JP5915953B2 - 異物検出装置、送電装置、受電装置、および無線電力伝送システム - Google Patents

異物検出装置、送電装置、受電装置、および無線電力伝送システム Download PDF

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Description

本開示は、コイルに近接した異物を検出する異物検出装置に関する。また、本開示は、このような異物検出装置を備え、かつ、非接触で電力を伝送する無線電力伝送のための送電装置および受電装置ならび無線電力伝送システムにも関する。
近年、携帯電話機や電気自動車などの移動性を伴う電子機器やEV機器において、無線充電を行うために、コイル間の誘導結合を用いた無線電力伝送技術の開発が進んでいる。無線電力伝送システムは、送電コイル(送電アンテナ)を備えた送電装置と、受電コイル(受電アンテナ)を備えた受電装置とを含み、送電コイルによって生じた磁界を受電コイルが捕捉することにより、電極を直接に接触させることなく電力を伝送することができる。
特許文献1は、このような無線電力伝送システムの一例を開示している。
特開2012−244732号公報
無線電力伝送システムにおいて、電力伝送を行う際に送電コイルまたは受電コイルに金属異物が近接すると、金属異物に渦電流が発生し、加熱させるリスクを生じる。また、電力伝送中に送電コイルまたは受電コイルに人体などが近接すると、人体に誘導電流が発生するリスクを生じる。従って、コイルに近接した金属や人体などの異物検出は、安全かつ高効率に無線電力伝送をするために必須の機能である。
このような課題に対し、特許文献1は、2次側コイルと電磁的に結合する1次側コイルを含む回路の1次側Q値を測定し、電力伝送効率を1次側コイルのQ値で補正し、得られた補正値に基づいて2次側コイルとの電磁結合している状態を検知することを開示している。
しかし、特許文献1の方法では、Q値測定のために交流電圧を用いており、交流成分の変化のみを指標としてコイルに近接した異物を検出するため、異物の検出感度が低いという課題がある。
本開示の実施形態は、コイルに近接した金属や人体などの異物を高い感度で検出できる異物検出装置を提供する。また、本開示の実施形態は、そのような異物検出装置を備える無線電力伝送のための送電装置および受電装置、ならびに無線電力伝送システムを提供する。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る異物検出装置は、コイルおよび共振コンデンサを有し、正のサイクルおよび負のサイクルを有する交流成分と直流成分とを含む電圧を出力するように構成された発振回路と、前記コイルに異物が接近したときに前記発振回路から出力される前記電圧における前記交流成分の変化と前記直流成分の変化とを検知する電気回路と、を備えている。
上述の一般的かつ特定の態様は、システム、方法およびコンピュータプログラムを用いて実装され、またはシステム、方法およびコンピュータプログラムの組み合わせを用いて実現され得る。
本開示の実施形態によれば、金属や人体などの異物がコイルに近接した際の、電圧の交流成分(正のサイクルおよび/または負のサイクル)の変化に加え、さらに、直流成分の変化を検知することで、コイルに近接した異物を高い感度で検出できる。
本開示の実施形態1に係る異物検出装置の概略構成を示す回路図である。 発振回路100の出力端Xにおける出力電圧Vin_Xの時間変化の一例を示す図である。 本開示の実施形態2に係る異物検出装置の概略構成を示す回路図である。 本開示の実施形態3に係る異物検出装置における発振回路の概略構成を示す回路図である。 発振回路における端子A−B間の第1の接続例を示す図である。 発振回路における端子A−B間の第2の接続例を示す図である。 発振回路における端子A−B間の第3の接続例を示す図である。 発振回路における端子A−B間の第4の接続例を示す図である。 本開示の実施形態4に係る異物検出装置における発振回路の概略構成の一例を示す回路図である。 実施形態4における第1の回路例および動作を説明するための図である。(a)は回路構成を示し、(b)は点Xにおける電圧Vin_Xの時間変化の一例を示し、(c)はコイル110に金属異物が近接したときの電圧Vin_Xの時間変化の一例を示している。 実施形態4における第2の回路例および動作を説明するための図である。(a)は回路構成を示し、(b)は点X’における電圧Vin_X’の時間変化の一例を示し、(c)はコイル110に金属異物が近接したときの電圧Vin_X’の時間変化の一例を示している。 実施形態4における第3の回路例および動作を説明するための図である。(a)は回路構成を示し、(b)は点X’における電圧Vin_X’の時間変化の一例を示し、(c)はコイル110に金属異物が近接したときの電圧Vin_X’の時間変化の一例を示している。 実施形態4の変形例を示す図である。 本開示の実施形態5に係る異物検出装置の概略構成を示す回路図である。 本開示の実施形態6に係る無線電力伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態6における送電装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態7に係る無線電力伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態7における受電装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の第1の実施例における測定結果を示す図である。 本開示の第2の実施例におけるシミュレーション結果を示す図である。 本開示の第2の実施例におけるシミュレーション結果を示す図である。
上述のように、無線電力伝送システムにおいては、コイルに近接した金属や人体(動物を含む)などの異物を確実に検出する必要がある。この要請に対し、特許文献1に代表される従来の検知回路では、金属異物がコイルに近接したときに発振電圧の交流成分が変化する点に着目した判定方法が主流であった。本願の実施形態では、異物がコイルに近接したときに、発振電圧の交流成分に加えて直流成分も変化するように発振回路を構成し、交流成分および直流成分の両方の変化を測定可能な測定回路が用いられる。このような構成により、本開示の実施形態では、コイルに近接した異物を高い感度で検出できる。また、本開示の実施形態は、そのような異物検出装置を備える無線電力伝送のための送電装置および受電装置、ならびに無線電力伝送システムを実現できる。
本願の実施形態の概要は、以下の通りである。
(1)本開示の一態様に係る異物検出装置は、コイルおよび共振コンデンサを有し、正のサイクルおよび負のサイクルを有する交流成分と直流成分とを含む電圧を出力するように構成された発振回路と、前記コイルに異物が接近したときに前記発振回路から出力される前記電圧における前記交流成分の変化と前記直流成分の変化とを検知する電気回路とを備えている。
(2)ある実施形態において、前記電気回路は、前記発振回路から出力された前記電圧を整流して出力する整流回路を備え、前記整流回路は、前記正のサイクルの電圧を整流する第1の整流素子と、前記直流成分を低下させる第1のコンデンサと、前記直流成分を低下させることによって0よりも小さくなった前記負のサイクルの電圧を整流する第2の整流素子と、を有する。
(3)ある実施形態において、前記整流回路は、前記第1の整流素子から出力された電圧を平滑化する第2のコンデンサをさらに有し、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの分圧比をUとするとき、0<U≦0.5を満足する。
(4)ある実施形態において、前記電気回路は、前記発振回路から出力される電圧を直接的あるいは間接的に測定する測定回路をさらに備える。
(5)ある実施形態において、前記電気回路は、前記整流回路から出力される電圧を測定する測定回路をさらに備える。
(6)ある実施形態において、前記発振回路は、前記発振回路から出力される前記電圧を低下させるように配置された抵抗Rdをさらに有し、前記抵抗Rdは、前記異物が前記コイルから十分に離れている場合において、前記測定回路に入力される電圧が、前記測定回路の測定可能範囲内に収まり、かつ、前記コイルよりも大きい異物がコイルに密着した場合に、前記電圧が、前記測定可能範囲の下限値以上に収まるように設定されている。
(7)ある実施形態において、前記測定回路は、前記測定回路に入力される電圧と所定の基準電圧との差が、所定の閾値以上のとき、前記異物が存在することを示す情報を出力する。
(8)ある実施形態において、前記共振コンデンサを第1の共振コンデンサとするとき、前記発振回路は、前記第1の共振コンデンサの容量とは異なる容量を有する第2の共振コンデンサをさらに備え、前記第1の共振コンデンサの一方の電極は、前記コイルおよび前記発振回路の出力端子に接続されており、前記第1および第2の共振コンデンサは、前記コイルに対して並列に接続されている。
(9)ある実施形態において、前記第1の共振コンデンサの容量をCx、前記第2の共振コンデンサの容量をCy=αCxとするとき、αは1≦α<100の範囲内の値に設定されている。
(10)ある実施形態において、前記第1の共振コンデンサの容量をCx、前記第2の共振コンデンサの容量をCy=αCxとするとき、αは0.01≦α<1の範囲内の値に設定されている。
(11)ある実施形態において、前記コイルは、無線で電力を送出する送電コイルとしても機能するように構成され、前記異物検出装置は、前記コイルと前記発振回路との間の電気的接続を切替えるスイッチをさらに備え、前記スイッチは、異物検出モードでは前記コイルと前記発振回路とを電気的に接続し、送電モードでは前記コイルと前記発振回路とを電気的に切断するように構成されている。
(12)ある実施形態において、前記コイルは、無線で電力を受け取る受電コイルとしても機能するように構成され、前記異物検出装置は、前記コイルと前記発振回路との間の電気的接続を切替えるスイッチをさらに備え、前記スイッチは、異物検出モードでは前記コイルと前記発振回路とを電気的に接続し、送電モードでは前記コイルと前記発振回路とを電気的に切断するように構成されている。
(13)本開示の他の態様に係る送電装置は、電力を無線で送出する送電装置であって、上記(1)から(11)のいずれかに記載の異物検出装置と、前記異物検出装置の検出結果に応じて送電周波数および送電電圧を決定する制御回路と、を備える。
(14)本開示の他の態様に係る受電装置は、送電装置から無線で送出された電力を受け取る受電装置であって、上記(1)から(10)、または(12)に記載の異物検出装置と、前記異物検出装置の検出結果に応じて送電制御のための情報を生成して出力する制御回路と、を備える。
(15)本開示の他の態様に係る無線電力伝送システムは、電力を無線で送出する送電装置と、前記送電装置から送出された前記電力を受け取る受電装置と、を備え、前記送電装置は、上記(13)に記載の送電装置である。
(16)本開示の他の態様に係る無線電力伝送システムは、電力を無線で送出する送電装置と、前記送電装置から送出された前記電力を受け取る受電装置と、を備え、前記受電装置は、上記(14)に記載の受電装置である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、同様の構成要素については同一の符号を付している。
(実施形態1)
図1は、本開示の実施形態1に係る異物検出装置の概略構成を示す回路図である。この異物検出装置は、例えば無線電力伝送システムの送電装置または受電装置において、金属や人体(動物を含む)などの異物の近接を検出する用途で用いられ得る。異物検出装置は、所定の周期で振動する電圧を出力する発振回路100と、発振回路100から出力された電圧を測定する測定回路300を含む電気回路150とを備えている。発振回路100は、コイル110および共振コンデンサCx、Cyを有し、正のサイクルおよび負のサイクルを含む交流成分、および直流成分(本明細書において、「直流電圧」と称することがある。)を含む電圧を出力するように構成されている。この電圧の変化を測定回路300が測定することにより、コイル110および共振コンデンサCx、Cyへの金属や人体などの異物の近接を検出することができる。以下、金属異物の検出に焦点を絞って説明する。
図2は、発振回路100が異物検出動作のために発振しているときの出力端Xからの出力電圧Vin_X(以下、「発振波形」と称することがある。)の時間変化の一例を示す図である。図1に示す回路構成では、電圧Vin_Xの波形は、ある電圧Vdcを振動の中心とする正弦波状の波形となる。電圧Vin_Xにおいて、振動の中心となる電圧Vdcを、「直流電圧」と呼ぶ。このように、本明細書では、「直流電圧」の用語を、時間によって正負が変化しない電圧そのものを表すだけでなく、ある電圧に含まれる「直流成分」の意味でも使用する。また、電圧Vin_Xにおいて、電圧Vdcよりも電圧が大きくなる期間を「正のサイクル」と呼び、電圧Vdcよりも電圧が小さくなる期間を「負のサイクル」と呼ぶ。本発振回路における出力波形は一例であり、上記出力電圧の波形は三角波や矩形波など周期的に変化するすべての波形を含む。
発振回路100は、コイル110および共振コンデンサCx、Cyの他、インバータINVと、抵抗Rf、Rdとを備えている。インバータINVは、不図示の電源から供給された電力により入力波形を増幅して出力する回路要素である。発振回路100が有する抵抗Rfおよび抵抗Rdは、回路の励振レベルを調整する素子である。共振コンデンサCxの一方の電極は、コイル110および発振回路100の出力端子(電子回路150に接続される端子)に接続されている。2つの共振コンデンサCx、Cyは、コイル110に対して並列に接続され、それぞれの電極の一方は接地されている。
測定回路300は、発振回路100から出力された電圧が所定の閾値以下のとき、金属異物が存在することを示す情報を出力するように構成されている。この検出結果を示す情報は、例えば不図示の表示素子に出力されたり、無線電力伝送システムの制御回路に伝達され、送電制御のために利用され得る。そのような制御の例は、実施形態6、7において後述する。測定回路300は、例えば、アナログ・デジタル変換回路(ADC)もしくはコンパレータ、またはそれらを備えたマイクロコントローラユニット(MCU)もしくはデジタルシグナルプロセッサ(DSP)などによって実現され得る。
以下、図1および図2を参照しながら、本実施形態の異物検出装置の動作原理をより詳細に説明する。
まず、図1では、発振回路100の一例として、電源電圧Vddで動作するゲート発振回路を用いている。異物検出装置は、コイル110とコンデンサCxとの接続点Xから出力電圧を取り出し、測定回路300で測定する。測定回路300は、0≦Vout<Vccの範囲で電圧を測定できるものとする。
本実施形態における測定回路300は、電気回路150に含まれる回路要素である。電気回路150は、測定回路300によって発振回路100から出力される電圧における正のサイクルおよび負のサイクルを有する交流成分の変化と、直流成分の変化とを検知する。ここで、「変化」とは発振波形の振幅低下や振幅増加や波形歪みなどのあらゆる波形の変化を含む。
発振回路100が発振し定常状態に達した時、時間tの経過に伴い、発振波形のサイクルの正負が角周波数ωで変化する。このため、接続点Xにおける電圧Vin_Xは、以下の式(1)で表される。
Vin_X=Vdc(Q)+Vac(Q)×sin(ωt) (1)
ここで、tは時間、ωは発振波形の角周波数、VdcはQ値によって変化する直流電圧、VacはQ値によって変化する発振波形の振幅値である。図2にも示すように、Vac(Q)×sin(ωt)>0になる期間が正のサイクルであり、Vac(Q)×sin(ωt)<0になる期間が負のサイクルである。VdcはインバータINVにCMOSインバータを用いた場合、理想的条件化であればVdc=Vdd/2であるが、半導体のばらつきや損失の影響などで一般にVdd/2より低くなる。この発振回路100の構成例では、コイル110に金属異物が近接することによってコイル110および共振コンデンサCx、Cyから構成される共振回路のQ値が低下すると、発振回路の安定性が低下し、VdcとVacが低下する。すなわち、正のサイクルおよび負のサイクルを有する交流成分と、直流成分が変化している。
振幅値Vacと直流電圧Vdcを測定する方法としては、発振波形の周期に比べて十分なサンプリングレートを有するADCを用いる方法がある。例えば、発振回路100の出力波形Vin_Xを直接サンプリングした上で、次式の演算によりデジタル的にVacおよびVdcを算出することができる。
Vac=(max(Vin_X)−min(Vin_X))÷2
(2)
Vdc=avg(Vin_X) (3)
ここで、max(・)は測定値の最大値、min(・)は測定値の最小値、avg(・)は発振波形1周期分の測定値の平均値を表す。
また、発振波形の振幅値Vacをアナログ的に測定する方法としては、ピークホールド回路を用いる方法などがある。直流電圧Vdcをアナログ的に測定する方法としてはローパスフィルタを用いる方法などがある。あるいは、ホール素子などの磁気センサを、発振回路100の接続点Xに近接させ、得られた出力電圧を増幅するなどの非接触で測定する方法もある。
従来方式では、金属異物がコイルに近接した時に交流電圧の振幅値Vacが変化することに主眼を置いた検知方法が主流であった。本願では、金属異物がコイルに近接した時に、交流成分だけでなく直流成分も変化するよう発振回路100を構成し、かつ、VacとVdcの変化を測定できる測定回路を備えることで、従来方式よりも高感度に異物を検知可能にした。具体的な検知感度の改善の度合いについては実施例1にて後述する。
なお、図1において、コンデンサCx、Cyの容量を異なる値に選定することで、上記の出力電圧の範囲をさらに拡大することも可能である。具体的には、図1に示す点Xに接続された共振コンデンサCxの容量をCx、電圧をVxとし、点Yに接続された共振コンデンサCyの容量をCy=αCx、電圧をVyとすると、Vx=α|Vy|となる。よって、電気回路150への入力電圧Vin_Xは、Vyのα倍となる。発振回路100の発振電圧が十分に大きくない場合や、測定回路300の測定可能な電圧の範囲が発振回路100の電源電圧よりも大きい場合は、上記コンデンサの容量の比をアンバランスにすることで、測定回路300への入力電圧を増加させることができる。αの設定範囲は、Cx=Cyである場合も含めて、例えば1≦α≦100に設定され得る。また、逆に、測定回路300への入力電圧Vinを低く抑えたい場合は、αは、例えば0.01≦α<1の範囲内の値に設定され得る。CxとCyとのバランスを崩しすぎると発振の安定度が低下するため、上記αの値はシステムの構成に応じて適切に選定する必要がある。
また、発振回路100は、図1に示すようなゲート発振回路以外にも、例えばコルピッツ発振回路や、ハートレー発振回路、クラップ発振回路、フランクリン発振回路など、LC共振原理に基づく公知の発振回路を用いることができる。発振回路100は、共振回路を構成するコイルと共振コンデンサとを少なくとも1つずつ有し、正のサイクル、負のサイクル、および直流電圧を含む電圧を出力するように構成されていればよい。
ダンピング抵抗Rdは、他の回路定数や測定回路300の検出性能に応じて適当な値に設定される。例えば、金属異物がコイル110から十分に離れている場合において、測定回路300に入力される電圧Voutが、測定回路300の測定可能範囲内に収まり、かつ、コイル110よりも大きい金属異物がコイル110に密着した場合に、電圧Voutが、上記測定可能範囲の下限値以上に収まるように設定され得る。
なお、図1に示す例では、ダンピング抵抗Rdは、発振回路100の出力段(インバータINVと接続点Xとの間)に接続されているが、他の位置に接続されていてもよい。ダンピング抵抗Rdは、発振回路100から出力される電圧を低下させるように配置されている限り、入力段、出力段、あるいはその両方のどの位置に設けられていてもよい。
(実施形態2)
図3は、本開示の実施形態2に係る異物検出装置の概略構成を示す回路図である。本実施形態では、発振回路100における増幅部(増幅回路)と電源Vddとの間に電流制限回路400をさらに備えている点で実施形態1と異なっている。これにより、発振回路100から出力される電圧Vinにおける正のサイクルの振幅、負のサイクルの振幅、および直流電圧が、異物の近接によってさらに変化するように構成できる。
通常、発振回路の増幅部の電源は電流制限回路400を備えていない。そのため、コイルへの異物の近接によってエネルギーの損失が生じると、発振電圧の降下が生じる。その場合、発振回路の増幅部は、失ったエネルギーを補って発振が持続するように電力を増幅させるように動作する。増幅回路の電源電圧が一定の場合、失ったエネルギーを補うため、電流を増加させることになり、電源から増幅回路に流入する電流値が増加する。
本実施形態では、電源と増幅部との間に電流制限回路400を接続することにより、異物の近接の有無に係らず増幅部に流入する電流値の上限値を設定することができる。この場合、発振回路100は、発振を持続させるため、増幅部の電源電圧Vdd’を低下させ、コイルへの異物の近接によって失われるエネルギー損失を低下させるように動作する。その結果、正のサイクルの電圧、負のサイクルの電圧、および直流電圧の3つが同時に低下することにつながり、測定回路300がこれらの電圧の低下を検出できる。以上の原理により、異物の近接をより高感度に検出することができる。
(実施形態3)
図4A〜4Eは、本開示の実施形態3に係る異物検出装置における発振回路の概略構成を示す回路図である。本実施の形態は、発振回路におけるコイルが複数である点で実施形態1と異なっている。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。
検知エリアを拡大する場合、複数のコイルを配列することで空間的・平面的に検知エリアを拡大することができる。しかし、コイルごとに発振回路を用意するとコストアップおよび回路面積の増大に繋がるという課題がある。そこで、本実施形態では、図4Aに示すように、端子A−Bを発振回路との接続点として、端子A−B間に複数のコイルを接続する。以下、想定される接続例をいくつか挙げる。
図4Bは、2つのコイル#1、#2を直列に接続した構成例を示している。複数のコイルを直列に接続することにより、同じ1つのコイルを用いた場合と比べて全体のインダクタンスが増加する。このため、発振周波数を固定したい場合に、共振コンデンサの容量を小さくすることができるという効果がある。また、発振が安定するまでの時定数は、共振コンデンサの容量とダンピング抵抗の積で決まる。このため、共振コンデンサの容量が小さくなることで、発振が開始するまでの時間を短縮できるという効果もある。
図4Cは、2つのコイル#1、#2を並列に接続した構成例を示している。複数のコイルを並列に接続することにより、同じ1つのコイルを用いた時と比べて全体のインダクタンスが低下する。このため、共振コンデンサの容量を固定したい場合に、発振周波数を高く設定できるという効果がある。発振周波数を高くすると、異物の表皮厚さが薄くなっていくため、渦電流損失も増大し、検知のさらなる高感度化を実現できるという格別の効果がある。
図4Dは、複数のコイル#1〜#Nと、セレクタ(マルチプレクサやスイッチ)とが端子A−B間に接続された構成例を示している。セレクタによって複数のコイルの中から少なくとも1つのコイルを選択することにより、異物が近接したコイルを知ることができる。例えば、異物検出装置が無線電力伝送システムにおける送電装置(充電台など)に搭載されており、その送電装置上に金属異物が積載された場合、その異物に近接したコイルを特定することができる。このため、異物検出用のコイルが送電コイルとしても機能するように構成されている場合に、異物の近接が検出されたコイル以外のコイルを用いて安全に送電できるという効果がある。また、異物検出用のコイルと送電コイルとを共用しない構成であっても、異物の近接が検出されたコイルから離れた位置にある送電用コイルを選択して安全に送電できるという効果がある。
図4Eは、本実施形態の構成を一般化して図示したブロック図である。N個のコイルの電気特性は自己インピーダンスおよび相互インピーダンスを含むN×Nのインピーダンス行列Zで表すことができ、N個のコイル端子の先にインピーダンス行列ZL(コンデンサ、インダクタ、抵抗、開放・短絡を含む)を接続したモデルで表現できる。本開示の趣旨から外れるので、詳細は割愛するが、基本的には複数のコイルであっても、端子A−B間がインダクティブ(誘導性)に見えるように接続端子を引き出せば、どのようなコイル配列であっても、広い目標検知エリアに対して異物の高感度検知ができるという効果がある。
(実施形態4)
図5は、本開示の実施形態4に係る異物検出装置の概略構成の一例(後述する第3の回路例)を示す回路図である。本実施形態では、発振回路100の出力点Xと測定回路300との間に整流回路200をさらに備えている点で実施形態1と異なっている。図5の構成例では、整流回路200および測定回路300によって電気回路150が構成されている。なお、本実施形態における異物検出装置は測定回路300を備えているが、測定回路300は異物検出装置に接続されて利用される外部の要素であってもよい。
整流回路200は、発振回路100から出力された電圧Vinにおける正のサイクルの電圧を整流する第1の整流素子D1と、直流電圧を低下させる第1のコンデンサC1と、直流電圧の低下によって0よりも小さくなった負のサイクルの電圧を整流する第2の整流素子D2と、第1の整流素子D1から出力された電圧を平滑化する第2のコンデンサC2とを有している。整流素子D1、D2は、例えばダイオードやトランジスタなどの半導体素子を用いて実現され得る。
図6〜図8は、本実施形態における異物検出装置の構成および動作を説明するための図(回路例)である。以下、図6〜図8を参照しながら、本実施形態の異物検出装置の動作原理をより詳細に説明する。図6は第1の回路例を、図7は第2の回路例を、図8は第3の回路例を示している。図8に示す構成が本実施の形態における最良の構成となる。
図6〜図8の全ての構成に共通する動作の概要を説明する。これらの例では、発振回路100の一例として、電源電圧Vddで動作するゲート発振回路を用いている。異物検出装置は、コイル110とコンデンサCxとの接続点Xから出力電圧を取り出し、整流素子D1を通してコンデンサC2で平滑化し、出力端子から電圧Vout(図6および図7ではVout_aまたはVout_b)を測定回路300で測定する。測定回路300は、0≦Vout<Vccの範囲で電圧を測定できるものとする。
次に、整流回路200の回路例について、図6〜図8の順に説明する。
図6(a)に示す第1の回路例は、ダイオード(整流素子)D1を含む半波整流回路である。図6(b)は、接続点Xにおける電圧Vin_Xの時間変化の一例を示しており、図6(c)は、コイル110に金属異物が近接したときの電圧Vin_Xの時間変化の一例を示している。ダイオードD1は、発振回路100が発振しているとき、主として正のサイクルの電圧および直流電圧を整流する。よって、金属異物の近接に伴う共振回路のQ値の変化によって得られる電圧の変化は、主として交流電圧の正のサイクルと直流電圧で生じる。最終的な出力電圧Vout_aの範囲は、ダイオードD1の順方向電圧VFなどを無視すると、Vdd/2≦Vout_a<Vddとなる。したがって、電源電圧Vdd=Vccの場合、測定回路の測定可能範囲である0≦Vout<Vccの全範囲で動作させることは不可能であるものの、少ない部品点数で高感度の検知ができるという効果がある。
図7(a)に示す第2の回路例は、第1の回路例(図6)における半波整流回路にコンデンサC1が追加された構成を有した整流回路である。コンデンサC1は、接続点XとダイオードD1との間に直列に接続されている。図7(b)は、コンデンサC1とダイオードD1との間の点X’における電圧Vin_X’の時間変化の一例を示しており、図7(c)は、コイル110に金属異物が近接したときの電圧Vin_X’の時間変化の一例を示している。この回路の出力電圧Vout_bは、図6に示す整流回路の出力電圧Vout_aとの間に、以下の式(4)で表される関係がある。
Vout_b=C1/(C1+C2)×Vout_a (4)
すなわち、コンデンサC1は、平滑コンデンサC2と共に、分圧比U=C1/(C1+C2)を定める分圧コンデンサとして機能する。このため、本明細書では、コンデンサC1を「分圧コンデンサ」と呼ぶことがある。この分圧コンデンサC1の効果により、図7(b)(c)に示すように、点X’における直流電圧は、接続点Xにおける直流電圧に比べて低下する。ただし、整流素子D1は主として正のサイクルと直流電圧を整流するので、Vout_bの範囲は、ダイオードの順方向電圧VFなどを無視すると、U×Vdd/2≦Vout_b<U×Vddとなる。したがって、電源電圧Vcc=Vddの場合、測定回路の測定可能範囲である0≦Vout<Vccの全範囲で動作させることは不可能であるものの、測定回路の電源電圧がVcc=U×Vddと低電圧動作をしている場合は、高感度の検知ができ、かつ、測定回路の消費電力を低減できるという効果も得られる。
図8(a)に示す第3の回路例は、第2の回路例(図7)における整流回路の構成要素に加えて、接続点X’とグランドとの間に接続されたダイオードD2を更に備えている。図8(b)は、接続点X’における電圧Vin_X’の時間変化の一例を示しており、図8(c)は、コイル110に金属異物が近接したときの電圧Vin_X’の時間変化の一例を示している。本回路例でも、第2の回路例と同様、分圧コンデンサC1の効果により、直流電圧Vdcが低下し、かつ、異物の接近に伴うQ値の低下によっても直流電圧Vdcが低下する。ダイオードD2は、分圧コンデンサC1による直流電圧(直流成分)の低下によって0よりも小さくなった負のサイクルの電圧を整流する効果をもつ。したがって、整流後の最大の出力電圧は、正負両サイクルの成分の合成により、2×Vac≒Vddである。ただし、Q値の低下に伴い、ダイオードD2の整流効果が小さくなるため、動作モードは第2の回路例(図7)に近づいていく。したがって、整流で得られる最小の出力電圧は、U×Vdd/2となる。まとめると、本実施形態における最終的な出力電圧Voutの範囲は、U×Vdd/2≦Vout<Vddとなる。
さて、測定回路300は、0≦Vout<Vccの範囲で電圧を測定できる。異物の検知感度を最大限に高めるためには、分圧比Uを小さくすればよいことがわかる。すなわち、分圧比Uを0に近づけることより、出力電圧の下限値U×Vdd/2を0V付近にまで低下させることができる。下限値を第1の回路例(図6)における下限値よりも小さくするためには、Uを0よりも大きく、かつ1未満の値に設定すればよい。第1の回路例における下限値よりも大幅に下限値を下げるためには、Uを0よりも大きく、かつ0.5以下に設定することが望ましい。さらに望ましくは、Uを0.001以上かつ0.5以下に設定すればよい。例えば、Vdd=5V、U=0.001とすると、Voutの範囲は2.5mV≦Vout<5Vとなる。測定回路300が、例えば10ビット(1024段階)の検出性能をもつADCだとすると、1ビットあたり5÷1024≒4.88mVの分解能を有する。この場合、ADCの出力範囲は1〜1023となり、ほぼフルレンジで測定可能となり、検知の高感度化を達成できる。
以上のように、本実施形態の異物検出装置によれば、コイル110および共振コンデンサCx、Cyを有し、正のサイクル、負のサイクル、および直流電圧を含む電圧を出力するように構成された発振回路100と、発振回路100に接続され、発振回路100から出力された電圧を整流して出力する整流回路200とを備える。整流回路200は、コイル110に金属異物が接近したとき、発振回路100から出力される電圧における正のサイクルの振幅、負のサイクルの振幅、および直流電圧の低下を検知するよう構成されている。最良の構成である第3の回路例に関して、より具体的に述べると、整流回路200は、正のサイクルの電圧を整流する第1の整流素子D1と、直流電圧を低下させる第1のコンデンサC1と、直流電圧の低下によって0よりも小さくなった負のサイクルの電圧を整流する第2の整流素子D2とを有する。整流回路200は、第1の整流素子D1から出力された電圧を平滑化する第2のコンデンサC2をさらに有し、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2との分圧比をUとするとき、例えば0<U≦0.5を満足するように構成されている。
このような構成により、整流回路200から出力される電圧の下限値を下げることができるため、測定回路300の検出性能を有効に利用でき、検出感度を高めることができる。本実施形態によれば、測定回路300の前段に増幅回路を設けることなく、検出感度を高くすることができるため、安価な回路構成で感度の高い異物検出装置を実現できる。
なお、本実施形態における異物検出装置は、図5〜図8に示す構成に限定されず、適宜改変を行ってもよい。例えば、図9に示すように、第3の回路例から平滑コンデンサC2を省略してもよい。この場合、測定回路300に入力される電圧Voutが交流電圧になるため、交流電圧の変化を測定できる比較的サンプリングレートの高いADCを測定回路300として用いる必要がある。
整流回路200は、図5〜図9に示す構成に限定されず、コイル110に金属異物が接近したとき、発振回路100から出力される電圧における正のサイクルの振幅、負のサイクルの振幅、および直流電圧の低下を検出できるよう構成されていればよい。
(実施形態5)
図10は本開示の実施形態5に係る異物検出装置の概略構成を示す回路図である。本実施形態の異物検出装置は、実施形態4の整流回路200を多段構成にした整流回路200aを備え、かつ、ダンピング抵抗Rdの値を増加させて、測定回路300に入力される電圧Voutが測定回路300の測定可能範囲内に収まるように構成されている点が異なる。以下、実施形態4と異なる点のみを説明し、共通する点についての説明は省略する。
異物検出に用いる発振回路100の発振レベルが大きいと、コイル部品からノイズを輻射し、外部の電子機器に影響を与える恐れがある。この場合、ダンピング抵抗Rdの値を数kΩと大きく設定することで、発振レベルを小さく抑えることができる。しかし同時に異物の検知感度も低下する。このような課題を解決するため、本実施形態では整流回路を多段構成にすることで、取り出せる出力電圧を2倍、4倍と増加させることができ、高感度化と低ノイズ性を両立できるという利点がある。
(実施形態6)
図11は、本開示の実施形態5に係る無線電力伝送システムの概略構成を示すブロック図である。この無線電力伝送システムは、送電装置500と受電装置600とを備え、送電装置500から受電装置600へ無線で電力を伝送することができる。送電装置500は、例えばワイヤレス充電器であり、受電装置600は、例えば携帯情報端末や電気自動車などの二次電池を備えた機器であり得る。本実施形態では、前述したいずれかの実施形態に係る異物検出装置が送電装置500の側に設けられている。このため、送電装置500は、受電装置600に送電するだけでなく、受電装置600における受電コイル610と送電コイル510との間に金属異物2000があるか否かを検出することができる。その検出結果は、例えば送電装置500または受電装置600に設けられた光源570または光源670から光の情報として使用者に通知され得る。なお、光源570、670に限らず、例えばディスプレイやスピーカなどの表示素子を用いて光、映像、音声などの情報として異物の検出結果を使用者に通知してもよい。「表示素子」は、視覚的情報を提示する素子に限定されず、聴覚的情報(音または音声)のみを提示する素子をも広く含む。
本実施形態の無線電力伝送システムが備える異物検出装置のこのような機能により、使用者は、受電装置600を送電装置500に近づける際、受電コイル610と送電コイル510との間の異物の有無を知ることができるため、安全な伝送状態を確保することができる。
以下、整流回路200を有する実施形態4の異物検出装置を備える場合を例に、本実施形態の構成および動作を説明する。
図11に示されるように、本実施形態における送電装置500は、送電コイル510と、送電回路520と、電源530と、発振回路100と、整流回路200と、測定回路300と、光源570とを備える。これらの構成要素のうち、送電コイル510、発振回路100、整流回路200、および測定回路300によって異物検出装置が構成されている。
送電コイル510は、上述した実施形態におけるコイル110に対応し、図11では発振回路100から独立した要素として描かれている。送電コイル510は、不図示のコンデンサとともに送電共振器を構成し、送電回路520から供給された交流電力を無線で伝送する。送電コイル510は、基板パターンで形成された薄型の平面コイルのほか、銅線やリッツ線、ツイスト線などを用いた巻き線コイルなどを用いることができる。十分な検出感度を確保するためには、コイルL1のQ値は、例えば100以上に設定され得るが、100よりも小さい値に設定されていてもよい。なお、送電共振器は、不要であればコンデンサを含まなくても良く、コイル510自身が有する自己共振特性を含めて送電共振器を形成しても良い。
発振回路100、整流回路200、および測定回路300は、上述したいずれかの実施形態におけるものと同じである。測定回路300は、送電コイル510に近接した金属異物を、整流回路200から出力された電圧の変化に基づいて検出する。そして、その検出結果を示す情報を直接的に、または不図示のメモリ等の記録媒体を介して間接的に制御回路540に通知する。
送電回路520は、異物検出完了後に送電のための交流エネルギを出力する回路である。送電回路520は、フルブリッジ型のインバータや、D級、E級などの他の種類の送電回路であってもよい。また、通信用の変復調回路や電圧・電流などを測定する各種センサを含めても良い。
電源530は、商用電源、一次電池、二次電池、太陽電池、燃料電池、USB(Universal Serial Bus)電源、高容量のキャパシタ(例えば電気二重層キャパシタ)、商用電源に接続された電圧変換器、または、それらの組み合わせを用いて実現され得る全ての電源を含む。
送電制御回路540は、送電装置500全体の動作を制御するプロセッサであり、例えばCPUとコンピュータプログラムを格納したメモリとの組み合わせによって実現され得る。送電制御回路540は、本実施形態の動作を実現するように構成された専用のハードウェアであってもよい。送電制御回路540は、発振回路100の発振周波数の切替や、送電回路520による送電制御(送電状態の調整)や、測定回路300の検出結果に基づいて表示素子570を発光させる制御を行う。具体的には異物検出モードにおいては、送電回路520の動作を停止し、発振回路100を駆動する。送電モードにおいては、発振回路100の動作を停止し、送電回路520を駆動する。送電制御回路540は、異物検出装置の測定結果に応じて送電開始周波数および送電電圧を決定する。
発振回路100には、前述したゲート発振回路の他、例えばコルピッツ発振回路や、ハートレー発振回路、クラップ発振回路、フランクリン発振回路など、LC共振原理に基づく公知の発振回路を用いることができる。
測定回路300は、前述のように、整流回路200から出力された電圧を測定するために用いられるADCなどの測定器であり得る。なお、図示しないが、測定回路300の少なくとも一部の機能と送電制御回路540の少なくとも一部の機能とは、半導体パッケージ(例えばマイクロコントローラやカスタムIC)によって実現されてもよい。
光源570は、測定回路300による検出結果を使用者に通知するように構成されている。光源570は、例えばLEDまたは有機ELなどの光源によって構成され得るし、複数の光源の集合体であってもよい。光源570は、送電コイルL1と受電コイルL2との間の距離や、金属異物の近接の程度に応じて、複数の光源のうちの異なる光源を発光させたり、発光させる光源の数を段階的に変動させてもよい。また、光源570の代わりに、液晶表示素子または有機EL表示素子のようなディスプレイを用いてもよい。ディスプレイを用いると、画像または文字などで検出結果を表示させることができる。そのような表示素子は、光とともに、または光に代えて、音や音声で検出結果を表示するように構成されていてもよい。
送電装置500は、異物検出装置を用いて異物を検出する「異物検出モード」と、送電回路520を用いて送電を行う「送電モード」の2つのモードで動作することができる。送電装置500は、送電モードと異物検出モードとを切り換えるスイッチS1、S2を備えている。送電制御回路540は、異物検出モードでは送電コイル510と発振回路100とを電気的に接続し、送電モードでは送電コイル510と発振回路100とを電気的に切断するようにスイッチS1、S2の導通状態を制御する。
受電装置600は、送電コイル510から伝送された電力の少なくとも一部を受け取る受電コイル610と、負荷630と、受け取った電力を整流して負荷630に供給する受電回路620と、異物の検出結果を伝える光源670と、受電装置600の各部を制御する受電制御回路640とを備えている。
受電コイル610は、不図示のコンデンサとともに受電共振器を構成し、送電共振器と電磁的に結合する。受電コイル610およびコンデンサは、それぞれ、送電側のコイルおよびコンデンサと同様のものであってもよいし、異なっていてもよい。なお、受電共振器は、不要であればコンデンサを含まなくても良く、コイル610自身が有する自己共振特性を含めて受電共振器を形成しても良い。
受電回路620は、整流回路や周波数変換回路、定電圧・定電流制御回路、通信用の変復調回路などの各種の回路を含み、受け取った交流エネルギを負荷630が利用可能な直流エネルギまたは低周波の交流エネルギに変換するように構成されている。また、受電共振器610の電圧・電流などを測定する各種センサを受電回路620中に含めてもよい。
負荷630は、例えば二次電池や高容量キャパシタであり、受電回路620から出力された電力によって充給電され得る。
受電制御回路640は、受電装置600全体の動作を制御するプロセッサであり、例えばCPUとコンピュータプログラムを格納したメモリとの組み合わせによって実現され得る。受電制御回路640は、この例に限定されず、本実施形態の動作を実現するように構成された専用のハードウェアであってもよい。受電制御回路640は、負荷650への充給電制御や、光源670の制御を行う。
以上のように、本実施形態では、異物検出用のコイルと送電用のコイルとを共用している。このような構成にすることで、コイル部品を共用化することができ、送電装置500を小型化できるという効果がある。
また、送電コイルを異物検出用のコイルとしても用いることで、送電コイル510上の異物の積載状態を直接検知できるという利点がある。これにより、測定回路300が測定した電圧値に基づいて、送電周波数および送電電力(送電電圧または送電電流)を調整することができる。例えば、異物が存在すると判断した場合、即座に送電を停止する、あるいは送電を開始しないとすると、充電できず、ユーザーの利便性を低下させる恐れがある。そこで、異物の有無の判定基準となる評価値が所定の閾値以下であっても、異物の温度が所定の閾値以下となるように送電制御を加えながら送電するようにしてもよい。そのような制御により、安全性を確保しながら送電を継続することができる。具体的には、予め実験的または解析的に得られたデータに基づいて決定されたパラメータを用いて所定の時間間隔で間欠的に送電したり、送電電力を所定の低減率で低減させた上で送電したり(電力制限モード)、送電コイル510の近傍に温度センサを配置し、温度をモニターしながら送電電力を調整するなどの方法を採用してもよい。
図12は、本実施形態における送電装置500の処理の一例を示すフローチャートである。異物検出モードを開始すると、まず、ステップS110において、測定回路300は、整流回路200から出力された電圧を測定する。次に、ステップS111において、測定回路300は、測定した電圧が第1の閾値以上か否かを判断する。測定した電圧が第1の閾値以上ならば、異物が存在しないので、ステップS112に進み、送電を開始する(通常送電)。電圧が第1の閾値未満ならば、異物が存在すると推定されるので、ステップS113に進み、測定回路300は、その電圧が第2の閾値以上であるか否かを判定する。ここで、電圧が第2の閾値以上ならば、測定回路300は、発熱が問題にならない小さい異物であると判定し、その旨の情報を送電制御回路540に通知する。送電制御回路540は、その情報を受けると、上述の電力制限モードに設定して送電を開始する(ステップS114)。ステップS113において電圧が第2の閾値未満ならば、測定回路300は、大きい異物が存在すると判定し、その旨の情報を送電制御回路540に通知する。送電制御回路540は、その通知を受けて光源570(例えばLED)を点滅させるなどして、ユーザーに異物が存在することを通告する(ステップS115)。
なお、無線電力伝送時には、例えば数W〜数kWの電力が送電コイル510から受電コイル610に伝送されるため、電力伝送中に送電モードから異物検出モードに移行すると、コイルの蓄積エネルギが異物検出用の回路に流入し、異物検出用の回路の耐圧を越えて焼損する可能性が生じる。そこで、本実施形態では、無線電力伝送中に送電コイル510に蓄積されたエネルギをグランドに逃がしてから異物検出モードに移行する。こうすることにより、異物検出用の回路の焼損を防ぐことができる。具体的には、送電モードから異物検出モードに切り替える場合、まず、送電回路520に含まれるインバータのうち、グランドに直結されているスイッチング素子(例えばMOSFET)のスイッチをONにする。これにより、送電コイル510に蓄積されていたエネルギをグランドに逃がすことができる。その後、所定の時間経過後に異物検出モードを開始すればよい。
なお、本実施形態では、送電コイル510が異物検出用のコイルとしても機能するように構成されているが、このような例に限らず、送電用のコイルと異物検出用のコイルとを個別に設けてもよい。
(実施形態7)
図13は、本開示の実施形態7に係る無線電力伝送システムの概略構成を示すブロック図である。本実施の形態では、受電装置600が、発振回路100、整流回路200、および測定回路300を含む異物検出装置を有している点で実施形態6と異なっている。本実施形態における受電装置600は、受電モードおよび異物検出モードの2つのモードで動作することができ、受電モードと異物検出モードとを切り換えるためのスイッチS1、S2を、受電コイル610と発振回路100との間に備えている。本実施形態における送電装置500および受電装置600の各構成要素は、実施形態6における対応する構成要素と同じものである。なお、本実施形態でも整流回路200を有する実施形態4の異物検出装置を備える場合を例示しているが、整流回路を有しない異物検出装置を備えていてもよい。
このような構成にすることで、コイル部品を共用化することができ、受電装置600を小型化できるという効果がある。また、受電コイル610を異物検出用のコイルとしても使用することで、受電コイル610の下などに存在する異物の積載状態を直接検知できるという利点がある。これにより、測定回路300が検知した電圧値に応じて、送電周波数および送電電力(電圧または電流)を調整するように送電装置500側に要求することができる。そのような要求は、例えば受電回路620に含まれる通信回路によって実行され得る。例えば、測定回路300が異物が存在すると判断した場合、送電制御回路540が即座に送電を停止する、あるいは送電を開始しないとすると、充電できず、ユーザーの利便性が損なわれる。そこで、異物の有無の判定基準となる評価値が所定の閾値以下であっても、異物の温度が所定の閾値以下となるように送電制御を加えながら送電するようにしてもよい。そのような制御により、安全性を確保しながら送電を継続することができる。具体的には、予め実験的または解析的に得られたデータに基づいて決定されたパラメータを用いて所定の時間間隔で間欠的に送電したり、送電電力を所定の低減率で低減させた上で送電したり(電力制限モード)、受電コイル610の近傍に温度センサを配置し、温度をモニターしながら送電電力を調整するなどの方法を採用してもよい。
図14は、本実施形態における受電装置600の処理の一例を示すフローチャートである。異物検知モードを開始すると、まず、ステップ130において、測定回路300は、整流回路200から出力された電圧を測定する。次に、ステップS131において、測定回路300は、測定した電圧が第1の閾値以上か否かを判断する。測定した電圧が第1の閾値上ならば、異物が存在しないので、ステップS132に進み、送電装置500側に送電開始要求を送る(通常送電)。電圧が第1の閾値未満ならば、異物が存在すると推定されるので、ステップS133に進み、測定回路300は、その電圧が第2の閾値以上であるか否かを判定する。ここで、電圧が第2の閾値以上ならば、測定回路300は、発熱が問題にならない小さい異物であると判定し、その旨の情報(送電開始要求)を送電装置500の送電制御回路540に送る(ステップS134)。送電制御回路540は、送電開始要求を受けると、上述の電力制限モードに設定して送電を開始する。ステップS133において電圧が第2の閾値未満ならば、測定回路300は、大きい異物が存在すると判定し、その旨の情報を受電制御回路640に通知する。受電制御回路640は、その通知を受けて光源670(例えばLED)を点滅させるなどして、ユーザーに異物が存在することを通告する(ステップS135)。
なお、無線電力伝送時には、例えば数W〜数kWの電力が送電コイル510から受電コイル610に伝送されるため、電力伝送中に受電モードから異物検出モードに移行すると、コイルの蓄積エネルギが異物検出用の回路に流入し、異物検出用の回路の耐圧を越えて焼損する可能性が生じる。そこで、本実施形態では、無線電力伝送中に受電コイル610に蓄積されたエネルギをグランドに逃がしてから異物検出モードに移行する。こうすることにより、異物検出用の回路の焼損を防ぐことができる。具体的には、受電回路620に含まれる整流回路が同期整流回路の場合、受電モードから異物検出モードに切り替える際に、まず、受電回路620に含まれるスイッチング素子のうち、グランドに直結されているスイッチング素子をONにする。これにより、受電コイル610内のコイルに蓄積されていたエネルギをグランドに逃がす。その後、所定の時間経過後に異物検出モードを開始すればよい。
なお、本実施形態では、受電コイル610が異物検出用のコイルとしても機能するように構成されているが、このような例に限らず、送電用のコイルと異物検出用のコイルとを個別に設けてもよい。
(実施例1)
本開示の実施形態1および実施形態2に係る実施例を説明する。
図1および図3において、Vdd=5V、Lp=6.5uH、Cx=Cy=33nF、Rd=270Ω、Rf=1MΩとして異物検出回路を試作し実験した。測定回路300は2Gサンプル/secのADCで、測定波形を一端メモリに格納した上、発振波形の振幅値Vacと直流電圧Vdcを式(2)(3)を用いて算出した。鉄とアルミホイルの2種を評価異物として選定し、コイルに近接させた時、コイルから離した時(異物なし)の発振波形の測定値を比較した。コイルに異物が近接していない時の電源Vddから供給される電流値が7mAだったため、電流制限回路400の電流制限値は8mAとし、8mAを越えた場合に定電流モードで動作するようにした。
評価結果を図15の表にまとめる。
表の2列目において、定電流回路なしが実施形態1、定電流回路ありが実施形態2に該当する。表中の丸括弧内の数字は、異物なしの時の電圧値と異物ありの時の電圧値との差分である。例えば、評価異物が鉄、定電流回路なしの場合のVacの差分は、1313−772=541mVとなり、異物の近接により交流電圧の振幅が541mV低下していることになる。
評価結果より、異物の材質に係らず、金属異物をコイルに近接させることで、振幅Vacと直流電圧Vdcがともに低下することがわかる。また、定電流回路を備えることでその低下量も増大することがわかる。従来の検知方式では主に交流電圧の振幅Vacの変化のみを検知対象としていたが、本願ではこれに加え、直流電圧Vdcの変化も検知の対象とすることができる。
例えば、評価異物をアルミホイル、定電流回路あり、とした実施形態2の構成例の場合、従来方式は電圧低下量が900mVとなるが、本願の電圧低下量は900+381=1281mVであり、約42%検知感度を向上することができた。
(実施例2)
本開示の実施形態4に係る実施例を説明する。
図16A、16Bは、実施形態4において図6〜8を参照して説明した3つの回路例におけるQ値と出力電圧との関係を示すグラフである。Vdd=5V、C1=1nF、Rf=1MΩ、Rd=470Ω、Cx=Cy=27nF、Lp=6.5uHとし、異物がコイル上に積載された際にコイルの抵抗Rpが変化することを模擬してRp=25〜5000mΩの範囲で変化させ、Q=0.6〜134の範囲を計算対象とした。また、C2=1nF、10nFの2種類を検討し、異なる分圧比U=0.5、0.091における出力電圧Voutの違いを、回路シミュレーションを用いて算出した。なお、シミュレーション結果にはダイオードの順方向電圧VFの特性が含まれている。
はじめに、図16Aに示すC1=1nF、C2=1nFとした分圧比U=0.5の結果について確認する。図6(第1の回路例)の回路構成における下限電圧はVdd/2≒2.5Vであり、図7(第2の回路例)の回路構成における下限電圧はU×Vdd/2≒1.2Vとなることがわかる。測定回路300が0≦Vout<5Vの範囲で測定可能であるならば、図6および図7に示す回路構成ではその50%しか検知能力を利用できないことになる。一方、図8(第3の回路例)の回路構成では、下限電圧は回路例2と同様、U×Vdd/2≒1.2Vであり、上限電圧は、Q値の増加に伴い、回路例1における上限電圧Vdd=5Vに近づく様子が確認できる。従って、実施形態4で説明したように、分圧比Uを低下させることで、下限電圧を低下させ、検知のダイナミックレンジを増加させることができると考えられる。
この考え方に基づき、図16Bに示すC1=1nF、C2=10nFとした分圧比U=0.091の結果について確認した。回路例2および回路例3の下限電圧がU×Vdd/2≒0.2Vまで低下していることがわかる。結果として、回路例3では、Q≒0〜134の範囲において、Vout≒0〜5Vの範囲で測定可能であり、回路例1、2の回路構成に比べて更なる高感度化を実現できることが明らかになった。
以上、本明細書では金属検出に焦点を絞って説明をしたが、本発明の実施形態においては人体検出も可能である。具体的にはコイルに人体(=誘電体)が近接すると、コイルのインピーダンスが変化し、Q値が変化する。Q値が変化すると前述のとおり発振波形の交流成分と直流成分が変化するため、これを測定回路200で検出すればよい。検出結果に基づき、送電制御回路は送電停止処理や電力低減処理を加えることができる。こうすることで、コイルに近接した人体を検出することができ、電磁波に対する人体曝露のリスクを回避できる。
なお、本明細書で提示した数値や回路構成は一例であり、本願発明はこれらの数値や回路構成に限定されるものではない。また、本願では、本発明の趣旨に焦点を絞るため、単一の周波数で動作する発振回路例の説明にとどめたが、スイッチ付きのキャパシタ、あるいはスイッチ付きのインダクタなどを更に備え、これらのスイッチのオン・オフを切替えてLC共振回路の共振周波数を動的に変更する「多周波発振回路」への拡張は容易である。これらは既存の切替手法を用いることができ、複数の周波数で電圧を測定し、各周波数ごとの電圧の変化量を判定することで、本開示の異物検出装置の検出精度をさらに向上させることも可能である。
本開示の異物検出装置、および無線電力伝送システムは、例えば、電気自動車、AV機器、電池、医療機器などへの充電あるいは給電を行う用途に広く適用可能である。本開示の実施形態によれば、コイルに近接した金属や人体などの異物を高感度に検知し、金属の異常発熱や人体曝露のリスクを回避することができる。
100 発振回路
110 コイル
150 電気回路
200、200a 整流回路
300 測定回路
400 電流制限回路
500 送電装置
510 送電コイル
520 送電回路
530 電源
540 送電制御回路
570 光源
600 受電装置
610 受電コイル
620 受電回路
630 負荷
640 受電制御回路
670 光源
Lp コイルのインダクタンス
Rp コイルの抵抗
Rd ダンピング抵抗
Cx 共振コンデンサ
Cy 共振コンデンサ
C1 分圧コンデンサ
C2 平滑コンデンサ
D1 整流素子
D2 整流素子
INV インバータ
S1、S2 スイッチ

Claims (16)

  1. コイルおよび共振コンデンサを有し、正のサイクルおよび負のサイクルを有する交流成分と直流成分とを含む電圧を出力するように構成された発振回路と、
    前記コイルに異物が接近したときに前記発振回路から出力される前記電圧における前記交流成分の変化と前記直流成分の変化とを検知する電気回路と、
    を備えた異物検出装置。
  2. 前記電気回路は、前記発振回路から出力された前記電圧を整流して出力する整流回路を備え、
    前記整流回路は、
    前記正のサイクルの電圧を整流する第1の整流素子と、
    前記直流成分を低下させる第1のコンデンサと、
    前記直流成分を低下させることによって0よりも小さくなった前記負のサイクルの電圧を整流する第2の整流素子と、
    を有する、請求項1に記載の異物検出装置。
  3. 前記整流回路は、前記第1の整流素子から出力された電圧を平滑化する第2のコンデンサをさらに有し、
    前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの分圧比をUとするとき、0<U≦0.5を満足する、
    請求項2に記載の異物検出装置。
  4. 前記電気回路は、前記発振回路から出力される電圧を直接的あるいは間接的に測定する測定回路をさらに備える、請求項1から3のいずれかに記載の異物検出装置。
  5. 前記電気回路は、前記整流回路から出力される電圧を測定する測定回路をさらに備える、請求項2に記載の異物検出装置。
  6. 前記発振回路は、前記発振回路から出力される前記電圧を低下させるように配置された抵抗Rdをさらに有し、
    前記抵抗Rdは、前記異物が前記コイルから十分に離れている場合において、前記測定回路に入力される電圧が、前記測定回路の測定可能範囲内に収まり、かつ、前記コイルよりも大きい異物がコイルに密着した場合に、前記電圧が、前記測定可能範囲の下限値以上に収まるように設定されている、
    請求項4または5に記載の異物検出装置。
  7. 前記測定回路は、前記測定回路に入力される電圧と所定の基準電圧との差が、所定の閾値以上の場合、前記異物が存在することを示す情報を出力する、請求項4から6のいずれかに記載の異物検出装置。
  8. 前記共振コンデンサを第1の共振コンデンサとするとき、
    前記発振回路は、前記第1の共振コンデンサの容量とは異なる容量を有する第2の共振コンデンサをさらに備え、
    前記第1の共振コンデンサの一方の電極は、前記コイルおよび前記発振回路の出力端子に接続されており、
    前記第1および第2の共振コンデンサは、前記コイルに対して並列に接続されている、
    請求項1から6のいずれかに記載の異物検出装置。
  9. 前記第1の共振コンデンサの容量をCx、前記第2の共振コンデンサの容量をCy=αCxとするとき、αは1≦α<100の範囲内の値に設定されている、請求項8に記載の異物検出装置。
  10. 前記第1の共振コンデンサの容量をCx、前記第2の共振コンデンサの容量をCy=αCxとするとき、αは0.01≦α<1の範囲内の値に設定されている、請求項8に記載の異物検出装置。
  11. 前記コイルは、無線で電力を送出する送電コイルとしても機能するように構成され、
    前記異物検出装置は、前記コイルと前記発振回路との間の電気的接続を切替えるスイッチをさらに備え、
    前記スイッチは、異物検出モードでは前記コイルと前記発振回路とを電気的に接続し、送電モードでは前記コイルと前記発振回路とを電気的に切断するように構成されている、
    請求項1から10のいずれかに記載の異物検出装置。
  12. 前記コイルは、無線で電力を受け取る受電コイルとしても機能するように構成され、
    前記異物検出装置は、前記コイルと前記発振回路との間の電気的接続を切替えるスイッチをさらに備え、
    前記スイッチは、異物検出モードでは前記コイルと前記発振回路とを電気的に接続し、送電モードでは前記コイルと前記発振回路とを電気的に切断するように構成されている、
    請求項1から10のいずれかに記載の異物検出装置。
  13. 電力を無線で送出する送電装置であって、
    請求項1から11のいずれかに記載の異物検出装置と、
    前記異物検出装置の検出結果に応じて送電周波数および送電電圧を決定する制御回路と、
    を備える送電装置。
  14. 送電装置から無線で送出された電力を受け取る受電装置であって、
    請求項1から10、または12に記載の異物検出装置と、
    前記異物検出装置の検出結果に応じて送電制御のための情報を生成して出力する制御回路と、
    を備える受電装置。
  15. 電力を無線で送出する送電装置と、
    前記送電装置から送出された前記電力を受け取る受電装置と、
    を備え、
    前記送電装置は、請求項13に記載の送電装置である、
    無線電力伝送システム。
  16. 電力を無線で送出する送電装置と、
    前記送電装置から送出された前記電力を受け取る受電装置と、
    を備え、
    前記受電装置は、請求項14に記載の受電装置である、
    無線電力伝送システム。
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