JP5907808B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明に係る実施形態は加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器、特に電子レンジは、アナログ/デジタル変換をより高精度に補正する補正値を得るために、電気回路の検出ポイントに接続された外部電源で既知の基準電圧が印加され、商用交流電源に代わる交流安定化電源から給電されて、この状態で補正値が設定される。
特開2003−86347号公報
従来の加熱調理器は、アナログ/デジタル変換の補正値を得るために、既知の基準電圧を印加する外部電源や交流安定化電源を必要とした。補正値を得るために、これら外部電源や交流安定化電源を必要とすることは、工場出荷以前に補正値を設定する場面ではさほどの問題にならない一方、一度工場出荷した後に部品交換や修理などのアフターサービスを現地に赴いて実施する場面では機材準備が極めて大掛かりになり困難であったり、ハンドリングに多数の作業者が必要になったりして現実的ではなく、一旦、工場等へ返送する必要を生じさせる。
そこで、本発明は、アフターサービスなどで一般的に使用される測定器が有ればアナログ/デジタル変換の補正値を再設定可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る加熱調理器は、被加熱物を加熱する加熱部と、入力電圧から基準電圧を出力する電源部と、前記加熱にともない変化する物理量または前記入力電圧の変動にともない変化する物理量を検知してアナログ電気信号を出力する検知部と、前記アナログ電気信号を前記基準電圧に基づいてデジタル電気信号に変換して出力するアナログ/デジタル変換部と、前記デジタル信号を補正値により補正してデジタル補正値を演算する誤差補正部と、前記デジタル補正値に基づいて前記加熱部を制御する制御部と、前記基準電圧の実測値の入力を受け付ける入力部と、前記実測値から前記補正値を決定する補正値設定部と、略一定で既知な電圧値の補正電圧を出力する外部電源を切り離し自在に接続する基準電圧入力端と、前記補正電圧の電圧値から前記補正値を決定する第二補正値設定部と、を備える。
本発明の実施形態に係る加熱調理器を示す正面図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器を正面側から示す斜視図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器を示す縦断面図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器を示す機能ブロック図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器のアナログ/デジタル変換の補正に係わる部分を示す機能ブロック図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図。
以下、本発明に係る加熱調理器の実施の形態について、図1から図15を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る加熱調理器を示す正面図である。
図2は、本発明の実施形態に係る加熱調理器を正面側から示す斜視図である。
図1は扉3を閉じた加熱調理器1を示し、図2は扉3を開いた加熱調理器1を示す。
本実施形態に係る加熱調理器1は、電子レンジおよびオーブンの双方の機能を併せ持つ。図1および図2に示すように、加熱調理器1は、前面の開口2aから被加熱物Oを出し入れ可能な加熱室2bを仕切る直方体で箱状の調理庫2と、調理庫2の開口2aを開閉する扉3と、を備える。
調理庫2は、加熱室2bを仕切る直方体で箱状の内箱5と、内箱5を囲う直方体で箱状の外箱6と、内箱5および外箱6を支えるトレイ7と、を備える。
内箱5は、加熱室2bを仕切る背壁5a、右側壁5b、左側壁5c、底壁5dおよび天壁5eを備える。背壁5a、右側壁5b、左側壁5c、底壁5dおよび天壁5eは、マイクロ波を反射して加熱室2b内に閉じ込める金属製の板材、例えば鋼板である。隣り合う壁は、かしめや溶接などの接合方法によって接合される。
背壁5aは、複数の小さな開口が上下二条に分かれて幅方向へ並ぶ上熱風吐出口8および下熱風吐出口9と、上熱風吐出口8および下熱風吐出口9の中央部に挟まれて複数の小さな開口が円状に並ぶ吸入口11と、を有する。
また、調理庫2は、調理庫2内に配置されて被加熱物Oの温度を非接触で測定する赤外線センサ12を備える。赤外線センサ12は、右側壁5bの上部奥側に配置され、被加熱物Oの赤外線を測定する。赤外線センサ12は、単眼赤外線センサや複眼赤外線センサである。
扉3は、調理庫2の前面下端部に配置されて左右に延びる回転中心線の周りに揺動する。扉3は、この回転中心線の周りに揺動して調理庫2の前面2cに接すると加熱室2bを閉鎖し、調理庫2の前面2cから離れ、回転中心線の周りに揺動して略水平に倒れると開口2aを全開する。
また、扉3は加熱条件を設定可能な操作部15を備える。操作部15は、入力部16と、表示部17と、を備える。
入力部16は、加熱条件設定ダイヤル18と、調理開始指示キー19と、調理取消指示キー21と、電子レンジキー22と、を備える。
加熱条件設定ダイヤル18は、回転操作に基づいて手動または自動運転などの運転モードの選択、加熱条件の選択、自動調理メニューの選択など各種選択項目を順次に切り替える。また、加熱条件設定ダイヤル18は、押下操作に基づいて、択一的に選択された項目の決定を受け付ける。
調理開始指示キー19は、決定された運転モード、加熱条件、自動調理メニューに対する運転開始の指示を受け付ける。
取消キー23は、加熱条件設定ダイヤル18や調理開始指示キー19が受け付けた操作内容をリセットするための指示を受け付ける。つまり、調理取消指示キー21は、加熱条件設定ダイヤル18が受け付けた選択や決定を取り消したり、開始した運転を停止させたりするための指示を受け付ける。
電子レンジキー22は、運転モードを電子レンジモードに強制設定する。
表示部17は、加熱条件設定ダイヤル18の操作に基づく選択項目や決定項目、調理開始指示キー19や調理取消指示キー21の操作に基づく加熱調理器1の運転状態などを表示する。
トレイ7は、設置面に調理庫2全体の重量を支える。
図3は、本発明の実施形態に係る加熱調理器を示す縦断面図である。
図3に示すように、本実施形態に係る加熱調理器1の調理庫2は、内箱5と外箱6とを隔てる隙間25を有する。加熱調理器1は、内箱5の背壁5aと外箱6の背壁6aとを隔てる隙間25aに配置されて加熱室2b内に熱風を供給するオーブン調理機構26を備える。
オーブン調理機構26は、加熱室2b内の被加熱物Oを加熱する加熱部の一つである。オーブン調理機構26は、吸入口11の後方に配置されるファン装置27と、上熱風吐出口8および下熱風吐出口9を臨む複数のヒータ28と、ケーシング29と、を備える。
ファン装置27は、ケーシング29の背面に固定されるファンモータ31と、ケーシング29に収容されて吸入口11を臨みファンモータ31の回転軸に固定される遠心ファン32と、を備える。
ヒータ28はファン装置27の周囲を環状に囲み、上熱風吐出口8の後方に配置される上辺部28aと、下熱風吐出口9の後方に配置される下辺部28bと、を備える。
ケーシング29は、板金加工品であり、ファン装置27の遠心ファン32およびヒータ28を収容し、背壁5aの上熱風吐出口8、下熱風吐出口9、吸入口11の後方に熱風の加熱流路を仕切る。
オーブン調理機構26は、ファン装置27を駆動させて加熱室2b内の空気を吸入口11からケーシング29内に吸入し、遠心ファン32の周囲へ吐出される空気をヒータ28で加熱し、熱せられた空気を上熱風吐出口8および下熱風吐出口9から加熱室2b内へ吐出して加熱室2b内の被加熱物Oを加熱する。
また、加熱調理器1は、加熱室2b内にマイクロ波を照射して被加熱物Oを加熱可能な電子レンジ調理機構33を備える。電子レンジ調理機構33も、加熱室2b内の被加熱物Oを加熱する加熱部の一つである。
電子レンジ調理機構33は、隙間25aの下半に位置してマイクロ波を発生可能なマグネトロン35と、内箱5とトレイ7とを隔てる隙間36に位置してマグネトロン35が発生させるマイクロ波を内箱5の下方へ導く導波管37と、内箱5内でマイクロ波を拡散するアンテナ38と、を備える。
アンテナ38は、内箱5の底壁5dに配置されて下方に窪む凹部39に収容される。伝播透過板41は、マイクロ波を透過するセラミックなどの板であり、アンテナ38を覆うように内箱5の凹部39を塞いで加熱室2b内に平坦な底面を形成する。
電子レンジ調理機構33は、マグネトロン35でマイクロ波を生じ、このマイクロ波を導波管37で内箱5の下方へ導き、アンテナ38で拡散させて加熱室2b内に照射し、加熱室2b内の被加熱物Oを加熱する。
一方、外箱6は内面に広がる断熱材42を備える。断熱材42は、内箱5が放射する熱や、内箱5と外箱6とを隔てる隙間25を対流する気体(高温の空気や水蒸気)から伝わる熱が調理庫2の外面へ直接的に伝わることを抑制する。
トレイ7は、底面の四隅にあり加熱調理器1全体の重量を支える柱状の脚部43を備える。
図4は、本発明の実施形態に係る加熱調理器を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、本実施形態に係る加熱調理器1は、加熱条件設定ダイヤル18、調理開始指示キー19、調理取消指示キー21、表示部17、オーブン調理機構26、電子レンジ調理機構33、赤外線センサ12の他に、扉開閉センサ45と、サーミスタ46と、ブザー報知部47と、これらを制御する制御部48を備える。
扉開閉センサ45は、所謂マイクロスイッチであり、複数のマイクロスイッチを組み合わせて扉3が閉じられているか否かを確実に検知する。
サーミスタ46は、加熱室2b内の温度、具体的には内箱5の温度を測定する。
ブザー報知部47は、オーブン調理機構26または電子レンジ調理機構33の運転終了を使用者に知らせるためのブザー音を鳴らす。
制御部48は、加熱条件設定ダイヤル18、調理開始指示キー19、調理取消指示キー21に対する操作に基づいて、オーブン調理機構26または電子レンジ調理機構33の運転を制御する。このとき、制御部48は、扉開閉センサ45で扉3が閉じられている場合に、オーブン調理機構26または電子レンジ調理機構33の運転を許可する。
また、制御部48は、赤外線センサ12で被加熱物Oの温度を監視したり、サーミスタ46で加熱室2b内の温度を監視したりして、オーブン調理機構26または電子レンジ調理機構33の出力を調整する。
さらに、制御部48は、ブザー報知部47を作動させてブザー音を鳴らし、オーブン調理機構26または電子レンジ調理機構33の運転終了を使用者に報知する。
さらにまた、制御部48は、加熱条件設定ダイヤル18の操作に基づく選択項目や決定項目、調理開始指示キー19や調理取消指示キー21の操作に基づく加熱調理器1の運転状態などを表示部17に表示させる。
ところで、赤外線センサ12は、被加熱物Oの加熱にともない変化する物理量(具体的には、被加熱物Oの温度)を検知してアナログ電気信号を出力する検知部である。サーミスタ46も、被加熱物Oの加熱にともない変化する物理量(具体的には、加熱室2b内の温度)を検知してアナログ電気信号を出力する検知部である。電子レンジ調理機構33は、入力電圧の変動にともない変化する物理量(マグネトロン35の陽極電流)を検知してアナログ電気信号を出力する検知部としての陽極電流検出回路49を備える。
制御部48は、赤外線センサ12、サーミスタ46、陽極電流検出回路49など検知部が出力するアナログ電気信号を(前記基準電圧に基づいて)デジタル電気信号に変換して出力するアナログ/デジタル変換部51と、アナログ/デジタル変換部51が出力するデジタル信号を補正値により補正してデジタル補正値を演算する誤差補正部52と、を備える。制御部48は、誤差補正部52が出力するデジタル補正値に基づいて電子レンジ調理機構33やオーブン調理機構26(つまり加熱部)を制御する。
次に、加熱調理器1のアナログ/デジタル変換の補正に係わる部分について詳しく説明する。特に、被加熱物Oの加熱の出来映えに影響の大きい赤外線センサ12に着目して説明する。なお、他の検知部についても同様に補正できる。
図5は、本発明の実施形態に係る加熱調理器のアナログ/デジタル変換の補正に係わる部分を示す機能ブロック図である。
図5に示すように、加熱調理器1は、商用交流電源Eに電気的に接続されて、直流電源を電子レンジ調理機構33、オーブン調理機構26、制御部48、赤外線センサ12等に供給する電源部53を備える。
また、加熱調理器1は、電源部53を有して調理庫2内に配置される第一回路板55と、第一回路板55とは別個に扉3内に設けられて個別に交換可能な第二回路板56と、第二回路板56に設けられて補正値Dhを記憶する補正値記憶部57と、を備える。
補正値記憶部57は、不揮発性メモリであり、制御部48に電気的に接続されている。
電源部53は、商用交流電源E(入力電圧Vi)を整流、平滑化して制御用電源(基準電圧Vb)を制御部48、赤外線センサ12に供給する。制御用電源の基準電圧Vbは、例えば基準値=5.0Vであるが、電源部53内の部品の特性のバラツキなどによって個体差がある。
また、基準電圧Vbは、アナログ/デジタル変換部51の基準電圧でもある。つまり、アナログ/デジタル変換部51は、検知部である赤外線センサ12が出力するアナログ電気信号を基準電圧Vbに基づいてデジタル電気信号に変換する。このため、量子ビット数=n(例えば8bit)でアナログ/デジタル変換する場合、赤外線センサ12からアナログ/デジタル変換部51に入力されるアナログ電気信号の信号電圧Va、アナログ/デジタル変換部51が出力するデジタル電気信号のデジタル値Do、基準電圧Vbの関係は次式で表される。
[数1]
デジタル値Do=2^n×信号電圧Va/基準電圧Vb
したがって、基準電圧Vbが変化してしまうと、信号電圧Vaが同じ電圧であっても、デジタル値Doは異なってしまう。
そこで、誤差補正部52は、次式で表すように、デジタル値Doを補正値Dhにより補正してデジタル補正値Dfを演算する。
[数2]
デジタル補正値Df=デジタル値Do×補正値Dh/2^n
制御部48は、デジタル補正値Dfに基づいて電子レンジ調理機構33やオーブン調理機構26(つまり加熱部)を制御する。
次に、補正値Dhの設定について説明する。
加熱調理器1は、基準電圧Vbの実測値Vb’の入力を受け付ける入力部16と、実測値Vb’から補正値Dhを決定する補正値設定部58と、を備える。
また、加熱調理器1は、略一定で既知な電圧値の補正電圧Vakを出力する外部電源E2を切り離し自在に接続する基準電圧入力端59と、補正電圧Vakの電圧値から補正値Dhを決定する第二補正値設定部61と、を備える。
つまり、加熱調理器1は、入力部16および補正値設定部58を使って補正値Dhを得ることと、基準電圧入力端59および第二補正値設定部61を使って補正値Dhを得ることと、の2つの異なる系統から補正値Dhを得ることができる。
なお、基準電圧入力端59は、赤外線センサ12等の検知部を第一回路板55や第二回路板56に接続するコネクタ(図示省略)で代用しても良い。
先ず、基準電圧入力端59および第二補正値設定部61を使って補正値Dhを得る場合について説明する。この補正値Dhの設定方法は、工場出荷以前のように補正電圧Vakを出力する外部電源E2を利用できる場合を想定している。
図6から図10は、本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図である。
先ず、図5に示すように、本実施形態に係る加熱調理器1は、外部電源E2から基準電圧入力端59を介してアナログ/デジタル変換部51に補正電圧Vak(例えば、補正電圧Vak=3.92V)を受ける。
次いで、電源が投入されると、図6に示すように、表示部17は、左側の領域に補正値Dhの設定が未完了であることを表す”0”値を表示する。また、表示部17は、右側の領域に操作の待機中であることを表す”000”値を表示する。なお、表示部17は、補正値Dhの設定が完了されていれば、左側の領域には何も表示しない。補正値記憶部57は、補正値Dhとともに、補正値Dhの設定の完了または未了を記憶する設定状態記憶部62を備える。表示部17の左側の領域は、設定状態記憶部62から補正値Dhの設定の完了または未了を読み出して表示する設定状態表示部として機能する。
次いで、予め定める特定の手順で加熱条件設定ダイヤル18、調理開始指示キー19、調理取消指示キー21が操作されると、図7に示すように、加熱調理器1は補正値Dhの設定を受け付ける状態に遷移する。このとき、表示部17は、左側の領域に補正値Dhの設定が何回行われたかを表示する。補正値記憶部57は、補正値Dhとともに、補正値Dhの設定が何回おこなわれたかを記憶する。表示部17の左側の領域は、設定状態記憶部62から補正値Dhの設定回数を読み出して表示する。また、表示部17は、右側の領域に制御部48が実行している制御プログラムのバーションを表示する。
次いで、調理開始指示キー19が操作されると、図8に示すように、加熱調理器1は、補正電圧Vakのデジタル値Do’を算出する。表示部17の右側の領域は、算出されたデジタル値Do’を表示する。
ここで、表示部17に表示されるデジタル値Do’は、例えば、補正電圧Vak=3.92V、基準電圧Vb=5.0Vの場合、[数1]式よりデジタル値Do’=2^8×補正電圧Vak/基準電圧Vb=200となる。ところが、電源部53の特性のバラツキなどにより基準電圧Vbが5.0Vから離れれば、デジタル値Do’も200から離れることになる。図8の場合、電源部53の特性のバラツキによってデジタル値Do’=203となっている。なお、このときのデジタル値Do’が目標デジタル値=200から大幅に離れている場合、例えば、180≦デジタル値Do’≦220の範囲から逸脱した場合、個体差によるバラツキではなく電源部53の異常等が考えられる。
目標デジタル値とデジタル値Do’との差異を補正するため、第二補正値設定部61は補正値Dhを求める。
すなわち、調理開始指示キー19が再び操作されると、図9に示すように、加熱調理器1の第二補正値設定部61は、補正値Dhを次式により算出して補正値記憶部57に書き込む。
[数3]
補正値Dh=200×256/デジタル値Do’
デジタル値Do’=203の場合、補正値Dh=200×256/203=252となる。
表示部17の右側の領域は、算出された補正値Dhを表示する。表示部17の左側の領域は、補正値Dhの算出完了を表す”F”を表示する。
なお、第二補正値設定部61が補正値Dhを補正値記憶部57に書き込めなかった場合、図10に示すように、表示部17の左側の領域は、補正値Dhの算出完了を表示しない。また、ブザー報知部47は警告音を鳴らす。
他方、入力部16および補正値設定部58を使って補正値Dhを得る場合について説明する。この補正値Dhの設定方法は、工場出荷以後に補正電圧Vakを出力する外部電源E2を利用できない場面、例えば現地で補正値Dhを設定する場合を想定している。
図11から図15は、本発明の実施形態に係る加熱調理器の補正値設定における表示の変遷を示す図である。
先ず、電源が投入されると、図11に示すように、表示部17は、左側の領域に補正値Dhの設定が未完了であることを表す”0”値を表示する。また、表示部17は、右側の領域に操作の待機中であることを表す”000”値を表示する。これは、第二回路板56の交換にともない、補正値Dhを記憶していない新品の補正値記憶部57に交換された場合を想定している。
次いで、予め定める特定の手順で加熱条件設定ダイヤル18、調理開始指示キー19、調理取消指示キー21が操作されると、図12に示すように、加熱調理器1は補正値Dhの設定を受け付ける状態に遷移する。
なお、図11の状態は図6の状態と同様であり、図12の状態は図7の状態と同様である。
次いで、電子レンジキー22が操作されると、図13に示すように、加熱調理器1は基準電圧Vbの実測値Vb’の入力を受け付ける状態に遷移する。表示部17は、右側の領域に実測値Vb’の予測値として”500”値(5.00V)を表示する。
次いで、作業者は電源部53が出力する基準電圧Vbをテスターなどの一般的な測定器で測定し、加熱条件設定ダイヤル18を操作して、図14に示すように、測定値(例えば5.05V)を実測値Vb’として入力する。表示部17は、右側の領域に実測値Vb’の入力値、例えば”505”を表示する。なお、このときの実測値Vb’が予測値=5.00Vから大幅に離れている場合、例えば、4.8V≦実測値Vb’≦5.2Vの範囲から逸脱した場合、個体差によるバラツキではなく電源部53の異常等が考えられる。そこで、加熱調理器1は、加熱条件設定ダイヤル18で受け付ける実測値の範囲を制限する。
次いで、調理開始指示キー19が操作されると、図15に示すように、加熱調理器1の補正値設定部58は、補正値Dhを次式により算出して補正値記憶部57に書き込む。 [数4]
補正値Dh=200/3.92×実測値Vb’
実測値Vb’=5.05Vの場合、補正値Dh=200/3.92×5.05=258となる。
表示部17の右側の領域は、算出された補正値Dhを表示する。表示部17の左側の領域は、補正値Dhの算出完了を表す”F”を表示する。
本実施形態に係る加熱調理器1は、基準電圧Vbの実測値Vb’から補正値Dhを決定する補正値設定部58を備えるため、基準電圧Vbを実測可能なテスターなどの一般的な測定器を準備しておくことで、修理や部品交換にともなう補正値Dhの再設定を容易に実施できる。つまり、加熱調理器1は、一度工場出荷した後に部品交換や修理などのアフターサービスを現地に赴いて実施する場面であっても、機材準備が容易であり、少人数で補正値Dhを設定可能であり、工場への返送を必要としない。
また、本実施形態に係る加熱調理器1は、補正電圧Va’から補正値Dhを決定する第二補正値設定部61を備えるため、工場出荷前に従来通りに補正値Dhを設定することもできる。
さらに、本実施形態に係る加熱調理器1は、第一回路板55と第二回路板56とを個別に交換できるので、交換部品の費用を抑制しつつ、補正値Dhの再設定を可能にする。
さらにまた、本実施形態に係る加熱調理器1は、設定状態記憶部62をそなえることで、補正値Dhの設定状態を確実に記録し、設定漏れを予防する。
また、本実施形態に係る加熱調理器1は、設定状態表示部(表示部17)をそなえることで、補正値Dhの設定状態を容易に確認することができる。
さらに、本実施形態に係る加熱調理器1は、入力部16で受け付ける実測値Vb’の範囲を制限することで、現地に赴いてアフターサービスをしている際に、電源部53の異常に気づかないまま補正値Dhを設定することを防ぎ、使用の継続による二次的な事象の発生を防ぐ。
したがって、本実施形態に係る加熱調理器1によれば、アフターサービスなどで一般的に使用される測定器が有ればアナログ/デジタル変換の補正値Dhを再設定できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 加熱調理器
2 調理庫
2a 開口
2b 加熱室
2c 前面
3 扉
5 内箱
5a 背壁
5b 右側壁
5c 左側壁
5d 底壁
5e 天壁
6 外箱
6a 背壁
7 トレイ
8 上熱風吐出口
9 下熱風吐出口
11 吸入口
12 赤外線センサ
15 操作部
16 入力部
17 表示部
18 加熱条件設定ダイヤル
19 調理開始指示キー
21 調理取消指示キー
22 電子レンジキー
23 取消キー
25、25a 隙間
26 オーブン調理機構
27 ファン装置
28 ヒータ
28a 上辺部
28b 下辺部
29 ケーシング
31 ファンモータ
32 遠心ファン
33 電子レンジ調理機構
35 マグネトロン
36 隙間
37 導波管
38 アンテナ
39 凹部
41 伝播透過板
42 断熱材
43 脚部
45 扉開閉センサ
46 サーミスタ
47 ブザー報知部
48 制御部
49 陽極電流検出回路
51 アナログ/デジタル変換部
52 誤差補正部
53 電源部
55 第一回路板
56 第二回路板
57 補正値記憶部
58 補正値設定部
59 基準電圧入力端
61 第二補正値設定部
62 設定状態記憶部

Claims (5)

  1. 被加熱物を加熱する加熱部と、
    入力電圧から基準電圧を出力する電源部と、
    前記加熱にともない変化する物理量または前記入力電圧の変動にともない変化する物理量を検知してアナログ電気信号を出力する検知部と、
    前記アナログ電気信号を前記基準電圧に基づいてデジタル電気信号に変換して出力するアナログ/デジタル変換部と、
    前記デジタル信号を補正値により補正してデジタル補正値を演算する誤差補正部と、
    前記デジタル補正値に基づいて前記加熱部を制御する制御部と、
    前記基準電圧の実測値の入力を受け付ける入力部と、
    前記実測値から前記補正値を決定する補正値設定部と、
    略一定で既知な電圧値の補正電圧を出力する外部電源を切り離し自在に接続する基準電圧入力端と、
    前記補正電圧の電圧値から前記補正値を決定する第二補正値設定部と、を備える加熱調理器。
  2. 前記電源部を有する第一回路板と、
    前記第一回路板とは別個に設けられて個別に交換可能な第二回路板と、
    前記第二回路板に設けられて前記補正値を記憶する補正値記憶部と、を備える請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記補正値の設定の完了または未了の状態を記憶する設定状態記憶部を備える請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記設定状態記憶部から前記補正値の設定の完了または未了を読み出して表示する設定状態表示部を備える請求項に記載の加熱調理器。
  5. 前記入力部で受け付ける実測値の範囲を制限する請求項1からのいずれか1項に記載の加熱調理器。
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