JP6834799B2 - 金属異物検出装置、ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

金属異物検出装置、ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、金属異物検出装置、ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システムに関する。
電源ケーブルを用いることなく、給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力を伝送するワイヤレス電力伝送システムが注目されている。
ワイヤレス電力伝送システムにおいて、磁気的に結合した給電コイルと受電コイルとの間に金属異物が混入すると、磁束により金属異物に渦電流が流れて発熱する虞がある。そのため、給電コイルと受電コイルとの間に存在する金属異物を検知するための仕組みが必要となる。
そのような仕組みの一つとして、検知コイルを用いる方式が知られている。例えば特許文献1には、Q値測定用コイルにパルスを印加し、その応答波形の振幅値と時間情報からQ値を求めることによって、金属異物を検知する検知装置が開示されている。
特開2013−132133号公報
しかしながら、上記のような検知コイルにおいては、印加したパルスだけではなく、給電コイルから生ずる磁束に重畳する高周波成分(具体的には、給電装置のスイッチングノイズ)によっても共振が発生する場合がある。印加パルスによって検知コイルに生じた振動信号に高周波成分によって生じた振動信号が重なると、応答波形に歪みが生じ、金属異物の有無を正確に判定することが困難になるので、改善が必要とされていた。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、電力伝送中であっても、給電コイルと受電コイルとの間に存在する金属異物を精度よく検出することを目的とする。
本発明による金属異物検出装置は、給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送するワイヤレス電力伝送システムに用いられる金属異物検出装置であって、アンテナコイルと、前記アンテナコイルとともに共振回路を形成するキャパシタと、前記共振回路における振動信号の発生を検出可能に構成された振動検出回路と、前記振動信号に基づいて金属異物の有無を検出する判定回路と、を備え、前記振動検出回路は、前記振動信号の発生の検出状態を示す検出状態信号を出力するよう構成され、前記判定回路は、前記検出状態信号に応じて、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、金属異物検出装置である。
本発明によれば、給電コイルから生ずる磁束に重畳する高周波成分などにより意図せずして共振回路に振動信号が発生した場合に、意図的に振動信号を生じさせるためのパルスの印加を中止し、生じた振動信号を利用して金属異物を検出することが可能になる。したがって、印加パルスによって検知コイルに生じた振動信号に高周波成分によって生じた振動信号が重なることを避けられるので、電力伝送中であっても、給電コイルと受電コイルとの間に存在する金属異物を精度よく検出することが可能になる。
上記金属異物検出装置において、前記振動検出回路は、前記共振回路に現れる電圧が第1の閾値を超えた場合に前記検出状態信号を活性化するよう構成され、前記判定回路は、前記検出状態信号の活性化に応じて、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、こととしてもよい。これによれば、金属異物の検出を行うために十分な振幅を有する振動信号が発生した場合に限り、判定回路に、その振動信号を利用して金属異物を検出させることが可能になる。
上記各金属異物検出装置において、前記検出状態信号は、前記共振回路に現れる電圧が第2の閾値を超えた回数によって表される前記振動信号の波数を示す信号であり、前記判定回路は、前記検出状態信号により示される前記波数が第3の閾値以上となった場合に、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、こととしてもよい。これによれば、金属異物の検出を行うために十分な波数を有する振動信号が発生した場合に限り、判定回路に、その振動信号を利用して金属異物を検出させることが可能になる。
上記各金属異物検出装置において、前記共振回路に電圧を印加することにより、前記共振回路に前記振動信号を発生させる駆動回路をさらに備える、こととしてもよい。これによれば、金属異物の検出を行うために十分な振動信号が発生していない場合にも、金属異物の検出を行うことが可能になる。
上記金属異物検出装置において、前記駆動回路と前記共振回路との間に挿入されたスイッチ、をさらに備え、前記判定回路は、前記スイッチの開閉状態を制御するためのスイッチ駆動信号を生成する駆動制御部を含み、前記駆動制御部は、前記検出状態信号により前記振動検出回路が前記振動信号の発生を検出したことが示される場合に、前記スイッチが開状態を維持するよう前記スイッチ駆動信号を制御する、こととしてもよい。これによれば、共振回路に意図的に電圧を印加しなくても異物検出を行える場合に、共振回路への電圧の印加を中止することが可能になる。
上記金属異物検出装置において、前記給電コイルに電圧を印加するスイッチング回路の出力電圧の周波数に対応する周期で計時結果信号を活性化するタイマー回路をさらに備え、前記駆動制御部は、前記検出状態信号により、前回の前記計時結果信号の活性化後、前記振動検出回路が前記振動信号の発生を検出していないことが示される場合に、前記計時結果信号が活性化したことに応じて、前記スイッチが閉状態となるよう前記スイッチ駆動信号を制御する、こととしてもよい。これによれば、金属異物の検出を行うために十分な振動信号が発生していない場合に、駆動回路によって意図的に振動信号を生じさせることが可能になる。
上記金属異物検出装置において、前記駆動制御部は、前記ワイヤレス電力伝送システムが動作を停止している場合あるいは小電力による電力伝送を行っている場合に、前記スイッチが閉状態となるよう前記スイッチ駆動信号を制御する、こととしてもよい。これによれば、ワイヤレス電力伝送システムが動作を停止していることあるいは小電力による電力伝送を行っていることにより、給電コイルから生ずる磁束に重畳する高周波成分などによっては十分な振動信号が発生しない場合に、駆動回路によって意図的に振動信号を生じさせることが可能になる。
上記金属異物検出装置において、前記駆動回路と前記共振回路との間に挿入されたスイッチと、前記給電コイルに電圧を印加するスイッチング回路の出力電圧の周波数に対応する周期で計時結果信号を活性化するタイマー回路と、をさらに備え、前記判定回路は、前記スイッチの開閉状態を制御するためのスイッチ駆動信号を生成する駆動制御部を含み、前記駆動制御部は、前記検出状態信号により、前回の前記計時結果信号の活性化後、前記振動検出回路が前記振動信号の発生を検出していないことが示される場合に、前記計時結果信号が活性化したことに応じて、前記スイッチが閉状態となるよう前記スイッチ駆動信号を制御する、こととしてもよい。これによれば、金属異物の検出を行うために十分な振動信号が発生していない場合に、駆動回路によって意図的に振動信号を生じさせることが可能になる。
上記金属異物検出装置において、前記駆動回路と前記共振回路との間に挿入されたスイッチ、をさらに備え、前記判定回路は、前記スイッチの開閉状態を制御するためのスイッチ駆動信号を生成する駆動制御部を含み、前記駆動制御部は、前記ワイヤレス電力伝送システムが動作を停止している場合あるいは小電力による電力伝送を行っている場合に、前記スイッチが閉状態となるよう前記スイッチ駆動信号を制御する、こととしてもよい。これによれば、前記ワイヤレス電力伝送システムが動作を停止していることあるいは小電力による電力伝送を行っていることにより、給電コイルから生ずる磁束に重畳する高周波成分などによっては十分な振動信号が発生しない場合に、駆動回路によって意図的に振動信号を生じさせることが可能になる。
上記各金属異物検出装置において、前記判定回路は、前記振動信号の1より大きい所定波数分の振動に要する時間の長さを示す振動時間長の変化に基づいて、金属異物の有無を検出するよう構成される、こととしてもよい。これによれば、給電コイルから生ずる磁束に重畳する高周波成分などにより意図せずして共振回路に発生する振動信号のような振幅の定まらない振動信号を用いる場合であっても、好適に金属異物の検出を実行することが可能になる。
本発明によるワイヤレス給電装置は、前記給電コイルと、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の金属異物検出装置と、を備えるワイヤレス給電装置である。これによれば、電力伝送中であっても、給電コイルと受電コイルとの間に存在する金属異物を精度よく検出することができるワイヤレス給電装置を得ることが可能になる。
本発明によるワイヤレス受電装置は、前記受電コイルと、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の金属異物検出装置と、を備えるワイヤレス受電装置である。これによれば、電力伝送中であっても、給電コイルと受電コイルとの間に存在する金属異物を精度よく検出することができるワイヤレス受電装置を得ることが可能になる。
本発明によるワイヤレス電力伝送システムは、前記給電コイルを有するワイヤレス給電装置と、前記受電コイルを有するワイヤレス受電装置と、を備え、前記ワイヤレス給電装置及び前記ワイヤレス受電装置の少なくとも一方は、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の金属異物検出装置を備える、ワイヤレス電力伝送システムである。これによれば、電力伝送中であっても、給電コイルと受電コイルとの間に存在する金属異物を精度よく検出することができるワイヤレス電力伝送システムを得ることが可能になる。
本発明によれば、電力伝送中であっても、給電コイルと受電コイルとの間に存在する金属異物を精度よく検出することが可能になる。
本発明の第1の実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システム1の概略構成と、このワイヤレス電力伝送システム1に接続される負荷2とを示す図である。 図1に示したワイヤレス給電装置10及びワイヤレス受電装置20それぞれの内部回路構成を示す図である。 (a)は、図2に示した金属異物検出装置14が複数のアンテナコイルL3を有する場合における給電コイルL1とアンテナコイルL3の位置関係を示す平面図であり、(b)は、(a)のA−A線に対応する給電コイルL1及びアンテナコイルL3の断面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態による金属異物検出装置14に含まれる検出部140の機能ブロックを示す略ブロック図であり、(b)は、(a)に示した振動検出回路145aの内部回路を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における、計時結果信号TR、スイッチ駆動信号SD、出力電圧VO、及び検出状態信号DSの時間変化を示す図である。 図4(a)に示した駆動制御部151aが行う処理を示すフロー図である。 図4(a)に示した異物検出部150が行う処理を示すフロー図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態による金属異物検出装置14に含まれる検出部140の機能ブロックを示す略ブロック図であり、(b)は、(a)に示した振動検出回路145bの内部回路を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における、計時結果信号TR、スイッチ駆動信号SD、出力電圧VO、及び検出状態信号DSの時間変化を示す図である。 図8(a)に示した駆動制御部151bが行う処理を示すフロー図である。 本発明の背景技術による金属異物検出装置14に含まれる検出部140の機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の背景技術による金属異物検出装置14の動作に関わる複数の信号の時間変化を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する内容により、本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、説明において同一要素または同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システム1の概略構成と、このワイヤレス電力伝送システム1に接続される負荷2とを示す図である。同図に示すように、ワイヤレス電力伝送システム1は、ワイヤレス給電装置10と、ワイヤレス受電装置20とを有して構成される。負荷2は、ワイヤレス受電装置20に接続される。
ワイヤレス電力伝送システム1は、例えば、二次電池の電力を利用する電気自動車(EV: Electric Vehicle)やハイブリッド自動車(HV: Hybrid Vehicle)などの移動体への給電用に用いられるシステムである。この場合、ワイヤレス給電装置10は地上に配設される給電設備内に搭載され、ワイヤレス受電装置20は車両に搭載されることになる。以下では、ワイヤレス電力伝送システム1が電気自動車への給電用のものであるとして説明を続ける。
図2は、ワイヤレス給電装置10及びワイヤレス受電装置20それぞれの内部回路構成を示す図である。以下、図1に加えてこの図2も適宜参照しながら、初めにワイヤレス電力伝送システム1の構成の概略を説明し、その後、本発明に特徴的な構成について詳しく説明する。
ワイヤレス給電装置10は、図1及び図2に示すように、直流電源11、電力変換器12、給電コイル部13、及び金属異物検出装置14を有して構成される。なお、本実施の形態では、ワイヤレス給電装置10内に金属異物検出装置14を設けることとして説明するが、ワイヤレス受電装置20内に金属異物検出装置14を設けることとしてもよい。
直流電源11は、電力変換器12に直流電力を供給する役割を果たす。直流電源11の具体的な種類は、直流電力を供給できるものであれば特に限定されない。例えば、商用交流電源を整流・平滑した直流電源、二次電池、太陽光発電した直流電源、又はスイッチングコンバータなどのスイッチング電源を、直流電源11として好適に用いることが可能である。
電力変換器12は、直流電源11から供給された直流電力を交流電力に変換し、それによって給電コイル部13に、図2に示す交流電流I1を供給するインバータである。具体的には、図2に示すように、複数のスイッチング素子SW1〜SW4がブリッジ接続されてなるスイッチング回路(フルブリッジ回路)と、スイッチ駆動回路120とを有して構成される。なお、ここでは電力変換器12内のスイッチング回路をフルブリッジ回路により構成する例を示しているが、他の種類のスイッチング回路を用いることも可能である。
スイッチング素子SW1〜SW4は、スイッチ駆動回路120からそれぞれのゲートに供給される制御信号SG1〜SG4によって、互いに独立してオンオフ動作を行うよう構成される。スイッチング素子SW1〜SW4の具体的な種類としては、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることが好適である。
スイッチ駆動回路120は、スイッチング素子SW1〜SW4からなるスイッチング回路の出力電圧が所定周波数の交流電圧となるよう、制御信号SG1〜SG4の生成を行う信号生成部である。したがって、後述する給電コイルL1には、この所定周波数の交流電圧が供給されることになる。以下では、この所定周波数を電力伝送周波数fpと称する。電力伝送周波数fpの具体的な値は、例えば20〔kHz〕〜200〔kHz〕に設定される。
給電コイル部13は、図2に示すように、直列に接続された給電側コンデンサC1及び給電コイルL1によって構成される共振回路であり、電力変換器12から供給される交流電圧に基づいて交番磁界を生成する役割を果たす。給電コイル部13を構成する共振回路の共振周波数は、上述した電力伝送周波数fpと同一又はそれに近い周波数に設定される。なお、給電側コンデンサC1は、給電コイルL1と並列に接続してもよい。
給電コイルL1は、例えばφ0.1(mm)の絶縁された銅線を2千本程度撚り合わせたリッツ線を数ターンから数十ターン程度、平面状に巻回することによって形成されたスパイラル構造のコイルであり、例えば地中または地面近傍に配置される。電力変換器12から給電コイルL1に交流電圧が供給されると、給電コイルL1に図2に示す交流電流I1が流れ、それによって交番磁界が発生する。この交番磁界は、給電コイルL1と後述する受電コイルL2との間の相互インダクタンスM12によって受電コイルL2内に起電力を発生させ、それによって電力の伝送が実現される。
金属異物検出装置14は、給電コイルL1に接近する金属異物の有無を検出する機能を有する装置であり、図2に示すように、アンテナコイルL3及びコンデンサC3からなる共振回路(後述する図4に示す共振回路RC)と、この共振回路に接続された検出部140とを有して構成される。アンテナコイルL3及びコンデンサC3それぞれの一端は接地端に接続され、他端は検出部140に共通に接続される。
金属異物検出装置14を設置する目的は、給電コイルL1と受電コイルL2との間にある金属異物を検出することにある。そこで金属異物検出装置14の少なくとも一部(より具体的にはアンテナコイルL3)は、図1に示すように、給電コイルL1と受電コイルL2の間に配置される。なお、金属異物検出装置14と給電コイルL1とは、一体のユニットとして構成してもよいし、別々のユニットとして構成してもよい。
ここで、金属異物検出装置14は、複数のアンテナコイルL3を有して構成されてもよい。この場合、アンテナコイルL3ごとにコンデンサC3を設けることとしてもよい。
図3(a)は、金属異物検出装置14が複数のアンテナコイルL3を有する場合における給電コイルL1と各アンテナコイルL3の位置関係を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A線に対応する給電コイルL1及び各アンテナコイルL3の断面図である。これらの図に示すように、複数のアンテナコイルL3は、平面的に見て給電コイルL1の内側に相当する領域内にマトリクス状に並べて配置される。このようなアンテナコイルL3の配置は、表面に導電性のコイルパターンが形成されたプリント基板(図示せず)を給電コイルL1上に設置することによって、実現できる。
図2に戻り、検出部140は、アンテナコイルL3及びコンデンサC3からなる共振回路に現れる振動信号の変化に基づいて金属異物の有無を検出し、その結果に基づいて、スイッチ駆動回路120の動作を制御するための制御信号DRを生成するよう構成される。検出部140により生成された制御信号DRは、図2に示すように、スイッチ駆動回路120に供給される。
制御信号DRにより示される制御の内容は、金属異物を検出した場合には停止指示となり、金属異物を検出していない場合には続行指示となる。スイッチ駆動回路120は、停止指示を示す制御信号DRが供給された場合、スイッチング素子SW1〜SW4のすべてをオフとすることにより、上述した交番磁界が生成されないようにする。これにより、金属異物による異常発熱等の発生が防止される。一方、続行指示を示す制御信号DRが供給された場合、スイッチ駆動回路120は、スイッチング素子SW1〜SW4からなるスイッチング回路の出力電圧を電力伝送周波数fpの交流電圧とするための制御信号SG1〜SG4の生成を続行する。したがって、交番磁界の生成も続行される。
次に、ワイヤレス受電装置20は、図1及び図2に示すように、受電コイル部21と、整流器22とを有して構成される。
受電コイル部21は、図2に示すように、直列に接続された受電側コンデンサC2と受電コイルL2とによって構成される共振回路を有して構成され、給電コイルL1から伝送された交流電力をワイヤレスにて受電する受電部としての役割を果たす。受電コイル部21を構成する共振回路の共振周波数も、上述した電力伝送周波数fpと同一又はそれに近い周波数に設定される。なお、受電側コンデンサC2は、受電コイルL2と並列に接続してもよい。
受電コイルL2は、給電コイルL1と同様に、例えばφ0.1(mm)の絶縁された銅線を2千本程度撚り合わせたリッツ線を数ターンから数十ターン程度、平面状に巻回することによって形成されたスパイラル構造のコイルである。一方、受電コイルL2の設置位置は、給電コイルL1とは異なり、例えば電気自動車の車両下部となる。給電コイルL1によって生成される磁束が受電コイルL2に鎖交すると、電磁誘導作用による起電力が受電コイルL2に生じ、図2に示す交流電流I2が流れる。この交流電流I2は、整流器22により直流電流に変換されたうえで、負荷2に供給される。これにより、負荷2に対して直流電力を供給することが実現される。
整流器22は、受電コイル部21から出力された交流電流を直流電流に整流することにより、負荷2に対して直流電力を供給する機能を有する回路である。具体的には、図2に示すように、4つのダイオードD1〜D4がブリッジ接続されてなるブリッジ回路と、このブリッジ回路と並列に接続された平滑用キャパシタC0とによって構成される。
負荷2は、図示しない充電器及びバッテリーを含んで構成される。このうち充電器は、整流器22から出力された直流電力に基づいてバッテリーを充電する機能を有する回路である。この充電は、例えば定電圧定電流充電(CVCC充電)により実行される。バッテリーの具体的な種類は、電力を蓄える機能を有するものであれば特に限定されない。例えば、二次電池(リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、ニッケル電池など)や容量素子(電気二重層キャパシタなど)を、負荷2を構成するバッテリーとして好適に用いることが可能である。
次に、金属異物検出装置14について詳細に説明する。以下では、初めに図11及び図12を参照しながら本発明の背景技術による金属異物検出装置14について説明し、その後、図4〜図7を参照しながら本実施の形態による金属異物検出装置14についての説明を行う。なお、以下で説明する背景技術自体、本願の発明者らが発明したもので、本願の出願時点で公知になっているものではない。
図11は、本発明の背景技術による金属異物検出装置14に含まれる検出部140の機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、本発明の背景技術による検出部140は、駆動回路141と、スイッチ142と、判定回路144とを有して構成される。
駆動回路141は、アンテナコイルL3及びコンデンサC3からなる共振回路RCに電圧Vppを印加することにより、共振回路RC内に振動信号を誘起する回路である。具体的には、図11に示すように、電圧Vppの電源回路によって構成される。
スイッチ142は、駆動回路141と共振回路RCとの間に挿入されたスイッチであり、判定回路144から供給されるスイッチ駆動信号SDに応じて、開又は閉のいずれかの状態をとるよう構成される。スイッチ142が閉状態となっている場合、駆動回路141から共振回路RCに対して電圧Vppが供給され、その結果として、共振回路RCの出力電圧VO(アンテナコイルL3とコンデンサC3の接続点に現れる電圧)が電圧Vppに等しくなる。その後、スイッチ142が開状態に変化すると、共振回路RCへの電圧Vppの供給がストップし、共振回路RC内に振動信号が発生する。この振動信号の周波数は、共振回路RCの共振周波数に等しい値となる。
判定回路144は、共振回路RCの出力電圧VOに現れる振動信号に基づいて金属異物の検出動作を実行する回路であり、機能的に、異物検出部150と、駆動制御部151とを有して構成される。判定回路144は、例えばMCU(Micro Control Unit)として構成される。
図12は、本発明の背景技術による金属異物検出装置14の動作に関わる複数の信号の時間変化を示す図である。以下、この図12も参照しながら、判定回路144を構成する異物検出部150及び駆動制御部151の機能について説明する。
駆動制御部151は、スイッチ142の開閉状態を制御するためのスイッチ駆動信号SDを生成する回路である。スイッチ駆動信号SDは、ハイ又はローのいずれかの値を取る2値信号であり、スイッチ142は、スイッチ駆動信号SDがローである場合に開状態となり、スイッチ駆動信号SDがハイである場合に閉状態となるよう構成される。
図12に示すように、スイッチ駆動信号SDの初期状態はローである。駆動制御部151が時刻tでスイッチ駆動信号SDをハイに制御し、その後所定時間Tが経過した時刻tでスイッチ駆動信号SDをローに制御すると、時刻tから時刻tまでの所定時間Tにわたってスイッチ142が閉状態となり、駆動回路141から共振回路RCに電圧Vppが供給される。これは、共振回路RCへのパルスの印加に相当する。
時刻tにおいて駆動回路141から共振回路RCへの電圧Vppの供給がストップすると、それまでに印加されていた電圧Vppのエネルギーにより、図12に示すような振動信号が出力電圧VOに現れる。駆動制御部151は、パルスの印加を終了する時刻tで金属異物の有無の検出動作を開始するよう、異物検出部150を制御する。異物検出部150は、この制御に応じて、振動信号を利用する金属異物の有無の検出動作を開始する。これにより、印加パルスによって生じた振動信号を利用する金属異物の有無の検出が実現される。異物検出部150の動作のさらなる詳細については、後述する。
ここで、出力電圧VOには、図12に示すように、パルスを印加しなくとも振動信号が発生する場合がある。これは主として、電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズによるものである。より詳しく言えば、給電コイルL1と受電コイルL2の間に発生する交番磁界には電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズによる高周波成分が含まれるが、この高周波成分は、アンテナコイルL3と給電コイルL1及び受電コイルL2それぞれとの間の相互インダクタンスM13,M23(図2を参照)を通じて、アンテナコイルL3に起電力を発生させる。この起電力により、出力電圧VOに振動信号が発生する。
このようなノイズ由来の振動信号が印加パルスによって生じた振動信号に重なると、上述したように、応答波形に歪みが生じ、金属異物の有無の正確な判定が困難となる。本実施の形態による金属異物検出装置14は、ノイズ由来の振動信号の振幅が十分に大きい場合には、金属異物の有無の検出のために、印加パルスに代えてこのノイズ由来の振動信号を利用することにより、このような課題を解決するものである。以下、本実施の形態による金属異物検出装置14の構成及び動作について、詳しく説明する。
図4(a)は、本実施の形態による金属異物検出装置14に含まれる検出部140の機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、本実施の形態による検出部140は、駆動回路141と、スイッチ142と、タイマー回路143と、判定回路144aと、振動検出回路145aとを有して構成される。このうち駆動回路141及びスイッチ142については、図11を参照して説明したものと同様であるので、重複する説明は割愛する。
タイマー回路143は、上述した電力伝送周波数fp(電力変換器12内のスイッチング回路の出力電圧の周波数)に対応した回路であり、パルス信号である計時結果信号TRを電力伝送周波数fpの周期(=1/fp)で活性化するように構成される。タイマー回路143から出力される計時結果信号TRは、判定回路144a及び振動検出回路145aに供給される。
振動検出回路145aは、共振回路RCにおける振動信号の発生を検出可能に構成された回路であり、該振動信号の発生の検出状態を示す検出状態信号DSを出力するよう構成される。本実施の形態における検出状態信号DSは、ハイ又はローのいずれかの値を取る2値信号である。振動検出回路145aは、共振回路RCの出力電圧VOが所定の閾値(後述する第1の閾値TH1)を超えた場合に、検出状態信号DSをハイに活性化するよう構成される。
図4(b)は、振動検出回路145aの内部回路を示す図である。同図に示すように、振動検出回路145aは、リセット回路160と、ピークホールド回路161とを有して構成される。
ピークホールド回路161は、出力電圧VOから検出状態信号DSを生成する回路である。具体的には、出力電圧VOの値が第1の閾値TH1を超えた場合に検出状態信号DSをハイに活性化してその状態を維持する一方、リセット回路160の制御を受けて検出状態信号DSをローとするよう構成される。第1の閾値TH1は固定値であり、ピークホールド回路161内に予め設定される。
リセット回路160は、タイマー回路143から供給される計時結果信号TRに応じて、検出状態信号DSをローにリセットする回路である。具体的には、計時結果信号TRがハイに活性化した場合に、検出状態信号DSをローとするよう、ピークホールド回路161を制御する。
図4(a)に戻る。判定回路144aは、図11に示した駆動制御部151に代えて駆動制御部151aを有する点、及び、振動検出回路145bが出力した検出状態信号DSに応じて金属異物の有無の検出動作を実行する点で、図11に示した判定回路144と相違する。その他の点では判定回路144と同様であるので、以下では、判定回路144との相違点に着目して説明する。
駆動制御部151aは、スイッチ142の開閉状態を制御するためのスイッチ駆動信号SDを生成する点では駆動制御部151と同様であるが、その具体的な生成方法の点で駆動制御部151と異なる。
具体的に説明すると、駆動制御部151aは、検出状態信号DSにより振動検出回路145aが振動信号の発生を検出したことが示される場合には、スイッチ142が開状態を維持するようスイッチ駆動信号SDを制御する一方、検出状態信号DSにより、周期的に活性化する計時結果信号TRの前回の活性化後、振動検出回路145aが振動信号の発生を検出していないことが示される場合には、計時結果信号TRが活性化したことに応じて、スイッチ142が閉状態となるようスイッチ駆動信号SDを制御する。なお、「検出状態信号DSにより振動検出回路145aが振動信号の発生を検出したことが示される場合」とは、本実施の形態においては検出状態信号DSが活性化した場合である。
また、駆動制御部151aは、パルスの印加を終了するタイミングだけでなく、検出状態信号DSが活性化したタイミングにおいても、異物検出部150に金属異物の有無の検出動作を開始させるよう構成される。
図5は、本実施の形態における、計時結果信号TR、スイッチ駆動信号SD、出力電圧VO、及び検出状態信号DSの時間変化を示す図である。図5(a)は、電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズによって出力電圧VOに大きな振動信号が発生している場合を示し、図5(b)は、出力電圧VOにそのような大きな振動信号が発生していない場合を示している。以下、この図5を参照しながら、駆動制御部151aの動作について、より詳しく説明する。
時刻tで計時結果信号TRが活性化した後、駆動制御部151aは、振動検出回路145aから供給される検出状態信号DSの監視を開始する。その後、図5(a)の例では、次に計時結果信号TRが活性化する時刻t(=t+1/fp)の前の時刻tにおいて、出力電圧VOの値が第1の閾値TH1を上回る。これを受けて振動検出回路145aは、時刻tで検出状態信号DSをハイに活性化する。駆動制御部151aは、こうして検出状態信号DSがハイになったことを受けて、金属異物の有無の検出動作を開始するよう異物検出部150を制御する。異物検出部150は、この制御を受けて金属異物の有無の検出動作を開始する。この検出動作で利用される振動信号は、駆動回路141から共振回路RCに供給される電圧Vpp(すなわち、印加パルス)ではなく、電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズによって生じたものとなる。
一方、図5(b)の例では、時刻tから時刻tまでの間に出力電圧VOの値が第1の閾値TH1を上回ることはない。この場合の駆動制御部151aは、時刻tで計時結果信号TRが活性化したことに応じて、スイッチ142が閉状態となるようスイッチ駆動信号SDをハイに制御する。そして、その後所定時間Tが経過した時刻tで、スイッチ142が開状態となるようスイッチ駆動信号SDをローに制御する。これにより、時刻tから時刻tまでの所定時間Tにわたり、駆動回路141から共振回路RCに電圧Vppが供給される。これは、共振回路RCへのパルスの印加に相当する。駆動制御部151aはまた、パルスの印加を終了する時刻tで金属異物の有無の検出動作を開始するよう、異物検出部150を制御する。異物検出部150は、この制御を受けて金属異物の有無の検出動作を開始する。この検出動作で利用される振動信号は、背景技術と同様、駆動回路141から共振回路RCに供給される電圧Vpp(すなわち、印加パルス)によって生じたものとなる。
図6は、駆動制御部151aが行う処理を示すフロー図である。以下、この図6を参照しながら、駆動制御部151aの動作について、さらに詳しく説明する。
図6に示すように、駆動制御部151aは、ステップS11〜S21の処理を繰り返し実行するよう構成される(ステップS10)。
繰り返し処理の中において、駆動制御部151aはまず、計時結果信号TRがハイであるか否かを判定する(ステップS11)。そして、ハイでなければ、次に検出状態信号DSがハイであるか否かを判定する(ステップS12)。その結果、検出状態信号DSもハイでなければ、ステップS11に戻って計時結果信号TRの判定を繰り返す。
ステップS12でハイであると判定した場合の駆動制御部151aは、内部フラグFGにT(真)を設定する(ステップS13)とともに、異物検出部150を起動する(ステップS14)。これにより異物検出部150は、電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズなどによって生じた振動信号に基づく金属異物の検出動作を実行することになる。ステップS14で異物検出部150を起動した後の駆動制御部151aは、ステップS11に処理を戻す。
ステップS11でハイであると判定した場合の駆動制御部151aは、まず内部フラグFGがT(真)であるか否かを判定する(ステップS15)。その結果、内部フラグFGがT(真)であると判定した場合、駆動制御部151aは、内部フラグFGにF(偽)を設定し、ステップS11に処理を戻す。これは、パルスの印加をキャンセルする処理に相当する。
一方、ステップS15で内部フラグFGがT(真)でないと判定した場合の駆動制御部151aは、スイッチ駆動信号SDを用いてスイッチ142を閉状態とすることによって駆動回路141を有効にする(ステップS17)とともに、計時を開始する(ステップS18)。そして、所定時間Tが経過したか否かの判定を繰り返し行い(ステップS19)、経過したと判定した場合に、スイッチ駆動信号SDを用いてスイッチ142を開状態とすることによって駆動回路141を無効とし(ステップS20)、さらに、異物検出部150を起動する(ステップS21)。これにより異物検出部150は、電圧Vppの印加によって生じた振動信号に基づく金属異物の検出動作を実行することになる。ステップS21で異物検出部150を起動した後の駆動制御部151aは、ステップS11に処理を戻す。
以上、駆動制御部151aの動作について、詳細に説明した。次に、異物検出部150の動作について、図7を参照しながら詳細に説明する。
図7は、異物検出部150が行う処理を示すフロー図である。同図に示すように、異物検出部150は、駆動制御部151aによって起動されるとまず、出力電圧VOのn周期時間(出力電圧VOがn回振動するのに要する時間。振動信号の1より大きい所定波数分の振動に要する時間の長さを示す振動時間長)を計測し、計測結果を電圧に変換して取り込む(ステップS30)。続いて、取り込んだn周期時間が予め記憶している第4の閾値TH4より大きいか否かを判定し(ステップS31)、大きければ金属異物を検出したことを示す情報を出力し(ステップS32)、大きくなければ金属異物を検出していないことを示す情報を出力する(ステップS33)。
こうして出力された情報は、図2を参照して説明した制御信号DRを生成するために使用される。具体的に説明すると、検出部140は、異物検出部150が金属異物を検出したことを示す情報を出力した場合に、停止指示を示す制御信号DRを生成し、スイッチ駆動回路120に供給する。一方、異物検出部150が金属異物を検出していないことを示す情報を出力した場合に、続行指示を示す制御信号DRを生成し、スイッチ駆動回路120に供給する。これらの制御信号DRを受けたスイッチ駆動回路120の動作は、上述したとおりである。
以上説明したように、本実施の形態による金属異物検出装置14によれば、給電コイルL1から生ずる磁束に重畳する高周波成分などにより意図せずして共振回路RCに振動信号が発生した場合に、意図的に振動信号を生じさせるためのパルスの印加を中止し、生じた振動信号を利用して金属異物を検出することが可能になる。したがって、印加パルスによってアンテナコイルL3に生じた振動信号に高周波成分によって生じた振動信号が重なることを避けられるので、電力伝送中であっても、給電コイルL1と受電コイルL2との間に存在する金属異物を精度よく検出することが可能になる。
また、出力電圧VOが第1の閾値TH1を超えた場合に検出状態信号DSを活性化するよう振動検出回路145aを構成し、検出状態信号DSの活性化に応じて金属異物の有無の検出動作を実行するよう判定回路144aを構成したので、金属異物の検出を行うために十分な振幅を有する振動信号が発生した場合に限り、判定回路144aに、その振動信号を利用して金属異物を検出させることが可能になる。
また、電圧Vppの印加によって共振回路RCに振動信号を発生させる駆動回路141を設けたので、電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズなどによって発生する振動信号が金属異物の検出を行うために十分でない場合にも、金属異物の検出を行うことが可能になる。
また、振動検出回路145aが振動信号の発生を検出した場合(すなわち、図6に示したステップS15の判定結果が肯定である場合)に、次の計時結果信号TRの活性化までスイッチ142が開状態を維持するように駆動制御部151aを構成したので、共振回路RCに意図的に電圧Vppを印加しなくても異物検出を行える場合に、共振回路RCへの電圧Vppの印加を中止することが可能になる。
また、前回の計時結果信号TRの活性化後、振動検出回路145aが振動信号の発生を検出していない場合(すなわち、図6に示したステップS15の判定結果が否定である場合)に、計時結果信号TRが活性化したことに応じてスイッチ142を閉状態とするよう駆動制御部151aを構成したので、金属異物の検出を行うために十分な振動信号が発生していない場合に、駆動回路141によって出力電圧VOに意図的に振動信号を生じさせることが可能になる。
また、出力電圧VOのn周期時間の変化に基づいて金属異物の有無を検出するよう異物検出部150を構成したので、電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズなどにより意図せずして共振回路RCに発生する振動信号のような振幅の定まらない振動信号を用いる場合であっても、好適に金属異物の検出を実行することが可能になる。
図8(a)は、本発明の第2の実施の形態による金属異物検出装置14に含まれる検出部140の機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、本実施の形態による検出部140は、判定回路144aに代えて判定回路144bを、振動検出回路145aに代えて振動検出回路145bを、それぞれ有して構成される。その他の点では、本実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1は第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と同様であるので、同一の構成には同一の符号を付し、以下では、相違点に着目して説明を行う。
振動検出回路145bは、第1の実施の形態で説明した振動検出回路145aと同様、共振回路RCにおける振動信号の発生を検出可能に構成された回路であり、該振動信号の発生の検出状態を示す検出状態信号DSを出力するよう構成されるが、出力する検出状態信号DSの内容の点で、振動検出回路145aと異なっている。振動検出回路145bが出力する検出状態信号DSは、出力電圧VOが所定の閾値(後述する第2の閾値TH2)を超えた回数によって表される振動信号の波数を示す信号となる。
図8(b)は、振動検出回路145bの内部回路を示す図である。同図に示すように、振動検出回路145bは、閾値生成回路165と、比較器166と、カウンタ回路167とを有して構成される。
閾値生成回路165は、出力電圧VOに基づいて、動的に第2の閾値TH2を生成する回路である。ただし、第2の閾値TH2を固定値としてもよく、以下では、上述した第1の閾値TH1と同じ値の固定値であるとして説明を続ける。
比較器166は、閾値生成回路165によって生成された第2の閾値TH2と、出力電圧VOとを比較し、出力電圧VOが第2の閾値TH2を上回っている場合にハイを、それ以外の場合にローを出力する回路である。
カウンタ回路167は、ハイが入力される都度、カウントアップを行う機能を有する回路である。カウンタ回路167には、比較器166の出力が入力される。したがって、カウンタ回路167のカウント結果は、出力電圧VOが第2の閾値を超えた回数を表している。カウンタ回路167のカウント結果は、検出状態信号DSとして判定回路144bに供給される。カウンタ回路167は、入力がローである状態が所定時間以上継続した場合に、カウント結果をゼロに戻すよう構成される。
図8(a)に戻る。判定回路144bは、駆動制御部151aに代えて駆動制御部151bを有する点で、第1の実施の形態による判定回路144aと相違する。その他の点では判定回路144aと同様であるので、以下では、判定回路144aとの相違点に着目して説明する。
駆動制御部151bは、第1の実施の形態による駆動制御部151aと同様、検出状態信号DSにより振動検出回路145aが振動信号の発生を検出したことが示される場合には、スイッチ142が開状態を維持するようスイッチ駆動信号SDを制御する一方、検出状態信号DSにより、周期的に活性化する計時結果信号TRの前回の活性化後、振動検出回路145aが振動信号の発生を検出していないことが示される場合には、計時結果信号TRが活性化したことに応じて、スイッチ142が閉状態となるようスイッチ駆動信号SDを制御する。ただし、本実施の形態において「検出状態信号DSにより振動検出回路145aが振動信号の発生を検出したことが示される場合」とは、第1の実施の形態とは異なり、検出状態信号DSにより示される波数が所定の閾値(後述する第3の閾値TH3)以上となった場合である。
また、駆動制御部151bは、第1の実施の形態による駆動制御部151aとは異なり、パルスの印加を終了するタイミングに加え、検出状態信号DSにより示される波数が第3の閾値TH3以上となったタイミングで、異物検出部150に金属異物の有無の検出動作を開始させるよう構成される。
図9は、本実施の形態における、計時結果信号TR、スイッチ駆動信号SD、出力電圧VO、及び検出状態信号DSの時間変化を示す図である。同図は、電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズによって出力電圧VOに大きな振動信号が発生している場合を示している。出力電圧VOにそのような大きな振動信号が発生していない場合の各信号の時間変化は、図5(b)に示したものと同様である。以下、この図9を参照しながら、駆動制御部151bの動作について、より詳しく説明する。
時刻tで計時結果信号TRが活性化した後、駆動制御部151aは、振動検出回路145aから供給される検出状態信号DSの監視を開始する。その後、図9の例では、次に計時結果信号TRが活性化する予定の時刻t(=t+1/fp)の前の時刻tにおいて、出力電圧VOに振幅が第2の閾値TH2を上回る振動信号が発生し、振動検出回路145bの処理により検出状態信号DSの値が1つずつ上昇する。ここでは上記した第3の閾値TH3が「4」であるとすると、駆動制御部151aは、検出状態信号DSの値が時刻tで4に達したことに応じて、内部フラグFGをハイにするとともに、以後、振動信号発生のタイミングで計時結果信号TRが活性化することとなるよう、タイマー回路143をリセットする。より具体的に言えば、時刻tから1/fpの周期で計時結果信号TRが活性化することとなるよう、タイマー回路143をリセットする。振動信号の発生原因が電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズであれば、1/fpの周期で振動信号が発生することになるので、このリセットにより、計時結果信号TRの活性化タイミングと振動信号の発生タイミングとを合わせることができる。
その後、時刻tから1/fp後の時刻tで計時結果信号TRが活性化すると、駆動制御部151aは、内部フラグFGを参照することによって意図しない振動信号が発生していることを把握し、金属異物の有無の検出動作を開始するよう異物検出部150を制御する。異物検出部150は、この制御を受けて金属異物の有無の検出動作を開始する。この検出動作で利用される振動信号は、駆動回路141から共振回路RCに供給される電圧Vpp(すなわち、印加パルス)ではなく、電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズによって生じたものとなる。
図10は、駆動制御部151bが行う処理を示すフロー図である。以下、この図10を参照しながら、駆動制御部151bの動作について、さらに詳しく説明する。
図10に示すように、駆動制御部151bは、ステップS41〜S51の処理を繰り返し実行するよう構成される(ステップS40)。
繰り返し処理の中において、駆動制御部151bはまず、計時結果信号TRがハイであるか否かを判定する(ステップS41)。そして、ハイでなければ、次に検出状態信号DSが第3の閾値TH3以上であるか否かを判定する(ステップS42)。その結果、検出状態信号DSが第3の閾値TH3以上でなければ、ステップS41に戻って計時結果信号TRの判定を繰り返す。
ステップS42で第3の閾値TH3以上であると判定した場合の駆動制御部151bは、内部フラグFGにT(真)を設定する(ステップS43)とともに、振動信号発生のタイミングで計時結果信号TRが活性化することとなるようタイマー回路143をリセットする(ステップS44)。リセット処理の詳細は、上述したとおりである。ステップS44でタイマー回路143をリセットした後の駆動制御部151bは、ステップS41に処理を戻す。
ステップS41でハイであると判定した場合の駆動制御部151aは、まず内部フラグFGがT(真)であるか否かを判定する(ステップS45)。その結果、内部フラグFGがT(真)であると判定した場合、駆動制御部151aは、内部フラグFGにF(偽)を設定したうえで(ステップS46)、異物検出部150を起動する(ステップS51)。これにより異物検出部150は、電力変換器12内のスイッチング回路のスイッチングノイズなどによって生じた振動信号に基づく金属異物の検出動作を実行することになる。ステップS51で異物検出部150を起動した後の駆動制御部151bは、ステップS41に処理を戻す。
一方、ステップS45で内部フラグFGがT(真)でないと判定した場合の駆動制御部151bは、スイッチ駆動信号SDを用いてスイッチ142を閉状態とすることによって駆動回路141を有効にする(ステップS47)とともに、計時を開始する(ステップS48)。そして、所定時間Tが経過したか否かの判定を繰り返し行い(ステップS49)、経過したと判定した場合に、スイッチ駆動信号SDを用いてスイッチ142を開状態とすることによって駆動回路141を無効とし(ステップS50)、さらに、異物検出部150を起動する(ステップS51)。これにより異物検出部150は、電圧Vppの印加によって生じた振動信号に基づく金属異物の検出動作を実行することになる。ステップS51で異物検出部150を起動した後の駆動制御部151bは、ステップS41に処理を戻す。
以上説明したように、本実施の形態による金属異物検出装置14によっても、給電コイルL1から生ずる磁束に重畳する高周波成分などにより意図せずして共振回路RCに振動信号が発生した場合に、意図的に振動信号を生じさせるためのパルスの印加を中止し、生じた振動信号を利用して金属異物を検出することが可能になる。したがって、印加パルスによってアンテナコイルL3に生じた振動信号に高周波成分によって生じた振動信号が重なることを避けられるので、電力伝送中であっても、給電コイルL1と受電コイルL2との間に存在する金属異物を精度よく検出することが可能になる。
また、本実施の形態によれば、検出状態信号DSを、共振回路RCに現れる電圧が第2の閾値TH2を超えた回数によって表される振動信号の波数を示す信号とし、この検出状態信号DSにより示される波数が第3の閾値TH3以上となった場合に、金属異物の有無の検出動作を実行するよう判定回路144bを構成したので、金属異物の検出を行うために十分な波数を有する振動信号が発生した場合に限り、判定回路144bに、その振動信号を利用して金属異物を検出させることが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、計時結果信号TRの活性化に応じて駆動制御部151a,151bがスイッチ駆動信号SDをハイに制御する(すなわち、共振回路RCに電圧Vppを印加する)のは、前回の計時結果信号TRの活性化後、振動検出回路145a,145bが振動信号の発生を検出していない場合のみとしていたが、ワイヤレス電力伝送システム1が動作を停止している場合あるいは小電力による電力伝送を行っている場合には、駆動制御部151a,151bは、振動検出回路145a,145bが振動信号の発生を検出しているか否かにかかわらず、計時結果信号TRの活性化に応じてスイッチ駆動信号SDをハイに制御することとしてもよい。なお、この処理を行う場合における駆動制御部151a,151bは、図2に示したスイッチ駆動回路120からワイヤレス電力伝送システム1の動作状況を示す情報を受信し、この情報に基づいて、ワイヤレス電力伝送システム1が動作を停止しているか否か、あるいは小電力による電力伝送を行っているか否かを判定することとしてもよい。こうすることで、駆動制御部151a,151bは、ワイヤレス電力伝送システム1が動作を停止していることあるいは小電力による電力伝送を行っていることにより、給電コイルL1から生ずる磁束に重畳する高周波成分などによっては十分な振動信号が発生しない場合に、駆動回路141によって意図的に振動信号を生じさせることが可能になる。
1 ワイヤレス電力伝送システム
2 負荷
10 ワイヤレス給電装置
11 直流電源
12 電力変換器
13 給電コイル部
14 金属異物検出装置
20 ワイヤレス受電装置
21 受電コイル部
22 整流器
120 スイッチ駆動回路
140 検出部
141 駆動回路
142 スイッチ
143 タイマー回路
144a,144b 判定回路
145a,145b 振動検出回路
150 異物検出部
151a,151b 駆動制御部
160 リセット回路
161 ピークホールド回路
165 閾値生成回路
166 比較器
167 カウンタ回路
C0 平滑用キャパシタ
C1 給電側コンデンサ
C2 非受電側コンデンサ
C3 コンデンサ
D1〜D4 ダイオード
DR 制御信号
DS 検出状態信号
FG 内部フラグ
L1 給電コイル
L2 受電コイル
L3 アンテナコイル
M12 相互インダクタンス
RC 共振回路
SD スイッチ駆動信号
SG1〜SG4 制御信号
SW1〜SW4 スイッチング素子
TR 計時結果信号
VO 出力電圧

Claims (17)

  1. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送するワイヤレス電力伝送システムに用いられる金属異物検出装置であって、
    アンテナコイルと、
    前記アンテナコイルとともに共振回路を形成するキャパシタと、
    前記共振回路に電圧を印加することにより、前記共振回路に振動信号を発生させる駆動回路と、
    前記駆動回路と前記共振回路との間に挿入されたスイッチと、
    前記共振回路における前記振動信号の発生を検出可能に構成された振動検出回路と、
    前記振動信号に基づいて金属異物の有無を検出する判定回路と、を備え、
    前記振動検出回路は、前記振動信号の発生の検出状態を示す検出状態信号を出力するよう構成され、
    前記判定回路は、前記スイッチの開閉状態を制御するためのスイッチ駆動信号を生成する駆動制御部を含み、
    前記駆動制御部は、前記検出状態信号により前記振動検出回路が前記振動信号の発生を検出したことが示される場合に、前記スイッチが開状態を維持するよう前記スイッチ駆動信号を制御し、
    前記判定回路は、前記検出状態信号に応じて、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、
    金属異物検出装置。
  2. 前記振動検出回路は、前記共振回路に現れる電圧が第1の閾値を超えた場合に前記検出状態信号を活性化するよう構成され、
    前記判定回路は、前記検出状態信号の活性化に応じて、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、
    請求項1に記載の金属異物検出装置。
  3. 前記検出状態信号は、前記共振回路に現れる電圧が第2の閾値を超えた回数によって表される前記振動信号の波数を示す信号であり、
    前記判定回路は、前記検出状態信号により示される前記波数が第3の閾値以上となった場合に、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、
    請求項1又は2に記載の金属異物検出装置。
  4. 前記給電コイルに電圧を印加するスイッチング回路の出力電圧の周波数に対応する周期で計時結果信号を活性化するタイマー回路をさらに備え、
    前記駆動制御部は、前記検出状態信号により、前回の前記計時結果信号の活性化後、前記振動検出回路が前記振動信号の発生を検出していないことが示される場合に、前記計時結果信号が活性化したことに応じて、前記スイッチが閉状態となるよう前記スイッチ駆動信号を制御する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属異物検出装置。
  5. 前記駆動制御部は、前記ワイヤレス電力伝送システムが動作を停止している場合あるいは小電力による電力伝送を行っている場合に、前記スイッチが閉状態となるよう前記スイッチ駆動信号を制御する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属異物検出装置。
  6. 前記判定回路は、前記振動信号の1より大きい所定波数分の振動に要する時間の長さを示す振動時間長の変化に基づいて、金属異物の有無を検出するよう構成される、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の金属異物検出装置。
  7. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送するワイヤレス電力伝送システムに用いられる金属異物検出装置であって、
    アンテナコイルと、
    前記アンテナコイルとともに共振回路を形成するキャパシタと、
    前記共振回路に電圧を印加することにより、前記共振回路に振動信号を発生させる駆動回路と、
    前記駆動回路と前記共振回路との間に挿入されたスイッチと、
    前記給電コイルに電圧を印加するスイッチング回路の出力電圧の周波数に対応する周期で計時結果信号を活性化するタイマー回路と、
    前記共振回路における前記振動信号の発生を検出可能に構成された振動検出回路と、
    前記振動信号に基づいて金属異物の有無を検出する判定回路と、を備え、
    前記振動検出回路は、前記振動信号の発生の検出状態を示す検出状態信号を出力するよう構成され、
    前記判定回路は、前記スイッチの開閉状態を制御するためのスイッチ駆動信号を生成する駆動制御部を含み、
    前記駆動制御部は、前記検出状態信号により、前回の前記計時結果信号の活性化後、前記振動検出回路が前記振動信号の発生を検出していないことが示される場合に、前記計時結果信号が活性化したことに応じて、前記スイッチが閉状態となるよう前記スイッチ駆動信号を制御し、
    前記判定回路は、前記検出状態信号に応じて、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、
    金属異物検出装置。
  8. 前記振動検出回路は、前記共振回路に現れる電圧が第1の閾値を超えた場合に前記検出状態信号を活性化するよう構成され、
    前記判定回路は、前記検出状態信号の活性化に応じて、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、
    請求項7に記載の金属異物検出装置。
  9. 前記検出状態信号は、前記共振回路に現れる電圧が第2の閾値を超えた回数によって表される前記振動信号の波数を示す信号であり、
    前記判定回路は、前記検出状態信号により示される前記波数が第3の閾値以上となった場合に、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、
    請求項7又は8に記載の金属異物検出装置。
  10. 前記判定回路は、前記振動信号の1より大きい所定波数分の振動に要する時間の長さを示す振動時間長の変化に基づいて、金属異物の有無を検出するよう構成される、
    請求項7乃至9のいずれか一項に記載の金属異物検出装置。
  11. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送するワイヤレス電力伝送システムに用いられる金属異物検出装置であって、
    アンテナコイルと、
    前記アンテナコイルとともに共振回路を形成するキャパシタと、
    前記共振回路に電圧を印加することにより、前記共振回路に振動信号を発生させる駆動回路と、
    前記駆動回路と前記共振回路との間に挿入されたスイッチと、
    前記共振回路における前記振動信号の発生を検出可能に構成された振動検出回路と、
    前記振動信号に基づいて金属異物の有無を検出する判定回路と、を備え、
    前記振動検出回路は、前記振動信号の発生の検出状態を示す検出状態信号を出力するよう構成され、
    前記判定回路は、前記スイッチの開閉状態を制御するためのスイッチ駆動信号を生成する駆動制御部を含み、
    前記駆動制御部は、前記ワイヤレス電力伝送システムが動作を停止している場合あるいは小電力による電力伝送を行っている場合に、前記スイッチが閉状態となるよう前記スイッチ駆動信号を制御し、
    前記判定回路は、前記検出状態信号に応じて、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、
    金属異物検出装置。
  12. 前記振動検出回路は、前記共振回路に現れる電圧が第1の閾値を超えた場合に前記検出状態信号を活性化するよう構成され、
    前記判定回路は、前記検出状態信号の活性化に応じて、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、
    請求項11に記載の金属異物検出装置。
  13. 前記検出状態信号は、前記共振回路に現れる電圧が第2の閾値を超えた回数によって表される前記振動信号の波数を示す信号であり、
    前記判定回路は、前記検出状態信号により示される前記波数が第3の閾値以上となった場合に、金属異物の有無の検出動作を実行するよう構成される、
    請求項11又は12に記載の金属異物検出装置。
  14. 前記判定回路は、前記振動信号の1より大きい所定波数分の振動に要する時間の長さを示す振動時間長の変化に基づいて、金属異物の有無を検出するよう構成される、
    請求項11乃至13のいずれか一項に記載の金属異物検出装置。
  15. 前記給電コイルと、
    請求項1乃至14のいずれか一項に記載の金属異物検出装置と、
    を備えるワイヤレス給電装置。
  16. 前記受電コイルと、
    請求項1乃至14のいずれか一項に記載の金属異物検出装置と、
    を備えるワイヤレス受電装置。
  17. 前記給電コイルを有するワイヤレス給電装置と、
    前記受電コイルを有するワイヤレス受電装置と、を備え、
    前記ワイヤレス給電装置及び前記ワイヤレス受電装置の少なくとも一方は、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の金属異物検出装置を備える、
    ワイヤレス電力伝送システム。
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