JPH11133176A - 燃料集合体 - Google Patents

燃料集合体

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Publication number
JPH11133176A
JPH11133176A JP10167585A JP16758598A JPH11133176A JP H11133176 A JPH11133176 A JP H11133176A JP 10167585 A JP10167585 A JP 10167585A JP 16758598 A JP16758598 A JP 16758598A JP H11133176 A JPH11133176 A JP H11133176A
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JP
Japan
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fuel assembly
tie plate
foreign matter
coolant
plate
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Application number
JP10167585A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Akiba
美幸 秋葉
Yoshiaki Tsukumo
嘉明 津久茂
Tokuji Niitome
徳治 新留
Shinichi Morooka
慎一 師岡
Sunao Narabayashi
直 奈良林
Takeetsu Shirakawa
健悦 白川
Yasushi Yamamoto
泰 山本
Shigeru Miura
茂 三浦
Shinji Kubo
伸二 久保
Akihiko Hoshiide
明彦 星出
Satoshi Omizu
諭 大水
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Priority to TW087110901A priority patent/TW401576B/zh
Priority to DE19838790A priority patent/DE19838790C2/de
Priority to CNB981174485A priority patent/CN1238859C/zh
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    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C3/00Reactor fuel elements and their assemblies; Selection of substances for use as reactor fuel elements
    • G21C3/30Assemblies of a number of fuel elements in the form of a rigid unit
    • G21C3/32Bundles of parallel pin-, rod-, or tube-shaped fuel elements
    • G21C3/3206Means associated with the fuel bundle for filtering the coolant, e.g. nozzles, grids
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】異物捕捉効率を十分に高く設定することができ
るとともに圧力損失も小さく、冷却材に伴う異物の燃料
集合体内への流入を確実に阻止して、健全性維持が有効
的に図れる燃料集合体を提供する。 【解決手段】複数本の燃料棒2と、燃料棒の上下端を支
持する上部タイプレート4および下部タイプレート5
と、両タイプレート間に間隔的に配置され燃料棒相互の
間隔を保持する複数のスペーサ8と、全体の外周側を被
覆するチャンネルボックス1とを有し、下部タイプレー
トの下端側から流入する冷却材を燃料棒側に上昇流とし
て流通させる。下部タイプレートの下部中央位置に配置
され上昇する冷却材を旋回流とする中心ハブ23および
複数の羽根24を有する構造の螺旋羽根22と、螺旋羽
根の後流側に一定高さ位置まで立上る上下端が開口した
垂直な円筒体21とを設ける。円筒体の外側下部で下部
タイプレート内面側に、冷却材とともに下部タイプレー
ト内へ流入した異物を落下させて回収する異物回収部2
5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は沸騰水型原子炉に装
荷される燃料集合体に係り、特に冷却材中に混入した異
物がその内部に流入するのを防止できるようにした燃料
集合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉に装荷される燃料集合体
は例えば図55に示すように、筒状のチャンネルボック
ス1内に複数の燃料棒2と、少なくとも1本のウォータ
ロッド3とを収納した構成となっている。この燃料集合
体の上下端部には、それぞれ上部タイプレート4および
下部タイプレート5が装着され、これら上部タイプレー
ト4および下部タイプレート5に、燃料棒2およびウォ
ータロッド3の上下端部が上部端栓6および下部端栓7
を介して固定されている。そして、ウォータロッド3に
は、その軸方向に所定の間隔をおいて複数のスペーサ8
が取付けられ、これらのスペーサ8によって燃料棒2を
整列支持するとともに、燃料棒2の湾曲を抑止するよう
になっている。
【0003】図56は下部タイプレート5の下部端栓支
持用ネットワーク部9の一例を示した平面図である。こ
のネットワーク部9には、燃料棒2およびウォータロッ
ド3を支持するための下部端栓7が挿入する筒部10
と、冷却材を下方から上昇流として通過させる通水孔1
1とを有する構成となっている。
【0004】図57は、このネットワーク部8への下部
端栓10の挿入状態を拡大して示した縦断面図である。
この図57に矢印で示したように、冷却材aは燃料集合
体下部から流入し、下部タイプレート5の通水孔11を
通過して燃料棒2の発する熱を除去しながら燃料集合体
上部に流れてゆく。
【0005】ところで、原子炉の定期点検中には、原子
炉圧力容器の蓋を開けて燃料集合体の交換を行うが、こ
の定期点検中には作業に使用した針金等の金属片が原子
炉圧力容器内に落下する可能性がある。また、原子炉構
造物が酸化または他の原因で一部剥離し、この剥離片が
原子炉圧力容器内に落下する可能性もある。
【0006】これらの金属片や剥離片等の異物は通常、
重量が小さいため原子炉運転中に冷却材流れに沿って炉
心に導かれ、その一部が下部タイプレート5を通過して
燃料集合体内に流入し、燃料集合体内で引掛かる等の不
具合を生じる可能性がある。このため従来、異物の燃料
集合体への流入を阻止する技術が開発されている(例:
特開平7−151882号)。
【0007】図58は、このような従来技術による異物
捕捉装置の構成例を示したものである。この異物捕捉装
置は、下部タイプレート5の下端中央に開口する冷却材
流入部に捩り板13を設け、その上方周囲部に筒状の冷
却材aをガイドするリング14を設け、さらにその上方
にピックオフフィルタ15を設置したものである。これ
により、冷却材aとともに下部タイプレート5に流入し
た異物は、捩り板13で旋回成分を与えられ、冷却材a
よりも密度の高い異物は、捩り板13の後流に設置され
ているリング14の外側へと分離されるようになってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の異物捕
捉装置では、捩り板による旋回力が弱いため、必ずしも
十分に異物を冷却材から分離できない場合があり、また
圧力損失も大きい等の課題があった。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、異物捕捉効率を十分に高く設定することが
できるとともに圧力損失も小さく、冷却材に伴う異物の
燃料集合体内への流入を確実に阻止して、健全性維持が
有効的に図れる燃料集合体を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容
器の炉心部に装荷される燃料集合体であって、複数本の
燃料棒と、これら燃料棒の上下端を支持する上部タイプ
レートおよび下部タイプレートと、これら両タイプレー
ト間に間隔的に配置され前記燃料棒相互の間隔を保持す
る複数のスペーサと、これら全体の外周側を被覆するチ
ャンネルボックスとを有し、前記下部タイプレートの下
端側から流入する冷却材を前記燃料棒側に上昇流として
流通させるものにおいて、前記下部タイプレートの下部
中央位置に配置され上昇する前記冷却材を旋回流とする
中心ハブおよび複数の羽根を有する構造の螺旋羽根と、
この螺旋羽根の後流側に一定高さ位置まで立上る上下端
が開口した垂直な円筒体とを設け、かつ前記円筒体の外
側下部で前記下部タイプレート内面側に、前記冷却材と
ともに前記下部タイプレート内へ流入した異物を落下さ
せて回収する異物回収部を形成したことを特徴とする燃
料集合体である。
【0011】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
燃料集合体において、螺旋羽根の後流側に一定高さ位置
まで立上る上下端が開口した垂直な円筒体を、メッシュ
構造とした前記円筒体としたことを特徴とする燃料集合
体である。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
燃料集合体において、メッシュ構造の円筒体の上部周壁
に、断面が鋸刃状となる凹凸を形成し、その凹凸部分に
より異物回収を可能としたことを特徴とする燃料集合体
である。
【0013】また、請求項4の発明は、請求項1記載の
燃料集合体において、円筒体の上端部近傍の内周面側
に、冷却材への混入異物の上昇を阻止するリング状の異
物捕獲用鉤部を突設したことを特徴とする燃料集合体で
ある。
【0014】また、請求項5の発明は、請求項1記載の
燃料集合体において、円筒体を、冷却材後流側に向って
テーパ状に小径となる部分を有し、さらにその上端側に
筒状の小径部を有する構成にしたことを特徴とする燃料
集合体である。
【0015】また、請求項6の発明は、請求項1記載の
燃料集合体において、円筒体は上下配置で複数設けら
れ、かつ下側の円筒体よりも上側の円筒体を小径として
各円筒体間にリング状の隙間を形成したことを特徴とす
る燃料集合体である。
【0016】また、請求項7の発明は、請求項1記載の
燃料集合体において、円筒体の上方に、一定の上下間隔
をあけてその円筒体と略同一径の第2円筒体を配置し、
この第2円筒体を取付壁を介して下部タイプレートの内
面に支持させたことを特徴とする燃料集合体である。
【0017】また、請求項8の発明は、請求項1記載の
燃料集合体において、円筒体の上部を上方に向って次第
に大径となるテーパ状の拡径部とし、かつ前記円筒体の
異物回収部の底部高さに相当する部位の周壁に複数の窓
孔を穿設し、かつ前記円筒体の上方に、下部タイプレー
トの内面から突出して前記円筒体の上端開口部内に臨む
下側小径テーパ筒状の突起を突設したことを特徴とする
燃料集合体である。
【0018】また、請求項9の発明は、請求項8記載の
燃料集合体において、円筒体の窓孔に異物捕捉用の網を
設けたことを特徴とする燃料集合体である。
【0019】また、請求項10の発明は、請求項1記載
の燃料集合体において、円筒体の上端部近傍の周壁に複
数本のスリットを螺旋状に、または傾斜状に穿設したこ
とを特徴とする燃料集合体である。
【0020】また、請求項11の発明は、請求項1記載
の燃料集合体において、円筒体の上端部近傍の周壁に複
数個の円孔を穿設したことを特徴とする燃料集合体であ
る。
【0021】また、請求項12の発明は、請求項1記載
の燃料集合体において、螺旋羽根後流の円筒体の外側
に、外側外円筒を設けて二重円筒状とし、前記内側の円
筒体と前記外側円筒との後流側の空間を閉塞するととも
に、前記内側の円筒体の周壁に、螺旋状または傾斜状の
スリットを複数本穿設し、その円筒体のスリットから流
出する異物を外側円筒との隙間に回収可能としたことを
特徴とする燃料集合体である。
【0022】また、請求項13の発明は、請求項12記
載の燃料集合体において、円筒体に穿設したスリット入
口部に、旋回流と逆向きに突出する異物捕獲用のガイド
板を設けたことを特徴とする燃料集合体である。
【0023】また、請求項14の発明は、請求項12記
載の燃料集合体において、円筒体に設けたスリットに代
えて円孔を穿設したことを特徴とする燃料集合体であ
る。
【0024】また、請求項15の発明は、請求項14記
載の燃料集合体において、円筒体に穿設した円孔の孔径
を上流および下流によって異ならせたことを特徴とする
燃料集合体である。
【0025】また、請求項16の発明は、請求項12か
ら15までのいずれかに記載の燃料集合体において、二
重円筒部分の後流側の上端連結部をメッシュ構造とした
ことを特徴とする燃料集合体である。
【0026】また、請求項17の発明は、請求項12か
ら15までのいずれかに記載の燃料集合体において、外
側円筒の下端部を下部タイプレートから離間させ、その
外側円筒体の内外に連通する冷却材流路を形成したこと
を特徴とする燃料集合体である。
【0027】また、請求項18の発明は、請求項1,
5,10または11記載の燃料集合体において、円筒体
の上端縁の内外周および上方を囲む冠状の異物落下用ガ
イド体を設けたことを特徴とする燃料集合体である。
【0028】また、請求項19の発明は、請求項18記
載の燃料集合体において、冠状の異物落下用ガイド体の
外側筒状垂下部の内周面と円筒体の上端部外周面との間
隙によって下降流路を形成し、この下降流路に複数の舌
片状の異物捕獲板を設けたことを特徴とする燃料集合体
である。
【0029】また、請求項20の発明は、請求項19記
載の燃料集合体において、異物捕獲板は、先端側に向っ
て次第に高くなる傾斜をもって立上る傾斜板状、略水平
で先端が略L字形に折曲した上向きの鉤形板状、または
凹面が上向きとなる略半円弧状の湾曲板状をなす構成と
したことを特徴とする燃料集合体である。
【0030】また、請求項21の発明は、請求項17か
ら20までのいずれかに記載の燃料集合体において、異
物回収部に、多数の針状の異物捕捉フィンを配設したこ
とを特徴とする燃料集合体である。
【0031】また、請求項22の発明は、請求項17か
ら20までのいずれかに記載の燃料集合体において、下
部タイプレートの内周面にリング状の凹凸部を上下方向
に沿って複数段設けたことを特徴とする燃料集合体であ
る。
【0032】また、請求項23の発明は、請求項21記
載の燃料集合体において、下部タイプレート内周面の凹
凸部は、凹溝の入口が狭く、かつ凹溝の内部が広くなる
形状とされていることを特徴とする燃料集合体である。
【0033】また、請求項24の発明は、請求項18か
ら23までのいずれかに記載の燃料集合体において、円
筒体の上端部に取り付けた冠状の異物落下用ガイド体の
外径を、下部タイプレート下端の冷却材入口孔の径より
も小径としたことを特徴とする燃料集合体である。
【0034】また、請求項25の発明は、沸騰水型原子
炉の原子炉圧力容器の炉心部に装荷される燃料集合体で
あって、複数本の燃料棒と、これら燃料棒の上下端を支
持する上部タイプレートおよび下部タイプレートと、こ
れら両タイプレート間に間隔的に配置され前記燃料棒相
互の間隔を保持する複数のスペーサと、これら全体の外
周側を被覆するチャンネルボックスとを有し、前記下部
タイプレートの下端側から流入する冷却材を前記燃料棒
側に上昇流として流通させるものにおいて、前記下部タ
イプレートの下部中央位置に配置され上昇する前記冷却
材を旋回流とする中心ハブおよび複数の羽根を有する構
造の螺旋羽根を設け、前記下部タイプレート内面に前記
螺旋羽根による旋回流とは逆向き成分となる鉤型異物捕
獲板を周方向に複数個設けたことを特徴とする燃料集合
体である。
【0035】また、請求項26の発明は、請求項25記
載の燃料集合体において、下部タイプレート内面の鉤型
異物捕獲板をメッシュ構造としたことを特徴とする燃料
集合体である。
【0036】また、請求項27の発明は、請求項1から
26までのいずれかに記載の燃料集合体において、下部
タイプレート下端に設けられる装荷用ガイドに代え、ま
たは兼用させて、前記タイプレート下端側に突出する螺
旋羽根を設けたことを特徴とする燃料集合体である。
【0037】また、請求項28の発明は、請求項1から
27までのいずれかに記載の燃料集合体において、螺旋
羽根の中心ハブを後流側に延長したことを特徴とする燃
料集合体である。
【0038】また、請求項29の発明は、沸騰水型原子
炉の原子炉圧力容器の炉心部に装荷される燃料集合体で
あって、複数本の燃料棒と、これら燃料棒の上下端を支
持する上部タイプレートおよび下部タイプレートと、こ
れら両タイプレート間に間隔的に配置され前記燃料棒相
互の間隔を保持する複数のスペーサと、これら全体の外
周側を被覆するチャンネルボックスとを有し、前記下部
タイプレートの下端側から流入する冷却材を前記燃料棒
側に上昇流として流通させるものにおいて、前記下部タ
イプレート冷却材入口部に、上下方向に沿う複数の螺旋
流路を有する円筒部材を設け、前記各螺旋流路を流れる
冷却材の遠心力がかかる部分に、前記冷却材の流れ方向
に垂直な凹凸溝を形成したことを特徴とする燃料集合体
である。
【0039】また、請求項30の発明は、沸騰水型原子
炉の原子炉圧力容器の炉心部に装荷される燃料集合体で
あって、複数本の燃料棒と、これら燃料棒の上下端を支
持する上部タイプレートおよび下部タイプレートと、こ
れら両タイプレート間に間隔的に配置され前記燃料棒相
互の間隔を保持する複数のスペーサと、これら全体の外
周側を被覆するチャンネルボックスとを有し、前記下部
タイプレートの下端側から流入する冷却材を前記燃料棒
側に上昇流として流通させるものにおいて、前記下部タ
イプレート内の中央下部から複数の縦長な流れ規制板を
立上がらせ、これら流れ規制板を周囲に向けて折曲した
構成とする一方、前記流路規制板の上端位置に傘状の流
路閉止板を設けて冷却材の上昇流を下向き放射状の流れ
に変換可能とし、かつ前記下部タイプレートの内面に、
縦方向に沿う複数の凹溝を有する異物捕獲部材を設けた
ことを特徴とする燃料集合体である。
【0040】また、請求項31の発明は、請求項30記
載の燃料集合体において、下部タイプレートの下端の冷
却材流入口孔に冷却材上昇流を絞るオリフィスを設けた
ことを特徴とする燃料集合体である。
【0041】また、請求項32の発明は、沸騰水型原子
炉の原子炉圧力容器の炉心部に装荷される燃料集合体で
あって、複数本の燃料棒と、これら燃料棒の上下端を支
持する上部タイプレートおよび下部タイプレートと、こ
れら両タイプレート間に間隔的に配置され前記燃料棒相
互の間隔を保持する複数のスペーサと、これら全体の外
周側を被覆するチャンネルボックスとを有し、前記下部
タイプレートの下端側から流入する冷却材を前記燃料棒
側に上昇流として流通させるものにおいて、前記下部タ
イプレートの内部に、冷却材の主流れ方向に対して傾斜
して異物の通過を阻止する孔開き板状の異物除去プレー
トを設けるとともに、前記異物除去プレートの上端側下
方位置でかつ前記下部タイプレートの内面部に、前記異
物除去プレートから落下する異物を回収する異物回収部
を形成したことを特徴とする燃料集合体である。
【0042】また、請求項33の発明は、請求項32記
載の燃料集合体において、異物除去プレートは、下部タ
イプレートの中心位置から周辺に向かって次第に立上る
形状としたことを特徴とする燃料集合体である。
【0043】また、請求項34の発明は、請求項32記
載の燃料集合体において、異物除去プレートは、下部タ
イプレート上端の燃料支持用ネットワーク部下面をその
中心位置から周辺に向かって次第に立上る傾斜面とする
ことにより構成したことを特徴とする燃料集合体であ
る。
【0044】また、請求項35の発明は、請求項32か
ら34までのいずれかに記載の燃料集合体において、下
部タイプレート内の異物回収部を、翼型形状としたこと
を特徴とする燃料集合体である。
【0045】また、請求項36の発明は、沸騰水型原子
炉の原子炉圧力容器の炉心部に装荷される燃料集合体で
あって、複数本の燃料棒と、これら燃料棒の上下端を支
持する上部タイプレートおよび下部タイプレートと、こ
れら両タイプレート間に間隔的に配置され前記燃料棒相
互の間隔を保持する複数のスペーサと、これら全体の外
周側を被覆するチャンネルボックスとを有し、前記下部
タイプレートの下端側から流入する冷却材を前記燃料棒
側に上昇流として流通させるものにおいて、前記燃料棒
の下端を前記下部タイプレートに支持する下部端栓に、
前記冷却材を上昇後に側方に向かう流れとして流通させ
る折曲した冷却材流路を形成し、この冷却材流路の出口
部を、前記下部タイプレートのネットワーク部に穿設し
た通水孔の上側空間に開口させたことを特徴とする燃料
集合体である。
【0046】また、請求項37の発明は、沸騰水型原子
炉の原子炉圧力容器の炉心部に装荷される燃料集合体で
あって、複数本の燃料棒と、これら燃料棒の上下端を支
持する上部タイプレートおよび下部タイプレートと、こ
れら両タイプレート間に間隔的に配置され前記燃料棒相
互の間隔を保持する複数のスペーサと、これら全体の外
周側を被覆するチャンネルボックスとを有し、前記下部
タイプレートの下端側から流入する冷却材を前記燃料棒
側に上昇流として流通させるものにおいて、前記下部タ
イプレートのネットワーク部は下部端栓支持孔以外の部
位に通水孔を有しない構成とし、かつ前記下部端栓に、
前記冷却材を上昇後に側方に向かう流れとして流通させ
る折曲した冷却材流路を形成したことを特徴とする燃料
集合体である。
【0047】また、請求項38の発明は、請求項36ま
たは37記載の燃料集合体において、下部端栓に形成し
た冷却材流路の出口形状を、側面視で平行ライン状、く
字状、L字状、S字状、T字状、またはクランク状とし
たことを特徴とする燃料集合体である。
【0048】また、請求項39の発明は、沸騰水型原子
炉の原子炉圧力容器の炉心部に装荷される燃料集合体で
あって、複数本の燃料棒と、これら燃料棒の上下端を支
持する上部タイプレートおよび下部タイプレートと、こ
れら両タイプレート間に間隔的に配置され前記燃料棒相
互の間隔を保持する複数のスペーサと、これら全体の外
周側を被覆するチャンネルボックスとを有し、前記下部
タイプレートの下端側から流入する冷却材を前記燃料棒
側に上昇流として流通させるものにおいて、前記下部タ
イプレートの内部空間に、冷却材の主流れ方向に対して
傾斜する複数の異物混入防止板を交互に配設したことを
特徴とする燃料集合体である。
【0049】また、請求項40の発明は、請求項39記
載の燃料集合体において、異物混入防止板の先端が、上
方に向って折曲していることを特徴とする燃料集合体で
ある。
【0050】また、請求項41の発明は、請求項39記
載の燃料集合体において、異物混入防止板は、それぞれ
両端部が下部タイプレートの内面に接して設けられた略
V字型の複数枚の間隔配置の板材によって構成するとと
もに、前記各板材の非重合位置に冷却材の流れを蛇行流
とする開口部を形成したものであることを特徴とする燃
料集合体である。
【0051】また、請求項42の発明は、請求項1から
41までのいずれかに記載の燃料集合体において、下部
タイプレート内の円筒内壁面、捩り板、および螺旋羽根
表面、その他各パーツにおいて冷却材流れ方向に沿う細
い溝を複数並設してなるリブレットを形成し、冷却材流
路における抵抗を低減させるようにしたことを特徴とす
る燃料集合体である。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る燃料集合体の
実施形態について、図1〜図54を参照して説明する。
なお、従来の燃料集合体と同一部品については図55〜
図56と同一符号を使用して説明する。
【0053】第1実施形態(図1) 図1は本実施形態による燃料集合体の構成を示す全体図
である。この燃料集合体は図1に示すように、筒状のチ
ャンネルボックス1内に複数の燃料棒2と、少なくとも
1本のウォータロッド3とを収納した構成となってい
る。この燃料集合体の上下端部には、それぞれ上部タイ
プレート4および下部タイプレート5が装着され、これ
ら上部タイプレート4および下部タイプレート5に、燃
料棒2およびウォータロッド3の上下端部が上部端栓6
および下部端栓7を介して固定されている。そして、ウ
ォータロッド3には、その軸方向に所定の間隔をおいて
複数のスペーサ8が取付けられ、これらのスペーサ8に
よって燃料棒2を整列支持するとともに、燃料棒2の湾
曲を抑止するようになっている。
【0054】このような構成において、本実施形態で
は、下部タイプレート5の下部中央に開口する冷却材入
口孔5aの部位に、その下部プレート5の下端部から上
下ほぼ中間部まで立上る上下端が開口した垂直な円筒体
21が設けられている。この円筒体21内の下部に、冷
却材aを旋回流とするための螺旋羽根22が設けられて
いる。この螺旋羽根22は上下方向に沿う中心ハブ23
と、中心ハブ23の周囲に等間隔で設けられた複数の羽
根とを有する構造となっており、各羽根24の外縁部が
円筒体21の内面に溶接等によって接合されている。こ
れにより、螺旋羽根22の後流側に円筒体21が配置し
た構成となっている。さらに、下部タイプレート5の下
部内面は下方に向かって次第に小径となるテーパ状をな
し、円筒体21の外面は下部タイプレート5の内面の最
小径部分とほぼ同一径となっている。これにより、円筒
体21の外側下部で下部タイプレート5の内面側に、冷
却材aとともに下部タイプレート5内へ流入した異物を
落下させて回収する異物回収部25が形成されている。
【0055】このような構成によると、冷却材aは矢印
で示すように、下部タイプレート5の下方から冷却材入
口孔5aを介して円筒体21内に流入する。円筒体21
の下部には螺旋羽根22が設けてあり、流入した冷却材
aは螺旋羽根22の羽根24によって強制的に旋回成分
を付与され、円筒体21内を旋回しながら上昇する。
【0056】そして万一、冷却材a中に異物が混入して
いても、冷却材aが円筒体21内を旋回することによ
り、冷却材aよりも密度の高い異物は遠心力によって外
周側に移動して円筒体21の内面に沿って旋回上昇し、
円筒体21の上端から流出した後、径方向外側へ押し出
される。この場合、円筒体21の外側における冷却材a
の上昇速度が遅いため、異物は上昇せずに円筒体21の
外側に下降して異物回収部25に堆積される。
【0057】したがって、本実施形態によれば、流入す
る冷却材に旋回流を付与することで異物の燃料集合体内
への混入を防ぐことができ、燃料被覆管の健全性維持が
図れる。この場合、本実施形態では旋回流付与部を、中
心ハブ23と、例えば3枚以上の羽根24を有する螺旋
羽根22として構成したことにより、冷却材aに与える
旋回成分を増大させ、一枚板を捩った捩り板を有する従
来例に比して冷却材からの異物の分離率を高めることが
でき、したがって異物の捕捉性能を向上することができ
る。加えて螺旋羽根22は従来の捩り板を用いた構成に
比べて羽根角度を小さくすることができるため、流路の
閉塞率も少なくすることができ、また冷却材の構造物へ
の接触面積を低減できるため、圧力損失を低減させるこ
とができる。さらに構造的には、螺旋羽根22と円筒体
16との溶接箇所が多くなるため、これらの組立て強度
が高くなり、接合部の分離による機構上または旋回流付
与機能上での不具合発生、例えば振動発生等の可能性を
低減することができる。
【0058】第2実施形態(図2) 図2は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレート
部を一部破断して示す拡大図である。
【0059】本実施形態では図2に示すように、旋回流
付与部の基本的構成については前記第1実施形態で示し
たものと略同様であるが、燃料集合体の下部タイプレー
ト5に設置される螺旋羽根22の周囲に設けられる円筒
体21を、格子状に組立てた多数の線材によってメッシ
ュ構造としたものである。
【0060】このような構成によると、流入する冷却材
aがメッシュ状の円筒体21の壁を通して外周側にも流
出するため、冷却材流路面積が増大することになり、圧
力損失を一層低下することができる。
【0061】第3実施形態(図3) 図3は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレート
部を部分断面として示す拡大図である。
【0062】本実施形態では図3に示すように、前記第
2実施形態と同様に円筒体21をメッシュ構造としたも
のであるが、その円筒体21の上側部周壁21aを内周
側および外周側に向って断面が鋸刃状となる凹凸を形成
してある。
【0063】このような構成によると、円筒体21をメ
ッシュ構造とすることによる冷却材aの流入時の圧損低
下に加え、螺旋羽根22によって旋回流を与えられた冷
却材a中の異物が遠心力で円筒体21の内面に押しつけ
られた際、さらに円筒体21の上部の凹凸部の内面にそ
の異物が捕集されるようになる。したがって、本実施形
態によれば異物捕集率をさらに向上させることができ
る。
【0064】第4実施形態(図4) 図4は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレート
部を示す拡大断面図である。
【0065】本実施形態では、前記第1実施形態で示し
た燃料集合体の構成に加え、円筒体21の上端部近傍の
内周面側に、冷却材aへの混入異物の上昇を阻止するリ
ング状の異物捕獲用鉤部26が突設されている。この異
物捕獲用鉤部26は円筒体21の上部内周面に当接する
平坦なリング本体部分と、このリング本体部分から下向
きに突出して円筒体21の内周面に対向する突出部分と
からなっている。
【0066】このような構成によると、前記第1実施形
態で示した異物除去作用に加えて、冷却材よりも密度の
高い異物が遠心力により円筒体21の内面側に押し付け
られた状態で円筒体21の内面に沿って上昇する際、そ
の異物が円筒体21と異物捕獲用鉤部26の突出部分と
の間の隅角凹部空間に捕集されるようになり、異物捕集
率をさらに向上させることができる。
【0067】第5実施形態(図5) 図5は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレート
部を示す拡大断面図である。
【0068】本実施形態では、前記第1実施形態で示し
た燃料集合体での下部タイプレート5内の円筒体21
を、その円筒体21の上端側で一旦テーパ状に絞り、さ
らにその上端側を一段小径な筒状とした小径部21bを
形成したものである。
【0069】このような構成によると、前記第1実施形
態で示した異物除去作用に加え、旋回流となって円筒体
21の内面に沿って冷却材aとともに上昇する異物を、
円筒体21の小径部21b内のより周壁に近い側に押し
寄せた状態で通過させることができるとともに、その
後、冷却材aの上昇流から分離させて落下させる際には
小径部21bにより広くなった異物回収部25の上部空
間を介して異物を捕獲することができる。したがって、
異物捕獲率をさらに向上させることができる。
【0070】第6実施形態(図6) 図6は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレート
部を示す拡大断面図である。
【0071】本実施形態では、前記第1実施形態で示し
た燃料集合体の構成に加え、円筒体21の上方に第2段
の小径な円筒27が設けられている。そして、下段の円
筒体21よりも上段の円筒27の径を小さくすることで
リング状の隙間28が形成してある。
【0072】このような構成によると、円筒体16の内
面に沿って上昇する異物を、上昇途中でリング状の隙間
28から排出できるので、異物が異物回収部25に速か
に流れ込み、これにより燃料集合体内への異物の混入防
止率を向上させることができる。
【0073】なお、円筒体16の上方には、図示しない
が順次に小径な円筒体を3段以上設けてもよい。
【0074】第7実施形態(図7) 図7は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレート
部を示す拡大断面図である。
【0075】本実施形態では、前記第1実施形態で示し
た円筒体21の上方に、一定の上下間隔をあけてその円
筒体21と略同一径の第2円筒体29を配置し、この第
2円筒体29を水平な取付壁30を介して下部プレート
5の内面に接合させて支持してある。
【0076】このような構成によると、旋回成分により
円筒体21の内面に沿って旋回上昇する冷却材aおよび
それに含まれる異物は、円筒体21の上端部と第2円筒
体29との隙間から外周側に導かれるともに、水平な取
付壁30によって上昇を確実に阻止されて異物回収部2
5に流れ込み、そこで捕獲される。そして、捕獲された
異物は高密度のため下方向へ落下し、再び冷却材主流へ
と吸い込まれることはなくなる。したがって、本実施形
態によれば、異物をより確実に捕獲し、かつ保持するこ
とができるようになる。
【0077】第8実施形態(図8) 図8は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレート
部を示す拡大断面図である。
【0078】本実施形態では、前記第1実施形態で示し
た燃料集合体の下部タイプレート5の内部構造、円筒体
21の構造および螺旋羽根22の配置等を変形してい
る。即ち、図8に示すように、円筒体21の下部の径は
略一定であるが、上部は上方(下流側)に向かって次第
に大径となるテーパ状の拡径部21cとされており、異
物回収部25の底部高さに相当する部位の周壁に、周方
向に間隔的に複数の窓孔31が穿設されている。また円
筒体21の上方に位置して、下部タイプレート5の内面
から突出して円筒体21の上端開口部内に臨む下側小径
テーパ筒状の鉤形突起32が突設されている。
【0079】この鉤形突起32は円筒体21の上端部周
縁の上方空間を円環形空間として上側から覆う形状の湾
曲した円筒状のものであり、先端部が下方に向って次第
に小径となり、円筒体の上端開口部の周縁よりも小径と
なって、その開口部内に入り込んでいる。さらに、螺旋
羽根22は、円筒体21の窓孔31よりも高い位置に配
置している。
【0080】このような構成によると、冷却材aは、円
筒体21に流入した後、螺旋羽根22によって旋回流を
与えられて円筒体21の内面を沿って上昇し、下部タイ
プレート5の内面から突設した鉤形突起32に衝突した
流れの部分は鉤形突起32の下面に沿って円筒体21の
外周側へと導かれ、ここで異物は異物回収部25に落下
する。この後さらに異物は円筒体下部の窓孔31から円
筒体21の内部へと通り抜け、再び円筒体21内を上昇
する。このようにして、異物は円筒体21の内外を循環
するようになるため、本実施形態では多量の異物が下部
タイプレート5内に収容されることになり、それだけ燃
料部への異物混入防止率を高めることができる。
【0081】第9実施形態(図9) 図9は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレート
部を示す拡大断面図である。
【0082】本実施形態では、前記第8実施形態で示し
た燃料集合体の下部タイプレート5内に設けた円筒体2
1の下部(上流側)の窓孔31に異物捕捉用の網33を
張設してある。
【0083】このような構成によると、前記第8実施形
態では下部プレート5内で循環していた異物を網33で
捕獲できるようになり、異物を異物回収部25に保持す
ることができる。
【0084】第10実施形態(図10) 図10は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0085】本実施形態では、前記第1実施形態で示し
た燃料集合体の構成に加え、円筒体21の上端部近傍の
周壁に複数本のスリット34が螺旋状または傾斜状に穿
設されている。このスリット34の旋回方向は、螺旋羽
根22によって与えられる冷却材aの旋回方向と一致し
ている。
【0086】このような構成によると、前記第1実施形
態で示した異物除去作用に加えて、旋回成分を与えられ
て円筒体21の内面に沿って冷却材aとともに旋回上昇
する異物が、旋回方向の一致する螺旋状のスリット34
を通して円筒体21の外部に排出されるので、異物が異
物回収部25に効率よく回収される。したがって、本実
施形態によれば、燃料集合体内への異物の混入防止率を
高めることができる。
【0087】第11実施形態(図11) 図11は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0088】本実施形態では、前記第10実施形態で示
したスリット34に代え、円筒体21の上端部近傍の周
壁に複数個の円孔35が千鳥状配列で穿設されている。
【0089】このような構成によっても、前記第10実
施形態と同様に、旋回成分により円筒体21の内面に沿
って冷却材aとともに旋回上昇する異物が千鳥状配列の
円孔35から円筒体21の外部に排出され、異物の燃料
集合体内への混入防止率を高めることができる。
【0090】第12実施形態(図12) 図12は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0091】本実施形態では、前記第10実施形態で示
した燃料集合体に加え、スリット34を有する円筒体2
1の外側に、円筒状の隙間をあけて外側円筒36を設け
ている。外側円筒36の上端部は、内側の円筒体21の
上端部に連設され、また外側円筒36の下端部は下部タ
イプレート5に連設されている。これにより、円筒間の
隙間が異物回収部25aとされている。
【0092】このような構成によると、前記第10実施
形態と同様に、旋回成分により円筒体21の内面に沿っ
て冷却材aとともに旋回上昇する異物を、螺旋状のスリ
ット34を介して円筒体21の外部に排出し、外側円筒
36との隙間である異物回収部25aに異物を回収する
ことができる。そして、本実施形態の場合は、円筒体2
1および外側円筒36により二重円筒構造としたことに
より構造強度を高めることができ、螺旋羽根22の支持
強度、旋回流振動に対する強度等の向上が図られる。
【0093】第13実施形態(図13) 図13(a)は本実施形態による燃料集合体の下部タイ
プレート内に設けられる円筒体を拡大して示す横断面図
であり、図13(b)はその円筒体を内側から見た状態
で一部を断面として示す斜視図である。
【0094】本実施形態では、前記第12実施形態で示
した燃料集合体と同様に、二重円筒を構成する内側の円
筒体21の上部近傍に、冷却材aの旋回方向(矢印方
向)と一致する方向に沿う複数の螺旋状または傾斜状の
スリット34が穿設してあるとともに、その円筒体21
の内面の各スリット34の下側傾斜縁部に沿って冷却材
aおよび異物をスリット34に導くための断面L字形の
ガイド板37がそれぞれ突設されている。
【0095】このような構成によると、前記第12実施
形態で示した異物除去作用に加えて、旋回成分により円
筒体21の内面に沿って冷却材aとともに旋回上昇する
異物がスリット34の位置に達した時に、ガイド板37
によってスリット34に導かれ、その異物が円滑に円筒
体21の外側に排出され、これにより一層効率よく異物
が捕獲されるようになる。
【0096】第14実施形態(図14,15) 図14は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0097】本実施形態では、前記第12実施形態で示
した燃料集合体と同様に、内側の円筒体21および外側
円筒36による二重円筒構造を有するが、内側の円筒体
21にスリット34に代えて第11実施形態と同様に、
同一径の円孔35が複数、千鳥状配列で穿設されてい
る。なお、本実施形態では螺旋羽根22の中心ハブ23
が前記各実施形態に比して羽根24の後流側に延長した
構成となっている。
【0098】このような構成によっても、第2実施形態
と同様に、旋回成分により円筒体21の内面に沿って冷
却材aとともに旋回上昇する異物を、千鳥状配列の円孔
35から内側円筒体21の外部に排出することにより、
外側円筒36との隙間からなる異物回収部25に異物を
回収することができる。
【0099】図15は、従来の捩り板を設けた異物回収
構造と本実施形態による螺旋羽根22を設けた異物回収
構造とについて、異物分離率(図15(a))および圧
力損失比(図15(b))を示したグラフである。
【0100】これらの図15(a)および図15(b)
に示した特性は、実機の流量および異物形状等を模擬
し、試験を行なった結果より導いたものである。異物分
離率、圧力損失ともに従来例に対する本実施形態の割合
を示している。従来例の構成としては、図58に示した
如く、円筒内に90°捩った板を取付けた。なお、図示
しないが円筒上部に異物落下用ガイド体を設置した。こ
れに対し、本実施形態では3枚羽根構造の螺旋羽根22
を円筒体21内に取付け、中心ハブ23を羽根24の後
流側に延長し、異物回収部25aを二重円筒間の空間と
したものである。したがって、捩り板と螺旋羽根との構
造による差異に加えて、異物回収部25aの構造による
影響も加わっている。
【0101】図15(a)に示したように、本実施形態
による異物分離率は、従来例の約2.7倍であった。但
し、図15(b)に示したように、本実施形態では圧力
損失比も従来例と比較して増大した。これは、異物回収
部25aが二重円筒間の空間となっており、その異物回
収部25aには冷却材出口が無い構造となっているため
と考えられる。しかし、異物回収部25aが閉塞構造と
なっていることから、異物が冷却材aと共に流れ出るこ
とがなく、これにより異物捕獲率が向上したものと考え
られる。
【0102】第15実施形態(図16) 図16は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0103】本実施形態では、前記第14実施形態で示
した燃料集合体の構成と同様に、内側の円筒体21の上
部付近に複数の円孔35が穿設されている。しかし円孔
35の孔径を一定とせず、円筒体の上部側(下流側)の
孔径を大きくし、下部側(上流側)の孔径を小さくし
て、円孔の孔径を変化させている。
【0104】このような構成によると、異物が大きい場
合には慣性によって円筒体21の周壁位置まで到達する
時間を有するのに対して、異物が小さい場合には容易に
円筒体21の周壁位置まで到達するというふうに、異物
がその大きさに対応して螺旋羽根から円筒壁へ到達する
距離が変化することを利用し、異物が円筒壁へ到達する
位置の円孔径を各異物の大きさにあわせて設定すること
により、異物を効率良く捕獲することが可能となる。
【0105】第16実施形態(図17) 図17は本実施形態による下部タイプレート内の二重円
筒体の一部を拡大して一部断面で示す斜視図である。
【0106】本実施形態では、前記第12〜15実施形
態で示した二重円筒構造を有するものにおいて、内側の
円筒体21と外側円筒36との上端連結部38をメッシ
ュ構造としている。なお、図17ではスリット34を有
する場合を示したが、円孔35の場合も同様である。
【0107】このような構成によると、内側の円筒体2
1から円筒間の空間である異物回収部25に流入した冷
却材aが異物から分離された後、メッシュ構造の上流連
結部38を介して上方に流出するため、冷却材aの流れ
がスムーズになり、異物捕獲率が高くなると同時に、流
路増大により圧力損失の低減も図れるようになる。
【0108】第17実施形態(図18,19) 図18は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0109】本実施形態では、前記第12〜15実施形
態で示した二重円筒構造を有するものにおいて、外側円
筒36の下端部と下部タイプレート5との間に冷却材流
路39を形成している。この冷却材流路39は、図18
に示したように、例えば外側円筒36の垂下長さを小さ
くして下部プレート5との間に隙間をあけることによっ
て形成してもよく、また外側円筒36と下部タイプレー
ト5とを接合させ、外側円筒36の下端部付近に孔をあ
けることによって形成してもよい。
【0110】このような構成によれば、異物と共にスリ
ット34または円孔35から内外筒間の異物回収部25
aへ流入した冷却材aは、冷却材流路39を通り、外側
円筒体36の外部へと流れる。この際、スリット34ま
たは円孔35から異物回収部25aへ流れ込む冷却材a
の流量は内側の円筒体21から上方へ流れる流量に比較
して少なく、流速も遅いため、異物は異物回収部25a
で捕獲され、冷却材aのみが外側円筒体36の外部へと
流れる。
【0111】本実施形態によると、前記第12〜15実
施形態で示した異物除去作用に加えて、冷却材の流路が
増加するため圧力損失を低減することができる。
【0112】図19は、従来の捩り板を設けた異物回収
構造と本実施形態による冷却材流路39を設けた異物回
収構造とについて、異物分離率(図19(a))および
圧力損失比(図19(b))を示したグラフである。
【0113】これらの図19(a)および図19(b)
に示した特性は、第14実施形態の場合と同様に、実機
の流量および異物形状等を模擬し、試験を行なった結果
より導いたものである。異物分離率、圧力損失ともに従
来例に対する本実施形態の割合を示している。従来例の
構成としては、図58に示した如く、円筒内に90°捩
った板を取付けた。なお、図示しないが円筒上部に異物
落下用ガイド体を設置した。これに対し、本実施形態で
は3枚羽根構造の螺旋羽根22を円筒体21内に取付
け、中心ハブ23を羽根24の後流側に延長し、異物回
収部25aを二重円筒間の空間とするとともに冷却材流
路39を形成したものである。
【0114】図19(a)に示したように、本実施形態
による異物分離率は、従来例の約2.4倍であった。し
かも、図19(b)に示したように、本実施形態では圧
力損失比が従来例と比較して約1/2に減少した。これ
は、前記の第14実施形態と異なり、異物回収部25a
が二重円筒間の空間となっているが、その異物回収部2
5aには冷却材流路39が形成されており、その冷却材
流路39を介して冷却材aが外側円筒36の外方に円滑
に流出できるためと考えられる。
【0115】第18実施形態(図20) 図20は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大図である。
【0116】本実施形態では、図20に示すように、前
記第1,第5,第10および第11実施形態で示した燃
料集合体の円筒体21を対象として、異物落下用カイド
体40を付加してある。なお、図20では、第1実施形
態を基本とした構成を示しているが、他の第5,第1
0,第11実施形態を基本とする場合も同様である。即
ち、異物落下用ガイド体40は、円筒体21の上端縁の
内外周および上方を囲む中央が開口した冠形のもので、
図示しないブラケット等により円筒体21の上部に一定
の隙間をあけて取付けられている。つまり、この異物落
下用ガイド体40は、円筒体21の上端縁の上方に配置
される平坦なリング部40aとこのリング部40aの内
外周縁から垂下して円筒体21の上端縁の円外周面と略
平行となる内外1対の筒状垂下部40b,40cとによ
って構成され、円筒体21の内周面に沿う冷却材aの上
昇流を外周側下向きに変化させるようになっている。
【0117】このような構成によると、円筒体21の内
周面に沿って旋回しながら冷却材aとともに上昇した異
物は、円筒体21の上端部において異物落下用ガイド体
40によって外側下向きに流れをガイドされ、異物回収
部25に堆積されるようになる。
【0118】第19実施形態(図21,22) 本実施形態は、第18実施形態で示した異物落下用ガイ
ド体40の応用例についてのものであり、図21はその
構成断面図であり、図22はさらに要部を詳細に示す拡
大図である。
【0119】本実施形態では、図21および図22に示
すように、冠状の異物落下用ガイド体40の外側筒状垂
下部40cの内周面と円筒体21の上端部外周面との隙
間によって形成される下降流路に流れに対して複数の異
物捕獲板41を設けてある。即ち、異物捕獲板41は例
えば多数の舌片状のものによって構成され、それぞれ外
側筒状垂下部40cの内周面と、これに対向する円筒体
21の外周面とに、互いに千鳥状配列となるように、か
つ下降流路に対してそれぞれ板面が垂直となる方向に向
けて突設されている。
【0120】このような構成によると、円筒体21の内
周面に沿って上昇した異物が異物落下用ガイド体40に
よって円筒体21の外周側へガイドされて堆積する場合
に、螺旋羽根22による旋回成分が大きいとき、または
異物の密度が小さいときなどに下降流路部分から異物が
再び巻き上がり、主流の冷却材aと共に流出してしまう
可能性があるところ、本実施形態ではそれを異物捕獲板
41により防止することができ、それにより異物の捕獲
率の向上が図れるようになる。
【0121】第20実施形態(図23,24,25) 本実施形態は、第19実施形態で示した異物捕獲板41
の変形例についてのものであり、図23、図24および
図25はそれぞれ異なる構成例を示す拡大図である。
【0122】図23の例では、異物落下用ガスド体40
および円筒体21から突出する異物捕獲板41が先端部
側に向って次第に高くなる傾斜をもって立上る構成とな
っている。
【0123】図24の例では、異物捕獲板41が略水平
で、先端部がL字形に折曲した上向きの鉤状をなしてい
る。
【0124】図25の例では、異物捕獲板41が上向き
半円弧状の湾曲板状をなしている。
【0125】このような構成により、異物捕獲状態を確
実なものとすることができる。
【0126】第21実施形態(図26) 図26は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大図である。
【0127】本実施形態では、前記第17〜20実施形
態で示した燃料集合体の構成に加え、異物回収部25に
おける異物落下用ガイド体40の出口近傍にかかる位置
で、且つ円筒体21の周囲部に、剣山型の多数の針状の
異物捕捉フィン42を配設してある。
【0128】このような構成によると、前記第17〜2
0実施形態で示した異物捕獲作用に加えて、螺旋羽根に
よる旋回成分が大きいとき、または異物の密度が小さい
ときなど異物が再び巻き上がり主流冷却材と共に流れて
しまう可能性がある場合に、剣山型の異物捕捉フィン4
2によって異物を強固に保持させて捕獲率を向上するこ
とができる。
【0129】第22実施形態(図27) 図27は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大図である。
【0130】本実施形態では、前記第17〜20実施形
態で示した燃料集合体の構成に加えて、下部タイプレー
ト5の内周面に沿うリング状の凹凸部43を、その下部
タイプレート5の上下方向全体に亘って複数設けてあ
る。
【0131】このような構成によると、前記第17〜2
0実施形態で示した異物捕獲作用に加えて、螺旋羽根2
2による旋回成分が大きいとき、または異物の密度が小
さいときなど異物回収部25から異物が再び巻き上がっ
て主流冷却材と共に流出する可能性に対し、下部タイプ
レート5の内周面に設けた凹凸部43の凹溝43aによ
り巻き上がる異物を捕獲し、異物捕獲率を向上すること
ができる。
【0132】第23実施形態(図28) 図28は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大図である。
【0133】本実施形態では、前記第22実施形態で示
した下部タイプレート内壁の凹凸部43の凹溝43aを
溝入口が狭く、溝内部が広くなる形状としてある。
【0134】このような構成によると、前記第22実施
形態で示した巻き上がりに対する異物の捕獲がさらに確
実に行え、捕獲効率の向上が図れるようになる。
【0135】第24実施形態(図29,30,31) 図29は本実施形態による燃料集合体の全体構成を示す
断面図である。
【0136】本実施形態では、前記第17〜23実施形
態で示した下部タイプレート5内の異物落下用ガイド体
40の外径dを、下部タイプレート5の下端の冷却材入
口孔5aの内径よりも小径としてある。なお、これに対
応して、円筒体21も小径となるため、この円筒体21
を下部タイプレート5に対してリング状の取付部材5b
により、例えば着脱可能に取付けてある。また、本実施
形態では第14実施形態と同様に、螺旋羽根22の中心
ハブ23を羽根24の後流側に延長した構成としてあ
る。
【0137】このような構成によると、異物落下用ガイ
ド体40を下部プレート5から独立して製造することが
可能であり、さらに下部タイプレート5への取付も簡易
となって製造コストの低減が図れる。さらに取り替えも
容易に行え、メンテナンス等の利便性も向上できる。
【0138】図30は、従来例と本実施形態とについ
て、異物捕獲率(図30(a))および圧力損失比(図
30(b))を示す。図は図15および図19と同様
に、実機の流量および異物形状等を模擬し、試験を行な
った結果より導いたものである。捩り板および螺旋羽根
等の条件は前記同様である。
【0139】この図30(a)に示したように、本実施
形態による異物分離率は従来例の約4.5倍に増加し
た、また、図30(b)に示したように、圧力損失比は
約4/5倍に減少した。
【0140】図31は、29に示した構成の円筒体21
に対し、第11実施形態で示した円孔35を形成したも
のを示している。
【0141】このような構成によっても、図29に示し
たものと同様に、円孔35付き円筒体21を、下部タイ
プレート5から独立して構成することができ、製造容易
性、低コスト化、取り替え容易性等が図れるようにな
る。
【0142】第25実施形態(図32,33) 本実施形態は、前述した各実施形態と異なり、円筒体2
1を使用することなく、螺旋羽根22を直接、下部タイ
プレート5に取付けたものである。
【0143】図32は、このような本実施形態による燃
料集合体の下部タイプレート部を示す拡大図であり、図
33は図32のA−A線断面図である。
【0144】本実施形態では、これらの図32,33に
示すように、前記第1実施形態で使用したものと略同様
の螺旋羽根22をやや大径として、下部タイプレート5
の冷却材入口流入孔5aに直接、溶接にて取付けてあ
る。そして、下部タイプレート5の内面には、螺旋羽根
22によって付与される冷却材aの旋回流に逆らう方向
に、例えばL字形をなして突出する鉤型異物捕獲板44
を複数設けてある。
【0145】このような構成によっても、前記各実施形
態と同様に、螺旋羽根22により下部タイプレート5の
下端から流入した冷却材a(異物含む)に旋回成分を与
えて旋回流を起こさせることができる。この場合、冷却
材aは下部タイプレートの内面へと押しつけられ、そこ
で下部タイプレート5の内面に旋回流に逆らうように設
けた鉤型異物捕獲板44により、異物を捕獲することが
できる。
【0146】したがって、本実施形態によっても異物捕
捉機能が発揮できるものであり、特に本実施形態の場合
は円筒体21の削除により部品数を低減し、構成の簡素
化が図られる。
【0147】第26実施形態(図34,35) 本実施形態は第25実施形態の変形例であり、図34は
本実施形態による燃料集合体の下部タイプレート部を示
す拡大図であり、図35は図34のB−B線断面図であ
る。
【0148】本実施形態では、下部タイプレート5の内
面に設置される鉤型異物捕獲板44をメッシュ構造と
し、フレーム部分44aとこれに張設した網状部分44
bとによって構成している。
【0149】このような構成によると、螺旋羽根22に
より下部タイプレート5の内面へ押しつけられる冷却材
aがメッシュ構造となっている鉤型異物捕獲板44の網
状部分44bを通過する際に、その部分で異物が捕獲さ
れる。
【0150】本実施形態によれば、網状部分44bに一
度捕獲された異物は冷却材により押しつけられるため、
鉤型異物捕獲板44から浮遊しにくく、捕獲性を向上す
ることができる。
【0151】第27実施形態(図36,37) 図36は本実施形態による燃料集合体の全体構成を示す
断面図であり、図37は図36のC−C線断面図であ
る。
【0152】本実施形態では、これらの図36,図37
に示すように、前記第1実施形態から第26実施形態ま
でに示したものと螺旋羽根の構造を異ならせている。即
ち、燃料集合体の下部タイプレート5の下端に設けられ
る下向きアーチ状の一般的な装荷用ガイド(図1の1a
参照)に代え、この部分に下向きアーチ状で螺旋状に捩
られた形状の複数の羽根45およびその中心部から上方
に延びる中心ハブ46を有する螺旋羽根47が設けら
れ、この螺旋羽根47が装荷用ガイドの機能も有する構
成となっている。なお、下部タイプレート5内には、図
29と同様の円筒体21および落下用ガイド体40が設
けられている。
【0153】このような構成によると、螺旋羽根47の
下流の距離が長くとれるため、異物がより円筒体21の
内周面に沿って流れ易くなり、これにより円筒体21の
外側へと異物が流動し易くなり、異物捕獲率が高くな
る。また、螺旋羽根47が装荷ガイドを兼ねる構成であ
るため、部品数の減少、構成のコンパクト化等が図れる
ようになる。
【0154】さらに本実施形態では、螺旋羽根47の中
心ハブ46を羽根45の後流まで延長したことにより、
螺旋羽根47の後流の中心部において発生する流れの乱
れを防止でき、冷却材aに付与される旋回力が増大する
ことで異物の捕獲率を高めることができる。
【0155】第28実施形態(図38,39) 図38は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大図であり、図39(a),(b)はそれ
ぞれ図38のD矢視図およびE矢視図である。
【0156】これらの図に示すように、前記本実施形態
では、各実施形態で示した螺旋羽根22,47に代え
て、下部タイプレート5の下端の冷却材入口孔5a部位
に、複数本、例えば3本の螺旋流路48(48a,48
b,48c)を有する円筒部材49を設置してある。こ
の円筒部材49は軸心を上下方向に沿わせた状態で下部
タイプレート5に取り付けられ、各螺旋流路48a,4
8b,48cは図39(a),(b)に示すように、円
筒部材49の上下端面で開口し、円筒部材49の内部で
互いに捩れた配置で独立流路を形成している。そして、
各螺旋流路48a,48b,48cの遠心力がかかる部
分に、冷却材aの流れ方向に垂直な凹凸溝50がそれぞ
れ形成してある。なお、本実施形態においても、円筒部
材49の外周側と下部タイプレート5の内面との間には
異物回収部25が形成されている。
【0157】このような構成によると、冷却材aは円筒
部材49の下端側から複数の螺旋流路48a,48b,
48c内に流入し、その円筒部材49の上端側から旋回
流を付与された状態で下部タイプレート5内に噴出され
る。この場合、各螺旋流路48a,48b,48c内で
は、冷却材aに遠心力がかかる凹凸溝50部分で異物が
捕獲され、異物の燃料側への混入が防止される。また、
円筒部材49内で捕獲されなかった異物も、各螺旋流路
48a,48b,48cにより旋回流が付与された状態
で円筒部材49から流出するので、遠心力によって外側
方へと向って流れ、異物回収部25に捕獲される。
【0158】よって、本実施形態でも冷却材aおよびそ
れに混入する異物が前記各実施形態と同様に効率よく捕
獲される。
【0159】第29実施形態(図40〜43) 図40は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大図であり、図41は図40のF−F線断
面図である。図42は図40のG−G線断面図であり、
図43は図42で示した部位の拡大斜視図である。
【0160】これらの図に示すように、本実施形態で
は、下部タイプレート5の構成および旋回流付与手段の
構成が前記各実施形態のものと異なっている。即ち、下
部タイプレート5の冷却材入口孔5aが小径であり、こ
の部分にオリフィス51が設けられて冷却材aが高速流
となって上昇するようになっている。このオリフィス5
1の上方にリング状の基台52が設けられ、この基台5
2上に多数の縦長な流れ規制板53がオリフィス51お
よび基台52の中心線の周りに林立する状態で立上って
いる。これらの流れ規制板53は図41に示すように、
平面視で「く」字状に折曲されており(円弧状に湾曲し
たものであってもよい)、それぞれ折曲角度が均一とな
って、いわば水車の翼を固定した如く構成され、冷却材
aがオリフィス51の中心線位置から放射状に流れる場
合に「く」字形折曲角度に沿って流れを規制されて旋回
流となるようにしてある。流れ規制板53の上端には、
ほぼ下部タイプレート5の中央部に位置して傘状の流路
閉止蓋54が固定されている。この流路閉止蓋54の下
面は中心部から周縁に向ってドーム状に湾曲しており、
冷却材aがオリフィス51から上昇した後に、この流路
閉止蓋54の下面に当って、緩かな下向き流となって外
周側(下部タイプレート5の側壁側)へ分散するように
なっている。この分散流となる際に、前記の複数の流れ
規制板53によって冷却材aに旋回流が与えられる。下
部タイプレート5の側壁内面には、下端側から上端側ま
でに亘り、図42および図43に示すように、縦方向に
沿う多数の凹溝55を有する椀形の異物捕獲部材56が
設けてある。
【0161】このような構成によると、冷却材aはオリ
フィス51の孔から下部タイプレート5の中心部内に上
昇流となって導入された後、流路閉止蓋54との衝突に
よって向きを変え、下向き放射流となって外側に流出す
る際に流れ規制板53で旋回流が与えられ、その後下部
タイプレート5の内面の異物捕獲部材56の凹溝55を
横切るような流れとなって燃料側に供給される。この
際、冷却材aに混入している異物のうち、大形なものは
オリフィス51上に林立している流れ規制板53によっ
て捉えられ、下部タイプレート5の中心部に保持され
る。また、小形な異物は流れ規制板53を通って外周側
に下向き流となって流出した後、速度低下によって流れ
から落下する状態となる。そして、旋回する冷却材aか
ら分離して異物捕獲部材56の凹溝55で捕獲される。
【0162】本実施形態では、以上のようにして効率よ
く異物の捕獲が行われる。
【0163】なお、本実施形態では、オリフィス51を
設けて流入する冷却材aを絞る絞り機構を有するものと
したので、流量では流路抵抗が大きく、流量が大きくな
ると抵抗が低下するため燃料集合体への冷却材の流量安
定性が図られる。
【0164】第30実施形態(図44) 図44は本実施形態による燃料集合体の全体構成を示す
断面図である。
【0165】本実施形態では、前記各実施形態で示した
円筒体21および旋回流付与部材としての螺旋羽根22
に代えて、多数の小径な孔57が穿設された板状の異物
除去プレート58が設けられている。この異物除去プレ
ート58は、下部タイプレート5の内部に、冷却材aの
主流れ方向(垂直方向)に対して傾斜して異物の通過を
阻止するものである。また、異物除去プレート58の上
端側、つまり斜面の頂点部59の下方位置で、かつ下部
タイプレート5の内面部から、異物除去プレート58に
向かって立上がる突壁60が設けられ、この突壁60に
より異物除去プレート58から落下する異物を回収する
ための異物回収部61が形成されている。
【0166】このような構成によると、冷却材aは下部
タイプレート5に下側から流入し、異物除去プレート5
8に設けられた小径な孔57を通り、さらにネットワー
ク部9を通ってチャンネルボックス1の内部に流れ込
む。そして、例えば工事等の際に紛れ込んだ針金等の金
属屑は、冷却材aの流れに沿って下部タイプレート5に
入るが、この下部タイプレート5の内部に設けられた異
物除去プレート59で金属屑が捕らえられ、冷却材aの
流体力により斜面の頂点部59まで運ばれる。
【0167】この斜面の頂点部59の下方には異物回収
部61が構成されており、冷却材aの流れのよどみ部と
なっている。このため、斜面の頂点部59まで運ばれた
金属屑に対しては冷却材aの流れによる作用力が小さく
なり、異物回収部61に落下して堆積する。
【0168】また、原子炉の運転条件によっては、冷却
材aの流速が大きく、小金属屑は斜面の頂点部59から
落下しないこともある。このような金属屑であっても、
原子炉が低出力状態となり、冷却材の流速が低下すると
き、あるいは定期点検時のように冷却材の流れが停止す
るときに、金属屑が異物回収部61に堆積する。
【0169】したがって、本実施形態によっても、前記
各実施形態と同様に異物の燃料集合体内への混入を防ぐ
ことができ、燃料被覆管の健全性維持が図れる。
【0170】第31実施形態(図45) 図45は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0171】本実施形態では、前記第30実施形態で示
した燃料集合体の異物除去プレート58に代えて、下部
タイプレート5の中心位置から周辺に向かって次第に立
上る形状の異物除去プレート62が設けられている。す
なわち、異物除去プレート62の斜面は、燃料集合体の
中央軸を頂点とするように構成され、異物回収部61は
下部タイプレート5の周囲に設けられている。他の構成
は第3実施形態と同様である。
【0172】このような構成によると、異物除去プレー
ト62の斜面長さ、すなわち異物がプレートで捕獲され
てから回収されるまでの移動距離が短縮され、異物回収
率を高めることができる。
【0173】第32実施形態(図46) 図46は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0174】本実施形態では、前記第31実施形態と異
なり、異物除去プレート63が、下部タイプレート5上
端の燃料支持用ネットワーク部9の下面をその中心位置
から周辺に向かって次第に立上る傾斜面とすることによ
り構成されている。すなわち、ネットワーク部9の下側
面を斜面とし、第31実施形態と同様の効果を得るもの
である。
【0175】本実施形態によると、斜面の角度は第31
実施形態よりも小さいが、金属屑は冷却材の流れによる
振動で僅かずつではあるが、斜面の頂点59まで確実に
運ばれる。これにより、第31実施形態と同様な異物捕
集効果が維持でき、かつ部品数の減少により構成の簡素
化が図れる。
【0176】第33実施形態(図47) 図47は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0177】本実施形態では、前記第30〜32実施形
態と異なり、下部タイプレート5内の異物回収部61を
構成するための突壁60が、翼型形状とされている。
【0178】このような構成によると、突壁60が翼型
形状となっていることにより、その後側での冷却材aの
流れによる渦が小さくなり、異物回収部61での捕獲率
を向上することができる。
【0179】第34実施形態(図48) 図48は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0180】本実施形態では、燃料棒2の下端を下部タ
イプレート5に支持する下部端栓7に、冷却材aを上昇
後に側方に向かう流れとして流通させるほぼ直角に折曲
した冷却材流路64が形成されている。この冷却材流路
64の出口部65が、下部タイプレート5のネットワー
ク部9に穿設した通水孔11の上側空間に開口してい
る。冷却材流路64の出口部形状は、例えば側面視で平
行ライン状とされている。なお、この出口部形状は、く
字状、L字状、S字状、またはクランク状としてもよ
い。
【0181】このような構成によると、冷却材aは下部
タイプレート5側から、ネットワーク部9の冷却材流通
孔11と下部端栓7の冷却材流路64とを通って上昇す
る。冷却材流路64の形状は流れの方向に対して、ほぼ
直角に曲がっているので、冷却材流路64内を金属屑が
流れた場合には、例えば針金のような長い金属屑が流路
から流出せず、下部端栓7内に捕獲される。また、通水
孔11に加え、冷却材流路64を設けたことで、下部タ
イプレート5での流体損失が低減でき、流体損失を低く
することでチャンネルボックス1の中を流れる冷却材a
の流量を増すことができ、燃料集合体の熱効率の向上が
図れる。
【0182】第35実施形態(図49) 図49は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0183】本実施形態では、下部タイプレート5のネ
ットワーク部9が、下部端栓支持孔9a以外の部位に通
水孔を有しない構成とされ、かつ下部端栓7に、冷却材
aを上昇後に側方に向かう流れとして流通させる折曲し
た冷却材流路66が形成されている。
【0184】このような構成によると、冷却材aが冷却
材流路66のみを通過するようにすることで、異物の捕
獲率が向上できる。
【0185】第36実施形態(図50) 図50は本実施形態による燃料集合体の下部端栓7を示
す拡大図である。
【0186】本実施形態では、下部端栓7に形成される
冷却材流路の出口部65の形状が、例えば側面視でく字
状とされている。なお、他にL字状、S字状、T字状、
またはクランク状としてもよい。
【0187】第37実施形態(図51) 図51は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0188】本実施形態では、下部タイプレート5の内
部空間に、冷却材aの主流れ方向に対して傾斜する複数
の異物混入防止板67が交互に配設されている。
【0189】このような構成によると、万一冷却材a中
に異物が混入して下部タイプレート5に流入しても、異
物混入防止板67が交錯しているため、冷却材aは蛇行
しながら上昇する。そして、異物は冷却材aよりも密度
が高いため、慣性力により、すぐに方向を変更できず、
下部タイプレート5内を壁側へと流れ、壁と異物混入防
止板67によって形成されている山形の領域において捕
捉される。針金のような細長い異物においては、異物混
入防止板67の隙間を通過することができず、燃料集合
体内への流入が防止され、燃料被覆管の健全性が維持で
きる。
【0190】第38実施形態(図52) 図52は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0191】本実施形態では、前記第37実施形態と同
様に、冷却材aの主流れ方向に対して傾斜する複数の異
物混入防止板67が交互に配設されているが、その異物
混入防止板67の各先端68が、上方に向って折曲して
いる。
【0192】このような構成によると、慣性力の高い異
物を下部タイプレート5の壁側へと導く効果が増大す
る。こしたがって万一、冷却材a中に異物が混入して下
部タイプレート5に導かれた場合も、異物は異物混入防
止板67により阻止され、燃料集合体内に流入すること
はなく、燃料被覆管の健全性が維持される。
【0193】第39実施形態(図53) 図53は本実施形態による燃料集合体の下部タイプレー
ト部を示す拡大断面図である。
【0194】本実施形態では、異物混入防止板67が、
それぞれ両端部が下部タイプレート5の内面に接して設
けられた略V字型の複数枚の間隔配置の板材によって構
成され、その各板材の非重合位置に冷却材の流れを蛇行
流とする開口部69が形成されている。
【0195】このような構成によると、冷却材aは異物
混入防止板67に沿って下部タイプレート5の壁側に向
かい、異物混入防止板67の開口部69から燃料棒2の
方向へと流入していく。したがって、左右交互に異物混
入防止板を重ねる場合に比べて枚数を増やすことがで
き、冷却材aの蛇行回数および異物の補集箇所が増える
ことで,異物を補集する効果を高めることができる。
【0196】また、開口部69の位置が各異物混入防止
板67によって異なるため、冷却材aは蛇行することと
なり、万一冷却材a中に異物が混入して下部タイプレー
ト5に流入しても、冷却材aの蛇行に密度の高い異物が
追従できずに壁側へ流れ、壁と異物混入防止板67によ
って形成される山形の領域によって捕捉できる。
【0197】さらに、異物混入防止板67をV字型とす
ることで、重ねる枚数、すなわち冷却材aの蛇行回数お
よび異物の補集箇所を増加することができる。従って異
物は異物混入防止板により阻止され、燃料集合体内に流
入することはなく、燃料被覆管の健全性が維持できる。
【0198】第40実施形態(図54) 図54は本実施形態によるリブレット形状を示す拡大図
である。
【0199】本実施形態では、前記各実施形態で示した
燃料集合体の下部タイプレート、円筒体、異物落下用ガ
イド体、鉤型捕獲板および螺旋羽根などの表面に冷却材
の流れに沿って細かい溝(リブレット)70を形成し
た。リブレット70には図54(b)に示すU字型や図
54(c)に示すV字型等がある。
【0200】ここで、リブレット70の高さhおよび間
隔dは、乱流の粘性底層の厚さδ1と等しいものを採用
したときが、冷却材の壁面における摩擦損失の低減に最
適である。このときの粘性底層の厚さδ1を最適リブレ
ット溝幅といい、すなわち
【数1】δ1=h(リブレット高さ)=d(間隔) である。この最適リブレット溝幅δ1は、冷却材の流速
および粘性係数によって決定されるものであり、次式で
与えられる。
【0201】
【数2】
【0202】従って、冷却材流れ方向に沿って、上記式
で求められる最適な溝幅を有する縦溝を設置することに
より、下部タイプレート内へ流れ込む冷却材の摩擦損失
が低下する。そのため下部タイプレートでの圧損が減少
する。
【0203】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明によれ
ば、異物混入防止板を下部タイプレート内に設置するこ
と等により、冷却材と共に流れる異物の燃料集合体内へ
の流入を阻止し、燃料被覆管の健全性を維持することが
できるという優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る燃料集合体の全体
断面図。
【図2】本発明の第2実施形態に係る燃料集合体の下部
タイプレートを示す拡大断面図。
【図3】本発明の第3実施形態に係る燃料集合体の下部
タイプレートを示す拡大断面図。
【図4】本発明の第4実施形態に係る燃料集合体の下部
タイプレートを示す拡大断面図。
【図5】本発明の第5実施形態に係る燃料集合体の下部
タイプレートを示す拡大断面図。
【図6】本発明の第6実施形態に係る燃料集合体の下部
タイプレートを示す拡大断面図。
【図7】本発明の第7実施形態に係る燃料集合体の下部
タイプレートを示す拡大断面図。
【図8】本発明の第8実施形態に係る燃料集合体の下部
タイプレート示す拡大断面図。
【図9】本発明の第9実施形態に係る燃料集合体の下部
タイプレートを示す拡大断面図。
【図10】本発明の第10実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図11】本発明の第11実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図12】本発明の第12実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図13】本発明の第13実施形態に係る下部タイプレ
ート内の円筒体断面要部を示す拡大断面図。
【図14】本発明の第14実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図15】捩り板と本発明第14実施形態との異物分離
率および圧力損失の比較を示す図。
【図16】本発明の第15実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図17】本発明の第16実施形態に係る下部タイプレ
ート内の円筒体断面要部を示す拡大断面図。
【図18】捩り板と本発明第16実施形態との異物分離
率および圧力損失の比較を示す図。
【図19】本発明の第17実施形態に係る下部タイプレ
ート内の円筒体要部を示す拡大断面図。
【図20】本発明の第18実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図21】本発明の第19実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図22】前記第19実施形態の要部を示す詳細に示す
図。
【図23】前記第20実施形態の変形例を示す図。
【図24】前記第20実施形態の変形例を示す図。
【図25】前記第20実施形態の変形例を示す図。
【図26】本発明の第21実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図27】本発明の第22実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図28】本発明の第23実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図29】本発明の第24実施形態に係る燃料集合体の
全体断面図。
【図30】捩り板と本発明の第24実施形態との異物分
離率および圧力損失の比較を示す図。
【図31】本発明の第24実施形態に係る燃料集合体の
全体断面図。
【図32】本発明の第25実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図33】図32のA−A線断面図。
【図34】本発明の第26実施形態に係る下部タイプレ
ート下端ガイド体要部を示す拡大断面図。
【図35】図34のB−B線断面図。
【図36】本発明の第27実施形態に係る燃料集合体の
全体断面図。
【図37】図36のC−C線断面図。
【図38】本発明の第28実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図39】(a),(b)はそれぞれ図38のD矢視図
およびE矢視図。
【図40】本発明の第29実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図41】図40のF−F線断面図。
【図42】図40のG−G線断面図。
【図43】図42の拡大斜視図。
【図44】本発明の第30実施形態に係る燃料集合体の
拡大断面図。
【図45】本発明の第31実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図46】本発明の第32実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図47】本発明の第33実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図48】本発明の第34実施形態に係る燃料集合体の
下部端栓要部を示す拡大断面図。
【図49】本発明の第35実施形態に係る燃料集合体の
下部端栓要部形状を示す拡大断面図。
【図50】本発明の第36実施形態に係る燃料集合体の
下部端栓要部形状を示す拡大図。
【図51】本発明の第37実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図52】本発明の第38実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図53】本発明の第39実施形態に係る燃料集合体の
下部タイプレートを示す拡大断面図。
【図54】本発明の第40実施形態に係る形状を示す拡
大断面図。
【図55】燃料集合体の縦断面図。
【図56】下部タイプレートのネットワーク部の平面
図。
【図57】従来の燃料集合体の下部タイプレート要部拡
大断面図。
【図58】従来の異物捕捉装置を設置した燃料集合体下
部タイプレート要部拡大断面図。
【符号の説明】
1 チャンネルボックス 2 燃料棒 3 ウォータロッド 4 上部タイプレート 5 下部タイプレート 5a 冷却材入口孔 6 上部端栓 7 下部端栓 8 スペーサ 11 通水孔 21 円筒体 21b 小径部 21c 拡径部 22 螺旋羽根 23 中心ハブ 24 羽根 25,25a 異物回収部 26 異物捕獲用鉤部 27 円筒 28 隙間 29 第2円筒体 30 取付壁 31 窓孔 32 鉤形突起 33 網 34 スリット 35 円孔 36 外側円筒 37 ガイド板 38 上端連結部 39 冷却材流路 40 異物落下用ガイド体 40a リング部 40b,40c 筒状垂下部 41 異物捕獲板 42 異物捕捉フィン 43 凹凸部 43a 凹溝 44 鉤型異物捕獲板 44a フレーム部分 44b 網状部分 45 羽根 46 中心ハブ 47 螺旋羽根 48,48a,48b,48c 螺旋流路 49 円筒部材 50 凹凸溝 51 オリフィス 52 基台 53 流れ規制板 54 流路閉止蓋 55 凹溝 56 異物捕獲部材 57 孔 58 異物除去プレート 59 頂点部 60 突壁 61 異物回収部 62 異物除去プレート 63 異物除去プレート 64 冷却材流路 65 出口部 66 冷却材流路 67 異物混入防止板 68 先端 69 開口部 70 溝(リブレット) a 冷却材 d 外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 師岡 慎一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 奈良林 直 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 白川 健悦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 山本 泰 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 三浦 茂 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 久保 伸二 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 星出 明彦 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 大水 諭 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の炉心
    部に装荷される燃料集合体であって、複数本の燃料棒
    と、これら燃料棒の上下端を支持する上部タイプレート
    および下部タイプレートと、これら両タイプレート間に
    間隔的に配置され前記燃料棒相互の間隔を保持する複数
    のスペーサと、これら全体の外周側を被覆するチャンネ
    ルボックスとを有し、前記下部タイプレートの下端側か
    ら流入する冷却材を前記燃料棒側に上昇流として流通さ
    せるものにおいて、前記下部タイプレートの下部中央位
    置に配置され上昇する前記冷却材を旋回流とする中心ハ
    ブおよび複数の羽根を有する構造の螺旋羽根と、この螺
    旋羽根の後流側に一定高さ位置まで立上る上下端が開口
    した垂直な円筒体とを設け、かつ前記円筒体の外側下部
    で前記下部タイプレート内面側に、前記冷却材とともに
    前記下部タイプレート内へ流入した異物を落下させて回
    収する異物回収部を形成したことを特徴とする燃料集合
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料集合体において、螺
    旋羽根の後流側に一定高さ位置まで立上る上下端が開口
    した垂直な円筒体を、メッシュ構造とした前記円筒体と
    したことを特徴とする燃料集合体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の燃料集合体において、メ
    ッシュ構造の円筒体の上部周壁に、断面が鋸刃状となる
    凹凸を形成し、その凹凸部分により異物回収を可能とし
    たことを特徴とする燃料集合体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の燃料集合体において、円
    筒体の上端部近傍の内周面側に、冷却材への混入異物の
    上昇を阻止するリング状の異物捕獲用鉤部を突設したこ
    とを特徴とする燃料集合体。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の燃料集合体において、円
    筒体を、冷却材後流側に向ってテーパ状に小径となる部
    分を有し、さらにその上端側に筒状の小径部を有する構
    成にしたことを特徴とする燃料集合体。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の燃料集合体において、円
    筒体は上下配置で複数設けられ、かつ下側の円筒体より
    も上側の円筒体を小径として各円筒体間にリング状の隙
    間を形成したことを特徴とする燃料集合体。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の燃料集合体において、円
    筒体の上方に、一定の上下間隔をあけてその円筒体と略
    同一径の第2円筒体を配置し、この第2円筒体を取付壁
    を介して下部タイプレートの内面に支持させたことを特
    徴とする燃料集合体。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の燃料集合体において、円
    筒体の上部を上方に向って次第に大径となるテーパ状の
    拡径部とし、かつ前記円筒体の異物回収部の底部高さに
    相当する部位の周壁に複数の窓孔を穿設し、かつ前記円
    筒体の上方に、下部タイプレートの内面から突出して前
    記円筒体の上端開口部内に臨む下側小径テーパ筒状の突
    起を突設したことを特徴とする燃料集合体。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の燃料集合体において、円
    筒体の窓孔に異物捕捉用の網を設けたことを特徴とする
    燃料集合体。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の燃料集合体において、
    円筒体の上端部近傍の周壁に複数本のスリットを螺旋状
    に、または傾斜状に穿設したことを特徴とする燃料集合
    体。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の燃料集合体において、
    円筒体の上端部近傍の周壁に複数個の円孔を穿設したこ
    とを特徴とする燃料集合体。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の燃料集合体において、
    螺旋羽根後流の円筒体の外側に、外側外円筒を設けて二
    重円筒状とし、前記内側の円筒体と前記外側円筒との後
    流側の空間を閉塞するとともに、前記内側の円筒体の周
    壁に、螺旋状または傾斜状のスリットを複数本穿設し、
    その円筒体のスリットから流出する異物を外側円筒との
    隙間に回収可能としたことを特徴とする燃料集合体。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の燃料集合体におい
    て、円筒体に穿設したスリット入口部に、旋回流と逆向
    きに突出する異物捕獲用のガイド板を設けたことを特徴
    とする燃料集合体。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の燃料集合体におい
    て、円筒体に設けたスリットに代えて円孔を穿設したこ
    とを特徴とする燃料集合体。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の燃料集合体におい
    て、円筒体に穿設した円孔の孔径を上流および下流によ
    って異ならせたことを特徴とする燃料集合体。
  16. 【請求項16】 請求項12から15までのいずれかに
    記載の燃料集合体において、二重円筒部分の後流側の上
    端連結部をメッシュ構造としたことを特徴とする燃料集
    合体。
  17. 【請求項17】 請求項12から15までのいずれかに
    記載の燃料集合体において、外側円筒の下端部を下部タ
    イプレートから離間させ、その外側円筒体の内外に連通
    する冷却材流路を形成したことを特徴とする燃料集合
    体。
  18. 【請求項18】 請求項1,5,10または11記載の
    燃料集合体において、円筒体の上端縁の内外周および上
    方を囲む冠状の異物落下用ガイド体を設けたことを特徴
    とする燃料集合体。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の燃料集合体におい
    て、冠状の異物落下用ガイド体の外側筒状垂下部の内周
    面と円筒体の上端部外周面との間隙によって下降流路を
    形成し、この下降流路に複数の舌片状の異物捕獲板を設
    けたことを特徴とする燃料集合体。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の燃料集合体におい
    て、異物捕獲板は、先端側に向って次第に高くなる傾斜
    をもって立上る傾斜板状、略水平で先端が略L字形に折
    曲した上向きの鉤形板状、または凹面が上向きとなる略
    半円弧状の湾曲板状をなす構成としたことを特徴とする
    燃料集合体。
  21. 【請求項21】 請求項17から20までのいずれかに
    記載の燃料集合体において、異物回収部に、多数の針状
    の異物捕捉フィンを配設したことを特徴とする燃料集合
    体。
  22. 【請求項22】 請求項17から20までのいずれかに
    記載の燃料集合体において、下部タイプレートの内周面
    にリング状の凹凸部を上下方向に沿って複数段設けたこ
    とを特徴とする燃料集合体。
  23. 【請求項23】 請求項21記載の燃料集合体におい
    て、下部タイプレート内周面の凹凸部は、凹溝の入口が
    狭く、かつ凹溝の内部が広くなる形状とされていること
    を特徴とする燃料集合体。
  24. 【請求項24】 請求項18から23までのいずれかに
    記載の燃料集合体において、円筒体の上端部に取り付け
    た冠状の異物落下用ガイド体の外径を、下部タイプレー
    ト下端の冷却材入口孔の径よりも小径としたことを特徴
    とする燃料集合体。
  25. 【請求項25】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の炉
    心部に装荷される燃料集合体であって、複数本の燃料棒
    と、これら燃料棒の上下端を支持する上部タイプレート
    および下部タイプレートと、これら両タイプレート間に
    間隔的に配置され前記燃料棒相互の間隔を保持する複数
    のスペーサと、これら全体の外周側を被覆するチャンネ
    ルボックスとを有し、前記下部タイプレートの下端側か
    ら流入する冷却材を前記燃料棒側に上昇流として流通さ
    せるものにおいて、前記下部タイプレートの下部中央位
    置に配置され上昇する前記冷却材を旋回流とする中心ハ
    ブおよび複数の羽根を有する構造の螺旋羽根を設け、前
    記下部タイプレート内面に前記螺旋羽根による旋回流と
    は逆向き成分となる鉤型異物捕獲板を周方向に複数個設
    けたことを特徴とする燃料集合体。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の燃料集合体におい
    て、下部タイプレート内面の鉤型異物捕獲板をメッシュ
    構造としたことを特徴とする燃料集合体。
  27. 【請求項27】 請求項1から26までのいずれかに記
    載の燃料集合体において、下部タイプレート下端に設け
    られる装荷用ガイドに代え、または兼用させて、前記タ
    イプレート下端側に突出する螺旋羽根を設けたことを特
    徴とする燃料集合体。
  28. 【請求項28】 請求項1から27までのいずれかに記
    載の燃料集合体において、螺旋羽根の中心ハブを後流側
    に延長したことを特徴とする燃料集合体。
  29. 【請求項29】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の炉
    心部に装荷される燃料集合体であって、複数本の燃料棒
    と、これら燃料棒の上下端を支持する上部タイプレート
    および下部タイプレートと、これら両タイプレート間に
    間隔的に配置され前記燃料棒相互の間隔を保持する複数
    のスペーサと、これら全体の外周側を被覆するチャンネ
    ルボックスとを有し、前記下部タイプレートの下端側か
    ら流入する冷却材を前記燃料棒側に上昇流として流通さ
    せるものにおいて、前記下部タイプレート冷却材入口部
    に、上下方向に沿う複数の螺旋流路を有する円筒部材を
    設け、前記各螺旋流路を流れる冷却材の遠心力がかかる
    部分に、前記冷却材の流れ方向に垂直な凹凸溝を形成し
    たことを特徴とする燃料集合体。
  30. 【請求項30】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の炉
    心部に装荷される燃料集合体であって、複数本の燃料棒
    と、これら燃料棒の上下端を支持する上部タイプレート
    および下部タイプレートと、これら両タイプレート間に
    間隔的に配置され前記燃料棒相互の間隔を保持する複数
    のスペーサと、これら全体の外周側を被覆するチャンネ
    ルボックスとを有し、前記下部タイプレートの下端側か
    ら流入する冷却材を前記燃料棒側に上昇流として流通さ
    せるものにおいて、前記下部タイプレート内の中央下部
    から複数の縦長な流れ規制板を立上がらせ、これら流れ
    規制板を周囲に向けて折曲した構成とする一方、前記流
    路規制板の上端位置に傘状の流路閉止板を設けて冷却材
    の上昇流を下向き放射状の流れに変換可能とし、かつ前
    記下部タイプレートの内面に、縦方向に沿う複数の凹溝
    を有する異物捕獲部を設けたことを特徴とする燃料集合
    体。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の燃料集合体におい
    て、下部タイプレートの下端の冷却材流入口孔に冷却材
    上昇流を絞るオリフィスを設けたことを特徴とする燃料
    集合体。
  32. 【請求項32】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の炉
    心部に装荷される燃料集合体であって、複数本の燃料棒
    と、これら燃料棒の上下端を支持する上部タイプレート
    および下部タイプレートと、これら両タイプレート間に
    間隔的に配置され前記燃料棒相互の間隔を保持する複数
    のスペーサと、これら全体の外周側を被覆するチャンネ
    ルボックスとを有し、前記下部タイプレートの下端側か
    ら流入する冷却材を前記燃料棒側に上昇流として流通さ
    せるものにおいて、前記下部タイプレートの内部に、冷
    却材の主流れ方向に対して傾斜して異物の通過を阻止す
    る孔開き板状の異物除去プレートを設けるとともに、前
    記異物除去プレートの上端側下方位置でかつ前記下部タ
    イプレートの内面部に、前記異物除去プレートから落下
    する異物を回収する異物回収部を形成したことを特徴と
    する燃料集合体。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の燃料集合体におい
    て、異物除去プレートは、下部タイプレートの中心位置
    から周辺に向かって次第に立上る形状としたことを特徴
    とする燃料集合体。
  34. 【請求項34】 請求項32記載の燃料集合体におい
    て、異物除去プレートは、下部タイプレート上端の燃料
    支持用ネットワーク部下面をその中心位置から周辺に向
    かって次第に立上る傾斜面とすることにより構成したこ
    とを特徴とする燃料集合体。
  35. 【請求項35】 請求項32から34までのいずれかに
    記載の燃料集合体において、下部タイプレート内の異物
    回収部を、翼型形状としたことを特徴とする燃料集合
    体。
  36. 【請求項36】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の炉
    心部に装荷される燃料集合体であって、複数本の燃料棒
    と、これら燃料棒の上下端を支持する上部タイプレート
    および下部タイプレートと、これら両タイプレート間に
    間隔的に配置され前記燃料棒相互の間隔を保持する複数
    のスペーサと、これら全体の外周側を被覆するチャンネ
    ルボックスとを有し、前記下部タイプレートの下端側か
    ら流入する冷却材を前記燃料棒側に上昇流として流通さ
    せるものにおいて、前記燃料棒の下端を前記下部タイプ
    レートに支持する下部端栓に、前記冷却材を上昇後に側
    方に向かう流れとして流通させる折曲した冷却材流路を
    形成し、この冷却材流路の出口部を、前記下部タイプレ
    ートのネットワーク部に穿設した通水孔の上側空間に開
    口させたことを特徴とする燃料集合体。
  37. 【請求項37】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の炉
    心部に装荷される燃料集合体であって、複数本の燃料棒
    と、これら燃料棒の上下端を支持する上部タイプレート
    および下部タイプレートと、これら両タイプレート間に
    間隔的に配置され前記燃料棒相互の間隔を保持する複数
    のスペーサと、これら全体の外周側を被覆するチャンネ
    ルボックスとを有し、前記下部タイプレートの下端側か
    ら流入する冷却材を前記燃料棒側に上昇流として流通さ
    せるものにおいて、前記下部タイプレートのネットワー
    ク部は下部端栓支持孔以外の部位に通水孔を有しない構
    成とし、かつ前記下部端栓に、前記冷却材を上昇後に側
    方に向かう流れとして流通させる折曲した冷却材流路を
    形成したことを特徴とする燃料集合体。
  38. 【請求項38】 請求項36または37記載の燃料集合
    体において、下部端栓に形成した冷却材流路の出口形状
    を、側面視で平行ライン状、く字状、L字状、S字状、
    T字状、またはクランク状としたことを特徴とする燃料
    集合体。
  39. 【請求項39】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の炉
    心部に装荷される燃料集合体であって、複数本の燃料棒
    と、これら燃料棒の上下端を支持する上部タイプレート
    および下部タイプレートと、これら両タイプレート間に
    間隔的に配置され前記燃料棒相互の間隔を保持する複数
    のスペーサと、これら全体の外周側を被覆するチャンネ
    ルボックスとを有し、前記下部タイプレートの下端側か
    ら流入する冷却材を前記燃料棒側に上昇流として流通さ
    せるものにおいて、前記下部タイプレートの内部空間
    に、冷却材の主流れ方向に対して傾斜する複数の異物混
    入防止板を交互に配設したことを特徴とする燃料集合
    体。
  40. 【請求項40】 請求項39記載の燃料集合体におい
    て、異物混入防止板の先端が、上方に向って折曲してい
    ることを特徴とする燃料集合体。
  41. 【請求項41】 請求項39記載の燃料集合体におい
    て、異物混入防止板は、それぞれ両端部が下部タイプレ
    ートの内面に接して設けられた略V字型の複数枚の間隔
    配置の板材によって構成するとともに、前記各板材の非
    重合位置に冷却材の流れを蛇行流とする開口部を形成し
    たものであることを特徴とする燃料集合体。
  42. 【請求項42】 請求項1から41までのいずれかに記
    載の燃料集合体において、下部タイプレート内の円筒内
    壁面、捩り板、および螺旋羽根表面、その他各パーツに
    おいて冷却材流れ方向に沿う細い溝を複数並設してなる
    リブレットを形成し、冷却材流路における抵抗を低減さ
    せるようにしたことを特徴とする燃料集合体。
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