JP5915417B2 - 回転位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動歯車の回転位置が原点位置にあることを検出するための回転位置検出装置に関する。
上記した回転位置検出装置を備える車椅子固定装置が特許文献1に示されている。
車椅子固定装置は、図8に示すように、車椅子Kを乗用車の車室内で床面FLに固定する装置である。車椅子固定装置(図示省略)は車室の床下に設置されており、四本のワイヤ102をそれぞれ巻き取るための四個のリール110(図9(B)参照)を備えている。そして、車椅子固定装置の四本のワイヤ102が床面FLに設けられた四ヶ所の引き込み開口105からそれぞれ床面FL上に引き出され、各々のワイヤ102の先端にフック103が固定されている。また、前記車椅子固定装置の各々のリール110にはワイヤ102を巻き取る方向のバネ力が加えられている。このため、前記車椅子固定装置の待機状態では、各々のワイヤ102がバネ力によりリール110に巻き取られ、フック103が床面FLの各引き込み開口105の位置に保持されている。
車椅子Kを所定位置に固定する場合には、バネ力に抗してワイヤ102をリール110から引き出し、各々のフック103をそれぞれ車椅子Kに掛ける。この状態で、車椅子固定装置の巻取りスイッチを操作することで、駆動力によりリール110が巻取り方向に回転し、ワイヤ102に所定張力が加えられて、車椅子Kが車室の床面FLに個定される。
しかし、ワイヤ102のフック103を車椅子Kに掛けた状態で、車椅子固定装置の巻取りスイッチを操作し忘れることがある。これを防止するため、フック103が床面FLの引き込み開口105の位置にある状態(原点位置)からバネ力に抗して引き出されたときに、ブザーを鳴らし、それぞれのフック103が車椅子Kに掛けられて車椅子固定装置の巻取りスイッチが操作された段階でブザーが止まるようにするのが好ましい。これにより、車椅子固定装置の巻取りスイッチの操作忘れを防止できる。
特開2005−131038号
フック103が床面FLの引き込み開口105の位置にある状態(原点位置)を検出するには、例えば、図9(A)に示すように、リミットスイッチ106と、ワイヤ102に固定されたストライカ107とを利用する方法が考えられる。即ち、フック103が原点位置にあるときのワイヤ102のストライカ107をリミットスイッチ106で検出することにより、前記フック103の原点位置を検出できるようになる。
しかし、上記した構成では、リミットスイッチ106を床面FLの引き込み開口105の近傍に配置するのが一般的であるため、リミットスイッチ106が引き込み開口105から入り込んだ異物の影響を受けて誤動作するおそれがある。
この点を解決するために、図9(B)に示すように、ワイヤ102を巻取るための車椅子固定装置のリール110、あるいはそのリール110と同軸に固定された駆動歯車(図示省略)の回転角度を検出することが考えられる。即ち、リール110、あるいは駆動歯車の円周方向における一箇所に突起状のストライカ112を形成し、フック103が原点位置にあるときにストライカ112をリミットスイッチ106の動作部に当接させる構成である。
しかし、リール110には、ワイヤ102が複数回(約3回)巻き取られるため、原点位置を検出するためには、リール110の回転数を検出する必要がある。即ち、フック103の原点位置を検出する電気回路にリミットスイッチ106とカウンタ等を設ける必要があり、前記電気回路が複雑化してコストアップになる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、駆動歯車が原点位置にあることを検出する機構の信頼性を向上させるとともに、駆動歯車の回転位置検出用の電気回路が複雑化しないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、駆動歯車の回転位置が原点位置にあることを検出するための回転位置検出装置であって、駆動歯車と噛合する歯車であって歯数が異なる測定歯車と、前記駆動歯車の円周方向における一箇所に形成されているストライカと、前記駆動歯車の支持部材に取付けられて、前記駆動歯車のストライカを検出する駆動歯車用スイッチと、
前記測定歯車の円周方向における一箇所に形成されているストライカと、前記測定歯車の支持部材に取付けられて、前記測定歯車のストライカを検出する前記測定歯車用スイッチとを有し、前記駆動歯車が原点位置にあるときは、前記測定歯車も原点位置にあって、前記駆動歯車用スイッチ測定歯車用スイッチとが共にそれぞれのストライカを検出しており、前記駆動歯車が原点位置から360°×nだけ回転して、前記駆動歯車用スイッチが前記駆動歯車のストライカを検出しているときには、前記測定歯車が原点位置から360°×mを超えて回転し、前記測定歯車用スイッチが前記測定歯車のストライカを検出不能に構成されていることを特徴とする。
ここで、n、mは、0より大きい整数(自然数)である。
本発明によると、駆動歯車が原点位置にあるときは、測定歯車も原点位置にあって、駆動歯車用スイッチ測定歯車用スイッチとが共に各々のストライカを検出している
また、駆動歯車が原点位置から360°×nだけ回転して、駆動歯車用スイッチが検出状態のときには、測定歯車が原点位置から360°×mを超えて回転し、前記測定歯車用スイッチが検出不能状態となる。即ち、駆動歯車が原点位置と位相的に同位置にあっても原点位置でない場合には、駆動歯車用スイッチだけが検出状態で、測定歯車用スイッチは検出不能状態となる。
このため、駆動歯車が原点位置にあることを確実に検出でき、駆動歯車が原点位置と位相的に同位置にあっても、原点位置と誤認することがなくなる。
また、二台のスイッチからの動作信号に基づいて駆動歯車が原点位置にあることを検出できるため、従来のように、カウンタ回路等が不要になり、駆動歯車の回転位置検出用の電気回路が複雑化しない。
請求項2の発明によると、測定歯車の歯数は、駆動歯車の歯数よりも小さく設定されていることを特徴とする。
このため、測定歯車が駆動歯車よりも小さくなり、測定歯車の設置スペースを小さくできる。
請求項3の発明によると、駆動歯車は、ワイヤを巻き取るリールと相対回転不能な状態で同軸に保持されており、前記ワイヤの巻取り限界位置が駆動歯車の原点位置に相当することを特徴とする。
本発明によると、駆動歯車が原点位置にあることを検出する機構の信頼性を向上させることができる。また、駆動歯車の回転位置検出用の電気回路が複雑化しない。
本発明の実施形態1に係る回転位置検出装置を備える車椅子固定装置の動作を表す模式側面図である。 前記車椅子固定装置の平面図である。 図2のIII矢視模式拡大図である。 図2のIV-IV矢視断面図である。 実施形態1に係る回転位置検出装置の模式平面図である。 前記回転位置検出装置のリミットスイッチの動作を表す模式図である。 前記回転位置検出装置のリミットスイッチの電気的な接続を表す回路面(A図)(B図)である。 従来の車椅子固定装置の動作を表す斜視図である。 従来の第1の回転位置検出装置の模式側面図(A図)、第2の回転位置検出装置の模式平面図(B図)である。
[実施形態1]
以下、図1〜図7に基づいて、本発明の実施形態1に係る回転位置検出装置の説明を行う。本実施形態に係る回転位置検出装置は、車椅子固定装置においてワイヤを巻取るリールの原点位置を検出するための装置である。
なお、図中の前後左右、及び上下は、車椅子固定装置が設置される乗用車の前後左右、及び上下に対応している。
<車椅子固定装置10の概要について>
本実施形態の回転位置検出装置の説明を行う前に、車椅子固定装置10の概要について説明する。
車椅子固定装置10は、乗用車の車室内で車椅子Kを床位置に固定する装置であり、図1に示すように、車室内の床下部4に格納されている。
車椅子固定装置10は、図2に示すように、乗用車の前後方向に長く形成された長方形状のベース11を備えており、そのベース11のほぼ中央位置に前後左右のワイヤ12を巻取り、あるいは繰り出し可能に構成された四セットのリール30が前後方向に並んだ状態で設置されている。
各々のリール30から引き出されたワイヤ12は、水平な中間滑車24と縦向きの引き込み滑車20に掛けられた後、図1に示すように、床面4uの引き込み開口4kから床面上に引き出されている。そして、各々のワイヤ12の先端にフック12fが固定されている。
前記リール30は、図4の縦断面図に示すように、上面側に設けられた平歯車である駆動歯車32と、その駆動歯車32の下面側に同軸状態で連結されたリール本体34とから構成されている。そして、リール30の駆動歯車32に対して後記するようにラック歯43が噛合したり、その噛合が解除されるように構成されている。リール30の駆動歯車32とラック歯43との噛合が解除された状態では、リール30はバネ力によりワイヤ12を巻き取る方向に回転可能となる。このため、各々のワイヤ12はバネ力により各々のリール30のリール本体34に巻き取られ、フック12fが床面4uの各引き込み開口4kの位置に保持されている。
四セットのリール30の右側には帯板状のラック体40がリール30の接線方向(前後方向)に長穴41の長さ寸法分だけ往復移動可能な状態で設置されている。ここで、図2はラック体40の前進限位置を表している。
そして、ラック体40の前端部がリンク44を介して減速歯車45の円周方向一箇所に連結されている。さらに、減速歯車45にはモータ47の出力歯車47pが噛合している。このため、図2においてモータ47の出力歯車47pが左回転すると、減速歯車45が右回転(矢印参照)してリンク44がラック体40を後方に押圧し、ラック体40が長穴41の長さ寸法分だけ後方に移動するようになる。そして、ラック体40が後進限位置に到達した段階でモータ47が停止する。
ラック体40には、図2、図3に示すように、各々のリール30の駆動歯車32に相当する位置に一定幅のラック歯43が取付けられている。そして、ラック体40が後進限位置まで到達した段階で各々のラック歯43が各々のリール30の駆動歯車32から離れるようになる。また、減速歯車45、リンク44等の働きでラック体40が後進限位置から前進すると、各々のラック歯43が各々のリール30の駆動歯車32と徐々に噛合し(図3参照)、それぞれのリール30の駆動歯車32を左回転させる。これにより、リール30のリール本体34がワイヤ12を巻き取るように左回転する。
上記車椅子固定装置10を使用して車椅子Kを床面4uに固定する場合には以下の手順による。
ここで、車椅子固定装置10が待機状態では、ラック体40が後進限位置あり、各々のラック歯43が各々のリール30の駆動歯車32から離れている。このため、各々のワイヤ12がバネ力で各々のリール30のリール本体34に巻き取られており、フック12fが床面4uの各引き込み開口4kの位置に保持されている。
車椅子Kを床面4u上の所定位置に固定する場合には、先ず、車椅子固定装置10から前後左右のワイヤ12をバネ力に抗して引き出して、各々のワイヤ12のフック12fを車椅子Kの前後左右に掛ける。次に、乗用車に設けられた巻取りスイッチ(図示省略)を操作する。これにより、モータ47が駆動され、減速歯車45、リンク44等の働きでラック体40が後進限位置から徐々に前進する。ラック体40が前進すると、各々のラック歯43が各々のリール30の駆動歯車32と徐々に噛合し(図3参照)、それぞれのリール30の駆動歯車32を左回転させてワイヤ12を巻き取る。そして、ラック体40の前進限位置まで移動してモータ47が停止すると、リール30の回転がロックされ、車椅子Kがワイヤ12の張力で床面4uに固定される。
また、車椅子Kの固定を解除する場合には、巻取解除スイッチ(図示省略)を操作して、車椅子固定装置10のモータ47を逆方向に回転させ、減速歯車45、及びリンク44によりラック体40を後進させる。これにより、ラック体40の各々のラック歯43が各々のリール30の駆動歯車32から離れ、各々のワイヤ12のフック12fを車椅子Kから外すことが可能になる。
<回転位置検出装置60について>
次に、車椅子固定装置10で使用される回転位置検出装置60について説明する。
回転位置検出装置60は、車椅子Kの固定を解除した後、各々のワイヤ12がバネ力で対応するリール30のリール本体34に完全に巻き取られ、フック12fが床面4uの各引き込み開口4kの位置に保持されたことを検出する装置である。
回転位置検出装置60は、図5に示すように、各々のリール30の駆動歯車32と噛合するように構成された測定歯車62と、その測定歯車62の原点位置を検出する測定歯車用リミットスイッチ64と、前記駆動歯車32の原点位置を検出する駆動歯車用リミットスイッチ67とから構成されている。
測定歯車62は、駆動歯車32と同様に平歯車であり、駆動歯車32の歯数が100であるのに対し、歯数が30に設定されている。
駆動歯車32には、円周方向における一箇所に半径方向外側に突出するストライカ32sが形成されている。ストライカ32sは駆動歯車用リミットスイッチ67を動作させる突起であり、その駆動歯車32の歯に対して軸方向にずれた位置に形成されている。
また、測定歯車62には、円周方向における一箇所に半径方向外側に突出するストライカ62sが形成されている。ストライカ62sは測定歯車用リミットスイッチ64を動作させる突起であり、その測定歯車62の歯に対して軸方向にずれた位置に形成されている。
駆動歯車用リミットスイッチ67は、車椅子固定装置10のベース11に設置されており、リール30(リール本体34)が対応するワイヤ12をバネ力で完全に巻き取る位置、即ち、リール30が原点位置にあるときに駆動歯車32のストライカ32sが当接する位置に位置決めされている。
測定歯車用リミットスイッチ64は、同じく車椅子固定装置10のベース11に設置されており、駆動歯車32が原点位置にあるときに、その駆動歯車32と噛合する測定歯車62のストライカ62sが当接する位置に位置決めされている。即ち、駆動歯車32が原点位置にあるときの測定歯車62の位置が、測定歯車62の原点位置である(図5参照)。
このため、例えば、ワイヤ12をバネ力に抗してリール30から引き出すことで、駆動歯車32が原点位置から右回転(図5 矢印参照)すると、その駆動歯車32に噛合する測定歯車62は原点位置から左回転する。これにより、図6のタイミングT1に示すように、駆動歯車用リミットスイッチ67から駆動歯車32のストライカ32sが離れ、測定歯車用リミットスイッチ64から測定歯車62のストライカ62sが離れて、駆動歯車用リミットスイッチ67、測定歯車用リミットスイッチ64が共にオフ動作する。そして、タイミングT2に示すように、測定歯車62が原点位置から一回転(360°×1)すると、測定歯車62のストライカ62sが測定歯車用リミットスイッチ64に当接して、測定歯車用リミットスイッチ64がオン動作する。
このとき、駆動歯車32のストライカ32sは、駆動歯車用リミットスイッチ67から離れているため、駆動歯車用リミットスイッチ67はオフ動作のままである。
このようにして、測定歯車62が原点位置から三回転(360°×3+α)以上して駆動歯車32が原点位置から一回転(360°×1)すると(タイミングT3)、駆動歯車32のストライカ32sが駆動歯車用リミットスイッチ67に当接して、駆動歯車用リミットスイッチ67がオン動作する。このとき、測定歯車62のストライカ62sは、図5においてT3の位置にあるため、測定歯車用リミットスイッチ64はオフ動作状態に保持されている。
同様に、駆動歯車32が原点位置から二回転(360°×2)すると(タイミングT4)、駆動歯車32のストライカ32sが駆動歯車用リミットスイッチ67に当接して、駆動歯車用リミットスイッチ67がオン動作する。このとき、測定歯車62のストライカ62sは、図5においてT4の位置にあるため、測定歯車用リミットスイッチ64はオフ動作状態に保持されている。
このように、駆動歯車32が原点位置と位相的に同位置にあっても原点位置でない場合には、駆動歯車用リミットスイッチ67だけがオン動作して、測定歯車用リミットスイッチ64はオン動作しない。このため、駆動歯車32が原点位置と位相的に同位置にあっても、原点位置と誤認することがなくなる。
即ち、前記駆動歯車用リミットスイッチ67が本発明の駆動歯車用センサに相当し、前記測定歯車用リミットスイッチ64が本発明の測定歯車用センサに相当する。また、車椅子固定装置10のベース11が本発明における駆動歯車の支持部材に相当する。
さらに、駆動歯車用リミットスイッチ67、測定歯車用リミットスイッチ64のオン動作が本発明の駆動歯車用センサ、測定歯車用センサの検出状態に相当する。
駆動歯車用リミットスイッチ67と測定歯車用リミットスイッチ64とは、図7(A)に示すように、直列に接続されている。このため、端子P,N間は、駆動歯車用リミットスイッチ67と測定歯車用リミットスイッチ64とが共にオン動作したとき、即ち、駆動歯車32(リール30)が原点位置にあるときに導通する。
ここで、駆動歯車用リミットスイッチ67と測定歯車用リミットスイッチ64とが、例えば、ノーマルクロズの場合には、図7(B)に示すように、両スイッチ67,64を並列に接続する。これにより、端子P,N間は、駆動歯車用リミットスイッチ67と測定歯車用リミットスイッチ64とが共にオン動作したとき、即ち、駆動歯車32(リール30)が原点位置にあるときに導通が解除されるようになる。
駆動歯車32(リール30)が原点位置にあるときに、各ワイヤ12がバネ力に抗して引き出されると、駆動歯車用リミットスイッチ67、測定歯車用リミットスイッチ64のオン動作が解除されて車椅子固定装置10のブザー(図示省略)が鳴る。そして、各ワイヤ12のフック12fが車椅子Kに掛けられて、乗用車の巻取りスイッチ(図示省略)が操作されると、前記ブザーが止まるように構成されている。
これによって、前記巻取りスイッチの操作忘れを防止できる。
<本実施形態に係る回転位置検出装置60の長所について>
本実施形態に係る回転位置検出装置60によると、駆動歯車32が原点位置にあるときは、測定歯車62も原点位置にあって、駆動歯車用リミットスイッチ67と測定歯車用リミットスイッチ64とが共にオン動作している。このため、駆動歯車32が原点位置にあることを確実に検出できる。
また、駆動歯車32が原点位置から360°×nだけ回転して、駆動歯車用リミットスイッチ67がオン動作しているときには、測定歯車62が原点位置から360°×mを超えて回転し、測定歯車用リミットスイッチ64はオン動作不能となる。即ち、駆動歯車32が原点位置と位相的に同位置にあっても原点位置でない場合には、駆動歯車用リミットスイッチ67だけが動作して、測定歯車用リミットスイッチ64は動作しない。このため、駆動歯車32が原点位置と位相的に同位置にあっても、原点位置と誤認することがなくなる。
また、二台のリミットスイッチ64,67からの動作信号に基づいて駆動歯車32が原点位置にあることを検出できるため、従来のように、カウンタ回路等が不要になり、駆動歯車32の位置検出用の電気回路が複雑化しない。
また、測定歯車62の歯数は、駆動歯車32の歯数よりも小さく設定されているため、測定歯車62が駆動歯車32よりも小さくなり、測定歯車62の設置スペースを小さくできる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、駆動歯車用センサ、測定歯車用センサとしてリミットスイッチを例示したが、リミットスイッチの代わりに近接スイッチ、あるいは光電スイッチ等を使用することも可能である。
また、本実施形態では、駆動歯車用リミットスイッチ67のストライカ32sを駆動歯車32に形成する例を示したが、駆動歯車32と一体で回転するリール本体34に形成することも可能である。
また、本実施形態では、車椅子固定装置10の各々のリール30の原点位置を個別に検出する例を示したが、代表して特定のリール30の原点位置を検出する構成でも可能である。
さらに、本実施形態では、車椅子固定装置10のリール30における駆動歯車32の原点位置を検出する例を示したが、例えば、クレーン等のワイヤを巻き取るドラムの原点位置の検出に本発明を適用することも可能である。
10・・・・車椅子固定装置
11・・・・ベース(支持部材)
12・・・・ワイヤ
30・・・・リール
32・・・・駆動歯車
34・・・・リール本体
62・・・・測定歯車
64・・・・測定歯車用リミットスイッチ(測定歯車用センサ)
67・・・・駆動歯車用リミットスイッチ(駆動歯車用センサ)

Claims (3)

  1. 駆動歯車の回転位置が原点位置にあることを検出するための回転位置検出装置であって、
    駆動歯車と噛合する歯車であって歯数が異なる測定歯車と、
    前記駆動歯車の円周方向における一箇所に形成されているストライカと、前記駆動歯車の支持部材に取付けられて、前記駆動歯車のストライカを検出する駆動歯車用スイッチと、
    前記測定歯車の円周方向における一箇所に形成されているストライカと、前記測定歯車の支持部材に取付けられて、前記測定歯車のストライカを検出する測定歯車用スイッチとを有し、
    前記駆動歯車が原点位置にあるときは、前記測定歯車も原点位置にあって、前記駆動歯車用スイッチ前記測定歯車用スイッチとが共にそれぞれのストライカを検出しており、
    前記駆動歯車が原点位置から360°×nだけ回転して、前記駆動歯車用スイッチが前記駆動歯車のストライカを検出しているときには、前記測定歯車が原点位置から360°×mを超えて回転し、前記測定歯車用スイッチが前記測定歯車のストライカを検出不能に構成されていることを特徴とする回転位置検出装置。
  2. 請求項1に記載された回転位置検出装置であって、
    測定歯車の歯数は、駆動歯車の歯数よりも小さく設定されていることを特徴とする回転位置検出装置。
  3. 請求項1、又は請求項2のいずれかに記載された回転位置検出装置であって、
    駆動歯車は、ワイヤを巻き取るリールと相対回転不能な状態で同軸に保持されており、前記ワイヤの巻取り限界位置が駆動歯車の原点位置に相当することを特徴とする回転位置検出装置。
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