JP2010135289A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱による変形を防止し、載置された被加熱物の重量を正確に検知することができる誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】誘導加熱調理器100は、天板2と、天板2の下方に設置された筐体4と、を有し、筐体4の外部に張り出しているフランジ3を予圧支持する複数個の重量検知手段5が、フランジ3とキッチン台6の開口部の周囲との間に配置され、重量検知手段5のそれぞれが検知した値を演算することによって、天板2に載置された被加熱物容器10の位置および被加熱物9の重量、さらに、被加熱物容器10の載置位置の移動および調理の進行に伴う被加熱物9の重量変化を、正確に知ることができ、最適な加熱制御が可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は誘導加熱調理器に関する。
従来、誘導加熱調理器は、誘導加熱コイルに高周波電流を流すことによって高周波磁束を生じさせ、これによって誘起された過電流によって発生するジュール熱により、天板上の載置された被加熱物(被調理物に同じ)を加熱するようになっている。
そこで、被加熱物の重量に対応した最適な加熱制御をするために、被加熱物を載置する天板の重量を検出する重量検出手段を設けた発明が開示されている。
たとえば、複数(3個もしくは4個)の重量検出手段を、本体ケースと天板との間に、天板を上方に予圧支持するように設け、被加熱物の重量、その載置位置、並びに調理の出来上がりを検知している(例えば、特許文献1、2参照)。
また、天板が固定されている筐体の四隅に、支持脚を設け、該支持脚の下端に圧力センサを当接し、検知結果を表示部に重量を表示している(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−073347号公報(第4−6頁、第1図) 特開2006−253007号公報(第5−6頁、第1図) 特開昭59−175586号公報(第2頁、第2図)
しかしながら、特許文献1〜3に開示された発明には、以下のような問題があった。
(i)筐体支持部と天板との間に重量検知手段を設け、天板上に載置された被加熱物の重量や被加熱物の載置された位置を検知して調理を行う場合、天板と筐体の間に空隙が生じるという問題があった。このため、かかる空隙を通過して、調理する際に流下する水や油などの液体が筐体内に侵入し、機器へ不具合を生じさせ、最悪の場合では短絡を生じさせ発火を招く可能性があった。
(ii)また、軟質のゴムやシリコンなどの封止材などでシールをした場合、封止材の弾性力や固定力により重量検知手段の精度を著しく低下してしまうという問題があった。また、天板下の加熱コイル支持材へ重量検知手段を設け、加熱コイルにより天板を上方へ付勢し、天板上に載置された被加熱物の重量を検知するため、加熱コイル近傍に重量検知手段を設置していることから、重量検知手段が熱による影響を大きく受け、変形もしくは劣化し、こちらも精度高く検知を行うことができないという問題があった。
(iii)また、天板上に載置された被加熱物の重量を検知することはできるが、本体下部に設けたグリル部に収納された被加熱物の重量を検知することができないといった問題もある。このため、グリル部内の重量を測定出来ないので、被加熱物の重量が水分蒸発などにより減少しても、該重量減少を検知することができないため、グリル部内での焼成状態を把握することができず、調理を失敗することがあった。
(iv)また、調理中に鍋振り調理を行うと、重量検知手段は被加熱物の重量がゼロ(無負荷)であると検知するため、加熱コイルへの入力が停止してしまうという問題があった。
(v)さらに、天板に載置された被加熱物の状態を正確に検知することができないため、最適な制御を行うことができず、調理を失敗することがあるという問題があった、例えば、てんぷら調理で食材を投入すると、食材と油温度の温度差により油温度が低下し、油を吸収した出来上がりになってしまうことや、被加熱物載置位置が、加熱コイルの直上よりずれていることで加熱効率が低下してしまうことや、鍋を空焼きしてしまい焦げが鍋にこびりついてしまうことがあった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、液体の筐体内への侵入防止を図り、天板に載置された被加熱物の状態を正確に検知することができる誘導加熱調理器を得るものである。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱物が投入された被加熱物容器が、上面に載置される天板と、
該天板の下面に当接する外フランジを具備する筐体と、
該筐体の内部に収納され、前記天板の上に載置される被加熱物を加熱する加熱手段と、
前記筐体の内部に収納され、前記加熱手段を制御する制御手段と、
前記外フランジの下面の互いに異なる位置に配置される複数の重量検知手段と、
を有することを特徴とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、天板と筐体との間に空隙を設ける必要がないので、空隙を通過して、液体が筐体内に侵入することによる不具合を抑制し、また、誘導加熱手段の発熱の影響を受けないから、長期間に渡って精度のよい重量検知を行うことができる。
さらに、重量検知手段は複数であって、互いに異なる位置に配置されるため、制御手段は、それぞれの重量検知手段からの出力値を演算することによって、被加熱物容器が載置されている位置を算出することができるから、被加熱物容器の載置姿勢の適否の判断や、被加熱物容器を載置した位置あるいは移動した後の位置に対応した誘導加熱手段の特定や、該対応した誘導加熱手段の運転制御を、することができる。
また、制御手段は、被加熱物容器の重量を記憶しておくだけで、被加熱物の加熱前の重量および加熱に伴う重量の変化を検知することができるから、最適な加熱制御を行うことが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を説明する外観を示す斜視図。 図1に示す誘導加熱調理器を模式的に示す正面図。 図1に示す誘導加熱調理器を説明する構成部材を分解して示す斜視図。 図1に示す誘導加熱調理器のキッチン台への設置構造を分解して示す斜視図。 図1に示す誘導加熱調理器の具備する重量検知手段を拡大して示す断面図。 鍋位置検知機能(被加熱物1個載置時)の計算例を説明する平面図。 鍋位置検知機能(被加熱物2個載置時)の計算例を説明する平面図。 鍋位置検知機能を説明するフローチャート。 空焚き防止機能を説明するフローチャート。 揚げ物モード制御を説明する図。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を説明する正面視の断面図。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器を説明する平面図。 本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器を説明する分解して示す斜視図。 本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器を説明する外観を示す斜視図。 本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器を説明する部分拡大の断面図。
[実施の形態1]
図1〜図5は本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を説明するものであって、図1は外観を模式的に示す斜視図、図2は模式的に示す正面図、図3は構成部材を分解して示す斜視図、図4はキッチン台への設置構造を分解して模式的に示す斜視図、図5は重量検知手段を拡大して模式的に示す断面図である。
なお、以下、誘導加熱調理器としてIHクッキングヒータを一例として説明するが、本発明はこれに限定するものではない。また、各図において同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
(誘導加熱調理器)
図1〜図4において、誘導加熱調理器100の本体1は、被加熱物9を載置するための天板2と、上縁に沿ってフランジ3が形成された筐体4と、を有し、天板2とフランジ3とが当接している。筐体4の内部には、天板2の直下に天板2上に載置された被加熱物9を加熱するための加熱コイル7と、加熱コイル7を制御する制御手段(図示なし)とが、配置されている。
そして、図2及び図4に示すように筐体4はキッチン台6の開口部に挿入され、フランジ3が開口部の周囲に係止している。そして、重量検知手段5a、5b、5c、5d(以下、まとめてまたはそれぞれを「重量検知手段5」と称す)は、前記開口部の四隅に正対するように配置されている。その為、フランジ3(本体1に同じ)は重量検知手段5によって支持されている。
すなわち、重量検知手段5は、本体1をキッチン台6の開口部に設置する際、フランジ3の下面とキッチン台6の棚板との間に挟まれ、本体1全体(天板2や筐体4等を含む)を上方へ予圧支持している。したがって、重量検知機能として作用すると共に、設置が容易であって、本体1がキッチン台から突出しないため、キッチン台の意匠性が担保され、使用勝手も良好である。
このとき、重量検知手段5は、予めフランジ3に固定してもよいし、あるいは、キッチン台6の開口部の四隅に正対するようにキッチン台に載置したりしてもよい。したがって、重量検知手段5を配置する自由度が増す。
なお、本発明はキッチン台6の開口部に設置するものに限定するものではなく、たとえば、かかる開口部の周辺に替わる支持手段によってフランジ3が支持されてもよい。したがって、誘導加熱調理器100を設置する場所の自由度が増す。
(重量検知手段)
図5に基づいて、重量検知手段5として歪みゲージを用いたもの(以下、「重量センサ5」と称す)について、その構造を簡単に説明するが、本発明は、重量検知手段の構造を以下の一例に限定するものではない。
図5において、天板2の側端面とフランジ3(本体1全体を下面より囲う筐体4に形成されている)の側端面とは、シール部材25によって空隙が封止されている。そして、重量センサ(歪みセンサに同じ)5は、かかる空隙が封止された本体1の全体重量を支えて(上方へ支持して)いる。
重量センサ5は、キッチン台6の棚板に当接するゴムなどの弾性を持った弾性脚30を有し、脚底面全体で圧力を受けている。
したがって、重量センサ5の上部に荷重を与えた場合には、重量センサ5の上部に設けられた荷重受け部31が下方に押し下げられ、弾性変形する起歪体26が歪む。そうすると、起歪体26に生じた歪みにより、起歪体26の下面に添付されている歪みゲージ28の電気抵抗値が変化し、歪みゲージ28より出力される電流値が変化するから、かかる電流値の変化を「荷重(重量に相当する)」に変換した出力信号が、基板29から出力される。
また、重量センサ5の上面に与えられる荷重が軽減した(荷重を撤去した)場合、荷重受け部31が基準位置に戻って起歪体26の歪みが少なくなる(無くなる)ように、板バネ27が荷重受け部31を押し上げている。
(重量検知機能)
本体1をキッチン台6へ設置した後、本体1に物体を何ら載置することなく、また、天板2を押し下げたり反対に持ち上げたりしないで、所定の時間が経過すると、重量検知手段5a〜5dからの出力信号は安定する。すなわち、重量検知手段5a〜5dから出力された出力信号(荷重に相当する)を、本体1の内部に設けた演算部(図示しない)において総和をとる(合計する)と、かかる総和が、本体1の全重量であるから、かかる重量が「被加熱物なしの場合の初期値」である「ゼロ点」として、本体1の内部に設けられた記憶部(図示しない)に記憶させる。
そうすると、天板2上に、被加熱物9が入っている被加熱物容器10を載置した場合、前記「ゼロ点」を基準にして、重量検知手段5a〜5dが出力した出力信号を前記演算部(図示しない)において総和をとれば、該総和が天板2上に載置された「被加熱物9と被加熱物容器10との合計重量」となる。そして、かかる合計重量を、前記記憶部に、自動的に、あるいは、使用者の設定により、記憶させることが可能である。
(重量変化検知機能)
また、調理中も、重量検知手段5が出力した出力信号から、天板2上に載置された「被加熱物9と被加熱物容器10との合計重量」を逐次検知することができるから、かかる合計重量の変化から、「被加熱物9の重量の変化」を逐次検知することが可能となる。
さらに、被加熱物容器10の重量が、前記記憶部に記憶させていれば、「前記総和から記憶されている被加熱物容器10の重量を減算した値として、「被加熱物9の調理開始時の重量」や、「被加熱物9の調理中の重量変化」を知ることができるから、被加熱物9の重量に対応した最適な加熱制御を行うことが可能となる。
なお、被加熱物容器10の重量の記憶部への記憶要領は、限定するものではなく、たとえば、被加熱物9を入れる前に、空の被加熱物容器10を天板2に載置して、そのときの値を被加熱物容器10の重量として記憶したり、使用者が被加熱物容器10の重量の値を記憶部に入力したり、予め重量が記憶されている幾つかの標準被加熱物容器(標準鍋)のうちの何れの標準被加熱物容器を使用しているのかを、使用者が記憶部に入力(例えば、標準鍋番号を選択等)したりしてもよい。
また、前記操作部11にて「食材重量計モード」を選択した場合には、本体1の前面部に設けられた表示部12に、天板2上に載置されている重量(前記総和に同じ)を表示する。該表示のスケールの単位は0.1〜10g(グラム)単位で示す。また、該食材重量計モードでは使用者に都合のよい時に表示をゼロとすることが出来る「ゼロ点ボタン」を設ける(図示なし)。
また、該ゼロ点ボタンは食材重量計表示用である。一方、設定初期において設けた前記「ゼロ点」は記憶部にて記憶されている。しかし、設定初期において設けた前記ゼロ点は重量検知手段5の経年劣化や、本体1に付着した汚れ等によって出力される値が変化する可能性がある。
そのため、該変化に対して任意のタイミングで、「本体1に物体を載置していない状態とする」旨を命令する表示を表示部12へ報知し、ゼロ点補正をかけて長期にわたる使用に対しても正確な値を表示することを可能としている。
(鍋位置検知機能)
前述したように、本実施の形態1において重量検知手段5は、本体1のフランジ3の下部へ正対するように4個設置されている。重量検知手段5の各々より出力される出力値を個別に演算した場合、下記のような算出式より、天板上に載置された被加熱物9が置かれた位置を検知することが可能となる(鍋位置検知機能)。
図6および図7は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器が具備する重量検知手段の鍋位置検知機能を説明するものであって、図6は1個の鍋の位置を計算するための条件を示す平面図、図7は2個の鍋の位置を計算するための条件を示す平面図である。
まず、図6に基づいて、一例として、1個の鍋の位置を計算する計算例を説明する。図6において、水平方向をX方向、上下方向をY方向として、重量検知手段5aは原点(0、0)に、正面から奥行方向へ設置している重量検知手段5bは位置B(0、Yb)に、重量検知手段5aより幅方向に設置している重量検知手段5cは位置C(Xc、0)に、重量検知手段5aに対して対角の位置に設置している重量検知手段5dは位置D(Xc、Yb)に、それぞれ配置されているものとする。
重量Mの被加熱物9が天板2の位置W(X1、Y1)に載置された場合に、重量検知手段5a〜5dより得られる出力を用いて被加熱物総重量、載置位置を検知する計算式を下記に示す。
このとき、重量検知手段5a、5b、5c、5dの出力を、それぞれMa、Mb、Mc、Mdとすると次式が得られる。
被加熱物9の総重量 :M=Ma+Mb+Mc+Md ・・・・・(式1)
被加熱物9の幅方向位置 :X1=Xc・(Mc+Md) / M ・・・(式2)
被加熱物9の奥行方向位置:Y1=Yb・(Ma+Mb) / M ・・・(式3)
以上の(式1)〜(式3)より、被加熱物9の総重量と載置位置とが算出できることが分かる。なお、(式1)〜(式3)における単位系は、出力(重量)が[g]、位置を示す距離が[mm]であるが、本発明はこれに限定するものではない。
また、被加熱物9が複数個載置された場合でも、先に載置された被加熱物との重量比で差分を計算することで、後に載置された被加熱物についても重量と載置位置とを算出することが出来る。かかる算出のための計算式を以下に示す。
図7に示すように、被加熱物91が位置W1(X1、Y1)に載置され、続いて、被加熱物92が位置W2(X2、Y2)に載置された場合、被加熱物91および被加熱物92の、それぞれの重量と載置位置とを、以下の式によって算出することができる。
まず、被加熱物91が載置された状態において、重量検知手段5a、5b、5c、5dの出力を、それぞれMa1、Mb1、Mc1、Md1とすると、被加熱物91の総重量と載置位置は次式にて算出される。
被加熱物91の総重量 :M1=Ma1+Mb1+Mc1+Md1 ・・・・・(式4)
被加熱物91の幅方向位置 :X1=Xc・(Mc1+Md1) / M1 ・・・・・(式5)
被加熱物91の奥行方向位置:Y1=Yb・(Ma1+Mb1) /M1 ・・・・・(式6)
次に、被加熱物91と被加熱物92とのベクトル計算を行うと、重量検知手段5より得られる出力から、仮の位置Wn(Xn、Yn)と、仮の総重量Mnとを与える。
すなわち、被加熱物91に追加して被加熱物92が載置された状態において、重量検知手段5a、5b、5c、5dの出力を、それぞれMa2、Mb2、Mc2、Md2とすると、被加熱物91と被加熱物92とを合計した合計総重量は、
前記両者の合計総重量:Mn=Ma2+Mb2+Mc2+Md2 ・・・(式7)
で示されるから、被加熱物92の総重量は前記合計総重量Mnから被加熱物91の総重量を減算して、
被加熱物92の総重量:M2=Mn−M1 ・・・・・・(式8)
にて算出される。また、仮の位置Wnは、
仮の位置Wnの幅方向位置 :Xn=Xc・(Mc2+Md2) / M2 ・・・・・(式9)
仮の位置Wnの奥行方向位置:Yn=Yb・(Ma2+Mb2) / M2 ・・・・・(式10)
にて算出されるから、被加熱物92が載置されている位置W2は以下の式によって表すことができる。
被加熱物92の幅方向位置 :X2=(Mn・Xn−M1・X1)/Mg2 ・・・・・(式11)
被加熱物92の奥行方向位置:Y2=(Mn・Yn−M1・Y)/Mg2 ・・・・・(式12)
このとき、 Mg2は被加熱物容器(鍋)の重量である。
上記は計算例であるが、かかる計算方法により、載置されている被加熱物が複数個となっても、それぞれの被加熱物の重量と載置位置とを算出することが可能となる。
(鍋位置補正機能)
ここで、天板2上に載置された被加熱物9を加熱する加熱コイル7は、特性上、加熱コイル7の直上に被加熱物容器10が載置されるときが、一番効率よく加熱することが出来る。
このため、加熱コイル7の直上に被加熱物容器10が載置されることが望ましく、通例、天板2には加熱コイル7の直上に被加熱物容器10が載置されるようにするため、鍋設置位置標識20が描かれている。
ここで、前記鍋位置検知機能により、天板2の上に載置された被加熱物容器10の位置を正確に検知することが可能となるため、鍋設置位置標識20の位置、つまり加熱コイル7の直上(最も加熱効率の良い位置)から被加熱物容器10がずれて載置されていることを検知した場合には、表示部12に「載置位置を補正する旨」を表示したり、「載置位置を補正する旨」を音声等によって報知することが可能になる。すなわち、誘導加熱調理器100は「鍋位置補正機能」を奏する。
図8は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器が有する鍋位置検知機能を説明するフローチャートである。図8において、
電源を投入(on)した後(S1)、
重量検知手段5の「ゼロ点補正」を行う(S2)。そして、
使用者により被加熱物容器10が天板2の上に載置され(S3)、
本体1の内部に設けられた演算部において重量検知手段5の出力を演算し、天板2に載置された被加熱物9の重量および載置位置を算出する(S4)。
そこで、S4において算出された載置位置と、予め記憶部に用意されたテーブルに記憶されている加熱コイル7直上の位置とを比較して、「ズレ量」を算出する(S5)。
S5において算出したズレ量が、予め用意しておいた許容値L以内であれば、調理モードを選択し(S7)、
調理を開始する(S8)。
なお、前記S5においてズレ量が、予め用意しておいた許容値L以上であった場合には、表示部12に「鍋位置を調整するよう旨」を表示若しくは音声等によって報知し(S6)、
重量検知手段5に変動があった場合には、再度S4へ戻り、重量および載置位置の検知を行う。以上より、効率の良い加熱を行うことができる為、調理時間の短縮、省エネの効果が得られる。
(煮物調理モード)
前記操作部にて、煮物調理に適したモードとして予め準備されている「煮物調理モード」を選択すると、被加熱物容器10に投入された被加熱物の量を前記演算部において算出し、本体1の内部に設けられた被加熱物の温度を検知する温度検知手段(図示しない)とあわせ、重量の減少量と被加熱物の温度とを合わせ、本体1の内部に設置された制御部(図示しない)により最適な温度制御を行う。
また、該煮込み調理モード時に一方の加熱コイル(一例として加熱コイル7a)上より他方の加熱コイル(加熱コイル7c)上への重量変動を検出した場合には、加熱コイル7aの入力を停止し、加熱コイル7cの入力を開始し、煮込み温度に適した温度帯で調理を行う煮込み機能を有する。
また、前記記憶部には予め、若しくは使用者による設定により、被加熱物容器10の重量を記憶させることが出来る。すなわち、「鍋重量記憶機能」を具備する。
(空焚き防止機能)
前記鍋重量記憶機能により、天板2に載置された被加熱物9の加熱を開始した時、若しくは調理後重量が減少していき、重量検知手段5より得られる重量情報が、予め記憶させておいた被加熱物容器10の重量と同一になり、前記温度検知手段から出力される温度も加味した上で、「空焚き」であると検知し入力を停止する「空焚き防止機能」を具備する。
図9は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器が有する空焚き防止機能を説明するフローチャートである。図9において、
電源投入(on)後(S8)、
重量検知手段のゼロ点補正を行う(S9)。
使用者により被加熱物容器10が天板2上に載置され、本体1の内部に設けられている記憶部により鍋情報を呼び出し(S10)、
被加熱物9を挿入し調理モード選択し(S11)、
加熱を開始する(S12)。
加熱開始後、本体1内に設けた演算部により重量検知手段5の出力を演算し、天板2上に載置された被加熱物9の重量、位置を検知する(S13)。
そこで、S13において得られた重量が、前記記憶部に記憶されている被加熱物容器10の重量と同重量かを前記演算部により比較し(S14)、
被加熱物容器10の重量よりも重ければ、被加熱物9が投入されているとして加熱を継続する(S15)。
一方、S14の比較において、S13において得られた重量が被加熱物容器10と同じであった場合に空焚きを検知し、報知音を鳴らし(S17)、運転を停止する(S18)。
なお、S15にて運転継続後も任意のタイミングで重量を測定し(S14)、該測定した重量が前記記憶部に記憶されている被加熱物容器10の重量と同じになったら空焚きを検知するようにする。
(自動炊飯モード)
さらに、本体1は、「自動炊飯モード」を備え、該自動炊飯モードは前記記憶部に予め炊飯釜重量を記憶しており、該重量より使用者により、順を追って米、水と入れる時に、予め洗米していた米と水量の関係を前記記憶部へテーブルとして記憶させておき、該テーブルと重量を照会し、炊飯に適した水量が装填されたら報知する機能を有する。
また、該自動炊飯モードでは、前記温度検知手段と重量検知手段とを併用して最適な制御により加熱を行う。
(揚げ物モード)
図10は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器が有する揚げ物モード制御を説明する図である。図10において、
電源投入(on)後(T1)、
ゼロ点補正を行い(T2)、
前記記載の容器重量記憶機能より、鍋重量を呼び出す(T3)。
油を被加熱物容器10へ充填し(T4)、
前記操作部より揚げ物調理モードを選択(T5)、
加熱を開始する(T6)。
加熱開始より温度が任意の揚げ物投入温度となったら被加熱物9を投入する(T7)。
その際、食材と油との温度差から油温度は急激に低下する。そこで、本発明において、被加熱物9が投入されたことを重量検知手段5からの出力で検知したら、入力を上げ(T8)、
油の温度低下を早急に回復させる。
該制御により、揚げ物は油の浸透を防ぎ、からっとした揚げ物が出来上がりとなり、さらに調理時間も短縮出来るメリットが生じる(T9)。
(鍋振り検知機能、鍋移動対応機能)
さらに、本体1は鍋振り検知機能を有している。重量検知手段5の出力が、一定時間以内の周期でゼロ荷重を含む一定範囲内の重量変動を検知した場合は、天板2の上において鍋振り調理しているとして、入力を下げることなく維持する。したがって、火力が変動しないから、いちいち火力を調整するような煩雑な作業から開放され、安定した調理を継続することができる。
一方、重量検知手段5の出力が、一定時間以内の周期でゼロ荷重を含む一定範囲内の重量変動ではなく、一方の誘導加熱コイル7(たとえば、誘導加熱コイル7a)の上方に載置されていた被加熱物容器10が、他方の誘導加熱コイル7(たとえば、誘導加熱コイル7c)の上方に移動したことを検知した場合、制御手段8は、一方の誘導加熱コイル7(たとえば、誘導加熱コイル7a)を停止し、他方の誘導加熱コイル7(たとえば、誘導加熱コイル7c)を起動する。したがって、いちいち誘導加熱コイル7の起動/停止操作(ON/OFF操作)をするような煩雑な作業から開放され、安定した調理を継続することができる。
(沸騰検知機能)
さらに、本体1は沸騰検知機能を有する。前記重量検知手段の出力が、一定時間以内の周期で、上記記載の鍋振り検知機能から得られる重量変動よりも小さく、また、前記温度検知手段と合わせ、一定の温度以上であり、一定範囲内の重量変動を検知した場合は沸騰しているとして、前記制御部にて入力を下げる制御を行う。
(グリル部内の重量検知)
また、本発明品は、本体1全体を筐体4のフランジ3の下部に重量検知手段5を備え、上方へ予圧支持している為、本体1の内部の下部に具備しているグリル部17内の重量も検知することが可能である。
図11は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を説明するものであって、正面視の断面図である。
図1および図11に示す通り、グリル部17の下部には水や油受けとなる受け皿15が備えられ、受け皿15の上部には被加熱物9を載置する棚網16が配置されている。
棚網16に載置された被加熱物9を加熱するために、グリル部17の上部には上面ヒーター18、下部には下面ヒーター19などの熱源が備えられている。受け皿15はガイドレール14上に設置され、使用者が被加熱物9を取り出し易くなっている。
また、グリル部17の前面にはグリル扉が設けられ、グリル扉にはグリル部17の内部を視認出来るよう視認窓24が設けられている。また、グリル扉の最前面には使い勝手の良いようにグリル把持部22が設けられている。また、グリル部17の内部において加熱時に排出される煙等の排気風は、本体1の奥部に設けた排気口13より排気される。
グリル部17は、予め用意されている「焼き物自動モード」にて対象食材のモードを選択後、グリル部17へ被加熱物9を載置する。重量検知手段5によりグリル部17の内部に載置されている被加熱物9の重量を検知する。
加熱開始後、調理では加熱が進むと、水分蒸発などにより重量が減少するため、該被加熱物9の重量減少を終了検知に利用する。つまり、被加熱物9の重量の減少率または減少量を検知し、被加熱物9に適した任意の量が減少した場合に焼成完了として運転を停止する(焼き物自動モード)。
(扉開閉検知機能)
また、前記グリル扉が開状態となっている場合には、グリル扉の重量が本体1の外にあると検知されるため、扉開状態と検知する、「扉開閉検知機能」を備えることにより扉を開いたまま調理するなどのミスを無くすことが可能となる。
(重量検知手段校正機能)
上記記載の重量検知手段5は、25Kg以上の重量を常に支えていることになるため、本体1の設置時に設定した後にも正確に検知が行われているか調査をする必要がある。その際、予め操作部にて「重量校正モード」を設け任意のタイミングで校正を促す。使用者に天板2の上、およびグリル部17の内部に物体を載置しない状態とするよう報知し、重量検知手段5の校正を行う(重量検知手段校正機能)。
(経年劣化対策機能)
しかし、重量検知手段校正機能にて校正中に重量検知手段より得られる値が本体1の設置初期時の値から著しく離れていた場合には、重量検知手段5に異常が生じていると検知し、その旨を前記表示部へ表示する機能を有する(経年劣化対策機能)。したがって、経年劣化に迅速に対処することができるから、不正確な検知情報に基づく不適切な制御が防止され、良好な調理を実行することができる。
[実施の形態2]
図12は本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器を説明する平面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図12において、誘導加熱調理器200は、本体1と、被加熱物を載置する天板2と、天板直下に設けられ、天板上に載置された被加熱物9を加熱する加熱コイル7と、加熱コイル7を制御する制御手段8と、キッチン台6の開口部を封止する筐体4と、キッチン台6の開口部の周囲棚板に設置する際の支持部となるフランジ3と、を持っている。
さらに、フランジ3の下部にはフランジ3を上方に付勢する重量検知手段5が設けられている。このとき、重量検知手段5は3箇所に配置され、平面視で、奥に配置された重量検知手段5bを頂点とする二等辺三角形(正三角形を含む)となる様に、左右の位置に、一対の重量検知手段5a、5cが配置されている。
したがって、誘導加熱調理器200は誘導加熱調理器100(実施の形態1)よりも少ない数の重量検知手段5を有するため、コストが抑えられる。また、誘導加熱調理器200は、重量検知手段5の配置数量および配置位置が相違するのみであるため、演算方法が相違するのみで、誘導加熱調理器100と同様の制御を実施することが出来る。
[実施の形態3]
図13は本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器を説明する分解して模式的に示す斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図13において、誘導加熱調理器300は、本体1と、本体1(正確には筐体4)が挿入される別体ケース32と、を有する。そして、別体ケース32の上縁に沿って形成された別体フランジ33の上面に重量検知手段5a、5b、5cが配置されている。すなわち、重量検知手段5a、5b、5cは、本体1のフランジ3と、別体である別体ケース32の別体フランジ33とに挟まれている。
したがって、誘導加熱調理器300は、誘導加熱調理器100(実施の形態1)と同様の制御を実施することができるだけでなく、本体1の形状にとらわれることなくキッチン台6に設置することができる。
また、キッチン台6の傾きなどの影響も事前に別体ケース32にて整合をとって製作することができるため、使用者の保有するキッチン台6の影響を受けることがない。
また、もし、液体などが重量検知手段5の設置位置から流下したとしても、別体ケース32の内部に流れるため、キッチン台6を汚すことはない。
[実施の形態4]
図14は本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器を説明する外観を示す斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図14において、誘導加熱調理器400は、本体1と、被加熱物を載置する天板2と、天板直下に設けられ、天板上に載置された被加熱物9を加熱する加熱コイル7(図示せず)と、加熱コイル7を制御する制御手段8と、キッチン台6(図示せず)の開口部に挿入する筐体4と、キッチン台6の開口部の周囲棚板に設置する際の支持部となり、天板2を支持するとともに筐体4と締付け固定される枠体21とを持っている。
図15は本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器を説明する部分拡大の断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図15において、枠体21には、使用者側となる誘導加熱調理器400前方には操作部11の下方に操作用基板(図示せず)を収納する空間を確保するため,また後方には天板2から排気口13への浸水を防止するため、絞り加工等により形成された垂直上方への凸形状が設けられ、更に枠体21下面とキッチン台6とから形成される空間には枠体21を予圧支持するように重量検知手段5が設けられている。
さらに、枠体21の端部には、キッチン台6への設置時に枠体21とキッチン台6との隙間を埋め合わせるパッキン23を設け、このときパッキン23の最下面は、重量検知手段5の最下面よりも垂直下方となるように設けられている。キッチン台6への設置時にはパッキン23と重量検知手段5との両方により、枠体21を予圧支持し、枠体21と締付け固定された筐体4と天板2等を含む本体1全体を支持している。
したがって、誘導加熱調理器400は、重量検知手段5を備える分だけのスペースを別途設ける必要が無く、操作用基板を収納、または排気口13への浸水を防止するために枠体21に設けた凸形状部に重量検知手段5を収納することで、天板2とキッチン台6との段差を少なくすることが可能となる。
また、枠体21端部に設けたパッキン23により、本体1全体の重量を重量検知手段5とパッキン23とで分散しながら、枠体21とキッチン台6との隙間を確実に埋めてキッチン台6の内部への浸水を防ぐことが可能となる。
本発明によれば、被加熱物の重量や被加熱物容器の位置を正確に検知して、最適な加熱制御を可能にするから、誘導加熱手段を装備した各種誘導加熱調理器は勿論、誘導加熱手段とは相違する加熱手段を装備した各種加熱調理器として広く利用することができる。
1:本体、2:天板、3:フランジ、4:筐体、5:重量検知手段、6:キッチン台、7:加熱コイル、8:制御手段、9:被加熱物、10:被加熱物容器、11:操作部、12:表示部、13:排気口、14:ガイドレール、15:皿、16:棚網、17:グリル部、18:上面ヒーター、19:下面ヒーター、20:鍋設置位置標識、21:枠体、22:グリル把持部、23:パッキン、24:視認窓、25:シール部材、26:起歪体、27:板バネ、28:ゲージ、29:基板、30:弾性脚、31:荷重受け部、32:別体ケース、33:別体フランジ、91:被加熱物、92:被加熱物、100:誘導加熱調理器(実施の形態1)、200:誘導加熱調理器(実施の形態2)、300:誘導加熱調理器(実施の形態3)、M:重量、Mn:合計総重量、W1:位置、W2:位置、Wn:位置。

Claims (27)

  1. 被加熱物が投入された被加熱物容器が、上面に載置される天板と、
    該天板の下面に当接する外フランジを具備する筐体と、
    該筐体の内部に収納され、前記天板の上に載置される被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記筐体の内部に収納され、前記加熱手段を制御する制御手段と、
    前記外フランジの下面の互いに異なる位置に配置される複数の重量検知手段と、
    を有することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記筐体がキッチン台に形成されたキッチン台開口部に挿入され、かつ、前記天板が前記キッチン台開口部を覆った際、
    前記複数の重量検知手段は、前記外フランジの下面と前記キッチン台開口部の周辺の上面とに挟圧されることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記複数個の重量検知手段は、前記外フランジの下面に固定、または前記キッチン台の開口部の周辺の上面に載置されることを特徴とする請求項2記載の誘導加熱調理器。
  4. 被加熱物が投入された被加熱物容器が上面に載置される天板と、
    該天板を支持する枠体と、
    該枠体と締付け固定される筐体と、
    該筐体の内部に収納され、前記天板の上に載置される被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記筐体の内部に収納され、前記加熱手段を制御する制御手段と、
    前記枠体の下面の互いに異なる位置に配置される複数の重量検知手段と、
    を有することを特徴とする誘導加熱調理器。
  5. 前記筐体がキッチン台に形成されたキッチン台開口部に挿入され、かつ、前記枠体が前記キッチン台開口部を覆った際、
    前記複数の重量検知手段は、前記枠体の下面と前記キッチン台開口部の周辺の上面とに挟圧されることを特徴とする請求項4記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記枠体は上方へ凸形状を設け、前記重量検知手段は該凸形状と前記キッチン台とから形成された空間へ収納することを特徴とする請求項4または5記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記枠体は端部に弾性体を設け、該弾性体の最下面は前記重量検知手段の最下面よりも下方となるように設けられることを特徴とする請求項6記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記制御手段は、前記天板に載置されているものがない状態における前記複数の重量検知手段の出力値を、ゼロと判別するゼロ点補正制御を実施することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記天板に載置される被加熱物容器の重量を記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、前記天板に当該被加熱物容器を載置した状態における前記複数の重量検知手段の出力値から、前記記憶部が記憶する当該被加熱物容器の重量を減算した差分を、
    前記被加熱物容器に投入された被加熱物の重量とし、一方、前記差分がゼロの時、前記被加熱物容器には被加熱物量が投入されていないと判断することを特徴とした請求項8記載の誘導加熱調理器。
  10. 使用者から入力情報を受け付ける操作部と、
    該操作部に入力された入力情報を表示する表示部と、を具備し、
    前記天板に前記被加熱物容器が載置された場合に、前記重量検知手段の出力値が前記表示部に表示されることを特徴とした請求項1乃至9の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記制御手段は、前記加熱手段の出力および運転モードを記憶したテーブルを有し、該テーブルに記憶された出力および運転モードと前記複数の重量検知手段の出力値とを参照して、前記加熱手段の出力および運転モードを決定する演算機能を有することを特徴とした請求項1乃至10の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記制御手段は、前記複数の重量検知手段のそれぞれからの出力値を演算することにより、前記天板に置かれた被加熱物容器が載置されている位置を検知する被加熱物位置検知機能を有することを特徴とした請求項1乃至11の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  13. 前記被加熱物位置検知機能は、前記天板に複数の被加熱物容器が順次載置された場合に、前記複数の重量検知手段のそれぞれからの出力値を、順次演算することにより、前記複数の被加熱物容器のそれぞれの重量および載置されている位置を検知する演算機能を有していることを特徴とした請求項12記載の誘導加熱調理器。
  14. 前記天板に載置される被加熱物容器の位置情報を報知する報知手段が設けられ、
    前記被加熱物位置検知機能により、前記天板に載置された被加熱物容器の位置が、前記加熱手段の最も加熱効率のよい位置から外れた位置であることが検知された場合には、前記報知手段によって、その旨、または、当該被加熱物容器を前記加熱手段の最も加熱効率のよい位置に移動すべき旨が、表示または音声によって報知されることを特徴とした請求項12または13記載の誘導加熱調理器。
  15. 前記加熱手段が、それぞれ異なる位置に配置された複数の誘導加熱コイルであって、
    前記被加熱物位置検知機能により、前記誘導加熱コイルの一方の誘導加熱コイルの上方に載置されていた被加熱物容器が、前記誘導加熱コイルの他方の誘導加熱コイルの上方に移動したことを検知した場合、
    前記制御手段は、前記一方の誘導加熱コイルを停止し、前記他方の誘導加熱コイルを起動することを特徴とした請求項12乃至14の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  16. 任意の被加熱物容器の重量を記憶する記憶部を具備する容器重量記憶モードを有し、
    前記制御手段は、前記天板に当該被加熱物容器が載置された状態における前記重量検知手段による出力値が、前記記憶部に記憶されている当該被加熱物容器の重量と同じであった場合には、空焚きと判断して、その旨を報知または警告を発し、若しくは前記加熱手段を停止、の1以上を実行することを特徴とした請求項1乃至15の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  17. 前記制御手段は、炊飯モードおよび前記天板に載置される炊飯釜の重量を記憶した記憶部を備え、
    該炊飯モードは、前記炊飯釜に米が投入された状態における前記重量検知手段の出力値から、当該出力値と前記記憶部が記憶している前記炊飯釜の重量との差を、前記投入されている米の重量と判断して、当該米の炊飯に必要な水量を報知することを特徴とした請求項1乃至16の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  18. 使用者から入力情報を受け付ける操作部が設けられ、
    前記制御手段は、揚げ物モードを記憶する記憶部を備え、
    前記操作部に揚げ物モードを選択する入力があり、前記揚げ物モードを実行中に、前記重量検知手段の出力値が、所定の値以上の重量増加である場合には、前記加熱手段の加熱能力を上げることを特徴とした請求項1乃至17の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  19. 前記制御手段は、前記重量検知手段の出力値が所定時間以内の周期でゼロ荷重を含む所定範囲内の重量変動である場合、鍋振り調理をしていると判断し、前記加熱調理器の運転を継続することを特徴とする請求項1乃至18の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  20. 前記制御手段は、前記重量検知手段の出力値が所定時間以内の周期でゼロ荷重を含まない所定範囲内の重量変動である場合、前記被加熱物容器の内部が沸騰していると判断し、前記加熱調理器の加熱能力を下げることを特徴とする請求項1乃至18の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  21. 前記筐体の内部にグリル部が設けられ、
    前記重量検知手段により、前記グリル部の内部に載置された被加熱物または被加熱物を収容する被加熱物容器の重量が検知されることを特徴とする請求項1乃至20の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  22. 前記制御手段は、魚焼きモードを記憶した記憶部を備え、前記グリル部に被加熱物を装填して魚焼きモードとして調理を実施した場合、前記重量検知手段の出力値が、前記被加熱物の重量が規定の割合だけ減少したことを示した時点で、調理終了と判断して、前記グリル部に設置されたグリル部加熱手段を停止することを特徴とした請求項21記載の誘導加熱調理器。
  23. 前記筐体の前面部に前面方向に移動または傾動する構造で、前記グリル部を開閉する扉が設置され、
    前記制御手段は、前記複数の重量検知手段のそれぞれからの出力値を演算することにより、前記扉の位置を検知する扉開閉検知機能を有し、前記扉が筐体の前面部から離れた位置にあると判断した場合には、扉が開状態にあるとして、その旨を報知して前記グリル部に設置されたグリル部加熱手段を停止するか、あるいは、その旨を報知または前記グリル部に設置されたグリル部加熱手段を停止するか、の一方を実行することを特徴とした請求項21または22記載の誘導加熱調理器。
  24. 前記制御手段は、前記重量検知手段の機器の校正が行われるよう、その旨を任意のタイミングで報知する校正報知機能を有することを特徴とした請求項1乃至23の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  25. 前記制御手段は、前記重量検知手段による前記ゼロ点補正した際の出力値が、経時的に所定の値以上に変動した際、前記重量検知手段に異常が発生していると判断して、その旨を報知する自己異常報知機能を有することを特徴とした請求項1乃至24の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  26. 前記重量検知手段は、二等辺三角形を形成する3つの位置に、それぞれ配置されていることを特徴とした請求項1乃至25の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  27. 被加熱物が投入された被加熱物容器が、上面に載置される天板と、
    該天板の下面に当接する外フランジを具備する筐体と、
    該筐体の内部に収納され、前記天板の上に載置される被加熱物を加熱する加熱手段と、
    前記筐体の内部に収納され、前記加熱手段を制御する制御手段と、
    前記筐体が挿入され、上縁に沿って形成された別体フランジを具備する別体ケースと、
    前記外フランジの下面と前記別体フランジの上面とに挟まれて、互いに異なる位置に配置される複数の重量検知手段と、を有することを特徴とする誘導加熱調理器。
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