JP5894036B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシレスモータに関するものである。
従来、ブラシレスモータには、電磁鋼板からなるコアシートを軸方向に積層してそのステータコアを形成したものがある(例えば、特許文献1)。こうしたブラシレスモータでは、例えばコアシートを周方向に回転させつつ積層し、所謂スキュー構造としてステータのスロット数とロータの極数と関するコギングトルクを小さくすること等が提案されている。
特開2010−75027号公報
ところで、上記のようなブラシレスモータにおいて、ステータコアは、一般的に圧入又は焼き嵌めにより筒状のケースの内周面に圧接されて固定される。一方、電磁鋼板は、外部から荷重が作用して応力が生じた状態では、その磁気特性が劣化して鉄損が増加することがある。そのため、上記ブラシレスモータでは、ケースから作用する荷重によってステータコアに応力が生じることで鉄損が増加する虞があり、モータ効率の低下を招く虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、モータ効率の低下を抑制することのできるブラシレスモータを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、筒状の固定部材と、前記固定部材の周面に固定されるステータと、前記ステータと径方向に対向配置されるロータとを備え、前記ステータは、径方向に延びる複数のティースを有するステータコア、及び前記ティース間のスロットに配置されるとともに前記ティースに巻装される巻線を有し、前記ステータコアは、複数のコアシートが周方向に回転されつつ軸方向に積層されてなるとともに前記固定部材の周面に圧接されて保持されたブラシレスモータであって、前記コアシートには、前記固定部材の周面との接触面積を小さくする複数の形状変化部が周方向に間隔を空けて形成されており、前記スロットの数をm個とした場合に、前記コアシートにおける前記ティースの径方向端部同士を繋ぐ環状部には、積層されるコアシート同士を固定するための固定部が、前記コアシートが回転される角度と360°との公約数の角度間隔で、m個よりも少ない数だけ形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、複数のコアシートが周方向に回転されつつ軸方向に積層されてなるため、コギングトルクを小さくすることが可能になる。そして、上記構成では、形状変化部が形成されることで、ステータコアの一部にのみ固定部材から荷重が作用するようになるため、ステータコアに生じる応力を全体として低減することが可能になる。したがって、ステータコアを固定部材の周面に圧接させて固定しても鉄損が増加し難くなり、モータ効率の低下を抑制することができる。
また、コアシートの環状部には、積層されるコアシート同士を固定するための固定部が、コアシートが回転される角度と360°との公約数の角度間隔で、m個よりも少ない数だけ形成されるため、m個の固定部が形成されるものに比べて固定部の数を少なくすることができる。なお、固定部を、コアシートが回転される角度と360°との最大公約数の角度間隔で形成すれば、固定部の数を最も少なくすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、前記ロータの磁極の数をn個とした場合に、前記ステータコアは、同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート、又は同一の打ち抜き型で打ち抜かれたままの周方向の角度で予め設定された数だけ積層されたコアシート群が、(i(但しiは自然数)×n)<(nとmの最小公倍数)を満たし、且つ、(i×n×j(但しjは自然数)×(360/m))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないjの解における1つの解と、スロット間隔角度であるkとの積の角度だけ周方向に回転されつつ積層されてなることを要旨とする。
上記構成によれば、同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート、又はコアシート群を、上記した角度だけ周方向に回転させつつ積層することで、ステータコアのコアシートの精度(特にティースの先端毎の精度)によるコギングトルク特性の悪化を相殺させて良好に緩和することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のブラシレスモータにおいて、前記形状変化部は、前記コアシートが回転される角度と360°との公約数の角度間隔で形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、形状変化部はコアシートが回転される角度(j×k)だけ周方向に間隔を空けて形成されるため、積層されたコアシートの各形状変化部が軸方向に沿って並置されるようになる。したがって、固定部材からコアシートに作用する荷重の周方向位置が同じになり、積層されたコアシートのそれぞれに対して均等に荷重が作用するようになる。これにより、軸方向においてティース先端とロータとのエアギャップがばらつくことを抑制でき、例えばコギングトルクの悪化を緩和することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のブラシレスモータにおいて、前記ステータコアは、前記コアシート、又は前記コアシート群が、(n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値の倍数の数だけ積層されてなることを要旨とする。
上記構成によれば、ステータコアのコアシートの精度(特にティースの先端毎の精度)によるコギングトルク特性の悪化をバランス良く相殺させて良好に緩和することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、前記各形状変化部は、該各形状変化部の前記ティースに対する位置が同一となるように形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、各形状変化部のティースに対する位置が全て同じになるため、コアシートを積層する際に、形状変化部を基準として、容易にコアシートを周方向に所定角度だけ回転させることができる。これにより、コアシートに周方向の位置決めをするための位置決め部を別途形成せずともよくなり、コアシートの形状が複雑化することを抑制できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、前記形状変化部は、波形状とされたことを要旨とする。
上記構成によれば、形状変化部が固定部材の周面に対して点接触するようになるため、ステータコアに生じる応力を全体としてより低減することが可能になる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のブラシレスモータにおいて、前記形状変化部における波形状の径方向外側に突出した部分の先端は、前記ティースの周方向中央位置と径方向において対向した位置に形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、形状変化部における波形状の先端が、比較的剛性の強くなる位置であるティースの周方向中央位置と対向した位置に形成されるため、該先端が他の位置と対向する場合に比べ、固定部材の周面に圧接させることによってステータコアが変形することを抑制できる。これにより、ステータコアの歪みを小さくして該ステータコアに生じる応力を全体としてより一層低減することが可能になる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、前記固定部は、前記ティースの周方向中央位置と径方向において対向した位置に形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、固定部は、環状部において最も剛性の強くなる位置であるティースの周方向中央位置と対向した位置に形成されるため、例えば、その成形時等にコアシートが撓んでしまうことを抑えることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、前記固定部材は、筒状のケースであり、前記ステータコアは、前記ティースの径方向外側端部同士を繋ぐ環状部が前記ケースの周面である内周面に圧接されて保持されたことを要旨とする。
上記構成によれば、ケースの内周面にステータコアが固定されたインナロータ型のブラシレスモータにおいて、ステータコアに作用する荷重を全体として低減することが可能になり、モータ効率の低下を抑制することができる。
請求項1に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、前記巻線は、複数のセグメント導体同士が電気的に接続されて構成されるセグメント巻線であり、前記スロットには前記セグメント導体が径方向に沿って並ぶように配置されることを要旨とする。
上記構成によれば、巻線はセグメント巻線であり、スロットにはセグメント導体が径方向に沿って並ぶように配置されるため、ティースは、その周方向の幅に対して径方向の長さが大幅に長いものとなる。このような構成では、ステータコアのコアシートの精度(特にティースの精度)によるコギングトルク特性の悪化がより顕著となり易いが、それを良好に緩和することができる。
請求項1に記載の発明は、請求項1〜1のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、前記ティースの前記巻線が巻装される部分は、前記ロータと対向する側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部とされたことを要旨とする。
上記構成によれば、ティースの巻線が巻装される部分が、ロータと対向する側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部とされた構成では、ステータコアのコアシートの精度(特にティースの精度)によるコギングトルク特性の悪化がより顕著となり易いが、それを良好に緩和することができる。
本発明によれば、モータ効率の低下を抑制することができる。
一実施形態におけるブラシレスモータの軸方向に沿った断面図。 (a)は一実施形態におけるブラシレスモータの軸方向と直交する断面図。(b)は図2(a)におけるA−A断面図。 一実施形態におけるステータの拡大断面図。 一実施形態におけるステータコアの側面図。 (a),(b)は一実施形態におけるブラシレスモータ(ステータコア)の製造方法を説明するための平面図。 角度−コギングトルク特性図。 (a),(b)は別例におけるステータの拡大断面図。 (a),(b)は別例におけるブラシレスモータ(ステータコア)の製造方法を説明するための平面図。
以下、本発明をインナロータ型のブラシレスモータに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、ブラシレスモータ1の固定部材としてのケース2は、有底筒状に形成された筒状ハウジング3と、該筒状ハウジング3のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞するフロントエンドプレート4とを有している。また、筒状ハウジング3のリア側(図1中、右側)の端部には、回路基板等の電源回路を収容した回路収容ボックス5が取着されている。
また、ブラシレスモータ1は、ケース2(詳しくは筒状ハウジング3)の内周面に固定されるステータ6を備えている。
図2(a),(b)に示すように、ステータ6のステータコア7は、電磁鋼板からなる複数のコアシート11〜16が軸方向に積層されてなり、環状部21と該環状部21から径方向内側に延びるm個のティース22とを有する。本実施形態では、ティース22は、60個形成されており(m=60)、ティース22間に形成されるスロットSの数mも60個とされている。また、ティース22において、後述するセグメント巻線31が巻装される部分は、径方向内側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部22aとされている。なお、ティース22における縮幅部22aよりも径方向内側には、周方向両側に僅かに突出した形状のロータ対向部22bが形成されている。そして、ステータコア7は、図1に示すように、ティース22の径方向外側端部同士を繋ぐ環状部21が筒状ハウジング3の内周面に圧接されて保持されている。
図1及び図2(a)に示すように、ステータコア7のティース22には、巻線としてのセグメント巻線31が巻装されている。詳しくは、セグメント巻線31は、複数のセグメント導体32同士が電気的に接続されて構成される3相(U相、V相、W相)Y結線の巻線である。なお、セグメント導体32は、同一断面形状の線材から成形してなるものであって、周方向位置の異なるスロットSを貫通するとともにスロットS内において異なる径方向位置(内側と外側)に配置される2本の直線部と、それら直線部を繋ぐ連結部とを有する略U字状に形成されたものである。また、スロットS内にはセグメント導体32(その直線部)が径方向に沿って4つ並ぶように配置されている。さらに、セグメント巻線31は、主に上記した略U字状のセグメント導体32にて構成されるが、その一部であって例えば巻線端部(電源接続端子や中性点接続端子等)となるものは、特殊な種類の(例えば、直線部が1つだけの)セグメント導体が用いられる。
また、ブラシレスモータ1は、ステータ6の内側に配置されたロータ41を備えている。本実施形態のロータ41は、コンシクエントポール型構造のロータとして構成されている。詳しくは、図1及び図2(a)に示すように、ロータ41は、円柱状の回転軸42の外周に固定されたロータコア43と、ロータコア43の外周に固定された複数(本実施形態では、5個)の永久磁石44とを備えている。回転軸42は、ケース2に設けられた一対の軸受45a,45bにより回転可能に支持されている。
ロータコア43は、複数のロータコアシート46が積層されてなり、略円柱状に形成されている。ロータコア43の中心部には、回転軸42を圧入するための貫挿孔47が軸方向に貫通して形成されている。また、ロータコア43の外周面には、永久磁石44が固定される複数(本実施形態では、5個)の固定凹部48が軸方向の全体に亘って形成されるとともに、周方向に等角度間隔で設けられている。そして、ロータコア43の外周面には、この固定凹部48が形成されることで、固定凹部48間に複数(本実施形態では、5個)の突極49が形成されている。
各固定凹部48には、突極49との間に周方向の空隙を以て永久磁石44が固定されている。各永久磁石44は、ロータコア43に対して、径方向内側の面がS極に、径方向外側(ステータ6側)の面がN極となるように配置されている。これにより、永久磁石44に対し周方向に隣り合う突極49の外側面(ステータ6側の面)は永久磁石44の外側面と異なる磁極であるS極となる。その結果、ロータ41は、N極とS極が周方向に交互に配置され、磁極の数nが10個(n=10)とされている。
ここで、本実施形態のブラシレスモータ1におけるステータコア7は、コアシート11〜16を周方向に所定角度だけ回転させつつ積層されている。
詳述すると、コアシート11〜16は、図示しない同一の打ち抜き型で(電磁鋼板から)打ち抜かれている。そして、ステータコア7は、コアシート11〜16を、
(i(但しiは自然数)×n)<(nとmの最小公倍数)を満たし、且つ、
(i×n×j(但しjは自然数)×(360/m))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないjの解における1つの解と、スロットSの間隔角度であるk(即ち360°/m)との積の角度だけ周方向に回転させつつ積層することにより形成されている。
本実施形態では、スロットSの数mが60(m=60)で、磁極の数nが10(n=10)であるため、
(i(但しiは自然数)×n)<(nとmの最小公倍数)を満たすという条件より、
(i(但しiは自然数)×10)<60を満たすことになり、
更にi(但しiは自然数)<6を満たすことになり、
iの解は、1、2、3、4、5(即ち1〜5の整数)となる。
そして、
(i×n×j(但しjは自然数)×(360/m))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないという条件より、
(i(但しiは1〜5の整数)×10×j(但しjは自然数)×(360/60))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないことになり、
更に、j(但しjは自然数)=(6×N(但しNは自然数))/i(但しiは1〜5の整数)を満たさないことになり、
j(但しjは自然数)=6N(但しNは自然数)を満たさず、且つj(但しjは自然数)=3N(但しNは自然数)を満たさず、且つj(但しjは自然数)=2N(但しNは自然数)を満たさず、且つj(但しjは自然数)=1.5N(但しNは自然数)を満たさず、且つj(但しjは自然数)=1.2N(但しNは自然数)を満たさないことになる。
よって、jの解は、1、5、7、11、13、…となる。
本実施形態では、図示しない同一の打ち抜き型で(電磁鋼板から)打ち抜かれたコアシート11〜16は、jの解における1つの解である「5」を採用して「5」と、スロットSの間隔角度であるk(本実施形態では360°/m=「6°」)との積の角度である「30°」だけ周方向に回転させつつ積層されている。
また、ステータコア7は、コアシート11〜16が、(n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値の倍数の数だけ積層されている。
詳しくは、本実施形態では、磁極の数nが10(n=10)で、スロットSの間隔角度であるk(即ち360°/m)が6°(k=6)であるため、(10×6)と360との最小公倍数(即ち360)を(10×6)で割り算した値(即ち6)の倍数である24枚だけコアシート11〜16が積層されてステータコア7が形成されている。
また、図2(b)に示すように、本実施形態のコアシート11〜16における環状部21には、積層されるコアシート11〜16同士を固定するための固定部としての圧入凹部51及び圧入凸部52が周方向に等角度間隔で形成されている。圧入凹部51及び圧入凸部52は、環状部21において、ティース22の周方向中央位置と対応した位置、即ち径方向において対向する位置に形成されている。なお、圧入凹部51は、コアシート11〜16の上面(図2(b)中、上面)に形成され、圧入凸部52は、圧入凹部51と周方向に同じ位置でコアシート11〜16の下面(図2(b)中、下面)に形成されている。そして、積層装置61上に積層されたコアシート11〜16は、上方のコアシートの圧入凸部52が下方のコアシートの圧入凹部51に圧入(かしめ)されることで、上下で互いに固定されている。圧入凹部51及び圧入凸部52は、コアシート11〜16が下方のコアシート11〜16に対して回転される角度(j×k)である30°と360°との公約数の角度間隔で、ティース22及びスロットSの数であるm個(=60個)よりも少ない数だけ形成されている。具体的には、圧入凹部51及び圧入凸部52は、コアシート11〜16が下方のコアシート11〜16に対して回転される角度である30°と360°との最大公約数の角度間隔である30°間隔で、12箇所に形成されている。
さらに、コアシート11〜16の外周面には、筒状ハウジング3の内周面との接触面積を小さくする複数の形状変化部53が周方向に間隔を空けて形成されている。
詳述すると、図3に示すように、形状変化部53は、コアシート11〜16が回転される角度(j×k)である30°と360°との公約数の角度間隔で形成されている。本実施形態では、形状変化部53は、コアシート11〜16が下方のコアシート11〜16に対して回転される角度である30°と360°との最大公約数の角度間隔である30°間隔で、12箇所に形成されている。これにより、各形状変化部53はそのティース22に対する位置が同一となるとともに、図4に示すように、コアシート11〜16の各形状変化部53が軸方向に沿って並置されている。また、図3に示すように、形状変化部53は、複数(本実施形態では、一対)の円弧状の凹凸を組み合わせてなる波形状とされている。そして、形状変化部53における波形状の径方向外側に突出した部分の先端53aは、ティース22の周方向中央位置と径方向において対向した位置に形成されている。
次に、ブラシレスモータ(ステータコア)の製造方法について説明する。
本実施形態のステータコアの製造方法は、上記(j×k)の角度だけ周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成する「回転積層工程」を備えている。
具体的には、まず図示しない打ち抜き型で(電磁鋼板から)打ち抜かれたコアシート11を、図5(a)に示すように、「回転積層工程」を行うための積層装置61に配置する。このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが積層装置61の特定の位置(図5(a)中、真上の位置)に配置されるようにする。
次に、コアシート11を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート12を、図5(b)に示すように、積層装置61に配置する。このとき、コアシート12は、前回配置されたコアシート11上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが積層装置61の特定の位置(図5(b)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に30°回転した位置に配置されるようにする。
次に、コアシート11,12を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート13を、積層装置61に配置する(図示略)。このとき、コアシート13は、前回配置されたコアシート12上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが配置したコアシート12から30°、即ち積層装置61の特定の位置(図5(a)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に60°回転した位置に配置されるようにする。
次に、コアシート11,12,13を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート14を、積層装置61に配置する(図示略)。このとき、コアシート14は、前回配置されたコアシート13上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが配置したコアシート13から30°、即ち積層装置61の特定の位置(図5(a)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に90°回転した位置に配置されるようにする。
これを同様に繰り返すことで、コアシート11〜16が軸方向に積層されたステータコア7が形成される。なお、コアシート11〜16は、コアシート11〜16を所定枚数積層するごとに、又はコアシート11〜16を全て積層した後に上方のコアシートの圧入凸部52を下方のコアシートの圧入凹部51に圧入することで、上下(積層方向)で互いに固定される。そして、ティース22にセグメント巻線31が巻回された後に、圧入又は焼き嵌めによりステータコア7が筒状ハウジング3の内周面に固定される。その後、ステータ6の内周にロータ41が配置されることでブラシレスモータ1が製造される。
次に、上記のように構成されたブラシレスモータ1の作用について説明する。
上記ブラシレスモータ1では、回路収容ボックス5内の電源回路からセグメント巻線31に駆動電流が供給されると、ステータ6でロータ41を正回転又は逆回転させるための回転磁界が発生され、ティース22とロータ41間で磁束が授受されつつロータ41が回転駆動される。そして、各磁極(磁石磁極である永久磁石44、及び疑似磁極である突極49)がティース22の先端(ロータ対向部22b)の近傍を横切る際の磁束の流れの変化により、図6に示す特性Xのコギングトルクが発生する。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)コアシート11〜16に、筒状ハウジング3の内周面との接触面積を小さくする複数の形状変化部53が周方向に間隔を空けて形成したため、ステータコア7をケース2(筒状ハウジング3)の内周面に固定する際に、該ステータコア7の一部にのみ筒状ハウジング3から荷重が作用するようになる。これにより、ステータコア7に生じる応力を全体として低減することができ、電磁鋼板からなるコアシート11〜16の磁気特性が劣化することが抑制できる。したがって、インナロータ型のブラシレスモータ1において、ステータコア7をケース2の内周面に圧接させて固定しても鉄損が増加し難くなり、モータ効率の低下を抑制することができる。
(2)同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート11〜16を、上記した角度(本実施形態では30°)だけ周方向に回転させつつ積層することで、ステータコア7のコアシート11〜16の精度(特にティース22の先端のロータ対向部22毎の精度)によるコギングトルク特性の悪化を相殺させて良好に緩和することができる。即ち、コアシート11〜16を回転させずに積層すると、特にコアシート11〜16におけるティース22毎の形状ばらつきにより、コギングトルク特性が悪化する虞があるが、図6に示すように1枚でのコギングトルク特性Zを周方向にずらすことでコギングトルクの振幅の大きな部分を相殺させて全体のコギングトルクの特性Xを良好とすることができる。
(3)形状変化部53はコアシート11〜16が回転される角度(j×k)と360°との公約数の角度間隔を空けて形成されるため、積層されたコアシート11〜16の各形状変化部53が軸方向に沿って並置されるようになる。したがって、ケース2からコアシート11〜16に作用する荷重の周方向位置が同じになり、コアシート11〜16のそれぞれに対して均等に荷重が作用するようになる。これにより、軸方向においてティース22先端とロータ41とのエアギャップがばらつくことを抑制でき、例えばコギングトルクの悪化を緩和することができる。また、各形状変化部53のティース22に対する周方向の相対位置が全て同じになるため、コアシート11〜16を積層する際に、形状変化部53を基準として、容易にコアシートを周方向に所定角度(本実施形態では30°)だけ回転させることができる。これにより、コアシート11〜16に周方向の位置決めをするための位置決め部を別途形成せずともよくなり、コアシート11〜16の形状が複雑化することを抑制できる。
(4)ステータコア7は、コアシート11〜16が、(n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値(本実施形態では6)の倍数の数(本実施形態では24枚)だけ積層されてなるため、ステータコア7のコアシート11〜16の精度によるコギングトルク特性の悪化をバランス良く相殺させて良好に緩和することができる。言い換えると、局部的にコギングトルク特性が悪化することを回避することができる。
(5)形状変化部53を波形状としたことで、該形状変化部53がケース2の内周面に対して点接触するようになるため、ステータコア7に生じる応力を全体としてより低減することができる。
(6)形状変化部53における波形状の径方向外側に突出した部分の先端53aが、比較的剛性の強くなる位置であるティース22の周方向中央位置と径方向において対向した位置に形成されるため、該先端53aが他の位置と対向する場合に比べ、ケース2の内周面に圧接させることによってステータコア7が変形することを抑制できる。これにより、ステータコア7の歪みを小さくして該ステータコア7に生じる応力を全体としてより一層低減することが可能になる。
(7)コアシート11〜16の環状部21には、圧入凹部51及び圧入凸部52が形成され、圧入凹部51及び圧入凸部52は、コアシート11〜16が下方のコアシート11〜16に対して回転される角度である30°と360°との公約数の角度間隔で、ティース22及びスロットSの数であるm個(=60個)よりも少ない数だけ形成される。よって、m個の圧入凹部51及び圧入凸部52が形成されるものに比べてこれらの数を少なくすることができる。よって、例えば、積層されるコアシート11〜16同士を固定するための圧入凹部51及び圧入凸部52を必要以上に多く形成することなく、「回転積層工程」を可能としながら適度な保持力を得ることができる。なお、本実施形態では、圧入凹部51及び圧入凸部52は、コアシート11〜16が下方のコアシート11〜16に対して回転される角度である30°と360°との最大公約数の角度間隔である30°間隔で12箇所に形成され、圧入凹部51及び圧入凸部52の数を最少としている。また、コギングトルクの特性Xは、「回転積層工程」でのコアシート11〜16の回転角度を6°、42°、66°、78°等としても得ることができるが、これらの場合、圧入凹部51及び圧入凸部52を6°毎に形成する必要が生じるのに対して、本実施形態のように30°とした場合、これらの数を少なくすることができる。
(8)圧入凹部51及び圧入凸部52は、環状部21において最も剛性の強くなる位置であるティース22の周方向中央位置と対応した位置に形成されるため、例えば、その成形時等にコアシート11〜16が撓んでしまうことを抑えることができる。
(9)ステータコア7は、ティース22の径方向外側端部同士を繋ぐ環状部21が筒状ハウジング3の内周面に圧接されて保持されるため、圧接しない構成に比べて、ステータコア7のコアシート11〜16の(環状部21の)外周の精度によるコギングトルク特性の悪化を緩和することができる。
(10)巻線はセグメント巻線31であり、スロットSにはセグメント導体32(その直線部)が径方向に沿って(本実施形態では4つ)並ぶように配置されるため、ティース22は、その周方向の幅に対して径方向の長さが大幅に長いものとなる。このような構成では、ステータコア7のコアシート11〜16の精度(特にティース22の精度)によるコギングトルク特性の悪化がより顕著となり易いが、それを良好に緩和することができる。
(11)本実施形態のようにティース22のセグメント巻線31が巻装される部分が、ロータ41と対向する側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部22aとされた構成では、ステータコア7のコアシート11〜16の精度(特にティース22の精度)によるコギングトルク特性の悪化がより顕著となり易いが、それを良好に緩和することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、有底筒状に形成された筒状ハウジング3を用いたが、この底部に相当する部位には筒状ハウジング3と別体の例えば円板状のリヤエンドプレートを用いてもよい。
・上記実施形態では、形状変化部53を一対の凹凸からなる波形状としたが、これに限らず、例えば図7(a)に示すように形状変化部53を略矩形の凸状としたり、例えば図7(b)に示すように形状変化部53を略矩形の凹状としたりしてもよい。要は、コアシート11〜16(ステータコア7)とケース2の内周面との接触面積を小さくできれば、形状変化部53の形状は適宜変更可能である。
・上記実施形態において、形状変化部53の先端53aがティース22の周方向中央位置以外の位置と径方向において対向するように該形状変化部53を形成してもよい。
・上記実施形態では、形状変化部53をコアシート11〜16が回転される角度(j×k)と360°との公約数の角度間隔を空けて形成したが、当該角度間隔以外の任意の角度間隔を空けて形成してもよい。なお、この場合において、各形状変化部53のティース22に対する周方向の相対位置が同一となるように形成することで、コアシート11〜16を積層する際に、形状変化部53を基準として、容易にコアシート11〜16を周方向に所定角度だけ回転させることができる。これにより、コアシート11〜16に周方向の位置決めをするための位置決め部を別途形成せずともよくなり、コアシート11〜16の形状が複雑化することを抑制できる。
・上記実施形態では、図示しない同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート11〜16を、jの解における1つの解である「5」を採用して「5」と、スロットSの間隔角度であるk(実施形態では「6°」)との積の角度である「30°」だけ周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成するとしたが、他のjの解を採用してもよい。即ち、上記実施形態におけるjの解は、1、5、7、11、13、…であるため、図8に示すように、例えば、「1」を採用して「1」と、スロットSの間隔角度であるk(実施形態では「6°」)との積の角度である「6°」だけ周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成してもよい。
具体的には、まず図示しない打ち抜き型で(電磁鋼板から)打ち抜かれたコアシート11を、図8(a)に示すように、「回転積層工程」を行うための積層装置61に配置する。このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが積層装置61の特定の位置(図8(a)中、真上の位置)に配置されるようにする。
次に、コアシート11を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート12を、図8(b)に示すように、積層装置61に配置する。このとき、コアシート12は、前回配置されたコアシート11上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが積層装置61の特定の位置(図8(b)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に6°回転した位置に配置されるようにする。
次に、コアシート11,12を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート13を、積層装置61に配置する(図示略)。このとき、コアシート13は、前回配置されたコアシート12上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが配置したコアシート12から6°、即ち積層装置61の特定の位置(図8(a)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に12°回転した位置に配置されるようにする。
次に、コアシート11,12,13を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート14を、積層装置61に配置する(図示略)。このとき、コアシート14は、前回配置されたコアシート13上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが配置したコアシート13から6°、即ち積層装置61の特定の位置(図8(a)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に18°回転した位置に配置されるようにする。
これを同様に繰り返すことで、ステータコア7を形成してもよい。
また、この場合、圧入凹部51及び圧入凸部52は、m個、即ち6°毎に形成する。
このようにすると、コアシート11〜16の環状部21には、スロットS(ティース22)と同数であるm個の固定部(圧入凹部51及び圧入凸部52)が周方向に等角度間隔で形成されるため、各ティース22に対する固定部の位置が全て同じとなり、固定部によるコギングトルク特性の悪化を防ぐことができる。
また、jの解である「7」、「11」、「13」等を採用して、「42°」又は「66°」又は「78°」だけコアシート11〜16を周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成してもよい。
・上記実施形態では、ステータコア7は、コアシート11〜16が、(n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値である6の倍数の数であって、24枚だけ積層されてなるとしたが、積層する枚数は変更してもよい。この場合、積層する枚数を、18枚や、30枚等、6の倍数とすることが好ましく、6の倍数とすれば上記実施形態の効果(4)と同様の効果を得ることができる。また、積層する枚数は、20枚や40枚等、6の倍数以外としてもよい。
・上記実施形態では、圧入凹部51及び圧入凸部52は、「回転積層工程」でコアシート11〜16が回転される角度である30°と360°との最大公約数の角度間隔である30°間隔で形成されるとしたが、コアシート11〜16が回転される角度である30°と360°との公約数の角度間隔であれば、形成する間隔を変更してもよい。例えば、圧入凹部51及び圧入凸部52は、15°間隔で形成してもよいし、10°間隔で形成してもよい。
・上記実施形態では、圧入凹部51及び圧入凸部52は、ティース22の周方向中央位置と対応した位置に形成されるとしたが、これに限定されず、ティース22の周方向中央位置と対応した位置から周方向にずれた位置に形成してもよい。
・上記実施形態では、本発明をインナロータ型のブラシレスモータ1に具体化したが、これに限定されず、ステータコアのティースが環状部から径方向外側に延びるアウタロータ型のブラシレスモータに具体化してもよい。なお、この場合には、ステータコアの内周面に形状変化部が形成され、該ステータコアの固定される筒状の固定部材の外周面が周面となる。
・上記実施形態のステータ6は、巻線がセグメント巻線31のものであるとしたが、これに限定されず、例えば、単純に導線がティースに巻装されてなるものとしてもよい。
・上記実施形態では、ティース22の巻線(セグメント巻線31)が巻装される部分が、ロータ41と対向する側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部22aとされるとしたが、これに限定されず、巻線が巻装される部分の幅が一定とされたものに変更してもよい。
・上記実施形態では、コアシート11〜16を1枚ずつ周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成するとしたが、同一の打ち抜き型で打ち抜かれたままの周方向の角度で予め設定された数(例えば4枚)だけ積層されたコアシート群を、同様に周方向に回転させつつ積層してステータコアを形成してもよい。
・上記実施形態では、ロータ41は、コンシクエントポール型構造のロータであるとしたが、これに限定されず、例えば、磁極毎に永久磁石が設けられたロータ等に変更してもよい。
・上記実施形態では、jの解における1つの解とスロットSの間隔角度であるkとの積の角度だけコアシート11〜16を周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成した。しかし、これに限らず、例えばティース22の先端が軸方向に対して傾斜した所謂スキュー構造となるように複数のコアシートを周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成してもよい。
S…スロット、1…ブラシレスモータ、2…固定部材としてのケース、3…筒状ハウジング、6…ステータ、7…ステータコア、11〜16…コアシート、21…環状部、22,22z…ティース、22a…縮幅部、31…セグメント巻線、32…セグメント導体、41…ロータ、51…固定部の一部を構成する圧入凹部、52…固定部の一部を構成する圧入凸部、53…形状変化部、53a…先端。

Claims (11)

  1. 筒状の固定部材と、前記固定部材の周面に固定されるステータと、前記ステータと径方向に対向配置されるロータとを備え、
    前記ステータは、径方向に延びる複数のティースを有するステータコア、及び前記ティース間のスロットに配置されるとともに前記ティースに巻装される巻線を有し、前記ステータコアは、複数のコアシートが周方向に回転されつつ軸方向に積層されてなるとともに前記固定部材の周面に圧接されて保持されたブラシレスモータであって、
    前記コアシートには、前記固定部材の周面との接触面積を小さくする複数の形状変化部が周方向に間隔を空けて形成されており、
    前記スロットの数をm個とした場合に、
    前記コアシートにおける前記ティースの径方向端部同士を繋ぐ環状部には、積層されるコアシート同士を固定するための固定部が、前記コアシートが回転される角度と360°との公約数の角度間隔で、m個よりも少ない数だけ形成されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    記ロータの磁極の数をn個とした場合に、
    前記ステータコアは、
    同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート、又は同一の打ち抜き型で打ち抜かれたままの周方向の角度で予め設定された数だけ積層されたコアシート群が、
    (i(但しiは自然数)×n)<(nとmの最小公倍数)を満たし、且つ、
    (i×n×j(但しjは自然数)×(360/m))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないjの解における1つの解と、スロット間隔角度であるkとの積の角度だけ周方向に回転されつつ積層されてなることを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項2に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記形状変化部は、前記コアシートが回転される角度と360°との公約数の角度間隔で形成されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項2又は3に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ステータコアは、
    前記コアシート、又は前記コアシート群が、
    (n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値の倍数の数だけ積層されてなることを特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記各形状変化部は、該各形状変化部の前記ティースに対する位置が同一となるように形成されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記形状変化部は、波形状とされたことを特徴とするブラシレスモータ。
  7. 請求項6に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記形状変化部における波形状の径方向外側に突出した部分の先端は、前記ティースの周方向中央位置と径方向において対向した位置に形成されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記固定部は、前記ティースの周方向中央位置と径方向において対向した位置に形成されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記固定部材は、筒状のケースであり、
    前記ステータコアは、前記ティースの径方向外側端部同士を繋ぐ環状部が前記ケースの周面である内周面に圧接されて保持されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記巻線は、複数のセグメント導体同士が電気的に接続されて構成されるセグメント巻線であり、前記スロットには前記セグメント導体が径方向に沿って並ぶように配置されることを特徴とするブラシレスモータ。
  11. 請求項1〜1のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ティースの前記巻線が巻装される部分は、前記ロータと対向する側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部とされたことを特徴とするブラシレスモータ。
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