JP5901282B2 - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出ヘッドに関する。
インクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置には、一般的に、インクを吐出する液体吐出ヘッドが搭載されている。液体吐出ヘッドにインクを吐出させる機構として、圧電素子によって容積が収縮可能な圧力室を利用した機構が知られている。この機構では、電圧が印加された圧電素子の変形により圧力室が収縮することによって、圧力室内のインクが、圧力室の一端に形成された吐出口から吐出される。このような機構を有する液体吐出ヘッドの一つとして、圧力室の1つまたは2つの内壁面が圧電素子で構成され、その圧電素子を電圧印加によりせん断変形させることによって、圧力室を収縮させるシェアモードタイプの液体吐出ヘッドが知られている。
工業用途のインクジェット記録装置では、高粘度の液体を使用したいという要求がある。高粘度の液体を吐出するためには、液体吐出ヘッドに大きな吐出力が求められる。この要求に対し、断面形状が円形や矩形の筒形状の圧電部材で圧力室が形成されたグールドタイプと呼ばれる液体吐出ヘッドが提案されている。グールドタイプの液体吐出ヘッドでは、圧電部材が圧力室の中心に対して内外方向(径方向)に一様に変形することで、圧力室が膨張または収縮する。グールドタイプの液体吐出ヘッドは、圧力室の壁面が全て変形し、その変形がインクの吐出力に寄与するため、1つまたは2つの壁面が圧電素子で形成されたシェアモードタイプの液体吐出ヘッドと比較して、大きな液体吐出力を得ることができる。
グールドタイプの液体吐出ヘッドにおいてより高い解像度を得るためには、複数の吐出口をより高密度に配置する必要がある。これに伴い、各吐出口に対応する圧力室も高密度に配置する必要がある。特許文献1には、圧力室を高密度に形成可能な、グールドタイプの液体吐出ヘッドの製造方法が開示されている。
特許文献1に開示された製造方法では、まず、複数の圧電プレートの各々に、互いに同じ方向に延びる複数の溝が形成される。その後、複数の圧電プレートは、溝の方向が揃えられて積層され、溝の方向と直交する方向に切断される。切断された圧電プレートは、溝部分が圧力室の内壁面を構成する。その後、各圧力室を分離するために圧力室間に存在する圧電部材を一定の深さまで除去する。圧力室が完成した圧電プレートの上下に、供給路プレートおよびインクプールプレートとプリント配線基板およびノズルプレートとがそれぞれ接続されて、液体吐出ヘッドが完成する。この製造方法によれば、圧力室をマトリックス状に配置することができ、そのため、圧力室の高密度な配置が可能となる。また、この製造方法によれば、圧電プレートに孔を開けるよりも、圧電プレートに溝を形成する方が加工性が良いため、精度良く圧力室を形成することができる。
一方、グールドタイプの液体吐出ヘッドでは、圧力室内に発生する気泡により、吐出口からインクが吐出されない吐出異常が発生することが知られており、そのための対策も必要となる。特許文献2および3には、吐出口(ノズル)内に気泡の滞留を抑制するために印字中も圧力室内の気泡やインクの溶存酸素を脱気させる手段が開示されている。
特開2007−168319号公報 特開昭61−249760号公報 特開2006−95878号公報
特許文献1に開示された製造方法で製造された液体吐出ヘッドでは、複数の圧力室が空間で隔てられて配置されている。すなわち、各圧力室を構成する壁部がそれぞれ独立して構成されている。そのため、特に、高粘度の液体を吐出するため(つまり液体の吐出力を大きくするため)に圧力室の長さ(高さ)を大きくした場合、液体吐出ヘッドの剛性が低くなってしまう。剛性が低くなると圧力室が折れやすくなり、それにより液体が吐出できなくなる場合がある。
また、特許文献2および3に開示された手段は、複数の吐出口(圧力室)が二次元的に配置されたグールドタイプの液体吐出ヘッドに対しては、有効に適用することができない。
そこで本発明は、圧力室周囲の剛性を向上させる構造を備え、圧力室内の気泡の除去やインクの脱気が可能な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出する複数の吐出口にそれぞれ連通し、吐出口から吐出される液体を貯留するための筒状の複数の圧力室であって、各圧力室を構成する壁部の少なくとも一部が圧電部材で形成され、圧電部材の変形により吐出口から液体を吐出させる複数の圧力室と、各圧力室の周囲に圧力室から間隔をおいて配置され、圧力室が筒状に延びる方向と平行に延びる複数の空間部と、を有するとともに圧電部材から形成され、複数の第1の溝と、第1の溝と交互に配置された複数の第2の溝とが一方の面に形成された第1のプレートと、複数の第3の溝が一方の面に形成された第2のプレートと、を有する積層体であって、第1の溝と第2のプレートの他方の面とにより圧力室が形成されるとともに、第3の溝と第1のプレートの他方の面とにより減圧可能な空間部が形成されるように、第1のプレートと第2のプレートとが交互に積層された積層体を有し、複数の空間部のうち一部の空間部が減圧可能であり、圧力室と減圧可能な空間部との間には、減圧可能な空間部を通じて圧力室内の気体が排気されるように、ガス透過性部材が設けられている。
本発明によれば、圧力室周囲の剛性を向上させる構造を備え、圧力室内の気泡の除去やインクの脱気が可能な液体吐出ヘッドを提供することができる。
第1の実施形態の液体吐出ヘッドの概略斜視図である。 図1の液体吐出ヘッドの概略正面図および概略断面図である。 第2の実施形態の液体吐出ヘッドの概略斜視図である。 図3の液体吐出ヘッドの概略正面図および概略断面図である。 第3の実施形態の液体吐出ヘッドの圧電ブロック体の概略斜視図である。 図5の液体吐出ヘッドの第2のプレートの概略斜視図および概略断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を示す液体吐出ヘッドの構成について説明する。図1は、本実施形態の液体吐出ヘッドの概略斜視図である。
図1を参照すると、本実施形態の液体吐出ヘッド12は、圧電ブロック体11と、圧電ブロック体11の前面に接合されたノズルプレート9と、圧電ブロック体11の背面に接合されたインクプールプレート8と、を有している。なお、図1では、圧電ブロック体11の構造を理解しやすくするために、圧電ブロック体11とノズルプレート9とを分解して示している。ノズルプレート9には、円形貫通孔からなる複数の吐出口10が形成され、これらの吐出口10は、所定の間隔で格子状(二次元的)に配置されている。圧電ブロック体11の側面には、真空ポンプ(図示せず)により真空排気制御される真空排気室13が接合されている。
次に、本実施形態の圧電ブロック体の構成について説明する。図2(a)は、図1に示す本実施形態の圧電ブロック体の概略正面図であり、図2(b)は、図1のA−A’線に沿った、圧電ブロック体の概略断面図である。
圧電ブロック体11は、第1のプレート1と第2のプレート2とが接着層(図示せず)を介して交互に積層された積層体である。
第1のプレート1は、圧電部材で形成され、第1のプレート1の一方の面には、複数の第1の溝3と、第1の溝3と交互に配置された複数の第2の溝4aとが形成されている。一方、第2のプレート2は、セラミックス部材で形成され、第2のプレート2の一方の面には、複数の第3の溝4bが形成されている。第1のプレート1と第2のプレート2とは、溝が形成された面と溝が形成されていない面とが接するように積層されている。これにより、圧電ブロック体11には、複数の圧力室と、各圧力室の周囲に、圧力室から間隔をおいて配置された複数の空間部とが形成される。すなわち、第1の溝3と第2のプレート2とにより、液体を貯留するための筒状の圧力室が形成される。また、第2の溝4aと第2のプレート2とにより、圧力室3が筒状に延びる方向と平行に延びる第1の空間部が形成され、第3の溝4bと第1のプレート1とにより、同様の第2の空間部が形成される。圧力室3は、一方の端部がノズルプレート9の吐出口10(図1参照)に連通し、他方の端部がインクプールプレート8(図1参照)に接続されている。
圧力室3および第1の空間部4aの内面には、それぞれ電極6,7が形成されている。圧力室3と第1の空間部4aとの間に各電極6,7を用いて電圧を印加して、圧力室3と第1の空間部4aとに挟まれた内壁部分を伸長変形および収縮変形させることで、圧力室3内に貯留された液滴を吐出口10から吐出させることができる。
本実施形態では、第1のプレート1において、圧力室(第1の溝)3と、第1の空間部(第2の溝)4aとは、圧電部材からなる壁部34によって隔てられている。また、第2のプレート2においては、第2の空間部(第3の溝)4b同士は、セラミックス部材からなる壁部35によって隔てられている。これらの壁部34,35は互いに連結するように構成されており、これにより、本実施形態の液体吐出ヘッド12では、圧力室3周囲の剛性を高めることが可能となる。
一方、第2の空間部(第3の溝)4bは、図1からもわかるように、圧電ブロック体11の前面側がノズルプレート9により閉鎖されるが、背面側は、図2(b)に示すように、真空排気室13に連通した真空流路16に接続されている。さらに、第2の空間部4bの、圧電ブロック体11の背面側には、図2(b)に示すように、ガス透過性部材14が設けられている。また、第2のプレート2の第3の溝4b内の、ガス透過性部材14に対応する位置には、第2のプレート2を貫通する孔15が形成されている。ガス透過性部材14は、酸素ガス透過係数が10-10mm3・mm/(mm2・s・Pa)のポリオレフィンフィルムからなり、接着剤により孔15を塞ぐように第2のプレート2に接合されている。ガス透過性部材14は、第3の溝4bの深さよりも薄い厚さと、孔15を閉鎖することができる大きさとを有している。
このような構成により、本実施形態では、真空排気室13が真空排気されると、第2の空間部4bは真空流路16を通じて減圧される。それにより、第2の空間部4bに設けられたガス透過性部材14を介して、圧力室3が収縮変形した際に発生する気泡、インク中の気泡、溶存酸素、および吐出口から侵入した空気等、圧力室3内に存在する気体を少しずつ除去することができる。その際に、圧力室3内のインクが排気されることはない。こうして、圧力室内の気泡の除去やインクの脱気を行うことが可能となる。
本実施形態のガス透過性部材は、ポリオレフィンフィルムから形成されていたが、これに限定されることはなく、ガス透過性を有する材料であってフィルムやシート状に形成されていればよい。例えば、ガス透過性部材の材料としては、シリコーン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリカーボネート、ポリプロピレン等を用いることができ、ガス透過性を有するセラミックスも同様に用いることができる。この場合、各材料のガス透過性については、酸素ガス透過係数が10-12mm3・mm/(mm2・s・Pa)以上であることが好ましく、10-10mm3・mm/(mm2・s・Pa)以上であることがより好ましい。なお、上限は、使用するインクが浸透して漏れださない程度であれば特に限定されない。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態の液体吐出ヘッドの概略斜視図である。図4(a)は 図3に示す本実施形態の圧電ブロック体の概略正面図であり、図4(b)は、図3のA−A’線に沿った、圧電ブロック体の概略断面図である。
本実施形態は、第1の実施形態に対して、圧電ブロック体11の構成、特に第2のプレート2の構成を変更した変形例である。具体的には、第2のプレート2が圧電部材で形成され、第3の溝4bが、圧力室を形成する第1の溝3とそれぞれ対向するように形成されている点で、第1の実施形態と異なっている。また、第2のプレート2(つまり第3の溝4b)にも電極7が形成されている。これ以外の構成については、ガス透過性部材14の形状等、わずかな変更を除いて、第1の実施形態と同様である。
このように、本実施形態では、ガス透過性部材14が設けられた液体吐出ヘッド12の背面側を除いて、圧力室3を構成する壁部34,35の大部分が圧電部材で形成されている。また、断面が矩形状の圧力室3の周囲には、圧電部材からなる壁部34,35を挟んで、4つの側面方向にそれぞれ第1および第2の空間部4a,4bが配置されている。そのため、第1および第2の空間部4a,4bとの間に挟まれた4つの壁部34,35のすべてが各電極6,7により収縮可能となり、これにより、インクの吐出力をより一層向上させることが可能となる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態の液体吐出ヘッドにおける圧電ブロック体の概略斜視図である。
本実施形態は、第1の実施形態に対して、圧電ブロック体11の構成、特に第2のプレート2の構成を変更した変形例である。具体的には、第2のプレート2がガス透過性のセラミックス部材で形成され、第3の溝4bが、第2の実施形態と同様に、圧力室を形成する第1の溝3にそれぞれ対向する位置に形成されている点で、第1の実施形態と異なっている。また、本実施形態の第2のプレート2には、第1の実施形態において第2のプレート2に設けられていた孔15は設けられていない。これ以外の構成については、第1の実施形態と同様である。
このように、本実施形態では、第2のプレート2自体がガス透過性を有しているため、第2のプレート2全体で圧力室3内の脱ガスが行うことができる。そのため、吐出口付近やインク中の気泡や溶存酸素を非常に効率的に除去することができ、吐出安定性を向上させることができる。また、第1の実施形態の液体吐出ヘッド12を製造する際には必要であった、ガス透過性部材14を第2のプレート2の孔15に合わせて接着剤で張り合わせる工程が不要となり、構造と製造工程とが簡素化されるため、歩留まりを向上させることができる。
(第4の実施形態)
図6(a)は、本発明の第4の実施形態の液体吐出ヘッドにおける第2のプレートの概略斜視図であり、図6(b)は、図6(a)のA−A’線に沿った概略断面図である。
本実施形態は、第1の実施形態に対して、圧電ブロック体11の構成、特に第2のプレート2の構成を変更した変形例である。具体的には、第2のプレート2が焼結ガス透過性のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)で形成されている。つまり、本実施形態の第2のプレート2は、圧電性能とガス透過性能を併せ持つ材料で形成されている。また、第3の溝3bは、第2および第3の実施形態と同様の構成で、第2のプレート2に形成されている。
さらに、第2のプレート2の両面には電極7が形成されている。電極7が形成された部分はガス透過性が悪くなるため、プレート両面の電極7には、プレートの積層方向から見て重なる位置に、それぞれガスを良好に透過させるための電極非形成部17が設けられている。電極非形成部17は、第1のプレート1の圧力室(第1の溝)3に対応する位置に設けられ、したがって、第2のプレート2の一方の面では、第3の溝4b内に設けられている。
このように、本実施形態では、圧電性能とガス透過性能とを有する第2のプレート2によって、第2の実施形態の効果と第3の実施形態の効果との両方を得ることができる。すなわち、圧力室3を構成する内壁の大部分が収縮可能となることで、インクの吐出力をより一層向上させることができる。それに加えて、第2のプレート2の電極非形成部17を通じた圧力室3内の脱ガスが可能となることで、吐出口付近やインク中の気泡や溶存酸素を非常に効率的に除去することができ、吐出安定性を向上させることができる。
第2のプレートの両面での電極非形成部は、プレート両面で位置が重なっていればよく、その形状や数は、脱気性能と吐出性能とによって適宜変更可能である。例えば、図示した実施形態では円形状に形成されているが、電極が断線することがなければ、矩形状やストライプ状に形成されていてもよく、両面で同じ形状に形成されている必要もない。また、プレート両面で電極非形成部が重なる領域の大きさは、予め使用するガス透過性のPZTのガス透過性能を評価して設計されていることがより好ましい。
なお、本発明の液体吐出ヘッドにおける、吐出口の構成(吐出口数、ピッチ、密度、形状)や溝の形状(幅、深さ、長さ等)、電極の取り出し等の仕様は、上述した実施形態に限定されるものではなく、用途に応じて適宜変更可能である。
1 第1のプレート
2 第2のプレート
3 圧力室(第1の溝)
4a 第1の空間部(第2の溝)
4b 第2の空間部(第3の溝)
14 ガス透過性部材

Claims (7)

  1. 液体を吐出する複数の吐出口にそれぞれ連通し、該吐出口から吐出される液体を貯留するための筒状の複数の圧力室であって、該各圧力室を構成する壁部の少なくとも一部が圧電部材で形成され、該圧電部材の変形により前記吐出口から液体を吐出させる複数の圧力室と、
    前記各圧力室の周囲に該圧力室から間隔をおいて配置され、前記圧力室が筒状に延びる方向と平行に延びる複数の空間部と、を有するとともに
    圧電部材から形成され、複数の第1の溝と、該第1の溝と交互に配置された複数の第2の溝とが一方の面に形成された第1のプレートと、複数の第3の溝が一方の面に形成された第2のプレートと、を有する積層体であって、前記第1の溝と前記第2のプレートの他方の面とにより前記圧力室が形成されるとともに、前記第3の溝と前記第1のプレートの他方の面とにより前記減圧可能な空間部が形成されるように、前記第1のプレートと前記第2のプレートとが交互に積層された積層体を有し、
    前記複数の空間部のうち一部の空間部が減圧可能であり、
    前記圧力室と前記減圧可能な空間部との間には、該減圧可能な空間部を通じて前記圧力室内の気体が排気されるように、ガス透過性部材が設けられている、液体吐出ヘッド。
  2. 前記第3の溝内には、前記第2のプレートを貫通する孔が形成され、前記ガス透過性部材が、前記孔を塞ぐように前記第3の溝内に設けられている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記第2のプレートが、セラミックス部材で形成されている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記第2のプレートが、圧電部材で形成されている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記第2のプレートが、ガス透過性のセラミックス部材で形成されている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記第2のプレートが、ガス透過性の圧電部材で形成されている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記第2のプレートの両面には電極がそれぞれ形成され、該電極の、前記プレートの積層方向から見て重なる位置に、それぞれ電極非形成部が設けられている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
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