JP2010286551A - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents
レンズ鏡筒および撮像装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010286551A JP2010286551A JP2009138387A JP2009138387A JP2010286551A JP 2010286551 A JP2010286551 A JP 2010286551A JP 2009138387 A JP2009138387 A JP 2009138387A JP 2009138387 A JP2009138387 A JP 2009138387A JP 2010286551 A JP2010286551 A JP 2010286551A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide bar
- lens
- inner cylinder
- guide shaft
- lens barrel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】レンズ保持枠とガイドバーとの間のガタつきを抑えて、光学性能の低下を防ぐことができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】本発明に係わるレンズ鏡筒(20)は、光学系を保持する保持部材(30)と、前記光学系の光軸方向に延在するとともに、前記保持部材が移動可能に係合する第1案内軸(51)と、前記保持部材が係合する、前記第1案内軸とは異なる第2案内軸(52)とを備え、前記保持部材は、前記第1案内軸に係合する第1係合部(31)と、前記第2案内軸に係合する第2係合部(32)とを有し、該第2係合部と前記第2案内軸との係合によって前記第1係合部と前記第1案内軸との間隙を調整することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係わるレンズ鏡筒(20)は、光学系を保持する保持部材(30)と、前記光学系の光軸方向に延在するとともに、前記保持部材が移動可能に係合する第1案内軸(51)と、前記保持部材が係合する、前記第1案内軸とは異なる第2案内軸(52)とを備え、前記保持部材は、前記第1案内軸に係合する第1係合部(31)と、前記第2案内軸に係合する第2係合部(32)とを有し、該第2係合部と前記第2案内軸との係合によって前記第1係合部と前記第1案内軸との間隙を調整することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、レンズ鏡筒、およびこれを備えた撮像装置に関するものである。
従来、一対のガイドバーを用いてレンズ保持枠を光軸方向に移動できるように構成されたレンズ鏡筒が知られている。このようなガイドバーを備えたレンズ鏡筒に関する従来技術として、一対のガイドバーの一方に係合するスリーブと、他方に係合するU溝とを、レンズ保持枠に設けたレンズ鏡筒が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来技術のレンズ鏡筒では、レンズ保持枠の摺動性を確保するため、レンズ保持枠とガイドバーとの間にガタつきが発生しやすく、光学性能に影響を及ぼすおそれがあった。
本発明の課題は、レンズ保持枠とガイドバーとの間のガタつきを抑えて、光学性能の低下を防ぐことができるレンズ鏡筒および撮像装置を提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、光学系を保持する保持部材(30)と、前記光学系の光軸方向に延在するとともに、前記保持部材が移動可能に係合する第1案内軸(51)と、前記保持部材が係合する、前記第1案内軸とは異なる第2案内軸(52)とを備え、前記保持部材は、前記第1案内軸に係合する第1係合部(31)と、前記第2案内軸に係合する第2係合部(32)とを有し、該第2係合部と前記第2案内軸との係合によって前記第1係合部と前記第1案内軸との間隙を調整することを特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記第2係合部(32,34,37,40)は、前記第2案内軸(52)に当接するとともに、該第2案内軸に対して対向する第1傾斜面(32A,35A,36A,38A,41A)および第2傾斜面(32B,35B,36B,39A,42A)を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記第2案内軸(52)は、該第2案内軸と前記第2係合部(32,34,37,40)との当接部に介在して前記第2係合部を間接的に前記第2案内軸に当接させる筒状の中間部材(61,62)を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記第1傾斜面(41A)および第2傾斜面(42A)は、前記第2案内軸(52)の延在方向に沿った異なる位置に配置され、前記中間部材(61,62)は、前記第1傾斜面および第2傾斜面の少なくとも一方に対して設けられることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記第1傾斜面(41A)に対して設けられる第1中間部材(61)と、前記第2傾斜面(42A)に対して設けられる第2中間部材(62)とは、互いに径が異なることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(20)と、当該レンズ鏡筒に保持された光学系による像を撮像する撮像素子(16)と、を備えることを特徴とする撮像装置(1)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
請求項1に記載の発明は、光学系を保持する保持部材(30)と、前記光学系の光軸方向に延在するとともに、前記保持部材が移動可能に係合する第1案内軸(51)と、前記保持部材が係合する、前記第1案内軸とは異なる第2案内軸(52)とを備え、前記保持部材は、前記第1案内軸に係合する第1係合部(31)と、前記第2案内軸に係合する第2係合部(32)とを有し、該第2係合部と前記第2案内軸との係合によって前記第1係合部と前記第1案内軸との間隙を調整することを特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記第2係合部(32,34,37,40)は、前記第2案内軸(52)に当接するとともに、該第2案内軸に対して対向する第1傾斜面(32A,35A,36A,38A,41A)および第2傾斜面(32B,35B,36B,39A,42A)を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記第2案内軸(52)は、該第2案内軸と前記第2係合部(32,34,37,40)との当接部に介在して前記第2係合部を間接的に前記第2案内軸に当接させる筒状の中間部材(61,62)を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記第1傾斜面(41A)および第2傾斜面(42A)は、前記第2案内軸(52)の延在方向に沿った異なる位置に配置され、前記中間部材(61,62)は、前記第1傾斜面および第2傾斜面の少なくとも一方に対して設けられることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記第1傾斜面(41A)に対して設けられる第1中間部材(61)と、前記第2傾斜面(42A)に対して設けられる第2中間部材(62)とは、互いに径が異なることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(20)と、当該レンズ鏡筒に保持された光学系による像を撮像する撮像素子(16)と、を備えることを特徴とする撮像装置(1)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、レンズ保持枠とガイドバーとの間のガタつきを抑えて、光学性能の低下を防ぐことができるレンズ鏡筒および撮像装置を提供することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。さらに、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。このZ方向の被写体に向かうZプラス方向を前面側、Zマイナス方向を背面側とも呼称する。さらに、座標軸として示す場合には、「〜軸」または「〜軸方向」と呼称する。
(第1実施形態)
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係わるカメラ1の構成を概念的に示す断面図である。なお、カメラ1の構成は、レンズ内筒30の移動構造を除いて各実施形態に共通である。
カメラ1は、カメラ本体10と、レンズ鏡筒20と、によって構成されている。
カメラ1は、カメラ本体10と、レンズ鏡筒20と、によって構成されている。
レンズ鏡筒20は、焦点距離を可変調整可能ないわゆるズームレンズである。レンズ鏡筒20は、撮影光学系を構成する複数のレンズ群(L1〜L5)を備えている。また、レンズ鏡筒20は、背面側の端部にレンズマウントLMを備えており、このレンズマウントLMを介してカメラ本体10の被写体側(図1における左側)に着脱可能に装着されるようになっている。これにより、カメラ1は、ユーザの用途に応じて異なるレンズ鏡筒20を交換して撮影することが可能となっている。
カメラ本体10は、クイックリターンミラー11,ファインダスクリーン12,ペンタプリズム13,接眼光学系14,シャッター15,撮像素子16,表示装置17等を備えている。
クイックリターンミラー11は、レンズ鏡筒20を通過した被写体側からの光(被写体光)の光路を、ファインダスクリーン12に向けて屈曲させるためにカメラ本体10内に揺動可能に設けられたミラーである。クイックリターンミラー11は、レリーズ操作に応じて、被写体光の撮像素子16への入射を妨げない退避位置(図1中に二点鎖線で示す)に移動する。
ファインダスクリーン12は、クイックリターンミラー11により反射された被写体像を結像させるスクリーンであり、クイックリターンミラー11とペンタプリズム13との間に配置されている。
ペンタプリズム13は、断面形状が五角形のプリズムであって、カメラ本体10を正位置に構えた状態の上部に配設されている。ペンタプリズム13は、ファインダスクリーン12に結像した像を正立像として接眼光学系14へと導く。
ペンタプリズム13は、断面形状が五角形のプリズムであって、カメラ本体10を正位置に構えた状態の上部に配設されている。ペンタプリズム13は、ファインダスクリーン12に結像した像を正立像として接眼光学系14へと導く。
接眼光学系14は、ペンタプリズム13により正立像となった被写体像を、拡大観察するための光学系であり、ペンタプリズム13の背面側(撮影者側)に配置されている。
シャッター15は、レリーズ操作に応じて開閉し、撮像素子16に結像する被写体像光の露光時間を制御する。
シャッター15は、レリーズ操作に応じて開閉し、撮像素子16に結像する被写体像光の露光時間を制御する。
撮像素子16は、レンズ鏡筒20によって結像された被写体像を電気信号に変換する部分であり、フォトダイオードおよびCCDまたはCMOS等の素子により構成されている。撮像素子16は、カメラ本体10の内部の背面側(図1に示す右側)に、受光面を光軸OAに対して直交させた状態で設けられている。
表示装置17は、カメラ本体10の外側の背面側(撮影者側)に設けられた液晶等の表示パネルを備えている。表示装置17は、表示パネルに撮影画像や、露光時間等の撮影に関する情報等を表示する。
表示装置17は、カメラ本体10の外側の背面側(撮影者側)に設けられた液晶等の表示パネルを備えている。表示装置17は、表示パネルに撮影画像や、露光時間等の撮影に関する情報等を表示する。
そして、カメラ1は、撮影時において下記のように作用する。
すなわち、ユーザにより不図示のシャッターボタンが押圧操作(レリーズ操作)されると、クイックリターンミラー11が退避位置に移動する。シャッター15は、レリーズ操作に応じて開閉し、撮像素子16に被写体像光を所定時間露光させる。撮像素子16は、露光された被写体像を電気信号に変換する。この電気信号は、不図示の画像処理部により撮像データに変換され、さらに不図示の記録部に記録される。
すなわち、ユーザにより不図示のシャッターボタンが押圧操作(レリーズ操作)されると、クイックリターンミラー11が退避位置に移動する。シャッター15は、レリーズ操作に応じて開閉し、撮像素子16に被写体像光を所定時間露光させる。撮像素子16は、露光された被写体像を電気信号に変換する。この電気信号は、不図示の画像処理部により撮像データに変換され、さらに不図示の記録部に記録される。
次に、レンズ鏡筒20について詳細に説明する。
レンズ鏡筒20は、円筒状の外筒21と、円筒状で外筒21の内部に同心状配設された円筒状の固定鏡筒22と、を備えている。
レンズ鏡筒20は、円筒状の外筒21と、円筒状で外筒21の内部に同心状配設された円筒状の固定鏡筒22と、を備えている。
外筒21は、その背面側の端部にレンズマウントLMが固定され、先端部にはズーム操作環23を備えている。
固定鏡筒22は、その背面側の端部で、外筒21に相対回転不能に結合されている。
ズーム操作環23は、外筒21の外周に、回転可能且つ光軸OA方向には移動不能に装着されている。
固定鏡筒22は、その背面側の端部で、外筒21に相対回転不能に結合されている。
ズーム操作環23は、外筒21の外周に、回転可能且つ光軸OA方向には移動不能に装着されている。
外筒21と固定鏡筒22の間には、第1レンズ群L1を保持する第1群鏡筒24、第2レンズ群L2を保持する第2群鏡筒25、カム筒26が、同心状に配設されている。
第1群鏡筒24および第2群鏡筒25は、それぞれ光軸OA方向に移動可能に設けられている。
第1群鏡筒24および第2群鏡筒25は、それぞれ光軸OA方向に移動可能に設けられている。
カム筒26は、固定鏡筒22の外周に、固定鏡筒22に対して相対回転可能且つ光軸OA方向(Z軸方向)には移動不能に設けられている。カム筒26の外周には、カムフォロア26Aが設けられている。カムフォロア26Aは、ズーム操作環23の内周に形成されたカム溝23Aに嵌合しており、これによってカム筒26はズーム操作環23の回転に連動して回転駆動されることになる。
固定鏡筒22の内周側には、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4および第5レンズ群L5を保持する、保持部材としてのレンズ内筒30が配置されている。
レンズ内筒30は、円筒状のレンズ保持枠であって、前面側から順に、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4、および第5レンズ群L5がそれぞれの位置で固定されている。レンズ内筒30は、固定鏡筒22に設けられたガイド部材50によって、光軸OA方向(Z軸方向)に移動可能に保持されている。このガイド部材50を含むレンズ内筒30の移動構造については、後に詳述する。
第1群鏡筒24、第2群鏡筒25、レンズ内筒30は、詳細な説明は省略するが、それぞれカム筒26に対して不図示のカム溝とカムフォロアとによって連動可能に構成されている。上述したように、カム筒26はズーム操作環23の回転に連動して回転駆動されるように構成されている。従って、第1群鏡筒24、第2群鏡筒25、およびレンズ内筒30は、ズーム操作環23の回転に連動して光軸OA方向に移動することになる。
なお、レンズ内筒30は、後述するように、カム板27に形成された不図示のカム溝と、カムフォロア33とが係合している。カム板27は、カム筒26と連動可能に構成されており、カム筒26がズーム操作環23の回転に連動して回転駆動されるのに伴って、レンズ内筒33は光軸OA方向に移動する。
上記のように構成されたレンズ鏡筒20は、ズーム操作環23の回転操作によって、カム筒26を介して、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、レンズ内筒30(第3レンズ群L3、第4レンズ群L4および第5レンズ群L5)がそれぞれ光軸OA方向に所定の関係で移動し、これによって合成焦点距離が変化する。
次に、第1実施形態に係わるレンズ内筒30の移動構造について、上述の図1に加えて、図2および図3を参照しながら詳細に説明する。
図2は、第1実施形態に係わるレンズ内筒30の移動構造を示す斜視図であって、レンズ内筒30とその移動を案内するガイド部材50とを示す。図3(a)は、図2の矢視Aから見たときの正面図、(b)は図2の矢視Bから見たときの正面図である。なお、図2および図3では、図1に示すレンズ内筒30の形状を簡略化して描いている。また、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4および第5レンズ群L5を模式的に描いている。
レンズ内筒30は、上述したように、固定鏡筒22に設けられたガイド部材50によって、光軸OA方向(Z軸方向)に移動可能に保持されている。
レンズ内筒30は、上述したように、固定鏡筒22に設けられたガイド部材50によって、光軸OA方向(Z軸方向)に移動可能に保持されている。
ガイド部材50は、固定鏡筒22に固定された2本のガイドバー(上ガイドバー51,下ガイドバー52)によって構成されている。第1案内軸としての上ガイドバー51は、光軸OA(Z軸)の上側に配設されている。また、第2案内軸としての下ガイドバー52は、上ガイドバー51に対して光軸OA(Z軸)を挟んで反対側、すなわち周方向に180°離れた位置に配設されている。
上ガイドバー51および下ガイドバー52は、それぞれ、所定径の丸棒状であって、固定鏡筒22の長さ方向全域に亘る長さを備えている。上ガイドバー51および下ガイドバー52は、ステンレス合金等の剛性を有する素材によって形成されている。
図1に示すように、上ガイドバー51および下ガイドバー52は、それぞれ一方の端が固定鏡筒22の背面側の端部に形成された内周フランジ22Fに嵌合すると共に、他端が固定鏡筒22の前面側の開放端部に装着された固定リング22Lに嵌合している。これによって、上ガイドバー51および下ガイドバー52は、光軸OAと平行となるように固定鏡筒22に固定されている。
なお、内周フランジ22Fおよび固定リング22Lにおいて、上ガイドバー51および下ガイドバー52がそれぞれ嵌合する部分は、上ガイドバー51および下ガイドバー52を内周フランジ22Fおよび固定リング22Lに嵌合させたときに、上ガイドバー51と下ガイドバー52との間隔(軸間距離)が所定の設計値となるように形成されている。
レンズ内筒30は、所定肉厚を有する円筒状の部材であって、金属またはプラスチック等により形成されている。上述したように、レンズ内筒30の内側には、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4、および第5レンズ群L5が保持されている。
図2に示すように、レンズ内筒30の外周面であって、上ガイドバー51と対応する位置には、第1係合部としての上スライド軸受部31が設けられ、下ガイドバー52と対応する位置には、第2係合部としての下スライド軸受部32がそれぞれ設けられている。また、レンズ内筒30の外周面には、当該レンズ内筒30を光軸OA方向に駆動する駆動部としてのカムフォロア33が設けられている。
本実施形態のカムフォロア33は、円柱状であって、レンズ内筒30の上側に、上ガイドバー51と干渉しないように、中心軸をY軸方向から所定角度周方向に傾けて突設されている。カムフォロア33は、図1に示すように、固定鏡筒22の内周側に設けられたカム板27に形成された不図示のカム溝に嵌合している。これにより、カム板27が回転すると、カムフォロア33は上記カム溝の形成方向に移動するため、レンズ内筒30も上ガイドバー51および下ガイドバー52に沿って移動することになる。なお、カムフォロア33の設置位置および角度等は本実施形態の例に限らず、レンズ内筒30を移動操作する駆動系(カム溝)の構造等に応じて任意に設定可能である。
上ガイドバー51と対応する位置に設けられた上スライド軸受部31は、光軸OA方向に沿って前後に配設された一対のスライド軸受31F,31Rを備えている。スライド軸受31F,31Rは、それぞれ光軸OA方向に所定の間隔で設けられている。
スライド軸受31F,31Rには、図3(a)に示すように、嵌合孔31Bが光軸OA方向に貫通形成されている。嵌合孔31Bの径は、上ガイドバー51が嵌合可能な所定の公差に設定されている。
下ガイドバー52と対応する位置に設けられた下スライド軸受部32は、図3(b)に示すように、下ガイドバー52に対して当接するとともに、この下ガイドバー52に対して対向するように、所定の角度でV字状に形成された第1傾斜面32Aおよび第2傾斜面32Bを備えている。この第1傾斜面32Aおよび第2傾斜面32Bは、光軸OAから下ガイドバー52への放射方向(Yマイナス方向)に対して傾斜した面であって、下ガイドバー52の外周面に当接するように構成されている。
レンズ内筒30は、上記のように構成された上スライド軸受部31と下スライド軸受部32とを介して、ガイド部材50(上ガイドバー51,下ガイドバー52)に支持されている。
すなわち、レンズ内筒30は、上スライド軸受部31のスライド軸受31F,31Rに形成された嵌合孔31Bに上ガイドバー51が嵌合し、下スライド軸受部32の第1傾斜面32Aおよび第2傾斜面32Bに下ガイドバー52が当接した状態で係合することにより、ガイド部材50に支持された状態となる。これにより、レンズ内筒30は、上ガイドバー51および下ガイドバー52に案内されて、その軸方向(すなわち光軸OA方向)に移動可能となっている。
レンズ内筒30は、保持しているレンズ群の光軸がレンズ鏡筒20の光軸OAと一致した状態で、ガタつくことなく円滑に移動する必要がある。上述したように、ガタつきがあると、レンズ内筒30の中心軸(保持するレンズ群の光軸)が、レンズ鏡筒20の光軸OAに対して上下方向に移動するシフトや、前後方向に傾くティルト等の変位を生じ、その結果、光学性能が低下するおそれがあるからである。このため、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51とが、ガタつくこと無く摺動するように、高い精度で嵌合する必要がある。このように、嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間には、高精度の嵌合公差が要求される。
上述したように、レンズ内筒30における上スライド軸受部31と下スライド軸受部32の間隔(軸受間距離)は、所定の設計値となるように形成されている。したがって、上ガイドバー51および下ガイドバー52を内周フランジ22Fおよび固定リング22Lに嵌合させたときに、上ガイドバー51と下ガイドバー52との間隔(軸間距離)が所定の設計値に保たれていれば、嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間の嵌合公差が許容範囲を超えることがないため、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51とを、ガタつくこと無く摺動させることができる。
しかしながら、上スライド軸受部31における嵌合孔31Bや下スライド軸受部32の形状、および両者の間隔を高精度に形成することは難しい。また、上ガイドバー51と下ガイドバー52との軸間距離を高い精度で配置することも難しい。これらの要因が複合的に絡み合うため、構成要素の精度を高めることでガイド部材50によってレンズ内筒30がガタつくことなく円滑に移動可能に保持するように構成することは極めて困難であり、たとえ可能であってもコスト高となる。
これに対して、本実施形態の構成では、図3(b)に示すように、下ガイドバー52の軸径を変えることにより、下スライド軸受部32の第1傾斜面32Aおよび第2傾斜面32Bと、下ガイドバー52との当接位置を変えることができる。このため、固定鏡筒22にレンズ内筒30を組み付ける際、レンズ内筒30を上ガイドバー51と下ガイドバー52との間に装着したときに、レンズ内筒30のスライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間にガタつきが生じている場合は、下ガイドバー52を通常の軸径よりも大きな軸径のものに替えることにより、下スライド軸受部32と下ガイドバー52との係合によって、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと、上ガイドバー51との間隙を調整することができる。
すなわち、下スライド軸受部32に対して、通常よりも軸径の大きな下ガイドバー52に替えることにより、レンズ内筒30はYプラス方向に移動することになる。この移動によって、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの嵌合孔31Bは、上ガイドバー51に対して、相対的にYプラス方向に移動することになる。これにより、図3(a)に示すように、嵌合孔31Bの内部では、上ガイドバー51が相対的にYマイナス方向に移動して、上ガイドバー51の外周面と嵌合孔31Bの内周面との間の嵌合隙間dが、レンズ内筒30の外周側に偏在するようになる。この結果、嵌合孔31Bの内周面と上ガイドバー51とは、はめ合い公差より少ない隙間で当接することになる。
このように、嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間にガタつきが生じている場合において、下ガイドバー52の軸径を適切に設定することにより、嵌合孔31Bの内周面と上ガイドバー51とをはめ合い公差より少ない隙間で当接させることができるため、レンズ内筒30をガタつくことなく円滑に移動するように支持することが可能となる。
上記のように、レンズ内筒30がガタつくことなく円滑に移動するような寸法関係に設定するには、予め軸径の異なる複数種類の下ガイドバー52を用意しておき、固定鏡筒22にレンズ内筒30を組み付ける際に、レンズ内筒30がガタつくことなく円滑に移動可能となる軸径の下ガイドバー52を選択して装着すればよい。
このような構成では、下ガイドバー52の軸径によって上スライド軸受部31における嵌合孔31Bと上ガイドバー51との嵌合公差のばらつきを吸収することができるため、嵌合孔31Bと上ガイドバー51との嵌合精度を低く設定することができる。
したがって、上記のような構造により、レンズ内筒30をガタつくことなくガイド部材50によって円滑に移動可能に保持する構成を、容易且つ低コストで実現することができる。
本構成の場合、下ガイドバー52の軸径には、高い精度が要求される。しかし、下ガイドバー52のような軸部材における軸径は、極めて高い精度に形成することが可能であり、高精度の部材を比較的安価に入手することができる。下ガイドバー52以外の他の構成要素は、特に高精度としなくても良い。このため、製造および組立を容易に行うことができ、低コストで製造できる。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)下スライド軸受部32と下ガイドバー52との係合によって、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間隙を調整するように構成したので、適切な軸径の下ガイドバー52を選択することにより、レンズ内筒30をガタつくことなく円滑に移動するように支持することができる。その結果、レンズ内筒30がガタついてその中心軸(保持するレンズ群の光軸)が、レンズ鏡筒20の光軸OAに対して上下方向に移動するシフトや、前後方向に傾くティルト等の変位の発生が抑えられ、これらに起因する光学性能の低下を防ぐことができる。
(2)上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの嵌合孔31Bや、上ガイドバー51および下スライド軸受部32を、特に高い精度で製作する必要がないため、容易且つ低コストで実現できる。
(3)下ガイドバー52の軸径を変更することにより、レンズ内筒30をガタつくことなく円滑に移動案内するように容易に設定できる。このため、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの光軸OA方向における配設間隔を短くしても移動精度を維持することが可能となる。したがって、光学性能を損なうことなしに、レンズ鏡筒20の全長を短くすることができる。
(第2実施形態)
(1)下スライド軸受部32と下ガイドバー52との係合によって、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間隙を調整するように構成したので、適切な軸径の下ガイドバー52を選択することにより、レンズ内筒30をガタつくことなく円滑に移動するように支持することができる。その結果、レンズ内筒30がガタついてその中心軸(保持するレンズ群の光軸)が、レンズ鏡筒20の光軸OAに対して上下方向に移動するシフトや、前後方向に傾くティルト等の変位の発生が抑えられ、これらに起因する光学性能の低下を防ぐことができる。
(2)上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの嵌合孔31Bや、上ガイドバー51および下スライド軸受部32を、特に高い精度で製作する必要がないため、容易且つ低コストで実現できる。
(3)下ガイドバー52の軸径を変更することにより、レンズ内筒30をガタつくことなく円滑に移動案内するように容易に設定できる。このため、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの光軸OA方向における配設間隔を短くしても移動精度を維持することが可能となる。したがって、光学性能を損なうことなしに、レンズ鏡筒20の全長を短くすることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係わるレンズ内筒30Aの移動構造について、図4〜図6を参照しながら詳細に説明する。
図4は、第2実施形態に係わるレンズ内筒30Aの移動構造を示す斜視図である。図5は、図4の部分拡大図である。図6(a)は図4のD−D断面図、(b)は図4のE−E断面図、(c)は図4のF−F断面図、(d)は図4のG−G断面図である。
本実施形態におけるレンズ内筒30Aの移動構造では、レンズ内筒30Aが備える下スライド軸受部34の構成が第1実施形態とは異なる。その他、本実施形態における全体的な構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態と同じ構成部材には同一符号を付して説明は省略する。
図4に示すように、レンズ内筒30Aは、2本のガイドバー(上ガイドバー51,下ガイドバー52)から成るガイド部材50によって、光軸OA方向(Z軸方向)に移動可能に保持されている。
レンズ内筒30Aは、所定肉厚を有する円筒状の部材であって、金属またはプラスチック等により形成されている。
レンズ内筒30Aの外周面には、上スライド軸受部31、下スライド軸受部34およびカムフォロア33が設けられている。
レンズ内筒30Aの外周面には、上スライド軸受部31、下スライド軸受部34およびカムフォロア33が設けられている。
上スライド軸受部31の構成は、上述した第1実施形態と同様であって、光軸OA方向における前後一対のスライド軸受31F,31Rを備えている。スライド軸受31F,31Rには、嵌合孔31Bが光軸OA方向に貫通形成されている。また、カムフォロア33の構成も第1実施形態と同様である。
下スライド軸受部34は、光軸OA方向において前後一対の軸受溝部35,36を備えている。軸受溝部35,36は、それぞれ光軸OA方向に所定の間隔で設けられている。
また、軸受溝部35,36は、それぞれ上述した第1実施形態と同様の傾斜面を備えている。
また、軸受溝部35,36は、それぞれ上述した第1実施形態と同様の傾斜面を備えている。
軸受溝部35は、図6(b)に示すように、下ガイドバー52に対して対向するように、所定の角度でV字状に形成された第1傾斜面35A,第2傾斜面35Bを備えている。また、軸受溝部36は、図6(d)に示すように、下ガイドバー52に対して対向するように、所定の角度でV字状に形成された第1傾斜面36A、第2傾斜面36Bを備えている。
下ガイドバー52には、この下ガイドバー52と下スライド軸受部34との当接部に介在して、下スライド軸受部34を間接的に下ガイドバー52に当接させる筒状の中間部材としての調整ブッシュ61,62を備えている。すなわち、下スライド軸受部34における軸受溝部35,36は、中間部材としての調整ブッシュ61,62を介して間接的に下ガイドバー52と当接している。
調整ブッシュ61は、図5に示すように、所定内外径の円筒部61Aの前後両端に、それぞれ大径で所定厚さのフランジ61B,61Cを備えた形状であって、金属またはプラスチック等によって形成されている。
両端のフランジ61B,61Cの光軸OA方向の間隔は、軸受溝部35,36の光軸OA方向の幅に対応している。このため、レンズ内筒30が光軸OA方向に移動しても、軸受溝部35,36と調整ブッシュ61,62との間でガタつきを生じることがない。
円筒部61Aは、軸受溝部35に係合し、その外周面が第1傾斜面35A,第2傾斜面35Bと平行に当接して、安定的に位置し得る外径に設定されている。
調整ブッシュ61の内径は、下ガイドバー52が摺動移動可能に嵌合するように設定されている。この内径には、特に高い精度の嵌合公差は要さない。なお、調整ブッシュ62についても同じ構成である。なお、図1には示していないが、調整ブッシュ62の円筒部を「62A」として記載する。
そして、下ガイドバー52は、図6(b)に示すように、上部(Yプラス方向)一カ所で調整ブッシュ61の内周面に当接し、調整ブッシュ61は、円筒部61Aの上部2カ所で軸受溝部35の第1傾斜面35A,第2傾斜面35Bに当接している。同様に、下ガイドバー52は、図6(d)に示すように、上部(Yプラス方向)一カ所で調整ブッシュ62の内周面に当接し、調整ブッシュ62は、円筒部62Aの上部2カ所で軸受溝部36の第1傾斜面36A,第2傾斜面36Bに当接している。
このように、下ガイドバー52は、調整ブッシュ61における円筒部61A、および調整ブッシュ62における円筒部62Aを介して間接的に軸受溝部35,36と当接することによって、下スライド軸受部34を支持している。
レンズ内筒30Aは、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの嵌合孔31Bに上ガイドバー51が嵌合し、下スライド軸受部34の軸受溝部35,36に調整ブッシュ61,62を介して下ガイドバー52が係合することにより、ガイド部材50に支持されている。
これにより、レンズ内筒30Aは、上ガイドバー51および下ガイドバー52に案内されて、その軸方向(すなわち光軸OA方向)に移動可能となっている。レンズ内筒30Aの移動時において、下スライド軸受部34の軸受溝部35,36に設けられた調整ブッシュ61,62は、レンズ内筒30Aと共に移動する。すなわち、レンズ内筒30Aの移動時においては、調整ブッシュ61,62の内周面と、下ガイドバー52の外周面とが摺動することになる。ただし、調整ブッシュ61,62における円筒部61A,62Aの外周面と、下スライド軸受部34における軸受溝部35,36とは摺動(相対移動)することはない。
本実施形態の構成によれば、図6(b)に示すように、調整ブッシュ61における円筒部61Aの外径または厚みを変えることにより、軸受溝部35の第1傾斜面35Aおよび第2傾斜面35Bと、下ガイドバー52との当接位置を変えることができる。同様に、図6(d)に示すように、調整ブッシュ62における円筒部62Aの外径または厚みを変えることにより、軸受溝部36の第1傾斜面36Aおよび第2傾斜面36Bと、下ガイドバー52との当接位置を変えることができる。
このため、固定鏡筒22にレンズ内筒30Aを組み付ける際、レンズ内筒30Aを上ガイドバー51と下ガイドバー52との間に装着したときに、レンズ内筒30Aのスライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間にガタつきが生じている場合は、所定の外径または厚みを有する調整ブッシュ61,62を取り付けることにより、下スライド軸受部34と下ガイドバー52との係合によって、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと、上ガイドバー51との間隙を調整することができる。
すなわち、下スライド軸受部34の軸受溝部35,36において、所定の外径または厚みを有する調整ブッシュ61,62を取り付けることにより、レンズ内筒30AはYプラス方向に移動することになる。この移動によって、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの嵌合孔31Bと、上ガイドバー51との間隙が調整され、相対的にYプラス方向に移動することになる。これにより、図6(a),(c)に示すように、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bの内部では、上ガイドバー51が相対的にYマイナス方向に移動し、上ガイドバー51の外周面と嵌合孔31Bの内周面との間の嵌合隙間dが、レンズ内筒30Aの外周側に偏在するようになる。この結果、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bの内周面と上ガイドバー51とは、隙間の無い状態で当接することになる。
このように、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間にガタつきが生じている場合において、調整ブッシュ61,62の外径または厚みを適切に設定することにより、嵌合孔31Bの内周面と上ガイドバー51とを隙間の無い状態で当接させることができるため、レンズ内筒30Aをガタつくことなく円滑に移動するように支持することが可能となる。
上記のように、レンズ内筒30Aがガタつくことなく円滑に移動するような寸法関係に設定するには、円筒部61A,62Aの外径や厚みが異なる複数種類の調整ブッシュ61,62を予め用意しておき、固定鏡筒22にレンズ内筒30Aを組み付ける際に、レンズ内筒30Aがガタつくことなく円滑に移動可能となる外径の調整ブッシュ61,62を選択して装着すればよい。
このような構成では、調整ブッシュ61,62における円筒部61A,62Aの外径または厚みによって、上スライド軸受部31における嵌合孔31Bと上ガイドバー51との嵌合公差のばらつきを吸収することができるため、嵌合孔31Bと上ガイドバー51との嵌合精度を低く設定することができる。
したがって、上記のような構造により、レンズ内筒30Aがガタつくことなくガイド部材50によって円滑に移動可能に保持する構成を、容易且つ低コストで実現することができる。
本構成の場合は、上述した第1実施形態とは異なり、下ガイドバー52は一定の軸径のものを用い、調整ブッシュ61,62を選択使用する。調整ブッシュ61,62は、図6(b),(d)に示すように、前後の軸受溝部35,36において異なるものを用いることができる。このため、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの嵌合孔31Bの寸法に差異があったり、下スライド軸受部34における軸受溝部35,36の形状および寸法に差異があったりした場合でも、個別にガタつきをなくすことができる。これにより、レンズ内筒30Aを、ガタつくことなく安定して円滑に移動可能に構成できる。また、調整ブッシュ61,62以外の構成要素は、特に高精度に構成しなくても良。このため、製造および組立を容易に行うことができ、低コストで製造できる。
上述した第2実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)下スライド軸受部34およびその軸受溝部35,36に設けられた調整ブッシュ61,62と下ガイドバー52との係合によって、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間隙を調整するように構成したので、適切な外径または厚みを有する調整ブッシュ61,62を選択することにより、レンズ内筒30Aをガタつくことなく円滑に移動するように支持することができる。その結果、レンズ内筒30Aがガタついてその中心軸(保持するレンズ群の光軸)が、レンズ鏡筒20の光軸OAに対して上下方向に移動するシフトや、前後方向に傾くティルト等の変位の発生が抑えられ、これらに起因する光学性能の低下を防ぐことができる。
(2)下スライド軸受部34は、光軸OA方向における前後一対の軸受溝部35,36を備え、軸受溝部35,36にはそれぞれ調整ブッシュ61,62を介して下ガイドバー52が係合する。このため、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rと上ガイドバー51との嵌合公差のばらつき、および下スライド軸受部34における軸受溝部35,36と下ガイドバー52との嵌合公差のばらつきに対し、個別に対応した外径または厚みの調整ブッシュ61,62を用いることができ、レンズ内筒30Aをガタつくことなく安定して円滑に移動可能に構成することができる。
(第3実施形態)
(1)下スライド軸受部34およびその軸受溝部35,36に設けられた調整ブッシュ61,62と下ガイドバー52との係合によって、スライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間隙を調整するように構成したので、適切な外径または厚みを有する調整ブッシュ61,62を選択することにより、レンズ内筒30Aをガタつくことなく円滑に移動するように支持することができる。その結果、レンズ内筒30Aがガタついてその中心軸(保持するレンズ群の光軸)が、レンズ鏡筒20の光軸OAに対して上下方向に移動するシフトや、前後方向に傾くティルト等の変位の発生が抑えられ、これらに起因する光学性能の低下を防ぐことができる。
(2)下スライド軸受部34は、光軸OA方向における前後一対の軸受溝部35,36を備え、軸受溝部35,36にはそれぞれ調整ブッシュ61,62を介して下ガイドバー52が係合する。このため、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rと上ガイドバー51との嵌合公差のばらつき、および下スライド軸受部34における軸受溝部35,36と下ガイドバー52との嵌合公差のばらつきに対し、個別に対応した外径または厚みの調整ブッシュ61,62を用いることができ、レンズ内筒30Aをガタつくことなく安定して円滑に移動可能に構成することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係わるレンズ内筒30Bの移動構造について、図7を参照しながら詳細に説明する。
図7は、第3実施形態に係わるレンズ内筒30Bの移動構造を示す斜視図である。
図7は、第3実施形態に係わるレンズ内筒30Bの移動構造を示す斜視図である。
本実施形態におけるレンズ内筒30Bの移動構造では、レンズ内筒30Bが備える下スライド軸受部37の構成が第1実施形態とは異なる。その他、本実施形態における全体的な構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態と同じ構成部材には同一符号を付して説明は省略する。
図7に示すように、レンズ内筒30Bは、2本のガイドバー(上ガイドバー51,下ガイドバー52)から成るガイド部材50によって、光軸OA方向(Z軸方向)に移動可能に保持されている。
レンズ内筒30Bの外周面には、上スライド軸受部31、下スライド軸受部37およびカムフォロア33が設けられている。なお、本実施形態におけるカムフォロア33は、第1および第2実施形態と異なり、上ガイドバー51の下側であって、その中心軸がY軸と一致するように垂直に突設されている。これは、レンズ内筒30Bを移動操作する駆動系(カム溝)の構造に対応するものである。
上スライド軸受部31の構成は、上述した第1実施形態と同様であって、光軸OA方向における前後一対のスライド軸受31F,31Rを備えている。スライド軸受31F,31Rには、嵌合孔31Bが光軸OA方向に貫通形成されている。
下スライド軸受部37は、光軸OA方向における前後一対の回り止め38,39を備えている。回り止め38,39は、それぞれ光軸OA方向に所定の間隔で設けられている。
回り止め38,39は、第1実施形態における軸受溝部35、36を、中心で2分割した、それぞれ一方の形状に形成されている。
回り止め38,39は、第1実施形態における軸受溝部35、36を、中心で2分割した、それぞれ一方の形状に形成されている。
前面側に位置する回り止め38は、図7の前面側から見て下ガイドバー52の右側に位置し、その下ガイドバー52と対向する側に、傾斜した傾斜面38Aを備えている。
一方、背面側に位置する回り止め39は、下ガイドバー52を挟んで回り止め38とは反対側に位置している。回り止め39は、傾斜面38Aとは逆側に傾斜した傾斜面39Aを備えている。
一方、背面側に位置する回り止め39は、下ガイドバー52を挟んで回り止め38とは反対側に位置している。回り止め39は、傾斜面38Aとは逆側に傾斜した傾斜面39Aを備えている。
すなわち、回り止め38,39を光軸OA方向から見ると、両者の傾斜面38A,39Aが、第1実施形態における下スライド軸受部32と同様に外周側に開放するV字を形成するように構成されている。
上記構成によれば、第1実施形態と同様に、下ガイドバー52の軸径を適切に設定することにより、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの嵌合孔31Bと、上ガイドバー51との間隙を調整して、上ガイドバー51の外周面と嵌合孔31Bの内周面との間の嵌合隙間をレンズ内筒30Bの外周側に偏在させることができる。これにより、上ガイドバー51と下ガイドバー52とによって、上スライド軸受部31(嵌合孔31B)と下スライド軸受部37における回り止め38,39とを挟んで、レンズ内筒30Bをガタつくことなく円滑に移動するように支持することが可能となる。
なお、前後に配置された回り止め38,39を、下ガイドバー52の左右何れの側に配置するかは、任意に設定可能である。ただし、図7に示すように、レンズ内筒30Bを移動操作する際に、不図示のカム溝によってカムフォロア33に作用する力f,f′の方向などの種々の条件に応じて配置を設定することにより、さらに好ましい効果を得ることができる。
上述した第3実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)下スライド軸受部37における前後の回り止め38,39は、それぞれ1つの傾斜した傾斜面38A,39Bを備えるのみである、このため、回り止め38,39は、下スライド軸受部32(第1実施形態)のV字状の溝のように形状的な精度は要求されず、製作が比較的容易となる。
(2)レンズ内筒30Bは、第1および第2実施形態のレンズ内筒に比べて傾斜面の数を少なくすることができるので、軽量化を図ることができる。
(第4実施形態)
(1)下スライド軸受部37における前後の回り止め38,39は、それぞれ1つの傾斜した傾斜面38A,39Bを備えるのみである、このため、回り止め38,39は、下スライド軸受部32(第1実施形態)のV字状の溝のように形状的な精度は要求されず、製作が比較的容易となる。
(2)レンズ内筒30Bは、第1および第2実施形態のレンズ内筒に比べて傾斜面の数を少なくすることができるので、軽量化を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係わるレンズ内筒30Cの移動構造について、図8および図9を参照しながら説明する。
図8は、第4実施形態に係わるレンズ内筒30Cの移動構造を示す斜視図である。図9(a)は、図8のH−H断面図、(b)は図8のJ−J断面図、(c)は図8のK−K断面図である。
図8は、第4実施形態に係わるレンズ内筒30Cの移動構造を示す斜視図である。図9(a)は、図8のH−H断面図、(b)は図8のJ−J断面図、(c)は図8のK−K断面図である。
本実施形態は、上述した第3実施形態の構成に、第2実施形態における調整ブッシュ61,62を適用したものである。基本的な構成は、第3実施形態と同じであり、第3実施形態と同じ構成部材には同符号を付して説明は省略する。
図7に示すように、レンズ内筒30Cにおける下スライド軸受部40は、光軸OA方向における前後一対の回り止め41,42を備えている。
回り止め41,42は、上述した第3実施形態と同様に、それぞれ1つの傾斜面41A,42Aを備えている。また、前後の回り止め41,42の配置は、第3実施形態とは反対の配置となっている。すなわち、前面側に位置する回り止め41は、図8の前面側から見て下ガイドバー52の左側に位置し、背面側に位置する回り止め42は、下ガイドバー52を挟んで回り止め41とは反対側の右側に位置している。
また、カムフォロア33は、上ガイドバー51が貫通する略∩形状の開口部を有するカムフォロア台座28の上面に設けられている。これによって、カムフォロア33は、上ガイドバー51より外周側に配置されている。これは、レンズ内筒30Cを移動操作する駆動系(カム溝)の構造に対応するものである。
また、本実施形態における下ガイドバー52は、上述した第2実施形態と同様の調整ブッシュ61,62を介して間接的に回り止め41,42の傾斜面41A,42Aに当接している。
このような構造により、上述した第2実施形態と同様に、調整ブッシュ61,62における円筒部61A,62Aの外径または厚みを変えることにより、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの嵌合孔31Bと、上ガイドバー51との間隙を調整して、上ガイドバー51の外周面と嵌合孔31Bの内周面との間の嵌合隙間dをレンズ内筒30Cの外周側に偏在させることができる。これにより、上ガイドバー51と下ガイドバー52とによって、上スライド軸受部31(嵌合孔31B)と下スライド軸受部40における回り止め41,42とを挟んで、レンズ内筒30Cをガタつくことなく円滑に移動するように支持することが可能となる。
なお、本実施形態においても、前後に配置された回り止め41,42を、下ガイドバー52の左右何れの側に配置するかは、任意に設定可能である。また、図8に示すように、レンズ内筒30Cを移動操作する際に、不図示のカム溝によってカムフォロア33に作用する力f,f′の方向などの種々の条件に応じて配置を設定することにより、さらに好ましい効果を得ることができる。
このような構成では、調整ブッシュ61,62における円筒部61A,62Aの外径または厚みを変えることによって、上スライド軸受部31における嵌合孔31Bと上ガイドバー51との嵌合公差のばらつきを吸収することができるため、嵌合孔31Bと上ガイドバー51との嵌合精度を低く設定することができる。
本構成では、下ガイドバー52は一定の軸径のものを用い、調整ブッシュ61,62を選択使用する。調整ブッシュ61,62は、図8(b),(c)に示すように、下スライド軸受部40における前後の回り止め41,42において異なるものを用いることが可能である。このため、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rの嵌合孔31Bの寸法に差異があったり、下スライド軸受部40における回り止め41,42の傾斜面41A,42Aの形状および寸法が不一致であったりした場合でも、個別にガタつきをなくすことができる。これにより、レンズ内筒30Cを、ガタつくことなく安定して円滑に移動可能に構成できる。また、調整ブッシュ61,62以外の構成要素は、特に高精度に構成しなくても良。このため、製造および組立を容易に行うことができ、低コストで製造できる。
上述した第4実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)下スライド軸受部40は、光軸OA方向における前後一対の回り止め41,42を備え、回り止め41,42の傾斜面41A,42Aには、それぞれ調整ブッシュ61,62を介して間接的に下ガイドバー52が当接する。このため、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rと上ガイドバー51との嵌合公差のばらつき、および下スライド軸受部40における回り止め41,42の傾斜面41A,42Aと下ガイドバー52との嵌合公差のばらつきに、個別対応した調整ブッシュ61,62を用いることにより、レンズ内筒30Cをガタつくことなく安定して円滑に移動可能に構成することができる。
(変形形態)
(1)下スライド軸受部40は、光軸OA方向における前後一対の回り止め41,42を備え、回り止め41,42の傾斜面41A,42Aには、それぞれ調整ブッシュ61,62を介して間接的に下ガイドバー52が当接する。このため、上スライド軸受部31におけるスライド軸受31F,31Rと上ガイドバー51との嵌合公差のばらつき、および下スライド軸受部40における回り止め41,42の傾斜面41A,42Aと下ガイドバー52との嵌合公差のばらつきに、個別対応した調整ブッシュ61,62を用いることにより、レンズ内筒30Cをガタつくことなく安定して円滑に移動可能に構成することができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)上記各実施形態では、レンズ内筒30〜30Cの下側に位置する下ガイドバー52および下スライド軸受部32,34,37,40により、上スライド軸受部31のスライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間隙を調整するようにしている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、上下の構造を逆に配置するように構成してもよい。
(2)第1実施形態における下スライド軸受部32に、第2実施形態における調整ブッシュ61を設けた構成としても良い。その場合、調整ブッシュ61を選択することによって、嵌合公差のばらつきの調整を行うことになる。
(3)第1実施形態における下スライド軸受部32を、第2実施形態の下スライド軸受部34のように、光軸OA方向において前後一対に設けた構成としてもよい。
(4)第2実施形態において、調整ブッシュ61の外径を変えることによって、嵌合公差のばらつきの調整を行うだけでなく、それに加えて下ガイドバー52を異なる径に変えることによって、嵌合公差のばらつきの調整を行う構成としても良い。
(5)第3実施形態のように配置されたに回り止め38,39に、第4実施形態と同じく調整ブッシュ61を設けた構成としても良い。すなわち、回り止めの位置が第3実施形態と第4実施形態とでは異なるが、いずれの実施形態においても調整ブッシュ61を設けた構成とすることができる。
(6)各実施形態に示したカムフォロア33の構成は一例を示したものであり、該当実施形態のレンズ内筒の構成との組み合わせに限定されるものではない。すなわち、各実施形態に示したカムフォロア33の構成は、いずれの実施形態にも適用可能である。
(1)上記各実施形態では、レンズ内筒30〜30Cの下側に位置する下ガイドバー52および下スライド軸受部32,34,37,40により、上スライド軸受部31のスライド軸受31F,31Rにおける嵌合孔31Bと上ガイドバー51との間隙を調整するようにしている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、上下の構造を逆に配置するように構成してもよい。
(2)第1実施形態における下スライド軸受部32に、第2実施形態における調整ブッシュ61を設けた構成としても良い。その場合、調整ブッシュ61を選択することによって、嵌合公差のばらつきの調整を行うことになる。
(3)第1実施形態における下スライド軸受部32を、第2実施形態の下スライド軸受部34のように、光軸OA方向において前後一対に設けた構成としてもよい。
(4)第2実施形態において、調整ブッシュ61の外径を変えることによって、嵌合公差のばらつきの調整を行うだけでなく、それに加えて下ガイドバー52を異なる径に変えることによって、嵌合公差のばらつきの調整を行う構成としても良い。
(5)第3実施形態のように配置されたに回り止め38,39に、第4実施形態と同じく調整ブッシュ61を設けた構成としても良い。すなわち、回り止めの位置が第3実施形態と第4実施形態とでは異なるが、いずれの実施形態においても調整ブッシュ61を設けた構成とすることができる。
(6)各実施形態に示したカムフォロア33の構成は一例を示したものであり、該当実施形態のレンズ内筒の構成との組み合わせに限定されるものではない。すなわち、各実施形態に示したカムフォロア33の構成は、いずれの実施形態にも適用可能である。
また、上記実施形態および変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。さらに、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:カメラ、10:カメラ本体、16:撮像素子、20:レンズ鏡筒、30,30A,30B、30C:レンズ内筒、31:上スライド軸受部、31F,31R:スライド軸受、32,34,37,40:下スライド軸受部、33:カムフォロア、51:上ガイドバー、52:下ガイドバー、61,62:調整ブッシュ
Claims (6)
- 光学系を保持する保持部材と、
前記光学系の光軸方向に延在するとともに、前記保持部材が移動可能に係合する第1案内軸と、
前記保持部材が係合する、前記第1案内軸とは異なる第2案内軸とを備え、
前記保持部材は、前記第1案内軸に係合する第1係合部と、前記第2案内軸に係合する第2係合部とを有し、該第2係合部と前記第2案内軸との係合によって前記第1係合部と前記第1案内軸との間隙を調整することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2係合部は、前記第2案内軸に当接するとともに、該第2案内軸に対して対向する第1傾斜面および第2傾斜面を有することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1または2に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2案内軸は、該第2案内軸と前記第2係合部との当接部に介在して前記第2係合部を間接的に前記第2案内軸に当接させる筒状の中間部材を有することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項3に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第1傾斜面および第2傾斜面は、前記第2案内軸の延在方向に沿った異なる位置に配置され、
前記中間部材は、前記第1傾斜面および第2傾斜面の少なくとも一方に対して設けられることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項4に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第1傾斜面に対して設けられる第1中間部材と、前記第2傾斜面に対して設けられる第2中間部材とは、互いに径が異なることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒と、当該レンズ鏡筒に保持された光学系による像を撮像する撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009138387A JP2010286551A (ja) | 2009-06-09 | 2009-06-09 | レンズ鏡筒および撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009138387A JP2010286551A (ja) | 2009-06-09 | 2009-06-09 | レンズ鏡筒および撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010286551A true JP2010286551A (ja) | 2010-12-24 |
Family
ID=43542316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009138387A Pending JP2010286551A (ja) | 2009-06-09 | 2009-06-09 | レンズ鏡筒および撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010286551A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013148729A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Nikon Corp | レンズ鏡筒及び撮像装置 |
JP2018128704A (ja) * | 2018-05-23 | 2018-08-16 | 株式会社ニコン | レンズ鏡筒および光学装置 |
-
2009
- 2009-06-09 JP JP2009138387A patent/JP2010286551A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013148729A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Nikon Corp | レンズ鏡筒及び撮像装置 |
JP2018128704A (ja) * | 2018-05-23 | 2018-08-16 | 株式会社ニコン | レンズ鏡筒および光学装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6384513B2 (ja) | レンズ鏡筒、撮像装置及びレンズ鏡筒の制御方法 | |
JP4154223B2 (ja) | レンズ装置及び撮像装置 | |
JPH10293237A (ja) | レンズ鏡筒およびこれを備えた撮像装置 | |
JP5293680B2 (ja) | レンズ鏡筒及びそれを備えた撮像装置 | |
JP2015028599A (ja) | レンズ鏡筒及びそれを有する光学機器 | |
JP5612318B2 (ja) | レンズ鏡筒及び撮像装置 | |
US7373082B2 (en) | Light shielding structure of a zoom lens barrel | |
JP4218964B2 (ja) | レンズ装置および撮像装置 | |
JP5440559B2 (ja) | レンズ鏡筒および撮像装置 | |
US8964306B2 (en) | Lens barrel | |
JP2010286551A (ja) | レンズ鏡筒および撮像装置 | |
JP6662348B2 (ja) | レンズ鏡筒及び撮像装置 | |
JP6136089B2 (ja) | レンズ鏡筒及び撮像装置 | |
JP4683127B2 (ja) | レンズ鏡筒およびこれを備えた撮像装置 | |
JP7191660B2 (ja) | レンズ鏡筒および光学機器 | |
JP5585199B2 (ja) | レンズ鏡筒及び撮像装置 | |
JP2014106264A (ja) | レンズ鏡筒および撮像装置 | |
JP5573026B2 (ja) | レンズ鏡筒及びカメラ | |
JP2013054189A (ja) | レンズユニットおよび光学機器 | |
JP4612910B2 (ja) | レンズ装置および撮像装置 | |
JP6750883B2 (ja) | レンズ鏡筒および光学機器 | |
JP5434275B2 (ja) | レンズ鏡筒および撮像装置 | |
JP5298782B2 (ja) | レンズ鏡筒及び撮像装置 | |
JP5309776B2 (ja) | レンズ鏡筒および撮像装置 | |
JP2011033711A (ja) | レンズ鏡筒及びカメラ |