JP5404826B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
また、複数の加熱口に対応する操作部を設けた場合、どの操作部を操作すればよいか分かりにくく、誤操作が生じやすい、という問題点があった。
また、被加熱物として想定していない物が加熱口に載置された場合、これらの物の誤加熱を防止することができる加熱調理器を得るものである。
また、被加熱物の重量に対して過大な火力設定がされる可能性を低減することができる加熱調理器を得るものである。
図1は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の斜視図である。
本実施の形態1に係る誘導加熱調理器は、キッチンに形成された設置空間に組み込んで使用するビルトインタイプの誘導加熱調理器である。
図1において、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器は、天面が開口された箱状の本体1の上面に、耐熱性のガラスと金属の枠体とで構成するトッププレート2が取り付けられるように構成されている。このトッププレート2は、本体1の開口より大きく形成されている。
トッププレート2の表面には、本体1内の加熱コイル8(後述)が配設される位置に加熱領域を示す目的で円形の表示(以下、加熱口3a〜3cという。)が印刷されている。
尚、本実施の形態1では加熱口3a及び3bは比較的加熱出力を大きく設定した加熱口であり、加熱口3cは前述の2つの加熱口に対して比較的加熱出力を小さく設定した加熱口である。
この重量センサ5は、例えばひずみゲージなどより構成され、重量(荷重)に応じた電圧値などの物理量を検知する。
尚、重量センサ5は、これに限らず、重量を検知するものであれば任意の部品を使用することができる。例えば静電容量式荷重センサなどを用いても良い。
表示部7は、例えば、液晶パネル(LCD)やLEDなどで構成される。
操作部6は、例えば、透明性の導電性フィルムなどの電極で構成したタッチスイッチにより構成され、使用者の指などが電極の配置位置に接触する際における静電容量の変化により入力操作を検知する。
尚、操作部6は、タッチスイッチに限らず、例えばメンブレンシートを用いた接点ボタンでも良いし、火力を調整するダイヤルや、各種調理設定の操作をするスイッチ等を設けるようにしても良い。また、操作部6を本体1の前面側に配置しても良い。
図3は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の設置状態を説明する正面図及び上面図である。
図2に示すように、誘導加熱調理器は、例えばキッチン100の設置口110に嵌め込んで設置される。
図3に示すように、誘導加熱調理器をキッチン100に配置したとき、トッププレート2がキッチン100の設置口110の上面に載置される。
このとき、本体1はトッププレート2に懸架される。つまり、当該誘導加熱調理器の荷重は、トッププレート2の四隅下面側に配設された重量センサ5を介して設置口110の上面に加わることとなる。
そして、トッププレート2上に被加熱物4が載置されると、その重量(荷重)は重量センサ5を介して設置口110の上面に加わることとなる。つまり、各重量センサ5の検出値は、被加熱物4の重量に応じて変化する。
図4に示すように、本体1の内部には、制御部9と、駆動部10と、加熱コイル8a、8b、8c(以下、区別しないときは「加熱コイル8」という。)とが配設されている。
尚、重量センサ5a、5b、5c、5dは、本発明における重量検知手段を構成する。
この加熱コイル8は、渦巻状に巻かれた誘導加熱コイルにより構成され、高周波電流が供給されることにより、被加熱物4を誘導加熱するものである。
尚、電源回路から各インバータ回路への電力供給は、制御部9からの制御により、各インバータ回路ごとにオンオフ制御がなされる。
次に、本実施の形態1における載置位置に基づく待機動作について、図5を用いて説明する。
図5は実施の形態1に係る載置位置に基づく待機動作を示すフローチャートである。
以下、図5の各ステップについて説明する。
当該誘導加熱調理器の電源が投入されると、制御部9は、「載置位置に基づく待機動作」を開始する。
まず、制御部9は、各重量センサ5の検出値を読み込む。
制御部9は、読み込んだ検出値に変動があるか否かを判断する。
検出値に変動がないと判断した場合は、上記ステップS101へ戻り、検出値の読み込みを繰り返す。
尚、この検出値の変動に加え、例えば、トッププレート2の上に載置物が無い状態における検出値を予め記憶しておき、当該記憶した検出値と読み込んだ検出値とが同一でない場合、検出値の変動があると判断するようにしても良い。これにより、被加熱物4が載置された状態で、誘導加熱調理器の電源が投入された場合であっても、被加熱物4の載置を判断することができる。
検出値に変動があると判断した場合、制御部9は、各重量センサ5の検出値に基づいて、被加熱物4の載置位置を算出する。
この被加熱物4の載置位置の算出例について図6により説明する。
図6において、Ma、Mb、Mc、Mdは、それぞれ重量センサ5a、5b、5c、5dの検出値の変化量から求めた検知重量である。
Wa、Wb、Wc、Wdは、横軸をX軸、縦軸をY軸とし、重量センサ5bを座標原点とする各重量センサ5a、5b、5c、5dの座標位置を示している。即ち、X軸方向の重量センサ間距離はXmであり、Y軸方向の重量センサ間距離はYmである。
また、Mは、被加熱物4の重心の座標位置(重心の載置位置)を示し、Mgは、被加熱物4の重量を示している。
Mg=Ma+Mb+Mc+Md
X1*Mg=Xm*Mc+Xm*Md …(1)
Y1*Mg=Ym*Ma+Ym*Md …(2)
X1=Xm*(Mc+Md)/Mg
Y1=Ym*(Ma+Md)/Mg
次に、制御部9は、算出した被加熱物4の座標位置Mに基づいて、当該被加熱物4と対向する加熱コイル8を駆動できる状態(加熱待機状態)に設定する。
次に、制御部9は、当該加熱コイル8が駆動できる状態である旨を表示部7に表示させる。
例えば当該加熱コイル8に対応する表示部7の表示色を青色表示に設定する。
また、複数の加熱口3に対応する操作部6のうち、どの操作部6を操作すればよいか分かりやすくなるため、誤操作を防止することができ、安全性を向上させることができる。
上記実施の形態1では、加熱口3が3つ口の場合を説明した。また、キッチン100の設置口110に組み込んで使用するビルトインタイプの誘導加熱調理器を説明した。
本実施の形態2では、加熱口3が1つ口であって、例えば食卓上に載置して使用する据置タイプの誘導加熱調理器について説明する。
図7において、本実施の形態2に係る重量センサ5は、本体1の底面の四隅にそれぞれ設けられる。そして、この各重量センサ5により、本体1を設置面上に支持して、本体1及びトッププレート2上に載置された被加熱物4の重量を検出する。
尚、重量センサ5の載置位置はこれに限らず、例えば本体1を支持する脚部を設けて、その底面に重量センサ5を設けるようにしても良い。
更に、操作部6、及び表示部7についても、1つ口の加熱口3に対応して1つのみ設ける。
尚、その他の構成は上記実施の形態1と同様であり、同一部分については同一符号を付する。
以下、本実施の形態2における載置位置に基づく待機動作について、上記実施の形態1との相違点を中心に図8を用いて説明する。
以下、図8の各ステップについて説明する。尚、上記実施の形態1と同様の動作については同様のステップ番号を付する。
上述した実施の形態1と同様の動作により、制御部9は、被加熱物4の載置位置を算出する。
制御部9は、算出した被加熱物4の座標位置Mが、予め記憶した加熱コイル8の中心の座標位置から所定の範囲内にあるか否かを判断する。
この所定の範囲は、例えば想定される被加熱物4の大きさ(径)や加熱コイル8の大きさなどにより任意に設定することができる。例えば、所定の加熱効率が得られる範囲などに設定する。
被加熱物4の座標位置Mが所定の範囲内にあるとき、上記実施の形態1と同様の動作により、当該被加熱物4と対向する加熱コイル8を駆動できる状態(加熱待機状態)に設定し、その旨を表示部7に表示させる。
被加熱物4の座標位置Mが所定の範囲内にないとき、被加熱物4が所定位置に載置されていない旨を表示部7に表示させる。
この表示は、例えば「加熱口の中心に鍋を移動させて下さい。」など、使用者に被加熱物4を所定位置に載置するよう促すメッセージを表示する。
また、被加熱物4が所定位置からずれた状態で加熱されるのを防止することができるので、加熱効率を向上させることができる。
本実施の形態3では、被加熱物4の載置位置と重量とに応じて待機動作を行う。
尚、本実施の形態3の構成は上記実施の形態1と同様であり、同一部分については同一符号を付する。
図9は実施の形態3に係る載置位置・重量に基づく待機動作を示すフローチャートである。
以下、図9の各ステップについて説明する。尚、上記実施の形態1と同様の動作については同様のステップ番号を付する。
上述した実施の形態1と同様の動作により、制御部9は、被加熱物4の載置位置を算出する。
次に、制御部9は、各重量センサ5から検出された重量の変化量を合計して、被加熱物4の重量Mgを算出する。
そして、制御部9は、算出した重量Mgが所定の重量以上であるか否かを判断する。
この所定の重量は、例えば、被加熱物4として想定される調理容器の最小の重量に設定する。又は、例えば、ざる、皿、布巾など、トッププレート2上に載置される可能性があり、被加熱物4として想定していないものの重量より重い重量に設定する。
一方、算出した重量Mgが所定の重量以上であると判断した場合、制御部9は、上記実施の形態1と同様の動作により、当該被加熱物4と対向する加熱コイル8を駆動できる状態(加熱待機状態)に設定し、その旨を表示部7に表示させる。
これにより、被加熱物4が加熱口3に載置された場合であっても、被加熱物4の重量が所定値以上の場合のみ、被加熱物4に対向する加熱コイル8を加熱待機状態とすることができる。
よって、例えば、ざる、皿、布巾、包丁、お玉、ナイフ、フォークなどの被加熱物4として想定していない軽い物が、加熱口3に載置されても、加熱コイル8が加熱待機状態になることが無い。
従って、被加熱物4として想定していない軽い物の誤加熱を防止することができ、安全性を向上させることができる。また、加熱待機状態のための無駄な電力を消費することが無く、エネルギー消費量の削減を図ることができる。
本実施の形態4においては、上記実施の形態1〜3で説明した「載置位置に基づく待機動作」又は「載置位置・重量に基づく待機動作」の後、被加熱物4の材質を判定し、加熱待機状態の継続又は解除を行う。
尚、その他の構成は、上記実施の形態1と同様であり、同一部分については同一符号を付する。
図10は実施の形態4に係る材質に基づく待機動作を示すフローチャートである。
以下、図10の各ステップについて説明する。
制御部9は、上述した「載置位置に基づく待機動作」(図5)又は「載置位置・重量に基づく待機動作」(図9)の後、「材質に基づく待機動作」を開始する。
まず、制御部9は、加熱待機状態(駆動できる状態)にある加熱コイル8を駆動させる加熱指令を行う。
駆動部10は、制御部9からの加熱指令に応じて、加熱待機状態にある加熱コイル8に高周波電流を供給する。
そして、駆動部10は、当該加熱コイル8への通電中に検出された電流値を制御部9へ入力する。
次に、制御部9は、当該駆動時の電流値に基づき、被加熱物4の材質が加熱可能な材質であるか否かを判断する。
この材質判定は、検出された電流値が、予め設定された所定の電流値の範囲にあるとき、被加熱物4の材質が加熱可能な材質であると判断する。
また、加熱コイル8への通電は、所定の時間のみ通電させるようにしても良い。また、制御部9は、駆動部10からの電流値が入力させた後、当該加熱コイル8の駆動を停止させるような加熱指令を行うようにしても良い。
被加熱物4の材質が加熱可能な材質であると判断した場合、制御部9は、加熱待機状態(駆動できる状態)を維持して、「材質に基づく待機動作」を終了する。
一方、被加熱物4の材質が加熱可能な材質でないと判断した場合、制御部9は、加熱待機状態を解除する(駆動できない状態にする)。
この加熱待機状態の解除は、例えば、加熱コイル8を駆動する駆動部10のインバータ回路に、電源回路からの電力を供給しない状態とする。
制御部9は、当該加熱コイル8が加熱待機状態(駆動できる状態)でない旨を表示部7に表示させる。
例えば当該加熱コイル8に対応する表示部7の表示色を赤色表示に設定する。
これにより、被加熱物4が加熱コイル8と対向して載置されている場合であっても、当該被加熱物4が誘導加熱に適さない材質であるときは加熱コイル8が加熱待機状態になることが無い。
よって、誘導加熱に適さない被加熱物4の誤加熱を防止することができ、安全性を向上させることができる。
よって、例えばガラス製の鍋蓋など、重量が所定値以上あり、誘導加熱に適さない物の誤加熱を防止することができ、安全性を向上させることができる。
上記実施の形態1〜4では、加熱口3が3つ口の場合について説明した。
本実施の形態5においては、トッププレート2の下方に比較的小型の加熱コイル8をほぼ均一的に分散配置し、加熱場所が固定されないような誘導加熱調理器について説明する。
図11に示すように、本実施の形態5に係る誘導加熱調理器は、トッププレート2の下方には、比較的小型の加熱コイル8がほぼ均一的に分散配置されている。
尚、加熱コイル8の個数は任意の個数で良い。また、加熱コイル8のレイアウトについては、これに限らず、ハニカム状に配置しても良いし、大型の加熱コイル8と小型の加熱コイル8とを混在させて配置しても良い。
尚、その他の構成は上記実施の形態1と同様であり、同一部分については同一符号を付する。
そこで、上述した「載置位置に基づく待機動作」(図5)のステップS104、又は「載置位置・重量に基づく待機動作」(図9)のステップS104において、制御部9は、算出された被加熱物4の座標位置Mから、所定の範囲内に配置された加熱コイル8を駆動できる状態(加熱待機状態)に設定する。
この所定の範囲は、例えば被加熱物4として想定される最大のものが含まれる範囲に設定する。
これにより、被加熱物4の大きさ(径)が、上記所定の範囲より小さい場合であっても、被加熱物4と対向していない加熱コイル8については、加熱可能な材質の被加熱物4が載置されていないと判断され(S402)、加熱待機状態が解除(S404)されることとなる。
本実施の形態6においては、被加熱物4の載置位置、材質及び重量に応じて、加熱待機状態の継続又は解除を行う。また、加熱待機状態を解除した場合、その原因を表示部7に表示させる。
尚、本実施の形態6の構成は、上記実施の形態4と同様であり、同一部分については同一符号を付する。
以下、本実施の形態6における材質・重量に基づく待機動作について、上記実施の形態4との相違点を中心に図12を用いて説明する。
図12は実施の形態6に係る材質・重量に基づく待機動作を示すフローチャートである。
図13は実施の形態6に係る表示部の表示例を示す図である。
以下、図12の各ステップについて説明する。尚、上記実施の形態4と同様の動作については同様のステップ番号を付する。
制御部9は、上述した「載置位置に基づく待機動作」(図5)の後、「材質・重量に基づく待機動作」を開始する。
そして、上述した実施の形態4と同様の動作により、制御部9は、加熱待機状態にある加熱コイル8を駆動させ、被加熱物4の材質が加熱可能な材質であるか否かを判断する。
ステップS402において、被加熱物4の材質が加熱可能な材質でないと判断した場合、上記実施の形態4と同様に、制御部9は、加熱待機状態(駆動できる状態)を解除する。
また、制御部9は、加熱コイル8が駆動できる状態でない原因を表示部7に表示させる。例えば、図13に示すように、液晶パネルにより構成された表示部7に、「鍋以外のものを載せていませんか?」などの表示を行わせる。
一方、ステップS402において、被加熱物4の材質が加熱可能な材質であると判断した場合、制御部9は、加熱待機状態(駆動できる状態)を継続する。
次に、制御部9は、各重量センサ5から検出された重量の変化量を合計して、被加熱物4の重量Mgを算出する。
そして、制御部9は、算出した重量Mgが所定の重量以上であるか否かを判断する。
この所定の重量は、例えば、被加熱物4として想定される鍋などの調理容器の重量より軽い重量に設定する。
又は、例えばざる、皿、布巾など、トッププレート2上に載置される可能性があり、被加熱物4として想定していないものの重量より重い重量に設定する。
更に、所定の重量としては、例えば、揚げ物調理など規定以上の油量で調理することが求められている場合には、規定の油量の重量と調理容器とを加算した値に設定する。
ステップS602において、算出した重量Mgが所定の重量以上でないと判断した場合、制御部9は、加熱待機状態(駆動できる状態)を解除する。
また、制御部9は、加熱コイル8が駆動できる状態でない原因を表示部7に表示させる。例えば、図13に示すように、液晶パネルにより構成された表示部7に、「鍋の重量または、内容物の量が足りません。」などの表示を行わせる。
一方、ステップS602において、算出した重量Mgが所定の重量以上であると判断した場合、制御部9は、加熱待機状態(駆動できる状態)を継続し、「材質・重量に基づく待機動作」を終了する。
これにより、加熱可能な材質であっても、例えば、包丁、お玉、ナイフ、フォークなど比較的重量が軽い物で、被加熱物4として想定していない物の誤加熱を防止することができ、安全性を向上させることができる。
これにより、使用者に、被加熱物4に対向する加熱コイル8が駆動できる状態でない原因を通知することができる。
よって、使用者は、なぜ加熱待機状態でないかを認識することができ、加熱待機状態に移行するための対策を容易に講ずることができ、利便性を向上させることができる。
本実施の形態7においては、上記実施の形態1〜6で説明した「載置位置に基づく待機動作」、「載置位置・重量に基づく待機動作」、又は「材料・重量に基づく待機動作」の後、被加熱物4の重量に応じて、加熱コイル8を駆動する最大加熱を設定する。
尚、本実施の形態7の構成は上記実施の形態1と同様であり、同一部分については同一符号を付する。
図14は実施の形態7に係る最大火力の設定動作を示すフローチャートである。
以下、図14の各ステップについて説明する。
制御部9は、上述した「載置位置に基づく待機動作」(図5)、「載置位置・重量に基づく待機動作」(図9)、又は「材料・重量に基づく待機動作」(図12)の後、「最大火力の設定動作」を開始する。
まず、制御部9は、各重量センサ5から検出された重量の変化量を合計して、被加熱物4の重量Mgを算出する。
次に、制御部9は、算出した被加熱物4の重量に応じて、当該被加熱物4に対向する加熱コイル8の最大火力を設定する。
ここで、被加熱物4の重量に応じた最大火力の設定例について図15により説明する。
例えば、図15(a)に示すように、制御部9は、重量W未満の範囲における最大火力P1と、重量W以上の範囲における最大火力P2とを予め記憶する。
そして、上記ステップS701で算出した重量Mgが含まれる重量範囲に応じて、最大火力P1又はP2を設定する。即ち、重量MgがW未満であれば最大火力P1を設定し、重量MgがW以上であれば最大火力P2を設定する。
そして、上記ステップS701で算出した重量Mgが含まれる重量範囲に応じて、最大火力を設定する。即ち、重量MgがW1未満であれば最大火力P1を設定し、重量MgがW1以上W2未満であれば最大火力P2を設定し、重量MgがW2以上であれば最大火力P3を設定する。
尚、重量の範囲はこれに限らず、任意の数だけ設定することができる。また、各加熱コイル8ごとに異なった重量の範囲及び最大火力を設定するようにしても良い。
これにより、被加熱物4が内容物の少ない鍋である場合や、小鍋などの場合に、当該被加熱物4の重量に対して過大な火力が設定される可能性を低減させることができる。また、被加熱物4の重量に応じた適切な最大火力を設定することができる。
例えば、被加熱物4である鍋の内容物が少量の水や食材である場合に、過大な火力が設定され、短時間での沸騰や焦げなど、使用者が意図しない調理がされるのを防止することができ、安全性を向上させることができる。
Claims (8)
- 被加熱物を載置するトッププレートと、
前記トッププレート下方にほぼ均一に分散配置され、前記被加熱物を誘導加熱する複数の加熱コイルと、
電源回路から供給される電力を変換し、前記加熱コイルに高周波電流を供給する駆動部と、
前記駆動部への加熱指令を行う制御部と、
前記加熱コイルの動作状態を表示する表示部と、
複数の重量センサを有し、前記トッププレートに載置された前記被加熱物の重量を検出する重量検知手段と
を備え、
前記制御部は、
前記重量検知手段の検出値に基づき、前記被加熱物の重心の載置位置を求め、
前記被加熱物の重心の位置から所定の範囲内に配置された前記加熱コイルを駆動する前記駆動部を、前記電源回路からの電力が供給されている状態であって、当該制御部からの加熱制御指令を受け取ることにより、即時、前記加熱コイルに通電できる状態である加熱待機状態に設定することを特徴とする加熱調理器。 - 前記制御部は、
加熱待機状態にある前記加熱コイルを駆動させて、当該駆動時の電流値に基づき、当該加熱コイルの上方に加熱可能な材質の前記被加熱物が載置されているか否かを判断し、
加熱可能な材質の前記被加熱物が載置されていないとき、当該加熱コイルを駆動できない状態にすることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記加熱コイルを加熱待機状態に設定した場合、当該加熱コイルが加熱待機状態である旨を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記重量検知手段の検出値に基づき、前記被加熱物の重量を求め、
当該被加熱物の重量が所定の重量以上のとき、
前記被加熱物の重心の位置から所定の範囲内に配置された前記加熱コイルを加熱待機状態にし、当該加熱コイルが加熱待機状態である旨を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記加熱コイルが加熱待機状態でないとき、当該加熱コイルが加熱待機状態でない原因を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記重量検知手段の検出値に基づき、前記被加熱物の重量を求め、
該重量に応じて、当該被加熱物に対向する前記加熱コイルの最大火力を設定することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
重量の範囲ごとに複数の最大火力値が記憶され、
求めた前記被加熱物の重量が含まれる前記重量の範囲に応じて、前記最大火力を設定することを特徴とする請求項6記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記最大火力を、前記被加熱物の重量に比例して設定することを特徴とする請求項6記載の加熱調理器。
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