JP5298782B2 - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
複数本のガイドバーにより光学系の光軸方向への移動をガイドするレンズ鏡筒が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3078899号公報
上記レンズ鏡筒において、光学系の光軸方向への可動範囲を拡大することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、互いに平行に配された複数の直線状の第1及び第2の案内軸(110、112)と、第1の光学系(102)を保持すると共に、前記第1の案内軸に係合する第1の係合部(118)、及び、前記第1の光学系の光軸方向について前記第1の係合部と異なる位置において前記第2の案内軸に係合する第2の係合部(126)を有する第1の保持部材(106)と、前記第1の光学系とは異なる第2の光学系(104)を保持すると共に、前記第1の案内軸に係合する第3の係合部(132)、及び、前記第2の光学系の光軸方向について前記第3の係合部と異なる位置において前記第2の案内軸に係合する第4の係合部(140)を有する第2の保持部材(108)と、を備え、前記第1の係合部及び前記第3の係合部は、前記第2の係合部及び前記第4の係合部と、光軸方向に沿った順序が入れ替わって配されるレンズ鏡筒(100)を提供する。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、レンズ鏡筒100の内部構造を示す斜視図である。この図に示すように、レンズ鏡筒100は、前群レンズ102と、後群レンズ104と、前群レンズ保持体106と、後群レンズ保持体108と、ガイドバー110、112、114とを備えている。なお、以下の説明では、前群レンズ102及び後群レンズ104の光軸方向を光軸方向と、前群レンズ102及び後群レンズ104の半径方向を半径方向と称する。また、レンズ鏡筒100を装着したカメラ本体を横位置で構えた状態で、光軸方向と直交する平面内において上下に延びる方向、左右に延びる方向をそれぞれ上下方向、左右方向と称する。
前群レンズ102と後群レンズ104とは、被写体側からカメラ本体側へ光軸方向に沿って記載順に配されている。また、前群レンズ保持体106は、前群レンズ102を保持しており、後群レンズ保持体108は、後群レンズ104を保持している。また、ガイドバー110とガイドバー112とガイドバー114とは、円柱状の軸であって、光軸方向に沿って互いに平行に配されている。ガイドバー112とガイドバー114とが左右方向に並べて配され、ガイドバー110が、ガイドバー112とガイドバー114とを結ぶ直線における中点の上方に配されている。即ち、ガイドバー110とガイドバー112とガイドバー114とは、光軸方向に見て二等辺三角形又は正三角形を形成している。
また、レンズ鏡筒100は、ガイドバー110、112、114を支持する前後一対のガイドバー支持部150、152と、モータ等の駆動源から前群レンズ保持体106と後群レンズ保持体108とに駆動力を伝達するカム環154とを備えている。ガイドバー支持部150は被写体側にガイドバー支持部152はカメラ本体側に配され、カム環154は、ガイドバー支持部150とガイドバー支持部152とにより光軸方向に挟まれている。
ガイドバー支持部150は、円環状の固定環156と、固定環156の内周側に配された円環状のフランジ158と、固定環156に取付けられた3個のビス160、161、162とを備えている。フランジ158の外周部には、内周側に凹んだ3個のV溝164、166、168が形成されている。V溝166、168とは左右方向に並べて配され、V溝164がV溝166とV溝168とを結ぶ線の中点の上方に配されている。即ち、V溝164、166、168は、ガイドバー110、112、114と同様に、光軸方向に見て二等辺三角形又は正三角形を形成しており、V溝164にガイドバー110の前端部が嵌め込まれ、V溝166にガイドバー112の前端部が嵌め込まれ、V溝168にガイドバー114の前端部が嵌め込まれている。
また、3個のビス160、161、162は、固定環156に螺合しており、これらの頭部は、固定環156の外周側に配され、これらの先端部は、固定環156から内周側へ突出している。ビス160は、外径方向に沿ってV溝164と並べて配され、先端部をガイドバー110の前端部に当接させており、ガイドバー110の前端部は、一対のV溝164の斜面及びビス160の3点で固定支持されている。また、ビス161は、外径方向に沿ってV溝166と並べて配され、先端部をガイドバー112の前端部に当接させており、ガイドバー112の前端部は、V溝166の一対の斜面及びビス161の3点で固定支持されている。さらに、ビス162は、外径方向に沿ってV溝168と並べて配され、先端部をガイドバー114の前端部に当接させており、ガイドバー114の前端部は、V溝168の一対の斜面及びビス162の3点で固定支持されている。
ガイドバー支持部152は、円環状の固定環170と、固定環170の内周側に配された円環状のフランジ158と、固定環170に取付けられた3個のビス160、161、162とを備えている。ここで、フランジ158と、ビス160、161、162とは、ガイドバー支持部150に備えられた同符号のフランジ158と、ビス160、161、162と同構成であり、ガイドバー110、112、114の後端部が、V溝164、166、168とビス160、161、162とにより固定支持している。
前群レンズ保持体106は、前群レンズ102を保持する前群レンズ保持枠116と、ガイドバー110と軸方向に沿って摺動自在に係合する軸受部118と、前群レンズ保持枠116と軸受部118との間で延在してこれらを連結する前群アーム部120とを備えている。前群レンズ保持枠116は、円環状に形成されており、内周部に前群レンズ102が取付けられている。また、軸受部118は、ガイドバー110と摺動自在に嵌合する円孔が形成された板材である。また、前群アーム部120は、L字状の部材であり、前群レンズ保持枠116の外周面から前群レンズ保持枠116の外径方向へ延びる第1延出部122と、第1延出部122の先端部から光軸方向に沿ってカメラ本体側へ延び、当該第1延出部122と軸受部118とを連結する第2延出部124とを備えている。
即ち、軸受部118は、前群レンズ保持枠116及び前群レンズ102よりもカメラ本体側にオフセットして配されている。また、第2延出部124は、ガイドバー110に沿って光軸方向へ延びている。
また、前群レンズ保持体106は、ガイドバー112と軸方向に沿って摺動自在に係合する軸受部126と、ガイドバー114と軸方向に沿って摺動自在に係合する軸受部128とを備えている。軸受部126と軸受部128とは、前群レンズ保持枠116の外周面から前群レンズ保持枠116の外径方向へ延びる板状体であり、軸受部126の先端部には、ガイドバー112と摺動自在に嵌合する円孔が形成され、軸受部128の先端部には、ガイドバー114と摺動自在に嵌合する円孔が形成されている。即ち、軸受部126と軸受部128とは、前群レンズ保持枠116及び前群レンズ102と光軸方向に直交する同一の面内に配されている。
ここで、第1延出部122における半径方向から見た断面の面積、及び第2延出部124における光軸方向から見た断面の面積は、軸受部126、128の半径方向から見た断面の面積より大きく、第1延出部122及び第2延出部124の曲げ剛性は、軸受部126、128の曲げ剛性より高い。
また、第2延出部124における光軸方向の中央部には、カムフォロア129が配されている。このカムフォロア129は、カム環154に形成されたカム溝と嵌合しており、当該カム溝と共に、カム環154の回転運動を前群レンズ保持枠116の光軸方向への直線運動に変換する。
ここで、前群レンズ保持枠116をガイドバー110に支持する軸受部118が、前群レンズ保持枠116をガイドバー112、114に支持する軸受部126、128と光軸方向において異なる位置に配されている。これに対して、軸受部118を、軸受部126、128と光軸方向において同じ位置に配した場合、前群レンズ保持枠116が光軸方向へ移動するに際して前群レンズ保持枠116に生じる光軸方向への倒れの影響により、軸受部118、126、128とガイドバー110、112、114との摩擦抵抗が増大する。しかし、本実施形態に係るレンズ鏡筒100では、前群レンズ保持枠116の光軸方向への倒れを抑制でき、軸受部118、126、128とガイドバー110、112、114との摩擦抵抗を低減できる。従って、前群レンズ保持枠116を光軸方向へスムーズに移動させることができる。
後群レンズ保持体108は、後群レンズ104を保持する後群レンズ保持枠130と、ガイドバー110と軸方向に沿って摺動自在に係合する軸受部132と、後群レンズ保持枠130と軸受部132との間で延在してこれらを連結する後群アーム部134とを備えている。後群レンズ保持枠130は、円環状に形成されており、内周部に後群レンズ104が取付けられている。また、軸受部132は、ガイドバー110と摺動自在に嵌合する円孔が形成された板材である。また、後群アーム部134は、L字状の部材であり、後群レンズ保持枠130の外周面から後群レンズ保持枠130の外径方向へ延びる第3延出部136と、第3延出部136の先端部から光軸方向へ沿って被写体側へ延び、当該先端部と軸受部132とを連結する第4延出部138とを備えている。
即ち、軸受部132は、後群レンズ保持枠130よりも被写体側にオフセットして配されている。また、第4延出部138は、ガイドバー110に沿って光軸方向へ延びている。
ここで、前群アーム部120の第2延出部124は、被写体側から見てガイドバー110の右側に配されているのに対して、後群アーム部134の第4延出部138は、被写体側から見てガイドバー110の左側に配されている。即ち、第2延出部124と第4延出部138とは、ガイドバー110を挟んで互いに反対側に配されており、これらは動作干渉しない。
また、後群レンズ保持体108は、ガイドバー112と軸方向に沿って摺動自在に係合する軸受部140と、ガイドバー114と軸方向に沿って摺動自在に係合する軸受部142とを備えている。軸受部140と軸受部142とは、後群レンズ保持枠130の外周面から後群レンズ保持枠130の外径方向へ延びる板状体であり、軸受部140の先端部には、ガイドバー112と摺動自在に嵌合する円孔が形成され、軸受部142の先端部には、ガイドバー114と摺動自在に嵌合する円孔が形成されている。即ち、軸受部140と軸受部142とは、後群レンズ保持枠130と光軸方向と直交する同一の面内に配されている。
ここで、第3延出部136における半径方向から見た断面の面積、及び第4延出部138における光軸方向から見た断面の面積は、軸受部140、142の半径方向から見た断面の面積より大きくなっており、第3延出部136及び第4延出部138の曲げ剛性は、軸受部140、142の曲げ剛性より高くなっている。
また、第4延出部138における光軸方向の中央部には、カムフォロア139が配されている。このカムフォロア139は、カム環154に形成されたカム溝と嵌合しており、当該カム溝と共に、カム環154の回転運動を後群レンズ保持枠130の光軸方向への直線運動に変換する。
ここで、レンズ鏡筒100では、後群レンズ保持枠130をガイドバー110に支持する軸受部132が、後群レンズ保持枠130をガイドバー112、114に支持する軸受部140、142と光軸方向において異なる位置に配している。これに対して、軸受部132を、軸受部140、142と光軸方向において同じ位置に配した場合、後群レンズ保持枠130が光軸方向へ移動するに際して後群レンズ保持枠130に生じる光軸方向への倒れの影響により、軸受部132、140、142とガイドバー110、112、114との摩擦抵抗が増大する。しかし、レンズ鏡筒100では、軸受部132、140、142とガイドバー110、112、114との摩擦抵抗を低減できるので、後群レンズ保持枠130を光軸方向へスムーズに移動させることができる。
また、レンズ鏡筒100では、前群レンズ保持枠116を前群レンズ保持枠116よりカメラ本体側においてガイドバー110に支持する軸受部118が、後群レンズ保持枠130をガイドバー110に支持する軸受部132よりもカメラ本体側に配されている。即ち、前群レンズ保持枠116に対応する軸受部126、128と後群レンズ保持枠130に対応する軸受部140、142とは、被写体側からカメラ本体側へ、この記載順に配されているのに対して、前群レンズ保持枠116に対応する軸受部118と後群レンズ保持枠130に対応する軸受部132とは、被写体側からカメラ本体側への順番を入れ替えて配されている。
図2は、レンズ鏡筒100の側断面図を示している。この図に示すように、固定環170の後端部には、内周側へ張り出した円環状の規制部172が形成されている。この規制部172には、カメラ本体側のフランジ158が当接することにより、カム環154の光軸方向の位置決めがなされる。
また、カム環154の軸方向両端部の内周面は、前後のフランジ158の外周面と光軸周りに回転自在に嵌合している。これにより、カム環154の軸心が位置決めされている。
図3は、前群レンズ102を被写体側へ最大限移動させると共に、後群レンズ104をカメラ本体側へ最大限移動させた状態におけるレンズ鏡筒100を示す斜視図である。また、図4は、当該状態におけるレンズ鏡筒100を示す側断面図である。上述したように、前群アーム部120と後群アーム部134とが、ガイドバー110を間に挟んで反対側に配され、軸受部118が軸受部132よりカメラ本体側に配されている。また、軸受部126、128は、前群レンズ保持枠116と光軸方向について同じ位置に配され、軸受部140、142は、後群レンズ保持枠130と光軸方向について同じ位置に配されている。このため、前群レンズ保持枠116は、軸受部118が軸受部132に当接するまで被写体側へ移動でき、また、後群レンズ保持枠130は、軸受部132が軸受部118に当接するまでカメラ本体側へ移動できる。
図5は、前群レンズ102をカメラ本体側へ最大限移動させると共に、後群レンズ104を被写体側へ最大限移動させた状態におけるレンズ鏡筒100を示す側断面図である。上述したように、前群アーム部120と後群アーム部134とが、ガイドバー110を間に挟んで反対側に配され、軸受部118が軸受部132よりカメラ本体側に配されている。また、軸受部126、128は、前群レンズ保持枠116と光軸方向について同じ位置に配され、軸受部140、142は、後群レンズ保持枠130と光軸方向について同じ位置に配されている。このため、前群レンズ保持枠116は、後群レンズ保持枠130に当接するまでカメラ本体側へ移動でき、また、後群レンズ保持枠130は、前群レンズ保持枠116に当接するまで被写体側へ移動できる。
図6は、前群レンズ保持枠116と後群レンズ保持枠130との可動範囲を説明するための図である。この図の1段目は、前群レンズ保持枠116を被写体側へ最大限移動させ、後群レンズ保持枠130をカメラ本体側へ最大限移動させた状態を示している。また、この図の2段目は、前群レンズ保持枠116をカメラ本体側へ最大限移動させ、後群レンズ保持枠130を被写体側へ最大限移動させた状態を示している。
また、この図の3段目及び4段目は、前群レンズ保持枠116に対応する軸受部118と後群レンズ保持枠130に対応する軸受部132とを、被写体側からカメラ本体側へこの記載順に配すと共に、軸受部140を軸受部132、142より被写体側に配した比較例を示している。この図の3段目は、当該比較例において、前群レンズ保持枠116を被写体側へ最大限移動させ、後群レンズ保持枠130をカメラ本体側へ最大限移動させた状態を示している。また、この図の4段目は、当該比較例において、前群レンズ保持枠116をカメラ本体側へ最大限移動させ、後群レンズ保持枠130を被写体側へ最大限移動させた状態を示している。
この図に示すように、レンズ鏡筒100では、前群レンズ保持枠116を最前位からカメラ本体側へ距離Sだけ移動できるのに対して、比較例では、距離Sより短い距離S´だけしか移動できない。また、レンズ鏡筒100では、後群レンズ保持枠130を最後位から被写体側へ距離Dだけ移動できるのに対して、比較例では、距離Dより短い距離D´だけしか移動できない。以上により、レンズ鏡筒100によれば、前群レンズ保持枠116に対応する軸受部118と後群レンズ保持枠130に対応する軸受部132とを、被写体側からカメラ本体側へ順番を入れ替えて配したことにより、前群レンズ保持枠116及び後群レンズ保持枠130の可動範囲を拡大できる。
また、前群レンズ保持体106は、光軸と直交する同一の面内で軸受部126と軸受部128とによりガイドバー112とガイドバー114とに支持されている。即ち、軸受部126、128の光軸方向位置が、前群レンズ保持体106の重心の光軸方向位置と一致し、軸受部118の位置がずれている。このため、前群レンズ保持枠116の光軸方向への倒れを抑制できる。
また、後群レンズ保持体108も同様に、光軸と直交する同一の面内で軸受部140と軸受部142とによりガイドバー112とガイドバー114とに支持されている。即ち、軸受部140、142の光軸方向の位置が、後群レンズ保持体108の重心の光軸方向位置と一致し、軸受部132の位置がずれている。このため、後群レンズ保持枠130の光軸方向への倒れを抑制できる。
また、レンズ鏡筒100では、前群レンズ102に対応するカムフォロア129がガイドバー110に沿って配された第2延出部124に設けられている。即ち、カムフォロア129がガイドバー110に近接されている。このため、カム環154からカムフォロア129への荷重作用点と軸受部118の支持点までの距離をより短くできる。従って、前群レンズ保持枠116の鉛直軸周りの捩れを抑制できる。
また、後群レンズ104に対応するカムフォロア139も同様に、ガイドバー110に沿って配された第4延出部138に設けられている。このため、カム環154からカムフォロア139への荷重作用点と軸受部132の支持点までの距離をより短くできる。従って、後群レンズ保持枠130の鉛直軸周りの捩れを抑制できる。
また、レンズ鏡筒100では、前群アーム部120の軸方向から見た断面の面積が、軸受部126、128の軸方向から見た断面の面積よりも大きくなっており、前群アーム部120の曲げ剛性が、軸受部126、128の曲げ剛性より高くなっている。ここで、軸受部118が、前群レンズ保持枠116の重心に対して光軸方向にオフセットして配されていることから、前群アーム部120の基端部からガイドバー110までの距離は、軸受部126、128の基端部からガイドバー112、114までの距離より長い。そのため、前群アーム部120の曲げ剛性を向上させて、前群レンズ保持枠116が光軸方向へ倒れないようにした。
また、後群アーム部134も同様に、後群アーム部134の基端部からガイドバー110までの距離は、軸受部140、142の基端部からガイドバー112、114までの距離より長い。そのため、後群アーム部134の曲げ剛性を向上させて、後群レンズ保持枠130が光軸方向へ倒れないようにした。
なお、レンズ鏡筒100ガイドバー110、112、114の間隔は全て同一、即ちガイドバー110、112、114を正三角形状に配してもよいが、ガイドバー112とガイドバー114との間隔だけ異ならせてガイドバー110、112、114を二等辺三角形状に配してもよい。この場合、前群アーム部120に結合された軸受部118が、二等辺三角形の頂角に配されたガイドバー110と係合する。これにより、軸受部126、128とを同一形状に形成でき、軸受部126、128に生じるモーメントの差を低減できる。従って、前群レンズ保持枠116の鉛直軸周りの捩れを抑制できる。
図7は、前群レンズ保持体106を示す斜視図である。この図に示すように、ガイドバー112、114に係合する軸受部126、128を、光軸と直交する同一の面内に配している。また、前群レンズ保持枠116を、軸受部126、128と光軸と直交する同一の面内に配しており、前群レンズ保持枠116を、軸受部126、128により、光軸と直交する同一の面内においてガイドバー112、114に支持している。
図8は、前群レンズ保持体106の位置精度について説明するための図である。この図には、軸受部118の内周面とガイドバー110との当接点180と、軸受部126とガイドバー112との当接点182と、軸受部128とガイドバー114との当接点184とを含む平面190を示している。この平面190と光軸とは角度θをもって交差する。この角度θは、部品の寸法誤差、組付け誤差等を要因として変動するが、その場合、前群レンズ102の位置精度が低下して、前群レンズ102の光学性能が低下する。そこで、前群レンズ102の光学性能を十分に確保すべく角度θの許容誤差を設定する。なお、後群レンズ保持体108についても同様である。
図9は、レンズ鏡筒100を備えたデジタルカメラ300の構造を模式的に示す側断面図である。この図に示すように、レンズ鏡筒100は、マウント部260を介して、カメラ本体200に対して着脱自在に装着される。なお、デジタルカメラ300において、レンズ鏡筒100およびカメラ本体200は、図示していない接続端子を介して電気的にも結合される。これにより、レンズ鏡筒100は、カメラ本体200から電力を供給される。
カメラ本体200は、主鏡240、ペンタプリズム270、接眼光学系290を含む光学系と、主制御部250とを収容する。主鏡240は、レンズ鏡筒100の前群レンズ102及び後群レンズ104を含む光学系を介して入射した入射光の光路上に傾斜して配置される待機位置と、入射光を避けて上昇する撮影位置(図中に点線で示す)との間を移動する。
待機位置にある主鏡240は、入射光の大半を、上方に配置されたフォーカシングスクリーン272に導く。フォーカシングスクリーン272は、レンズ鏡筒100の上記光学系の合焦位置に配置され、上記光学系により形成された画像を結像させる。
フォーカシングスクリーン272に結像された画像は、ペンタプリズム270を介して接眼光学系290から観察される。これにより、接眼光学系290からは、フォーカシングスクリーン272上の映像を正像として見ることができる。
ペンタプリズム270および接眼光学系290の間には、ファインダLCD294に形成された表示画像を、フォーカシングスクリーン272の映像に重畳させるハーフミラー292が配置される。これにより、接眼光学系290の出射端においては、フォーカシングスクリーン272の映像と、ファインダLCD294の映像とを併せて見ることができる。なお、ファインダLCD294には、デジタルカメラ300の撮影条件、設定条件等の情報が表示される。
また、ペンタプリズム270の出射光の一部は、測光部280に導かれる。測光部280は、入射光の強度およびその分布等を測定して、撮影条件を決定する場合に測定結果が参照される。
一方、入射光の入射面に対する主鏡240の裏面には、副鏡242が配置される。副鏡242は、主鏡240を透過した入射光の一部を、下方に配置された焦点検出装置230に導く。これにより、主鏡240が待機位置にある場合は、焦点検出装置230が光学系の焦点調整状態を検出する。なお、主鏡240が撮影位置に移動した場合は、副鏡242も入射光の光路から退避する。
レンズ鏡筒100からの入射光に対して主鏡240の後方には、シャッタ220、光学フィルタ212および撮像素子210が光軸に沿って配置される。シャッタ220が開放される場合は、その直前に主鏡240が撮影位置に移動するので、入射光は直進して撮像素子210に入射される。これにより、入射光の形成する画像が、撮像素子210において電気信号に変換される。
また、カメラ本体200は、レンズ鏡筒100に対して背面において、外部に面したメインLCD296を備える。メインLCD296は、カメラ本体200に対する各種の設定情報を表示する他、主鏡240が撮影位置に移動している場合に撮像素子210に形成された画像を表示することもできる。
主制御部250は、上記のような種々の動作を総合的に制御する。また、カメラ本体200側の焦点検出装置230が検出した被写体までの距離の情報を参照して、レンズ鏡筒100を駆動するオートフォーカス機構を形成できる。また、焦点検出装置230がレンズ鏡筒100の動作量を参照して、フォーカスエイド機構を形成することもできる。更に、主制御部250は、露出の自動化、シーンモードの実行、ブラケット撮影の実行等にも寄与する。
こうして、レンズ鏡筒100と、前群レンズ102及び後群レンズ104を含む光学系による像を撮影するカメラ本体200とを有するデジタルカメラ300が形成される。このように、レンズ鏡筒100は、デジタルカメラ300において好適に使用できる。しかしながら、レンズ鏡筒100の用途がこれに限られるわけではなく、例えば、動画撮影機、双眼鏡、顕微鏡、測量機等の光学系において、合焦機構、ズーム機構等に使用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
レンズ鏡筒100の内部構造を示す斜視図である。 レンズ鏡筒100の側断面図を示している。 前群レンズ102を被写体側へ最大限移動させると共に、後群レンズ104をカメラ本体側へ最大限移動させた状態におけるレンズ鏡筒100を示す斜視図である。 当該状態におけるレンズ鏡筒100を示す側断面図である。 前群レンズ102をカメラ本体側へ最大限移動させると共に、後群レンズ104を被写体側へ最大限移動させた状態におけるレンズ鏡筒100を示す側断面図である。 前群レンズ保持枠116と後群レンズ保持枠130との可動範囲を説明するための図である。 前群レンズ保持体106を示す斜視図である。 前群レンズ保持体106の位置精度について説明するための図である。 レンズ鏡筒100を備えたデジタルカメラ300の構造を模式的に示す側断面図である。
符号の説明
100 レンズ鏡筒、102 前群レンズ、104 後群レンズ、106 前群レンズ保持体、108 後群レンズ保持体、110 ガイドバー、112 ガイドバー、114 ガイドバー、116 前群レンズ保持枠、118 軸受部、120 前群アーム部、122 第1延出部、124 第2延出部、126 軸受部、128 軸受部、129 カムフォロア、130 後群レンズ保持枠、132 軸受部、134 後群アーム部、136 第3延出部、138 第4延出部、139 カムフォロア、140 軸受部、142 軸受部、150、152 ガイドバー支持部、154 カム環、156 固定環、158 フランジ、160、161、162 ビス、164、166、168 V溝、170 固定環、172 規制部、180 当接点、182 当接点、184 当接点、190 平面、200 カメラ本体、210 撮像素子、212 光学フィルタ、220 シャッタ、230 焦点検出装置、240 主鏡、242 副鏡、250 主制御部、260 マウント部、270 ペンタプリズム、272 フォーカシングスクリーン、280 測光部、290 接眼光学系、292 ハーフミラー、294 ファインダLCD、296 メインLCD、300 デジタルカメラ

Claims (9)

  1. 互いに平行に配された複数の直線状の第1第2及び第3の案内軸と、
    第1の光学系を保持すると共に、前記第1の案内軸に係合する第1の係合部、及び、前記第1の光学系の光軸方向について前記第1の係合部と異なる位置において前記第2の案内軸に係合する第2の係合部を有する第1の保持部材と、
    前記第1の光学系とは異なる第2の光学系を保持すると共に、前記第1の案内軸に係合する第3の係合部、及び、前記第2の案内軸に係合する第4の係合部を有する第2の保持部材と、を備え、
    前記第1の保持部材は、前記第1の係合部を含み前記光軸に直交する面内で前記第3の案内軸に係合する第5の係合部を有し、
    前記第1の係合部及び前記第3の係合部は、前記第2の係合部及び前記第4の係合部と、光軸方向に沿った順序が入れ替わって配されるレンズ鏡筒。
  2. 前記第4の係合部は、前記第2の光学系の光軸方向について前記第3の係合部と異なる位置において前記第2の案内軸に係合する請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1の保持部材は、前記第1の光学系を保持する第1の保持枠、及び、前記第1の保持枠と前記第2の係合部との間に延在する第1の腕部をさらに有し、
    前記第2の保持部材は、前記第2の光学系を保持する第2の保持枠、及び、前記第2の保持枠と前記第4の係合部との間に延在する第2の腕部をさらに有し、
    前記第1の腕部と前記第2の腕部とは、前記第2の案内軸に沿い、且つ、前記第2の案内軸を挟んで互いに反対側の位置に配置される請求項1または請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第2の保持部材は、前記第3の案内軸に係合する第の係合部を有する請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1の保持部材は、前記面の位置で前記第1の光学系を保持する請求項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記第1の保持部材は、前記第1の腕部に配されて外部からの駆動力を伝達する駆動力伝達部をさらに有する請求項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記第1の保持部材は、前記第1の保持枠と前記第1の係合部との間に延在する第3の腕部をさらに有し、前記第1の腕部の剛性は前記第3の腕部の剛性より高く、
    前記第2の保持部材は、前記第2の保持枠と前記第3の係合部との間に延在する第4の腕部をさらに有し、前記第2の腕部の剛性は前記第4の腕部の剛性より高い請求項又は請求項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記第2の案内軸と前記第1の案内軸との間隔、及び、前記第2の案内軸と前記第3の案内軸との間隔は、前記第1の案内軸と前記第3の案内軸との間隔と異なる請求項又は請求項に記載のレンズ鏡筒。
  9. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記第1の光学系及び前記第2の光学系を通過した像を撮影する撮像部と、
    を備える撮像装置。
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