ
いて、経時的な順序に沿って説明する。 【0030】上述の製造方法においては、上記工程a)
〜d)に先立ち、先ず、e)上記レッグ開口部6用の弾
性部材9B,9B及び上記ウエスト開口部5用の弾性部
材9A,9Aを張設する工程を行っている。 【0031】更に説明すると、上記工程e)は、図2に
示すように、所定の長さのウエスト開口部5用の弾性部
材9Aを、トップシート連続体52の内表面上にその幅
方向に向けて、また、所定の長さのレッグ開口部6用の
弾性部材9Bを、トップシート連続体52の内表面上の
両サイド部分にその長手方向に向けて、おむつ1枚分の
ピッチをあけて間欠的に且つ伸長状態で接着する工程で
ある。また、弾性部材9A,9B及び締結片10A,1
0Bは、バックシート連続体53の内表面に接着されて
もよい。まれに、弾性部材9A,9Bは、バックシート
連続体53とトップシート連続体52との間でない箇所
に接着される。 【0032】従って、上記工程e)の後に行う上記工程
a)及び上記工程b)において、吸収体4は、となり合
う弾性部材9A、9Aの間に配置されるように、また、
ターゲットゾーン14と締結片10Bはおむつ1枚分の
長さだけずれて接着されるように、それぞれのおむつウ
ェブ連続体における配置位置に関して、位相合わせをす
るのが好ましい。 【0033】また、上記工程c)の前には、上記おむつ
ウェブ51の股ぐりの部分を、着用者の体型を考えた形
状に切断して、レッグ部8,8を形成する工程〔以下、
「工程g)」という〕を行っている。 【0034】また、上記工程d)の終了後に、f)接合
・固定した上記締結体の外側を切り揃える工程を行い、
おむつウェブの見栄えをよくしている(図示せず)。 【0035】また、特に図示していないが、上述の製造
方法においては、上記工程b)に前後して、トップシー
ト2の表面に、立体ギャザー20を形成する工程を有す
る。 【0036】次に、図3を参照して、本発明の使い捨て
パンツ型おむつの別の製造方法を示す。尚、特に詳述し
ない点については、上述した図2に示す製造方法と同様
である。ここで、図3は、本発明の使い捨てパンツ型お
むつの別の製造方法を示す製造工程の概略図である。図
3に示す製造方法は、上述した図2に示す製造方法にお
ける工程g)及び工程b)を、上記工程a)の前に行う
方法である。 【0037】尚、本発明の使い捨てパンツ型おむつは
上記実施例に制限されないことはいうまでもなく、本発
明の主旨を逸脱しない限り、種々の形態を選択すること
ができる。例えば、締結片の形状、ターゲットゾーンの
形状は本発明の範囲内で任意に選択可能である。 【0038】 【発明の効果】本発明の使い捨てパンツ型おむつは、締
結体を備え使い捨てパンツ型おむつであり、上述の如
く構成されているため、連続的且つ高精度に製造するこ
とができ、実用に供し極めて有効である。更に、本発明
の使い捨てパンツ型おむつは、製造誤差の影響を受けに
くい工程で加工する、即ち、製品の加工を腹側部同士、
背側部同士が交互に対向してなる連続したウェブを用い
て行うので、製作精度の良い締結体を備えパンツ型お
むつとして得ることができ、締結体の取付位置のコント
ロールが容易で、歩留まりも向上する。 【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明の使い捨てパンツ型おむつの
実施例を示す一部破断斜視図である。 【図2】図2は、本発明の使い捨てパンツ型おむつの
製造方法を示す製造工程の概略図である。 【図3】図3は、本発明の使い捨てパンツ型おむつの
製造方法を示す製造工程の概略図である。 【符号の説明】 1 使い捨てパンツ型おむつ 2 トップシート 3 バックシート 4 吸収体 5 ウエスト開口部 6 レッグ開口部 10 締結体10A 腹側の締結片 10B 背側の締結片 11 接合部 12 本体 13 テープ部分 14 ターゲットゾーン 15 摘みしろ
フロントページの続き (72)発明者 加藤 芳樹 栃木県宇都宮市石井町3125−60 Fターム(参考) 3B029 BD10 BD11 BF02 4C098 AA09 CC03 CC14 CE05 CE06 CE07 CE09 DD02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 液透過性のトップシート、液不透過性の
    バックシート、及び該トップシートと該バックシートと
    の間に配置され、着用者の腹側に位置する腹側部と背側
    に位置する背側部とを有する吸収体を構成主体とし、締
    結体によってパンツ型に成形された、ウエスト開口部及
    び一対のレッグ開口部を有する使い捨てパンツ型おむつ
    であって、 上記締結体は、腹側の締結片と背側の締結片とを接合部
    にて接合・固定して形成されており、上記の腹側の締結
    片は、上記の背側の締結片と上記接合部にて接合・固定
    された本体と、テープ部分と、上記腹側部の上記バック
    シートに貼着されてなるターゲットゾーンとにより構成
    されており、 上記の背側の締結片は、上記背側部のバックシートに貼
    着されており、 上記テープ部分は、上記ターゲットゾーンに剥離自在に
    接着されており、 上記の背側の締結片及び上記の腹側の締結片の上記本体
    は、上記ウエスト開口部の周囲方向に伸縮可能な素材で
    形成されていることを特徴とする使い捨てパンツ型おむ
    つ。
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