JP6004819B2 - 回転電機およびコイル製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、同心巻コイルを用いた固定子コイルを備え、インバータ装置により駆動される回転電機、および、同心巻コイルのコイル製造方法に関する。
近年、省エネルギー化の観点からインバータ装置を用いて回転電機を可変速運転することが盛んに行われている。しかしながら、インバータ装置を用いて回転電機を駆動した場合、インバータ装置の動作により発生する急峻なサージ電圧が原因となり、従来の商用周波電源駆動時に比べて高い電圧が、回転電機の固定子巻線を構成する巻線間に発生することが報告されている。
さらに、今後は、スイッチング損失の低減が図れ、かつ、電圧立上り時間が小さいSiC(IGBT+SiCdiode,MOS-FET)インバータが増えると予測される。回転電機では、インバータの立上り時間が短くなると、供電ライン側の第1コイルの分担電圧が高くなるという問題がある。
従来、このような問題に対しては、例えば、スロット内における巻き始めの巻線導体と巻き終わりの巻線導体との間の距離が近接するように巻線を行い、巻線間電圧を低減する方法(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
特開2007−28880号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術の場合、巻枠に巻かれた巻線を固定子スロットに挿入するときに,巻線の巻終りと巻始めの位置を隣接させる作業が難しい。特に、複数の巻線を同心状に巻く同心巻コイルの場合、巻枠から巻線を取り外して固定子コアに挿入する際に、巻始めと巻終りの位置が不確定になり易いという問題がある。
請求項1の発明に係る回転電機は、インバータからの電圧が印加される固定子コイルを有する固定子と、固定子に対して空隙を介して回転自在に配置され回転子と、を備え、固定子コイルの各相コイルは、複数の同心巻コイルが直列接続された直列回路構造を有し、同心巻コイルは、周長およびコイル導体長さがそれぞれ異なる3以上の単位コイルを有し、各相コイルに設けられた複数の同心巻コイルの内、少なくともインバータの供電ラインに接続される同心巻コイルは、該同心巻コイルを構成する3以上の単位コイルの内で最も導体長さの短い単位コイルが、供電ラインに最も近い位置に配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明に係る回転電機は、インバータからの電圧が印加される固定子コイルを有する固定子と、前記固定子に対して空隙を介して回転自在に配置され回転子と、を備え、前記固定子コイルの各相コイルは、複数の同心巻コイルが直列接続された直列回路構造を有し、前記同心巻コイルは、周長およびコイル導体長さが異なる複数の単位コイルを有し、前記各相コイルに設けられた複数の同心巻コイルの内、少なくとも前記インバータの供電ラインに接続される同心巻コイルは、該同心巻コイルを構成する複数の単位コイルの内で最も導体長さの短い単位コイルが、前記供電ラインに最も近い位置に配置され、前記相コイルは、巻回方向が正方向の第1同心巻コイルと、巻回方向が逆方向の第2同心巻コイルとを同数有し、隣接配置された前記第1同心巻コイルおよび前記第2同心巻コイルの、それぞれに含まれる導体長さが同じ単位コイル同士が接続されるように、前記相コイルに含まれる前記第1同心巻コイルおよび前記第2同心巻コイルが前記固定子の周方向に沿って配置されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、周長の異なる複数の巻枠部が、周長の大きなものから順に回転軸方向にそって形成された回転巻枠を用いて同心巻コイルを巻線することにより、請求項2または3に記載の回転電機に用いられる第1同心巻コイルおよび第2同心巻コイルを形成するコイル製造方法であって、第1同心巻コイルは、回転巻枠を一方向に回転させつつ、周長の大きな巻枠部から巻き始めて順に複数の巻枠部に巻線して形成し、第2同心巻コイルは、回転巻枠を前記一方向と逆の方向に回転させつつ、周長の大きな巻枠部から巻き始めて順に複数の巻枠部に巻線して形成することを特徴とする。
請求項6の発明は、周長の異なる複数の巻枠部が、周長の大きなものから順に回転軸方
向にそって形成された回転巻枠を用いて同心巻コイルを巻線することにより、請求項2または3に記載の回転電機に用いられる第1同心巻コイルおよび第2同心巻コイルを形成するコイル製造方法であって、第1同心巻コイルは、回転巻枠を一方向に回転させつつ、周長の最も大きな巻枠部から巻き始めて順に複数の巻枠部に巻線して形成し、第2同心巻コイルは、回転巻枠を一方向に回転させつつ、周長の最も小さな巻枠部から巻き始めて順に複数の巻枠部に巻線して形成することを特徴とする。
本発明によれば、同心巻コイルを用いた回転電機において、急峻なインバータサージ電圧に対する供電ライン側巻線への電圧集中を低減することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態の回転電機を説明する図である。 図2は、回転電機1を示す半断面図である。 図3は、図2のA−A’断面図である。 図4は、ステータコイル13a〜13cの構成を示す回路図である。 図5は、同心巻コイル40の構造の詳細図である。 図6は、同心巻コイル40,50を示す図である。 図7は、ステータコイル13a,13b,13cの組線図である。 図8は、比較例を示す図である。 図9は、比較例の場合の組線図である。 図10は、比較例の場合における、対地間電圧とコイル電圧の測定結果を示す図である。 図11は、大コイル40bと小コイル40aとを直列接続した場合の、それぞれのコイルに印加される電圧を説明する図である。 図12は、本実施の形態における、電圧印加直後の対地間電圧およびコイル電圧の測定結果を示す図である。 図13は、第2の実施の形態におけるU相ステータコイル13aの組線図である。 図14は、図7、図9、図13に示す巻線に関して、わたり線の重なり本数、わたり線の跨り、使用する動員巻きの種類を示したものである。 図15は、本発明の適用範囲を示す図である。 図16は、4極で毎極毎相スロット数6の回転電機に適用した場合の回路図である。 図17は、4極で毎極毎相スロット数6の回転電機に適用した場合の組線図である。 図18は、6極で毎極毎相スロット数4の回転電機に適用した場合の回路図である。 図19は、6極で毎極毎相スロット数4の回転電機に適用した場合の組線図である。 図20は、Y結線の場合の回路図の一例を示す図である。 図21は、巻線工程の手順を示すフローチャートである。 図22は、正転コイル40および反転コイル50の第1の製造方法を示す図である。 図23は、正転コイル40および反転コイル50の第2の製造方法を示す図である。 図24は、反転コイル50の他の製造方法を示す図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明の第1の実施の形態の回転電機を説明する図であり、インバータ駆動の回転電機システムを示す。回転電機システムは,回転電機1とインバータ電源2とインバータ3とを備えている。回転電機1とインバータ3とは、供電ラインを構成するケーブル5により接続されている。回転電機1をインバータ3で駆動することにより発生する回転トルクによって、負荷4が駆動される。
インバータ3は、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路30と、直流電圧を安定化させる平滑コンデンサ31と、インバータ回路32とを備えている。インバータ回路32は、直流電圧をFET(Field Effect Transistor),IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのスイッチング素子33でスイッチングして矩形波交流電圧に変換する。なお、平滑コンデンサ31は、インバータ3の上アームと下アームとの間に接続され、平滑コンデンサ31の下アームが接地される。
図2は、回転電機1を示す半断面図である。本実施の形態の回転電機1は、ハウジング11内に、ロータ14およびステータ15を備えている。ロータ14は、ステータ15の内周側に空隙を介して配置されている。ステータ15は回転電機1のハウジング11内に保持され、ロータ14のシャフト14aは、ハウジング11に保持されたベアリング17によって回転可能に支持されている。
図3は、図2のA−A’断面図である。ステータ10は、ステータコア12と、ステータコイル13a,13b,13cとを備えている。ステータコア12は、プレス成形により所定の形状された薄板鋼板を積層したものである。ステータコア12は、環状のヨークコア12aと、ヨークコア12aから径方向内側に突出するように形成されたティースコア12bとを有する。複数のティースコア12bは、ヨークコア12aの周方向に等間隔で配置されている。ヨークコア12aと複数のティースコア12bとは一体に形成されており、隣接する一対のティースコア12bの間にはスロット12cが形成されている。スロット12cはステータコア内周面側が開口し、ステータコア軸方向に延在する溝を形成している。図3に示す例では、ステータコア12には48のスロット12cが形成されている。
U相、V相およびW相の三相の各巻線回路を構成するステータコイル13a,13b,13cは、それぞれ同心巻コイルで構成されている。各同心巻コイルは、ステータコア12のティースコア12bに巻回されている。ここで、同心巻きとは、コイル導体が複数のスロット12cを跨いで(あるいは挟んで)離間した2つのスロット12cに収納されるように、ティースコア12bに巻き回され、同じ極を構成するコイルであれば同心状に配置される巻線方式である。
ステータコイル13a,13b,13cは、後述するように自動巻線機を用いて巻き枠に所定の順序で予め巻回され。その後、ステータコイル13a,13b,13cは、自動挿入機を用いて、ステータコア12の内周側に開口したスロット開口部からスロット12cに挿入されることにより、ステータコア12に巻き回された状態となる。ステータコイル13a,13b,13cは、U相ステータコイル13a、V相ステータコイル13b、W相ステータコイル13cの順に、スロット12c内に挿入される。ステータコイル13a,13b,13cの巻き順の詳細については後述する。ステータコイル13a,13b,13cのコイル端部は、スロット12cからステータ軸方向の両方向に突出し、ステータコア12の軸方向両端面に配置されている。
ロータ14は、ロータコア14bと、永久磁石14cと、シャフト14aとから構成されている。ステータコア12は、プレス成形により所定の形状された薄板鋼板を積層したものである。ロータコア14bは、プレス成形により所定の形状された薄板鋼板を積層したものであり、積層後にシャフト14aに固定される。ロータコア14bの外周部には、ロータ14の軸方向に貫通する複数の磁石挿入孔が周方向に等間隔で形成されている。本実施形態では、4個の磁石挿入孔が形成されている。各磁石挿入孔には、永久磁石14cが挿入され、固定されている。
図3に示すように、ステータコイル13a,13b,13cはそれぞれ8個の同心巻コイルで構成されており、合計で24個の同心巻コイルを備えている。例えば、U相のステータコイル13aの同心巻コイルは、8個のスロット12cを跨ぐように互いに離間したスロット12c内に挿入されるように巻き回されている。そして、その8個のスロット12cには他の相(V相およびW相)の同心巻コイルが挿入されている。同様の構成で、U相ステータコイル13aを構成する4個の同心巻コイルが周方向に配置されている。V相ステータコイル13bおよびW相ステータコイル13cも同様の構成となっており、全体で3相4極構造のステータコイルを構成している。本実施の形態の回転電機では、図3に示すようにステータコイルは分布巻きの構成であるため、弱め界磁制御や、リラクタンストルクを活用して、低回転速度だけでなく高回転速度までの広い回転数範囲について制御が可能となる。
次に、図4〜図12を参照して、本実施の形態におけるサージ電圧対策について説明する。図4は、本実施形態のステータコイル13a〜13cの構成を示す回路図である。3相分のステータコイル13a〜13cは図4(a)に示すようにΔ結線されており、1相当たり2並列で4直列の回路になっている。供電ライン側の端子は、U1,U6,V1,V6,W1,W6端子である。U1−U2間には2つの同心巻コイル40,50が並列接続されている。一方、U5−U6間の場合も、U1−U2間の場合と同様に2つの同心巻コイル40,50が並列接続されている。
図4(b)に示すように、同心巻コイル40は、2つの単位コイル40a,40bが2連続して巻線されている。図5は、同心巻コイル40の構造をより詳細に示したものである。単位コイル40a,40bは、それぞれコイル導体を複数ターン巻き回したものである。図3に示したように、内側の単位コイル40aは9スロットピッチ(9SP)で巻き回されており、外側の単位コイル40bは11スロットピッチ(11SP)で巻き回されている。そのため、1ターン当たりの長さであるコイル周長は、単位コイル40bの方が大きい。本実施の形態では、単位コイル40a,40bのターン数は等しく設定されているので、スロットピッチ(すなわちコイル幅)の大きな単位コイル40bの方が、コイルを構成している導体の長さが長い。
以下では、コイルを構成している導体の長さがより長い単位コイル40bを大コイル40bと呼び、導体の長さが短い方の単位コイル40aを小コイル40aと呼ぶことにする。上述のように、本実施の形態ではコイル40a、40bはターン数が等しいので、スロットピッチが小さい方が小コイルで、スロットピッチの大きい方が大コイルになっている。なお、これらの小コイル40a,大コイル40bを、図4(b)に示す同心巻コイル40のように簡略化して示すことにする。この場合、内側の単位コイルが小コイル40aであり、外側の単位コイルが大コイル40bである。
また、同心巻コイル50は、同心巻コイル40の場合と同様に、小コイル50aと大コイル50bとが2連続して巻線されたものであるが、巻回方向が同心巻コイル40と逆になっている。図6は同心巻コイル40,50を示したものである。同心巻コイル40を正転コイルとすると、同心巻コイル50は同心巻コイル40を左右方向に180°反転した反転コイルになっている。小コイル40aおよび大コイル40bの端子位置と小コイル50aおよび大コイル50bの端子位置とが、それぞれ左右反対になっている。
V相のステータコイル13bおよびW相のステータコイル13cも、U相のステータコイル13aと同様の構造になっている。この場合、端子V1、W1が端子U1に対応し、端子V6、W6が端子U1に対応する。
図7は、ステータコイル13a,13b,13cの組線図を示したものである。U相のステータコイル13aの配置を見ると、U1−U2間の同心巻コイル40,50が、正転コイル(同心巻コイル40)−反転コイル(同心巻コイル50)の順に配置され、次いで、U5−U6間の同心巻コイル40,50が、反転コイル(同心巻コイル50)−正転コイル(同心巻コイル40)の順に配置されている。
すなわち、ステータコイル13aは、巻回方向が正方向の正転コイル40と、巻回方向が逆方向の反転コイル50とを2個ずつ備えている。そして、隣接配置された正転コイル40および反転コイル50の、それぞれに含まれる導体長さが同じ単位コイル同士(小コイル40a同士、大コイル40b同士)が接続されるように、ステータコイル13aに含まれる正転コイル40および反転コイル50が、固定子の周方向に沿って配置されている。V相およびW相のステータコイル13b,13cについても、ステータコイル13aと同様に構成されている。
図8は、本実施の形態に対する比較例を示す図であり、同心巻コイルを用いたステータコイルの一例を示したものである。この場合、同一形態の同心巻コイル40を4つ用いて2並列4直列のステータコイル13a,13b,13cをそれぞれ形成している。このような構成の場合、組線図は図9に示すようなものとなる。
図8,9に示すように、U1−U2間で並列接続された同心巻コイル40,40において、外側に図示した同心巻コイル40は、供電ライン側の端子U1から大コイル40b、小コイル40aの順で接続されている。一方、内側に図示した同心巻コイル40は、端子U1から小コイル40a、大コイル40bの順で接続されている。また、U6−U5間で並列接続された同心巻コイル40,40において、外側に図示した同心巻コイル40は、供電ライン側の端子U6から小コイル40a、大コイル40bの順で接続されている。一方、内側に図示した同心巻コイル40は、端子U6から大コイル40b、小コイル40aの順で接続されている。符号40a,40bの図示は省略したが、V相およびW相のステータコイル13b,13cについても、ステータコイル13aと同様の構成となっている。
図10は、図8,9に示したステータコイルの場合における、対地間電圧とコイル電圧の測定結果を示したものである。図10において、上側に示したデータは対地間電圧を示したものであって、曲線U1は、ステータコイル13aの巻始め(口出し線部)の部分(図8の端子U1の部分に相当)の対地間電圧を示している。曲線aは、U1−U2間の外側の同心巻コイル40の第1コイル(大コイル40b)と第2コイル(小コイル40a)とのわたり部aの対地間電圧を示している。曲線U2は端子U2で対地間電圧、すなわち、U1−U2間の第2コイル(小コイル40a)とU6−U5間の第2コイル(大コイル40b)とのわたり部の対地間電圧を示している。曲線bは、U6−U5間の第2コイル(大コイル40b)と第1コイル(小コイル40a)とのわたり部の対地間電圧を示している。
図10の下側に示したデータは、U1−a間のコイル(大コイル40b)、a−U2間のコイル(小コイル40a)およびU2−b間のコイル(大コイル40b)のそれぞれに印加される電圧(コイル電圧)C1,C2,C3を示したものである。例えば、端子U1の電位とわたり部aの電位との差が、U1−a間の大コイル40bに印加される電圧である。
図10に示す例では、直列に接続された3つのコイル40b、40a、40bを見た場合、1番目のコイル40bの電圧C1がピークに達してから、約1.2μs遅れて2番目のコイル40aの電圧C2がピークに達している。この結果,巻始めの対地間電圧の約90%が1番目のコイルに集中していることがわかる。このように、図8,9に示すようなステータコイルの場合には、急峻なサージ電圧に対して、1番目のコイルに高い電圧が発生している。
図11は、大コイル40bと小コイル40aとを直列接続した場合の、それぞれのコイルに印加される電圧を説明する図である。図11(a)は供電ライン側の第1コイルとして大コイル40bを配置した場合を示し、図11(b)は供電ライン側に第1コイルとして小コイル40aを配置した場合を示す。ここでは、小コイル40aの導体全体の長さ(以下では、導体長さと称する)をLとし、大コイル40bの導体長さを2Lと仮定している。図11(a)に示す配置の場合、モータ端子電圧Vに対して、第1コイルには(2/3)・Vの電圧が分担され、第2コイルには(1/3)・Vの電圧が分担される。一方、図11(b)に示すように小コイルを供電ライン側に配置した場合には、第1コイルである小コイルの分担電圧は(1/3)・Vとなり、第2コイル(大コイル)の分担電圧は(2/3)・Vとなる。
図11(b)の配置では、第1コイルと第2コイルのわたり部aの電位が図11(a)の場合よりも高くなるので、わたり部aの対地間電圧の立ち上がりは図10に示した曲線aの立ち上がりよりも速くなり、電圧レベルも高くなる。その結果、巻始めの対地間電圧の内の1番目のコイルへの集中度が減少する。図8,9に示したステータコイル13aでは、外側の直列接続においては端子U1側に大コイル40bが配置され、内側の直列接続では端子U6側に大コイル40bが配置されている。そのため、端子U1に電圧が印加された場合には、端子U1に接続された外側の第1コイル(40b)および第2コイル(40a)の部分が図11(a)の状況となる。逆に、端子U6に電圧が印加された場合には、端子U6に接続された内側の第1コイル(40b)および第2コイル(40a)の部分が図11(a)の状況となる。その結果、図10に示すような大きなサージ電圧が供電ライン側の第1コイルに発生することになる。
そこで、本実施の形態では、同心巻コイルとして図6に示す正転コイル40と反転コイル50とを使用し、図4,7に示すように、供電ライン側に配置された第1コイルが小コイル40aまたは50aとなるような構成のステータコイル13a,134b,13cとした。なお、図4では、U相のステータコイル13aのみに符号40a,40b,50a,50bが付されているが、V相およびW相のステータコイル13b,13cについても、同様のコイル配置となっている。このように、供電ライン側に小コイルを配置することで、供電ライン側の単位コイル(第1コイル)の分担電圧が小さくなり、電圧印加直後の対地間電圧およびコイル電圧の測定結果は図12のようになる。
図12の対地間電圧において、符号a1で示すデータは、第1コイルが大コイルで、第2コイルが小コイルの場合、すなわち、図8に示すコイル構成の場合のわたり部aの対地間電圧を示したものである。一方、符号a2で示すデータは、第1コイルが小コイルで、第2コイルが大コイルの場合、すなわち、図4に示した本実施の形態のコイル構成の場合である。また、コイル電圧に関しては、第1コイルのコイル電圧を示しており、符号C11のデータは図8のコイル構成の場合を示し、符号C12のデータは図4に示す本実施の形態の場合を示す。コイル電圧C12は、C11に比べて約10%程度小さくなっている。
上述したように、本実施の形態では、供電ラインに接続される同心巻コイル40,50においては、導体長さの短い小コイル40aが供電ライン側に配置されるようにした。その結果、供電ラインに接続される単位コイルの分担電圧が小さくなり、急峻なインバータサージ電圧に対する電圧集中を低減することができる。よって、信頼性の高い回転電機を提供することができる。
また、本実施の形態では、隣接配置された正転コイル40および反転コイル50の、それぞれに含まれる導体長さが同じ単位コイル同士(小コイル40a同士、大コイル40b同士)が接続されるように、ステータコイル13aに含まれる正転コイル40および反転コイル50が、固定子の周方向に沿って配置されている。そのため、後述するように、わたり線の重なりを極力減らすことができ、コイルエンドを小さくすることができる。さらに、わたり線の跨りを48スロット/相にできるため、銅損による発熱を小さくすることができる。
−第2の実施の形態−
上述した第1の実施の形態では、図4,7に示すように、同心巻コイルとして図6に示すような正転コイル40および反転コイル50を用いることで、供電ライン側の第1コイルに小コイル40aまたは50aを配置した。各端子の結線に関しては、図7と図9とを比較してわかるように、従来の場合と同様の結線が採用されている。
一方、第2の実施の形態では、ステータコイル13aにおける端子U1,U2,U5,U6の結線を図13のような構成とすることで、同心巻コイルに正転コイル40のみ使用するようにしている。図13は、第2の実施の形態におけるU相ステータコイル13aの組線図を示したものである。なお、V相およびW相のステータコイル13b、13cについては、ステータコイル13aと同様の構成なので、図示および説明を省略する。
U1−U2間で並列接続された2つの同心巻コイル40と、U5−U6間で並列接続された2つの同心巻コイル40とは、固定子の周方向に交互に配置されている。すなわち、並列接続された2つの同心巻コイル40は、1極分離れて配置される。図13のように同心巻コイル40を配置することにより、第1の実施の形態の場合と同様に、急峻なインバータサージ電圧に対する供電ライン側単位コイルへの電圧集中を低減することができ、信頼性の高い回転電機を提供することができる。また、本実施形態では、第1の実施の形態のように反転コイル50を作る必要がないという利点を有する
ただし、図13に示すように、端子間を接続するためのわたり線の重なりが多くなり、図示左側から23番目〜25番目のスロットにおいては4本のわたり線が重なっている。さらに、U,V,W相の3相分を考えると、わたり線の重なり本数は最大で10本となる。また、図13に示す例では、わたり線の跨りが1相あたり96スロット(=24×4)となる。
図14は、図9の構成(従来例)の場合、図7の構成の場合、図13の構成の場合について、わたり線の重なり本数、わたり線の跨り、使用する動員巻きの種類(コイル方向)について表にまとめたものである。図7の構成と比較した場合、図13の構成は、サージ対策の点では同等であるが、わたり線の重なり本数およびわたり線の跨りの点で劣っていることになる。わたり線の重なり本数が多いとコイルエンドが大きくなり、わたり線の跨りが大きいとわたり線の銅損による発熱が増大する。図7に示す構成では、わたり線の重なりは最大2本になり、コイルエンドを小さくすることができる。また、わたり線の跨りを48スロット/相にでき、銅損による発熱を小さくすることができる。
すなわち、コイルエンドの大きさや銅損の観点では、図7に示す構成が最も優れており、本実施の形態における図13の構成の場合は、図9に示す従来の構成と比べて若干劣る。
上述した実施形態は、4極で毎極毎相スロット数が4の場合の回転電機を例に説明したが、図15に示すように、本発明は4極以上、毎極毎相スロット数(NSPP)が3以上の回転電機に適用することができる。なお、NSPPは次式(1)で定義される数であって、上述した実施の形態の場合には、Ns=48、Np=4、Nph=3なので、NSPP=4となる。
NSPP=Ns/(Np×Nph) ・・・(1)
ここに、Ns:スロット数、Np:極数、Nph:相数(=3)
図15は本発明の適用範囲を示したものであり、縦方向に極数、横方向にNSPPをとったものである。丸印が適用可能を示し、×印が適用できないことを示している。毎極毎相スロット数が1、2の場合,コイル間に導体長さの差が無くなるため、本発明は適用できない。また、極数が2極の場合も、供電ライン側に小コイルを配置することができないため本発明は適用できない。よって、本発明は4極以上,毎極毎相スロット数が3以上に適用できる。
図16,17は、本発明を4極で毎極毎相スロット数6の回転電機に適用した場合の回路図および組線図を示したものである。図17ではU相のみの組線図を示しており、上側に示したものは正転コイル40のみで構成した場合であり、下側に示したものは、正転コイル40と反転コイル50を用いた場合である。
図16,17で使用している同心巻コイル40は、図17に示すように、導体長さの異なる3つの単位コイル40S,40M,40Lから成る。単位コイル40S,40M,40Lの幅は、それぞれ13スロットピッチ、15スロットピッチ、17スロットピッチであって、それぞれの導体長さは「単位コイル40S<単位コイル40M<単位コイル40L」のように設定されている。なお、反転コイル50は正転コイル40を左右反転した構成であり、正転コイル40の場合と同様に、導体長さの異なる3つの単位コイル50S,50M,50Lから成る。
この場合も、供電ライン側である、端子U1および端子U6に接続される同心巻コイルは、最も導体長さの短い単位コイル40Sが供電ライン側となるように配置されている。そのため、急峻なインバータサージ電圧に対する供電ライン側単位コイルへの電圧集中を低減することができ、信頼性の高い回転電機を提供することができる。
図17の上側の構成と下側の構成との関係は、上述した図13の構成と図7の構成との関係と同様である。すなわち、図17の上側に示した構成では正転コイル40のみを用いてU相のステータコイルを構成し、図17の下側に示した構成では正転コイル40と反転コイル50とを用いてU相のステータコイルを構成している。正転コイル40のみを用いる構成では、1極分離れた正転コイル40同士を接続するようにしている。
一方、正転コイル40と反転コイル50とを用いる構成では、隣接する正転コイル40と反転コイル50とが接続され、かつ、導体長さが同一単位コイル同士を接続するようにしている。そのため、わたり線の重なり数を小さくすることができるとともに、わたり線の跨りを小さくすることができる。その結果、銅損の低減、および、コイルエンドの小型化を図ることができる。
図18,19は、本発明を6極で毎極毎相スロット数4の回転電機に適用した場合の回路図および組線図を示したものである。ここでは、図6に示したものと同じ正転コイル40および反転コイル50を用いてステータコイルを構成している。図19ではU相のみの組線図を示しており、上側に示したものは正転コイル40のみで構成した場合であり、下側に示したものは、正転コイル40と反転コイル50を用いた場合である。なお、図18では、小コイル40a,50aに対応する単位コイルを符号Sで示し、大コイル40b,50bに対応する単位コイルを符号Lで示した。
図19の上側の構成と下側の構成との関係は、上述した図13の構成と図7の構成との関係と同様である。端子U1と端子U6との間には直列関係で6つの単位コイルが設けられている。端子U1側から順に第1コイル、第2コイル、第3コイル、第4コイル、第5コイル、第6コイルとした場合、供電ライン側の第1コイルおよび第6コイルは小コイルとされている。U3−U4間の第3コイルおよび第4コイルに関しては、いずれを小コイルとしても良い。図18に示す例では、第3コイルを小コイルとしている。なお、V相およびW相のステータコイルについてもU相ステータコイルと同様の構成となっている。
このように、各相のステータコイルは3つの同心巻コイルが直列接続された直列回路構造を有しており、少なくとも供電ライン(端子U1,U6等)に接続される同心巻コイルは、その同心巻コイルを構成する2つの単位コイルの内で最も導体長さの短い単位コイルが、供電ラインに最も近い位置に配置されている。そのため、急峻なインバータサージ電圧に対する供電ライン側単位コイルへの電圧集中を低減することができ、信頼性の高い回転電機を提供することができる。
なお、上述した実施の形態では、Δ結線の場合を例に説明したが、本発明はY結線の場合にも同様にて適用することができる。例えば、図4に示したΔ結線をY結線に変更した場合には、図20に示すような回路図となる。なお、図20では、小コイルを符号Sで示し、大コイルを符号Lで示した。例えば、U相のステータコイルにおいては、端子U1−U6間の単位コイルの配置は、図4に示した場合と同様の関係となっている。
図21〜23は、本実施の形態の同心巻回転電機の巻線工程を説明する図である。図21は、巻線工程の手順を示すフローチャートである。図22は、正転コイル40および反転コイル50の第1の製造方法を示す図である。図23は、正転コイル40および反転コイル50の第2の製造方法を示す図である。
同心巻きされたステータは、たとえば、インサータ装置を用いたインサータ方式により製造される。インサータ装置62は、王冠形状に形成されており、その形状の周方向に並んで軸方向に突出する複数の突出部(ブレード63)を有する。まず、ステータコアを用意し(ステップS10)、ステータコア12の各スロットにスロット絶縁紙を挿入する(ステップS20)。次いで、図22(a)に示すように、正転コイル40を製作し、その正転コイル40をコイル巻落とし装置によってインサータ装置62の各ブレード63に掛落とす(ステップS30)。
図22において、60は回転巻枠、61はノズルである。回転巻枠60には、軸方向の図示上側に大コイルを巻きつける周長の大きな巻枠部60bが形成されており、図示下側には小コイルを巻きつける周長の小さな巻枠部60aが形成されている。正転コイル40を製作する場合には、回転巻枠60を時計回りに回転させつつ、ノズル61を上側から下側へと移動させてコイル導体を巻枠部60b、巻枠部60aの順に巻きつける。その後、正転コイル40を回転巻枠60から外し、複数のブレード63にそれぞれ掛落とす。
同様に、図22(b)に示すように反転コイル50を製作し、その反転コイル50をコイル巻落とし装置によってインサータ装置62の各ブレード63に掛落とす(ステップS40)。反転コイル50を製作する場合には、回転巻枠60を反時計回りに回転させつつ、ノズル61を上側から下側へと移動させてコイル導体を巻枠部60b、巻枠部60aの順に巻きつける。そして、ステップS30およびステップS40の作業を極数分だけ繰り返し行う(ステップS50)。
全ての正転コイル40および反転コイル50がインサータ装置62の各ブレード63に掛落とされたならば、各コイル40,50は、図23に示すように、インサータ装置62を介してステータコア12のスロット内に押し込まれる。ステップS30からステップS60までの工程を、U相、V相およびW相のそれぞれについて行ったならば、ステータコア12に装着されたコイルのコイル間および異相間に絶縁紙を挿入する(ステップS80)。
その後、巻線端末処理(ステップS90)、コイル端部のレーシング(ステップS100)、コイル端部の整形(ステップS110)、ワニス処理(ステップS120)を行うことで、固定子が完成する(ステップS130)。固定子完成後は絶縁検査を行う(ステップS140)。
なお、図22(b)に示した例では、回転巻枠60を反時計回りに回転させて反転コイル50を製作したが、図24に示すように、回転巻枠60を時計回りに回転させつつノズルを図示下側から上側へと移動させるようにして反転コイル50を製作するようにしても良い。図22(b)に示した方法では巻き始めを大コイルとしたが、図24に示した巻線方法では、巻き始めを小コイルとすることで、回転巻枠60の回転方向を正転コイル40の場合と同様に時計回りとすることができる。
また、図16,17に示したような、大、中、小と3種類の単位コイル40L,40M,40Sを有する同心巻コイル40の場合には、周長が大、中、小と異なる3種類の巻枠部が形成された回転巻枠60を使用する。巻線の方法は、正転コイル40および反転コイル50と同様の方法で巻線することができる。図22,24のいずれに示す巻線方法においても、正転コイル40を製造する巻線機の設定を変更することで、反転コイル50を容易に製造することができる。
上述した実施の形態では、並列接続された同心巻コイルを複数直列に接続して1相分を形成しているステータコイルについて説明したが、並列構造を有さず同心巻コイルを複数直列接続しただけのステータコイルにも同様に適用することができる。その場合も、供電ライン側に小コイルの単位コイルを配置するようにすれば良い。
上述した各実施形態はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施形態での効果を単独あるいは相乗して奏することができるからである。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
1:回転電機、2:インバータ電源、3:インバータ、13a〜13c:ステータコイル、14:ロータ、15:ステータ、32:インバータ回路、40:同心巻コイル(正転コイル)、40a,50a:単位コイル(小コイル)、40b,50b:単位コイル(大コイル)、50:同心巻コイル(反転コイル)、40S,40M,40L,50S,50M,50L:単位コイル、60:回転巻枠、60a,60b:巻枠部、61:ノズル、62:インサータ装置

Claims (6)

  1. インバータからの電圧が印加される固定子コイルを有する固定子と、
    前記固定子に対して空隙を介して回転自在に配置され回転子と、を備え、
    前記固定子コイルの各相コイルは、複数の同心巻コイルが直列接続された直列回路構造を有し、
    前記同心巻コイルは、周長およびコイル導体長さがそれぞれ異なる3以上の単位コイルを有し、
    前記各相コイルに設けられた複数の同心巻コイルの内、少なくとも前記インバータの供電ラインに接続される同心巻コイルは、該同心巻コイルを構成する3以上の単位コイルの内で最も導体長さの短い単位コイルが、前記供電ラインに最も近い位置に配置されていることを特徴とする回転電機。
  2. 請求項に記載の回転電機において、
    前記相コイルは、
    巻回方向が正方向の第1同心巻コイルと、巻回方向が逆方向の第2同心巻コイルとを同数有し、
    隣接配置された前記第1同心巻コイルおよび前記第2同心巻コイルの、それぞれに含まれる導体長さが同じ単位コイル同士が接続されるように、前記相コイルに含まれる前記第1同心巻コイルおよび前記第2同心巻コイルが前記固定子の周方向に沿って配置されていることを特徴とする回転電機。
  3. インバータからの電圧が印加される固定子コイルを有する固定子と、
    前記固定子に対して空隙を介して回転自在に配置され回転子と、を備え、
    前記固定子コイルの各相コイルは、複数の同心巻コイルが直列接続された直列回路構造を有し、
    前記同心巻コイルは、周長およびコイル導体長さが異なる複数の単位コイルを有し、
    前記各相コイルに設けられた複数の同心巻コイルの内、少なくとも前記インバータの供電ラインに接続される同心巻コイルは、該同心巻コイルを構成する複数の単位コイルの内で最も導体長さの短い単位コイルが、前記供電ラインに最も近い位置に配置され、
    前記相コイルは、
    巻回方向が正方向の第1同心巻コイルと、巻回方向が逆方向の第2同心巻コイルとを同数有し、
    隣接配置された前記第1同心巻コイルおよび前記第2同心巻コイルの、それぞれに含まれる導体長さが同じ単位コイル同士が接続されるように、前記相コイルに含まれる前記第1同心巻コイルおよび前記第2同心巻コイルが前記固定子の周方向に沿って配置されていることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記相コイルは、該相コイルを構成する前記複数の同心巻コイルの巻回方向がすべて同一方向であって、固定子周方向に1極分離れて配置された同心巻コイル同士が接続されていることを特徴とする回転電機。
  5. 周長の異なる複数の巻枠部が、周長の大きなものから順に回転軸方向にそって形成された回転巻枠を用いて同心巻コイルを巻線することにより、請求項2または3に記載の回転電機に用いられる前記第1同心巻コイルおよび第2同心巻コイルを形成するコイル製造方法であって、
    前記第1同心巻コイルは、前記回転巻枠を一方向に回転させつつ、前記周長の大きな巻枠部から巻き始めて順に前記複数の巻枠部に巻線して形成し、
    前記第2同心巻コイルは、前記回転巻枠を前記一方向と逆の方向に回転させつつ、前記周長の大きな巻枠部から巻き始めて順に前記複数の巻枠部に巻線して形成することを特徴とするコイル製造方法。
  6. 周長の異なる複数の巻枠部が、周長の大きなものから順に回転軸方向にそって形成された回転巻枠を用いて同心巻コイルを巻線することにより、請求項2または3に記載の回転電機に用いられる前記第1同心巻コイルおよび第2同心巻コイルを形成するコイル製造方法であって、
    前記第1同心巻コイルは、前記回転巻枠を一方向に回転させつつ、前記周長の最も大きな巻枠部から巻き始めて順に前記複数の巻枠部に巻線して形成し、
    前記第2同心巻コイルは、前記回転巻枠を前記一方向に回転させつつ、前記周長の最も小さな巻枠部から巻き始めて順に前記複数の巻枠部に巻線して形成することを特徴とする
    コイル製造方法。
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