JP2005061202A - マンホール錠 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外部からの不法行為を防止するマンホール錠を提案すること。
【解決手段】 このマンホール錠は、開閉体の他端部側に固定される垂直固定筒と、この垂直固定筒の上端部に螺合する上蓋と、一方、垂直固定筒の下端部に螺合する底蓋と、垂直固定筒に内装された垂直軸部材に内端部が軸支されていると共に、水平方向に延びる外端部が前記固定枠に係脱する施錠片と、この施錠片の前記内端部と前記底蓋との間に介在し、施錠片を垂直固定筒の切欠端面に対して圧接するように常時付勢するバネ部材と、施錠片の上方に位置するように垂直固定筒内に上蓋側から完全に落とし込まれ、かつ、施錠片を係合解除の方向へ回転させるのを防止する障害部材とから成り、前記上蓋22並びに垂直軸部材41の各中央部には、係合操作具80用の係合凹所24.42がそれぞれ形成されている。
【選択図】 図2
Description
マンホール1は、地面2にその環状の表面が略同一平面状に固定された環状固定枠3と、該固定枠3に一端部側が蝶番部材4を介して枢着されていると共に、他端部側から開くことができる開閉体5とから構成されている。マンホール1の細部については割愛するが、前記環状固定枠3の適宜部位(例えば断面L型状の内壁面)には突起状の枠側係合部6が形成されている。また、本実施例のマンホール1の開閉体5の他端部側(開閉端部側)には、マンホール錠X装着用の凹所部7が設けられ、該凹所部7の内壁底部に貫通孔8が形成されている。なお、9はマンホール1の下部フレームである。
マンホール錠Xは、開閉体5の他端部側に固定される垂直固定筒10と、この垂直固定筒10の上端部に螺合する上蓋22と、一方、垂直固定筒10の下端部に螺合する底蓋35と、垂直固定筒10に内装された垂直軸部材41に内端部が軸支されていると共に、水平方向に延びる外端部が前記固定枠3に係脱する施錠片50と、この施錠片50の前記内端部と前記底蓋35との間に介在し、施錠片50の中間部を垂直固定筒10に形成した第1被係止部に係合する方向に常時付勢するバネ部材60と、施錠片50の上方に位置するように垂直固定筒10内に上蓋側から完全に落とし込まれた障害部材70とから成る。
垂直固定筒10は、凹所部7及び貫通孔8を介して開閉体5の他端部側に装着されると、その下端面は略マンホール1の下部フレーム9の下面ラインに達する。垂直固定筒10の大きさは特に限定するものではないが、片手で握ることができる程度である。一方、その上端面は凹所部7内の略中間に位置する。垂直固定筒10の上端面は、望ましくは凹所部7から突出しないようにすべきである。
垂直固定筒10には複数個の被係止部が形成されている。一つは施錠片50の中間部が係脱する第1被係止部16で、他の一つは障害部材70のロック板72が係脱する第2被係止部17である。
上蓋22は垂直固定筒10の上端部の第1螺合部12に螺合する。本実施例では第1螺合部12が垂直固定筒10の外周壁に形成されたオネジ部である関係上、キャップ状上蓋22の内周壁に第1螺合部12に螺合するメネジ部23が形成されている。また上蓋22の中央部には係合操作具80が係合する係合凹所24が形成されている。
底蓋35は垂直固定筒10の下端部の第3螺合部15に螺合する。底蓋35は垂直固定筒10の下端開口を閉鎖し、かつ、中心部に貫通孔37を有するフランジ状の閉鎖板36と、この閉鎖板36の内壁面に突出形成された外側環状壁38と、この外側環状壁38にバネ部材60の下端部が嵌合できるようにバネ用嵌合溝40を形成する内側環状壁39とから成る。
施錠片50は、垂直固定筒10に内装された垂直軸部材41に内端部51が軸支されていると共に、内端部51に連設する中間部52に水平方向に連設する外端部53が固定枠3の枠側係合部6に係脱する。
しかして、ボス部に相当する内端部51には角軸孔54が形成されている。また、中間部52は杆状に延び、上下の厚さ寸法は、前述した垂直固定筒10の水平案内切欠部19の上下の開口寸法よりも若干小さい。
垂直軸部材41は垂直固定筒10の下部側の断面真円形状の嵌合孔に内装されている。しかして、42は中央部に形成されかつ係合操作具80が係合可能な軸側係合凹所、43は施錠片50の角軸孔54に嵌合する角軸部、44は角軸部に連設して底蓋35の貫通孔37に嵌合する円柱軸部、45は垂直軸部材41の軸側係合凹所42の内壁底面から円柱軸部44の下端面までストレートに形成された長い貫通孔である。
バネ部材60は、施錠片50の内端部51と底蓋35との間に介在し、施錠片50の中間部52を垂直固定筒10に形成した第1被係止部16に係合する方向に常時付勢する。すなわち、バネ部材60は、施錠片50の上壁が垂直固定筒10の開口部18の切欠端面に圧接するように常時付勢している。
障害部材70は、垂直固定筒10の第2被係止部17と係脱可能なロック板72を有し、施錠片50の上方に位置するように垂直固定筒10内に上蓋側から完全に落とし込まれる。
本実施例では、障害部材70が垂直固定筒10内に設けられているので、開閉体5を簡単に開けることができない。すなわち、開閉体5を開ける場合には、まず上蓋22を外す必要がある。上蓋22を垂直固定筒10から取り外す場合には、係合凹所24に係合操作具80の下端部を係合させて周方向に回す。
Claims (3)
- 固定枠に一端部側が枢着されていると共に他端部側から開くことができる開閉体に固定的装着されるマンホール錠であって、このマンホール錠は、前記開閉体の他端部側に固定される垂直固定筒と、この垂直固定筒の上端部に螺合する上蓋と、一方、垂直固定筒の下端部に螺合する底蓋と、垂直固定筒に内装された垂直軸部材に内端部が軸支されていると共に、水平方向に延びる外端部が前記固定枠に係脱する施錠片と、この施錠片の前記内端部と前記底蓋との間に介在し、施錠片を垂直固定筒の切欠端面に対して圧接するように常時付勢するバネ部材と、施錠片の上方に位置するように垂直固定筒内に上蓋側から完全に落とし込まれ、かつ、施錠片を係合解除の方向へ回転させるのを防止する障害部材とから成り、前記上蓋22並びに垂直軸部材41の各中央部には、係合操作具80用の係合凹所24.42がそれぞれ形成されていることを特徴とするマンホール錠。
- 請求項1に於いて、垂直軸部材41は、軸側係合凹所42に連設しかつ施錠片50の角軸孔54に嵌合する角軸部43を有し、また、該軸側係合凹所42の内壁底面から下端面までストレートに形成された長い貫通孔45を有し、一方、底蓋35は垂直固定筒10の下端開口を閉鎖し、かつ、中心部に前記貫通孔と連通する貫通孔37を有することを特徴とするマンホール錠。
- 請求項1に於いて、底蓋35は、バネ部材60の下端部が嵌合するバネ用嵌合溝40を有し、一方、施錠片50の内端部51の少なくとも一側面には、前記バネ部材60の上端部が入り込むバネ用嵌合溝55が形成されていることを特徴とするマンホール錠。
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