JP5860760B2 - ブラシレスモータ及びブラシレスモータの製造方法 - Google Patents

ブラシレスモータ及びブラシレスモータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ブラシレスモータ及びブラシレスモータの製造方法に関するものである。
従来、ブラシレスモータとしては、例えば、ステータコアを軸方向に分割したものを周方向にずらして配置し、所謂スキュー構造としてコギングトルクを小さくするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−254954号公報
しかしながら、上記のようなブラシレスモータでは、ステータのティース(スロット)とロータの極数に関するコギングトルクを小さくできるものの、ステータコア、特にそのティース毎の精度(製造時のティース毎の形状ばらつき)によるコギングトルク特性の悪化を抑えることはできなかった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ステータコアの精度によるコギングトルク特性の悪化を緩和することができるブラシレスモータ及びブラシレスモータの製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、複数のコアシートが軸方向に積層されてなり径方向に延びるティース間のスロットがm個形成されたステータコア、及び前記スロットに配置されると共に前記ティースに巻装される巻線を有するステータと、磁極がn個のロータとを備えたブラシレスモータであって、前記ステータコアは、同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート、又は同一の打ち抜き型で打ち抜かれたままの周方向の角度で予め設定された数だけ積層されたコアシート群が、(i(但しiは自然数)×n)<(nとmの最小公倍数)を満たし、且つ、(i×n×j(但しjは自然数)×(360/m))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないjの解における1つの解と、スロット間隔角度であるkとの積の角度だけ周方向に回転されつつ積層されてなるとともに、前記ステータコアは、前記コアシート、又は前記コアシート群が、(n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値の倍数の数だけ積層されてなることを要旨とする。
同構成によれば、同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート、又はコアシート群を、上記した角度だけ周方向に回転させつつ積層することで、ステータコアのコアシートの精度(特にティースの先端毎の精度)によるコギングトルク特性の悪化を相殺させて良好に緩和することができる。
同構成によれば、ステータコアのコアシートの精度(特にティースの先端毎の精度)によるコギングトルク特性の悪化をバランス良く相殺させて良好に緩和することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、前記コアシートにおける前記ティースの径方向端部同士を繋ぐ環状部には、積層されるコアシート同士を固定するための固定部が、前記コアシートが回転される角度と360°との公約数の角度間隔で、m個よりも少ない数だけ形成されたことを要旨とする。
同構成によれば、コアシートの環状部には、積層されるコアシート同士を固定するための固定部が、コアシートが回転される角度と360°との公約数の角度間隔で、m個よりも少ない数だけ形成されるため、m個の固定部が形成されるものに比べて固定部の数を少なくすることができる。尚、固定部を、コアシートが回転される角度と360°との最大公約数の角度間隔で形成すれば、固定部の数を最も少なくすることができる。
請求項に記載の発明では、請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、前記コアシートにおける前記ティースの径方向端部同士を繋ぐ環状部には、積層されるコアシート同士を固定するためのm個の固定部が周方向に等角度間隔で形成されたことを要旨とする。
同構成によれば、コアシートの環状部には、スロット(ティース)と同数であるm個の固定部が周方向に等角度間隔で形成されるため、各ティースに対する固定部の位置が全て同じとなり、固定部によるコギングトルク特性の悪化を防ぐことができる。
請求項に記載の発明では、請求項又はに記載のブラシレスモータにおいて、前記固定部は、前記ティースの周方向中央位置と対応した位置に形成されたことを要旨とする。
同構成によれば、固定部は、環状部において最も剛性の強くなる位置であるティースの周方向中央位置と対応した位置に形成されるため、例えば、その成形時等にコアシートが撓んでしまうことを抑えることができる。
請求項に記載の発明では、請求項1乃至のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおいて、前記ステータコアは、前記ティースの径方向外側端部同士を繋ぐ環状部がケースの内周面に圧接されて保持されたことを要旨とする。
同構成によれば、ステータコアは、ティースの径方向外側端部同士を繋ぐ環状部がケースの内周面に圧接されて保持されるため、圧接しない構成に比べて、ステータコアのコアシートの(環状部の)外周の精度によるコギングトルク特性の悪化を緩和することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1乃至のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおいて、前記巻線は、複数のセグメント導体同士が電気的に接続されて構成されるセグメント巻線であり、前記スロットには前記セグメント導体が径方向に沿って並ぶように配置されることを要旨とする。
同構成によれば、巻線はセグメント巻線であり、スロットにはセグメント導体が径方向に沿って並ぶように配置されるため、ティースは、その周方向の幅に対して径方向の長さが大幅に長いものとなる。このような構成では、ステータコアのコアシートの精度(特にティースの精度)によるコギングトルク特性の悪化がより顕著となり易いが、それを良好に緩和することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1乃至のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおいて、前記ティースの前記巻線が巻装される部分は、前記ロータと対向する側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部とされたことを要旨とする。
同構成によれば、ティースの巻線が巻装される部分が、ロータと対向する側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部とされた構成では、ステータコアのコアシートの精度(特にティースの精度)によるコギングトルク特性の悪化がより顕著となり易いが、それを良好に緩和することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1乃至のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおいて、前記ロータは、ロータコアに複数の永久磁石が周方向に予め定められた間隔で配置され、前記永久磁石と前記永久磁石との間に形成される前記ロータコアの疑似磁極と前記永久磁石にて形成される磁石磁極とが周方向に交互に配置されるものであり、前記ロータコアには、前記永久磁石を配置するための同永久磁石よりも大きい設置部が形成され、前記複数の永久磁石が2つの組に区分され、一方の組の複数の永久磁石は前記設置部に対して正回転方向から前記疑似磁極側に片寄せ固定され、他方の組の複数の永久磁石は前記設置部に対して逆回転方向から前記疑似磁極側に片寄せ固定されたことを要旨とする。
同構成によれば、回転時の永久磁石によるコギングトルクの位相の変化を低減させることができる。
請求項に記載の発明では、請求項に記載のモータにおいて、前記設置部には、周方向に前記永久磁石を係止する係止部が設けられ、前記一方の組の複数の永久磁石は前記係止部に対して正回転方向から当接して片寄せ固定され、前記他方の組の複数の永久磁石は前記係止部に対して逆回転方向から当接して片寄せ固定されたことを要旨とする。
同構成によれば、回転時の永久磁石によるコギングトルクの位相の変化を低減させることができる。
請求項1に記載の発明では、複数のコアシートが軸方向に積層されてなり径方向に延びるティース間のスロットがm個形成されたステータコア、及び前記スロットに配置されると共に前記ティースに巻装される巻線を有するステータと、磁極がn個のロータとを備えたブラシレスモータの製造方法であって、同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート、又は同一の打ち抜き型で打ち抜かれたままの周方向の角度で予め設定された数だけ積層されたコアシート群を、(i(但しiは自然数)×n)<(nとmの最小公倍数)を満たし、且つ、(i×n×j(但しjは自然数)×(360/m))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないjの解における1つの解と、スロット間隔角度であるkとの積の角度だけ周方向に回転させつつ積層して前記ステータコアを形成する回転積層工程を備え、前記ステータコアは、前記コアシート、又は前記コアシート群が、(n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値の倍数の数だけ積層されてなることを要旨とする。
同発明によれば、同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート、又はコアシート群を、上記した角度だけ周方向に回転させつつ積層することで、ステータコアのコアシートの精度(特にティースの先端毎の精度)によるコギングトルク特性の悪化を相殺させて良好に緩和することができる。
また、ステータコアのコアシートの精度(特にティースの先端毎の精度)によるコギングトルク特性の悪化をバランス良く相殺させて良好に緩和することができる。
本発明によれば、ステータコアの精度によるコギングトルク特性の悪化を緩和することができるブラシレスモータ及びブラシレスモータの製造方法を提供することができる。
一実施形態におけるモータの断面図。 (a)一実施形態におけるステータとロータの一部断面図。(b)図2(a)におけるA−A断面図。 (a)(b)一実施形態におけるブラシレスモータ(ステータコア)の製造方法を説明するための平面図。 一実施形態におけるロータの平面図。 一実施形態におけるロータの斜視図。 一実施形態におけるロータコアの斜視図。 一実施形態におけるロータコアの平面図。 (a)(b)一実施形態における第1〜第5永久磁石の固定位置を説明するための展開図。 角度−コギングトルク特性図。 (a)(b)別例におけるブラシレスモータ(ステータコア)の製造方法を説明するための平面図。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図9に従って説明する。
図1に示すように、ブラシレスモータ1のケース2は、有底筒状に形成された筒状ハウジング3と、該筒状ハウジング3のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞するフロントエンドプレート4とを有している。また、筒状ハウジング3のリア側(図1中、右側)の端部には、回路基板等の電源回路を収容した回路収容ボックス5が取着されている。
筒状ハウジング3の内周面にはステータ6が固定されている。このステータ6は、ステータコア7を備えている。
図2(a),(b)に示すように、ステータコア7は、複数のコアシート11〜16が軸方向に積層されてなり、環状部21と該環状部21から径方向内側に延びる周方向にm個のティース22とを有する。本実施形態では、mは60(m=60)であって、即ちティース22は、60個形成されている。従って、ティース22間に形成されるスロットSの数mも60個とされている。又、本実施形態のティース22において、後述するセグメント巻線31が巻装される部分は、径方向内側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部22aとされている。尚、ティース22における縮幅部22aよりも径方向内側には、周方向両側に僅かに突出した形状のロータ対向部22bが形成されている。そして、ステータコア7は、図1に示すように、ティース22の径方向外側端部同士を繋ぐ前記環状部21がケース2(詳しくは筒状ハウジング3)の内周面に圧接されて保持されている。
図1及び図2(a)に示すように、ステータコア7のティース22には、巻線としてのセグメント巻線31が巻装されている。詳しくは、セグメント巻線31は、複数のセグメント導体32同士が電気的に接続されて構成される3相(U相、V相、W相)Y結線の巻線である。尚、前記セグメント導体32は、同一断面形状の線材から成形してなるものであって、周方向位置の異なるスロットSを貫通するとともにスロットS内において異なる径方向位置(内側と外側)に配置される2本の直線部と、それら直線部を繋ぐ連結部とを有する略U字状に形成されたものである。又、本実施形態では、スロットS内には前記セグメント導体32(その直線部)が径方向に沿って4つ並ぶように配置されている。又、セグメント巻線31は、主に上記した略U字状の前記セグメント導体32にて構成されるが、その一部であって例えば巻線端部(電源接続端子や中性点接続端子等)となるものは、特殊な種類の(例えば、直線部が1つだけの)セグメント導体が用いられる。
そして、ステータ6は、セグメント巻線31が通電制御されることで回転磁界を発生し、ステータ6の内側に配置した回転軸41に固着されたロータ42を、正回転(図2(a)中、時計回り方向に回転)及び逆回転(図2(a)中、反時計回り方向に回転)させるようになっている。
図2(a)及び図4に示すようにロータ42は、コンシクエントポール型構造のロータである。ロータ42は、回転軸41に外嵌固着されている。図1に示すように、回転軸41は、ケース2に設けられた一対の軸受43,44により回転可能に支持されている。
図5及び図6に示すように、ロータ42は、複数のロータコアシート45が積層されてなるロータコア46を有する。ロータコア46は、略円柱状をなし、その中心部には回転軸41を圧入するための貫挿孔47が軸線方向に貫通形成されている。ロータコア46は、周方向に設置部としての5個の凹部(以下、図2及び図4において時計回り方向(正回転方向)の順に第1〜第5凹部CH1〜CH5)が等角度の間隔に軸線方向全体に凹設されている。
図7に示すように、前記第1〜第5凹部CH1〜CH5の周方向の幅、即ち、底面の幅D1は、全て同じ幅となるように形成されている。第1〜第5凹部CH1〜CH5の底面は平面であって、その底面の幅方向の中心が前記回転軸41の中心軸から径方向に延びる線に対して直交する平面である。
ロータコア46の第1〜第5凹部CH1〜CH5の各周方向の間には、5個の疑似磁極(以下、第1〜第5疑似磁極FP1〜FP5)が形成される。
ここでは、第1凹部CH1と第2凹部CH2の間には、第1疑似磁極FP1が形成され、第2凹部CH2と第3凹部CH3の間には、第2疑似磁極FP2が形成されている。また、第3凹部CH3と第4凹部CH4の間には、第3疑似磁極FP3が形成され、第4凹部CH4と第5凹部CH5の間に第4疑似磁極FP4が形成されている。さらに、第5凹部CH5と第1凹部CH1の間には、第5疑似磁極FP5が形成されている。
図7に示すように、前記第1〜第5疑似磁極FP1〜FP5の周方向の幅D2は全て同じであって、前記第1〜第5凹部CH1〜CH5の周方向の幅D1より小さくなるように形成されている。
第1〜第5凹部CH1〜CH5の底面の幅方向の両端部には、それぞれ係止部としての位置決め部材48が軸線方向に沿って固着されている。各位置決め部材48は、それぞれ断面四角形状の角材であってその側面と底面とでなす一角が、第1〜第5疑似磁極FP1〜FP5の側面と第1〜第5凹部CH1〜CH5の底面とが交差する稜線に当接し、軸線方向に沿って第1〜第5凹部CH1〜CH5の底面に固着されている。
各位置決め部材48の周方向の幅D3は全て同じである。また、各位置決め部材48の幅D3は、固着された位置決め部材48間の間隔D4が第1〜第5疑似磁極FP1〜FP5の周方向の幅D2よりも大きくなる大きさ設定されている。
図4に示すように位置決め部材48が固着された第1〜第5凹部CH1〜CH5の底面には、第1〜第5永久磁石MG1〜MG5が貼付け固着される。
詳しくは、第1凹部CH1には、第1永久磁石MG1が固着され、第2凹部CH2には、第2永久磁石MG2が固着される。また、第3凹部CH3には、第3永久磁石MG3が固着され、第4凹部CH4には、第4永久磁石MG4が固着される。さらに、第5凹部CH5には、第5永久磁石MG5が固着される。
第1〜第5永久磁石MG1〜MG5は、その底面が第1〜第5凹部CH1〜CH5の底面に合わせて平面に形成されている。その第1〜第5永久磁石MG1〜MG5の幅方向(周方向に沿った方向)の両側面は、第1〜第5永久磁石MG1〜MG5の底面に対して直交するように形成されている。第1〜第5永久磁石MG1〜MG5のそれぞれの両側面間の間隔は、第1〜第5疑似磁極FP1〜FP5の周方向の幅D2と同じとなっている。
第1〜第5永久磁石MG1〜MG5は、磁極が径方向において外側(磁石磁極)がS極、内側がN極となるように対応する第1〜第5凹部CH1〜CH5にそれぞれ貼付け固着される。従って、第1〜第5疑似磁極FP1〜FP5は、磁極がN極として機能する。その結果、ロータ42は、N極とS極が周方向に交互に配置され、磁極の数nが10個(n=10)とされている。
ここで、第1〜第5凹部CH1〜CH5に対応する第1〜第5永久磁石MG1〜MG5の貼付け固着方法及び固着位置を、図4及び図8に従って説明する。
第1凹部CH1に固着される第1永久磁石MG1は、図8において第1凹部CH1の右側端部に固着した位置決め部材48に当接されながら第1凹部CH1の底面に貼付け固着される。これによって、第1永久磁石MG1は、第1凹部CH1の右側の位置決め部材48を基準、即ち、図4において第1凹部CH1の時計回り方向(正回転方向)側の位置決め部材48を基準に固着される。
次に、第2凹部CH2に固着される第2永久磁石MG2は、図8において第2凹部CH2の左側端部に固着した位置決め部材48に当接されながら第2凹部CH2の底面に貼付け固着される。これによって、第2永久磁石MG2は、第2凹部CH2の左側の位置決め部材48を基準、即ち、図4において第2凹部CH2の反時計回り方向(逆回転方向)側の位置決め部材48を基準に固着される。
次に、第3凹部CH3に固着される第3永久磁石MG3は、図8において第3凹部CH3の右側端部に固着した位置決め部材48に当接されながら第3凹部CH3の底面に貼付け固着される。これによって、第3永久磁石MG3は、第3凹部CH3の右側の位置決め部材48を基準に、即ち、図4において第3凹部CH3の時計回り方向(正回転方向)側の位置決め部材48を基準に固着される。
次に、第4凹部CH4に固着される第4永久磁石MG4は、図8において第4凹部CH4の左側端部に固着した位置決め部材48に当接されながら第4凹部CH4の底面に貼付け固着される。これによって、第4永久磁石MG4は、第4凹部CH4の左側の位置決め部材48を基準に、即ち、図4において第4凹部CH4の反時計回り方向(逆回転方向)側の位置決め部材48を基準に固着される。
次に、第5凹部CH5に固着される第5永久磁石MG5は、図8において第5凹部CH5の右側端部に固着した位置決め部材48に当接されながら第5凹部CH5の底面に貼付け固着される。これによって、第5永久磁石MG5は、第5凹部CH5の右側の位置決め部材48を基準に、即ち、図4において第5凹部CH5の時計回り方向(正回転方向)側の位置決め部材48を基準に固着される。
つまり、第1、第3及び第5永久磁石MG1,MG3,MG5の組は、それぞれ第1、第3及び第5凹部CH1,CH3,CH5の正回転方向側(図8中、右側)の位置決め部材48を基準に片寄せして底面に貼付け固着される。これに対して、第2及び第4永久磁石MG2,MG4の組は、それぞれ第2及び第4凹部CH2,CH4の逆回転方向側(図8中、左側)の位置決め部材48を基準に片寄せして底面に貼付け固着される。
言い換えれば、第1〜第5永久磁石MG1〜MG5について、第1永久磁石MG1、第3永久磁石MG3及び第5永久磁石MG5の組と、第2永久磁石MG2及び第4永久磁石MG4の組とで片寄せ方向を異なる方向に振り分けている。
ここで、本実施形態のブラシレスモータ1におけるステータコア7の構造及びその製造方法について説明する。
本実施形態の製造方法は、図示しない同一の打ち抜き型で(板材から)打ち抜かれたコアシート11〜16を、
(i(但しiは自然数)×n)<(nとmの最小公倍数)を満たし、且つ、
(i×n×j(但しjは自然数)×(360/m))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないjの解における1つの解と、スロットSの間隔角度であるk(即ち360°/m)との積の角度だけ周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成する「回転積層工程」を備えている。
詳しくは、本実施形態では、スロットSの数mが60(m=60)で、磁極の数nが10(n=10)であるため、
(i(但しiは自然数)×n)<(nとmの最小公倍数)を満たすという条件より、
(i(但しiは自然数)×10)<60を満たすことになり、
更にi(但しiは自然数)<6を満たすことになり、
iの解は、1、2、3、4、5(即ち1〜5の整数)となる。
そして、
(i×n×j(但しjは自然数)×(360/m))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないという条件より、
(i(但しiは1〜5の整数)×10×j(但しjは自然数)×(360/60))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないことになり、
更に、j(但しjは自然数)=(6×N(但しNは自然数))/i(但しiは1〜5の整数)を満たさないことになり、
j(但しjは自然数)=6N(但しNは自然数)を満たさず、且つj(但しjは自然数)=3N(但しNは自然数)を満たさず、且つj(但しjは自然数)=2N(但しNは自然数)を満たさず、且つj(但しjは自然数)=1.5N(但しNは自然数)を満たさず、且つj(但しjは自然数)=1.2N(但しNは自然数)を満たさないことになる。
よって、jの解は、1、5、7、11、13、…となる。
そして、本実施形態では、図示しない同一の打ち抜き型で(板材から)打ち抜かれたコアシート11〜16を、jの解における1つの解である「5」を採用して「5」と、スロットSの間隔角度であるk(本実施形態では360°/m=「6°」)との積の角度である「30°」だけ周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成している。
具体的には、まず図示しない打ち抜き型で(板材から)打ち抜かれたコアシート11を、図3(a)に示すように、「回転積層工程」を行うための積層装置51に配置する。このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが積層装置51の特定の位置(図3(a)中、真上の位置)に配置されるようにする。
次に、前記コアシート11を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート12を、図3(b)に示すように、前記積層装置51に配置する。このとき、コアシート12は、前回配置されたコアシート11上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが積層装置51の特定の位置(図3(b)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に30°回転した位置に配置されるようにする。
次に、前記コアシート11,12を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート13を、前記積層装置51に配置する(図示略)。このとき、コアシート13は、前回配置されたコアシート12上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが前記配置したコアシート12から30°、即ち積層装置51の特定の位置(図3(a)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に60°回転した位置に配置されるようにする。
次に、前記コアシート11,12,13を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート14を、前記積層装置51に配置する(図示略)。このとき、コアシート14は、前回配置されたコアシート13上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが前記配置したコアシート13から30°、即ち積層装置51の特定の位置(図3(a)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に90°回転した位置に配置されるようにする。
これを同様に繰り返すことで、コアシート11〜16が軸方向に積層されたステータコア7が形成される。
又、本実施形態のステータコア7は、コアシート11〜16が、(n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値の倍数の数だけ積層されている。
詳しくは、本実施形態では、磁極の数nが10(n=10)で、スロットSの間隔角度であるk(即ち360°/m)が6°(k=6)であるため、
(10×6)と360との最小公倍数(即ち360)を(10×6)で割り算した値(即ち6)の倍数である24枚だけコアシート11〜16が積層されてステータコア7が形成されている。
又、図2(b)に示すように、本実施形態のコアシート11〜16における環状部21には、積層されるコアシート11〜16同士を固定するための固定部としての圧入凹部61及び圧入凸部62が周方向に等角度間隔で形成されている。本実施形態の固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)は、環状部21において、前記ティース22の周方向中央位置と対応した位置に形成されている。尚、圧入凹部61は、コアシート11〜16の上面(図2(b)中、上面)に形成され、圧入凸部62は、圧入凹部61と周方向に同じ位置でコアシート11〜16の下面(図2(b)中、下面)に形成されている。そして、前記積層装置51上に積層されたコアシート11〜16は、上方のコアシートの圧入凸部62が下方のコアシートの圧入凹部61に圧入(かしめ)されることで、上下で互いに固定される。この固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)は、前記「回転積層工程」でコアシート11〜16が(下方のコアシート11〜16に対して)回転される角度である30°と360°との公約数の角度間隔で、ティース22及びスロットSの数であるm個(=60個)よりも少ない数だけ形成されている。具体的には、本実施形態では、固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)は、コアシート11〜16が(下方のコアシート11〜16に対して)回転される角度である30°と360°との最大公約数の角度間隔である30°間隔で、12箇所に形成されている。
次に、上記のように構成されたブラシレスモータ1の作用について説明する。
上記ブラシレスモータ1では、回路収容ボックス5内の電源回路からセグメント巻線31に駆動電流が供給されると、ステータ6でロータ42を正回転又は逆回転させるための回転磁界が発生され、ティース22とロータ42間で磁束が授受されつつロータ42が回転駆動される。そして、各磁極(磁石磁極である第1〜第5永久磁石MG1〜MG5、及び第1〜第5疑似磁極FP1〜FP5)がティース22の先端(ロータ対向部22b)の近傍を横切る際の磁束の流れの変化により、図9に示す特性Xのコギングトルクが発生する。
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート11〜16を、上記した角度(本実施形態では30°)だけ周方向に回転させつつ積層することで、ステータコア7のコアシート11〜16の精度(特にティース22の先端のロータ対向部22毎の精度)によるコギングトルク特性の悪化を相殺させて良好に緩和することができる。即ち、コアシート11〜16を回転させずに積層すると、特にコアシート11〜16におけるティース22毎のばらつきにより、コギングトルク特性が悪化する虞があるが、図9に示すように1枚でのコギングトルク特性Zを周方向にずらすことでコギングトルクの振幅の大きな部分を相殺させて全体のコギングトルクの特性Xを良好とすることができる。
(2)ステータコア7は、コアシート11〜16が、(n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値(本実施形態では6)の倍数の数(本実施形態では24枚)だけ積層されてなるため、ステータコア7のコアシート11〜16の精度によるコギングトルク特性の悪化をバランス良く相殺させて良好に緩和することができる。言い換えると、局部的にコギングトルク特性が悪化することを回避することができる。
(3)コアシート11〜16の環状部21には、固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)が形成され、該固定部は、コアシート11〜16が(下方のコアシート11〜16に対して)回転される角度である30°と360°との公約数の角度間隔で、ティース22及びスロットSの数であるm個(=60個)よりも少ない数だけ形成される。よって、m個の固定部が形成されるものに比べて固定部の数を少なくすることができる。よって、例えば、積層されるコアシート11〜16同士を固定するための固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)を必要以上に多く形成することなく、前記「回転積層工程」を可能としながら適度な保持力を得ることができる。尚、本実施形態では、固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)は、コアシート11〜16が(下方のコアシート11〜16に対して)回転される角度である30°と360°との最大公約数の角度間隔である30°間隔で12箇所に形成され、固定部の数を最少としている。又、前記コギングトルクの特性Xは、前記「回転積層工程」でのコアシート11〜16の回転角度を6°、42°、66°、78°等としても得ることができるが、これらの場合、固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)を6°毎に形成する必要が生じるのに対して、本実施形態のように30°とした場合、固定部の数を少なくすることができる。
(4)固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)は、環状部21において最も剛性の強くなる位置であるティース22の周方向中央位置と対応した位置に形成されるため、例えば、その成形時等にコアシート11〜16が撓んでしまうことを抑えることができる。
(5)ステータコア7は、ティース22の径方向外側端部同士を繋ぐ環状部21がケース2(詳しくは筒状ハウジング3)の内周面に圧接されて保持されるため、圧接しない構成に比べて、ステータコア7のコアシート11〜16の(環状部21の)外周の精度によるコギングトルク特性の悪化を緩和することができる。
(6)巻線はセグメント巻線31であり、スロットSにはセグメント導体32(その直線部)が径方向に沿って(本実施形態では4つ)並ぶように配置されるため、ティース22は、その周方向の幅に対して径方向の長さが大幅に長いものとなる。このような構成では、ステータコア7のコアシート11〜16の精度(特にティース22の精度)によるコギングトルク特性の悪化がより顕著となり易いが、それを良好に緩和することができる。
(7)本実施形態のようにティース22のセグメント巻線31が巻装される部分が、ロータ42と対向する側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部22aとされた構成では、ステータコア7のコアシート11〜16の精度(特にティース22の精度)によるコギングトルク特性の悪化がより顕著となり易いが、それを良好に緩和することができる。
(8)複数の永久磁石が2つの組(第1、第3及び第5永久磁石MG1,MG3,MG5の組と第2及び第4永久磁石MG2,MG4の組)に区分される。そして、一方の組の第1、第3及び第5永久磁石MG1,MG3,MG5は第1、第3及び第5凹部CH1,CH3,CH5に対して正回転方向側に片寄せ固定され、他方の組の第2及び第4永久磁石MG2,MG4は第2及び第4凹部CH2,CH4に対して逆回転方向側に片寄せ固定される。よって、回転時の永久磁石によるコギングトルクの位相の変化を低減させることができる。
即ち、全ての永久磁石の片寄せ固定が、正回転方向又は逆回転方向のいずれか一方だけの場合、疑似磁極での磁気バランスが悪くなり、コギングトルクが悪化する。特に、例えば、ブラシレスモータが正回転している場合と、逆回転している場合とで、各永久磁石におけるコギングトルクの位相が大きく変動する。
これに対して、本実施形態では、片寄せ固定する方向を正回転方向側と逆回転方向側の両方向に振り分け、正回転方向側に片寄せした永久磁石の数と逆回転方向側に片寄せした永久磁石の数との差が1つである。そのため、疑似磁極での磁気バランスのアンバランスが低減され、コギングトルクの悪化を低減することができる。特に、ブラシレスモータ1の正回転時と逆回転時とで、永久磁石によるコギングトルクの位相の変化を低減させることができる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、図示しない同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート11〜16を、jの解における1つの解である「5」を採用して「5」と、スロットSの間隔角度であるk(実施形態では「6°」)との積の角度である「30°」だけ周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成するとしたが、他のjの解を採用してもよい。即ち、上記実施形態におけるjの解は、1、5、7、11、13、…であるため、図10に示すように、例えば、「1」を採用して「1」と、スロットSの間隔角度であるk(実施形態では「6°」)との積の角度である「6°」だけ周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成してもよい。
具体的には、まず図示しない打ち抜き型で(板材から)打ち抜かれたコアシート11を、図10(a)に示すように、「回転積層工程」を行うための積層装置51に配置する。このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが積層装置51の特定の位置(図10(a)中、真上の位置)に配置されるようにする。
次に、前記コアシート11を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート12を、図10(b)に示すように、前記積層装置51に配置する。このとき、コアシート12は、前回配置されたコアシート11上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが積層装置51の特定の位置(図10(b)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に6°回転した位置に配置されるようにする。
次に、前記コアシート11,12を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート13を、前記積層装置51に配置する(図示略)。このとき、コアシート13は、前回配置されたコアシート12上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが前記配置したコアシート12から6°、即ち積層装置51の特定の位置(図10(a)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に12°回転した位置に配置されるようにする。
次に、前記コアシート11,12,13を打ち抜いたものと同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート14を、前記積層装置51に配置する(図示略)。このとき、コアシート14は、前回配置されたコアシート13上に配置される。そして、このとき、60個のティース22の内の打ち抜き型の特定の部分で打ち抜かれたティース22zが前記配置したコアシート13から6°、即ち積層装置51の特定の位置(図10(a)中、真上の位置)から周方向(図中、時計回り方向)に18°回転した位置に配置されるようにする。
これを同様に繰り返すことで、ステータコア7を形成してもよい。
又、この場合、固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)は、m個、即ち6°毎に形成する。
このようにすると、コアシート11〜16の環状部21には、スロットS(ティース22)と同数であるm個の固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)が周方向に等角度間隔で形成されるため、各ティース22に対する固定部の位置が全て同じとなり、固定部によるコギングトルク特性の悪化を防ぐことができる。
又、jの解である「7」、「11」、「13」等を採用して、「42°」又は「66°」又は「78°」だけコアシート11〜16を周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成してもよい。
・上記実施形態では、ステータコア7は、コアシート11〜16が、(n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値である6の倍数の数であって、24枚だけ積層されてなるとしたが、積層する枚数は変更してもよい。この場合、積層する枚数を、18枚や、30枚等、6の倍数とすることが好ましく、6の倍数とすれば上記実施形態の効果(2)と同様の効果を得ることができる。又、積層する枚数は、20枚や40枚等、6の倍数以外としてもよい。
・上記実施形態では、固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)は、「回転積層工程」でコアシート11〜16が回転される角度である30°と360°との最大公約数の角度間隔である30°間隔で形成されるとしたが、コアシート11〜16が回転される角度である30°と360°との公約数の角度間隔であれば、形成する間隔を変更してもよい。例えば、固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)は、15°間隔で形成してもよいし、10°間隔で形成してもよい。
・上記実施形態では、固定部(圧入凹部61及び圧入凸部62)は、ティース22の周方向中央位置と対応した位置に形成されるとしたが、これに限定されず、ティース22の周方向中央位置と対応した位置から周方向にずれた位置に形成してもよい。
・上記実施形態では、ステータコア7は、環状部21がケース2(詳しくは筒状ハウジング3)の内周面に圧接されて保持されるものとしたが、これに限定されず、環状部21が圧接しない構成としてもよい。又、本実施形態では、本発明をインナーローター型のブラシレスモータ1に具体化したが、これに限定されず、ティースが環状部から径方向外側に延びるアウターローター型のブラシレスモータに具体化してもよい。
・上記実施形態のステータ6は、巻線がセグメント巻線31のものであるとしたが、これに限定されず、例えば、単純に導線がティースに巻装されてなるものとしてもよい。
・上記実施形態では、ティース22の巻線(セグメント巻線31)が巻装される部分が、ロータ42と対向する側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部22aとされるとしたが、これに限定されず、巻線が巻装される部分の幅が一定とされたものに変更してもよい。
・上記実施形態では、第1永久磁石MG1、第3永久磁石MG3及び第5永久磁石MG5の組と、第2永久磁石MG2及び第4永久磁石MG4の組とで片寄せ方向を異なる方向に振り分けた構成としたが、これに限定されず、特に片寄せ方向を異なる方向に振り分けていないロータ42としてもよい。又、上記実施形態では、ロータコア46に位置決め部材48を固着した構成としたが、これに限定されず、例えば、製造時のみロータコア46に位置決め部材48と対応する治具を配置して第1〜第5永久磁石MG1〜MG5を固着してもよい。
・上記実施形態では、コアシート11〜16を1枚ずつ周方向に回転させつつ積層してステータコア7を形成するとしたが、同一の打ち抜き型で打ち抜かれたままの周方向の角度で予め設定された数(例えば4枚)だけ積層されたコアシート群を、同様に周方向に回転させつつ積層してステータコアを形成してもよい。
・上記実施の形態では、ロータ42は、コンシクエントポール型構造のロータであるとしたが、これに限定されず、例えば、磁極毎に永久磁石が設けられたロータ等に変更してもよい。
S…スロット、2…ケース、6…ステータ、7…ステータコア、11〜16…コアシート、21…環状部、22,22z…ティース、22a…縮幅部、31…セグメント巻線(巻線)、32…セグメント導体、42…ロータ、46…ロータコア、48…(係止部)61…、固定部の一部を構成する圧入凹部、62…固定部の一部を構成する圧入凸部、CH1〜CH5…第1〜第5凹部CH1〜CH5(設置部)、FP1〜FP5…第1〜第5疑似磁極(擬似磁極)、MG1〜MG5…第1〜第5永久磁石(永久磁石)。

Claims (10)

  1. 複数のコアシートが軸方向に積層されてなり径方向に延びるティース間のスロットがm個形成されたステータコア、及び前記スロットに配置されると共に前記ティースに巻装される巻線を有するステータと、
    磁極がn個のロータと
    を備えたブラシレスモータであって、
    前記ステータコアは、
    同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート、又は同一の打ち抜き型で打ち抜かれたままの周方向の角度で予め設定された数だけ積層されたコアシート群が、
    (i(但しiは自然数)×n)<(nとmの最小公倍数)を満たし、且つ、
    (i×n×j(但しjは自然数)×(360/m))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないjの解における1つの解と、スロット間隔角度であるkとの積の角度だけ周方向に回転されつつ積層されてなるとともに、
    前記ステータコアは、
    前記コアシート、又は前記コアシート群が、
    (n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値の倍数の数だけ積層されてなることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記コアシートにおける前記ティースの径方向端部同士を繋ぐ環状部には、積層されるコアシート同士を固定するための固定部が、前記コアシートが回転される角度と360°との公約数の角度間隔で、m個よりも少ない数だけ形成されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記コアシートにおける前記ティースの径方向端部同士を繋ぐ環状部には、積層されるコアシート同士を固定するためのm個の固定部が周方向に等角度間隔で形成されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項又はに記載のブラシレスモータにおいて、
    前記固定部は、前記ティースの周方向中央位置と対応した位置に形成されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ステータコアは、前記ティースの径方向外側端部同士を繋ぐ環状部がケースの内周面に圧接されて保持されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記巻線は、複数のセグメント導体同士が電気的に接続されて構成されるセグメント巻線であり、前記スロットには前記セグメント導体が径方向に沿って並ぶように配置されることを特徴とするブラシレスモータ。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ティースの前記巻線が巻装される部分は、前記ロータと対向する側ほど周方向の幅が狭くなる縮幅部とされたことを特徴とするブラシレスモータ。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ロータは、ロータコアに複数の永久磁石が周方向に予め定められた間隔で配置され、前記永久磁石と前記永久磁石との間に形成される前記ロータコアの疑似磁極と前記永久磁石にて形成される磁石磁極とが周方向に交互に配置されるものであり、
    前記ロータコアには、前記永久磁石を配置するための同永久磁石よりも大きい設置部が形成され、
    前記複数の永久磁石が2つの組に区分され、一方の組の複数の永久磁石は前記設置部に対して正回転方向から前記疑似磁極側に片寄せ固定され、他方の組の複数の永久磁石は前記設置部に対して逆回転方向から前記疑似磁極側に片寄せ固定されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  9. 請求項に記載のモータにおいて、
    前記設置部には、周方向に前記永久磁石を係止する係止部が設けられ、
    前記一方の組の複数の永久磁石は前記係止部に対して正回転方向から当接して片寄せ固定され、前記他方の組の複数の永久磁石は前記係止部に対して逆回転方向から当接して片寄せ固定されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  10. 複数のコアシートが軸方向に積層されてなり径方向に延びるティース間のスロットがm個形成されたステータコア、及び前記スロットに配置されると共に前記ティースに巻装される巻線を有するステータと、
    磁極がn個のロータと
    を備えたブラシレスモータの製造方法であって、
    同一の打ち抜き型で打ち抜かれたコアシート、又は同一の打ち抜き型で打ち抜かれたままの周方向の角度で予め設定された数だけ積層されたコアシート群を、
    (i(但しiは自然数)×n)<(nとmの最小公倍数)を満たし、且つ、
    (i×n×j(但しjは自然数)×(360/m))=(360×N(但しNは自然数))を満たさないjの解における1つの解と、スロット間隔角度であるkとの積の角度だけ周方向に回転させつつ積層して前記ステータコアを形成する回転積層工程を備え
    前記ステータコアは、
    前記コアシート、又は前記コアシート群が、
    (n×k)と360との最小公倍数を(n×k)で割り算した値の倍数の数だけ積層されてなることを特徴とするブラシレスモータの製造方法。
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