JP5893947B2 - ブラシレスモータおよび送風機 - Google Patents
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Description
また、請求項2に記載の発明は、円筒状の構造を有する軸受ハウジングと、複数のティースを有するステータコアと、前記ステータコアの一端を覆う上側インシュレータと、
前記ステータコアの他端を覆う下側インシュレータと、前記上側インシュレータおよび前記下側インシュレータを介して前記ステータコアに巻回されたステータコイルとを備えたブラシレスモータであって、前記上側インシュレータおよび前記下側インシュレータの少なくとも一方が、前記軸受ハウジングにしまりばめされており、前記ステータコアと前記軸受ハウジングとは、該ステータコアと該軸受ハウジングとの間に設けられた隙間に充填される接着剤により固定され、前記軸受ハウジングの前記しまりばめがされた部分の外周面には、該外周面の全面が前記上側インシュレータまたは前記下側インシュレータの内周面に接触しないようにする逃げ部が前記隙間に連通する状態に設けられていることを特徴とするブラシレスモータである。
(構成)
図1には、実施形態の送風機100の断面図が示されている。図2には、ステータコア107に上側インシュレータ109と下側インシュレータ111を装着し、更に上側インシュレータ109と下側インシュレータ111の上からステータコイル110を巻回した構造を有するステータ120の斜視図が示されている。
ステータコア107に上側インシュレータ109、下側インシュレータ111およびステータコイル110が組み付けられたステータ120を軸受ハウジング106に固定する工程の一例を、図3を参照して説明する。まず、ステータコア107を用意する。そして、ステータコア107に上側インシュレータ109と下側インシュレータ111を取り付け、さらにステータコイル110を巻回することで、ステータ120を得る(図3(A))。なお、図3において、接続ピン113およびプリント基板114は図示省略されている。
樹脂製の軸受ハウジング106と電磁鋼板の積層物により構成されたステータコア107との間に隙間108が設けられ、そこに接着剤が充填される構造とすることで、軸受ハウジング106にステータコア107からの圧力が加わらない。そのため、ステータコア107が軸受ハウジング106に直接接触することに起因する軸受ハウジング106の変形や磨耗の発生が抑えられる。また、軸受ハウジング106の上側対向面121aが、外側から上側インシュレータ109によって回転中心の方向に向かって締め付けられるが、この部分の内側に軸受104aが位置するように軸受ハウジング106の軸受取付面119aを形成することで、軸受ハウジング106の変形が抑えられる。また、上側インシュレータ109も樹脂であるので、上側対向面121aと上側インシュレータ109の内周面とが接触した際に、上側対向面121aが削れて磨耗する現象が生じ難い。
上側インシュレータの他の例について説明する。図5は、ステータ130の斜視図である。図6は、ステータ130の断面図である。図5および図6において、図2と同じ符号の部分は、図2に関連して説明した部分と同じである。
第1の実施形態において、上側対向面121aに、複数の凸部が形成されるように凹部(逃げ部)を設け、この凸部の頂部が上側インシュレータ131の円筒部131aの内周面に接触する形態も可能である。この場合も第2の実施形態と同様の優位性が得られる。
図9に他の実施形態を示す。この例では、ステータの構造が第1〜第4の実施形態の場合と異なっている。図9には、ステータ150が示されている。なお、ステータ150と結合する軸受ハウジング106は、図1および図3に示す第1の実施形態の場合のものと同じである。
図4に示す構造において、軸受104aの外径を軸受ハウジング106の軸受取付面119aの径よりも大きくし、図4(A)に示す状態を得た後に、軸受104aを軸受取付面119aに圧入固定してもよい。この場合、軸受104aを挿入することで、軸受取付面119aに対応する上側対向面121aの径が拡げられ、上側インシュレータ109の円筒部109aが外側に拡げられる。これにより、軸受ハウジング106の上側対向面121aと円筒部109aの内周面との間のしまりばめがよりきつくなり、軸受ハウジング106と上側インシュレータ109との結合が更に強固となる。この構造によれば、しまりばめの構造がより強固となるので、隙間108に充填される接着剤を省くことも可能である。勿論、接着剤を併用してもよい。
図3の構造と図9の構造を組み合わせても良い。すなわち、上側インシュレータと下側インシュレータの両方の部分において、軸受ハウジングを締め付けた状態のしまりばめの構造を採用することもできる。この構造によれば、上下の2箇所の部分で軸受ハウジングとステータとがしまりばめによって結合するので、ステータが軸受ハウジングにより強固な構造で固定される。
図9に示す構造において、下側インシュレータ152の円筒部152aの内周面に図5の場合と同様な凹部を形成した構造とすることも可能である。また、図9に示す構造において、円筒部152aと接触する軸受ハウジング106の下側対向面121cに、凹部を形成した構造とすることも可能である。また、上側インシュレータ151と下側インシュレータ152の両方において、しまりばめの構造を採用した場合に、その両方において、インシュレータ側または軸受ハウジング側に凹部を形成した構造を付与する構造も可能である。また、上側インシュレータ151と下側インシュレータ152の両方において、しまりばめの構造を採用した場合に、その一方において、インシュレータ側の内周面を凹部を形成した構造とし、その他方において、軸受ハウジング側の外周面を凹部を形成した構造とすることも可能である。
Claims (4)
- 円筒状の構造を有する軸受ハウジングと、
複数のティースを有するステータコアと、
前記ステータコアの一端を覆う上側インシュレータと、
前記ステータコアの他端を覆う下側インシュレータと、
前記上側インシュレータおよび前記下側インシュレータを介して前記ステータコアに巻回されたステータコイルと
を備えたブラシレスモータであって、
前記上側インシュレータおよび前記下側インシュレータの少なくとも一方が、前記軸受ハウジングにしまりばめされており、
前記ステータコアと前記軸受ハウジングとは、該ステータコアと該軸受ハウジングとの間に設けられた隙間に充填される接着剤により固定され、
前記上側インシュレータおよび前記下側インシュレータの前記しまりばめがされた部分の内周面には、該内周面の全面が前記軸受ハウジングの外周面に接触しないようにする逃げ部が前記隙間に連通する状態に設けられていることを特徴とするブラシレスモータ。 - 円筒状の構造を有する軸受ハウジングと、
複数のティースを有するステータコアと、
前記ステータコアの一端を覆う上側インシュレータと、
前記ステータコアの他端を覆う下側インシュレータと、
前記上側インシュレータおよび前記下側インシュレータを介して前記ステータコアに巻回されたステータコイルと
を備えたブラシレスモータであって、
前記上側インシュレータおよび前記下側インシュレータの少なくとも一方が、前記軸受ハウジングにしまりばめされており、
前記ステータコアと前記軸受ハウジングとは、該ステータコアと該軸受ハウジングとの間に設けられた隙間に充填される接着剤により固定され、
前記軸受ハウジングの前記しまりばめがされた部分の外周面には、該外周面の全面が前記上側インシュレータまたは前記下側インシュレータの内周面に接触しないようにする逃げ部が前記隙間に連通する状態に設けられていることを特徴とするブラシレスモータ。 - 前記上側インシュレータおよび前記下側インシュレータが前記しまりばめされている前記軸受ハウジングの部分の内側に、軸受がしまりばめにより固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレスモータ。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のブラシレスモータを備え、
ロータと、
前記ロータが備えた羽根車と
を有することを特徴とする送風機。
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