JP5920007B2 - モールドパッケージおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、センサチップの一端側をモールド樹脂で封止してモールド樹脂で片持ち支持するようにしたモールドパッケージ、および、そのようなモールドパッケージの製造方法に関する。
従来より、この種のモールドパッケージとしては、第1の方向に隔てられた一方の端部を一端部、他方の端部を他端部とするセンサチップと、一面上にセンサチップの一端部側が搭載されて接着剤を介して固定されるチップ搭載部を有する板状のリードフレームと、センサチップおよびチップ搭載部を封止するモールド樹脂と、を備え、センサチップの他端部側はモールド樹脂より突出しているものが、提案されている(特許文献1参照)。
このようなモールドパッケージの製造方法は、次の通りである。チップ搭載部を有する板状のリードフレームを用意し、チップ搭載部の一面上に接着剤を介してセンサチップの一端部側を接着する。
そして、モールド樹脂成形用の金型によって、センサチップにおける一端部側と他端部側との間の部位を押さえ付けることにより、センサチップが接着されたリードフレームを金型に設置する。これにより、センサチップの一端部側およびチップ搭載部が当該金型の内部に位置し、且つ、センサチップの他端部側が当該金型の外部に位置した状態とする。
その後は、金型の内部にモールド樹脂を注入することにより、センサチップの他端部側をモールド樹脂より突出させた状態で、センサチップの一端部側、およびチップ搭載部、をモールド樹脂で封止する。これにより、モールドパッケージができあがる。
特表2009−505088号公報
ところで、上記従来の製造方法では、センサチップは、一端側がリードフレームのチップ搭載部に接着されて支持されているものの、いわゆる片持ち支持の状態であるため、製造時に、センサチップの他端側がぐらつきやすく、不安定である。
そこで、本発明者は、板状のリードフレームとして、チップ搭載部と、一面側にてセンサチップの他端部側を支持する支持部とが一体になったものを用いることを検討した。
この場合、チップ搭載工程では、チップ搭載部の一面上にセンサチップの一端部側を接着するとともに、支持部の一面上にスペーサを介してセンサチップの他端部側を接触させる。
次に、金型設置工程では、金型によってセンサチップにおける一端部側と他端部側との間の部位を押さえ付けることにより、センサチップの一端部側およびチップ搭載部が当該金型の内部に位置し、且つ、センサチップの他端部側、スペーサおよび支持部が当該金型の外部に位置した状態とする。
そして、モールド工程後には、モールド樹脂の外側にて、支持部をカットしてスペーサとともに除去するようにすれば、従来に比べて、センサチップの他端側が安定な製造方法を実現できる。
しかしながら、この本発明者が試作を行った製造方法によっても、場合によっては、センサチップが傾いてリードフレーム上のセンサチップの平行度が悪化した状態になってしまうという問題が生じることがわかった。
たとえば、チップ搭載部とセンサチップの一端部側との間の接着剤が、硬化収縮する場合に、センサチップの傾きが発生する。または、リードフレームの上記支持部においてスペーサの平行度が悪い場合に、センサチップの傾きが発生する。
このようにチップ搭載部あるいは支持部に支持されたセンサチップが、傾きを生じた状態のまま、金型設置工程にて金型に押さえられると、金型がセンサチップに強く接触する。そのため、金型からセンサチップおよび接着剤に加わる応力によって、接着剤の剥離やセンサチップ割れが発生するおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、センサチップの一端部側がチップ搭載部に接着固定され、チップ搭載部とともにモールド樹脂で封止され、センサチップの他端部側はモールド樹脂より突出しているモールドパッケージを製造するにあたって、接着時に傾いたセンサチップがモールド樹脂成型用の金型で押さえられることによって接着剥離やセンサチップ割れを発生するのを極力防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、第1の方向(B)に隔てられた一方の端部を一端部(11)、他方の端部を他端部(12)とするセンサチップ(10)と、一面(21)上にセンサチップの一端部側が搭載されて接着剤(30)を介して固定されるチップ搭載部(20)を有する板状のリードフレーム(2)と、センサチップの一端部側およびチップ搭載部を封止するモールド樹脂(40)と、を備え、センサチップの他端部側はモールド樹脂より突出しており、
リードフレームは、チップ搭載部の外側を取り囲むように配置されチップ搭載部とはスリット(25)を介して離れている外枠部(23)を有しており、さらに、リードフレームは、チップ搭載部のうち第1の方向に沿った一方の端部(20a、20b)寄りの部位から第1の方向と交差する方向に沿って外枠部まで延びてチップ搭載部と外枠部とを連結する細長形状の節部(24)を有しており、チップ搭載部のうち第1の方向に沿った他方の端部(20a、20b)側は、節部を中心として、当該チップ搭載部の一面に垂直な方向に変位するものとして構成されていることを特徴とするモールドパッケージである。
それによれば、モールド樹脂封止前の状態にて接着剤の硬化収縮等によりチップ搭載部に接着されているセンサチップに傾きが生じた場合において、このセンサチップが金型からの応力を受けたとき、チップ搭載部のうち第1の方向に沿った他方の端部側が、節部を中心として当該チップ搭載部の一面に垂直な方向に変位する。そのため、センサチップの傾きが修正され、センサチップおよび接着剤に伝わる応力が緩和される。
よって、本発明によれば、傾いたセンサチップがモールド樹脂成型用の金型で押さえられることによって、接着剥離やセンサチップ割れが発生するのを極力防止するのに適した構成を実現できる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、チップ搭載部において節部が設けられる第1の方向に沿った一方の端部とは、チップ搭載部における第1の方向に沿った両端部(20a、20b)のうちのモールド樹脂の外郭寄りの端部(20a)であることが、好ましい。このような節部の位置にすれば、チップ搭載部の変位をセンサチップの傾きに対応したものとしやすい。
また、請求項3に記載の発明のように、節部を、チップ搭載部よりも板厚が薄いものとすれば、節部は当該節部の長手方向の軸回りにねじれ変形しやすいものとなるから、節部を中心とした上記チップ搭載部の変位が実現しやすいものとなる。
また、上記目的を達成するため、請求項5に記載の発明は、第1の方向(B)に隔てられた一方の端部を一端部(11)、他方の端部を他端部(12)とするセンサチップ(10)と、一面(21)側にセンサチップの一端部側が搭載されて接着剤(30)を介して固定されるチップ搭載部(20)を有する板状のリードフレーム(2)と、センサチップの一端部側およびチップ搭載部を封止するモールド樹脂(40)と、を備え、センサチップの他端部側はモールド樹脂より突出している片持ち支持タイプのモールドパッケージを製造するモールドパッケージの製造方法であって、さらに、以下の各工程を有するものとされている。
・板状のリードフレームとして、チップ搭載部と、チップ搭載部の外側を取り囲むように配置されチップ搭載部とはスリット(25)を介して離れている外枠部(23)と、チップ搭載部のうち第1の方向に沿った一方の端部(20a)寄りの部位から第1の方向と交差する方向に沿って外枠部まで延びてチップ搭載部と外枠部とを連結する細長形状の節部(24)と、一面(21)側にてセンサチップの他端部側を支持する支持部(26)と、が一体とされたものを用意するリードフレーム用意工程。
・チップ搭載部の一面上に接着剤を介してセンサチップの一端部側を接着するとともに、支持部の一面上にスペーサ(70)を介してセンサチップの他端部側を接触させるチップ搭載工程。
・モールド樹脂成形用の金型(100)によってセンサチップにおける一端部側と他端部側との間の部位を押さえ付けて、センサチップが接着されたリードフレームを金型に設置することにより、センサチップの一端部側、チップ搭載部、節部および外枠部が当該金型の内部に位置し、且つ、センサチップの他端部側、スペーサおよび支持部が当該金型の外部に位置した状態とする金型設置工程。
・金型の内部にモールド樹脂を注入することにより、センサチップの他端部側をモールド樹脂より突出させた状態で、センサチップの一端部側、チップ搭載部、節部および外枠部をモールド樹脂で封止するモールド工程。
・モールド樹脂の外側にて、支持部をカットしてスペーサとともに除去するリードカット工程。本製造方法は、これら各工程を備え、さらに、上記金型設置工程では、金型によってセンサチップが押さえ付けられたとき、チップ搭載部のうち第1の方向に沿った他方の端部(20b)側が、節部を中心として、当該チップ搭載部の一面に垂直な方向に変位することにより、センサチップおよび接着剤に伝わる応力が緩和されるようにしたことを特徴とするものである。
それによれば、接着剤の硬化収縮等によりセンサチップに傾きが生じている場合において、金型設置工程にてセンサチップが金型からの応力を受けたとき、チップ搭載部のうち第1の方向に沿った他方の端部側が、節部を中心として当該チップ搭載部の一面に垂直な方向に変位して、センサチップおよび接着剤に伝わる応力が緩和される。
そのため、本製造方法によれば、傾いたセンサチップがモールド樹脂成型用の金型で押さえられることによって、接着剥離やセンサチップ割れが発生するのを極力防止することができる。
また、上記目的を達成するため、請求項7に記載の発明は、上記片持ち支持タイプのモールドパッケージを製造するモールドパッケージの製造方法であって、さらに、以下の各工程を有するものとされている。
・板状のリードフレームとして、チップ搭載部(20)と、一面(21)側にてセンサチップの他端部側を支持する支持部(26)と、支持部の外側を取り囲むように配置され支持部とはスリット(25)を介して離れている外枠部(28)と、支持部のうち第1の方向に沿った一方の端部(26a)寄りの部位から第1の方向(B)と交差する方向に沿って外枠部まで延びて支持部と外枠部とを連結する細長形状の節部(27)と、が一体とされたものを用意するリードフレーム用意工程。
・チップ搭載部の一面上に接着剤(30)を介してセンサチップの一端部側を接着するとともに、支持部の一面上にスペーサ(70)を介してセンサチップの他端部側を接触させるチップ搭載工程。
・モールド樹脂成形用の金型(100)によってセンサチップにおける一端部側と他端部側との間の部位を押さえ付けて、センサチップが接着されたリードフレームを金型に設置することにより、センサチップの一端部側およびチップ搭載部が当該金型の内部に位置し、且つ、センサチップの他端部側、スペーサ、支持部、節部および外枠部が当該金型の外部に位置した状態とする金型設置工程。
・金型の内部にモールド樹脂を注入することにより、センサチップの他端部側をモールド樹脂より突出させた状態で、センサチップの一端部側およびチップ搭載部をモールド樹脂で封止するモールド工程。
・モールド樹脂の外側にて、支持部、節部および外枠部をカットしてスペーサとともに除去するリードカット工程。本製造方法は、これら各工程を備え、さらに、上記チップ搭載工程では、支持部のうち第1の方向に沿った他方の端部(26b)側が、節部を中心として、当該支持部の一面に垂直な方向に変位することにより、スペーサを介したセンサチップの傾きを修正するようしたことを特徴とするものである。
それによれば、スペーサの平行度悪化等によりセンサチップに傾きが生じている場合において、チップ搭載工程で、スペーサを介したセンサチップの傾きを修正するので、金型設置工程にて、センサチップが金型からの応力を受けたときに、センサチップおよび接着剤に伝わる応力が緩和される。
そのため、本製造方法によれば、傾いたセンサチップがモールド樹脂成型用の金型で押さえられることによって、接着剥離やセンサチップ割れが発生するのを極力防止することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態にかかるモールドパッケージの要部を示す概略平面図である。 図1中の一点鎖線A−Aに沿った概略断面図である。 第1実施形態の第1の比較例としてのモールドパッケージの製造方法を示す工程図である。 (a)は第1実施形態にかかるモールドパッケージの製造方法に用いるリードフレームの概略平面図であり、(b)は(a)中の一点鎖線C−Cに沿った概略断面図である。 第1実施形態にかかるモールドパッケージの製造方法の第1の例を示す工程図である。 第1実施形態の第2の比較例としてのモールドパッケージの製造方法を示す工程図である。 第1実施形態にかかるモールドパッケージの製造方法の第2の例を示す工程図である。 第1実施形態の他の例としてのリードフレームにおける節部の近傍部を示す概略斜視図である。 本発明の第2実施形態の比較例としてのモールドパッケージの製造方法を示す工程図である。 第2実施形態にかかるリードフレームを示す概略平面図である。 第2実施形態の製造方法におけるチップ搭載工程後の状態を示す概略平面図である。 第2実施形態にかかるモールドパッケージの製造方法を示す工程図である。 本発明の他の実施形態としてのリードフレームを示す概略平面図であり、(a)はリードフレーム単体、(b)はセンサチップ搭載後のリードフレームを示す。 本発明の他の実施に係る節部24を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかるモールドパッケージについて、図1、図2を参照して述べる。なお、図1では、モールド樹脂40の外形線を破線で示し、モールド樹脂40内部の構成要素については、モールド樹脂40を透過して示してある。また、図1では、図1中の左右方向に延びるモールド樹脂40の外形線は、同方向に延びるリードフレーム2の外郭に対して識別のために少しずらしてあるが、実際には、これらは略一致した構成とされている。
本実施形態のモールドパッケージは、大きくは、第1の方向B(図1、図2の左右方向)に隔てられた一方の端部を一端部11、他方の端部を他端部12とするセンサチップ10と、一面21上にセンサチップ10の一端部11側が搭載されて接着剤30を介して固定されるチップ搭載部20を有する板状のリードフレーム2と、センサチップ10の一端部11側およびチップ搭載部20を封止するモールド樹脂40と、を備え、センサチップ10の他端部12側は、モールド樹脂より突出して構成されている。
センサチップ10は、たとえば流量センサや圧力センサ、加速度センサ、角速度センサ等のセンサ素子として構成されるものであり、シリコン半導体等を用いて半導体プロセスにより形成されるものである。ここでは、センサチップ10は、長方形板状をなすものであり、長手方向(つまりチップ10の長辺に平行方向)を第1の方向Bとしている。
リードフレーム2は、チップ搭載部20のほかに、後述する外枠部23、節部24を有し、これら各部20、23、24が一体に形成された板状をなす。このようなリードフレーム2は、Cuや42アロイ等の典型的な導電性金属材料よりなる板材を素材とし、この素材をプレス加工やエッチング加工等により、当該各部20、23、24を有する形状にパターニングしてなるものである。
したがって、このリードフレーム2の表裏の板面である一面21、他面22は、チップ搭載部20、外枠部23および節部24といった各部20、23、24の一面21、他面22に相当する。
チップ搭載部20の平面形状は、センサチップ20の一端部21側を搭載して支持できるような形状であればよいが、ここでは矩形板状をなしている。また、接着剤30は、塗布して配置された後、硬化させるものであり、たとえばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂等よりなる。
外枠部23は、チップ搭載部20の外側を取り囲むように配置されており、この外枠部23とチップ搭載部20とは、スリット25を介して離れている。また、節部24は、チップ搭載部20のうち第1の方向Bに沿った一方の端部20a(図1、図2の右側端部)に設けられている。
そして、節部24は、このチップ搭載部20における一方の端部20a寄りの部位から第1の方向Bと交差する方向に沿って外枠部23まで延びる細長形状のものとされている。なお、図2では、節部24に対応する位置を、図2中の白丸24によって、仮想的に示してある。
そして、この節部24によって、チップ搭載部20と外枠部23とが一体に連結されている。つまり、チップ搭載部20においては、節部24の部位のみにて当該節部24を介して外枠部23と連結されており、他の部位ではスリット25によって外枠部23とは離れている。
ここでは、チップ搭載部20における第1の方向Bに沿った両端部20a、20bのうち、一方の端部20aは、モールド樹脂40の外郭寄り(つまりチップ搭載部20からみてセンサチップ10の他端部12寄り)に位置するものであり、当該一方の端部20aとは反対側に位置する他方の端部20bは、モールド樹脂40の外郭から遠い方に位置するものである。
そして、本実施形態では、チップ搭載部20において節部24が設けられる第1の方向Bに沿った一方の端部20aとは、上記両端部20a、20bのうちのモールド樹脂の外郭寄りに位置する一方の端部20aである。
また、節部24は、チップ搭載部20のうち第1の方向Bに沿った一方の端部20a寄りの部位において対向する両端部にそれぞれ設けられた2本のものよりなる。ここでは、2本の節部24は、矩形板状のチップ搭載部20における一方の端部20aの両角部に設けられたものとされている。
また、ここでは、各節部24は、第1の方向Bと直交方向(図1の上下方向)に沿って延びる平面短冊形状をなす。また、本実施形態において、各節部24としては、チップ搭載部20よりも板厚が薄いものとされていることが望ましい(後述の図4参照)。
そして、このような節部24を有することにより、チップ搭載部20は、節部24(ここでは2本の節部24)を中心として、当該チップ搭載部20の一面21に垂直な方向に変位するものとして構成されている。ここでは、節部24が、チップ搭載部20における一方の端部20a側に片寄った位置にあるから、チップ搭載部20における他方の端部20b側が、節部24を中心に変位するようになっている。
また、モールド樹脂40は、センサチップ10の一端部11側およびチップ搭載部20を封止するとともに、節部24および外枠部23も封止している。また、スリット25もモールド樹脂40で充填されている。このモールド樹脂40は、たとえばエポキシ樹脂等の典型的なモールド材料よりなり、後述する金型100(図5参照)を用いたトランスファーモールド法により成形されるものである。
ここで、センサチップ10の他端部12側は、モールド樹脂40の外郭より突出してモールド樹脂40から露出しているが、この露出部分には、たとえばセンサチップ10において外部環境測定を行うセンシング部(図示略)が設けられている。このセンシング部は、たとえばメンブレンや、加速度印加等にて可動する梁構造体等よりなる。
また、図1、図2に示されるように、リードフレーム2の外枠部23の一面21上には、接着剤30等を介して、回路チップ50等の他の電子部品が搭載されている。これら回路チップ50とセンサチップ10の一端部11側とは、ボンディングワイヤ60により結線され、電気的に接続されている。そして、これら回路チップ50およびボンディングワイヤ60も、モールド樹脂40に封止されている。
次に、本実施形態のモールドパッケージの製造方法の第1の例について述べるが、その前に、第1の比較例として本発明者が試作したモールドパッケージの製造方法について、図3を参照して述べる。
この第1の比較例のリードフレーム2は、本実施形態のような節部24を持たない一般的なチップ搭載部20を有するものであり、さらに、一面21側にてセンサチップ10の他端部12側を支持する支持部26が、図示しないタイバーを介して一体に設けられたものである。
まず、図3(a)に示されるように、リードフレーム2のチップ搭載部20の一面21上に接着剤30を介してセンサチップ10の一端部11側を接着するとともに、支持部26の一面21上にスペーサ70を介してセンサチップ10の他端部12側を接触させる。ここで、スペーサ70は、センサチップ10の他端部12側を支持して所定高さに維持するものであり、樹脂やセラミック等よりなる。
その後、接着剤30を硬化させると、図3(b)に示されるように、接着剤30の硬化収縮によりセンサチップ10が傾く。ここでは、リードフレーム2の一面21上にてセンサチップ10の一端部11側の方が他端部12側よりも低くなるようにセンサチップ10が傾いている。
続いて、図3(c)、(d)に示されるように、ワークをモールド樹脂成形用の金型100に設置し、モールド樹脂40による封止を行う。この金型100は、典型的なトランスファーモールド法の金型であり、上型101と下型102とを合致させて、内部にキャビティ103を形成するものである。このとき、センサチップ10は、金型100の上型101に接して押さえ付けられる。
ここで、センサチップ10は傾いた状態であり、狙いの位置よりもリードフレーム2の上方に位置しているので、上型101がセンサチップ10に強く接触する。すると、金型100からセンサチップ10および接着剤30に伝わる応力は大きなものとなる。
この例では、図3(c)中の矢印に示されるように、センサチップ10の一端部11側が上方に上がるように、センサチップ10に大きな力が加わる。そのため、図3(d)に示されるように、接着部の剥離いわゆる接着剥離Kが発生する。また、この大きな力により、場合によってはセンサチップ10の割れが生じる可能性もある。
この第1の比較例における不具合に対応した本実施形態の製造方法の第1の例について、図4、図5を参照して述べる。
まず、リードフレーム用意工程により、図4に示される板状のリードフレーム2を用意する。このリードフレーム2は、上記したチップ搭載部2、外枠部23および節部24に加えて、さらに一面21側にてセンサチップ10の他端部12側を支持する支持部26が一体とされたものを用意する。
ここでは、節部24は、チップ搭載部20および外枠部23よりも板厚が薄いものとされている。ここでは、節部24の一面21は、チップ搭載部20および外枠部23の一面21よりも凹んだ状態とされることで、節部24は肉薄とされている。また、図4に示されるように、支持部25は、チップ搭載部20および節部24とはスリット25を介して離間した状態とされるとともに、外枠部23に対しては、タイバーを介して一体に連結されている。
次に、図5(a)、(b)に示されるように、チップ搭載工程では、チップ搭載部20の一面21上に接着剤30を介してセンサチップ10の一端部11側を接着するとともに、支持部26の一面21上にスペーサ70を介してセンサチップ10の他端部12側を接触させる。
ここで、スペーサ70は、上記図3のものと同様である。また、このチップ搭載工程では、リードフレーム2に対して、上記回路チップ50等の他の電子部品を搭載し、ワイヤボンディングを行ってボンディングワイヤ60を形成する。
ここで、チップ搭載工程にて、接着剤30を硬化させると、図5(b)に示されるように、本製造方法においても、上記第1の比較例(図3参照)と同様に、接着剤30の硬化収縮によって、センサチップ10の一端部11側の方が他端部12側よりも低くなるようにセンサチップ10が傾く。
続いて、図5(c)に示されるように、上記第1の比較例と同様のモールド樹脂成形用の金型100を用いて金型設置工程を行う。この工程では、金型100によってセンサチップ10における一端部11側と他端部12側との間の部位を押さえ付けて、センサチップ10が接着されたリードフレーム2を金型100に設置する。
それにより、センサチップ10の一端部11側、チップ搭載部20、節部24および外枠部23が当該金型100の内部に位置し、且つ、センサチップ10の他端部12側、スペーサ70および支持部26が当該金型100の外部に位置した状態とする。
このとき、金型設置工程では、金型100(ここでは上型101)によってセンサチップ10が押さえ付けられたときに、チップ搭載部20が、節部24を中心として、当該チップ搭載部20の一面21に垂直な方向に変位する。
具体的に、図5(c)に示される例では、金型100の押さえ付けにより、センサチップ10の一端部11側が上方に上がるように、センサチップ10に大きな力が加わる。そのため、図5(c)中の矢印に示されるように、節部24を中心として、チップ搭載部20の他方の端部20b側が上方に変位する。
これにより、センサチップ10および接着剤30に伝わる応力が緩和される。そのため、図5に示される例では、接着剤30の硬化収縮により傾いたセンサチップ10が金型100で押さえられることによって、接着剥離やセンサチップ割れが発生するのを極力防止することができる。
その後は、図5(d)に示されるように、チップ搭載部20が変位した状態で、金型100のキャビティ103内にモールド樹脂40を充填する。そして、ワークを金型100からとりだし、モールド樹脂40の外側にて、支持部26をカットしてスペーサ70とともに除去するリードカット工程を行う。こうして、本実施形態のモールドパッケージができあがる
次に、本実施形態のモールドパッケージの製造方法の第2の例について、図7を参照して述べるが、その前に、第2の比較例として本発明者が試作したモールドパッケージの製造方法について、図6を参照して述べる。
上記図3および図5の例では、接着剤30の硬化収縮により、リードフレーム2の一面21上にてセンサチップ10の一端部11側の方が他端部12側よりも低くなるようにセンサチップ10が傾くものであった。これとは逆に、図6および図7の例では、センサチップ10の一端部11側の方が他端部12側よりも高くなるようにセンサチップ10が傾くものとする。
第2の比較例では、上記第1の比較例と同様のリードフレーム2を用意し、図6(a)に示されるように、上記第1の比較例と同様に、チップ搭載部20上、支持部26上にセンサチップ10を搭載する。
その後、接着剤30を硬化させると、図6(b)に示されるように、接着剤30の硬化収縮によりセンサチップ10が傾く。この第2の例では、上述のように、リードフレーム2の一面21上にてセンサチップ10の一端部11側の方が他端部12側よりも高くなるようにセンサチップ10が傾いている。
続いて、図6(c)、(d)に示されるように、ワークをモールド樹脂成形用の金型100に設置し、モールド樹脂40による封止を行う。本例においても、やはり、上記傾きによって、センサチップ10は狙いの位置よりもリードフレーム2の上方に位置しているので、金型100の上型101からセンサチップ10および接着剤30に伝わる応力は大きなものとなる。
図6の例では、センサチップ10の一端部11側が下方に押されるように、センサチップ10に大きな力が加わるため、図6(d)に示されるように、センサチップ10の割れK2が生じやすい。
次に、この第2の比較例における不具合に対応した本実施形態の製造方法の第2の例について、図7を参照して述べる。まず、リードフレーム用意工程では、上記本実施形態の第1の例と同様、図4に示される板状のリードフレーム2を用意する。
次に、図7(a)、(b)に示されるように、上記本実施形態の第1の例と同様のチップ搭載工程を行い、チップ搭載部20の一面21上に接着剤30を介してセンサチップ10の一端部11側を接着するとともに、支持部26の一面21上にスペーサ70を介してセンサチップ10の他端部12側を接触させる。
ここで、チップ搭載工程にて、接着剤30を硬化させると、図7(b)に示されるように、本製造方法においても、上記第2の比較例(図6参照)と同様に、接着剤30の硬化収縮によって、センサチップ10の一端部11側の方が他端部12側よりも低くなるようにセンサチップ10が傾く。
続いて、図7(c)に示されるように、上記本実施形態の第1の例と同様に、金型設置工程では、金型100によるセンサチップ10の押さえ付けを行い、センサチップ10が接着されたリードフレーム2を金型100に設置する。
このとき、図7(c)に示される例では、金型100の押さえ付けにより、センサチップ10の一端部11側が下方に押さえ付けられるように、センサチップ10に大きな力が加わる。そのため、節部24を中心としてチップ搭載部20の他方の端部20b側が下方に変位する。
これにより、センサチップ10および接着剤30に伝わる応力が緩和される。そのため、図7に示される例においても、接着剤30の硬化収縮により傾いたセンサチップ10が金型100で押さえられることによって、接着剥離やセンサチップ割れが発生するのを極力防止することができる。
その後は、図7(d)に示されるように、チップ搭載部20が変位した状態で、金型100のキャビティ103内にモールド樹脂40を充填した後、上記同様、リードカット工程を行う。こうして、本実施形態のモールドパッケージができあがる。
このように、本実施形態によれば、接着剤30の硬化収縮等によりチップ搭載部20に接着されているセンサチップ10に傾きが生じた場合において、このセンサチップ10が金型100からの応力を受けたとき、チップ搭載部20が、節部24を中心としてチップ搭載部20の一面21に垂直な方向に変位する。そのため、センサチップ10の傾きが修正され、センサチップ10および接着剤30に伝わる応力が緩和される。
よって、本実施形態のモールドパッケージによれば、傾いたセンサチップ10が金型100で押さえられることによって、接着剥離やセンサチップ割れが発生するのを極力防止するのに適した構成を実現できる。
また、本実施形態の製造方法によれば、傾いたセンサチップ10が金型設置時に金型100で押さえられることによって、接着剥離やセンサチップ割れが発生するのを極力防止することができる。
また、上述したが、本実施形態では、チップ搭載部20において節部24が設けられる第1の方向Bに沿った一方の端部20aとは、チップ搭載部20における第1の方向Bに沿った両端部20a、20bのうちのモールド樹脂40の外郭寄りの端部20aとしている。これによる効果は次のとおりである。
センサチップ10が上記の如く傾いた状態で金型100に押さえられると、センサチップ10は、チップ搭載部20の一面21に垂直方向に変位しようとする。そのため、センサチップ10における回転運動の力のモーメントは、センサチップ10のうちの一端部11側にて最大となる。
そのため、チップ搭載部20における上記両端部20a、20bのうちセンサチップ10の一端部11から遠い一方の端部20a側に節部24を設け、他方の端部20b側を変位しやすいものにすれば、センサチップ10からの応力によりチップ搭載部20が変位しやすいものとなる。つまり、チップ搭載部20の変位をセンサチップ10の傾きに対応したものとしやすくなる。
また、節部24によって上記変位機能が発揮されるならば、節部24はチップ搭載部20と同一の板厚でもよいが、本実施形態では、上述したように、好ましい形態として、節部24はチップ搭載部20よりも板厚が薄いものとする。
それによれば、節部24は当該節部24の長手方向の軸回りにねじれ変形しやすいものとなるから、節部24を中心とした上記チップ搭載部20の変位が、実現しやすいものとなる。また、このように節部24の板厚を薄くしてやれば、節部24自体もチップ搭載部20の一面21に垂直方向にたわんで変位しやすいものとなるため、この変位によって上記したセンサチップ等の応力の更なる緩和が期待できる。
また、本実施形態では、節部24は1本でもよいが、上記図1、図4に示したように、チップ搭載部20のうち第1の方向Bに沿った一方の端部寄りの部位において対向する両端部にそれぞれ設けられた2本のものよりなることが望ましい。
これによれば、チップ搭載部20は、これら2本の節部24を中心として、当該チップ搭載部20の一面21に垂直な方向に変位するものとして構成される。このような構成とすれば、節部24が1本の場合に比して、節部24によるチップ搭載部20の支持が安定になりやすい。
次に、本第1実施形態における他の例について、図8を参照して述べる。節部24は、リードフレーム2の一部として構成されるため、細長の板状をなす。ここにおいて、図8に示されるように、節部24における表裏の板面21、22とこれらを連結する側面との成す角部にテーパ部24aを設けてもよい。
このようなテーパ部24aは、プレスやエッチング等により形成できる。節部24が当該節部24の長手方向の軸回りにねじれ変形したとき、上記角部に応力が集中しやすいが、図8に示されるように、当該角部にテーパ部24aを設ければ、当該ねじれに対する節部24のダメージが軽減され得る。
また、本第1実施形態のリードフレーム2すなわち節部24の材質として、弾性率が123GPaであるCuを用いた場合における、節部24の寸法の一例を述べておく。ここで、節部24としては上記図8においてテーパ部24aを設けない構成とし、当該節部24の長さa1、幅a2、厚さ(板厚)a3については、上記図8に表してある。
また、関連寸法として、上記図7(c)には、接着剤30におけるモールド樹脂40の外郭側の端部とセンサチップ10における金型100による押さえ位置との距離L1が表してある。そして、これら寸法について、たとえば長さa1:1.0mm、幅a2:0.25mm、厚さa3:250μm、距離L1:1.4mmとする。
このような寸法例において、チップ搭載部20に接着されたセンサチップ10を金型100で、リードフレーム2側に0.05mm押し込んだ際、本実施形態によれば、接着部にかかる応力を20MPa以下に抑えることができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、主として接着硬化によるセンサチップ10の傾きが発生した場合に対して接着剥離やチップ割れを抑制する製造方法を提供したが、本発明の第2実施形態では、主として支持部におけるスペーサ70の平行度悪化によるセンサチップ10の傾きに対処する製造方法を提供する。
本第2実施形態のモールドパッケージの製造方法について、図10〜図12を参照して述べるが、その前に、本第2実施形態の比較例として本発明者が試作したモールドパッケージの製造方法について、図9を参照して述べる。
この図9の比較例では、上記第1実施形態に示した比較例と同様のリードフレーム2を用意し、図9(a)に示されるように、上記第1の比較例と同様に、チップ搭載部20上には接着剤30を介して、支持部26上にはスペーサ70を介して、センサチップ10を搭載する。
このチップ搭載工程において、スペーサ70の平行度が悪いと、やはりセンサチップ10が傾いた状態で搭載されることになる。ここでは、リードフレーム2の一面21上にてセンサチップ10の一端部11側の方が他端部12側よりも高くなるようにセンサチップ10が傾いている。その後、接着剤30を硬化させると、図9(b)に示されるように、センサチップ10が傾いた状態のまま固定される。
続いて、図9(c)、(d)に示されるように、ワークをモールド樹脂成形用の金型100に設置し、モールド樹脂40による封止を行う。本例においても、上記傾きによって、センサチップ10は狙いの位置よりもリードフレーム2の上方に位置しているので、金型100の上型101がセンサチップ10に強く接触し、金型100からセンサチップ10および接着剤30に伝わる応力は大きなものとなる。
図9の例では、センサチップ10の一端部11側が下方に押されるように、センサチップ10に大きな力が加わるため、図9(d)に示されるように、センサチップ10の割れK2が生じやすい。
次に、この図9の比較例における不具合に対応した本第2実施形態の製造方法について、図10〜図12を参照して述べる。まず、リードフレーム用意工程では、図10に示される板状のリードフレーム2を用意する。概略を述べると、このリードフレーム2では、チップ搭載部20は、従来における通常のものと同様であるが、支持部26側に節部27を設けて支持部26に変位機能を持たせたものである。
具体的に、図10に示されるリードフレーム2は、一面21側にセンサチップ10の一端部11側が搭載されるチップ搭載部20と、一面21側にてセンサチップ10の他端部12側を支持する支持部26と、支持部26の外側を取り囲むように配置され支持部26とはスリット25を介して離れている外枠部28と、を備えている。
さらに、このリードフレーム2には、細長形状の節部27が、備えられている。この節部27は、支持部26のうち第1の方向B(図10の左右方向)に沿った一方の端部26a寄りの部位から第1の方向Bと交差する方向に沿って外枠部28まで延びて支持部26と外枠部28とを連結するものである。
なお、図12では、節部27に対応する位置を、図12中の白丸27によって、仮想的に示してある。そして、本実施形態においても、これら各部20、26〜28は、板材をプレスやエッチング等によりパターニングすることで、板状のリードフレーム2に一体に形成されている。
本実施形態のリードフレーム2においては、この節部27によって、支持部26とその周囲の外枠部28とが一体に連結されている。つまり、支持部26においては、節部27の部位のみにて当該節部27を介して外枠部28と連結されており、他の部位ではスリット25によって外枠部28とは離れている。
ここでは、支持部26における第1の方向Bに沿った両端部26a、26bのうち、一方の端部26aは、モールド樹脂40の外郭寄り(つまり支持部26からみてセンサチップ10の一端部11寄り)に位置するものであり、当該一方の端部26aとは反対側に位置する他方の端部26bは、モールド樹脂40の外郭から遠い方に位置するものである。
そして、本実施形態では、支持部26において節部27が設けられる第1の方向Bに沿った一方の端部26aとは、上記両端部26a、26bのうちのモールド樹脂40の外郭寄りに位置する一方の端部26aである。
また、節部27は、支持部26のうち第1の方向Bに沿った一方の端部26a寄りの部位において対向する両端部にそれぞれ設けられた2本のものよりなる。ここでは、2本の節部27は、矩形板状の支持部26における一方の端部26aの両角部に設けられたものとされている。
また、ここでは、各節部27は、第1の方向Bと直交方向(図10の上下方向)に沿って延びる平面短冊形状をなす。また、本実施形態においても上記第1実施形態におけるチップ搭載部20の場合と同様、各節部27としては、支持部26よりも板厚が薄いものとされていることが望ましい。
そして、このような節部27を有することにより、支持部26は、節部27(ここでは2本の節部27)を中心として、当該支持部26の一面21に垂直な方向に変位するものとして構成されている。
ここでは、節部27が、支持部26における一方の端部26a側に片寄った位置にあるから、支持部26における他方の端部26b側が、節部27を中心に変位するようになっている。
こうして、リードフレーム2を用意した後、本実施形態においても、図11および図12(a)、(b)に示されるように、チップ搭載工程を行う。
このチップ搭載工程では、チップ搭載部20の一面21上に接着剤30を介してセンサチップ10の一端部11側を接着する。それとともに、支持部26の一面21上にスペーサ70を介してセンサチップ10の他端部12側を接触させる。
このときチップ搭載工程では、上記図9と同様の平行度の悪いスペーサ70によって、センサチップ10の一端部11側の方が他端部12側よりも高くなるようにセンサチップ10が傾いた状態で搭載されようとする。
しかし、本実施形態のチップ搭載工程では、支持部26が、節部27を中心として、当該支持部26の一面21に垂直な方向に変位することにより、スペーサ70を介したセンサチップ10の傾きを修正する。
具体的には、センサチップ10を図示しないコレット等に支持して搭載するときに、センサチップ10を支持部26およびチップ搭載部20に押し付けるようにする。このとき、スペーサ70は、センサチップ10に対して後に剥離可能な程度に貼りついている。
そのため、上記センサチップ10の押し付けにより、図12(b)に示されるように、節部27を中心として、支持部26の他方の端部26b側が、支持部26の一面21と垂直方向に変位し、センサチップ10の傾きが修正される。
こうして、チップ搭載工程が完了する。ここで、図11には、チップ搭載工程完了後のワークの平面構成が示されているが、図11には、最終的に形成されるモールド樹脂40の外形線を破線40にて示してある。
このチップ搭載工程の後、図12(c)に示される金型設置工程を行う。この工程は、上記第1実施形態と同様に行われる。つまり、金型100によってセンサチップ10における一端部11側と他端部12側との間の部位を押さえ付けて、センサチップ10が接着されたリードフレーム2を金型100に設置する。
これにより、図12(c)に示されるように、センサチップ10の一端部11側およびチップ搭載部20が当該金型100の内部に位置し、且つ、センサチップ10の他端部12側、スペーサ70、支持部26、節部27および外枠部28が当該金型100の外部に位置した状態とされる。
次に、この状態で、金型100の内部すなわちキャビティ103にモールド樹脂40を注入するモールド工程を行う。これにより、センサチップ10の他端部12側をモールド樹脂40より突出させた状態で、センサチップ10の一端部11側およびチップ搭載部20をモールド樹脂40で封止する。
その後、金型100からワークを取り出し、リードカット工程を行う。この工程では、モールド樹脂40の外側にて、リードフレーム2のうちモールド樹脂40より突出している部位である支持部26、節部27および外枠部28をカットしてスペーサ70とともに除去する。
こうして、図12(d)に示されるように、本実施形態のモールドパッケージができあがる。本実施形態によれば、第1の方向Bに隔てられた一方の端部を一端部11、他方の端部を他端部12とするセンサチップ10と、一面21側にセンサチップ10の一端部11側が搭載されて接着剤30を介して固定されるチップ搭載部20を有する板状のリードフレーム2と、センサチップ10の一端部11側およびチップ搭載部20を封止するモールド樹脂40と、を備え、センサチップ10の他端部12側はモールド樹脂40より突出しているモールドパッケージが製造される。
ところで、本実施形態の上記製造方法によれば、スペーサ70の平行度悪化によりセンサチップ10に傾きが生じている場合において、チップ搭載工程にて、当該センサチップ10の傾きを修正するようにしている。そのため、金型設置工程にて、センサチップ10が金型100からの応力を受けたときに、センサチップ10および接着剤30に伝わる応力が緩和される。
よって、本製造方法によれば、傾いたセンサチップ10がモールド樹脂成型用の金型100で押さえられることによって、接着剥離やセンサチップ割れが発生するのを極力防止することができる。
(第3実施形態)
ところで、モールドパッケージの製造方法としては、上記第1実施形態の製造方法と、上記第2実施形態の製造方法とを組み合わせた製造方法であってもよい。つまり、本発明の第3実施形態では、リードフレーム2として、上記図4の構成において、支持部26側の構成が上記図10中の「両矢印2’」に示される範囲の部分で置き換えられたものを用いるようにする。
具体的には、上記第1実施形態において、チップ搭載部20を変位させる節部24を第1の節部24とし、この第1の節部24を介してチップ搭載部20と連結される外枠部23を第1の外枠部23とする(図4等参照)。
このとき、本第3実施形態では、リードフレーム用意工程で用意するリードフレーム2として、チップ搭載部20、第1の外枠部23、第1の節部24、支持部26に加えて、さらに、上記図10に示されるように、スリット25を介して支持部26の外側を取り囲む第2の外枠部28と、支持部26と第2の外枠部28とを連結する第2の節部27と、が一体とされたものを用意する。
そして、上記第1、第2実施形態と同様にチップ搭載工程を行う。その後、金型設置工程では、これも同様に、金型100によってセンサチップ10を押さえ付けて、センサチップ10が接着されたリードフレーム2を金型100に設置する。
これにより、金型設置工程では、センサチップ10の一端部11側、チップ搭載部20、第1の節部24および第1の外枠部23が当該金型100の内部に位置する。それとともに、センサチップ10の他端部12側、スペーサ70、支持部26、第2の節部27および第2の外枠部28が当該金型100の外部に位置した状態とされる。
続いて、モールド工程では、この状態でモールド樹脂40による封止を行う。そして、リードカット工程では、モールド樹脂40の外側にて、支持部26、第2の節部27および第2の外枠部28をカットしてスペーサ70とともに除去する。
これにより、本実施形態においても、センサチップ10の一端部11側およびチップ搭載部20がモールド樹脂40で封止され、センサチップ10の他端部12側はモールド樹脂40より突出しているモールドパッケージができあがる。
この本実施形態の製造方法によれば、スペーサ70の平行度悪化によりセンサチップ10に傾きが生じている場合において、チップ搭載工程における第2の節部27を介した支持部26の変位によって、当該センサチップ10の傾きが修正される。
さらに、その後、センサチップ10の傾きが残っている場合には、金型設置工程における第1の節部24を介したチップ搭載部20の変位によって、当該センサチップ10の傾きが修正される。
こうして、本実施形態によっても、金型100からセンサチップ10および接着剤30に伝わる応力が緩和されるため、接着剥離やセンサチップ割れが発生するのを極力防止することができる。
(他の実施形態)
[節部の本数について]:上記各実施形態に示したように、チップ搭載部20を変位させるための節部24、および、支持部26を変位させるための節部27は、対向する対をなす2本のものであることが好ましいが、1本でもよい。ここで、チップ搭載部20を変位させるための節部24が1本の例を図13に示しておく。
[節部の形状について]:上記各実施形態に示した節部24、27は、細長の平坦な短冊板状をなすものであったが、これら節部24、27としては、板厚方向にジグザグ形状とされたもの、あるいは、平板ではあるが平面形状がジグザク形状とされたものであってもよい。図14には、この一例として板厚方向にジグザク形状とされた節部24、27を示しておく。
このようなジグザク形状の構成によれば、節部24、27を、当該節部24、27の長手方向の軸回りにねじれ変形しやすいものとする点で好ましい。また、このようなジグザク形状の節部24、27においても、板厚は、チップ搭載部20よりも薄くてもよいし、同一でもよい。
[節部の延びる方向について]:上記各実施形態においては、節部24、27は、チップ搭載部20または支持部26から外枠部23、28に向かって、第1の方向Bと直交方向に沿って延びるものであった。しかし、上記した節部24、27を中心とした変位およびそれによる上記効果が発揮できるならば、節部24、27は第1の方向Bに対して斜め方向に延びるものであってもよい。
[節部の設置位置について]:上記各実施形態においては、節部24、27は、チップ搭載部20のうち第1の方向Bに沿った一方の端部20a、または、支持部26のうち第1の方向Bに沿った一方の端部26aに設けられている。ここで、節部24、27は、当該一方の端部20a、26a寄りの部位であれば完全に端部20a、26aに位置しなくてもよく、多少中央寄りにずれた位置にあってもよい。
ただし、チップ搭載部20や支持部26は、節部24、27が当該一方の端部20a、26a側に片寄って設けられているからこそ、他方の端部20b、26b側が、節部24、27を中心として、当該チップ搭載部20や支持部26の一面21に垂直な方向に変位するのである。そのため、節部24、27をチップ搭載部20や支持部26の中央寄りにずれた位置とする場合には、この変位機能を損なわない範囲とすることが必要である。
また、上記各実施形態では、チップ搭載部20や支持部26において節部24、27が設けられる一方の端部20a、26aとは、チップ搭載部20や支持部26における第1の方向Bに沿ったモールド樹脂40の外郭寄りの端部20a、26aであった。
それに対して、上記節部24、27による作用効果を確保できるならば、チップ搭載部20や支持部26において節部24、27が設けられる第1の方向Bに沿った一方の端部とは、モールド樹脂40の外郭から遠い方に位置する端部20b、26b(つまり他方の端部20b、26b)であってもよい。
[その他の構成について]:上記各実施形態では、長方形板状のセンサチップ10における長手方向を第1の方向Bとしたが、たとえば当該第1の方向とは、当該センサチップ10における短手方向であってもよい。
また、上記図1、図2に示される例では、モールド樹脂40センサチップ10と回路チップ50とは、ボンディングワイヤ60により電気接続されていたが、それ以外にも、たとえば板状のリード部材などによる接続であってもよい。
また、センサチップ10以外に、モールド樹脂40内にてリードフレーム2の一面21上に搭載される部品としては、上記回路チップ50以外にも、受動素子などの各種の電子部品等であってもよい。また、場合によっては、リードフレーム2に搭載されモールド樹脂40で封止される電子部品は、センサチップ10のみであってもよい。
また、上記した各実施形態同士の組み合わせ以外にも、上記各実施形態は、可能な範囲で適宜組み合わせてもよく、また、上記各実施形態は、上記の図示例に限定されるものではない。
2 リードフレーム
10 センサチップ
20 チップ搭載部
23、28 外枠部
24、27 節部
25 スリット
26 支持部
30 接着剤
40 モールド樹脂
70 スペーサ
100 金型

Claims (7)

  1. 第1の方向(B)に隔てられた一方の端部を一端部(11)、他方の端部を他端部(12)とするセンサチップ(10)と、
    一面(21)上に前記センサチップの一端部側が搭載されて接着剤(30)を介して固定されるチップ搭載部(20)を有する板状のリードフレーム(2)と、
    前記センサチップの一端部側および前記チップ搭載部を封止するモールド樹脂(40)と、を備え、
    前記センサチップの他端部側は前記モールド樹脂より突出しており、
    前記リードフレームは、前記チップ搭載部の外側を取り囲むように配置され前記チップ搭載部とはスリット(25)を介して離れている外枠部(23)を有しており、
    さらに、前記リードフレームは、前記チップ搭載部のうち前記第1の方向に沿った一方の端部(20a、20b)寄りの部位から前記第1の方向と交差する方向に沿って前記外枠部まで延びて前記チップ搭載部と前記外枠部とを連結する細長形状の節部(24)を有しており、
    前記チップ搭載部のうち前記第1の方向に沿った他方の端部(20a、20b)側は、前記節部を中心として、当該チップ搭載部の一面に垂直な方向に変位するものとして構成されていることを特徴とするモールドパッケージ。
  2. 前記チップ搭載部において前記節部が設けられる前記第1の方向に沿った一方の端部とは、前記チップ搭載部における前記第1の方向に沿った両端部(20a、20b)のうちの前記モールド樹脂の外郭寄りの端部(20a)であることを特徴とする請求項1に記載のモールドパッケージ。
  3. 前記節部は、前記チップ搭載部よりも板厚が薄いものとされていることを特徴とする請求項1または2に記載のモールドパッケージ。
  4. 前記節部は、前記チップ搭載部のうち前記第1の方向に沿った一方の端部寄りの部位において対向する両端部にそれぞれ設けられた2本のものよりなり、
    前記チップ搭載部のうち前記第1の方向に沿った他方の端部(20a、20b)側は、これら2本の前記節部を中心として、当該チップ搭載部の一面に垂直な方向に変位するものとして構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のモールドパッケージ。
  5. 第1の方向(B)に隔てられた一方の端部を一端部(11)、他方の端部を他端部(12)とするセンサチップ(10)と、
    一面(21)側に前記センサチップの一端部側が搭載されて接着剤(30)を介して固定されるチップ搭載部(20)を有する板状のリードフレーム(2)と、
    前記センサチップの一端部側および前記チップ搭載部を封止するモールド樹脂(40)と、を備え、
    前記センサチップの他端部側は前記モールド樹脂より突出しているモールドパッケージを製造するモールドパッケージの製造方法であって、
    板状の前記リードフレームとして、前記チップ搭載部と、
    前記チップ搭載部の外側を取り囲むように配置され前記チップ搭載部とはスリット(25)を介して離れている外枠部(23)と、
    前記チップ搭載部のうち前記第1の方向に沿った一方の端部(20a)寄りの部位から前記第1の方向と交差する方向に沿って前記外枠部まで延びて前記チップ搭載部と前記外枠部とを連結する細長形状の節部(24)と、
    一面(21)側にて前記センサチップの他端部側を支持する支持部(26)と、が一体とされたものを用意するリードフレーム用意工程と、
    前記チップ搭載部の一面上に前記接着剤を介して前記センサチップの一端部側を接着するとともに、前記支持部の一面上にスペーサ(70)を介して前記センサチップの他端部側を接触させるチップ搭載工程と、
    前記モールド樹脂成形用の金型(100)によって前記センサチップにおける一端部側と他端部側との間の部位を押さえ付けて、前記センサチップが接着された前記リードフレームを前記金型に設置することにより、
    前記センサチップの一端部側、前記チップ搭載部、前記節部および前記外枠部が当該金型の内部に位置し、且つ、前記センサチップの他端部側、前記スペーサおよび前記支持部が当該金型の外部に位置した状態とする金型設置工程と、
    前記金型の内部に前記モールド樹脂を注入することにより、前記センサチップの他端部側を前記モールド樹脂より突出させた状態で、前記センサチップの一端部側、前記チップ搭載部、前記節部および前記外枠部を前記モールド樹脂で封止するモールド工程と、
    前記モールド樹脂の外側にて、前記支持部をカットして前記スペーサとともに除去するリードカット工程と、を備え、
    前記金型設置工程では、前記金型によって前記センサチップが押さえ付けられたとき、前記チップ搭載部のうち前記第1の方向に沿った他方の端部(20b)側が、前記節部を中心として、当該チップ搭載部の一面に垂直な方向に変位することにより、前記センサチップおよび前記接着剤に伝わる応力が緩和されるようにしたことを特徴とするモールドパッケージの製造方法。
  6. 前記チップ搭載部を変位させる前記節部を第1の節部とし、この第1の節部を介して前記チップ搭載部と連結される前記外枠部を第1の外枠部としたとき、
    前記リードフレーム用意工程では、前記リードフレームとして、前記チップ搭載部、前記第1の外枠部、前記第1の節部、前記支持部に加えて、
    さらに、前記支持部の外側を取り囲むように配置され前記支持部とはスリット(25)を介して離れている第2の外枠部(28)と、
    前記支持部のうち前記第1の方向に沿った一方の端部(26a)寄りの部位から前記第1の方向と交差する方向に沿って前記外枠部まで延びて前記支持部と前記第2の外枠部とを連結する細長形状の第2の節部(27)と、が一体とされたものを用意し、
    前記金型設置工程では、さらに、前記センサチップの他端部側、前記スペーサ、前記支持部、前記第2の節部および前記第2の外枠部が当該金型の外部に位置した状態とするようにし、
    前記リードカット工程では、前記モールド樹脂の外側にて、前記支持部、前記第2の節部および前記第2の外枠部をカットして前記スペーサとともに除去するようにし、
    前記チップ搭載工程では、前記支持部のうち前記第1の方向に沿った他方の端部(26b)側が、前記第2の節部を中心として、当該支持部の一面に垂直な方向に変位することにより、前記スペーサを介した前記センサチップの傾きを修正するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のモールドパッケージの製造方法。
  7. 第1の方向(B)に隔てられた一方の端部を一端部(11)、他方の端部を他端部(12)とするセンサチップ(10)と、
    一面(21)側に前記センサチップの一端部側が搭載されて接着剤(30)を介して固定されるチップ搭載部(20)を有する板状のリードフレーム(2)と、
    前記センサチップの一端部側および前記チップ搭載部を封止するモールド樹脂(40)と、を備え、
    前記センサチップの他端部側は前記モールド樹脂より突出しているモールドパッケージを製造するモールドパッケージの製造方法であって、
    板状の前記リードフレームとして、前記チップ搭載部と、
    一面(21)側にて前記センサチップの他端部側を支持する支持部(26)と、
    前記支持部の外側を取り囲むように配置され前記支持部とはスリット(25)を介して離れている外枠部(28)と、
    前記支持部のうち前記第1の方向に沿った一方の端部(26a)寄りの部位から前記第1の方向と交差する方向に沿って前記外枠部まで延びて前記支持部と前記外枠部とを連結する細長形状の節部(27)と、が一体とされたものを用意するリードフレーム用意工程と、
    前記チップ搭載部の一面上に前記接着剤を介して前記センサチップの一端部側を接着するとともに、前記支持部の一面上にスペーサ(70)を介して前記センサチップの他端部側を接触させるチップ搭載工程と、
    前記モールド樹脂成形用の金型(100)によって前記センサチップにおける一端部側と他端部側との間の部位を押さえ付けて、前記センサチップが接着された前記リードフレームを前記金型に設置することにより、
    前記センサチップの一端部側および前記チップ搭載部が当該金型の内部に位置し、且つ、前記センサチップの他端部側、前記スペーサ、前記支持部、前記節部および前記外枠部が当該金型の外部に位置した状態とする金型設置工程と、
    前記金型の内部に前記モールド樹脂を注入することにより、前記センサチップの他端部側を前記モールド樹脂より突出させた状態で、前記センサチップの一端部側および前記チップ搭載部を前記モールド樹脂で封止するモールド工程と、
    前記モールド樹脂の外側にて、前記支持部、前記節部および前記外枠部をカットして前記スペーサとともに除去するリードカット工程と、を備え、
    前記チップ搭載工程では、前記支持部のうち前記第1の方向に沿った他方の端部(26b)側が、前記節部を中心として、当該支持部の一面に垂直な方向に変位することにより、前記スペーサを介した前記センサチップの傾きを修正するようしたことを特徴とするモールドパッケージの製造方法。
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