JP6498958B2 - 制御棒駆動機構 - Google Patents

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Description

本発明は沸騰水型原子炉に適用される制御棒駆動機構に係り、特に電動式の制御棒駆動機構に関する。
特許文献1には、電動機の駆動によりボールねじ軸を回転させ、このボールねじ軸に螺合されたボールナットを昇降させることで、このボールナットにラッチガイドを介して載置された中空ピストンを昇降させ、この中空ピストンに連結された制御棒を炉心に挿入し、または引き抜く電動式の制御棒駆動機構が開示されている。
ところが、特許文献1に記載の制御棒駆動機構では、図8に示すように、ボールねじ軸101に螺合するボールナット102の上部にラッチガイド103が設置されているが、このラッチガイド103とボールねじ軸101との間には比較的大きな隙間104が設けられている。このため、原子炉圧力容器内から制御棒駆動機構のガイドチューブ105内に異物100を含む冷却水が流入すると、この異物100が上記隙間104を通って、ボールねじ軸101とボールナット102との間に侵入する恐れがある。
また、特許文献2には、制御棒駆動機構において、制御棒駆動機構ハウジングの上端部内に、原子炉圧力容器内からの異物の侵入を防止するフィルタが配設されたものが開示されている。
特開平10−132977号公報 特開平11−84047号公報
ところが、特許文献2に記載のフィルタでは、ボールねじ軸及びボールナット近傍の異物を除去することができないため、異物がボールねじ軸とボールナットとの間に侵入して、万一の場合にはボールねじ軸の回転に支障をきたす恐れがある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、原子炉圧力容器内の炉心に制御棒を挿入しまたは引き抜くために前記制御棒を昇降するねじ軸とナット部材との間に、異物が侵入することを防止できる制御棒駆動機構を提供することにある。
第1の発明に係る制御棒駆動機構は、原子炉圧力容器内に冷却水が収容されると共に炉心が配置され、この炉心の下方で制御棒を昇降させることにより、前記制御棒を前記炉心に挿入させまたは引き抜いて、前記炉心の出力を制御する制御棒駆動機構において、前記原子炉圧力容器の底部に設けられたハウジング内に鉛直方向に配設され、電動機により回転駆動されるねじ軸と、前記制御棒に連結された連結部材を解除部材を介して載置すると共に、前記ねじ軸に螺合され、このねじ軸の回転により前記制御棒を昇降させるナット部材とを有し、前記解除部材は、前記連結部材が前記ナット部材及び前記解除部材から離反して上昇することで前記制御棒が全て前記炉心に挿入されるスクラム動作時の全挿入状態を解除するものであり、前記ナット部材の上部に設置されると共に、前記ねじ軸が貫通する貫通孔を備え、更に、上端面の前記貫通孔周囲に、上方へ向かって突出し且つ径方向外方へ向かって突出高さが漸次減少する突起部が設けられて構成されたことを特徴とするものである。
また、第2の発明に係る制御棒駆動機構は、原子炉圧力容器内に冷却水が収容されると共に炉心が配置され、この炉心の下方で制御棒を昇降させることにより、前記制御棒を前記炉心に挿入させまたは引き抜いて、前記炉心の出力を制御する制御棒駆動機構において、前記原子炉圧力容器の底部に設けられたハウジング内に鉛直方向に配設され、電動機により回転駆動されるねじ軸と、前記制御棒に連結された連結部材を解除部材を介して載置すると共に、前記ねじ軸に螺合され、このねじ軸の回転により前記制御棒を昇降させるナット部材とを有し、前記解除部材は、前記連結部材が前記ナット部材及び前記解除部材から離反して上昇することで前記制御棒が全て前記炉心に挿入されるスクラム動作時の全挿入状態を解除するものであり、前記ナット部材の上部に設置されると共に、前記ねじ軸が貫通する貫通孔を備え、更に、前記貫通孔の内周面には、前記貫通孔の軸方向に複数の凸部が設けられ、これらの凸部のそれぞれの径方向寸法が互いに異なって構成されたことを特徴とするものである。
更に、第3の発明に係る制御棒駆動機構は、原子炉圧力容器内に冷却水が収容されると共に炉心が配置され、この炉心の下方で制御棒を昇降させることにより、前記制御棒を前記炉心に挿入させまたは引き抜いて、前記炉心の出力を制御する制御棒駆動機構において、前記原子炉圧力容器の底部に設けられたハウジング内に鉛直方向に配設され、電動機により回転駆動されるねじ軸と、前記制御棒に連結された連結部材を解除部材を介して載置すると共に、前記ねじ軸に螺合され、このねじ軸の回転により前記制御棒を昇降させるナット部材とを有し、前記解除部材は、前記連結部材が前記ナット部材及び前記解除部材から離反して上昇することで前記制御棒が全て前記炉心に挿入されるスクラム動作時の全挿入状態を解除するものであり、前記ナット部材の上部に設置されると共に、前記ねじ軸が貫通する貫通孔を備え、更に、上端面における前記貫通孔の周囲に、前記解除部材に対し回転自在な内側旋回翼が設けられると共に、この内側旋回翼から径方向外方へ向かって下端面または外側面に連通する空隙を備えて構成されたことを特徴とするものである。
また、第4の発明に係る制御棒駆動機構は、原子炉圧力容器内に冷却水が収容されると共に炉心が配置され、この炉心の下方で制御棒を昇降させることにより、前記制御棒を前記炉心に挿入させまたは引き抜いて、前記炉心の出力を制御する制御棒駆動機構において、前記原子炉圧力容器の底部に設けられたハウジング内に鉛直方向に配設され、電動機により回転駆動されるねじ軸と、前記制御棒に連結された連結部材を解除部材を介して載置すると共に、前記ねじ軸に螺合され、このねじ軸の回転により前記制御棒を昇降させるナット部材とを有し、前記解除部材は、前記連結部材が前記ナット部材及び前記解除部材から離反して上昇することで前記制御棒が全て前記炉心に挿入されるスクラム動作時の全挿入状態を解除するものであり、前記ナット部材の上部に設置されると共に、前記ねじ軸が貫通する貫通孔を備え、更に、外側面に、前記解除部材に対し回転自在な外側旋回翼が設けられて構成されたことを特徴とするものである。
第1の発明によれば、ナット部材の上部に設置された解除部材の上端面の貫通孔周囲には、上方へ向かって突出し且つ径方向外方へ向かって突出高さが減少する突起部が設けられている。このため、ナット部材及び解除部材の上昇時に、解除部材の上方に存在する異物を含む冷却水が突起部に案内されて、解除部材及びナット部材の径方向外方へ導かれる。これにより、ねじ軸とナット部材との間に冷却水中の異物が侵入することを防止できる。
第2の発明によれば、ナット部材の上部に設置された解除部材貫通孔の内周面に貫通孔の軸方向に複数の凸部が設けられ、これらの凸部のそれぞれの径方向寸法が互いに異なって構成されたので、ナット部材及び解除部材の上昇時に、解除部材とねじ軸との間に大きな流体抵抗が発生する。このため、冷却水は、この解除部材とねじ軸間に流れにくくなり、解除部材の径方向外方へ流れるので、ねじ軸とナット部材との間に冷却水中の異物が侵入することを防止できる。
第3の発明によれば、ナット部材の上部に設置された解除部材には、上端面における貫通孔の周囲に沿って内側旋回翼が設けられ、この内側旋回翼から径方向外方へ向かって下端面または外側面に連通する空隙がもうけられている。このため、ナット部材及び解除部材の上昇時に、解除部材の内側旋回翼が回転して冷却水を巻き込み、この冷却水を遠心力の作用で空隙内に導いて、解除部材の径方向外方へ流出させる。この結果、ナット部材へ向かう流れの大部分がナット部材の外側へ流れるので、ねじ軸とナット部材との間に冷却水中の異物が侵入することを防止できる。
第4の発明によれば、ナット部材の上部に設置された解除部材には、外側面に外側旋回翼が設けられている。このため、ナット部材及び解除部材の上昇時に、解除部材の外側旋回翼が回転して冷却水を巻き込み、この冷却水を遠心力の作用で解除部材の更に径方向外方へ導く。この結果、ナット部材へ向かう流れの大部分がナット部材の外側へ流れるので、ねじ軸とナット部材との間に冷却水中の異物が侵入することを防止できる。
本発明に係る制御棒駆動機構の第1実施形態が適用された沸騰水型原子炉の一部を示す部分縦断面図。 図1の電動式の制御棒駆動機構を示す縦断面図。 図2のボールねじ軸、ボールナット及びラッチガイドを示し、(A)がその縦断面図、(B)がその平面図。 図2及び図3のラッチガイドによる解除動作を説明する説明図。 本発明に係る制御棒駆動機構の第2実施形態におけるボールねじ軸、ボールナット及びラッチガイドを示し、(A)がその縦断面図、(B)がその平面図。 本発明に係る制御棒駆動機構の第3実施形態におけるボールねじ軸、ボールナット及びラッチガイド示し、(A)がその縦断面図、(B)がその平面図、(C)がその底面図。 本発明に係る制御棒駆動機構の第4実施形態におけるボールねじ軸、ボールナット及びラッチガイド示し、(A)がその縦断面図、(B)がその平面図、(C)がその底面図。 従来の制御棒駆動機構におけるボールねじ軸、ボールナット及びラッチガイド示し、(A)がその縦断面図、(B)がその平面図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図4)
図1は、本発明に係る制御棒駆動機構の第1実施形態が適用された沸騰水型原子炉の一部を示す部分縦断面図である。この沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器1内には、減速材を兼ねる冷却水2が収容される一方、中央下部に炉心3が配置される。この炉心3は、炉心シュラウド4により囲まれている。炉心3は、図示しない多数の燃料集合体が装荷されて構成され、4体1組の燃料集合体間に制御棒5が挿入または引抜き可能に収容される。
この沸騰水型原子炉において冷却水2は炉心3内を上方に向かって流れ、その間に炉心3から、核分裂連鎖反応により発生する熱を冷却水2に伝達し、冷却水2を加熱する。加熱された冷却水2は水と蒸気の気液二相流となって炉心3の上方へ移動し、炉心3から気水分離器6に案内される。
気液二相の冷却水2は気水分離器6で水と蒸気に分離された後、蒸気は、図示しない蒸気乾燥器を経て主蒸気配管から蒸気タービン系に送られて蒸気タービンを駆動させる。蒸気タービン系で仕事をした蒸気は、図示しない復水器で凝縮されて復水となった後、原子炉復水系および給水系を経て原子炉圧力容器1に給水として再び戻される。
一方、気水分離器で分離された水は、ダウンカマ部7を流下し、原子炉復水系および給水系を通って送られてくる給水と混合した状態で炉心3の下部に案内され、再び炉心3に導かれる。
また、原子炉圧力容器1の炉心3には、原子炉の起動・停止や炉心3の出力調整のために、前述の制御棒5が制御棒駆動機構(以下、CRDと記す場合がある)8により挿入され、または引き抜かれる。制御棒駆動機構8は、原子炉圧力容器1の底部1Aを貫通して延びるCRDハウジング9内に収容される構造物(アセンブリ)であり、CRDハウジング9の下部フランジ9Aにボルト接合により固定される。
図2に電動式の制御棒駆動機構8を示す。この制御棒駆動機構8では、CRDハウジング9の内側にアウタチューブ11、ガイドチューブ12が順次固着される。アウタチューブ11の下端にスプールピース13が設置され、このスプールピース13の内側にインナマグネットカップリング14と駆動軸16が同軸に回転一体に配置される。
スプールピース13の外側にアウタマグネットカップリング15が配置され、このアウタマグネットカップリング15は、ギアカップリング機構17を介して電動機18の回転軸19に回転一体に連結される。電動軸18の駆動により回転軸19及びギアカップリング機構17を介してアウタマグネットカップリング15が回転すると、磁力の作用でインナマグネットカップリング14にトルクが伝達され、駆動軸16が回転する。
駆動軸16には、ねじ軸としてのボールねじ軸20が回転一体に連結される。このボールねじ軸20は、ガイドチューブ12の内側に鉛直方向に延在して配置される。このボールねじ軸20は、その全長がCRDハウジング9の下端から上端に至る長さに略設定され、このボールねじ軸20にナット部材としてのボールナット21が螺合される。
ボールナット21は外周に、対をなすローラ22を備える。一方、ガイドチューブ12の内周面には、軸方向に延びるガイドプレート23が、ガイドチューブ12の周方向に複数枚固着されている。ボールナット21のローラ22は、複数枚のガイドチューブ23間に係合されることで廻り止めがなされる。従って、ボールねじ軸20が電動機18の駆動力により正転または逆転することで、ボールナット21は上昇または下降する。
また、ボールナット21の上部には、図3を用いて後に詳説する解除部材としてのラッチガイド24が設置される。ボールナット21には、ラッチガイド24を介して、連結部材としての中空ピストン25のドライブピストン部25Aが接離自在に載置される。この中空ピストン25の上端に、カップリング26を介して制御棒5の下端部が連結される。また、ドライブピストン部25Aの外周には、対をなすローラ27が設けられ、このローラ27が複数枚のガイドプレート23間に係合されることで廻り止めがなされる。従って、ボールナット21の昇降により中空ピストン25を介して制御棒5が昇降することで、この制御棒5が炉心3に挿入され、または引き抜かれる。
更に、中空ピストン25のドライブピストン部25Aには、図4にも示すように、ラッチ28がピン結合される。このラッチ28は、圧縮ばねなどのばね力によりドライブピストン25Aの径方向外方へ付勢されており、後述の原子炉スクラム時に、ラッチ28がガイドチューブ12の切欠き29に係止されることで、中空ピストン25の落下が防止され、制御棒5の炉心3への全挿入状態が保持される。
図2に示すように、CRDハウジング9の下部フランジ9Aには、スクラム水挿入配管30が接続されている。また、アウタチューブ11のフランジ部11A及びガイドチューブ12に、スクラム水挿入配管30に連通するスクラム水通路31が形成され、このスクラム水通路31が、ガイドチューブ12内のドライブピストン部25Aの下方の領域に開口する。原子炉スクラム(緊急停止)時には、スクラム水挿入配管30からスクラム水通路31を経てガイドチューブ12内のドライブピストン部25A下方領域に高圧駆動水が供給される。
上述のように構成された制御棒駆動機構8による通常の制御棒5の挿入、引抜きは次のようにして行われる。つまり、電動機18を正転または逆転させることにより駆動軸16を介してボールねじ軸20が正転または逆転し、これによりボールナット21が昇降する。このボールナット21の昇降動作によって、ボールナット21にラッチガイド24を介して自重により載置されている中空ピストン25が、ボールナット21と共に昇降し、中空ピストン25にカップリング26を介して連結された制御棒5が昇降して、この制御棒5が炉心3に挿入され、または引き抜かれて炉心3の出力が調整される。
この場合、中空ピストン25のドライブピストン部25Aに設けられたラッチ28は、ラッチガイド24の爪24A(図4)に係合されることで、ラッチガイド24の径方向外方へ突出せず収納状態にあるので、ガイドチューブ12の切欠き29に係止されることがない。このため、中空ピストン25は、ボールナット21及びラッチガイド24と共に、拘束されることなく昇降する。
沸騰水型原子炉に緊急事態が発生して原子炉をスクラム(緊急停止)させる場合には、図2に示すスクラム水挿入配管30からの高圧駆動水が、スクラム水通路31を経て、制御棒駆動機構8のガイドチューブ12内におけるドライブピストン部25A下方領域に供給される。すると、ボールナット21及びラッチガイド24上に載置された中空ピストン25が、高圧駆動水の圧力によりラッチガイド24から離反して上昇し、制御棒5の全てが炉心3内に高速で挿入されて、原子炉(炉心3)がスクラムされる。
制御棒5の全てが炉心3内に挿入される全挿入状態は、図4に示すように、ドライブピストン部25Aのラッチ28が、圧縮ばねのばね力でドライブピストン25Aの径方向外方へ突出し、ガイドチューブ12の切欠き29に係止して、制御棒5及び中空ピストン25の荷重がガイドチューブ12に支持されることで保持される。
その後、電動機18により中空ピストン25を再び下降させる場合には、ボールねじ軸20を制御棒5の挿入方向に回転させて、ボールナット21及びラッチガイド24を中空ピストン25のドライブピストン部25Aに接触させる。すると、ラッチガイド24の爪24Aがドライブピストン部25Aのラッチ28を、図4の矢印Pに示すようにドライブピストン部25Aの径方向内方へ収納させるので、このラッチガイド24によって、ラッチ28とガイドチューブ12の切欠き29との係止が外れ、制御棒5の炉心3への全挿入状態が解除される。これにより、中空ピストン25がラッチガイド24を介してボールナット21に再び載置されるので、次に電動機18によりボールナット20を制御棒5の引抜き方向に回転させることで、中空ピストン25がボールナット21及びラッチガイド24と共に下降する。
ところで、ラッチガイド24は、図3に示すように、ラッチガイド上部32Aとラッチガイド下部32Bとが空隙33を介し複数本のピン34を用いて結合されて構成される。空隙33は、ラッチガイド24の上端面35からラッチガイド24の径方向外方へ向かって斜め下向きに延び、ラッチガイド24の外側面36に連通して、ラッチガイド24の全周に亘り設けられる。ピン34は、空隙33を保持すべく、ラッチガイド上部32A及びラッチガイド下部32B間にラッチガイド24の周方向等配位置、本実施形態では周方向90度間隔の4等配位置に配置されている。
ラッチガイド24のラッチガイド上部32A及びラッチガイド下部32Bは、取付ボルト38を用いてボールナット21の上部に締結されて設置される。また、ラッチガイド24のラッチガイド下部32Bには、ボールねじ軸20が貫通する貫通孔39が形成される。ここで、ラッチガイド24の上端面35を形成するラッチガイド上部32Aの上端面に、前記爪24Aが形成されている。
また、ラッチガイド24の上端面35を形成するラッチガイド下部32Bの上端面には、貫通孔39の周囲に沿って、突起部としての返し部40が設けられる。この返し部40は、ラッチガイド24の上方へ向かって突出し、且つラッチガイド24の径方向外方へ向かって突出高さが漸次減少して構成される。この返し部40は、ボールねじ軸20の回転によるボールナット21及びラッチガイド24の上昇時に、ラッチガイド24の上方の冷却水2を空隙33内に案内して、ラッチガイド24及びボールナット21とガイドチューブ12との間へ冷却水2を流出させる機能を果たす。
以上のように構成されたことから、第1実施形態によれば、次の効果(1)を奏する。
(1)図3に示すように、ボールナット21の上部に設置されたラッチガイド24の上端面35の貫通孔39周囲には、ラッチガイド24の上方へ向かって突出し且つ径方向外方へ向かって突出高さが漸次減少する返し部40が設けられている。このため、ボールナット21及びラッチガイド24の上昇時に、ラッチガイド24の上方に存在する異物を含む冷却水2が返し部40に案内されて空隙33内を流れ、ラッチガイド24及びボールナット21とガイドチューブ12との間へ導かれる。これにより、ボールねじ軸20とボールナット21との間に冷却水2中の異物が侵入することを防止できる。この結果、ボールねじ軸20の回転不良による制御棒5の炉心3への挿入、引抜き不良(スティック事象)を未然に回避できる。
なお、上述の空隙33は、例えば図7(A)に示すように、ラッチガイド24の上端面35から径方向外方へ向かって斜め下方へ延び、ラッチガイド24の外側面36ではなく下端面37に連通して、ラッチガイド24の全周囲に亘って設けられてもよい。
[B]第2実施形態(図5)
図5は、本発明に係る制御棒駆動機構の第2実施形態におけるボールねじ軸、ボールナット及びラッチガイドを示し、(A)がその縦断面図、(B)がその平面図である。この第2実施形態が第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
第2実施形態の制御棒駆動機構45が第1実施形態と異なる点は、ラッチガイド46におけるラッチガイド下部32Bの貫通孔39の内周面に、ラビリンス構造の凸部47が複数設けられた点である。
つまり、この凸部47は、ラッチガイド下部32Bの貫通孔39の軸方向に複数設けられ、それぞれの径方向寸法が互いに異なって構成されている。従って、これら複数の凸部47は、ボールねじ軸20の回転によるボールナット21及びラッチガイド24の上昇時に、ボールねじ軸20とラッチガイド46のラッチガイド下部32Bとの間の流体抵抗を増大させて、これらの部材間への冷却水2の流入をし難くし、冷却水2の空隙33内への流入を促す。
以上のように構成されたことから、第2実施形態によれば、次の効果(2)を奏する。
(2)ボールナット21の上部に設置されたラッチガイド46には、貫通孔39の内周面に、径方向寸法の異なる凸部47が貫通孔39の軸方向に複数設けられたので、ボールナット21及びラッチガイド46の上昇時に、ラッチガイド46のラッチガイド下部32Bとボールねじ軸20との間に大きな流体抵抗が発生する。このため、冷却水2は、このラッチガイド46のラッチガイド下部32とボールねじ軸20との間に流れ難くなり、ラッチガイド46の空隙33を通ってラッチガイド46の径方向外方へ流れ、従って、ボールねじ軸20とボールナット21との間に冷却水2中の異物が侵入することを防止できる。この結果、ボールナット20の回転不良による制御棒5の炉心3への挿入、引抜き不良(スティック事象)を未然に回避できる。
なお、第2実施形態のラッチガイド46においては、ラッチガイド下部32Bの上端面における貫通孔39周囲に返し部40が形成されなくてもよい。
[C]第3実施形態(図6)
図6は、本発明に係る制御棒駆動機構の第3実施形態におけるボールねじ軸、ボールナット及びラッチガイド示し、(A)がその縦断面図、(B)がその平面図、(C)がその底面図である。この第3実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
第3実施形態の制御棒駆動機構50が第1実施形態と異なる点は、ラッチガイド51に空隙33及び返し部40が設けられず、ボールナット21の下部にブロック部材としてのブロック52が設置され、ラッチガイド51の貫通孔39とブロック52の貫通孔53とのそれぞれの内周面に、ラビリンス構造の凸部54が複数設けられた点である。
つまり、ボールナット21の下部には、円盤形状のブロック52が、取付ボルト38を用いて締結されて設置される。このブロック52の貫通孔53は、ラッチガイド51の貫通孔39と同様に、ボールねじ軸20が貫通するものである。これらラッチガイド51の貫通孔39とブロック52の貫通孔53とのそれぞれの内周面に、径方向寸法の異なる凸部54が、貫通孔39、53の軸方向に複数設けられる。
従って、ラッチガイド51の貫通孔39の複数の凸部54は、ボールねじ軸20の回転によるボールナット21、ラッチガイド51及びブロック52の上昇時に、ボールねじ軸20とラッチガイド51との間の流体抵抗を増大させて、これらの部材間への冷却水2の流入をし難くし、冷却水2をラッチガイド51の径方向外方へ導く。
また、ブロック52の貫通孔53の複数の凸部54は、ボールねじ軸20の回転によるボールナット21、ラッチガイド51及びブロック52の下降時に、ボールねじ軸20とブロック52との間の流体抵抗を増大させて、これらの部材間への冷却水2の流入をし難くし、冷却水2をブロック52の径方向外方へ導く。
以上のように構成されたことから、第3実施形態によれば、次の効果(3)を奏する。
(3)ラッチガイド51には、貫通孔39の内周面に、径方向寸法の異なる凸部54が貫通孔39の軸方向に複数設けられている。このため、ボールナット21、ラッチガイド51及びブロック52の上昇時に、ラッチガイド51とボールねじ軸20との間に大きな流体抵抗が発生し、冷却水2は、ボールねじ軸20とラッチガイド51との間に流れ難くなって、ラッチガイド51の径方向外方へ流れる。
また、ブロック52には、貫通孔53の内周面に、径方向寸法の異なる凸部54が貫通孔53の軸方向に複数設けられている。このため、ボールナット21、ラッチガイド51及びブロック52の下降時に、ブロック52とボールねじ軸20との間に大きな流体抵抗が発生し、冷却水2は、ボールねじ軸20とブロック52との間を流れ難くなって、ブロック52の径方向外方へ流れる。
これらの結果、ボールナット21、ラッチガイド51及びブロック52の上昇時においても下降時においても、冷却水2の大部分は、ボールナット21とガイドチューブ12との間を流れるので、ボールねじ軸20とボールナット21との間に冷却水2中の異物が侵入することを防止できる。この結果、ボールねじ軸20の回転不良による制御棒5の炉心3への挿入、引抜き不良(スティック事象)を未然に回避することができる。
なお、第3実施形態においては、ラッチガイド51には、第1実施形態の空隙33や返し部40が設けられてもよく、返し部40が設けられた場合には、ラッチガイド51の貫通孔39に凸部54が設けられてなくてもよい。
[D]第4実施形態(図7)
図7は、本発明に係る制御棒駆動機構の第4実施形態におけるボールねじ軸、ボールナット及びラッチガイド示し、(A)がその縦断面図、(B)がその平面図、(C)がその底面図である。この第4実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
第4実施形態の制御棒駆動機構60が第1実施形態と異なる点は、ラッチガイド61は、空隙63を隔てて結合されたラッチガイド上部62A及びラッチガイド下部62Bを備えて構成され、このラッチガイド上部62Aの内側に内側旋回翼64が、外側に外側旋回翼65がそれぞれ設けられ、更に、ボールナット21の下部にブロック部材としてのブロック66が設置され、このブロック66が空隙70を隔てて結合されたブロック上部67及びブロック下部67Bを備えて構成され、ブロック下部67Bの内側に内側旋回翼68が、外側に外側旋回翼69がそれぞれ設けられた点である。
つまり、ラッチガイド61のラッチガイド上部62A及びラッチガイド下部62Bには、ボールねじ軸20が貫通する貫通孔71が形成されると共に、ラッチガイド61(つまりラッチガイド上部62A)の上端面72に爪24Aが形成される。また、ラッチガイド上部62Aの上端面72における貫通孔71の周囲に内側旋回翼64が、ラッチガイド61(つまりラッチガイド上部62A)の外側面73に外側旋回翼65が、それぞれラッチガイド上部62Aに対して回転自在に設けられる。
また、ラッチガイド上部62Aとラッチガイド下部62Bとの間の空隙63は、内側旋回翼64からラッチガイド61の径方向外方へ向かって斜め下向きに延び、ラッチガイド61の下端面74に連通して、ラッチガイド61の全周に亘って設けられる。この空隙63を保持するために、ラッチガイド上部62Aとラッチガイド下部62Bとの間には、ラッチガイド61の周方向等配位置、本実施形態では周方向60度間隔の6等配位置にピン75が配置され、このピン75によりラッチガイド上部62Aとラッチガイド下部62Bとが結合される。そして、これらのラッチガイド上部62A及びラッチガイド下部62Bが、取付ボルト38を用いてボールナット21の上部に締結されて設置される。
ブロック66のブロック上部67A及びブロック下部67Bには、ボールねじ軸20が貫通する貫通孔76が形成される。また、ブロック下部67B(つまりブロック66)の下端面78における貫通孔76の周囲に内側旋回翼68が、ブロック66(つまりブロック下部67B)の外側面79に外側旋回翼69が、それぞれブロック下部67Bに対して回転自在に設けられる。
また、ブロック上部67Aとブロック下部67Bとの間の空隙70は、内側旋回翼68からブロック66の径方向外方へ向かって斜め上向きに延び、ブロック66の上端面77に連通して、ブロック66の全周に亘って設けられる。
この空隙70を保持するために、ブロック上部67Aとブロック下部67Bとの間には、ブロック66の周方向等配位置、本実施形態では周方向60度間隔の6等配位置にピン80が配置され、このピン80によりブロック上部67Aとブロック下部67Bとが結合される。そして、これらのブロック上部67A及びブロック下部67Bが、取付ボルト38を用いてボールナット21の下部に締結されて設置される。
従って、ボールねじ軸20の回転によるボールナット21、ラッチガイド61及びブロック66の上昇時には、ラッチガイド61に対向する冷却水2の水流により内側旋回翼64及び外側旋回翼65がラッチガイド61に対して回転し、これらの内側旋回翼64及び外側旋回翼65が冷却水2を巻き込む流れを形成する。
内側旋回翼64に巻き込まれた冷却水2は、遠心力の作用でラッチガイド61の径方向外方へ押され、空隙63を通って、ボールナット21とガイドチューブ12との間に渦を巻いて流出する。また、外側旋回翼65に巻き込まれた冷却水2は、遠心力の作用でラッチガイド61の更に径方向外方へ導かれて、ボールナット21とガイドチューブ12との間に流出する。これにより、ボールナット21、ラッチガイド61及びブロック66の上昇時において、冷却水2は、ボールナット21へ向かう流れの大部分がガイドチューブ12側へ導かれて、ボールナット21の外側への流れが増加する。
また、ボールねじ軸20の回転によるボールナット21、ラッチガイド61及びブロック66の下降時には、ブロック66に対応する冷却水2の水流により内側旋回翼68及び外側旋回翼69がブロック66に対して回転し、これらの内側旋回翼68及び外側旋回翼69が冷却水2を巻き込む流れを形成する。
内側旋回翼68に巻き込まれた冷却水2は、遠心力の作用でブロック66の径方向外方へ押され、空隙70を通って、ボールナット21とガイドチューブ12との間に渦を巻いて流出する。また、外側旋回翼69に巻き込まれた冷却水2は、遠心力の作用でブロック66の更に径方向外方へ導かれて、ボールナット21とガイドチューブ12との間に流出する。これにより、ボールナット21、ラッチガイド61及びブロック66の下降時にはおいて、冷却水2は、ボールナット21へ向かう流れの大部分がガイドチューブ12側へ導かれて、ボールナット21の外側への流れが増加する。
以上のように構成されたことから、第4実施形態によれば、次の効果(4)〜(7)を奏する。
(4)ボールナット21の上部に設置されたラッチガイド61には、上端面72における貫通孔71の周囲に沿って内側旋回翼64が設けられ、この内側旋回翼64からラッチガイド61の径方向外方へ向かって下端面74に連通する空隙63が設けられている。このため、ボールナット21、ラッチガイド61及びブロック66の上昇時に、ラッチガイド61の内側旋回翼64が回転して冷却水2を巻き込み、この冷却水2を遠心力の作用で空隙63内に導いて、ラッチガイド61の径方向外方へ流出させる。
この結果、ボールナット21へ向かう冷却水2の流れの大部分がボールナット21の外側のガイドチューブ12との間に流れるので、ボールねじ軸20とボールナット21との間に冷却水2中の異物が侵入することを防止できる。これにより、ボールねじ軸20の回転不良による制御棒5の炉心3への挿入、引抜き不良(スティック事象)を未然に回避できる。
(5)ボールナット21の上部に設置されたラッチガイド61には、外側面73に外側旋回翼65が設けられている。このため、ボールナット21、ラッチガイド61及びブロック66の上昇時に、ラッチガイド61の外側旋回翼65が回転して冷却水2を巻き込み、この冷却水2を遠心力の作用でラッチガイド61の更に径方向外方へ導く。
この結果、ボールナット21へ向かう冷却水2の流れの大部分がボールナット21の外側のガイドチューブ12との間に流れるので、ボールねじ軸20とボールナット21との間に冷却水2中の異物が侵入することを防止できる。この結果、ボールねじ軸20の回転不良による制御棒5の炉心3への挿入、引抜き不良(スティック事象)を未然に回避できる。
(6)ボールナット21の下部に設置されたブロック66には、下端面78における貫通孔76の周囲に沿って内側旋回翼68が設けられ、この内側旋回翼68からブロック66の径方向外方へ向かって上端面77に連通する空隙70が設けられている。このため、ボールナット21、ラッチガイド61及びブロック66の下降時に、ブロック66の内側旋回翼68が回転して冷却水2を巻き込み、この冷却水2を遠心力の作用で空隙70内に導いて、ブロック66の径方向外方へ流出させる。
この結果、ボールナット21へ向かう冷却水2の流れの大部分が、ボールナット21の外側のガイドチューブ12との間に流れるので、ボールねじ軸20とボールナット21との間に冷却水2中の異物が侵入することを防止できる。これにより、ボールねじ軸20の回転不良による制御棒5の炉心3への挿入、引抜き不良(スティック事象)を未然に回避できる。
(7)ボールナット21の下部に設置されたブロック66には、外側面79に外側旋回翼69が設けられている。このため、ボールナット21、ラッチガイド61及びブロック66の下降時に、ブロック66の外側旋回翼69が回転して冷却水2を巻き込み、この冷却水2を遠心力の作用でブロック66の更に径方向外方へ導く。
この結果、ボールナット21へ向かう冷却水2の流れの大部分が、ボールナット21の外側のガイドチューブ12との間に流れるので、ボールねじ軸20とボールナット21との間に冷却水2中の異物が侵入することを防止できる。これにより、ボールねじ軸20の回転不良による制御棒5の炉心3への挿入、引抜き不良(スティック事象)を未然に回避できる。
尚、第4実施形態においては、ラッチガイド61には、内側旋回翼64及び空隙63と外側旋回翼65とが選択して設けられてもよく、更にブロック66には、内側旋回翼68及び空隙70と外側旋回翼69とが選択して設けられてもよい。更に、ラッチガイド61に外側旋回翼65が設けられていない場合には、空隙63は、内側旋回翼64からラッチガイド61の径方向外方へ向かって斜め下方へ延び、下端面74ではなく外側面73に連通して設けられてもよい。同様に、ブロック66に外側旋回翼69が設けられていない場合には、空隙70は、内側旋回翼68からブロック66の径方向外方へ向かって斜め上方へ延び、上端面77ではなく外側面79に連通して設けられてもよい。また、第4実施形態においては、ブロック66を省略してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 原子炉圧力容器
2 冷却水
3 炉心
5 制御棒
8 制御棒駆動機構
9 CRDハウジング
12 ガイドチューブ
18 電動機
20 ボールねじ軸(ねじ軸)
21 ボールナット(ナット部材)
24 ラッチガイド(解除部材)
25 中空ピストン(連結部材)
28 ラッチ
32A ラッチガイド上部
32B ラッチガイド下部
33 空隙
35 上端面
36 外側面
37 下端面
39 貫通孔
40 返し部(突起部)
45 制御棒駆動機構
46 ラッチガイド(解除部材)
47 凸部
50 制御棒駆動機構
51 ラッチガイド(解除部材)
52 ブロック(ブロック部材)
54 凸部
60 制御棒駆動機構
61 ラッチガイド(解除部材)
62A ラッチガイド上部
62B ラッチガイド下部
63 空隙
64 内側旋回翼
65 外側旋回翼
66 ブロック(ブロック部材)
67A ブロック上部
67B ブロック下部
68 内側旋回翼
69 外側旋回翼
70 空隙
71 貫通孔
72 上端面
73 外側面
74 下端面
76 貫通孔
77 上端面
78 下端面
79 外側面

Claims (11)

  1. 原子炉圧力容器内に冷却水が収容されると共に炉心が配置され、この炉心の下方で制御棒を昇降させることにより、前記制御棒を前記炉心に挿入させまたは引き抜いて、前記炉心の出力を制御する制御棒駆動機構において、
    前記原子炉圧力容器の底部に設けられたハウジング内に鉛直方向に配設され、電動機により回転駆動されるねじ軸と、
    前記制御棒に連結された連結部材を解除部材を介して載置すると共に、前記ねじ軸に螺合され、このねじ軸の回転により前記制御棒を昇降させるナット部材とを有し、
    前記解除部材は、前記連結部材が前記ナット部材及び前記解除部材から離反して上昇することで前記制御棒が全て前記炉心に挿入されるスクラム動作時の全挿入状態を解除するものであり、前記ナット部材の上部に設置されると共に、前記ねじ軸が貫通する貫通孔を備え、更に、上端面の前記貫通孔周囲に、上方へ向かって突出し且つ径方向外方へ向かって突出高さが漸次減少する突起部が設けられて構成されたことを特徴とする制御棒駆動機構。
  2. 前記解除部材には、上端面から径方向外方へ向かい下端面または外側面に連通する空隙が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の制御棒駆動機構。
  3. 前記解除部材の貫通孔の内周面には、前記貫通孔の軸方向に複数の凸部が設けられ、これらの凸部のそれぞれの径方向寸法が互いに異なって構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の制御棒駆動機構。
  4. 原子炉圧力容器内に冷却水が収容されると共に炉心が配置され、この炉心の下方で制御棒を昇降させることにより、前記制御棒を前記炉心に挿入させまたは引き抜いて、前記炉心の出力を制御する制御棒駆動機構において、
    前記原子炉圧力容器の底部に設けられたハウジング内に鉛直方向に配設され、電動機により回転駆動されるねじ軸と、
    前記制御棒に連結された連結部材を解除部材を介して載置すると共に、前記ねじ軸に螺合され、このねじ軸の回転により前記制御棒を昇降させるナット部材とを有し、
    前記解除部材は、前記連結部材が前記ナット部材及び前記解除部材から離反して上昇することで前記制御棒が全て前記炉心に挿入されるスクラム動作時の全挿入状態を解除するものであり、前記ナット部材の上部に設置されると共に、前記ねじ軸が貫通する貫通孔を備え、更に、前記貫通孔の内周面には、前記貫通孔の軸方向に複数の凸部が設けられ、これらの凸部のそれぞれの径方向寸法が互いに異なって構成されたことを特徴とする制御棒駆動機構。
  5. 前記ナット部材の下部には、ねじ軸が貫通する貫通孔を備えたブロック部材が設置され、このブロック部材の前記貫通孔の内周面には、前記貫通孔の軸方向に複数の凸部が設けられ、これらの凸部のそれぞれの径方向寸法が互いに異なって構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御棒駆動機構。
  6. 原子炉圧力容器内に冷却水が収容されると共に炉心が配置され、この炉心の下方で制御棒を昇降させることにより、前記制御棒を前記炉心に挿入させまたは引き抜いて、前記炉心の出力を制御する制御棒駆動機構において、
    前記原子炉圧力容器の底部に設けられたハウジング内に鉛直方向に配設され、電動機により回転駆動されるねじ軸と、
    前記制御棒に連結された連結部材を解除部材を介して載置すると共に、前記ねじ軸に螺合され、このねじ軸の回転により前記制御棒を昇降させるナット部材とを有し、
    前記解除部材は、前記連結部材が前記ナット部材及び前記解除部材から離反して上昇することで前記制御棒が全て前記炉心に挿入されるスクラム動作時の全挿入状態を解除するものであり、前記ナット部材の上部に設置されると共に、前記ねじ軸が貫通する貫通孔を備え、更に、上端面における前記貫通孔の周囲に、前記解除部材に対し回転自在な内側旋回翼が設けられると共に、この内側旋回翼から径方向外方へ向かって下端面または外側面に連通する空隙を備えて構成されたことを特徴とする制御棒駆動機構。
  7. 前記解除部材の外側面に、前記解除部材に対し回転自在な外側旋回翼が設けられたことを特徴とする請求項6に記載の制御棒駆動機構。
  8. 原子炉圧力容器内に冷却水が収容されると共に炉心が配置され、この炉心の下方で制御棒を昇降させることにより、前記制御棒を前記炉心に挿入させまたは引き抜いて、前記炉心の出力を制御する制御棒駆動機構において、
    前記原子炉圧力容器の底部に設けられたハウジング内に鉛直方向に配設され、電動機により回転駆動されるねじ軸と、
    前記制御棒に連結された連結部材を解除部材を介して載置すると共に、前記ねじ軸に螺合され、このねじ軸の回転により前記制御棒を昇降させるナット部材とを有し、
    前記解除部材は、前記連結部材が前記ナット部材及び前記解除部材から離反して上昇することで前記制御棒が全て前記炉心に挿入されるスクラム動作時の全挿入状態を解除するものであり、前記ナット部材の上部に設置されると共に、前記ねじ軸が貫通する貫通孔を備え、更に、外側面に、前記解除部材に対し回転自在な外側旋回翼が設けられて構成されたことを特徴とする制御棒駆動機構。
  9. 前記ナット部材の下部には、ねじ軸が貫通する貫通孔を備えたブロック部材が設置され、このブロック部材の下端面における前記貫通孔の周囲に、前記ブロック部材に対し回転自在な内側旋回翼が設けられると共に、前記ブロック部材には、前記内側旋回翼から径方向外方へ向かって上端面または外側面に連通する空隙が設けられたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の制御棒駆動機構。
  10. 前記ナット部材の下部には、ねじ軸が貫通する貫通孔を備えたブロック部材が設置され、このブロック部材の外側面に、前記ブロック部材に対し回転自在な外側旋回翼が設けられたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の制御棒駆動機構。
  11. 前記ナット部材の下部には、ねじ軸が貫通する貫通孔を備えたブロック部材が設置され、このブロック部材の下端面における前記貫通孔の周囲に、前記ブロック部材に対し回転自在な内側旋回翼が設けられると共に、前記ブロック部材には、前記内側旋回翼から径方向外方へ向かって上端面または外側面に連通する空隙が設けられ、更に、前記ブロック部材の外側面に、前記ブロック部材に対し回転自在な外側旋回翼が設けられたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の制御棒駆動機構。
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