JP5900112B2 - 防眩シート、防眩シートの製造方法、防眩シートを成型するための金型、及び金型の製造方法 - Google Patents
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Description
ここで、粗い凹凸形状ではコントラストが良好であるものの、シンチレーションの発生が顕著になる。一方で、細かい凹凸形状ではシンチレーションが良好であるものの、白っぽくなりコントラストが低下する傾向にある。すなわちシンチレーションとコントラストとは相反する関係にある。
また、本発明の金型、金型の製造方法、及び防眩シートの製造方法によれば、このような防眩シートを効率よく製造することが可能である。
基体は、ロール金型20の剛性を確保するための部位で、ロール金型20の大部分を占めている。かかる観点から基体は、機械構造用の鉄系材料が用いられることが好ましい。また、必要な剛性を確保しつつも軽量化をする観点から、基体は両端に底を有する有底の円筒状であってもよい。また、ロール金型20表面の温度調節ができるようにロール基体21の内部に冷水や温水、蒸気又は高温の油を循環できるように2重構造にするのが一般的である。
一方、被加工層は、基体の外表面を被覆するように積層された層である。基体は上記したように構造上の観点からその材料が選択されるので、加工が困難である場合が多い。そこで、実際に加工するのはロール基体21の表面付近のみでよいことから、加工される部分に比較的加工のしやすい被加工層を設ける。従って、被加工層は、銅メッキ層、ニッケルメッキ層等の加工が容易な材料によるメッキ層であることが好ましい。被加工層の厚さは、その性質上、加工されるべき形状により決められる。例えば銅メッキ層の厚さは、必要な形状の高さ以上あれば問題ないが、通常は0.3mmから1.0mmである。
第一ブラスト加工の条件は、最終的に第二凸部12bに対応する第二凹部22bが形成されれば特に限定されることはないが、後述する第二ブラスト加工に用いられる研磨材よりも小さな粒子径の研磨材が用いられる。具体的には被加工層の材質やブラスト加工の条件にもよるが、平均粒子径が10μm以上45μm以下の研磨材を用いることが好ましい。平均粒子径を10μmより小さくすると、後述する第二ブラスト加工により第一ブラスト加工で形成された凹凸が少なくなりすぎる虞がある。一方粒子径を45μmより大きくすると、形成される凹部により防眩シートを形成したときにシンチレーション発生を抑制する効果が低減する虞がある。
第二ブラスト加工の条件は、最終的に第一凸部12aに対応する第一凹部22aが形成されれば特に限定されることはないが、第一ブラスト加工に用いられる研磨材よりも大きな粒子径の研磨材が用いられる。具体的には被加工層の材質やブラスト加工の条件にもよるが、平均粒子径が50μm以上200μm以下の研磨材を用いることが好ましい。平均粒子径を50μmより小さくすると形成される凹部により防眩シートを形成したときにコントラスト低下が顕著に表れる虞がある。一方、平均粒子径を200μmより大きくすると、形成される凹部により防眩シートを形成したときに第二凸部12bによってもシンチレーション発生が抑制しきれない可能性がある。
映像源61は映像情報を提供する機器であり、その形式により液晶表示パネル、プラズマディスプレイパネル、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)パネル等が挙げられる。
光学フィルタ62は、各種光学的な機能を有するフィルムやシートが積層された積層体であり、防眩シート10は光学フィルタ62の1つの層として積層されている。
直径400mm、長さ1680mm、硬質銅メッキによる被加工層を有するロール体を準備した。被加工層の硬質銅メッキは鏡面加工後の厚さが0.5mmであり、硬さは205Hvであった。
準備したロール体に対して第一ブラスト加工、及び第二ブラスト加工をこの順でおこないロール金型を作製した。条件は以下の通りである。
・研磨材の材質:ガラスビーズ
・研磨材の平均粒子径:25μm
・研磨材を吐出する圧力:0.2MPa
・研磨材吐出ノズルの径:9mm
・吐出ノズルとロール面との距離:200mm
・走査回数(パス):4回
・研磨材の材質:ガラスビーズ
・研磨材の平均粒子径:68μm
・研磨材を吐出する圧力:0.15MPa
・研磨材吐出ノズルの径:9mm
・吐出ノズルとロール面との距離:200mm
・走査回数(パス):2回
比較例1では実施例1と同様のロール体を準備し、実施例1の第二ブラスト加工と同条件のブラスト加工のみをおこなってロール金型を得た。そして実施例1と同様の条件により防眩シートを作製した。
上記作製した実施例1の防眩シート及び比較例1の防眩シートのそれぞれをノート型パーソナルコンピュータ(以下「PC」と記載することがある。)の画面に貼り付け、シンチレーション及びコントラストの測定をおこなった。
(シンチレーション発生度の測定)
シンチレーション発生度は、
シンチレーション発生度=(面内色温度σ/面内色温度平均)・100
により得ることができるので、面内色温度を測定した。測定には、輝度・照度・色温度測定システム(Radiant imaging社製、Prometric)を用いた。
(ヘイズの測定)
ヘイズは村上色彩技術研究所のHR−100を用いて測定した。
(コントラストの測定)
コントラストは次のように測定した。すなわち、860lxの明室中において、PCの画面を白く点灯した時の輝度(白輝度)と、PCの画面を非点灯とした時の輝度(黒輝度)と、を測定し、白輝度を黒輝度で除した値をコントラストとした。輝度の測定にはシンチレーション発生度の測定と同様、色温度測定システム(Radiant imaging社製、Prometric)を用いた。
なお、コントラストは防眩シートを装着しない場合についても測定した。
上記の結果、実施例1において、第二凹部が第一凹部の表面のうち底部以外の少なくとも一部に形成されている金型を得ることができた。またこの金型により、第二凸部が第一凸部の表面のうち頂部以外の少なくとも一部に形成された防眩シートを得ることができた。
さらに、シンチレーション発生度及びコントラストの測定結果を表1に示す。ここで、シンチレーション発生度はその値が低い方が発生度も低いことを意味する。また、コントラストは、高い方がコントラストも高い(良好である)ことを意味する。
11 基材
12 防眩層
12a 第一凸部
12b 第二凸部
20 ロール金型
21 ロール基体
22 凹部
22a 第一凹部
22b 第二凹部
Claims (3)
- 防眩シートの防眩層に含まれる複数の凸部を形成する金型を製造する方法であって、
表面に研磨材を吹き付けるブラスト加工をおこなう第一ブラスト加工と、
前記第一ブラスト加工の後に、該第一ブラスト加工に用いた研磨材より粒子径が大きい研磨材によりブラスト加工をおこなう第二ブラスト加工と、を含む金型の製造方法。 - 前記第一ブラスト加工に用いられる研磨材の平均粒子径が10μm以上45μm以下であり、前記第二ブラスト加工に用いられる研磨材の平均粒子径が50μm以上200μm以下である、請求項1に記載の金型の製造方法。
- 防眩シートを製造する方法であって、
金型を製造する工程と防眩シートを成型する工程とを備え、
前記金型を製造する工程は、表面に研磨材を吹き付けるブラスト加工をおこなう第一ブラスト加工と、前記第一ブラスト加工の後に、該第一ブラスト加工に用いた研磨材より粒子径が大きい研磨材によりブラスト加工をおこなう第二ブラスト加工と、を含むことにより金型を製造し、
前記防眩シートを成型する工程では、基材と前記金型との間に光硬化性樹脂を充填し、
光を照射して前記光硬化性樹脂を硬化させることにより防眩層を形成する、防眩シートの製造方法。
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