JP5895550B2 - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒及び撮像装置に関し、特に複数のレンズを保持するレンズ鏡筒及び当該レンズ鏡筒を具備する撮像装置に関する。
従来、カメラのレンズ鏡筒は、撮像部に装着された状態で、撮像部に対して固定される固定筒と、その固定筒に対して回転するカム筒と、そのカム筒の回転により光軸方向に移動する複数のレンズ群を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−89086号公報
このようなレンズ鏡筒は、光学性能を確保するために、設計上において種々の制約がある。当該制約下で光学性能を確保するためには、レンズ鏡筒内の構造は、簡素化されているほうがよい。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、構造の簡素化が図られたレンズ鏡筒及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、基準部材(10)に設けられた所定の軸(AX)方向に延びる一対の筒状部(36A,36B)と、前記一対の筒状部の内周面に沿って前記軸方向にスライドする一対の案内軸(30A,30B)と、第1のレンズ(L2)を保持する第1の保持部材(12)と、前記第1のレンズとは異なる第2のレンズ(L3〜L5)を保持し、前記筒状部の外周面に沿って前記軸方向にスライドする第2の保持部材(13,14)と、を備え、前記一対の案内軸のうち一方の案内軸(30A)は、その一端部において前記第1の保持部材に固定され、前記一対の案内軸のうち他方の案内軸(30B)は、その一端側に前記第1レンズの径方向に沿って形成された第1係合部を有し、前記第1の保持部材は、前記第1係合部と係合する第2係合部を有し、前記第1係合部と前記第2係合部との係合により、前記他方の案内軸は前記第1の保持部材に対して前記軸方向の移動が規制され、前記第1のレンズの径方向に移動可能とされている。
この場合において、前記第1係合部は、前記他方の案内軸の前記一端側に形成された溝であるとすることができる。
また、本発明のレンズ鏡筒では、前記一対の筒状部は、前記レンズ鏡筒の光軸を基準として180度対向する位置に配置されていることとしてもよい。

本発明の撮像装置は、本発明のレンズ鏡筒(100)と、前記レンズ鏡筒により結ばれた画像を撮像する撮像部(200)と、を備える撮像装置である。
なお、本発明をわかりやすく説明するために、上記においては一実施形態を表す図面の符号に対応つけて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、後述の実施形態の構成を適宜改良しても良く、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させても良い。更に、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
本発明のレンズ鏡筒及び撮像装置は、構造の簡素化を図ることができるという効果を奏する。
一実施形態に係るカメラの構成を概略的に示す図である。 レンズ鏡筒が広角端にある状態を示す断面図である。 レンズ鏡筒が望遠端までズームされた状態を示す断面図である。 2群レンズ摺動筒及びその近傍を取り出して示す図である。 図5(a)〜図5(c)は、係合筒とガイドバーとの係合について説明するための図である。 3,5群レンズ摺動筒、4群レンズ摺動筒及びその近傍を取り出して示す図である。
以下、一実施形態に係るカメラ及び当該カメラが具備するレンズ鏡筒について、図1〜図6に基づいて詳細に説明する。
図1には、一実施形態に係るカメラ500が模式的に示されている。この図1に示すようにカメラ500は、撮像部200と、レンズ鏡筒100と、を備える。
撮像部200は、筐体210と、この筐体210内に収容された主鏡212、ペンタプリズム214、接眼光学系216を含む光学系と、焦点検出装置230と、シャッタ234と、撮像素子238と、メインLCD240と、主制御部250と、を有する。
主鏡212は、図1の状態では、レンズ鏡筒100から入射した入射光の大半を上方に配置されたフォーカシングスクリーン222に導く。フォーカシングスクリーン222は、レンズ鏡筒100内の光学系の合焦位置に配置され、レンズ鏡筒100内の光学系により形成された画像を結像させる。
ペンタプリズム214は、フォーカシングスクリーン222に結像された画像を、反射した後、ハーフミラー224を介して、接眼光学系216まで導く。これにより、接眼光学系216では、フォーカシングスクリーン222上の映像を正像として観察することができる。この場合、ハーフミラー224は、ファインダLCD226に形成された撮影条件や設定条件等を示す表示画像をフォーカシングスクリーン222の映像に重畳させる。したがって、接眼光学系216の出射端においては、フォーカシングスクリーン222の映像とファインダLCD226の画像とが重ね合わせられた状態を観察することができる。なお、ペンタプリズム214の出射光の一部は、測光部228に導かれ、当該測光部228にて、入射光の強度及びその分布等が測定される。
焦点検出装置230は、主鏡212を透過し、かつ主鏡212の裏面側に設けられた副鏡232にて反射された光を用いて、レンズ鏡筒100内の光学系の焦点調整状態(ピント状態)を検出する。なお、主鏡212及び副鏡232は、撮影の際には、レンズ鏡筒100から入射する入射光の光路から退避するように、図1に破線にて示す位置まで上昇する。
シャッタ234は、主鏡212後方(レンズ鏡筒100から入射する入射光の光路後方)に配置され、撮影の際には、主鏡212及び副鏡232の上昇動作と連動して、開放動作を行う。シャッタ234が開放された状態では、光学フィルタ236を介して撮像素子238にレンズ鏡筒100からの入射光が入射する。撮像素子238は、入射光が形成する画像を電気信号に変換する。
メインLCD240は、その表示画面部分が筐体210の外部に露出した状態となっている。このメインLCD240の表示画面上には、撮像素子238上に形成された映像(撮影された映像)のほか、撮像部200における各種設定情報などが表示される。
主制御部250は、上記各部の種々動作を統括的に制御する。また、主制御部250は、撮像部200内の焦点検出装置230が検出した光学系の焦点調整状態の情報を参照して、レンズ鏡筒100内の光学系(レンズL1〜L5)を駆動したり(オートフォーカス)、レンズ鏡筒100内の光学系の動作量を参照して、合焦していることをファインダLCD226に表示したりする(フォーカスエイド)。
次に、レンズ鏡筒100の構成について、図2〜図6に基づいて詳細に説明する。
図2、図3には、レンズ鏡筒100の断面図が示されている。これらのうち、図2は、レンズ鏡筒100が広角端にある状態を示し、図3は、レンズ鏡筒100が、望遠端までズームされた状態を示す。これらの図に示すように、レンズ鏡筒100は、共通の光軸AX上に配列された1群レンズL1、2群レンズL2、3群レンズL3、4群レンズL4、5群レンズL5を有する。なお、以下においては、光軸AX方向の1群レンズL1側を前側、5群レンズL5側を後側として説明する。
レンズ鏡筒100は、図2、図3に示すように、固定筒10と、1群レンズL1を保持する1群レンズ摺動筒11と、2群レンズL2を保持する2群レンズ摺動筒12と、3群レンズL3及び5群レンズL5を保持する3,5群レンズ摺動筒13と、4群レンズL4を保持する4群レンズ摺動筒14と、を備える。
固定筒10は、基部10aにおいて、撮像部200に固定される。この固定状態では、固定筒10の撮像部200側の端面10bが撮像部200(図1の筐体210)に密接することにより、固定筒10、すなわちレンズ鏡筒100が撮像部200に対して位置決めされる。固定筒10は、その内周面の上側部分(天井部分)近傍において、ガイドパイプ36Aを支持し、その内周面の下側部分近傍において、ガイドパイプ36Bを支持する。これらガイドパイプ36A及び36Bは、レンズ鏡筒100の光軸(AX)を基準として180度対向する位置(光軸からの距離が略同一で、光軸を挟んで相対向する位置)に配置されている。
1群レンズ摺動筒11は、当該1群レンズ摺動筒11の内側に設けられたズーム駆動筒16と連動可能に連結されている。具体的には、1群レンズ摺動筒11に植設されたカムピン15が、ズーム駆動筒16に形成されたカム溝16aに係合した状態となっている。
一方、ズーム駆動筒16は、レンズ鏡筒100の最外周において光軸AX回りの回転が自在とされたズーム操作環18と連動可能に連結されている。具体的には、ズーム駆動筒16から外側に突設された駆動力伝達ピン19が、ズーム操作環18の内面に形成された光軸AXに平行な操作溝18aに係合している。これにより、ズーム駆動筒16は、ズーム操作環18の回転に連動して回転する。ズーム操作環18は、前後方向への移動ができないようになっており、その外周面には滑り止めのゴム層が設けられている。ズーム操作環18は、変倍動作(ズーミング)の際に、ユーザによって回転されるものである。
また、ズーム駆動筒16は、その内側に設けられたズーム用案内筒22に対して回転可能とされている。ズーム用案内筒22には、図2、図3の下半部に示すように、逃げ溝22aが貫通形成され、このズーム用案内筒22と、ズーム駆動筒16に貫通形成された直進溝16bとには、固定筒10の内側に設けられたカムリング20に固定された回転連結部材21が係合している。カムリング20には、固定筒10の内側に突設されたカムピン10dと係合するカム溝20eが形成されている。
上記構造によると、ズーム操作環18が回転されると、駆動力伝達ピン19の作用によりズーム駆動筒16が回転し、その回転とカムピン15の作用により、1群レンズ摺動筒11が前後方向(光軸AXに沿った方向)に移動する。また、ズーム操作環18の回転により、ズーム駆動筒16が回転すると、この回転力が回転連結部材21を介してカムリング20に伝達するため、カムリング20は回転しながら前後方向に移動する。なお、ズーム用案内筒22は、回転せずにズーム駆動筒16とともに前後方向に移動する。
なお、ズーム操作環18と1群レンズ摺動筒11との間には、カバー筒17が設けられている。このカバー筒17は、図2、図3に示すように、1群レンズ摺動筒11に連れ従って前後方向に移動して、ズーム操作環18と1群レンズ摺動筒11との間を封止し、レンズ鏡筒100内への塵埃の浸入を防止する。
図4は、2群レンズ摺動筒の近傍を取り出して示す図である。図4に示すように、2群レンズ摺動筒12は、2群レンズL2を保持する保持筒24と、保持筒24に固定された押さえ環26と、保持筒24の外周を取り囲む状態で設けられた係合筒28と、を有する。保持筒24と押さえ環26とは、ネジ止め等により固定され、2群レンズL2の外縁部を挟持する。
係合筒28には、ガイドバー30Aの一端(前側端部)が固定されている。なお、ガイドバー30Aは、係合筒28に対して、接着又は圧入などの処理を経て固定されている。
また、係合筒28には、ガイドバー30Bの一端(前側端部)が係合した状態となっている。図5(a)には、ガイドバー30Bが係合する係合筒28の一部及びガイドバー30Bの一端近傍が斜視図にて示され、図5(b)には、当該部分を図5(a)の矢印方向から見た状態が模式的に示されている。これらの図に示すように、ガイドバー30Bには、係合溝130a,130b(係合溝130bについては、図5(b)参照)が形成されている。これら係合溝130a,130bは、2群レンズL2の径方向に沿ってガイドバー30Bに形成されている。
一方、係合筒28は、2群レンズL2の径方向に沿って形成された係合部128aと、ガイドバー30Bの一端との接触を回避するための空間(逃げ部)128bとを有する。ガイドバー30Bは、図5(a)の矢印に沿って、係合筒28の係合部128aに係合される。なお、図5(c)には、図5(b)の状態から、ガイドバー30Bを係合部128aに係合させた状態が示されている。
ここで、ガイドバー30Bは、図5(c)のように係合筒28に係合しているため、ガイドバー30Bの係合筒28に対する光軸AX方向の移動は規制された状態となっている。一方、ガイドバー30Bの2群レンズL2の径方向への移動は許容された状態となっている。
なお、図4に示すように、2本のガイドバー30A,30Bは、ガイドパイプ36A,36Bと同様、光軸AXを挟んで上下対称な位置(180°対向する位置)に配置されている。
図2に戻り、ガイドバー30Aは、固定筒10に支持されたガイドパイプ36Aにスライド可能に挿入される。また、ガイドバー30Bは、固定筒10に支持されたガイドパイプ36Bにスライド可能に挿入される。ここで、ガイドパイプ36Aの内径は、ガイドバー30Aの直径と略同一、すなわち、2群レンズ摺動筒12のスライドに支障が無い程度の隙間が形成される寸法(嵌合ガタが必要最小限)に設定されている。同様に、ガイドパイプ36Bの内径は、ガイドバー30Bの直径と略同一、すなわち、2群レンズ摺動筒12のスライドに支障が無い程度の隙間が形成される寸法(嵌合ガタが必要最小限)に設定されている。なお、嵌合ガタを必要最小限とするのは、2群レンズL2の光学性能を確保するためである。
なお、ガイドバー30A,30B及びガイドパイプ36A,36Bの材料としては、強度が高く、軽量な材料、例えばステンレスなどを採用することができる。
ここで、本実施形態では、上述したように、2群レンズL2に対するガイドバー30Bの光軸AX方向への移動が規制されている。このため、2群レンズ摺動筒12がガイドバー30Aとガイドパイプ36Aによりガイドされて光軸AX方向に移動する際、ガイドバー30Bも、ガイドパイプ36Bにガイドされてガイドバー30Aと同様に光軸AX方向に移動する。一方、ガイドバー30Bは係合筒28に対し2群レンズL2の径方向には拘束されていないので、ガイドバー30A,30Bやガイドパイプ36A,36Bの固定筒10基準の直角度の精度や各部材の真直度の精度が多少低くても、ガイドバー30Bとガイドパイプ36Bとの間の過剰拘束による作動不良の発生を、ガイドバー30Bの係合筒28に対する移動により回避することができる。これにより、固定筒10基準の直角度や真直度確保のために、非常に高度な加工精度・組立精度の確保が不要となり、またこれに伴う多大な工数が不要となるため、製造におけるコストアップを回避することが可能となる。
係合筒28の外周面の一部には、図2に示すように、突起状のフォロワ28aが形成されている。このフォロワ28aは、係合筒28の外側に設けられた連動リング32の周溝32cと係合している。なお、フォロワ28aは、ガイドバー30Aの近傍、すなわち、ガイドバー30Aの中心軸を延長した延長軸の近傍に配置されている。
この周溝32cが形成されている連動リング32には、更に、連動溝32aと、カムフォロワ32bとが形成されている。連動溝32aには、略L字状の形状を有する連動キー34の一端部が係合している。この連動キー34は、図2、図3に示す、固定筒10の外周部に設けられたピントリング37に接続されており、ピントリング37の光軸AX回りの回転に伴って、光軸AXを中心とした回転方向に移動する。このように、連動キー34が光軸AXを中心とした回転方向に移動すると、連動リング32が光軸AX回りに回転する。また、連動キー34は、固定筒10のモータ室10c内に設けられたモータ38にも接続されている。したがって、連動リング32は、モータ38の回転動作に伴う連動キー34の光軸AXを中心とした回転方向への移動によっても、光軸AX回りに回転する。
カムフォロワ32bは、カムリング20に形成されたカム溝20bに係合している。したがって、連動リング32が回転した場合には、連動リング32及びこれに連結している部材(2群レンズ摺動筒12、ガイドバー30A,30B、2群レンズL2)が、カム溝20bとカムフォロワ32bの作用により、前後方向に移動するようになっている。この前後方向の移動において、連動リング32は、光軸AX回りに回転しながら前後方向に移動するが、ガイドバー30A,30Bの移動方向は、ガイドパイプ36A、36Bにより前後方向にのみ規制されているので、ガイドバー30A,30Bに接続されている2群レンズ摺動筒12及び2群レンズL2は、回転することなく前後方向に移動する。なお、カムフォロワ32bは、ガイドバー30Aの近傍、すなわち、ガイドバー30Aの中心軸を延長した延長軸の近傍に配置されている。
図6は、3,5群レンズ摺動筒13、4群レンズ摺動筒14及びその近傍を取り出して示す図である。この図6に示すように、3,5群レンズ摺動筒13は、3群レンズL3と5群レンズL5とを光軸AX方向に所定間隔あけた状態で保持する。
3,5群レンズ摺動筒13は、ガイドパイプ36Aに係合する2つの係合部13a,13bと、ガイドパイプ36Bに係合する1つの係合部13cを有している。また、4群レンズ摺動筒14は、ガイドパイプ36Aに係合する2つの係合部14a,14bと、ガイドパイプ36Bに係合する係合部14cとが設けられている。
係合部13b、13a、14a及び14bは、円形の貫通孔を有している。この貫通孔は、ガイドパイプ36Aとほぼ同径であり、3,5群レンズ摺動筒13及び4群レンズ摺動筒14は、貫通孔にガイドパイプ36Aが挿入された状態で、ガイドパイプ36Aにより前後方向にガイドされる。ここで、ほぼ同径とは、3,5群レンズ摺動筒13のスライドに支障が無い程度の隙間が、ガイドパイプ36Aと貫通孔の間に形成される寸法を意味する。ガイドパイプ36Aは、3,5群レンズ摺動筒13及び4群レンズ摺動筒14の自重を指示する。一方、係合部13c及び14cは、U字溝を有する。U字溝の幅は、ガイドパイプ36Bの直径と略同一、すなわち、3,5群レンズ摺動筒13及び4群レンズ摺動筒14のスライドに支障が無い程度の隙間が形成される寸法に設定されている。3,5群レンズ摺動筒13及び4群レンズ摺動筒14では、ガイドパイプ36BにU字溝が係合することにより、ガイドパイプ36Aを中心とした回転方向の動きが抑制されている。なお、係合部13c及び14cには、U字溝に代えて、径方向に長い長円孔を形成しても良い。
次に、図2、図3等に基づいて、ズーム動作を行うとき(ズーミング)の各レンズL2〜L5の移動動作、及びピントを合わせるとき(フォーカシング)の各レンズL2〜L5の移動動作について説明する。
まず、ズーミングのときの各レンズの移動動作について説明する。ここでは、レンズ鏡筒100が広角端にある状態(図2)から、望遠端にズームされるまで(図3)の動作について説明する。
図2の状態から、ユーザによりズーム操作環18(図2等参照)が回転されると、前述したように回転連結部材21等を介してカムリング20が回転される。この回転に伴い、連動リング32にもカムフォロワ32bを介して、回転力と前方向の移動力とが作用するが、連動リング32は、連動溝32aと係合する連動キー34(固定状態)により、前後方向にのみガイドされているので、回転することなく前側に直進する。また、この連動リング32の直進に伴って、連動リング32に係合する係合筒28(すなわち2群レンズ摺動筒12)、及び2群レンズL2が前方向に移動する。
更に、カムリング20の回転は、カムフォロワ35,45を介して係合している3,5群レンズ摺動筒13及び4群レンズ摺動筒14(3〜5群レンズL3〜L5)も前方向に移動させる。なお、レンズL3,L5とレンズL4の移動距離は、カムフォロワ35及びカムフォロワ45が係合するカム溝20c,20dの形成方向(角度)によって異なる。なお、カムリング20自体も前方向に移動するため、各レンズL3〜L5の実際の移動距離は、カムリング20の移動距離と、カム溝20c,20dによるカムフォロワ35,45の移動距離との合計距離となる。
このように、ズーミングのときには、ズーム操作環18の回転動作に伴って、2〜5群レンズL2〜L5(及び説明、図示を省略している1群レンズL1)のそれぞれが前方向に、別々の距離(ただし、レンズL3とL5は同一距離)だけ移動するようになっている。
次に、フォーカシングのときの各レンズの移動動作について説明する。
まず、ピントリング37がユーザにより回転されるか、あるいはモータ38が回転駆動されることにより、連動キー34が光軸AXを中心とする回転方向に移動すると、前述したように、連動キー34に係合する連動リング32が光軸AX回りに回転する。この回転により、連動リング32は、カムフォロワ32bをカムリング20のカム溝20bに沿わせて、前方向にも移動する。そして、この連動リング32の回転方向及び前方向の移動により、連動リング32の周溝32cに係合したフォロワ28aを有する係合筒28(すなわち2群レンズ摺動筒12)及び2群レンズL2も前方向に移動することになる。ここで、カムフォロワ32b及びフォロワ28aは、ガイドバー30Aの近傍に配置されているので、連動リング32及び係合筒28に対して光軸AX方向の駆動力を効率的に作用させることができる。
一方、カムリング20は、無回転の固定状態にあるため、3群〜5群レンズL3〜L5は前(後)方向に移動しない。また、説明及び図示を省略している1群レンズL1も前(後)方向に移動することはない。
このように、フォーカシングのときには、連動キー34の回転動作に伴って、2群レンズL2のみが前(後)方向に移動するようになっている。この場合、2群レンズ摺動筒12に固定されたガイドバー30A,30Bには、3,5群レンズ摺動筒13や4群レンズ摺動筒14は直接接触していないので、2群レンズ摺動筒12の前(後)方向への移動が、3,5群レンズ摺動筒13や4群レンズ摺動筒14により邪魔されることはない。
なお、フォーカシング時のモータ38の回転は、図1の主制御部250が、焦点検出装置230の検出結果に基づいて制御する。すなわち、主制御部250によるモータ38の回転制御により、オートフォーカスが実行される。なお、レンズ鏡筒100と、撮像部200との間は、レンズ鏡筒100と撮像部200との間に設けられる接続端子により電気的に接続されており、これにより、レンズ鏡筒100(例えばモータ38など)に、撮像部200側から電力が供給されるようになっている。
以上説明したように、本実施形態によると、固定筒10に設けられた光軸AX方向に延びるガイドパイプ36A,36Bの内周面に沿って、2群レンズL2を保持する2群レンズ摺動筒12に設けられたガイドバー30A,30Bがスライドし、3群レンズL3及び5群レンズL5を保持する3,5群レンズ摺動筒13、及び4群レンズL4を保持する4群レンズ摺動筒14が、ガイドパイプ36A,36Bの外周面に沿って光軸AX方向にスライドする。これにより、各レンズ摺動筒12,13,14を、同一部材に沿って移動させることができるので、レンズ鏡筒100内の構造の簡素化を図ることが可能である。また、本実施形態では、一対のガイドバー30A,30Bのうち一方のガイドバー30Aは、その一端部(前側端部)において2群レンズ摺動筒12(係合筒28)に固定され、他方のガイドバー30Bは、その一端部(前側端部)において2群レンズ摺動筒12(係合筒28)に係合しており、当該係合により、他方のガイドバー30Bは2群レンズ摺動筒12(係合筒28)に対して光軸AX方向の移動が規制され、2群レンズL2の径方向に移動可能とされている。これにより、ガイドバー30A,30Bやガイドパイプ36A,36Bの固定筒10基準の直角度の精度や各部材の真直度の精度が多少低くても、ガイドバー30Bとガイドパイプ36Bとの間の過剰拘束による作動不良の発生を、ガイドバー30Bの係合筒28に対する移動により回避することができる。したがって、固定筒10基準の直角度や真直度確保のために、非常に高度な加工精度・組立精度の確保が不要となり、またこれに伴う多大な工数が不要となるため、製造におけるコストアップを回避することが可能となる。
また、本実施形態では、3,5群レンズ摺動筒13及び4群レンズ摺動筒14は、2群レンズ摺動筒12に設けられたガイドバー30A,30Bとは非接触であるため、フォーカシング時など、2群レンズ摺動筒12が単独で移動するような場合にも、他の摺動筒13,14が、ガイドバー30Aのスライドを妨げることがない。これにより、2群レンズ摺動筒12を移動させるのに必要な力を低減することができるので、モータ38の負担又はピントリング37を回転するユーザの負担を軽減することができる。
また、本実施形態では、ガイドバー30Bの一端部(前側端部)近傍に、2群レンズL2の径方向に延びる係合溝130a,130bが形成され、係合筒28に、当該係合溝130a,130bに係合する係合部128aが設けられている。これにより、ガイドバー30Bの係合筒28に対する光軸AX方向の移動を簡易に規制することができるとともに、2群レンズL2の径方向の移動を簡易に許容することが可能なる。
また、本実施形態では、ガイドパイプ36A、36B及びガイドバー30A,30Bが、レンズ鏡筒100の光軸AXを基準として180度対向する位置に配置されているので、ガイドバー30A,30Bの距離を極力大きくとることができる。これにより、2群レンズ摺動筒12の光軸AX方向周りの回転をガイドバー30Bで規制する際に必要な力を小さくすることができ、ひいては、ガイドバー30Bにかかる力及び変形等を小さくすることができる。
なお、上記実施形態では、係合筒28に対してガイドバー30Aが固定され、ガイドバー30Bが係合される場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、係合筒28に対してガイドバー30Aが係合され、ガイドバー30Bが固定されてもよい。また、上記実施形態では、係合筒28とガイドバー30Bとが、図5(a)のような構造により係合する場合について説明したが、これに限られるものではない。ガイドバー30Bの係合筒28に対する光軸AX方向の移動が規制され、2群レンズL2の径方向の移動が許容されるのであれば、その他の構造により係合を実現することとしてもよい。
なお、上記実施形態では、ガイドパイプ36A、36B及びガイドバー30A,30Bが、レンズ鏡筒100の光軸AXを基準として180度対向する位置に配置される場合について説明したが、これに限られるものではない。その他の位置関係で、ガイドパイプ36A,36B及びガイドバー30A,30Bをレンズ鏡筒100内に配置することとしてもよい。
なお、上記実施形態では、ズーミングの際に、1〜5群レンズL1〜L5のすべてが光軸AX方向に移動し、フォーカシングの際には、2群レンズL2のみが光軸AX方向に移動する場合(内焦式)について説明したが、これに限られるものではない。例えば、フォーカシングの際に、2群レンズL2以外のレンズL1、L3〜L5のいずれかが光軸AX方向に移動するようにしても良い。このうち、フォーカシングを1群レンズL1の移動により実行する方式は、前玉繰り出し方式と呼ばれる。また、フォーカシングの際に、1〜5群レンズL1〜L5のすべてのレンズ又はこれらのうちの複数のレンズが移動するようにしても良い。このうち、すべてのレンズが移動する方式は全体繰り出し方式と呼ばれる。
なお、上記実施形態では、ガイドパイプ36A,36Bが、固定筒10と別体で構成され、固定筒10によりガイドパイプ36A,36Bが支持されている場合について説明したがこれに限られるものではない。例えば、ガイドパイプ36A,36Bと固定筒10とが一体成型されていても良い。
また、上記実施形態では、3群レンズL3と5群レンズL5が、共通のレンズ摺動筒13により保持される場合について説明したが、これに限らず、3群レンズL3と5群レンズL5は、別々のレンズ摺動筒により保持されても良い。
また、上記実施形態のレンズの数やレンズ配置は一例である。すなわち、レンズ鏡筒としては、ガイドバーに固定された一のレンズ摺動筒に保持されるレンズと、ガイドパイプの外周面に沿ってスライドする他のレンズ摺動筒に保持されるレンズとを、少なくとも有していれば良い。
なお、上記実施形態では、カムフォロワやフォロワなどの凸状の部材(部分)が設けられた部材に、当該凸状の部材(部分)に代えて、カム溝、周溝などの凹状の部分を設けることとし、カム溝、周溝などの凹状の部分が設けられた部材に、凹状の部分に代えて、カムフォロワやフォロワなどの凸状の部材(部分)を設けることとしても良い。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
10 固定筒
12 2群レンズ摺動筒
13 3,5群レンズ摺動筒
14 4群レンズ摺動筒
30A,30B ガイドバー
36A,36B ガイドパイプ
100 レンズ鏡筒
128a 係合部
130a,130b 係合溝
200 撮像部
500 カメラ
L2 2群レンズ
L3 3群レンズ
L4 4群レンズ
L5 5群レンズ

Claims (4)

  1. 基準部材に設けられた所定の軸方向に延びる一対の筒状部と、
    前記一対の筒状部の内周面に沿って前記軸方向にスライドする一対の案内軸と、
    第1のレンズを保持する第1の保持部材と、
    前記第1のレンズとは異なる第2のレンズを保持し、前記筒状部の外周面に沿って前記軸方向にスライドする第2の保持部材と、を備え、
    前記一対の案内軸のうち一方の案内軸は、その一端部において前記第1の保持部材に固定され、
    前記一対の案内軸のうち他方の案内軸は、その一端側に前記第1のレンズの径方向に沿って形成された第1係合部を有し、
    前記第1の保持部材は、前記第1係合部と係合する第2係合部を有し、
    前記第1係合部と前記第2係合部との係合により、前記他方の案内軸は前記第1の保持部材に対して前記軸方向の移動が規制され、前記第1のレンズの径方向に移動可能とされていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記第1係合部は、前記他方の案内軸の前記一端側に形成された溝であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記一対の筒状部は、前記レンズ鏡筒の光軸を基準として180度対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒により結ばれた画像を撮像する撮像部と、を備える撮像装置。
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