JP5918089B2 - アルミニウム合金製熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金製熱交換器およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5918089B2
JP5918089B2 JP2012200664A JP2012200664A JP5918089B2 JP 5918089 B2 JP5918089 B2 JP 5918089B2 JP 2012200664 A JP2012200664 A JP 2012200664A JP 2012200664 A JP2012200664 A JP 2012200664A JP 5918089 B2 JP5918089 B2 JP 5918089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brazing
heat exchanger
aluminum alloy
core material
brazing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012200664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014054656A (ja
Inventor
良行 大谷
良行 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UACJ Corp
Original Assignee
UACJ Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UACJ Corp filed Critical UACJ Corp
Priority to JP2012200664A priority Critical patent/JP5918089B2/ja
Publication of JP2014054656A publication Critical patent/JP2014054656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5918089B2 publication Critical patent/JP5918089B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は腐食に対する耐久性に優れたアルミニウム製熱交換器およびその製造方法に関するものである。
本発明の熱交換器は特に、オイルクーラー、ラジエータ、インタークーラ、インバータ冷却器などの冷却水環境における耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器に関するものである。
アルミニウム(Al)合金は軽量で熱伝導性に優れていること、適切な処理により高耐食性が実現できること、ならびに、ブレージングシートを利用したろう付によって効率的な接合が可能であることから、自動車用などの熱交換器用材料として重用されてきた。
しかし、近年、特に自動車用熱交換器に対し高性能化、環境対応として、より軽量で高耐久性を有する性能向上が求められており、これに対応できるAl合金材料技術が要求されている。
このような自動車用熱交換器の一形態として、ろう材、心材、犠牲防食層をクラッドした3層ブレージングシートを成形加工したチューブと、単層の外部フィン材をコルゲート成形した外部フィンとを組み合わせ、ろう付接合した熱交換器が現用されている。
この3層ブレージングシートからなるチューブは冷媒などの流体を流通させる目的のものであるから、孔食によるリークを発生させないよう、チューブの孔食を抑制する防食手法を施している。この防食手法としてはクラッド圧延等の方法でチューブ表面にAl−Zn層を形成し、Al−Zn層による犠牲防食効果による心材の防食方法が採用されている。
即ち、自動車用アルミニウム製熱交換器の一つであるラジエータは、冷却水を通すチューブにフィンを配置し、チューブの両端にヘッダープレートを取り付けてコアを組み立てる。該コアにろう付け処理を施した後、ヘッダープレートにパッキングを介して樹脂タンクを取り付け、ラジエータとする。ラジエータの冷却水としては不凍液を含有する弱アルカリ性の水溶液、所謂ロングライフクーラント(LLC)等が利用されている。
チューブ、ヘッダープレートに用いられているアルミニウム合金製ブレージングシートは、ろう付け加熱時に600℃程度の雰囲気に曝される。このため、犠牲陽極材として添加されZnが、心材中に拡散しZnの拡散層を形成する。このZn拡散層が存在することで、犠牲陽極材に発生した腐食は心材に達した後も横広がりに進行するため、長期に渡って貫通孔を生じさせない。
しかしながら、Al−Zn合金層による犠牲防食層は、ろう付機能を有さないため、犠牲防食層同士をろう材なしで接合させることができない。また、犠牲防食層に放熱用のフィンを配置させるにはフィンをブレージングシートとする必要があるなど、熱交換器の形状設計に制約をもたらしていた。
この制約を解決するための手法として、ろう付機能と犠牲防食機能とを有するAl−Si−Zn合金ろう材を用いることが考えられるが、LLCなどの冷却水とAl−Si−Zn合金ろう材が接する場合にはろう材中のSi系化合物を起点として腐食が発生するため、Al−Zn合金層による犠牲防食効果と比較して、著しく耐食性に劣るという問題があった。
このため、Al−Si−Zn合金の耐食性を向上させる手法が種々検討され、ろう付け加熱後にさらに加熱処理を施す方法が試みられている。
例えば特許文献1(米国特許第4699674号明細書)は、Al−Si系合金ろう材を皮材とし、非熱処理型アルミニウム合金(具体的には3000系:Al−Mn系合金)を心材とするクラッド材を用い、これと他のアルミニウム材をろう付けした後、300〜800°F(149〜426℃)の範囲で熱処理する、との技術を開示している。
この米国特許発明者らによる発表論文(W D Finnegan and R A Woods : IMechE C496/064/95 (1995),275.)によれば、ろう付け後の加熱処理により、表面に残留したAl−Si系合金ろう材残渣中に微細なSi粒子あるいはα−Al(FeMn)Siが析出し、腐食はこのろう材残渣の表面を面方向に進展し、腐食はろう材残渣で留まり、心材の孔食や粒界腐食が抑えられる、と報じている。
また、特許文献2(登録特許03549027号公報)は、Mnを含むAl合金からなる心材の表面に少なくともSiを含むAl系ろう材が用いられた製品の製造方法として、ろう付け作業の後、100〜400℃の温度で15分以上の熱処理を行い、耐食性を向上する、との技術を開示している。この技術によれば初晶α相のSi固溶度と共晶α相のSi固溶度を同等にし、かつSi固溶度を低くすることで、耐食性が向上する、としている。
しかしながら、これらの発明にはSi系析出物や共晶相の分布についての記載はない。前述したとおり、LLCなどの冷却水とAl−Si−Zn合金ろう材とが接する場合においてはろう材中のSi系化合物を起点として腐食が発生するため、これを制御する必要がある。特にSi系化合物の大きい共晶相は耐食性に与える影響が大きい。共晶相の面積率が一定を超える場合、具体的にはAl−Si−Zn合金ろう材のSi濃度が高く、ろう付温度が高いような場合には、耐食性が著しく悪化する。このため、これら2つの発明では、LLC環境における耐食性を充分に発揮することはできなかった。
米国特許第4699674号明細書 登録特許03549027号公報
本発明の課題は、製造性および耐久寿命、特に耐食性に優れたアルミニウム合金製ブレージングシートを提供し、該ブレージングシートを用いた熱交換器を提供することである。
本発明者らは、Al−Si−Zn合金からなるろう材のSi濃度、Zn濃度、ろう付加熱条件、その後の熱処理条件が耐食性に与える影響について調査し、Si系析出物および共晶相の分布を適切な状態とすることで、冷却水環境における耐食性を大幅に向上できることを見出した。本発明は、この知見に基づきなすに至ったものである。
即ち、本発明の熱交換器は、アルミニウム合金製の心材と、前記心材の少なくとも一方の面にクラッドされたアルミニウム合金製のろう材を備えるブレージングシートを用いたアルミニウム合金製熱交換器であって、前記心材は、Mn:0.5〜2.0mass%(以下、mass%を単に%と記載する)を含有し残部Alおよび不可避不純物からなるアルミニウム合金であり、前記ろう材は、Si:2.0〜6.0mass%、Zn:1.0〜8.0%を含有し、残部Alおよび不可避不純物からなるアルミニウム合金であり、アルミニウム合金製熱交換器の前記ろう材層中には、円相当径で0.01〜1.0μmのSi系析出物が5000〜20000個/mm存在し、ろう材表面の共晶相の面積率が1〜50%である特徴とする。
前記ブレージングシートは、Mn:0.5〜2.0mass%(以下、mass%を単に%と記載する)を含有し残部Alおよび不可避不純物からなるアルミニウム合金心材に、Si:2.0〜6.0mass%、Zn:1.0〜8.0%を含有し、残部Alおよび不可避不純物からなるろう材が心材の少なくとも片面にクラッドされていることを特徴とする。
前記ブレージングシートのろう材には、さらに、Fe:0.05〜1.0%、Mn:0.05〜1.5%、Ti:0.05〜0.3%、Zr:0.05〜0.3%、Cr:0.05〜0.3%、Ni:0.05〜1.0%、V:0.05〜0.3%、Na:10ppm〜500ppm、Sr:10ppm〜500ppmのうちの1種以上を含有することが好ましい。
前記ブレージングシートの心材には、さらに、Si:0.1〜1.0%、Fe:0.05〜1.0%、Cu:0.05〜1.0%、Mg:0.05〜1.0%、Ti:0.05〜0.3%、Zr:0.05〜0.3%、Cr:0.05〜0.3%、V:0.05〜0.3%のうちの1種以上を含有することが好ましい。
本発明のアルミニウム合金製熱交換器は、前記ブレージングシートの前記ろう材からなる面を内側にして成形した冷媒通路管を用いて組み付けられていることを特徴とする。
本発明のアルミニウム熱交換器の製造方法は、前記ブレージングシートを加工した熱交換器用部品と他の熱交換器部品とを組み付けし、590〜630℃の温度で1〜15min保持するろう付加熱を行い、その後500〜200℃までを50℃/min以上の冷却速度で室温まで冷却した後、200〜450℃で1min以上保持することを特徴とする。
本発明に係るアルミニウム合金製熱交換器は、ブレージングシートの冷却媒体環境下で犠牲防食効果を発揮するろう材面を内側にした冷媒通路管(以下単にチューブと称することがある)を使用することで、冷却媒体環境下で使用しても犠牲防食効果が発揮され、耐久性に優れたものとなる。
本発明にかかわる熱交換器は、冷却水環境における耐食性に優れ、かつ犠牲層がろう付機能を有するために、例えばインナーフィンチューブに有効に採用できる等、熱交換器の設計の自由度が高く、製造性に優れる効果を有するものである。
本発明は特に、オイルクーラー、ラジエータ、インタークーラ、インバータ冷却器などの冷却水環境における耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器を提供することができる。
最初に、本発明の実施形態におけるアルミニウム合金製ブレージングシートを構成するろう材、心材のアルミニウム合金組成につきその作用を説明する。
1.ろう材
Si:2.0〜6.0%
本実施形態にかかるブレージングシートのろう材はSiを2.0〜6.0%含有する。Siは、アルミニウム合金の融点を低下させ液相を生じさせ、これによってろう付を可能にする。2.0%未満のSiの含有量では、ろう付けに必要とする液相が充分に得られずろう付性が満足に機能しがたい。一方、6.0%を越えるSiの含有量では、ろう付け性は良くなるが、液相が多くなりすぎSiがろう材表面に残って共晶相を形成するため耐食性が低下する。
冷却通路管は内部を冷却媒体(例えばLLC)が流通する。このLLCによる腐食を防止するためにはブレージングシートのろう材面を内側とし、Siの含有量を6%以下とすることが好ましく、より好ましい含有量は、3.0〜5.0%である。
Zn:1.0〜8.0%
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートのろう材のZn含有量は、1.0〜8.0%である。Znは、Alの孔食電位を低くし犠牲防食層として作用する。Znが1.0%未満では、この効果が不十分であり、Znが8.0%を超えると、腐食速度が増大しすぎる。このため、Znの含有量は、1.0〜8.0%とする。Znの含有量は、2.0〜6.0%とするのがより好ましい。
その他の選択的添加物
Fe、Ni
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートのろう材にFeまたはNiを、0.05〜1.0%含有されることが望ましい。
一般にFeまたはNiは耐食性の向上に寄与する。これらの元素はAlの腐食速度を増大させる作用がある。しかし、FeまたはNi系化合物を均一に分布させると腐食が分散し、結果として貫通寿命が向上する。FeまたはNiの含有量が0.05%未満では、この効果が不十分であり、FeまたはNiの含有量が1.0%を超えると、腐食速度が増大しすぎる。このため、FeまたはNi含有量は、0.05〜1.0%とするのが好ましい。
Mn
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートのろう材にMnを、0.05〜1.5%含有させることが望ましい。
MnはAl−Mn系金属間化合物として晶出又は析出して、強度の向上に寄与する元素である。また、Al−Mn系金属間化合物は、Feを取り込むために、不可避不純物であるFe、或いは耐食性を向上させる目的で添加するFeによる腐食速度増大作用を抑制する働きがある。これらの効果を得るためには、0.05%以上のMnを添加することが望ましい。但し、Mnの含有量が1.5%を超えると、巨大な金属間化合物が晶出し、製造性を阻害するおそれがある。したがって、Mnの含有量の上限は1.5%とするのが望ましい。
Ti、Zr、Cr、V
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートのろう材にTi、Zr、CrもしくはVを、0.05〜0.3%含有されることが望ましい。
これらの元素は、耐食性、特に耐孔食性の向上に寄与する。すなわち、アルミニウム合金中に添加されたTi、Zr、CrもしくはVは、その濃度の高い領域と濃度の低い領域とに分かれ、それらが板厚方向に交互に積層状に分布する。そして、濃度の低い領域が濃度の高い領域よりも優先的に腐食することにより、腐食形態が層状となり、その結果板厚方向への腐食の進行が妨げられ、耐孔食性が向上する。このような耐孔食性向上の効果を十分に得るためには、Ti、Zr、CrもしくはVの含有量が0.05%以上であることが好ましい。一方、Ti、Zr、CrもしくはVの含有量が0.3%を超えれば、鋳造時に粗大な化合物が生成されて製造性を阻害するおそれがある。従って、Ti、Zr、CrもしくはVの含有量の上限は0.3%とするのが好ましい。
Na、Sr
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートのろう材にNaもしくはSrを、10ppm〜500ppm含有されることが望ましい。
NaおよびSrはAl−Si系合金の晶出物を微細化させる働きがあり、粗大Al−Si系合金粒子への腐食の集中による耐食性阻害の作用を抑制する。NaもしくはSrが10ppm未満では上記効果が十分に得られない。一方、500ppmを超えるとろう付け加熱時にろうの酸化が進み、ろうの流動性やろう付性を低下させてしまう。従って、NaもしくはSrの含有量は上記範囲が好ましい。
2.心材
Mn:0.5〜2.0%
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートの心材にはMnを、0.5〜2.0%含有させる。Mnは、マトリックス中に固溶しろう材との電位差を大きくすることでろう材の犠牲防食効果を向上させる。また、MnはAl−Mn系金属間化合物として晶出または析出し、ろう付後の強度を向上させる。さらに、Al−Mn−Si化合物を形成してマトリックス中へのSi固溶度を低くし、マトリックスの融点を向上させる。Mnの含有量が0.5%未満ではその効果が小さく、2.0%を超えると、粗大なAl−Mn系化合物相を形成するため、耐食性と加工性が低下する。従ってMnの含有量は0.5〜2.0%とする。
その他の選択的添加物
Si
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートの心材にSiを、0.1〜1.0%含有されることが望ましい。
心材中のSiはMnと共存させることにより、Al−Mn−Si系化合物相となってマトリックス中に分散あるいは固溶して強度を向上させる。Siの含有量が0.1%未満ではその効果が小さい。1.0%を超えると、心材内部のAl−Si系やAl−Mn−Si系化合物の析出量が増大し、MnやSiの固溶量が減少し、化合物近傍の心材(Al母材)の電位が卑になる。このためろう材と心材との電位差が低下してろう材の犠牲防食効果が低下する恐れがある。従ってSiの含有量は0.1〜1.0%が好ましい。
Fe
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートの心材にFeを、0.05〜1.0%含有されることが望ましい。
Feは金属間化合物として晶出または析出し、心材強度を向上させる。また、Al−Mn−Fe系、Al−Fe−Si系、Al−Mn−Si−Fe系化合物相を形成してマトリックス中のMn、Si固溶度を低下させ、マトリックスの融点を上げる。Feの含有量が0.05%未満ではその効果が小さい。一方1.0%を超えると、腐食速度が速くなる、また、巨大晶出物の出現により、鋳造性や圧延性を低下させる。従ってFeの含有量は0.05〜1.0%が好ましい。
Cu
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートの心材にCuを、0.05〜1.0%含有されることが望ましい。
Cuは、マトリックス中に固溶して強度を向上させるとともに、心材の電位を貴化し、ろう材との電位差を大きくすることでろう材の犠牲防食効果を向上させる。Cuの含有量が0.05%未満ではその効果が小さい。一方1.0%を超えると、マトリックスの融点が低下するため、ろう付時に材料が溶融しやすくなる。従ってCuの含有量は0.05〜1.0%が好ましい。
Mg
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートの心材にMgを、0.05〜1.0%含有されることが望ましい。
Mgは心材の強度を向上させる効果を有する。0.05%未満ではその効果が小さい。一方1.0%を超えると心材の電位が卑になりろう材との電位勾配が得られずにろう材の犠牲防食効果が損なわれて心材の耐食性が低下してしまう。従ってMgの含有量は0.05〜1.0%が好ましい。
Ti、Zr、Cr、V
本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートの心材にTi、Zr、CrもしくはVを、0.05〜0.3%含有されることが望ましい。
これらの元素は、耐食性、特に耐孔食性の向上に寄与する。すなわち、アルミニウム合金中に添加されたTi、Zr、CrもしくはVは、その濃度の高い領域と濃度の低い領域とに分かれ、それらが板厚方向に交互に積層状に分布する。そして、濃度の低い領域が濃度の高い領域よりも優先的に腐食することにより、腐食形態が層状となり、その結果板厚方向への腐食の進行を妨げ、耐孔食性が向上する。このような耐孔食性向上の効果を十分に得るためには、Ti、Zr、CrもしくはVの添加量が0.05%以上であることが好ましい。一方、Ti、Zr、CrもしくはVの添加量が0.3%を超えれば、鋳造時に粗大な化合物が生成されて製造性を阻害するおそれがあり、したがって、Ti、Zr、CrもしくはVの含有量の上限は0.3%とするのが好ましい。
3.ろう材もしくは犠牲材
上記本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートは片面(表の面)にろう材を設けたが、反対の面(裏面)にもろう材を設けてもよい。裏面にろう材を設けるのは他部材とのろう付を目的として、Al−Si系合金ろう材がクラッドされてもよい。ろう材としては特に限定されるものでなく、例えば、JIS4343、JIS4045等に規定されたアルミ材が挙げられる。さらに必要に応じて、Zn、Cu、Mg等を添加してもよい。また犠牲防食作用をもたせるために、Al−Zn系合金犠牲材をクラッドしても良い。
Si系析出物
本実施形態にかかるアルミニウム合金製熱交換器のろう材層中に存在する円相当径で0.01μm以上1.0μm未満のSi系析出物は、5000〜20000個/mmとする。
Si系析出物を適切に分布させることで耐食性向上効果が得られる。この効果はカソードサイトとなるSi系析出物を微細に分散することで腐食反応が分散されるためである。またSiが析出することでろう材中のSi固溶量が低下し、そのために孔食電位が低下して犠牲防食作用が向上するためである。このように、ろう材表面の共晶α相とろう材中のα相とに含まれるSi濃度の差を小さくすることで共晶α相の優先腐食が抑制され、耐食性が向上する。
Si系析出物が5000個/mm未満では、Siの析出が不十分で耐食性向上効果が得られない。また、ろう材中に析出されるSi系析出物の数は限界があり、20000個以上析出させることは困難である。従ってSi系析出物の分布は5000〜20000個/mm分布させることが好ましい。
ろう材表面の共晶相の面積率
本実施形態にかかるアルミニウム合金製熱交換器の前記ろう材層表面の共晶相の面積率は、1〜50%とする。
共晶相は、共晶α相と共晶Si相とからなり、共晶Si相はSi系析出物よりも大きく、腐食の集中を招きやすい。この悪影響を回避するためには、共晶相の面積率を50%以下とすることが必要である。一方、共晶の面積率が1%未満では、生成する液相量が少ないためにろう付することが困難となる。
4.製造方法
本発明に用いるAl合金製ブレージングシートの製造方法については、通常の方法を採用することができ、特に限定されるものではないが、例えば次のようにすることが好ましい。
心材、ろう材の鋳塊の両面を面削して、クラッド層を重ね合わせる。これに400〜550℃で1〜10時間の予備加熱を行い、熱間圧延により板厚を5mm程度まで減少させる。さらに、冷間圧延および300〜450℃で1〜10時間の最終焼鈍を行って、厚さ0.3mm程度のブレージングシートとする。
熱交換器はチューブやフィン、タンク等を成形加工して組み立てた後、590〜630℃で1〜15min保持するろう付け加熱を行い、その後冷却する。保持温度が590℃未満では、温度が低いためにろう付が不十分となる。保持温度が630℃を超えると著しいろう侵食の起こる可能性がある。保持時間が1min未満では、保持時間が短いためにろう付が不十分となる。保持時間が15minを超えると著しいろう侵食の起こる可能性がある。
ろう付加熱後、ろう付加熱温度から500〜200℃まで50℃/min以上の冷却速度で冷却する。50℃/min以上で急冷することでろう材中のSiが過飽和の状態で固溶され、ろう付後の加熱処理によってろう材中にSi粒子がより微細で密な状態で析出される。このSi粒子によってろう材の犠牲防食効果が向上し、チューブの耐食寿命を延ばすことが期待できる。冷却速度が50℃/min未満では、冷却時にろう材のSiが析出し、ろう材中のSiの固溶量が低下してしまい、冷却後の加熱処理でのSi系析出物が減少し、耐食性の向上効果が得られなくなる。従って、ろう付け加熱後の500〜200℃までの冷却速度は50℃/min以上で、さらに100℃/min以上が望ましい。なお、500〜200℃の冷却速度を規定したのは、この温度域でSiの析出が起こるためである。
ろう付け完了後にさらに200〜450℃で1〜30minの加熱処理を施す。この加熱処理で、ろう材中にSi系析出物が密に析出される。加熱処理の温度が200℃より低ければ、工業的に可能な時間内で適切なSi系析出物の分散状態を得ることが困難となる。一方、450℃より高い温度の析出処理では、粗大なSi系析出物が形成されやすくなって腐食の分散が粗くなり防食効果が低減される。また、析出処理の時間は、1minより短ければ充分に析出を促進させることができない。加熱処理時間は長ければ耐食性向上効果が得られるが、30minよりも長くするとコスト上昇を伴うので、30min程度までが好ましい。
ろう付け完了後の加熱条件として、冷却後の加熱温度は300〜350℃で、保持時間は8〜12minがより好ましい。また、加熱温度の昇温速度と冷却速度は、速いほど熱交換器の軟化を抑えられるので、昇温速度は50℃/min以上、冷却速度は50℃/min以上が好ましい。
なお、ろう付け後に行なう加熱処理は、大気中、不活性ガス雰囲気中、あるいは真空中のいずれで実施しても良い。
本実施形態にかかるアルミニウム合金製熱交換器は、本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートのろう材面を内側とした冷却通路管を組み込んでいる。本実施形態にかかるアルミニウム合金製ブレージングシートは前記製造工程(クラッド工程)、熱交換器組み立て工程で負荷される前記熱処理で、ろう材中のSi系析出物の分布が5000個〜20000個/mmとなり、ろう材表面の共晶相の面積率(ろう材表面の共晶相の面積率)が、1〜50%となる。
以下、本発明を実施例に基づき、さらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
半連続鋳造により表1に示す組成で258mm×790mm×1600mmのろう材合金を鋳造し、圧延してろう材となる板を作成した。
また、半連続鋳造により表2に示す組成で258mm×790mm×1600mmの心材合金を鋳造し、圧延して心材となる板を作成した。
なお、上記圧延によりろう材の板と心材の板とをクラッドした時にクラッド率が20%となるように両者の厚さを調整した。
Figure 0005918089
Figure 0005918089
上記ろう材と心材を表3、5、7の組み合わせでクラッド(クラッド率が20%)し、次いで480℃で3時間の合せ加熱を行なった後、板厚3.5mmまで熱間圧延を行い、板厚0.3mmまで冷間圧延した後、370℃で2時間の中間焼鈍を行い、更に冷間圧延を行って板厚0.2mm(皮材厚さ40μm)、調質H14のブレージングシートを作成した。上記の製造方法で作製したブレージングシートを使用して、
(1)Si系析出物分布
(2)共晶の面積率、
(3)ろう付性、
(4)耐食性
について評価した。評価結果を表4、6、8に示す。
(1)Si系析出物分布
作成したブレージングシートとコルゲート加工したA3003フィンを非腐食性フラックスに浸漬し、熱交換器を作成する条件と同じ条件である表3、5、7に示す条件でろう付・加熱処理を行い、ろう材の断面を日本電子(株)社製、走査型電子顕微鏡(JSM−6460LA)で×5000倍率にて5視野撮影し、ろう材中から円相当径0.01μm以上1.0μm以下のSi系粒子の個数を画像処理ソフトウエア Image−Jを用いて測定し、測定面積で除することでSi系析出物分布(個/mm)を得た。
(2)共晶の面積率
作成したブレージングシートとコルゲート加工したA3003フィンを非腐食性フラックスに浸漬し、表3、5、7に示す条件でろう付・加熱処理を行い、ろう材の表面を日本電子(株)社製、走査型電子顕微鏡(JSM−6460LA)のCOMPO像×500倍率にて5視野撮影し、共晶の面積率を求めた。
(3)ろう付性
作成したブレージングシートとコルゲート加工したA3003フィンを非腐食性フラックスに浸漬し、表3、5、7に示す条件でろう付・加熱処理を行い、フィンとの接合を観察した。
評価は、接合率100%を◎、接合率90〜99%を○、接合率80〜89%を△、接合率0〜79%を×とした。
(4)耐食性
作成したブレージングシートとコルゲート加工したA3003フィンを非腐食性フラックスに浸漬し、表3、5、7に示す条件でろう付・加熱処理を行い、水系冷媒環境を模擬した試験を行った。試験は腐食試験片の試験面に対して比液量6mL/cmで、Cl:195ppm、SO 2−:60ppm、Cu2+:1ppm、Fe2+:30ppm水溶液を、88℃、流速2m/sで8時間加熱・循環し、その後、16時間放置する循環サイクル試験を3ヶ月間行った。試験後、表面腐食生成物を除去して、腐食状況を観察し評価した。
評価は、腐食深さ50μm未満を◎、腐食深さ50〜100μmを○、腐食深さ100μm以上、未貫通を△、貫通を×とした。
Figure 0005918089
Figure 0005918089
Figure 0005918089
Figure 0005918089
Figure 0005918089
Figure 0005918089
表4は心材の組成をMnを適量のみ添加した材料で一定とし、ろう材の組成を変えた実施例である。
実施例1〜3はろう材のAlにSiとZnの適量のみを添加した実施例である。実施例1はろう付け性、耐食性共に満足する結果となっている。実施例2はろう材に添加するSiの量が少な目であったためろう付け性にやや劣る結果となったが、実用性には問題がない結果であった。実施例3はろう材に添加するSiの量が多目であったが熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
比較例1はろう材に添加するSiの量が少ないために液相率が低く、共晶相の面積率が1%未満となったため、耐食性については満足できない結果となっている。また、比較例2は添加するSiの量が多かったために、共晶相の面積率が50%を超え、ろう付け性については満足するものの耐食性については満足できない結果となっている。
実施例12,13はろう材にSiとZnを適量のみ添加した実施例であり、熱交換器に仕上げることに支障のない評価となった。
比較例3はZnの添加量が少なく、比較例4はZnの添加量が多く、何れも耐食性に劣り、満足できない結果となっている。
実施例4〜7は実施例1のろう材にFeを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例8〜11は実施例1のろう材にMnを添加した実施例であり、実施例11はMnの添加量が多いためろう付け性にやや難点があるものの、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例14〜17は実施例1のろう材にTiを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例18〜21は実施例1のろう材にZrを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例22〜25は実施例1のろう材にCrを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例26〜29は実施例1のろう材にNiを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例30〜33は実施例1のろう材にVを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例34〜37は実施例1のろう材にNaを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例38〜41は実施例1のろう材にSrを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
表6はろう材の組成をSiとZnを適量のみ添加した材料で一定とし、心材の組成を変えた実施例である。
実施例54、55は心材のAlにMnの適量のみを添加した実施例である。実施例54、55はいずれもろう付け性、耐食性共に満足する結果となっている。
比較例5は心材に添加するMnの量が少なく、また、比較例6は添加するMnの量が多かったために共にろう付け性については満足するものの耐食性については満足できない結果となっている。
実施例12,13はろう材にSiとZnを適量のみ添加した実施例であり、熱交換器に仕上げることに支障のない評価となった。
実施例42〜45は実施例1の心材にSiを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例46〜49は実施例1の心材にFeを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例50〜53は実施例1の心材にCuを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例56〜58は実施例1の心材にMgを添加した実施例であり、実施例56〜58は何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
参考例59はMgの添加量が多かったために心材に割れが入り、評価できなかった。
実施例64〜67は実施例1の心材にZrを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
実施例68〜70は実施例1の心材にCrを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
参考例71はCrの添加量が多かったために心材に割れが入り、評価できなかった。
実施例76〜78は実施例1の心材にVを添加した実施例であり、何れも熱交換器に仕上げることに支障はない評価となった。
参考例79はVの添加量が多かったために心材に割れが入り、評価できなかった。
表8は実施例1の組成のブレージングシートに表7に示す条件の熱処理を施した後のSi系析出物と共晶相の面積率を測定した結果を示すもので、実施例80〜89は、適正な熱処理が施されていることでSi系析出物と共晶相の面積率が適正な範囲となり、何れもろう付け性、耐食性を満足する結果が得られた。
一方、比較例7はろう付け温度が低いために、比較例9はろう付け時間が短いために、液相率が低く、共晶相の面積率が1%未満となったため、ろう付け性が悪く、実用に供しなかった。
また、比較例8はろう付け温度が高すぎたために、比較例10はろう付け時間が長すぎたために満足するろう付けができなかった。
比較例11は冷却速度が遅かったために、比較例12はろう付け後の加熱処理の温度が足りなかったために、生成されるSi系析出物の個数が少なく、耐食性が劣った結果となった。
比較例14はろう付け後の加熱処理の処理時間が足りなかったために、生成されるSi系析出物の個数が少なく、耐食性が劣った結果となった。
上述したように、ろう材中の円相当径で0.01〜1.0μmのSi系析出物が5000〜20000個/mm存在し、ろう材表面の共晶相の面積率が1〜50%であるブレージングシートで冷却通路管を作成し、熱交換器に仕上げることで、冷却媒体環境下で犠牲防食効果に優れ、耐久性に優れた熱交換器を提供することができる。
また、上述したようにろう付け温度、その保持時間、冷却速度、ろう付け後の加熱処理の条件をそれぞれ適正に規定することで、ろう材残渣中にSi粒子を適量析出させることができ、従来の熱交換器よりも耐食性の向上した熱交換器とすることができる。
本発明にかかわる熱交換器は、冷却水環境における耐食性に優れ、かつ犠牲層がろう付機能を有するために、例えばインナーフィンチューブに有効に採用できる等、熱交換器の設計の自由度が高く、製造性に優れる効果を有し、特に、オイルクーラー、ラジエータ、インタークーラ、インバータ冷却器などの冷却水環境における耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器を提供することができる。

Claims (5)

  1. アルミニウム合金製の心材と、前記心材の少なくとも一方の面にクラッドされたアルミニウム合金製のろう材を備えるブレージングシートを用いたアルミニウム合金製熱交換器において、
    前記心材は、Mn:0.5〜2.0mass%(以下、mass%を単に%と記載する)を含有し残部Alおよび不可避不純物からなるアルミニウム合金であり、前記ろう材は、Si:2.0〜6.0mass%、Zn:1.0〜8.0%を含有し、残部Alおよび不可避不純物からなるアルミニウム合金であり、
    アルミニウム合金製熱交換器の前記ろう材層中には、
    円相当径で0.01〜1.0μmのSi系析出物が5000〜20000個/mm存在し、ろう材層表面の共晶相の面積率が1〜50%である
    ことを特徴とするアルミニウム合金製熱交換器。
  2. 請求項1に記載のブレージングシートのろう材が、さらに、Fe:0.05〜1.0%、Mn:0.05〜1.5%、Ti:0.05〜0.3%、Zr:0.05〜0.3%、Cr:0.05〜0.3%、Ni:0.05〜1.0%、V:0.05〜0.3%、Na:10ppm〜500ppm、Sr:10ppm〜500ppmのうちの1種以上を含有することを特徴とするアルミニウム合金製熱交換器。
  3. 請求項1、2に記載のブレージングシートの心材が、さらに、Si:0.1〜1.0%、Fe:0.05〜1.0%、Cu:0.05〜1.0%、Mg:0.05〜1.0%、Ti:0.05〜0.3%、Zr:0.05〜0.3%、Cr:0.05〜0.3%、V:0.05〜0.3%のうちの1種以上を含有することを特徴とするアルミニウム合金製熱交換器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のブレージングシートの前記ろう材からなる面を内側にして成形した冷媒通路管を用いて組み付けたことを特徴とするアルミニウム合金製熱交換器。
  5. 請求項1に記載の熱交換器の製造方法であって、ブレージングシートを加工した熱交換器用部品と他の熱交換器部品とを組み付けし、590〜630℃の温度で1〜15min保持するろう付加熱を行い、その後500〜200℃までを50℃/min以上の冷却速度で室温まで冷却した後、200〜450℃で1min以上保持することを特徴とするアルミニウム熱交換器の製造方法。
JP2012200664A 2012-09-12 2012-09-12 アルミニウム合金製熱交換器およびその製造方法 Active JP5918089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012200664A JP5918089B2 (ja) 2012-09-12 2012-09-12 アルミニウム合金製熱交換器およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012200664A JP5918089B2 (ja) 2012-09-12 2012-09-12 アルミニウム合金製熱交換器およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014054656A JP2014054656A (ja) 2014-03-27
JP5918089B2 true JP5918089B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=50612450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012200664A Active JP5918089B2 (ja) 2012-09-12 2012-09-12 アルミニウム合金製熱交換器およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5918089B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7195926B2 (ja) 2015-08-24 2022-12-26 ブルーアーク・ファイナンス・アーゲー 水難事故から守るため、特に溺者等を早期に発見するための装置及び方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6415144B2 (ja) * 2014-07-10 2018-10-31 三菱アルミニウム株式会社 アルミニウム合金クラッド材及び熱交換器
JP6529377B2 (ja) * 2015-07-29 2019-06-12 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金ブレージングシートとその製造方法および熱交換器の製造方法
JP6738666B2 (ja) * 2016-06-22 2020-08-12 株式会社Uacj 大気環境における耐食性に優れるアルミニウム合金製熱交換器及びアルミニウム合金製熱交換器の製造方法
JP6738667B2 (ja) * 2016-06-22 2020-08-12 株式会社Uacj 大気環境における耐食性に優れるアルミニウム合金製熱交換器及びアルミニウム合金製熱交換器の製造方法
JP7102647B2 (ja) 2018-09-11 2022-07-20 Maアルミニウム株式会社 アルミニウム合金ブレージングシート
EP3975315A1 (en) * 2019-04-18 2022-03-30 Valeo Japan Co., Ltd Heat exchanger for cooling vehicle battery
JP2021063264A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱交換器用ブレージングシートおよび空気調和装置用熱交換器
JP2021063263A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱交換器用ブレージングシートおよび熱交換器用ブレージングシートの接合構造、並びに、熱交換器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000084661A (ja) * 1998-09-10 2000-03-28 Mitsubishi Alum Co Ltd 耐食性に優れた熱交換器の製造方法
JP4238957B2 (ja) * 2000-07-13 2009-03-18 三菱アルミニウム株式会社 強度および耐食性に優れた熱交換器チューブ材用アルミニウム合金ブレージングシート
JP4822277B2 (ja) * 2007-02-02 2011-11-24 三菱アルミニウム株式会社 ろう付性と耐食性に優れた熱交換器管用アルミニウム合金ブレージングシートおよび耐食性に優れた熱交換器管
JP5388084B2 (ja) * 2007-07-27 2014-01-15 三菱アルミニウム株式会社 強度および耐孔食性に優れる熱交換器用アルミニウム合金クラッド材
JP5704835B2 (ja) * 2009-05-27 2015-04-22 株式会社神戸製鋼所 熱交換器用アルミニウム合金製ブレージングシート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7195926B2 (ja) 2015-08-24 2022-12-26 ブルーアーク・ファイナンス・アーゲー 水難事故から守るため、特に溺者等を早期に発見するための装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014054656A (ja) 2014-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5918089B2 (ja) アルミニウム合金製熱交換器およびその製造方法
JP4825507B2 (ja) アルミニウム合金ブレージングシート
JP5049488B2 (ja) アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法
JP5188115B2 (ja) 高強度アルミニウム合金ブレージングシート
JP4822277B2 (ja) ろう付性と耐食性に優れた熱交換器管用アルミニウム合金ブレージングシートおよび耐食性に優れた熱交換器管
JP5602747B2 (ja) 高耐食性アルミニウム合金ブレージングシート及びその製造方法、ならびに、これを用いた高耐食性熱交換器
JP2008303405A (ja) 熱交換器ヘッダプレート用アルミニウム合金材料および熱交換器用ろう付け体
JP6315365B2 (ja) 熱交換器用ブレージングシート及びその製造方法
JP5441209B2 (ja) 耐食性および耐久性に優れるアルミニウム合金製熱交換器
JP2014098185A (ja) アルミニウム合金ブレージングシート及びその製造方法
JP4220410B2 (ja) 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材
JP6033618B2 (ja) アルミニウム合金クラッド材及び熱交換器
JP5279278B2 (ja) 熱交換器のチューブ材用ブレージングシート及びそれを用いる熱交換器の製造方法
JP6487974B2 (ja) 熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシート及び熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法
JP4220411B2 (ja) 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材
JP6713861B2 (ja) アルミニウム合金クラッド材及びその製造方法、ならびに、当該アルミニウム合金クラッド材を用いた熱交換器
WO2018110320A1 (ja) アルミニウム合金ブレージングシート及びその製造方法
WO2019026658A1 (ja) 熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシート
JP5354590B2 (ja) 高強度で耐食性に優れるアルミニウム合金ブレージングシート
JP4874074B2 (ja) 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材
JP5599131B2 (ja) アルミニウム合金ろう材およびアルミニウム合金ブレージングシートの製造方法
JP5388084B2 (ja) 強度および耐孔食性に優れる熱交換器用アルミニウム合金クラッド材
JP4861905B2 (ja) アルミニウム合金ろう材およびアルミニウム合金ブレージングシート
JP5306836B2 (ja) 強度及び耐食性に優れたアルミニウム合金ブレージングシート
JP2023045751A (ja) ブレージングシート及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140709

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140804

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5918089

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150