JP6740895B2 - 金属異物検出装置、ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

金属異物検出装置、ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、金属異物検出装置、ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システムに関する。
近年、ワイヤレスで電力を供給するワイヤレス給電の検討が盛んに行われている。そのようなワイヤレス給電の具体的な方式としては各種のものがあるが、その一つとして、磁界を利用する方式が知られている。この磁界を利用する方式は、より細かく見ると、電磁誘導方式と磁界共鳴方式の2種類に分けられる。
電磁誘導方式は、既に広く知られている方式であり、電力を供給する給電装置と、電力を受電する受電装置との結合度が非常に高く、高効率での給電が可能である一方、給電装置と受電装置の距離が近くないと給電できないという特徴がある。これに対し、磁界共鳴方式は積極的に共振(共鳴)現象を利用する方式であり、給電装置と受電装置との結合度が低くてもよく、給電装置と受電装置とがある程度離れていても給電できるという特徴を有する。
電磁誘導方式と磁界共鳴方式は、いずれも磁気を利用して給電を行う方式である。したがっていずれの方式においても、給電装置は、磁界を利用して電力を供給するためのコイルである給電コイルを有し、受電装置は、磁界を利用して電力を受電するためのコイルである受電コイルを有する。そして、給電コイルと受電コイルが磁気的に結合することによって、給電装置から受電装置への給電が行われる。
ところで、磁気的に結合した給電コイルと受電コイルとの間に金属異物が入ると、磁束により金属異物に渦電流が流れて発熱すること等により、給電効率が低下する。そのため、給電装置と受電装置との間に混入した金属異物を検出する必要がある。
特許文献1には、金属異物の接近を検出できる回路(負荷検出回路30)が開示されている。負荷検出回路30は、負荷センサ31が受ける発振信号(振動信号)の波高値を波高値検出回路32aで検出し、積分回路32bで積分し、波形成形回路32cで成形された信号によって、第2スイッチング回路13SSで1次共振回路12の共振コイルL12(給電コイル)の駆動をON/OFFできるように構成される。金属異物が接近すると上記波高値が上昇するので、負荷検出回路30によれば、金属異物が接近した場合に1次共振回路12の共振コイルL12(給電コイル)の駆動をOFFさせることが可能になる。
特開2000−134830号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、発振信号(振動信号)の波高値を整流した後、積分しているため、積分値には、発振信号(振動信号)の振幅と周波数の両方の情報が含まれる。その結果、金属異物の有無によって一定区間の波数が変化し、発振信号(振動信号)の振幅の変化に対して積分値が単調変化しないという問題があった。結果として、特許文献1では、金属異物を高精度に検出することが困難であった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、金属異物の検出精度を高めることを目的とする。
本発明による金属異物検出装置は、磁界または電流を受けて振動信号を発生する少なくとも1つのアンテナコイルを有するセンサ部と、前記振動信号に対応する信号の波形の積分値を得る積分回路と、前記積分値と接近する金属異物が無いときの前記積分値である基準積分値とに基づいて、前記アンテナコイルに接近する金属異物の有無を判定する判定回路と、を備え、前記積分値と前記基準積分値とは、同一波数分の波形を積分して得られることを特徴とする。
本発明によれば、アンテナコイルに金属異物が接近した場合、基準積分値と同一波数分の波形を積分した積分値が得られる。そのため、金属異物の接近によりアンテナコイルに発生する信号の振幅と周波数の変化のうち、振幅の変化が積分値に顕著に現れることとなる。したがって、振動信号の振幅の変化に対して積分値がほぼ単調に変化することとなるので、金属異物の検出精度が向上する。
上記金属異物検出装置において、前記センサ部の出力信号を整流する整流回路をさらに備え、前記振動信号に対応する信号は、前記整流回路の出力信号であることとしてもよい。これによれば、整流回路によって整流された後の信号を積分の対象とすることが可能になる。
上記各金属異物検出装置において、前記積分値と前記基準積分値を得る波形の積分開始点は、任意に調整可能であることとしてもよく、また、前記積分値と前記基準積分値を得る波形の波数は、任意に調整可能であることとしてもよい。
上記各金属異物検出装置において、前記アンテナコイルに前記電流を供給する駆動回路と、前記振動信号又は前記振動信号に対応する信号の波数を検出する波数検出回路と、前記波数検出回路に波数の検出を開始させるとともに前記積分回路に積分を開始させ、かつ、前記波数検出回路によって検出された波数が所定値に達した場合に前記積分回路に積分を終了させる制御回路と、をさらに備え、前記制御回路は、前記駆動回路による前記アンテナコイルへの前記電流の供給が開始されてから所定時間が経過したことに応じて、前記波数検出回路に波数の検出を開始させるとともに前記積分回路に積分を開始させることとしてもよい。これによれば、センサ部から出力される振動信号の振幅成分は大きいが積分値変化の小さな期間(例えば、駆動回路によるアンテナコイルへの電流の供給開始直後の所定期間)には積分を行なわないように、積分開始点を遅らせることが可能となる。そのため、センサ部から出力される振動信号の積分値変化が大きな範囲に積分区間を設定できるようになることから、金属異物の検出精度が一層向上する。
上記各金属異物検出装置において、前記振動信号又は前記振動信号に対応する信号の波数を検出する波数検出回路と、前記波数検出回路に波数の検出を開始させるとともに前記積分回路に積分を開始させ、かつ、前記波数検出回路によって検出された波数が所定値に達した場合に前記積分回路に積分を終了させる制御回路と、をさらに備え、前記積分値と前記基準積分値を得る波形の波数は、前記所定値が任意に調整可能であることにより、任意に調整可能とされることとしてもよい。これによれば、基準積分値を得る波形の波数を自然数に設定することが可能となるので、積分開始点と波形の位置関係がばらついたとしても、積分値に与える影響を抑えることができる。また、状況に応じて基準積分値を得る波形の波数を大きくすることで、金属異物が存在している場合の積分値と基準積分値の差をより大きくすることが可能になるので、金属異物の検出精度を一層向上させることが可能になる。
本発明によるワイヤレス給電装置は、給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送するワイヤレス給電装置であって、前記給電コイルと、上記各金属異物検出装置のいずれかと、を備えることを特徴とする。本発明によれば、金属異物の検出精度を高めた金属異物検出装置を備えるワイヤレス給電装置を得ることができる。
本発明によるワイヤレス受電装置は、給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送するワイヤレス受電装置であって、前記受電コイルと、上記各金属異物検出装置のいずれかと、を備えることを特徴とする。本発明によれば、金属異物の検出精度を高めた金属異物検出装置を備えるワイヤレス受電装置を得ることができる。
本発明によるワイヤレス電力伝送システムは、給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送するワイヤレス電力伝送システムであって、前記給電コイルを有するワイヤレス給電装置と、前記受電コイルを有するワイヤレス受電装置と、を備え、前記ワイヤレス給電装置および前記ワイヤレス受電装置の少なくとも一方は、上記各金属異物検出装置のいずれかを備えることを特徴とする。本発明によれば、金属異物の検出精度を高めた金属異物検出装置をワイヤレス給電装置およびワイヤレス受電装置の少なくとも一方に備えるワイヤレス電力伝送システムを得ることができる。
本発明によれば、金属異物の検出精度を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システム1の概略構成と、このワイヤレス電力伝送システム1に接続される負荷2とを示す図である。 図1に示したワイヤレス給電装置10及びワイヤレス受電装置20それぞれの内部回路構成を示す図である。 図2に示した金属異物検出装置14Aの機能ブロックを示す略ブロック図である。 図2に示した金属異物検出装置14Aに関わる各種信号等の波形を示す図である。 (a)は、図2に示した給電コイルL1とアンテナコイルL3の位置関係を示す平面図であり、(b)は、(a)のA−A線に対応する給電コイルL1及びアンテナコイルL3の断面図である。 図3に示した判定回路145が行う判定処理の説明図である。 (a)は、金属異物がない場合の信号Vdである信号Vd1(破線)と、金属異物がある場合の信号Vdである信号Vd2(実線)とを示す図であり、(b)は、金属異物がない場合の積分値IVである積分値IV1(破線)と、金属異物がある場合の積分値IVである積分値IV2(実線)とを示す図である。 本発明の第2の実施の形態による金属異物検出装置14Bの機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態による振幅信号Vcの波形を示す図である。 本発明の第3の実施の形態による金属異物検出装置14Cの機能ブロックを示す略ブロック図である。 図10に示した金属異物検出装置14Cに関わる各種信号等の波形を示す図である。 本発明の第4の実施の形態による金属異物検出装置14Dの機能ブロックを示す略ブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する内容により、本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、説明において同一要素または同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システム1の概略構成と、このワイヤレス電力伝送システム1に接続される負荷2とを示す図である。同図に示すように、ワイヤレス電力伝送システム1は、ワイヤレス給電装置10と、ワイヤレス受電装置20とを有して構成される。負荷2は、ワイヤレス受電装置20に接続される。
ワイヤレス電力伝送システム1は、例えば、二次電池の電力を利用する電気自動車(EV: Electric Vehicle)やハイブリッド自動車(HV: Hybrid Vehicle)などの移動体への給電用に用いられるシステムである。この場合、ワイヤレス給電装置10は地上に配設される給電設備内に搭載され、ワイヤレス受電装置20は車両に搭載されることになる。以下では、ワイヤレス電力伝送システム1が電気自動車への給電用のものであるとして説明を続ける。
図2は、ワイヤレス給電装置10及びワイヤレス受電装置20それぞれの内部回路構成を示す図である。以下、図1に加えてこの図2も適宜参照しながら、初めにワイヤレス電力伝送システム1の構成の概略を説明し、その後、本発明に特徴的な構成について詳しく説明する。
ワイヤレス給電装置10は、図1及び図2に示すように、直流電源11、電力変換器12、給電コイル部13、金属異物検出装置14A、及びノイズ検出部15を有して構成される。なお、本実施の形態では、ワイヤレス給電装置10内に金属異物検出装置14Aを設けることとして説明するが、ワイヤレス受電装置20内に金属異物検出装置14Aを設けることとしてもよい。
直流電源11は、電力変換器12に直流電力を供給する役割を果たす。直流電源11の具体的な種類は、直流電力を供給できるものであれば特に限定されない。例えば、商用交流電源を整流・平滑した直流電源、二次電池、太陽光発電した直流電源、又はスイッチングコンバータなどのスイッチング電源を、直流電源11として好適に用いることが可能である。
電力変換器12は、直流電源11から供給された直流電力を交流電力に変換し、それによって給電コイル部13に、図2に示す交流電流I1を供給するインバータである。具体的には、図2に示すように、複数のスイッチング素子SW1〜SW4がブリッジ接続されてなるスイッチング回路(フルブリッジ回路)と、スイッチ駆動部120とを有して構成される。なお、ここでは電力変換器12内のスイッチング回路をフルブリッジ回路により構成する例を示しているが、他の種類のスイッチング回路を用いることも可能である。
スイッチング素子SW1〜SW4は、スイッチ駆動部120からそれぞれのゲートに供給される制御信号SG1〜SG4によって、互いに独立してオンオフ動作を行うよう構成される。スイッチング素子SW1〜SW4の具体的な種類としては、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることが好適である。
スイッチ駆動部120は、スイッチング素子SW1〜SW4からなるスイッチング回路の出力電圧が所定周波数の交流電圧となるよう、制御信号SG1〜SG4の生成を行う信号生成部である。したがって、後述する給電コイルL1には、この所定周波数の交流電圧が供給されることになる。以下では、この所定周波数を電力伝送周波数fpと称する。電力伝送周波数fpの具体的な値は、例えば20〔kHz〕〜200〔kHz〕に設定される。
給電コイル部13は、図2に示すように、直列に接続された給電側コンデンサC1及び給電コイルL1によって構成される共振回路(給電側共振回路)であり、電力変換器12から供給される交流電圧に基づいて交番磁界を生成する役割を果たす。給電コイル部13を構成する給電側共振回路の共振周波数は、上述した電力伝送周波数fpと同一又はそれに近い周波数に設定される。なお、給電側コンデンサC1は、給電コイルL1と並列に接続してもよい。
給電コイルL1は、例えばφ0.1(mm)の絶縁された銅線を2千本程度撚り合わせたリッツ線を数ターンから数十ターン程度、平面状に巻回することによって形成されたスパイラル構造のコイルであり、例えば地中または地面近傍に配置される。電力変換器12から給電コイルL1に交流電圧が供給されると、給電コイルL1に図2に示す交流電流I1が流れ、それによって交番磁界が発生する。この交番磁界は、給電コイルL1と後述する受電コイルL2との間の相互インダクタンスM12によって受電コイルL2内に起電力を発生させ、それによって電力の伝送が実現される。
金属異物検出装置14Aは、給電コイルL1に接近する金属異物の有無を検出する機能を有する装置であり、図2に示すように、それぞれアンテナコイルL3及び金属異物検出装置用コンデンサC3を含む複数の共振回路RCと、各共振回路に接続された検出部140とを有して構成される。なお、図2に示した抵抗R3は、アンテナコイルL3の直列抵抗を明示したものである。
金属異物検出装置14Aを設置する目的は、給電コイルL1と受電コイルL2との間にある金属異物を検出することにある。そこで金属異物検出装置14Aの少なくとも一部(より具体的には各アンテナコイルL3)は、図1に示すように、給電コイルL1の受電コイルL2との対向面上に、すなわち給電コイルL1と受電コイルL2の間に配置される。なお、金属異物検出装置14Aと給電コイルL1とは、一体のユニットとして構成してもよいし、別々のユニットとして構成してもよい。金属異物検出装置14Aの詳細については、後述する。
ノイズ検出部15は、電力伝送周波数fpよりも高い周波数のノイズを検出可能に構成される。ノイズ検出部15の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、給電コイルL1に流れる電流波形を検出する電流検出回路と、その出力信号から高周波数成分のみを取り出すハイパスフィルタと、ハイパスフィルタの出力信号の振幅が所定値を上回っている場合に、すなわち高周波成分の発生期間に同期信号を発する同期信号生成部とによって、ノイズ検出部15を構成することが好適である。電流検出回路に代え、抵抗分圧回路などの電圧検出回路を用いてもよい。また、ハイパスフィルタのカットオフ周波数は、電力伝送周波数fpよりも高い周波数に設定することが好ましい。他に、給電コイルL1と受電コイルL2の間にホール素子や磁気抵抗効果素子等の磁気センサを配置することによって、ノイズ検出部15を構成することも可能である。
次に、ワイヤレス受電装置20は、図1及び図2に示すように、受電コイル部21と、整流器22とを有して構成される。
受電コイル部21は、図2に示すように、直列に接続された受電側コンデンサC2と受電コイルL2とによって構成される共振回路(受電側共振回路)を有して構成され、給電コイルL1から伝送された交流電力をワイヤレスにて受電する受電部としての役割を果たす。受電コイル部21を構成する受電側共振回路の共振周波数も、上述した電力伝送周波数fpと同一又はそれに近い周波数に設定される。なお、受電側コンデンサC2は、受電コイルL2と並列に接続してもよい。
受電コイルL2は、給電コイルL1と同様に、例えばφ0.1(mm)の絶縁された銅線を2千本程度撚り合わせたリッツ線を数ターンから数十ターン程度、平面状に巻回することによって形成されたスパイラル構造のコイルである。一方、受電コイルL2の設置位置は、給電コイルL1とは異なり、例えば電気自動車の車両下部となる。給電コイルL1によって生成される磁束が受電コイルL2に鎖交すると、電磁誘導作用による起電力が受電コイルL2に生じ、図2に示す交流電流I2が流れる。この交流電流I2は、整流器22により直流電流に変換されたうえで、負荷2に供給される。これにより、負荷2に対して直流電力を供給することが実現される。
整流器22は、受電コイル部21から出力された交流電流を直流電流に整流することにより、負荷2に対して直流電力を供給する機能を有する回路である。具体的には、図2に示すように、4つのダイオードD1〜D4がブリッジ接続されてなるブリッジ回路と、このブリッジ回路と並列に接続された平滑用キャパシタC0とによって構成される。
負荷2は、図示しない充電器及びバッテリーを含んで構成される。このうち充電器は、整流器22から出力された直流電力に基づいてバッテリーを充電する機能を有する回路である。この充電は、例えば定電圧定電流充電(CVCC充電)により実行される。バッテリーの具体的な種類は、電力を蓄える機能を有するものであれば特に限定されない。例えば、二次電池(リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、ニッケル電池など)や容量素子(電気二重層キャパシタなど)を、負荷2を構成するバッテリーとして好適に用いることが可能である。
次に、図3〜図5を参照しながら、金属異物検出装置14Aの詳細について説明する。図3は、金属異物検出装置14Aの機能ブロックを示す略ブロック図であり、図4(a)〜図4(f)は、金属異物検出装置14Aに関わる各種信号等の波形を示す図であり、図5(a)は、給電コイルL1とアンテナコイルL3の位置関係を示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)のA−A線に対応する給電コイルL1及びアンテナコイルL3の断面図である。
初めに図5(a)及び図5(b)を参照すると、上述した複数の共振回路RCは、平面的に見て給電コイルL1の内側に相当する領域内にマトリクス状に並べて配置される。このような共振回路RCの配置は、表面に導電性のコイルパターンが形成されたプリント基板(図示せず)を給電コイルL1上に設置することによって、実現できる。
この配置により、給電コイルL1において上述した交番磁界(電力伝送周波数fpで振動する磁界)が発生すると、図2に示した給電コイルL1と各アンテナコイルL3との間の相互インダクタンスM13、及び、受電コイルL2と各アンテナコイルL3との間の相互インダクタンスM23によって、各アンテナコイルL3に起電力が誘起される。この起電力は、各アンテナコイルL3に振動信号を発生させる。つまり、本実施の形態によるアンテナコイルL3は、磁界を受けて振動信号を発生するものとなっている。
各アンテナコイルL3に発生する振動信号は、交番磁界の周波数である電力伝送周波数fpの成分に加え、各共振回路RCの共振周波数frの成分を含む信号となる。共振周波数frの具体的な値は、アンテナコイルL3のインダクタンスとコンデンサC3のキャパシタンスとを調整することにより、電力伝送周波数fpよりも桁違いに高い単一の値に設定される。具体的な例では、fr=3,000〔kHz〕とすることが好ましい。なお、コンデンサC3のキャパシタンスは、数百から数千〔pF〕程度の値とすることが好ましい。
図4(a)には、電力伝送周波数fpで振動する信号Vaを示し、図4(b)には、各共振回路RCに発生する振動信号Vbを示している。これらの図から理解されるように、振動信号Vbは、電力伝送周波数fpで振動する信号Vaに共振周波数frの成分が重畳された信号となる。詳しくは以下で説明するが、金属異物検出装置14Aの検出部140は、振動信号Vbからこの共振周波数frの成分のみを取り出し、その変化を利用して、給電コイルL1と受電コイルL2との間に存在する金属異物の検出を行う。
ここで、本実施の形態では、各アンテナコイルL3と直列又は並列にコンデンサC3を設置することによって共振回路RCを形成しているが、コンデンサC3を設けず共振回路RCを形成しないこととしてもよい。この場合、図4(b)に示した振動信号Vbではなく、図4(a)に示した信号Vaが検出部140への入力となるので、検出部140は、金属異物の検出を行うために共振周波数frの成分の変化を利用することができない。そこで、この場合の検出部140は、電力伝送周波数fpの成分の変化を利用して、給電コイルL1と受電コイルL2との間に存在する金属異物の検出を行う。
次に図3を参照すると、検出部140は機能的に、検出切替スイッチ141、フィルタ回路142、整流回路143、積分回路144、判定回路145、波数検出回路146、及び制御回路147Aを有して構成される。このうち波数検出回路146は、波形整形回路146a及びカウンタ回路146bを有して構成される。また、検出切替スイッチ141及びフィルタ回路142は、各共振回路RCとともにセンサ部Sを構成する。
検出切替スイッチ141は、フィルタ回路142に接続された共通端子と、各共振回路RCに接続された複数の選択端子とを有する1回路多接点のスイッチであり、制御回路147Aの制御に応じて、いずれか1つの選択端子を共通端子に接続するよう構成される。検出切替スイッチ141として具体的には、半導体スイッチやマルチプレクサを使用することが好適である。
制御回路147Aは、等しい時間間隔で1つずつ順次、各アンテナコイルL3を選択していくアンテナコイル選択部として機能する。制御回路147Aはまた、最後のアンテナコイルL3を選択した後には、最初のアンテナコイルL3に戻って選択動作を繰り返すよう構成される。検出切替スイッチ141は、制御回路147Aによって選択されているアンテナコイルL3に対応する選択端子を、共通端子に接続する役割を果たす。これにより、フィルタ回路142には、各アンテナコイルL3が1つずつ順次接続されていくことになる。
ここで、制御回路147Aは、ユーザによる設定等に応じて、複数のアンテナコイルL3のうちのいくつかを上記選択の対象から外せるように構成されてもよい。こうすれば、金属異物の検出対象となる領域を限定することが可能になるとともに、すべてのアンテナコイルL3を用いる場合に比べ、1つ1つのアンテナコイルL3による金属異物の検出時間を長くすることができる。
また、本実施の形態では、アンテナコイルL3ごとにコンデンサC3を設置しているが、全体で1つだけコンデンサC3を設置し、検出切替スイッチ141によってフィルタ回路142に接続されたアンテナコイルL3のみが、このコンデンサC3と共振回路RCを構成することとしてもよい。こうすれば、コンデンサC3の数を減らすことができるので、金属異物検出装置14Aの部品点数を削減することが可能になる。なお、アンテナコイルL3ごとにコンデンサC3を設置する場合、それぞれの共振回路RCごとにアンテナコイルL3とコンデンサC3の接続を切り替えるスイッチを設け、金属異物の検出時において、検出切替スイッチ141によってフィルタ回路142に接続されたアンテナコイルL3以外のアンテナコイルL3とコンデンサC3との接続を切り離すように構成しても構わない。こうすれば、金属異物の検出動作時において、検出切替スイッチ141によってフィルタ回路142に接続されたアンテナコイルL3と他のアンテナコイルL3との磁気的な結合が抑制され、金属異物の検出精度を一層向上させることが可能になる。
制御回路147Aは、選択したアンテナコイルL3を利用して金属異物の検出動作を行う。具体的には、以下で説明するように積分回路144、判定回路145、及び波数検出回路146を制御することにより、金属異物の検出動作を行う。この検出動作は、1つのアンテナコイルL3が選択されている間に、制御回路147Aによって1回以上繰り返し実行される。
フィルタ回路142は、検出切替スイッチ141を介して接続されているアンテナコイルL3において発生した振動信号Vbから電力伝送周波数fpの成分を取り除くことにより、図4(c)に示す振動信号Vcを生成する回路である。具体的には、共振周波数frと同じ帯域の周波数を取り出すバンドパスフィルタにより、フィルタ回路142を構成することが好適である。一方、コンデンサC3を設けず、共振回路RCを形成しない場合は、電力伝送周波数fpと同じ帯域の周波数を取り出すバンドパスフィルタにより、フィルタ回路142を構成すると好適である。
整流回路143は、センサ部S(フィルタ回路142)から出力される振動信号Vcを整流することにより、図4(d)に示すパルス状の信号Vdを生成する回路である。整流回路143として具体的には、ダイオード、ダイオードブリッジ回路、又は半導体スイッチなどのスイッチング素子を使用することが好適である。図4(d)に示す信号Vdは整流回路143を半波整流回路により構成した場合の例であるが、整流回路143を全波整流回路あるいはその他の整流回路により構成することとしてもよい。
積分回路144は、整流回路143が生成した信号Vdの波形の積分値IVを得る回路である。信号Vdが上述したようにパルス状の信号であることから、信号Vdが発生している間、積分回路144の積分値IVは、図4(e)に示すように階段状に上昇することになる。積分回路144による積分の開始及び終了は、制御回路147Aによって制御される。
波数検出回路146は、整流回路143が生成した信号Vdの波数を検出する回路である。具体的に説明すると、まず波形整形回路146aにより、信号Vdから図4(f)に示す二値信号CKを生成し、次いでカウンタ回路146bによりこの二値信号CKの波数をカウントすることによって、整流回路143が生成した信号Vdの波数を検出する。以下、それぞれの回路の動作について詳しく説明する。
波形整形回路146aは、整流回路143が生成した信号Vdの閾値判定を行うことにより、二値信号CKを生成する。この閾値判定で用いる閾値としては、予め設定された基準電圧値を用いることが好適である。基準電圧値の具体的な値は、例えば、金属異物がない場合の信号Vdの振幅中心電圧に設定される。二値信号CKは、閾値判定の結果が閾値以上である場合にハイとなり、閾値判定の結果が閾値未満である場合にローとなる信号である。したがって、二値信号CKの周期は、共振回路RCの共振周波数の逆数と一致する。なお、本実施の形態では、整流回路143が生成した信号Vdの閾値判定により二値信号CKを生成しているが、波形整形回路146aは、センサ部S(フィルタ回路142)から出力される振動信号Vcの閾値判定を行うことにより、二値信号を生成してもよい。この場合、閾値判定で用いる閾値としては、0Vが好適である。また、コンデンサC3を設けず共振回路RCを形成しない場合は、波形整形回路146aは、アンテナコイルL3に発生する振動信号Vbの閾値判定を行うことにより、二値信号を生成してもよい。
カウンタ回路146bは、波形整形回路146aにより生成された二値信号CKをクロックとしてカウント動作を行い、その結果を示すデジタル値(カウント値)を生成する回路である。カウンタ回路146bによるカウントの開始及び終了のタイミングは、制御回路147Aによって制御される。カウンタ回路146bによって生成されるカウント値は整流回路143が生成した信号Vdの波数に等しくなるので、波数検出回路146は、このカウント値を整流回路143が生成した信号Vdの波数の検出結果として出力するよう構成される。
制御回路147Aは、上述したようにしてアンテナコイルL3の選択を行う他、積分回路144及びカウンタ回路146bの制御を行う回路である。具体的には、アンテナコイルL3の選択を切り替える都度、所定の波数検出開始信号を供給することによって波数検出回路146に波数の検出を開始させる(具体的には、カウンタ回路146bにカウントを開始させる)とともに、所定の積分開始信号を供給することによって積分回路144に積分を開始させる。その後、波数検出回路146による波数の検出結果(具体的には、カウンタ回路146bが出力するカウント値)を監視し、該検出結果が所定値(以下、「積分対象波数」と称する)に達した場合に、所定の積分終了信号を供給することによって積分回路144に積分を終了させるとともに、所定の波数検出終了信号を供給することによって、波数検出回路146に波数の検出を終了させる(具体的には、カウンタ回路146bにカウントを終了させる)。積分回路144は、こうして積分が終了した時点での積分値IVを判定回路145に供給するよう構成される。
ここで、制御回路147Aが波数検出回路146に波数の検出を開始させるタイミングと積分回路144に積分を開始させるタイミングとは、同時であってもよいし、異なっていてもよい。後者の場合の例としては、初めに波数検出回路146に波数の検出を開始させ、検出された波数が所定値に達した場合に、積分回路144に積分を開始させることが挙げられる。積分値IVと後述する基準積分値CIVとで同一波数分の波形を積分するという観点からは、この例による積分の開始のさせ方が適している。
制御回路147Aはまた、積分値IVの基準となる基準積分値CIVを得るための動作も行うよう構成される。基準積分値CIVは、給電コイルL1と受電コイルL2の間に金属異物が存在しないときの積分値IVであり、制御回路147Aは、給電コイルL1と受電コイルL2の間に金属異物が存在しないことが保証される状態で上記制御を実行することにより、基準積分値CIVを取得する。このとき、制御回路147Aは、上述した積分対象波数について、通常動作で積分値IVを取得するときと同じ値を使用する。したがって、積分値IVと基準積分値CIVとは、同一波数分の波形を積分したものとなっている。制御回路147Aは、取得した基準積分値CIVを判定回路145に出力し、記憶させる。
判定回路145は、積分回路144から供給される積分値IVと、制御回路147Aから予め供給され、記憶していた基準積分値CIVとに基づいて、給電コイルL1と受電コイルL2の間における金属異物の有無を検出する回路である。具体的には、積分値IVと基準積分値CIVの差の絶対値が所定値以内であれば金属異物はないと判定し、そうでなければ金属異物があると判定する。
図6は、判定回路145が行う判定処理の説明図である。図6(a)は金属異物がある場合、図6(b)は金属異物がない場合をそれぞれ示している。これらの図を参照しながら判定回路145が行う判定処理についてより詳しく説明すると、判定回路145はまず、積分値IVと基準積分値CIVの差の絶対値(差分絶対値)を算出する。そして、この差分絶対値が図6(a)に示すように所定の閾値を上回る場合、給電コイルL1と受電コイルL2の間に金属異物がある(給電コイルL1に接近する金属異物がある)と判定する。一方、差分絶対値が図6(b)に示すように所定の閾値以下である場合、給電コイルL1と受電コイルL2の間に金属異物がない(給電コイルL1に接近する金属異物がない)と判定する。
図3に戻り、判定回路145による判定の結果は、制御回路147Aに供給される。制御回路147Aは、金属異物が検出されたとの判定結果が供給された場合、図2に示したスイッチ駆動部120に対し、電力変換器12による電力の変換を停止するよう指示する。この指示を受けたスイッチ駆動部120は、電力変換器12から交流電力が出力されないよう、図2に示した制御信号SG1〜SG4を調整する。これにより、ワイヤレス給電装置10による給電動作が停止するので、給電コイルL1と受電コイルL2の間に生ずる交番磁界に起因して金属異物に渦電流が発生し、それによって金属異物が発熱することを防止することが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態による金属異物検出装置14Aによれば、積分値IVと基準積分値CIVとが同一波数分の波形を積分して得られたものとなっているので、金属異物の接近により給電コイルL1に発生する振動信号の振幅と周波数の変化のうち、振幅の変化が積分値に顕著にあらわれることとなる。したがって、センサ部Sから出力される振動信号Vcの振幅の変化に対して積分値IVがほぼ単調に変化することとなるので、金属異物の検出精度が向上する。
図7(a)は、金属異物がない場合の信号Vdである信号Vd1(破線)と、金属異物がある場合の信号Vdである信号Vd2(実線)とを示す図である。また、図7(b)は、金属異物がない場合の積分値IVである積分値IV1(破線)と、金属異物がある場合の積分値IVである積分値IV2(実線)とを示す図である。以下、これらの図を参照しながら、本実施の形態による金属異物検出装置14Aが奏する上記の効果について、詳しく説明する。
図7(a)に示すように、給電コイルL1と受電コイルL2の間に金属異物がある場合とない場合とでは、信号Vdの振幅及び周波数が異なる。これは、金属異物の存在により、給電コイルL1と受電コイルL2の間の相互インダクタンスM12(図2参照)が変化するためである。信号Vdの振幅及び周波数が異なる結果として、図7(b)に示すように、積分値IVも、給電コイルL1と受電コイルL2の間に金属異物がある場合とない場合とで異なることとなる。したがって、金属異物の検出を行うには、積分値IVを取得し、予め金属異物がない場合に取得しておいた基準積分値CIVと比較すればよい、と言える。
しかしながら、積分値IVと基準積分値CIVと比較するにしても、これらが仮に同一の時間にわたって信号Vdを積分した結果であるとすると、適切な検出結果が得られなくなってしまう場合がある。例えば、図7(a)(b)に示した期間Tで積分値IV1,IV2を取得すると、実際には図7(a)に示すように信号Vd1と信号Vd2とで振幅及び周波数が大きく異なっているにもかかわらず、積分値IV1,IV2の値はほぼ同じとなる。比較対象の積分値IVと基準積分値CIVがこのような関係になると、判定回路145は、実際には金属異物が存在し、信号Vdも大きく変化しているにもかかわらず、金属異物なしと誤判定してしまうことになる。
このような誤判定が発生するのは、積分値IVに振動信号Vbの振幅と周波数の両方の情報が含まれてしまっており、その結果、金属異物の有無によって一定区間の波数が変化し、金属異物の有無に対して積分値IVが単調変化しなくなってしまうからである。本実施の形態による金属異物検出装置14Aが行う処理によれば、アンテナコイルL3に金属異物が接近した場合、基準積分値CIVと同一波数分の波形を積分した積分値IVが得られる。そのため、金属異物の接近によりアンテナコイルL3に発生する振動信号Vbの振幅と周波数の変化のうち、振幅の変化が積分値IVに顕著に現れることとなる。したがって、センサ部Sから出力される振動信号Vbの振幅の変化に対して積分値IVがほぼ単調に変化することとなるので、金属異物の検出精度を高めることが可能になる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システム1について、説明する。本実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システム1は、金属異物検出装置14Aに代えて金属異物検出装置14Bを用いる点で、第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と相違する。その他の点では第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と同様であるので、以下では、第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付し、第1の実施の形態との相違点にのみ着目して説明する。
図8は、本実施の形態による金属異物検出装置14Bの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、金属異物検出装置14Bは、第1の実施の形態による金属異物検出装置14Aの検出部140に駆動回路148を追加するとともに、制御回路147Aを制御回路147Bに置き換えたものとなっている。駆動回路148は、各アンテナコイルL3に電流を供給する回路であり、各アンテナコイルL3は、駆動回路148から供給される電流を受けて、振動信号Vbを発生するように構成される。
駆動回路148について、より詳しく説明する。駆動回路148は、図8に示すように、スイッチング回路148a及び電源148bを有して構成される。
スイッチング回路148aは、電源148bに接続された端子と、検出切替スイッチ141の共通端子に接続された端子とを有する1回路1接点のスイッチであり、制御回路147Bの制御に応じて開閉動作を行うよう構成される。スイッチング回路148aとして具体的には、バイポーラトランジスタ又はMOSFETを使用することが好適である。
電源148bは、アンテナコイルL3に電流を流すための電源であり、直流電源、交流電源のいずれであってもよい。以下では、電源148bが直流電源であるとして説明を続ける。電源148bの一端はスイッチング回路148aに接続され、他端は接地される。
本実施の形態による制御回路147Bは、検出切替スイッチ141の制御とともにスイッチング回路148aの制御も行う。具体的に説明すると、一のアンテナコイルL3を選択することによって、検出切替スイッチ141の動作によりそのアンテナコイルL3がフィルタ回路142に接続された後、スイッチング回路148aを閉状態とし、所定時間の経過後にスイッチング回路148aを開状態に戻す。これにより、電源148bからアンテナコイルL3に対し、電流が供給されることになる。この電流によりアンテナコイルL3に振動信号Vbが発生し、フィルタ回路142に供給される。
電流が供給されたときの共振回路RCの動作について、詳しく説明する。スイッチング回路148aが閉状態となっている間に電源148bから供給される直流電流によって、アンテナコイルL3に磁気エネルギーが蓄積される。スイッチング回路148aが開状態になると、この磁気エネルギーによって減衰振動が発生する。したがって、本実施の形態による振動信号Vbは、各共振回路RCの共振周波数frで振動しつつ減衰する成分を含む信号となる。
なお、本実施の形態においては、金属異物検出装置14Bが動作するために給電コイルL1で発生する交番磁界は必須ではないが、該交番磁界が発生している場合(給電中)の振動信号Vbは、上記成分に加えて電力伝送周波数fpの成分を含む信号となる。フィルタ回路142は、本実施の形態においても、振動信号Vbから共振周波数frと同じ帯域の周波数を取り出す役割を果たす。
図9は、本実施の形態による振幅信号Vc(フィルタ回路142の出力信号)の波形を示す図である。同図に示すように、本実施の形態による振幅信号Vcは、スイッチング回路148aが開状態になった瞬間から減衰を始める減衰振動信号となる。振幅信号Vcの周波数は、第1の実施の形態による振幅信号Vcと同様、共振回路RCの共振周波数frと一致する。なお、共振周波数frは、第1の実施の形態でも説明したように、電力伝送周波数fpよりも桁違いに高い周波数である。
制御回路147Bは、上述した動作の他には、第1の実施の形態による制御回路147Aと同様の動作を行う。したがって、本実施の形態においても、判定回路145は、積分値IVと基準積分値CIVとに基づいてアンテナコイルL3に接近する金属異物の有無を判定し、積分値IVと基準積分値CIVとは、同一波数分の波形を積分して得られるものとなる。したがって、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、金属異物の検出精度の向上という効果が得られる。
加えて本実施の形態によれば、給電コイルL1で発生する交番磁界がなくてもアンテナコイルL3に振幅信号Vbを発生させることができるので、ワイヤレス給電装置10が電力伝送をしていない期間(給電停止中)においても、給電コイルL1と受電コイルL2との間に混入した金属異物を検出することが可能となる。
さらに、本実施の形態によれば、第1の実施の形態に比べてアンテナコイルL3のQ値を高めることができる、という効果も得られる。より詳しく説明すると、複数の共振回路RCは、図5に示したように、給電コイルL1が発生する磁束に鎖交する領域を覆うように配置されることになるが、この際、隣り合う各共振回路RCが同時に駆動されるとすると、隣り合う各共振回路RCのアンテナコイルL3同士が相互に磁気的に結合されることになる。その結果、共振回路RC間の相互インダクタンスに変化が生じ、場合によっては、各アンテナコイルL3のQ値が著しく低下してしまう。本実施の形態によれば、ワイヤレス給電装置10が電力伝送をしていない期間(給電停止中)であれば、検出切替スイッチ141によって選択されたアンテナコイルL3を含む共振回路RCのみが駆動されることから、上記のようなアンテナコイルL3のQ値の低下が抑制される。したがって、第1の実施の形態に比べてアンテナコイルL3のQ値を高めることが可能になると言える。
なお、本実施の形態では電源148bが直流電源であるとしたが、上述したように電源148bは交流電源であってもよい。この場合の制御回路147Bは、スイッチング回路148aを閉状態としたままで積分値IVの取得を行うよう各回路を制御してもよく、その場合における振動信号Vbの周波数は、電源148bが生成する交流電流の周波数と一致することになる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システムの構成について、説明する。本実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システム1は、金属異物検出装置14Aに代えて金属異物検出装置14Cを用いる点で、第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と相違する。その他の点では第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と同様であるので、以下では、第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付し、第1の実施の形態との相違点にのみ着目して説明する。
図10は、本実施の形態による金属異物検出装置14Cの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、金属異物検出装置14Cは、第1の実施の形態による金属異物検出装置14Aの検出部140において、制御回路147Aを制御回路147Cに置き換えたものとなっている。
制御回路147Cは、制御回路147Aの機能に加えて、波数検出開始信号及び積分開始信号の出力タイミングを任意に調整可能とする機能を有して構成される。具体的に説明すると、制御回路147Cは内部にタイマー機能を有しており、検出切替スイッチ141を切り替えてからの経過時刻を測定する。そして、検出切替スイッチ141を切り替えてから所定時間が経過したことに応じて、波数検出回路146に波数検出開始信号を供給するとともに積分回路144に積分開始信号を供給するように構成される。所定時間は、ユーザによって任意に設定可能とされる。波数検出回路146に波数の検出を開始させるタイミングと積分回路144に積分を開始させるタイミングとは、第1の実施の形態でも説明したように、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図11(a)(b)は、金属異物検出装置14Cに関わる各種信号等の波形を示す図である。これらの図においては、時間軸(t)の左端を時刻0とし、この時刻0において検出切替スイッチ141が切り替えられたとする。また、制御回路147Cは、時刻0に検出切替スイッチ141を切り替えた後、所定時間tが経過した時点で、波数検出開始信号及び積分開始信号を同時に出力したとする。この場合、時刻tが積分値IVを得る波形の積分開始点となる。その後は、第1の実施の形態と同様にして、波数検出回路146による波数の検出結果が上述した積分対象波数(図11の例では「6」としている)に達した場合に、積分回路144に積分を終了させる。これにより、制御回路147Cは、任意の積分開始点から積分対象波数分だけ信号Vdの波形を積分してなる積分値IVを得ることができる。基準積分値CIVについても同様である。
本実施の形態による金属異物検出装置14Cによれば、積分値IV及び基準積分値CIVの算出対象となる波形から、検出切替スイッチ141の切り替え直後の振動信号Vbが不安定な時期にかかる波形を除くことが可能になる。したがって、第1の実施の形態による金属異物検出装置14Cに比べ、金属異物の検出精度をさらに向上させることが可能になる。
なお、本実施の形態では、積分開始点の調整にかかる構成を第1の実施の形態による金属異物検出装置14Aに追加した例を説明したが、第2の実施の形態による金属異物検出装置14Bに同様の構成を追加することとしてもよい。この場合の制御回路147Cは、駆動回路148によるアンテナコイルL3への電流の供給が開始されてから所定時間が経過したことに応じて、波数検出回路146に波数検出開始信号を供給するとともに積分回路144に積分開始信号を供給するように構成される。こうすることにより、積分値IV及び基準積分値CIVの算出対象となる波形から、駆動回路148による駆動開始直後の、振動信号Vbの振幅は大きいが積分値変化の小さな期間にかかる波形を除くことが可能になる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システムの構成について、説明する。本実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システム1は、金属異物検出装置14Aに代えて金属異物検出装置14Dを用いる点で、第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と相違する。その他の点では第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と同様であるので、以下では、第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付し、第1の実施の形態との相違点にのみ着目して説明する。
図12は、本実施の形態による金属異物検出装置14Dの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、金属異物検出装置14Dは、第1の実施の形態による金属異物検出装置14Aの検出部140において、制御回路147Aを制御回路147Dに置き換えたものとなっている。
制御回路147Dは、上述した積分対象波数がユーザによって調整可能となっている点で制御回路147Aと異なっており、その他の点では、制御回路147Aと同一である。積分対象波数は制御回路147D内に予め記憶されており、ユーザは、図示しない入力装置等を利用して制御回路147D内に記憶される積分対象波数を書き換えることにより、積分対象波数の調整を行う。なお、積分対象波数として制御回路147Dに記憶させる値は、自然数とすることが好ましい。こうして設定された積分対象波数は、制御回路147Dが基準積分値CIVを取得する際にも用いられ、したがって、本実施の形態においても、積分値IVと基準積分値CIVとは、同一波数分の波形を積分して得られたものとなる。
本実施の形態による金属異物検出装置14Dによれば、基準積分値CIVを得る波形の波数を自然数に設定することが可能となるので、積分開始点と信号Vdの波形の位置関係がばらついたとしても(例えば、あるときには信号Vdの波形のピークで積分が開始され、あるときには信号Vdがゼロであるときに積分が開始されるなど)、積分値に与える影響を抑えることができる。また、状況に応じて積分対象波数を大きくすることで、金属異物が存在している場合の積分値IVと基準積分値CIVの差をより大きくすることが可能になるので、金属異物の検出精度を一層向上させることが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、上記各実施の形態では整流回路143から出力される信号Vdを積分回路144により積分することとしたが、センサ部Sから出力される振動信号Vcを積分回路144による積分の対象としてもよい。この場合、積分回路144は、振動信号Vcの最小値がゼロ以上となるようにバイアス電圧をかけたうえで積分を行うこととしてもよい。
1 ワイヤレス電力伝送システム
2 負荷
10 ワイヤレス給電装置
11 直流電源
12 電力変換器
13 給電コイル部
14A〜14D 金属異物検出装置
15 ノイズ検出部
20 ワイヤレス受電装置
21 受電コイル部
22 整流器
120 スイッチ駆動部
140 検出部
141 検出切替スイッチ
142 フィルタ回路
143 整流回路
144 積分回路
145 判定回路
146 波数検出回路
146a 波形整形回路
146b カウンタ回路
147A〜147D 制御回路
148 駆動回路
148a スイッチング回路
148b 電源
C0 平滑用キャパシタ
C1 給電側コンデンサ
C2 受電側コンデンサ
C3 金属異物検出装置用コンデンサ
CIV 基準積分値
D1〜D4 ダイオード
IV 積分値
L1 給電コイル
L2 受電コイル
L3 アンテナコイル
R3 アンテナコイルL3の直列抵抗
RC 共振回路
S センサ部
SG1〜SG4 制御信号
SW1〜SW4 スイッチング素子

Claims (9)

  1. 磁界または電流を受けて振動信号を発生する少なくとも1つのアンテナコイルを有するセンサ部と、
    前記振動信号に対応する信号の波形の積分値を得る積分回路と、
    前記積分値と接近する金属異物が無いときの前記積分値である基準積分値とに基づいて、前記アンテナコイルに接近する金属異物の有無を判定する判定回路と、を備え、
    前記積分値と前記基準積分値とは、同一波数分の波形を積分して得られる
    ことを特徴とする金属異物検出装置。
  2. 前記センサ部の出力信号を整流する整流回路をさらに備え、
    前記振動信号に対応する信号は、前記整流回路の出力信号であることを特徴とする請求項1に記載の金属異物検出装置。
  3. 前記積分値を得る波形の積分開始点は、任意に調整可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属異物検出装置。
  4. 前記積分値を得る波形の波数は、任意に調整可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属異物検出装置。
  5. 前記アンテナコイルに前記電流を供給する駆動回路と、
    前記振動信号又は前記振動信号に対応する信号の波数を検出する波数検出回路と、
    前記波数検出回路に波数の検出を開始させるとともに前記積分回路に積分を開始させ、かつ、前記波数検出回路によって検出された波数が所定値に達した場合に前記積分回路に積分を終了させる制御回路と、をさらに備え、
    前記制御回路は、前記駆動回路による前記アンテナコイルへの前記電流の供給が開始されてから所定時間が経過したことに応じて前記波数検出回路に波数の検出を開始させるとともに前記積分回路に積分を開始させることを特徴とする請求項3又は4に記載の金属異物検出装置。
  6. 前記振動信号又は前記振動信号に対応する信号の波数を検出する波数検出回路と、
    前記波数検出回路に波数の検出を開始させるとともに前記積分回路に積分を開始させ、かつ、前記波数検出回路によって検出された波数が所定値に達した場合に前記積分回路に積分を終了させる制御回路と、をさらに備え、
    前記積分値を得る波形の波数は、前記所定値が任意に調整可能であることにより、任意に調整可能とされることを特徴とする請求項3又は4に記載の金属異物検出装置。
  7. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送するワイヤレス給電装置であって、
    前記給電コイルと、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の金属異物検出装置と、
    を備えることを特徴とするワイヤレス給電装置。
  8. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送するワイヤレス受電装置であって、
    前記受電コイルと、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の金属異物検出装置と、
    を備えることを特徴とするワイヤレス受電装置。
  9. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送するワイヤレス電力伝送システムであって、
    前記給電コイルを有するワイヤレス給電装置と、
    前記受電コイルを有するワイヤレス受電装置と、を備え、
    前記ワイヤレス給電装置および前記ワイヤレス受電装置の少なくとも一方は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の金属異物検出装置を備えることを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
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