JP3181355U - 建物における出入口閉鎖装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の出入口を随時に塞いで外部からの水の侵入を防止できるようにした建物における出入口閉鎖装置を提供する。
【解決手段】建物における出入口閉鎖装置であって、出入口床面の収納溝内に折り畳み可能に収納され且つ収納溝Gb内壁に基端部が水密に結合されて、展開時には出入口を閉鎖し得る防水シートSと、出入口の左右両側壁に設けられて該左右両側壁に防水シートSの左右両側縁部を連結可能な左右一対の側方連結部と、出入口床面に支持可能な中間柱Mとを備え、中間柱Mの上端部に、係止具Fを支持する昇降支持体FSが所定の上限位置と下限位置との間で移動可能に取付けられ、昇降支持体FSと中間柱M間に、昇降支持体を上限位置側に付勢するばね部材SPが設けられる。
【選択図】図7

Description

本考案は、建物の出入口を随時に塞いで外部からの水の侵入を防止できるようにした建物における出入口閉鎖装置に関する。
上記出入口閉鎖装置として、例えば、出入口の床面に凹設した収納溝と、その収納溝内に折り畳み可能に収納され且つ該収納溝の内壁に基端部が水密に結合されて、展開時には出入口を閉鎖し得る可撓性の防水シートと、出入口の左右両側壁にそれぞれ設けられて該左右両側壁に防水シートの左右両側縁部をそれぞれ着脱可能に且つ水密に連結可能な左右一対の側方連結部と、出入口の床面より起立した状態で該床面に支持可能な少なくとも1本の中間柱と、収納溝の開放上面を開閉可能に被覆する蓋とを少なくとも備え、防水シートの展開時には、その防水シートの中間部上端縁に設けた被係止部を、中間柱の上部に設けた係止具に係脱可能に係止させるようにしたものが知られている(下記特許文献1を参照)。
特開2001−227255号公報
従来装置では、防水シートを使用して出入口を閉鎖する場合に、出入口の床面から中間柱を立ち上げると共に、収納溝内に折り畳まれた防水シートを上方に展開させ、そのシートの中間部上端縁の被係止部を作業員が手作業で中間柱上端の係止具に係止させるのであるが、このとき、係止具の高さが被係止部よりも高過ぎる場合には、シート基端部が収納溝内壁に結合、固定される関係で、係止具に被係止部を係止させることが困難となる不都合がある。一方、その係止具の高さが被係止部よりも低過ぎる場合には、両者の係止が不確実となって、外力等を受けると外れ易くなる不都合がある。そのため、これらの不都合を回避すべく、防水シートの弛み調整を厳格に行う必要があり、その調整作業が容易ではなかった。
さらに防水シートの材質によっては、季節(気温)で伸縮量に差違が生じることから、使用時には調整時と異なるシート長さとなる場合があり、そのため、たとえ初期設定の際にシートの弛み調整を厳格に行った場合でも、使用時の気温によっては上記不都合が発生する場合がある。
本考案は、上記に鑑み提案されたものであり、従来の上記問題を簡単な構造で解決できるようにした建物における出入口閉鎖装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の考案は、建物の出入口を随時に塞いで外部からの水の侵入を防止できるようにした建物における出入口閉鎖装置であって、前記出入口の床面に凹設した収納溝と、その収納溝内に折り畳み可能に収納され且つ該収納溝の内壁に基端部が水密に結合されて、展開時には前記出入口を閉鎖し得る可撓性の防水シートと、前記出入口の左右両側壁にそれぞれ設けられて該左右両側壁に前記防水シートの左右両側縁部をそれぞれ着脱可能に且つ水密に連結可能な左右一対の側方連結部と、前記出入口の床面より起立した状態で該床面に支持可能な少なくとも1本の中間柱と、前記収納溝の開放上面を開閉可能に被覆する蓋とを備え、前記防水シートの展開時には、その防水シートの中間部上端縁に設けた被係止部を、前記中間柱の上部に設けた係止具に係脱可能に係止させるようにしたものにおいて、前記中間柱の上端部に、前記係止具を一体的に支持する昇降支持体が所定の上限位置と下限位置との間で往復移動可能に取付けられ、その昇降支持体と前記中間柱間には、該昇降支持体を前記上限位置側に常時、付勢するばね部材が設けられることを特徴とする。
また請求項2の考案は、請求項1の考案の特徴に加えて、前記中間柱は、平時は前記収納溝内に収納されていて、前記防水シートの展開時には、前記出入口の床面に設けた取付孔に該中間柱の基端部が抜差可能に嵌合、支持されることを特徴とする。
また請求項3の考案は、請求項1又は2の考案の特徴に加えて、各々の前記側方連結部は、前記出入口の側壁に固定される側部枠と、その側部枠の内壁に設けたシート受け面に固定されて前記防水シートの側縁部に当接し得るシール部材と、そのシール部材を挟んで前記シート受け面に前記防水シートの側縁部を圧接させる圧接手段とを少なくとも備え、各々の前記圧接手段は、前記防水シートの側縁部を前記シール部材に押し付ける押付け位置と同シートの側縁部を解放する解放位置との間を回動し得るように前記側部枠の内壁に軸支されたシート押え部材と、このシート押え部材に回動可能に保持された、ハンドル付きの操作軸と、この操作軸及び前記側部枠間に設けられるカム機構とを備えていて、前記シート押え部材と前記シール部材との間で前記防水シートの側縁部を挟んだ状態で前記操作軸を所定のアンロック位置からロック位置まで回動操作させるのに連動して、前記カム機構が、該シート押え部材を前記押付け位置まで押し込む押込力を発生させることを特徴とする。
また請求項4の考案は、請求項3の考案の前記特徴に加えて、前記カム機構は、前記側部枠の内壁に固定されるストッパと、このストッパに係脱可能として前記操作軸に固定したカムとを備え、そのカムは、前記シート押え部材と前記シール部材との間で前記防水シートの側縁部を挟んだ状態で前記操作軸を前記アンロック位置から前記ロック位置まで回動操作させるときに前記ストッパと係合して前記押込力を発生させ、且つ該操作軸が前記ロック位置にあるときには、前記シート押え部材が前記シール部材より受ける弾性反力で前記カムと前記ストッパとの係合状態が保持されることを特徴とする。
本考案によれば、中間柱の上端部に、係止具を一体的に支持する昇降支持体が所定の上限位置と下限位置との間で往復移動可能に取付けられ、その昇降支持体と中間柱間には、昇降支持体を上限位置側に常時、付勢するばね部材が設けられるので、中間柱上端部に配設される係止具が、上方にばね付勢されつつ上限位置と下限位置間での上下移動を許容される。これにより、防水シートの弛み調整を厳格に行わなくても、また防水シートが気温変化等で多少伸縮したとしても、シート上端部の被係止部を係止具に常に的確に係止させることが可能となって、その係止が妄りに外れる虞れもなくなる。従って、その弛み調整の作業能率の向上を図りながら、防水シートの中間部上端を中間柱に的確に係止させて防水シートの展開状態を保持することができ、出入口を的確に閉鎖可能となる。
また特に請求項2の考案によれば、中間柱は、平時は出入口床面の収納溝内に収納されていて、防水シートの展開時に、出入口床面に設けた取付孔に該中間柱の基端部が抜差可能に嵌合、支持されるので、中間柱の保管場所を特別に確保する必要はなく、またシート展開時には、収納溝から取り出した中間柱の基端部を出入口床面の取付孔に単に嵌合するだけで、中間柱の取付けを簡単に行うことができる。
また特に請求項3の考案によれば、シート押え部材とシール部材との間で防水シートの側縁部を挟んだ状態で操作軸を所定のアンロック位置からロック位置まで単に回動操作させるだけで、その回動操作に連動するカム機構が、シート押え部材を押付け位置まで押し込む押込力を発生させるので、操作軸のハンドルに対するワンタッチ回動操作により、防水シート側縁部を出入口側壁に簡単且つ的確に、しかも水密に連結することができる。
また特に請求項4の考案によれば、操作軸に固定のカムが、操作軸をアンロック位置からロック位置まで回動操作させる時に、側部枠内壁に固定のストッパと係合して押込力を発生させ、且つ該操作軸がロック位置にあるときには、シート押え部材がシール部材より受ける弾性反力でカムとストッパとの係合状態が保持されるので、防水シート側縁部と出入口側壁間の水密接続状態を、シール部材の弾発力を利用した簡単なロック手段で的確に保持することができる。
本考案の一実施形態に係る建物の出入口閉鎖装置を示す全体斜視図であって、(A)は防水シートを展開状態にセットした出入口閉鎖態様を、また(B)は防水シートを折り畳んで収納溝内に格納した出入口開放態様をそれぞれ示す 図1の2−2線拡大断面図 図2の3−3線拡大断面図 図3の4−4線拡大断面図 図3の5−5線拡大断面図 図3の6矢視より見た斜視図 中間柱による防水シートの支持状態を示す要部断面図(図1及び図2の7−7線拡大断面図) 図7の8−8線拡大断面図であって、(A)は防水シートを中間柱のフックにセットした状態を、また(B)は防水シートを中間柱のフックから取り外した状態をそれぞれ示す 防水シートの格納状態を示す要部断面図(図1の9−9線拡大断面図)
以下、本考案の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
先ず、図1において、建物には、その出入口Eを随時に塞いで外部からの水の侵入を防止できるようにした出入口閉鎖装置Xが設けられる。この出入口閉鎖装置Xの具体的構造を、図2〜図9も併せて参照して、次に説明する。
この出入口閉鎖装置Xは、出入口Eの床面fに凹設した収納溝Gbと、その収納溝Gb内に折り畳み可能に収納され、上方への展開時には出入口Eを閉鎖し得る可撓性の防水シートSと、出入口Eの左右両側壁にそれぞれ設けられて該左右両側壁に防水シートSの左右両側縁部をそれぞれ着脱可能に且つ水密に連結可能な左右一対の側方連結部Hと、出入口Eの床面fより起立した状態で該床面fに支持可能な角パイプよりなる中間柱Mと、収納溝Gbの開放上面を開閉可能に被覆する蓋としての下部蓋Tとを備えている。
前記収納溝Gbは、出入口Eを横切るように直線状に延びており、図示例では、横断面コ字状のチャンネル枠1を出入口Eの床面f下に埋入して固定されることで収納溝Gbが形成される。
その収納溝Gb(即ちチャンネル枠1の内壁)の下部には、そこに締結したシート押え板2pにより、出入口Eよりもやや幅広の矩形状に形成された防水シートSの基端部がゴムパッキン2sを挟んで水密に結合される。そのシート押え板2pの前記締結は、収納溝Gbの内壁に植設されてゴムパッキン2s及びシート押え板2pを貫通するボルト23と、そのボルト23に螺合するナット24とにより行われる。尚、収納溝Gbの底部には、そこに侵入した水を外部に排水すべく床面f下に埋設された排水管20が開口している。また、収納溝Gbの側壁上部には、前記下部蓋Tを受ける蓋受け21が突設される。
防水シートSは、繊維で織った基布材の表面を、水を通さない合成樹脂やゴム等で被覆してなる可撓性のシート素材で形成される。その防水シートSの自由端縁(上端縁)は、これに巻付けられるようにして固定された丸パイプ3で縁取られて補強されており、その丸パイプ3の中間部は、防水シートSより露出して本考案の被係止部3aを構成する。この被係止部3aは、防水シートSの上方への展開時(図1の(A)の状態)には、中間柱Mの上部に設けた係止具としてのフックFに係脱可能に係止させることができ、その係止により、防水シートSの上方への展開状態を保持できるようになっている。
前記中間柱Mの上端部には、中間柱Mと同様に角パイプで構成された昇降支持体FSが上下方向に摺動可能に嵌合、支持される。図8に明示されるように、中間柱Mの上部には、これを横切るように貫通するボルト4がナット5を用いて締結されており、このボルト4と、昇降支持体FSの側壁に形成した長孔6とを相対摺動可能に係合させることで、昇降支持体FSの昇降ストローク(即ち所定の上限位置及び下限位置)が規制される。そして、その昇降支持体FSの下端と、中間柱Mの中間部に固設したばね受け座7との間には、昇降支持体FSを上限位置側に常時、付勢するばね部材SPが圧縮状態で設けられる。尚、中間柱Mの上部に形成されてボルト4を嵌合させるボルト孔8は長孔状に形成されるため、このボルト孔8の長さ範囲でボルト4の中間柱Mに対する締結位置が上下に調節可能となっている。
また、その昇降支持体FSには、係止具としてのフックFが建物の外側に突き出すようにして一体的に支持されており、このフックFは、その先端部を上向きとして略L字状に形成される。
前記中間柱Mは、平時は収納溝Gb内に横倒し状態で収納されていて、防水シートSの展開時には、出入口Eの床面fに設けた取付孔Ehに該中間柱Mの基端部が抜差可能に嵌合、支持される。尚、収納溝Gb及び取付孔Ehは、平時はそれぞれ下部蓋T,T′で開閉可能に閉じられ、それら下部蓋T,T′は、床面fの一部となる。
また、左右の側方連結部Hは、出入口Eの側壁に埋入するよう固定されて防水シートSの側縁部を内部に受容し得る平断面コ字状のチャンネル枠よりなる側部枠Gsと、その側部枠Gsの内壁に設けたシート受け面10に固定されて防水シートSの側縁部に当接し得るゴム等の弾性材からなるシール部材SEと、そのシール部材SEを挟んでシート受け面10に防水シートSの側縁部を圧接させる圧接手段Aと、シール部材SEの一側でシート受け面10に突設されて防水シートSの側縁部に係脱可能に係止し得る複数の係止ピン11とを各々備えており、それら係止ピン11は、防水シートSの側縁部に設けた複数の係止孔12に抜差可能に嵌合、係止できるようになっている。
前記シート受け面10は、収納溝Gbの内壁面と面一となっており、防水シートSの左右両端の基端部は、そのシート受け面10と収納溝Gbの内壁面とに跨がって締結される前記シート押え板2pにより、シールパッキン2sを挟んでシート受け面10の下部に水密に結合される。そして、シール部材SEの下端と、シールパッキン2s及びシート押え板2pの各上端とは直接密着している。
前記側部枠Gsの開口部は、その側部枠Gsに回動可能に軸支した側部蓋T″で開閉可能となっており、出入口Eが開放される平時は側部蓋T″を閉じ位置(図1の(B))に保持し、また出入口Eが閉鎖される際には、側部蓋T″を開き位置(図1の(A))まで回動させる。
左右の各圧接手段Aは、防水シートSの側縁部をシール部材SEに押し付ける押付け位置P1と同シートSの側縁部を解放する解放位置P2との間を回動し得るように側部枠Gsの内壁に軸支Pjされた帯板状のシート押え部材Pと、このシート押え部材Pの背面に軸受用バンド13で回動可能に保持された、ハンドルHA付きの操作軸Jと、この操作軸Jと側部枠Gsの内壁との間に設けられるカム機構CAとを備える。シート押え部材Pの、シール部材SEとの対向面には、シート押え部材Pが前記押付け位置P1にあるときに防水シートSの側縁部を挟んでシール部材SEに食い込ませる突条Ptが一体に突設され、その突条Ptのシートへの喰込み効果により、シール部材SEのシール機能を高めるようにしている。
前記カム機構CAは、シート押え部材Pとシール部材SEとの間で防水シートSの側縁部を挟んだ状態で操作軸Jを所定のアンロック位置ULからロック位置LOまで回動操作させるのに連動して、該シート押え部材Pを押付け位置P1まで押し込む押込力を発生させるように作動する。尚、シート押え部材Pには、これが前記押付け位置P1にあるときに前記係止ピン11を弛く挿入させるピン孔14が形成される。
前記ハンドルHAは、操作軸Jの中間部に格納位置(図3鎖線)と使用位置(図3実線)との間で回動可能に軸支されており、その使用位置のハンドルHAを作業者が手で掴むことで、操作軸Jを所定のアンロック位置ULとロック位置LO間で回動操作することができる。
前記カム機構CAは、側部枠Gsの内壁(上壁及び下壁)に固定されるストッパSTと、このストッパSTに係脱可能として操作軸Jの上下両端部にそれぞれ固定したカムCとを備える。そして、そのカムCは、シート押え部材Pとシール部材SEとの間で防水シートSの側縁部を弛く挟んだ状態で操作軸Jをアンロック位置ULからロック位置LOまで回動操作させるときにストッパSTと係合、摺接して、シート押え部材Pを押付け位置P1まで押し込む押込力を発生させ、また操作軸Jがロック位置LOにあるときには、ストッパSTのカム係合面に設けた浅い凹曲面15にカムCが係合することで、シート押え部材Pがシール部材SEより受ける弾性反力によりカムCとストッパSTとの係合状態が保持されるようになっている。
防水シートSの自由端縁(上端縁)に固定された前記丸パイプ3の両端部は、防水シートSより露出しており、その露出端部に突設した係止ピン16が、側部枠Gsの内壁(上壁及び下壁)に固設した第2フックF′に十分な遊びを介して係脱可能に係止される。その係止により、前述のように左右の側方連結部Hで防水シートSの左右側縁部を連結する作業を行う際に防水シートSの両端部を側部枠Gsの上部に仮置きすることが可能となり、その作業が容易となる。
次に前記実施形態の作用を説明する。建物の出入口Eは、平時は図1(B)に示されるように常時開放されており、この状態では、出入口E下部の収納溝Gb及び取付孔Ehは歩行の障害とならないよう下部蓋T,T′で塞がれ、また出入口E側部の側部枠Gsの開口部は側部蓋T″で塞がれる。また、このとき、図9に明示したように、収納溝Gb内では、防水シートSがその中間部を上下に折り重ねるように折り畳まれて収納されると共に、中間柱Mが、折り畳まれた防水シートS上に横倒し状態で載置されるようにして収納される。
また大雨、高潮等により外部の水が建物内に侵入する可能性が生じた非常時には、その水侵入を未然に防止できるように出入口閉鎖装置Xを用いる。即ち、先ず、下部蓋T,T′及び側部蓋T″を開き、次いで収納溝Gb内から中間柱Mを取出して、その基端部を出入口Eの床面fの取付孔Ehに差し込んで起立姿勢に支持する。しかる後、防水シートSを上方へ展開させ、そのシート上端縁中間部の被係止部3aを中間柱Mの上端部のフックFに係止させる。
更に防水シートSの上部両端に設けた係止ピン16を側部枠Gs上部に固定の第2フックF′に弛く係止させると共に、同シートSの左右側縁部に設けた係止孔12を側部枠Gs内壁のシート受け面10の係止ピン11に嵌合させることで、同シートSの左右側縁部をシート受け面10に仮止めする。
この仮止め状態で、解放位置P2にあるシート押え部材Pを押付け位置P1に向かって回動操作する。この場合、シート押え部材Pが押付け位置P1に到達する手前で、シート押え部材Pとシール部材SEとの間に防水シートSの側縁部を弛く挟んだ状態となるので、この状態から操作軸J上のハンドルHAを使用位置に回動してこれを手で掴み、カム機構CAの操作軸Jをアンロック位置ULからロック位置LOまで手動で回動させるようにする。この回動に連動してカム機構CAのカムCがストッパSTと係合、摺接することで、シート押え部材Pには、これを押付け位置P1まで押し込む押込力をカム機構CAから作用する。
そして、操作軸Jがロック位置LOに到達した状態では、ストッパSTのカム係合面に設けた浅い凹曲面15にカムCが係合し、これにより、シート押え部材Pがシール部材SEより受ける弾性反力でカムCとストッパSTとの係合状態が保持されるようになっている。
かくして、前記押込力を受けたシート押え部材Pは、これ(特に突条Pt)とシール部材SEとの間に防水シートSの側縁部を強く挟んだ状態となるので、シール部材SEのシール作用により、側部枠Gsのシール受け面10と防水シートSの側縁部との間が確実にシール可能となり、防水シートSの防水機能が確保される。
而して前記実施形態によれば、中間柱Mの上端部に、フックFを一体的に支持する昇降支持体FSが所定の上限位置と下限位置との間で往復移動可能に取付けられ、その昇降支持体FSと中間柱M間には、昇降支持体FSを上限位置側に常時、付勢するばね部材SPが設けられるため、中間柱M上端部に配設されるフックFが、上方にばね付勢されつつ所定の上限位置と下限位置間での上下移動を許容される。これにより、出入口閉鎖装置Xの建物への設置の際(即ち初期設定時)に防水シートSの弛み調整を厳格に行わなくても、或いは初期設定後において防水シートSが気温変化等で多少伸縮したとしても、防水シートSの上端部の被係止部3aをフックFに常に的確に係止させることが可能となり、その係止が妄りに外れる虞れはなくなる。従って、その弛み調整の作業能率の向上を図りながら、防水シートSの中間部上端を中間柱Mに的確に係止させて防水シートSの展開状態を保持することができ、出入口Eを的確に閉鎖可能となる。
また前記実施形態において、中間柱Mは、平時は出入口Eの床面fの収納溝Gb内に収納されていて、防水シートSの展開時に、出入口Eの床面fに設けた取付孔Ehに中間柱Mの基端部が抜差可能に嵌合、支持される。そのため、中間柱Mの保管場所を特別に確保する必要はなく、またシートSの展開時には、収納溝Gbから取り出した中間柱Mの基端部を出入口Eの床面fの取付孔Ehに単に嵌合するだけで、中間柱Mの取付けを簡単且つ迅速的確に行うことができる。
また、左右の側方連結部Hにおいては、シート押え部材Pとシール部材SEとの間で防水シートSの側縁部を弛く挟んだ状態で操作軸Jを所定のアンロック位置ULからロック位置LOまで単に回動操作させるだけで、その回動操作に連動するカム機構CAが、シート押え部材Pを押付け位置P1まで押し込む強力な押込力を発生させるので、操作軸J(即ちハンドルHA)に対するワンタッチ回動操作により、防水シートSの側縁部を出入口Eの側壁に簡単且つ的確に、しかも水密に連結可能となる。
さらに操作軸Jに固定のカムCが、操作軸Jをアンロック位置ULからロック位置LOまで回動操作させる時に、側部枠Gs内壁に固定のストッパSTと係合して前記押込力を発生させ、且つ該操作軸Jがロック位置LOにあるときには、シート押え部材Pがシール部材SEより受ける弾性反力でカムCとストッパSTとの係合状態が保持される。そのため、防水シートSの側縁部と出入口Eの側壁との間の水密接続状態を、シール部材SEの弾発力を利用した簡単なロック手段で的確に保持することができる。
以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、前記実施形態では、係止具としてのフックFを支持する昇降支持体FSを中間柱Mの先部に上下摺動可能に支持したものを示したが、本考案では、昇降支持体を中間柱Mの先部に上下回動可能に軸支するようにしてもよい。
また前記実施形態では、中間柱Mを平時に収納溝Gb内に収納したものを示したが、本考案では中間柱Mを収納溝Gbとは別の保管場所に収納してもよい。
また前記実施形態では、中間柱Mを収納溝Gbの床面fの取付孔Ehに抜差可能に嵌合、支持したものを示したが、本考案では中間柱Mを収納溝Gbの内壁又はその周辺に起伏回動可能に軸支させるようにしてもよい。
A・・・・・圧接手段
C・・・・・カム
CA・・・・カム機構
E・・・・・出入口
Eh・・・・取付孔
F・・・・・係止具としてのフック
FS・・・・昇降支持体
f・・・・・出入口の床面
Gb・・・・収納溝
Gs・・・・側部枠
H・・・・・側方連結部
HA・・・・ハンドル
J・・・・・操作軸
LO・・・・ロック位置
M・・・・・中間柱
P・・・・・シート押え部材
P1・・・・押付け位置
P2・・・・解放位置
Pj・・・・軸支
S・・・・・防水シート
SE・・・・シール部材
SP・・・・ばね部材としてのコイルスプリング
ST・・・・ストッパ
T・・・・・蓋
UL・・・・アンロック位置
X・・・・・出入口閉鎖装置
3a・・・・被係止部を構成する丸パイプの中間部
10・・・・シート受け面

Claims (4)

  1. 建物の出入口(E)を随時に塞いで外部からの水の侵入を防止できるようにした建物における出入口閉鎖装置であって、
    前記出入口(E)の床面(f)に凹設した収納溝(Gb)と、その収納溝(Gb)内に折り畳み可能に収納され且つ該収納溝(Gb)の内壁に基端部が水密に結合されて、展開時には前記出入口(E)を閉鎖し得る可撓性の防水シート(S)と、前記出入口(E)の左右両側壁にそれぞれ設けられて該左右両側壁に前記防水シート(S)の左右両側縁部をそれぞれ着脱可能に且つ水密に連結可能な左右一対の側方連結部(H)と、前記出入口(E)の床面(f)より起立した状態で該床面(f)に支持可能な少なくとも1本の中間柱(M)と、前記収納溝(Gb)の開放上面を開閉可能に被覆する蓋(T)とを備え、
    前記防水シート(S)の展開時には、その防水シート(S)の中間部上端縁に設けた被係止部(3a)を、前記中間柱(M)の上部に設けた係止具(F)に係脱可能に係止させるようにしたものにおいて、
    前記中間柱(M)の上端部に、前記係止具(F)を一体的に支持する昇降支持体(FS)が所定の上限位置と下限位置との間で往復移動可能に取付けられ、
    その昇降支持体(FS)と前記中間柱(M)間には、該昇降支持体(FS)を前記上限位置側に常時、付勢するばね部材(SP)が設けられることを特徴とする、建物における出入口閉鎖装置。
  2. 前記中間柱(M)は、平時は前記収納溝(Gb)内に収納されていて、前記防水シート(S)の展開時には、前記出入口(E)の床面(f)に設けた取付孔(Eh)に該中間柱(M)の基端部が抜差可能に嵌合、支持されることを特徴とする、請求項1記載の建物における出入口閉鎖装置。
  3. 各々の前記側方連結部(H)は、前記出入口(E)の側壁に固定される側部枠(Gs)と、その側部枠(Gs)の内壁に設けたシート受け面(10)に固定されて前記防水シート(S)の側縁部に当接し得るシール部材(SE)と、そのシール部材(SE)を挟んで前記シート受け面(10)に前記防水シート(S)の側縁部を圧接させる圧接手段(A)とを少なくとも備え、
    各々の前記圧接手段(A)は、前記防水シート(S)の側縁部を前記シール部材(SE)に押し付ける押付け位置(P1)と同シート(S)の側縁部を解放する解放位置(P2)との間を回動し得るように前記側部枠(Gs)の内壁に軸支(Pj)されたシート押え部材(P)と、このシート押え部材(P)に回動可能に保持された、ハンドル(HA)付きの操作軸(J)と、この操作軸(J)及び前記側部枠(Gs)間に設けられるカム機構(CA)とを備えていて、前記シート押え部材(P)と前記シール部材(SE)との間で前記防水シート(S)の側縁部を挟んだ状態で前記操作軸(J)を所定のアンロック位置(UL)からロック位置(LO)まで回動操作させるのに連動して、前記カム機構(CA)が、該シート押え部材(P)を前記押付け位置(P1)まで押し込む押込力を発生させることを特徴とする、請求項1又は2に記載の建物における出入口閉鎖装置。
  4. 前記カム機構(CA)は、前記側部枠(Gs)の内壁に固定されるストッパ(ST)と、このストッパ(ST)に係脱可能として前記操作軸(J)に固定したカム(C)とを備え、
    そのカム(C)は、前記シート押え部材(P)と前記シール部材(SE)との間で前記防水シート(S)の側縁部を挟んだ状態で前記操作軸(J)を前記アンロック位置(UL)から前記ロック位置(LO)まで回動操作させるときに前記ストッパ(ST)と係合して前記押込力を発生させ、且つ該操作軸(J)が前記ロック位置(LO)にあるときには、前記シート押え部材(P)が前記シール部材(SE)より受ける弾性反力で前記カム(C)と前記ストッパ(ST)との係合状態が保持されることを特徴とする、請求項3に記載の建物における出入口閉鎖装置。
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