JP5911278B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を読み取る原稿読取装置に関する。
画像読取装置として、プラテンガラス上に置かれた原稿に対して圧板(ADF(Auto Document Feeder)機能を備える圧板を含む)が閉じられたタイミングで原稿のサイズ検知を行う、所謂、圧板自動サイズ検知を実施するものが知られている。圧板自動サイズ検知の制御については、例えば、原稿の画像を読み取るための画像読取素子を使用して、プラテンガラス上に置かれた原稿の主走査方向の長さを検知する方法が提案されている(特許文献1参照)。ここで、画像読取装置の電源オン(ON)時やスリープ状態からの復帰時(スリープ復帰時)には、圧板自動サイズ検知の実行前に、画像を読み取る準備としてゲイン調整やオフセット調整が行われ、更にシェーディング補正サンプリングが行われている。
特開2001−282049号公報
特許文献1に記載された圧板自動サイズ検知方法では、ゲイン調整中やオフセット調整中に圧板の開閉が行われた場合、ユーザがその間にプラテンガラス上に原稿を置いても、原稿の主走査方向の長さを検知することができない。つまり、圧板自動サイズ検知は機能せず、そのまま原稿の読み取りが要求された場合には、ユーザ自身が原稿サイズを入力することが必要であり、原稿サイズについて特に知識のないユーザにとっては使い難いものとなっている。
また、近時、画像読取装置を備える複写機等の画像形成装置では、省エネ性能が重要視されている。そのため、画像形成装置を構成する画像読取装置については、画像形成装置の待機状態においては電源オフ(OFF)状態或いはスリープ状態とされ、画像形成装置の使用時にのみ電源をオンし或いはスリープ復帰するように制御するケースが多くなってきている。そのため、電源オン時やスリープ復帰時のゲイン調整・オフセット調整とユーザによる原稿セットの動作が同時に行われる状況が以前より発生しやすくなっている。
本発明は、読取手段の初期調整の実行中にユーザが原稿をセットした場合でも、原稿サイズを判定することができるようにすることを目的とする。
本発明に係る原稿読取装置は、原稿が載置される原稿台と、前記原稿台に載置された原稿を前記原稿台に押し付ける圧板と、前記圧板の開閉状態を検知する検知手段と、前記原稿台に載置された原稿を読み取る読取手段と、前記読取手段からの出力値に基づき前記読取手段の初期調整を行う調整手段と、前記読取手段からの出力値に基づき前記原稿台に載置された原稿のサイズを判定する原稿サイズ判定処理を実行するサイズ判定手段と、前記読取手段へ電力供給が開始された場合は、前記読取手段の読取位置が基準板の位置に対応する第1の位置である状態において、前記調整手段に前記初期調整を実行させ、前記検知手段の検知結果が所定条件を満たした場合は、前記読取位置が前記原稿台に載置される原稿の位置に対応する第2の位置である状態において、前記サイズ判定手段に前記原稿サイズ判定処理を実行させる制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記初期調整の実行中に前記検知手段の検知結果が所定条件を満たした場合は、前記初期調整を中断し、前記読取位置を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させ、前記サイズ判定手段に前記原稿サイズ判定処理を実行させ、前記原稿サイズ判定処理終了後に、前記読取位置を前記第1の位置に移動させ、前記初期調整を再開させることを特徴とする。
本発明によれば、読取手段の初期調整の実行中に、ユーザが原稿をセットしたことにより、原稿のサイズを判定できなくなることを低減することができ、ユーザが原稿のサイズを入力しなければならない状態を低減させることができ、原稿読取装置のユーザの使い勝手を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置の概略構成を示す断面図である。 画像読取装置の制御系を示すブロック図である。 スキャナユニットの光学系調整位置を説明する断面図である。 CCDセンサのゲイン調整の手順を示すフローチャートである。 図4のゲイン調整の進行状態の一例を模式的示す図である。 CCDセンサのオフセット調整の手順を示すフローチャートである。 図6のオフセット調整の進行状態の一例を模式的示す図である。 CCDセンサのシェーディング補正サンプリングの手順を示すフローチャートである。 図8のシェーディング補正サンプリングを模式的示す図である。 ADFを開いた状態の画像読取装置を前方斜め上から見た外観図である。 圧板原稿サイズ検知を行う際のスキャナユニットの光学系サイズ検知位置を示す断面図である。 画像読取装置をプラテンガラスの上方から見た構成を模式的に示す図である。 第1実施形態に係る圧板原稿サイズ検知の手順を示すフローチャートである。 ゲイン調整等と圧板原稿サイズ検知との関係を模式的示す図である。 ゲイン調整等及び原稿サイズ検知の第1実施形態に係る制御を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る圧板原稿サイズ検知の手順を示すフローチャートである。 図16に示すステップS1613(圧板原稿サイズ検知)の制御方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明に係る画像読取装置を備える画像形成装置を取り上げることとする。
《第1実施形態》
<画像読取装置の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る画像読取装置の概略構成を示す断面図である。画像読取装置は、大略的に、原稿を自動的に給送するADF(自動原稿送り装置)100と、ADF100により給送された原稿の画像を読み取るリーダ部200とによって構成されている。
ADF100は原稿を載置する原稿トレイ30を有しており、ここでは、1枚以上の原稿からなる原稿束Sが載置されるものとする。原稿束Sを構成する原稿は、給紙開始前の状態では分離パッド21によりADF100の内部に入らないよう規制されている。ADF100で給紙動作が開始されると、原稿は原稿面に押し付けられた給紙ローラ1によってADF100の内部方向に寄せられ、分離パッド21と分離ローラ2とによって最上面の原稿だけが搬送路上に給紙される。このとき、分離センサ10が、原稿束Sから分離された原稿の間を検知する。
給紙された原稿(給紙原稿)は、その後、引き抜きローラ3によって搬送され、レジストローラ4に突き当てられる。給紙原稿がレジストローラ4に突き当てられるまでの間の所定タイミングで、原稿幅検知部11が給紙原稿の主走査方向の長さを検知する。原稿幅検知部11は、主走査方向に複数の原稿検知センサが配置された構造となっており、これらの原稿検知センサが原稿を検知した/しないの組み合わせに基づき、給紙原稿の主走査方向長さが検知される。
給紙原稿がレジストローラ4に到達するまではレジストローラ4を停止させているため、給紙原稿の先端はレジストローラ4に突き当たった位置から先には進めない状態となる。この状態のままで引き抜きローラ3により給紙原稿が押し込まれることによって、給紙原稿にはループ(たわみ)が形成される。これにより、ここまでの搬送過程において給紙原稿の先端が搬送方向に対して斜めになる斜行状態となっていた場合に、その斜行が解消される。
給紙原稿の斜行を解消させた後にレジストローラ4を駆動させることにより、給紙原稿は、第1搬送ローラ5及び大ローラ7によって流し読みガラス201上に送られ、リーダ部200が流し読みガラス201を通して原稿の表面画像を読み取る。その後、給紙原稿は、第2搬送ローラ6により搬送されて、裏面ローラ16と裏面読取ガラス18との間を通過し、排紙ローラ8により原稿排紙トレイ31に排出される。
ADF100は、給紙原稿の裏面画像を光学的に読み取り、光電変換した画像信号を後段に出力する裏面画像読取部17を有しており、裏面画像読取部17は、裏面読取ガラス18を挟んで裏面ローラ16と対向する位置に配置されている。裏面画像読取部17では、給紙原稿が裏面ローラ16と裏面読取ガラス18との間隙を通過する間に給紙原稿の裏面画像を読み取り、光電変換した画像信号を出力する。
なお、ADF100では、原稿検知センサ12,13,14が所定の位置に設置されており、原稿検知センサ12,13,14はそれぞれ、設置位置において原稿の有無を検知する。
リーダ部200は、給紙原稿の表面画像を光学的に読み取り、光電変換した画像信号を後段に出力する。リーダ部200は、流し読みガラス201と、原稿台であるプラテンガラス202と、原稿照明用の光源203及び第1ミラー204を有するスキャナユニット209とを有する。また、リーダ部200は、第2ミラー205と、第3ミラー206と、レンズ207と、CCD(光電変換素子)センサ208と、白板210とを有している。なお、白板210は後述するゲイン調整やシェーディング補正サンプリングを実施する際の指標となる。
リーダ部200では、予めスキャナユニット209を流し読みガラス201の下に移動させておき、光源203を点灯させる。この状態で給紙原稿を通紙し、流し読みガラス201の面上を通過していく給紙原稿の表面からの反射光を、第1ミラー204、第2ミラー205及び第3ミラー206を経由させてレンズ207に導き、CCDセンサ208上に結像させる。こうして、原稿表面の画像はCCDセンサ208で光電変換され、デジタル画像信号が生成される。
このように原稿を流しながら表面画像を読み取る方法とは異なり、プラテンガラス202上の所定位置にセットされた原稿を読み取ることもできる。このとき、ADF100は、圧板として機能し、プラテンガラス202に対して開閉自在である。
まず、ユーザがADF100を開状態とし、原稿の読取面を下向きにして原稿をプラテンガラス202上にセットした後、ADF100を閉状態とすることで原稿をプラテンガラス202に押し付ける。
そして、光源203を点灯させた状態でスキャナユニット209をプラテンガラス202の下側領域において図1中の右方向に一定速度で移動させる。こうして、光源203から原稿の読取面に光が照射され、読取面からの反射光は第1ミラー204、第2ミラー205及び第3ミラー206を介してレンズ207に導かれ、CCDセンサ208上に結像され、CCDセンサ208で光電変換された読取面の画像のデジタル画像信号が得られる。 リーダ部200及び裏面画像読取部17で生成されたデジタル画像信号は、その後、画像コントローラ部300(図2参照)に送信される。
<画像読取装置の制御系>
図2は、画像読取装置の制御系を示すブロック図である。リーダ部200に設けられた中央処理装置(以下「CPU」と記す)251が、ADF100及びリーダ部200の制御を行う。CPU251には、プログラム格納用のROM252と、作業領域用のRAM253とが接続されている。ROM252にはリーダ部200及びADF100の制御用プログラムが格納されており、RAM253にはCPU251の制御で使用される入力データや作業用のデータ等が格納される。
また、CPU251には、モータドライバ256と表面画像読取部260とが接続されており、表面画像読取部260は、光源203と、CCDセンサ208と信号制御部259とを含む。モータドライバ256は、スキャナユニット209を駆動する光学系モータのドライバ回路である。表面画像読取部260の信号制御部259は、CCDセンサ208からの出力をデジタル画像信号に変換する。CPU251は、モータドライバ256及び表面画像読取部260を制御して、表面画像読取部260の初期調整を行った後に、原稿の表面画像を読み取る。
CPU251には、画像処理部255と、ADF開閉検知センサ257と、原稿サイズ検知センサ258とが接続されており、画像バッファ261が画像処理部255に接続されている。画像処理部255は、表面画像読取部260及びADF100に設けられた裏面画像読取部17で読み取られた画像信号を処理し、画像コントローラ部300に転送する。
画像バッファ261は、画像処理部255によって制御され、表面画像読取部260及び裏面画像読取部17で読み取られた画像信号を一時的に格納する。画像バッファ261に格納された画像信号は、出力タイミングに同期して画像処理部255に読み出され、コントローラIF(不図示)を通して、順次、画像コントローラ部300へ転送される。ADF開閉検知センサ257は、ADF100の開閉状態を検知する開閉検知手段である。原稿サイズ検知センサ258は、後に詳細に説明するように、プラテンガラス202上に置かれた原稿の副走査方向(図1中のプラテンガラス202の左右方向、すなわち、スキャナユニット209の移動方向)の長さを検知するサイズ検出手段である。なお、スキャナユニット209は、プラテンガラス202上に置かれた原稿の主走査方向(副走査方向に垂直な方向)の長さを検知するサイズ検出手段としても機能する。
CPU251は、ADF開閉検知センサ257の出力に同期させてモータドライバ256及び表面画像読取部260を制御し、原稿サイズ検知センサ258及び表面画像読取部260の出力に基づいてプラテンガラス202上に置かれた原稿のサイズを検知する。なお、プラテンガラス202上に置かれた原稿のサイズ検知を、ADF100の原稿トレイ30から給紙された原稿のサイズ検知と区別するために、以下の説明では「圧板原稿サイズ検知」と称呼することとする。
ADF100は、CPU251が原稿搬送制御を行うためにCPU251と接続された入出力ポートを備えている。入出力ポートの出力ポートには、原稿搬送用の各種のローラを駆動するモータ群103、ソレノイド群101及びクラッチ群102が接続されている。また、入出力ポートの入力ポートには、原稿の搬送タイミングを生成する各種センサ群104、原稿幅検知部11及び裏面画像読取部17が接続されている。
裏面画像読取部17は、裏面画像を読み取るための原稿照明用の光源306と、裏面用の受光センサであるCIS(Contact Line Sensor)308と、信号制御部107とで構成されている。裏面画像読取部17は、CPU251からの制御信号にしたがって原稿の裏面画像を読み取って、画像処理部255に転送する。
画像コントローラ部300は、リーダ部200とは別に、画像コントロール用のCPU301と、ROM302と、RAM303とを有する。画像処理部255を経由して画像コントローラ部300に送られた画像信号は、画像入出力部304にて入出力制御され、送られてきた順に画像データとして画像メモリ305に蓄積される。画像処理部310は、画像入出力部304から入力された画像信号や画像メモリ305に蓄積された画像データに対して各種の画像処理を行う。
画像コントローラ部300が有する操作部309は、ユーザに対して画像読取装置の状態通知を行い、また、画像読取装置に対するユーザの動作指示の入力を行う。CPU301は、操作部309からの指示入力に応じて、画像メモリ305に蓄積された画像データを読み出し、プリンタインターフェイス311を介してプリンタ400に出力する。或いは、CPU301は、外部インターフェイス312を介して外部の電話回線やネットワークを通して、他の装置やパーソナルコンピュータに画像や情報を転送する等の処理を実行する。
なお、画像コントローラ部300のCPU301は、リーダ部200の電源を制御している。画像コントローラ部300が制御するADF100及びリーダ部200からなる原稿読取装置を含んだシステム全体が節電モードであるスリープ状態である場合、画像コントローラ部300によりリーダ部200の電源がオフ(OFF)状態とされる。したがって、電源オン(ON)時とスリープ復帰時(スリープ状態からの復帰時)とは、リーダ部200にとっては同義となる。
<表面画像読取部の初期調整>
原稿の画像を読み取る前にCPU251によって行われる表面画像読取部260の光学的調整には、ゲイン調整、オフセット調整及びシェーディング補正サンプリングが含まれる。ここでは、これらのゲイン調整、オフセット調整及びシェーディング補正サンプリングについて、図3乃至図9を参照して説明する。
図3は、画像読取装置の光学系調整位置を説明する断面図である。「光学系調整位置」とは、スキャナユニット209が白板210の直下にあるときのスキャナユニット209の位置を示す。リーダ部200の白板210は、表面全域が一様な白色となっている部材であり、主走査方向の長さは、CCDセンサ208の読取範囲に相当する長さとなっている。図3に示すように、スキャナユニット209を白板210の直下に移動させた状態で光源203を点灯させると、CCDセンサ208は白板210の表面を画像として読み取る。このときのスキャナユニット209の位置が光学系調整位置である。
スキャナユニット209が光学系調整位置にあるとき、一様な白色である白板210の表面を読み取った結果として得られるCCDセンサ208の出力値は、全領域においてそのままで白データとなることはない。その原因としては、光源203の配光ムラや劣化の度合い、CCDセンサ208を構成する素子の感度ムラ等が考えられる。また、CCDセンサ208は、より詳しくは、赤/緑/青の各色に対応した3ラインのCCDラインセンサであり、これらのライン間の出力レベルにもバラツキがあるからである。同様に、光源203を点灯させずにCCDセンサ208で読み取りを行った場合、すなわち、一様な黒色の読み取りに対しても、CCDセンサ208を構成する素子の感度ムラ等に起因して、そのままでは全領域で黒データとなることがない。
このような状態を補正して、白色読み取りに対してCCDセンサ208全体でほぼ白データが得られるようにするための調整がゲイン調整である。また、そこからCCDセンサ208を構成する素子の個々の出力で白データを得られるようにするために、シェーディング補正サンプリングが行われる。更に、黒色読み取りに対して黒データが得られるようにするために、オフセット調整が行われる。
[ゲイン調整]
図4はCCDセンサ208のゲイン調整の手順を示すフローチャートである。CPU251は、スキャナユニット209が現在位置を確認し(ステップS401)、スキャナユニット209が光学系調整位置にあるか否かを判定する(ステップS402)。スキャナユニット209が光学系調整位置にある場合(S402:YES)、CPU251は、処理をステップS404に進める。また、スキャナユニット209が光学系調整位置にない場合(S402:NO)、CPU251は、スキャナユニット209を光学系調整位置に移動させ(ステップS403)、その後、処理をステップS404に進める。
CPU251は、ステップS404において光源203を点灯させ、その後、CCDセンサ208で白板210を読み取り(ステップS405)、得られたCCDセンサ208の出力値が適正か否かを判定する(ステップS406)。出力値が適正でない場合(S406:NO)、CPU251は、白データに対するCCDセンサ208の出力係数(ゲイン)を更新し(ステップS407)、処理をステップS405に戻す。出力値が適正である場合(S406:YES)、CPU251は、光源203を消灯し(ステップS408)、ゲイン調整を終了させる。
このように、ゲイン調整では、調整(出力係数の補正)→(CCDセンサ208の出力値参照)→調整→結果参照→…を繰り返すことで、最適な出力係数を求めている。
図5は、上述したゲイン調整の進行状態の一例を模式的示す図であり、横軸にCCDセンサ208の素子の位置を取り、縦軸に素子の出力値を取っている。図5では、CCDセンサ208の1ラインに着目しており、図5(a)に示すように、図4のステップS407では、CCDセンサ208の出力値の最大値とターゲット値の間に所定の閾値以上の差があった場合に、第1の増加分で出力係数を更新する。
そして、最大出力値とターゲット値の差が閾値未満となった後(図5(a)の(2)後)は、図5(b)に示すように、第1の増加分よりも小さい第2の増加分で出力係数を更新する。そして、最大出力値がターゲット値を超えると(図5(b)の(3)後)、その時点から1ステップ前の出力係数に戻し(図5(b)の(4))、最大出力値がターゲット値を超えていなかった状態(図5(b)の(2)後)でゲイン調整を終了する。
[オフセット調整]
図6はCCDセンサ208のオフセット調整の手順を示すフローチャートである。オフセット調整は黒レベルの調整であるから、調整の実施は光源203の消灯時に外光が入らない場所であれば、どこで行ってもよい。ゲイン調整の終了後には、スキャナユニット209は光学系調整位置にあり、光源203は消灯状態にあるため、第1実施形態では、ゲイン調整を行った後のスキャナユニット209が光学系調整位置にある状態で、オフセット調整を実施する。これにより、ゲイン調整の終了からオフセット調整の開始に至るタイムロスをなくすことができる。
オフセット調整では、先ず、CPU251は、CCDセンサ208の出力を参照し(ステップS601)、得られた出力値が適正か否かを判定する(ステップS602)。CPU251は、出力値が適正ではない場合(S602:NO)、黒データに対するCCDセンサ208の出力係数を更新し(ステップS603)、処理をステップS601に戻す。CPU251は、出力値が適正である場合(S602:YES)、処理を終了させる。
オフセット調整でも、ゲイン調整と同様に、調整(出力係数の補正)→(CCDセンサ208の出力値参照)→調整→結果参照→…を繰り返すことで、最適な出力係数を求めていく。
図7は、上述したオフセット調整の進行状態の一例を模式的示す図であり、CCDセンサ208の1ラインに着目して、図5と同様に、横軸にCCDセンサ208の素子の位置を取り、縦軸に素子の出力値を取っている。図7(a)に示すように、ステップS603では、CCDセンサ208の出力値の平均値が所定のオフセット調整閾値以下となるまでは第1の減少分で出力係数を更新する。そして、出力値の平均値がオフセット調整閾値以下となった後は、図7(b)に示すように、第1の減少分より小さい第2の減少分で出力係数を更新する。更に、CCDセンサ208の出力における黒データ出力が所定の割合(例えば80%)を超えた時点で、オフセット調整を終了させる。
[シェーディング補正サンプリング]
図8はシェーディング補正サンプリングの手順を示すフローチャートである。CPU251は、先ず、スキャナユニット209の現在位置を確認し(ステップS801)、スキャナユニット209が光学系調整位置にあるか否かを判定する(ステップS802)。スキャナユニット209が光学系調整位置にある場合(S802:YES)、CPU251は処理をステップS804に進める。一方、スキャナユニット209が光学系調整位置にない場合(S802:NO)、CPU251は、スキャナユニット209を光学系調整位置に移動させ(ステップS803)、その後、処理をステップS804に進める。これは、シェーディング補正サンプリングの実行が、ゲイン調整及びオフセット調整とは独立して、例えば、通常の原稿の画像読取開始時にも行なわれるためであり、スキャナユニット209が光学系調整位置になかった場合に対応するための処理である。
ステップS804において、CPU251は、光源203を点灯させ、続いて、白板210に対するCCDセンサ208の出力値をサンプリングする(ステップS805)。そして、ステップS805でサンプリングした出力値をシェーディング補正係数に反映させて、シェーディング補正値を設定する(ステップS806)。その後、CPU251は、光源203を消灯し(ステップS807)、シェーディング補正サンプリングを終了させる。
図9はシェーディング補正サンプリングを模式的示す図である。シェーディング補正サンプリングでは、ゲイン調整及びオフセット調整で適正レンジに調整されたCCDセンサ208の出力に対して、素子毎の出力バラツキを補正し、ターゲット出力に合わせる。これにより、白画像の読み取りを実行したときに、CCDセンサ208からの出力が一様な白データとして取得されるようになる。
<圧板原稿サイズ検知>
圧板原稿サイズ検知は、プラテンガラス202上に置かれたA4サイズやB5サイズ等の定型サイズの原稿サイズを、ユーザがADF100を閉じる動作の間に判定する機能である。圧板原稿サイズ検知により検知された原稿サイズは、例えばコピー動作の際に、原稿サイズに合った用紙が格納された給紙段カセットを自動で選択する場合等に利用される。
図10は、ADF100を開いた状態の画像読取装置を前方斜め上から見た外観図である。ADF100は、図1の断面図には図示されなかった部品として、ADF100を閉じた状態において原稿を押さえるための原稿押さえ部211を有する。原稿押さえ部211の原稿を押さえる側の面は白色になっている。
ADF開閉検知センサ257は、ADF100が大きく開かれたことを検知する開検知センサ257aと、ADFが閉じられたことを検知する閉検知センサ257bとで構成される。原稿サイズ検知センサ258は、反射型センサである複数の原稿検知センサで構成されており、各原稿検知センサに対向するプラテンガラス202上の領域の反射の有無を検知する。CPU251が、個々の原稿検知センサの検知結果に基づいて、原稿の副走査方向における原稿サイズ(副走査方向長さ)の判別を行う。なお、原稿サイズの判別の仕組みの詳細については後述する。
図11は、圧板原稿サイズ検知を行う際のスキャナユニット209の光学系サイズ検知位置を示す断面図である。光学系サイズ検知位置は、白板210の近傍、且つ、プラテンガラス202上に載置された原稿の下側となる位置に設定される。光学系サイズ検知位置に移動させたスキャナユニット209により、プラテンガラス202上の原稿の主走査方向の長さが読み取られる。
<原稿サイズの判別の仕組み>
図12は、画像読取装置をプラテンガラス202の上方から見た構成を模式的に示す図である。原稿サイズ検知センサ258を構成する3つの原稿検知センサ258a/258b/258cはそれぞれ、定型サイズ原稿の副走査方向の長さに対して、A4より長いか/B5Rより長いか/A4Rより長いか、を判定可能な位置に配置されている。一方、前述の通り、原稿の主走査方向の長さは、光学系サイズ検知位置に移動させたスキャナユニット209で画像読み取りを行ったときのCCDセンサ208の出力に基づいて判定される。
[プラテンガラス202上の原稿の有無の判定]
原稿サイズ検知センサ258及びスキャナユニット209による原稿サイズの検知の結果から、プラテンガラス202上の原稿の有無を判定することができる。すなわち、プラテンガラス202上に原稿がセットされる際にはADF100は大きく開かれるため、開検知センサ257aが「開(ADF100が開かれたこと)」を検知する。その状態で原稿がセットされた場合には、原稿サイズ検知センサ258及びスキャナユニット209のうち、検知対象範囲に原稿がないセンサからは黒データが出力される。
その後、ADF100が閉じられると、閉検知センサ257bが「閉(ADF100が閉じられたこと)」を検知する。このとき、ADF100の原稿押さえ部211は白色であることから、検知対象範囲全域において原稿サイズ検知センサ258及びスキャナユニット209からは白データが出力される。したがって、ADF100が開状態から閉状態となったときに、出力が黒データから白データに変化したセンサ位置(検知対象ポイント)には原稿がないことになる。また、検知対象ポイントにおいて原稿面が黒色であった場合、ADF100が開状態で黒データが出力され、ADF100が閉状態でも変わらずに黒データが出力される。よって、出力が変換しない検知対象ポイントには原稿が在り、出力が変化した検知対象ポイントには原稿がないことがわかる。
[圧板原稿サイズ検知フロー]
図13は、第1実施形態に係る圧板原稿サイズ検知の手順を示すフローチャートである。CPU251は、ADF100が開けられたか否かを判定する(ステップS1301)。具体的には、ADF開閉検知センサ257の開検知センサ257aの出力がオン(開状態で「オン(ON)」)であるか否かを判定し、オフ(OFF)である場合にはオンに変わるまで待機する(S1301:NO)。ADF100が開かれると(S1301:YES)、CPU251は、スキャナユニット209を光学系サイズ検知位置に移動させる(ステップS1302)。
続いて、CPU251は、ADF100が閉じられ始めたかを、開検知センサ257aの出力がオンからオフに変わることを検知することにより判定し(ステップS1303)、ADF100が閉じられ始めるまで待機する(S1303:NO)。CPU251は、ADF100が閉じ始められたことを検知すると(S1303:YES)、原稿サイズの検出準備として、光源203を点灯させる(ステップS1304)。そして、CPU251は、原稿サイズ検知センサ258及びCCDセンサ208の出力を参照し、出力値の変化を記録する(ステップS1305)。
その後、CPU251は、ADF開閉検知センサ257の閉検知センサ257bがオンとなり、ADF100が完全に閉じられたか否かを所定間隔で判定する(ステップS1306)。CPU251は、ADF100が閉じられるまで処理をステップS1305へ戻し、閉検知センサ257bからの出力の変化を監視する。CPU251は、ADF100が閉じられたことを示す閉検知センサ257bからの出力を受けて、原稿サイズ検知センサ258及びスキャナユニット209の出力変化に基づいて原稿サイズを判定する(ステップS1307)。その後、CPU251は、光源203を消灯させて(ステップS1308)、処理を終了させる。
<ゲイン調整、オフセット調整及びシェーディング補正サンプリングと圧板原稿サイズ検知との時間的関係>
ゲイン調整、オフセット調整及びシェーディング補正サンプリング(以下「ゲイン調整等」と記す)と圧板原稿サイズ検知とでは、共に、スキャナユニット209を使用する。また、スキャナユニット209は、ゲイン調整等では光学系調整位置に、圧板原稿サイズ検知では光学系サイズ検知位置にそれぞれ配置する必要がある。したがって、ゲイン調整等と圧板原稿サイズ検知とを同時に実行することはできない。
図14は、ゲイン調整等と圧板原稿サイズ検知との関係を模式的示す図である。図14(a)は、リーダ部200の電源オン時からのゲイン調整等と原稿サイズ検知との従来の関係を示しており、図14(b)はリーダ部200の電源オン時からのゲイン調整等と原稿サイズ検知との第1実施形態での関係を示している。なお、図14では、ADF100の開閉状態、スキャナユニット209の位置及びスキャナユニット209の位置で実施される処理内容(スキャナ処理)を、図の左から右に向かう時系列で示している。
[従来の関係]
図14(a)に示すように、画像読取装置の電源がオンされると、スキャナユニット209は光学系調整位置に移動し、ゲイン調整等がシーケンシャルに実行され、これが終了すると、スキャナユニット209は光学系ホームポジションに移動する。この間のADF100の開閉に対して、処理はマスクされている。光学系ホームポジションは、例えば、プラテンガラス202に載置される原稿に対する読取開始位置である。
スキャナユニット209が光学系ホームポジションに移動して待機しているスタンバイ状態でADF100が開かれたことが検知されると、スキャナユニット209は光学系サイズ検知位置に移動する。そして、ADF100が閉じられることに同期して圧板原稿サイズ検知が行なわれ、原稿サイズの確定を受けて、スキャナユニット209は光学系ホームポジションに戻される。
よって、画像読取装置の電源がオンされてリーダ部200の電源がオンになることが、例えば1日に1度だけのような環境であれば、ゲイン調整等の実行中に圧板原稿サイズ検知を行えないということは、ユーザの利便性を大きく損ねる問題ではない。しかしながら、近年では、省エネを重視して、リーダ部200の不使用状態では電源をオフにしておく環境設定、すなわち、リーダ部200を所謂スリープ状態とする環境設定が一般的である。この場合、スリープ復帰時に行われるゲイン調整等の実行時にADF100が開閉されて原稿がセットされる可能性が高くなる。
[第1実施形態での関係]
第1実施形態では、ユーザの操作に対する応答性を重視し、リーダ部200の電源オン後のゲイン調整等の実行中であっても、ユーザによるADF100の開閉に同期した圧板原稿サイズ検知を実施することができる構成とする。すなわち、図14(b)に示すように、リーダ部200の電源がオンになると、スキャナユニット209は光学系調整位置に移動し、ゲイン調整等が実行される。しかし、ゲイン調整等の実行中にADF100が開かれたことが検知され、そのときにゲイン調整又はオフセット調整が実行されている場合、実行中の調整は中止され、処理時間の短いシェーディング補正サンプリングだけが実行される。
シェーディング補正サンプリングが終了すると、スキャナユニット209は光学系サイズ検知位置に移動し、ADF100が閉じられることに同期して圧板原稿サイズ検知が行なわれる。そして、原稿サイズが確定すると、スキャナユニット209は光学系調整位置に戻され、改めてゲイン調整等が実行され、ゲイン調整等が終了すると、スキャナユニット209は光学系ホームポジションに移動される。こうして、リーダ部200がスタンバイ状態になった後におけるADF100の開閉に対する圧板原稿サイズ検知は、図14(a)を参照して説明した従来の処理と同様に行われる。
[ゲイン調整等及び原稿サイズ検知の制御フロー]
図15は、ゲイン調整等及び原稿サイズ検知の第1実施形態に係る制御を示すフローチャートである。画像読取装置の電源がオンされると、リーダ部200の電源もオンとなり、CPU251の初期設定が行われる(ステップS1501)。次に、CPU251は、モータドライバ256を駆動して、スキャナユニット209を白板210の直下の光学系調整位置に移動させる(ステップS1502)。
CPU251は、ADF開閉検知センサ257の出力に基づいてADF100が閉じられている状態か否かを判定する(ステップS1503)。ADF100が閉じられていない場合(S1503:NO)、CPU251は、処理をステップS1504に進め、ステップS1504においてシェーディング補正サンプリングを実行する。ADF100が閉じられている場合(S1503:YES)、CPU251は、ゲイン調整を実行する(ステップS1505)。CPU251は、ゲイン調整中に、ADF開閉検知センサ257の出力に基づいてADF100が開かれたか否かを判定し(ステップS1506)、また、ゲイン調整が終了したか否かを判定する(ステップS1507)。
ADF100が開かれた場合(S1506:YES)、CPU251は、処理をステップS1504に進めて、直ちにシェーディング補正サンプリングを実行する。ADF100が開かれておらず(S1506:NO)、ゲイン調整が終了していない場合(S1507:NO)、CPU251は、処理をステップS1505に戻してゲイン調整を続ける。
ゲイン調整が終了すると(S1507:YES)、CPU251は、オフセット調整を実行する(ステップS1508)。CPU251は、オフセット調整中に、ADF開閉検知センサ257の出力に基づいてADF100が開かれたか否かを判定し(ステップS1509)、また、オフセット調整が終了したか否かを判定する(ステップS1510)。
ADF100が開かれた場合(S1509:YES)、CPU251は、処理をステップS1504に進めて、直ちにシェーディング補正サンプリングを実行する。ADF100が開かれておらず(S1509:NO)、オフセット調整が終了していない場合(S1510:NO)、CPU251は、処理をステップS1508に戻してオフセット調整を続ける。
オフセット調整が終了すると(S1510:YES)、CPU251はシェーディング補正サンプリングを実行する(ステップS1511)。ステップS1511でのシェーディング補正サンプリングが終了すると、CPU251は、ADF100が開かれたか否かを判定し(ステップS1512)、ADF100が開かれるのを待つ(S1512:NO)。ADF100が開かれると(S1512:YES)、CPU251は処理をステップS1513に進める。
一方、ステップS1504においてシェーディング補正サンプリングが実行された場合、ゲイン調整及びオフセット調整は終了していないため、CCDセンサ208は適正な出力レベルに設定されていない。しかしながら、続いて行われる原稿サイズ検知において原稿の有無の判別を行うために必要な出力レベルは得られている。そこで、ステップS1504でのシェーディング補正サンプリングの終了後、CPU251は処理をステップS1513に進める。
ステップS1513において、CPU251はスキャナユニット209を光学系サイズ検知位置に移動させる。その後、CPU251は、ADF100が閉じ始められたか否かを判定し(ステップS1514)、ADF100が閉じられるまで待機する(S1514:NO)。ADF100が閉じられると(S1514:YES)、CPU251は原稿サイズ検知を実行する(ステップS1515)。
その後、CPU251は、ゲイン調整及びオフセット調整が正常に終了しているか否かを判定する(ステップS1516)。ゲイン調整及びオフセット調整が終了している場合(S1516:YES)、CPU251は、原稿の画像を読み取るためにスキャナユニット209を光学系ホームポジションに移動させ(ステップS1523)、スキャナユニット209をスタンバイ状態とする。ゲイン調整及びオフセット調整が終了していない場合(S1516:NO)、CPU251は、スキャナユニット209を光学系調整位置へ移動させ(ステップS1517)、ゲイン調整を実行する(ステップS1518)。
その後、CPU251は、ゲイン調整が終了したか否かを判定する(ステップS1519)。CPU251は、ゲイン調整が終了していない場合(S1519:NO)、処理をステップS1518に戻し、ゲイン調整が終了すると(S1519:YES)、オフセット調整を実行する(ステップS1520)。そして、CPU251は、オフセット調整が終了したか否かを判定する(ステップS1521)。オフセット調整が終了していない場合(S1521:NO)、処理をステップS1520に戻し、オフセット調整が終了すると(S1521:YES)、シェーディング補正サンプリングを実行する(ステップS1522)。シェーディング補正サンプリングが終了すると、CPU251は、処理をステップS1523へ進める。
このように、第1実施形態では、画像読取装置の電源オン後、スリープ状態となった後のスリープ復帰時のゲイン調整及びオフセット調整の実行中にADF100が開かれると、実行中のゲイン調整又はオフセット調整を中止する。そして、圧板原稿サイズ検知動作を優先的に行うことで、ゲイン調整及びオフセット調整の実行中にユーザが原稿をプラテンガラス202上に置いたときかれたときの原稿サイズ検知を可能としている。また、第1実施形態では、ゲイン調整及びオフセット調整を中断して、圧板原稿サイズ検知を行うときでも、最適化途中のゲインを使用してシェーディング補正サンプリングを行う。これにより、原稿サイズ検知での原稿の有無の判別を行うための出力レベルを得ることができ、原稿サイズ検知の精度を保つことができる。
よって、スリープ復帰時のゲイン調整及びオフセット調整の実行中に原稿をセットしても、改めて原稿サイズをユーザ自身で入力する手間を省くことができる。また、逆に、ユーザが原稿をセットする際にゲイン調整及びオフセット調整の期間を考慮する必要がなくなる更に、画像読取装置の電源がオンされた直後の初期化動作中であっても、ユーザは、画像読取装置の状態を気にすることなく、ADF100を開いてプラテンガラス202上に原稿をセットしてADF100を閉じれば、圧板原稿サイズ検知が実行される。こうして、ユーザにとって、画像読取装置の操作性が向上する。
《第2実施形態》
第1実施形態では、ADF100が開かれたことの検知をトリガにして、ゲイン調整及びオフセット調整を中断してスキャナユニット209を光学系サイズ検知位置に移動させ、原稿サイズ検知を行った後に、再度、ゲイン調整及びオフセット調整を実施した。これに対して、生産性(単位時間あたりの読取枚数)を重視して、より応答性の高いモータが使用されている場合には、スキャナユニット209を光学系サイズ検知位置に移動させるタイミングを、ADF100の閉じ始めが検知された時点とすることが可能となる。
また、ユーザが原稿をプラテンガラス202上にセットする際に、必ずしもADF100を開いて直ちに原稿をセットし、そして直ちにADF100を閉じるわけではない。つまり、ユーザがADF100を開いて原稿をセットし、ADF100を閉じるまでの間にゲイン調整及びオフセット調整が終了する場合が考えられる。
更に、画像読取装置の電源オンに先立ってADF100が開かれる場合が考えられ、この場合も、画像読取装置の電源オン後、ユーザが原稿をセットしている間にゲイン調整及びオフセット調整が終了することが考えられる。これらの場合、ADF100が開かれたことよりもADF100の閉じ始めをトリガとしてスキャナユニット209を光学系サイズ検知位置に移動させることが好ましい。
そこで、第2実施形態では、原稿の読み取り(スキャナユニット209の駆動)に応答性の高いモータを使い、ADF100の閉じ始めをトリガとして原稿サイズ検知を行う構成とする。図16は、第2実施形態に係る圧板原稿サイズ検知の手順を示すフローチャートである。第2実施形態では、図16のフローチャートに示した圧板原稿サイズ検知の手順以外(画像読取装置の構成等)は、第1実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
<ゲイン調整等及び原稿サイズ検知の制御フロー>
先ず、リーダ部200の電源がONされたことを受けてCPU251の初期設定が行われる(ステップS1601)。次に、CPU251は、モータドライバ256を駆動して、スキャナユニット209を白板210の直下の光学系調整位置に移動させ(ステップS1602)、ゲイン調整を実施する(ステップS1603)。そして、CPU251は、ゲイン調整中に、ADF開閉検知センサ257の出力に基づいてADF100が閉じ始められたか否かを判定し(ステップS1604)、また、ゲイン調整が終了したか否かを判定する(ステップS1605)。
ADF100が閉じ始められると(S1604:YES)、CPU251は、処理をステップS1606に進めて、直ちにシェーディング補正サンプリングを実行する。ADF100が閉じ始められておらず(S1604:NO)、ゲイン調整が終了していない場合(S1605:NO)、CPU251は、処理をステップS1603に戻してゲイン調整を続ける。
ゲイン調整が終了すると(S1605:YES)、CPU251はオフセット調整を実行する(ステップS1607)。そして、CPU251は、オフセット調整中にADF開閉検知センサ257の出力に基づいてADF100が閉じ始められたか否かを判定し(ステップS1608)、また、オフセット調整が終了したか否かを判定する(ステップS1609)。
ADF100が閉じ始められた場合(S1608:YES)、CPU251は、処理をステップS1606に進めて、直ちにシェーディング補正サンプリングを実行する。ADF100が閉じ始められておらず(S1608:NO)、オフセット調整が終了していない場合(S1609:NO)、CPU251は、処理をステップS1607に戻して、オフセット調整を続ける。
オフセット調整が終了すると(S1609:YES)、CPU251はシェーディング補正サンプリングを実行する(ステップS1610)。ステップS1610でのシェーディング補正サンプリングが終了すると、CPU251は、ADF100が閉じ始められたか否かを判定し(ステップS1611)、ADF100が閉じ始められるのを待つ(S1611:NO)。
ADF100が閉じ始められると(S1611:YES)、CPU251は処理をステップS1612に進める。また、ステップS1606でのシェーディング補正サンプリングが終了すると、CPU251は処理をステップS1612に進める。ステップS1612において、CPU251は、スキャナユニット209を光学系サイズ検知位置に移動させ、その後、原稿サイズ検知を実施する(ステップS1613)。このステップS1613の詳細については後述する。
その後、CPU251は、ゲイン調整及びオフセット調整が正常に終了しているか否かを判定する(ステップS1614)。ゲイン調整及びオフセット調整が終了している場合(S1614:YES)、CPU251は、原稿の画像を読み取るためにスキャナユニット209を光学系ホームポジションに移動させ(ステップS1621)、スキャナユニット209をスタンバイ状態とする。ゲイン調整及びオフセット調整が終了していない場合(S1614:NO)、CPU251は、スキャナユニット209を光学系調整位置へ移動させ(ステップS1615)、ステップS1616〜S1620の処理を実行する。
ステップS1616〜1620のゲイン調整、オフセット調整及びシェーディング補正サンプリングは、図15に示したステップS1518〜S1522と同じであるので、ここでの説明を省略する。CPU251は、ステップS1620の処理(シェーディング補正サンプリング)が終了すると、処理をステップS1621へ進める。
<原稿サイズ検知の制御フロー>
図17は、図16のステップS1613(圧板原稿サイズ検知)の手順を示すフローチャートである。先ず、CPU251は、ADF開閉検知センサ257の開検知センサ257aの出力がオフになったか否かを判定し(ステップS1701)、オンからオフになるまで待機する(S1701:NO)。CPU251は、開検知センサ257aの出力がオフになることでADF100が閉じ始められたことを検知すると(S1701:YES)、スキャナユニット209を光学系サイズ検知位置に移動させる(ステップS1702)。また、CPU251は、光源203を点灯させ(ステップS1703)、原稿サイズ検知センサ258及びCCDセンサ208の出力を参照し、出力値の変化を記録する(ステップS1704)。
続いて、CPU251は、ADF開閉検知センサ257の閉検知センサ257bがオンとなったか否かを所定の時間間隔で繰り返し判定し(ステップS1705)、ステップS1704のセンサ出力変化の監視を継続する(S1705:NO)。CPU251は、閉検知センサ257bがオンとなり、ADF100が閉じられたことを検知すると(S1705:YES)、センサ出力の変化に基づいて原稿サイズを判定する(ステップS1706)。原稿サイズの判定が終了すると、CPU251は、光源203を消灯し(ステップS1707)、処理を終了させる。
このように第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ユーザにとって、画像読取装置の操作性が向上する。
《その他の実施形態》
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、上記実施形態では、リーダ部200における原稿の表面画像の読み取りにCCDを、ADF100における原稿の裏面画像の読み取りにCISを使用したが、これに限られず、画像を読み取ることが可能なセンサであれば何を用いてもよい。
また、上記実施形態では、白データの出力レベルをCCDセンサ208の全域において同レベルにするために、ゲイン調整及びオフセット調整の後にシェーディング補正サンプリングを実施した。しかし、これに限られず、ゲイン調整及びオフセット調整後の出力値のままで十分に白黒のレベル差が確認できることが分かっている場合には、シェーディング補正サンプリングに代えて、単に原稿サイズ検知のための白レベル、黒レベル判定のための閾値出しを行ってもよい。なお、15及び図16のステップS1504,S1511,S1522,S1606,S1610,S1620の全てのシェーディング補正サンプリングを、この閾値出しに代えることができる。
本発明は以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
100 ADF(自動原稿送り装置)
200 リーダ部
202 プラテンガラス
203 光源
208 CCDセンサ
209 スキャナユニット
251 CPU
257 ADF開閉検知センサ
258 原稿サイズ検知センサ

Claims (5)

  1. 原稿が載置される原稿台と、
    前記原稿台に載置された原稿を前記原稿台に押し付ける圧板と、
    前記圧板の開閉状態を検知する検知手段と、
    前記原稿台に載置された原稿を読み取る読取手段と、
    前記読取手段からの出力値に基づき前記読取手段の初期調整を行う調整手段と、
    前記読取手段からの出力値に基づき前記原稿台に載置された原稿のサイズを判定する原稿サイズ判定処理を実行するサイズ判定手段と、
    前記読取手段へ電力供給が開始された場合は、前記読取手段の読取位置が基準板の位置に対応する第1の位置である状態において、前記調整手段に前記初期調整を実行させ、前記検知手段の検知結果が所定条件を満たした場合は、前記読取位置が前記原稿台に載置される原稿の位置に対応する第2の位置である状態において、前記サイズ判定手段に前記原稿サイズ判定処理を実行させる制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記初期調整の実行中に前記検知手段の検知結果が所定条件を満たした場合は、前記初期調整を中断し、前記読取位置を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させ、前記サイズ判定手段に前記原稿サイズ判定処理を実行させ、前記原稿サイズ判定処理終了後に、前記読取位置を前記第1の位置に移動させ、前記初期調整を再開させることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記原稿読取装置の電源オン時およびスリープ復帰時に前記読取手段へ電力供給が開始されることを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 前記初期調整には、前記読取手段のゲインの調整およびオフセットの調整が含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿読取装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記検知手段の検知結果が開状態から閉状態に変化した場合は、前記サイズ判定手段に前記原稿サイズ判定処理を実行させ、
    前記初期調整の実行中に前記検知手段の検知結果が閉状態から開状態に変化した場合は、前記初期調整を中断し、前記読取位置を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させ、前記サイズ判定手段に前記原稿サイズ判定処理を実行させ、前記原稿サイズ判定処理終了後に、前記読取位置を前記第1の位置に移動させ、前記初期調整を再開させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記検知手段の検知結果が開状態から閉状態に変化した場合は、前記サイズ判定手段に前記原稿サイズ判定処理を実行させ、
    前記初期調整の実行中に前記検知手段の検知結果が開状態から閉状態に変化した場合は、前記初期調整を中断し、前記読取位置を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させ、前記サイズ判定手段に前記原稿サイズ判定処理を実行させ、前記原稿サイズ判定処理終了後に、前記読取位置を前記第1の位置に移動させ、前記初期調整を再開させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
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