JP5919769B2 - ボールねじ装置 - Google Patents
ボールねじ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5919769B2 JP5919769B2 JP2011262943A JP2011262943A JP5919769B2 JP 5919769 B2 JP5919769 B2 JP 5919769B2 JP 2011262943 A JP2011262943 A JP 2011262943A JP 2011262943 A JP2011262943 A JP 2011262943A JP 5919769 B2 JP5919769 B2 JP 5919769B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- seal
- foreign matter
- screw shaft
- ball screw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H25/00—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
- F16H25/18—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
- F16H25/20—Screw mechanisms
- F16H25/24—Elements essential to such mechanisms, e.g. screws, nuts
- F16H25/2418—Screw seals, wipers, scrapers or the like
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H25/00—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
- F16H25/18—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
- F16H25/20—Screw mechanisms
- F16H25/22—Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
- F16H25/2204—Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Description
このようなボールねじ装置は、ねじ軸の表面に付着した粉塵などの異物がナットの内部に入り込むとボールのスムーズな転がり運動が阻害されることから、芯金の内側周縁部に弾性シール片(「シールリップ」とも言う)を有する接触シールをナットの端面部に装着し、この接触シールの弾性シール片をねじ軸表面に接触させてナットの内部に異物が入り込むのを防止するようにしている場合が多い。
そこで、外部から接触シール越しに侵入する微細な異物や摩耗粉を低減するための技術が特許文献1及び特許文献2に開示されている。すなわち、特許文献1には、シールとねじ軸との密着性を高めるために、シールリップ部材に磁石を設け、この磁石によって、ボールねじ(ナット)の内部で発生した摩耗粉を吸着する技術が開示されている。また、特許文献2には、ナット内のボールとボールとの間に、異物吸着部を有するセパレータを配置する技術が開示されている。これによって、ナットの外部からシール越しに浸入した微細な異物を吸着し、異物がボールねじの溝とボールとの間に侵入して噛み込みや早期摩耗を起こすことを防止できる。
また、特許文献2に記載の技術は、ボールねじの溝とボールとの間に異物が浸入した後でなければ異物を吸着できないため、若干の摩耗が生じる可能性があるという点で改善の余地があった。
そこで、本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、シール越しにナットの内部に侵入した異物や、ナットの内部で発生した摩耗粉を効率的に捕獲することができるボールねじ装置を提供することにある。
前記ナットの軸方向の両端面部に、前記ねじ軸と前記ナットとの間の隙間をシールするシールが少なくとも一対設けられ、
前記ナットの外周面と内周面とを貫通して前記ナットの内部に供給された潤滑油を排出するための潤滑剤排出孔が設けられ、
最内側の前記一対のシール間に設けられた前記潤滑剤排出孔には、前記潤滑剤排出孔に連通する貫通孔を有する本体部と、該本体部の先端部に設けられ、前記ねじ溝に摺接する吸着部とを有する異物吸着部材が取り付けられ、
前記異物吸着部材の本体部の先端部と、前記吸着部との間に、磁石が設けられたことを特徴としている。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のボールねじ装置において、前記シールが前記ナットの軸方向の端面部の少なくともいずれかに複数設置されていることを特徴としている。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のボールねじの構成を示す軸方向に沿う断面図である。また、図2は、本実施形態のボールねじ装置の構成を示す正面図である。また、図3は、本実施形態のボールねじ装置の異物吸着部材の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図1に示すように、本実施形態のボールねじ装置1は、ねじ軸10と、ナット20と、複数のボール30とを有する。
ねじ軸10は螺旋状のボール転動溝11を外周面に有しており、ねじ軸10の外周に設けられたナット20の内周面には、螺旋状のボール転動溝21がボール転動溝11と同じリードで形成されている。
ナット20は潤滑剤供給孔22を軸方向の中央部に有しており、この潤滑剤供給孔22からナット20の内部に潤滑剤が供給されるようになっている。なお、潤滑剤供給孔22は、潤滑剤が潤滑剤供給孔22からねじ軸10のボール転動溝11の底部に向かって供給されるように設けられる。
また、ナット20は端面部20a,20aを有しており、これらの端面部20a,20aに形成された円形状の凹部24内には、ねじ軸10に接触してねじ軸10とナット20との間の隙間をシールする(接触)シール40が設けられている。このシール40は、例えば、防塵用シール41と、潤滑剤密封用シール42とからなる。
また、本実施形態のボールねじ装置1には、ナット20の外周面と内周面とを貫通して、ナット20の内部に供給された潤滑油を排出するための潤滑剤排出孔23が1つ以上設けられている。この潤滑剤排出孔23の内周面にはねじ溝が形成されている。
本実施形態のボールねじ装置1に設けられる潤滑剤排出孔23の位置としては、図2に示すように、ナット20の径方向における潤滑剤供給孔22の正対位置が好ましい(図2に潤滑剤排出孔23Aとして示す。)。
さらに、本実施形態のボールねじ1において、潤滑剤排出孔23は、少なくとも一対のシール間、すなわち潤滑剤密封用シール42,42間に設けられる。そして、必要に応じてそれ以外の箇所に設けられてもよい。
また、本実施形態のボールねじ装置1は、潤滑剤排出孔23に取り付けられる異物吸着部材50を有する。
異物吸着部材50は、図3(a),(b)に示すように、本体部51と、該本体部51の先端部に設けられた吸着部52とを有する。
[本体部]
本体部51は、貫通孔51aが形成された管状をなしている。本体部51の外周面には、潤滑剤排出孔23の内周面に螺合するねじ部51bが形成されている。
また、貫通孔51aは、本体部51の先端部(吸着部52が設けられる側の端部)において、端面51cに穿孔された複数の貫通孔51dによって構成されている。貫通孔51dは、例えば、端面51cを放射状に穿孔するように複数設けられる(図3(a),(b)参照)。
ここで、図3(a),(b)に示すように、本体部51の先端部と、吸着部52との間には、必要に応じて、磁石53が設けられてもよい。磁石53には、貫通孔51dに連通して、貫通孔51dと共に本体部51の貫通孔51aを構成する貫通孔53aが設けられている(図3(b)参照)。貫通孔53aの径は、貫通孔51aの径よりも小さく設定される。なお、この磁石53は、潤滑剤の量が多く、排出される潤滑剤が十分である場合はなくてもよい。
吸着部52は、網目構造をなす材料や多孔性材料からなり、本体部51の先端部を覆うように設けられる。吸着部52の材料としては、例えば、フェルト、不織布、ファイバーネットなどが挙げられる。
吸着部52は、本体部51(異物吸着部材50)が潤滑剤排出孔23に取り付けられた際に、ねじ軸10のボール転動溝11の底部に摺接する。ここで、ボール転動溝11が、いわゆるゴシックアーク形状で形成された場合、ボール30とボール転動溝11との接触角は一般的に45°である。そして、異物吸着部材50は、吸着部52がボール転動溝11に対して±20°の幅の範囲で接触するように設置されている。なお、吸着部52は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、ボール転動溝11に非接触としてもよいが、排出される潤滑剤が少ない場合や、潤滑剤がグリースの揚合は、吸着を接触させた方が異物を除去する性能は向上する。このように吸着部52がねじ軸10のボール転動溝11に接触するように異物吸着部材50を潤滑剤排出孔23に取り付けることによって、吸着部52のボール転動溝11に対する接触面積が少なく、発熱などを最小限にすることができる。
このように、本実施形態のボールねじ装置1は、シール40で画成されたナット20の内部、すなわち、対をなす潤滑剤密封用シール41,41の内側に異物吸着部材50を装着することによって、初期のならし運転で発生した摩耗粉を吸着部52に吸着させ、ナット20の内部を清浄にすることができる。
ここで、本実施形態のボールねじ装置における異物吸着部材の他の態様について、図4を参照して説明する。図4は、本発明のボールねじ装置における異物吸着部材の他の態様を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図4(a),(b)に示すように、異物吸着部材50の吸着部52の形状は、ねじ軸10のボール転動溝11に摺接する形状にとどまらず、ランド部(ボール転動溝11間のねじ軸10の外周面10a)12に摺接するフランジ部54が設けられてもよい。このような構成を採用することによって、ランド部12に付着した異物も異物吸着部材50によって吸着することができ、異物の除去をより確実にすることができる。
図5は、本発明に係るボールねじ装置の第2の実施形態における構成を示す軸方向に沿う断面図である。なお、本実施形態は、上述した第1の実施形態に対して、異物吸着部材が設置される潤滑剤排出孔の位置が相違するだけであるので、上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態のボールねじ装置1は、防塵用シール41とそのさらに外側に設置されたシール40(防塵用シール1)との間に設けられた潤滑剤排出孔23(23D)に異物吸収部材50が取り付けられている。
なお、図4に示したように、潤滑剤密封用シール42も接触シールであるため、上記と同じような作用をなしている。よって、防塵用シール41を一つ削減し、防塵用シール41と潤滑剤密封用シール42との間に異物吸着部材50を装着しても同様な効果が得られる。
なお、本発明に係るボールねじ装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。例えば、上述の実施形態では、シールを、ねじ軸に接触(摺接)する接触シールとしたが、非接触のシールでもよい。
10 ねじ軸
11 ボール転動溝
12 ランド部
20 ナット
21 ボール転動溝
22 潤滑剤供給孔
23 潤滑剤排出孔
30 ボール
40 シール
41 防塵用シール
42 潤滑剤密封用シール
50 異物吸着部材
51 本体部
51a 貫通孔
52 吸着部
53 磁石
54 フランジ部
Claims (3)
- ねじ軸と、該ねじ軸の外周に設けられたナットと、前記ねじ軸の外周面に形成された螺旋状のボール転動溝と前記ナットの内周面に形成された螺旋状のボール転動溝との間に設けられた複数のボールとを具備し、
前記ナットの軸方向の両端面部に、前記ねじ軸と前記ナットとの間の隙間をシールするシールが少なくとも一対設けられ、
前記ナットの外周面と内周面とを貫通して前記ナットの内部に供給された潤滑油を排出するための潤滑剤排出孔が設けられ、
最内側の前記一対のシール間に設けられた前記潤滑剤排出孔には、前記潤滑剤排出孔に連通する貫通孔を有する本体部と、該本体部の先端部に設けられ、前記ねじ溝に摺接する吸着部とを有する異物吸着部材が取り付けられ、
前記異物吸着部材の本体部の先端部と、前記吸着部との間に、磁石が設けられたことを特徴とするボールねじ装置。 - 前記吸着部が、前記ねじ軸のランド部に摺接するフランジ部を有することを特徴とする請求項1に記載のボールねじ装置。
- 前記シールが前記ナットの軸方向の端面部の少なくともいずれかに複数設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のボールねじ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011262943A JP5919769B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | ボールねじ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011262943A JP5919769B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | ボールねじ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013113424A JP2013113424A (ja) | 2013-06-10 |
JP5919769B2 true JP5919769B2 (ja) | 2016-05-18 |
Family
ID=48709137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011262943A Active JP5919769B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | ボールねじ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5919769B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101622512B1 (ko) * | 2015-02-13 | 2016-05-18 | 주식회사 만도 | 랙구동형 동력 보조 조향장치 |
JP6498958B2 (ja) * | 2015-02-18 | 2019-04-10 | 株式会社東芝 | 制御棒駆動機構 |
CN112797129B (zh) * | 2019-11-14 | 2022-07-05 | 山东大学 | 一种静压润滑冷却型滚珠丝杠副及方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008002566A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Nsk Ltd | ねじ送り装置 |
-
2011
- 2011-11-30 JP JP2011262943A patent/JP5919769B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013113424A (ja) | 2013-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5120271B2 (ja) | ボールねじ | |
JP5919769B2 (ja) | ボールねじ装置 | |
JP5192074B2 (ja) | シール部材及びこれを用いた直線運動案内装置 | |
JP2010190323A (ja) | 密封装置、転がり軸受および車輪用転がり軸受 | |
WO2012066729A1 (ja) | 直動案内軸受装置及びそれに用いられるシール部材 | |
JP2008133944A (ja) | ボールねじ用接触シール | |
JP2008309328A (ja) | 密封装置 | |
JP2007051761A (ja) | 転がり軸受のシール構造 | |
JP6807684B2 (ja) | シールアダプタ | |
JP2009085267A (ja) | 歯車装置 | |
JP2010230058A (ja) | 密封装置および転がり軸受 | |
JP2014101897A (ja) | 密封装置 | |
JP2008291861A (ja) | ボールねじ装置 | |
JP2009103301A (ja) | 密封装置 | |
JP5237934B2 (ja) | 転動装置用シール部材、転動装置 | |
JP2008002566A (ja) | ねじ送り装置 | |
JP5691296B2 (ja) | ボールねじ | |
JP7378958B2 (ja) | 密封装置 | |
JP2007309438A (ja) | ボールネジ | |
KR20110109282A (ko) | 극세 요철면을 갖는 차량 크랭크축용 오일씰 | |
JP6868386B2 (ja) | 密封装置 | |
JP2009103262A (ja) | 直線移動装置 | |
JP2009204092A (ja) | ねじ装置および位置決め装置 | |
JP2010084904A (ja) | クラッチレリーズ軸受装置 | |
JP5365350B2 (ja) | 密封装置および転がり軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150825 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150828 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151021 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160328 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5919769 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |