JP5910457B2 - 間接押出プレスのダイス処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、間接押出プレスに使用された使用済のダイスをコンテナシェル除去装置へ搬送するとともに、未使用のダイスを受け取り所定の位置まで搬送する間接押出プレスのダイス処理装置に関する。
間接押出プレスによる成形方法では、コンテナ内にビレットを装填してメインラムによりその一端部を押さえ、ステムの先端部にフリーダイスを密接又はフィックスダイスを螺着してビレットをコンテナとともにステムで押圧移動させることにより所定形状の押出成形品を製造する。このような間接押出プレスでは、成形中にコンテナ内壁面に素材の残材としてコンテナシェルを残し、間接押出特有のメタルフローに起因して発生する製品表面に欠陥が生じることを防止するようにしている。このため、1成形サイクル毎にコンテナ内壁面に付着するコンテナシェルを押出成形中に除去するようにしている。
例えば、ダイスのコンテナシェル収容部に付着したコンテナシェルを除去してダイスを再生する処理装置を備えた従来の間接押出プレス全体の概要構成を、図9に示す。図9で、142は間接押出プレスの本体である。この間接押出プレス142にはエンドプラテン143に固定された筒状のダイステム144、このダイステムの先端に密接して配設されたダイス145、押出ステム146、コンテナ147等がそれぞれ設けられるとともに、ダイスローダ148、ビレットローダ149、ダイス受け150、ダイスライドシリンダ151、ダイスライド152等の付属装置が装着されている。
そして、間接押出プレス142の機側近傍には、ダイス処理装置としてのダイス搬送装置141、ダイスの台車式搬送装置153及びシェル除去装置154がそれぞれ配設されている。また、間接押出プレス142とダイス搬送装置141との間には、ダイス搬送用のクレーン装置155が配設されている。
間接押出プレス142の動作時には、イニシャル位置P1に供給された未使用のダイス145は台車式搬送装置153によってリサイクル位置P2に搬送され、ここからクレーン装置155によってスイングタイプのダイス受け150に搬送されて間接押出プレス142のダイステム144とコンテナ147との間に供給される。
続いて、間接押出プレス142による所定の押出成形作業が行われた後、押出ステム146とコンテナ147との間の中心位置までダイスローダ148が移動してコンテナシェルが付着した使用済のダイス145を受け取り、その後、ダイスローダ148が元の位置まで移動した状態でクレーン装置155によって前記使用済ダイス145がリサイクル位置P2まで搬送される。
リサイクル位置P2に搬送された前記使用済のダイス145は、前記ダイス搬送装置141のダイス保持体により挟持され前記シェル除去装置154のシェル除去装置のセット位置P3へ搬送される。シェル除去装置154のセット位置P3へ搬送された使用済のダイス145は、大径部が上下のクランプ体によってクランプされ、ダイス145のシェル収容部に付着したコンテナシェルが上下動するカッター刃により掻き落とされる。
そして、シェル除去装置154によってコンテナシェルが除去されて再生されたダイス145は、続いてダイス搬送装置141によってリサイクル位置P2まで搬送される。以後は、同様にこのダイス145が間接押出プレス142に供給されて押出成形に使用され、その後、使用済のダイス145がシェル除去装置154まで搬送され、コンテナシェルが除去されて再生される各工程が繰り返される。
このダイス処理装置におけるダイス搬送装置141は、使用済及び処理済のダイス145の搬送方向が間接押出プレス142の軸線方向と平行となるように、また、未使用のダイス145を搬送する台車式搬送装置153は、搬送方向が間接押出プレス142の軸線と直交して交差する方向となるように、それぞれが配設される構成となっている。
(特許文献1参照)
ところで、前記従来の間接押出プレスにおけるダイス処理装置では、イニシャル位置P1に供給された未使用のダイス145をリサイクル位置P2に搬送し、間接押出プレスの軸線に交差する方向に配置された台車式搬送装置153と、使用済のダイス145のコンテナシェルを除去して再生するためリサイクル位置P2とシェル除去装置のセット位置P3との間でダイスを搬送し、間接押出プレスの軸線と平行に配置されたダイス搬送装置141の二つのダイス搬送装置を用いる構成となっている。
このため、ダイス処理装置の設置スペースが大きく、また、間接押出プレスへの寄り付きが困難で、操作及び保守の作業性が困難となるという問題があった。
又、前記複数のダイスの搬送装置を逆T字型に配置して用いることから、構成が複雑であり装置の保守、点検等の作業の能率向上を図り難いという問題があった。
特開平6−154843号公報
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、装置全体の設置スペースを小さくして間接押出プレスへの寄り付きを良くするとともに、装置の構成を簡略化することができ、間接押出プレス全体の保守、点検作業等の作業の能率向上を図ることができる間接押出プレスのダイス処理装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の間接押出プレスのダイス処理装置は、コンテナ内壁面のコンテナシェルを掻き取るシェル収容部を備えたフィックスダイスのシールリング又はフリーダイスに付着した前記コンテナシェルを除去して使用済の前記フィックスダイスのシールリング又はフリーダイスを再利用するためのダイス搬送装置とシェル除去装置とからなる間接押出プレスのダイス処理装置であって、前記ダイス搬送装置が、前記シールリング又はフリーダイスの大径部を載置する複数のローラからなる載置機構部と、該載置機構部に載置した前記シールリング又はフリーダイスを前記シェル除去装置内で回動自在とする回転機構部と、前記載置機構部及び回転機構部を、前記使用済でコンテナシェルが付着したシールリング又はフリーダイスを受け取るリサイクル位置と、前記付着したコンテナシェルを除去する前記シェル除去装置のセット位置及び未使用のシールリング又はフリーダイスを受け取るイニシャル位置との各位置間を移動自在とする搬送機構部と、により構成されたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の間接押出プレスのダイス処理装置は請求項1に記載の発明において、前記ダイス搬送装置の載置機構部と回転機構部が、前記搬送機構部に弾性支持されて設けられたことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の間接押出プレスのダイス処理装置は請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記シェル除去装置が、前記使用済のシールリング又はフリーダイスのシェル収容部に付着したコンテナシェルを掻き落とすカッター機構部と、前記カッター機構部の両側にそれぞれ配置され、前記シールリング又はフリーダイスの大径部をクランプする一対のダイスクランプ機構部と、前記ダイスクランプ機構部の中央に、前記シールリング又はフリーダイスが回転するとき前記大径部を押圧する一対のダイス押圧機構部と、により構成されたことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の間接押出プレスのダイス処理装置は請求項3に記載の発明において、前記シェル除去装置のダイスクランプ機構部は前記カッター機構部に、前記ダイス押圧機構部は前記ダイスクランプ機構部にそれぞれ弾性支持して設けられたことを特徴とする。
本発明のダイス処理装置では、使用済でコンテナシェルが付着したシールリング又はフリーダイスを受け取るリサイクル位置と、前記付着したコンテナシェルを除去する前記シェル除去装置のセット位置と、未使用のシールリング又はフリーダイスを受け取るイニシャル位置を間接押出プレスの軸線と直交して交差する直線上となるように配置し、シールリング又はフリーダイスの搬送を搬送装置に載置して行う構成としたので、装置が簡略化されて設置スペースが縮小され、間接押出プレスへの寄り付きを容易に行うことができる。このため、間接押出プレス全体の保守、点検等の作業効率を向上させることができる。
本発明の間接押出プレスの全体の概略構成を説明する平面図である。 本発明に用いるフィックスダイス(a)及びフリーダイス(b)の断面図である。 本発明のダイス処理装置要部の構成を一部断面で示す側面図である。 ダイス搬送装置の構成を一部断面で示す側面図である。 ダイス搬送装置を示す断面図である。 シェル除去装置の構成を一部断面で示す側面図である。 シェル除去装置を示す断面図である。 コンテナシェル除去動作の工程を説明する図である。 従来の間接押出プレスの全体の概略構成を説明する平面図である。
以下に、本発明に係る間接押出プレス全体の概略構成について図1を参照して説明する。なお、図9と同一の構成には同一符号を付して説明する。図1で、142は間接押出プレスの本体である。この間接押出プレス142にはエンドプラテン143に固定された筒状のダイステム144a、144b、このダイステムの先端に密接して配設されたフィックスダイスの145a又はフリーダイス145b、押出ステム146、コンテナ147等がそれぞれ設けられるとともに、ダイスローダ148、ビレットローダ149、ダイス受け150、ダイスライドシリンダ151、ダイスライド152等の付属装置が装着されている。
そして、間接押出プレス142の機側近傍には、ダイス処理装置100としてのダイス搬送装置141及びシェル除去装置154がそれぞれ配設されている。また、間接押出プレス142とダイス搬送装置141との間には、ダイス搬送用のクレーン装置155が上架して配設されている。
先ず、実施の形態に係るダイス処理装置100の操作対象となっている間接押出プレスのフィックスダイスとフリーダイスについて説明する。図2(a)は間接押出プレス用のフィックスダイスの断面図を、図2(b)は間接押出プレス用のフリースダイスの断面図をそれぞれ示している。
フィックスダイス140は図2(a)に示すように、ダイステム144a先端に固定(一例として螺合、嵌合)され押出時にコンテナ147の内壁面からコンテナシェル116を掻き取るシールリング145aを備えている。シールリング145aは、押出製品112の形状を特定するフィックスダイス140の外周面にプレス軸線方向に着脱自在に嵌装され、ダイス外周面を略6角形状に形成したシェル収容溝128aが設けられている。そして、コンテナシェル116の収容部となるシェル収容溝128aは、大径部129aで掻き取ったコンテナシェル116を溜める所定のスペースを有している。
続いて、フリーダイス145bは図2(b)に示すように、ダイステム144bの先端に配設され、押出時にコンテナ147の内壁面からコンテナシェル116を掻き取るクリーニング用のシェル収容溝128bが設けられている。シェル収容溝128bは、フリーダイス145bの外周面を略6角形状に形成され、大径部129bにてコンテナ147の内壁面からコンテナシェル116を掻き取り溝内に溜める所定のスペースを有している。また、このフリーダイス145bは、ビレット118の押出時にはダイステム144bの先端部に押圧されて密接し、押出方向へ移動することができない構成となっている。
なお、ダイスの外周面にシェル収容溝を有する一体構造のフリーダイスの構成を説明したが、この構成に限らず、例えば、シェル収容溝を有するシールリングに製品形状を特定するダイス部を嵌合する分割構造の構成であっても良い。
図1で示すように、間接押出プレス142の動作時には、イニシャル位置P1に供給された未使用のシールリング145a又はフリーダイス145bはダイス搬送装置141に載置されてリサイクル位置P2に搬送され、ここからクレーン装置155によってスイングタイプのダイス受け150に搬送されて間接押出プレス142のダイステム144a、144bとコンテナ147との間に供給される。
そして、間接押出プレス142による所定の押出成形作業が行われた後、押出ステム146とコンテナ147との間の中心位置までダイスローダ148が移動してコンテナシェル116が付着した使用済のシールリング145a又はフリーダイス145bを受け取り、その後、ダイスローダ148が元の位置まで移動した状態でクレーン装置155によって前記使用済のシールリング145a又はフリーダイス145bがリサイクル位置P2まで搬送される。
リサイクル位置P2に搬送された前記使用済のシールリング145a又はフリーダイス145bは、前記ダイス搬送装置141の載置機構部21のローラ22に両端の大径部129a、129bで載置され前記シェル除去装置154のシェル除去装置のセット位置P3へ搬送される。シェル除去装置154のセット位置P3へ搬送された使用済のシールリング145a又はフリーダイス145bは、大径部が上下のクランプ体によってクランプされ、シールリング145a又はフリーダイス145bのシェル収容部128a、128bに付着したコンテナシェル116が上下動するカッター刃により掻き落とされる。
そして、シェル除去装置154によってコンテナシェルが除去されて再生されたシールリング145a又はフリーダイス145bは、続いてダイス搬送装置141によってリサイクル位置P2まで搬送される。
以後は、同様にこのシールリング145a又はフリーダイス145bが間接押出プレス142に供給されて押出成形に使用され、その後、使用済のシールリング145a又はフリーダイス145bがシェル除去装置154まで搬送され、コンテナシェル116が除去されて再生される各工程が繰り返される。
このダイス処理装置100における使用済及び処理済のシールリング145a又はフリーダイス145bと、未使用のシールリング145a又はフリーダイス145bとを搬送するダイス搬送装置141は、搬送方向が間接押出プレス142の軸線と直交して交差する方向となるように配設される構成となっている。
次に、シールリング145a又はフリーダイス145bを搬送し、且つ付着したコンテナシェルを除去するダイス処理装置100について図3〜8を参照して説明する。ダイス処理装置100は、ダイス搬送装置141とシェル除去装置154とにより構成されている。
図3に示すようにダイス搬送装置141は、固定フレーム14に取付けられた電動機15と複数のチェンホィール16a〜16c及び前記チェンホイール16a〜16cに巻き掛けたチェン17と、固定フレーム14上面に略平行に配置された一対のリニアガイド18と、電動機15の駆動によりチェン17を介してリニアガイド18に沿って進退駆動される移動ベース19とがそれぞれ設けられて要部が構成される搬送機構部13と、前記シールリング145a又はフリーダイス145bの大径部を載置する複数のローラ22とローラ22の支持フレーム23とからなる載置機構部21と、電動機32と複数のチェンホィール33a〜33d及びチェン34a〜34cを介して前記載置機構部21に載置した前記シールリング145a又はフリーダイス145bを前記ローラ22で回転自在とする回転機構部31とにより構成されている。
そして、載置機構部21と回転機構部31は、搬送機構部13の移動ベース19に皿ばね42により弾性支持される構成となっており、ダイス搬送装置141に載置した未使用のシールリング145a又はフリーダイス145bをイニシャル位置P1からリサイクル位置P2の間を、使用済及びコンテナシェルを除去してリサイクルされたシールリング145a又はフリーダイス145bをリサイクル位置P2とシェル除去装置のセット位置P3の間を、それぞれ電動機15により駆動され、固定フレーム14上をリニアガイド18に案内されて移動する構成となっている。図3ではダイス搬送装置141は、リサイクル位置P2で停止した状態を示している。
図3で示すようにシェル除去装置154は、固定フレーム14と一体で形成したシェルシャーフレーム53に取付けた油圧シリンダ54によりシェルシャーフレーム53に設けたスライドガイド55内を摺動自在に配し、先端部にシャー刃56を取付けてシールリング145a又はフリーダイス145bに付着したコンテナシェル116を掻き落とすシャースライド57を有するカッター機構部51と、先端部にダイスクランプ72が取付けられたダイスクランプホルダ73を備え、シャースライド57に弾性支持されてガイドロッド74を介して上下動してシールリング145a又はフリーダイス145bをダイス搬送装置141の載置機構部21との間で押圧するダイスクランプ機構部71と、ダイスクランプホルダ73に弾性支持されて先端部にシールリング145a又はフリーダイス145bの大径部を押圧する一対のフリーローラ82を備えたダイス押圧機構部81とにより構成されている。
図3では、シェル除去装置154のシャースライド57は上昇限位置にあり、ダイス搬送装置141がダイスを載置してシェル除去のセット位置P3に移動可能な状態を示している。
図4及び5で示すようにダイス搬送装置141の載置機構部21では、シールリング145a又はフリーダイス145bを載置する複数のローラ22の支持フレーム23が対向してガイド部品43を介して移動ベース19に取付けられ、一対の支持フレーム23は移動ベース19皿ばね42により弾性支持される構成となっている。シールリング145a又はフリーダイス145bの大径部を支持する複数のローラ22は支持フレーム23に軸支され、駆動軸24と回転機構部31のチェンホィール33c、33dにより回転自在となっており、一対の支持フレーム23にそれぞれ設けた電動機32とチェンホィール33a、33b及びチェン34a〜34dを介して回転するようになっている。
符号41は搬送機構部13の移動ベース19に取付けたシールリング145a又はフリーダイス145bのダイス受けであり、シェル除去装置154によりコンテナシェル116を除去するときにシールリング145a又はフリーダイス145bの大径部を支持する。このときに、弾性支持体42は、載置されたシールリング145a又はフリーダイス145bに押圧されてローラ22が下降して支持フレーム23の下面と移動ベース19の上面とが当接するまで圧縮されるので、ローラ22にシェルシャー力が作用することがない。ローラ22の押圧力が開放されると皿ばね42により元の位置に復帰する。
本発明の形態において弾性支持に皿ばね42を用いる構成としたが、これに限られるものではなく、圧縮コイルばねや合成ゴム部材等が用いられても良い。
符号130は、シールリング145a又はフリーダイス145bの六角形の頂角に穿設した回転方向の検出穴であり、円周方向に当配して3箇所(120度毎)に設けられ、ダイス回転方向検出センサ89により位置検出されることで回転角度が決められる。
図6及び7で示すようにシェル除去装置154のカッター機構部51は、固定フレーム14と一体で形成したシェルシャーフレーム53と、シェルシャーフレーム53に取付けた油圧シリンダ54及びスライドガイド55と、先端にシャー刃56が取付けられ油圧シリンダ54によりガイド55内で上下動するシャースライド57、油圧シリンダ54のロッド59とシャースライド57とを接続するクレビス58とにより構成される。
ダイスクランプ機構部71は、シャースライド57のシールリング145a又はフリーダイス145bの軸線方向の両下端にダイスクランプホルダ73を備え、上下2段に圧縮コイルばね75及び76に弾性支持されたガイドロッド74を備え、一対のダイスクランプホルダ73はスライドガイド55に案内されてシャースライド57の上下動に連動して圧縮コイルばね75及び76により移動可能に設けられている。ガイドロッド74は、シャースライド57及びダイスクランプホルダ73に案内されて摺動する構成となっている。ダイスクランプ72は、コンテナシェル116を除去するときにダイス受け41との間でダイスをクランプする。
ダイスクランプホルダ73には、ダイス押圧機構部81となるシールリング145a又はフリーダイス145bが回転するときにシールリング145a又はフリーダイス145bの大径部を押圧するフリーローラ82が圧縮コイルばね85により弾性支持して取付けられている。フリーローラ82は金具83に軸支されるとともに、ロッド84によりダイスクランプホルダ73に案内されて摺動する構成となっている。
シールリング145a又はフリーダイス145bに対するダイスクランプ72の作用力は圧縮コイルばね76により、フリーローラ82のそれは圧縮コイルばね85により、下降する油圧シリンダ54に押圧されて圧縮されることで与えられる。そして、ダイスクランプ機構部71と押圧機構部81は圧縮コイルばね75により支持される構成である。
次に、ダイス処理装置100を用い押出中に同一のダイスが使用される場合の、使用済ダイスのハンドリング手順について図8を参照して説明する。以下の説明において、ダイスとはシールリング145a又はフリーダイス145bを表している。
(1)ダイス搬送用のクレーン装置155で、押出プレスより押出終了後に回収したダイス145をリサイクル位置P2まで搬送し、搬送したダイス145をダイス搬送装置145のダイス載置機構部21のローラ22へ載置する。
(2)載置したダイス145をリサイクル位置P2からシェル除去装置154のセット位置P3へ移動(図8、aを参照)させる。
(3)シャースライド57をフリーローラ82でダイス145を押圧する位置(st1)まで下降(図8、bを参照)させるとともに、ロッド84は圧縮コイルばね85が縮み(st2)、ローラ22に対向してローラ82でダイスはクランプされる。
次に、(4)ローラ22を駆動してダイス145を回転させ、位置検出センサ89によりダイス穴130を検出してダイス145の回転方向(第一回目)の位置決めをする。
(5)シャースライド57をダイスクランプ72とダイス受け41との間でダイスを固定する位置(st3)まで再下降(図3、cを参照)させる。(第一回目)
(6)ダイス145を固定した状態でシャースライド57を更に下降させ、一対に設けたシャー刃56によりダイス145のコンテナシェル収容溝128aに付着したコンテナシェル16を掻き落として除去する。(第一回目)
(7)シャースライド57をフリーローラ82でダイス145を押圧する位置(st3)まで上昇(図8、bを参照)させる。(第一回目)
(8)ローラ22を駆動してダイス145を回転させ、位置検出センサ89によりダイス穴130を検出してダイス145の回転方向(第二回目)の位置決めをする。
(9)シャースライド57をダイスクランプ72とダイス受け41との間でダイスを固定する位置(st2)まで再下降(図3、cを参照)させる。(第二回目)
(10)ダイス145を固定した状態でシャースライド57を更に下降させ、一対に設けたシャー刃56によりダイス145のコンテナシェル収容溝128aに付着したコンテナシェル16を掻き落として除去する。(第二回目)
(11)シャースライド57をフリーローラ82でダイス145を押圧する位置(st3)まで上昇(図8、bを参照)させる。(第二回目)
(12)ローラ22を駆動してダイス145を回転させ、位置検出センサ89によりダイス穴130を検出してダイス145の回転方向(第三回目)の位置決めをする。
(13)シャースライド57をダイスクランプ72とダイス受け41との間でダイスを固定する位置(st3)まで再下降(図3、cを参照)させる。(第三回目)
(14)ダイス145を固定した状態でシャースライド57を更に下降させ、一対に設けたシャー刃56によりダイス145のコンテナシェル収容溝128aに付着したコンテナシェル16を掻き落として除去する。(第三回目)
(15)シャースライド57をフリーローラ82でダイス145を押圧する位置(st3)まで上昇(図8、bを参照)させる。(第三回目)
(16)ローラ22を駆動してダイス145を回転させ、図示しないシェル除去装置154に設けたスプレーノズルより潤滑剤をダイス145の外周面へ塗布する。
(17)シャースライド57を上昇限位置(st1)まで上昇(図3、aを参照)させる。
(18)ダイス145をセット位置P3からダイス処理装置100のリサイクル位置P2へ移動(図3を参照)させる。
(19)ダイス搬送用のクレーン装置155で、押出プレスの所定のダイス受け150へ搬送する。
上記(1)〜(19)による一連の操作により、ダイス145の略六角状に形成したコンテナシェル収容溝128aに付着したコンテナシェル116は除去されて、ダイス145は再利用可能となるのである。除去されたコンテナシェル116は、図示しないコンテナシェルの回収装置によりダイス搬送装置141から回収される構成となっている。
本発明においては、同一の2個のシールリング又はフリーダイスを使用し、押出中に使用済の他の1個をクリーニングするようにした。このため、押出動作を中断することなく、ダイスに付着したコンテナシェルの除去操作を行うことができる。
以上説明したように本発明のダイス処理装置は、ダイスを載置するとともに載置したダイスを回転、且つ移動自在としたダイス搬送装置と、ダイスに付着したコンテナシェルを除去するシェル除去装置を一体的に設ける構成としたので、一連の動作によりダイスの搬送とシェル除去が行えることから、装置が簡略化されて設置スペースが縮小され、間接押出プレスへの寄り付きを容易に行うことができる。このため、間接押出プレス全体の保守、点検等の作業効率を向上させることができる。
そして、作動機構の一部を皿ばねや圧縮コイルバネ等の弾性体を用いて作動させる構成としたので、アクチェータの使用数を削減して構成を簡略化することができ、ダイス処理の時間短縮が図れるとともに、消費するエネルギー量を削減することができる効果を奏する。なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
13 搬送機構部
21 載置機構部
22 ローラ
31 回転機構部
42 皿ばね
51 カッター機構部
71 ダイスクランプ機構部
75 圧縮コイルばね
76 圧縮コイルばね
81 ダイス押圧機構部
100 ダイス処理装置
116 コンテナシェル
128a、b シェル収容部
129a、b 大径部
141 ダイス搬送装置
142 間接押出プレス
145a シールリング
145b フリーダイス
147 コンテナ
154 シェル除去装置
P1 イニシャル位置
P2 リサイクル位置
P3 セット位置

Claims (4)

  1. コンテナ内壁面のコンテナシェルを掻き取るシェル収容部を備えたフィックスダイスのシールリング又はフリーダイスに付着した前記コンテナシェルを除去して使用済の前記フィックスダイスのシールリング又はフリーダイスを再利用するためのダイス搬送装置とシェル除去装置とからなる間接押出プレスのダイス処理装置であって、
    前記ダイス搬送装置が、前記シールリング又はフリーダイスの大径部を載置する複数のローラからなる載置機構部と、
    該載置機構部に載置した前記シールリング又はフリーダイスを前記シェル除去装置内で回動自在とする回転機構部と、
    前記載置機構部及び回転機構部を、前記使用済でコンテナシェルが付着したシールリング又はフリーダイスを受け取るリサイクル位置と、前記付着したコンテナシェル除去する前記シェル除去装置のセット位置及び未使用のシールリング又はフリーダイスを受け取るイニシャル位置との各位置間を移動自在とする搬送機構部と、
    により構成されたことを特徴とする間接押出プレスのダイス処理装置。
  2. 前記ダイス搬送装置の載置機構部と回転機構部が、前記搬送機構部に弾性支持されて設けられたことを特徴とする請求項1に記載の間接押出プレスのダイス処理装置。
  3. 前記シェル除去装置が、前記使用済のシールリング又はフリーダイスのシェル収容部に付着したコンテナシェルを掻き落とすカッター機構部と、
    前記カッター機構部の両側にそれぞれ配置され、前記シールリング又はフリーダイスの大径部をクランプする一対のダイスクランプ機構部と、
    前記ダイスクランプ機構部の中央に、前記シールリング又はフリーダイスが回転するとき前記大径部を押圧する一対のダイス押圧機構部と、
    により構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の間接押出プレスのダイス処理装置。
  4. 前記シェル除去装置のダイスクランプ機構部は前記カッター機構部に、前記ダイス押圧機構部は前記ダイスクランプ機構部にそれぞれ弾性支持して設けられたことを特徴とする請求項3に記載の間接押出プレスのダイス処理装置。
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