JP2006348596A - 施錠装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 施錠忘れのない施錠装置の提供。
【解決手段】 受枠側に形成された開口部を開閉自在に閉塞する蓋体に固定される装置本体と、該装置本体に、前記受枠に係合して蓋体が開放するのを規制する施錠位置と、受枠から係合が解除されて蓋体が開放するのを許容する解錠位置とに位置変更自在に設けられた施錠フックとを備え、蓋体の閉塞動作に伴って前記施錠フックを解錠位置から施錠位置へ位置変更させる位置変更機構が設けられ、該位置変更機構は、受枠側の開口部を蓋体で閉塞する閉塞動作の際に一旦解錠位置側へ移動し、開口部を閉塞した後に再び施錠位置に復帰させる構成を有している施錠装置。
【選択図】 図1
【解決手段】 受枠側に形成された開口部を開閉自在に閉塞する蓋体に固定される装置本体と、該装置本体に、前記受枠に係合して蓋体が開放するのを規制する施錠位置と、受枠から係合が解除されて蓋体が開放するのを許容する解錠位置とに位置変更自在に設けられた施錠フックとを備え、蓋体の閉塞動作に伴って前記施錠フックを解錠位置から施錠位置へ位置変更させる位置変更機構が設けられ、該位置変更機構は、受枠側の開口部を蓋体で閉塞する閉塞動作の際に一旦解錠位置側へ移動し、開口部を閉塞した後に再び施錠位置に復帰させる構成を有している施錠装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、蓋体の施錠装置に係り、特に施錠による防犯機能が必要な地下構造物用鉄蓋、例えば電線共同溝用蓋体の施錠装置に関する。
従来、例えば、ガス管や水道管や電話ケ−ブル等を埋設する地下共同溝には、適宜間隔毎に点検作業用のマンホ−ルが設けてあり、該マンホ−ルには、その開口部を閉塞するための点検作業用の蓋体が取付けられている。そして一般に、該蓋体には、共同溝内に設置したガス管等に対する悪戯、盗難、破壊行為などを防止するため蓋体が開けられないように施錠装置が取付けられている。
かかる施錠装置として、受枠に形成された開口部を開閉自在に閉塞する蓋体に固定される施錠装置本体と、施錠装置本体に、受枠に係合して蓋体が開放するのを規制する施錠位置と受枠から係合が解除されて蓋体が開放するのを許容する解錠位置とに位置変更自在に設けた施錠フックとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、施錠装置には、装置本体に操作体を相対回転不可能で且つ着脱自在に設け、操作体に装置本体に挿入される開閉操作治具の係合部に相対回転不可能に係合する被係合部を設けたものがある(例えば特許文献2参照)。この施錠装置では、装置本体に開閉操作治具を挿入しその係合部を被係合部に係合して開閉操作治具をその軸心回りに回転させることで施錠フックが施錠位置から解錠位置に回動し、施錠フックを受枠に対して係合可能な状態とすることで蓋体を開けることをできなくする。
かかる施錠装置には、安全性を確保する目的から、開閉用治具を施錠装置本体に挿入して施錠フックが操作できないようにするための安全錠(例えばシリンダ錠)が設けられているものもある。
実用新案登録第3071918号公報
特開2004−190261号公報
かかる施錠装置には、安全性を確保する目的から、開閉用治具を施錠装置本体に挿入して施錠フックが操作できないようにするための安全錠(例えばシリンダ錠)が設けられているものもある。
しかしながら、上記施錠装置を蓋体に取付ける作業を行った後に施錠をし忘れると、蓋体に施錠装置を設置したとしても受枠の開口部を開けることができてしまう。このことは、施錠フックが操作できないようにするための安全錠を取付けるようにした施錠装置についても同様である。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、施錠忘れのない施錠装置の提供するを課題とする。
本発明の施錠装置は、受枠側に形成された開口部を開閉自在に閉塞する蓋体に固定される装置本体と、該装置本体に、前記受枠に係合して蓋体が開放するのを規制する施錠位置と、受枠から係合が解除されて蓋体が開放するのを許容する解錠位置とに位置変更自在に設けられた施錠フックとを備え、蓋体の閉塞動作に伴って前記施錠フックを解錠位置から施錠位置へ位置変更させる位置変更機構が設けられ、該位置変更機構は、受枠側の開口部を蓋体で閉塞する閉塞動作の際に一旦解錠位置側へ移動し、開口部を閉塞した後に再び施錠位置に復帰させる構成を有していることを特徴としている。
上記構成において、開口部を閉塞するべく蓋体を閉塞動作させると、閉塞動作に伴って施錠フックが施錠位置から一旦解錠位置に移動し、蓋体が開口部を閉塞した後に再び施錠位置に復帰するから、施錠装置を蓋体に設置した後に施錠フックを施錠位置に操作する必要がなく、蓋体を閉塞させる動作だけで自動的に施錠がなされ、施錠のし忘れがない。
本発明の施錠装置における位置変更機構は、施錠フックを施錠位置へ回動付勢するばねと、受枠側に設けられた係止片に係止すべく施錠フック側に設けられた被係止片とを有し、前記ばねの弾性に抗して蓋体を閉塞動作させるのに伴って被係止片が係止片に当接しつつ施錠フックの解錠位置側へ回動案内される被案内面が前記被係止片に設けられていることが好ましい。
上記構成において、ばねの弾性に抗して蓋体を閉塞動作させるのに伴って被係止片の被案内面が係止片に当接しつつ施錠フックを解錠位置側へ回動するよう案内され、蓋体が開口部を閉塞した後にばねの弾性により再び施錠位置に復帰する。
本発明の施錠装置において、前記装置本体には、該装置本体に挿入される開閉操作治具の係合部に相対回転不可能に係合する被係合部が設けられ、開閉操作治具の係合部を被係合部に係合し回転させて施錠フックを解錠位置とした状態でこれを保持するとともに施錠フックを解錠状態した開閉操作治具の位置を保持する保持部が設けられていることが好ましい。
上記構成において、装置本体に開閉操作治具を挿入しその係合部を被係合部に係合し、開閉操作治具を回転させて施錠フックを解錠位置とすることで保持部によって施錠フックが解錠位置に保持されるとともに開閉操作治具が施錠フックを解錠状態とした位置に保持される。
本発明の施錠装置には、施錠フックを解錠状態した開閉操作治具の位置で、開閉操作治具を装置本体から抜出ないように固定する固定手段が設けられていることが好ましい。この構成によれば、開閉操作治具を装置本体に挿入して施錠フックを解錠位置に回転させた後は、回転固定手段によって開閉操作治具が装置本体に固定される。
本発明の施錠装置における前記固定手段は、開閉操作治具側に設けた雄ねじ部材に螺合する雌ねじ部を有するナット部材とされていることが好ましい。すなわちこの構成では、開閉操作治具を装置本体に挿入して施錠フックを解錠位置に回転させた後は、開閉操作治具側に設けた雄ねじ部材を回転させてナット部材に螺合させる。
本発明の施錠装置は、施錠フックの操作をできないようにするための安全錠を装置本体に取付けるようにすることが好ましい。このように安全錠によって施錠フックを操作できないようにすることで、蓋体を開けることが困難になり、安全性を確保することができる。
本発明の施錠装置は、開口部を閉塞するべく蓋体を閉塞動作させると、施錠フックが施錠位置から解錠位置に移動し、蓋体が開口部を閉塞した後に施錠位置に復帰するから、蓋体を閉塞させる動作だけで自動的に施錠がなされて施錠のし忘れがなくなる。
以下、本発明の実施形態に係る施錠装置を、図面に基づいて説明する。この実施形態に係る施錠装置は、共同電線溝の地表開口部を開閉する平面形状が四角形で、且つ上面にブロックを設置して用いる単一又は複数の蓋体としての鉄蓋と、その地表開口部の内周部を形成し閉じた状態の鉄蓋を支持する受枠に対して実施した場合を示している。
図1は施錠装置の使用状態の要部断面図、図2は施錠装置の使用状態の正面図、図3(a)は同じく開閉用治具を装着した状態の断面図、(b)は(a)におけるZ−Z線断面図、図4は同じく使用状態の平面図、図5は同じく使用状態の底面図である。
この施錠装置Aは、鉄蓋1に形成した下方への段差部1Aに設置されるようにして使用されるものである。施錠装置Aは、鉄蓋1の表側から該鉄蓋1の地表開口部2に装着される施錠装置本体3と、施錠装置本体3に着脱自在に取付けられる施錠フック4と、該施錠フック4を施錠装置本体3の外方(図において下方)へ付勢するとともに、施錠フック4を施錠位置(施錠姿勢)に付勢する圧縮ばね5と、シリンダ錠6(安全錠としての一例)が螺合するソケットとしてのナット部材7(六角ナットを用いている)と、該ナット部材7の落下を防止するための落下防止部材8と、施錠フック4をその軸心4a回りに回動させる開閉用治具10の係止部11に係止する施錠回転板12と、ナット部材7に螺合するキャップ13とを有する。尚、ナット部材7は頭部7aと胴部7bとから一体的に形成されている。
図6乃至図10は施錠装置本体3の単体図であり、図6は平面図、図7及び図8は側面図、図9は中央断面図、図10は底面図である。施錠装置本体3は、例えばダクタイル鋳鉄から一体に製造されるもので、これらの図に示すように、上部本体部14と下部本体部15とフランジ部16とから形成されている。上部本体部14は平面視矩形状に形成され、下部本体部15は底面視略円形に形成されている。上部本体部14と下部本体部15の中心に、中心穴17が形成されていることで、上部本体部14は角筒状に、下部本体部15は円筒状に形成されている。
上部本体部14と下部本体部15との境界部である高さ方向途中(この場合、高さ方向ほぼ中心)に、両本体部14,15に対して三方に突出する前記フランジ部16が形成されている。フランジ部16の下面16aは可及的平滑な平面に形成されており、前記下方への段差部1Aの枠面18に載置されてボルト20止めされることで鉄蓋1に固定される。尚、フランジ部16の上面16bには三方のリブ21が一体に形成されている。
ここで、施錠装置本体3の前記中心穴17の形状を説明する。中心穴17は、高さ方向の領域毎に3つの異なる径D1,D2,D3(図9参照)を有する穴部からなる。すなわち、高さ方向上部領域の挿入穴部22、高さ方向中間領域の装着穴部23、高さ方向下部領域の操作穴部24の順に径D1,D2,D3が大きくなるよう形成されている。尚、施錠装置本体3はその上部にブロックの代わりの鍔状の突出部25を有する。特に、挿入穴部22の高さH1は前記キャップ13の頭部26の高さにほぼ等しく設定されており、装着穴部23の高さH2は前記ナット部材7の頭部7aの高さにほぼ等しく設定されており、底面視してその外周壁面はナット部材7(頭部7a)が非回転に嵌合可能なように六角形状に形成されている。
挿入穴部22は後述するように、開閉用治具10の挿入のきっかけとなる円穴であり、装着穴部23はナット部材7を装着すべくその周壁面23aは六角形に形成されている。さらに操作穴部24は円穴であり、その内周壁面28の高さ方向下部に、高さ方向に沿う縦条部29が180°置きに操作穴部24の中心(径方向内方)に向けて突出するするよう形成されている。この縦条部29の断面は高さ方向に矩形の略同一断面である。さらに、この実施形態では縦条部29の高さH3は操作穴部24の高さH4の半分よりわずかに小さく設定されている。また、操作穴部24の高さ方向上部には、操作穴部24の中心に向かって対向するよう突出する保持片30,31が形成されている。この保持片30,31は後述するようにナット部材7の落下を直接的に防止する前記落下防止部材8を施錠装置本体3に保持するためのものである。尚、落下防止部材8は板状に形成されている。
特に、挿入穴部22と装着穴部23との連続面である第一拡径段面32はナット部材7が係止する面であって平面であり、装着穴部23と操作穴部24との連続面である第二拡径段面33は平面である。
図11は前記落下防止部材8の底面図、図12は落下防止部材8の正面図、図13は圧縮ばね5の構成図、図14はナット部材7の断面図である。落下防止部材8は操作穴部24の径D3に比べてわずかに小さい径D4に設定された環状に形成されている。その対向部分は互いに平行になるように切欠かれていて対向部分に一対の平面部34,35が形成されている。一方の平面部34,34には、径方向外方に向けて突出する突出板部36が形成されている。この突出板部36の先端辺37は、落下防止部材8の仮想外周面内に収まる突出量に設定され、且つ円弧状に形成されている。落下防止部材8の中心には、ナット部材7の雌ねじ孔38とほぼ同径の挿通穴40が形成されている。挿通穴40の外周部はナット部材7の頭部7aと胴部7bとの間の段付き面7c(図14参照)に上下方向で係止する係止部40aとされる。
ところで、図10に示すように、前記保持片30,31のうち一方の保持片30,30は、周方向に、ほぼ落下防止部材8の突出板部36の周方向幅分だけの距離を置いて配置されている。保持片30,31のうち他方の保持片31は、平面視弧状に形成されている。保持片30,31と第二拡径段面33との間には、落下防止部材8の厚みt1よりわずかに大きな高さを有する隙間41を有している。落下防止部材8の上面8a及び下面8bは平面であり、特に下面8bは前記圧縮ばね5の一方のばね座面として用いられる。尚、図13に示すように、前記圧縮ばね5はコイルばねであり、上端部面5aと下端部面5bは平面に加工されている。そして、上端部面5aと下端部面5bそれぞれの途中から上下方向に突出するばね保持片5c,5dが一体的に設けられている。これらばね保持片5c,5dは、圧縮ばね5の中心軸線(4c)に平行であり、その断面形状は上下方向に同一の円形断面に形成されている。尚、これらばね保持片5c,5dどうしは平面視して周方向に180°離間して配置されている。落下防止部材8および前記第二拡径段面33には、前記ばね保持片5cが挿入される上挿入孔14aが形成されている。
図15は前記キャップ13の単体平面図、図16はキャップ13の側面図である。このキャップ13は、前記装着穴部23に装着されたナット部材7に上方から螺合することで、前記挿入穴部22を塞ぐものである。キャップ13は挿入穴部22の径とほぼ等しい径に形成された頭部26と、この頭部26に比べて小径でナット部材7の雌ねじ孔38に螺合する雄ねじ部43とを有する。そして頭部26には環の外周一部を切欠いて係止面44,45を形成した変形環状溝46が形成されている。
図17乃至図22は施錠フック4の単体図で、図17は全体斜視図、図18は側面図、図19は背面図、図20は平面図、図21は図18におけるX−X線断面図、図22は図18におけるY−Y線断面図である。これらの図に示すように、施錠フック4は、施錠装置本体3の下部本体部15に下方から挿入される円筒状の胴部50と、該胴部50の下部に形成されるフック部51と、保持部80とを有する。胴部50、フック部51および保持部80は、例えばダクタイル鋳鉄から一体に製造されている。
胴部50は中心に配置された円筒部52と、該円筒部52の外周に径方向外方に向けて突出する周方向に一対の被案内部53,54と、円筒部52からさらに上方に突出するばね保持片70,71とを有する。フック部51は胴部50の下部から一方向に突出するよう形成され、この実施形態の場合では平面矩形に形成されている。このフック部51の上面51aは平面に形成され、フック部51は胴部50の中心から一側へ位置ずれした位置で前述のように一方向に突出するよう形成されている。尚、フック部51の先端角部には平面視円弧状の面取り51cが施されている。
さらに、フック部51の下面51bの他方領域面は、他方端面51dに向けて上傾斜するテーパ面51eに形成され、このテーパ面51eの端部が他方端面51dに連続している。テーパ面51eは所定の幅B2に設定され、この実施形態ではフック部51の幅の半分より小さくなるよう設定されている。
被案内部53,54は、それぞれ周方向に所定距離だけ離間して配置され、その周方向離間幅L1は、前記縦条部29の周方向幅にほぼ等しいかわずかに大きく設定されている。被案内部53,54の間の隙間58,59は前記縦条部29が上方から挿入される領域である。被案内部53,54はそれぞれ同様の構成で周方向に位置ずれしているだけなので、以下一方の被案内部53の構成の説明をもって他方の被案内部54の説明を代用する。
被案内部53は、円筒部52の上端部外周に沿うよう円弧状に形成された上円弧条部55と、円筒部52の下端部外周に沿うように円弧状に形成された下円弧条部56と、上円弧条部55と下円弧条部56とをその周方向一側で連設する、軸心4aに沿うよう配置された連設部57とから形成されている。下円弧条部56の周方向長さL2は上円弧条部55の周方向長さL3に比べて短く設定されている。上円弧条部55の下面55aにおける周方向各側に、上方に凹となる第一係止凹部60及び第二係止凹部61が形成されている。尚、下円弧条部56の周方向端面は、施錠フック4の軸心4aに沿うよう下方に落ちる段落ち面63であり、この段落ち面63の下端辺部はフック部51の上面51aに連続している。上円弧条部55には、前記ばね保持片5cが挿入される下挿入孔55dが形成されている。
上円弧条部55における第一係止凹部60及び第二係止凹部61において周方向に近い側(隣合う側)の第一立上げ面64及び第二立上げ面65は後述のように案内面として用いられる。また、この実施形態では何れも下方ほど互いに近付く傾斜面(あるいは円弧状面)に形成されている。
上円弧条部55の下面55aと下円弧条部56の上面56aとの間の距離H3(図18参照)は前記縦条部29の高さとほぼ等しいかわずかに大きく設定されている。連設部57の側面57aは軸心4aに沿う面であり、後述のようにストッパとして用いられる平面である。
円筒部52の上面52aは、上円弧条部55の上面55bに比べて下方に位置に位置付けられている。上円弧条部55の上面55b及び下円弧条部56の上面56aは互いに平行な平面に形成されている。さらに、円筒部52の上面52aにおける周方向対向位置において上円弧条部55の上面55bよりさらに高い位置の上面66を有する平面視扇状の案内弧片70,71が、円筒部52に一体に形成されている。
保持部80は下部本体部15に固定される取付け板82と、該取付け板82の下端部から取付け板82に直交する方向でフック部51の下面51bに沿うよう平行に延長される保持板部83とから側面視して断面L字形に形成されている。取付け板82の取付け板面は下部本体部15の外周面曲率に沿う曲率に形成されていることが好ましく、該取付け板82は下部本体部15の外周面にボルト84止めされることで下部本体部15に確実に一体化されている。
保持板部83の上面83aは、フック部51の下面51bに隙間85を介して配置されるよう構成されている。保持板部83に保持孔86が、貫通して形成されている。この保持孔86は後述するように開閉用治具10の位置(姿勢)を保持し得るよう非円形に形成されており、この実施形態では矩形(平面視正方形)に形成されている。保持孔86は、その中心が下部本体部15の中心穴17の中心(軸心4a)に一致する位置に形成されており、最大でも前記施錠回転板12における後述の操作開口部75の径に等しい大きさに設定されている。
図23は施錠回転板12の平面図である。当該施錠回転板12は、施錠フック4に相対回転不能に取付けられている。この実施形態では施錠フック4の装着溝72に着脱自在に取付けられている。施錠回転板12は装着溝72にほぼ等しい厚みに設定されている。装着溝72は、前記上円弧条部55の内周壁55c、案内弧片70,71の内平面70a,71a及び円筒部52の上面52aによって形成される。施錠回転板12に、案内弧片70,71の、軸心4aに沿う内平面70a,71aに対して周方向で係止する回転係止面44,45が形成されている。したがって、施錠回転板12は上記のような装着溝72に嵌合することで、施錠フック4に相対回転不能となる。施錠回転板12の中央部には、前述のように被係合部としての非円形(例えば矩形)の操作開口部75が形成されている。操作開口部75は保持板部83の保持孔86と同じほぼ大きさの同じ形状に形成されている。
図3に示すように、開閉用治具10は、作業者が把持して回転操作するための把持部10Aとこの把持部10Aの中心に直交する方向に一体的に形成された杆状のねじ部10Bとからなる治具本体10Cと、この治具本体10Cからさらに軸方向に延長された操作杆部87と、ねじ部10Bに螺合するナット部材10gとを有する。
ねじ部10Bの外周面には雄ねじ90aが形成され、ナット部材10gの外周面にも雄ねじ90bが形成され、ナット部材10gは施錠装置本体3の前記中心穴17(挿入穴部22)の径に比べて大径の頭部91が前記雄ねじ90bを形成した胴部92に一体的に形成されている。ナット部材10gはナット部材7の雌ねじ孔38に螺合するものである。操作杆部87は施錠装置本体3から保持部80の保持板部83を貫通するのに充分な軸方向長さを有し、且つ軸方向に同一断面に形成され、その断面は保持孔86に比べてわずかに小さい矩形断面に形成されている。
図24および図25はそれぞれ施錠時の動作説明図である。ここで内側縁部B1の形状を説明する。この内側縁部B1は、その上面から側部に、施錠フック4のフック部51に形成したテーパ面51eに応じた傾斜を有するテーパ面93eが形成されている。すなわち内側縁部B1のテーパ面93eの傾斜は、テーパ面51eと同一方向同一角度に設定されている。尚、内側縁部B1は、鉄蓋1を閉塞した状態でフック部51に形成したテーパ面93eがテーパ面51eと上下方向に投影して一部が幅方向で重なる位置に配置されている。
ところで、図1は地表開口部2を鉄蓋1で閉塞した施錠状態を示している。施錠装置Aは鉄蓋1の段差部1Aに上方からボルト20で固定されている。施錠装置Aの装着穴部(ソケット取付け部に相当する)23にはソケットとしてのナット部材7が装着されている。また、操作穴部24(下部本体部15)に施錠フック4が装着されていて、施錠フック4は圧縮ばね5の弾性により軸心4a回りに一方向に回動して施錠位置となっており、そのフック部51が受枠Bの内側縁部B1に下方から係合する側に位置している。
ところで、施錠フック4は上記した構成を有しており、施錠装置本体3の下部本体部15に装着するに際しては、作業者が予め圧縮ばね5を施錠フック4に装着する。この装着に際しては、保持片5dを下挿入孔55dに挿入することで容易に行い得る。そして作業者が被案内部53,54の間の隙間58,59を下部本体部15の縦条部29に周方向で位置合わせして、鉄蓋1の表側に向けて圧縮ばね5の弾性に抗して押圧する。このときに上挿入孔14aは保持片5cが軸方向に挿入される位置に設定しておく。そして、施錠フック4を一方向に回転させることで縦条部29を上円弧条部55と下円弧条部56との間に介在させ、前記押圧を解除する。そうすると、施錠フック4は圧縮ばね5によって外方にも付勢されているから、上円弧条部55の下面55aが縦条部29の上面29aに、圧縮ばね5の弾性力に応じた押圧力でもって当接する。そしてさらに施錠フック4を回転させると、施錠フック4は圧縮ばね5によって付勢されているから、縦条部29の上部が第一係止凹部60に嵌合するように第一係止凹部60の段差分だけ外方へ移動する。このように、縦条部29の上部が第一係止凹部60に嵌合することで、作業者が施錠フック4から手を離したとしても施錠フック4は下部本体部15、すなわち施錠装置本体3に保持された状態となる。このように縦条部29の上部が第一係止凹部60に嵌合した状態は鉄蓋1を開くことができる解錠位置である。
ところで、前述のように、開閉用治具10の操作杆部87を施錠回転板12の操作開口部75に挿入して開閉用治具10をその軸心10a回りに他方向に回転させると、第一立上げ面64は斜面あるいは円弧面に形成されているから、圧縮ばね5の弾性に抗して縦条部29の上面29aが第一立上げ面64を容易に乗り上げてその段差分だけ施錠フック4が内方に軸心4aに沿って移動する。さらに施錠フック4を軸心4a回りに回動させると、今度は縦条部29の上部が第二係止凹部61に嵌合し、施錠フック4は第二係止凹部61の段差分だけ外方に移動する。この状態が施錠フック4の施錠位置でもあり、この施錠位置では、縦条部29の側面29bは、ストッパとしての連設部57の側面57aに当接している。尚、圧縮ばね5の下部は案内弧片70,71の外周面70b,71bを外装しており、施錠フック4がその軸心4a回りに回動する際には、案内弧片70,71の外周面70b,71bが圧縮ばね5の内径部分に案内されることになる。
次に、メンテナンスのためにナット部材7を施錠装置本体3から取外す場合を説明する。まず、上記のようにして施錠フック4を開錠位置とする。このとき、開閉用治具10を用いて行うものであるが、上記のようにして施錠フック4を開錠状態として鉄蓋1を開いておく。そして、施錠フック4を圧縮ばね5の弾性に抗して押圧した状態でもって施錠フック4をさらに他方向に回転させることで、縦条部29を隙間58,59に位置させる。そうすると施錠フック4は施錠装置本体3に対して外方に取外すことが可能となる。
上記のように、施錠フック4を施錠装置本体3に装着する場合も取外す場合も、何れも施錠フック4を圧縮ばね5の弾性に抗して押圧して施錠フック4をその軸心4a回りに回転させることにより、容易に施錠フック4を施錠装置本体3に着脱することが可能となる。
ところで、ナット部材7は落下防止部材8によって落下(施錠装置本体3からの脱落)が防止されていることは前述した通りであり、落下防止部材8は保持片30,31によって施錠装置本体3に保持されていることは前述した通りである。すなわち、ナット部材7を装着穴部23に装着するには、ナット部材7を下部本体部15の開口側から挿入してその後に落下防止部材8を同様に下部本体部15の開口側から挿入するものである。このとき落下防止部材8の突出板部36を保持片30,30の間に位置するよう位置合わせして落下防止部材8を下部本体部15に挿入する。このように突出板部36を保持片30,30の間に位置することにより、平面部35が保持片31に沿うようになって、且つ落下防止部材8の中心にある挿通穴40にナット部材7の胴部7bが挿通するようになるから、落下防止部材8が、装着穴部23と操作穴部24との連続面である第二拡径段面33に平面的に接触することになる。
続いて落下防止部材8を軸心4a回りに回動させる。そうすると、図11の仮想線で示すように、突出板部36が保持片30の上方(保持片30と第二拡径段面33との間の隙間41)に存在することになり、また平面部35の角部35aが保持片31の上方に位置することになる。これによって、落下防止部材8にその自重が働いたとしても、突出板部36が保持片30に係止し、平面部35の角部35aが保持片31に係止するから、落下しない。落下防止部材8が落下しないから、落下防止部材8に支持されているナット部材7も落下することなく、施錠装置本体3に保持されることになる。
このようにして落下防止部材8を施錠装置本体3に装着した後に、圧縮ばね5を、縦条部29を回避するようにして、落下防止部材8の一方の板面をばね座とするように装着する。その後に前述したように、施錠フック4を施錠装置本体3の下部本体部15に装着するもので、施錠フック4の上面4bが圧縮ばね5の他方のばね座となる。
ここで、地表開口部2を開放状態から閉塞すべく鉄蓋1を閉める際の動作を説明する。上記構成の施錠装置Aを鉄蓋1に設置する。但しこの場合、シリンダ錠6とキャップ26は未装着とする。このとき施錠フック4は圧縮ばね5の弾性によって施錠位置に付勢されて保持されている。そして、鉄蓋1で地表開口部2を閉塞するようにすると、内側縁部B1に施錠フック4のフック部51が上方から当接する。ここで、フック部51の下面51bの他方領域面は、他方端面51dに向けて上傾斜するテーパ面51eに形成され、内側縁部B1にはテーパ面51eに応じた傾斜を有するテーパ面93eが形成されているから、圧縮ばね5の弾性(回転方向への付勢力)に抗してさらに鉄蓋1を下方に下げると、テーパ面51eがテーパ面93eに沿って周方向に案内され、これに伴って施錠フック4が軸心回りに解錠位置方向へ回動を開始し、さらに鉄蓋1を押圧するように下げると、施錠フック4のフック部51が下方に移動しつつ内側縁部B1の側方に位置し、さらに鉄蓋1を押圧することによりテーパ面51eとテーパ面93eとの係合が解除され、圧縮ばね5の弾性により施錠フック4のフック部51が内側縁部B1の下方に位置し、施錠位置となる(施錠位置に復帰する)。
ところで、上記のような施錠位置では、施錠フック4においては縦条部29が上円弧条部55と下円弧条部56との間に存在しており、施錠フック4は圧縮ばね5の弾性によって、施錠装置本体3の外方(下方)へ付勢されていることで、縦条部29の上面29aに上円弧条部55の下面55aが当接している。但しこの施錠状態では、圧縮ばね5の弾性により、縦条部29の上面29a(上部)は、第一係止凹部60に嵌合しており、縦条部29の側面29bは、ストッパとしての連設部57の側面57aに当接している。
さらに、圧縮ばね5はばね保持片5c,5dを有してこれらばね保持片5c,5dは、それぞれ落下防止部材8および第二拡径段面33の上挿入孔14a、上円弧条部55の下挿入孔55dに挿入されており、これによって施錠フック4は、内側縁部B1の下方に位置する施錠位置を保持するよう付勢されている。
そして、ナット部材7にシリンダ錠6を螺合して装着し、挿入穴部22にキャップ13を装着する。尚、このキャップ13は、開閉用治具10とは別の治具(不図示)を用いて装着してあるもので、キャップ13の頭部26に形成した変形環状溝46に対応する形状部分を該治具の変形環状溝に嵌合した状態で軸心回りに回転させる。このことにより、キャップ13の雄ねじ部43がナット部材7の雌ねじ孔38に螺合した状態となる。
上記のような施錠状態で作業者以外の者が鉄蓋1を開けようとした場合、特殊な形状をした変形環状溝46を有するキャップ13を取外さなければならないこと、安全錠としてのシリンダ錠6が取付けられているからこれを取外さなければならないこと、施錠フック4には施錠回転板12が取付けられていてそこには非円形の操作開口部75が形成されていること、さらには鉄蓋1を開けようとすると、施錠フック4のフック部51の上面51aが受枠Bの内側縁部B1の下面93a(平面)に係止するから、鉄蓋1は容易には開けられない。したがって、悪戯、盗難、破壊行為などのために鉄蓋1を開けようとしても容易に開けることはできない。
さらに、上記のように本発明における施錠装置Aは鉄蓋1を閉めると自動的に施錠フック4のフック部51が受枠Bの内側縁部B1の下方に位置するようになる。換言すれば、施錠のし忘れを防止することができるようになる。このため、従来、鉄蓋1を閉めた後に施錠をし忘れそのままの状態でシリンダ錠35を装着し、キャップ13を装着してしまい鉄蓋1が比較的容易に開けられてしまうといった状態を回避できる。さらに安全錠としてのシリンダ錠35は高価であり、高価なシリンダ錠35を装着したという意味が薄れてしまうことを回避することができ、且つ安全な施錠装置Aを提供することができる。
ところで、地下共同溝のガス管や水道管や電話ケ−ブル等を管理すべく鉄蓋1を開ける必要がある場合は、次のようにして行う。すなわち、まず、不図示の治具を用いて特殊な形状の変形環状溝46を有するキャップ13をナット部材7から取外す。次に、ナット部材7に装着されたシリンダ錠6に挿入した鍵を回転させることにより、シリンダ錠6の不図示の係止片部を回動させることで係止片部とナット部材7の底面との係合状態を解除し、シリンダ錠35を取外す。ここでシリンダ錠35は、これをナット部材7に螺合することで取付けてあるものであれば、その螺合を解除することで取外す。これにより、施錠装置本体3の中心穴17が開放された状態となる。
続いて、開閉用治具10をその操作杆部87から中心穴17に挿入し、操作杆部87を施錠回転板12の操作開口部75に挿入する。このとき、ナット部材10gは操作杆部87の挿入に邪魔にならないよう、回転させて開閉用治具10の上方に位置させておく。上記のようにして操作杆部87を施錠回転板12の操作開口部75に挿入した後は、開閉用治具10を圧縮ばね5の弾性に抗して、施錠フック4のフック部51の上面51aが受枠Bの内側縁部B1の下面93aに係止する位置から回避させるよう軸心回りに回転(回動)させる。
このように施錠フック4と受枠Bの内側縁部B1との係合を回避させた状態を維持しつつさらに開閉用治具10を下げ、開閉用治具10をその操作杆部87を保持部80の保持板部83の保持孔86に挿入する。そうすると、保持部80は下部本体部15に固定されており、且つ保持孔86は非円形であって操作杆部87が嵌合しているから、圧縮ばね5の付勢力が働いているにもかかわらず、開閉用治具10の位置(姿勢)を開錠位置に保持することができ、したがって施錠フック4も開錠位置に保持された状態となる。
ここで、ナット部材10gを回転させることで今度はナット部材10gを下方に移動させ、ナット部材10gの外周面に形成してある雄ねじ90bをナット部材7の雌ねじ孔38に螺合し、ナット部材10gの頭部91の下面を施錠装置本体3の上面に圧着させる。このようにしてナット部材10gと施錠装置本体3とを固定することで、施錠装置本体3と開閉用治具10とが一体化されて、且つ開閉用治具10が非回転の状態となる。ここで、仮に作業者が開閉用治具10から手を離したとしても、施錠フック4の開錠位置は保持される。そして、施錠装置本体3と開閉用治具10とは一体化されているから作業者が開閉用治具10を把持して持上げるようにすることで、鉄蓋1を持上げることができ、地表開口部2が開放される。
再び地表開口部2を閉塞する場合で、開閉用治具10を施錠装置本体3に取付けておけば、いまだ施錠フック4の開錠位置は保持されている。したがって、開閉用治具10を施錠装置本体3に取付けた状態で鉄蓋1を地表開口部2に被せるようにし、ナット部材10gを回転させて上動させ開閉用治具10を引抜くようにすると、圧縮ばね5の弾性で施錠フック4が解錠位置から施錠位置に自動的に復帰する。その後はシリンダ錠6およびキャップ13を装着すれば、地表開口部2の開放は困難になり、安全を確保することができる。
開閉用治具10を施錠装置本体3から取外した場合では、施錠フック4は施錠位置となっているが、上述したように一旦解錠位置となる方向へ回動して再び施錠位置へ付勢されて、地表開口部2の開放は困難になり、安全を確保することができる。何れにしても、施錠フック4は自動的に施錠位置となるから施錠のし忘れがなく、容易に鉄蓋1を開けることはできない環境を確保することができる。
また、本発明の実施形態によれば、上記のように、施錠フック4を施錠装置本体3に装着する場合も取外す場合も、何れも施錠フック4を圧縮ばね5の弾性に抗して押圧して施錠フック4をその軸心4a回りに回転させることにより、容易に施錠フック4を施錠装置本体3に着脱することが可能であり、施錠フック4を施錠装置本体3から取外した後、落下防止部材8を回動して突出板部36を保持片30,30間に位置させて取外すようにする。そうするとナット部材7を保持するものがなくなるから、ナット部材7を装着用穴23から容易に取外すことができ、ナット部材7を交換することができる。
本発明の実施形態によれば、施錠装置本体3を鉄蓋1の表側に位置する上部本体部14と、鉄蓋1の裏側に位置する下部本体部15と、鉄蓋1の段差部1Aに取付けられるフランジ部16とから一体に形成しているから、施錠装置本体3を上部と下部との別体の部材から構成してそれぞれを鉄蓋1に固定する構成に比べて施錠装置本体3の構成が簡単になる。
また、施錠フック4は、下部本体部15に内装された圧縮ばね5の弾性に抗して押圧して軸心4a回りに回転させるといった簡単な構成で、且つ容易な動作でもって着脱できるようにある。そして、こうのような簡単な構成によって、ナット部材7の交換を容易に行うことができる。
さらに施錠装置本体3にねじ部(ねじ孔)を形成しておらず、ナット部材7を施錠装置本体3に設けているから、製品の在庫管理に際して多数種の在庫管理を行う必要がない。
本発明は実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では安全錠としてシリンダ錠6を施錠装置本体3に取付けるタイプについて説明した。しかし図26乃至図28に示すように、シリンダ錠6を設けないタイプの施錠装置Aにも適用できる。図26は他の実施形態を示す施錠装置の使用状態の要部断面図、図27は同じく正面図、図28は背面図である。これらの図に示す実施形態の場合、上記実施形態と異なる構成は、ナット部材7の形状であり、この場合のナット部材7は胴部7bを有しないタイプのナット部材7となる。他の構成は上記図1乃至図26に示した実施形態と同様であるので同一の符号を付してその説明を省略する。
上記実施形態では鉄蓋1は平面視して矩形のものについて説明したが、本発明の施錠装置Aは、平面視が円形の鉄蓋1にも適用可能である。
1…鉄蓋、1A…段差部、3…施錠装置本体、4…施錠フック、5…圧縮ばね、5c,5d…保持片、6…シリンダ錠、7…ナット部材、8…落下防止部材、10…開閉用治具、10A…把持部、10B…ねじ部、10C…治具本体、10g…ナット部材、11…係止部、12…施錠回転板、14…上部本体部、15…下部本体部、16…フランジ部、22…挿入穴部、23…装着穴部、24…操作穴部、13…キャップ、28…操作穴の内周壁面、29…縦条部、30,31…保持片、33…第二拡径段面、34,35…平面部、36…突出板部、38…雌ねじ孔、43…雄ねじ部、44,45係止面、46…変形環状溝、50…胴部、51…フック部、52…円筒部、53,54…被案内部、30,31…ばね保持片、58,59…隙間、55…上円弧条部、56…下円弧条部、57…連設部、60…第一係止凹部、61…第二係止凹部、63…段落ち面、64…第一立上げ面、65…第二立上げ面、70,71…案内弧片、72…装着溝、75…操作開口部、80…保持部、82…取付け板、83…保持板部、86…保持孔、A…施錠装置、B…受枠
Claims (6)
- 受枠側に形成された開口部を開閉自在に閉塞する蓋体に固定される装置本体と、該装置本体に、前記受枠に係合して蓋体が開放するのを規制する施錠位置と、受枠から係合が解除されて蓋体が開放するのを許容する解錠位置とに位置変更自在に設けられた施錠フックとを備えた施錠装置であって、
蓋体の閉塞動作に伴って前記施錠フックを解錠位置から施錠位置へ位置変更させる位置変更機構が設けられ、該位置変更機構は、受枠側の開口部を蓋体で閉塞する閉塞動作の際に一旦解錠位置側へ移動し、開口部を閉塞した後に再び施錠位置に復帰させる構成を有していることを特徴とする施錠装置。 - 位置変更機構は、施錠フックを施錠位置へ回動付勢するばねと、受枠側に設けられた係止片に係止すべく施錠フック側に設けられた被係止片とを有し、前記ばねの弾性に抗して蓋体を閉塞動作させるのに伴って被係止片が係止片に当接しつつ施錠フックの解錠位置側へ回動案内される被案内面が前記被係止片に設けられていることを特徴とする請求項1記載の施錠装置。
- 前記装置本体に、該装置本体に挿入される開閉操作治具の係合部に相対回転不可能に係合する被係合部が設けられ、開閉操作治具の係合部を被係合部に係合し回転させて施錠フックを解錠位置とした状態でこれを保持するとともに施錠フックを解錠状態した開閉操作治具の位置を保持する保持部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の施錠装置。
- 施錠フックを解錠状態した開閉操作治具の位置で、開閉操作治具を装置本体から抜出ないように固定する固定手段が設けられていることを特徴とする請求項3記載の施錠装置。
- 固定手段は、開閉操作治具側に設けた雄ねじ部材に螺合する雌ねじ部を有するナット部材とされていることを特徴とする請求項4記載の施錠装置。
- 施錠フックの操作をできないようにするための安全錠を装置本体に取付けるようにした請求項1ないし請求項5の何れかに記載の施錠装置。
Priority Applications (1)
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JP2005176341A JP2006348596A (ja) | 2005-06-16 | 2005-06-16 | 施錠装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015132112A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | 中部美化企業株式会社 | 蓋部材 |
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2005
- 2005-06-16 JP JP2005176341A patent/JP2006348596A/ja not_active Withdrawn
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