JP5917252B2 - ワイヤソー - Google Patents

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この発明は、例えば半導体材料、磁性材料、セラミックス等の脆性材料よりなるワークに対して、ワイヤにより切断加工を施すようにしたワイヤソーに関するものである。
この種のワイヤソーにおいては、ワイヤ用の一対のリールと複数の加工用ローラとが設けられている。両リールと加工用ローラとの間において装置フレームには、ワイヤの走行を案内するための複数のガイドローラが設けられている。そして、一方のリールから繰り出されたワイヤがガイドローラを介して複数の加工用ローラ上に導かれて、その加工用ローラ間に周回されるとともに、ガイドローラを介して第2リールに巻き取られ、加工用ローラ間の位置においてワイヤによりワークに対して切断加工が施される。
このような従来構成のワイヤソーにおいては、ワイヤがガイドローラにより案内される際に、ワイヤに捩じれ等が生じやすいため、第1及び第2リールと加工用ローラとの間におけるガイドローラの配置個数を少なくすることが望まれている。ところが、ガイドローラの配置個数を少なくすると、ガイドローラ間におけるワイヤの張設距離,すなわち走行距離が長くなって、ワイヤに振動が発生しやすくなる。このような場合には、ワイヤ切れを生じたり、ワークの加工に悪影響を及ぼしたり、あるいはガイドローラが偏磨耗したりするというおそれがあった。
また、従来のこの種の技術としては、例えば特許文献1に開示されるような構成も提案されている。この特許文献1に記載の構成では、複数の加工用ローラに周回されたワイヤに対して、ワイヤの周回域の外側に設けられた磁石により切断深さ方向に吸引力が付与されて、ワイヤが撓みを生じることなく水平に張った状態に保持されるようになっている。これにより、ワークが切り残しを生じることなく素早く切断されるとしている。
特開2010−110839号公報
しかしながら、この特許文献1には、ワーク切断中にワイヤの周回域の外側の磁石の吸引力により加工用ローラに周回されたワイヤの撓みを抑制する技術構成については記載されているが、周回域外のワイヤ走行経路におけるワイヤの振動を抑制する技術構成については全く示唆されていない。従って、前記のような従来構成におけるワイヤの振動に起因した問題を解消することはできなかった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、ワイヤ用のリールと加工用ローラとの間のワイヤ走行経路において、ワイヤに振動が発生することを抑制することができて、ワイヤ切れを生じたり、ワークの加工に悪影響を及ぼしたりするおそれを防止することができるワイヤソーを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、第1リールに巻き付けられたワイヤを複数の加工用ローラ間に周回させて第2リールに巻き取り、前記加工用ローラ間の位置においてワイヤによりワークに対して切断加工を施すようにしたワイヤソーであって、前記第1及び第2リールのうちの少なくとも一方のリールと加工用ローラとの間のワイヤ走行経路において、前記ワイヤに対して張力を付与するダンサローラと、前記ワイヤを吸引して同ワイヤに緊張力を付与する第1磁石を設け、前記加工用ローラ間におけるワイヤの周回域の内側において、前記ワイヤを吸引してそのワイヤに加工用ローラの環状溝の底部側への押圧力を付与する第2磁石を設けたたことを特徴としている。
従って、この発明のワイヤソーにおいては、ワイヤ用のリールと加工用ローラとの間のワイヤ走行経路に張られたワイヤが第1磁石により吸引されて、緊張されながら走行される。よって、ワイヤを長く張ってもワイヤに振動が発生することを抑制することができ、ワイヤの振動に起因してワイヤ切れを生じたり、ワークの加工に悪影響を及ぼしたりするおそれを防止することができる。
また、ワイヤに対し、非接触で磁力により吸引するため、ワイヤにダメージがかからない。
前記の構成において、前記第1及び第2リールと加工用ローラとの間にワイヤの走行を案内するための複数のガイドローラを設け、前記第1磁石を互いに離れて配置されたガイドローラ間を走行するワイヤに対応して設けるとよい。
前記の構成において、前記第1磁石をワイヤに対して接近離間可能に対向配置するとよい。
以上のように、この発明によれば、ワイヤ用のリールと加工用ローラとの間のワイヤ走行経路において、ワイヤに振動が発生することを抑制することができて、ワイヤ切れを生じたり、ワークの加工に悪影響を及ぼしたりするおそれを防止することができるという効果を発揮する。
第1実施形態のワイヤソーを示す概略正面図。 図1のワイヤソーの斜視図。 ワイヤのガイドローラ間に配置された磁石の支持構成を拡大して示す部分側断面図。 同ワイヤソーにおける加工用ローラの部分を拡大して示す要部側面図。 加工用ローラの近傍に配置された磁石の支持構成を拡大して示す平断面図。 第2実施形態のワイヤソーにおいてガイドローラ間に配置された磁石の支持構成を示す部分側断面図。 加工用ローラの近傍に配置された磁石の支持構成の変更例を示す平断面図。 (a)(b)は、それぞれ変更例を示す簡略図。
(第1実施形態)
以下に、この発明を具体化したワイヤソーの第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、この実施形態のワイヤソーにおいては、装置フレーム11の内部が区画壁12により、加工側エリア13と、リール側エリア14とに区画形成されている。リール側エリア14において装置フレーム11には、ワイヤ15が巻き付けられる一対のリール16,17が一軸線を中心に回転可能に支持されている。
前記加工側エリア13において装置フレーム11には、複数(実施形態では一対)の加工用ローラ18,19が相互間隔をおいて水平方向へ平行に延びる軸線を中心に回転可能に支持されている。
図2に示すように、前記両加工用ローラ18,19の外周面には多数の環状溝181,191が一定ピッチで形成されている。そして、この加工用ローラ18,19の環状溝181,191間に前記ワイヤ15が架設状態で周回されている。図4に示すように、加工用ローラ18,19間におけるワイヤ15の上方には図示しないサドルが昇降可能に配置され、そのサドルの下面にはワーク20が支持板21に貼着した状態で着脱可能に装着されている。
図1及び図2に示すように、前記両リール16,17と加工用ローラ18,19との間のワイヤ走行経路において、装置フレーム11には、一対のダンサアーム22,23が揺動可能に支持されている。各ダンサアーム22,23の先端部には、ワイヤ15が周回されるガイドローラとしてのダンサローラ221,231が水平方向に延びる軸線を中心に回転可能に支持されている。ダンサアーム22,23はそれぞれアクチュエータ222,232に支持され、このアクチュエータ222,232の駆動力を利用して、ワイヤ15に対して適正な張力が付与されるようになっている。
図1及び図2に示すように、前記各ダンサローラ221,231と両リール16,17との間においてリール16,17の近傍位置には、ガイドローラとしてのトラバースローラ24,25が回転可能に、かつ図示しない駆動手段によりリール16,17の軸線方向に沿ってトラバース可能に配置されている。このトラバースローラ24,25は、リール16,17に対するワイヤ15の巻取り及びリール16,17からのワイヤ15の繰出しにともなってトラバース動作される。
各ダンサローラ221,231と両加工用ローラ18,19との間において加工用ローラ18,19の近傍に位置するように、加工側エリア13における装置フレーム11には、ワイヤ15をガイドするためのガイドローラ26,27が回転可能に配置されている。
図1及び図2に示すように、前記各ガイドローラ26,27とダンサローラ221,231との間において、リール側エリア14の装置フレーム11には、ワイヤ15を吸引するための永久磁石よりなる第1磁石28がワイヤ15に対向するように配置されている。図3に示すように、この第1磁石28は、支持板29に固定された状態で、ワイヤ15に対して接近離間可能に対向配置されている。つまり、支持板29にはワイヤ15の走行方向と交差する方向に延びる長孔291が形成され、その長孔291を通るネジ30が装置フレーム11に螺合されている。
そして、ネジ30の頭部を支持板29に締め付けることにより、図3に実線及び2点鎖線で示すように、第1磁石28がワイヤ15に対して近接する位置と離間する位置とに固定されるとともに、ネジ30を緩めることにより、前記近接位置と離間位置との間を移動できるようになっている。なお、装置フレーム11には、支持板29がネジ30を中心に回動することを阻止するための部材(図示しない)が設けられている。そして、各ガイドローラ26,27とダンサローラ221,231との間において、各第1磁石28がワイヤ15と近接する位置に配置された状態で、ワイヤ15が第1磁石28に吸引され、その吸引によってワイヤ15が緊張されて、ワイヤ15の振動が抑制されるようになっている。
図4及び図5に示すように、前記加工側エリア13の装置フレーム11には、各加工用ローラ18,19の上部側の近傍位置であって、ワイヤ15の周回域の内側にはワイヤ15を下方へ吸引するための一対の第2磁石31が配置されている。そして、ワイヤ15が第2磁石31に下方へ吸引されることにより、そのワイヤ15が加工用ローラ18,19の環状溝181,191の上部側の底部に押圧されて、環状溝181,191からのワイヤ15の浮き上がりを抑制してワイヤ飛びや脱落が防止されるようになっている。この第2磁石31は、ワイヤ15の配列方向に沿って延長された磁性材よりなる筒状のホルダ311と、そのホルダ311内に収容された複数の永久磁石よりなる棒状磁石片312とより構成されている。
図1に示すように、前記装置フレーム11のリール側エリア14の側壁32には、扉33によって開閉される開口34が形成されている。前記区画壁12には開口35が形成され、その開口35には図示しないスリットを有する閉鎖板36が設けられている。そして、この閉鎖板36のスリット内に前記ワイヤ15が通されている。
次に、前記のように構成されたワイヤソーの動作を説明する。
このワイヤソーの運転時には、各第1磁石28がワイヤ15と近接する位置に配置される。この状態で、一方のリール16または17に巻き付けられたワイヤ15が、トラバースローラ24または25、ダンサローラ221または231、ガイドローラ26または27をそれぞれ介して、加工用ローラ18,19上に導かれて、両加工用ローラ18,19間で周回走行される。それとともに、加工用ローラ18,19から繰り出されるワイヤ15が、ガイドローラ27または26、ダンサローラ231または221、トラバースローラ25または24をそれぞれ介して、他方のリール17または16に巻き取られる。
そして、前記加工用ローラ18,19間におけるワイヤ15の周回走行状態で、そのワイヤ15上に図示しない供給装置から加工液が供給される。この状態で、図示しないサドルが下降されて、ワーク20がワイヤ15に対して押し付けられ、ワイヤ15によりワーク20に切断加工が施される。ワイヤ15が所定長さ走行すると、リール16,17及び加工用ローラ18,19が逆転されて、ワイヤ15の走行方向が逆方向に切り換えられる。これが繰り返されて、ワーク20の切断加工が進行される。
ここで、繰出し側のリール16または17が第1リールとなり、巻取り側のリール17または16が第2リールとなる。
このワイヤソーの運転時には、互いに離れて配置されている各ガイドローラ26,27とダンサローラ221,231との間において、第1磁石28により走行中のワイヤ15が吸引されて、ワイヤ15が緊張され、その緊張によってワイヤ15の振動が抑制される。よって、ワイヤ15の振動に起因してワイヤ切れを生じたり、ワーク20の加工に悪影響を及ぼしたり、ダンサローラ221,231やガイドローラ26,27が偏磨耗したりするおそれを防止することが可能になる。
また、加工用ローラ18,19の上部側の内側近傍位置においては、第2磁石31によりワイヤ15が下方へ吸引されて、そのワイヤ15に対して加工用ローラ18,19の環状溝181,191の底部側への押圧力が付与される。よって、例えば、加工用ローラ18,19の環状溝181,191とワイヤ15との間に切り粉やゴミ等が侵入したり、またワーク20の加工終了時において、加工用ローラ18,19間のワイヤ15に対するワーク20からの押圧力が解放された場合に、ワイヤ15が浮き上がって加工用ローラ18,19の環状溝181,191内から脱落して、目飛びが生じたり、ワイヤ15が切断されたりするようなおそれはない。
一方、前記ワイヤ15の脱着交換時等において、ワイヤ15を走行経路から撤去したり、走行経路に沿って新たに引き回したりする場合には、第1磁石28をワイヤ15から離間した位置に配置する。これにより、ワイヤ15に作用する第1磁石28の磁力が小さくなって、ワイヤ15の端部が第1磁石28に吸着されたりすることを防止できて、ワイヤ15の脱着作業を第1磁石28の磁力に影響されることなく行うことができる。
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) このワイヤソーにおいては前記第1及び第2リール16,17のうちの少なくとも一方のリールと加工用ローラ18,19との間のワイヤ走行経路において、ガイドローラ間を走行するワイヤ15に対応して、そのワイヤ15に近接するようにワイヤ15を吸引する第1磁石28が設けられている。このため、このワイヤソーの運転時には、ワイヤ15用のリール16,17と加工用ローラ18,19との間において、ガイドローラ間に張られたワイヤ15が第1磁石28により吸引されて緊張されながら走行される。よって、ワイヤ15に振動が発生することを抑制することができ、ワイヤ15の振動に起因してワイヤ切れを生じたり、ワーク20の加工に悪影響を及ぼしたりするおそれを防止することができる。
また、ワイヤ15に対し、磁力により非接触で作用するので、ワイヤ15にダメージがかからない。
(2) このワイヤソーにおいては、前記第1磁石28が互いに離れて配置されたローラ221,26間及び231,27間の位置に設けられている。このため、ガイドローラの個数を少なくして、ローラ221,26間及び231,27間におけるワイヤ15の走行距離が長くなった場合でも、そのガイドローラ間においてワイヤ15に振動が生じることを有効に抑制することができる。言い換えれば、ガイドローラの個数を少なくすることが可能になるため、ワイヤ15にねじれが生じたりするおそれを少なくすることができるとともに、ワイヤ15の案内構造を簡素化できる。
(3) このワイヤソーにおいては、前記第1磁石28がワイヤ15に対して接近離間可能に対向配置されている。このため、ワイヤ15の脱着交換時等において、第1磁石28をワイヤ15から離間した位置に配置することができる。これにより、第1磁石28によってワイヤ15の脱着作業に悪影響が与えられるおそれを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、この発明を具体化したワイヤソーの第2実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
この第2実施形態においては、図6に示すように、第1磁石28を固定した支持板29が装置フレーム11に対して、ガイドレール41を介してワイヤ15と接近離間する方向へ移動可能に支持されている。装置フレーム11には、第1磁石28を支持板29とともにワイヤ15から離間した位置に移動させるためのソレノイド42が配置されている。ソレノイド42と支持板29との間には、第1磁石28を支持板29とともにワイヤ15に接近した位置に移動付勢するためのバネ43が介装されている。
そして、通常時には、バネ43の付勢力により、第1磁石28がワイヤ15に接近した位置に移動配置されるようになっている。これに対して、ワイヤ15の脱着交換時等において、ワイヤ15を脱着させる場合には、ソレノイド42の励磁により、第1磁石28がバネ43の付勢力に抗して、ワイヤ15から離間した位置に移動配置されるようになっている。
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(4) この実施形態においては、バネ43の付勢力及びソレノイド42の励磁により、第1磁石28がワイヤ15に対して接近する位置と離間する位置とに移動配置されるようになっている。このため、第1磁石28が作業者による位置変更の難しい箇所に配置されている場合でも、ソレノイド42の遠隔位置からの励消磁操作により、第1磁石28をワイヤ15に対して容易に接近離間させることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 加工用ローラ18,19の内側近傍位置に配置される第2磁石31を、図7に示すように、磁性材よりなる筒状のホルダ311と、そのホルダ311内の両端部に収容された一対の永久磁石よりなる棒状磁石片312と、両棒状磁石片312間に介装された棒状磁性体313とより構成すること。
・ 第1磁石28を電磁石により構成し、ワイヤソーの運転時には、第1磁石28の電磁石の励磁によりワイヤ15を吸引し、ワイヤ15の脱着交換時等においては、第1磁石28の電磁石の消磁によりワイヤ15を吸引しないように構成すること。
・ ガイドローラとしてのダンサローラ221,231とガイドローラとしてのトラバースローラ24,25との間にも、第1磁石28を配置すること。
・ 第1磁石28を一方のリール16または17と加工用ローラ18,19との間のワイヤ経路に設けること。
・ 位置固定された2つのガイドローラ間を走行するワイヤ15に対し、第1磁石28を配置すること。
・ 本発明は、この実施形態のワイヤソーに限らず、他の形態のワイヤソーに用いることもできる。例えば、加工用ローラ18,19と、ワイヤ用リール16,17との間のワイヤ走行経路に設けるガイドローラの数を極力減らし、ガイドローラを図8(a)に示すように1個または図8(b)に示すようにゼロとしたワイヤ案内構成を有するワイヤソーに適用することもできる。なお、図8(a)(b)のようにガイドローラを1個またはゼロにした構成においては、ワイヤ15が定位置を走行するように、リール16,17がワイヤ15の繰出しや巻取りにともなって矢印方向にトラバース動作される。
(別の技術的思想)
さらに、上記実施形態により把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。
(イ) 第1リールに巻き付けられたワイヤを複数の加工用ローラの環状溝間に周回させて第2リールに巻き取り、前記加工用ローラ間の位置においてワイヤによりワークに対して切断加工を施すようにしたワイヤソーであって、
前記加工用ローラ間におけるワイヤの周回域の内側においてワイヤを吸引してそのワイヤに加工用ローラの環状溝の底部側への押圧力を付与する磁石を設けたことを特徴とするワイヤソー。
この構成によれば、例えば、加工用ローラの環状溝とワイヤとの間に、切り粉やゴミ等が侵入したり、またワークの加工終了時において、加工用ローラ間のワイヤに対する押圧力が解放された場合に、ワイヤが浮き上がって加工用ローラの環状溝内から脱落して目飛びが生じたり、ワイヤが切断されたりするようなおそれを防止することができる。ワイヤに対し、磁力により非接触で作用するので、ワイヤに負荷やダメージがかからない。
(ロ) 前記(イ)項において、前記磁石を加工用ローラの軸線方向に沿って延びる棒状に形成したことを特徴とするワイヤソー。
11…装置フレーム、15…ワイヤ、16…リール、17…リール、18,19…加工用ローラ、181,191…環状溝、20…ワーク、221,231…ガイドローラを構成するダンサローラ、24,25…ガイドローラを構成するトラバースローラ、26,27…ガイドローラ、28…第1磁石、29…支持板、30…ネジ、31…第2磁石、42…ソレノイド、43…バネ。

Claims (3)

  1. 第1リールに巻き付けられたワイヤを複数の加工用ローラ間に周回させて第2リールに巻き取り、前記加工用ローラ間の位置においてワイヤによりワークに対して切断加工を施すようにしたワイヤソーであって、
    前記第1及び第2リールのうちの少なくとも一方のリールと加工用ローラとの間のワイヤ走行経路において、前記ワイヤに対して張力を付与するダンサローラと、前記ワイヤを吸引して同ワイヤに緊張力を付与する第1磁石を設け
    前記加工用ローラ間におけるワイヤの周回域の内側において、前記ワイヤを吸引してそのワイヤに加工用ローラの環状溝の底部側への押圧力を付与する第2磁石を設けたことを特徴とするワイヤソー。
  2. 前記第1及び第2リールと加工用ローラとの間にワイヤの走行を案内するための複数のガイドローラを設け、前記第1磁石を互いに離れて配置されたガイドローラ間を走行するワイヤに対応して設けたことを特徴とする請求項1に記載のワイヤソー。
  3. 前記第1磁石をワイヤに対して接近離間可能に対向配置したことを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤソー。
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