JP5904346B2 - 切削工具用ボデーおよび該ボデーを適用した切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、切削インサートを着脱自在に装着して金属材料などの切削加工に用いる切削工具および該工具用のボデーに関する。
切削インサートを装着する切削工具のチップ座の形状に関して、チップ座の底面と壁面との間に曲面部を設けた構造とすることは、従来から行われている。かかる構造を採用した従来の切削工具の一例として、特許文献1に示すものがある。特許文献1の切削工具は、切削インサートを着脱自在に装着する切削工具であり、チップ座の底面と壁面との交差部に断面円弧状の切欠溝すなわち曲面部が設けられている。この曲面部を設ける目的は、底面と壁面との交差部分における応力を緩和して割れを防止することである。従って特許文献1では、曲面部は割れの発生しやすいチップ座の外端部から交差部分に沿って延在するように配設され、外端部に近い部位ほど深く、奥へ向かうほどその深さが漸次減少する形状とされている。
実開平5−70820号公報
このように、特許文献1の切削工具は、専らチップ座の底面と壁面との交差部分における割れを防止することを目的として構成されたものであり、その目的に即して曲面部の深さを変化させること以外は、曲面部の好ましい形状および各部の寸法に関して何ら具体的な指針を開示していない。
本発明は、応力集中に起因した割れを防止する構造を採用しつつも、チップ座に対して切削インサートが安定して着座し、且つ強固に装着されるようにする構成を提供することを目的とする。
そのために、本発明は、切削インサート(2)を着脱自在に装着するチップ座(3)が設けられた切削工具(100)用のボデー(1)であって、
前記チップ座(3)は、装着時に前記切削インサート(2)が当接する、互いに交差する方向に広がる第1面(4)および第2面(5)を有し、
前記チップ座(3)には、前記第1面(4)および第2面(5)との交差部に沿って凹面状の曲面部(7)が延在し、
前記第1面(4)に垂直な断面でみて、前記曲面部(7)の断面形状は、0.5mm以上かつ1.2mm以下の範囲の曲率半径(R)の円弧を含んでおり、
前記第2面(5)と前記曲面部(7)との接続部までの前記第1面(4)からの高さ(H)は、0.1mm以上かつ0.8mm以下の範囲に設定され
前記チップ座(3)の前記曲面部(7)と前記第1面(4)との接続部は、前記第1面(4)に対向する方向からみた場合に、前記第2面(5)のうち前記切削インサート(2)に当接する当接面(6)と前記曲面部(7)との接続部を近似する直線(L1)に接近している部分(7b)を有しているボデー(1)を提供する。
また、本発明は、上記ボデー(1)と、前記チップ座(3)に装着された切削インサート(2)と、を備えた切削工具(100)を提供する。
本発明では、第1面(底面4)に垂直な断面でみた場合に、曲面部(7)の断面形状は、曲率半径(R)が0.5mm以上かつ1.2mm以下の範囲の円弧を含み、第2面(壁面5)と曲面部(7)との接続部までの第1面(4)からの高さ(H)は、0.1mm以上かつ0.8mm以下の範囲に設定される。このようにすることで、チップ座(3)の第2面(5)、ひいては切削インサート(2)に実際に当接する当接面(6)を高さ方向で第1面(4)に近づけることができるとともに、第1面(4)に対向する方向からみた場合の、チップ座(3)の第1面(4)と当接面(6)との距離(W)を小さく保つことができる。
また、本発明では、チップ座(3)の曲面部(7)と第1面(4)との接続部が、第1面(4)に対向する方向からみた場合に、第2面(5)のうち切削インサート(2)に当接する当接面(6)と曲面部(7)との接続部を近似する直線(L1)に接近している部分(7b)を有している。このようにすることで、チップ座(3)の壁面(5)に沿った第1面(4)の広さを確保することができる。
以上より、切削インサートの着座性が安定し、強固に固定することが可能となる。
図1は本発明の一実施形態に係る切削工具の斜視図である。 図2は図1の切削工具における切削インサート周辺の拡大斜視図である。 図3は図1の切削工具におけるチップ座の拡大斜視図である。 図4は図3のチップ座の拡大平面図である。 図5は図3のチップ座の拡大正面図である。 図6は図3のチップ座の拡大右側面図である。
本発明を適用した実施形態の切削工具100について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る切削工具の斜視図である。図2は図1の切削工具における切削インサート周辺の拡大斜視図である。図3は図1の切削工具におけるチップ座の拡大斜視図である。
この実施形態の切削工具100は、ボデー1のチップ座3に切削インサート2を着脱自在に装着して用いるエンドミルである。なお、本実施形態においては、切削インサート2は略多角形状の一対の対向面とそれらを繋ぐ側面とを有し、対向面の少なくとも一方と少なくとも一部の側面との交差稜部に切れ刃が設けられるとともに、他方の対向面および側面の一部がボデー1のチップ座3に当接して装着されるものとする。そして、本実施形態においては、チップ座の第1面は上記他方の対向面に当接する「底面」として、チップ座の第2面は切削インサート2の一部の側面が当接する部位を含む「壁面」として説明されるが、これは便宜上のものであって、空間内の絶対的な向きや位置関係を規定することを企図したものではない。これは、以下に現れる「高さ」という表現についても同様である。
切削インサート2の切れ刃は、その回転軌跡が円筒面を形成するように、切削インサート2上では複雑な3次元曲線に形成されている。このような切削インサート2を装着するためのボデー1のチップ座3においては、切削インサート2の切れ刃形状に対応した複雑な形状に壁面を形成することが難しく、また製造コストも増大する。そこで、切削インサート2の逃げ面のうち切れ刃から離れた部分を平面状に形成し、その平面がチップ座3の壁面5との当接面となるような構成が採用される場合がある。この実施形態は、そのような構成に対応したボデー1を提供し、ひいては切削インサート2を安定して固定した切削工具100を提供するものである。かかる切削工具100に適用されるボデー1では、切削インサート2が実際に当接するチップ座3の底面4に対してチップ座3の壁面5の当接面が近くに配置される。
一方で、ボデー1のチップ座3の底面4と壁面5との交差部分には、切削工具100の回転中心軸Oないしは底面4に垂直な方向に沿った断面形状において所定の曲率半径を有する凹面状の曲面部7を設けている。この曲面部7を設ける理由は、チップ座3の底面4と壁面5との交差部で生じる応力集中の緩和や、チップ座3を形成するのに用いるエンドミルなどの切削工具の加工能率向上および工具の長寿命化などを図るためである。また、別の理由としては、所定の曲率半径を有する凹面により、切削インサート2の底面縁部とチップ座3との干渉を避ける逃がしとして機能させることが挙げられる。このため、曲面部7は、逃がしまたはぬすみなどとも称される。
具体的には、底面4に垂直な断面でみて、曲面部7は、曲率半径Rが0.5mm以上かつ1.2mm以下の範囲の円弧を含む断面形状を呈するように形成される。このように曲率半径Rを設定することにより、応力緩和などの効果を得るという要望と、チップ座3の底面4とチップ座3の壁面5とを互いに近づけて配置することにより、切削インサート2を安定して固定する効果を得るという要望との両立が可能となる。
同時に当該要望に沿いつつも、切削インサート2に対する壁面5の当接面自体の広さは十分に確保することが強く望ましいため、壁面5の下端部、すなわち壁面5と曲面部7との接続部は十分に低くしなければならない。
図4および図5を参照し、各部について好ましく設定される寸法と曲面部7の形状とについて説明する。
壁面5と曲面部7との接続部の底面4からの高さHは、0.1mm以上かつ0.8mm以下の範囲とされる。このような寸法および形状の曲面部7を設けることで、複雑な3次元曲線形状の切れ刃を有する切削インサート2を強固に固定し、なおかつチップ座3の加工が容易な切削工具を得ることができる。この高さHは、壁面5の高さに対する比率で表すと、壁面5の高さの50%以下であり、壁面5と曲面部7との接続部は壁面5内の最低位置とされる。特に、この実施形態では、高さHは壁面5の高さの20%以下とされており、相当程度低い位置とされる。なお、壁面5と曲面部7との接続部の底面4からの高さHは、必ずしも曲面部7の延在方向に沿って一定の高さにされる必要はない。例えば傾斜や段差を設けることで、高さが変化するようにされていてもよい。そのような場合の高さHは、曲面部7の延在方向、すなわち、切削インサート2に対する壁面5の実質的な当接面6に接続する曲面部7の全体にわたって、どの位置でも0.1mm以上かつ0.8mm以下の範囲に設定されていればよい。
チップ座3の壁面5と曲面部7との接続部の高さHを低くする一方、曲面部7の曲率半径Rを応力緩和などに関してより高い効果を得ることができる程度まで大きくする場合には、チップ座3の壁面5内のみでは曲面部7を形成することができなくなることがある。そのため、チップ座3の底面4にも跨るように曲面部7を設けることができる。しかしこの場合、チップ座3の底面4がチップ座3の壁面5から離れ、チップ座3の底面4の幅が狭くなり、その分面積が小さくなるため、切削インサート2の着座安定性が損なわれてしまう恐れがある。つまり、チップ座3の壁面5の当接面6の高さHを低くしつつも曲面部7の曲率半径Rを大きくすることと、チップ座3の底面4を壁面5に近づけることで底面4に十分な面積を確保することとは、相反する課題となるのである。
そこで本発明は、この相反する課題を解決し、チップ座3の壁面5と曲面部7との接続部の高さHを低くしつつ、曲面部7の所定の曲率半径Rを確保し、なおかつチップ座3の底面4を壁面5の方向に広げて切削インサート2の着座安定性を高めることができるようにする。具体的には、図4に示すように、チップ座3の底面4に対向する方向からみた場合に、チップ座3の壁面5のうち切削インサート2との当接面6と曲面部7との接続部を近似する直線を近似直線L1とするとき、近似直線L1と、チップ座3の曲面部7と底面4との接続部との距離Wを、0.1mm以上かつ0.7mm以下の範囲にまで小さく設定できるようにする。距離Wがこのような数値範囲とされると、十分な広さの底面4が確保され、切削インサート2の着座安定性が高くなる。すなわち、距離Wとは、底面4に対向する方向からみたときの当接面6と底面4との距離を表しており、底面4の広さに関連する距離である。この距離Wが短いほど、底面4の広さ、すなわち幅が広くなり、切削インサート2を幅広く支えることができるのである。
より具体的に言えば、図3および図4にみられるように、本実施形態においては、曲面部7を直線状に延在させるのではなく、延在範囲の途中に、壁面5をえぐる部分7bが備えられるように屈曲する屈曲部を設けている。これにより、曲面部7の所定の曲率半径Rを確保するために壁面5と曲面部7との接続部の高さHを低くする部分7aと、切削インサート2の着座安定性を高めるために壁面5をえぐって底面4を広げるための部分7bとを曲面部7が備えることになる。図4に示すように、チップ座3の底面4を広げるための部分7bは、壁面5の内側に食い込んでいる。つまり、この部分7bの周辺の壁面5は後退しているため、この部分7bの周辺では当接面6が形成されない。この実施形態では、曲面部7の延在方向において、底面4を広げる部分7bの両側に壁面5の下端部を低くする部分7aが現れるように、曲面部7を2箇所以上で屈曲させて形成している。この結果、当接面6は、チップ座3の軸方向先端側と後端側との両端に2つに分割されて形成される。当接面6がこのような態様で2つに分割されていれば、切削インサート2の壁面5に対する着座安定性が損なわれることはなく、むしろ高まることになる。すなわち、部分7bによって当接面6の一部が失われることには問題がなく、チップ座3の軸方向先端側と後端側との両端において切削インサート2を当接させることは、がたつきが発生する恐れをなくして着座安定性を高める上で却って利点となるのである。
この実施形態のボデー1は、チップ座3の壁面5に沿った底面4の広さを確保するため、チップ座3の曲面部7と底面4との接続部は、底面4に対向する方向からみて、近似直線L1(本実施形態では、曲面部7の延在方向の両側にある、部分7aと壁面5との接続部同士を結ぶ直線)に接近する部分7bを有している。ここで、底面4を壁面5側に向って徐々に広げるために、チップ座3の曲面部7と底面4との接続部が近似直線L1に対して徐々に接近するよう部分7aと7bとを繋ぐ部分7cを曲面部7に設けることができる。
さらに、図4に示すように、チップ座3の当接面6を、チップ座3の底面4の垂線に対して傾斜するように設けることができる。切削インサート2の逃げ面が単純な平面形状である場合は、一般に、底面4の垂線に対するチップ座3の当接面6の傾斜角度αは、切削インサート2の逃げ角に対応した角度とされる。この実施形態の切削工具100のように、切削インサート2の逃げ面が複雑な面形状である場合には、底面4の垂線に対するチップ座3の当接面6の傾斜角度αは任意の角度に設定できる。傾斜角度αは、1°以上かつ15°以下の範囲とされると、通常のポジティブタイプの切削インサート用のチップ座と同様の角度となり、チップ座3が加工しやすい形状となるが、これに限定されるものではなく、底面4の垂線に対するチップ座3の当接面6の傾斜角度αは0°とされていてもよい。また、当接面6の上部側が底面4の上方にオーバーハングするような逆向きの傾斜とされていてもよく、その傾斜角度−αを1°以上かつ15°以下の範囲とされていてもよい。そのように逆向きの傾斜とされた場合は、チップ座3の壁面5が切削インサート2の底面4からの浮き上がりを抑制するので、切削インサート2の着座安定性がさらに向上する。
表1は、本発明に基づいて構成した切削工具の実施例および比較例に関する第1の実験結果を示す。これは壁面5と曲面部7との接続部の高さHに関する実験である。曲面部7の曲率半径Rは、本発明の範囲に含まれる1.0mmとした。切削条件は、本発明の実施形態に類似した形状の、カッタ径50mmの直角肩削り用の回転切削工具を4台用い、切削速度150m/min、刃当り送り0.1mm/tで炭素鋼S55Cを乾式切削するものとして実験した。実験の結果、高さHが0.9mm以上になると当接面の広さが不足するため、切削インサートの着座安定性が不足し、切れ刃にチッピングが発生することが確認された。つまり、高さHは、0.8mm以下とすることが望ましいことが確認された。
Figure 0005904346
表2は、本発明に基づいて構成した切削工具の実施例および比較例に関する第2の実験結果を示す。これは距離Wに関する実験である。曲面部7の曲率半径Rは、本発明の範囲に含まれる1.0mmとした。高さHは、本発明の範囲に含まれる0.8mmまたは0.6mmとした。切削条件は、本発明の実施形態に類似した形状の、カッタ径50mmの直角肩削り用の回転切削工具を4台用い、その他の切削条件は第1の実験と同じにした。実験の結果、距離Wが0.9mm以上になると切削インサートの着座安定性が不足し、切れ刃にチッピングが発生することが確認された。つまり、距離Wは、0.7mm以下とすることが望ましいことが確認された。
Figure 0005904346
本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更および追加が可能である。例えば、曲面部7は、図3および図4では複数の直線上部分を連続して組み合わせた形状が示されているが、これに限定されるものではなく、曲線的に変化するように屈曲するものでもよい。すなわち、部分7aと7bとが滑らかに接続されるようにする部分7cが設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では本発明をエンドミル形態の切削工具に適用した例について説明したが、その他の旋削加工用やドリル加工用など、本発明はその他の切削工具にも適用できることは勿論である。さらに、本発明は、工具本体すなわちボデーに切削インサートが装着されることで切削工具が構成されるものである以上、その切削工具にも適用されることは勿論である。

Claims (6)

  1. 切削インサート(2)を着脱自在に装着するチップ座(3)が設けられた切削工具(100)用のボデー(1)であって、
    前記チップ座(3)は、装着時に前記切削インサート(2)が当接する、互いに交差する方向に広がる第1面(4)および第2面(5)を有し、
    前記チップ座(3)には、前記第1面(4)および第2面(5)との交差部に沿って凹面状の曲面部(7)が延在し、
    前記第1面(4)に垂直な断面でみて、前記曲面部(7)の断面形状は、0.5mm以上かつ1.2mm以下の範囲の曲率半径(R)の円弧を含んでおり、
    前記第2面(5)と前記曲面部(7)との接続部までの前記第1面(4)からの高さ(H)は、0.1mm以上かつ0.8mm以下の範囲に設定され
    前記チップ座(3)の前記曲面部(7)と前記第1面(4)との接続部は、前記第1面(4)に対向する方向からみた場合に、前記第2面(5)のうち前記切削インサート(2)に当接する当接面(6)と前記曲面部(7)との接続部を近似する直線(L1)に接近している部分(7b)を有しているボデー(1)。
  2. 前記第1面(4)に対向する方向からみた場合、
    記直線(L1)と、
    前記チップ座(3)の前記曲面部(7)と前記第1面(4)との接続部との間の距離Wが、0.1mm以上かつ0.7mm以下の範囲に設定されている請求項1に記載のボデー(1)。
  3. 前記曲面部(7)は前記第2面(5)の前記当接面(6)および前記第1面(4)に跨るように形成され、前記部分(7b)は前記曲面部(7)の延在範囲の途中において前記第2面をえぐるように形成されている請求項1又は2に記載のボデー(1)。
  4. 前記当接面(6)は、前記第1面(4)の垂線に対して傾斜している請求項1から3のいずれか1項に記載のボデー(1)。
  5. 前記当接面(6)が前記第1面(4)の垂線に対して傾斜する傾斜角度αは、1°以上かつ15°以下の範囲に設定されている請求項に記載のボデー(1)。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載のボデー(1)と、前記チップ座(3)に装着された切削インサート(2)と、を備えた切削工具(100)。
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