JP5919143B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットの関節を駆動させる駆動装置に関する。
下記特許文献1には、駆動系の根本から手先側の先端部にかけて設けた3個のリンク部材を3個の関節で連結し、一番根本の駆動部には駆動用アクチュエータに固定された3つのプーリが設置され、各関節の関節軸には、そこを経由するワイヤの本数と同数のプーリを独立して回転が可能に設置することで、ロボットアームが外部環境と接触した際に、駆動用アクチュエータに固定されたプーリと各ワイヤとが滑りを生じ、外部環境に過大な力を加えないようにするロボットアーム駆動装置が記載されている。
特開平10−249777号公報
しかしながら、関節に外力が与えられてしまうと、実際に関節にかかるトルクは、モータ等のアクチュエータによって関節に加えられるトルクと異なってしまい、この実際に関節に加えられたトルクが目標トルクとなるようにアクチュエータを制御してしまうので、関節の駆動制御を適切に行うことができない。
そこで本発明は、関節等の被回動部材に外力が与えられた場合であっても、被回動部材を適正に制御することができる駆動装置を提供することを目的とする。
本発明は、駆動装置であって、回転駆動源と、前記回転駆動源の出力側に連結される駆動連結部材と、前記駆動連結部材の出力側に連結される第1部材と、関節である被回動部材が連結された第2部材と、前記第1部材の回転力を第2部材に伝達する弾性部材と、前記第1部材及び前記第2部材の変位量を検出する変位量検出手段と、前記第2部材の前記弾性部材に対する滑り量を算出する滑り量算出部と、前記滑り量に基づいて前記回転駆動源の出力トルクを制御する回転制御部と、を備え、前記回転駆動源が駆動される前の前記弾性部材の引っ張り力、前記弾性部材の全長、前記第2部材と前記弾性部材との静止摩擦係数、前記第1部材及び前記第2部材間の距離、前記第1部材及び前記第2部材の半径、及び前記駆動連結部材の1:1を含む減速比に基づいて、前記第1部材が前記弾性部材に対して滑り始める滑り開始トルクが設定されており、前記回転制御部は、前記滑り開始トルク未満のトルクを出力するように前記回転駆動源の出力トルクを制御し、前記滑り量算出部は、前記第1部材の変位速度の変化量、前記第1部材と前記第2部材との変位量差、及び前記回転駆動源の出力トルクに基づいて前記滑り量を算出することを特徴とする。
前記駆動装置において、前記滑り量算出部は、下記の関係式によって、滑り量を算出してもよい。
S=I1/kr・(dθ1(n+1)−dθ1(n))/dt+(θ2(n)−θ1(n))−τr(n)/kr
(但し、S:前記滑り量、 I1:前記第1部材、前記駆動連結部材、及び前記回転駆動源の慣性モーメント、 kr:前記第1部材及び前記第2部材間のねじりばね定数、 θ1(n):タイミングnで検出された第1部材の変位量、 θ2(n):タイミングnで検出された第2部材の変位量、dθ1(n):タイミングnで検出された第1部材の変位速度の変化量、 τr(n)タイミングnで検出された駆動連結部材の出力トルク)
前記駆動装置において、前記滑り量算出部は、算出した滑り量にローパスフィルタ処理を施して該滑り量を補正してもよい。
本発明によれば、第1部材の変位速度の変化量、第1部材と第2部材との変位量差、及び回転駆動源の出力トルクに基づいて滑り量を算出するので、回転駆動源から関節である被回動部材に加わる実際のトルクを求めることができ、関節の変位を加速度、速度、位置の次元で適切に制御することができる。
また、回転駆動源が駆動される前の弾性部材の引っ張り力、弾性部材の全長、第2部材と弾性部材との静止摩擦係数、第1部材及び第2部材間の距離、第1部材及び第2部材の半径、及び駆動連結部材の減速比に基づいて、第1部材が弾性部材に対して滑り始める滑り開始トルクが設定されており、回転制御部は、滑り開始トルク未満のトルクを出力するように回転駆動源の出力トルクを制御するので、回転駆動源の駆動によって第1部材が弾性部材に対して滑ることを防止することができる。
実施の形態に係る駆動装置の全体構成図である。 ワイヤに要求される強度設定を説明するための図である。 制御部の電気的な概略構成図である。
本発明に係る駆動装置について、好適な実施の形態を掲げて添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る駆動装置10の全体構成図である。駆動装置10は、モータ12、駆動連結部材14、第1プーリ16、ワイヤ18、第2プーリ20、被回動部材22、及び制御部24を備える。
モータ12(回転駆動源)は、いわゆる電動機であり、図示しない電源から電力が供給されることで、モータ12の出力軸12a(モータ軸)を軸周りに回転させるトルクを発生する。この出力軸12aには、該出力軸12aと一体に回転し得るように駆動連結部材14の入力軸14aが連結されている。駆動連結部材14は、入力軸14aに入力された回転力を所定の減速比で減速して出力軸14bから出力する。駆動連結部材14の出力軸14bは、第1プーリ(第1部材)16の入力軸16aに連結されている。なお、駆動連結部材14は、入力軸14aから入力された回転力を減速させることなく(減速比が1:1)、出力軸14bに伝達させるものであってもよい。つまり、モータ12の回転力を第1プーリ16に伝達するものであればよい。
ワイヤ18は、円環状の弾性部材であり、第1プーリ16の回転力を第2プーリ(第2部材)20に伝達するように、第1プーリ16及び第2プーリ20に取り付けられている。第2プーリ20の出力軸20aには、被回動部材22が連結されている。
この駆動装置10は、ロボットの関節に適用され、被回動部材22が、例えば、ロボットの膝の関節として用いられる場合は、被回動部材22が下腿部となり、モータ12がロボットの大腿部に取り付けられる。
このワイヤ18の全長や剛性、及び、第1プーリ16及び第2プーリ20の半径等によって、駆動装置10が適用される関節の剛性を変えることができる。
変位エンコーダ(回転角度検出手段、変位量検出手段)26は、モータ12の回転角度(変位量)θmを検出し、変位エンコーダ(回転角度検出手段、変位量検出手段)28は、第2プーリ20の回転角度(変位量)θ2を検出する。また、トルクセンサ30は、駆動連結部材14が出力するトルクτrを検出する。変位エンコーダ26、変位エンコーダ28、及びトルクセンサ30が検出した信号(値)は、制御部24に出力される。
なお、トルクセンサ30をモータ12に設け、モータ12が出力する出力トルクτmを検出してもよい。この場合、モータ12の出力トルクτmに駆動連結部材14の減速比を乗算することで、駆動連結部材14が出力するトルクτrを算出することができる。また、制御部24がモータ12に供給する電流を検出する電流センサ(図示略)を設け、該電流センサが検出した電流にトルク定数(供給された電流に対する出力トルクの係数)を乗算することでモータ12の出力トルクτmを求めることもできる。
図2は、ワイヤ18に要求される強度設定を説明するための図である。図2では、第1プーリ16の半径をr(m)、第2プーリ20の半径をR(m)とし、全長(周長)がL(m)のワイヤ18は、∞の字を描くように第1プーリ16及び第2プーリ20に取り付けられている。b1は、ワイヤ18が交差する点から、ワイヤ18が第1プーリ16に接触する点までの距離を表し、b2は、ワイヤ18が交差する点から、ワイヤ18が第2プーリ20に接する点までの距離を表している。また、図2においては、ワイヤ18は、∞の字を描くように第1プーリ16及び第2プーリ20に取り付けられているが、これに限定されるものではなく、円環状となるように第1プーリ16及び第2プーリ20に取り付けられてもよい。
第1プーリ16にトルクを付加して回転させた場合に、第2プーリ20がワイヤ18に対しての滑り始める時のトルク(滑り開始トルク)をTs、滑り開始トルクTsが第2プーリ20に付加された時のワイヤ18の引っ張り力をTs/R(N)、ワイヤ18が第2プーリ20の全周に巻かれている時のワイヤ18と第2プーリ20間の静止摩擦係数をμで表すと、第1プーリ16が駆動される前からワイヤ18に係る引っ張り力Fpは、
Fp=L・Ts・1/(2・R・μ・(L−2(b1+b2)))
の関係式で表すことができる。従って、ワイヤ18は、Ts/R+Fpが付加された状態において破壊されない程度の強度を有する必要がある。なお、本実施の形態では、「・」は乗算を表す。
また、上述した関係式から、引っ張り力Fp、ワイヤ18の全長L、静止摩擦係数μ、第1プーリ16及び第2プーリ20間の距離、及び第2プーリ20の半径Rによって、滑り開始トルクTsを設定することができる。また、第1プーリ16のワイヤ18に対する滑り開始トルクTs1は、Ts1=Ts・R/(r×駆動連結部材14の減速比)で表すことができるので、モータ12の出力トルクを、Ts1未満にすることで、第1プーリ16がワイヤ18に対して滑らないように制御することができる。
なお、図2においては、第1プーリ16の半径rを、第2プーリ20の半径Rより小さくしているが、以下、本実施の形態の第1プーリ16と第2プーリ20との半径は同じとして説明する。
外部から被回動部材22に力(外力)が加えられると、第2プーリ20がワイヤ18に対して滑るので、このような滑りの発生時には、実際に被回動部材22にかかるトルク、つまり、第1プーリ16及び第2プーリ20間の回転角度差を用いて算出される被回動部材22にかかるトルクは、外力とモータ12から被回動部材22に伝達される実トルクτactとの合算であるので、モータ12から被回動部材22に伝達される実トルクτactが目標トルクτrefとなるように制御することができない。
従って、制御部24は、この滑った量(以下、滑り量)Sを求め、該求めた滑り量Sと実際に被回動部材22にかかるトルクとから、モータ12から被回動部材22に伝達される実トルクτactを推定することで、被回動部材22に伝達されるトルクが目標トルクτrefとなるように、モータ12を駆動制御する。なお、本実施の形態では、第1プーリ16がワイヤ18に対して滑らないトルクで、モータ12を制御しているので、原則として第1プーリ16がワイヤ18に対して滑らない。
以下、滑り量Sの算出手法について説明する。第1プーリ16の運動方程式は、
α1=τ1/I1 ・・・数式(1)
で表すことができる。α1は、第1プーリ16の回転角加速度であり、τ1は、第1プーリ16であり、I1は、第1プーリ16、駆動連結部材14、及びモータ12の慣性モーメントである。
この回転角加速度α1は、
α1=(dθ1(n+1)−dθ1(n))/dt ・・・数式(2)
で表される。θ1(n+1)は、タイミングn+1(例えば、今回の検出タイミング)で検出された第1プーリ16の回転角度(変位量)を表し、θ1(n)は、タイミングn(例えば、前回の検出タイミング)で検出された第1プーリ16の回転角度を表しているので、dθ1(n+1)は、タイミングn+1時の第1プーリ16の回転角速度(変位速度)、dθ1(n)は、タイミングn時の第1プーリ16の回転角速度を表している。また、dtは、サンプリング時間を表している。
このdθ1(n+1)は、dθ1(n+1)=(θ1(n+1)−θ1(n))/dt、の関係式で表すことができ、dθ1(n)は、dθ1(n)=(θ1(n)−θ1(n−1))/dt、の関係式で表すことができる。
第1プーリ16の回転角度θ1は、変位エンコーダ26が検出したモータ12の回転角度θmを駆動連結部材14の減速比で除算することで求めることができる。また、第1プーリ16の回転角速度dθ1は、第1プーリ16の回転角度θ1を微分することで求めることもできる。
また、トルクτ1は、駆動連結部材14からのトルクτrと、第2プーリ20から第1プーリ16に掛かるトルクとを合算したものであり、第2プーリ20の滑り量Sを考慮すると、トルクτ1は、
τ1=kr・(θ1(n)−(θ2(n)−S))+τr(n) ・・・数式(3)
で表される。krは、第1プーリ16及び第2プーリ20間のねじりばね定数(N・m/rad)であり、関節の剛性を表している。θ2(n)は、タイミングnで検出された第2プーリ20の回転角度を表している。駆動連結部材14からのトルクτr(n)は、タイミングn時に検出された駆動連結部材14からのトルクτrである。駆動連結部材14からのトルクτrは、トルクセンサ30によって検出することができ、第2プーリ20の回転角度θ2は、変位エンコーダ28によって検出することができる。
従って、数式(1)、(2)、(3)とから、
S=I1/kr・(dθ1(n+1)−dθ1(n))/dt+(θ2(n)−θ1(n))−τr(n)/kr ・・・数式(4)
を導くことができる。数式(4)の第1項の「(dθ1(n+1)−dθ1(n))/dt」は、第1プーリ16の回転角速度dθ1の変化量(つまり、回転角加速度(変位加速度)α)を表し、第2項は、第1プーリ16と第2プーリ20との回転角度差(変位量差)を表し、第3項の「τr(n)」は、駆動連結部材14が出しているトルクであるから、滑り量Sは、第1プーリ16の回転角速度dθ1の変化量、第1プーリ16と第2プーリ20との回転角度差、及び駆動連結部材14が出力するトルクτr(モータ12の出力トルクτm)によって変動する。
外部から被回動部材22に力が加えられることにより(外乱により)、第2プーリ20がワイヤ18に対して滑る場合は、第1プーリ16の回転角速度dθ1の変化は殆どなく、トルクτrも殆ど変化しない。従って、第1プーリ16と第2プーリ20との回転角度差が変化し、主に低周波で変化する。
第1プーリ16の滑りは、モータ12の制御において、第1プーリ16の静止摩擦限界を超える力を出してしまった場合を意味しており、静止摩擦限界が既知であれば、第1プーリ16の滑りが発生しないように、モータ12を制御することも可能であるから、上述したように原則として第1プーリ16は滑らない。しかしながら、モータ12と第1プーリ16とは駆動連結部材14を介して接続されているので、駆動連結部材14の機械的な特性(例えば、ガタ等)によって、第1プーリ16がワイヤ18に対して若干滑る可能性がある。この第1プーリ16が滑ると、第1プーリ16の回転角速度dθ1の変化量及びトルクτrは、高周波で大きく変化し、第1プーリ16と第2プーリ20との回転角度差は、中周波で変化する。また、滑り量Sを算出するために必要なセンサである変位エンコーダ28等は、分解能が悪く、高周波で変化する場合に対応することができない。このような観点から、本実施の形態では、数式(4)で得られた滑り量Sに、ローパスフィルタ処理を施すことで滑り量Sを補正する。
図3は、制御部24の電気的な概略構成図である。制御部24は、滑り量算出部50と、モータ制御部(回転制御部)52とを有する。モータ制御部52は、トルク値算出部60、演算部62、64、66、ローパスフィルタ68、PD制御部70、及びドライバ72を備える。制御部24には、モータ12から被回動部材22に付与すべき目標トルクτrefが外部の図示しない制御装置から逐次入力される。
滑り量算出部50には、変位エンコーダ26が検出したモータ12の回転角度θm、変位エンコーダ28が検出した第2プーリ20の回転角度θ2、トルクセンサ30が検出したトルクτrから、数式(4)を用いて滑り量Sを算出(推定)し、該算出した滑り量Sにローパスフィルタ処理を施すことで、滑り量Sを補正する。なお、回転角度θ1は、モータ12の回転角度θmを駆動連結部材14の減速比で除算することで求めることができる。
トルク値算出部60は、モータ12から被回動部材22(第2プーリ20)に付与される実トルクτactを、第1プーリ16の回転角度θ1、第2プーリ20の回転角度θ2、及び滑り量Sとから算出(推定)する。実トルクτactは、τact=kr・(θ2−θ1−S)、の関係式で求めることができる。このように、被回動部材22に外力が付与されることで生じる第2プーリ20の滑り量Sを、θ2−θ1から除算することで、モータ12から被回動部材22に付与される実トルクτactを求める(推定する)ことができる。
演算部62は、トルク値算出部60が算出した実トルクτactと後述するトルクτcとの差分(τact−τc)を求め、ローパスフィルタ68は、該差分(τact−τc)にローパスフィルタ処理を施して、外乱トルクτdを抽出する。
演算部64は、モータ12から被回動部材22に付与すべき目標トルクτrefと、外乱トルクτdとの差分であるトルクτc(τc=τref−τd)を算出する。トルクτcは、演算部62、66に入力される。
演算部66は、トルクτcと実トルクτactとの差分である差分トルクτt(τt=τc−τact)を求める。PD制御部70は、差分トルクτtに基づいてPD制御(比例微分制御)により、モータ12の要求トルクτmcを算出して、ドライバ72に出力する。ドライバ72は、要求トルクτmcに基づいてモータ12を駆動させる。
従って、モータ制御部52は、滑り量Sを用いて、適切にモータ12から被回動部材22に付加される実トルクτactが目標トルクτrefとなるようにモータ12を制御することができる。なお、この目標トルクτrefは、滑り開始トルクTs1未満のトルクに設定してある。
このように、第1プーリ16の回転角速度dθ1の変化量、第1プーリ16と第2プーリ20との回転角度差(θ2−θ1)、及びモータ12の出力トルクτmに基づいて滑り量Sを推定するので、モータ12から関節である被回動部材22に加わる実際の実トルクτactを推定することができ、関節である被回動部材22の回動を加速度、速度、位置の次元で適切に制御することができる。
また、モータ12が駆動される前のワイヤ18の引っ張り力Fp、ワイヤ18の全長L、第2プーリ20とワイヤ18との静止摩擦係数μ、第1プーリ16及び第2プーリ20間の距離、第1プーリ16及び第2プーリ20の半径r、R、及び駆動連結部材14の減速比に基づいて、第1プーリ16がワイヤ18に対して滑り始める滑り開始トルクTs1が設定され、モータ制御部52は、滑り開始トルクTs1未満のトルクを出力するようにモータ12の出力トルクを制御するので、モータ12の駆動によって第1プーリ16がワイヤ18に対して滑ることを防止することができる。
なお、上記実施の形態では、滑り量算出部50は、数式(4)で求めた滑り量Sにローパスフィルタ処理を施すようにしたが、数式(4)で求めた滑り量Sにローパスフィルタ処理を施さなくてもよい。その理由としては、滑り量Sは、第2プーリ20のワイヤ18に対する滑り量が殆どであり、この場合は、第1プーリ16の回転角速度dθ1及びトルクτrの変化は殆どなく、第1プーリ16と第2プーリ20との回転角度差は、主に低周波で変化するからである。
また、上記実施の形態では、第1プーリ16である第1部材及び第2プーリ20である第2部材は、回転運動を行うようにしたが、直進運動するものであってもよい。この場合は、モータ12の回転力を直進力に変換して第1部材に該直進力を伝達させる。この場合であっても、回転運動の場合と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…駆動装置 12…モータ
14…駆動連結部材 16…第1プーリ
18…ワイヤ 20…第2プーリ
22…被回動部材 24…制御部
26、28…変位エンコーダ
30…トルクセンサ 50…滑り量算出部
52…モータ制御部 60…トルク値算出部
62、64、66…演算部 68…ローパスフィルタ
70…PD制御部 72…ドライバ

Claims (3)

  1. 回転駆動源と、
    前記回転駆動源の出力側に連結される駆動連結部材と、
    前記駆動連結部材の出力側に連結される第1部材と、
    関節である被回動部材が連結された第2部材と、
    前記第1部材の回転力を第2部材に伝達する弾性部材と、
    前記第1部材及び前記第2部材の変位量を検出する変位量検出手段と、
    前記第2部材の前記弾性部材に対する滑り量を算出する滑り量算出部と、
    前記滑り量に基づいて前記回転駆動源の出力トルクを制御する回転制御部と、
    を備え、
    前記回転駆動源が駆動される前の前記弾性部材の引っ張り力、前記弾性部材の全長、前記第2部材と前記弾性部材との静止摩擦係数、前記第1部材及び前記第2部材間の距離、前記第1部材及び前記第2部材の半径、及び前記駆動連結部材の1:1を含む減速比に基づいて、前記第1部材が前記弾性部材に対して滑り始める滑り開始トルクが設定されており、
    前記回転制御部は、前記滑り開始トルク未満のトルクを出力するように前記回転駆動源の出力トルクを制御し、
    前記滑り量算出部は、前記第1部材の変位速度の変化量、前記第1部材と前記第2部材との変位量差、及び前記回転駆動源の出力トルクに基づいて前記滑り量を算出する
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記滑り量算出部は、下記の関係式によって、滑り量を算出する
    ことを特徴とする駆動装置。
    S=I1/kr・(dθ1(n+1)−dθ1(n))/dt+(θ2(n)−θ1(n))−τr(n)/kr
    (但し、S:前記滑り量、 I1:前記第1部材、前記駆動連結部材、及び前記回転駆動源の慣性モーメント、 kr:前記第1部材及び前記第2部材間のねじりばね定数、 θ1(n):タイミングnで検出された第1部材の変位量、 θ2(n):タイミングnで検出された第2部材の変位量、dθ1(n):タイミングnで検出された第1部材の変位速度の変化量、 τr(n)タイミングnで検出された駆動連結部材の出力トルク)
  3. 請求項2に記載の駆動装置において、
    前記滑り量算出部は、算出した滑り量にローパスフィルタ処理を施して該滑り量を補正する
    ことを特徴とする駆動装置。
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