JP5910457B2 - 間接押出プレスのダイス処理装置 - Google Patents
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Description
そして、間接押出プレス142の機側近傍には、ダイス処理装置としてのダイス搬送装置141、ダイスの台車式搬送装置153及びシェル除去装置154がそれぞれ配設されている。また、間接押出プレス142とダイス搬送装置141との間には、ダイス搬送用のクレーン装置155が配設されている。
続いて、間接押出プレス142による所定の押出成形作業が行われた後、押出ステム146とコンテナ147との間の中心位置までダイスローダ148が移動してコンテナシェルが付着した使用済のダイス145を受け取り、その後、ダイスローダ148が元の位置まで移動した状態でクレーン装置155によって前記使用済ダイス145がリサイクル位置P2まで搬送される。
そして、シェル除去装置154によってコンテナシェルが除去されて再生されたダイス145は、続いてダイス搬送装置141によってリサイクル位置P2まで搬送される。以後は、同様にこのダイス145が間接押出プレス142に供給されて押出成形に使用され、その後、使用済のダイス145がシェル除去装置154まで搬送され、コンテナシェルが除去されて再生される各工程が繰り返される。
このダイス処理装置におけるダイス搬送装置141は、使用済及び処理済のダイス145の搬送方向が間接押出プレス142の軸線方向と平行となるように、また、未使用のダイス145を搬送する台車式搬送装置153は、搬送方向が間接押出プレス142の軸線と直交して交差する方向となるように、それぞれが配設される構成となっている。
(特許文献1参照)
このため、ダイス処理装置の設置スペースが大きく、また、間接押出プレスへの寄り付きが困難で、操作及び保守の作業性が困難となるという問題があった。
又、前記複数のダイスの搬送装置を逆T字型に配置して用いることから、構成が複雑であり装置の保守、点検等の作業の能率向上を図り難いという問題があった。
本発明の請求項2に記載の間接押出プレスのダイス処理装置は請求項1に記載の発明において、前記ダイス搬送装置の載置機構部と回転機構部が、前記搬送機構部に弾性支持されて設けられたことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の間接押出プレスのダイス処理装置は請求項3に記載の発明において、前記シェル除去装置のダイスクランプ機構部は前記カッター機構部に、前記ダイス押圧機構部は前記ダイスクランプ機構部にそれぞれ弾性支持して設けられたことを特徴とする。
そして、間接押出プレス142の機側近傍には、ダイス処理装置100としてのダイス搬送装置141及びシェル除去装置154がそれぞれ配設されている。また、間接押出プレス142とダイス搬送装置141との間には、ダイス搬送用のクレーン装置155が上架して配設されている。
なお、ダイスの外周面にシェル収容溝を有する一体構造のフリーダイスの構成を説明したが、この構成に限らず、例えば、シェル収容溝を有するシールリングに製品形状を特定するダイス部を嵌合する分割構造の構成であっても良い。
そして、間接押出プレス142による所定の押出成形作業が行われた後、押出ステム146とコンテナ147との間の中心位置までダイスローダ148が移動してコンテナシェル116が付着した使用済のシールリング145a又はフリーダイス145bを受け取り、その後、ダイスローダ148が元の位置まで移動した状態でクレーン装置155によって前記使用済のシールリング145a又はフリーダイス145bがリサイクル位置P2まで搬送される。
そして、シェル除去装置154によってコンテナシェルが除去されて再生されたシールリング145a又はフリーダイス145bは、続いてダイス搬送装置141によってリサイクル位置P2まで搬送される。
このダイス処理装置100における使用済及び処理済のシールリング145a又はフリーダイス145bと、未使用のシールリング145a又はフリーダイス145bとを搬送するダイス搬送装置141は、搬送方向が間接押出プレス142の軸線と直交して交差する方向となるように配設される構成となっている。
図3に示すようにダイス搬送装置141は、固定フレーム14に取付けられた電動機15と複数のチェンホィール16a〜16c及び前記チェンホイール16a〜16cに巻き掛けたチェン17と、固定フレーム14上面に略平行に配置された一対のリニアガイド18と、電動機15の駆動によりチェン17を介してリニアガイド18に沿って進退駆動される移動ベース19とがそれぞれ設けられて要部が構成される搬送機構部13と、前記シールリング145a又はフリーダイス145bの大径部を載置する複数のローラ22とローラ22の支持フレーム23とからなる載置機構部21と、電動機32と複数のチェンホィール33a〜33d及びチェン34a〜34cを介して前記載置機構部21に載置した前記シールリング145a又はフリーダイス145bを前記ローラ22で回転自在とする回転機構部31とにより構成されている。
図3では、シェル除去装置154のシャースライド57は上昇限位置にあり、ダイス搬送装置141がダイスを載置してシェル除去のセット位置P3に移動可能な状態を示している。
本発明の形態において弾性支持に皿ばね42を用いる構成としたが、これに限られるものではなく、圧縮コイルばねや合成ゴム部材等が用いられても良い。
符号130は、シールリング145a又はフリーダイス145bの六角形の頂角に穿設した回転方向の検出穴であり、円周方向に当配して3箇所(120度毎)に設けられ、ダイス回転方向検出センサ89により位置検出されることで回転角度が決められる。
ダイスクランプ機構部71は、シャースライド57のシールリング145a又はフリーダイス145bの軸線方向の両下端にダイスクランプホルダ73を備え、上下2段に圧縮コイルばね75及び76に弾性支持されたガイドロッド74を備え、一対のダイスクランプホルダ73はスライドガイド55に案内されてシャースライド57の上下動に連動して圧縮コイルばね75及び76により移動可能に設けられている。ガイドロッド74は、シャースライド57及びダイスクランプホルダ73に案内されて摺動する構成となっている。ダイスクランプ72は、コンテナシェル116を除去するときにダイス受け41との間でダイスをクランプする。
シールリング145a又はフリーダイス145bに対するダイスクランプ72の作用力は圧縮コイルばね76により、フリーローラ82のそれは圧縮コイルばね85により、下降する油圧シリンダ54に押圧されて圧縮されることで与えられる。そして、ダイスクランプ機構部71と押圧機構部81は圧縮コイルばね75により支持される構成である。
(1)ダイス搬送用のクレーン装置155で、押出プレスより押出終了後に回収したダイス145をリサイクル位置P2まで搬送し、搬送したダイス145をダイス搬送装置145のダイス載置機構部21のローラ22へ載置する。
(2)載置したダイス145をリサイクル位置P2からシェル除去装置154のセット位置P3へ移動(図8、aを参照)させる。
(3)シャースライド57をフリーローラ82でダイス145を押圧する位置(st1)まで下降(図8、bを参照)させるとともに、ロッド84は圧縮コイルばね85が縮み(st2)、ローラ22に対向してローラ82でダイスはクランプされる。
(5)シャースライド57をダイスクランプ72とダイス受け41との間でダイスを固定する位置(st3)まで再下降(図3、cを参照)させる。(第一回目)
(6)ダイス145を固定した状態でシャースライド57を更に下降させ、一対に設けたシャー刃56によりダイス145のコンテナシェル収容溝128aに付着したコンテナシェル16を掻き落として除去する。(第一回目)
(7)シャースライド57をフリーローラ82でダイス145を押圧する位置(st3)まで上昇(図8、bを参照)させる。(第一回目)
(9)シャースライド57をダイスクランプ72とダイス受け41との間でダイスを固定する位置(st2)まで再下降(図3、cを参照)させる。(第二回目)
(10)ダイス145を固定した状態でシャースライド57を更に下降させ、一対に設けたシャー刃56によりダイス145のコンテナシェル収容溝128aに付着したコンテナシェル16を掻き落として除去する。(第二回目)
(11)シャースライド57をフリーローラ82でダイス145を押圧する位置(st3)まで上昇(図8、bを参照)させる。(第二回目)
(13)シャースライド57をダイスクランプ72とダイス受け41との間でダイスを固定する位置(st3)まで再下降(図3、cを参照)させる。(第三回目)
(14)ダイス145を固定した状態でシャースライド57を更に下降させ、一対に設けたシャー刃56によりダイス145のコンテナシェル収容溝128aに付着したコンテナシェル16を掻き落として除去する。(第三回目)
(15)シャースライド57をフリーローラ82でダイス145を押圧する位置(st3)まで上昇(図8、bを参照)させる。(第三回目)
(17)シャースライド57を上昇限位置(st1)まで上昇(図3、aを参照)させる。
(18)ダイス145をセット位置P3からダイス処理装置100のリサイクル位置P2へ移動(図3を参照)させる。
(19)ダイス搬送用のクレーン装置155で、押出プレスの所定のダイス受け150へ搬送する。
本発明においては、同一の2個のシールリング又はフリーダイスを使用し、押出中に使用済の他の1個をクリーニングするようにした。このため、押出動作を中断することなく、ダイスに付着したコンテナシェルの除去操作を行うことができる。
そして、作動機構の一部を皿ばねや圧縮コイルバネ等の弾性体を用いて作動させる構成としたので、アクチェータの使用数を削減して構成を簡略化することができ、ダイス処理の時間短縮が図れるとともに、消費するエネルギー量を削減することができる効果を奏する。なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
21 載置機構部
22 ローラ
31 回転機構部
42 皿ばね
51 カッター機構部
71 ダイスクランプ機構部
75 圧縮コイルばね
76 圧縮コイルばね
81 ダイス押圧機構部
100 ダイス処理装置
116 コンテナシェル
128a、b シェル収容部
129a、b 大径部
141 ダイス搬送装置
142 間接押出プレス
145a シールリング
145b フリーダイス
147 コンテナ
154 シェル除去装置
P1 イニシャル位置
P2 リサイクル位置
P3 セット位置
Claims (4)
- コンテナ内壁面のコンテナシェルを掻き取るシェル収容部を備えたフィックスダイスのシールリング又はフリーダイスに付着した前記コンテナシェルを除去して使用済の前記フィックスダイスのシールリング又はフリーダイスを再利用するためのダイス搬送装置とシェル除去装置とからなる間接押出プレスのダイス処理装置であって、
前記ダイス搬送装置が、前記シールリング又はフリーダイスの大径部を載置する複数のローラからなる載置機構部と、
該載置機構部に載置した前記シールリング又はフリーダイスを前記シェル除去装置内で回動自在とする回転機構部と、
前記載置機構部及び回転機構部を、前記使用済でコンテナシェルが付着したシールリング又はフリーダイスを受け取るリサイクル位置と、前記付着したコンテナシェル除去する前記シェル除去装置のセット位置及び未使用のシールリング又はフリーダイスを受け取るイニシャル位置との各位置間を移動自在とする搬送機構部と、
により構成されたことを特徴とする間接押出プレスのダイス処理装置。 - 前記ダイス搬送装置の載置機構部と回転機構部が、前記搬送機構部に弾性支持されて設けられたことを特徴とする請求項1に記載の間接押出プレスのダイス処理装置。
- 前記シェル除去装置が、前記使用済のシールリング又はフリーダイスのシェル収容部に付着したコンテナシェルを掻き落とすカッター機構部と、
前記カッター機構部の両側にそれぞれ配置され、前記シールリング又はフリーダイスの大径部をクランプする一対のダイスクランプ機構部と、
前記ダイスクランプ機構部の中央に、前記シールリング又はフリーダイスが回転するとき前記大径部を押圧する一対のダイス押圧機構部と、
により構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の間接押出プレスのダイス処理装置。 - 前記シェル除去装置のダイスクランプ機構部は前記カッター機構部に、前記ダイス押圧機構部は前記ダイスクランプ機構部にそれぞれ弾性支持して設けられたことを特徴とする請求項3に記載の間接押出プレスのダイス処理装置。
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