JP5905621B1 - シート挟持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】挟み込み時における防水シートの抜けを抑えつつ、高い水密性を長期間にわたって維持できるシート挟持装置を提供することである。【解決手段】防水シート21の周縁部を前後に挟み込むシート挟持装置30が、建造物1の開口部2の少なくとも左右両側部を構成する開口枠40と、開口部2の少なくとも左右両側部に沿って設けられ、開口枠40の前に突き合わせられて使用時に連結されるシート押え材50と、開口枠40の前面とシート押え材50の後面との間に設けられ、それぞれ硬質材からなる凹部と凸部との噛み合わせによって防水シート21を挟持する凹凸噛合構造と、を備える。開口枠40の前面とシート押え材50の後面のうち、いずれか一方に凹部が形成され、他方に凸部が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、防水シートの周縁部を前後に挟み込むシート挟持装置に関する。
従来、出入口等の開口部において雨水等を防水シートによって堰き止めて、雨水等の侵入を防止する技術が知られている。特許文献1においては、防水シートの左右両側部を、開口部の左右両側部を構成している開口部縦枠と、これら開口部縦枠に対向する押さえ柱とによって挟み込んで、防水シートによる雨水等の堰き止めを行っている。
特開2014−231720号公報
ところで、防水シートを挟持する装置においては、防水シートを挟み込んだ位置における雨水等の浸み込みを防ぐとともに、防水シートが受ける水圧に耐え得る挟み込み強度が必要とされている。
特許文献1においては、開口部縦枠に形成された凹溝にシリコーン製のシール材が嵌入固定され、防水シートの挟み込み時に当該シール材を、押さえ柱に形成された突条によって押圧変形させて、防水シートの挟み込みと水密性の確保を行っている。
ところが、特許文献1においては、開口部を構成する開口部縦枠が収納できるものではない。そのため、開口部縦枠に設けられたシール材も屋外に露出された状態となってしまい、シール材の劣化防止、延いては防水シートの挟み込み時における水密性確保の面で好ましくない。
本発明の課題は、挟み込み時における防水シートの抜けを抑えつつ、高い水密性を長期間にわたって維持できるシート挟持装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、防水シート21の周縁部を前後に挟み込むシート挟持装置30において、
建造物1の開口部2の少なくとも左右両側部を構成する開口枠40と、
前記開口部2の少なくとも左右両側部に沿って設けられ、前記開口枠40の前に突き合わせられて使用時に連結されるシート押え材50と、
前記開口枠40の前面と前記シート押え材50の後面との間に設けられ、それぞれ硬質材からなる凹部(例えば突条71,72間)と凸部(例えば突条73)との噛み合わせによって前記防水シート21を挟持する凹凸噛合構造と、を備え、
前記開口枠40の前面と前記シート押え材50の後面のうち、いずれか一方に前記凹部が形成され、他方に前記凸部が形成されており、
前記凹凸噛合構造は、
前記開口枠40の前面に突出した状態に設けられ、前記開口部2の少なくとも左右両側部に沿って延在した一つまたは複数の第一突条71,72と、
前記シート押え材50の後面に突出した状態に設けられ、前記開口部2の少なくとも左右両側部に沿って延在した一つまたは複数の第二突条73と、によって構成され、
前記シート押え材50が前記開口枠40の前に突き合わせられた状態において前記第一突条71,72と前記第二突条73が前記開口部2の径方向に互いに隣接することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、開口枠40の前面とシート押え材50の後面との間に設けられ、それぞれ硬質材からなる凹部と凸部との噛み合わせによって防水シート21を挟持する凹凸噛合構造を備えるので、シート押え材50を開口枠40の前に突き合わせると、防水シート21の周縁部を凹部と凸部の隙間を縫うようにして設けることができる。よって、防水シート21によって堰き止められる水の水圧が増えても、防水シート21の周縁部がシート押え材50と開口枠40の間から抜けることを抑えることができる。
また、硬質材である凹部と凸部とが噛み合い、これらの間に防水シート21が挟持されるので、例えば凹部と凸部とが軟質材である場合に比して、防水シート21が受けた水圧に対して高い剛性を発揮する。したがって、防水シート21の周縁部の、シート押え材50と開口枠40の間からの抜け防止に貢献できる。
さらに、凹部と凸部とが硬質材であるので、例えばゴム等の軟質材によって構成される場合に比して劣化しにくくなる。そして、このように凹部と凸部とが劣化しにくい状態であれば、防水シート21の挟み込み時における水密性を長期間にわたって維持できる。
また、開口枠40の前面とシート押え材50の後面との間に間隔を空けたい時に、第一突条71,72と第二突条73の突出分の間隔を空けることができる。
本発明によれば、挟み込み時における防水シートの抜けを抑えつつ、高い水密性を長期間にわたって維持できる。
組み立てられた防水装置を示す斜視図である。 同防水装置に備わるシート挟持装置の斜視図である。 同防水装置に備わるシート挟持装置の斜視図である。 同防水装置に備わる防水面材を示す正面図である。 第一突条および第二突条の形態を示す断面図である。 シート挟持装置の一例を示す斜視図である。 シート挟持装置の一例を示す斜視図である。 組み立て式のシート押え材を示す斜視図である。 シート押え材によって防水シートを保持する形態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1は、建造物1の開口部2に設けられた防水装置10を示した斜視図である。図2,図3は、この防水装置10のシート挟持装置30の斜視図である。図4は、この防水装置10の防水面材20の正面図である。図5は、第一突条と第二突条の形態を示す断面図である。
建造物1は、例えば建物(例えば、住宅、集合住宅、ビルディング、駅舎その他の建築物)の躯体(特に外壁であり、より具体的には一階または地階の外壁)、塀、門柱、通路の側壁、地下出入口構造物等である。ここで、地下出入口構造物とは、地下施設(例えば、地下鉄の駅構内、地下通路、地下街、地下室、地下駐車場等)から地上への階段または通路における地上の出入口を囲う構造物をいう。
開口部2の縁に沿った面が鉛直となっており、開口部2が底面5およびその左右の側部に位置する開口枠40(縦枠41,42)によって囲われている。開口部2の上側が開放されているか、開口部2の上側が上部(上枠)によって囲われている。
開口部2の側部3,4は例えば外壁または垂直材(例えば、支柱、門柱、柱、縦枠)である。開口枠40(縦枠41,42)は、側部3,4の縁部に沿って設けられている。すなわち、側部3,4および底面5と図示しない天井面によって建物構造としての開口部2が形成され、この開口部2を化粧したり、開閉機能を持たせたりするために開口枠40(縦枠41,42)が設けられる。このようにして開口部2が構成されている。
この開口部2には、開口部2を開閉する開閉体(例えば扉、門扉、開き戸、引違い戸、引き戸、折り戸、はね上げ門扉、鎧戸(シャッター)、自動ドア、引違い窓、掃き出し窓、地窓)が設けられていてもよいし、そのような開閉体が設けられていなくてもよい。開閉体が強化ガラス製の面材、その他の透光性・透視性面材によって構成されていてもよい。
なお、開閉体が開き戸である場合、開閉体が防水シート21よりも室内側に位置するので、浸水時でも開閉体を開閉できるように、開閉体が内開き戸であることが好ましい。
本実施の形態においては開閉体として内開き式のドア2aが用いられている。また、ドア2aの側部には、開口枠40の内側に配置されてドア2aを囲む枠状のドア枠40a,40bが設けられ、これらドア枠40a,40bと開口枠40との間には外壁の一部として機能する面材40c,40dが設けられている。
なお、面材40c,40dとしては、強化ガラス製の面材や、その他の透光性・透視性面材、化粧壁等が用いられる。また、ドア枠40a,40bと開口枠40(縦枠41,42)のそれぞれには、面材40c,40dの両端部が水密に嵌め込まれる凹溝が形成されている。
防水装置10は、防水面材20と、防水面材20を張った状態で且つその防水面材20を立てた状態に固定するシート挟持装置30と、防水面材20の中央部を吊った状態で支持する間柱90と、を備える。なお、開口部2の左右長が短い場合には、間柱90が省略されてもよい。開口部2の左右長が長い場合、間柱90の数が複数であり、これら間柱90が間隔をおいて左右に配列されてもよい。
図1に示すように、豪雨等の非常時において、防水面材20および間柱90がシート挟持装置30に組み付けられて、その防水面材20がシート挟持装置30によって固定され、開口部2の下部が防水面材20によって塞がれる。なお、防水面材20、シート挟持装置30および間柱90の上下長を開口部2の縦枠41,42の上下長以上として、開口部2の全体が防水面材20によって塞がれてもよい。
図2に示すように、浸水の虞のない通常時において、防水面材20および間柱90がシート挟持装置30から取り外される。そして、その防水面材20および間柱90は所定の場所(例えば、開口部2の近くの保管庫)に保管される。
図4に示すように、防水面材20は、防水シート21、支持竿22、留め具23,24,28、膨出部29、目印26および複数の摘み部27,27…を備える。
支持竿22はステンレス製の丸棒である。
防水シート21は長方形状または正方形状に形作られている。防水シート21が遮水性を有し、水が防水シート21を通過しない。防水シート21が可撓性を有し、防水シート21を丸めたり、曲げたり、折り畳んだりすることができる。
防水シート21の上の縁部が折り返されて接合(例えば、折り返し縫い)されることによって、その縁部が筒状に設けられている。そして、支持竿22がその筒状部分に挿入され、支持竿22の両端部がその筒状部分の両端から突き出ており、留め具23,24が支持竿22の両端部の周面に設けられている。また、その筒状部分の中央部が切り欠かれており、支持竿22の中央部がその切り欠かれた部位で露出し、留め具28がその支持竿22の中央部に設けられている。
留め具23,24はそれぞれ支持竿22の左端および右端の周面から径方向に延出した板状の片であり、留め具23,24には通し孔23a,24aがそれぞれ形成されている。留め具23,24は支持竿22に固定されている。
留め具28が板状の片であり、留め具28の端部に筒状部28bが設けられ、支持竿22がその筒状部28bに挿入されている。そのため、留め具28のラジアル荷重が支持竿22に支持され、支持竿22に対する留め具28の周方向の動きおよび軸方向の動きは自由となっている。留め具28には、引掛穴28aが形成されている。なお、留め具28の数は間柱90の数に等しく、間柱90を省略した場合には留め具28が設けられていない。
防水シート21の左縁、下縁および右縁には、防水シート21の厚み方向に膨出した膨出部29が形成されている。
この膨出部29は、防水シート21の左上の角部から左縁、下縁および右縁を経由して防水シート21の右上の角部までこれら左縁、下縁および右縁に沿って一繋がりに延びているとともに、防水シート21に対して正対して見るとU字型(コ字型)に形作られている。
膨出部29が防水シート21の厚み方向に膨出するので、膨出部29が防水シート21の他の部位よりも厚く設けられている。
ここで、膨出部29のうち防水シート21の左の縁部に沿った部位29aを左膨出部29aといい、右の縁部に沿った部位29bを右膨出部29bといい、下の縁部に沿った部位29cを下膨出部29cという。膨出部29には、芯材(例えば、可撓性の樹脂製芯材または可撓性の金属ワイヤー)が埋め込まれていることが好ましい。
この膨出部29は、シート挟持装置30によって防水シート21の周縁部が挟まれた場合に、防水シート21を挟んだ部材(第一突条71,72と第二突条73)の外側に配置される。
膨出部29は例えば次のようにして作成される。すなわち、防水シート21の左縁部、下縁部および右縁部によって芯材(例えば、直径3〜4mm)を巻くようにして防水シート21の左縁部、下縁部および右縁部を折り返し、その折り返し部の重なり合った部分を接合する。
摘み部27,27…は防水シート21の左右の縁に設けられている。摘み部27,27…は例えば可撓性の樹脂片、ワイヤー、紐、ゴム片またはタグ等である。
目印26は防水シート21の表面に印刷されたものである。この目印26は、防水シート21の左右および下の縁よりも内側において防水シート21の周縁と平行になった線である。目印26と防水シート21の周縁との間の間隔は後述の突条71と突条72の間隔よりもやや広い。
本実施の形態におけるシート挟持装置30は、防水シート21の周縁部を前後に挟み込むものであり、開口枠40と、シート押え材50と、連結手段と、第一突条71,72と、第二突条73と、を備える。
本実施の形態において開口枠40は、建造物1の開口部2の少なくとも左右両側部を構成するものであり、当該開口枠40の内側が、出入口や通路とされた開口部2であるとともに、防水シート21を受けるシート受け材として機能するものである。すなわち、開口枠40は、開口部2を構成する枠体と、防水シート21を受けるシート受け材とが一体化されたものである。
開口枠40は、開口部2の左右両側部を構成する一対の縦枠41,42を有する。これら一対の縦枠41,42は、ステンレスやアルミニウム等の金属を押出成形してなる。ただしこれに限れるものではなく、硬質樹脂を押出成形してなるものでもよい。
なお、開口枠40は、使用用途や使用場所に応じて断面形状を適宜変更してもよい(後述する突条1,72,73を除く)。例えば窓等の開口部を構成するものであれば、建具用のレールが形成されていたり、建造物1の壁に取り付けるための取付部を備えていたりしてもよい。
また、図2,図3に示す開口枠40は、バリアフリーに対応するために下縁部が無い状態となっている。この場合には、凹部6の立壁面8をシート挟持装置30の一部として機能させる。すなわち、後述するシート押え材50の横押え部53が凹部6の立壁面8に対向する。また、凹部6の立壁面8の前面と開口枠40の縦枠41,42の前面は面一になっている。さらに、これら立壁面8と縦枠41,42は一体的であることが望ましい。つまり、凹部6の立壁面8は、開口部2の下縁部を構成するものでもあり、縦枠41,42と一体的であるとするならば、開口枠40の横枠(下枠)として機能する。
この開口枠40の前面には、後述する第一突条71,72が前方に突出した状態で設けられている。また、凹部6の立壁面8に対しても後述する第一突条71,72が前方に突出して設けられているものとする。これら開口枠40と凹部6における第一突条71,72同士は連続的に設けられているものとする。
これを鑑みると、開口枠40は、左右の縦枠41,42および下側の横枠43を有し、縦枠41,42が互いに平行となって上下に延び、横枠43が左右に延び、縦枠41,42の下端が横枠43の左端と右端にそれぞれ連結されている。したがって、縦枠41と横枠43がこれらの間に直角な45を形成し、縦枠42と横枠43がこれらの間に直角な角部46を形成する。
開口枠40は、建造物1の所定の位置において開口部2が形成された場所に、開口部2の縁部に沿って設けられている。
縦枠41が開口部2の左縁に沿って設けられ、縦枠42が開口部2の右縁に沿って設けられ、横枠に相当する凹部6の立壁面8が開口部2の下縁を構成するようにして設けられている。
横枠については、開口部2の底面5の屋外側の箇所に凹部6が形成され、その底面5と凹部6の底7とを結ぶ立壁面8が縦枠41,42の前面と面一になっている。なお、凹部6の底7には、一または複数の水抜き穴が設けられている。
シート押え材50は、開口部2の少なくとも左右両側部に沿って設けられ、開口枠40の前に突き合わせられて使用時に連結されるものである。
より具体的に説明すると、本実施の形態におけるシート押え材50は、U字型に一繋がりに設けられたステンレスやアルミニウム等の金属製の角パイプである。
シート押え材50が左右の縦押え部51,52および横押え部53を有し、縦押え部51,52が互いに平行となって上下に延び、横押え部53が左右に延び、縦押え部51,52の下端が横押え部53の左端と右端にそれぞれ連結されている。
したがって、縦押え部51と横押え部53がこれらの間に直角な角部55を形成し、縦押え部52と横押え部53がこれらの間に直角な角部56を形成する。
シート押え材50の後面が開口枠40の前面に突き合わせられ、図示しない連結手段によってシート押え材50が開口枠40に連結されて固定されている。
具体的には、縦押え部51,52の後面が縦枠41,42の前面にそれぞれ突き合わせられ、横押え部53の後面が凹部6の立壁面8に突き合わせられ、これによって防水シートを挟み込み、その状態を維持できるように連結手段によって連結固定されている。
なお、連結手段としては、例えばトグルラッチやパッチン錠等と呼称され、シート押え材50と開口枠40に跨る引き寄せ金具や、シート押え材50の前面側から開口枠40に向かって螺入されるボルト等の締結具、その他の連結具(例えば、クリップ、爪、フック、鋲、ゴム、バネ)が好適に採用される。すなわち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
連結手段による連結は解除可能である。連結手段の連結が解除されると、シート押え材50が開口枠40に対して接離可能となる。具体的には、シート押え材50がその下端を回転軸として前後に傾動可能に設けられ、シート押え材50が傾動動作によって開口枠40に対して前後に接離する。つまり、シート押え材50が前に(屋外側へ)倒伏すると、シート押え材50が開口枠40から離れ、シート押え材50が後ろに(室内側へ)起立すると、シート押え材50が開口枠40に突き合わせられる。ここで、シート押え材50の横押え部53がヒンジ60によって凹部6の底7に連結され、そのヒンジ60の軸が左右に延在する。
シート押え材50の可動範囲が0°を超え、90°以下に制限されることが好ましい。例えば、シート押え材50が開口枠40に突き当てられた状態から最も前に倒れた状態までの回転角が所定角度(例えば、45°)に制限される。その所定角度が小さいほど、シート押え材50を倒伏・起立させる際のシート押え材50の移動距離を短くすることができる。ただし、その所定角度は、シート押え材50が最も前に倒れた状態において、防水シート21の下縁部を凹部6の立壁面8と横押え部53との間に挿入できる程度の角度とする。
シート押え材50の可動範囲は例えば次の(a)〜(c)のようにして制限される。
(a) 立壁面8の反対側の立壁面9がストッパとして機能する。つまり、シート押え材50が最も前に倒れた状態では、シート押え材50が立壁面9の上端に当接して、シート押え材50の荷重が立壁面9の上端に受けられる。
(b) ヒンジ60によってシート押え材50の可動範囲が制限される。つまり、ヒンジ60の開閉角が定まっており、シート押え材50が最も前に倒れた状態ではヒンジ60がそれ以上動かず、シート押え材50の荷重がヒンジ60に受けられて、ヒンジ60がストッパとして機能する。
(c) 可撓性線材(例えば、紐、ワイヤー、チェーン)がシート押え材50と開口枠40との間に連結され、シート押え材50が最も前に倒れた状態では可撓性線材が張ることによって、シート押え材50がそれ以上前に倒れない。
シート押え材50の一対の縦押え部51,52のそれぞれには、防水面材20の支持竿22および留め具23,24の高さ位置に、当該支持竿22および留め具23,24が挿入される切欠部61が形成されている。
なお、本実施の形態においては、これら切欠部61はシート押え材50に形成されるものとしたが、これに限られるものではなく、開口枠40に形成されてもよいし、開口枠40とシート押え材50の双方に形成されてもよい(図7参照)。
開口枠40の前面および凹部6の立壁面8とシート押え材50の後面との間には、それぞれ硬質材からなる凹部と凸部との噛み合わせによって防水シート21を挟持する凹凸噛合構造が設けられている。
すなわち、開口枠40の前面および凹部6の立壁面8とシート押え材50の後面のうち、いずれか一方に凹部が形成され、他方に凸部が形成されており、これら凹部と凸部の噛み合わせに応じて、挟まれた防水シート21も凹部と凸部の表面に沿って変形している。
より具体的に説明すると、開口枠40の前面および凹部6の立壁面8には、開口枠40の前面側から凹部6の立壁面8側にかけて、突条71,72(第一突条71,72)が突出した状態に設けられている。突条71が開口枠40の前面および凹部6の立壁面8の内縁に沿ってU字型に形作られている。突条72が、突条71から開口枠40の前面および凹部6の立壁面8の外縁側へ離れて、突条72と平行となるようにU字型に形作られている。
突条71,72は、U字型に曲げられたステンレスやアルミニウム等の金属製の硬質な丸棒を開口枠40の前面および凹部6の立壁面8に溶接することによって得られたものである。そのため、突条71,72の頂面がシリンドリカル凸面状に形成されている。
ここで、突条71,72のうち縦枠41の前面において縦方向に延びた部位71a,72aを縦突条71a,72aといい、縦枠42の前面において縦方向に延びた部位71b,72bを縦突条71b,72bといい、凹部6の立壁面8において横方向に延びた部位71c,72cを横突条71c,72cという。
なお、突条71,72は、ステンレスやアルミニウム等の金属からなるものとしたが、これに限れるものではなく、硬質樹脂を押出成形してなるものでもよい。
シート押え材50の後面には、突条73(第二突条73)が突出した状態に設けられている。突条73がシート押え材50のU字型に沿って設けられている。
突条73は、U字型に曲げられたステンレスやアルミニウム等の金属製の硬質な丸棒をシート押え材50の後面に溶接することによって得られたものである。突条73の頂面がシリンドリカル凸面状に形成されている。
ここで、突条73のうち縦押え部51の後面において縦方向に延びた部位73aを縦突条73aといい、縦押え部52の後面において縦方向に延びた部位73bを縦突条73bといい、横押え部53の後面において横方向に延びた部位73cを横突条73cという。
なお、突条73は、ステンレスやアルミニウム等の金属からなるものとしたが、これに限れるものではなく、硬質樹脂を押出成形してなるものでもよい。
突条73の幅が突条71から突条72までの間隔に等しい。そして、シート押え材50の後面が開口枠40の前面に突き合わせられた場合に、前から向かって投影視して、突条73が突条71と突条72の間の隙間に重なっている。突条73が突条71と突条72の間の隙間に嵌まって、突条73が突条71,72に櫛歯状に噛み合う。したがって、突条73が突条71の外縁側に隣接し、突条72が突条73の外縁側に隣接する。
この場合、開口枠40および立壁面8における突条71と突条72との間が「凹部」となっており、シート押え材50における突条73が「凸部」となっている。換言すれば、本実施の形態における凹凸噛合構造は、開口枠40の前面および凹部6の立壁面8に突出した状態に設けられた複数の第一突条71,72と、シート押え材50の後面に突出した状態に設けられ一つの第二突条73と、によって構成されている。そして、シート押え材50が開口枠40の前に突き合わせられた状態において第一突条71,72と第二突条73が開口部2の径方向に互いに隣接している。
また、突条71〜73がステンレス鋼のように硬質な材料からなるので、突条71〜73の経年劣化を抑えることができる。
なお、2本の突条71,72が開口枠40の後面に設けられているが、開口枠40の前面に設けられる突条の数は3本以上でもよいし、1本でもよい。シート押え材50の後面に設けられる突条の数は2本以上でもよい。
また、本実施の形態における突条71〜73は、図5(a)に示すように、硬質な丸棒が、開口枠40およびシート押え材50と一体的に設けられてなるものである。
その他にも、図5(b)に示すように、突条71´,72´が開口枠40と一体に押出成形されてなり、突条73´がシート押え材50と一体に押出成形されてなるものでもよい。
さらに、図5(c)に示すように、開口枠40に凹溝74を形成して「凹部」とし、シート押え材50に突条73´を設けて「凸部」としてもよい。この場合、凹溝74と突条73´は同数である。また、図5(c)の例では、開口枠40の前面とシート押え材50の後面との間隔がその突き合わせ時には狭くなるため、防水シート21の膨出部29は、縦枠41(42)および縦押え部51(52)の外側の側面よりも外側に配置される。
なお、図5の各例では、縦枠41(42)および縦押え部51(52)の場合を示しているが、凹部6の立壁面8(または横枠43)と横押え部53の場合も同様に、「凹部」と「凸部」を採用することができる。
引掛部81が縦枠41の前面の上部に突出した状態に設けられ、引掛部82が縦枠42の前面の上部に突出した状態に設けられている。
縦押え部51,52の後面の上部には穴が形成されており、シート押え材50の後面が開口枠40の前面に突き合わせられた場合、引掛部81,82がその穴に挿入される。
開口枠40の縦枠41,42間の床面(底面5)には、間柱90の下端を支持するとともに間柱90を立てた状態に保持する支持部が設けられている(図示せず)。間柱90の下端がこの支持部に対して着脱可能である。
必要に応じて、横桟材を取り付け可能なように、横桟材支持用の支持部が縦枠41,42および間柱90に設けられてもよい。
図3に示すように、間柱90の上端面には、係合凸部91が設けられている。係合凸部91の周面の上端には、径方向外方に突出したフランジ92が設けられている。間柱90の後面の上端には、前へ突出して上へ湾曲した板状のフック93が設けられている。
続いて、防水装置10の使用方法について説明する。
(A)通常時における防水装置10の状態
図2に示すように、間柱90が外されているとともに、防水面材20がシート挟持装置30から外されている。防水面材20の防水シート21が支持竿22に巻かれており、その状態で防水面材20が開口部2の近くの保管庫等に保管されている。
シート押え材50が起立した状態にある。そして、シート押え材50の後面が開口枠40の前面に突き合わせられ、連結手段によってシート押え材50が開口枠40に連結されている。突条73が突条71と突条72の間の隙間に嵌まっている。
凹部6の上に板状の蓋99が被せられ、凹部6が蓋99によって閉塞されている。
(B)非常時における防水面材20の設置方法
防水面材20および間柱90を準備する。
次に、蓋99を外して、凹部6を露出させる。
次に、連結手段による開口枠40とシート押え材50の連結を解除する。
次に、図3に示すように、シート押え材50を前に傾動させて、シート押え材50を倒伏させる。こうすることによって、シート押え材50の後面を開口枠40の前面から離すとともに、突条71と突条72の間の隙間から突条73を外す。また、間柱90を設置する。必要に応じて、一または複数の横桟材を縦枠41と縦枠42との間に架け渡したり、一または複数の横桟材を縦枠41と間柱90との間に架け渡したり、一または複数の横桟材を縦枠42と間柱90との間に架け渡したりする。
次に、留め具23,24の通し孔23a,24aに引掛部81,82をそれぞれ挿入して、留め具23,24を引掛部81,82にそれぞれ引っ掛ける。これにより、支持竿22を縦枠41の上部と縦枠42の上部との間に架け渡す。また、留め具28の引掛穴28aにフランジ92および係合凸部91に通して、留め具28を間柱90の上端面に載置するとともに、留め具28の筒状部28bをフック93の上に引っ掛ける。こうすると、支持竿22の中央部が間柱90に支持され、支持竿22の自重による撓みを抑えることができる。
また、防水シート21を開口枠40および立壁面8の前に垂らして、防水シート21を支持竿22から吊り下げた状態にする。そして、防水シート21の下縁部を下に引っ張り、更に摘み部27,27…を摘んで防水シート21を左右に引っ張り、突条71,72の縦突条71a,72aの前に防水シート21の左縁部を被せ、縦突条71b,72bを前に防水シート21の右縁部を被せ、横突条71c,72cの前に防水シート21の下縁部を被せる。防水シート21を張ることによって目印26を突条71に近づかせることによって、膨出部29の位置が突条72よりも外側になる。こうして、膨出部29を突条72から外側へはみ出た状態にして、左膨出部29aを縦突条72aの左側に配置し、右膨出部29bを縦突条72bの右側に配置し、下膨出部29cを横突条72cの下側に配置する。
次に、シート押え材50を後ろに傾動させて、シート押え材50を立てる。こうすることによって、シート押え材50の後面と開口枠40の前面および凹部6の立壁面8との間に防水シート21の周縁部を挟み込んで、シート押え材50の後面を開口枠40の前面および凹部6の立壁面8に突き合わせる。また、シート押え材50の後面と開口枠40の前面および凹部6の立壁面8の突き合わせによって突条71と突条72の間の隙間に突条73を嵌めて、防水シート21の周縁部がこれら突条71〜73の隙間を縫うようにして突条71〜73の噛み合いに巻き込まれる。また、留め具23が縦枠41と縦押え部51の上端部との間に挟まれ、留め具24が縦枠42と縦押え部52の上端部との間に挟まれる。
次に、図1に示すように、連結手段によってシート押え材50を開口枠40に連結して、防水装置10の組立が完了する。このような連結によって、防水シート21の周縁部を挟み込む荷重が増大し、防水シート21の周縁部がシート押え材50の後面と開口枠40の前面との間から抜け難くなる。
(C)非常時から通常時に復帰したときにおける防水装置10の解体方法
連結手段を外して、連結手段による開口枠40とシート押え材50の連結を解除する。
次に、シート押え材50を前に傾動させて、シート押え材50を倒伏させる。
次に、留め具23,24を引掛部81,82から外し、留め具28を係合凸部91から外し、支持竿22を間柱90および縦枠41,42から離す。そして、防水シート21を支持竿22に巻回することで棒状にする。また、横桟材を縦枠41,42および間柱90から外すとともに、間柱90を取り外す。
次に、シート押え材50を後ろに傾動させて、シート押え材50の後面を開口枠40の前面に突き合わせる。そして、連結手段によってシート押え材50を開口枠40に締結する。
次に、凹部6の上に蓋99を被せて、凹部6を蓋99によって塞ぐ。
以上の防水装置10は次のような効果をもたらす。
(1) 開口枠40の前面とシート押え材50の後面との間に設けられ、それぞれ硬質材からなる凹部と凸部との噛み合わせによって防水シート21を挟持する凹凸噛合構造を備えるので、シート押え材50を開口枠40の前に突き合わせると、防水シート21の周縁部を凹部と凸部の隙間を縫うようにして設けることができる。よって、防水シート21によって堰き止められる水の水圧が増えても、防水シート21の周縁部がシート押え材50と開口枠40の間から抜けることを抑えることができる。
また、硬質材である凹部と凸部とが噛み合い、これらの間に防水シート21が挟持されるので、例えば凹部と凸部とが軟質材である場合に比して、防水シート21が受けた水圧に対して高い剛性を発揮する。したがって、防水シート21の周縁部の、シート押え材50と開口枠40の間からの抜け防止に貢献できる。
さらに、凹部と凸部とが硬質材であるので、例えばゴム等の軟質材によって構成される場合に比して劣化しにくくなる。そして、このように凹部と凸部とが劣化しにくい状態であれば、防水シート21の挟み込み時における水密性を長期間にわたって維持できる。
(2) 開口枠40の前面とシート押え材50の後面との間に間隔を空けたい時に、第一突条71,72と第二突条73の突出分の間隔を空けることができる。
(3) 第一突条71,72が開口枠40と一体に押出成形されてなり、第二突条73がシート押え材50と一体に押出成形されてなるので、例えば第一突条71,72と第二突条73が後付けされる場合に比して強度に優れ、水圧を受ける防水シート21をより確実に挟み込むことができる。
(4) 開口枠40が開口部2の左右両側部と下縁部とを構成するので、防水シート21を張って防水シート21の周縁部を開口枠40の前に配置した状態で、シート押え材50を開口枠40の前に突き合わせてシート押え材50を開口枠40に押し当てることによって、防水シート21の下縁部および側縁部をいっぺんにシート押え材50と開口枠40の間に挟み込むことができる。面状の防水シート21の下縁部と側縁部をその面に垂直な方向に押さえるので、防水シート21によって早く確実に止水面を形成することができる。
(5) 横枠が開口部2の下縁部を構成し、一対の縦枠41,42が開口部2の左右の縁を構成するので、防水シート21を張って防水シート21の左右の縁部を左右の縦枠41,42の前に配置し、防水シート21の下縁部を横枠前に配置した状態で、シート押え材50の横押え部53および縦押え部51,52をそれぞれ開口枠40の横枠および縦枠41,42の前に突き合わせることによって、防水シート21の下縁部、左縁部および右縁部をいっぺんにシート押え材50と開口枠40の間に挟み込むことができる。よって、防水シート21によって止水面を早く確実に形成することができる。
また、シート押え材50がその下端を軸として前後に傾動可能に設けられているため、シート押え材50を後ろに傾動させるだけで、防水シート21の少なくとも下縁部、左縁部および右縁部をいっぺんにシート押え材50と開口枠40の間に挟み込むことができる。よって、防水シート21よって止水面を早く確実に形成することができる。
〔変形例〕
上記実施形態の変形例について説明する。変形例については、上述のように構成された防水装置10から変更した点の説明をする。変更点以外は上述の防水装置10の構成と同様であるので、変更点以外の説明を省略する。また、次の各変形例に挙げる変更箇所を可能な限り組み合わせて適用してもよい。
〔変形例1〕
ヒンジ60を省略し、シート押え材50が凹部6の底7に連結されていない状態とする。また、この場合、連結手段を設ける位置を、シート押え材50の縦押え部51,52と、開口枠40の縦枠41,42の長さ方向に複数とする。
このようにすれば、連結手段の連結を解除して、シート押え材50を開口枠40から離してシート押え材50を様々な場所に持ち運んだり、保管したりすることができる。
〔変形例2〕
本変形例2では、図6に示すように、開口枠40の前側に、当該開口枠40の前面よりも後面側に凹んでシート押え材50を収容する収容凹部47を形成する。また、シート押え材50が収容凹部47の前に突き合わせられた状態において、シート押え材50の前面と、開口枠40の前面とが面一となる。
このようにシート押え材50が収容凹部47の前に突き合わせられた状態において、シート押え材50の前面と、開口枠40の前面とが面一となっていれば、防水シート21を挟み込まない場合においてシート押え材50を開口枠40と一体的に見せることができ、見映えが良い。
〔変形例3〕
凹部6の立壁面8を開口枠40の横枠(下枠)として機能させていたが、図7に示すように、開口枠40を、下枠である横枠43のあるものとする。また併せて上枠である横枠44のあるものとする。すなわち、開口枠40を矩形枠とする。図7に示す例は、開口枠40を、住宅等の建物の掃き出し窓の窓枠として使用したものである。開口枠40内には建具2b,2c(ガラス付きの掃き出し窓)が設けられている。
この場合、開口枠40は、開口部2の下縁部を構成する横枠43と、開口部2の左右両側部を構成する一対の縦枠41,42と、横枠43の側端部と縦枠41,42の下端部とを連結する角部45,46と、を有する。
シート押え材50の横押え部53は、開口枠40の横枠43の前に突き合わせられ、縦押え部51,52は、開口枠40の縦枠41,42の前に突き合わせられる。
また、開口枠40の前面には、突条71,72が突出した状態に設けられている。突条71が開口枠40の前面の内縁に沿ってU字型に形作られている。突条72が、突条71から開口枠40の前面の外縁側へ離れて、突条72と平行となるようにU字型に形作られている。
また、この場合、凹部6に相当するものが設けられていない。そして、シート押え材50の横押え部53はヒンジによって横枠43に連結されている。
このようにすれば、開口枠40が、矩形枠状に形成されて、住宅等の建物の窓に適用されていても好適に対応できる。また、図示はしないが、シート押え材50も、開口枠40に合わせて矩形枠状に形成してもよい。
〔変形例4〕
シート押え材50は、図8に示すように、組み立て式であってもよい。また、この場合、ヒンジ60を省略し、シート押え材50が凹部6の底7に連結されていない状態とする。
また、シート押え材50は、一方の縦押え部51と一方の角部55とが一体形成されたものと、他方の縦押え部52と他方の角部56とが一体形成されたものと、横押え部53とに分割されている。そして、横押え部53の両端部には凹状の被差込部53aが形成され、一方の縦押え部51と一方の角部55とが一体形成されたものの端部には凸状の差込部55aが形成され、他方の縦押え部52と他方の角部56とが一体形成されたものの端部には凸状の差込部56aが形成されている。差込部55a,56aは、被差込部53a,53aに対して差し込まれ、これによって、シート押え材50が組み立てられる。
このようにシート押え材50を組み立て式とすれば、分解して収納した時に場所を取らず、収納しやすい。また、縦押え部51,52と角部55,56とが一体形成されたものと、横押え部53とに分割されているので、組み立てて使用した際に、防水シート21の下縁部から側縁部にかけていっぺんに確実に挟み込むことができる。
〔変形例5〕
本変形例では、図9に示すように、防水シート21が、シート押え材50によって保持された状態で当該シート押え材50と開口枠40との間に挟み込まれている。
シート押え材50の一対の縦押え部51,52の上端部に、間柱90の上端部に設けられた係合凸部91が適用されている。フランジ92は、シート押え材50の前面側に向けられており、フック93が開口枠40に向けられている。
防水面材20には、留め具23,24の代わりに、係合凸部91に係合される留め具28と同様の構成の留め具28´が適用されている。すなわち、留め具28´の引掛穴28aにフランジ92および係合凸部91に通して、留め具28´を縦押え部51,52の上端面に載置するとともに、留め具28´の筒状部28bをフック93の上に引っ掛ける。こうすると、図9(a)に示すように、支持竿22の両端部を一対の縦押え部51,52に引っ掛けることができるので、防水面材20を、シート押え材50と共に取り扱うことができる。特に、ヒンジ60を省略し、シート押え材50が凹部6の底7に連結されていない状態とした場合には、開口枠40に引掛部81,82を必要としないので、引掛部81,82も省略することができる。したがって、シート押え材50を通常に取り外す場合には、引掛部81,82が露出することが無いので、開口枠40の見映えを向上できる。さらに、引掛部81,82が設けられない分、開口枠40そのものの使い勝手の面で好適である。
〔変形例6〕
本変形例では、防水面材20が凹部6の底7に接続されており、通常時には凹部6に収納され、使用時には凹部6から上方に引っ張り出されて、開口枠40とシート押え材50とに挟持される。
この時、シート押え材50は、ヒンジ60を省略し、シート押え材50が凹部6の底7に連結されていない状態とする。もしくは、横押え部53を省略した形態とする。
〔変形例7〕
本変形例では、シート押え材50の一対の縦押え部51,52それぞれの横幅が、開口枠40の一対の縦枠41,42それぞれの横幅よりも狭く形成されている。そして、通常時には、シート押え材50の一対の縦押え部51,52がカバーによって被覆されている。
カバーは、開口枠40の一対の縦枠41,42に対して取り付けることが可能となっており、取付時において、前面および側面が、一対の縦枠41,42の前面および側面と面一となる。
このようにすれば、通常時にシート挟持装置30を隠しておくことができ、使用時には、カバーを取り外して防水面材20を容易に取り付けることができる。
〔変形例8〕
本変形例では、シート押え材50が、左右または上下に分割されている。つまり、横押え部53がその中央部において二つに分割されているか、縦押え部51,52がその中央部において二つに分割されている。
シート押え材50が左右に分割される場合は、その左右の分割体は、シート押え材50がU字型の場合にはL型であり、シート押え材50が矩形枠状である場合にはコ字型とされる。
シート押え材50が上下に分割される場合は、シート押え材50が矩形枠状であり、その上下の分割体は、コ字型である。
〔変形例9〕
本変形例9においては、図示はしないが、例えば店舗等に採用される所謂フロントサッシ等のように、建造物1の躯体である側部3,4から離間する位置に出入口が設けられる場合(間口に対して開口部2が幅狭に設けられる場合)に、この出入口用の開口部を構成するようにして開口枠40が設けられている。より分かり易く説明すれば、図1等におけるドア枠40a,40bの位置に開口枠40を適用した状態を指している。このような場合には、シート押え材50も開口枠40に対応する位置に設けられる。
ただし、所謂フロントサッシ形式の開口部であっても、開口枠40を、建造物1の躯体である側部3,4に対して直接取り付けてもよい。より具体的には、上述の実施形態や変形例3に記載したように、開口枠40を、開口部2を縁取るようにして建造物1の躯体である側部3,4に対して直接取り付けてもよいものとする。
1 建造物
2 開口部
6 凹部
8 立壁面(横枠)
10 防水装置
20 防水面材
21 防水シート
29 膨出部
30 シート挟持装置
40 開口枠
41 左の縦枠
42 右の縦枠
43 横枠
50 シート押え材
51 左の縦押え部
52 右の縦押え部
53 横押え部
71,72 突条(第一突条)
73 突条(第二突条)

Claims (1)

  1. 防水シートの周縁部を前後に挟み込むシート挟持装置において、
    建造物の開口部の少なくとも左右両側部を構成する開口枠と、
    前記開口部の少なくとも左右両側部に沿って設けられ、前記開口枠の前に突き合わせられて使用時に連結されるシート押え材と、
    前記開口枠の前面と前記シート押え材の後面との間に設けられ、それぞれ硬質材からなる凹部と凸部との噛み合わせによって前記防水シートを挟持する凹凸噛合構造と、を備え、
    前記開口枠の前面と前記シート押え材の後面のうち、いずれか一方に前記凹部が形成され、他方に前記凸部が形成されており、
    前記凹凸噛合構造は、
    前記開口枠の前面に突出した状態に設けられ、前記開口部の少なくとも左右両側部に沿って延在した一つまたは複数の第一突条と、
    前記シート押え材の後面に突出した状態に設けられ、前記開口部の少なくとも左右両側部に沿って延在した一つまたは複数の第二突条と、によって構成され、
    前記シート押え材が前記開口枠の前に突き合わせられた状態において前記第一突条と前記第二突条が前記開口部の径方向に互いに隣接することを特徴とするシート挟持装置。
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