JP5905505B2 - 落下防止ネットの施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄塔や建築現場などの高所からの落下体を受け止めるための落下防止ネットを組み立てる落下防止ネットの施工方法に関する。
鉄塔などに架設された電力線を定期点検するときや補修するとき、さらに、建築現場などで作業するときにおいては、工具や資材さらに作業者などの落下体が地上まで落下することなく、途中で受け止めるための落下防止ネットが使用されている。
鉄塔に取り付けられる落下防止ネットは、鉄塔から突出する一対のアームと、一対のアームに張設されたネットとを備えている(例えば特許文献1参照)。各アームは、鉄塔から水平方向に突出した姿勢と、鉄塔の支柱に沿う起立した姿勢とに姿勢転換できるように鉄塔の支柱に取り付けられている。このような落下防止ネットは、アームを長くすることで、ネットの張設領域を拡張することができる。
登録実用新案第3164853号公報
しかし、従来の落下防止ネットは、周囲の環境の制約を受けることで、ネットの張設領域を十分に拡張することができない。例えば、上下方向に複数の腕金を張り出している鉄塔に取り付けられた落下防止ネットは、アームの長さが腕金と腕金との間隔以下に制約される。
また、腕金の間隔の制約を受けない最も下側の腕金よりも下方に落下防止ネットを取り付ける場合や建築現場で使用する場合においては、アームを長くすることで張設領域を拡張することができる。しかし、水平方向の姿勢と起立した姿勢とに姿勢転換するアームにあっては、起立した姿勢のアームより上側で作業されるため、その作業位置と水平方向の姿勢のアームとがかけ離れてしまう。そうすると、作業位置からの落下体が下方で張り出したネット上に落下しないこともある。
そこで、本発明は、構造物から張り出すネットの張設領域を制約なく拡張し、落下物を確実に受け止めることができるようにした落下防止ネットの施工方法を提供することを課題とする。
本発明に係る落下防止ネットの施工方法は、構造物から突出させる先端側ロッドに延長ロッドを継ぎ足し、該先端側ロッドと延長ロッドとにネットを張設する落下防止ネットの施工方法であって、先端側ロッド及び延長ロッドを支持するガイド部材を構造物に固定する工程と、ガイド部材に先端側ロッドを支持させる工程と、先端側ロッドに延長ロッドを連結する工程と、ガイド部材に延長ロッドを支持させながら先端側ロッド及び延長ロッドを前進させる工程と、先端側ロッド及び延長ロッドにネットを張設する工程とを含んでいることを特徴としている。
この落下防止ネットの施工方法は、ガイド部材、先端側ロッド、延長ロッド、ネットといった分解されたパーツを組み立てることで、落下防止ネットを完成させる。構造物に固定されたガイド部材によって先端側ロッドが支持され、先端側ロッドに延長ロッドが連結され、先端側ロッド及び延長ロッドが前進することで、延長ロッドがガイド部材に支持される。
そして、先端側ロッド及び延長ロッドにネットが張設される。このネットの張設領域は、延長ロッドが連結されていない先端側ロッドに張設されるときよりも拡張される。また、先端側ロッド及び延長ロッドは、長さ方向に前進するため、上下方向にある障害物の制約を受けず、任意の長さで延長し、構造物の任意の位置から突き出すことができる。
ここで、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一態様として、先端側ロッドと延長ロッドとガイド部材は、それぞれ一対ずつ備えられている構成を採用することができる。
この落下防止ネットの施工方法によれば、一対のガイド部材が一対の先端側ロッドと一対の延長ロッドとを支持する。この一対の先端側ロッド及び一対の延長ロッド間にネットの展開領域が設けられる。
この場合、前記一対の先端側ロッドの先端に先端側バーを架け渡す工程と、ネットの先端縁を先端側バーに掛止する工程とを含んでいる構成を採用することができる。
この落下防止ネットの施工方法によれば、先端側ロッドの先端に先端側バーが架け渡され、この先端側バーにネットの先端縁を掛止することで、ネットの先端縁が先端側ロッドの先端側で垂れないようにすることができる。
また、本発明に係る落下防止ネットの他態様として、前記一対の延長ロッド間に基端側バーを架け渡す工程と、ネットの基端縁を基端側バーに掛止する工程とを含んでいる構成を採用することができる。
この落下防止ネットの施工方法によれば、一対の延長ロッド間に基端側バーが架け渡され、この基端側バーにネットの基端縁を掛止することで、ネットの基端縁が垂れないようにすることができる。
この場合、前記基端側バーを先端側ロッドから構造物側に引き寄せる工程を含んでいる構成を採用してもよい。基端側バーが構造物側に引き寄せられることにより、先端側バーと基端側バーとの間隔が広がり、先端側バーと基端側バーとに架け渡された状態のネットにテンションを掛けることができる。
また、本発明に係る落下防止ネットのさらに異なる他態様として、前記一対のガイド部材の間隔を調整するアジャスタを前記ガイド部材に取り付ける工程を含んでいる構成を採用することができる。
この落下防止ネットの施工方法によれば、アジャスタによって一対のガイド部材の間隔を調整することができるため、ガイド部材の固定位置が制限されていても、アジャスタによって一対のガイド部材の間隔をネットの幅に一致させることができる。なお、一対の先端側ロッドの先端に先端側バーを架け渡す場合は、その先端側バーの長さに対応して一対のガイド部材の間隔を変更することができる。
また、本発明に係る落下防止ネットのさらに異なる他態様として、先端側ロッド及び延長ロッドを仮固定するための仮固定具を前記ガイド部材に取り付ける工程と、仮固定具によって先端側ロッド及び延長ロッドを仮固定する工程とを含んでいる構成を採用することができる。
この落下防止ネットの施工方法によれば、先端側ロッド及び延長ロッドが仮固定具によって仮固定され、前進できなくすることで、先端側ロッドに延長ロッドを連結しやすく、また、延長ロッドと延長ロッドとを連結しやすることができる。
本発明によれば、構造物から張り出すネットの張設領域を制約なく拡張し、落下物を確実に受け止めることができるようにした落下防止ネットの施工方法を提供することができる。
図1は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、第1の工程を示す概略平面図である。 図2は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、第2の工程を示す概略平面図である。 図3は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、第3の工程を示す概略平面図である。 図4は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、第4の工程を示す概略平面図である。 図5は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、第5の工程を示す概略平面図である。 図6は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、第6の工程を示す概略平面図である。 図7は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、第7の工程を示す概略平面図である。 図8は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、第8の工程を示す概略平面図である。 図9は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、第9の工程を示す概略平面図である。 図10は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、図10(a)は先端側ロッドを示す図10(b)のX−Xの断面図、図10(b)は先端側ロッドを示す平面図、図10(c)は延長ロッドを示す平面図である。 図11は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、図11(a)は先端側ロッドと延長ロッドの連結状態を示す図11(b)のXI−XIの断面図、図11(b)は先端側ロッドと延長ロッドの連結状態を示す平面図である。 図12は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、係止ピンを示す一部断面正面図である。 図13は、本発明に係る落下防止ネットの施工方法の一実施形態であって、図13(a)は先端側ロッドがガイド部材に支持されている状態を示す図13(b)のXIII−XIIIの断面図、図13(b)は先端側ロッドがガイド部材に支持されている状態を示す平面図である。
本発明に落下防止ネットの施工方法の一実施形態について図1ないし図13を参照しながら説明する。本発明に係る落下防止ネットの施工方法は、鉄塔100や建築現場などの高所作業において、工具や資材さらに作業者などの落下体が地上まで落下することなく、途中で受け止めるための落下防止ネットを取り付ける方法である。この実施形態では、一例として、落下防止ネットを鉄塔100の上層に組み立てる場合について説明する。
鉄塔100は、間隔をあけて立設された4本の支柱101,101,…と、隣り合った支柱101,101に架け渡された水平材111,112,113,114とを有する骨組構造によって構成されている。4本の水平材111,112,113,114は、平面視で四角形枠状とされ、各交点が支柱101,101に固定された構造物である。
この鉄塔100に落下防止ネットを組み立てる方法を説明する前に、落下防止ネットの構成について説明する。落下防止ネットは、図9に示すように、先端側ロッド11と延長ロッド21とネット30を備えている。
延長ロッド11は、例えば平行に対向する一対備えられる。この先端側ロッド11,11と、この先端側ロッド11の先端に架け渡された先端側バー12とによってコ字形のフレーム10が形成される。一対の先端側ロッド11,11と先端側バー12とは、分解された状態で鉄塔100の上層まで携行される。
先端側ロッド11と先端側バー12が別々に、すなわち、コンパクトなパーツとして鉄塔100の上層まで携行されることで、携行する作業者の負担が軽減されるだけでなく、鉄塔100の下側の腕金(図示せず)よりもさらに上側まで携行したときに、腕金に架設された電線にパーツが接触しないようにすることができる。したがって、この落下防止ネットの施工方法では、鉄塔100に仮設された電線が通電した状態でも作業することができる。
そして、先端側ロッド11は、図10(a)(b)に示すように、変形角筒状に形成され、基端部の両側面部11a,11bに係止孔11eを設けている。なお、係止孔11eは、天面部11cと底面部11dとに設けられてもよい。
そして、延長ロッド21は、図10(c)に示すように、変形角筒状の先端側ロッド11内に挿入される変形角柱状に形成されている。延長ロッド21の先端部21a,21aは、二股状に形成され、先端側ロッド11の係止孔11eに係脱する係止ピン23を備えている。延長ロッド21は、二股とされた先端部21a,21aのみ先端側ロッド11内に挿入される。
この先端側ロッド11内に挿入された延長ロッド21の係止ピン23の先端部が先端側ロッド11の側面部11a,11bから突出しすぎないようにするためにも、図10(a)に示すように、側面部11a,11bには、長さ方向の溝部が形成されている。なお、天面部11cと底面部11dとにも長さ方向の溝部が形成されている。
係止ピン23は、図12に示すように、筒状部材23a内に半分程度挿入される。筒状部材23a内の底側には、圧縮バネのような付勢部材23bが入れられている。付勢部材23bによって係止ピン23の先端側が筒状部材23aから突出する方向に付勢されている。また、係止ピン23は、係合部(採番せず)によって筒状部材23aから抜け出ないように構成されている。
ここで、落下防止ネットを鉄塔100に組み立てる方法について説明する。図1に示すように、まず、先端側ロッド11(図2参照)を支持するガイド部材(以下、「第1ガイド部材」という。)40と、延長ロッド21(図2参照)を支持するガイド部材(以下、「第2ガイド部材」という。)50とを1本の水平材112に並べて固定する。この水平材112に対向している水平材114にも第1ガイド部材40と第2ガイド部材50とを固定する。
第1ガイド部材40も第2ガイド部材50も、隣り合った水平材111〜114に例えばV字ボルト(図示せず)によって固定される基部41,51と、この基部41,51と平行に配置されるガイド本体42,52とを備えている。基部41,51とガイド本体42,52は、アジャスタ43,53によって連結され、両者の間隔を変更できるようにされている。
したがって、一方の水平材112に固定された第1ガイド部材40及び第2ガイド部材50の各ガイド本体42,52と、他方の水平材114に固定された第1ガイド部材40及び第2ガイド部材50の各ガイド本体42,52との間隔は、アジャスタ43,53によって変更可能とされている。
詳しく説明すると、基部41,51は、水平材112,114に添わされる縦片(図示せず)と、縦片から直角方向に突出する横片41a,51aとを有するL形アングルが使用される。横片41a,51aからは、上向きにボルト41b,51bが突出している。アジャスタ43,53は、長穴43a,53aを形成した板状に形成されている。
基部41,51の横片41a,51aから突出したボルト41b,51bがアジャスタ43,53の長穴43a,53aを貫通した状態で、アジャスタ43,53が基部41,51の横片41a,51a上を交差方向にスライドする。また、ボルト41b,51bにナット(図示せず)が締結されることで、アジャスタ43,53が基部41,51に固定される。
そして、ガイド本体42,52は、水平姿勢とされ、図13(a)に示すように、先端側ロッド11及び延長ロッド21を挿通する変形角筒状とされている。ガイド本体42,52の内面には、ベアリング42a,52aが取り付けられている。ベアリング42a,52aは、係止ピン23の通過の障害にならない位置に取り付けられる。ただし、ベアリング42a,52aは、必ずしも取り付けられなくてもよい。
図1に戻り、このような第1ガイド部材40のガイド本体42の後端側(第2ガイド部材50に連続する側)に、先端側ロッド11及び延長ロッド21を仮固定する仮固定具44を取り付ける。仮固定具44は、ネジ孔(図示せず)を形成した筒体44aと、ネジ孔に螺合するボルト44bとを備えている。
筒体44aは、第1ガイド部材40のガイド本体42及び第2ガイド部材50のガイド本体52と同様の断面形状とされる。そして、ボルト44bがネジ孔に螺合し、ボルト44bの先端部が筒体44a内に進入することで、筒体44a内に挿入されている先端側ロッド11及び延長ロッド21が前進しないように仮固定する。この仮固定具44を挟んで、第1ガイド部材40のガイド本体42と第2ガイド部材50のガイド本体52とが連通する。
次に、図2の左側に示すように、先端側ロッド11を第1ガイド部材40のガイド本体42内に挿入することで、先端側ロッド11が第1ガイド部材40によって支持されるようにする。詳しく説明すると、先端側ロッド11を第2ガイド部材50のガイド本体52側から第1ガイド部材40のガイド本体42内に挿入する。連通した第1ガイド部材40のガイド本体42と第2ガイド部材50のガイド本体52の長さよりも先端側ロッド11のほうが短いため、図2の右側に示すように、両ガイド本体42,52内に挿入された先端側ロッド11を延長ロッド21によって前進させる。
ただし、先端側ロッド11は、第1ガイド部材40のガイド本体42よりも長くされている。したがって、先端側ロッド11の先端部は、第1ガイド部材40のガイド本体42よりも突出し、先端側ロッド11の基端部は、仮固定具44の筒体44a内に位置する状態とされる。そして、仮固定具44によって、第1ガイド部材40が前進しないように仮固定する。
そして、アジャスタ43,53によって、一対の第1ガイド部材40,40のガイド本体42,42の間隔と一対の第2ガイド部材50,50のガイド本体52,52の間隔を調整する。すなわち、先端側ロッド11の間隔を先端側バー12(図6参照)の長さに一致させる。
次に、図3に示すように、第2ガイド部材50のガイド本体52内に挿入された延長ロッド21を先端側ロッド11と連結する。延長ロッド21の先端が先端側ロッド11の基端部に突き当たっても、先端側ロッド11は、仮固定具44によって仮固定されているため前進しない。したがって、先端側ロッド11の基端部と延長ロッド21の先端部は、図11に示すように、係止孔11eに係止ピン23が係入することで連結される。
次に、図4に示すように、第1ガイド部材40のガイド本体42から突出している一対の先端側ロッド11,11の先端部にネット30の各側縁を掛止する。ネット30の各側縁は、リング状に形成され、先端側ロッド11を前後方向に移動できるようにされている。ネット30は、取付後に展開できる長さを有し、この状態のネット30には、前後方向の襞が形成されている。また、ネット30が一対の先端側ロッド11の先端部から脱落しないように、第1ロープ61によってネット30を束ねている。
次に、図5に示すように、一対の先端側ロッド11の先端に先端側バー12を架け渡す。先端側バー12は、例えば三分割されている。この場合において、両側の先端側バー12a,12bを先端側ロッド11の先端に取り付け、その後、中間の先端側バー12cを両側の先端側バー12a,12bの間に取り付ける。この中間の先端側バー12cには、ネット30を束ねている第1ロープ61が巻かれる。こうすることで、中間の先端側バー12cを取り付け作業中において落下させないようにすることができる。なお、先端側バー12は、三分割されず、二分割されていてもよいし、分割されていなくてもよい。
次に、図6に示すように、ネット30の先端縁を先端側バー12に全長に亘って掛止する。ネット30の先端縁は、先端側バー12に掛止されることで、垂れないようになる。次に、図7に示すように第1ロープ61を外し、ネット30の基端縁に第2ロープ62の一端部を取り付ける。第2ロープ62の他端部は、水平材111に係止し、垂れ下がらないようにする。
次に、図8に示すように、新たな延長ロッド21を先の延長ロッド21に押し付けることで、先端側ロッド11及び延長ロッド21を前進させる。先端側ロッド11及び延長ロッド21は、第1ガイド部材40のガイド本体42内のベアリング42a,52aによってスムーズに前進する。また、先端側ロッド11の前進に伴って、ネット30は先端側バー12に寄っている、すなわち、水平材111から離間している。
そして、必要に応じて、新たな延長ロッド21を先の延長ロッド21に連結する。新たな延長ロッド21は、先の延長ロッド21を先端側ロッド11に連結したときと同様に連結される。先端側ロッド11及び延長ロッド21が必要な長さをもって前進すると、仮固定具44によって、延長ロッド21を仮固定する。
次に、図9に示すように、第2ロープ62を水平材111の方に引寄せることで、ネット30を展開する。そして、一対の延長ロッド21,21に基端側バー22を架け渡し、この基端側バー22にネット30の基端縁を掛止する。一対の延長ロッド21,21と基端側バー22とによって基端側フレーム20が構成される。そして、基端側バー22と第1ガイド部材40の基部41とにターンバックルのような引寄せ部材63を架け渡す。この引寄せ部材63によって、基端側バー22を水平材の方に引き寄せ、ネット30にテンションを掛けた状態とする。
そして、必要に応じて、先端側フレーム10を索条体80によって支持する。すなわち、索条体80の一端を先端側フレーム10の先端側ロッド11の先端に取り付け、索条体80の他端側を鉄塔100の支柱に取り付ける(図9においては、索条体80が先端側ロッド11及び延長ロッド21と角度を有するように描かれているが、索条体80は水平材よりも上側の支柱101,101の方に延ばされる。)。
以上のように、各パーツに分割された延長ロッド21や先端側バー12などを組み付けることで、落下防止ネットが完成する。この落下防止ネットは、必要な長さをもって水平材から展開し、また、テンションが掛けられているため、作業者が工具や資材などを落としたとしても、あるいは、作業者が落下しても、その落下体は、ネット30上で受け止められ、地上に落下しないようにすることができる。
ネット30を鉄塔100から外すときは、上記と逆の操作をする。すなわち、基端側バー22を一対の延長ロッド21,21から外し、延長ロッド21及び先端側ロッド11を後退させることで、先端側フレーム10を構造物111に近づける。そして、先端側ロッド11の係止孔11eから突出している係止ピン23の先端部を押さえることで、先端側ロッド11と延長ロッド21とを分離する。したがって、小さく分解されたパーツを鉄塔100の腕金などに当たらないようにして鉄塔100の上層から地上まで携行することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定することなく、種々変更することができる。例えば、上記実施形態では、ネット30を先端側ロッド11の前進とともに前進させた。しかし、ネット30の基端側水平材111側から移動しないようにすることで、先端側ロッド11を前進させると同時にネット30を展開することもできる。
また、上記実施形態では、先端側ロッド11を第1ガイド部材40のガイド本体42に支持した後、一対の先端側ロッド11,11の間隔を調整した。しかし、一対の第1のガイド部材40及び第2のガイド部材50の各ガイド本体42,52の間隔を調整した後、第1ガイド部材40のガイド本体42が先端側ロッド11に支持するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ネット30の先端縁を先端側バー12に掛止した。しかし、ネット30にテンションを掛ける必要がない場合にあっては、ネット30の先端縁の両端を先端側ロッド11,11の先端部に固定することで、先端側フレーム10は、先端側バー12を備えないものとしてもよい。
また、上記実施形態では、ネット30の基端縁を基端側バー22に掛止して、引寄せ部材63によって、基端側バー22を水平材111側に引き寄せることで、ネット30にテンションを掛けた。しかし、ネット30にテンションを掛ける必要がない場合にあっては、基端側バー22及び引寄せ部材63を組み立てなくてもよい。
また、上記実施形態では、第1ガイド部材40と第2ガイド部材50とを別体とした。しかし、ガイド部材は、第1ガイド部材40と第2ガイド部材50を一体化したものとしてもよい。
また、上記実施形態では、一例として、鉄塔100に落下防止ネットを組み立てる場合について説明した。しかし、落下防止ネットは、ビルの建築現場などでも組み立てることも可能で、現場でガイド部材40,50を任意の位置に固定することができる場合は、アジャスタ43,53を第1ガイド部材40、第2ガイド部材50に取り付けず、ガイド本体42,52を基部41,51に固定したものとしてもよい。
さらに、上記実施形態では、先端側フレーム10は、一対の先端側ロッド11,11に先端側バー12を架け渡して形成し、基端側フレーム20は、一対の延長ロッド21,21に基端側バー22を架け渡して形成した。しかし、先端側フレーム10は、1本の先端側ロッド11と、この先端側ロッド11に直交する先端側バー12とによってT字状やL字状に形成したものとしてもよい。同様に、基端側フレーム20は、1本の延長ロッド21と、この延長ロッド21に直交する基端側バー22とによってT字状やL字状に形成したものとしてもよい。この場合、ネット30は、先端側バー12と基端側バー22とに張設される。
11…………先端側ロッド
12…………先端側バー
21…………延長ロッド
22…………基端側バー
30…………ネット
40…………ガイド部材(第1ガイド部材)
50…………ガイド部材(第2ガイド部材)
111,112,113,114…………構造物(水平材)

Claims (7)

  1. 構造物から突出させる先端側ロッドに延長ロッドを継ぎ足し、該先端側ロッドと延長ロッドとにネットを張設する落下防止ネットの施工方法であって、
    先端側ロッド及び延長ロッドを支持するガイド部材を構造物に固定する工程と、ガイド部材に先端側ロッドを支持させる工程と、先端側ロッドに延長ロッドを連結する工程と、ガイド部材に延長ロッドを支持させながら先端側ロッド及び延長ロッドを前進させる工程と、先端側ロッド及び延長ロッドにネットを張設する工程とを含んでいることを特徴とする落下防止ネットの施工方法。
  2. 先端側ロッドと延長ロッドとガイド部材は、それぞれ一対ずつ備えられていることを特徴とする請求項1に記載の落下防止ネットの施工方法。
  3. 前記一対の先端側ロッドの先端に先端側バーを架け渡す工程と、ネットの先端縁を先端側バーに掛止する工程とを含んでいることを特徴とする請求項2に記載の落下防止ネットの施工方法。
  4. 前記一対の延長ロッド間に基端側バーを架け渡す工程と、ネットの基端縁を基端側バーに掛止する工程とを含んでいることを特徴とする請求項2又は3に記載の落下防止ネットの施工方法。
  5. 前記基端側バーを先端側ロッドから構造物側に引き寄せる工程を含んでいることを特徴とする請求項4に記載の落下防止ネットの施工方法。
  6. 前記一対のガイド部材の間隔を調整するアジャスタを前記ガイド部材に取り付ける工程を含んでいることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載の落下防止ネットの施工方法。
  7. 先端側ロッド及び延長ロッドを仮固定するための仮固定具を前記ガイド部材に取り付ける工程と、仮固定具によって先端側ロッド及び延長ロッドを仮固定する工程とを含んでいることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の落下防止ネットの施工方法。
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