JP4618947B2 - マンホール用蓋の固定装置、固定装置を備えたマンホール用蓋およびその施錠解錠装置 - Google Patents

マンホール用蓋の固定装置、固定装置を備えたマンホール用蓋およびその施錠解錠装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンホール用蓋を貫通する挿入孔に挿入されて、胴枠の内周に設けられた係合部と係合することによりマンホール用蓋を胴枠に固定するためのマンホール用蓋の固定装置、その固定装置を備えたマンホール用蓋およびその施錠解錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマンホール用蓋の固定装置として、実開昭62−38959号公報および特開2000−1868号公報に記載のものがある。すなわち、前者は、マンホール用蓋のケーシング内に回動具を挿入してカム板部材を回動させることにより、支受部材の係合部との係合または係合解除を行い、ケーシング内に施錠機構を挿入した状態でキーにより施錠機構を施錠可能となっている。後者は、主軸の下端部に枢着された止金を回転させ、胴枠の錠止部と係合させることにより施錠するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマンホール用蓋の固定装置は、カムやバネを用いる複雑な構造のため、マンホール用蓋に設けられた施錠用の孔に砂等が詰まると、作動不良を起こして解錠に時間がかかり、送電線路の事故などの緊急を要する場合に、即応できない恐れがあるという課題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、簡単な構造から成り、施錠用の孔に砂等が詰まっても良好な作動により速やかな解錠を可能にするマンホール用蓋の固定装置、固定装置を備えたマンホール用蓋およびその施錠解錠装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に関し、マンホール用蓋の固定装置は、マンホール用蓋を貫通する挿入孔に挿入されて、胴枠の内周に設けられた係合部と係合することにより前記マンホール用蓋を前記胴枠に固定するためのマンホール用蓋の固定装置であって、長さ方向に伸びる貫通孔を有し前記挿入孔に挿入可能な本体と、軸部と爪部とを有するスピンドルとを有し、前記軸部は前記貫通孔にその軸線を中心として回転可能に挿入され、前記爪部は前記貫通孔より外側に突出するよう前記軸部の側部に設けられ前記軸部の貫通孔内での回転角度により前記本体を前記挿入孔に挿入したとき前記挿入孔の延長上の範囲内に収まる位置と前記係合部と係合可能な位置とを有することを、特徴とする。
【0006】
本発明に関するマンホール用蓋の固定装置では、本体をマンホール用蓋の挿入孔に挿入してスピンドルの軸部を貫通孔内で回転させ、爪部を胴枠の内周に設けられた係合部と係合させることによりマンホール用蓋を胴枠に固定し、爪部を挿入孔の延長上の範囲内に収めることによりマンホール用蓋の固定を解除して挿入孔から抜き取ることができる。本発明に関するマンホール用蓋の固定装置は、カムやバネを用いず、簡単な構造のため作動不良を起こしにくく、挿入孔に砂等が詰まっても良好な作動により速やかな解錠を可能にする。
【0007】
第1の本発明に係るマンホール用蓋の固定装置は、マンホール用蓋を貫通する挿入孔に挿入されて、胴枠の内周に設けられた係合部と係合することにより前記マンホール用蓋を前記胴枠に固定するためのマンホール用蓋の固定装置であって、本体とスピンドルとを有し、前記本体は、長さ方向に伸びる貫通孔を有し前記挿入孔に挿入可能な筒体と、前記筒体に設けられ前記挿入孔の縁部で支持可能な筒張出部と、前記挿入孔に対する前記筒体の回転止めとを有し、前記スピンドルは、前記貫通孔にその軸線を中心として回転可能に挿入された軸部と、前記軸部に設けられ前記貫通孔の縁部で支持可能な軸張出部と、前記貫通孔より外側に突出するよう前記軸部の側部に設けられ前記軸部の貫通孔内での回転角度により前記筒体の延長上の範囲内に収まる位置と前記筒体の延長上の範囲から突出して前記係合部と係合可能な位置とを有する爪部とを、有することを特徴とする。
【0008】
第1の本発明に係るマンホール用蓋の固定装置では、本体の筒体をマンホール用蓋の挿入孔に挿入し、挿入孔の縁部で筒張出部を支持する。スピンドルの軸部が、軸張出部により貫通孔の縁部で支持される。軸部を貫通孔内で回転させ、爪部を胴枠の内周に設けられた係合部と係合させる。これによりマンホール用蓋を胴枠に固定することができる。軸部を貫通孔内で回転させ、爪部を筒体の延長上の範囲内に収めれば、マンホール用蓋の固定を解除することができる。なお、回転止めにより筒体は挿入孔に対して回転しないようになっているので、軸部を回転させるとき、筒体が軸部とともに回転するのが防止され、胴枠への固定または固定の解除を円滑に行うことができる。第1の本発明に係るマンホール用蓋の固定装置は、カムやバネを用いず、簡単な構造のため作動不良を起こしにくく、挿入孔に砂等が詰まっても良好な作動により速やかな解錠を可能にする。
【0009】
本発明に関する、または第1の本発明に係るマンホール用蓋の固定装置では、挿入孔の断面が円形の場合、軸部の回転により爪部を係合部と係合させたり係合解除したりするため、貫通孔の軸線が挿入孔の軸線に対し係合部側となる方向に偏心している。
【0010】
第2の本発明に係るマンホール用蓋の固定装置は、第1の本発明のマンホール用蓋の固定装置において、前記軸部は前記貫通孔に対しその軸線方向に移動可能に挿入され、前記軸部は長さ方向に伸びる雌ねじ孔を有し、前記軸部の軸張出部側の端部に露出した頭部を有して前記雌ねじ孔と螺合するボルトを有することを、特徴とする。
【0011】
第2の本発明に係るマンホール用蓋の固定装置では、爪部を胴枠の内周に設けられた係合部と係合可能な位置に位置付け、ボルトの頭部を回転させると、軸部は雌ねじ孔がボルトに螺合しているため、貫通孔に沿って移動し、爪部が係合部に対し押し付けられる。マンホール用蓋および胴枠はスピンドルの軸張出部と爪部との間に挟まれて締め付けられるため、マンホール用蓋のガタ付きを防止し、それによる騒音を防止することができる。ボルトの頭部を締付けの際と反対方向に回転させれば、爪部は係合部から離れ、締付けを緩めることができる。
【0012】
第3の本発明に係るマンホール用蓋の固定装置は、第2の本発明のマンホール用蓋の固定装置において、前記ボルトの頭部に前記ボルトを回転させるための六角穴を有し、前記六角穴の底部に前記ボルトの長さ方向に伸びる邪魔棒を有し、前記軸部は前記軸張出部の対向する側部の凹んだ位置に互いに平行な平坦部を有することを、特徴とする。
【0013】
第3の本発明に係るマンホール用蓋の固定装置では、邪魔棒を挿入させた状態で六角穴と嵌合可能な六角筒によりボルトの頭部を回転させることにより、爪部を移動させ、マンホール用蓋と胴枠とを締め付けたり緩めたりすることができる。六角穴は嵌合可能な六角筒を有する専用の施錠解錠装置でしか回転させることができないため、関係者以外によるマンホール用蓋の解錠を防止することができる。また、把持部を互いに平行な平坦部と係合させて軸部を回転させることにより、爪部を係合部と係合させたり係合解除したりすることができる。爪部を係合解除した状態で、把持部を平坦部と係合させて本体を挿入孔から引き抜けば、本体の取出しを容易にすることができる。平坦部は軸張出部の側部の凹んだ位置に設けられており、外観上、見えにくいため、関係者以外によるマンホール用蓋の解錠を防止することができる。
【0014】
本発明に係る固定装置を備えたマンホール用蓋は、貫通する挿入孔を有し、内周に係合部が設けられた胴枠に取り付けられる固定装置を備えたマンホール用蓋であって、第3の本発明のマンホール用蓋の固定装置の前記筒体が前記挿入孔に挿入された状態で前記固定装置の上端を被覆するキャップを有し、前記キャップは上面にキャップ回転用の複数の凹部を有することを、特徴とする。
【0015】
本発明に係る固定装置を備えたマンホール用蓋は、第3の本発明のマンホール用蓋の固定装置により胴枠に固定可能である。また、キャップにより固定装置に砂等が入るのを防止することができる。キャップは、複数の凹部にキャップ係合部を係合させて回転させることにより容易に開閉することができる。凹部は、貫通孔とは異なり、砂等を通過させないため、キャップの内部に砂等が詰まって作動不良を起こすのを防止することができる。
【0016】
本発明に係る施錠解錠装置は、本発明の固定装置を備えたマンホール用蓋の固定装置を解錠するための施錠解錠装置であって、前記邪魔棒を挿入させた状態で前記六角穴と嵌合して前記ボルトを回転可能な六角筒と、前記平坦部と係合して前記軸部を回転可能な把持部と、前記キャップの複数の凹部と係合して前記キャップを回転可能なキャップ係合部とを、有することを特徴とする。
【0017】
本発明に係る施錠解錠装置は、本発明の固定装置を備えたマンホール用蓋の固定装置を施錠または解錠するのに適している。邪魔棒を挿入させて六角筒を六角穴と嵌合させ、六角筒によりボルトの頭部を回転させることにより、爪部を移動させ、マンホール用蓋と胴枠とを締め付けたり緩めたりすることができる。また、把持部を互いに平行な平坦部と係合させて軸部を回転させることにより、爪部を係合部と係合させたり係合解除したりすることができる。爪部を係合解除した状態で、把持部を平坦部と係合させて本体を挿入孔から引き抜けば、本体の取出しを容易にすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図8は、本発明の実施の形態を示している。
図3に示すように、円板状のマンホール用蓋1が、外周付近に3個の貫通する挿入孔2を有している。図4乃至図7に示すように、各挿入孔2は上端内周に段部3を有し、段部3の内側でより小径となっている。マンホール用蓋1は、内側にマンホール穴を形成する胴枠4により支持される。円筒状の胴枠4が、縁部に溝5を有し、溝5の内側縁部6が外側縁部7より低くなってマンホール用蓋1を支持可能となっている。マンホール用蓋1の下側周囲には、溝5と係合する環状の突条1aが設けられている。内側縁部6の内周には、挿入孔2に対応する位置に係合部8が設けられている。係合部8は、内側縁部6の内周の下側を直角に切り欠いて形成されている。なお、図3に示すように、胴枠4およびマンホール用蓋1には、位置決め用のマーク9a,9bが付けられている。
【0019】
図4乃至図7に示すように、マンホール用蓋1の固定装置10が、挿入孔2に着脱可能に挿入されている。マンホール用蓋1の固定装置10は、マンホール用蓋1を胴枠4に固定するための装置であって、図1に示すように、本体11とスピンドル12とキャップ13とを有している。固定装置10は、ステンレス鋼、しんちゅうなどの錆に強い材質から成ることが好ましい。
【0020】
図1に示すように、本体11は、筒体14と、筒張出部15と、回転止め16とを有している。筒体14は、円筒状であって、長さ方向に伸びる貫通孔17を有している。貫通孔17は、その軸線が筒体14の軸線に対し係合部側となる方向に偏心して筒体14の軸線と平行に設けられている。筒体14は、挿入孔2の小径部分2aの内径とほぼ一致する外径を有し、挿入孔2の小径部分2aに挿入可能となっている。筒張出部15は、筒体14の端部外周に張り出して設けられ、挿入孔2の段部3の縁部で支持可能となっている。回転止め16は、スプリングピンから成っている。挿入孔2の段部3には、回転止め16の外形とほぼ一致する形状の凹部2bが設けられている。回転止め16は、凹部2bと係合することにより、挿入孔2に対する筒体14の回転止めとして機能する。
【0021】
図1に示すように、スピンドル12は、軸部21と、ボルト22と、軸張出部23と、爪部24とを有している。軸部21は、円筒状であって、貫通孔17の内径とほぼ一致する外径を有する。軸部21は、上部21aと下部21bとに分かれている。上部21aと下部21bとは、係合部21c,21dにより互いに回転せずに相対移動するよう係合している。軸部21の上部21aおよび下部21bは、貫通孔17に、その軸線を中心として回転可能であって、貫通孔17に対しその軸線方向に移動可能に挿入されている。軸部21の下部21bには、貫通孔17の内側となる位置の外周にOリング25が設けられている。軸部21の上部21aおよび下部21bは、それぞれ中心に長さ方向に伸びて貫通する貫通孔26aおよび雌ねじ孔26bを有する。ボルト22は、軸部21の上部21aの軸張出部側の端部に露出した頭部22aを有し、貫通孔26aを貫通して雌ねじ孔26bと螺合している。ボルト22の頭部22aの側部には凹部22bが設けられており、浮き上がり防止ボルト27が軸張出部23の側部の雌ねじ孔23aを貫通して凹部22bと係合している。図2に示すように、ボルト22は、頭部22aにボルトを回転させるための六角穴22cを有し、六角穴22cの底部にボルト22の長さ方向に伸びる邪魔棒22dを有する。
【0022】
軸張出部23は、軸部21の上部21aの上端外周に張り出して設けられ、貫通孔17の縁部で支持可能となっている。貫通孔26aは、上端内周に段部26cを有し、段部26cの内側でより小径となっている。図2に示すように、軸部21の上部21aは、軸張出部23の対向する側部の凹んだ位置に互いに平行な平坦部28を有する。
【0023】
爪部24は、貫通孔17より外側に突出するよう軸部21の下部21bの下端の側部に設けられている。爪部24は、貫通孔17の軸線から先端24aまでの長さが軸線から最も近い筒体14の外周位置14aまでの長さより長く、軸線から最も遠い筒体14の外周位置14bまでの長さより短くなっている。これにより、爪部24は、軸部21の貫通孔17内での回転角度により筒体14の延長上の範囲内に収まる解除位置(図4参照)と筒体14の延長上の範囲から突出して係合部8と係合可能な係合位置(図5参照)とを有する。解除位置と係合位置とは、互いに180度をなす位置関係にある。なお、爪部24は、筒体14の延長上の範囲内に収まる解除位置では、筒体14を挿入孔2の小径部分2aに挿入したとき挿入孔2の小径部分2aの延長上の範囲内に収まる。ボルト22は、貫通孔26aおよび雌ねじ孔26bを貫通して軸部21の下部21bの下端から突出している。ボルト22の突出した端部には、ストッパナット29が螺合している。
【0024】
図1に示すように、キャップ13は、本体11の筒張出部15を被覆可能であって、筒体14が挿入孔2の小径部分2aに挿入された状態で固定装置10の上端を被覆可能である(図7参照)。キャップ13は、挿入孔2内で固定装置10の上端に取り付けたとき、挿入孔2内に収まる。キャップ13は、固定装置10の上端外周に設けられた雄ねじ10aと螺合する雌ねじ13aを内周に有している。キャップ13は、上面にキャップ回転用の3個の円形状の凹部13bを有する。各凹部13bは、キャップ13の軸線を中心とした正三角形の各頂点上に配置される。
【0025】
マンホール用蓋1の固定装置10は、専用の施錠解錠装置30により解錠可能となっている。施錠解錠装置30は、図8に示すように、2本の操作棒31,32が直角に交差して十字状の形状を有している。一方の操作棒31は、一端に六角筒33を有し、他端に把持部34を有している。六角筒33は、邪魔棒22dを挿入させた状態で六角穴22cと嵌合してボルト22を回転可能となっている。把持部34は、内側に折れ曲がった鉤部34aを有し、鉤部34aで平坦部28と係合して軸部21を回転可能となっている。他方の操作棒32は、一端にキャップ係合部35を有し、他端にレバー36を有している。キャップ係合部35は、キャップ13の3個の凹部13bと係合する凸部35aを有し、凸部35aによりキャップ13を回転可能となっている。
【0026】
マンホール用蓋1の固定装置10によりマンホール用蓋1を胴枠4に固定する場合、まず、マンホール用蓋1を胴枠4の係合位置に位置付ける(図3参照)。係合位置は、胴枠4とマンホール用蓋1との位置決め用のマーク9a,9bを合わせることにより行う。位置決め後、本体11の筒体14をマンホール用蓋1の挿入孔2の小径部分2aに挿入し、挿入孔2の段部3の縁部で筒張出部15を支持する(図4参照)。回転止め16を凹部2bと係合させる。スピンドル12の軸部が、軸張出部23により貫通孔17の縁部で支持される。
【0027】
軸部21を貫通孔17内で回転させ、爪部24を胴枠4の内周に設けられた係合部8と係合可能な位置に位置付ける(図5参照)。これによりマンホール用蓋1を胴枠4に固定することができる。さらに、ボルト22の頭部22aを回転させると、軸部21の下部21bは雌ねじ孔26bがボルト22に螺合しているため、貫通孔17に沿って移動し、爪部24が係合部8に対し押し付けられる(図6参照)。マンホール用蓋1および胴枠4はスピンドル12の軸張出部23と爪部24との間に挟まれて締め付けられるため、車両などが何台も通過しても、マンホール用蓋1のガタ付きを防止し、それによる騒音を防止することができる。爪部24によりマンホール用蓋1を締め付けたならば、浮き上がり防止ボルト27を雌ねじ孔23aと螺合させ、ボルト22を軸部21の上部21aに対し固定する。
【0028】
キャップ13を本体11に取り付ければ、キャップ13により固定装置10に砂等が入るのを防止することができる(図7参照)。キャップ13は、3個の凹部13bにキャップ係合部35の凸部35aを係合させて回転させることにより容易に開閉することができる。凹部13bは、貫通孔17とは異なり、砂等を通過させないため、キャップ13の内部に砂等が詰まって作動不良を起こすのを防止することができる。
【0029】
マンホール用蓋1の固定を解除する場合、まず、キャップ13を本体11から取り外す。浮き上がり防止ボルト27を緩めて、ボルト22の頭部22aを締付けの際と反対方向に回転させれば、爪部24は係合部8から離れ、締付けを緩めることができる。さらに、軸部21を貫通孔17内で回転させ、爪部24を筒体14の延長上の範囲内、すなわち、挿入孔2の小径部分2aの延長上の範囲内に収めれば、マンホール用蓋1の固定を解除することができる。この状態で、マンホール用蓋1の固定装置10は、爪部24が邪魔にならずに、挿入孔2から取り出すことができる。なお、回転止め16により筒体14は挿入孔2に対して回転しないようになっているので、軸部21を回転させるとき、筒体14が軸部21とともに回転するのが防止され、胴枠4への固定または固定の解除を円滑に行うことができる。
【0030】
マンホール用蓋1の固定装置10は、カムやバネを用いず、簡単な構造のため作動不良を起こしにくく、挿入孔2に砂等が詰まっても良好な作動により速やかな解錠を可能にする。このため、地中送電線路の事故などでマンホール内点検および事故点探査をする場合のように緊急を要する場合にも、即応することができる。また、マンホール用蓋1の固定装置10は、取扱いが容易であり、未熟練者でも従来の固定装置に比べて施錠・解錠にかかる時間が短くて済む。
【0031】
施錠解錠装置30は、マンホール用蓋1の固定装置10を解錠するのに適している。邪魔棒22dを挿入させて六角筒33を六角穴22cと嵌合させ、六角筒33によりボルト22の頭部22aを回転させることにより、爪部24を移動させ、マンホール用蓋1と胴枠4とを締め付けたり緩めたりすることができる。六角穴22cは嵌合可能な六角筒33を有する専用の施錠解錠装置30でしか回転させることができないため、関係者以外がいたずらなどでマンホール用蓋1を解錠して外すのを防止することができる。
【0032】
また、把持部34を互いに平行な平坦部28と係合させて軸部21を回転させることにより、爪部24を係合部8と係合させたり係合解除したりすることができる。爪部24を係合解除した状態で、把持部34を平坦部28と係合させて本体11を挿入孔2から引き抜けば、本体11の取出しを容易にすることができる。平坦部28は軸張出部23の側部の凹んだ位置に設けられており、外観上、見えにくいため、関係者以外がいたずらなどでマンホール用蓋1を解錠するのを防止することができる。さらに、キャップ係合部35の凸部35aをキャップ13の3個の凹部13bと係合させてキャップ13を回転させれば、キャップ13を容易に開閉可能である。
【0033】
【発明の効果】
本発明に係るマンホール用蓋の固定装置、固定装置を備えたマンホール用蓋およびその施錠解錠装置によれば、簡単な構造から成り、施錠用の孔に砂等が詰まっても良好な作動により速やかな解錠が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のマンホール用蓋の固定装置を示す(A)平面図、(B)正面図、(C)底面図である。
【図2】図1の固定装置からキャップを外した状態を示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態の固定装置を備えたマンホール用蓋を胴枠に取り付けた状態を示す平面図である。
【図4】図1の固定装置をマンホール用蓋に取り付けた状態を示す断面図である。
【図5】(A)図1の固定装置の平面図および(B)図1の固定装置を胴枠の係合部と係合させた状態を示す断面図である。
【図6】(A)図1の固定装置の平面図および(B)図1の固定装置の爪部を締め付けた状態を示す断面図である。
【図7】(A)図1の固定装置のキャップの平面図および(B)図1の固定装置のキャップを取り付けた状態を示す断面図である。
【図8】図1の固定装置を備えたマンホール用蓋の施錠解錠装置を示す(A)要部平面図、(B)正面図、(C)要部側面図である。
【符号の説明】
1 マンホール用蓋
2 挿入孔
4 胴枠
8 係合部
10 マンホール用蓋の固定装置
11 本体
12 スピンドル
13 キャップ
14 筒体
15 筒張出部
16 回転止め
17 貫通孔
21 軸部
22 ボルト
23 軸張出部
24 爪部
26a 貫通孔
26b 雌ねじ孔
30 施錠解錠装置
33 六角筒
34 把持部

Claims (5)

  1. マンホール用蓋を貫通する挿入孔に挿入されて、胴枠の内周に設けられた係合部と係合することにより前記マンホール用蓋を前記胴枠に固定するためのマンホール用蓋の固定装置であって、
    本体とスピンドルとを有し、
    前記本体は、長さ方向に伸びる貫通孔を有し前記挿入孔に挿入可能な筒体と、前記筒体に設けられ前記挿入孔の縁部で支持可能な筒張出部と、前記挿入孔に対する前記筒体の回転止めとを有し、
    前記スピンドルは、前記貫通孔にその軸線を中心として回転可能に挿入された軸部と、前記軸部に設けられ前記貫通孔の縁部で支持可能な軸張出部と、前記貫通孔より外側に突出するよう前記軸部の側部に設けられ前記軸部の貫通孔内での回転角度により前記筒体の延長上の範囲内に収まる位置と前記筒体の延長上の範囲から突出して前記係合部と係合可能な位置とを有する爪部とを、
    有することを特徴とするマンホール用蓋の固定装置。
  2. 前記軸部は前記貫通孔に対しその軸線方向に移動可能に挿入され、前記軸部は長さ方向に伸びる雌ねじ孔を有し、前記軸部の軸張出部側の端部に露出した頭部を有して前記雌ねじ孔と螺合するボルトを有することを、特徴とする請求項記載のマンホール用蓋の固定装置。
  3. 前記ボルトの頭部に前記ボルトを回転させるための六角穴を有し、前記六角穴の底部に前記ボルトの長さ方向に伸びる邪魔棒を有し、前記軸部は前記軸張出部の対向する側部の凹んだ位置に互いに平行な平坦部を有することを、特徴とする請求項記載のマンホール用蓋の固定装置。
  4. 貫通する挿入孔を有し、内周に係合部が設けられた胴枠に取り付けられる固定装置を備えたマンホール用蓋であって、
    請求項記載のマンホール用蓋の固定装置の前記筒体が前記挿入孔に挿入された状態で前記固定装置の上端を被覆するキャップを有し、前記キャップは上面にキャップ回転用の複数の凹部を有することを、特徴とする固定装置を備えたマンホール用蓋。
  5. 請求項記載の固定装置を備えたマンホール用蓋の固定装置を解錠するための施錠解錠装置であって、前記邪魔棒を挿入させた状態で前記六角穴と嵌合して前記ボルトを回転可能な六角筒と、前記平坦部と係合して前記軸部を回転可能な把持部と、前記キャップの複数の凹部と係合して前記キャップを回転可能なキャップ係合部とを、有することを特徴とする施錠解錠装置。
JP2001254463A 2001-08-24 2001-08-24 マンホール用蓋の固定装置、固定装置を備えたマンホール用蓋およびその施錠解錠装置 Expired - Fee Related JP4618947B2 (ja)

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